JP6654548B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力電圧を所望の電圧に変換し電子機器に供給するためのスイッチング電源装置に関する。
従来、スイッチング電源装置の出力電圧をフィードバック制御することで、出力電圧を所定の値に制御する技術が知られている。このスイッチング電源装置において、出力電流を急峻に変化させた場合、フィードバック制御回路の応答遅れに起因する出力電圧の変動が発生する。
出力電圧変動を小さくする方法としては、フィードバック制御回路の高周波数帯域の応答特性を向上させる手段が考えられるが、高周波数帯域ではスイッチング電源の制御系の位相遅れが大きくなるため、出力電圧の発振現象等が発生してスイッチング電源装置の制御が不安定になる。
フィードバック制御回路を備えたスイッチング電源装置においては、出力電流を急峻に変化させた場合の応答特性と出力電圧制御の安定性が相反事項になるため、これらを両立させる設計は困難でたいへん工数が必要なものになり設計コストを増大させる。
スイッチング電源装置のフィードバック制御回路の応答性を向上させずに、スイッチング電源装置の出力電流の変化に対する応答性を高める方法としては、スイッチング電源装置の出力側に大型のコンデンサを付加する方法があるが、この方法では、スイッチング電源装置の大型化、高コスト化を招いてしまう。
(スイッチング電源装置の応答特性を改善する従来例)
フィードバック制御回路を備えたスイッチング電源装置において、出力電流を急峻に変化させた場合の出力電圧変動を小さくする方法として、特許文献1に開示されている方法がある。
図10は特許文献1の図2に対応したスイッチング電源装置を示した回路ブロック図である。図10に示すように、フィードバック制御回路である誤差増幅器112にスイッチング電源装置の出力電圧VOUTが入力されると同時に、下側コンパレータ130および上側コンパレータ132にもスイッチング電源装置の出力電圧VOUTが入力されている。
下側コンパレータ130は出力電圧VOUTが下側しきい値電圧VTH_Lよりも低下したことを検出して第1比較信号CMP1を出力する。上側コンパレータ132は出力電圧VOUTが上側しきい値電圧VTH_Hよりも上昇したことを検出して第2比較信号CMP2を出力する。
ここで、制御回路1000にはパルス変調回路100とドライバ120が設けられ、パルス変調回路100は誤差増幅器112、位相補償器114、PWMコンパレータ116及びオシレータ118で構成され、ドライバ120は合成部122と駆動部124で構成される。また、出力回路1020は、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2、インダクタL1、キャパシタC1で構成される。
このスイッチング電源装置は、出力電流を急峻に変化させない場合は、第1比較信号CMP1や第2比較信号CMP2が出力されず、誤差増幅器112を含むパルス幅変調回路100で決定されるデューティでスイッチングトランジスタM1が制御されることで、スイッチング電源装置の出力電圧VOUTが所定の電圧になるように制御される。
出力電流が急峻に増加し、出力電圧VOUTが下側しきい値電圧VTH_Lよりも低下すると第1比較信号CMP1が出力されることで、同期整流トランジスタM2が第1固定パルス信号S1に基づいて駆動されることで、出力電圧VOUTの低下を抑制する。
また、出力電流が急峻に低下し、出力電圧VOUTが上側しきい値電圧VTH_Hよりも上昇すると第2比較信号CMP2が出力されることで、スイッチングトランジスタM1が第2固定パルス信号S2に基づいて駆動されることで、出力電圧VOUTの上昇を抑制する。
これらの動作により、スイッチング電源装置のフィードバック制御回路の応答性を向上させなくても、スイッチング電源装置のとしての出力電流の変化に対する応答性を高めることができる。
特開2013−021790号公報
このように特許文献1のスイッチング電源装置は、スイッチング電源装置の出力側に大型のコンデンサを付加する必要が無いため、スイッチング電源装置の小型化には寄与するが、下側コンパレータや上側コンパレータと言った高速で動作する高価なコンパレータを必要とするため、スイッチング電源装置の高コスト化を招いてしまう問題が有る。
本発明は、出力側に大型のコンデンサを付加したり、高価なコンパレータを必要とすることなく、出力電流を急峻に変化させた場合における出力電圧の変動幅を低減する小型で低コストなスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
(スイッチング電源装置)
本発明は、
電力変換部、フィードバック制御回路、三角波生成回路及びPWMコンパレータを備えたPWM制御回路を備え、
電力変換部は、スイッチング素子と平滑回路を備え、スイッチング素子のオンオフによって入力電圧を断続電圧に変換し、当該断続電圧を平滑回路で直流電圧に変換して出力電圧を生成する回路であって、スイッチング素子のオンオフは、入力されたスイッチング制御信号によって制御され、出力電圧は、スイッチング素子のオンデューティによって制御されるものであり、
