JP2004028434A - パネル板 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量且つ錆び難く、しかも断熱性及び強度に優れたパネル板を提供する。
【解決手段】パネル板3は、例えば2枚の複合板7を相対向して配置し、それら複合板7間に樹脂からなる芯材8を密着させて挟み込んだ構成とする。複合板7としては、例えば2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板からなる表板9と内板10との間に、ポリエチレン樹脂などからなる中間材11を密着させて挟み込んだ構造とする。このように、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んでなる複合板7を使用しているので、強度も高くなり、また断熱性も向上する。このパネル板3を保冷車などの荷箱に使用すれば、庫内温度の上昇を抑えることができ、庫内を冷やすために使用される消費電力を大幅に削減することができる。また、特にドア部材として使用した場合、芯材8として木材を使用したものと比べて水侵入による腐食、錆びの発生を防止することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】パネル板3は、例えば2枚の複合板7を相対向して配置し、それら複合板7間に樹脂からなる芯材8を密着させて挟み込んだ構成とする。複合板7としては、例えば2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板からなる表板9と内板10との間に、ポリエチレン樹脂などからなる中間材11を密着させて挟み込んだ構造とする。このように、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んでなる複合板7を使用しているので、強度も高くなり、また断熱性も向上する。このパネル板3を保冷車などの荷箱に使用すれば、庫内温度の上昇を抑えることができ、庫内を冷やすために使用される消費電力を大幅に削減することができる。また、特にドア部材として使用した場合、芯材8として木材を使用したものと比べて水侵入による腐食、錆びの発生を防止することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば保冷車や冷凍車などの荷箱を形成するパネル板に関し、詳細には、断熱性に優れると共に軽量且つ防錆性に優れたパネル板の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、保冷車や冷凍車などは、精肉や鮮魚などの冷蔵食品やアイスクリームなどの冷凍食品を所定温度に保存するための荷箱を有している。荷箱は、例えば次のような構造のパネル板を使用して箱形形状に組み立てられている。
【0003】
この種の荷箱に使用されるパネル板としては、例えば図9(a)に示すように、アルミニウムからなる外面材101と、スチールなどの鋼板からなる内面材102との間に、木材の細かい繊維を熱圧成板したMDF(中質繊維板)やベニヤ合板などの木材からなる芯材103をサンドイッチして形成したものが使用される。このパネル板は、例えばドアに使用される。
【0004】
また、パネル板としては、例えば図9(b)に示すように、アルミニウムからなる外面材104と内面材105との間に、スチレン又はウレタンなどの発泡樹脂からなる芯材106をサンドイッチして形成したものが使用される。このパネル板は、例えばサイドパネルに使用される。
【0005】
この他、パネル板としては、例えば特開平10−272712号公報に開示されるように、2枚の鋼板の間にポリウレタンなどの樹脂を充填し、さらにその鋼板の表面又は内面に断熱塗料を塗布したものが使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9(a)に示すパネル板は、芯材103として木材を使用しているため、パネル板自体が重くコストも高いという問題がある。また、木材は、水の侵入による腐食があり、これに起因して外面材、内面材に使用しているアルミニウム、スチールに錆びが発生するという永遠の課題ともいえる不具合もある。
【0007】
また、図9(b)に示すパネル板(一般的にはアルミニウム又はFRPを使用している)は、外面材101と内面材102を1枚構造としているのが一般的で、トラックの2トン車クラスでの側面パネルは横5m、縦2mの大きさがある(4トン車、10トン車クラスではこれ以上の長さあり)。このパネル板の製造では、専用ラインを持たないと大幅な工数アップが伴うのと品質管理が難しい。また、このパネル板は、芯材として木材を用いたものよりも軽いが、断熱性及び強度の面では十分でない。
【0008】
また、鋼板の表面又は内面に断熱塗料を塗布したパネル板は、断熱性を高めることはできるもののパネル板1枚構成であるため強度の面で不十分である。さらに、パネル板1枚のもの(例えば横5m×縦2m)は、外観性は良いが事故などで面損傷があった場合、補修が容易ではない。
