JP5412659B2 - レバー式液体噴射装置 - Google Patents

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Description

この発明は、レバー操作だけで液体散布の開始及び停止が行え、レバーの握り量によって液体の噴霧や噴射形態を複数に変化させることができるレバー式液体噴射装置、更に詳しくは、レバーを操作の各位置に保持することが可能で、レバーから手を離しても各噴霧や噴射形態をそのまま維持することができ、更に、レバー操作だけで噴射の停止状態に戻すこともできるガンタイプのレバー式液体噴射装置に関する。
従来、この種のレバー式液体噴射装置は、把持部を有する本体にレバーを枢止し、前記本体に先端部がノズル部となる液体供給路を設け、この液体供給路内に軸方向への移動が可能となるよう組み込んだ弁軸の後端側と前記レバーを結合し、前記弁軸の先端にノズル部の噴孔を開閉する弁体を設け、前記弁軸を弾性的に付勢して前記弁体に常時閉じる方向の力を付与している。そして更に、前記レバーの途中にフックを回動可能に連結すると共に、把持部にフックを係脱するための係止部をレバーの接線方向に移動可能に設け、かつ、この把持部に、回動操作することによって前記係止部の位置を変化させるウオームギアを設けた構造になっている(例えば、特許文献1参照)。
上記のようなレバー式液体噴射装置は、通常、レバーを握らないときは弁体が噴孔を閉鎖して液体の噴射はなく、液体の散布時にレバーを握ると弁体が噴孔を開いて噴射が発生する。このとき、レバーの握り量を選ぶことにより、噴孔に対して弁体の開弁位置が握り量に応じて変化し、噴射水流の形態を開弁量に応じて、例えば、広角噴霧、狭角噴射、直棒噴射に変化させることができる。
液体の噴射時において、噴霧や噴射水流の形態を固定化する場合は、ウオームギアを回転させて係止部の位置を選び、握ったレバーのフックをこの係止部に引掛け、レバーを閉弁方向に戻らないように保持する。そのようにすれば、レバーを必要とする噴霧や噴射形態の位置に保つことができ、レバーから手を離してもこの噴霧や噴射形態を維持することができる。
噴霧や噴射水流の形態の固定化は、特許文献2が開示しているような方法でもなされている。特許文献2のレバー式液体噴射装置は、複数の逆止爪を有する係止爪にレバー操作で変位するラチェット爪を係合させてレバーを操作の各位置に保持する構造になっている。
特開2010−110717号公報 実公平4−40750号公報
上記した従来のレバー式液体噴射装置は、レバーを所望する噴霧や噴射形態の位置に保持するために、ウオームギアを回転させて係止部の位置を選ぶ作業と、フックを係止部に係合させる作業が必要になる。このような作業は散布作業を一時中断して行わなければならず、このため、噴霧や噴射形態の変更に手間がかかって極めて煩わしいだけでなく、噴霧や噴射形態の変更時に無駄な散布や散布対象以外にまで散布が行われるという問題がある。
また、複数の逆止爪を有する係止爪とラチェット爪を組み合わせた多段係止機構によってバーを操作量の異なる位置に段階的に保持するタイプのレバー式液体噴射装置は、係止爪に対するラチェット爪の係合を解除する作業が煩雑になり、レバーが逆行して係合解除がスムーズになされないなどの不具合も生じやすい。
そこで、この発明の課題は、レバーの噴霧や噴射形態での係止を自動的に得ることができ、煩わしい他の作業を省いて散布作業を中断することなく噴霧や噴射形態を変更することができ、また、レバー操作だけで噴射の停止状態に戻すこともできるレバー式液体噴射装置を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、この発明は、先端側にノズル部を有する本体に把持部とレバーを設け、スプリングで復帰方向に付勢したそのレバーの握り量を変動させることで噴霧量調整体を作動させて前記ノズル部からの噴射水流の形態を変化させると共に、前記レバーを前記噴霧量調整体の作動位置が異なる複数位置で係止することができる多段係止機構を前記把持部とレバーとの間に設けてその多段係止機構で前記噴霧量調整体を作動させたレバーの姿勢を段階的に保持するようにしたレバー式液体噴射装置において、
前記多段係止機構を、前記把持部に設けた複数山の係止爪と、前記レバーに、前記係止爪に対して係脱可能に取付けたラチェット爪と、そのラチェット爪を係止方向に付勢して前記レバーで噴霧量調整体を作動させたときに前記係止爪に対して戻り止め方向に係止させる弾性体を組み合わせて形成し、その多段係止機構に、最も握り込んだレバーの握りを解いて、ラチェット爪を係止爪との係合を解いた解除姿勢にする係合解除手段と、最も握り込んだ位置のレバーを、握りを解いて初期位置に復帰させるときに、係合が解除された前記ラチェット爪を前記係止爪と係合しないように保持しながら誘導する誘導手段を備えさせた。
前記係合解除手段は、ラチェット爪のレバーに対する枢止側端部の下縁に設けられ、レバーを最も握り込んだときに、先端の係止爪に当接することで前記ラチェット爪を上向きに回動させて解除姿勢にする弧状カム縁によって形成され、
