JP5408859B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子写真方式を用いた複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置において、感光ドラムなどの像担持体上に形成した静電像を可視化する現像装置に関する。
電子写真プロセス方式を利用した画像形成装置においては、感光ドラムなどの像担持体の上に形成した静電像を、現像剤を備えた現像装置によりトナー像として可視化する。
現像装置としては、現像剤を担持搬送する現像スリーブを感光ドラムに対して所定の間隙(S−D(Sleeve−Drum)ギャップ)を有して配置し、この現像スリーブに現像バイアスを印加することで現像動作が行われる。現像バイアスとしては、直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスが用いられる。そして、現像スリーブの両端部に設けた当接部材(当接コロ)を感光ドラムに当接することで、前記所定の間隙を保持することができる。
このような構成においては、長期の使用より当接コロにトナーが付着したり、磨耗により磨り減るなどして、S−Dギャップが所定の距離を保証できなくなることがある。
ここで、現像バイアス波形の一例を図4に示している。図4の波形は、トナーを現像スリーブから感光ドラムへ向かう方向に付勢する電界を形成する第1のピーク値Vmaxが印加される時間T1を持っている。そして、反対にトナーを感光ドラムから現像スリーブに向かう方向に付勢する電界を形成する第2のピーク値Vminが印加される時間T2を持っている。このような波形を有するバイアスは、デューティバイアスと呼ばれている。このような現像バイアスは、事前に決められた基本波形を増幅回路で増幅することで生成することができる。そして、高画質な可視像を現像するためには、立ち上がりの素早い、矩形部分を備えた波形がすぐれている。
ところで、S−Dギャップに現像バイアスを印加した際には、S−Dギャップ間の静電容量に対する過渡応答のため、スリーブにおいて生じる電位変化に伴う波形の形状は、入力波形に対して変化する。
図3に、一般的なRC回路とその過渡特性を示す。スイッチSを閉じると、コンデンサ両端に電荷の充電が開始される。一定電圧を印加した場合にはコンデンサ両端電圧の立ち上がり時間は回路中の抵抗Rとコンデンサ容量Cの値に応じて決まる。また、電源電圧V0が大きい場合には電荷の充電も進み、素早く立ち上がる。画像形成装置における静電容量は、S−Dギャップ間の距離や、現像剤の材料的状態、磁気穂の形状等により決まる。例えば、S−Dギャップが小さい時には静電容量が大きく、電荷を蓄積する時間がかかるために、立ち上がり時の波形がなまる(図4破線)。この時は、現像性が低下し画像濃度の低下がおこる。
現像性の低下について、更に詳しく説明する。図7に現像バイアスを印加した時の磁気穂とトナー飛翔の模式図を示す。磁気穂の先端部分は感光ドラムとの距離が近く、電界が集中しやすい。またトナー同士は同極性の電荷を持ち斥力が常に働いている。このことから、トナーの飛翔は磁気穂先端に近い領域から、順次に起きる。現像バイアスの立ち上がりがなまった場合には、磁気穂の先端部分の電界の立ち上がりも遅くなる。したがって、トナーの飛翔は全体的に遅れて開始することになる。交流バイアスにおいて片方の電界がかかる時間は有限であるため、トナーの飛翔が遅れて開始するということは、飛翔するトナー量は全体的に低下し、結果、現像性(濃度)の低下につながる。
一方、S−Dギャップが大きい時には静電容量が小さく、瞬時に立ち上がる代わりにオーバーシュートが発生し、所定のVmaxを瞬間的に超える場合がある。図5はオーバーシュートの様子を表した図である。実線が基本波形であり、破線が静電容量が小さい時のオーバーシュートする波形を表している。このオーバーシュートが続くと、導電性の異物が現像剤に混入した際に、S−Dギャップでの異常放電を誘発する確率が大きくなる。ドラム表面近傍が起こると、その部位のドラム表面電位ポテンシャルが低下するため、リング状の不良画像(リングマーク)が発生する。
従って、所望の波形を有した現像バイアスを印加する事は、安定した現像性能を得るためには重要であると言える。
