JP2644386B2 - 洗濯機 - Google Patents
洗濯機Info
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- JP2644386B2 JP2644386B2 JP3088883A JP8888391A JP2644386B2 JP 2644386 B2 JP2644386 B2 JP 2644386B2 JP 3088883 A JP3088883 A JP 3088883A JP 8888391 A JP8888391 A JP 8888391A JP 2644386 B2 JP2644386 B2 JP 2644386B2
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- Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
- Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
- Control Of Direct Current Motors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,洗濯機における洗い,
脱水等を行う主モータ(DCブラシレスモータ)の回転
制御により,比較的小型ながら1台のモータで低速回転
から高速回転まで対応させることのできる洗濯機に関す
る。
脱水等を行う主モータ(DCブラシレスモータ)の回転
制御により,比較的小型ながら1台のモータで低速回転
から高速回転まで対応させることのできる洗濯機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の全自動洗濯機においては,単相誘
導モータとギア等による変速切換手段およびプーリとベ
ルトで構成される減速手段とを用いて,洗いやすすぎ等
の低速運転時はモータ回転数を2段減速して攪拌翼を低
速回転させ,脱水等の高速運転時には前記減速手段のみ
を用いて回転槽を高速回転させている。また,ドラム式
洗濯機においては,2台の単相誘導モータを用いて,各
々を低速用と高速用に使い分けている。また,前記2例
と異なり,モータ自体の回転数を制御する構成もあり,
全自動洗濯機においてDCブラシレスモータを使用して
その固定子巻線に加える線間印加電圧をパルス幅変調
し,低速運転と高速運転とで数倍の変速を行うものや,
ドラム式洗濯機において整流子モータを位相制御して低
速から高速運転まで1台のモータで対応するものもあ
る。
導モータとギア等による変速切換手段およびプーリとベ
ルトで構成される減速手段とを用いて,洗いやすすぎ等
の低速運転時はモータ回転数を2段減速して攪拌翼を低
速回転させ,脱水等の高速運転時には前記減速手段のみ
を用いて回転槽を高速回転させている。また,ドラム式
洗濯機においては,2台の単相誘導モータを用いて,各
々を低速用と高速用に使い分けている。また,前記2例
と異なり,モータ自体の回転数を制御する構成もあり,
全自動洗濯機においてDCブラシレスモータを使用して
その固定子巻線に加える線間印加電圧をパルス幅変調
し,低速運転と高速運転とで数倍の変速を行うものや,
ドラム式洗濯機において整流子モータを位相制御して低
速から高速運転まで1台のモータで対応するものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において,
単相誘導モータを使用するときにはモータ自体に変速機
能がないため,変速切換手段や減速手段を使わざるを得
ない。そのためギア駆動等による騒音の発生や機械的構
成部が複雑になる問題点があった。また,整流子モータ
を位相制御して回転数を変える構成では,低速時のトル
クを得ると共に高速時の高回転を得ようとすると,大型
かつ大出力のモータを使わざるを得ず,洗濯機の大型
化,コストアップをまねき,また,ブラシモータとして
不可避のブラシ摩擦音による騒音発生,ブラシ寿命等の
問題点を有していた。さらに,DCブラシレスモータの
回転数制御を行うものにおいて,モータ固定子巻線に加
える線間印加電圧の導通期間にパルス幅変調をかけるだ
けでは,数倍の変速比しか得られず全自動洗濯機のよう
な大きい変速を必要とする場合に低速時のトルクを得る
ため,変速切換手段なしで低速から高速まで所望の回転
数とトルクを得ようとすると,大型かつ大出力のモータ
を使わざるを得ず,洗濯機が必要以上に大型化し且つコ
ストアップして実用的でなかった。本発明は上記課題を