前記誘導手段は、前記係止爪に対して上方の位置に、その係止爪と並行するように把持部側に設けたガイドと、前記ラチェット爪の先端側の側面に対してその側面に立設した支軸を支点に回動可能に取り付けた可動ピースと、前記ラチェット爪の先端側の側面に突設されて前記可動ピースの回動範囲を規制するストッパピンと、レバーを最大に握り込む直前に前記可動ピースの一端が当接する係合面とで形成され、前記可動ピースの一端が前記係合面に係止した状態で前記レバーが最大に握り込まれることで前記支軸が把持部側に変位し、それに伴い前記可動ピースが回動して前記ガイドによって逆行が阻止される姿勢になり、その可動ピースと前記ストッパピンが前記ガイドの上部を通って復帰可能となるように構成されたものが好ましい。
前記誘導手段は、係止爪に対して上方の位置に、この係止爪と並行するよう把持部側に設けたガイドと、前記ラチェット爪の先端側の側面に突設したピンと、本体の把持部側に設置するピンの逆行防止部とで形成され、前記ガイドとピンが、レバーを最も握り込んで前記ラチェット爪が解除姿勢にあるとき、ピンがガイドの後端側で上面に臨む位置関係になっているものであってもよい。
前記噴霧量調整体が、前記レバーとの連動により軸方向への移動が可能となる弁軸を液体供給路内に組み込み、その液体供給路内に設けた弁孔を貫通する前記弁軸の途中に弁孔を開閉する弁体を設けた開閉弁と、前記液体供給路内に軸方向への移動が可能となるよう組み込んだシャフトの先端に、前記液体供給路内に設けた整流弁座板の弁孔を開閉するための錐形弁体を設けた整流弁とで形成され、
前記開閉弁における弁軸の先端と前記整流弁のシャフトの後端を軸方向に一体動するよう連結し、前記弁軸に前記開閉弁及び整流弁を常時閉じる方向の移動力を弾性体で付与し、前記整流弁座板の弁孔の内周に前記錐形弁体がその弁孔内に最も入り込んだときにも閉塞されない凹所が形成されているようにすることができる。
前記本体は、後端側下部に斜め後方へ突出する把持部を設けた主筒と、この主筒の先端側に延長状となるよう連結した筒状のホルダとで形成されている。その本体の前記ホルダの先端にノズル部が設けられ、前記主筒の先端側にレバーの上端が枢止され、そのレバーが主筒から下方に向けて延びている。
このレバーは、把持部の前側に位置しており、上端の枢止点を中心に前後に回動可能である。そのレバーの動きに噴霧量調整体の一方である開閉弁の弁軸が連動し、把持部を保持した手でレバーを握って把持部側に引けば、弁軸に設けた弁体が握り量に応じた量だけ開弁位置に移動する。
その動作で前記把持部に設けた流路が本体の液体供給路と連通する。その液体供給路と前記流路が連通する部分の下流側位置に前記開閉弁が設けられている。その開閉弁は、スプリングで常時閉弁方向に付勢されており、レバーの握り量の回動角度に比例して開度が変化する。
前記弁軸と噴霧量調整体の整流弁は相対的に軸方向への移動が可能となるように結合されており、整流弁は前方へ向けて弾性的に付勢され、開閉弁が閉弁しているときには整流弁も閉弁する。
レバーをラチェット爪が係止爪の一段目に係合する位置まで後方へ握って手を離すと、弁軸の移動によって開閉弁は開弁する。このとき、前記整流弁は移動がなく閉弁状態にあるが、この整流弁は閉弁時も弁孔内周に設けた凹所が開いているので、開閉弁を通過した液体は整流弁の凹所からノズル部に向けて流出し、これによって広角噴霧が実施される。
また、レバーをラチェット爪が二段目の係止爪に係合する位置まで握って手を離すと、開閉弁の開弁量が大きくなると同時に整流弁は弁孔が少し開き、これによりノズル部に向けて流出する流体の流量が増大して狭角噴射がなされる。
更に、レバーをラチェット爪が三段目の係止爪に係合する位置まで握って手を離すと、開閉弁と整流弁が全開となり、ノズル部に向けて流出する流体の流量が最大となることで直棒噴射がなされる。
噴霧や噴射を止める場合は、係止爪に対してラチェット爪の係合を解けばよく、スプリングの力で開閉弁は閉弁状態に戻り、レバーも初期位置に回動復帰し、これと同時に整流弁もスプリングの力で閉弁状態に戻る。
この発明によると、レバーの噴霧や噴射形態での係止が自動的になされ、レバーから手を離してもそのときの噴霧や噴射形態をそのまま保持することができる。また、噴霧や噴射形態を変更する場合も、単にレバーの握り量を変えるだけでよく、このため、煩わしい他の作業を省くことで散布作業を中断することなく噴霧や噴射形態を変更することができ、無駄な散布や散布対象以外にまで散布が行われるような不都合の発生がなくなる。
また、噴霧や噴射の停止もレバーをフルストロークさせて係止爪とラチェット爪との係合を解くだけでよく、噴霧の開始から噴射形態の変更、噴霧や噴射の停止が全て片手操作で行えるので、取り扱いが簡単になる。
更に、係止爪とラチェット爪からなる多段係止機構において、レバーを最も握り込んだ位置でラチェット爪を係止爪との係合を解いた姿勢にする係合解除手段と、最も握り込んだ位置のレバーの握りを解いて閉弁位置に戻すときに係合解除姿勢のラチェット爪を係止爪と係合しないように保持しながら誘導して係止爪に対する初期位置に戻す誘導手段を設けたので、レバーを最も最も握った位置で手を離すだけで、係止爪に対するラチェット爪の係止が解けてレバー式液体噴射装置を噴射停止状態に戻すことができ、噴霧開始から噴射停止までを片手で操作することができ、取り扱いが極めて至便となる。
