JP2004201479A - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パルス幅変調制御のためのパルス信号を生成するパルス幅変調制御回路70と、直流電源の出力をパルス幅変調制御回路70からのパルス信号に応じて断続させて第1交流電圧を生成するスイッチング回路20と、このスイッチング回路で生成された第1交流電圧の印加により誘起された第2交流電圧を整流及び平滑化して直流電圧を生成する整流平滑回路30と、外部から入力される外部信号EXをパルス幅変調制御回路70で生成される基準電圧Refに加算する電圧加算回路60とを備え、パルス幅変調制御回路70は、整流平滑回路30で生成された直流電圧と電圧加算回路60から出力される電圧との差に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種電子機器の直流電源として用いられるスイッチング電源装置に関し、特に出力される直流電圧を可変制御する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スイッチング電源装置から出力される直流電圧(以下、この明細書において「出力電圧」という)を外部から入力される外部信号に応じて可変制御することができるスイッチング電源装置が知られている。この種のスイッチング電源装置では、例えばパルス幅変調制御を行うためのパルス幅変調制御回路内に誤差増幅回路が設けられ、この誤差増幅回路に、出力電圧に比例したフィードバック信号と外部信号とが入力される。そして、この誤差増幅回路から出力される誤差電圧に基づいてパルス幅変調制御が行われ、以て所望の出力電圧が得られる。
【0003】
特に、例えば特許文献1の図1に示されるように、一次側と二次側とが電気的に絶縁されたスイッチング電源装置において、二次側にパルス幅変調制御回路が配置される場合は、上述した構成の採用が容易である。
【0004】
また、一次側にパルス幅変調制御回路を配置する場合、二次側において得られる出力電圧から生成されたフィードバック信号及び外部信号を、例えばトランスを用いて一次側に送り、パルス幅変調制御回路内に設けられた誤差増幅回路に入力することにより、外部信号に応じた出力電圧の可変制御が可能になる。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−359272公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一次側と二次側とで絶縁されたスイッチング電源装置においてパルス幅変調制御回路が一次側に配置され、外部信号が出力電圧から生成される場合は、例えばトランスを用いて外部信号が一次側に送られるため、外部信号が入力されないとスイッチング電源装置から直流電圧が出力されない。このようなスイッチング電源装置では、外部信号を生成するための他の電源が必要である。
【0007】
また、外部信号とフィードバック信号とが別々に一次側に送られるために、回路規模が大きくなり、製造コストや消費電力の増加、更には、電力変換効率の低下を招く等の問題がある。
【0008】
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、他の電源を必要とせずに簡単な回路構成で、外部信号により出力電圧を可変制御することができるスイッチング電源装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るスイッチング電源装置は、パルス幅変調制御のためのパルス信号を生成するパルス幅変調制御回路と、直流電源の出力をパルス幅変調制御回路からのパルス信号に応じて断続させて第1交流電圧を生成するスイッチング回路と、このスイッチング回路で生成された第1交流電圧の印加により誘起された第2交流電圧を整流及び平滑化して直流電圧を生成する整流平滑回路と、外部から入力される外部信号をパルス幅変調制御回路で生成される基準電圧に加算する電圧加算回路とを備え、パルス幅変調制御回路は、整流平滑回路で生成された直流電圧と電圧加算回路から出力される電圧との差に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成するように構成されているものである。
【0010】
この発明に係るスイッチング電源装置は、パルス幅変調制御のためのパルス信号を生成するパルス幅変調制御回路と、直流電源の出力を前記パルス幅変調制御回路からのパルス信号に応じて断続させて第1交流電圧を生成するスイッチング回路と、このスイッチング回路で生成された第1交流電圧の印加により誘起された第2交流電圧を整流及び平滑化して直流電圧を生成する整流平滑回路と、この整流平滑回路で生成された直流電圧と外部から入力される外部信号と加算する電圧加算回路とを備え、パルス幅変調制御回路は、電圧加算回路から出力される電圧と内部で生成される基準電圧との差に応じてパルス幅を有するパルス信号を生成するように構成されているものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。このスイッチング電源装置は、直流電源10、スイッチング回路20、整流平滑回路30、フィードバック回路40、出力可変回路50、電圧加算回路60、パルス幅変調制御回路70及びゲート駆動回路80から構成されている。
【0012】
