JP5409267B2 - Dc−dc電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、DC―DC電源装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置において、モータ類を動作させるための駆動回路や静電潜像を形成するための回路等の駆動系ユニットでは、高電圧のDC出力電圧を必要としている。DC−DC電源装置において、このDC出力電圧を生成するために駆動系電圧源から供給される駆動電圧が用いられている。この駆動電庄は、制御系ユニットに使用する制御電圧よりも高い電圧が要求され消費電力、待機電力は非常に大きい。そのため、画像形成装置が待機しているときは、駆動電圧を電源装置でオフし、待機中の電力消費が低減されるようになっている。
更に、高電圧のDC出力電圧で動作する駆動系ユニットは、通常、利用者の安全を確保するために、カバー開閉等の動作と連動して瞬時に停止するようになっている。すなわち、DC−DC電源装置の駆動電圧がオフされた状態では、駆動系ユニットがどのような制御信号を受信していても破損や暴走することなく安全に停止するようになっている。
このように、画像形成装置の制御ユニットから制御信号を受信し高電圧を供給しているDC−DC電源装置の制御部は、駆動電圧がどのような電圧の状態になっても、制御ユニットから信号を受け取った場合に、瞬時に電源装置の出力電圧を制御可能でなければならない。電源装置に内蔵されており、高電圧出力を制御するスイッチング制御回路は、駆動電圧で動作しているが、電源ダウンや省電力時、或いは安全保護のためにモータ等の電源を意図的に切断した場合には、スイッチング制御回路への駆動電圧の供給も止まることになる。
このときは、DC出力電圧を生成する駆動電圧もオフ状態になり、同時にスイッチング制御回路の電源電庄もオフ状態になっているので安全に停止しているように見えるが、駆動系電源が休止している状態で制御部から制御信号を送信してしまうと演算増幅器(以下「OPAMP」という。)等の集積回路(以下「IC」という。)で構成されるスイッチング制御回路は電源供給がない状態で制御信号を受信してしまうことになるため誤動作だけではなくICを破損させる恐れがあった。
上述の理由より、従来技術では、例えば、特許文献1に示すように複雑なシーケンスを制御して出力を制御する方法が採られていた。即ち、特許文献1の技術は、駆動系ユニットを駆動するための高電圧源をオン/オフ制御する電源リモート信号と駆動系ユニット内のリセット回路のリセット信号との論理積を生成するANDゲートを有し、電源部の主電源を投入又は遮断したとき、駆動系ユニットのリセット信号がリセット期間中は、電源リモート信号がオンでも高電圧源を駆動するための電圧を出力せず、リセットが解除されると電源リモート信号がオンとなった際に、高電圧源を駆動するための電圧を出力するように構成されている。
特開2001−161029号公報
しかしながら、従来技術では、特許文献1に記載の技術のように複雑なシーケンス制御することでスイッチング制御回路を誤動作から保護する回路を採用するか、或いは、制御信号で使用する制御電圧まで駆動電圧を降圧させるレギュレータを利用してスイッチング制御回路を停止させる回路が用いられていた。前者の特許文献1の構成の場合、複雑なシーケンス制御を行うため回路が大きくなり、後者のレギュレータを使用する場合の構成は、大型のレギュレータが必要となり電源装置が大型化するという課題があった。
近年、大規模集積回路(LSI)は、制御電圧が5Vから3.3Vへと低電圧化が進行している。このように制御電圧が低電圧化して行くのに対し駆動電圧は、更に大きくなる傾向にある。制御電圧が5Vのときよりも3.3Vである場合の方が、駆動電圧と制御電圧の差が大きくなるため、電圧を降圧させるための回路は、更に大型化するのでスイッチング制御回路を安全に停止させるための小型のDC−DC電源装置が求められている。
本発明のDC−DC電源装置は、第1の電圧を出力する第1の電源と、前記1の電圧と異なる第2の電圧を出力する第2の電源と、前記第1の電圧を、順方向の第1の接続点に出力する第1のダイオードと、前記第2の電圧を、順方向の前記第1の接続点に出力する第2のダイオードと、目標出力電圧を設定し、前記目標出力電圧に対応した出力電圧設定信号を第2の接続点に出力する制御部と、前記第1の接続点の電圧により駆動され、DC出力電圧に対応した検出信号と前記第2の接続点上の信号とを比較し、この比較結果が零となるようなパルス幅を有する制御信号を出力するスイッチング制御回路と、前記制御信号に基づき、前記第2の電圧をスイッチングしてAC電圧を出力するスイッチング手段と、前記AC電圧をDC電圧に変換して前記DC出力電圧を出力するAC−DC変換手段とを有している。
更に、本発明の画像形成装置は、本発明のDC−DC電源装置を有している。
本発明のDC−DC電源装置及び画像形成装置によれば、次の(1)〜(3)のような効果がある。
(1) 複雑なシーケンス制御を必要としないでスイッチング制御回路を安全に停止させることが可能となる。
(2) 駆動電圧から制御電圧へ降圧させて信号源電圧を生成する大型のレギュレータが不要になる。
(3) 制御系電源ダワンに対して、スイッチング制御回路を安全に停止させることが可能となる。
図1は本発明の実施例1における図4のDC−DC電源装置の要部を示す回路図である。 図2は本発明の実施例1における画像形成装置の概略を示す断面図である。 図3は図2中の画像形成部の概略を示す断面図である。 図4は図3の画像形成部のDC−DC電源装置の構成を示すブロック図である。 図5は図1のDC−DC電源装置の動作を示すタイムチャートである。 図6は比較例のDC−DC電源装置を示す回路図である。 図7は図1のDC−DC電源装置の変形例を示す回路図である。 図8は本発明の実施例2のDC−DC電源装置を示す回路図である。 図9は図8のDC−DC電源装置の変形例を示す回路図である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の画像形成装置)
