JP5411821B2 - 風力発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、風を受けて回動するブレード(回転翼),ブレードの回転によって発電するナセルおよびこれらを支持するタワーを含む風力発電装置に関する。
この種の風力発電装置は、強風によるブレードの損壊が多く、また、タワーが折れたり倒れたりすることもある。大型の風力発電装置ではタワーが高くブレードが長いので、ブレードの交換が大変である。特許文献1に記載の風車回転翼の取り付け方法は、地上のウインチからワイヤを繰り出してナセル筐体の後尾からナセルを通してブレード側に導いて、ブレード側の回転軸の延びる方向に移動可能な滑車で支持して、ブレードの端部(元部)を吊下げて、ブレードを、ウインチの巻上げでナセルの回転軸に連結したロータヘッドの位置に引き上げ、あるいはウインチの巻き下ろしで地上に降ろす。
特開2009−2206号公報
上記風車回転翼の取り付け方法を用いると、タワー上端部にあるナセルの回転軸(入力軸)の先端にあるロータヘッドに対するブレードの着,脱時のブレードの昇,降を容易に行うことができる。強風によってブレードが破損した場合のブレードの取替え作業に有効である。しかし、これはブレードの装着あるいは回収の作業に用いるものである。
本発明は、強風によるブレード損傷の可能性を低減できる風力発電装置を提供することを第1の目的とし、ブレードの交換を容易にすることを第2の目的とする。
(1)タワー(1)でナセルを支持しナセルの回転軸(2)に連結したロータヘッド(3)に複数個nのブレード(4a,4b,4c)を該回転軸(2)の回転方向に角度差θ=360°/nで取り付ける風力発電装置において、
前記回転方向に角度差θ(120°)で分布して隣り合うものが、前記回転方向に相互に係合し前記回転軸が延びる方向には相対的に摺動可能であって、該回転方向の回転中心を中心とする軸部材であって一つの軸部材を他の軸部材が貫通するn重の軸構造となる軸部材(5a,5b,5c)をそれぞれが有し、それぞれに各ブレード(4a,4b,4c)が装着される複数個nの分割ブロック(3a,3b,3c)、でなるロータヘッド(3);および、
分割ブロック(3b,3a)を、前記軸部材が延びる方向の、前記係合の位置から係合が外れる分離位置にまたその逆に駆動する分離機構(6,7);を備え、
前記n重の軸構造で最も内側となる軸部材(5a)を前記ナセルの回転軸(2)に連結した;
ことを特徴とする風力発電装置。
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を、例示として参考までに付記した。
n=3の場合を説明する。例えば強風の発生が予想されると、前記n重の軸構造で最も外側となる軸部材(5c)を有する分割ブロック(3c)が支持するブレード(4c)が地上に向けて垂れ下がる吊下げ姿勢(図8)になったときに、該分割ブロック(3c)を係合位置から分離位置に駆動して該ブレード(4c)を吊下げ姿勢に留め、次のブレード(4b)が吊下げ姿勢になると該ブレード(4b)を支持する分割ブロック(3b)を係合位置から分離位置に駆動して該ブレード(4b)を吊下げ姿勢(図11)に留める。最後のブレード(4a)が吊下げ姿勢になると、そこでナセルの回転軸(2)を停止拘束して最後のブレード(4a)も吊下げ姿勢(図14)に留める。これにより、全ブレードが吊下げ姿勢(図13,図14)になる。この姿勢では、ブレードの背後にタワーがあるので、全ブレードに対する風当りが弱く、ブレードが強風によって破損する可能性が低減する。
強風がなくなると、ナセルの回転軸(2)の停止拘束を解除して、前記n重の軸構造で最も内側となる軸部材(5a)を有する分割ブロック(3a)が支持するブレード(4a)が角度差θ(120°)分回転する毎に分離機構(6,7)によって順次に、吊下げ姿勢のブレード(4b,4c)を支持する分割ブロック(3b,3c)を係合位置に駆動することにより、n個のブレード(4a,4b,4c)が角度差θ(120°)で分布して一体結合した形態(図2,図1)となる。
(2)各分割ブロック(3a,3b,3c)には、前記軸部材(5a,5b,5c)と一体かつ同心の基部(8a,8b,8c)および該基部から半径方向に突出し角度差θの拡がりがあって前記係合をするカム部(9a,9b,9c)があって、該カム部に、前記ブレードを固着するブレード支持部(10a,10b,10c)がある;上記(1)に記載の風力発電装置。
(3)各分割ブロックの、前記基部(8a,8b,8c)は前記カム部(9a,9b,9c)との連続部分を除く部分が円形であって前記軸部材(5a,5b,5c)の延びる方向の幅が同一であり、前記カム部(9a,9b,9c)の幅も同一で前記基部のn倍程度であって、前記ブレードが角度差θ(120°)で分布し全分割ブックの隣り合うものが前記係合をしているとき、各基部が全カム部の内側に位置する;上記(2)に記載の風力発電装置。
(4)全分割ブロックの集合体は、全ブレードが前記吊下げ姿勢であるとき隣り合う分割ブロックを相互に回転方向で係止する係合突起(11a,11b)およびそれが嵌り込む係合溝(12b,12c)を有する;上記(3)に記載の風力発電装置。
(5)タワー(1)でナセルを支持しナセルの回転軸(2)に連結したロータヘッド(13)に複数個nのブレード(4a,4b,4c)を該回転軸(2)の回転方向に角度差θ=360°/nで取り付ける風力発電装置において、