解決するため,比較的小型のDCブラシレスモータを回
転制御して,変速切換手段を用いることなく低速回転か
ら高速回転まで対応させることを目的とする。
単相誘導モータを使用するときにはモータ自体に変速機
能がないため,変速切換手段や減速手段を使わざるを得
ない。そのためギア駆動等による騒音の発生や機械的構
成部が複雑になる問題点があった。また,整流子モータ
を位相制御して回転数を変える構成では,低速時のトル
クを得ると共に高速時の高回転を得ようとすると,大型
かつ大出力のモータを使わざるを得ず,洗濯機の大型
化,コストアップをまねき,また,ブラシモータとして
不可避のブラシ摩擦音による騒音発生,ブラシ寿命等の
問題点を有していた。さらに,DCブラシレスモータの
回転数制御を行うものにおいて,モータ固定子巻線に加
える線間印加電圧の導通期間にパルス幅変調をかけるだ
けでは,数倍の変速比しか得られず全自動洗濯機のよう
な大きい変速を必要とする場合に低速時のトルクを得る
ため,変速切換手段なしで低速から高速まで所望の回転
数とトルクを得ようとすると,大型かつ大出力のモータ
を使わざるを得ず,洗濯機が必要以上に大型化し且つコ
ストアップして実用的でなかった。本発明は上記課題を
解決するため,比較的小型のDCブラシレスモータを回
転制御して,変速切換手段を用いることなく低速回転か
ら高速回転まで対応させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は,巻線を設けた固定子と永久磁石による回転
子とを備えて構成されるDCブラシレスモータにより,
回転槽または攪拌翼を回転させる洗濯機において,前記
DCブラシレスモータを高速回転させる脱水等の洗濯状
態における前記固定子巻線に加える線間印加電圧の導通
角を,前記DCブラシレスモータを低速回転させる洗い
やすすぎ等の洗濯状態における前記固定子巻線に加える
線間印加電圧の導通角より大とする導通角制御により上
記洗濯状態に応じて前記DCブラシレスモータを回転制
御することを特徴とする洗濯機として構成されている。
の本発明は,巻線を設けた固定子と永久磁石による回転
子とを備えて構成されるDCブラシレスモータにより,
回転槽または攪拌翼を回転させる洗濯機において,前記
DCブラシレスモータを高速回転させる脱水等の洗濯状
態における前記固定子巻線に加える線間印加電圧の導通
角を,前記DCブラシレスモータを低速回転させる洗い
やすすぎ等の洗濯状態における前記固定子巻線に加える
線間印加電圧の導通角より大とする導通角制御により上
記洗濯状態に応じて前記DCブラシレスモータを回転制
御することを特徴とする洗濯機として構成されている。
【0005】
【作用】本発明によれば,洗い,脱水等を行う主モータ
にDCブラシレスモータを使用する洗濯機において,比
較的小型な1つのDCブラシレスモータで,洗いやすす
ぎの低速から脱水といった高速まで数10倍の変速を得
るために,DCブラシレスモータの固定子巻線に加える
線間印加電圧の導通角を,洗い時等の低速回転時と,脱
水時等の高速回転時とで変えてDCブラシレスモータを
回転制御する。脱水時等の高速回転時には導通角を大き
くして高速回転領域を上げ,洗い時等の低速回転時には
導通角を小さくしてDCブラシレスモータへの入力を減
らし,最高回転数を低下させて大トルクが得られるよう
制御する。また,導通角の大きい高速回転領域内,導通
角の小さい低速回転領域内それぞれにおける回転数の制
御は,固定子巻線に加える線間印加電圧をパルス幅変調
することにより行う。
にDCブラシレスモータを使用する洗濯機において,比
較的小型な1つのDCブラシレスモータで,洗いやすす
ぎの低速から脱水といった高速まで数10倍の変速を得
るために,DCブラシレスモータの固定子巻線に加える
線間印加電圧の導通角を,洗い時等の低速回転時と,脱
水時等の高速回転時とで変えてDCブラシレスモータを
回転制御する。脱水時等の高速回転時には導通角を大き
くして高速回転領域を上げ,洗い時等の低速回転時には
導通角を小さくしてDCブラシレスモータへの入力を減
らし,最高回転数を低下させて大トルクが得られるよう
制御する。また,導通角の大きい高速回転領域内,導通
角の小さい低速回転領域内それぞれにおける回転数の制
御は,固定子巻線に加える線間印加電圧をパルス幅変調
することにより行う。
【0006】
【実施例】次に,本発明をドラム式洗濯機に適用した具
体例について説明する。ドラム式洗濯機に適用した場合
に,そのモータに要求される条件は苛酷であり,本構成
