JP2006187157A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力電圧が高く、負荷が軽くても、発振しないスイッチング電源装置を提供すること。
【解決手段】 入力電圧(VIN)をスイッチング素子(14)でスイッチングさせて交流電圧に変え、トランス(13)によって電圧を昇圧あるいは降圧した後、整流して出力電圧(VOUT)に変換するスイッチング電源装置において、誤差増幅器(25)は出力電圧から誤差信号(B)を発生し、ノコギリ波発生器(28B)はノコギリ波(D)を発生し、電圧比較器(27)は誤差信号とノコギリ波とを比較してパルス幅変調された制御信号(C)を出力し、制御信号によりスイッチング素子をオン・オフする。ノコギリ波発生器(28B)は、パルス幅変調された制御信号(C)のパルス幅が狭いほど制御感度が低下するようなノコギリ波(D)を発生する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関し、特に、RCC(リンギングチョークコンバータ)方式のスイッチング電源装置に関する。
この技術分野において周知のように、スイッチング電源装置とは、ある電圧レベルの直流電圧(入力電圧)を他の電圧レベルの直流電圧(出力電圧)に変換する電力変換装置のことをいう。スイッチング電源装置は、DC−DCコンバータあるいはスイッチングレギュレータとも呼ばれる。スイッチング電源装置では、トランジスタをスイッチとして用い、これをスイッチングさせ、入力電圧をいったん交流電圧に変えて、トランス又はインダクタ等のインダクタンス素子によって電圧を昇圧あるいは降圧した後、整流して出力電圧に変換する。
図1にRCC方式のスイッチング電源装置を示す。入力電源10から発生された入力電圧VINは、スイッチSWを介してトランスTの一次巻線に印加される。スイッチSWをスイッチングさせることにより、入力電圧VINは交流電圧に変換される。この交流電圧はトランスTによって昇圧あるいは降圧され、トランスTの二次巻線には変換された交流電圧が誘起される。この変換された交流電圧はダイオードD1で整流された後、コンデンサC1で平滑される。このコンデンサC1の両端間には出力電圧VOUTが現れる。この出力電圧VOUTが負荷に印加される。
この技術分野において周知のように、スイッチSWの駆動方式には、PWM制御方式とPFM制御方式とがある(例えば、特許文献1参照)。PWM制御方式では、スイッチSWの駆動周波数を固定し制御パルス幅を制御パラメータとして、出力電圧VOUTを一定値に安定化制御する。一方、PFM制御方式では、前記制御パルス幅を固定しスイッチSWの駆動周波数を制御パラメータとして、出力電圧VOUTを一定値に安定化制御する。
PWM制御方式のスイッチング電源装置が種々提案されている(例えば、特許文献2参照)。
図2を参照して、従来の典型的なPWM制御方式のスイッチング電源装置について説明する。尚、図示のスイッチング電源装置は一般にON−ON方式と言われているもので、特許文献2の図2において、ソフトスタート回路の部分を省略したものである。図3にそのタイミングチャートを示す。
入力端子11,12は入力電源(図示せず)に接続され、この入力電源からトランス13の一次側に供給される電流がトランジスタよりなるスイッチング素子14で断続される。トランジスタ14がオフの時には、トランス13の一次巻線のエネルギーがダイオード15、コンデンサ16及び抵抗17よりなる回路で吸収される。また、コンデンサ18が安定化用コンデンサとして作用する。トランス13の出力はダイオード19、20、コイル21、コンデンサ22により整流平滑されて直流化され、出力端子23,24より負荷(図示せず)に供給される。
誤差増幅器25は出力端子23,24間の出力電圧VOUTと基準電圧発生回路26からの基準電圧との誤差を検出して増幅し、その誤差信号Bを比較部27に出力する。比較部27は三角波発生器28からの三角波Aと誤差増幅器25からの誤差信号Bとを比較する。三角波Aが誤差信号Bより大きくなった時に、比較部27はパルスCを出力する。このパルスCによりトランジスタ14がオンして出力端子23,24間の出力電圧VOUTが安定化される。
