JP2021035270A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】交流電源からの入力電圧の低下状態に応じた電源装置の制御を行うこと。【解決手段】商用交流電源100から入力される交流電圧から直流電圧Voを生成するスイッチングレギュレータ回路111と、交流電圧に応じた電圧を出力する抵抗120、121、122と、スイッチングレギュレータ回路111を制御する電源制御IC110であって、抵抗120、121、122より出力される電圧が所定の電圧よりも低いことを検知するとスイッチングレギュレータ回路111による直流電圧Voの生成を停止する電源制御IC110と、交流電圧の供給が遮断されたことを検知する切替回路112と、を備え、抵抗120、121、122は、切替回路112が交流電圧の供給が遮断されたことを検知すると、抵抗120、121、122が出力する電圧を交流電圧の供給が遮断される前よりも高い電圧に補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、交流電源から入力される交流電圧から直流電圧を生成し、出力する電源装置、及び電源装置を備える画像形成装置に関する。
商用交流電源において、入力電圧が緩やかに低下するブラウンアウト状態や瞬間的な電圧低下が発生することがある。商用交流電源から入力される交流電圧から直流電圧を生成する電源装置では、商用交流電源からの入力電圧が長い時間、定格電圧を下回る状態が続くと、商用交流電源から電源装置に供給される電力が一定の場合には、商用交流電源からの入力電流が増加する。そのため、電源装置を制御する電源制御ICの中には、入力電圧の電圧低下を検知する入力電圧検知端子を備え、入力電圧が所定の電圧以下に低下すると、電源装置を停止させる電源制御ICがある。電源制御ICの入力電圧検知端子には、電源装置に入力された交流電圧を整流平滑した後の直流電圧、又は整流平滑する前の交流電圧を分圧抵抗で分圧した電圧信号が入力される。分圧抵抗比は、入力電圧検知端子に入力される電圧が、ブラウンアウト状態における停止電圧の条件と、瞬間的な電圧低下の停止時間による条件とが両立するような電圧となるように、決定される。
また、商用交流電源からの入力電圧が定格を下回る低電圧状態を速やかに検知することにより、電源装置が動作を停止させる前に、電源装置が組み込まれている装置のデータを安全に記憶装置等に退避させる動作を行う方法が知られている。例えば特許文献1では、商用交流電源からの入力電圧が遮断されたことを速やかに検知して、入力電圧遮断時時の制御動作に素早く移行させる方法が提案されている。
特開2008−118768号公報
電源装置が商用交流電源からの入力電圧が低下したことを検知した場合に、速やかに電源装置の動作を停止させるようにすると、ユーザの利便性を損なうおそれがある。そこで、ユーザの利便性を考慮して、瞬間的な入力電圧の低下時には、電源装置が組み込まれている装置が動作停止するまでの時間を長く設定しようとすると、電源装置を停止させる入力電圧の閾値を低く設定する必要がある。一方、商用交流電源からの入力電圧が緩やかに低下するブラウンアウト状態では、電源装置を停止させる入力電圧の閾値を低く設定している場合には、電源装置が動作停止するまでの長い時間にわたり、過大な電流が商用交流電源から入力され続けることになる。そのため、ブラウンアウト状態時に電源装置を停止させるまでの間、支障なく動作するように、入力電流の定格仕様を拡大した半導体部品を使用したり、過大な電流により生じる半導体部品の熱を発散させるために大型の放熱部品を使用したりする必要がある。そのため、電源装置のコストアップという課題が生じる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、交流電源からの入力電圧の低下状態に応じた電源装置の制御を行うことを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)交流電源から入力される交流電圧から直流電圧を生成する電圧生成手段と、前記交流電圧に応じた電圧を出力する出力手段と、前記電圧生成手段を制御する制御手段であって、前記出力手段より出力される前記電圧が所定の電圧よりも低いことを検知すると、前記電圧生成手段による前記直流電圧の生成を停止する前記制御手段と、前記交流電圧の供給が遮断されたことを検知する検知手段と、を備え、前記出力手段は、前記検知手段が前記交流電圧の供給が遮断されたことを検知すると、前記出力手段が出力する前記電圧を、前記交流電圧の供給が遮断される前よりも高い電圧に補正することを特徴とする電源装置。