は他の全自動洗濯機等に同様に適用できるものである。
まず,図6を用いてドラム式洗濯機の構成を説明する。
ドラム式洗濯機は,外箱1の内部に水槽2がバネ16に
よって弾性的に支持され,洗濯物を収納する回転槽3
は,前記水槽2の内部に収納され,その側板に固着され
た回転槽水平軸4が前記水槽2に軸受15を介して回転
自在に軸支されている。回転槽3は,洗濯液の通水及び
脱水液の排出のため,周壁部5の全面に多数の小穴6が
開口され,前記周壁部5にバッフル板7が回転槽水平軸
4に平行に内側に向けて突出して設けられている。回転
槽3には,洗濯物を出し入れする投入口8が設けられ,
回転槽の停止時にはこの投入口8が上方に位置するよう
になっている。このドラム式洗濯機における洗い動作
は,投入口8から回転槽3内に洗濯物を投入し,給水管
10から水槽2内へ供給された洗濯液に浸漬させた後,
回転槽3を低速で回転駆動させることによって洗いを行
う。このとき,前記洗濯物は回転槽3の回転から生じる
遠心力により周壁部5に押し付けられると共に,バッフ
ル板7によって回転槽3の上部頂点近くまで持ち上げら
れた後,自重により回転槽3の底部に落下し,この動作
が繰り返され,洗濯物は落下時の衝撃力によりたたき洗
いされる。また,脱水動作は,水槽2の内部に溜られた
洗濯液を排水管17より排水した後,回転槽3を高速で
回転させることにより,前記洗濯物を遠心力により周壁
部5に押し付けて,洗濯物に含まれた洗濯液を前記の小
穴6より排出し,洗濯物を脱水する。前記の回転槽3の
回転は,DCブラシレスモータ11(以下,モータと呼
ぶ)からモータプーリ12を介してベルト14で回転槽
プーリ13に伝達駆動される。モータ11については,
前記の洗い時は洗濯液に浸漬された洗濯物を持ち上げよ
うとするため,低速(プーリ比=8で約400rpm )で
はあっても大きなトルクが必要(布量5kgで最大約38
kg・cm)となり,脱水時は小さなトルク(布量5kgで約
2.5kg・cm)でよいが,高速回転(プーリ比=8で約
8000rpm )を実現させなければならない。このモー
タ11の構成を図7により説明する。このモータ構成は
本実施例に用いた一構成例であり,本発明を限定するも
のではない。モータ11の回転子である永久磁石18
は,フェライト材料のリング状で8極着磁しており,回
転子軸19は軸受20を介してモータケース21に回転
自在に軸受されている。 また,固定子22は3相を成す
ように巻線が巻かれ,前記のモータケース21に固定さ
れている。また,前記回転子の回転角度位置は,永久磁
石18の周辺に120°単位で配置された3ヶのホール
センサ23により検知される。
体例について説明する。ドラム式洗濯機に適用した場合
に,そのモータに要求される条件は苛酷であり,本構成
は他の全自動洗濯機等に同様に適用できるものである。
まず,図6を用いてドラム式洗濯機の構成を説明する。
ドラム式洗濯機は,外箱1の内部に水槽2がバネ16に
よって弾性的に支持され,洗濯物を収納する回転槽3
は,前記水槽2の内部に収納され,その側板に固着され
た回転槽水平軸4が前記水槽2に軸受15を介して回転
自在に軸支されている。回転槽3は,洗濯液の通水及び
脱水液の排出のため,周壁部5の全面に多数の小穴6が
開口され,前記周壁部5にバッフル板7が回転槽水平軸
4に平行に内側に向けて突出して設けられている。回転
槽3には,洗濯物を出し入れする投入口8が設けられ,
回転槽の停止時にはこの投入口8が上方に位置するよう
になっている。このドラム式洗濯機における洗い動作
は,投入口8から回転槽3内に洗濯物を投入し,給水管
10から水槽2内へ供給された洗濯液に浸漬させた後,
回転槽3を低速で回転駆動させることによって洗いを行
う。このとき,前記洗濯物は回転槽3の回転から生じる
遠心力により周壁部5に押し付けられると共に,バッフ
ル板7によって回転槽3の上部頂点近くまで持ち上げら
れた後,自重により回転槽3の底部に落下し,この動作
が繰り返され,洗濯物は落下時の衝撃力によりたたき洗
いされる。また,脱水動作は,水槽2の内部に溜られた
洗濯液を排水管17より排水した後,回転槽3を高速で
回転させることにより,前記洗濯物を遠心力により周壁
部5に押し付けて,洗濯物に含まれた洗濯液を前記の小
穴6より排出し,洗濯物を脱水する。前記の回転槽3の
回転は,DCブラシレスモータ11(以下,モータと呼
ぶ)からモータプーリ12を介してベルト14で回転槽
プーリ13に伝達駆動される。モータ11については,
前記の洗い時は洗濯液に浸漬された洗濯物を持ち上げよ