図2は、本発明の実施例1における画像形成装置の概略を示す断面図である。
一般的に、画像形成装置、例えば、カラー電子写真プリンタには、4色のブラック(K色)用画像形成部10K、シアン(C色)用画像形成部10C、マゼンダ(M色)用画像形成部10M、及びイエロー(Y色)用画像形成部10Yが印刷媒体21の搬送される方向に対し挿入側から排出側へ順に並べられ配置されている。画像形成部10K,10C,10M,10Yの下方には転写ベルト25が駆動ローラ23及び24により回転可能に配置されている。転写ベルト25の内部には各画像形成部10K,10C,10M,10Yに対向する位置に、転写ローラ26K,26,26M,26Yが配置され、印刷媒体21を保持して搬送すると同時に画像形成部10K,10C,10M,10Yで形成されたトナー像を印刷媒体21へ転写する。
更に、転写ベルト25の下方にはカセットトレイ20が装着されており、カセットトレイ20には印刷媒体21が収容され、ホッピングローラ22により印刷媒体21が1枚ずつ繰出されるようになっている。画像形成部10K,10C,10M,10Yにおいて、印刷媒体21の搬送される方向に対し排出側には、定着器27が設けられている。定着器27は、印刷媒体21上に転写されたトナー像を印刷媒体21に定着させるもので、加熱ローラ27aと圧接ローラ27bとを有している。
図3は、図2中の画像形成部の概略を示す断面図である。
画像形成部10K,10C,10M,10Yは、同一の構成であるので、以後、特に区別する必要のないときは、画像形成部10K,10C,10M,10Yのいずれか1つの意味で単に画像形成部10と記述する。
画像形成部20は、アルミニウム等からなる導電性基層と有機感光体からなる表層により構成された感光体11と、導電性の金属シャフトにエピクロルヒドリンゴム等の半導電性のゴムをロール状に形成した帯電ローラ12,導電性の金属シャフトにシリコーン等の半導電性ゴムを形成した現像ローラ13,導電性の金属シャフトにトナーの搬送性を向上させるためゴム混練時に発泡剤を添加し形成された供給ローラ14,トナーを蓄え供給ローラ14上にトナーを供給するトナーカートリッジ15、画像形成部l0の内部のトナー残量を検出するトナー残量検出手段16、現像ローラ13にトナー薄層を均一規制するための現像ブレード17,制御部42から信号を受信し、感光体11上に静電潜像を形成する露光器18、及びクリーニング装置19で構成されている。
帯電ローラ12、感光体11、トナーを薄層形成する現像ブレード17、転写残現像剤のクリーニング装置19、トナー残量検出手段16は、感光体11の軸方向から左右に配置され、側面から支持する図示しないサイドカバーフレーム部材に支持されており、サイドカバーフレーム部材には、現像ローラ13、供給ローラ14、帯電ローラ12へ電力を供給するためのバイアス入力端子が備えられている。
帯電ローラ12、現像ローラ13、クリーニング装置19は、感光体11に接触して配置されており、現像ローラ13には、現像ブレード17と供給ローラ14とが接触して配置されている。現像ローラ13と供給ローラ14とは、同方向(図では反時計回り)に図示しない回転駆動部材によって回転駆動できるように構成されている。
次に図2の画像形成装置及び図3の画像形成部の動作を説明する。
現像ローラ13、供給ローラ14、帯電ローラ12へ所定のバイアスを印加することで現像剤であるトナーが、トナーカートリッジ15、供給ローラ14、現像ローラ13、帯電ローラ12によって帯電させられた後に、露光器18によって静電潜像を作画された感光体11の領域へトナーが静電気的な力によって移動しトナー像が形成される。
転写ローラ26からバイアス(DC出力電圧)を感光体11へ向けて印加し、トナー像を印刷媒体21上へ転写する。DC−DC電源装置の高圧電源50が出力するバイアス(DC出力電圧)は、画像形成部10の内部に備えられたトナー残量検出手段16によって検出されたトナー残留情報と、制御部42で蓄積された情報又は画像形成部10の内部に備えられたメモリ一等が保持する画像形成部10の寿命情報と、図示されない画像形成部10の設置されている環境条件検出手段によって検出された環境条件等によって制御部42で決定される。
(実施例1のDC−DC電源部の構成)
図4は、図3の画像形成部のDC−DC電源装置の構成を示すブロック図である。
画像形成装置は、DC-DC電源装置を有しており、DC−DC電源装置は、高圧電源50、低圧電源41及び制御部42を備えている。高圧電源50は、駆動ユニットを統括して制御する制御部42へ接続され各画像形成部10K,10C,10M,10Y及び各転写ローラ26K,26C,26M,26Yに対し、各々独立に高圧電力を供給するよう構成されており、各トナーの色及び画像形成部10の装着位置に応じたバイアス(DC出力電圧)を印加できるよう配置されている。
低圧電源41は、商用電源より電力供給を受け、定着器27内の熱源、即ち、加熱ローラ27a内のハロゲンランプに電力を供給する。更に、高圧電源50と、画像形成部10K,10C,10M,10Y、駆動ローラ23,24、及びホッピングローラ22等を駆動させるための図示しないモータと、各ユニットの制御に必要な図示しないセンサ等とへ制御部42を介して所定の電力を供給するように構成されている。