前記回転軸(2)が延びる方向に分布し該方向に相対的に摺動可能であって、隣り合うものが、前記角度差θで分布する、該方向に突出する凸部(21a,21b)とこれを受け入れる凹部(22b,22c)を有し、該回転方向の回転中心を中心とする軸部材であって一つの軸部材を他の軸部材が貫通するn重の軸構造となる軸部材(15a,15b,15c)をそれぞれが有し、それぞれに各ブレード(4a,4b,4c)が装着される複数個nの分割ブロック(13a,13b,13c)、でなるロータヘッド(13);および、
分割ブロック(13b,13a)を、前記軸部材が延びる方向の、前記凸部(21a,21b)が凹部(22b,22c)の外に外れる分離位置にまたその逆に駆動する分離機構(16,17);を備え、
前記n重の軸構造で最も内側となる軸部材(15a)を前記ナセルの回転軸(2)に連結した;
ことを特徴とする風力発電装置。
例えばn=3の場合、強風の発生が予想されると、前記n重の軸構造で最も外側となる軸部材(15c)を有する第1分割ブロック(13c)が支持する第1ブレード(4c)が地上に向けて垂れ下がる吊下げ姿勢(図8)になったときに、第2,第3分割ブロック(13b,13c)を前記凸部(21a,21b)が凹部(22b,22c)に嵌り込む係合位置から分離位置に駆動して、第1ブレード(4c)に加えて第2ブレード(4b)が吊下げ姿勢になると第2分割ブロック(13b)を係合位置に戻し(図11)、第3ブレード(4a)が吊下げ姿勢になるとナセルの回転軸(2)を停止拘束し、該ブレード(4a)を支持する第3分割ブロック(13a)を分離位置から係合位置に駆動して吊下げ姿勢(図13)に留める。これにより、全ブレードが吊下げ姿勢(図13,図34)になる。この姿勢では、ブレードの背後にタワーがあるので、全ブレードに対する風当りが弱く、ブレードが強風によって破損する可能性が低減する。
強風がなくなると、第2,第3ブレード(4b,4a)を支持する第2,第3分割ブロック(13b,13c)を分離位置に駆動しナセルの回転軸(2)の停止拘束を解除して、第2,第3ブレード(4b,4a)が吊下げ姿勢の第1ブレード(4c)から角度差θ=120°回転したときに第2分割ブロック(13b)を係合位置に駆動し、さらに角度差θ=120°回転したときに第3分割ブロック(13a)を係合位置に駆動することにより、3個のブレード(4c,4b,4a)が角度差θ=120°で分布して一体結合した形態(図1)となる。
(6)タワー(1)に、すべて吊下げ姿勢となったn個のブレードを保持するブレード保持装置(24)を装備した、上記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の風力発電装置。この保持により、吊下げ姿勢となったブレードの耐風保護機能が向上し、強風によりブレードが損傷する可能性が低減する。
(7)前記ブレード保持装置(24)は、吊下げ姿勢となったブレードの最下端の下方で前記タワー(1,23)で支持されたフレーム(20),該フレーム(20)で支持された昇降機構(25)、および、該昇降機構(25)で支持され前記ブレードの最下端より下方の退避位置から上方の吊下げ姿勢のn個のブレードを保持する保持位置に駆動されるブレード保持部材(26)、を備える;上記(6)に記載の風力発電装置。これによれば、比較的に簡単な構造の簡易な昇降駆動で吊下げ姿勢となったブレードを保持することができる。
(8)前記フレーム(20)を、それが支持する前記ブレード保持部材(26)が吊下げ姿勢となったブレードの直下からブレードの降下を妨げない側方に退避する方向に移動可に、前記タワー(1,23)で支持した;上記(7)に記載の風力発電装置。
(9)前記n重の軸構造の最外部の軸部材(15c,15c)を軸心を中心に回転可に、軸心が延びる方向には移動不可に支持する第1軸受け(30),最内部の軸部材(5a,15a)を軸心を中心に回転可に、軸心が延びる方向に移動可に支持する第2軸受け(31)、および、これらと前記分離機構(6,7,16,17)を支持するロータ支持台(32)を備える;上記(1)乃至(8)のいずれか1つに記載の風力発電装置。
(10)前記ロータ支持台(32)を、前記ナセルの回転軸(2)が延びる方向にスライド可に支持する中間ガイドレール(33)、および、該中間ガイドレール(33)を該スライド可の方向にスライド可に支持する、前記タワー(1)に固定設置された固定ガイドレール(34)を備える;上記(9)に記載の風力発電装置。
(11)前記ロータ支持台(32)を前記中間ガイドレール(33)から外して地上に降ろすとき、また、地上から引き上げて前記中間ガイドレール(33)に装着するときに、前記ロータ支持台(32)を下支持する吊り台(35)を吊下げる昇降ワイヤ(43,44)を、前記ナセルの回転軸(2)が延びる方向で退避位置から昇降位置に移動可に支持して巻上げ,巻き下ろしするホィスト(45)を、前記タワー(1)の上部に装備する;上記(9)又は(10)に記載の風力発電装置。
(12)前記吊り台(35)は、垂直に見下ろした形状が凹型で、該凹の底辺部が前記タワー(1)の垂直中心軸から水平方向で離れた前方にあって該凹の両側の起立部が水平方向に延び、該起立部の端面部に、タワー壁面との衝突を緩衝する緩衝部材(41)を備える;上記(11)に記載の風力発電装置。