(2)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)に記載の電源装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、交流電源からの入力電圧の低下状態に応じた電源装置の制御を行うことができる。
実施例1の電源装置の構成を示す回路図 実施例1の電源装置の各部の電圧波形を示す図 実施例2の電源装置の構成を示す回路図 実施例3の電源装置の構成を示す回路図 実施例4の画像形成装置の構成を示す概略断面図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[電源装置の構成]
図1は、実施例1の電源装置の主要な回路構成を示す回路図である。図1において、インレット102が商用交流電源100に接続されると、商用交流電源100から交流電圧が2つの入力ラインであるライブ(LIVE)側、ニュートラル(NEUTRAL)側を介して、整流ダイオードブリッジ104に入力される。交流電圧は、整流ダイオードブリッジ104(第二の整流部)により全波整流され、一次平滑コンデンサ105(第二のコンデンサ)により平滑化され、直流電圧VDCH1(以下、電圧VDCH1ともいう)が生成される。スイッチングレギュレータ回路111(電圧生成手段)は、入力された直流電圧VDCH1から出力電圧Voを生成し、負荷201に出力する。
電源制御IC110(制御手段)は、スイッチングレギュレータ回路111の制御を行うICで、起動端子であるVH端子、入力電圧の検知端子であるVSEN端子、スイッチングレギュレータ回路111のスイッチング動作を制御するVG端子を備えている。VH端子には、一次平滑コンデンサ105によって平滑された電圧VDCH1が入力され、電源制御IC110内部で、電源制御IC110を起動する起動開始電圧まで昇圧させて、スイッチングレギュレータ回路111の制御を行う。また、VSEN端子には、電圧VDCH1を出力手段である抵抗120(第一の抵抗)、121(第二の抵抗)、122(第三の抵抗)で分圧した電圧が入力される。そして、VSEN端子の入力電圧が、スイッチング動作を開始する閾値電圧Vthonまで上昇すると、電源制御IC110はスイッチングレギュレータ回路111のスイッチング動作を制御可能な状態となる。スイッチングレギュレータ回路111は、不図示のトランス、トランスの一次側に入力される電流のスイッチングを行うFET、トランスの二次側に誘起された電圧を整流平滑し、出力電圧Voを生成する二次側平滑コンデンサ等を有している。電源制御IC110は、VG端子を介してスイッチングレギュレータ回路111にFETの動作を制御する制御信号を出力することにより、FETのオン、オフ動作により、出力電圧Voが生成される。
ここで、ブラウンアウト状態の発生により、商用交流電源100から入力される交流電圧が低下すると、一次平滑コンデンサ105によって生成される電圧VDCH1も低下する。電源制御IC110は、抵抗120、121、122により分圧され、VSEN端子に入力された電圧が、スイッチングレギュレータ回路111のFETのスイッチング動作を停止する閾値電圧Vthoffまで下降すると、次のような制御を行う。すなわち、電源制御IC110は、スイッチングレギュレータ回路111のFETによるスイッチング動作を停止させるため、VG端子を介してスイッチングレギュレータ回路111のスイッチングFETへ出力される制御信号を停止させる。このように、電源制御IC110は、スイッチングレギュレータ回路111の動作を停止させることにより、商用交流電源100の入力電圧が低下した場合に、商用交流電源100から過大な電流が入力されることを防ぐ。同様に、電源制御IC110は、スイッチングレギュレータ回路111のFET、整流ダイオードブリッジ104等の半導体素子の過熱を防ぐため、VSEN端子の入力電圧が閾値電圧Vthoffを下回るとスイッチングレギュレータ回路111を停止させる。なお、VSEN端子では、スイッチング動作を開始する閾値電圧Vthonとスイッチング動作を停止する閾値電圧Vthoffとの関係は、ヒステリシスを持たせるため、閾値電圧Vthon>閾値電圧Vthoffとしている。
