JP2003018879A - 洗濯機及び永久磁石形直流モータ - Google Patents

洗濯機及び永久磁石形直流モータ

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JP2003018879A
JP2003018879A JP2001196446A JP2001196446A JP2003018879A JP 2003018879 A JP2003018879 A JP 2003018879A JP 2001196446 A JP2001196446 A JP 2001196446A JP 2001196446 A JP2001196446 A JP 2001196446A JP 2003018879 A JP2003018879 A JP 2003018879A
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magnet type
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Isamu Nitta
勇 新田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力の増加を極力抑制しつつ、永久磁石
形直流モータの駆動状態に対応して誘起電圧定数が最適
となるように設定することができる洗濯機を提供する。 【解決手段】 ブラシレスDCモータ8の各相巻線12
U,12V,12Wを洗い用巻線12Ua,12Va,
12Waと脱水用巻線12Ub,12Vb,12Wbと
で構成し、制御部19は、インバータ17の出力端子1
7U〜17Wと洗い用巻線12Ua〜12Wa及び脱水
用巻線12Ub〜12Wbとの接続を、洗濯運転の行程
に応じてスイッチ18U〜18Wにより切り替えてブラ
シレスDCモータ8を回転駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撹拌翼や回転槽な
どの負荷が永久磁石形直流モータの駆動軸に直結された
状態で駆動されるように構成される、所謂ダイレクトド
ライブ方式の洗濯機、及びその洗濯機に用いられる永久
磁石形直流モータに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】撹拌翼や回転槽などの
負荷を、ベルトやギヤなどを含む減速機構を介すことな
く永久磁石形直流モータの駆動軸に直結した状態で駆動
する構成の洗濯機としては、例えば特許2905119
号がある。斯様にして駆動対象をダイレクトドライブす
ることで、従来必要用としていた減速機構が原因となっ
て運転時に発生させていた騒音や振動を効果的に抑制す
ることが可能となっている。
【0003】ところで、ブラシレスDCモータなどの永
久磁石形直流モータでは、回転子が回転することで固定
子巻線に誘起電圧が発生する。誘起電圧の発生効率を示
す誘起電圧定数は、(1)式で表される。 (誘起電圧定数)=(誘起電圧)/(回転数) =(鎖交磁束量)・(巻線巻回数)・α …(1) 但し、αは比例定数である。
【0004】また、トルクの発生効率であるトルク定数
は、(2)式で表される。 (トルク定数)=(トルク)/(電流) …(2) 尚、誘起電圧定数とトルク定数は、(3)式で示される
ように単純な比例関係にある。 (トルク定数)=(誘起電圧定数)・β …(3) 但し、βは比例定数である。よって、モータの回転数
は、(4)式で表される。
【0005】 (回転数)=((印加電圧)−(電流)・(巻線抵抗)・γ) /(誘起電圧定数) =((印加電圧)−((トルク)/((誘起電圧定数)・β) ・(巻線抵抗)・γ)/(誘起電圧定数)…(4) 但し、γは、巻線に印加する電圧と巻線に流れる電流と
の位相差で決まる定数である。
【0006】ここで、洗濯機、又は洗濯乾燥機における
モータの駆動状態は、洗い時には高トルクかつ低回転数
になり、脱水や乾燥時には低トルクかつ高回転数とな
る。しかし、民生機器である洗濯機等では、電源の規格
によって電流を大きくするのには限界がある。そのた
め、誘起電圧定数は、本来電流を多く必要とする高トル
クかつ低回転数となる駆動状態について、電流の不足を
補うように大きく設定する必要がある。
【0007】ところが、誘起電圧定数を大きく設定する
と脱水時等には高回転数を得にくくなることから、従来
の洗濯機では、印加電圧の位相を制御することで(4)
式における定数γが小さくなるように設定し、高回転数
を得るようにしている。しかしながら、斯様な制御方式
では、脱水時に固定子巻線に流れる電流量が増加するた
め、消費電力が大きくなってしまう。