高庄電源50は、色毎の画像形成部10の図示しないバイアス入力端子に対応した現像電圧出力端子P1、供給電圧出力端子P2、帯電電圧出力端子P3を備え、画像形成部10を接続している。又、高圧電源50は、各色の転写電圧出力端子P4(=P4K,P4C,P4M,P4Y)を備え、各転写ローラ26と接続している。前記出力端子Pの前段には、画像形成部10へ供給が必要な出力電圧や出力電流の出力容量に応じて昇圧トランス51が備えられ、昇圧トランス51から所定のDC出力電圧を得るためのスイッチング制御回路52を備えている。スイッチング、制御回路52は、制御部42の指示信号によって所定の出力端子Pへ所定の出力電圧を出力するよう動作するように構成されている。
制御部42で設定されるDC出力電圧は、以下の通りである。例えば、現像剤に負帯電トナーを用いる画像形成部10の場合、一般的な環境下では帯電ローラ12へ印加されるDC出力電圧は、−1000V程度、現像ローラ13へ印加されるDC出力電圧は、−200V程度、供給ローラ14へ印加されるDC出力電圧は、300V程度が必要であり、印刷媒体21である用紙にトナー像を転写する転写ローラ26に至つては、印刷媒体21の特性によって必要とされる電圧が大きく異なり、DC出力電圧として+1000V程度から+5000V程度の広い電圧範囲で高電圧を要求される。
又、最小限のスイッチング回路52と昇圧トランス51とで構成するため、高電圧の電源電圧を生成するスイッチング回路52、及び昇圧トランス51と、出力調節回路53とを備え、その高電圧用のスイッチング回路52及び昇圧トランス51から出力調節回路53へ電圧を供給し、制御部42の制御信号によって出力調節回路53を動作させて電圧を調節し、出力するように構成されている。
例えば、供給ローラ14へ入力される電圧−300Vを出力調節回路53によりツェナーダイオード等で降圧させ、現像ローラ13へ入力される電圧200Vを生成することでスイッチング回路52と昇圧トランス51とを共通化するように構成している。
低圧電源41から高圧電源50へは、駆動系電源24Vから駆動電圧24Vと、制御系電源5Vから制御電圧5Vが供給されている。極力高い電圧源からの電力供給によって昇圧倍率を低く抑えたほうが効率的であるため、低圧電源41から供給される電圧で最も高い駆動系電源である電圧24Vを使用し、画像形成部10に対して印加される各バイアス(DC出力電圧)を生成するのが一般的である。
図1は、本発明の実施例1における図4のDC−DC電源装置の要部を示す回路図である。
図1では、代表して図4の中の転写電圧出力端子P4Kに出力されるDC出力電圧を生成する回路を例にとって詳細に説明する。
すでに、図4の説明で述べたように、DC−DC電源装置は、高圧電源50、低圧電源41及び制御部42を備えている。低電圧電源41は、第1の電圧(例えば、制御電圧)5Vを出力する第1の電源(例えば、制御系電源)5Vと、第2の電圧(例えば、駆動電圧)24Vを出力する第2の電源(例えば、駆動系電源)24Vとを有している。
低圧電源41の制御系電源5Vは、抵抗素子やツェナーダイオードで構成され電圧を降下させて定電圧を出力する降圧手段(例えば、レギュレータ)43に接続され、レギュレータ43の出力側は、DC出力電圧の大きさを設定する制御部42に接続されている。制御部42は、第2の接続点(例えば、信号入力端子)N2を介してスイッチング制御回路52に接続されている。制御部42は、目標出力電圧を設定し、目標電圧に対応した出力電圧設定信号を信号入力端子N2に与える。
制御系電源5Vは、更に高圧電源50内のレギュレータ54と、制御電圧5Vを順方向の第1の接続点(例えば、電源入力端子)N1に出力する第1のダイオード(例えば、停止用ダイオード)55のアノードとに接続されている。停止用ダイオード55のカソードは、電源入力端子N1を介してスイッチング制御回路52に接続されている。
レギュレータ54の出力側には、レギュレータ54の出力電圧を降下して信号入力端子N2に与えるプルアップ抵抗57が接続されている。更に、レギュレータ54の出力側は、プルアップ抵抗58を介してスイッチング制御回路52とDC出力電圧を分圧して検出する出力検出手段62に接続されている。
駆動系電源24Vは、駆動電圧24Vを順方向の電源入力端子N1に出力する第2のダイオード(駆動用ダイオード)56のアノードに接続されている。駆動系電源24Vは、更に、スイッチング制御回路52からの制御信号に基づき、駆動電圧24VをスイッチングしてAC電圧を出力するスイッチング手段に接続されている。スイッチング手段は、駆動電圧24VをスイッチングしてDC−AC変換を行うトランジスタで構成されたスイッチング素子59と、入力されたAC電圧を昇圧する昇圧トランス51とを有している。昇圧トランス51の2次側には、昇圧されたAC電圧をDC電圧に変換するAC−DC変換手段が接続されている。AC−DC変換手段は、整流手段である整流ダイオード60と平滑用のコンデンサ61とを有している。AC−DC変換手段により整流され、平滑化されたDC出力電圧は、出力端子P4Kから転写ローラ26に出力される。
出力端子P4Kには、出力端子P4KのDC出力電圧を、数100分の1程度に分圧した検出信号をスイッチング制御回路52へフィードバックする出力検出部62が接続されている。この検出信号は、スイッチング制御回路52において、制御部42からの電圧設定信号と比較され、スイッチング制御回路52の出力する制御信号を調整する働きを有している。
なお、停止用ダイオード55の順方向電圧によって発生する電位差とスイッチング制御回路52に内蔵されるOPAMPの同相入力範囲を考慮し、スイッチング制御回路52に入力される信号電圧は、制御系電源5Vよりも低く設定しなければならない。そのため、制御電圧5Vよりも低電圧で、制御部42で利用されている3.3Vを制御部42とスイッチング制御回路52との通信信号の基準電圧として得るために、制御系電源5Vから3.3Vへ降圧するレギュレータ54を備え、レギュレータ54の出力電圧を抵抗素子(例えば、プルアップ抵抗)57でスイッチング制御回路52の信号入力端子N2へ接続することによって信号電圧を決定している。