フィードバック制御回路は、出力電圧に比例した電圧である出力電圧検出信号と基準電圧源が出力する基準電圧が入力されており、フィードバック信号をPWMコンパレータに出力するもので、出力電圧検出信号と基準電圧源が等しくなるようにフィードバック信号を制御する動作を行うものであり、
三角波生成回路は、三角波バイアス回路からバイアス電圧が入力されており、バイアス電圧を下限とした所定の周波数と振幅を持つ三角波信号をPWMコンパレータに出力するものであり、
PWMコンパレータは、フィードバック信号と三角波信号の大小を比較してスイッチング制御信号を出力するものである、スイッチング電源装置に於いて、
バイアス変更信号生成回路と三角波バイアス回路が設けられ、
バイアス変更信号生成回路は、出力電検出信号として電位障壁回路を介した出力電圧が入力されており、出力電圧の変動に応じて変化するバイアス変更信号を三角波バイアス回路に出力するものであり、
三角波バイアス回路は、バイアス電圧を生成する可変電圧源回路であり、出力電圧の変動に応じて変化するバイアス変更信号によって三角波信号の下限電圧を変化させるバイアス電圧を出力するものである、
ことを特徴とする。
(バイアス変更信号生成回路)
バイアス変更信号生成回路は、電位障壁回路及び出力電圧の変化分を取り出す回路として抵抗とコンデンサの直列回路を備える。また、バイアス変更信号生成回路は、電位障壁回路に整流素子を備え、出力電圧の変動方向に対して、バイアス変更信号の大きさを変更可能とする
(三角波生成回路)
三角波生成回路は、制御用電源により充電されるコンデンサをトランジスタにより所定の周波数で放電して三角波信号を生成する。
(三角波バイアス回路)
三角波バイアス回路は、制御用電源を分圧してバイアス電圧を生成する。
本発明は、電力変換部、フィードバック制御回路、三角波生成回路及びPWMコンパレータを備えたPWM制御回路を備え、電力変換部は、スイッチング素子と平滑回路を備え、スイッチング素子のオンオフによって入力電圧を断続電圧に変換し、当該断続電圧を平滑回路で直流電圧に変換して出力電圧を生成する回路であって、スイッチング素子のオンオフは、入力されたスイッチング制御信号によって制御され、出力電圧は、スイッチング素子のオンデューティによって制御されるものであり、フィードバック制御回路は、出力電圧に比例した電圧である出力電圧検出信号と基準電圧源が出力する基準電圧が入力されており、フィードバック信号をPWMコンパレータに出力するもので、出力電圧検出信号と基準電圧源が等しくなるようにフィードバック信号を制御する動作を行うものであり、三角波生成回路は、三角波バイアス回路からバイアス電圧が入力されており、バイアス電圧を下限とした所定の周波数と振幅を持つ三角波信号をPWMコンパレータに出力するものであり、PWMコンパレータは、フィードバック信号と三角波信号の大小を比較してスイッチング制御信号を出力するものである、スイッチング電源装置に於いて、バイアス変更信号生成回路と三角波バイアス回路が設けられ、バイアス変更信号生成回路は、出力電圧検出信号が入力されており、出力電圧の変動に応じて変化するバイアス変更信号を三角波バイアス回路に出力するものであり、三角波バイアス回路は、バイアス電圧を生成する可変電圧源回路であり、出力電圧の変動に応じて変化するバイアス変更信号によって三角波信号の下限電圧を変化させるバイアス電圧を出力するものとしたため、PWM制御回路の三角波信号の下限にバイアス電圧を与え、このバイアス電圧をスイッチング電源装置の出力電圧の変動に応じて変化させる制御を行うことで、スイッチング電源装置において出力電流を急峻に変化させた場合の出力電圧変動の値を小さくすることができ、これにより、スイッチング電源装置の出力側に大型のコンデンサを付加する必要が無くなり、また、特許文献1のような高価なコンパレータを必要とせず、スイッチング電源装置の小型化、低コスト化を実現することを可能とする。
本発明のスイッチング電源装置の基本構成を示した回路ブロック図 図1のバイアス変更信号生成回路、三角波バイアス回路及び三角波生成回路の具体例を示した回路ブロック図 バイアス変更信号発生回路の動作を停止させ、出力電流を急峻に増加させた場合の各部の動作波形を示したタイムチャート バイアス変更信号発生回路の動作を停止させ、出力電流を急峻に低下させた場合の各部の動作波形を示したタイムチャート 本発明が適用されたスイッチング電源装置において出力電流を急峻に増加させた場合の各部の動作波形を示したタイムチャート 本発明が適用されたスイッチング電源装置において出力電流を急峻に低下させた場合の各部の動作波形を示したタイムチャート バイアス変更信号生成回路に抵抗とコンデンサの直列回路を用いた本発明のスイッチング電源装置の他の実施形態を示した回路ブロック図 図7のスイッチング電源装置において出力電流を急峻に増加させた場合の各部の動作波形を示したタイムチャート バイアス変更信号生成回路の他の実施形態を示した回路図 特許文献1の図2に対応したスイッチング電源装置を示した回路ブロック図