【0009】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、軽量且つ錆び難く、しかも断熱性及び強度に優れたパネル板を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるパネル板は、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込み、該樹脂内に少なくとも1枚以上のアルミニウム又はステンレス鋼板を密着させて挟み込んだ構成とされている。
【0011】
このパネル板では、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に設けられた樹脂内に、さらにアルミニウム又はステンレス鋼板を密着させて挟み込んだ構成としてあるので、芯材として木材を使用したものに比べて軽く、また、強度も高く錆びにも強いうえ、木材ではないので水侵入による腐食もない。
【0012】
また、本発明にかかるパネル板は、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んでなる複合板を、2枚相対向して配置し、その間に樹脂を密着させて挟み込んだ構成とされている。
【0013】
このパネル板では、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んで形成した複合板を使用し、これら2枚の複合板を相対向して配置してその間に樹脂を密着させて挟み込んだ構成としているため、強度がより一層高まると共に断熱性も向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
本実施の形態は、例えば図1に示すように、冷凍食品などを保冷するための保冷車1における荷箱2を構成するパネル板(荷箱用パネル板)3に本発明を適用したものである。荷箱2は、パネル板3によって内部に冷凍食品などを収納しておく空間である荷物収納室を形成してなる6面体(通常、床板は別材を使用するため5面にパネル板3を使用することが多い)の箱として形成されている。この荷箱2は、後方部分が両側にいわゆる観音開きに開閉する扉を有している。以下、パネル板3の形態をいくつか例を挙げて説明する。
【0016】
[第1の形態のパネル板]
第1の形態のパネル板3は、図2に示すように、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板かなる表板4,4の間に樹脂からなる芯材5を密着させて挟み込み、その芯材5内に1枚のアルミニウム又はステンレス鋼板からなる中板6を密着させて挟み込んだ構成とされている。
【0017】
表板4,4には、アルミニウム又はステンレス鋼板が使用される。芯材5には、断熱性に優れた発泡スチレンや発泡ウレタンなどの樹脂が使用される。アルミニウム又はステンレス鋼板と樹脂とは、例えば接着剤又は接着フィルムを用いて接合される。
【0018】
このように構成されたパネル板3は、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に密着して挟み込まれた樹脂の中に、さらに1枚のアルミニウム又はステンレス鋼板を介在させた構成であるので、断熱性が高く、強度も強い。また、このパネル板3は、芯材に木材を用いたものに比べて重さが軽く、しかも錆び難いという利点があるうえ、木材ではないので水侵入による腐食もない。
【0019】
また、このパネル板3は、1枚構造のものではなく、例えば建築基準の4尺×8尺サイズなどとして最初から成形したパネルを何枚か組み合わせることで、製造上、専用ラインを用いなくとも容易に製造可能である。また、4尺×8尺等のサイズとしたパネル板をいくつか組み合わせて外面/内面を構成することで、パネル板1枚のものと比べて補修が必要になった場合、容易に対応可能である。
【0020】
また、上述の例では、中板6を1枚の樹脂内に入れた構成としたが、必要に応じて断熱性及び強度をより一層高めるために、この中板6を2枚以上入れるようにしてもよい。
【0021】
[第2の形態のパネル板]
第2の形態のパネル板3は、図3に示すように、2枚の複合板7,7を相対向して配置し、その間に樹脂からなる芯材8を密着させて挟み込んだ構成とされている。
【0022】
複合板7,7は、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板からなる表板9と内板10との間に、ポリエチレン樹脂などからなる中間材11を密着させて挟み込んだ構造とされている。アルミニウム又はステンレス鋼板と樹脂とは、例えば接着剤又は接着フィルムを用いて接合される。表板9及び内板10には、例えば0.15mm〜0.3mm程度の厚みのアルミニウム又はステンレス鋼板を使用するのが、強度、軽量化のバランスが最適である。ちなみに、アルミニウム鋼板のみで総厚2mmとした板と、0.15mm厚のアルミニウム鋼板で挟み込んだ複合板の重量を比較すると、複合板の方が1/3の重さになる。また、ステンレス鋼板のみで総厚2mmとした板と、0.15mm厚のステンレス鋼板で挟み込んだ複合板の重量を比較すると、複合板の方が1/7の重さとなる。中間材11である樹脂には、例えばリサイクル可能なポリエチレン樹脂が使用される。