【0008】特に、ダイレクトドライブ方式の洗濯機に
おいては洗い時と脱水時とのモータの回転数差が極めて
大きくなるため、モータの電気的定数と負荷の駆動状態
との不整合が消費電力の増加或いは効率の低下に与える
影響も大きくなることから、無視することができない問
題となっていた。
【0009】また、脱水時においてモータが高速回転し
ている状態で力行から回生に移行すると、モータは発電
機として動作し誘起電圧を発生するようになる。その場
合、固定子巻線の誘起電圧定数が大きく設定されている
と発生する誘起電圧のレベルも上昇することから、関連
する電気的構成部品の耐圧を高く設定しなければならな
いという問題もある。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、消費電力の増加を極力抑制しつつ、
永久磁石形直流モータの駆動状態に対応して誘起電圧定
数が最適となるように設定することができる洗濯機、及
びその洗濯機に使用される永久磁石形直流モータを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の洗濯機は、撹拌翼や回転槽などの負
荷が永久磁石形直流モータの駆動軸に直結された状態で
駆動されるように構成されるものにおいて、前記負荷の
駆動状態に応じて前記永久磁石形直流モータの固定子巻
線の接続状態を変化させることで、該永久磁石形直流モ
ータの誘起電圧定数を変更する誘起電圧定数変更手段を
備えたことを特徴とする。
【0012】斯様に構成すれば、固定子巻線の接続状態
を変化させて永久磁石形直流モータの誘起電圧定数を変
更するので、従来のように負荷の駆動状態に応じて印加
電圧の位相を制御する必要がなく、電流の増加を抑制し
ながら誘起電圧定数を容易に変化させることができる。
また、永久磁石形直流モータが高速回転している状態で
回生に移行した場合でも、誘起電圧定数を変更すること
で発生する誘起電圧のレベルを低く抑えることも可能と
なる。そして、洗濯運転の行程に応じて負荷の駆動状
態,即ち永久磁石形直流モータの回転状態が大きく変化
するダイレクトドライブ方式の洗濯機に対してその効果
を有効に適用することができる。
【0013】この場合、請求項2に記載したように、誘
起電圧定数変更手段を、各相毎に用意された複数の巻線
を、負荷の駆動状態に応じて選択的に切り換えるように
構成すると良い。斯様に構成すれば、誘起電圧の発生に
寄与する巻回数が適正となる巻線に接続を切り替えて使
用することができる。
【0014】また、請求項3に記載したように、永久磁
石形直流モータの各相巻線に、巻線の接続状態を切り換
えるための接続分岐点を1つ以上備えて、誘起電圧定数
変更手段を、前記接続分岐点における接続を切り換える
ように構成しても良い。斯様に構成すれば、誘起電圧定
数を変更する場合に巻線の一部を共有することができ
る。
【0015】更に、請求項4に記載したように、誘起電
圧定数変更手段を、永久磁石形直流モータの低速回転領
域では各相毎に用意された複数の巻線を直列に接続し、
永久磁石形直流モータの高速回転領域では前記複数の巻
線を並列に接続するように切り換える構成とするのが好
ましい。
【0016】斯様に構成すれば、誘起電圧定数を変更し
た場合でも巻線の全てを使用するので使用効率が向上す
る。また、常に全ての巻線によってトルクが発生するの
で、トルクの発生箇所が偏在することがなく振動や騒音
がより低減されると共に、各巻線間における熱的平衡が
維持される。加えて、並列接続時には巻線の抵抗値が下
がるので、銅損を減少させることもできる。
【0017】また、請求項5に記載したように、永久磁
石形直流モータの相数を三とし、誘起電圧定数変更手段
を、永久磁石形直流モータの低速回転領域では各相巻線
をY結線するように接続を切り換え、永久磁石形直流モ
ータの高速回転領域では各相巻線をΔ結線するように接
続を切り換える構成としても良い。斯様に構成すれば、
各相毎に複数の巻線を用意せずとも、結線方式を切り替
えることで誘起電圧定数を変化させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1及び図2を参照して説明する。図2は、ダイレ
クトドライブ方式の洗濯機における要部の構成を示す縦
断側面図である。尚、外箱やサスペンションなどについ
ては図示を省略している。図2中上方には、ポリアセタ
ール樹脂を成型した水槽1があり、その水槽1の内部に
は、ステンレスと樹脂との複合構造からなる脱水桶(回
転槽)2と、ポリブチレン樹脂で形成された撹拌翼3と
が配置されている。
【0019】撹拌翼3には、洗い駆動用のシャフト4が