うとするため,低速(プーリ比=8で約400rpm )で
はあっても大きなトルクが必要(布量5kgで最大約38
kg・cm)となり,脱水時は小さなトルク(布量5kgで約
2.5kg・cm)でよいが,高速回転(プーリ比=8で約
8000rpm )を実現させなければならない。このモー
タ11の構成を図7により説明する。このモータ構成は
本実施例に用いた一構成例であり,本発明を限定するも
のではない。モータ11の回転子である永久磁石18
は,フェライト材料のリング状で8極着磁しており,回
転子軸19は軸受20を介してモータケース21に回転
自在に軸受されている。 また,固定子22は3相を成す
ように巻線が巻かれ,前記のモータケース21に固定さ
れている。また,前記回転子の回転角度位置は,永久磁
石18の周辺に120°単位で配置された3ヶのホール
センサ23により検知される。
【0007】次いで,図1に示す回路構成ブロック図を
用いて,DCブラシレスモータ11とその回転制御系に
ついて説明する。図1に示すように,制御用演算手段で
あるマイクロコンピュータ24は,商用電源25にDC
電源26を介して接続され,DC電源26で生成された
定電圧により駆動される。このマイクロコンピュータ2
4はモータ11の制御だけでなく,洗濯機の他の制御に
ついても用いられ,後記する回転子位置信号回路32や
PWM回路35の他に,給水弁や排水弁等の負荷を動作
させる負荷制御回路27,表示・操作部回路28,水位
センサや蓋スイッチ等のセンサ回路29にも接続されて
いる。また,モータ11は商用電源25にモータ用DC
電源30,トランジスタモジュール31を介して接続さ
れている。このトランジスタモジュール31は,モータ
用DC電源30により生成された例えば282VのDC
電圧を分配制御してモータ11の固定子巻線間に供給
し,モータ11を3相駆動するためのものであり,直流
モータの整流子に相当する。ここで,上記トランジスタ
モジュール31のベース(駆動)信号は,モータ11の
回転子回転角度位置に同期して生成される。モータ11
の回転子回転角度位置は,回転子である永久磁石18の
磁束をもとにホールセンサ23により検出される。ホー
ルセンサ23の出力は,回転子位置信号回路32を介し
て回転子位置信号として,マイクロコンピュータ24に
入力される。そして,該回転子位置信号をもとにマイク
ロコンピュータ24の内部演算処理により3相のトラン
ジスタモジュール31の各ベース制御信号が生成され
る。該各ベース制御信号は,回転数制御のためのPWM
回路35によりパルス幅変調され,さらにベースドライ
ブ回路36により増幅された後,トランジスタモジュー
ル31のベースに出力される。
用いて,DCブラシレスモータ11とその回転制御系に
ついて説明する。図1に示すように,制御用演算手段で
あるマイクロコンピュータ24は,商用電源25にDC
電源26を介して接続され,DC電源26で生成された
定電圧により駆動される。このマイクロコンピュータ2
4はモータ11の制御だけでなく,洗濯機の他の制御に
ついても用いられ,後記する回転子位置信号回路32や
PWM回路35の他に,給水弁や排水弁等の負荷を動作
させる負荷制御回路27,表示・操作部回路28,水位
センサや蓋スイッチ等のセンサ回路29にも接続されて
いる。また,モータ11は商用電源25にモータ用DC
電源30,トランジスタモジュール31を介して接続さ
れている。このトランジスタモジュール31は,モータ
用DC電源30により生成された例えば282VのDC
電圧を分配制御してモータ11の固定子巻線間に供給
し,モータ11を3相駆動するためのものであり,直流
モータの整流子に相当する。ここで,上記トランジスタ
モジュール31のベース(駆動)信号は,モータ11の
回転子回転角度位置に同期して生成される。モータ11
の回転子回転角度位置は,回転子である永久磁石18の
磁束をもとにホールセンサ23により検出される。ホー
ルセンサ23の出力は,回転子位置信号回路32を介し
て回転子位置信号として,マイクロコンピュータ24に
入力される。そして,該回転子位置信号をもとにマイク
ロコンピュータ24の内部演算処理により3相のトラン
ジスタモジュール31の各ベース制御信号が生成され
る。該各ベース制御信号は,回転数制御のためのPWM
回路35によりパルス幅変調され,さらにベースドライ
ブ回路36により増幅された後,トランジスタモジュー
ル31のベースに出力される。
【0008】次に,図3のタイミングチャートにより,
回転子位置信号とトランジスタモジュール31の各相の