[スイッチング電源装置の第1実施形態]
図1は本発明のスイッチング電源装置の基本構成を示した回路ブロック図である。本実施形態のスイッチング電源装置は、スイッチング素子12を備えた電力変換部10、フィードバック制御回路20、三角波生成回路38とPWMコンパレータ36を備えたPWM制御回路22、バイアス変更信号生成回路24、三角波バイアス回路26を備えている。
図2は、図1のバイアス変更信号生成回路、三角波バイアス回路及び三角波生成回路の具体例を示した回路ブロック図である。以下、図1、図2を基に本発明の回路構成の詳細を示す。
[回路構成・動作]
(電力変換部10)
図1及び図2に示すように、電力変換部10は、入力電圧VinをMOS−FETを用いたスイッチング素子12のオンオフ動作によって断続電圧に変換し、断続電圧を整流平滑することで出力電圧Voを得るものである。電力変換部10は、出力電圧Voをスイッチング素子12のデューティで制御できるものを用いる。
本実施形態の電力変換部10は、非絶縁の降圧チョッパー回路であり、入力端子からの入力電圧Vinを、スイッチング素子12のオン、オフ動作によって断続電圧に変換し、断続電圧をダイオード16により整流して出力インダクタ14と出力コンデンサ18で構成される平滑回路で平滑することで直流電圧に変換し、出力電圧Voを生成して出力端子から負荷に供給している。
なお、本実施形態では、電力変換部10に非絶縁型の降圧チョッパーを用いているが、スイッチング素子のオン、オフで電力変換できる回路であれば良く、例えば、昇圧チョッパー回路でも良いし、絶縁型のフォワードコンバータ、フライバックコンバータ、ブリッジコンバータ等を用いても良い。
降圧チョッパー回路のスイッチング素子12のオンオフは、PWM制御回路22から入力されるスイッチング制御信号VGSで制御される。スイッチング制御信号VGSは、所定の周波数とデューティを持つ信号である。
降圧チョッパー回路は、スイッチング素子12のオンデューティによって出力電圧Voが制御される。具体的には、スイッチング素子12のオンデューティが広くなると出力電圧Voが上昇し、オンデューティが狭くなると出力電圧Voが低下するように制御が行われる。
以下、スイッチング素子12を1個備えた電力変換部10である降圧チョッパー回路を例に動作説明を行うが、出力電圧をスイッチング素子のデューティで制御できるものであれば、複数個のスイッチング素子を備えたコンバータ回路でも以下の動作は同じとなる。
(PWM制御回路)
PWM制御回路22は、電力変換部10のスイッチング素子12にスイッチング制御信号VGSを出力することでスイッチング素子12のオンオフを制御する。PWM制御回路22は、PWMコンパレータ36と三角波生成回路38で構成される。三角波生成回路38は、所定の周波数と所定の振幅を持つ三角波信号Vtriを生成する回路である。
図2では、制御回路用電源Vcc、抵抗50、コンデンサ52、トランジスタ(MOS−FET)48、および、基準発振器40で構成した三角波生成回路38を例に示している。コンデンサ52は、制御回路用電源Vccから抵抗50を介して充電されることで電圧が上昇する。
基準発振器40は所定の周波数でトランジスタ48をオンする信号を出力する。トランジスタ48は基準発振器40からの信号を受けて所定の周波数でコンデンサ52を放電する。コンデンサ52の両端の電圧は、所定の周波数で充電と放電が繰り返されることで三角波状の電圧となる。コンデンサ52の電圧を三角波信号VtriとしてPWMコンパレータ36へ出力する。
PWMコンパレータ36は、三角波信号Vtriおよびフィードバック制御回路20からのフィードバック信号VFBが入力され、三角波信号Vtriとフィードバック信号VFBを比較した結果に基づいてスイッチング制御信号VGSを制御する。
本実施例では、三角波信号Vtri<VFBのとき、スイッチング素子12がオンし、Vtri>VFBのときスイッチング素子12がオフするようにスイッチング制御信号VGSを生成する。この動作により、三角波信号生成回路38で決定される所定の周波数によってスイッチング素子12のスイッチング周波数が決定され、フィードバック信号VFBの大小でスイッチング素子12のオンデューティが制御される。
(フィードバック制御回路)
フィードバック制御回路20は、PWM制御回路22内のPWMコンパレータ36へフィードバック信号VFBを出力することで、スイッチング素子12のオンデューティを制御し、スイッチング電源装置の出力電圧Voを所定の値に制御する。
フィードバック制御回路20は、基準電圧源34と誤差アンプ32で構成される。基準電圧源34は、スイッチング電源装置の出力電圧Voの目標電圧を決定するための電圧である基準電圧Vrefを出力する。誤差アンプ32は、スイッチング電源装置の出力電圧Voに比例した出力電圧検出信号Vsensと基準電圧Vrefが入力され、出力電圧検出信号Vsensと基準電圧Vrefを比較した結果に基づいてフィードバック信号VFBを制御する。本実施例では、Vsens>Vrefのときフィードバック信号VFBが低下し、Vsens<Vrefのときフィードバック信号VFBが上昇するように制御される。