固着されている、そのシャフト4は、外周部に配置され
る脱水駆動用の中空シャフト5に対して摺動状態で回転
自在となるように係支されている。水槽1の下部には、
機構部を支える基部6が固着されており、中空シャフト
5は、玉軸受7を介して基部6に回転自在となるように
支持されている。尚、シャフト4及び5は、ブラシレス
DCモータ(永久磁石形直流モータ)8の回転子9の一
部を構成するものである。
【0020】また、基部6には、積層珪素鋼板で構成さ
れる固定子鉄心11と、その固定子鉄心11に巻回され
ている巻線(固定子巻線)12とを有するブラシレスD
Cモータ8の固定子13が固着されている。
【0021】シャフト4の下端側には、回転子9を構成
するヨーク14の中心部が取り付けられている。ヨーク
14は、極浅いカップの上下を反転させた形状をなして
おり、その外周部内面側には、永久磁石15が固定子1
3と対向するように接着固定されている。
【0022】固定子13の下端側には、クラッチ16が
配置されている。クラッチ16は、回転子9の回転力
を、洗い時にはシャフト4を介して撹拌翼3に伝達し、
脱水時にはシャフト5を介して脱水桶2に伝達するよう
に切り替える作用をなす。
【0023】図1は、ブラシレスDCモータ(以下、単
にモータと称す)8を駆動するインバータ17と、モー
タ8の巻線12とを中心とする構成を示す図である。三
相のモータ8は、巻線12U,12V,12Wを備えて
おり、これらの各相巻線12U,12V,12Wは、洗
濯機の洗い時に通電が行われる洗い用巻線12Ua,1
2Va,12Waと、脱水時に通電が行われる脱水用巻
線12Ub,12Vb,12Wbとで構成されている。
尚、洗い用巻線12Ua〜12Waの巻回数は、脱水用
巻線12Ub〜12Wbの巻回数よりも多くなるように
設定されている。また、運転時に流れる電流の容量を考
慮して巻線径が選択されている。
【0024】そして、洗い用巻線12Ua〜12Waと
脱水用巻線12Ub〜12Wbの一端は夫々共通に接続
されY(スター)結線されており、他端は、切替えスイ
ッチ(3路スイッチ,誘起電圧定数変更手段)18U〜
18Wの2つの固定接点18Ua,17Ub〜18W
a,Wbに夫々接続されている。また、切替えスイッチ
18U〜18Wの可動接点18Uc〜18Wcは、イン
バータ17の各相出力端子17U〜17Wに夫々接続さ
れている。切替えスイッチ18U〜18Wの切替え制御
は、インバータ17に制御指令を出力する制御部(誘起
電圧定数変更手段)19によって行われる。
【0025】制御部19は、マイクロコンピュータ等で
構成されており、制御プログラム及びユーザの操作に基
づいてインバータ17に制御指令を与え、モータ8を回
転駆動することで洗濯機の運転制御を行うようになって
いる。即ち、制御部19は、周知のように、例えば、モ
ータ8の回転子9に取り付けたホールIC等の位置セン
サ(図示せず)より出力される位置検出信号に基づいて
転流タイミングを演算し、インバータ17の主回路を構
成するIGBT(図示せず)等のスイッチング素子を駆
動するようになっている。
【0026】次に、本実施例の作用について説明する。
制御部19は、洗濯機の一連の運転行程において、撹拌
翼3を例えば20(N・m),100(rpm)の高ト
ルク,低回転数で駆動する洗いモードでは、切替えスイ
ッチ18U〜18Wの可動接点18Uc〜18Wcを固
定接点18Ua〜18Wa側に接続するように切り替
え、インバータ17により洗い用巻線12Ua〜12W
aに通電を行ってモータ8を駆動する。尚、図1
(a),(b)では、通電が行われている巻線を実線
で、通電が行われていない巻線を破線で示している。
【0027】一方、脱水桶2を例えば2(N・m),1
000(rpm)の低トルク,高回転数で駆動する脱水
モードでは、切替えスイッチ18U〜18Wの可動接点
18Uc〜18Wcを固定接点18Ub〜18Wb側に
接続するように切り替え、脱水用巻線12Ub〜12W
bに通電を行ってモータ8を駆動する。
【0028】従って、洗濯モードでは、巻回数が多い洗
い用巻線12Ua〜12Waに通電を行うことで誘起電
圧定数が高くなるように設定し、高トルクを容易に得る
ことを可能とすると共に、脱水モードでは、巻回数が少
ない脱水用巻線12Ub〜12Wbに通電を行うことで
誘起電圧定数が低くなるように設定し、高回転数を容易
に得ることを可能とする。尚、誘起電圧定数が低くなる
ように設定すると電流が増加するが、同時に巻線抵抗が
小さくなるので結果として損失を低く押さえることがで
きる。
【0029】以上のように本実施例によれば、モータ8
の各相巻線12U,12V,12Wを洗い用巻線12U