(a)はこの発明に係るレバー式液体噴射装置の第1の実施の形態を示す外形の正面図、(b)は同平面図 (a)はこの発明に係るレバー式液体噴射装置の第1の実施の形態を示すストップ状態時の拡大した縦断面図、(b)はその開閉弁の部分を拡大した縦断面図、(c)はその整流弁の部分を拡大した縦断面図、(d)は整流弁における整流弁座板を示す正面図 (a)はこの発明に係るレバー式液体噴射装置の第1の実施の形態を示す液体散布における広角噴霧状態時の拡大した縦断面図、(b)はその開閉弁の部分を拡大した縦断面図、(c)はその整流弁の部分を拡大した縦断面図 (a)はこの発明に係るレバー式液体噴射装置の第1の実施の形態を示す液体散布における狭角噴射状態時の拡大した縦断面図、(b)はその開閉弁の部分を拡大した縦断面図、(c)はその整流弁の部分を拡大した縦断面図 (a)はこの発明に係るレバー式液体噴射装置の第1の実施の形態を示す液体散布における直棒噴射状態時の拡大した縦断面図、(b)はその開閉弁の部分を拡大した縦断面図、(c)はその整流弁の部分を拡大した縦断面図 第1の実施の形態におけるレバー式液体噴射装置の多段係止機構を示す分解斜視図 (a)は多段係止機構の係止爪ケースの側面図、(b)は図7(a)のX−X線に沿った位置の拡大縦断正面図 第1の実施の形態におけるレバー式液体噴射装置の多段係止機構を示し、(a)はレバーを最も握り込んでラチェット爪を係止爪から離脱させた状態を示す拡大縦断正面図、(b)は握り込みを解いたレバーが初期位置に戻る途中において、ラチェット爪の係止爪から離脱した姿勢が保持されている状態を示す拡大縦断正面図 この発明に係るレバー式液体噴射装置の第2の実施の形態を示すストップ状態時の拡大した縦断面図 この発明に係るレバー式液体噴射装置の第3の実施の形態を示すストップ状態時の拡大した縦断面図 第3の実施の形態における多段係止機構を示す分解斜視図 第3の実施の形態の多段係止機構の係合解除手段と誘導手段の構成要素を拡大して示す断面図 (a)は、レバーを最も握り込んでラチェット爪に設けた可動ピースを把持部側の係合面に接触させた状態を示す拡大縦断面図、(b)はレバーを最も握り込んだ位置から戻し始めたときの誘導手段の構成要素の位置関係を示す拡大縦断面図、(c)は誘導手段の可動ピースとピンがガイドを乗り越える状態を示す拡大縦断面図
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1乃至図8に示す第1の実施の形態のレバー式液体噴射装置1は、本体3の構成部品数を少なくしてシンプルな構造にすると共に、レバー6を最終位置にまで握り込んで手を離すと、多段係止機構41が外れてレバー6が初期位置に戻り、噴霧又は噴射を自動的に停止させることができるようにしたものである。
この第1の実施の形態のレバー式液体噴射装置1は、把持部2を有する本体3の先端部にノズル部4を設けている。また、本体3の内部に軸方向に延びる液体供給路5を設け、この液体供給路5の途中に、本体3に枢止したレバー6の操作によって開閉する噴霧量調整体を設けている。
その噴霧量調整体は、開閉弁7と、この開閉弁7に対して下流側に位置し、開閉運動を開閉弁7に連動させた整流弁8とで形成されており、レバー6で開閉弁7を開弁させることにより整流弁8の開度を変化させることができ、その開度の変動によってノズル部4からの噴射水流の形態を変化させることができるようになっている。
本体3は、図1、図2に示すように、後端側下部に斜め後方へ突出する把持部2を設けた筒状の主筒9と、この主筒9の先端側に延長するように連結した筒状のホルダ12とで形成されている。主筒9の先端に設けた小径部にホルダ12の後端筒状部を外嵌し、この嵌合部分に組み込んだ抜止リング51で主筒9とホルダ12を同心的に結合している。その主筒9とホルダ12の内部が軸方向に連通する液体供給路5となっており、ホルダ12の先端に設けたノズル部4の外側はホルダ12に螺合した筒状のフード13で覆われている。
把持部2に設けた流路14が主筒9の液体供給路5と連通し、主筒9内の液体供給路5に対して流路14が連通する部分の少し下流側の位置に噴霧量調整体の一方となる開閉弁7が設けられている。また、ホルダ12内の液体供給路5における途中の位置に噴霧量調整体の他方となる整流弁8が設けられている。
開閉弁7は、円筒状の弁座15と弁体17を組み合わせてなる。主筒9の液体供給路5内に弁座15を設け、この弁座15の弁孔内に弁軸16を軸方向への移動が可能となるよう余裕を持って貫通させ、その弁軸16の弁座15の上流側にある部分に弁座15の弁孔を開閉する弁体17を設け、弁軸16にスプリング押え18を外嵌し、そのスプリング押え18を主筒9に螺合すると共にOリング20を用いて主筒9の液体供給路5の後端を水密にシールすることで密封した構造となしている。