(13)前記緩衝部材(41)は、弾力性ローラ又はタイヤ車輪である;上記(12)に記載の風力発電装置。
本発明の第1実施例の風力発電装置の外観を示す正面図である。 図1に示す風力発電装置のロータヘッド3を拡大して示し、(a)は斜視図、(b)は右側面図、(c)はロータ軸を切断し(b)上の矢印方向から見た背面図である。 図2に示す分割ブロック3aを示し、(a)は斜視図、(b)は右側面図、(c)はロータ軸を切断し(b)上の矢印方向から見た背面図である。 図2に示す分割ブロック3bを示し、(a)は斜視図、(b)は右側面図、(c)はロータ軸を切断し(b)上の矢印方向から見た背面図である。 図2に示す分割ブロック3cを示し、(a)は斜視図、(b)は右側面図、(c)はロータ軸を切断し(b)上の矢印方向から見た背面図である。 図2に示すロータヘッド3の回転軸を支持するヘッド支持構造の右側面図である。 図1に示すブレード4a,4b,4cのすべてを図13,図14に示す吊下げ姿勢とするブレード退避の作業行程を示すフローチャートである。 1個のブレード4cの、タワー1が背後となる吊下げ姿勢を示す正面図である。 1個のブレード4cが吊下げ姿勢にあるときの該ブレードを支持する分割ブロック3cの姿勢と、該分割ブロック3cから分離した他の分割ブロック3a,3bの位置と姿勢を示す右側面図である。 2個のブレード4b,4cの吊下げ姿勢を示す正面図である。 1個のブレード4cが吊下げ姿勢にありさらにもう一つのブレード4cが図11に示すように吊下げ姿勢となり、これを支持する分割ブロック4bが分割ブロック4cに係合した姿勢を示す右側面図である。 2個のブレード4b,4cが吊下げ姿勢にあり、それらを支持する分割ブロック3b,3cから分離した分割ブロック3aの位置と姿勢を示す右側面図である。 3個のブレード4a,4b,4cの吊下げ姿勢を示す正面図である。 3個のブレード4a,4b,4cが吊下げ姿勢にありそれらを支持する分割ブロック3a,3b,3cが係合して一体化した姿勢を示す右側面図である。 3個のブレード4a,4b,4cの吊下げ姿勢を示し、(a)はタワー1の仮想の水平切断位置b−bを示し、(b)は該切断位置の水平断面を示す。 図15の仮想水平切断位置b−b(D17=D17)の直下のブレード保持装置24の拡大正面図である。 図16のD17−D17の位置の水平断面を示す拡大断面図である。 図13,図14に示す吊下げ姿勢のブレード4a,4b,4cを図1に示す展開姿勢(風受け回転姿勢)とするブレード復帰の作業行程を示すフローチャートである。 図1に示すロータヘッド3をタワー1から外して地上に降ろすブレード回収の作業行程を示すフローチャートである。 ブレード回収のために全ブレードを吊下げ姿勢とし、全ブレードの降下を妨げない退避位置にブレード保持装置24の位置を変更し、そしてナセル前面の格納扉46を開放したときの、正面図である。 図24に示すように、ホィスト45が昇降する吊り台35でロータヘッド3を下支持したときの、正面図である。 図13に示すように全ブレードを吊下げ姿勢にしてから吊り台35を、ロータヘッド3を下支持するためにその下方に巻き下ろしたときの、吊り台35の位置を示す右側面図である。 図22に示す位置にある吊り台35の上方の、搭載位置(水平方向)にロータ支持台32を押し出したときの、正面図である。 搭載位置にあるロータ支持台32に、吊り台35を引き上げて結合したときの、正面図である。 ロータ支持台32を結合した吊り台35が、タワー1の外壁面に沿って降下しているときの吊り台35の姿勢を示す正面図である。 ロータ支持台32を結合した吊り台35が、タワー1の外壁面に沿って降下しているときの、ブレードの正面図である。 ロータ支持台32を結合した吊り台35が、タワー1の外壁面に沿ってさらに降下しているときの、ブレードの正面図である。 地上のロータヘッド3を引き上げてタワー1上部のナセル47に連結するブレード装着の作業行程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施例の風力発電装置のロータヘッド13を示し、(a)は斜視図、(b)は右側面図である。 図29に示す分割ブロック13aを示し、(a)は斜視図、(b)は右側面図、(c)は(b)上の矢印方向から見た背面図である。 図29に示す分割ブロック13bを示し、(a)は斜視図、(b)は右側面図、(c)は(b)上の矢印方向から見た背面図である。 図29に示す分割ブロック13cを示し、(a)は斜視図、(b)は右側面図、(c)は(b)上の矢印方向から見た背面図である。 図29に示すロータヘッド13の回転軸を支持するヘッド支持構造の右側面図である。 図30〜図32に示す3個のブレード4a,4b,4cが吊下げ姿勢にありそれらを支持する分割ブロック13a,13b,13cが係合して一体化した姿勢を示す右側面図である。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
図1に、本発明の第1実施例の風力発電装置の正面を示す。地上にタワー1が建設され、タワー1の頂上には、タワー1の垂直軸を中心に電動で回動する旋回ドーム48がある。このドーム48の内部の、ドーム48に備わった基台にナセル47(図20)が据付けられている。該ナセル47の回転軸(入力軸)2(図6,図26)にはロータヘッド3が連結されている。このロータヘッド3には、この実施例では、n=3個のブレード(回転翼)4a,4b,4cが、角度差θ=120°ピッチで装着されている。風が吹くとブレード4a,4b,4cが時計方向に回転する。
