JP5412651B2 - 共振回路から生成される直流電圧を安定化する帰還回路の構成法 - Google Patents
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Description
出力電圧の安定化
周波数変調
を仮定する。ただしω0は数式 69で定義される。 数式 65から次式が従う。
共振回路
根をαとβとする。 αとβとをδとω0とを使って 次のように書くことができる。
このときδとω0とは正の数である。
またQ値は数十程度であり、共振が鋭いので
共振周波数近傍での伝達関数
持つ一次遅れで近似出来ることをしめす。圧電トランスの入力を数式 63のu、出力をfとして演算子法で計算すると、
ここで
同様に
Aについて積分を実行する。
これからAを求めると、
Aは次のように評価することができる。
同様にして、Bについて積分を実行する。
Bは次のように評価することができる。
伝達関数h0(s)とその近似であるhT 0(s)との比較
共振周波数近傍での微分方程式と共振のエンベロープ
ここでgを実数を取る変数pとqとにより 数式 101のように変換する。 定数 rr, riを数式 102によって定義する。
ここでwを実数とすると、rr, riは次のようになる。
ここでθは周波数変調器から出力される搬送波の位相である。
また数式 100と数式 64から次式を得る。
共振回路の出力gの絶対値がエンベロープとなり、これをyとするとyは次式で与えられる。
共振回路からの定常出力の振幅
ここでrを次のように定義する。
φの変化に対する定常振幅の変化
定数rの評価
となる。 これから
共振回路のQ値
共振回路からδとrの抽出
Qは数十はあるので、
また共振回路から出力される搬送波の振幅の最大値をRとすると数式 114から
エンベロープによる等価電源の構成
仮想共振回路と仮想整流平滑回路
仮想整流平滑回路の伝達関数
等価電源
等価電源の負荷について
スマート電源の安定性
スマート電源の一例とその微分方程式系
またzを分割抵抗で分割した電圧d zと参照電圧nとが引き算回路の増幅器に入力される。ここでdは分割抵抗の分割比であり、位相補償回路への入力をvとすると、
と書くことができる。図 11の位相補償回路への入力をv、その出力をvoとすると、vとvoは
数式 139に数式 66を適用すると、
つまりこのスマート電源は次の微分方程式系で記述される。
スマート電源のループゲイン
と書くことができる。
δの近傍
共振回路の遅れと整流平滑回路の遅れ
スマート電源と微分方程式系
駆動周波数が共振周波数より高い場合
0の場合には、位相補償回路の伝達関数は次のように書ける。
結局、スマート電源は次の微分方程式系で記述されることが分かる。
平衡点近傍での安定性
数式 166〜数式 169の平衡点はp, q, φに 関する次の方程式系の解である。
平衡点では
数式 175から数式 177を連立して、p, q, zをφの関数として求め、これを数式 173に代入すると数式 178を得る。 この解である平衡点をpe, qe,
ze, φeとするとき、 pe, qe, zeおよびλは、φeの関数として次にように表すことができる。
この式を微分方程式系 数式 166〜数式 169に代入し高次の項を無視することによりΔp,Δq, Δz, Δφに関する次のような正規かつ線形な微分方程式系を得る。
このとき、行列Mの要素はpe, qe, ze, φeの関数となるが、数式 182により、φeの関数と考えることができる。したがって、 Mの固有多項式をm(h)とし、
a3, a4は以下のようにφeの関数となる。
ここで、rは次にように定義されている。
駆動周波数が共振周波数より低い場合
0の場合、φを-φと置く。たとえば出力電圧が参照電圧によって設定される電圧より高い場合には、駆動周波数は共振周波数から離れる方向に動くので位相補償回路の伝達関数は次のように
数式 166、数式 167は次のようになる。
数式 163からzの2階微分を数式 199、数式 200を使用して計算すると、zの2階微分にはφが含まれていないので
と数式 165と同一の式となる。
駆動周波数の場合、スマート電源はφ ≧ 0として次の微分方程式系によって記述されることがわかる。
平衡点 pe, qe, zeおよびλは、φeの関数として次にように表すことができる。
数式 202〜数式 205の固有多項式をm(h)とし、m(h)を
a3, a4は再び数式 192〜数式 196によって与えられるので、駆動周波数が共振周波数より高い場合にも低い場合にも、
係数 a0, a1,
a2, a3, a4はφ ≧ 0として 数式 192〜数式 196によって与えられることがわかる。
固有多項式 の再定義
つまり
と表し、さらにこのB′とE′を再びBとEと書くと、係数 a0, a1,