この開閉弁7の弁体17は、スプリング押え18との間に縮設したスプリング21によって常時弁座15の弁孔を閉鎖する方向に付勢されている。
レバー6は、上下に長い断面コ字状に形成されている。これを図1のように、上端に設けた二又片6aを主筒9の外側に下部から差し込んで把持部2の前側に配置し、主筒9の先端側上部に設けた筒上取付け部22に二又片6aの上端をピン23で枢止しており、それにより、把持部2に対して接近又は離反する方向へのピン23を中心した回動が可能になっている。
図1のように、主筒9の外側に対して後端から両側面に対して平面的に外嵌させたコ字状連杆24の両側先端が、レバー6の二又片6aの上端部途中にピン25で枢止連結されている。また、図2のように、コ字状連杆24の後端壁に設けた貫通孔26に弁軸16のスプリング押え18からの突出部が通され、弁軸16の貫通孔26を通り抜けた後端に開弁量の調整用ナット27を螺合させている。
コ字状連杆24は、レバー6との連結により、このレバー6を回動させることによって弁軸16の軸方向に移動し、図2(a)のように、開閉弁7が閉弁状態にあるとき、調整用ナット27にこのコ字状連杆24の後端壁が当接し、この状況のときにコ字状連杆24がレバー6を把持部2から前方に離反した略垂下姿勢に保持する。
このような姿勢のレバー6を操作して把持部2の側に回動させると、コ字状連杆24と調整用ナット27がスプリング21を圧縮させながら弁軸16を後方に移動させ、これにより弁体17が弁座15から離反して開閉弁7が開弁する。また、レバー6を開放すると、スプリング21の弾力で弁軸16が前方に移動し、図2(b)のように、弁体17が弁座15に当接して閉弁する。
整流弁8は、ホルダ12内の液体供給路5の途中に整流弁座板28を設け、この整流弁座板28に対して液体供給路5の上流側に軸方向移動が可能なシャフト29を組み込み、そのシャフト29の先端に整流弁座板28の弁孔30を開閉するための錐形弁体31を設けて形成されている。
整流弁座板28は、図2(d)のように、錐形弁体31が前進して弁孔30内に最大に入り込んでもその錐形弁体31による閉塞が回避される凹所32が弁孔30の内周に形成され、図2(c)のように、錐形弁体31が閉弁位置にあるときでも凹所32によって液体の流れが生じるようになっている。
この整流弁8は、開閉弁7と同調して開閉動するように、錐形弁体31をシャフト29の先端に対して軸方向に遊びを持って連結している。具体的には、錐形弁体31を、ピン52と長孔53によってこの長孔53の範囲で軸方向に移動可能とし、錐形弁体31の内部に組み込んだスプリング54で錐形弁体31に前方への移動力を付与している。
図2(a)と図2(b)のように、開閉弁7と整流弁8の関係は、開閉弁7が閉弁状態にあるとき、整流弁8は、錐形弁体31がスプリング54によって前進位置に押されて図2(c)のように、整流弁座板28の弁孔30内に最も前進して閉じた状態になる。
ホルダ12の先端に設けたノズル部4は、ホルダ12の整流弁8よりも下流側の液体供給路5内に筒状の整流中子37を挿入し、この整流中子37の先端のフランジに噴板38を重ねて固定している。噴板38の固定は、ホルダ12の先端に螺合させたキャップ39を締め付けて行っている。噴板38は前方に向けて突出する錐形をなし、その噴板の中央に設けた噴孔40から液体を噴霧又は噴射するようになっている。
把持部2とレバー6との間には、開閉弁7の開弁方向に回動させたレバー6を、開閉弁7の開度が異なる複数位置で係止することができる多段係止機構41を設けており、開閉弁7を開弁させたレバー6の開弁位置にある姿勢をその多段係止機構41によって保持するようにしている。
この多段係止機構41は、複数山の係止爪42と、係止爪42に対して係脱操作が可能なラチェット爪44と、係止爪ケース55を組み合わせて形成されている。
係止爪42は、前面が前下がりの斜面で後面は直角面(傾斜の無い起立面)となる山を前後に三山並べたものを例示した。
ラチェット爪44は、上端側が把持部2側に延びだしており、その延びだし部の先端に下向きの爪45が設けられ、その爪45が、レバー6を握って開閉弁7の開弁方向(後方)に回動させたときに係止爪42に対して戻り止め方向に係合するようになっている。このラチェット爪44は、レバー6との間に縮設したスプリング46によって爪45が係止爪42に対して常時係合する方向に弾性的に付勢されており、レバー6の操作で、係止爪42に対する爪45の係止を解くことができるようになっている。
係止爪ケース55は、図6、図7に示すように、後壁55aと上壁55b、下壁55c、側壁55dを有し、一方側面と前面が開放した角形の箱状に形成されている。この係止爪ケースのレバー6側へ突出した下壁55cの内部上面に、三つの山が前後に並んだ係止爪42が設けられている。また、ラチェット爪44は、レバー6の上部途中にピン43で回動可能となるよう取付けている。この係止爪ケース55は、図2のように、把持部2の上部でレバー6との対向面側に設けた凹部56内に嵌め込んで固定しており、レバー6に取付けたラチェット爪44の爪45が係止爪42に対して係脱できるようになっている。