更に、停止用ダイオード55は、極力順方向電圧の低いダイオードを使用した方がスイッチング制御回路52の電源電圧を高く維持できるためショットキーバリアダイオード等の順方向電圧の低い素子を用いている。この場合、降圧電圧差が小さくできるためレギュレータ54の構成を小型化できる。
レギュレータ54の出力側に接続されるプルアップ抵抗58は、出力検出部62とスイッチング制御回路52へ接続され、制御部42からの信号電圧との誤差が少なくなるように備えられている。
(実施例1のDC−DC電源装置の全体の動作)
図4を用いて、DC−DC電源装置の全体の動作を説明する。
低圧電源41は、商用電源より電力供給を受け、図示しない主電源に電源が投入されると、DC−DC電源装置の低圧電源41に電源が供給され、低電圧電源41は、制御系電源5Vから制御電圧5Vを出力し、制御部42及び高圧電源50へ供給する。定電圧源41の駆動系電源24Vからは、高圧電源50内のスイッチング制御回路52及び昇圧トランス51に駆動電圧24Vを供給する。
高圧電源50内の各スイッチング回路52は、駆動ユニットを統括して制御する制御部42へ接続され、制御部42の指示で、昇圧トランス51を制御して高電圧のDC出力電圧を生成して各画像形成部10K,10C,10M,10Y及び各転写ローラ26K,26C,26M,26Yに対し、各々独立にDC出力電圧を供給する。
(実施例1のDC−DC電源装置の要部の動作)
図5は、図1のDC−DC電源装置の動作を示すタイムチャートである。
(区間a:通常動作時)
低圧電源41から駆動電圧24Vと制御電圧5Vが高圧電源50へ供給されている場合である。スイッチング制御回路52の電源電圧(図1、図5のS2)は、駆動用ダイオード56を介して駆動電圧24V(図1、図5のS1)が供給され、且つ停止用ダイオード55を介して制御電圧5V(図1、図5のS4)が供給されているのでほぼ駆動電圧24Vとなる。そのため、制御系電源5Vから生成される3.3Vの電圧で動作している制御部42から指示される出力電圧設定信号の電圧に対して、スイッチング制御回路52の電源電圧(=電源入力端子N1の電圧)は十分に大きいので出力検出部62で検出した電圧をフィードバックしてスイッチング素子59の動作を適切な状態に維持することが可能である。
そのため昇圧トランス51は、所定の動作を行い整流素子である整流ダイオード60によってAC電圧がDC電圧に変換され、所定のDC出力電圧を転写ローラ26へ出力することが可能となる。同様に、制御部42から出力電圧設定信号(図1、図5のS3)がオフ出力されても応答は可能であり、スイッチング素子59を瞬時にオフ動作させることができるためDC出力電圧を安全にオフ状態にすることが可能である。
(区間b:安全保護動作時および省電力時)
低圧電源41から制御電圧5Vが高圧電源50へ供給されているが、駆動系電源24Vがオフ状態になった場合である。スイッチング制御回路52の電源入力端子N1は、駆動用ダイオード56を介して駆動系電源24Vに接続されているが、駆動系電源24Vがオフ状態になると、停止用ダイオード55を介してスイッチング制御回路52の電源入力端子N1に制御電圧5V(図1、図5のS4)が供給されているので、制御電圧5Vから停止用ダイオード55の順方向電圧約0.7Vを差し引いた電圧4.3V(図1、図5のS2)が電源入力端子N1に供給される。
制御部42から指示される出力電圧設定信号は、レギュレータ54により制御系電源5Vから生成され3.3Vが接続されたプルアップ抵抗57によって電圧が決定されるため、スイッチング制御回路52の電源電圧(5V−0.7V=4.3V)よりも低い電圧の信号によって、スイッチング制御回路52へオフ動作を指示し、スイッチング素子59を停止させることができる。その結果、昇圧トランス51は、所定の動作を行い、整流ダイオード60に接続される転写電圧出力端子P4Kの電圧はオフ状態となりそれを維持する。
更に、安全保護動作時や省電力モードへの移行時に、過渡的に駆動電圧24V(図1、図5のS1)が垂下状態になっても、スイッチング制御回路52の電源入力端子N1の電圧は、制御電圧5V付近よりも下がることはないので、制御部42が出力するレギュレータ54で決定される出力電圧設定信号の電圧よりも十分に高い。このため、制御部42からスイッチング制御回路52にどのような出力電圧設定信号が入力されてもスイッチング制御回路52を誤動作或いは破損させることはない。
一般の電子写真プリンタでの安全保護動作時であれば、カバー開閉スイッチ等の情報を瞬時に制御部42が検出可能である場合が一般的である。又、省電力モードへの移行は制御部42が一定時間待機状態を維持したかを判定して決定するので、駆動電圧24Vが垂下を始めた初期段階で、制御部42は、スイッチング制御回路52へ出力電圧設定信号をオフ指示に設定して送信することが可能である。
そのため、安全保護動作時および省電力時においては、本実施例1のスイッチング制御回路52は、出力電圧設定信号を受信可能な状態であり、制御部42から出力される出力電圧設定信号の指示によってスイッチング制御回路52が応答可能な状態を維持しているためスイッチング制御回路52が制御部42からの指示信号を受信できずに不安定となることはない。更に、この場合、昇圧トランス51の1次側へ入力される電圧が徐々に垂下するために発生するDC出力電圧オフが発生する以前に、駆動電圧24Vの垂下の初期段階で制御部42は、スイッチング制御回路52へ出力電圧設定信号としてオフ指示を送信することが可能である。このためDC出力電庄のオフ動作は、高速であり無駄な電力消費も低減させることが可能である。