ベース信号との関係を説明する。図3の回転子位置信号
は,上述のようにホールセンサ23の出力をもとに生成
され,回転子である永久磁石18のN極・S極に相当す
る位置が例えばオン・オフで示されている。8極を有す
る永久磁石18の場合,回転子位置信号は,一周期90
°でオン・オフを繰り返す。3ヶのホールセンサ23そ
れぞれからの回転子位置信号は,図中(1)(2)
(3)で示される。また,本実施例の場合,従来の洗濯
機に用いられたDCブラシレスモータの制御とは異な
り,モータ固定子巻線に加える線間印加電圧,即ち,ト
ランジスタモジュール31の各相のベース信号の導通角
が,洗い等の低速時に例えば一周期の90°に対して3
0°に設定されれば,脱水等の高速時にはそれよりも大
な45°に設定される。 例えば,CCW(反時計方向)
の低速時(実線で表記)のベース制御信号は,U相の場
合でみると,回転子位置信号(1)の立ち下がりでON
出力し,その後,回転子角度30°保持された後,オフ
される。従って,U相がオンされる期間は,一周期の1
/3となる。同様に,V相およびW相は各々回転子位置
信号(2)および(3)の立ち下がりを基準に出力制御
される。また,X,Y,Z相は各々回転子位置信号
(1),(2),(3)の立ち上がりを基準として,同
様に出力制御される。尚,導通角が30°保持された後
のオフ出力時期は,実際には例えばU相の場合で示す
と,回転子位置信号(2)の立ち下がりを検知すること
により設定される。一方,高速時(破線で表記)は回転
子角度を低速時より15°早めにオン出力するよう制御
して,導通角が45°に設定される。従って,各相がオ
ンされる期間は,一周期の1/2となり,高速回転が可
能となる。尚,15°早めにオン出力を行うためには,
例えば,U相の場合で示せば,回転子位置信号2の立ち
上がりを基準に行えばよい。CW(時計方向)のベース
信号のオン出力時期は,CCWの場合の立ち下がり基準
が立ち上がり基準となり,オフ出力時期はU,V,W相
及びX,Y,Z相の順序が逆になり,立ち上がりと立ち
下がりの基準を反対にすれば,図3に示すようになり,
CCW同様のモータ特性が得られる。
回転子位置信号とトランジスタモジュール31の各相の
ベース信号との関係を説明する。図3の回転子位置信号
は,上述のようにホールセンサ23の出力をもとに生成
され,回転子である永久磁石18のN極・S極に相当す
る位置が例えばオン・オフで示されている。8極を有す
る永久磁石18の場合,回転子位置信号は,一周期90
°でオン・オフを繰り返す。3ヶのホールセンサ23そ
れぞれからの回転子位置信号は,図中(1)(2)
(3)で示される。また,本実施例の場合,従来の洗濯
機に用いられたDCブラシレスモータの制御とは異な
り,モータ固定子巻線に加える線間印加電圧,即ち,ト
ランジスタモジュール31の各相のベース信号の導通角
が,洗い等の低速時に例えば一周期の90°に対して3
0°に設定されれば,脱水等の高速時にはそれよりも大
な45°に設定される。 例えば,CCW(反時計方向)
の低速時(実線で表記)のベース制御信号は,U相の場
合でみると,回転子位置信号(1)の立ち下がりでON
出力し,その後,回転子角度30°保持された後,オフ
される。従って,U相がオンされる期間は,一周期の1
/3となる。同様に,V相およびW相は各々回転子位置
信号(2)および(3)の立ち下がりを基準に出力制御
される。また,X,Y,Z相は各々回転子位置信号
(1),(2),(3)の立ち上がりを基準として,同
様に出力制御される。尚,導通角が30°保持された後
のオフ出力時期は,実際には例えばU相の場合で示す
と,回転子位置信号(2)の立ち下がりを検知すること
により設定される。一方,高速時(破線で表記)は回転
子角度を低速時より15°早めにオン出力するよう制御
して,導通角が45°に設定される。従って,各相がオ
ンされる期間は,一周期の1/2となり,高速回転が可
能となる。尚,15°早めにオン出力を行うためには,
例えば,U相の場合で示せば,回転子位置信号2の立ち
上がりを基準に行えばよい。CW(時計方向)のベース
信号のオン出力時期は,CCWの場合の立ち下がり基準
が立ち上がり基準となり,オフ出力時期はU,V,W相
及びX,Y,Z相の順序が逆になり,立ち上がりと立ち
下がりの基準を反対にすれば,図3に示すようになり,
CCW同様のモータ特性が得られる。
【0009】次に,図3のタイミングチャートに従って
駆動した場合のモータ実測特性を図4により説明する。
図においてA点とB点は,それぞれ前記のドラム式洗濯