a2, a3, a4は以下のようにφeの関数となる。
固有多項式の根
固有関数m(h)の分解
となるので、固有関数m(h)は閉ループ伝達関数Fw/(1+Fw Bk)の分母に定数倍を除き一致することがわかる。
帰還による原点の近傍に位置する極の導入
二つの関数
このとき、固有多項式m(h)は
関数f1(h)
関数のグラフy = f2(h)
h <0の範囲にあるときにはφとNに依らずm(h)=0が原点の近傍に実根を持つ。さらにhbはhb < -1/μを満たし、図 14に示すように整流平滑回路の遅れに対応した根-1/μはより高い周波数に移動することが分かる。
h <0の範囲に2個の実根を持つことになる。また実根haとhbとがともにh軸上の-1/μ ≦ h <0の範囲にない場合にはNまたはφが大きくなるとm(h) = 0は原点の近傍に実根を持つことができない。実根を持つ場合には-1/μ ≦ h <0の範囲に2個の実根を持つ。
h <0の範囲に一つの交点を持つ必要十分条件は
が同時に成り立つことである。ところで数式 239はE > 0から自動的に満たされる。数式 238から
h <0の範囲に一つの実根を持つことが分かる。また数式 240からグラフy = f2(h)がh軸と-1/μ
≦ h <0の範囲に一つの実根を持つためには
グラフy=f1(h)とy=f2(h)との交点
が成り立ち、
BによるNへの制限
φの関数としての固有関数m(h)
h ≦ -1/μかつBh2
+ h + E ≧ 0の場合
たとえばB < μならば h = -1/BにおいてBh2+ h +E =
Eとなるので
h ≦ -1/μかつBh2
+ h + E < 0の場合
ここでx=0におけるE′h(x)を求めると、仮定から
となる。この式と仮定からx ≧ 0において
(φh)=0から
これからφhを使ってNを
となる。これからh = -δにおいてBh2 + h + E < 0が満たされている場合、すなわち
ここで数式 282は数式 277の部分項である。
0においてxの単調減少関数である。gh(x)のx=δ/√2における値を計算すると
-1/μの場合
Nから決まるφhとEh( φh )
-1/μに対してφhが一意的に決まり、したがってEh(φh)が決まる。このときh ≦
-1/μを満たすhにEh(φh)を対応させる関数をF( h )と書くと、F( h )は
を同時に満たすhすなわち
原点の近傍の実根の評価
の同時に成り立つことが必要であり、さらにたとえば
が実用的な定数の選択となる。EとBとが数式 298と数式 299とに従うとき、数式 228においいて定義された固有多項式 m(h)は-Eの近傍に実根の特性代表根を持つことが分かる。
固有多項式m(h)の値
固有多項式 m(h)のh=-E/2における値
となり、数式 301を書き換えると次式を得る。
固有多項式 m(h)のh=-2 Eにおける値
となり、数式 307を書き換えると次式を得る。
が成り立つので
固有多項式 m(h)のh=-σ Eにおける値
となる。m( -σ E) = 0を満たすσは、数式 306と数式 312から
σ2とする。EB ≪ 1であるので、σ1は1の近傍にある。また次のようにσの関数を定義すると
E B < 1/4の場合
m( -σ E ) =
0をみたすσは方程式f1( σ )-f2(
σ ) = 0から求めることができる。f1( σ ) = 0の根をσ1, σ2とし、σ1 ≦ σ2とする。 f2( σ ) = 0の根はσ = 0とσ = 1/(μ E)の根を含む。σが[0,1/(μ
E)]の範囲にあるとき
したがってσが[0, 1/(μ E)]の範囲にあるとき関数f2( σ )は次に定義するσに関する2次関数f3(σ)で近似することができる。
f3(σ) = 0からm(-σ E) = 0をみたすσの近似解を求める。
σ ≦ 1/(μ E)のσの範囲で
B < 1/4であることからσ1は
が満たされるとき、直流的ループゲインの大きさを仮定することなく固有多項式m( h ) = 0の原点の近傍の根h1について
二つの関数
このとき、固有多項式m(h)は
δ/√8のときhの関数として単調減少関数となり、またφe
≧ δ/√2のときhの関数として下に凸な関数となることが次のようにして分かる。
関数f1(h)
1である。
また、μ δ ≫ 1であるから
となる。これからすべての hにたいして
となる。
これから
これから
f2( h )との交点はたかだか2個である。
関数のグラフy = f2(h)
直線の傾きは
であることが分かる。 これから
安定な帰還の実現
固有多項式の特性代表根
整流平滑回路の時定数μと乗数ν
整流平滑回路の充電と放電
通電状態
数式 166〜数式 169で記述するこが可能となり、この微分方程式系のμはこの平衡状態を実現する電流が流れたときの整流平滑回路の時定数であることが分かる。このことから電圧が上昇するときの時定数と下降するときの時定数が第一近似で一致することがわかる。