直流電源10は一次側に配置され、直流電圧Vを発生してスイッチング回路20に印加する。
【0013】
スイッチング回路20は一次側に配置され、トランス21と、このトランス21の一次巻線22に直列に挿入されたスイッチング素子としての電界効果トランジスタ23とから構成されている。トランス21の一次巻線22には直流電源10から直流電圧Vが印加される。トランス21の二次巻線24は、整流平滑回路30に接続されている。
【0014】
電界効果トランジスタ23は、ゲート駆動回路80からの駆動信号に応じてオン/オフする。この電界効果トランジスタ23のオン/オフにより、直流電源10からの直流電圧Vが断続され、第1交流電圧としてトランス21の一次巻線22に印加される。この第1交流電圧の印加により、トランス21の二次巻線24には第2交流電圧が誘起される。
【0015】
整流平滑回路30は二次側に配置され、トランス21の二次巻線24に誘起された第2交流電圧を整流及び平滑して直流電圧を生成する。この整流平滑回路30で生成された直流電圧は、当該スイッチング電源装置の出力電圧として負荷90に印加されると共に、フィードバック回路40を介してパルス幅変調制御回路70に送られる。この整流平滑回路30は、詳細な説明は省略するが、ダイオード31及び32、インダクタ33並びにコンデンサ34から成る周知の回路から構成されている。
【0016】
フィードバック回路40は、一次側と二次側とを電気的に絶縁する機能を有し、本発明の第1絶縁手段に対応する。このフィードバック回路40は、トランス41、NPN型のトランジスタ42、発振回路43、ダイオード44及びコンデンサ45から構成されている。
【0017】
トランジスタ42のコレクタはトランス41の一次巻線の巻終わりに接続され、エミッタは二次側のグランドに接続されている。整流平滑回路30から出力される直流電圧は、トランス41の一次巻線の巻始めと二次側のグランドとの間に印加される。また、トランジスタ42のベースには、所定周期で発振する発振信号を生成する発振回路43が接続されている。
【0018】
この発振回路43からの発振信号がトランジスタ42のベースに供給されることにより、整流平滑回路30から出力される直流電圧が断続され、トランス41の一次巻線に印加される。これにより、トランス41の二次巻線に交流電圧が誘起される。この二次巻線に誘起された交流電圧は、ダイオード44とコンデンサ45とから成る周知の整流平滑回路により整流及び平滑化され、フィードバック信号FBとして一次側に配置されたパルス幅変調制御回路70に送られる。
【0019】
出力可変回路50は、一次側と二次側とを電気的に絶縁する機能を有し、本発明の第2絶縁手段に対応する。この出力可変回路50は、トランス51、トランジスタ52、ダイオード53及びコンデンサ54から構成されている。
【0020】
トランジスタ52のコレクタは、トランス51の一次巻線の巻終わりに接続され、エミッタは二次側のグランドに接続されている。外部から入力される外部信号EXは二次側のグランドに対する電位を有する信号であり、トランス51の一次巻線の巻始めに供給される。また、トランジスタ52のベースには、上述したフィードバック回路40内の発振回路43が接続されている。
【0021】
この発振回路43からの発振信号がトランジスタ52のベースに供給されることにより、外部から入力される外部信号EXが断続され、トランス51の一次巻線に印加される。これにより、トランス51の二次巻線に交流電圧が誘起される。この二次巻線に誘起された交流電圧は、ダイオード53とコンデンサ54とから成る周知の整流平滑回路により整流及び平滑化され、一次側に配置された電圧加算回路60に送られる。
【0022】
電圧加算回路60は一次側に配置され、抵抗61、抵抗62及び抵抗63から構成されている。抵抗61、抵抗62及び抵抗63の各々の一方の端子は相互に接続されている。抵抗61の他方の端子はパルス幅変調制御回路70に接続され、このパルス幅変調制御回路70の内部で発生された基準電圧Refが供給される。抵抗62の他方の端子は、出力可変回路50に接続され、この出力可変回路50からの電圧が供給される。抵抗63の他方の端子には、一次側のグランドに接続されている。そして、抵抗61、抵抗62及び抵抗63の接続点の電圧が出力可変信号VRとしてパルス幅変調制御回路70に送られる。
【0023】
パルス幅変調制御回路70は二次側に配置され、図示しない誤差増幅回路を備えている。この誤差増幅回路は、フィードバック回路40からのフィードバック信号FBと電圧加算回路60からの出力可変信号VRとの誤差電圧を生成し、この誤差電圧に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成する。このパルス幅変調制御回路70で生成されたパルス信号は、ゲート駆動回路80に送られる。
【0024】
ゲート駆動回路80は一次側に配置され、パルス幅変調制御回路70から送られてくるパルス信号を増幅し、駆動信号として電界効果トランジスタ23のゲートに送る。電界効果トランジスタ23は、この駆動信号に応じてオン又はオフにされる。
【0025】
次に、この発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の動作を説明する。