この動作により、スイッチング電源装置の出力電圧Voが基準電圧Vrefで規定される所定の電圧よりも上昇しようとした場合、出力電圧Voが低下するようにフィードバック信号VFBが低下しスイッチング素子12のオンデューティが狭くなるように制御され、また、スイッチング電源装置の出力電圧Voが基準電圧Vrefで規定される所定の電圧よりも低下しようとした場合、出力電圧Voが上昇するようにフィードバック信号VFBが上昇しスイッチング素子12のオンデューティが広くなるように制御される。
(三角波バイアス回路)
三角波バイアス回路26は、三角波信号Vtriの下限電圧にバイアス電圧Vbiasを与える回路であり、バイアス変更信号Vbctlによって電圧を可変できる可変電圧源である。図2では、制御回路用電源Vcc、抵抗44および抵抗46により構成した三角波バイアス回路26を例に示している。制御回路用電源Vccを抵抗44と抵抗46で分圧した電圧を三角波生成回路38のコンデンサ52に接続することでコンデンサ52の下限電圧がバイアス電圧Vbiasとなり、三角波信号Vtriはバイアス電圧Vbiasを下限とする電圧振幅の信号となる。
(バイアス変更信号生成回路)
バイアス変更信号生成回路24は、スイッチング電源装置の出力電圧Voに比例した電圧が入力されており、出力電圧Voの状態に応じてバイアス変更信号Vbctlを三角波バイアス回路26に出力する。出力電圧Voに比例した電圧は、スイッチング電源装置の出力電圧Voから生成しても良いし、例えば、電力変換部10の出力インダクタ14に設けた補助巻線から生成しても良いし、トランスを備えた電力変換部10を使用している場合には、トランスの補助巻線から生成しても良い。図2では、スイッチング電源装置の出力電圧Voをバイアス変更信号生成回路24に入力し、バイアス変更信号生成回路24を抵抗42により構成した例を示している。
図2のバイアス変更信号生成回路24では、出力電圧Voを抵抗42を介して出力される信号をバイアス変更信号Vbctlとしている。バイアス変更信号Vbctlは、三角波バイアス回路26の抵抗44と抵抗46の接続点に入力されている。これにより、スイッチング電源装置の出力電圧Voが上昇するとバイアス電圧Vbiasが上昇し、出力電圧Voが低下するとバイアス電圧Vbiasが低下する動作となる。
[スイッチング電源装置の動作]
比較のために、まず、本発明が適用されていないスイッチング電源装置の出力電流を急峻に変化させた場合の動作を説明する。次に、本発明が適用されているスイッチング電源装置の出力電流を急峻に変化させた場合の動作を説明することで本発明の有効性を示す。
[本発明が適用されていないスイッチング電源装置の動作]
本発明が適用されていないスイッチング電源装置の動作は、本実施形態のスイッチング電源装置のバイアス変更信号生成回路24の動作を停止させたものと同様の動作となる。まずは、図2のスイッチング電源装置のバイアス変更信号生成回路24の動作を停止させた場合の動作を説明する。出力電流を急峻に増加させた場合の各部の動作波形を図3に示す。
ここで、図3(A)は出力電流Ioを示し、図3(B)は出力電圧Voを示し、図3(C)は基準電圧Vrefと出力電圧検出信号Vsensを示し、図3(D)はフィードバック制御回路20の入力を示し、図3(E)はスイッチング制御信号VGSを示す。
図3の期間Aはスイッチング電源装置が無負荷で動作している状態の各部の波形である。スイッチング電源装置の出力電圧Voに比例した電圧である出力電圧検出信号Vsensが基準電圧Vrefと同じになるようにフィードバック信号VFBが制御される。
期間Aでは、スイッチング電源装置は無負荷で動作しているため、スイッチング電源装置が出力する電力は、制御回路等が自己で消費する電力分だけであるので、スイッチング素子12のオンデューティは狭い状態で動作している。従って、フィードバック信号VFBは三角波信号Vtriの下限近くになるように制御されている。
期間Aの最後の時刻t1でスイッチング電源装置の出力電流Ioが急峻に増加する。
期間Bでは、スイッチング電源装置の出力電流Ioが大きな状態となる。期間Bではスイッチング電源装置の出力側に接続された負荷(負荷は図示していない)が大きな電力を要求するため出力電流Ioが大きな状態となる。この時、スイッチング電源装置の出力電圧Voが低下する動作が発生する。これは、期間Aのスイッチング素子12のオンデューティが狭い状態の動作が期間Bに引き継がれたことによる。
スイッチング素子12のオンデューティが狭い状態で動作していると、電力変換部10は負荷が要求する電力を十分に伝送することができないため出力コンデンサ18から出力電流を供給する動作となる。出力コンデンサ18から電流を出力させると出力コンデンサ18の電圧が低下する。出力コンデンサ18の電圧はスイッチング電源装置の出力電圧Voであることから、出力電圧Voが時間と共に低下する動作が発生する。