そこで、初期状態では、所定の設定を行うことで、図5の実線のような立ち上がりのはっきりした波形を保つことができる。現像器個々の初期のばらつきによる波形の変形を調整する方法としては、現像器に直列に波形整形用抵抗を接続する(例えば、特許文献1)等の方法が提案されている。
特開2000−214665号公報
しかしながら、S−Dギャップ間の距離や現像剤の材料的状態、磁気穂の形状等の変化に起因するS−D間の静電容量Cの変化は、時間の経過への依存度が高い現象である。よって、前述の特許文献1のように、本体電源側や現像器側各々で調節して所定の値になるようにしていても、長期間の装置の使用に伴って静電容量が変化しておくため、波形が異なってしまい、画像に大きな影響を与えていた。
そこで本発明の目的とするところは、長期間に渡り安定した現像性能を得られる現像装置を提供することにある。
上記目的は、以下の現像装置によって達成できる。
現像剤を収容する現像容器と、
該現像容器に設けられ、像担持体に対向する領域に前記現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、
入力された波形に基づいて生成した交流成分を含むバイアスを、前記現像剤担持体に印加するバイアス印加部と、
矩形部を備えた基準波形を出力する基準波形出力部と、
前記バイアス印加部が、入力された前記基準波形に基づいて生成したバイアスを前記現像剤担持体に印加した際に、前記現像剤担持体に生じる第1出力波形バイアスを検知する電位検知部と、
前記基準波形を入力した際に、該電位検知部にて検知される検知波形と、前記基準波形との差分に基づいて得られる波形情報を前記基準波形に加算した情報に基づいて、現像バイアス波形を制御するモードを実行可能なコントローラと、を有することを特徴とする現像装置。
本発明によれば、長期間に渡り安定した現像性能を得ることができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を、図面に則して更に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その配置関係などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1に示す静電像形成部は、例えば有機半導体からなる感光層を塗布された感光ドラム(像担持体)11を備えている。この感光ドラム11は、図中矢印方向に所定の速度で回転し、その周囲に配置された1次帯電器(帯電装置)12により負電位に一様に帯電され、潜像形成の前準備としている。負電位として、例えば−650V前後に設定される。一次帯電器12には、直流バイアスの他に交流バイアスも一緒に重畳された帯電バイアスが、電源13によって印加されている。
この静電潜像過程を図2に模式的に示している。図中のステップ1が一次帯電区間を示している。
ここで再び図1に戻って次の工程を説明する。
感光ドラム11には、半導体レーザーやLEDなどの発光素子を含む光ビーム出射部(露光装置)14により照射されミラー15により反射された光ビーム16により、画像情報に基づいた露光が行われる。そして、露光した部分の電位が−100V程度に変化して、感光ドラム11上に静電像が形成される。露光した部分の表面電位をVlとする。
図2のステップ2が露光区間を示している。露光されなかった感光ドラム11の表面の暗部は、一次帯電で供給された負電荷がそのまま残る。露光された感光ドラム11の表面の明部は、負電荷が除去される。このような負電荷分布による感光ドラム11の表面上の画像は、一般に静電像と呼ばれている。
再び図1に戻って次の工程を説明する。感光ドラム11の表面に形成された静電像は、感光ドラム1に隣接して配置された現像装置により、現像剤を付着することにより現像される。
この現像工程について、次に詳細に説明する。
非磁性トナーと磁性キャリアからなる現像剤を収容する現像容器20内に、現像スリーブ(現像剤担持体)21、マグネットローラ22、ドクターブレード23、スクリュー24、トナーカートリッジ25が設けられている。トナーカートリッジ25から補給された非磁性トナーは、スクリュー24によって攪拌され、現像スリーブ21の近傍まで搬送される。現像スリーブ21は、感光ドラム11と対向した開口部内に矢印方向に回転自在に配置される。現像スリーブ21に内蔵されたマグネットローラ22による磁力により、現像剤は現像スリーブ21に引きつけられ、付着する。