【0023】
この複合板7,7の厚みは、例えば1.5mm〜4mm程度とすることが好ましい。複合板7,7の厚みが1.5mm未満であると、コストに見合う軽量化、断熱効果、強度アップ効果も十分に得られない。また、複合板7,7の厚みが4mmを越えると、断熱性及び強度も十分確保することができるが、木材、アルミニウム、ステンレスそのものの材料を使用する代替ニーズを考えると、4mmまでが使い勝手が最適である。
【0024】
一方、芯材8には、断熱性に優れた発泡スチレン、発泡ウレタン、発泡ポリエチレンなどの樹脂が使用される。この芯材8と複合板7,7は、やはり接着剤又は接着フィルムによって接合されている。
【0025】
このような複合板7,7の間に樹脂からなる芯材8を密着させて挟み込んで形成されたパネル板3の厚みを、例えば13mm〜18mm程度とすれば、既存の保冷車などの荷箱を構成するパネル板やリアドアに使用されているアルミニウム+木材(MDF)+スチール又はアルミニウム+木材(MDF)+アルミニウムの代替えとして使用できる。また、車両の荷箱として複合板7を使用する場合は、保冷、冷蔵、冷凍の目的に合った厚さを選定すればよい。なお、厚みを増すことによって断熱効果は高くなる。
【0026】
このように構成されたパネル板3は、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んでなる複合板7,7を、2枚相対向して配置し、その間に樹脂を密着させて挟み込んだ構成としているので、強度も高く、極めて断熱性がよい。特に、アルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んでなる複合板7,7を使用したことによって、断熱がより一層優れたものとなる。また、このパネル板3は、芯材に木材を使用したパネル板に比べて遙かに軽く、防錆性にも優れ、木材を使用していないので水侵入による腐食の心配もない。
【0027】
前記複合板7,7の間に樹脂を密着させて挟み込んだパネル板3を使用した荷箱2と、単なるアルミニウム鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んだパネル板を使用した荷箱2とを比較したところ、1枚板のアルミニウム鋼板0.8mmと、アルミニウム鋼板0.3mm+ポリエチレン+アルミニウム鋼板0.3mmとして総厚2mmとした場合では、庫内雰囲気温度上昇テストで約5℃の差が生じた。また、1枚板のアルミニウム鋼板0.8mmと、アルミニウム鋼板0.3mm+ポリエチレン+アルミニウム鋼板0.3mmとして総厚3mmとした場合では、庫内雰囲気温度上昇テストで約10℃の差が生じた。すなわち、複合板7,7からなるパネル板3を使用した荷箱2の方が、単なるアルミニウム鋼板からなる荷箱よりも温度上昇が少ないという結果が得られた。
【0028】
[第3の形態のパネル板]
第3の形態のパネル板3は、図4に示すように、第2の形態のパネル板3(図3参照)の芯材8である樹脂内に、さらに1枚の複合板7を密着させて挟み込んだ構造とされている。
【0029】
この第3の形態のパネル板3は、別の見方をすれば3枚の複合板7,7,7をそれぞれ樹脂を密着させて挟み込んで3層構造としたものである。この第3の形態のパネル板3は、第2の形態のパネル板3に比べて複合板7をもう一枚積層した構造であるので、断熱性がより一層高く、しかも強度も非常に高い。
【0030】
この図4の例では、芯材8である樹脂内に1枚の複合板7を入れた構成としたが、必要に応じて断熱性及び強度のより一層の向上を図るために、2枚以上の複合板7を樹脂内に入れるようにしてもよい。
【0031】
[第4の形態のパネル板]
第4の形態のパネル板3は、荷箱2を構成する荷箱用パネル板のうち扉の部分に用いて好適なパネル板である。この第4の形態のパネル板3は、図5に示すように、基本的には図3に示す第2の形態のパネル板3とほぼ同じく2枚の複合板7,7を樹脂からなる芯材12を密着させて挟み込んだ構造とされている。
【0032】
芯材12は、第2の形態のパネル板3と同じく発泡スチレン又は発泡ウレタンなどの樹脂12aを主体とするが、少なくともヒンジ13が取り付けられる部分を含む周縁部分12bを、前記樹脂12aより高硬度の異種材としてある。つまり、ヒンジ13が止めねじ14によって固定される取り付け部分を含む周縁部分12bを、複合板7,7の間に介在される樹脂12aより硬度の高い材料とすることで、荷重の掛かるヒンジ取付部分の強度を高めることができる。
【0033】