スイッチング電源装置の出力電圧Voが低下すると、出力電圧検出信号Vsensも低下する。この時、Vsens<Vrefとなるので、フィードバック制御回路20はフィードバック信号VFBを上昇させるように制御を行う。
ここで、一般的なスイッチング電源装置では、スイッチング電源装置を安定に動作させる目的でフィードバック制御回路20の過渡的な応答性が悪くなるような調整が施されている。この調整は、先の説明のように、フィードバック制御回路20の過渡的な応答性を良くすると、出力発振等の不具合が発生することを防ぐためである。フィードバック制御回路20の応答性が悪いことで、フィードバック信号VFBはゆっくりと上昇する動作となる。
フィードバック信号VFBがゆっくりと上昇するため、スイッチング素子12のオンデューティがゆっくり広がる動作となる。
スイッチング素子12のオンデューティがゆっくり広がる動作では、電力変換部10が十分な電流を負荷に供給することができないため、出力コンデンサ18から負荷に向かっての電流の出力が継続されることで出力電圧Voが低下する動作となる。
また、大きな電流を出力している従来のスイッチング電源装置の出力電流Ioを急峻に低下させた場合は、図4のように出力電圧が所定の電圧よりも大きく上昇する動作となる。
ここで、図4(A)は出力電流Ioを示し、図4(B)は出力電圧Voを示し、図4(C)は基準電圧Vrefと出力電圧検出信号Vsensを示し、図4(D)はフィードバック制御回路20の入力を示し、図4(E)はスイッチング制御信号VGSを示す。
図4は、図3と逆の動作であり、上記と同様にフィードバック制御回路20の過渡的な応答特性が悪いことに起因して出力電圧Voが大きく上昇する。出力電流Ioが大きなスイッチング電源装置は、スイッチング素子12のオンデューティが広い状態(フィードバック信号VFBが高い状態)で動作している。
出力電流を急峻に低下させた場合は、スイッチング素子12のオンデューティが狭い状態(フィードバック信号VFBが低い状態)に向かって制御が行われるが、フィードバック制御回路20の過渡的な応答特性が悪いことで、フィードバック信号VFBがゆっくりと低下する動作となり、出力電圧Voが大きく上昇してしまう動作が発生する。
以上の動作のように、本発明が適用されていないスイッチング電源装置の出力電流を急峻に変化させた場合には、スイッチング電源装置が負荷の電流要求に対して即座に応答できないことになり、出力電圧が大きく変動する動作が発生してしまう。
[第1実施形態によるスイッチング電源装置の動作]
本実施形態のスイッチング電源装置において、出力電流を急峻に増加させた場合の各部の動作波形を図5に示す。
ここで、図5(A)は出力電流Ioを示し、図5(B)は出力電圧Voを示し、図5(C)は基準電圧Vrefと出力電圧検出信号Vsensを示し、図5(D)はフィードバック制御回路20の入力を示し、図5(E)はスイッチング制御信号VGSを示す。
図5の期間Aは、スイッチング電源装置が無負荷で動作している状態の各部の波形である。期間Aは、図3のスイッチング電源装置と同様の動作となり、フィードバック信号VFBは三角波信号Vtriの下限近くになるように制御されている。
期間Aの最後の時刻t1でスイッチング電源装置の出力電流Ioが急峻に増加する。期間Bでは、スイッチング電源装置の出力電流Ioが大きな状態となる。この時、図3のスイッチング電源装置と同様に、スイッチング電源装置の出力電圧Voが低下する動作が発生する。
本実施形態のスイッチング電源装置では、スイッチング電源装置の出力電圧Voが低下すると、バイアス変更信号生成回路24の出力であるバイアス変更信号Vbctlが低下する。この時、図5の期間Bに示したように、バイアス変更信号Vbctlが低下することによってバイアス電圧Vbiasの低下が発生し、三角波信号Vtriの下限が低下する。
本実施形態のスイッチング電源装置においても、フィードバック制御回路20は、過渡的な応答性が良くないように調整が施されているため、スイッチング電源装置の出力電圧Voが低下してもフィードバック信号VFBはゆっくり上昇する動作となるが、三角波信号Vtriの下限が低下することで、図3のスイッチング電源装置と比較して、VFB>Vtriとなっている時間が長くなり、スイッチング素子12のオンデューティが広がる動作が作られる。
スイッチング素子12のオンデューティが広がることで、電力変換部10が十分な電流を負荷に供給することがでるようになり、出力電圧Voの低下が止まり、出力電圧Voが所定の電圧に向かって回復する動作となる。
また、本実施形態のスイッチング電源装置において、出力電流を急峻に低下させた場合の各部の動作波形を図6に示す。
ここで、図6(A)は出力電流Ioを示し、図6(B)は出力電圧Voを示し、図6(C)は基準電圧Vrefと出力電圧検出信号Vsensを示し、図6(D)はフィードバック制御回路20の入力を示し、図6(E)はスイッチング制御信号VGSを示す。