図2に示すスイッチング電源装置では、基準波形を発生する基準波形発生器として、三角波Aを発生する三角波発生器を用いている。比較部27は、誤差信号Bと基準波形(三角波)Aとを比較してパルス幅変調された制御信号Cを出力する電圧比較器として動作する。この制御信号Cによりスイッチング素子であるトランジスタ14をオン・オンしている。
図1と図2との関係は次の通りである。スイッチSWはスイッチング素子14に相当する。トランスTはトランス13に相当する。ダイオードD1はダイオード19に相当する。コンデンサC1はコンデンサ22に相当する。
図1に示すRCC方式のスイッチング電源装置において、図2に示すような、スイッチSWの駆動方式としてPWM制御方式を採用しているとする。そして、トランスTの一次巻線の巻数N1とトランスTの二次巻線の巻数N2とが等しい(N1=N2)とする。すなわち、巻線比が1対1であるとする。また、スイッチSWがONしている期間をTON、OFFしている期間をTOFFとする。この場合、入力電圧VINと出力電圧VOUTとの間には、次の式(1)の関係が成り立つ。
IN=(TOFF/TON)VOUT (1)
このように、PWM制御方式のスイッチング電源装置では、上記式(1)に従って出力電圧VOUTを制御するため、高い入力電圧VINほどONパルス幅TONは狭くなる。以下では、ONパルス幅TONを単にパルス幅と呼ぶことにする。
尚、図3から分かるように、誤差信号Bが高くなると、パルス幅TONが狭くなり、誤差信号Bが低くなると、パルス幅TONは広くなる。
図4にパルス幅TONと入力電圧VINとの関係を示す。図4において、横軸はパルス幅TONを表し、縦軸は入力電圧VINを表している。図4から、出力電圧VOUTを一定に制御する場合、入力電圧VINはパルス幅(ON期間)TONの逆数に比例することが分かる。
また、図4から、パルス幅TONが狭くなるほど、制御感度(変化率)が高くなることが分かる。すなわち、図4において、パルス幅TONが狭いときの変化率(ΔVIN1/ΔT1)が、パルス幅TONが広いときの変化率(ΔVIN2/ΔT2)より高くなっている。ここで、ΔT1=ΔT2である。
図5にパルス幅TONと変化率ΔVとの間の関係を示す。図5において、横軸はパルス幅TONを表し、縦軸は変化率ΔVを表している。
このため、従来のPWM制御方式を採用したスイッチング電源装置では、パルス幅TONが狭くなるほど、発振し易くなるという問題がある。換言すれば、入力電圧VINが高く、負荷が軽い場合に、パルス幅TONが狭くなり、発振し易くなる。
図6を参照して、従来のPWM制御方式を採用したスイッチング電源装置に使用されている三角波発生器28から三角波Aが発生される場合の比較部27から出力されるパルス(制御信号)Cの、パルス幅TONに対する制御感度について説明する。図6は、誤差増幅器25からの誤差信号Bが高い電圧Bの場合および低い電圧Bの場合に、比較部27から出力される制御信号Cの波形CおよびCを示している。
図6から明らかなように、誤差信号Bの高低とは無関係に、パルス幅TONに対する、誤差信号BをΔBだけ変化させたときの制御信号Cのパルス幅の変化ΔTONの変化率(ΔTON/ΔB)は常に一定である。
図7に、パルス幅TONに対する変化率(制御感度)(ΔTON/ΔB)の特性を示す。図7において、横軸はパルス幅TONを表し、縦軸は変化率(ΔTON/ΔB)を表している。図7に示されるように、従来のスイッチング電源装置では、パルス幅TONに対して制御感度(ΔTON/ΔB)が一定である。
図8に、従来の三角波発生器28の代わりに、抵抗とコンデンサで時定数を持たせた波形A′を発生する回路28Aを示す。図示の回路28Aは、直流電源E1と、発振器OSCと、インバータINV1と、第1および第2のスイッチSW1,SW2と、抵抗R1と、コンデンサC2とを有する。