図1において、点線で囲まれた切替回路112(検知手段)は、電源制御IC110のVSEN端子に入力される電圧を切り替える回路である。切替回路112において、整流ダイオード106(第一の整流部)は、商用交流電源100のライブ(LIVE)ラインから入力される交流電圧を整流して平滑コンデンサ107(第一のコンデンサ)に充電する半波整流回路である。整流ダイオード106と平滑コンデンサ107で整流平滑された直流電圧VDCH2(以下、電圧VDCH2ともいう)は、抵抗123、124で分圧されて、FET108のゲート端子に印加される。ここで、平滑コンデンサ107の容量は、一次平滑コンデンサ105に比べて、非常に小さいものとする。また、抵抗123と抵抗124を直列に接続した場合の合計抵抗値と、抵抗121と抵抗122とを並列に接続した回路に抵抗120を直列に接続した場合の合成抵抗値は、同じ抵抗値となるように設定されているものとする。これにより、電圧VDCH2側の平滑コンデンサ107、抵抗123、124による時定数は、電圧VDCH1側の一次平滑コンデンサ105、抵抗120、121、122による時定数よりも小さくなる。その結果、抵抗120と抵抗121、122の中点電圧であるVSEN端子に入力される電圧よりも、抵抗123と抵抗124の中点電圧であるFET108のゲート端子に入力される電圧の方が早く減衰する(低下する)ことになる。
図1において、FET108のドレイン端子には、分圧抵抗122が接続されている。そのため、FET108がオン状態のときには、電圧VDCH1を分圧し、分圧した電圧をVSEN端子に出力する分圧回路は、次のような構成の抵抗回路となる。すなわち、分圧回路は、抵抗120に、抵抗121と抵抗122を並列に接続した回路を直列に接続した抵抗回路となる。一方、FET108がオフ状態のときには、電圧VDCH1を分圧し、分圧した電圧をVSEN端子に出力する分圧回路は、抵抗120に抵抗121が直列に接続された抵抗回路となる。抵抗121と抵抗122を並列に接続した回路の抵抗値は、抵抗121の抵抗値よりも小さい。したがって、電圧VDCH1の電圧が同じ電圧の場合には、VSEN端子に入力される電圧は、FET108がオフ状態の場合の方がFET108がオン状態の場合よりも高くなる。このように、電源制御IC110のVSEN端子に入力される電圧は、切替回路112のFET108のオン・オフ状態により切り替えることができる。
次に、図2を用いて、緩やかな入力電圧低下であるブラウンアウト状態が発生した場合と、瞬間的な入力電圧低下が発生した場合のVSEN端子の入力電圧波形とFET108のゲート端子の入力電圧波形の変化について説明する。
[ブラウンアウト状態の場合の電圧変化]
図2[A]において、(a)はブラウンアウト状態が発生した場合の商用交流電源100から電源装置に入力される交流電圧波形、(b)はVSEN端子に入力される電圧波形、(c)はFET108のゲート端子に入力される電圧波形を示している。なお、各図とも、縦軸は電圧、横軸は時間を示し、(b)のt1、t2は時間(タイミング)を示している。電圧VDCH1は、整流ダイオードブリッジ104により、全波整流されているため、電圧VDCH1を分圧したVSEN端子電圧は、図2[A](b)に示すような電圧波形になる。一方、電圧VDCH2は、整流ダイオード106により半波整流されているため、電圧VDCH2を分圧したFET108のゲート端子に入力される電圧波形は、図2[A](c)のようになる。
図2[A]に示すように、ブラウンアウト状態が発生しているときは、商用交流電源100から入力される交流電圧が緩やかに低下するのに伴って、電源制御IC110のVSEN端子、及びFET108のゲート端子に入力される電圧も緩やかに低下する。本実施例では、VSEN端子の入力電圧がスイッチング動作を停止する閾値電圧Vthoffを下回るタイミング(時間t1)は、FET108のゲート端子の入力電圧がゲート閾値電圧Vgtを下回るタイミング(時間t2)よりも早くなるようにしている。これにより、FET108がオフ状態になる前に、電源制御IC110がスイッチングレギュレータ回路111の動作を停止させる。そのため、本実施例では、時間t1の方が時間t2よりも早くなるように、電圧VDCH1を分圧する分圧抵抗120、121、122の抵抗値、及び電圧VDCH2を分圧する分圧抵抗123、124の抵抗値の抵抗分圧比を調整している。
