JP5409248B2 - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、ドラム式洗濯乾燥機及びドラム式洗濯乾燥機用モータに関する。
現在のドラム式洗濯乾燥機は、洗濯槽の回転軸にモータを直結して駆動する方式(以降、ダイレクトドライブ方式)が主流となってきている。通常、ドラム式洗濯乾燥機においては、洗い工程は洗濯槽を低速高トルクで駆動し、脱水工程は高速低トルクで駆動する必要がある。モータ効率は回転数とトルクで決まるため、一般的には低速高トルクで駆動する洗い工程でモータ効率が最大となるようにモータを設計するため、高速低トルクで駆動する脱水工程では、モータ効率が低い領域で使われ、消費電力が増大する問題があった。また、脱水工程でモータ効率が最大になるようにモータを設計した場合には、洗い工程での効率が悪くなってしまっていた。
上記問題を回避するための手法として、モータ駆動状態に応じ、モータの固定子巻線の接続状態を切り替える方式が示されている(特許文献1参照)。当該方式では、洗い工程において、モータの誘起電圧定数が大きくなるように切り替え、脱水工程において、モータの誘起電圧定数が小さくなるように切り替える。これにより、各工程においてモータ効率が高いところで使用することができる。
特開2003−18879号公報
特許文献1の技術の場合、各工程において高効率で駆動することが可能である。一般に、脱水工程の高回転時には弱め界磁制御を行うが、特許文献1のように巻線の並列接続で弱め界磁制御を行った場合、永久磁石の磁界を弱めるエネルギーも弱くなるので、モータ損失である鉄損が大きくなる。また、巻線の直並列接続を行うと却って消費電力が増加する。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、脱水工程でのモータ効率を向上しつつ消費電力の低減が図れるドラム式洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のドラム式洗濯乾燥機は、筐体と、この筐体に回転可能に支持された回転ドラムと、この回転ドラムを駆動するモータとインバータ装置とを備え、インバータ装置でモータが電圧制御で駆動される洗濯工程と弱め界磁制御で駆動される脱水工程とを有する洗濯乾燥機において、モータは、ステータコアのスロット中に施された三相巻線の各相に電源入力側の第一の巻線(A巻線)と中性点側の第二の巻線(B巻線)がそれぞれ分割して設けられ、洗濯工程では、各相のA巻線の反電源入力側である終端と各相のB巻線の電源入力側である始端を接続し、各相のB巻線の終端どうしを接続して、A巻線とB巻線を直列接続したY結線を構成してインバータ装置でモータを駆動し、脱水工程では、各相のA巻線終端どうしを接続してY結線を構成し、各相のB巻線終端どうしを接続してY結線を構成し、各相のA巻線及びB巻線の始端側を接続して並列接続のY結線とし、弱め界磁制御によって駆動する構成とし、該モータのステータコアを構成する電磁鋼板の板厚を0.3mm以下にしたものである。
また、ドラム式洗濯乾燥機の場合、通常、モータのコアの電磁鋼板には価格と性能のバランスを考え板厚0.5mmが使用される。電磁鋼板の板厚0.5mmのモータにおいて、巻線の並列接続で弱め界磁制御の脱水工程を行った場合、永久磁石の磁界を弱めるエネルギーも弱くなるので、モータ損失である鉄損が大きくなり、巻線の直並列接続を行うと却って消費電力が増加することを実験的に確認した。そこで、本発明ではモータのステータコアの電磁鋼板に板厚0.3mm以下を使用することによって、巻線の並列接続で弱め界磁制御の脱水工程を行った場合の鉄損を低減でき、巻線の直並列接続を行っても消費電力を低減できることが可能となる。
本発明によれば、脱水工程でのモータ効率を向上し,消費電力の低減が可能なドラム式洗濯乾燥機を実現できる。
本発明の一実施形態に関わるドラム式洗濯乾燥機の外観図である。 本発明の一実施形態に関わるドラム式洗濯乾燥機の制御システムのブロック図である。 本発明の一実施形態に関わるドラム式洗濯乾燥機の制御システムのブロック図である。 本発明の一実施形態に関わるドラム式洗濯乾燥機のモータ制御手段のブロック図である。 三相交流電力をモータ212に印加したときに流れる電流波形図である。 本発明の一実施形態に関わるステータの平面図と断面図である。 本発明の一実施形態に関わるモータの斜視図である。 本発明の一実施形態に関わるドラム式洗濯乾燥機の右側面の部分断面図である。 本発明の第一の実施形態であるモータの断面図である。 本発明の一実施形態に関わる省エネカーブである。 本発明の一実施形態に関わる電磁鋼板の板厚基準での省エネカーブである。 本発明の第二の実施形態であるモータの断面図である。
