JP5412479B2 - 車両のスライドドア装置 - Google Patents
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Description
また、車体側部にガイドレールを設け、スライドドアの内部に駆動機構を設け、開けるときに駆動機構によって巻き取られるワイヤの端部をガイドレールの後端に配置し、このようにスライドドアの内部に駆動機構を配置することによって、車体の制約を受けないようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
従来技術(特許文献1)は、スライドドアを駆動する駆動機構を車体に設けているため、車体に駆動機構や後のガイド部などの部品を取付けた後、テールランプを組み付け、その後にスライドドアを組付けることができる。
先ず、組み立て時に、車体にスライドドアやワイヤを組み付けた後、テールライトとは別体のカバー部材を取付けることによって、ワイヤ固定部をカバーすることができる。
つまり、スライドドアを組み付ける前にテールライトを組み付けることができ、テールライトを組み付ける作業性が向上する。
本発明では、スライドドアをガイドし、且つ乗降口よりも後方に設けられたドアガイド部材と、駆動機構と、ドアガイド部材に設けられたワイヤと、を備えた車両のスライドドア装置において、車体の後部に、且つ車両の後方から見てテールライトに重ならない位置にワイヤを固定するワイヤ固定部を設け、ワイヤ固定部をテールライトとは別体のカバー部材によって覆っているので、組み立て時に、車体にスライドドアやワイヤを組み付けた後、テールライトとは別体のカバー部材を取付けることによって、ワイヤ固定部をカバーすることができる。
つまり、スライドドアを組み付ける前にテールライトを組み付けることができ、テールライトを組み付ける作業性が向上する。
また、カバー部材は、テールライトに隣接してテールライトのみに固定されているので、テールライトのみにカバー部材が位置決めされるため、テールライトに対し、カバー部材の位置ずれを極力回避でき、テールライトとカバー部材とを一体で形成した部品のように見せることができ、結果的にデザイン性が向上する。
また、テールライトとカバー部材とを一体にして、車体に対して着脱できる。従って、テールライトの着脱の作業性を悪化させることがないという利点がある。
さらに、車両は車体の後部の下部をカバーするリアバンパを備え、カバー部材は、テールライトとリアバンパとの間に配置されているので、テールライトとリアバンパとの間を覆うことができ、外観が向上する。
また、カバー部材はリアバンパには固定されず、後突時に衝撃を受けやすいリアバンパの影響、例えば、変形や移動などの影響を受けることがなく、後突時にカバー部材が外れることを防止できる。
後スライドドア13は車両11の左に採用されているが、車両11の右に採用してもよい。
サイドボデー21は、アウタパネル31と、インナパネル32と、後乗降口22と、を備え、車両前後方向(X軸方向)にスライドするスライドドア13を支持している。
なお、サイドボデー21は車室17の壁を形成し、リアボデー24は荷室16の壁を形成しているが、境界を特定していない。
このスライドドア13は自動式で、外ドアハンドル34を操作すると、スライドドア装置12によって自動で移動(矢印a1の方向)して止まる。
車両11のスライドドア装置12は、車両11の車体15の側壁(サイドボデー21)に設けた乗降口(後乗降口22)を開閉するスライドドア13をガイドし、且つ側壁(サイドボデー21)のうち乗降口(後乗降口22)よりも後方に設けられたドアガイド部材41と、スライドドア13を開閉駆動する駆動機構37と、駆動機構37で巻き取られ可能にドアガイド部材41に設けられたワイヤ45と、を備える。
カバー部材38は、テールライト26に隣接してテールライト26のみに固定されている。
ライト後指向部47は、車幅方向(Y軸方向)および車両上下方向(Z軸方向)に延びている。
ライト側部52は、ライト後指向部47から前方に向かって車両前後方向(X軸方向)に延びている。
ライト側部52およびカバー取付け部53に、これらを接合する取付け部材54(図7、図9)を嵌めるための取付け孔55(図8、図9)、56(図12、図13)をそれぞれ開けている。
後部ドア(テールゲート25)に、後部ドア(テールゲート25)を閉じた状態でフランジ部58に当接するストッパ部61(図1)を設けた。
その上、カバー部材38は、図2に示す通り、テールライト26とリアバンパ72との間に配置されている。
スライドドア装置12は、既に説明したドアガイド部材41のケーブルガイド43、ワイヤ固定部46、カバー部材38を備える。
ワイヤ45は、既存のもので、鋼製である。
ワイヤ固定部46は、カバー部材38でカバーされている。