多段係止機構41は、レバー6を最も握り込んだ位置で、ラチェット爪44を係止爪42との係合を解いた解除姿勢にする係合解除手段と、最も握り込んだレバー6を、握りを解いて閉弁位置に戻すときに、解除姿勢になったラチェット爪44を係止爪42と係合しないように保持しながら誘導してそのレバー6を初期位置に戻す誘導手段を備えている。
前記係合解除手段は、レバー6を最も握り込んだときに、先端の係止爪42に当接することで、ラチェット爪44を上向きに回動させる弧状カム縁57によって形成されている。その弧状カム縁57は、ラチェット爪44のレバー6に対するピン43での枢止側端部で、ピン43の直下から途中の範囲の下縁に下方に膨出するよう設けられている。その弧状カム縁57の作用により、上向きに回動したラチェット爪44は、レバー6を最大に握り込んでいる間は爪45が係止爪42から離脱した解除姿勢に保持される。
なお、係止爪ケース55内で最後部の係止爪42と後壁55aの間には、上向きに回動するラチェット爪44の先端が後壁55aに干渉しないようにするための空間が確保されている。
図2、図6、図7に示すように、前記誘導手段は、把持部2側に設ける前後方向に長い板状のガイド58と、ラチェット爪44側に設ける円軸状のピン59と、ラチェット爪44の逆行を防止する逆行防止部61とで形成されている。
ガイド58は、係止爪ケース55の側壁55dの内面の係止爪42に対して上方となる位置に、係止爪42の並列方向に並行するよう突設しており、また、ピン59は、ラチェット爪44の一方の側面の先端側に、爪45の長さ方向に沿うよう突設している。このガイド58とピン59は、レバー6を最も握り込んだとき、即ち、上向きに回動したラチェット爪44が解除姿勢にあるときにピン59がガイド58の後端側においてそのガイドの上面に臨む位置関係になっている。
図6のように、ラチェット爪44は、係止爪ケース55の内部横幅に収まる幅になっているが、先端の上面に突設したピン取付け片60は、係止爪ケース55の内部横幅に対してガイド58の突出量だけ狭い幅となり、上方に回動したラチェット爪44が解除姿勢にあるとき、ピン取付け片60がガイド58に干渉しないようになっている。
逆行防止部61は、図7(b)に示した斜面の案内面61aと側壁55dの内面に対して直角なストッパ面61bを備える逆止爪であって、これを、図6、図7に示すように、係止爪ケース55の側壁55dのガイド58を延長した位置にガイド58と同方向に突出させて設けている。この逆行防止部61の案内面61aに誘導されてピン59が逆行防止部61を乗り越え、そのピン59がストッパ面61bに引き留められてラチェット爪44の逆行が防止される。
なお、係止爪42は、前面が前下がりの斜面で後面が直角面(爪の配列方向に軸線に対して直角な面)となる山を前後に三山並べた。各山の前下がりの斜面は、ラチェット爪44の爪45がその斜面を滑動して山を乗越えるので、ここではその斜面を保護するために耐摩耗性や剛性、滑り性に優れた硬質の樹脂板や金属板で形成した保護板42aを重ねて固定している。これにより、レバー6を握ったときにラチェット爪44の移動性を良くなり、さらに、各係止爪42自身及びラチェット爪44における爪45の耐摩耗性と耐久性が向上してレバー式液体噴射装置1の長寿命化も図られている。
第1の実施の形態のレバー式液体噴射装置1は、上記のような構成である。この装置の液体を噴射しない噴射停止時の状態を図2に示す。ラチェット爪44が係止爪42に係合していない初期状態では、噴霧量調整体の開閉弁7は、図2(b)のように、弁体17がスプリング21に押されて前進して弁座15に圧接し、そのために閉弁している。
また、コ字状連杆24が弁軸16の調整用ナット27によって前方に押され、そのために、レバー6は、把持部2の前方において本体3から垂下する姿勢に保持されている。
開閉弁7の弁軸16が前進位置にあるとき、噴霧量調整体の整流弁8は、図2(c)のように、弁軸16に結合したシャフト29が、ピン52を長孔53に収めたことによって軸方向への移動に余裕があるので、スプリング54によって前進位置に押され、先端の錐形弁体31が整流弁座板28の弁孔30内に最も前進して閉じた状態になっている。
このように、開閉弁7が閉弁しているので、把持部2の流路14に接続した液体供給源から液体が供給されても、開閉弁7によって供給路が遮断され、ノズル部4への液体の流出は起こらない。
液体散布における広角噴霧時の状態を図3に示す。把持部2を保持し、レバー6を握って把持部2側に回動させてラチェット爪の爪45を一段目の係止爪42に係止させると、レバー6の回動角度だけコ字状連杆24が後方に移動する。この動作で調整用ナット27を介して弁軸16が後方に移動し、弁体17が弁座15から離反して、図3(b)のように、開閉弁7が一段目の開弁状態になる。これにより流路14からの液体は開閉弁7を通って液体供給路5をノズル部4側に向けて流れる。
このとき、整流弁8のシャフト29は、弁軸16の一段目の移動量が長孔53とピン52間の遊びの範囲に設定されているためにスプリング54が伸張しても前進位置に保持され、従って、図3(c)のように、錐形弁体31が整流弁座板28の弁孔30を閉じた状態が維持される。