以下、本発明の一実施形態に関わるドラム式洗濯乾燥機を、図1〜図11を参照して説明する。
図1は、本実施形態に関わるドラム式洗濯乾燥機100の外観図である。
ドラム式洗濯乾燥機100は、前面パネルが開口した筐体101と、四隅にゴム製の脚を有する筐体ベース102とを備え、筐体101の開口部にはドア103が開閉可能なように取り付けられている。また、筐体101は、洗濯物を入れる回転可能な洗濯槽104と、洗濯槽104を包括する外槽105を備えている。
図2,図3は、本実施形態に関わるドラム式洗濯乾燥機100における制御システムのブロック図である。
工程制御手段201は、洗濯,脱水などの工程実施状態に応じて回転数指令情報202、接続切替指令情報203を出力する。モータ制御手段204は、モータ212の回転数が回転数指令情報202に収束するように、PWM制御信号206を出力する。また、リレー切替制御手段205は接続切替指令情報203に応じて電磁リレー制御信号209を出力する。
なお、工程制御手段201とモータ制御手段204とリレー切替制御手段205は、マイクロコンピュータ(CPU)により構成され、ROM(図示せず)に内蔵されたプログラムが実行されることにより機能が実現されるようになっている。
インバータ207は、複数のトランジスタを備え、PWM制御信号206を基に直流電源208を三相交流電力に変換し、電磁リレー装置210を介し、三相交流電力をモータ212に供給する。電磁リレー装置210は電磁リレー制御信号209を基に電磁リレー211a〜211fを同時にすべて切り替える。
モータ212は、三相の永久磁石同期電動機であり、U相,V相,W相のステータ巻線213a〜213f(ステータ巻線)を巻回した42スロットのステータと、このステータ内で回転可能に保持されている56極のロータとを備え、ロータの外周表面に貼付されている複数の永久磁石とステータが発生する回転磁界との相互作用により、ロータが回転する。ロータと洗濯槽104は回転軸で直結されており、ロータの回転と同期して洗濯槽104が回転する。
モータ212に備えられたステータ巻線213a〜213fは、電磁リレー装置210に備えられた電磁リレー211a〜211fの切り替え状態によって接続が変更される。電磁リレー211a〜211fを図2に示すように切り替えた場合、U相に相当するステータ巻線213aとステータ巻線213b、V相に相当するステータ巻線213cとステータ巻線213d、W相に相当するステータ巻線213eとステータ巻線213fはそれぞれ直列に接続され、誘起電圧定数が大きくなる。そのため、モータ効率が低速高トルクの動作に適した状態となる。電磁リレー211a〜211fを図3に示すように切り替えた場合、ステータ巻線213aとステータ巻線213cとステータ巻線213eのY結線とステータ巻線213b,ステータ巻線213d,ステータ巻線213fのY結線がそれぞれ並列になるような2重のY結線として接続され、誘起電圧定数が小さくなる。そのため、モータ効率が高速低トルクの動作に適した状態となる。
モータ電流検出装置216は、モータ212の各相に流れる電流値を、モータ電流情報217として出力する。
回転数検出装置214は、モータ212のロータの回転数情報215を出力する。
上述のとおり各相のステータ巻線は2分割しており、分割したステータ巻線の電源入力側の巻線をA巻線とよび、中性点側の巻線をB巻線と呼ぶ。
図2,図3で説明すると、A巻線はU相が巻線213b、V相が巻線213d、W相が巻線213fとなり、B巻線はU相が巻線213a、V相が巻線213c、W相が巻線213eとなる。
また各巻線の電源入力側を始端、中性点側を終端と呼ぶ。
前記説明と一部重複するが、モータの巻線接続に限定した説明をすると、各工程における上記各巻線の接続は、洗濯工程では、各相のA巻線始端から電源入力し、同相のA巻線終端とB巻線始端を接続し、各相のB巻線終端どうしを短絡することで中性点を形成し、Y結線接続を構成することでモータ効率が、本工程の低速高トルクに適した状態となる。