下部92は車両11の後方へ面を向けた部位のみであり、車両11の側面(サイドボデー21)へ延びる部位(レール後端カバー部94に相当するもの)を形成していない。
後方カバー部83は意匠面である。
カバー取付け部53は意匠面ではない。
リブ96は後方カバー部83にも形成されている。
なお、カバー部材38は、テールライト26にのみカバー接合機構101で支持されている。
図7は、リアボデー24のリアパネル27を取り外した状態の斜視図である。
一方、ライト後指向部47は意匠面である。
このライト側部118の下縁の前部にL字形の第2係止ラグ107が形成され、第2係止ラグ107の近傍に爪係止部108が形成されている。
リアバンパ72は、表面を形成するリアバンパフェイスで、後部ドア開口(テールゲート開口部28)の下方に配置されて、車幅方向に延びるバンパフェイス本体部121が形成されている。
このバンパフェイス本体部121の一端、他端に連ねて上方へ延ばしたバンパフェイス縦部122が形成されている。バンパフェイス縦部122の上部123に突出部74が形成されている。
まず、車体15のリアボデー24にテールライト26を取り付ける。
その次に、リアボデー24にリアバンパ(リアバンパフェイス)72を取付ける。
その次に、車体15の後乗降口22にスライドドア13を取付け、サイドボデー21にドアガイド部材41(ガイドレール42、ケーブルガイド43)を組み付ける。
続けて、ワイヤ固定部46を取付けて、ワイヤ固定部46によってワイヤ45の張力を調節する。
このように、スライドドア装置12では、テールライト26とは別体のカバー部材38を設けることによって、スライドドア13を取付ける前にテールライト26を組み付けることができ、テールライト26を組み付ける作業性が向上する。
図15は図2に対応する図である。上記図1〜図14に示す実施例1と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
Claims (2)
- 車両の車体の側壁に設けた乗降口を開閉するスライドドアをガイドし、且つ前記側壁のうち前記乗降口よりも後方に設けられたドアガイド部材と、前記スライドドアを開閉駆動する駆動機構と、該駆動機構で巻き取られ可能に前記ドアガイド部材に設けられたワイヤとを備えた車両のスライドドア装置において、
前記車体の後部に、且つ前記車両の後方から見て前記テールライトに重ならない位置に前記ワイヤを固定するワイヤ固定部を設け、該ワイヤ固定部を前記テールライトとは別体のカバー部材によって覆われ、
前記カバー部材は、前記テールライトに隣接して前記テールライトのみに固定され、
前記テールライトは、前記車両の後方へ指向するライト後指向部と、該ライト後指向部に連なる周部のうち車幅方向の中央へ向いて、後部ドアの周側部に対向しているライト側部を有し、
前記カバー部材は、前記ライト側部に重なるカバー取付け部を有し、
前記ライト側部および前記カバー取付け部に、これらを接合する取付け部材を嵌めるための取付け孔をそれぞれ開けており、
前記車体は、前記後部ドアを設けた後部ドア開口の口周縁に連なり、閉じたときに前記後部ドアに重なるフランジ部を有し、
前記後部ドアに、前記後部ドアを閉じた状態で前記フランジ部に当接するストッパ部を設け、
前記テールライトは、前記フランジ部に重なって前記口周縁まで延ばした第1フランジカバー部と、該第1フランジカバー部に形成されて前記フランジ部に前記テールライトを固定しているライト固定部とを有し、
前記カバー部材は、前記フランジ部に重なって前記口周縁まで延ばした第2フランジカバー部と、該第2フランジカバー部に開けられ、前記後部ドアを閉じた状態で前記フランジ部に当接する前記ストッパ部が貫通するストッパ貫通開口とを有している、
ことを特徴とする車両のスライドドア装置。 - 車両の車体の側壁に設けた乗降口を開閉するスライドドアをガイドし、且つ前記側壁のうち前記乗降口よりも後方に設けられたドアガイド部材と、前記スライドドアを開閉駆動する駆動機構と、該駆動機構で巻き取られ可能に前記ドアガイド部材に設けられたワイヤとを備えた車両のスライドドア装置において、
前記車体の後部に、且つ前記車両の後方から見て前記テールライトに重ならない位置に前記ワイヤを固定するワイヤ固定部を設け、該ワイヤ固定部を前記テールライトとは別体のカバー部材によって覆われ、
前記カバー部材は、前記テールライトに隣接して前記テールライトのみに固定され、
前記車両は前記車体の後部の下部をカバーするリアバンパを備え、
前記カバー部材は、前記テールライトと前記リアバンパとの間に配置され、
前記リアバンパは、前記カバー部材の内側に突出して、前記車両の側面視で、前記カバー部材との間をカバーする突出部を備えている、
ことを特徴とする車両のスライドドア装置。
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