切断状態
切断状態から通電状態へ切り替わり
出力電圧の立ち上がりにおけるオーバーシュート
Bの値
hbと数式 260すなわち
整流平滑回路によるリップル
数式
166
〜数式 169において、周期的なリップルが出力電圧に対応するzに重畳している場合、zは平衡点 φeによって決まる出力電圧zeを中心に振動する。実際の電源では、出力電圧の立ち上がは微分方程式系 数式 166〜数式 169に従い変化するのが、たち下がりはこの微分方程式系とは独立に変化する。したがって出力電圧に重畳する周期的なリップルの出力電圧に対する影響は複雑となる。周期的なリップルは出力電圧にzeを中心する振動を引き起こす。
ループゲインが大きくなるにつれておおきくなる。さらに誤差増幅器の出力に大きなリップルが重畳すると、これが駆動周波数を共振周波数を超えて低くするいわゆるフィードバックブレイクダウンを引き起こす可能性がある。リップルによるフィードバックブレイクダウンは電源に好ましくない。
回路定数の選定
右半平面のゼロ点
右半平面のゼロ点を確かめる方法
共振回路
出力電圧を高い電圧精度で安定化するためには、出力電圧を安定化する帰還回路に原点に位置する極を帰還回路に導入することが必要である。
本発明では、誤差増幅器の伝達関数を
電源を記述する微分方程式系の平衡点の近傍において、この微分方程式系を線形に近似した線型微分方程式系の固有多項式m(h)を考える。固有多項式m(h)が原点の近傍に位置する実根とこれに共役な実根を持つとき、その他の根の実部が負となるようにEとBとを決めることにより安定な帰還を実現する。電源に十分な直流的ループゲインが実装されかつEが大きくない場合には、固有多項式は-Eの近傍に実根を持つ。-Eの近傍の実根と共役な実根は-1/Bと粗く評価することが可能であり、1/δは目安となるBの値である。
たとえば出力電圧が正の場合、整流平滑回路は出力電圧を上昇させることはできるが、出力電圧を下げることはできない。帰還が有効に働くのは出力電圧がグランドから離れる方向の場合だけであり、これからm(h)の特性代表根は実根であることが必要となる。特性代表根が実根となるようにEとBを選ぶことは常に可能であり、このとき出力電圧の立ち上がりの時定数は1/Eと近似することができる。
電源の電圧発生回路があらかじめ与えられているとき、電圧発生回路のパラメータから原点に位置する極と2個のゼロ点を持つ十分条件を満たす伝達関数が求まり、この伝達関数を実現した誤差増幅器を含む帰還が安定となる。またこのようにして実現された電源の特性をあらかじめ予測することができる。
圧電トランスを共振回路として使用した直流安定化高圧電源は高圧発生回路と帰還回路から構成される。高圧発生回路はドライバー回路、共振回路として使用される圧電トランス、整流平滑回路から構成される。帰還回路は誤差増幅器および周波数変調回路から構成される。ドライバー回路は外部の電源よりドライバー回路に供給される直流電圧を、周波数変調回路の出力する矩形波と同一の周波数を持つ高周波交流に変換し、この高周波交流により圧電トランスを駆動する。
圧電トランスはこの高周波交流を高電圧の高周波交流に昇圧する。整流平滑回路は、圧電トランスの出力を直流の高電圧に変換し、これを高圧電源の出力として負荷に供給するとともに、帰還回路に入力する。誤差増幅器は帰還回路に入力された出力電圧と参照電圧を比較することによりズレを検出し、このズレを周波数変調回路に入力する。周波数変調回路は入力に比例した周波数を持つ矩形波をドライバー回路に出力する。このようにして出力電圧は圧電トランスを駆動する高周波交流の周波数にフィードバックされ、安定化される。
圧電トランス
整流平滑回路
ドライバー回路
誤差増幅器
分割抵抗の分割比は数式 131で定義されている。従ってこの分割抵抗の分割比をd0とすると、次のようになる。
周波数変調回路
補助電源
シミュレーション用回路
シミュレーション用回路における高電圧発生回路は、圧電トランスがその等価回路に置き換えられていることを除けば、直流安定化高圧電源の回路が忠実に再現されている。シミュレーション用回路における帰還回路は基本的には線形な回路である。このため帰還回路の入力と出力の関係を再現する簡単な回路がシミュレーション用回路に採用されている。
圧電トランスの等価回路
は次の関係式を満たす。この理想トランスのシミュレーションには、電圧制御電圧源と電流制御電流源とを使用して理想トランスを実現した図 23に示す回路を使用する。
周波数変調回路のモデル
誤差増幅器の シミュレーション用回路
積分器はゲインEの増幅器とビヘービアモデルとから構成される。関数SDT(x)の設定されビヘービアモデルは入力の時間積分を出力する。このビヘービアモデルからの出力がゲインEの増幅器に入力され、この増幅器からの出力が積分器の出力となる。