タワー1の外部には、ブレードの下端部より下方に張出し23があり、そこにブレード保持装置24がある。なお、図示は省略したが、タワー1の地面近くには出入り口があり、内部にはタワー頂部に至る螺旋階段があって、作業員は階段を上がってドーム48の内部に入って、格納扉46を開けることができる。
図2に、ロータヘッド3を拡大して示す。ロータヘッド3は、n=3個の分割ブロック3a,3b,3cを組み合わせて一体にしたものであり、3重軸を構成する軸部材5a,5b,5cの軸心が延びる方向に相対的にスライドすることができる。
図3に、1個の分割ブロック3aを示す。この分割ブロック3aは、軸部材5aの先端に略円柱状の基部8aが連続し、この基部8aから半径方向にカム部9aが突出し、該カム部9aにブレード支持部10aがある。ブレード支持部10aは本実施例では、カム部9aから突出するスリーブとその先端のフランジで構成している。カム部9aの、軸部材5aの軸心が延びる方向(以下、軸方向)の幅は、基部8aの軸方向の幅(厚み)のn=3倍であり、カム部9aの、基部8aより右側の内部円周面と軸部材5aの間に、他の分割ブロック3b,3cの基部8b,8cを挿入することができる(図2の(b))。カム部9aの右端面(後端面)から係合突起11aが突出している。なお、軸部材5aの軸心には、空気通流および電気リード挿通用の小穴が通っているが、その図示は省略した。
図4に、もう一つの分割ブロック3bを示す。この分割ブロック3bの基部8bは、カム部9aの軸方向の中央に位置し、基部8bとそれに連続する軸部材5bには、分割ブロック3aの軸部材5aが貫通する丸穴がある。カム部9bの左端面(前端面)には、カム部9aの係合突起11aを受け入れる係合溝12bがあり、後端面には、係合突起11bがある。
図5に、残りの分割ブロック3cを示す。この分割ブロック3cの基部8cは、カム部9cの後端部に位置し、基部8cとそれに連続する軸部材5cには、分割ブロック3bの軸部材5bが貫通する丸穴がある。カム部9cの前端面には、カム部9bの係合突起11bを受け入れる係合溝12cがある。基部8a,8b,8cは外面半径と軸方向幅が同一であり、カム部8a,8b,8cは、軸方向幅が同一で、軸部材の軸心を中心とする円周方向の幅(拡がり)も同一である。
図6に、ロータヘッド3の支持構造を示す。分割ブロック3cの軸部材5cが3重軸の最外部に位置し、ロータ支持台32にある軸受け30で、回転自在かつ軸方向にはスライド不可に支持されている。分割ブロック3bの軸部材5bは3重軸の中間軸であって、それに分離機構6が装着されている。分離機構6の回転保持機構61が軸部材5bの後端部を回転自在に、かつ、軸方向には機構61に固定で保持している。回転保持機構61は雄ねじ棒62にねじ結合している。雄ねじ棒62は、電動駆動機構63で回転駆動される。電動駆動機構63がねじ棒62を正回転駆動すると、回転保持機構61が前方(左方向)に駆動されて分割ブロック3bがスライドして前方に移動する。この駆動が分割ブロックの軸方向幅以上(分離位置)になると、他の分割ブロック3a,3cとの、軸心を中心とする回転方向(ブレード4a,4b,4cの風受け回転方向)の係合が外れて、分割ブロック3b(ブレード4b)は、独立に回転可となる(図9)。図示は省略したが、分割ブロック3cが該分離位置にあるか、あるいは図6に示す係合位置にあるかを把握するための検出手段が、分離機構6に備わっている。分離機構6による軸部材5b(分割ブレード3b)の分離駆動の幅は、カム部9bの軸方向の幅と係合突起11bの高さ(軸方向)の和より少し大きい値である。
分離機構7も分離機構6の構造と同様であるが、分離機構7は、3重軸の最内部の軸部材5aを駆動する。分離機構7による軸部材5a(分割ブレード3a)の分離駆動の幅は、
分離機構6による分離駆動の幅の2倍である。電動駆動機構73がねじ棒72を正回転駆動すると、回転保持機構71が前方に駆動されて分割ブロック3aがスライドして前方に移動する。この駆動が分割ブロックの軸方向幅の2倍以上(分離位置)になると、前方にシフトした分割ブロック3bとの、軸心を中心とする回転方向の係合が外れて、分割ブロック3a(ブレード4a)は、独立に回転可となる(図12)。図示は省略したが、分割ブロック3aが該分離位置にあるか、あるいは図6に示す係合位置にあるかを把握するための検出手段が、分離機構7にも備わっている。軸部材5aは軸受け31で回転自在かつ軸方向にスライド可に支持されている。
ナセル47(図26)の回転軸(入力軸)2の前端には、軸部材5aの後端を受け入れ、軸心を中心とする回転方向には係合し、軸心が延びる方向にはスライド可となる割り溝があり、軸部材5aの後端は、該割り溝に直径方向に侵入するように、側面の一部が切削され平坦面になっている。該割り溝と平坦面の軸方向の長さは、分離機構7の移動範囲より長い。これにより、分離機構7で分割ブロック3aを分離位置に駆動していても、図12に示すように、軸部材5aはナセル47の回転軸2に、軸中心の回転方向には係合しており、ナセル47の回転軸2の回転により、ブレード4aを回転駆動することができ、また、回転軸2を回転停止に拘束することにより、ブレード4aの回転を停止拘束することができる。