先ず、スイッチング電源装置の立ち上がり時のように、外部信号EXが入力されていない状態にあるものとする。パルス幅変調制御回路70は、図示しないスタート回路からの起動指令を受けることにより始動してパルス信号の生成を開始する。そして、所定のパルス幅でオン及びオフを繰り返すパルス信号を生成してゲート駆動回路80に送る。
【0026】
ゲート駆動回路80は、パルス幅変調制御回路70からのパルス信号を増幅して駆動信号を生成し、電界効果トランジスタ23のゲートに供給する。これにより、電界効果トランジスタ23は、駆動信号に従ってオン/オフを繰り返す。その結果、直流電源10からの直流電圧Vが断続され、第1交流電圧としてトランス21の一次巻線22に印加される。
【0027】
トランス21の一次巻線22に第1交流電圧が印加されると、その二次巻線24には第2交流電圧が誘起され、整流平滑回路30に供給される。二次巻線24に誘起される交流電圧は、一次巻線22と二次巻線24との巻線比によって決定される。
【0028】
整流平滑回路30は、二次巻線24に誘起された第2交流電圧を整流及び平滑化して直流電圧を生成する。この整流平滑回路30で生成された直流電圧は、このスイッチング電源装置の出力電圧として負荷90に印加されると共に、フィードバック回路40に印加される。
【0029】
フィードバック回路40では、整流平滑回路30からの直流電圧が、発振回路43からの発振信号に従ってオン/オフを繰り返すトランジスタ42によって断続され、交流電圧としてトランス41の一次巻線に印加される。これによりトランス41の二次巻線に交流電圧が誘起される。この二次巻線に誘起された交流電圧は、ダイオード44及びコンデンサ45から成る整流平滑回路によって整流及び平滑化され、フィードバック信号FBとしてパルス幅変調制御回路70に印加される。
【0030】
一方、外部信号EXは入力されていないので、出力可変回路50のトランス51の二次巻線には交流電圧は誘起されない。その結果、電圧加算回路60は、パルス幅変調制御回路70からの基準電圧Refを抵抗61と抵抗63とで分圧した電圧を出力可変信号VRとしてパルス幅変調制御回路70に送る。これにより、パルス幅変調制御回路70は、基準電圧Refに比例した出力可変信号VRとフィードバック信号FBとの誤差電圧に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成し、ゲート駆動回路80に送る。
【0031】
以後は、上述したように、ゲート駆動回路80、電界効果トランジスタ23、トランス21、整流平滑回路30、フィードバック回路40及びパルス幅変調制御回路70といった閉経路で信号が流れることにより、フィードバック信号FB及び基準電圧Refに比例した出力可変信号VRの各電圧が一致するようにパルス幅変調制御がなされる。これにより、スイッチング電源装置は、基準電圧Refに応じた直流電圧が整流平滑回路30から出力されるように制御される。
【0032】
次に、この平衡状態で、外部信号EXが出力可変回路50に入力されると、この外部信号EXは、発振回路43からの発振信号によってオン/オフを繰り返すトランジスタ52によって断続され、交流電圧としてトランス51の一次巻線に印加される。これによりトランス51の二次巻線に交流電圧が誘起される。この二次巻線に誘起された交流電圧は、ダイオード53及びコンデンサ54から成る整流平滑回路によって整流及び平滑化されて電圧加算回路60に印加される。
【0033】
これにより、電圧加算回路60は、パルス幅変調制御回路70からの基準電圧Refを抵抗61と抵抗63とで分圧した電圧に、出力可変回路50からの外部信号EXが抵抗62と抵抗63とで分圧された電圧を加算し、出力可変信号VRとしてパルス幅変調制御回路70に送る。これにより、パルス幅変調制御回路70は、基準信号Refに外部信号EXを加算した出力可変信号VRとフィードバック信号FBとの誤差電圧に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成し、ゲート駆動回路80に送る。
【0034】
以後は、ゲート駆動回路80、電界効果トランジスタ23、トランス21、整流平滑回路30、フィードバック回路40及びパルス幅変調制御回路70といった閉経路で信号が流れることにより、フィードバック信号FBと出力可変信号VRの各電圧が一致するようにパルス幅変調制御がなされる。これにより、スイッチング電源装置は、基準電圧Refを外部信号EXで変更した電圧に応じた直流電圧を整流平滑回路30から出力するように制御される。
【0035】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置によれば、外部から入力される外部信号EXをパルス幅変調制御回路70で生成される基準電圧Refに加算した出力可変信号VRと整流平滑回路で生成された直流電圧に基づくフィードバック信号FBとの差に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成してパルス幅変調制御が行われる。従って、一次側と二次側とで絶縁されたスイッチング電源装置においてパルス幅変調制御回路70が一次側に配置され、外部信号EXが例えばトランスを用いて二次側から一次側に送られるような構成において、外部信号EXが入力されなくても電圧加算回路60からは基準電圧Refが出力されるので、この基準電圧Refに基づいてパルス幅変調制御が可能である。従って、従来のように外部信号EXを生成するための他の電源を必要とせずに、外部信号EXを用いて整流平滑回路30から出力される直流電圧を可変制御することができる。