発振器OSCからの矩形波の発振信号は、インバータINV1を介して制御電圧として第1のスイッチSW1に供給される。また、発振器OSCからの矩形波の発振信号は、直接、制御電圧として第2のスイッチSW2に供給される。したがって、第1および第2のスイッチSW1,SW2は、交互にオン・オフを繰り返す。直流電源E1からの直流電圧は、第2のスイッチSW2の固定接点に印加されている。第2のスイッチSW2の可動接点は第1のスイッチSW1の固定接点に接続されている。第1のスイッチSW1の可動接点は接地されている。第1のスイッチSW1と第2のスイッチSW2との接続点は、抵抗R1の一端に接続されている。抵抗R1の他端は、回路28Aの出力端子に接続されると共に、コンデンサC2の一端に接続されている。コンデンサC2の他端は接地されている。
図9に図8に示した回路28Aから発生される時定数を持つ波形A′を示す。このような波形A′でも、立ち上がりエッジと立ち下りエッジで相殺されるため、誤差信号Bの高低に無関係に、上述した制御感度(ΔTON/ΔB)はほぼ一定となる。
別のタイプのスイッチング電源装置も種々知られている。例えば、ON−OFF方式と呼ばれるスイッチング電源装置がある(例えば、特許文献3参照)。また、トランスを用いない方式のスイッチング電源装置もある(例えば、特許文献4、特許文献5参照)。これら特許文献2〜5に開示されたスイッチング電源装置はいずれも、図2に図示したスイッチング電源装置と同様に、基準波形発生器として三角波発生器を使用している。
特開2000−166233号公報 特開昭61−244271号公報(第2図、第3図) 特開昭61−39856号公報 特開昭62−233065号公報 特開昭64−8867号公報
上述したように、従来のPWM制御方式のスイッチング電源装置では、パルス幅変調された制御信号を発生させるために用いられる基準波形発生器として三角波発生器を使用しているので、パルス幅に対して制御感度が一定である。そのため、入力電圧VINが高く、負荷が軽い場合に、発振するという問題がある。
したがって、本発明の目的は、発振を無くすことができる、スイッチング電源装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、説明が進むにつれて明らかになるだろう。
本発明によれば、パルス幅変調された制御信号(C)によりスイッチング素子(14)をオン・オフすることにより入力電圧(VIN)を出力電圧(VOUT)に変換するスイッチング電源装置において、前記パルス幅変調された制御信号(C)のパルス幅(TON)に応じて制御感度を変える制御感度可変手段(25、27、28B;28B′;28C;28D)を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置が得られる。
上記スイッチング電源装置において、前記制御感度可変手段は前記パルス幅(TON)が狭いほど前記制御感度を低下するように構成されることが好ましい。前記制御感度可変手段は、例えば、前記出力電圧から誤差信号(B)を発生する誤差増幅器(25)と、基準波形を発生する基準波形発生器と、前記誤差信号と前記基準波形とを比較して前記パルス幅変調された電圧比較器(27)とから構成され、前記基準波形発生器が、前記基準波形として、前記パルス幅変調された制御信号(C)のパルス幅(TON)が狭いほど前記制御感度が低下するようなノコギリ波(D;D′;E;F,F)を発生するノコギリ波発生器(28B;28B′;28C;28D)から構成されて良い。前記ノコギリ波発生器(28B)は、前記スイッチング素子をオンに出来ないデットタイムを作成する手段(33)を含むことが望ましい。また、前記ノコギリ波発生器(28B′)は、前記ノコギリ波を規定する時定数が可変な時定数可変手段(C3,R2;35)を含むことが好ましい。前記ノコギリ波発生器(28C)は、矩形波の発振信号を発振する発振回路(OSC)と、前記発振信号の周波数を検出し、その検出した周波数に基づいて前記時定数可変手段(35)の時定数を可変する周波数検出手段(42)とを更に有することが好ましい。前記ノコギリ波発生器(28D)は、前記デットタイムを可変する手段(33A)を更に含むことが望ましい。
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、制御感度可変手段を設けることにより、パルス幅変調された制御信号のパルス幅に対して制御感度を変えることが出来る。それにより、例えば、制御感度可変手段をパルス幅が狭いほど制御感度を低下するように構成することにより、入力電圧が高く、負荷が軽い場合でも、発振を無くすことができる。