ロータ支持台32は中間ガイドレール33で支持され、該中間ガイドレール33は、旋回ドーム48の内部の基台に固定されている固定ガイドレール34で支持されている。中間ガイドレール33は、図6に示す退避位置から、図23に示す突出位置までスライドすることができ、図示は省略したが、ロータ支持台32を固定ガイドレール34に固定する拘束手段,中間ガイドレール33を退避位置に固定する拘束手段、および、中間ガイドレール33の突き出し位置(図23)よりさらに前方への移動を阻止するストッパ、がある。
タワー1の内部の地上部(床)には、図示を省略した操作盤があり、その中に、風向,風速に対応してブレードが風に向かうようにあるいはタワーの影になるようにドーム48を旋回駆動する自動旋回機構の自動制御システムおよび手動介入システム,ナセル47の風速対応の回転速度,回転停止の自動制御システムおよび手動介入システム、ならびに、遠隔制御により与えられる制御情報に応じて上記制御システムの動作を制御しまた遠隔制御又は現地手動入力により与えられるブレード退避命令,ブレード復帰命令に応じて分離機構6,7を自動駆動してブレードを退避姿勢(図13)あるいは復帰姿勢(風受け発電姿勢:図6,図1)とする遠隔制御システム、が格納されている。これらのシステムはCPU又はMPUを電子制御主体とするシーケンサと電動ドライバとセンサで構成されている。
図7に、上記遠隔制御システムのシーケンサによって行われる「ブレード退避」BSOの制御行程の概要を示す。遠隔通信による又は現地手動入力によるブレード退避命令を受けると、または、タワー1に装備する気圧計,風速計の計測値に基づくシーケンサの風速予測が所定時間内の強風発生になると、該シーケンサは、旋回ドーム48の風向き制御を停止し、旋回ドーム48を正面向き姿勢(図1)に固定する(s1)。次いで、ロータヘッド3(ブレード4)が回転しているときにはブレード4cが回転基点(吊下げ姿勢;図8)になるとき、ロータヘッド3の回転を止める。すなわち、ナセルの回転軸2の回転を止める。ロータヘッド3が停止していたときには、ナセル47の電動発電機を電動駆動して回転軸2を、発電入力方向(図1上で時計方向)に回して、ブレード4cが回転基点になるとき、ロータヘッド3の回転を止める(s2)。
次にシーケンサは、分離機構6,7を駆動して分割ブロック3a,3bを、3cから分離した前方の位置(図9)に駆動し(s3)、ナセルの回転軸2の回転を開始してブレード4bが回転基点(図10)になるときに回転を停止して(s4)、分割ブロック3a,3bを、後方に駆動する(s5)。これにより、分割ブロック3bが3cに係合する(図11)。次に分割ブロック3aを3bから分離する位置(図12)まで前方に駆動する(s6)。次いでナセルの回転軸2の回転を開始してブレード4aが回転基点(図13)になるときに回転軸2の回転を停止して(s7)分割ブロック3aを、後方に駆動する(s8)。これにより、分割ブロック3aが3bに係合する(図14)。そしてブレード保護装置24のブレード保護ブロック26を、図15および図16に2点鎖線で示す保護位置に上駆動する(s9)。この上駆動により、ブレード4a,4b,4cの下端部が保護ブロック26の通し穴27内に進入し、それらの、風による揺れが抑制される。通し穴27の内側面にはクッションが内張りされており、ブレードの揺れや振動を吸収する。
図16および図17を参照すると、タワー1の張出し23には、張出し23を垂直に貫通し軸心を中心に回転可能な軸棒18があり、この軸棒18に上,下フレーム19,20が固着されている。雄ねじ棒28が、上,下フレーム19,20で支持されたナットの雌ねじ穴にねじ結合して垂直に貫通し、該雄ねじ棒28の上端でブレード保持部材26を支持している。下フレーム20に搭載した昇降機構25が、雄ねじ棒28を正,逆転駆動する。上,下フレーム19,20を、ブレード保持部材26に上端部が結合した4本のガイド棒19が貫通し上,下フレーム19,20で昇降自在に支持されている。昇降機構25が雄ねじ棒28を正転駆動すると雄ねじ棒28が上昇する。これによりブレード保持部材26およびガイド棒19も上昇する。この正転駆動により、ブレード保護ブロック26を、図15および図16に2点鎖線で示す保護位置に上駆動することができる。昇降機構25が雄ねじ棒28を逆転駆動すると雄ねじ棒28が下降する。この逆転駆動により、ブレード保護ブロック26を、図15および図16に実線で示す待機位置に下駆動することができる。
後述する、ブレードを地上に下ろす「ブレード回収」BDC(図19〜図27)およびブレードをナセルに連結する「ブレード装着」BSB(図28)においてブレードの昇降の妨げにならないように、タワー1の張出し23は、図17に示すように、正面部およびその左側が欠けた形状となっている。常態では上,下フレーム19,20およびそれらで支持されたブレード保持部材26等は正面部(保護待機位置)に位置するが、「ブレード回収」BDCおよび「ブレード装着」BSBの作業を行うときには、人力によって上,下フレーム19,20は、正面部の右側となる退避位置(図17上の2点鎖線位置)に回転駆動される。