大きな電流を出力している本実施形態のスイッチング電源装置の出力電流Ioを時刻t1で急峻に低下させた場合は、図6のように、バイアス変更信号生成回路24の出力であるバイアス変更信号Vbctlが上昇する。バイアス変更信号Vbctlが上昇することで、三角波信号Vtriの下限が上昇する。三角波信号Vtriの下限が上昇することで、従来のスイッチング電源装置と比較して、VFB<Vtriとなる時間が短くなり、出力電圧Voの上昇が止まり、出力電圧Voが所定の電圧に向かって回復する動作となる。
[第1実施形態の有効性]
本実施形態のスイッチング電源装置の出力電流を急峻に変化させた場合には、フィードバック制御回路20の応答特性が悪くても、バイアス変更信号生成回路24および三角波バイアス回路26の作用により、スイッチング電源装置の出力電圧が大きく変動してしまう動作を防ぐことができる。
本実施形態を用いることで、フィードバック制御回路20の応答性を向上させるための設計が不要となり、出力電圧制御の安定性の高いフィードバック制御回路20を容易に設計することができるようになるため、設計コストを低減することができる。
また、スイッチング電源装置の出力側に大型のコンデンサを付加する必要がなくなるため、スイッチング電源装置の小型化、低コスト化を実現する。さらには、特許文献1に用いられているような高速で動作する高価なコンパレータをも不要となるため、スイッチング電源装置の低コスト化を図ることができる。
[スイッチング電源装置の第2実施形態]
本発明によるスイッチング電源装置の第2実施例にはバイアス変更信号生成回路24に抵抗とコンデンサの直列回路を用いたことを特徴とする。バイアス変更信号生成回路24に抵抗とコンデンサの直列回路を用いることで、スイッチング電源装置の出力電圧Voの変動分を取り出してバイアス変更信号Vbctlとして出力することができる。これにより、スイッチング電源装置の出力電流Ioを急峻に変化させたときの出力電圧Voの変動に対して、バイアス電圧Vbiasを大きく変化させることができる。
[第2実施形態の構成および動作]
図7はバイアス変更信号生成回路に抵抗とコンデンサの直列回路を用いた本発明のスイッチング電源装置の他の実施形態を示した回路ブロック図である。
図7に示すように、第2実施形態は、バイアス変更信号生成回路24を抵抗42とコンデンサ54で構成していることが図2の第1実施形態との差異になる。また、本実施形態のバイアス変更信号生成回路24は、出力電圧Voの変動に対してバイアス変更信号Vbctlが即座に応答することでバイアス電圧Vbiasを高速に変化させようとする動作となるため、バイアス電圧Vbiasの変化速度を調整するために三角波バイアス回路26の抵抗46にコンデンサ55を並列に接続している。なお、変化速度の調整が不要の場合はコンデンサ55が不要となる。それ以外の構成は図2の実施形態と同じになることから、同一符号を付して説明は省略する。
図8に図7のスイッチング電源装置において出力電流を急峻に増加させた場合の各部の波形を示す。ここで、図8(A)は出力電流Ioを示し、図8(B)は出力電圧Voを示し、図8(C)は基準電圧Vrefと出力電圧検出信号Vsensを示し、図8(D)はバイアス変更信号Vbctl(抵抗42の電流)を示し、図8(E)はフィードバック制御回路20の入力を示し、図8(F)はスイッチング制御信号VGSを示す。
図8の期間Aでは、スイッチング電源装置の出力電流Ioが無負荷であり出力電圧Voが一定であるので、コンデンサ54には、出力電圧Voとバイアス電圧Vbiasの差分の電圧が充電された状態となり、抵抗42に電流が流れない。これにより、バイアス変更信号Vbctlは出力されていない状態となる。
期間Aの最後の時刻t1でスイッチング電源装置の出力電流Ioが急峻に増加する。期間Bでは、スイッチング電源装置の出力電流Ioが大きな状態となり、出力電圧Voの低下が発生する。
図7の第2実施形態のスイッチング電源装置では、スイッチング電源装置の出力電圧Voが低下すると、出力電圧Voとバイアス電圧Vbiasの差分の電圧に対してコンデンサ54に充電されていた電圧の方が高くなるため、コンデンサ54から電力変換部10に向かって電流が流れる動作となる。これにより、抵抗42に電流が流れてバイアス変更信号Vbctlが出力される。抵抗42の電流は、三角波バイアス回路26側から電力変換部10側に向かって流れるためバイアス電圧Vbiasを低下させる。
図7の第2実施形態のスイッチング電源装置では、コンデンサ54の効果によって出力電圧Voに変動が生じた場合にのみ抵抗42に電流が流れるため、先の第1実施形態よりも抵抗42を小さく設定することが可能となり、出力電圧Voの変動に対してバイアス電圧Vbiasを大きく変化させることが可能となる。これにより、出力電圧Voの変動に対して、図2の第1実施形態のスイッチング電源装置よりもスイッチング素子12のオンデューティをすばやく広げる動作が実現できようになり、出力電流Ioを急峻に増加させた場合の出力電圧Voの低下を小さくすることができる。