また脱水工程では、各相のA巻線始端とB巻線始端は同相で接続し電源入力し、各相のA巻線終端どうしを短絡し中性点を形成し、さらに各相のB巻線終端どうしも短絡し中性点を形成し、たがいの中性点は、中性線で接続しない2重Y結線接続を構成することでモータ効率が、本工程の高速低トルクに適した状態となる。
なおB巻線終端は洗濯、脱水の両工程において短絡状態となる固定中性点である。
図6は本実施例によるステータ501の平面図とその断面図で三相の各相巻線はまず、A巻線始端部507よりA巻線終端部508まで巻き、次に各相はB巻線始端部509より同巻線終端部510まで巻く。
本例では42スロットの3相であるため、1相は14スロットで構成し、また各相巻線は2分割しているのでA巻線が7スロット、B巻線が7スロットとなる。
巻線後の巻線端部は、樹脂絶縁物504で一体成形された端子部に保持し、圧接端子などにより固定される。
A巻線の両端部と、B巻線の始端部には電源供給するためタブ付端子505を使用し、B巻線の終端部は、固定中性点であるため、タブのない端子506を三相短絡させ中性点を形成している。
各巻線の始端部と終端部の周方向の相互位置は、巻線が2分割されることから相対角度θ=160±20°の位置範囲に形成される。
樹脂絶縁物504で一体成形された端子部は三相がセットになっており、各巻線の始端部と終端部に形成されるので計4箇所形成される。
なお樹脂絶縁物504の材質としては、ガラス繊維などを含有したPBT(ポリブチレンテレフタレート)を使用している。
図7はモータである駆動部ユニットで、外槽フランジ512に中心位置をあわせてステータ501をネジ513により固定し、ステータ501の内径側にはロータ511が外槽フランジ512の中央部に設け、2個の軸受け(図示せず)にて支持された出力回転軸517にネジにより固定される。
図8に示すように、ドラムが後方に傾斜したドラム式洗濯乾燥機100では、ドラムの傾斜角度に沿って外槽514や、外層に固定しているモータ212も傾斜するので、本体取付け位置においてステータ501の出力軸水平面515より下側にある部分は、本体背面側から見た場合、奥側へ遠のき、逆に出力軸水平面515より上側にある部分は手前側へ近づくことから前記4箇所の端子部は、出力軸水平面515より下側に配置されるものは手前側に近づけるためにステータ501の上段部502に設置することで作業を容易にし、逆に出力軸水平面515より上側に配置させるものは、本体の背面板516との干渉を避けるためステータの下段部503に設置している。
よって図6で説明すると上記4箇所の端子部は、A巻線始端部505とB巻線終端部510が出力軸水平面515より下側にくるためステータの上段部502に設置し、A巻線終端部508とB巻線始端部509は出力軸水平面515より上側にくるためステータの下段部503に設置している。
図9は、本発明の第一の実施形態であるモータの断面図である。
ステータ501とロータ511の構成を示した拡大概略図である。
ロータヨーク522の外周にはロータ下側コア520が配設され、その上部には永久磁石521が構成されている。そして、その上部には、ロータ上側コア519が配置されている。また、ステータ501は、電磁鋼板を積層して構成されたステータコア518を有し、永久磁石521と対向して配置されている。このステータコア518には、ステータ巻線213が巻回されている。
次に、図2に示した工程制御手段201のプログラムの処理内容について説明する。
工程制御手段201は、洗い工程,すすぎ工程,脱水工程,乾燥工程の各工程の組合せからなる洗濯動作を順に実施する。
洗い,すすぎ,乾燥工程においては、モータ212を低速高トルクで駆動する。そのため、工程開始前に、ステータ巻線213a〜213fが直列接続になるように接続切替指令情報203を出力し、電磁リレー211a〜211fを切り替える。その後、洗いおよびすすぎ工程を開始する。
脱水工程においては、モータ212を高速低トルクで駆動する。そのため、工程開始前に、ステータ巻線213a〜213fが並列接続になるように接続切替指令情報203を出力し、電磁リレー211a〜211fを切り替える。その後、脱水工程を開始する。
このとき、バスタオルのような吸水量が非常に多い洗濯物が洗濯槽104に入っている場合、モータ212の起動時に出力トルクが不足し、モータ212を起動できないことがある。この場合は、ステータ巻線213a〜213fが直列接続になるように接続切替指令情報203を出力し、電磁リレー211a〜211fを切り替える。その後、脱水工程を開始する。具体的には、モータ212の回転数が回転数指令情報202に達しない期間が規定時間を超えた場合にモータ212の起動を失敗したとみなし、モータ212が停止している時にステータ巻線213a〜213fが直列接続になるように電磁リレー211a〜211fを切り替える。