【0036】
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2によるスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。このスイッチング電源装置は、実施の形態1によるスイッチング電源装置から出力可変回路50及び電圧加算回路60を除去し、新たな電圧加算回路100を二次側に配置したものである。以下においては、実施の形態1と同一又は相当部分には実施の形態1と同じ符号を付し、説明を省略する。
【0037】
電圧加算回路100は、PNP型のトランジスタ101、抵抗102及び抵抗103から構成されている。トランジスタ101のエミッタは、フィードバック回路40内のトランジスタ42のエミッタに接続されており、コレクタは、二次側のグランドに接続されている。外部から入力される外部信号EXは二次側のグランドに対する電位を有する信号であり、抵抗102の一端に供給される。この抵抗102の他端はトランジスタ101のベースに接続されている。更に、トランジスタのベースには抵抗103の一端が接続されており、この抵抗103の他端は二次側のグランドに接続されている。
【0038】
この電圧加算回路100では、例えばスイッチング電源装置の立ち上げ時のように、外部信号EXが入力されない時はトランジスタ101のベースにグランド電位が印加される。これにより、トランジスタ101のコレクタとエミッタとの間は導通し、フィードバック回路40のトランジスタ42のエミッタは二次側のグランド電位になる。従って、整流平滑回路30から出力される直流電圧が、フィードバック回路40を経由することによりフィードバック信号FBとして一次側に配置されたパルス幅変調制御回路70に送られる。
【0039】
これにより、パルス幅変調制御回路70は、内部で生成された基準電圧Refとフィードバック信号(直流電圧)FBとの誤差電圧に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成し、ゲート駆動回路80に送る。以後は、ゲート駆動回路80、電界効果トランジスタ23、トランス21、整流平滑回路30、フィードバック回路40及びパルス幅変調制御回路70といった閉経路で信号が流れることにより、フィードバック信号FBとして送られてくる直流電圧が、基準電圧Refに一致するようにパルス幅変調制御がなされる。これにより、スイッチング電源装置は、基準電圧Refに応じた直流電圧が整流平滑回路30から出力されるように制御される。従って、外部信号EXを生成するための専用電源を必要せずに、整流平滑回路30から出力される直流電圧の立ち上げが可能になる。
【0040】
次に、この平衡状態で、外部信号EXが電圧加算回路100に入力されると、トランジスタ101が駆動され、外部信号EXの電圧に応じてエミッタの電位が変化する。フィードバック回路40は、トランジスタ101のエミッタの電位に整流平滑回路30から出力される直流電圧を加算した電圧を、フィードバック信号FBとして一次側に配置されたパルス幅変調制御回路70に送る。
【0041】
これにより、パルス幅変調制御回路70は、内部で生成された基準電圧Refとフィードバック信号(直流電圧)FBとの誤差電圧に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成し、ゲート駆動回路80に送る。以後は、ゲート駆動回路80、電界効果トランジスタ23、トランス21、整流平滑回路30、フィードバック回路40及びパルス幅変調制御回路70といった閉経路で信号が流れることにより、フィードバック信号FBの電圧と、基準電圧Refに外部信号EXの電圧を加えた電圧とが一致するようにパルス幅変調制御がなされる。これにより、スイッチング電源装置は、基準電圧Refより外部信号EXの分だけ低い電圧に応じた直流電圧を整流平滑回路30から出力するように制御される。従って、外部信号EXを変化させることによって整流平滑回路30から出力される直流電圧を変化させることができる。
【0042】
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係るスイッチング電源装置によれば、整流平滑回路30で生成された直流電圧と外部から入力される外部信号EXとを電圧加算回路100で加算し、パルス幅変調制御回路70は、電圧加算回路100から出力される電圧と内部で生成される基準電圧Refとの差に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成するので、外部信号EXが入力されなくても電圧加算回路100からは整流平滑回路30から出力される直流電圧がパルス幅変調制御回路70に供給されるので、この直流電圧に基づいてパルス幅変調制御が可能であり、従来のように外部信号EXを生成するための他の電源を必要としない。
【0043】
また、一次側と二次側とで絶縁されたスイッチング電源装置においてパルス幅変調制御回路70が一次側に配置される構成では電圧加算回路100を二次側に配置することにより、外部信号EXを一次側に送る必要がない。その結果、絶縁手段が不要になるので回路規模が大きくなるのを防止でき、また、製造コストや消費電力の増加、更には、電力変換効率の低下を防止できる。
【0044】
実施の形態3.