図10を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置について説明する。図示のスイッチング電源装置は、三角波発生器28の代わりにノコギリ波発生器28Bを有している点を除いて、図2に図示した従来のスイッチング電源装置と同様の構成を有し同様の作用をする。従来のスイッチング電源装置の構成要素と同様の機能を有するものには同一の参照符号を付してある。
ノコギリ波発生器28Bは、パルス幅変調された制御信号Cのパルス幅TONが狭いほど制御感度が低下するようなノコギリ波Dを発生する。
図11を参照して、本実施の形態に係るPWM制御方式を採用したスイッチング電源装置に使用されているノコギリ波発生器28Bからノコギリ波Dが発生される場合の比較部(電圧比較器)27から出力される制御信号Cの、パルス幅TONに対する制御感度について説明する。図11は、誤差増幅器25からの誤差信号Bが高い電圧Bの場合および低い電圧Bの場合に、比較部27から出力される制御信号Cの波形CおよびCを示している。
図11から明らかなように、誤差信号Bが高い電圧Bの場合におけるパルス幅TONに対する誤差信号BをΔBだけ変化させたときの制御信号Cのパルス幅の変化ΔTONの変化率(ΔTON/ΔB)は、誤差信号Bが低い電圧Bの場合におけるパルス幅TONに対する誤差信号BをΔBだけ変化させたときの制御信号Cのパルス幅の変化ΔTONの変化率(ΔTON/ΔB)よりも低くなっている。
図12に、パルス幅TONに対する変化率(制御感度)(ΔTON/ΔB)の特性を示す。図12において、横軸はパルス幅TONを表し、縦軸は変化率(ΔTON/ΔB)を表している。図12に示されるように、本実施の形態に係るスイッチング電源装置では、パルス幅TONが狭いほど制御感度(ΔTON/ΔB)が低下することが分かる。
このように、パルス幅TONに応じて制御感度(ΔTON/ΔB)に差を付ける(変える)ことによって、スイッチング電源装置の発振をなくすことができる。換言すれば、パルス幅変調された制御信号Cを発生させるためにノコギリ波発生器28Bを使用しているので、パルス幅に従って制御感度に差を付ける(変える)ことが出来る。そのため、パルス幅が狭いほど制御感度を低下させるようにすれば、入力電圧VINが高く、負荷が軽い場合でも、発振することはない。
図13にノコギリ波発生器28Bの一構成例を示し、図14にスイッチ制御回路のブロック図を示す。
図13に示されるように、ノコギリ波発生器28Bは、直流電源E1と、第1および第2のスイッチSW1,SW2と、コンデンサC3と、抵抗R2とから構成されている。直流電源E1から直流電圧は第1のスイッチSW1の固定接点に印加される。第1のスイッチSW1の可動接点はノコギリ波発生器28Bの出力端子に接続されている。ノコギリ波発生器28Bの出力端子と接地端子との間に、第2のスイッチSW2、コンデンサC3および抵抗R2が並列に接続されている。コンデンサC3と抵抗R2とによって時定数回路が構成されている。
図13に示す第1および第2のスイッチSW1,SW2は、図14に示すスイッチ制御回路によって制御される。
図14に示されるように、スイッチ制御回路は、発振回路OSCと、微分回路31と、パルス成形器32と、単安定マルチバイブレータ33とから構成されている。発振回路OSCから発振された矩形波の発振信号は、微分回路31で微分される。微分回路31からの微分波形は、パルス成形器32で成形されて、その成形された信号で第1のスイッチSW1のオン・オフが制御される。また、微分回路31からの微分波形は、単安定マルチバイブレータ33に供給され、単安定マルチバイブレータ33からのパルス出力信号で第2のスイッチSW2のオン・オフが制御される。
図15に微分回路31の一例を示す。微分回路31は、コンデンサC4と、抵抗R3と、ダイオードD2とから構成されている。発振回路OSCからの矩形波の発振信号は、コンデンサC4を介して微分回路31の一方の出力端子に印加される。微分回路31の一対の出力端子間には、抵抗R3とダイオードD2が並列に接続されている。