共振特性の近似
に帰還が有効に働いている場合、電源の特性は高圧発生回路あるいは整流平滑回路の特性に大幅に依存することはない。この意味では電源の特性は、たとえば高圧発生回路のrあるいは整流平滑回路のμあるいはνに敏感に依存しない。そこでおおまかにrを見積もる簡単な方法を考える。
おおまかなrの見積もり
周波数に関する半値幅を求めることができる。この半値幅を角速度に書き直すことによりδを、また高電圧の最大値をvmaxとするとき
おおまかなμの見積もり
高圧発生回路のパラメータの測定
負荷20 MΩの共振特性
負荷30 MΩの共振特性
負荷40MΩの共振特性
負荷50MΩの共振特性
直流的ループゲイン
Eについて
0.0002が十分であることが分かる。そこで B = 0.0002とする。
安定な帰還のシミュレーション例
Claims (6)
- 共振回路の共振周波数をωr、Q値をQ、共振周波数における昇圧比をgrとするとき、δ, ω0およびcを
と定義し、定数wを振幅として時間の関数ψを位相として周波数変調された搬送波を
により定義するとき、伝達関数が数式5で与えられる共振回路に数式4で与えられる搬送波を入力したときの共振回路から出力される搬送波の振幅は、連立微分方程式
を満たすp, qにより
さらに整流平滑回路からの出力電圧zを参照電圧λと比較し、電圧の誤差を搬送波の周波数φに帰還する帰還回路の伝達関数は数式6に定義されたφと数式13のzと参照電圧 λと正数 k, d, E, A, Bとを使って、φ ≧ 0の場合
この微分方程式系の平衡点を(pe, qe, ze, φe)とするとき、 pe, qe, zeおよびλはφeの関数として
と表すことができ、この平衡点の近傍で線形化された微分方程式の固有多項式をm(h)とし、m(h)を
によって与えられ,
またφ ≦ 0の場合、φを-φと置くことにより、電圧の誤差を搬送波の周波数に帰還する帰還回路の伝達関数は数式14で表され、 数式10, 数式11において、φを-φと置くと、
を得るので、数式14、数式30、数式31、数式13をφの変域をφ ≧ 0とした微分方程式として連立させることにより数式15〜数式18に相当する正規な微分方程式系を導き、この平衡点の近傍で線形化された微分方程式の固有多項式をm(h)とし、m(h)を
さらに数式25〜数式29において項 k d ν rはまとまってA, B, またはEとともに現れるので、
つまり
と表し、さらにこのB′とE′を再びBとEと書くと、係数 a0, a1, a2, a3, a4は以下のように
φeの関数として再定義され、
数式23、 数式32において定義された固有多項式m(h)を、 数式39〜数式43の係数 a0, a1, a2, a3, a4を用いて
となるので、固有関数m(h)は閉ループ伝達関数Fw/(1+Fw Bk)の分母に定数倍を除き一致することがわかり、固有多項式m(h)のすべての根の実部が負となるようにE, B, Nを選ぶことにより、高圧発生回路と帰還回路からなる閉ループ伝達関数の分母のすべての根の実部が負であるという意味で安定な帰還を実現することを特徴とする方法。 - 請求項1の数式45から固有関数m(h)は
と書くことができ、この第1項はh < -1/μで正となることから、hの領域Sを
- 請求項1に記載の固有多項式 数式44の特性代表根が虚根から分離された実根となる帰還を実現することにより広い範囲の負荷に対して出力電圧を安定化する方法
- 請求項1の数式14に記載された伝達関数に含まれる項
と表し、さらにこのB′とE′を再びBとEと書くと、このEとBとを
を満たすように選ぶことにより、数式44においいて定義された固有多項式?m(h)の実根を
- 請求項1の数式14に記載された伝達関数に含まれる項
と表し、さらにこのB′とE′を再びBとEと書くと、このEとBとが数式59と数式60とを満たしさらに
を満たすことにより、数式61の範囲にある実根を、数式44においいて定義された固有多項式?m(h)の虚根から分離した特性代表根に配置する方法
- 共振回路を駆動する搬送波を生成するドライバー回路と、この搬送波を入力とする共振回路と共振回路の出力である高周波交流を整流することにより直流電圧を出力する整流平滑回路とを含む電圧発生回路と、電圧発生回路の出力電圧とこの出力電圧を設定する外部から供給される参照電圧とを入力とする誤差増幅器と周波数変調器とを含む帰還回路とを包含し、周波数変調器はドライバー回路の生成する搬送波の周波数を制御する手段を持ち、誤差増幅器の出力を搬送波の周波数に帰還する請求項1から5のいずれかに記載の方法により出力電圧を安定化する回路
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