次に、モータ制御手段204とリレー切替制御手段205のプログラムの処理内容について説明する。
図4は、モータ制御手段204に内蔵されたプログラムの機能ブロック図である。
モータ制御手段204は、回転数情報215が回転数指令情報202に収束するようにPWM制御信号206を出力するモータ回転数制御手段301と、モータ電流情報217から最大電流情報303を出力する最大値検出手段302と、最大電流情報303から電流比情報305を出力する電流比演算手段304と、電流比情報305に基づいてモータ停止指令307を出力する電磁リレー異常検知手段306とを備える。
リレー切替手段205は、接続切替指令情報203に応じて電磁リレー制御信号209を変化させることで、電磁リレー211a〜211fを切り替える。ただし、モータ212に通電を行っている状態で切り替えを実施すると、モータ電流に大きな変動が発生し、モータ212から異音が発生するおそれがあり、さらに電磁リレー211a〜211fの電気的寿命を縮めるおそれがある。そのため、モータ212への通電を停止し、回転が停止した状態で、電磁リレー211a〜211fの切り替えを実施する。具体的には、回転数情報215がゼロではない場合は、電磁リレー制御信号209を変化させず、回転数情報215がゼロになった時点で接続切替指令情報203に応じて電磁リレー制御信号209を変化させる。
次に、電磁リレー211a〜211fの異常状態について説明する。
電磁リレー211a〜211fの内、1〜5つの電磁リレーに溶着もしくは接触不良が発生した場合、モータ212の各相の巻線インピーダンスに偏りが発生する。例として、電磁リレー211a,211bの2つが溶着した場合を挙げる。ステータ巻線213a〜213fが図3のようにA,B巻線が並列接続された状態から、直列接続になるように接続切替指令情報203を出力した場合、U相は電磁リレー211a,211bが溶着しているのでステータ巻線213bは結線から切り離され、ステータ巻線213aのみが接続された状態となり、V相とW相はそれぞれ直列接続に切り替わる。したがって、U相の抵抗成分とインダクタンス成分はV相,W相の1/2となる。
図5は三相交流電力をモータ212に印加したときに、各相に流れる電流の波形図である。
各相のインピーダンスが同等である状態で三相交流電力を印加すると、図5の(A)に示すように各相に同じ波高値の電流が流れるが、上記のようにインピーダンスに偏りがある状態では、図5の(B)に示すように各相で異なる波高値の電流が流れ、異音や過電流の原因となる。
そこで本実施例では、各相の電流の波高値を計測し、各相で比較することで電流の偏りを検知する。電流の偏りを検出した場合は、モータ停止指令情報307によりモータ212を停止し異音や過電流の発生を防ぐ。
以上を踏まえ、モータ制御手段204のプログラムの処理内容として、各相の電流の偏りを検知する手順について説明する。
最大値検出手段302は、各相に流れる電流の波高値を求めるため、モータ電流情報217から規定時間内における各相の電流の最大値を計測し、最大値電流情報303として出力する。
続いて電流比演算手段304は、最大値電流情報303からU相とV相の電流比、V相とW相の電流比、W相とU相の電流比を演算する。電流比の演算は除算により行い、2相の内電流値が大きい方を被除数、電流値が小さい方を除数とする。つまり、2相の電流値が近い値であるほど、電流比は1に近づき、逆に2相の電流値が離れた値であるほど、電流比は1より大きな値となる。電流比演算手段304は、得られた3種類の電流比を電流比情報305として出力する。
続いて電流偏り検知手段306は、電流比情報305から得られた3種類の電流比のいずれかが規定値以上であった場合、電流に偏りがあると判断し、モータ212を停止するようモータ停止指令情報307を出力する。
以上の処理により、電磁リレー211a〜211fの溶着もしくは接触不良に起因するインピーダンスの偏りを各相の電流の波高値を比較することで、電流偏りに起因する異音や過電流の発生を事前に防止するドラム式洗濯乾燥機が実現可能になる。