図16は、図13のノコギリ波発生器28Bおよび図14のスイッチ制御回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図16において、(a)は発振回路OSCから発振される矩形波の発振信号を示し、(b)は微分回路31から出力される微分波形を示し、(c)はパルス成形器32の出力信号を示し、(d)は単安定マルチバイブレータ33の出力信号を示し、(e)はノコギリ波発生器28Bから出力されるノコギリ波Dを示す。
ノコギリ波発生器28Bから発生されるノコギリ波Dの制御感度(時定数)は、コンデンサC3の容量値と抵抗R2の抵抗値とによって決まる。図16から、単安定マルチバイブレータ33からのパルス出力信号によって、スイッチング素子14をオンに出来ないデッドタイムが作成されていることが分かる。換言すれば、単安定マルチバイブレータ33は、スイッチング素子14をオンに出来ないデットタイムを作成する手段として働く。
図17に他のノコギリ波発生器28B′の構成を示す。図示のノコギリ波発生器28B′は、コンデンサC3および抵抗R2として可変のものを使用している。
図18に図17に示したノコギリ波発生器28B′から発生されるノコギリ波D′を示す。コンデンサC3および抵抗R2を可変とすることで、ノコギリ波D′の制御感度(時定数)を自由に設定することができる。
尚、図17に示すノコギリ波発生器28B′においては、コンデンサC3と抵抗R2の両方を可変としているが、どちらか一方のみを可変としても良い。
図19に図17に示したノコギリ波発生器28B′の一具体例を示す。図示のノコギリ波発生器28B′は、コンデンサC3を固定とし、抵抗R2を可変とした例である。可変抵抗R2は、抵抗R21,R22と、npn形バイポーラトランジスタQ1と可変電源E2とから構成されている。抵抗R21とnpn形バイポーラトランジスタQ1と抵抗R22は、ノコギリ波発生器28B′の一対の出力端子間に直列に接続されている。可変電源E2はnpn形バイポーラトランジスタQ1のベースに接続されている。可変電源E2の電圧を可変とすることにより、抵抗R2の抵抗値を変えることが出来る。これにより、ノコギリ波D′の制御感度(時定数)を自由に可変できる。
尚、図19に示すノコギリ波発生器28B′では、可変抵抗R2が抵抗R21,R22と、npn形バイポーラトランジスタQ1と可変電源E2とから構成されているが、抵抗R21,R22はなくても良い。
図20に、更に別のノコギリ波発生器28Cの構成を示す。図示のノコギリ波発生器28Cは、発振回路OSCの周波数が変化した場合でも、パルス幅TONのオン・オフ比に対する制御感度が変わらないようにした例である。
図示のノコギリ波発生器28Cは、図19に示したノコギリ波発生器28B′と実質的に同一の構成を有する。コンデンサC3と可変抵抗R2とで時定数可変回路35を構成している。この時定数可変回路35は、図21に示す回路によってその時定数が可変される。
図21に示す回路は、周波数検出回路42から構成されている。周波数検出回路42は、発振回路OSCから発振される矩形の発振信号の周波数を検出し、その検出した周波数に基づいて時定数可変回路35の時定数を可変する。
図21の周波数検出回路42は、発振回路OSCの発振信号の周波数が低いときは、時定数可変回路35の時定数を高くするように制御し、発振回路OSCの発振信号の周波数が高いときは、時定数可変回路35の時定数を低くするように制御する。
図22に、図20に示したノコギリ波発生器28Cから発生されるノコギリ波Eを示す。ノコギリ波発生器28Cは、発振回路OSCの発振信号の周波数が変化しても、パルス幅TONのオン・オフ比に対する制御感度が変わらないような、ノコギリ波Eを発生する。
図23に更に別のノコギリ波発生器28Dの一構成を示し、図24にスイッチ制御回路のブロック図を示す。
図23に示したノコギリ波発生器28Dは、図13に示したノコギリ波発生器28Bと実質的に同一の構成を有する。しかしながら、図24に示したスイッチ制御回路は、単安定マルチバイブレータのパルス幅が調整可能である点で、図14に示すスイッチ制御回路とは異なる。したがって、単安定マルチバイブレータに33Aの参照符号を付してある。