ドクターブレード23は、矢印方向に回転する現像スリーブ21に付着してくる現像容器20内の現像剤の層厚を規制する。層厚が規制された現像剤はマグネットローラ22による磁力により、キャリア同士が磁気穂を形成していることが分かる。ドクターブレード23に規制されることにより、現像スリーブ21上に長さの揃った磁気穂が配置される。現像スリーブ21は磁気穂を担持したまま、感光ドラム11に対向する領域に担持搬送する。
以上ような工程により撹拌されて現像スリーブ21上に担持された現像剤中の非磁性トナーは、−6.0μC/g〜−30.0μC/gの帯電電荷が付与される。感光ドラム11と現像スリーブ21とは、現像部において、50μmから500μmの間隔、通常は300μm程度離した間隙(以後S−Dギャップと呼ぶ)を設けて配置されている。感光ドラムとスリーブは、例えばスリーブの両端部に設けられた当接部材を感光ドラムに突き当てることで、S−Dギャップを所定の距離にすることができる。
図8に、本発明による現像バイアス発生回路の一例を示す。基準波形出力部1は、矩形部を有する基準波形をメモリ内に記憶しており、この基準波形は変更されない。一方、現像動作波形出力部2は、コントローラ(CPU)3で新たに生成された波形を一時的に記憶し、コントローラ3からの指示により電圧波形として出力する。バイアス印加部5は、基準波形出力部1または現像動作波形出力部2から出力された波形が入力される。そして、バイアス印加部5は、入力された波形に基づいて生成したバイアスを、現像スリーブ23に印加する。バイアス印加部5において、入力された波形を増幅する等して生成されたバイアスは、交流成分を含むバイアスとなっている。スイッチSは、基準波形出力部1からの出力または現像動作波形出力部2からの出力のいずれかを選択するように切換えて、バイアス印加部5に入力するものである。コントローラ3では、ディジタル波形の演算の他、波形データの転送制御、各記憶部からの波形出力制御、スイッチSの制御等を担うこともある。電位検知部6は、スリーブにおいて生じる電位変化を検知し、内蔵するA/Dコンバータを経て、コントローラ3に転送する。電位検知部6としては、例えば、スリーブ23の表面電位を検知する表面電位検知装置を用いることができる。あるいは、バイアス印加部5からの出力電圧を直接検知する電圧検知装置を用いても良い。
この現像バイアス発生回路の動作を、図9に示すフローチャート、および図10に示すタイミングチャートを元に説明する。F1に示すジョブスタートと共に、現像スリーブおよび感光ドラムの回転が開始する。F2ではスイッチSはAの位置に置かれる。F3で、ほぼ同時であるが、基準波形出力部1からバイアス印加部5を経たバイアスが出力される。F4では電位検知部6では、スリーブにおける電位波形計測が開始する。電位検知部6にて計測された波形はA/D変換され、ディジタルデータとしてコントローラ3に転送される。計測された波形と基準波形出力部1で用いられる基準波形とから、新たな波形が生成される(F5:波形生成)。生成された新しい波形は現像動作波形出力部2にて一旦記憶される。ここまでの一連の動作をバイアス調整動作と呼ぶ。ここまでの間は、実際に紙上で画像とならない、非紙上領域(非画像形成動作中の領域)での動作となる。
ここで、上記バイアス調整動作を、図11に示す回路構成例と共に説明しておく。本実施の形態では、電位検知部で計測した波形から、基準波形を差引き、次にその値を所定の係数(−k倍(0.1<k<0.8程度))する。図12の実線は、差引き後の結果に、係数(k=0.5)を乗じた波形を表している。
次に、上記差引き後の結果に係数kを乗じた波形波形に対して、基準波形を加算する。これが現像動作波形出力部に記憶される。図13には、現像動作波形出力部に記憶される波形の一例を示す。図13は、図12破線(電位検知部の検知結果)の結果に対して新たに生成した波形であり、立ち上がりが遅い波形に対しては、立ち上がりで高い電圧をもつ波形が生成される。立ち上がりで高い電圧を印加しておくことで、S−D間静電容量を早く充電し、所定のスリーブ上の電圧を得る事ができる。この現像動作波形によって、静電像の現像動作を行なう。