また、大きな電流を出力している図7の第2実施形態のスイッチング電源装置の出力電流を急峻に低下させた場合でも、図2の第1実施形態のスイッチング電源装置よりもスイッチング素子12のオンデューティをすばやく狭くする動作が実現できようになり、出力電流Ioを急峻に低下させた場合の出力電圧Voの上昇を小さくすることができる。
(第2実施形態の有効性)
図7の第2実施形態のスイッチング電源装置の出力電流を急峻に変化させた場合においても、図2の第1実施形態のスイッチング電源装置と同様に、バイアス変更信号生成回路24および三角波バイアス回路26の効果により、スイッチング電源装置の出力電圧が大きく変動してしまう動作を防ぐことができる。
また、図7の第2実施形態のスイッチング電源装置は、図2の第1実施形態のスイッチング電源装置よりもスイッチング素子12のデューティをすばやく制御することができるため、出力電流Ioを急峻に変化させた場合の出力電圧Voの変動幅を小さくすることができる。
以上より、第2実施形態のスイッチング電源装置においても、フィードバック制御回路20の応答性を向上させるための設計が不要となり、出力電圧制御の安定性の高いフィードバック制御回路20を容易に設計することができるようになるため、設計工数の短縮が可能となり、設計コストを低減することができる。
また、スイッチング電源装置の出力側に大型のコンデンサを付加する必要がなくなるため、スイッチング電源装置の小型化、低コスト化を実現する。さらには、特許文献1に用いられているような高速で動作する高価なコンパレータも不要となるため、スイッチング電源装置の低コスト化を図ることができる。
[バイアス変更信号生成回路の他の実施形態]
図9はバイアス変更信号生成回路の他の実施形態を示した回路図であり、バイアス変更信号生成回路24に電位障壁素子を設けることで、バイアス電圧Vbiasを高度に制御することができる回路の例を示している。
図9(A)〜(D)に示すバイアス変更信号生成回路24は、バイアス変更信号生成回路24がスイッチング電源装置の出力電圧の微少な変動に対してバイアス変更信号Vbctlを出力してしまうのを防ぐ効果がある。
図7に示した第2実施形態のスイッチング電源装置では、バイアス変更信号生成回路24として抵抗とコンデンサの直列回路を用いることでバイアス電圧Vbiasをすばやく変更できる動作を実現したが、例えば、出力電圧リップルが大きなスイッチング電源装置では出力電圧の振動に合わせてバイアス変更信号Vbctlが出力され、バイアス電圧Vbiasが変動する現象が発生する。
そこで、図9(A)のバイアス変更信号生成回路24のように、抵抗42とコンデンサ54の直列回路と直列に、電位障壁素子として整流素子(ダイオード)56,58を逆極性にした並列回路を接続する。例えば、シリコンのP型とN型を接合した整流素子56,58は、順方向に約0.6ボルトの電位障壁を持つ。これにより、スイッチング電源装置の出力電圧Voの変動が0.6ボルト以下の場合は、コンデンサ54の充放電が行われることが無くなるため、抵抗42に電流が流れなくなり、バイアス変更信号Vbctlが出力されなくなる。
図9(B)のバイアス変更信号生成回路24は、抵抗42とコンデンサ54の直列回路と直列に、電位障壁素子としてツェナーダイオード60,62を逆極性に直列接続した回路としている。ツェナーダイオード60,62は逆方向の電位障壁を自由に設計することができるため、図9(B)の回路を用いることで、バイアス変更信号生成回路24がバイアス変更信号Vbctlを出力する際のスイッチング電源装置の出力電圧Voの変動値を自由に設計することができる。
図9(C)は、抵抗42とコンデンサ54の直列回路と直列に、電位障壁素子としてツェナーダイオード64のみを接続した回路とすることで、スイッチング電源装置の出力電圧Voの低下に対しては低下幅が大きくないとバイアス変更信号Vbctlが出力されず、スイッチング電源装置の出力電圧Voの上昇に対しては上昇幅が小さくてもバイアス変更信号Vbctlが出力される構成とすることができる。

例えば、ツェナーダイオード64にツェナー電圧として5ボルトの素子を用いる場合を考える。このツェナー電圧5ボルトのツェナーダイオード64は、逆方向に対して5ボルトの電位障壁を持ち、順方向に対してはシリコンのP型とN型の接合部の特性が現れるため約0.6ボルトの電位障壁を持っている。
従って、スイッチング電源装置の出力電圧Voの低下が5ボルト以上になるとスイッチング素子12のオンデューティを広げる方向にバイアス変更信号Vbctlが出力され、スイッチング電源装置の出力電圧Voの上昇が0.6V以上になるとスイッチング素子12のオンデューティを狭くする方向にバイアス変更信号Vbctlが出力される動作が実現できる。