また、高硬度の異種材をヒンジ13が取り付けられる部分を含む周縁部分12bに使用することで、止めねじ14を取り付けるための下孔加工が行い易くなると共に、ヒンジ13の組み付け性も向上する。発泡スチレンや発泡ウレタンからなる樹脂にヒンジ13を取り付けてしまうと、発泡樹脂は強度が低いため、ヒンジ13が外れてしまう虞があるが、高硬度の異種材を使用することで、ヒンジ13の取り付け部及びその近傍部の強度が高まり破損などが生じない。また、図1に示す扉を施錠するロック機構16が取り付けられる部分も高硬度の異種材とすることが好ましい。
【0034】
高硬度の異種材としては、例えば無発泡の樹脂を使用することが望ましい。一例を挙げるとすると、例えば熱硬化性樹脂でフェノール樹脂や不飽和ポリエステル樹脂などの高硬度樹脂、熱可塑性樹脂で無発泡樹脂(ポリスタレン、ポリエチレン等)、アルミニウム板、スチール板、FRP(繊維強化プラスチック)板、若しくは木材、MDFなどが挙げられる。
【0035】
また、複合板7,7としてステンレス鋼板を用いた場合には、止めねじ14を取り付ける孔から水が侵入する可能性があるが、ステンレスを使用することによって錆びの発生を防止することができる。また、芯材を樹脂にすることで木材使用の場合と比べて腐食、錆びの発生を防止することができる。
【0036】
なお、ヒンジ13をボルトなどで取り付けるには、図6(a)又は図6(b)、(c)で示すような貫通方法(パネル板3に対してボルトを貫通させる方法)と非貫通方法(パネル板3に対してボルトを貫通させない方法)とがある。図6(a)は貫通方法の一例であり、ボルト17でパネル板3を貫通させ、その貫通したボルト17の先端にナット(例えば袋ナット)18を取り付けたものである。図6(b)、(c)は非貫通方法の一例であり、一方の複合板7に対して例えばポップナット19を取り付け、このポップナット19にボルト20を取り付けたものである。なお、ポップナット19を使用する場合は、強度を確保するために、ヒンジ13が取り付けられる部分に複合板7と接してスチール板21を介在させることが望ましい。
【0037】
[第5の形態のパネル板]
第5の形態のパネル板3は、図7及び図8に示すように、第4の形態のパネル板3における止めねじ14が取り付けられる部分にネジ取付用部材(カラー部材)15a、15bを設けたものである。図7では円筒形状のネジ取付用部材15aを使用した例を示し、図8では一端にフランジを有した円筒形状のネジ取付用部材15bをパネル板3の両側からそれぞれ嵌め込んだ例である。このように、高硬度の異種材の部分12bにさらにネジ取付部材15a、15bを設ければ、ヒンジ取付部分の強度が高まり、ヒンジ部を支点とした扉端部が下がってしまうことが防止される。
【0038】
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
【0039】
例えば、上述の実施の形態では、保冷車の荷箱を構成するパネル板の例としたが、冷蔵車や冷凍車の荷箱であってもよいし、または、スーパーやコンビニエンスストアなどの店舗内に陳列される冷蔵ケースや冷凍ケースなどに、本発明のパネル板を適用しても同様の効果がある。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】
本発明のパネル板によれば、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に設けられた樹脂内に、さらにアルミニウム又はステンレス鋼板を密着させて挟み込んだ構成としたので、断熱に優れると共に、芯材として木材を使用したものに比べて軽く、また、強度も高く錆びにも強い。
【0042】
また、本発明のパネル板によれば、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んで形成した複合板を使用し、これら2枚の複合板を相対向して配置してその間に樹脂を密着させて挟み込んだ構成であるため、強度がより一層高く、しかも断熱性にも優れ、軽量且つ錆びにも強い。この構造では、単に2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させたものと比べた場合、同性能とするのであれば大幅に総厚を薄くすることができ、荷室スペースの拡大が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパネル板を保冷車の荷箱に適用した例を示す荷箱の斜視図である。
【図2】第1の形態のパネル板を示す要部拡大斜視図である。
【図3】第2の形態のパネル板を示す要部拡大斜視図である。
【図4】第3の形態のパネル板を示す要部拡大斜視図である。
【図5】第4の形態のパネル板を示す要部拡大斜視図である。
【図6】ヒンジをボルトによって取り付ける一例を示す要部拡大断面図であり、(a)はボルトとナットで固定する例であり、(b)及び(c)はボルトとポップナットで固定する例である。
【図7】第5の形態のパネル板の一例を示す要部拡大断面図である。
【図8】第5の形態のパネル板のさらに一例を示す要部拡大断面図である。