ところで、実際に電位検知部で計測した波形と、記憶された波形を演算するには、演算時では波形それぞれの位相が揃っている必要がある。位相を揃える手段としては、例えば、基準波形出力部1から発生する波形1周期ごとに、時間情報をもたせる方法が考えられる。例えば、図4の基本波形において、1波形の前後で前タイミング(t1)と後タイミング(t1)を指定しておく。そして、基本波形に基づいたバイアス印加部5からの出力を電位検知部6が検知した際、前記前タイミング(t1)と後タイミング(t1)の情報も合わせて検知結果を取得する。これにより、基本波形と検知結果の波形とを比較して演算する場合、両波形が有する前タイミング(t1)と後タイミング(t1)の情報をもとに、両データの位相合わせを行えば良い。
現像動作波形出力部に記憶される波形は、いくつかの数の波形を繰り返し計測し演算して平均をとった波形であってもよい。図14に概略図を示す。計測された波形は電気的ノイズや突発的な外乱によって、時々刻々と変動する。変動による誤差を最小限にするために、波形の平均をとるのが望ましい。計測された波形は、同時に記録された時刻のため、位相が揃った状態である。図14では波形2つ分ごとに、Wn(n=1,2,…,n)というラベルをつけている。波形の平均は、W1からWnの各位相における波形の平均をとることで算出することができる。
ここで図9および図10において、画像形成領域の現像時の動作について説明する。F7からは画像形成領域の現像であり、スイッチSはBの位置とし、現像動作波形出力部2とバイアス印加部5を接続する。次にF8では、先に生成しておいた現像動作波形出力部2の現像動作用の波形を、バイアス印加部5を経てバイアス出力する。この時、波形計測、新たな波形生成、及び現像動作波形出力部の記憶波形の更新等は行わず、先に生成した波形を継続して出力する。F12では現像動作を継続するかの判断の後、継続の場合にはF8の動作を繰り返す。現像が終了するとF13で終了となる。
バイアス調整動作は、所定の画像形成枚数毎に行われる。そして、図10のように、現像動作を行っていない非現像動作時に行う。これにより、画像形成装置のその時の状態に合わせた最適な現像バイアス波形を生成することができる。そして、現像スリーブ上バイアス波形を常に基準波形に近づけ、良好な画像を長期にわたって維持することができる。
このバイアス生成回路をもつ複写機を用いて検討を行った。交流電圧の振幅が1.2kVpp、周波数が6kHz、直流電圧Vdcが−350Vの矩形波を現像バイアスとして用いて耐久試験を行った。バイアス調整動作は10000枚の通紙ごとに行った。ドラム径φ30mm、ドラム周速度は300mm/sである。
なお、現像性の指標としては、トナーが現像された後の電位Vfから算出した充電効率Vrateという指標を用いた。以下に、充電効率について説明する。
現像が行なわれる際の、感光体上の電位ポテンシャルの状態を図6に示す。帯電されたドラム上の電位はVdであり、露光された部分の電位はVlである。そして、トナー層上の表面電位をVfとする。トナーの飛翔による静電潜像の可視像化は、現像バイアスのDC成分Vdcと、トナー層上の表面電位Vfが一致するところまで進むはずである。ところが、実際には様々な要因によりVdcとVfが一致しないことがある。このように、本来現像すべき量に対してどの程度の割合で現像が行なわれたかという現像性能の指標が、充電効率Vrateである。充電効率Vrateは、トナー層上の表面電位がVf、Vdcにどれくらい近づいているかを百分率で表す。すなわち、トナー層表面電位Vf、現像バイアス積分平均値Vdc、感光ドラム明部電位Vlを用いて、充電効率Vrate=(Vf−Vl)/(Vdc−Vl)×100と算出される。
充電効率Vrateを測定した結果を図15に示す。従来技術と本実施形態の結果を比較すると、耐久初期においては同程度に充電効率が低下した。しかしながら10000枚通紙した時点でバイアス調整動作を行うと、充電効率が向上することが確認できた。従来技術と比べて、耐久試験全般において高い充電効率を維持した。
20000枚の通紙時のスリーブ上電位波形を図16に示す。図16における上図が現像バイアスの実測波形であり、下図が入力波形である。20000枚の通紙により、現像剤規制コロや感光ドラムが摩耗することで、S−Dギャップが小さくなっている。このような状態においては、S−Dギャップでの静電容量が大きくなる為、従来の装置においては現像波形が、図16の実線のように、なまった波形となってしまう。
これに対し、本発明のバイアス調整動作を行い、図16下図の破線(本実施形態)のような入力波形にすることで、図16上図のようななまりを抑えた出力波形とすることができる。スリーブ上電位の立ち上がりは、従来技術においては25μsかかっていたのに対し、本実施形態ではわずか7μsで立ち上がっており、素早い立ち上がりを実現していることがわかる。