図18に、前記遠隔制御システムのシーケンサによって行われる「ブレード復帰」BRTの制御行程の概要を示す。遠隔通信による又は現地手動入力によるブレード復帰命令を受けると、または、先の強風発生の予測にしたがって「ブレード退避」BSOを実行してそれを継続しているときにタワー1に装備する気圧計,風速計の計測値に基づくシーケンサの風速予測が所定時間内の強風発生なしになると、該シーケンサは、ブレード保護ブロック26を、ブレードの先端より下方の待機位置(図13,図16上の実線位置)に下駆動する(s11)。次に、分離機構7を駆動して分割ブロック3aを少し前方に突き出して、分割ブロック3bとの係合を外し(s12)、ブレード4aを120°反時計方向に駆動し(s13;図10:但し矢印は逆向き)、分割ブロック3aを後方に駆動して分割ブロック3bに係合させる(s14;図11)。次に、分割ブロック3a,3bを前方に突き出して分割ブロック3cから外し(s15)、ブレード4a,4bを120°反時計方向に回転駆動し(s16;図9,図8:但し矢印は逆向き)、分割ブロック3a,3bを後方に駆動して分割ブロック3cに係合させる(s17;図6)。以上により、ブレード4a,4b,4cが120°ピッチで分布し分割ブロック3a,3b,3cが図6に示すように一体化して完全なロータヘッド3を構成する。ここで旋回ドーム48の固定を解除して風向制御を開始し(s18)、ナセルの回転軸2の停止拘束を解除する(s19)。その後は、風が吹くとブレード4a,4b,4cが時計方向に回転し、回転軸2が回転してナセル47が発電する。
図19に、ブレード4a,4b,4cを装着したロータヘッド3をナセルの回転軸2から外して地上に下ろす「ブレード回収」BDCの作業手順を示す。「ブレード回収」BDCのほとんどの作業は作業員の人手により行われるが、120°分布で展開するブレード4a,4b,4c(図1)を図13,図14に示す吊下げ姿勢にするブレード退避m1は、前記遠隔制御システムに対する作業員の遠隔又は現場での退避命令入力に応答してシーケンサが実行する。その内容は、図7上のステップs1〜s8に該当するものである。
ブレード退避(m1)が終了すると作業員は第1地上台車49を吊下げ姿勢のブレード4a,4b,4cの直下に配置し、そして、タワー1の張り出し23に上がって、ブレード保護装置24を、図17に実線で示す待機位置から2点鎖線で示す退避位置に移す(m2)。次いで作業員はタワー1上の旋回ドーム48に上って、格納扉46を開いて(図20)、ホイスト45の操作端のスイッチを操作して、ホィスト45がワイヤ43,44で吊下げている吊り台35を、前進駆動してタワー1の外壁面の外側に位置決めし、そして巻き下ろして図21,図22に示すロータヘッド受け位置に下げる(m3)。
図22を参照する。吊り台35は、略凹又はコ形であって、その2脚の先端がタワー1に対向し、該2脚を結ぶ底辺が前方を向いている。該2脚間の空間をロータ3およびそれで支持されたブレード4a,4b,4cの元部が、垂直方向に通行することができるので、図22に示すように、吊り台35を、ロータ3の上部からロータ3の下方に下ろすことができる。各脚部の先端には、タワー1に沿う昇降を円滑にし衝撃を緩衝する厚肉ゴムで被覆した弾力性ローラ(タイヤ車輪でも良い)41を装備している。吊り台35の正面壁面は、地上に降下したときには下面(底面)になるので水平移動を容易にするために、底面となるとき水平走行を行う弾力性ローラ(タイヤ車輪でも良い)42を正面壁部に装備している。吊り台35の、前記2脚を結ぶ底辺(前方を向く外壁)には、略3角形状の前方吊り脚36(図20)が一体で連続しており、その頂点部にワイヤ43の下端が結合している。前記2脚部分のそれぞれには、各片側吊り脚37f,37rが一体で連続しており、これらの先端に、コの字型の連結脚38の各脚の先端が連結している。コの字型の連結脚38の2脚を結ぶ底辺に該当する水平部分の中央に、もう一つのワイヤ44の下端が結合している。ワイヤ43,44はホィスト45で支持され同時に同速度で巻き上げられ、又巻き下げられる。
図19を再度参照する。吊り台35を図22に示すロータヘッド受け位置に位置決めすると作業員は、固定ガイドレール33に対するロータ支持台32の固定を解除して、ロータ支持台32を、吊り台35の上方の、ロータ支持台32のピン受け穴が吊り台35の位置決めピン39,40の上方に位置するところ(図23)まで送り出し、そこで吊り台35を少し上に引き上げて、ピン39,40がピン受け穴に完全に進入すると(図24)、吊り台35にある拘束手段(図示略)でロータ支持台32を吊り台35に固定する(m4)。次に作業員は、ホィスト45の操作端を操作してワイヤ43,44を巻き下げて吊り台35を下ろして行く(m5;図25)。降下するブレード4a,4b,4cの下端を第1地上台車49で受けると(m6;図26)、ブレード4a,4b,4cの更なる降下にあわせて第1地上台車49を左方に走行運転して(m7;図27)、最後は吊り台35を第2地上台車50で受ける(m8)。ブレードの長さやたわみ強度に合わせて、必要なら、中間の1以上の地上台車を第1,第2地上台車の間に配置する。
上述の作業で地上に下ろしたブレード4a,4b,4cを、必要ならロータヘッドからとりはずして、点検,修理又は交換する(m9)。
図28に、新品の、又は点検,修理もしくは交換したブレード4a,4b,4cを装着した、新品又は点検,修理又は交換したロータヘッド3を、地上から巻き上げてナセルの回転軸2に装着する「ブレード装着」BSBの作業手順を示す。「ブレード装着」BSBのほとんどの作業は作業員の人手により行われるが、図13,図14に示す吊下げ姿勢でナセルに装着したブレード4a,4b,4cを、図8に示す120°分布に展開するブレード復帰m18は、前記遠隔制御システムに対する作業員の遠隔又は現場での復帰命令入力に応答してシーケンサが実行する。その内容は、図18上のステップs12〜s19に該当するものである。