電源装置に接続された負荷201が一定、すなわち電源装置から負荷201に供給する電力が一定とすると、商用交流電源100から電源装置に入力される電圧が低下すると、入力電流が増加することになる。一般的には、スイッチングレギュレータ回路111のスイッチングFETや、整流ダイオードブリッジ104等の半導体素子は、ブラウンアウト状態発生時の入力電流でも支障が生じない仕様に設定されている。また、入力電流が増加すると半導体素子の温度が上昇するため、温度上昇に耐えうるパッケージを選定したり、ヒートシンクを搭載させたりしている。一方、本実施例では、ブラウンアウト状態時の入力電流増加を最小限にすべく、商用交流電源100の入力電圧が定格入力電圧を下回った際に、スイッチングレギュレータ回路111を停止させるように設定している。すなわち、定格入力電圧での動作を想定して仕様を決定した半導体素子等の部品が故障しないように、商用交流電源100の入力電圧が、定格入力電圧の範囲外になると、スイッチングレギュレータ回路111のスイッチング動作を停止させる。これにより、電源装置に商用交流電源100から過大な電流が入力されないため、過大な入力電流に耐えるための半導体素子やコイル、ヒートシンク等の部品の大型化を回避することができる。
[瞬間的な入力電圧低下の場合の電圧変化]
次に、瞬間的な入力電圧低下が発生したときの動作について図2[B]を用いて説明する。図2[B]において、(a)は、図中に破線で示す3半波の期間、瞬時電圧低下が発生した場合の商用交流電源100から電源装置に入力される交流電圧波形、(b)はVSEN端子に入力される電圧波形を示している。また、(c)はFET108のゲート端子に入力される電圧波形を示している。なお、各図とも、縦軸は電圧、横軸は時間を示し、(b)のt3〜t6は時間(タイミング)を示している。
図2[B]に示すように、時間t3において、商用交流電源100から入力される交流電圧が停止すると、電源制御IC110のVSEN端子の入力電圧とFET108のゲート端子の入力電圧は、各々の時定数で低下していく。この場合、VSEN端子の入力電圧は、一次平滑コンデンサ105、抵抗120、121、122による時定数に応じて減衰する。一方、FET108のゲート端子の入力電圧は、平滑コンデンサ107、抵抗123、124による時定数に応じて減衰する。本実施例では、FET108のゲート端子の入力電圧がゲート閾値電圧Vgtを下回るタイミング((c)の時間t4)は、VSEN端子の入力電圧がスイッチング動作を停止する閾値電圧Vthoffを下回るタイミングよりも早くなるようにしている。そのため、平滑コンデンサ107、抵抗123、124による時定数は、一次平滑コンデンサ105、抵抗120、121、122による時定数よりも小さく設定されている。
図2[B]において、FET108のゲート端子の入力電圧がゲート閾値電圧Vgtを下回ると(時間t4)、FET108がオフ状態となり、電源制御IC110のVSEN端子の入力電圧は、電圧VDCH1を分圧抵抗120、121で分圧した電圧となる。抵抗121、122を並列接続した場合の抵抗値は、抵抗121の抵抗値よりも小さい。したがって、FET108がオフ状態となった場合にはVSEN端子に入力される電圧は補正され、FET108がオン状態で抵抗122が抵抗121に並列接続されていた場合にVSEN端子に入力される電圧よりも高くなる。したがって、FET108のゲート端子の入力電圧がゲート閾値電圧Vgtを下回った時間t4において、電源制御IC110のVSEN端子に入力される電圧は上昇する。上述したように、ブラウンアウト状態時には、FET108のゲート端子の入力電圧がゲート閾値電圧Vgtよりも高い電圧でも、スイッチングレギュレータ回路111の動作が停止する。これは、FET108がオフ状態になる前に、VSEN端子の入力電圧が閾値電圧Vthoffを下回るように、抵抗120、121、122の分圧抵抗比を設定しているためである。一方、瞬間的な入力電圧低下の場合には、FET108がオフ状態となり、VSEN端子に入力される電圧は、スイッチング動作を停止する閾値電圧Vthoff以上になるように抵抗120、121の分圧抵抗比を設定している。そのため、スイッチングレギュレータ回路111のスイッチング動作は継続されることになる。なお、このとき、商用交流電源100からの入力電圧の低下は瞬間的であるため、一次平滑コンデンサ105の電圧VDCH1電圧は殆ど低下しないため、スイッチングレギュレータ回路111に大きな一次電流が流れることはない。