図16の下図のように、従来技術では矩形状の立ち上がりを持つ波形を印加しているのに対し、本実施形態で生成された波形は、立ち上がりの電圧が大きく、徐々に一定値に近づいている波形である。初期立ち上がりの電圧を大きくとることでS−D間静電容量の充電を促進し、素早い立ち上がりを実現している。
従来技術および本実施形態における、充電効率はそれぞれ91.8%、98.0%である。これより、立ち上がりが早いほど、充電効率が高い。したがって本発明により、立ち上がりを早くすることで現像性が改善されていることがわかる。
なお、図16の上図には、高圧増幅器のスルーレートを合わせて示す。これは高圧増幅器の立ち上がり早さの限界を示す。本発明では、波形の立ち上がり特性が高圧増幅器の立ち上がり特性を超えることはできないが、高圧増幅器の特性に近いところまでは特性を改善することができる。
以上の説明のとおり、本実施形態では、バイアス調整動作によって、現像スリーブにおけるバイアス波形を基準波形に近づけ、高い現像性を保つことができる。
(実施例2)
第2の実施の形態を、図18に示すフローチャートおよび図19に示すタイミングチャートを元に説明する。最初の動作は第1の実施の形態と同様、バイアス調整動作そのものを行う。F1のジョブスタートと共に、F2ではスイッチ4がAの位置に置かれ、基準波形出力部1とバイアス印加部5が接続される。そして現像スリーブ21および感光ドラムの回転が開始する。F3では基準波形出力部1からバイアス印加部5を経て現像バイアスが出力される。同時にF4の電位検知部6でスリーブにおける電位変化の検知が開始する。そして計測された波形と基準波形から、新たな波形を生成する(F5)。生成された新しい波形は現像動作波形出力部2に転送、記憶される(F6)。ここまでの間は、非紙上領域(非画像形成時)での動作となる。
次に本実施の形態の特徴である画像形成時の現像動作について説明する。F7でスイッチ4をBに切り替え、そこから現像動作を行う。F8に示すように、現像動作波形出力部2に格納される波形をバイアス印加部5を経てスリーブに印加し、その時のスリーブ上の電位変化の計測を行う(F9)。その計測結果から波形を生成し(F10)、現像動作波形出力部2の波形が更新される(F11)。現像継続の場合にはF8に戻り、再び現像動作波形出力部2から波形が出力されるが、この時のバイアスはF11で更新した新しい波形となる。次に再び、スリーブ上の電位波形を計測し(F9)、波形の生成(F10)、現像動作波形出力部2の波形の更新(F11)が行われる。時々刻々とバイアス波形の印加と更新(F8からF12)を繰り返す。
すなわち、現像動作時に波形検知動作を随時実施して波形生成にフィードバックを行なう事で、バイアス波形がリアルタイムで更新されるのが本実施の形態の特徴となる。リアルタイムで波形更新を行うことでスリーブおよびドラムの回転に伴うS−Dギャップの変動による、バイアス立ち上がりの変動を減少させることができる。
印加波形の更新は複数波長周期ごとでも良い。ただし、スリーブおよびドラムの回転に伴うS−D間ギャップの変動に十分追従できる時間間隔であることが条件となる。また、現像動作波形出力部に記憶される波形は、いくつかの数の波形を繰り返し計測し演算して平均をとった波形であってもよい(図14)。印加波形の更新タイミングおよび波形の平均の設定を適切に行うことで、突発的なノイズにより新たに生成されるバイアスが乱されるのを軽減することができる。
現像バイアスとしては、交流成分の振幅が1.2kVpp、繰り返し周波数が6kHz、直流成分Vdcが−350Vの矩形波を用いて、装置耐久時における現像性の検討を行った。本実施形態においては、印加波形の更新を、現像バイアス波形5周期ごとに、1つの波形のサンプリングを行うことで実施した。図15に結果を示す。10000枚ごとに現像バイアスの調整を行う第1の実施の形態と比べて、常に高い充電効率を安定して保っていることがわかる。本実施形態においては、リアルタイムで印加波形を更新できることが大きな特徴となる。感光ドラム径、ドラム周速度およびバイアス周波数から、ドラムが一周する間にバイアス波形は約600回繰り返すが、これは波形が追従するのに充分な回数である。本実施形態では、ドラムの偏芯に伴うS−Dギャップの変動に追従して印加バイアス波形を調整することが可能である。そのため、第1の実施の形態と比べてさらなる高現像性の維持ができた。