【図9】従来のパネル板を示すもので、(a)は芯材として木材を使用したパネル板の要部拡大斜視図であり、(b)はアルミニウム板の間に発泡樹脂をサンドイッチした構造のパネル板の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 保冷車
2 荷箱
3 パネル板
4 表板
5 芯材
6 中板
7 複合板
8 芯材
9 表板
10 内板
11 中間材
12 芯材
12a 樹脂
12b 周縁部分(高硬度の異種材が使用される部分)
13 ヒンジ
14 止めねじ
15a、15b ネジ取付部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば保冷車や冷凍車などの荷箱を形成するパネル板に関し、詳細には、断熱性に優れると共に軽量且つ防錆性に優れたパネル板の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、保冷車や冷凍車などは、精肉や鮮魚などの冷蔵食品やアイスクリームなどの冷凍食品を所定温度に保存するための荷箱を有している。荷箱は、例えば次のような構造のパネル板を使用して箱形形状に組み立てられている。
【0003】
この種の荷箱に使用されるパネル板としては、例えば図9(a)に示すように、アルミニウムからなる外面材101と、スチールなどの鋼板からなる内面材102との間に、木材の細かい繊維を熱圧成板したMDF(中質繊維板)やベニヤ合板などの木材からなる芯材103をサンドイッチして形成したものが使用される。このパネル板は、例えばドアに使用される。
【0004】
また、パネル板としては、例えば図9(b)に示すように、アルミニウムからなる外面材104と内面材105との間に、スチレン又はウレタンなどの発泡樹脂からなる芯材106をサンドイッチして形成したものが使用される。このパネル板は、例えばサイドパネルに使用される。
【0005】
この他、パネル板としては、例えば特開平10−272712号公報に開示されるように、2枚の鋼板の間にポリウレタンなどの樹脂を充填し、さらにその鋼板の表面又は内面に断熱塗料を塗布したものが使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9(a)に示すパネル板は、芯材103として木材を使用しているため、パネル板自体が重くコストも高いという問題がある。また、木材は、水の侵入による腐食があり、これに起因して外面材、内面材に使用しているアルミニウム、スチールに錆びが発生するという永遠の課題ともいえる不具合もある。
【0007】
また、図9(b)に示すパネル板(一般的にはアルミニウム又はFRPを使用している)は、外面材101と内面材102を1枚構造としているのが一般的で、トラックの2トン車クラスでの側面パネルは横5m、縦2mの大きさがある(4トン車、10トン車クラスではこれ以上の長さあり)。このパネル板の製造では、専用ラインを持たないと大幅な工数アップが伴うのと品質管理が難しい。また、このパネル板は、芯材として木材を用いたものよりも軽いが、断熱性及び強度の面では十分でない。
【0008】
また、鋼板の表面又は内面に断熱塗料を塗布したパネル板は、断熱性を高めることはできるもののパネル板1枚構成であるため強度の面で不十分である。さらに、パネル板1枚のもの(例えば横5m×縦2m)は、外観性は良いが事故などで面損傷があった場合、補修が容易ではない。
【0009】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、軽量且つ錆び難く、しかも断熱性及び強度に優れたパネル板を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるパネル板は、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込み、該樹脂内に少なくとも1枚以上のアルミニウム又はステンレス鋼板を密着させて挟み込んだ構成とされている。
【0011】
このパネル板では、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に設けられた樹脂内に、さらにアルミニウム又はステンレス鋼板を密着させて挟み込んだ構成としてあるので、芯材として木材を使用したものに比べて軽く、また、強度も高く錆びにも強いうえ、木材ではないので水侵入による腐食もない。
【0012】
また、本発明にかかるパネル板は、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んでなる複合板を、2枚相対向して配置し、その間に樹脂を密着させて挟み込んだ構成とされている。
【0013】
このパネル板では、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んで形成した複合板を使用し、これら2枚の複合板を相対向して配置してその間に樹脂を密着させて挟み込んだ構成としているため、強度がより一層高まると共に断熱性も向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