そして、図2[B]の時間t5において、商用交流電源100から入力される交流電圧の瞬間的な停止から交流電圧の入力が再開されると(図(a))、平滑コンデンサ107への充電が開始される。そして、時間t6において、FET108のゲート端子に入力される電圧がゲート閾値電圧Vgt以上になると、FET108はオン状態となる(図(c))。これにより、抵抗122が抵抗121と並列接続されることにより、電源制御IC110のVSEN端子に入力される電圧が低下する(図(b))。
また、時間t3〜時間t5の商用交流電源100の入力電圧の停止が瞬間的なものでなく、長い時間続く場合には、電源制御IC110のVSEN端子に入力される電圧は、一次平滑コンデンサ105、抵抗120、121による時定数に基づいて減衰する。そして、VSEN端子に入力される電圧がスイッチング動作を停止する閾値電圧Vthoffを下回ると、電源制御IC110は、スイッチングレギュレータ回路111のスイッチング動作を停止させる。
なお、本実施例では、電圧VDCH2を整流ダイオード106による半波整流で生成する例を示したが、例えば整流ダイオードブリッジを用いて全波整流を行い生成するようにしてもよい。この場合には、商用交流電源100から入力される交流電圧が負の半波の場合にも平滑コンデンサ107に充電電流が流れる。そのため、FET108のゲート端子に入力される電圧波形は、VSEN端子に入力される電圧波形と同様の波形となる。
上述したように、本実施例では、ブラウンアウト状態時のスイッチングレギュレータ回路111の動作停止電圧を分圧抵抗の分圧比により設定している。一方、瞬間的な入力電圧の停止時のスイッチングレギュレータ回路111を動作停止させるまでの時間は、分圧抵抗とコンデンサによる時定数により設定している。このように、本実施例では、ブラウンアウト状態時のスイッチング動作停止条件と、瞬間的な入力電圧の停止時のスイッチング動作停止条件とを、それぞれ設定することができる。その結果、瞬間的な入力電圧低下では、スイッチングレギュレータ回路111のスイッチング動作を停止させることがなくなる。更に、ブラウンアウト状態時には、VSEN端子の入力電圧がスイッチング動作を停止する閾値電圧Vthoffを下回るタイミングを、FET108のゲート端子の入力電圧がゲート閾値電圧Vgtを下回るタイミングよりも早くなるようにしている。これにより、商用交流電源100からの入力電流が大きくなる前に、スイッチングレギュレータ回路111のスイッチング動作が停止されるため、商用交流電源100からの入力電流増加を低く制限することができる。その結果、スイッチングレギュレータ回路111のスイッチングFETや、整流ダイオードブリッジ104等の半導体素子の仕様を拡大させる必要がなくなり、パッケージやコイルのサイズ、ヒートシンクを小型化することができる。これにより、電源装置の小型化やコストダウンが可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、交流電源からの入力電圧の低下状態に応じた電源装置の制御を行うことができる。
実施例1では、電源制御ICのVSEN端子の入力電圧は、商用交流電源から入力された交流電圧を整流平滑して、スイッチングレギュレータ回路に入力する電圧を、抵抗で分圧した電圧が入力されていた。そのため、VSEN端子に入力される電圧の時定数を自在に設定することができない。そこで、実施例2では、VSEN端子の入力電圧の時定数を任意の時定数に設定可能な回路構成について説明する。
[電源装置の構成]
図3は、実施例2の電源装置の主要な回路構成を示す回路図である。実施例1の図1では、電源制御IC110のVSEN端子には、一次平滑コンデンサ105によって平滑された電圧VDCH1を抵抗120、121、122で分圧した電圧が入力されている。一方、本実施例の図3では、電源制御IC110のVSEN端子には、電圧VDCH3を抵抗120、121、122で分圧した電圧が入力されている。そして、電圧VDCH3は、商用交流電源100のライブ(LIVE)ラインから入力された交流電圧を、整流ダイオード301により半波整流し、平滑コンデンサ302に充電して、平滑化された電圧である。
実施例1では、一次平滑コンデンサ105によって平滑された電圧VDCH1を抵抗120、121、122で分圧した電圧を、電源制御IC110の入力電圧検知端子であるVSEN端子に入力していた。スイッチングレギュレータ回路111の一次側の入力電圧を平滑化する一次平滑コンデンサ105の容量は、リップル電圧等を考慮して決定される。また、電源制御IC110のVSEN端子に入力される電圧の時定数を小さくするために、実施例1の図1の抵抗120、121、122の抵抗値を低く設定すると、消費電力が増加してしまう。このように、スイッチングレギュレータ回路111の仕様に応じた条件で時定数が決定されてしまうため、電圧VDCH1から生成されるVSEN端子の入力電圧の時定数を自在に設定することはできない。