図23に示したノコギリ波発生器28Dは、図10に示すスイッチング素子14がオン出来ない範囲(デットタイム)を設定して、過大な負荷電流が流れないように保護している。換言すれば、第2のスイッチSW2のオン/オフ時間を可変とすることで、最大負荷を設定している。この第2のスイッチSW2のオン/オフ時間は、図24に示した単安定マルチバイブレータ33Aのパルス幅を調整することで設定できる。
図25は、図23のノコギリ波発生器28Dおよび図24のスイッチ制御回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図25において、(a)はパルス成形器32の出力信号を示し、(b)は単安定マルチバイブレータ33Aの出力信号を示し、(c)および(d)はノコギリ波発生器28Dから出力されるノコギリ波FおよびFを示す。図25(c)に示すノコギリ波Fは、第2のスイッチSW2のオン期間が短い場合の波形を示し、図25(d)に示すノコギリ波Fは、第2のスイッチSW2のオン期間が長い場合の波形を示している。
図25において、TOFFおよびTOFF′は、図10に示すスイッチング電源装置のスイッチング素子14をオンに出来ない幅(デットタイム)を示している。すなわち、単安定マルチバイブレータ33Aは、デットタイムを可変する手段として動作する。
図26に、スイッチング電源装置の出力電圧VOUTと負荷電流IOUTの関係を示す。図26から、スイッチング素子14をオン出来ない幅(デットタイム)を調節することによって、最大負荷電流を自由に設定できることが分かる。
以上、本発明についてその好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲内で、種々の変形が当業者によって可能であるのは明らかである。例えば、上述した実施の形態では、本発明をON−ON方式のスイッチング電源装置に適用した場合についてのみ説明しているが、ON−OFF方式やトランスを用いない方式のスイッチング電源装置にも同様に適用可能なのは言うまでもない。換言すれば、従来のスイッチング電源装置において、三角波発生器の代わりにノコギリ波発生器を用いる構成とすれば良い。更に、上述した実施の形態では、制御感度可変手段として、基準波形として特定の波形を持つノコギリ波を発生するノコギリ波発生器を使用する例についてのみ述べているが、パルス幅変調されたパルス幅に応じて帰還回路のゲインを変えることにより、制御感度を変えるように構成しても良い。
RCC方式のスイッチング電源装置を示すブロック図である。 従来の典型的なPWM制御方式のスイッチング電源装置を示すブロック図である。 図2に示すスイッチング電源装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 パルス幅と入力電圧との関係を示す特性図である。 パルス幅と変化率との関係を示す特性図である。 図2にスイッチング電源装置において、誤差信号が異なる電圧を持つ場合の波形を示すタイミングチャートである。 図6に示すスイッチング電源装置における、パルス幅に対する変化率(制御感度)の特性を示す特性図である。 抵抗とコンデンサで時定数を持たせた波形を発生する回路を示す回路図である。 図8に示した回路から発生される時定数を持つ波形を異なる誤差信号とともに示す波形図である。 本発明の一実施の形態に係るスイッチング電源装置を示すブロック図である。 図10に示すスイッチング電源装置において、誤差信号が異なる電圧を持つ場合の波形を示すタイミングチャートである。 図10に示すスイッチング電源装置において、パルス幅に対する変化率(制御感度)の特性を示す特性図である。 図10のスイッチング電源装置に使用されるノコギリ波発生器の一例を示す回路図である。 図13に示すノコギリ波発生器のスイッチを制御するスイッチ制御回路を示すブロック図である。 図14に示すスイッチ制御回路に用いられる微分回路の一例を示す回路図である。 図13のノコギリ波発生器および図14のスイッチ制御回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図10のスイッチング電源装置に使用される他のノコギリ波発生器の構成を示す回路図である。 図17に示すノコギリ波発生器から発生されるノコギリ波を示す波形図である。 