本実施の形態は、例えば図1に示すように、冷凍食品などを保冷するための保冷車1における荷箱2を構成するパネル板(荷箱用パネル板)3に本発明を適用したものである。荷箱2は、パネル板3によって内部に冷凍食品などを収納しておく空間である荷物収納室を形成してなる6面体(通常、床板は別材を使用するため5面にパネル板3を使用することが多い)の箱として形成されている。この荷箱2は、後方部分が両側にいわゆる観音開きに開閉する扉を有している。以下、パネル板3の形態をいくつか例を挙げて説明する。
【0016】
[第1の形態のパネル板]
第1の形態のパネル板3は、図2に示すように、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板かなる表板4,4の間に樹脂からなる芯材5を密着させて挟み込み、その芯材5内に1枚のアルミニウム又はステンレス鋼板からなる中板6を密着させて挟み込んだ構成とされている。
【0017】
表板4,4には、アルミニウム又はステンレス鋼板が使用される。芯材5には、断熱性に優れた発泡スチレンや発泡ウレタンなどの樹脂が使用される。アルミニウム又はステンレス鋼板と樹脂とは、例えば接着剤又は接着フィルムを用いて接合される。
【0018】
このように構成されたパネル板3は、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に密着して挟み込まれた樹脂の中に、さらに1枚のアルミニウム又はステンレス鋼板を介在させた構成であるので、断熱性が高く、強度も強い。また、このパネル板3は、芯材に木材を用いたものに比べて重さが軽く、しかも錆び難いという利点があるうえ、木材ではないので水侵入による腐食もない。
【0019】
また、このパネル板3は、1枚構造のものではなく、例えば建築基準の4尺×8尺サイズなどとして最初から成形したパネルを何枚か組み合わせることで、製造上、専用ラインを用いなくとも容易に製造可能である。また、4尺×8尺等のサイズとしたパネル板をいくつか組み合わせて外面/内面を構成することで、パネル板1枚のものと比べて補修が必要になった場合、容易に対応可能である。
【0020】
また、上述の例では、中板6を1枚の樹脂内に入れた構成としたが、必要に応じて断熱性及び強度をより一層高めるために、この中板6を2枚以上入れるようにしてもよい。
【0021】
[第2の形態のパネル板]
第2の形態のパネル板3は、図3に示すように、2枚の複合板7,7を相対向して配置し、その間に樹脂からなる芯材8を密着させて挟み込んだ構成とされている。
【0022】
複合板7,7は、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板からなる表板9と内板10との間に、ポリエチレン樹脂などからなる中間材11を密着させて挟み込んだ構造とされている。アルミニウム又はステンレス鋼板と樹脂とは、例えば接着剤又は接着フィルムを用いて接合される。表板9及び内板10には、例えば0.15mm〜0.3mm程度の厚みのアルミニウム又はステンレス鋼板を使用するのが、強度、軽量化のバランスが最適である。ちなみに、アルミニウム鋼板のみで総厚2mmとした板と、0.15mm厚のアルミニウム鋼板で挟み込んだ複合板の重量を比較すると、複合板の方が1/3の重さになる。また、ステンレス鋼板のみで総厚2mmとした板と、0.15mm厚のステンレス鋼板で挟み込んだ複合板の重量を比較すると、複合板の方が1/7の重さとなる。中間材11である樹脂には、例えばリサイクル可能なポリエチレン樹脂が使用される。
【0023】
この複合板7,7の厚みは、例えば1.5mm〜4mm程度とすることが好ましい。複合板7,7の厚みが1.5mm未満であると、コストに見合う軽量化、断熱効果、強度アップ効果も十分に得られない。また、複合板7,7の厚みが4mmを越えると、断熱性及び強度も十分確保することができるが、木材、アルミニウム、ステンレスそのものの材料を使用する代替ニーズを考えると、4mmまでが使い勝手が最適である。
【0024】
一方、芯材8には、断熱性に優れた発泡スチレン、発泡ウレタン、発泡ポリエチレンなどの樹脂が使用される。この芯材8と複合板7,7は、やはり接着剤又は接着フィルムによって接合されている。
【0025】
このような複合板7,7の間に樹脂からなる芯材8を密着させて挟み込んで形成されたパネル板3の厚みを、例えば13mm〜18mm程度とすれば、既存の保冷車などの荷箱を構成するパネル板やリアドアに使用されているアルミニウム+木材(MDF)+スチール又はアルミニウム+木材(MDF)+アルミニウムの代替えとして使用できる。また、車両の荷箱として複合板7を使用する場合は、保冷、冷蔵、冷凍の目的に合った厚さを選定すればよい。なお、厚みを増すことによって断熱効果は高くなる。
【0026】