一方、実施例2の図3では、電源制御IC110のVSEN端子に入力される電圧は、電圧VDCH3を抵抗120、121、122で分圧した電圧である。電圧VDCH3は、電圧VDCH2と同様に、商用交流電源100のライブ(LIVE)ラインから整流ダイオード301を介して半波整流し、平滑コンデンサ302に充電して生成される構成となっている。そして、電圧VDCH3は、抵抗120、121、122で分圧され、電源制御IC110のVSEN端子に入力される。このように、電圧VDCH3を生成する回路を追加することにより、平滑コンデンサ302の容量は、一次平滑コンデンサ105のようにスイッチングレギュレータ回路111の仕様を考慮して容量を決定するといった他の条件を考慮せずに決定することができる。その結果、抵抗120、121、122の分圧抵抗比の選定条件は実施例1と同様であるが、平滑コンデンサ302の容量と抵抗120、121、122の抵抗値で、VSEN端子電圧の時定数を任意に設定することができる。これにより、FET108のゲート端子の入力電圧の時定数に加えて、VSEN端子の入力電圧の時定数も任意に設定することが可能となる。
本実施例によれば、実施例1の効果に加えて、抵抗120、121、122の抵抗値を大きくして消費電力を低減させることができる。そのため、電力のロスを抑えながら、瞬間的な入力電圧低下時の動作停止時間とブラウンアウト時の動作停止電圧をより詳細に設定することができる。これにより、ブラウンアウト時の入力電流増加をより低く制限することができるため、更なる電源装置の小型化やコストダウンを図ることが可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、交流電源からの入力電圧の低下状態に応じた電源装置の制御を行うことができる。
実施例1の電圧VDCH2、実施例2の電圧VDCH3を生成する回路は、常に商用交流電源100から交流電圧が入力されるライブ(LIVE)ラインに接続されている回路構成となっており、そのため、常時、電力が消費されることになる。実施例3では、実施例1の電源装置の回路構成における消費電力を低減させる回路構成について説明する。
[電源装置の構成]
図4は、電子写真方式の画像形成装置で見られる、記録材上の未定着トナー像を加熱定着させる定着装置のヒータ回路(加熱回路)401を、一点鎖線で囲まれた電源装置と並列に接続した構成を示す画像形成装置の構成図である。なお、画像形成装置の詳細な構成については、後述する。ヒータ回路401のライブ(LIVE)ラインは、商用交流電源100のライブ(LIVE)ラインから電磁リレー402を介して接続されている。一方、ヒータ回路401のニュートラル(NEUTRAL)ラインは、商用交流電源100のニュートラル(NEUTRAL)ラインと直接、接続されている。駆動回路403は、制御部(不図示)からの指示に応じて、電磁リレー402の導通(ヒータ回路401への電力供給路の接続)又は遮断(ヒータ回路401への電力供給路の切断)を制御する。
図4において、電源制御IC110のVSEN端子の入力電圧を切り替える切替回路112の構成は実施例1の図1と同様である。ところが、図4では、実施例1の図1と比べて、整流ダイオード106は、電磁リレー402を介して、商用交流電源100のライブ(LIVE)ラインと接続されている点が異なる。
実施例1の図1では、電圧VDCH2は、商用交流電源100のライブ(LIVE)ラインから入力された交流電圧を整流ダイオード106が半波整流し、平滑コンデンサ107に充電した電圧である。抵抗123、124は高い抵抗値に設定しているものの、画像形成装置が低消費電力モードのときには、画像形成装置全体の消費電力に占める抵抗123、124で消費される電力の割合が増加することになる。なお、低消費電力モードとは、画像形成装置がプリント動作を行っていない場合に、制御部等の一部の装置を除き、画像形成に関係する各装置(例えばヒータ回路)への電力供給を遮断し、画像形成装置の消費電力を低減させる動作モードである。