(区間c:安全保護動作時及び省電力時からの復帰時)
低圧電源41から制御電圧5V(図1、図5のS4)が高圧電源50へ供給されており、駆動電圧24V(図1、図5のS1)がオフ状態からオン状態になる場合である。駆動用ダイオード56を介してスイッチング制御回路52の電源入力端子N1は、駆動系電源24Vに接続されている。駆動電圧24Vがオフ状態から電庄上昇中の過渡状態で、あっても、停止用ダイオード55からスイッチング制御回路52の電源入力端子N1に制御電圧5Vが供給され、制御電圧5Vから停止用ダイオード55の順方向電圧約0.7Vを差し引いた電圧4.3Vが電源入力端子N1に供給されている。その結果、スイッチング制御回路52の電源入力端子N1の電圧は、4.3V以下へ下がることはなく、順次、駆動電圧24Vまで上昇してゆき区間aの状態へ到達する。
(区間d:画像形成装置の主電源スイッチのオン、オフ時)
画像形成装置の主電源スイッチをオンする場合、制御部42は、レギュレータ43から生成される電圧が動作可能な電圧に到達するまでリセット状態を維持する。制御部42が、リセット状態ではスイッチング制御回路52は、オフするよう出力電圧設定信号の極性が設定されている。
レギュレータ43から生成される電圧が動作可能な電圧に到達するまで、停止用ダイオード55からスイッチング制御回路52の電源入力端子N1に制御電圧5Vが供給され、更に駆動電圧24Vが制御電圧5V以上になれば、更に高い電圧がスイッチング制御回路52の電源入力端子N1に供給される。そのため、制御部42のリセット状態でスイッチング制御回路52がオフ状態であるように信号を維持することが可能であり区間aへ到達する。
画像形成装置の主電源がオフされて、駆動系電源24Vがオフされる場合であっても、制御部42のリセット状態で出力電圧設定信号の極性が確定しているため、駆動電圧24Vが垂下の過渡的な状態であっても昇圧トランス51の1次側へ入力される電圧が徐々に垂下するために発生するDC出力電圧オフが発生する前に、駆動電圧24Vの垂下の初期段階で制御部42は、スイッチング制御回路52へオフ信号を送信することが可能である。そのためDC出力電圧は、スイッチング制御回路52によってオフされるため、無駄な電力消費を低減させることが可能である。
(実施例1の効果)
(1) 比較例と対比した本実施例1のDC−DC電源装置の効果
図6は、比較例のDC−DC電源装置を示す回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
特許文献1に記載の技術は、制御回路が複雑な構造になるため次のような回路を構成するのが一般的である。
比較例のDC−DC電源装置は、主にモータ等の駆動のために使用される駆動電圧24V及び制御部42で使用される制御電圧5Vを供給する低圧電源41と、駆動電圧24Vを高電圧に変換して出力するするスイッチング電源回路である高圧電源50とから構成されている。
更に、高圧電源50は、画像形成部10が接続される出力端子P4Kと、駆動電圧24Vから昇圧トランス51で昇圧するためにAC電力へ変換するためのトランジスタであるスイッチング素子59と、制御部42からの信号を受信し制御部42が指示するDC出力電圧を出力端子P4Kから出力するようスイッチング素子59を所定の動作となるよう制御するスイッチング制御回路52と、昇圧トランス51の出力として得られたAC電圧をDC電圧へ整流する整流ダイオード60と、出力端子P4Kが出力しているDC出力電圧を1/数100程度に分圧し、出力電圧を前記スイッチング制御回路52へフィードバックする出力検出部62とを有している。
スイッチング制御回路52は、駆動電圧24Vを電源として供給され、制御部42からの出力電圧設定信号を受信し、その信号に対応した所定の制御信号をスイッチング素子59へ出力することによって昇圧トランス51を動作さる機能を有している。昇圧トランス51の出力として得られたAC電圧は、整流ダイオード60によって、DC電圧へ整流されて画像形成部が接続されている出力端子P4Kへ高電圧を出力する。
更に、駆動系電源24Vの出力側には、24Vの駆動電圧24Vを制御部42と同電位の5Vに変換するレギュレータ54Aが接続され、レギュレータ54Aの出力側とスイッチング回路52の信号入力端子N2とは、プルアップ抵抗57を介して接続されている。制御部42とスイッチング回路52の信号入力端子N2とは、制御信号の送受信のために接続されている。
駆動系電源24Vと、レギュレータ54Aと、スイッチング回路52と、プルアップ抵抗57と、制御部42とをこのように構成することにより、制御部42とスイッチング制御回路52との信号に使用する基準電圧をプルアップ抵抗57を介して設定する。このことにより、駆動系電源24Vがオフ状態の場合には、信号電圧が必ずオフ状態になるようなっているので、駆動電圧24Vの変化に対し瞬間的に応答していた。
以上のように、比較例では、レギュレータ54Aを駆動系電源24Vに接続し、24Vから5Vへ降圧させていたが、本実施例1では、レギュレータ54を制御系電源5Vに接続し、5Vから3.3Vに降圧させるように構成した。その結果、駆動系電源24Vから制御系電源5Vへ降圧させて信号源電圧を生成するための大型のレギュレータが不要になり、回路の小型化及び省電力の効果がある。
更に、特許文献1記載の技術との比較においては、実施例1のDC−DC電源装置は、特許文献1のような複雑なシーケンス制御を必要としないで、スイッチング制御回路52を安全に停止又は動作させることが可能である。