「ブレード装着」BSBで作業員は、全ブレードを装着したロータヘッド3を吊り台35に装着して固定し(m11)、ブレードの先端部を第1地上台車に載せて、ホィスト45の操作端を操作して吊り台35をタワー1の該壁面に沿って巻き上げる(m12)。吊り台35の上昇に合わせて、第1地上台車をタワー1に近づける(m13)。吊り台35を、それに固定したロータ支持台32が中間ガイドレール33の高さとなる位置(図24)に止めて(m14)、中間ガイドレール33を前方に押し出してロータ支持台32を受け、そしてロータ支持台32の固定拘束を解除して吊り台35を少し下げてロータ支持台32から離す(図23)。次いでロータ支持台32を、後方にスライドして固定ガイドレール33に引き込み、拘束手段で固定する(m15)。吊り台35は引き上げそして後方に駆動して旋回ドーム48内部に収容して、格納扉46を閉じる(m16)。ブレード保護装置24は退避位置(図17上の2点鎖線位置)から待機位置(図17上の実線位置)に戻す(m17;図13)。最後に、作業員は、前記遠隔制御システムに対して遠隔又は現場で復帰命令を入力する。これに応答してシーケンサが、図18上のステップs12〜s19のブレード復帰を行う(m18)。これにより、図8に示すように、ブレード4a,4b,4cが120°ピッチで展開し、図6に示すように分割ブレード3a,3b3cが一体結合してロータヘッド3となった風受け発電姿勢となる。
図29に、第2実施例の風力発電装置のロータヘッド13を示す。ロータヘッド13は、前後方向に分割したn=3個の分割ブロック13a,13b,13cを組み合わせて一体にしたものであり、3重軸を構成する軸部材15a,15b,15cの軸心が延びる方向に相対的にスライドすることができる。
図30に、1個の分割ブロック13aを示す。この分割ブロック13aは、軸部材15aの先端に略円柱状の基部が連続し、この基部から半径方向にブレード支持部が突出したものである。ブレード支持部は第1実施例のブレード支持部10aと同じく、基部から突出するスリーブとその先端のフランジで構成している。基部の後端面から、120°ピッチで分布する3個の係合凸部21aが突出している。なお、軸部材15aの軸心にも、空気通流およひ電気リード送通用の小穴が通っているが、その図示は省略した。
図31に、もう一つの分割ブロック13bを示す。この分割ブロック13bの基部とそれに連続する軸部材15bには、分割ブロック13aの軸部材15aが貫通する丸穴がある。基部の前端面には、分割ブロック13aの係合凸部21aを受け入れる120°ピッチで分布する3個の係合凹部22bがあり、後端面には、前端面の係合凹部22bの後端面への投影位置に120°ピッチで分布する3個の係合凸部21bがある。
図32に、残りの分割ブロック13cを示す。この分割ブロック13cの基部とそれに連続する軸部材15cには、分割ブロック13bの軸部材15bが貫通する丸穴がある。基部の前端面には、分割ブロック13bの係合凸部21bを受け入れる120°ピッチで分布する3個の係合凹部22cがある。分割ブロック13a,13b,13cの、隣り合うブロックの係合凸部21a,21bを係合凹部22b,22cに挿入すると、分割ブロック13a,13b,13cが、図29に示すように一体化してロータヘッド13を構成し、これに装着されたブレード4a,4b,4cは120°ピッチで分布する。各分割ブロック13a,13b,13cの基部は外面半径と軸方向幅が同一である。
図33に、ロータヘッド13の支持構造を示す。この支持構造は、図6に示す第1実施例の支持構造と同様であるが、第2実施例の分離機構16,17の前後駆動ストロークは、係合凸部21a,21bを係合凹部22b,22cに対して挿,脱して軸心を中心とする回転に関して係合/分離するに十分なストロークであって、第1実施例の分離機構6,7のストロークよりも短い。
第2実施例のその他の構造および機能は、第1実施例と同様であり、この第2実施例でも、前述の「ブレード退避」BSO(図7)および「ブレード復帰」BRT(図18)を実行する制御システムが備わっており、ブレード4a,4b,4cを、図34に示す吊下げ姿勢にすることができる。また、前述の「ブレード回収」BDC(図19)および「ブレード装着」BSB(図28)を実施できる。
1:タワー
2:回転軸
3:ロータヘッド
3a,3b,3c:分割ブロック
4a,4b,4c:ブレード
5a,5b,5c:軸部材
6,7:分離機構
8a,8b,8c:基部
9a,9b,9c:カム部
10a,10b,10c:ブレード支持部
11a,11b,11c:係合突起
12a,12b,12c:係合溝
13:ロータヘッド
13a,13b,13c:分割ブロック
15a,15b,15c:軸部材
16,17:分離機構
18:軸棒
19:上フレーム
20:下フレーム
21a,21b:凸部
22b,22c:凹部
23:張出し
24:ブレード保持装置
25:昇降機構
26:ブレード保持部材
27:通し穴
28:雄ねじ棒
29:ガイド棒
30,31:軸受け
32:ロータ支持台
33:中間ガイドレール
34:固定ガイドレール
35:吊り台
36:前部吊り脚