一方、実施例3の図4では、電磁リレー402が、商用交流電源100とヒータ回路401との電力供給路に配置されている。電圧VDCH2は、商用交流電源100のライブ(LIVE)ラインに接続された電磁リレー402を介して入力された交流電圧を整流ダイオード106が半波整流し、平滑コンデンサ107に充電した電圧である。上述したように、低消費電力モード時には、ヒータ回路401への電力供給が不要となるため、電磁リレー402は遮断される。これにより、切替回路112への商用交流電源100からの交流電圧の入力が遮断されるため、抵抗123、124での消費電力を削減することができる。
これにより、実施例1と同様の効果が得られるとともに、切替回路112の追加による低消費電力モードでの電力消費の増加を防ぐことができる。なお、本実施例では電源装置と並列になるように商用交流電源100と接続される装置で、低消費電力モード時に、制御部(不図示)からの指示で電力供給が遮断される電磁リレー等のスイッチを有する装置であれば、ヒータ回路401に限定されるものではない。また、実施例2における電圧VDCH3を図4の電磁リレー402の後段のLIVEラインから生成する構成にすることにより、低消費電力モード時に抵抗120、121、122での消費電力を更に削減することが可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、交流電源からの入力電圧の低下状態に応じた電源装置の制御を行うことができる。
実施例1〜3で説明した電源装置は、例えば画像形成装置の低圧電源、すなわちコントローラ(制御部)やモータ等の駆動部へ電力を供給する電源として適用可能である。以下に、実施例1〜3の電源装置が適用される電子機器の一例である画像形成装置の構成を説明する。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタを例にあげて説明する。図5に電子写真方式のプリンタの一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す。レーザビームプリンタ300は、静電潜像が形成される像担持体としての感光ドラム311、感光ドラム311を一様に帯電する帯電部317(帯電手段)、感光ドラム311に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部312(現像手段)を備えている。そして、感光ドラム311に現像されたトナー像をカセット316から供給された記録材としてのシート(不図示)に転写部318(転写手段)によって転写して、シートに転写したトナー像を定着器314で定着してトレイ315に排出する。この感光ドラム311、帯電部317、現像部312、転写部318が画像形成部(画像形成手段)である。また、レーザビームプリンタ300は、実施例1〜3で説明した電源装置500を備えている。なお、電源装置500を適用可能な画像形成装置は、図5に例示したものに限定されず、例えば複数の画像形成部を備える画像形成装置であってもよい。更に、感光ドラム311上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写部と、中間転写ベルト上のトナー像をシートに転写する二次転写部を備える画像形成装置であってもよい。
レーザビームプリンタ300は、画像形成部による画像形成動作や、シートの搬送動作を制御するコントローラ320を備えており、実施例1〜3に記載の電源装置のスイッチングレギュレータ回路111は、コントローラ320に電力を供給する。本実施例のレーザビームプリンタは、画像形成を行う通常モードと、省電力を実現する低消費電力モード(省電力モードともいう)の動作モードを切替可能である。例えば、省電力モードでは、コントローラ320のみに電力を供給する等、負荷を軽くして消費電力を低減させることができる。レーザビームプリンタの動作モードが通常モードの場合には、実施例1〜3に記載の電源装置のスイッチングレギュレータ回路111は、感光ドラム311を回転するため、又はシートを搬送する各種ローラ等を駆動するためのモータ等の駆動部に電力を供給する。また、コントローラ320は、動作モードが通常モードの場合には、実施例3の図4に示す駆動回路403を介して、電磁リレー402を導通(電力供給路の接続)状態に設定する。一方、レーザビームプリンタの動作モードが省電力モードの場合には、実施例1〜3に記載の電源装置のスイッチングレギュレータ回路111は、コントローラ320に電力を供給する。そして、コントローラ320は、電磁リレー402を遮断(電力供給路の切断)状態に設定する。