図3は、この発明の実施の形態3によるスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。このスイッチング電源装置は、実施の形態2によるスイッチング電源装置における電圧加算回路100を、他の電圧加算回路110で置き換えたものである。以下においては、実施の形態2と同一又は相当部分には実施の形態2と同じ符号を付し、説明を省略する。
【0045】
電圧加算回路110は、PNP型のトランジスタ111とオペアンプ112から構成されている。トランジスタ111のエミッタは、フィードバック回路40内のトランジスタ42のエミッタに接続されており、コレクタは、二次側のグランドに接続されている。また、トランジスタ111のベースにはオペアンプ112の出力端子が接続されている。オペアンプ112の非反転入力端子には、外部から外部信号EXが入力され、反転入力端子はトランジスタ111のエミッタに接続されている。
【0046】
この電圧加算回路110では、例えばスイッチング電源装置の立ち上げ時のように、外部信号EXが入力されないとオペアンプ112は、グランド電位を出力する。これにより、トランジスタ111のコレクタとエミッタとの間は導通し、フィードバック回路40のトランジスタ42のエミッタは二次側のグランド電位になる。従って、整流平滑回路30から出力される直流電圧が、フィードバック回路40を経由することによりフィードバック信号FBとして一次側に配置されたパルス幅変調制御回路70に送られる。
【0047】
これにより、パルス幅変調制御回路70は、内部で生成された基準電圧Refと整流平滑回路30からフィードバック回路40を介して送られてきたフィードバック信号(直流電圧)FBとの誤差電圧に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成し、ゲート駆動回路80に送る。以後は、ゲート駆動回路80、電界効果トランジスタ23、トランス21、整流平滑回路30、フィードバック回路40及びパルス幅変調制御回路70といった閉経路で信号が流れることにより、整流平滑回路30から出力される直流電圧が、基準電圧Refに一致するようにパルス幅変調制御がなされる。これにより、スイッチング電源装置は、基準電圧Refに応じた直流電圧が整流平滑回路30から出力されるように制御される。従って、外部信号EXを生成するための専用電源を必要せずに整流平滑回路30から出力される直流電圧の立ち上げが可能になる。
【0048】
次に、この平衡状態で、外部信号EXがオペアンプ112に入力されると、トランジスタ111が駆動され、外部信号EXの電圧に応じてエミッタの電位が変化する。フィードバック回路40は、トランジスタ111のエミッタの電位に整流平滑回路30から出力される直流電圧を加算した電圧を、フィードバック信号FBとして一次側に配置されたパルス幅変調制御回路70に送る。
【0049】
これにより、パルス幅変調制御回路70は、内部で生成された基準電圧Refとフィードバック信号(直流電圧)FBとの誤差電圧に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成し、ゲート駆動回路80に送る。以後は、ゲート駆動回路80、電界効果トランジスタ23、トランス21、整流平滑回路30、フィードバック回路40及びパルス幅変調制御回路70といった閉経路で信号が流れることにより、フィードバック信号FBの電圧と、基準電圧Refに外部信号EXの電圧を加えた電圧とが一致するようにパルス幅変調制御がなされる。これにより、スイッチング電源装置は、基準電圧Refより外部信号EXの分だけ低い電圧に応じた直流電圧を整流平滑回路30から出力するように制御される。従って、外部信号EXを変化させることによって整流平滑回路30から出力される直流電圧を変化させることができる。従って、外部信号EXを変化させることによって整流平滑回路30から出力される直流電圧を変化させることができる。
【0050】
以上説明したように、この実施の形態3に係るスイッチング電源装置によれば、上述した実施の形態2に係るスイッチング電源装置と同様の効果を奏する。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、外部から入力される外部信号をパルス幅変調制御回路で生成される基準電圧に加算した電圧と整流平滑回路で生成された直流電圧との差に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成してパルス幅変調制御を行うように構成されている。従って、一次側と二次側とで絶縁されたスイッチング電源装置においてパルス幅変調制御回路が一次側に配置され、外部信号が例えばトランスを用いて二次側から一次側に送られるような構成において、外部信号が入力されなくても電圧加算回路からは基準電圧が出力されるので、この基準電圧に基づいてパルス幅変調制御が可能であり、従来のように外部信号を生成するための他の電源を必要としない。