(2) 実施例1の画像形成装置の効果
実施例1のDC−DC電源装置を用いた画像形成装置は、装置の小型化、小電力化、及び発熱防止等の効果がある。
(実施例1の変形例)
図7は、図1のDC−DC電源装置の変形例を示す回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図1で示した本実施例1のDC−DC電源装置は、制御部42が3.3Vで動作する場合を記載したが、低圧電源41から供給される制御電圧5Vで動作する制御部42である場合には、レギュレー56は、図6に示すように不要となる。本変形例では、図1のレギュレータ54の代わりとして停止用ダイオード55と同様、或いは、それ以上の順方向電圧を持つ信号源電圧用ダイオード63を備えている。
よって、制御部42より指示される出力電圧設定信号は制御系電源5Vから信号源電圧用ダイオード63の順方向電圧分低い電圧が接続されたプルアップ抵抗57によって電圧が決定される。このため、停止用ダイオード55の順方向電圧によって降圧したスイッチング制御回路52の電源電圧よりも更に低い電圧の信号によって制御されることになり、スイッチング素子59を安全に停止させることが可能となり図1記載のDC−DC電源装置と同様な効果が得られる。
(実施例2の構成)
図8は、本発明の実施例2のDC−DC電源装置を示す回路図であり、実施例1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
実施例1の構成では、低圧電源41の制御系電源5V、或いはレギュレータ54が故障してしまうと出力設定制御信号が不定状態になる可能性がある。実施例2では、レギュレータ54の出力電圧オフを検出し、オフ状態であれば駆動系電源電圧24Vを遮断し、昇圧トランス51への電力を遮断するスイッチ65を内蔵することを特徴とする。
実施例2の構成は、実施例1の構成とほぼ同様である。実施例1の構成に対し、次の要素が追加されている。
実施例2のDC−DC電源装置は、レギュレータ54の出力側に接続され、レギュレータ54の出力電圧によりオン/オフ動作する第1のスイッチ(例えば、NPNトランジスタ)64と、駆動系電源24Vと駆動用ダイオード56のアノード端子との間に接続され、NPNトランジスタ64のオン/オフ動作に対応してオン/オフ動作し、駆動電圧24Vを導通し、又は遮断する第2のスイッチ(例えば、PNPトランジスタ)65とを有している。
更に、NPNトランジスタ64は、エミッタ接地され、そのベース端子は、ベース電流を所定の電流に制限する電流制限抵抗66を介してレギュレータ54の出力側に接続され、そのコレクタ端子は、PNPトランジスタ65のベース電流を所定の電流に制限する電流制限抵抗67を介してPNPトランジスタ65のベース端子に接続されている。
(実施例2の動作)
本実施例2の動作は、実施例1の動作とほぼ同様であり、構成の相違点を中心に、図5を用いて説明する。
(区間a:通常動作時)
低圧電源41から駆動系電源24Vと制御系電源5Vが高圧電源50へ供給されている場合である。制御系電源5Vがレギュレータ54へ電力を供給しているため、レギュレータ54の出力によってNPNトランジスタ64は、オン状態となり、同時にPNPトランジスタ65がオン状態となる。
そのため、駆動系電源24Vは、スイッチング制御回路52と昇圧トランス51へ電力を供給可能となり、実施例1と同様に動作して制御部42から出力電主設定信号がオフ出力されても応答は可能となる。したがって、スイッチング素子59を瞬時にオフさせることができるためDC出力電圧を安全にオフ状態にすることが可能である。
区間aで、低圧電源41から駆動電圧24Vが供給されているが、制御電圧5Vが高庄電源50へ供給されなくなった場合は、次のようになる。制御系電源5Vに接続されている停止用ダイオード55、レギュレータ54、レギュレータ43への電力供給も遮断される。その結果、電源入力のない制御部42からの出力電圧設定信号は不定となるが、プルアップ抵抗57で接続されているレギュレータ54の出力もオフ状態のため、レギュレータ54の出力電圧は、0Vとなり、スイッチング制御回路52の信号用の信号入力端子N2の電圧も0Vに固定される。
レギュレータ54の出力が0Vのため、NPNトランジスタ64は、オフ状態となり、同時にPNPトランジスタ65もオフ状態になるため、昇圧トランス51とスイッチング制御回路52へは駆動電源24Vが供給されなくなる。よって、制御部42から出力電圧設定信号がどのような状態で出力されても、昇圧トランス51には、電力が供給されないためDC出力電圧を安全にオフすることが可能である。
(区間b:安全保護動作時および省電力時)
低圧電源41から制御電圧5Vが高圧電源50へ供給されているが、駆動電圧24Vがオフした場合である。制御系電源5Vが、レギュレータ54へ電力を供給しているため、レギュレータ54の出力によってNPNトランジスタ64は、オン状態となり、同時にPNPトランジスタ65がオンする。しかし、駆動電圧24Vは、供給されていないためスイッチング制御回路52と昇圧トランス51へ電力は供給されない。よって、実施例1と同様に動作し、制御部42から出力電圧設定信号がオフ出力されても応答は可能であり、更に、もともと昇圧トランス51に駆動電圧24Vの供給はないためDC出力電圧は、安全にオフを維持する。
更に、実施例1と同様に、駆動用ダイオード56で、スイッチング制御回路52の電源入力端子N1は、駆動系電源24Vに接続されているがオフされるため、停止用ダイオード55からスイッチング制御回路52の電源入力端子N1に制御電圧5Vが供給される。
区間bで低圧電源41から制御電源5Vが高圧電源50へ供給されなくなった場合は、駆動系電源24Vも制御系電源5Vもオフ状態のため、昇圧トランス51は、所定の動作を行い整流ダイオード60に接続される転写電圧出カ端子P4Kの電圧はオフ状態を維持する。