機が必要とする動作点である。なお,実線は低速時,破
線は高速時の制御特性である。図4を参照すれば,モー
タ11の高速時の制御方法(導通角45°)では,A,
Bどちらの動作点をも満足していることが理解される。
しかし,回転槽の起動時や洗濯物がからまった場合のよ
うな洗い動作点Aについては,高トルクが要求される結
果,通電時間の長い,即ち消費電流が大きい高速時の制
御方法ではモータの発熱が高くなり過ぎ,モータを大型
化しなければならなくなる。もちろん,希土類等の永久
磁石を使用すれば,磁力が強くなるのでこの発熱は抑え
られるが,現在では希土類磁石は,フェライト磁石と比
較して20倍程度の価格であり,家電製品への採用は原
価的に困難な状況である。従って,洗い動作点Aについ
ては,消費電流の少ない低速時の制御方法(導通角30
°)が用いられる。 一方,脱水動作点Bでは,洗い動作
とは異なり,回転槽が回転し始めれば負荷トルクは変動
せず,且つ,回転加速時を過ぎればモータに必要とされ
るトルクは,回転機構の摩擦分だけであるので,導通角
を45°(各相の通電期間を一周期の1/2)にしても
消費電流は小さく,モータ発熱の心配は無い。また,低
速時の制御方法では,十分な速度がえられない。従っ
て,脱水動作点Bについては,高速時の制御方法(導通
角45°)が用いられる。これらのことが,本発明の重
要な特長で,安価な磁力の弱い磁石で小型形状ながら,
低速の大トルクから高速回転までを,変速切換手段なし
で駆動できる所以である。
駆動した場合のモータ実測特性を図4により説明する。
図においてA点とB点は,それぞれ前記のドラム式洗濯
機が必要とする動作点である。なお,実線は低速時,破
線は高速時の制御特性である。図4を参照すれば,モー
タ11の高速時の制御方法(導通角45°)では,A,
Bどちらの動作点をも満足していることが理解される。
しかし,回転槽の起動時や洗濯物がからまった場合のよ
うな洗い動作点Aについては,高トルクが要求される結
果,通電時間の長い,即ち消費電流が大きい高速時の制
御方法ではモータの発熱が高くなり過ぎ,モータを大型
化しなければならなくなる。もちろん,希土類等の永久
磁石を使用すれば,磁力が強くなるのでこの発熱は抑え
られるが,現在では希土類磁石は,フェライト磁石と比
較して20倍程度の価格であり,家電製品への採用は原
価的に困難な状況である。従って,洗い動作点Aについ
ては,消費電流の少ない低速時の制御方法(導通角30
°)が用いられる。 一方,脱水動作点Bでは,洗い動作
とは異なり,回転槽が回転し始めれば負荷トルクは変動
せず,且つ,回転加速時を過ぎればモータに必要とされ
るトルクは,回転機構の摩擦分だけであるので,導通角
を45°(各相の通電期間を一周期の1/2)にしても
消費電流は小さく,モータ発熱の心配は無い。また,低
速時の制御方法では,十分な速度がえられない。従っ
て,脱水動作点Bについては,高速時の制御方法(導通
角45°)が用いられる。これらのことが,本発明の重
要な特長で,安価な磁力の弱い磁石で小型形状ながら,
低速の大トルクから高速回転までを,変速切換手段なし
で駆動できる所以である。
【0010】ここまでは,洗い等の低速時と脱水等の高
速時とで導通角を変えることについて説明したが,次に
図2及び図5により所定導通角におけるモータの回転数
制御方法について説明する。上述した洗い動作点A,脱
水動作点B(図4参照)は,それぞれモータ出力の範囲
内にあり,導通角を変えることにより一つのDCブラシ
レスモータで,回転槽の駆動が可能であることを説明し
たが,実際の設定回転数での運転時には,これらの動作
点を通るようなモータ出力が必要となる。図5は,図3
で示した出力ベース信号(導通角30°,若しくは45
°)にパルス幅変調をかけた波形で,Aは約2/3のデ
ューティ比,Bは約1/3のデューティ比となってお
り,図5に示すように,このデューティ比を小さくすれ
ば,曲線が左下になって出力が低下していく。モータ1
1の駆動中,マイクロコンピュータ24は常に図3にあ
る回転子位置信号状態を検知しており,毎秒1回転の回
転数設定ならば,本実施例の場合,回転子位置信号の周
期が1/4秒(4周期で1回転のため)になるように,
前記のデューティ比を増減制御している。もし,計算し
た1/4秒たっても,回転子位置信号パルスが入力され
ないなら,負荷が大きく回転子の回転が遅れているとマ
イクロコンピュータ24は判断し,次回の出力ベース信
号のデューティ比を大きくする。逆に,計算した1/4
秒以前にパルスが入力されれば,回転子の回転が速すぎ