以上説明したように、本実施例によれば、交流電源からの入力電圧の低下状態に応じた電源装置の制御を行うことができる。
100 商用交流電源
110 電源制御IC
111 スイッチングレギュレータ回路
112 切替回路
120、121、122 分圧抵抗

Claims (11)

  1. 交流電源から入力される交流電圧から直流電圧を生成する電圧生成手段と、
    前記交流電圧に応じた電圧を出力する出力手段と、
    前記電圧生成手段を制御する制御手段であって、前記出力手段より出力される前記電圧が所定の電圧よりも低いことを検知すると、前記電圧生成手段による前記直流電圧の生成を停止する前記制御手段と、
    前記交流電圧の供給が遮断されたことを検知する検知手段と、
    を備え、
    前記出力手段は、前記検知手段が前記交流電圧の供給が遮断されたことを検知すると、前記出力手段が出力する前記電圧を、前記交流電圧の供給が遮断される前よりも高い電圧に補正することを特徴とする電源装置。
  2. 前記検知手段は、
    前記交流電源から入力される交流電圧を整流する第一の整流部と、
    前記第一の整流部で整流された電圧が充電される第一のコンデンサと、
    前記第一のコンデンサに充電された電圧を分圧する抵抗と、
    前記抵抗に分圧された電圧に応じて、オン状態又はオフ状態を切り替えるスイッチと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第一の整流部は、前記入力される交流電圧を半波整流することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記第一の整流部は、前記入力される交流電圧を全波整流することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  5. 前記出力手段は、
    前記交流電源から入力される交流電圧を整流する第二の整流部と、
    前記第二の整流部で整流された電圧が充電される第二のコンデンサと、
    前記第二のコンデンサに充電された電圧を分圧する第一の抵抗、第二の抵抗、及び第三の抵抗と、
    を有し、
    前記スイッチがオフ状態の場合には、直列に接続された前記第一の抵抗と前記第二の抵抗により分圧された電圧を出力し、
    前記スイッチがオン状態の場合には、並列に接続された前記第二の抵抗及び前記第三の抵抗に直列に接続された前記第一の抵抗により分圧された電圧を出力することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記第二の整流部は、前記入力される交流電圧を半波整流することを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記第二の整流部は、前記入力される交流電圧を全波整流することを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  8. 前記第二のコンデンサに充電された前記電圧は、前記電圧生成手段に入力されることを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. 前記検知手段の前記第一のコンデンサ及び前記抵抗による時定数は、前記出力手段の前記第二のコンデンサ、前記第一の抵抗、前記第二の抵抗、及び前記第三の抵抗による時定数よりも小さいことを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の電源装置。
  10. 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  11. 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
    前記記録材に担持された未定着のトナー像を加熱するヒータ回路を有する定着装置と、
    前記交流電源から前記ヒータ回路への電力供給路に配置され、前記電力供給路の接続又は切断を行うリレーと、
    請求項2から請求項9のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備え、
    前記出力手段の前記第一の整流部は、前記リレーの後段に接続されていることを特徴とする画像形成装置。
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