安全保護動作時や省電力モードへの移行時に駆動電圧24Vの垂下状態が過渡的に発生した場合であっても、制御系電源5Vは、オフ状態のためレギュレータ54の出力はオフ状態になる。そのため、レギュレータ54の出力は0Vであり、NPNトランジスタ64は、オフ状態となって、同時にPNPトランジスタ65もオフ状態となる。その結果、昇圧トランス51に駆動電圧24Vの供給がないためDC出力電圧は安全にオフを維持する。
更に、制御部42が出力する出力電圧設定信号がどのような状態であっても、レギュレータ54で決定される信号電圧は0Vであり、制御部42、スイッチング制御回路52、スイッチング素子59、昇圧トランス51の何れにも電力供給がないためスイッチング制御回路52を誤動作あるいは破損させることはなくDC出力電圧は、安全にオフを維持する。
(区間c:安全保護動作時および省電力時からの復帰時)
低圧電源41から制御電源5Vが高圧電源50へ供給され、駆動系電源24Vがオンする場合である。駆動電圧24Vが電圧上昇中の過渡状態であっても、停止用ダイオード55からスイッチング制御回路52の電源入力端子N1に、制御電圧5Vから停止用ダイオード55の順方向電圧約0.7Vを差し引いた電圧4.3Vが供給される。
このとき、レギュレータ54の出力電圧の出力開始と同時にNPNトランジスタ64はオン状態となり、同時にPNPトランジスタ65がオン状態になる。そのため、スイッチング制御回路52の電源入力端子N1の電圧は、駆動系電圧24Vまで上昇し、実施例1と同様に区間aの状態へ到達する。
更に、制御部42から指示される出力電圧設定信号は、レギュレータ54で制御電圧5Vから生成された電圧が与えられたプルアップ抵抗57によって電圧が決定されるため、スイッチング制御回路52の電源電圧が駆動電圧24Vよりも低い過渡状態であっても制御系電源5Vと停止用ダイオード55とで生成される電源電圧(5V−0.7V=4.3V)よりも低い電圧の信号によってスイッチング制御回路52へオフ指示を出力し、スイッチング素子59の停止を維持させることが可能である。
(区間d:画像形成装置の主電源のオン/オフ時)
画像形成装置の主電源スイッチをオンする場合、制御部42は、レギュレータ54から生成された電圧が動作可能な電圧に到達するまでリセット状態を維持する。制御部42がリセット状態では、スイッチング制御回路52は、オフ状態になるよう出力電圧設定信号の極性が設定されている。
そのため、制御部42は、制御電圧5Vが動作可能な電圧となるまで停止用ダイオード55からスイッチング制御回路52の電源入力端子N1へ制御電圧5Vが供給され、更に、駆動電圧24Vが制御電圧5V以上になれば、更に高い電圧でスイッチング制御回路52の電源電圧は電力供給を受けることになる。スイッチング制御回路52の信号入力端子N2の電圧は、レギュレータ54で決定される電圧以上に上昇することはなく制御部42のリセット状態でスイッチング制御回路52がオフするよう信号を維持することが可能であり、その結果、実施例1と同様に区間aへ到達する。
又、画像形成装置の主電源がオフされて、駆動系電源電圧24Vがオフされる場合であっても、制御部42のリセット状態でスイッチング制御回路52がオフするよう出力電圧設定信号の極性を設定しておけば、駆動系電源電圧24Vが垂下の過渡的な状態であっても、昇圧トランス51の1次側へ入力される電圧が徐々に垂下するために発生するDC出力電庄オフが発生する以前に、駆動電圧24Vの垂下の初期段階で、制御部42は、スイッチング制御回路52へオフ信号を送信することが可能である。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、実施例1の効果に加え、制御系電源5Vのダワンに対して、スイッチング制御回路52をより安全に停止させることが可能となる。
(実施例2の変形例)
図9は、図8のDC−DC電源装置の変形例を示す回路図である。
本変形例は、図8のDC−DC電源装置に対して、レギュレータ54の代わりに停止用ダイオード55と同様、或いは、それ以上の順方向電庄を持つ信号源電圧用ダイオード63を備えるように構成されている。制御部42から指示される出力電圧設定信号は、制御電圧5Vから信号源電圧用ダイオード63の順方向電圧分だけ低い電圧がプルアップ抵抗57に与えられこれによって電圧が決定される。停止用ダイオード55の順方向電圧によって降圧したスイッチング制御回路52の電源入力端子N1の電圧よりも、更に低い電圧の信号によって制御されることになり、スイッチング素子59を安全に停止させることが可能となる。
更に、制御部42で作成される省電力モード信号をNPNトランジスタ64へ与え、高圧電源50として出力が不要な場合には、低圧電源41の駆動系電源24Vをオフするのではなく、局部的に高圧電源50の駆動電圧24Vだけをオフして待機する省電力な電源装置の構成も考えられる。
(実施例1、2以外の他の変形例)
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(f)のようなものがある。
(a) 画像形成装置として、プリンタに適用した例を用いて説明したが、プリンタだけではなく複写機、ファクシミリ、MFP等であっても利用可能である。
(b) 制御部42をDC−DC電源装置の外部に接続し、相違する基板上に構成する例で説明したが制御部42もスイッチング制御回路52も同一の基板上に構成したDC−DC電源装置であっても本発明の適用が可能である。
(c) スイッチング制御回路52を1つ備える例で説明したがスイッチング制御回路52を複数備える装置の場合であっても、並列接続して利用可能である。