るとマイクロコンピュータ24は判断し,次回の出力ベ
ース信号のデューティ比を小さくする。このようにし
て,負荷の動作点を常に通るようにするので,モータは
負荷トルクの変動にもかかわらず,設定回転数が保たれ
る。以上のモータ回転数制御方法は本発明を限定するこ
とはなく,出力ベース信号のパルスごとに制御しなくて
も,回転数の安定性が少し悪くても良いのなら,例えば
1秒に1回の割合で前記のデューティ比を変更してもか
まわない。
速時とで導通角を変えることについて説明したが,次に
図2及び図5により所定導通角におけるモータの回転数
制御方法について説明する。上述した洗い動作点A,脱
水動作点B(図4参照)は,それぞれモータ出力の範囲
内にあり,導通角を変えることにより一つのDCブラシ
レスモータで,回転槽の駆動が可能であることを説明し
たが,実際の設定回転数での運転時には,これらの動作
点を通るようなモータ出力が必要となる。図5は,図3
で示した出力ベース信号(導通角30°,若しくは45
°)にパルス幅変調をかけた波形で,Aは約2/3のデ
ューティ比,Bは約1/3のデューティ比となってお
り,図5に示すように,このデューティ比を小さくすれ
ば,曲線が左下になって出力が低下していく。モータ1
1の駆動中,マイクロコンピュータ24は常に図3にあ
る回転子位置信号状態を検知しており,毎秒1回転の回
転数設定ならば,本実施例の場合,回転子位置信号の周
期が1/4秒(4周期で1回転のため)になるように,
前記のデューティ比を増減制御している。もし,計算し
た1/4秒たっても,回転子位置信号パルスが入力され
ないなら,負荷が大きく回転子の回転が遅れているとマ
イクロコンピュータ24は判断し,次回の出力ベース信
号のデューティ比を大きくする。逆に,計算した1/4
秒以前にパルスが入力されれば,回転子の回転が速すぎ
るとマイクロコンピュータ24は判断し,次回の出力ベ
ース信号のデューティ比を小さくする。このようにし
て,負荷の動作点を常に通るようにするので,モータは
負荷トルクの変動にもかかわらず,設定回転数が保たれ
る。以上のモータ回転数制御方法は本発明を限定するこ
とはなく,出力ベース信号のパルスごとに制御しなくて
も,回転数の安定性が少し悪くても良いのなら,例えば
1秒に1回の割合で前記のデューティ比を変更してもか
まわない。
【0011】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば,低速
回転時に大きなトルクが必要で高速回転も必要な洗濯機
の主となる駆動源として,DCブラシレスモータを低速
回転時と高速回転時とで導通角を分けて駆動すれば,こ
のDCブラシレスモータ自身の回転子を磁力の小さい安
価な永久磁石で構成でき,且つDCブラシレスモータが
小型形状となるので,洗濯機の価格低減や小型化に大き
く貢献できる。特にドラム式洗濯機にとっては,整流子
モータのような騒音や寿命問題も無く,1台のモータで
任意の回転槽回転数が得られるので非常に有効な効果を
奏する。
回転時に大きなトルクが必要で高速回転も必要な洗濯機
の主となる駆動源として,DCブラシレスモータを低速
回転時と高速回転時とで導通角を分けて駆動すれば,こ
のDCブラシレスモータ自身の回転子を磁力の小さい安
価な永久磁石で構成でき,且つDCブラシレスモータが
小型形状となるので,洗濯機の価格低減や小型化に大き
く貢献できる。特にドラム式洗濯機にとっては,整流子
モータのような騒音や寿命問題も無く,1台のモータで
任意の回転槽回転数が得られるので非常に有効な効果を
奏する。
【図1】 本発明実施例洗濯機の制御回路ブロック図。
【図2】 モータの回転数制御のパルス幅変調パターン
図。
図。
【図3】 モータの駆動信号タイミングチャート。
【図4】 モータの出力特性グラフ。
【図5】 モータのパルス幅変調による出力特性変化グ
ラフ。
ラフ。
【図6】 実施例ドラム式洗濯機の構成図。
【図7】 実施例モータの構成図。
3…回転槽 11…モータ 18…永久磁石(回転子) 22…固定子
Claims (2)
- 【請求項1】 巻線を設けた固定子と永久磁石による回
転子とを備えて構成されるDCブラシレスモータによ
り,回転槽または攪拌翼を回転させる洗濯機において, 前記DCブラシレスモータを高速回転させる脱水等の洗
濯状態における前記固定子巻線に加える線間印加電圧の
導通角を,前記DCブラシレスモータを低速回転させる
洗いやすすぎ等の洗濯状態における前記固定子巻線に加
える線間印加電圧の導通角より大とする導通角制御によ