a,12Va,12Waと脱水用巻線12Ub,12V
b,12Wbとで構成し、制御部19は、インバータ1
7の出力端子17U〜17Wと洗い用巻線12Ua〜1
2Wa及び脱水用巻線12Ub〜12Wbとの接続を、
洗濯運転の行程に応じてスイッチ18U〜18Wにより
切り替えてモータ8を回転駆動するようにした。
【0030】従って、従来のように負荷の駆動状態に応
じて印加電圧の位相を制御する必要がなく、電流の増加
を抑制しながら誘起電圧定数を容易に変化させることが
できる。そして、誘起電圧の発生に寄与する巻回数が適
正となる巻線に接続を切り替えることで、モータ8を、
洗い,濯ぎ運転や脱水運転のように駆動状態が異なる運
転モードにおいて夫々最適な誘起電圧定数を付与して駆
動することができるので、巻線12U〜12Wによる電
力消費を抑制して効率を向上させることができる。
【0031】また、脱水行程における高速回転時には誘
起電圧定数が低い巻線12Ub〜12Wbを使用するの
で、モータ8が回生状態に移行した場合に、巻線12U
b〜12Wbにおいて発生する誘起電圧レベルを低く抑
えることができ、スイッチ18U〜18W等の関連する
電気的構成部品の耐圧が低いものを洗濯することが可能
となる。加えて、洗濯運転の行程に応じて負荷の駆動状
態,即ちモータ8の回転状態が大きく変化するダイレク
トドライブ方式の洗濯機に対してその効果を有効に適用
することができる。
【0032】図3は本発明の第2実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実
施例では、モータ8の各相巻線12U,12V,12W
に代えて、各相巻線(固定子巻線)20U,20V,2
0Wが配置されている。各相巻線20U,20V,20
Wは、2組の巻線20Ua〜20Wa及び20Ub〜2
0Wbからなり、これら2組の巻線の間には、接続分岐
点となる切替えスイッチ(誘起電圧定数変更手段)21
U〜21Wが配置されている。これらがブラシレスDC
モータ(永久磁石形直流モータ)22を構成している。
【0033】切替えスイッチ21U〜21Wの各可動接
点21Ua〜20Waは、巻線20Ua〜20Waの一
端に接続されており、切替えスイッチ21U〜21Wの
固定接点21Ub〜21Wbは、巻線20Ub〜20W
bの一端に接続されている。巻線20Ub〜20Wbの
他端は共通に接続されており、切替えスイッチ21U〜
21Wの固定接点21Uc〜21Wcも共通に接続され
ている。そして、制御部19が、切替えスイッチ21U
〜21Wの切替え制御を行うようになっている。その他
の構成については第1実施例と同様である。
【0034】次に、第2実施例の作用について説明す
る。制御部19は、洗濯機の洗い、濯ぎ行程時には、切
替えスイッチ21U〜20Wの各可動接点21Ua〜2
1Waを固定接点21Ub〜21Wb側に接続させて、
2組の巻線20Ua〜20Wa及び20Ub〜20Wb
を直列に接続した状態にする。すると、巻線の巻回数が
増加するので、高トルク低回転の駆動状態に適合した誘
起電圧定数を設定することになる。
【0035】そして、脱水行程では、制御部19は各可
動接点21Ua〜21Waを固定接点21Uc〜21W
c側に接続させて、巻線20Ua〜20Waのみを用い
るようにし、巻線の巻回数を洗い行程よりも減少させて
低トルク高回転の駆動状態に適合した誘起電圧定数を設
定する。即ち、巻線20Ua〜20Wa及び20Ub〜
20Wbが洗い用巻線に対応し、巻線20Ua〜20W
aは脱水用巻線を兼用している。
【0036】以上のように第2実施例によれば、モータ
22の2組の巻線20Ua〜20Wa及び20Ub〜2
0Wbの間に切替えスイッチ21U〜21Wを配置し、
制御部19は、切替えスイッチ21U〜21Wを切り替
えて運転を行うので、誘起電圧定数を変更する場合に巻
線の一部20Ua〜20Waを共有することができ、第
1実施例に比較してより少ない巻線量でモータ22を小
形に構成することが可能となる。
【0037】図4は本発明の第3実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第3実
施例のブラシレスDCモータ(永久磁石形直流モータ)
23は、2組の巻線(固定子巻線)24Ua〜24Wa
及び24Ub〜24Wbを備えており、これら2組の巻
線の間には、切替えスイッチ25U〜25Wが配置され
ている。
【0038】切替えスイッチ25U〜25Wはシーソー
スイッチで構成されている。その構成は各相で同様であ
るから、以下、切替えスイッチ25Uについて説明す
る。切替えスイッチ25Uの可動接点25Uaは、巻線