しかし、整流弁座板28の弁孔30の内周に錐形弁体31によって閉塞されない凹所32が形成されているので、開閉弁7を通った液体は、図3(c)に示す凹所32の部分から整流弁8を通過してノズル部4に向けて流出する。このときに錐形弁体31と凹所32の間から流れ出る液体は、旋回流となって噴板38の噴孔40から円錐形となって噴出し、広角噴霧になる。
液体散布における狭角噴射時の状態を図4に示す。レバー6を把持部2に向けて回動させてラチェット爪44の爪45を二段目の係止爪42に係止させると、図4(b)のように、開閉弁7が一段目よりも開度の大きな二段目の開度になり、開閉弁7を通って液体供給路5をノズル部4側に向けて流れる流体の流量が増大する。
開閉弁7の弁軸16が二段目の開度位置まで後退動すると、長孔53とピン52が係合し、整流弁8の錐形弁体31がシャフト29に引かれて一体動して後退する。そのために、図4(c)のように、錐形弁体31が整流弁座板28の弁孔30から離反して整流弁8が開弁し、開閉弁7を通った液体が整流弁8の弁孔30からノズル部4に向けて流出する。このとき、開閉弁7は二段目の開度になって液体の流出量を少し抑えているので、液体は噴板38の噴孔40から狭角噴射となって噴射される。
液体散布における直棒噴射時の状態を図5に示す。レバー6を把持部2に向けて回動させてラチェット爪の爪45を三段目の係止爪42に係止させると、図5(b)のように、開閉弁7が全開になり、開閉弁7を通って液体供給路5をノズル部4側に向けて流れる液体の流量が最大となる。
開閉弁7の弁軸16が全開位置まで後退すると、長孔53とピン52の係合により整流弁8の錐形弁体31も全開位置に引かれ図5(c)のように整流弁座板28の弁孔30から大きく離反して、整流弁8が全開状態になる。そのために、開閉弁7を通った液体は、整流弁8の弁孔30からノズル部4に向けて流出し、このとき、開閉弁7と整流弁8は全開になっているので水量と水圧が最大になって噴板38の噴孔40から直棒状の噴射がなされる。
液体散布における各噴霧又は噴射状態で、レバー6はラチェット爪44が係止爪42に係合することにより各噴霧又は噴射状態での姿勢が自動的に保持され、レバー6から手を離しても戻ることがない。従って、レバー6を常時握っていなくても、把持部2を保持しているだけで、各噴霧又は噴射状態を片手で維持することができる。また、噴霧から各噴射状態に切り換える場合、単にレバー6の握り量を多くしていくだけでよいので、切り換えの余分な作業が全く不要になり、噴霧から各噴射状態への変更が片手で行えることになる。
なお、開閉弁7の開弁量は、調整用ナット27を回動させて前後の位置を変えることにより調整することができ、これにより、各噴霧又は噴射状態の微調整が可能になる。
開閉弁7と整流弁8が全開した位置からレバー6の握り量をさらに増大させると、弧状カム縁57の作用でラチェット爪44の爪45が係合解除位置に持ち上げられ、さらに、ラチェット爪44に設けたピン59が案内面61aに案内されて誘導手段の逆行防止部61を乗り越える。この状態でレバー6の握りを解くと、レバー6の握り込みを解いた直後の回動でピン59が図8(b)のようにガイド58の上面に載り、そのために、ラチェット爪44の逆行が防止され、ラチェット爪の爪45が係止爪42に対して係合しない姿勢が保持されて、レバー6がスプリング21の力で初期位置に支障なく復帰する。また、ピン59がガイド58から外れ、ラチェット爪44もスプリング46の力で回動して初期位置に復帰する。
なお、図9に示すように、シャフト29の後端側に設けた段部と弁軸16の先端の間に錐形弁体31を閉弁方向に付勢するスプリング33を縮設し、シャフト29の後部を弁軸16の先端に設けた軸方向の孔34に挿入し、シャフト29の後部に設けた軸方向の長孔35に弁軸16に保持されるピン36を貫通させる構造でも、開閉弁7と整流弁8を連動させることができる。
また、本体3に対するホルダ12の連結は、図9のように、袋ナット11を介して行うこともできる。
図9の装置は、レバー6の途中に窓孔48を設け、ラチェット爪44の押圧部47がその窓孔48から把持部2と反対側(前方)に突出した状況下において、ラチェット爪44をピン43でレバー6に取り付けている。ラチェット爪44は、押圧部47とは反対側の下端に突設したストッパ49が窓孔48の下縁に当接することにより、レバー6を開閉弁7の開弁方向に回動させるだけで係止爪42に対して自動的に係合できる姿勢に保持されている。19は、Oリングに代わるパッキンである。
この装置は、ラチェット爪44の押圧部47を把持部2側に向けて押し込み、係止爪42に対する爪45の係止を解くように上方に回動させれば各噴霧又は噴射状態で、噴霧又は噴射を停止することができる。
また、開閉弁7と整流弁8が全開した位置からレバー6をさらに握り込むと、ラチェット爪44に設けたピン59が逆行防止部61を乗り越える。そこで、レバー6の握りを解く。これにより、ガイド58によるピン59の案内作用で、レバー6とラチェット爪44が逆行することなく初期位置に復帰してノズル部4からの液体の噴射が停止する。