図17には、耐久検討の29001枚目から30000枚目の紙上に現れた、現像部における異常放電によるリングマークの個数を示す。本実施の形態は従来技術と比較して、リングマーク個数が約6分の1に減少していることがわかる。これは、リアルタイムで現像バイアスを補正した結果、偏芯によりS−Dギャップが広がった際のスリーブ上波形のオーバーシュートを軽減し、異常放電の発生確率を低減したことによる。
以上の説明の通り、本実施形態では、バイアス調整動作の頻度を高めることによって、現像スリーブにおけるバイアス波形を基準波形に近づけ、より高い現像性を保つことができる。
本発明の現像装置の構成例を示す概略図である。 静電像形成部における静電潜像生成過程を説明するグラフである。 一般的なRC回路における、コンデンサ両端電圧の過渡現象を説明する図である。 静電像形成部における、現像バイアス波形を示す波形図である。 静電像形成部における、現像バイアス波形を示す波形図である。 感光ドラム表面における電位ポテンシャル図である。 S−Dギャップにおける磁気穂と現像電界の概略図である。 本発明の現像バイアス生成回路を示すブロック図である。 本発明の第1実施例における、現像動作とバイアス出力回路の動作を説明したフローチャートである。 本発明の第1実施例における、現像動作とバイアス出力回路の動作を示したタイミングチャートである。 本発明にかかる演算部を示すブロック図である。 本発明にかかる演算部の、基準波形と計測波形の差分を−k倍(k=0.5)した波形図の一例である。 現像動作波形出力部に記憶される波形の一例である。 本発明にかかる現像動作波形出力部における、平均波形の出力を説明した図である。 本発明の第1実施例、第2実施例および従来技術において、充電効率の変化を表したグラフである。 本発明の第1実施例および従来技術における、スリーブにおける電位の立ち上がりと、現像動作用の波形を示したグラフである。 本発明の第2実施例の形態と従来技術において、リングマークの発生の比較である。 本発明の第2実施例における、現像動作とバイアス出力回路の動作を説明したフローチャートである。 本発明の第2実施例における、現像動作とバイアス出力回路の動作を示したタイミングチャートである。
符号の説明
11 感光ドラム(像担持体)
12 帯電器(帯電装置)
13 帯電器駆動電源
14 光ビーム出射部(露光装置)
15 ミラー
16 光ビーム
20 現像容器
21 現像スリーブ(現像剤担持体)
22 マグネットローラ
23 ドクターブレード(現像剤規制部材)
24 スクリュー
25 トナーカートリッジ(補給現像剤容器)
26 現像バイアス印加部

Claims (4)

  1. 現像剤を収容する現像容器と、
    該現像容器に設けられ、像担持体に対向する領域に前記現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、
    入力された波形に基づいて生成した交流成分を含むバイアスを、前記現像剤担持体に印加するバイアス印加部と、
    矩形部を備えた基準波形を出力する基準波形出力部と、
    前記バイアス印加部が、入力された前記基準波形に基づいて生成したバイアスを前記現像剤担持体に印加した際に、前記現像剤担持体に生じる第1出力波形バイアスを検知する電位検知部と、
    前記基準波形を入力した際に、該電位検知部にて検知される検知波形と、前記基準波形との差分に基づいて得られる波形情報を前記基準波形に加算した情報に基づいて、現像バイアス波形を制御するモードを実行可能なコントローラと、を有することを特徴とする現像装置。
  2. 前記モードは、非現像動作時における前記電位検知部の検知結果に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記モードは、現像動作時における前記電位検知部の検知結果に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の現像装置
  4. 前記モードは、所定の画像形成枚数毎に行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの項に記載の現像装置。
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