図17に示したノコギリ波発生器の一具体例を示す回路図である。 図10のスイッチング電源装置に使用される更に別のノコギリ波発生器の構成を示すブロック図である。 図20に示すノコギリ波発生器に使用される時定数可変回路の時定数を可変する回路を示すブロック図である。 図20に示したノコギリ波発生器から発生されるノコギリ波を示す波形図である。 図10のスイッチング電源装置に使用される更に別のノコギリ波発生器の構成を示すブロック図である。 図23に示すノコギリ波発生器のスイッチを制御するスイッチ制御回路を示すブロック図である。 図23のノコギリ波発生器および図24のスイッチ制御回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 スイッチング電源装置の出力電圧と負荷電流との関係を示す特性図である。
符号の説明
T トランス
SW スイッチ
IN 入力電圧
OUT 出力電圧
13 トランス
14 スイッチング素子(トランジスタ)
25 誤差増幅器
27 比較部(電圧比較器)
28B,28B′,28C,28D ノコギリ波発生器
E1 直流電源
SW1 第1のスイッチ
SW2 第2のスイッチ
R2 抵抗
C3 コンデンサ
31 微分回路
32 パルス成形器
33,33A 単安定マルチバイブレータ
35 時定数可変回路
42 周波数検出回路
OSC 発振回路

Claims (7)

  1. パルス幅変調された制御信号によりスイッチング素子をオン・オフすることにより入力電圧を出力電圧に変換するスイッチング電源装置において、
    前記パルス幅変調された制御信号のパルス幅に応じて制御感度を変える制御感度可変手段を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記制御感度可変手段は前記パルス幅が狭いほど前記制御感度を低下するように構成されている、請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記制御感度可変手段は、前記出力電圧から誤差信号を発生する誤差増幅器と、基準波形を発生する基準波形発生器と、前記誤差信号と前記基準波形とを比較してパルス幅変調された制御信号を出力する電圧比較器とを備え、
    前記基準波形発生器が、前記基準波形として、前記パルス幅変調された制御信号のパルス幅が狭いほど前記制御感度が低下するようなノコギリ波を発生するノコギリ波発生器から成ることを特徴とする、請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記ノコギリ波発生器は、前記スイッチング素子をオンに出来ないデットタイムを作成する手段を含む、請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記ノコギリ波発生器は、前記ノコギリ波を規定する時定数が可変な時定数可変手段を含む、請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記ノコギリ波発生器は、矩形波の発振信号を発振する発振回路と、前記発振信号の周波数を検出し、その検出した周波数に基づいて前記時定数可変手段の時定数を可変する周波数検出手段とを更に有する、請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記ノコギリ波発生器は、前記デットタイムを可変する手段を更に含む、請求項4に記載のスイッチング電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102104340A (zh) * 2009-12-18 2011-06-22 上海仪器仪表研究所 一种采用脉宽调制的高精度直流电源装置
JP2016046375A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 株式会社トプコン 発光装置の調整方法
CN112532213A (zh) * 2019-09-19 2021-03-19 株式会社东芝 矩形波信号生成电路及开关电源

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