図9のレバー式液体噴射装置1のその他の構成と作用は図1〜図8で説明した第1の形態と同じであるので、第1の形態と同一要素に同一符号を付して説明を省く。
このように、レバー6を最大に握り込んだ後に手を離してレバー6を開放すると、噴霧又は噴射状態の停止が自動的に実行されることになり、噴霧又は噴射及びその停止が片手の操作で行える。
図10〜図13は、第2の実施の形態のレバー式液体噴射装置1を示している。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態の誘導手段を下記のものに置き換えたものである。
その誘導手段を除く要素は第1の実施の形態と実質同一であるので、同一部分は、同一符号を付して説明を省く。
第2の実施の形態のレバー式液体噴射装置1に設けた誘導手段は、把持部2側に設けた前述のガイド58と、ラチェット爪44の先端側の側面に対してその側面に立設した支軸62を支点に回動可能に取り付けた可動ピース63と、ラチェット爪44の先端側の側面に突設されて可動ピース63の回動範囲を規制するストッパピン64と、レバー6を最大に握り込む前に可動ピース63に接触してその後のレバー6の更なる握り込みによって可動ピース63を回動させる係合面65とで形成されている。
可動ピース63は、噴射装置の姿勢に拘わらず、一端(図12において支軸62よりも上側)が係合面65の方向を向く姿勢になってガイド58の横を図12のように通過する。即ち、その可動ピース63は、他端(図12において支軸62よりも下側)がストッパピン64によって回転規制を受けた状態であれば、一端が係合面65の方向を向いており、このままの姿勢でガイド58の横を支障なく通過する。
また、可動ピース63が、図12の状態から一端側がストッパピン64によって回転規制を受けるまでの範囲で時計回りの方向に回転して他端が支軸62よりもガイド58側に大きく移動した姿勢になっているときには、移動中に他端がガイド58に接触して一端が係合面65の方向を向くように姿勢が修正されてガイド58の横を通過する。誘導手段はそのような機能を持つように、ガイド58、可動ピース63、及びストッパピン64の位置関係が設定されている。
この誘導手段は、図12に示すように、ラチェット爪44と係止爪42の係合が解かれた状態からレバー6をさらに握り込んでいくと、弧状カム縁57による案内作用でラチェット爪44が回動してそのラチェット爪に設けた可動ピース63の位置が上昇し、可動ピース63の一端(上端)が図13(a)のように、係合面65に接触する。
この後、可動ピース63の一端が係合面65に係止した状態でレバー6が最大に握り込まれることで支軸62が図13(b)のように把持部2側に変位し、それに伴い、可動ピース63が図13(b)のようにストッパピン64に規制される位置まで回動し、その可動ピース63とガイド58の後端側でガイドの上方に移動しているストッパピン64がガイド58の上部を通って復帰可能となる。また、回動した可動ピース63によってラチェット爪44の逆行が阻止される。
第1の実施形態の装置の誘導手段は、ピン59がラチェット爪44を弾性変形させながら図7で説明した逆行防止部61を乗り越え、そのときに逆行防止部61に押し付けられる。そのために、ピン59や逆行防止部61の摩耗が助長され、また、逆行防止部61を乗り越えたピン59がラチェット爪44の弾性復元力で係止爪ケースの側壁の内面に衝撃的に突き当たって異音が発生することもある。
これに対し、第2の実施形態の装置の誘導手段は、係合面65に一端側を引き留められた可動ピース63がレバー6を最大に握り込んだ位置でガイド58から離れる方向に回転する。これにより、可動ピース63の逆行がガイド58によって妨げられるようになり、そのために、ラチェット爪44の逆行が阻止される。従って、第2実施形態の逆行防止部61を設ける必要がなく、摩耗や異音発生の誘起因子が存在しないものになる。
また、レバー6の復帰当初に可動ピース63が回転することで可動ピース63がガイド58にきつく擦りつけられることが無く、可動ピース63やガイド58の摩耗も抑制される。従って、第2の形態との比較では、可動ピース63の設置による部品数の増加はあるが、性能面でより優れたものになる。
1 レバー式液体噴射装置
2 把持部
3 本体
4 ノズル部
5 液体供給路
6 レバー
7 開閉弁
8 整流弁
9 主筒
10 袋ナット受
11 袋ナット
12 ホルダ
13 フード
14 流路
15 弁座
16 弁軸
17 弁体
18 スプリング押え
19 パッキン
20 Oリング
21 スプリング
22 筒上取付け部
23 ピン
24 コ字状連杆
25 ピン
26 貫通孔
27 調整用ナット
28 整流弁座板
29 シャフト
30 弁孔
31 錐形弁体
32 凹所
33 スプリング
34 孔
35 長孔
36 ピン
37 整流中子
38 噴板
39 キャップ
40 噴孔
41 多段係止機構
42 係止爪
43 ピン
44 ラチェット爪
45 爪
46 スプリング
48 窓孔
49 ストッパ
51 抜止リング
52 ピン
53 長孔
54 スプリング
55 係止爪ケース
56 凹部
57 弧状カム縁