このように構成されたパネル板3は、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んでなる複合板7,7を、2枚相対向して配置し、その間に樹脂を密着させて挟み込んだ構成としているので、強度も高く、極めて断熱性がよい。特に、アルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んでなる複合板7,7を使用したことによって、断熱がより一層優れたものとなる。また、このパネル板3は、芯材に木材を使用したパネル板に比べて遙かに軽く、防錆性にも優れ、木材を使用していないので水侵入による腐食の心配もない。
【0027】
前記複合板7,7の間に樹脂を密着させて挟み込んだパネル板3を使用した荷箱2と、単なるアルミニウム鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んだパネル板を使用した荷箱2とを比較したところ、1枚板のアルミニウム鋼板0.8mmと、アルミニウム鋼板0.3mm+ポリエチレン+アルミニウム鋼板0.3mmとして総厚2mmとした場合では、庫内雰囲気温度上昇テストで約5℃の差が生じた。また、1枚板のアルミニウム鋼板0.8mmと、アルミニウム鋼板0.3mm+ポリエチレン+アルミニウム鋼板0.3mmとして総厚3mmとした場合では、庫内雰囲気温度上昇テストで約10℃の差が生じた。すなわち、複合板7,7からなるパネル板3を使用した荷箱2の方が、単なるアルミニウム鋼板からなる荷箱よりも温度上昇が少ないという結果が得られた。
【0028】
[第3の形態のパネル板]
第3の形態のパネル板3は、図4に示すように、第2の形態のパネル板3(図3参照)の芯材8である樹脂内に、さらに1枚の複合板7を密着させて挟み込んだ構造とされている。
【0029】
この第3の形態のパネル板3は、別の見方をすれば3枚の複合板7,7,7をそれぞれ樹脂を密着させて挟み込んで3層構造としたものである。この第3の形態のパネル板3は、第2の形態のパネル板3に比べて複合板7をもう一枚積層した構造であるので、断熱性がより一層高く、しかも強度も非常に高い。
【0030】
この図4の例では、芯材8である樹脂内に1枚の複合板7を入れた構成としたが、必要に応じて断熱性及び強度のより一層の向上を図るために、2枚以上の複合板7を樹脂内に入れるようにしてもよい。
【0031】
[第4の形態のパネル板]
第4の形態のパネル板3は、荷箱2を構成する荷箱用パネル板のうち扉の部分に用いて好適なパネル板である。この第4の形態のパネル板3は、図5に示すように、基本的には図3に示す第2の形態のパネル板3とほぼ同じく2枚の複合板7,7を樹脂からなる芯材12を密着させて挟み込んだ構造とされている。
【0032】
芯材12は、第2の形態のパネル板3と同じく発泡スチレン又は発泡ウレタンなどの樹脂12aを主体とするが、少なくともヒンジ13が取り付けられる部分を含む周縁部分12bを、前記樹脂12aより高硬度の異種材としてある。つまり、ヒンジ13が止めねじ14によって固定される取り付け部分を含む周縁部分12bを、複合板7,7の間に介在される樹脂12aより硬度の高い材料とすることで、荷重の掛かるヒンジ取付部分の強度を高めることができる。
【0033】
また、高硬度の異種材をヒンジ13が取り付けられる部分を含む周縁部分12bに使用することで、止めねじ14を取り付けるための下孔加工が行い易くなると共に、ヒンジ13の組み付け性も向上する。発泡スチレンや発泡ウレタンからなる樹脂にヒンジ13を取り付けてしまうと、発泡樹脂は強度が低いため、ヒンジ13が外れてしまう虞があるが、高硬度の異種材を使用することで、ヒンジ13の取り付け部及びその近傍部の強度が高まり破損などが生じない。また、図1に示す扉を施錠するロック機構16が取り付けられる部分も高硬度の異種材とすることが好ましい。
【0034】
高硬度の異種材としては、例えば無発泡の樹脂を使用することが望ましい。一例を挙げるとすると、例えば熱硬化性樹脂でフェノール樹脂や不飽和ポリエステル樹脂などの高硬度樹脂、熱可塑性樹脂で無発泡樹脂(ポリスタレン、ポリエチレン等)、アルミニウム板、スチール板、FRP(繊維強化プラスチック)板、若しくは木材、MDFなどが挙げられる。
【0035】
また、複合板7,7としてステンレス鋼板を用いた場合には、止めねじ14を取り付ける孔から水が侵入する可能性があるが、ステンレスを使用することによって錆びの発生を防止することができる。また、芯材を樹脂にすることで木材使用の場合と比べて腐食、錆びの発生を防止することができる。
【0036】
なお、ヒンジ13をボルトなどで取り付けるには、図6(a)又は図6(b)、(c)で示すような貫通方法(パネル板3に対してボルトを貫通させる方法)と非貫通方法(パネル板3に対してボルトを貫通させない方法)とがある。図6(a)は貫通方法の一例であり、ボルト17でパネル板3を貫通させ、その貫通したボルト17の先端にナット(例えば袋ナット)18を取り付けたものである。図6(b)、(c)は非貫通方法の一例であり、一方の複合板7に対して例えばポップナット19を取り付け、このポップナット19にボルト20を取り付けたものである。なお、ポップナット19を使用する場合は、強度を確保するために、ヒンジ13が取り付けられる部分に複合板7と接してスチール板21を介在させることが望ましい。