24Uaの一端(インバータ17の出力端子側)に接続
されており、可動接点25Ubは巻線24Uaの他端に
接続されている。切替えスイッチ25Uの固定接点25
Ucは、巻線24Uaの一端に接続されており、固定接
点25Udは巻線24Uaの他端(中性点)に接続され
ている。
【0039】切替えスイッチ25Uは、可動接点25U
bが固定接点25Ucに接続される状態と、可動接点2
5Uaが固定接点25Ucに接続され且つ可動接点25
Ubが固定接点25Udに接続される状態とが切替え可
能となっている。そして、制御部19が、切替えスイッ
チ25U〜25Wの切替え制御を行うようになってい
る。その他の構成については第1実施例と同様である。
【0040】次に、第3実施例の作用について説明す
る。制御部19は、洗濯機の洗い、濯ぎ行程時には、切
替えスイッチ25U〜25Wの各可動接点25Ub〜2
5Wbを固定接点25Uc〜25Wc側に接続させて、
2組の巻線24Ua〜24Wa及び24Ub〜24Wb
を直列に接続した状態にする。すると、巻線の巻回数が
増加するので、高トルク低回転の駆動状態に適合した誘
起電圧定数を設定することになる。
【0041】そして、脱水行程では、制御部19は各可
動接点25Ua,25Ub〜25Wa,25Wbを固定
接点25Uc,25Ud〜25Wc,25Wd側に接続
させて、2組の巻線24Ua〜24Wa及び24Ub〜
24Wbを並列に接続した状態に切換える。すると、誘
起電圧の発生に寄与する巻回数が洗い行程の場合よりも
減少して、低トルク高回転の駆動状態に適合した誘起電
圧定数が設定される。即ち、巻線24Ua〜24Wa及
び24Ub〜24Wbが洗い用巻線,脱水用巻線を兼用
している。
【0042】以上のように第3実施例によれば、モータ
23の2組の巻線24Ua〜24Wa及び24Ub〜2
4Wbの間に切替えスイッチ25U〜25Wを配置し、
制御部19は、切替えスイッチ25U〜25Wを切り替
えて運転を行うので、誘起電圧定数を変更する場合でも
巻線の全てを使用するので使用効率が向上し、第2実施
例に比較してより少ない巻線量でモータ23を小形に構
成することが可能となる。
【0043】また、常に全ての巻線24Ua〜24Wa
及び24Ub〜24Wbによりトルクが発生するので、
トルクの発生箇所が偏在することがなくモータ23の振
動や騒音をより低減することができると共に、各巻線2
4間における熱的平衡を維持してモータ23の特性を安
定させることができる。加えて、並列接続時には巻線の
抵抗値が下がるので銅損を減少させることもでき、効率
を更に向上させることが可能となる。
【0044】図5は本発明の第4実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第4実
施例のブラシレスDCモータ(永久磁石形直流モータ)
26は、巻線(固定子巻線)27U〜27Wを備えてお
り、これらの巻線27U〜27Wの中性点側には、切替
えスイッチ(3路スイッチ)28U〜28Wが配置され
ている。
【0045】切替えスイッチ28U〜28Wの可動接点
28Ua〜28Waは、各相巻線27U〜27Wに接続
されており、固定接点28Ub〜28Wbは中性点に共
通に接続されている。そして、固定接点28Ucは、イ
ンバータ17の出力端子17Wに接続され、固定接点2
8Vcは出力端子17Uに接続され、固定接点28Wc
は出力端子17Vに接続されている。そして、制御部1
9が、切替えスイッチ28U〜28Wの切替え制御を行
うようになっている。その他の構成については第1実施
例と同様である。
【0046】次に、第4実施例の作用について説明す
る。制御部19は、洗濯機の洗い、濯ぎ行程時には、切
替えスイッチ28U〜28Wの各可動接点28Ua〜2
8Waを固定接点28Ub〜28Wb側に接続させて、
巻線27U〜27WをY結線接続する。そして、脱水行
程では、制御部19は各可動接点28Ua〜28Waを
固定接点28Uc〜28Wc側に接続させて、巻線27
U〜27WをΔ結線接続に切換える。
【0047】即ち、同じ巻回数の巻線接続をY結線から
Δ結線に切換えた場合には、誘起電圧の発生に寄与する
巻線数は√3:1となる。従って、洗い、濯ぎ行程時に
は、Y結線,脱水行程時にはΔ結線に切換えることで、
誘起電圧の発生に寄与する巻線数を増減させて、夫々の
駆動状態に適合した誘起電圧定数を設定することができ
る。
【0048】以上のように第4実施例によれば、制御部
19は、モータ26の巻線27U〜27Wの接続状態
を、切替えスイッチ28U〜28WによりY結線,Δ結
線に切換えて洗濯機の運転を行うので、第3実施例と同
様に、巻線27U〜27Wの誘全てを使用して起電圧定
