JP5409516B2 - 断熱パネルに物品を固着する固着具 - Google Patents
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Description
冷凍車等の箱型荷台においては、ラッシングレールが断熱パネルの荷室側の内板に固着されることとなるが、内板は、発泡合成樹脂に積層されたアルミニウム等の薄板であって強度及び剛性が小さい。一方、貨物の緊縛用ベルト等を掛け止めするラッシングレールには、車両走行中に貨物に働く慣性力等に起因して大きな荷重が作用するので、ラッシングレールを固着した部分の断熱パネルが破壊される虞れがある。冷凍車等の箱型荷台の断熱パネルには、ラッシングレール以外に、荷室内を冷却する冷凍装置のエバポレータ(蒸発器)及びファン、貨物を載せる棚等が取り付けられ、重量が大きいこうした物品を固着する個所でも、断熱パネルの破壊の起こる場合がある。
図5(a)の固着方法は、ねじを形成した鋼製の比較的厚い補強板RPを、断熱材INを切削して形成した凹所内に埋め込んで接着等で固定し、ボルトBTを用いてラッシングレールLR等の被固着物品を固着するものである。
図5(b)の固着方法は、円筒形の合成樹脂製の保持部材(アンカー)ANに金属製のボルトBTを一体に組み込み、断熱材INを切削して形成した凹所内に保持部材ANを挿入し、周囲を接着して固定するものである。ラッシングレールLR等の物品は、内板IPから突出するボルトBTのねじ部にナットにより固着される。
また、図5(d)には、特許第3940516号公報に開示された物品の取り付け構造を示す。この取り付け構造は、箱型荷台のリア側に置かれた観音開き式ドアの断熱パネルの外板に、開閉用のヒンジ金具HGを固着するものであり、合成樹脂製の円筒形のカラーPCを内板IPと断熱材INに形成した孔に挿入する。カラーPCには、内板IPに係合する鍔部LDと内部孔IHとが設けられるとともに、内部孔IHの外板OP側には、カラーPCと外板OPとを貫通するボルトBTが取り付けられており、ヒンジ金具HGは、ナットNTによりボルトBTに固着される。
本発明の課題は、断熱パネルの破壊及び変形を防止しながら被固着物品の強固な固着を実現し、しかも、簡単な作業で正確な固着が可能な、断熱性に優れた固着具を提供して、上述の問題点を解消することにある。
「固着具本体と金属製の締め付けナットとを備え、断熱材の配置された断熱パネルに被固着物品を固着する固着具であって、
前記固着具本体は、両端にねじ孔が形成された均一横断面の合成樹脂製の棒状本体部と、一端の前記ねじ孔にねじ結合され、前記棒状本体部よりも拡大した頭部を有する金属製の頭部付きボルトと、他端の前記ねじ孔の合成樹脂表面にねじ結合され、前記棒状本体部の他端より突出する金属製のねじ棒とを備え、かつ、前記棒状本体部の端面に接触するよう前記ねじ棒にねじ結合される金属製の端面ナットを備えており、
前記固着具本体を、前記断熱パネル及び前記被固着物品を貫通するように設置し、前記締め付けナットを前記ねじ棒の先端部分にねじ結合して、前記被固着物品を前記断熱パネルに固着する」
ことを特徴とする固着具となっている。
本発明では、ねじ棒に働く締め付けトルクが、端面ナットと棒状本体部の端面との接触面にも摩擦力として作用する。つまり、固着のための締め付けトルクを、ねじ孔部分と棒状本体部の全体とによって分担して受けることになる。また、金属製の端面ナットが棒状本体部の端面に密着し、ねじ孔部分の変形を防ぎながら端面を保護しているので、締め付けナットの締め付けに起因するねじ孔部分の破損が防止される。
ここで、ラッシングレールに作用する荷重は、ラッシングレールの中間位置においては固着具の両側の部分で支持できるが、ラッシングレールの端部位置では固着具の片側で支持せざるを得ないため、ラッシングレール端部の断熱パネルは、より破壊され易い傾向にある。ラッシングレール端部の位置には、通常、箱型荷台のコーナー部に置かれた柱体(コーナーポスト)が存在するので、請求項7の発明においては、固着具本体を、断熱パネル及びラッシングレールとともに、柱体を貫通するように設置する。これによって、ラッシングレール端部に掛かる荷重が剛性の高い柱体でも支持されるようになり、断熱パネルの破損を確実に防ぐことが可能となる。
図1は、車両の箱型荷台の右側壁をなす断熱パネルの、ラッシングレールLRが装着された後方端部付近を荷室内から見た図である。ラッシングレールLRは、緊縛用ベルト等を掛け止めするための開口部OGが等間隔に多数形成され、箱型荷台の前端部付近まで延びる長尺の、鋼製又はアルミニウム製部品である。取付図(A−A断面)に示すように、ラッシングレールLRの断面はハット形であり、ブラインドリベットBR等の固定具によって断熱パネルの内板IPに取り付けられる。ラッシングレールLRを接着して取り付けてもよく、また、補強用のバックアッププレートを介在させて取り付けてもよい。
2 固着具本体
21 棒状本体部(合成樹脂製)
22 頭部付きボルト(金属製)
23 ねじ棒(金属製)
24 端面ナット(金属製)
3 締め付けナット
4 ゴム製ワッシャ(シール部材)
IN 断熱材
IP 内板
OP 外板
CP コーナーポスト(柱体)
Claims (7)
- 固着具本体と金属製の締め付けナットとを備え、断熱材の配置された断熱パネルに被固着物品を固着する固着具であって、
前記固着具本体は、両端にねじ孔が形成された均一横断面の合成樹脂製の棒状本体部と、一端の前記ねじ孔にねじ結合され、前記棒状本体部よりも拡大した頭部を有する金属製の頭部付きボルトと、他端の前記ねじ孔の合成樹脂表面にねじ結合され、前記棒状本体部の他端より突出する金属製のねじ棒とを備え、かつ、前記棒状本体部の端面に接触するよう前記ねじ棒にねじ結合される金属製の端面ナットを備えており、
前記固着具本体を、前記断熱パネル及び前記被固着物品を貫通するように設置し、前記締め付けナットを前記ねじ棒の先端部分にねじ結合して、前記被固着物品を前記断熱パネルに固着することを特徴とする固着具。 - 前記断熱パネルは、発泡合成樹脂製の断熱材の両側に、金属製の薄板が積層されたサンドイッチ構造を有する請求項1に記載の固着具。
- 前記固着具本体は、円形横断面の繊維強化合成樹脂製の前記棒状本体部を備える請求項1又は請求項2に記載の固着具。
- 前記頭部付きボルト及び前記ねじ棒と、前記棒状本体部のねじ孔とのねじ結合部分が接着されるとともに、前記端面ナットと前記棒状本体部の端面との接触部分が接着される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の固着具。
- 前記頭部付きボルトの頭部と前記棒状本体部の端面との間には、シール部材が介在される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の固着具。
- 前記断熱パネルが、車両の箱型荷台の壁面を構成する断熱パネルであり、かつ、前記被固着物品が、貨物緊縛のためのラッシングレールである請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の固着具。
- 前記断熱パネルの端部が、前記箱型荷台のコーナー部に置かれた柱体に取り付けられており、前記固着具本体が、前記断熱パネル、前記ラッシングレール及び前記柱体を貫通するように設置され、前記ラッシングレールの端部が前記締め付けナットにより前記断熱パネルに固着される請求項6に記載の固着具。
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