本実施例においては、洗い工程,すすぎ工程,脱水工程,乾燥工程の各工程の組合せで洗濯動作を実施するが、先述のようにステータ巻線213a〜213fを直列接続に切り替える工程は洗い工程,すすぎ工程,乾燥工程であり、並列接続に切り替える工程は脱水工程のみである。そのため、洗濯動作全体の中において、直列接続と並列接続とでは、並列接続を使用する期間の方が短い。そこで、本実施例では、電磁リレー装置210を、電磁リレー211a〜211fに通電を行わない時に直列接続に切り替え、通電を行う時に並列接続に切り替える構成とした。
以上により、電磁リレー211a〜211fに通電を行う時間を最小限に抑えることができるため、消費電力の低減が可能となる。
したがって、電圧制御で回転駆動できる回転数に対して運転する最高運転回転数が数倍の時には強い弱め制御動作に入る。
図10は本発明の一実施形態に関わる省エネカーブである。
図10において、横軸に(弱め界磁での最高運転回転数)/(電圧制御で回転駆動できる回転数)を回転数比としてp.u.で表し(回転数比4以上で実験)、縦軸に弱め界磁制御でのモータ電力量低減率(%)をとり、ステータコア518の電磁鋼板に0.5mm厚みを使用した場合で巻線の直列回路で弱め界磁した場合をD印、同一コアを使用し並列回路で弱め界磁した場合をP1印、並列回路(1)は並列回路で弱め界磁して電磁鋼板に0.35mm厚みを使用した場合でP2印、並列回路(2)は並列回路で弱め界磁して電磁鋼板に0.27mm厚みを使用した場合でP3印、並列回路(3)は並列回路で弱め界磁して電磁鋼板に0.20mm厚みを使用した場合をP4印で表した。なお図11は横軸に電磁鋼板の板厚をとった場合の省エネカーブである。
図10より、D印の直列回路からP1印の単に並列回路にした場合はモータ電力量低減率がプラス、すなわちモータ消費電力量が増加し、省エネに逆行する結果となった。この理由は直列回路では弱め界磁電流を流した場合の巻線起磁力が大きく、鉄損が小さくなるのに対し、並列回路では弱め界磁電流を流した場合の巻線起磁力が小さく、鉄損が大きくなるため、銅損の低下量に対して鉄損の増加量が上回ることによる。
これより、脱水工程での弱め界磁制御でモータ消費電力量を低減するには鉄損を低減すれば良いことになる。しかし、図11にも示すように、電磁鋼板に0.35mm厚みを使用した並列回路(1)(図中のP2印)ではモータ消費電力量が増加し、省エネに逆行する結果となった。これに対し、電磁鋼板に0.27mm厚みを使用した並列回路(2)(図中のP3印)、電磁鋼板に0.20mm厚みを使用した並列回路(3)(図中のP4印)の場合はモータ消費電力量が減少し、省エネ効果が得られる結果を得た。すなわち、単に電磁鋼板を薄板化すれば良いものではなく、ある薄さ以上に薄くする最適値があることを実験的に見出した。上記結果を勘案すれば、最適な電磁鋼板の厚みは0.3mm以下になる。
上記実施例ではステータコアの電磁鋼板のみを薄板化したものであるから、必然的にロータコアの電磁鋼板より薄板化となる。
次に、本発明の第二の実施形態であるモータの断面図を図12に示す。
図9に示した断面図と異なるのは、ロータヨーク522の外周にロータ下側コア520、その上部に永久磁石521、その上部にロータ上側コア519を配置し、ステータコア518の積厚より永久磁石521の長さとロータ上側コア519の積厚を短く構成したものである。また、ロータ511の永久磁石521の軸方向端面からの漏れ磁束を位置センサ523(ホールIC)で感知して磁極位置を検出しているため、ステータコア518における片方の軸方向端面と、永久磁石521とロータ上側コア519の軸方向端面を一致させ、ステータコア518の積厚より永久磁石521の長さとロータ上側コア519の積厚を短く構成している。
脱水工程での弱め界磁制御でモータ消費電力量を低減するには、永久磁石521の長さをステータコア518の積厚より短くすることによって、ステータコアの渦電流が低減でき鉄損を低減することができるが、永久磁石の長さを短くすると発生する総磁束量が減少し、洗い工程で必要な最大トルクが得られないために、洗い工程の巻数(直列接続時)を増加する必要がある。巻数を増加させると銅損が増加するため、永久磁石の長さは(永久磁石を短くした場合の鉄損低減率>巻数アップの銅損率)を満たすことができる範囲とすることが望ましい。