り上記洗濯状態に応じて前記DCブラシレスモータを回
転制御することを特徴とする洗濯機。 - 【請求項2】 DCブラシレスモータの固定子巻線に加
える線間印加電圧をパルス幅変調して,前記DCブラシ
レスモータの回転数を上記洗濯状態の範囲内で制御する
請求項1記載の洗濯機。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3088883A JP2644386B2 (ja) | 1991-04-20 | 1991-04-20 | 洗濯機 |
US07/775,542 US5207764A (en) | 1990-10-16 | 1991-10-15 | Tumbler type washing/drying machine |
CA002053445A CA2053445C (en) | 1990-10-16 | 1991-10-15 | Tumbler type washing/drying machine and method of controlling the same |
EP91117635A EP0481442B1 (en) | 1990-10-16 | 1991-10-15 | Tumbler type washing/drying machine |
DE69112333T DE69112333T2 (de) | 1990-10-16 | 1991-10-15 | Trommelwaschmaschine/-trockner. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3088883A JP2644386B2 (ja) | 1991-04-20 | 1991-04-20 | 洗濯機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04322696A JPH04322696A (ja) | 1992-11-12 |
JP2644386B2 true JP2644386B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=13955391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3088883A Expired - Lifetime JP2644386B2 (ja) | 1990-10-16 | 1991-04-20 | 洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2644386B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3044125B2 (ja) * | 1992-04-20 | 2000-05-22 | シャープ株式会社 | 洗濯機 |
KR100206777B1 (ko) * | 1996-03-05 | 1999-08-02 | 구자홍 | 세탁기의 모타 제어방법 |
JP2017035202A (ja) | 2015-08-07 | 2017-02-16 | 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. | 洗濯機 |
JP2017038652A (ja) | 2015-08-17 | 2017-02-23 | 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. | 洗濯機 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH664654A5 (fr) * | 1981-12-18 | 1988-03-15 | Cerac Inst Sa | Procede et dispositif pour la commande d'un moteur a courant alternatif sans balai. |
-
1991
- 1991-04-20 JP JP3088883A patent/JP2644386B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04322696A (ja) | 1992-11-12 |
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Legal Events
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