また、図9(C)のバイアス変更信号生成回路24は、ツェナーダイオード64の極性を逆にすることで、スイッチング電源装置の出力電圧Voの低下が0.6ボルト以上になるとスイッチング素子12のオンデューティを広げる方向にバイアス変更信号Vbctlが出力され、スイッチング電源装置の出力電圧Voの上昇が5ボルト以上になるとスイッチング素子12のオンデューティを狭くする方向にバイアス変更信号Vbctlが出力される動作を持つ回路とすることもできる。
図9(D)のバイアス変更信号生成回路24は、整流素子66と抵抗68の直列回路と整流素子70と抵抗72の直列回路を逆極性に並列接続し、コンデンサ54と直列に接続している。
このように整流素子66,70を用いることで、スイッチング電源装置の出力電圧Voの低下と上昇に対して、バイアス変更信号Vbctlの大きさを変更することができる。整流素子66と抵抗68は出力電圧が低下する方向に対してバイアス変更信号Vbctlを決定し、整流素子70と抵抗72は出力電圧が上昇する方向に対してバイアス変更信号Vbctlを決定する。
これにより、出力電圧Voの急峻な低下や上昇に対するスイッチング素子12のオンデューティの制御を高度なものにできる。また、整流素子66,70に代えてツェナーダイオードを接続することで、出力電圧の低下や上昇に対するスイッチング素子12のオンデューティの制御をさらに高度なものにできる。
[本発明の変形例]
本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:電力変換部
12:スイッチング素子
14:出力インダクタ
16:ダイオード
18:出力コンデンサ
20:フィードバック制御回路
22:PWM制御回路
24:バイアス変更信号生成回路
26:三角波バイアス回路
32:誤差アンプ
34:基準電圧源
36:PWMコンパレータ
38:三角波生成回路
40:基準発振器
42,44,46,50,68,72:抵抗
48:トランジスタ
52,54,55:コンデンサ
56,58,66,70:整流素子
60,62,64:ツェナーダイオード

Claims (4)

  1. 電力変換部、フィードバック制御回路、三角波生成回路及びPWMコンパレータを備え、
    前記電力変換部は、スイッチング素子と平滑回路を備え、前記スイッチング素子のオンオフによって入力電圧を断続電圧に変換し、当該断続電圧を前記平滑回路で直流電圧に変換して出力電圧を生成する回路であって、前記スイッチング素子のオンオフは、入力されたスイッチング制御信号によって制御され、前記出力電圧は、前記スイッチング素子のオンデューティによって制御されるものであり、
    前記フィードバック制御回路は、前記出力電圧に比例した電圧である出力電圧検出信号と基準電圧源が出力する基準電圧が入力されており、フィードバック信号を前記PWMコンパレータに出力するもので、前記出力電圧検出信号と前記基準電圧源が等しくなるように前記フィードバック信号を制御する動作を行うものであり、
    前記三角波生成回路は、三角波バイアス回路からバイアス電圧が入力されており、前記バイアス電圧を下限とした所定の周波数と振幅を持つ三角波信号を前記PWMコンパレータに出力するものであり、
    前記PWMコンパレータは、前記フィードバック信号と前記三角波信号の大小を比較して前記スイッチング制御信号を出力するものである、スイッチング電源装置に於いて、
    バイアス変更信号生成回路と前記三角波バイアス回路が設けられ、
    前記バイアス変更信号生成回路は、前記出力電圧検出信号として電位障壁回路を介した前記出力電圧が入力されており、前記出力電圧の変動に応じて変化するバイアス変更信号を前記三角波バイアス回路に出力するものであり、
    前記三角波バイアス回路は、前記バイアス電圧を生成する可変電圧源回路であり、前記出力電圧の変動に応じて変化する前記バイアス変更信号によって前記三角波信号の下限電圧を変化させるバイアス電圧を出力するものである、
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 請求項1記載のスイッチング電源装置に於いて、前記バイアス変更信号生成回路は、前記電位障壁回路及び前記出力電圧の変化分を取り出す回路として抵抗とコンデンサの直列回路を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 請求項1又は2記載のスイッチング電源装置に於いて、前記バイアス変更信号生成回路は、前記電位障壁回路に整流素子を備え前記出力電圧の変動方向に対して、前記バイアス変更信号の大きさを変更可能とすることを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のスイッチング電源装置に於いて、
    前記三角波生成回路は、制御用電源により充電されるコンデンサをトランジスタにより前記所定の周波数で放電して三角波信号を生成し、
    前記三角波バイアス回路は、前記制御用電源を分圧して前記バイアス電圧を生成することを特徴とするスイッチング電源装置。
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