数を変更することができる。また、各相毎に複数の巻線
を用意せずとも誘起電圧定数を変化させることができ
る。
【0049】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。洗濯機は、洗濯物の乾燥行程を行う
機能を備えているものでも良い。第2実施例において、
接続分岐点を各相毎に2つ以上設けても良い。永久磁石
形直流モータの相数は、三に限ることなく適宜変更すれ
ば良い。ブラシ付の永久磁石形直流モータに適用しても
良い。
【0050】
【発明の効果】本発明の洗濯機によれば、撹拌翼や回転
槽などの負荷を永久磁石形直流モータによって直接駆動
する場合に、誘起電圧定数変更手段が負荷の駆動状態に
応じて永久磁石形直流モータの固定子巻線の接続状態を
変化させ、モータの誘起電圧定数を変更するので、従来
のように負荷の駆動状態に応じて印加電圧の位相を制御
する必要がなく、電流の増加を抑制しながら誘起電圧定
数を容易に変化させることができる。そして、永久磁石
形直流モータの固定子巻線による電力消費を抑制して効
率を向上させることができ、洗濯運転の行程に応じて永
久磁石形直流モータの回転状態が大きく変化するダイレ
クトドライブ方式に、その効果を有効に適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であり、ブラシレスDCモ
ータを駆動するインバータと、モータの巻線とを中心と
する構成を示す図
【図2】ダイレクトドライブ方式の洗濯機における要部
の構成を示す縦断側面図
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
2は脱水桶(回転槽)、3は撹拌翼、8はブラシレスD
Cモータ(永久磁石形直流モータ)、12U〜12Wは
巻線(固定子巻線)、18U〜18Wは切替えスイッチ
(誘起電圧定数変更手段)、19は制御部(誘起電圧定
数変更手段)、20U〜20Wは巻線(固定子巻線)、
21U〜21Wは切替えスイッチ(誘起電圧定数変更手
段)、22,23はブラシレスDCモータ(永久磁石形
直流モータ)、24U〜24Wは巻線(固定子巻線)、
25U〜25Wは切替えスイッチ(誘起電圧定数変更手
段)、26はブラシレスDCモータ(永久磁石形直流モ
ータ)、27U〜27Wは巻線(固定子巻線)、28U
〜28Wは切替えスイッチ(誘起電圧定数変更手段)を
示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撹拌翼や回転槽などの負荷が永久磁石形
    直流モータの駆動軸に直結された状態で駆動されるよう
    に構成される洗濯機において、 前記負荷の駆動状態に応じて前記永久磁石形直流モータ
    の固定子巻線の接続状態を変化させることで、該永久磁
    石形直流モータの誘起電圧定数を変更する誘起電圧定数
    変更手段を備えたことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 誘起電圧定数変更手段は、各相毎に用意
    された複数の巻線を、負荷の駆動状態に応じて選択的に
    切り換えるように構成されていることを特徴とする洗濯
    機。
  3. 【請求項3】 永久磁石形直流モータの各相巻線に、巻
    線の接続状態を切り換えるための接続分岐点を1つ以上
    備え、 誘起電圧定数変更手段は、前記接続分岐点における接続
    を切り換えることを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 誘起電圧定数変更手段は、永久磁石形直
    流モータの低速回転領域では各相毎に用意された複数の
    巻線を直列に接続し、永久磁石形直流モータの高速回転
    領域では前記複数の巻線を並列に接続するように切り換
    えることを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 永久磁石形直流モータの相数は三であ
    り、 誘起電圧定数変更手段は、永久磁石形直流モータの低速
    回転領域では各相巻線をY結線するように接続を切り換
    え、永久磁石形直流モータの高速回転領域では各相巻線
    をΔ結線するように接続を切り換えることを特徴とする
    請求項1記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載の洗濯機
    に使用されることを特徴とする永久磁石形直流モータ。
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