【0037】
[第5の形態のパネル板]
第5の形態のパネル板3は、図7及び図8に示すように、第4の形態のパネル板3における止めねじ14が取り付けられる部分にネジ取付用部材(カラー部材)15a、15bを設けたものである。図7では円筒形状のネジ取付用部材15aを使用した例を示し、図8では一端にフランジを有した円筒形状のネジ取付用部材15bをパネル板3の両側からそれぞれ嵌め込んだ例である。このように、高硬度の異種材の部分12bにさらにネジ取付部材15a、15bを設ければ、ヒンジ取付部分の強度が高まり、ヒンジ部を支点とした扉端部が下がってしまうことが防止される。
【0038】
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
【0039】
例えば、上述の実施の形態では、保冷車の荷箱を構成するパネル板の例としたが、冷蔵車や冷凍車の荷箱であってもよいし、または、スーパーやコンビニエンスストアなどの店舗内に陳列される冷蔵ケースや冷凍ケースなどに、本発明のパネル板を適用しても同様の効果がある。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】
本発明のパネル板によれば、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に設けられた樹脂内に、さらにアルミニウム又はステンレス鋼板を密着させて挟み込んだ構成としたので、断熱に優れると共に、芯材として木材を使用したものに比べて軽く、また、強度も高く錆びにも強い。
【0042】
また、本発明のパネル板によれば、2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んで形成した複合板を使用し、これら2枚の複合板を相対向して配置してその間に樹脂を密着させて挟み込んだ構成であるため、強度がより一層高く、しかも断熱性にも優れ、軽量且つ錆びにも強い。この構造では、単に2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させたものと比べた場合、同性能とするのであれば大幅に総厚を薄くすることができ、荷室スペースの拡大が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパネル板を保冷車の荷箱に適用した例を示す荷箱の斜視図である。
【図2】第1の形態のパネル板を示す要部拡大斜視図である。
【図3】第2の形態のパネル板を示す要部拡大斜視図である。
【図4】第3の形態のパネル板を示す要部拡大斜視図である。
【図5】第4の形態のパネル板を示す要部拡大斜視図である。
【図6】ヒンジをボルトによって取り付ける一例を示す要部拡大断面図であり、(a)はボルトとナットで固定する例であり、(b)及び(c)はボルトとポップナットで固定する例である。
【図7】第5の形態のパネル板の一例を示す要部拡大断面図である。
【図8】第5の形態のパネル板のさらに一例を示す要部拡大断面図である。
【図9】従来のパネル板を示すもので、(a)は芯材として木材を使用したパネル板の要部拡大斜視図であり、(b)はアルミニウム板の間に発泡樹脂をサンドイッチした構造のパネル板の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 保冷車
2 荷箱
3 パネル板
4 表板
5 芯材
6 中板
7 複合板
8 芯材
9 表板
10 内板
11 中間材
12 芯材
12a 樹脂
12b 周縁部分(高硬度の異種材が使用される部分)
13 ヒンジ
14 止めねじ
15a、15b ネジ取付部材
Claims (5)
- 2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込み、該樹脂内に少なくとも1枚以上のアルミニウム又はステンレス鋼板を密着させて挟み込んで構成した
ことを特徴とするパネル板。 - 2枚のアルミニウム又はステンレス鋼板の間に樹脂を密着させて挟み込んでなる複合板を、2枚相対向して配置し、その間に樹脂を密着させて挟み込んで構成した
ことを特徴とするパネル板。 - 請求項2記載のパネル板であって、
前記複合板間に挟み込まれる前記樹脂内に、少なくとも1枚以上の複合板を密着させて挟み込んだ
ことを特徴とするパネル板。 - 請求項1又は請求項2記載のパネル板であって、
前記パネル板は保冷車の荷箱用パネル板である
ことを特徴とするパネル板。 - 請求項4記載のパネル板であって、
前記荷箱用パネル板を扉として使用する場合に、少なくともヒンジが取り付けられる部分の樹脂を、前記樹脂よりも高硬度の異種材とした
ことを特徴するパネル板。
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