本実施例の構成において、上記ステータコア518の積厚より永久磁石521の長さとロータ上側コア519の積厚を短く構成した場合でも単にステータコア518の積厚より永久磁石521の長さを短くすれば良いのではなく、最適値が存在することを確認した。ステータコア518の積厚より永久磁石521の長さを10%と7.5%短くした場合には脱水時の消費電力量の低減を図ることができ、良好な動作を得ることができたが、ステータコア518の積厚より永久磁石521の長さを15%短くした場合は、(永久磁石を短くした場合の鉄損低減率<巻数アップの銅損率)となって消費電力量を低減できなかっただけでなく、永久磁石の効果を十分に引き出せないため、洗い工程での電源電流が規格値をオーバーする現象が発生した。すなわち、今回の実験結果より、本実施例の構成においては、ロータを構成する永久磁石521の軸方向の長さはステータコア518の積厚との差が、10%以下に短くすれば良いことが判った。
以上により、本発明では脱水工程でモータ効率を向上して消費電力の低減が図れるドラム式洗濯乾燥機を提供できる。
100 ドラム式洗濯乾燥機
101 筐体
102 筐体ベース
103 ドア
104 洗濯槽
105 外槽
201 工程制御手段
202 回転数指令情報
203 接続切替指令情報
204 モータ制御手段
205 リレー切替制御手段
206 PWM制御信号
207 インバータ
208 直流電源
209 電磁リレー制御信号
210 電磁リレー装置
211a〜211f 電磁リレー
212 モータ
213a〜213f ステータ巻線
214 回転数検出装置
215 回転数情報
216 モータ電流検出装置
217 モータ電流情報
301 モータ回転数制御手段
302 最大値検出手段
303 最大値電流情報
304 電流比演算手段
305 電流比情報
306 電流偏り検知手段
307 モータ停止指令情報
401u,402u U相電流
401v,402v V相電流
401w,402w W相電流
501 ステータ
502 ステータ上段部
503 ステータ下段部
504 樹脂絶縁物
505 タブ付端子
506 タブなし端子
507 Aコイル始端端子部
508 Aコイル終端端子部
509 Bコイル始端端子部
510 Bコイル終端端子部
511 ロータ
512 外槽フランジ
513 ネジ
514 外槽
515 出力軸水平面
516 背面板
517 回転軸
518 ステータコア
519 ロータ上側コア
520 ロータ下側コア
521 永久磁石
522 ロータヨーク
523 位置センサ

Claims (4)

  1. 筐体と、この筐体に回転可能に支持された回転ドラムと、この回転ドラムを駆動するモータとインバータ装置とを備え、インバータ装置でモータが電圧制御で駆動される洗濯工程と弱め界磁制御で駆動される脱水工程とを有する洗濯乾燥機において、
    前記モータは、ステータコアのスロット中に施された三相巻線の各相に第一の巻線と第二の巻線をそれぞれ分割して有し、
    洗濯工程では、各相の第一の巻線と第二の巻線を直列接続したY結線で構成してインバータ装置でモータを駆動し、
    脱水工程では、各相の第一の巻線と第二の巻線を並列接続し、Y結線に構成すると共に弱め界磁制御によってモータを駆動し、
    前記モータのステータコアを構成する電磁鋼板の板厚を0.3mm以下にし
    前記モータの前記ステータを構成する電磁鋼板の板厚を、前記モータの前記ロータを構成する電磁鋼板の板厚より薄くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 前記電圧制御での前記モータの最大回転数と前記弱め界磁制御での前記モータの最大運転回転数の比が4以上であることを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  3. 請求項1において、
    前記モータのステータコアの軸方向長さよりも、前記モータのロータを構成する永久磁石の軸方向長さを短くしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  4. 請求項3において、
    漏れ磁束を感知して磁極位置を検出する位置センサを有し、
    前記ステータを構成するステータコアの軸方向前記位置センサ側端面と、ロータを構成する前記永久磁石の軸方向前記位置センサ側端面を一致させたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
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