58 ガイド
59 ピン
60 ピン取付け片
61 逆行防止部
61a 案内面
61b ストッパ面
62 支軸
63 可動ピース
64 ストッパピン
65 係合面

Claims (4)

  1. 先端にノズル部(4)を有する本体(3)に把持部(2)とレバー(6)を設け、スプリング(21)で復帰方向に付勢したそのレバー(6)の握り量を変動させることで噴霧量調整体を作動させて前記ノズル部(4)からの噴射水流の形態を変化させると共に、前記レバー(6)を前記噴霧量調整体の作動位置が異なる複数位置で係止することができる多段係止機構(41)を前記把持部(2)とレバー(6)との間に設けてその多段係止機構で前記噴霧量調整体を作動させたレバー(6)の姿勢を段階的に保持するようにしたレバー式液体噴射装置において、
    前記多段係止機構(41)を、前記把持部(2)に設けた複数山の係止爪(42)と、前記レバー(6)に、前記係止爪(42)に対して係脱可能に取付けたラチェット爪(44)と、そのラチェット爪を係止方向に付勢して前記レバー(6)で前記噴霧量調整体を作動させたときに前記係止爪(42)に対して戻り止め方向に係止させる弾性体を組み合わせて形成し、その多段係止機構(41)に、前記レバー(6)を最も握り込んだ位置で、前記ラチェット爪(44)の前記係止爪に対する係合を解く係合解除手段と、最も握り込んだ位置のレバー(6)を、握りを解いて初期位置に復帰させるときに係合が解除された前記ラチェット爪(44)を前記係止爪(42)と係合しないように保持しながら誘導する誘導手段を備えさせたことを特徴とするレバー式液体噴射装置。
  2. 前記係合解除手段は、前記ラチェット爪(44)の前記レバー(6)に対する枢止側端部の下縁に設けられ、前記レバー(6)を最も握り込んだときに、先端の係止爪(42)に当接することで前記ラチェット爪(44)を上向きに回動させて解除姿勢にする弧状カム縁(57)によって形成され、
    前記誘導手段は、前記係止爪(42)に対して上方の位置に、その係止爪と並行するように把持部(2)側に設けたガイド(58)と、前記ラチェット爪(44)の先端側の側面に対してその側面に立設した支軸(62)を支点に回動可能に取り付けた可動ピース(63)と、前記ラチェット爪(44)の先端側の側面に突設されて前記可動ピース(63)の回動範囲を規制するストッパピン(64)と、前記レバー(6)を最大に握り込む直前に前記可動ピース(63)の一端が当接する係合面(65)とで形成され、前記可動ピース(63)の一端が前記係合面(65)に係止した状態で前記レバー(6)が最大に握り込まれることで前記支軸(62)が把持部(2)側に変位し、それに伴い前記可動ピース(63)が回動して前記ガイド(58)によって逆行が阻止される姿勢になり、その可動ピース(63)と前記ストッパピン(64)が前記ガイド(58)の上部を通って復帰可能となるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のレバー式液体噴射装置。
  3. 前記係合解除手段は、ラチェット爪の前記レバー(6)に対する枢止側端部における下縁に設けられ、前記レバー(6)を最も握り込んだときに、先端の係止爪(42)に当接することで、前記ラチェット爪(44)を上向きに回動させて解除姿勢にする弧状カム縁(57)によって形成され、
    前記誘導手段は、前記係止爪(42)に対して上方の位置に、この係止爪と並行するよう把持部(2)側に設けたガイド(58)と、前記ラチェット爪(44)の先端側の側面に突設したピン(59)と、前記把持部(2)側に設置するピンの逆行防止部(61)とで形成され、前記ガイド(58)とピン(59)が、前記レバー(6)を最も握り込んで前記ラチェット爪(44)が解除姿勢にあるとき、前記ピン(59)が前記ガイド(58)の後端側で上面に臨む位置関係になっていることを特徴とする請求項1に記載のレバー式液体噴射装置。
  4. 前記噴霧量調整体が、前記レバー(6)との連動により軸方向への移動が可能となる弁軸(16)を液体供給路(5)内に組み込み、その液体供給路(5)内に設けた弁孔を貫通する前記弁軸(16)の途中に弁孔(30)を開閉する弁体(17)を設けた開閉弁(7)と、前記液体供給路(5)内に軸方向への移動が可能となるよう組み込んだシャフト(29)の先端に、前記液体供給路(5)内に設けた整流弁座板(28)の弁孔(30)を開閉するための錐形弁体(31)を設けた整流弁(8)とで形成され、
    前記開閉弁(7)の弁軸(16)の先端と前記整流弁(8)のシャフト(29)の後端を軸方向に一体動するよう連結し、前記弁軸(16)に前記開閉弁(7)及び整流弁(8)を常時閉じる方向の移動力を弾性体で付与し、前記整流弁座板(28)の前記弁孔(30)の内周に前記錐形弁体(31)がその弁孔内に最も入り込んだときにも閉塞されない凹所が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のレバー式液体噴射装置。
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