37f,37r:片側吊り脚
38:連結脚
39,40:位置決めピン
41,42:弾力性ローラ
43,44:吊下げワイヤ
45:ホィスト
46:格納扉
47:ナセル
48:旋回ドーム
49:第1地上台車
50:第2地上台車

Claims (13)

  1. タワーでナセルを支持しナセルの回転軸に連結したロータヘッドに複数個nのブレードを該回転軸の回転方向に角度差θ=360°/nで取り付ける風力発電装置において、
    前記回転方向に角度差θで分布して隣り合うものが、前記回転方向に相互に係合し前記回転軸が延びる方向には相対的に摺動可能であって、該回転方向の回転中心を中心とする軸部材であって一つの軸部材を他の軸部材が貫通するn重の軸構造となる軸部材をそれぞれが有し、それぞれに各ブレードが装着される複数個nの分割ブロック、でなるロータヘッド;および、
    分割ブロックを、前記軸部材が延びる方向の、前記係合の位置から係合が外れる分離位置にまたその逆に駆動する分離機構;を備え、
    前記n重の軸構造で最も内側となる軸部材を前記ナセルの回転軸(2)に連結した;
    ことを特徴とする風力発電装置。
  2. 各分割ブロックには、前記軸部材と一体かつ同心の基部および該基部から半径方向に突出し角度差θの拡がりがあって前記係合をするカム部があって、該カム部に、前記ブレードを固着するブレード支持部がある;請求項1に記載の風力発電装置。
  3. 各分割ブロックの、前記基部は前記カム部との連続部分を除く部分が円形であって前記軸部材の延びる方向の幅が同一であり、前記カム部の幅も同一で前記基部のn倍程度であって、前記ブレードが角度差θで分布し全分割ブックの隣り合うものが前記係合をしているとき、各基部が全カム部の内側に位置する;請求項2に記載の風力発電装置。
  4. 全分割ブロックの集合体は、全ブレードが前記吊下げ姿勢であるとき隣り合う分割ブロックを相互に回転方向で係止する係合突起およびそれが嵌り込む係合溝を有する;請求項3に記載の風力発電装置。
  5. タワーでナセルを支持しナセルの回転軸に連結したロータヘッドに複数個nのブレードを該回転軸の回転方向に角度差θ=360°/nで取り付ける風力発電装置において、
    前記回転軸が延びる方向に分布し該方向に相対的に摺動可能であって、隣り合うものが、前記角度差θで分布する、該方向に突出する凸部とこれを受け入れる凹部を有し、該回転方向の回転中心を中心とする軸部材であって一つの軸部材を他の軸部材が貫通するn重の軸構造となる軸部材をそれぞれが有し、それぞれに各ブレードが装着される複数個nの分割ブロック、でなるロータヘッド;および、
    分割ブロックを、前記軸部材が延びる方向の、前記凸部が凹部の外に外れる分離位置にまたその逆に駆動する分離機構;を備え、
    前記n重の軸構造で最も内側となる軸部材を前記ナセルの回転軸に連結した;
    ことを特徴とする風力発電装置。
  6. タワーに、すべて吊下げ姿勢となったn個のブレードを保持するブレード保持装置を装備した、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の風力発電装置。
  7. 前記ブレード保持装置は、吊下げ姿勢となったブレードの最下端の下方で前記タワーで支持されたフレーム,該フレームで支持された昇降機構、および、該昇降機構で支持され前記ブレードの最下端より下方の退避位置から上方の吊下げ姿勢のn個のブレードを保持する保持位置に駆動されるブレード保持部材、を備える;請求項6に記載の風力発電装置。
  8. 前記フレームを、それが支持する前記ブレード保持部材が吊下げ姿勢となったブレードの直下からブレードの降下を妨げない側方に退避する方向に移動可に、前記タワーで支持した;請求項7に記載の風力発電装置。
  9. 前記n重の軸構造の最外部の軸部材を軸心を中心に回転可に、軸心が延びる方向には移動不可に支持する第1軸受け,最内部の軸部材を軸心を中心に回転可に、軸心が延びる方向に移動可に支持する第2軸受け、および、これらと前記分離機構を支持するロータ支持台を備える;請求項1乃至8のいずれか1つに記載の風力発電装置。
  10. 前記ロータ支持台を、前記ナセルの回転軸が延びる方向にスライド可に支持する中間ガイドレール、および、該中間ガイドレールを該スライド可の方向にスライド可に支持する、前記タワーに固定設置された固定ガイドレールを備える;請求項9に記載の風力発電装置。
  11. 前記ロータ支持台を前記中間ガイドレールから外して地上に降ろすとき、また、地上から引き上げて前記中間ガイドレールに装着するときに、前記ロータ支持台を下支持する吊り台を吊下げる昇降ワイヤを、前記ナセルの回転軸が延びる方向で退避位置から昇降位置に移動可に支持して巻上げ,巻き下ろしするホィストを、前記タワーの上部に装備する;請求項9又は10に記載の風力発電装置。
  12. 前記吊り台は、垂直に見下ろした形状が凹型で、該凹の底辺部が前記タワーの垂直中心軸から水平方向で離れた前方にあって該凹の両側の起立部が水平方向に延び、該起立部の端面部に、タワー壁面との衝突を緩衝する緩衝部材を備える;請求項11に記載の風力発電装置。
  13. 前記緩衝部材は、弾力性ローラ又はタイヤ車輪である;請求項12に記載の風力発電装置。
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