【0052】
この発明によれば、整流平滑回路で生成された直流電圧と外部から入力される外部信号とを電圧加算回路で加算し、パルス幅変調制御回路は、電圧加算回路から出力される電圧と内部で生成される基準電圧との差に応じたパルス幅を有するパルス信号を生成するので、外部信号が入力されなくても電圧加算回路からは整流平滑回路から出力される直流電圧がパルス幅変調制御回路に供給されるので、この直流電圧に基づいてパルス幅変調制御が可能であり、従来のように外部信号を生成するための他の電源を必要としない。また、一次側と二次側とで絶縁されたスイッチング電源装置においてパルス幅変調制御回路が一次側に配置される構成では電圧加算回路を二次側に配置することにより、回路規模が大きくなるのを防止できると共に、製造コストや消費電力の増加、更には、電力変換効率の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の実施の形態3に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 直流電源、20 スイッチング回路、21,41,51 トランス、22 一次巻線、23 電界効果トランジスタ、24 二次巻線、30 整流平滑回路、31,32,44,53 ダイオード、33 インダクタ、34,45,54 コンデンサ、40 フィードバック回路(第1絶縁手段)、42,52,101,111 トランジスタ、43 発振回路、50 出力可変回路(第2絶縁手段)、60,100,110 電圧加算回路、61,62,63,102,103 抵抗、70 パルス幅変調制御回路、80 ゲート駆動回路、90 負荷、112 オペアンプ。
Claims (4)
- パルス幅変調制御のためのパルス信号を生成するパルス幅変調制御回路と、
直流電源の出力を前記パルス幅変調制御回路からのパルス信号に応じて断続させて第1交流電圧を生成するスイッチング回路と、
前記スイッチング回路で生成された第1交流電圧の印加により誘起された第2交流電圧を整流及び平滑化して直流電圧を生成する整流平滑回路と、
外部から入力される外部信号を前記パルス幅変調制御回路で生成される基準電圧に加算する電圧加算回路とを備え、
前記パルス幅変調制御回路は、前記整流平滑回路で生成された直流電圧と前記電圧加算回路から出力される電圧との差に応じたパルス幅を有する前記パルス信号を生成するスイッチング電源装置。 - パルス幅変調制御回路、スイッチング回路及び電圧加算回路は一次側に配置され、
整流平滑回路は、前記一次側と電気的に絶縁された二次側に配置され、
前記整流平滑回路で生成された直流電圧は第1絶縁手段を介して前記パルス幅変調制御回路に送られ、
外部信号は、第2絶縁手段を介して前記電圧加算回路に送られることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。 - パルス幅変調制御のためのパルス信号を生成するパルス幅変調制御回路と、
直流電源の出力を前記パルス幅変調制御回路からのパルス信号に応じて断続させて第1交流電圧を生成するスイッチング回路と、
前記スイッチング回路で生成された第1交流電圧の印加により誘起された第2交流電圧を整流及び平滑化して直流電圧を生成する整流平滑回路と、
前記整流平滑回路で生成された直流電圧と外部から入力される外部信号と加算する電圧加算回路とを備え、
前記パルス幅変調制御回路は、前記電圧加算回路から出力される電圧と内部で生成される基準電圧との差に応じてパルス幅を有するパルス信号を生成するスイッチング電源装置。 - パルス幅変調制御回路、スイッチング回路及び電圧加算回路は一次側に配置され、
整流平滑回路は、前記一次側と電気的に絶縁された二次側に配置され、
前記電圧加算回路から出力される電圧は、第3絶縁手段を介して前記パルス幅変調制御回路に送られることを特徴とする請求項3記載のスイッチング電源装置。
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JP2002370778A JP2004201479A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | スイッチング電源装置 |
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JP2011097743A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Oki Data Corp | Dc−dc電源装置及び画像形成装置 |
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