(d) スイッチング制御回路52の電源入力端子N1にバイパスコンデンサを図示しなかったが、相応のコンデンサを実装することは可能である。
(e) 制御系電庄5Vがオフした際に、駆動電圧24Vを遮断するスイッチを、PNPトランジスタ65で示したが、MOSトランジスタを利用しでも同様な効果が得られる。
(f) レギュレータ54の出力電圧に連動して駆動系電源24Vを導通し、遮断するPNPトランジスタ65を動作させる例を示したが、PNPトランジスタ65を制御部42からの制御信号やリセット信号と接続し、任意のタイミングで駆動電圧24Vを導通、遮断できるようにすることで安全性や省電力性を増すことも可能である。
10(10K,10C,10M,10Y)
画像形成部
11 感光体
12 帯電ローラ
13 現像ローラ
14 供給ローラ
15 トナーカートリッジ
16 トナー残量検出手段
17 現像ブレード
18 露光器
19 クリーニング装置
20 カセットトレイ
21 印刷媒体
22 ホッピングローラ
23、24 駆動ローラ
25 転写ベルト
26 転写ローラ
27 定着器
27a 加熱ローラ
27b 圧接ローラ27b
41 低圧電源
42 制御部
50 高圧電源
51 昇圧トランス
52 スイッチング制御回路
53 出力調節回路
P1、P2、P3
P4K、P4C、
P4M、P4Y 出力端子
54 レギュレータ
55 停止用ダイオード
56 駆動用ダイオード
57、58 プルアップ抵抗
59 スイッチング素子
60 整流ダイオード
61 コンデンサ
62 出力検出部
63 信号源電圧用ダイオード
64 NPN型トランジスタ
65 PNP型トランジスタ
66,67 電流制限抵抗
24V 駆動系電源、駆動電圧
5V 制御系電源、制御電圧
N1 電源入力端子
N2 信号入力端子

Claims (10)

  1. 第1の電圧を出力する第1の電源と、
    前記1の電圧と異なる第2の電圧を出力する第2の電源と、
    前記第1の電圧を、順方向の第1の接続点に出力する第1のダイオードと、
    前記第2の電圧を、順方向の前記第1の接続点に出力する第2のダイオードと、
    目標出力電圧を設定し、前記目標出力電圧に対応した出力電圧設定信号を第2の接続点に出力する制御部と、
    前記第1の接続点の電圧により駆動され、DC出力電圧に対応した検出信号と前記第2の接続点上の信号とを比較し、この比較結果が零となるようなパルス幅を有する制御信号を出力するスイッチング制御回路と、
    前記制御信号に基づき、前記第2の電圧をスイッチングしてAC電圧を出力するスイッチング手段と、
    前記AC電圧をDC電圧に変換して前記DC出力電圧を出力するAC−DC変換手段と、
    を有することを特徴とするDC−DC電源装置。
  2. 前記DC−DC電源装置は、更に、
    前記DC出力電圧を検出してこの検出結果に対応した前記検出信号を前記スイッチング制御回路に与える出力検出手段を有することを特徴とする請求項1記載のDC−DC電源装置。
  3. 前記DC−DC電源装置は、更に、
    前記第1の電圧を降圧して前記第2の接続点に与える降圧手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載のDC−DC電源装置。
  4. 前記制御部は、前記降圧手段により降圧された電圧で駆動され、前記第1の電圧を降圧して前記第2の接続点に与える構成にし、
    前記降圧手段の出力電圧を降圧して前記第2の接続点に与える抵抗素子を設け、
    前記第1の電圧と前記第2の接続点との電位差は、前記第1のダイオードの順方向電圧より大きいことを特徴とする請求項3記載のDC−DC電源装置。
  5. 前記DC−DC電源装置は、更に、
    前記降圧手段の出力電圧によりオン/オフ動作する第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチのオン/オフ動作に対応してオン/オフ動作し、前記スイッチング手段に与える前記第2の電圧の導通状態を制御する第2のスイッチと、
    を有することを特徴とする請求項3又は4記載のDC−DC電源装置。
  6. 前記降圧手段は、前記第1の電圧を降圧して一定電圧を出力するレギュレータであること特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のDC−DC電源装置。
  7. 前記降圧手段は、前記第1のダイオードの順方向電圧より大きい順方向電圧を有し、前記第1の電圧を降圧して前記第2の接続点に与える第3のダイオードで構成したことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のDC−DC電源装置。
  8. 前記制御部は、リセット状態であるとき、前記スイッチング制御回路の動作をオフ状態にするよう前記出力電圧設定信号の極性を設定する構成になっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のDC−DC電源装置。
  9. 前記第1のダイオード又は前記第2のダイオードは、ショットキーバリアダイオードであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のDC−DC電源装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載のDC−DC電源装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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