JP5408409B2 - 顧客系及び勘定系のデータ総合管理システム - Google Patents

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本発明は、ホテル、旅館、スポーツクラブ等の顧客系及び勘定系のデータ総合管理システムに関するものである。
従来、例えば、ホテルでは、顧客は宿泊後に現金、クレジットカード、利用券等で利用料金を支払うのが通例であり、また貸勘定として後に一括払いで請求することもある。その場合、カード類にはクレジットカードのほか、各種のカードが使用されている。
ホテル側にとっては、利用者のデータとして、現金、クレジット、及び掛売り等の各種売上勘定の勘定系データと、顧客がそのホテルを利用する場合に使用するカード(クレジットカード、磁気カード、ICカード、バーコードが記載されたカード等)の顧客系データとがあり、両者は、別々のシステムで管理されていた。
これは、顧客系データにいろいろな種類があるのと、カードには顧客の利用に応じたポイント、景品、キャッシュバック、その他があり、顧客へのサービスのためのデータの処理(例えば、ホテルの利用回数に応じた割引)、顧客数に応じたカードデータの記録管理が必要であったためである。
ホテルとしては、顧客系データと勘定系データとを一緒にして管理した方が、事務処理が楽であり、請求書の発行も容易である。また、そのための人的なコストも小額で済む。
しかし、従来、顧客系データと勘定系データとを一緒にして扱うシステムがなかった。
また、従来のシステムにおいて、ホテルの受付業務の削減を図って業務の効率化を行うと共に宿泊者の利便性を向上するものがある。
例えば、特許文献1では、図3に示すように、複数の個別施設からなる施設を利用する顧客が所有するICカード30から当該顧客の個人情報を含むカードデータを取得する受付端末37と、個人情報に対応させて顧客の施設利用及び施設利用明細を管理するホストコンピュータ31と、顧客が施設利用を終了する際に、施設利用明細に基づき利用料金を請求して精算する精算端末38とを設けるシステムが開示されている。
このシステムによれば、顧客所有のICカード30を施設利用や施設利用明細の管理に利用するため、ホテル側が顧客にICカード30を貸し与える必要がなくなると共に、また施設利用明細に基づき精算するため、顧客が受付でICカード2を借受け、返却し、精算する手続きが不要になって、業務の効率化及び利便性の向上が図れる。
しかし、この場合の顧客管理システムは、図3に示すように、顧客データを管理するホストコンピュータ31、専用線やLANによりホストコンピュータ31と接続されると共にWAN32を介して非接触型ICカード30を管理するID管理センタ33と接続されたFEP(フロントエンドプロセッサ)34、専用線やLANによりFEP34と接続されて、主に受付ロビーに設置された受付装置35、専用線やLANによりFEP34と接続されて各部屋やレストラン、売店等の個別施設に対応して設けられた複数の個別施設装置36等を備える必要がある。
また、個別施設装置36として、部屋の解錠を行うドア解錠端末39、売掛情報を取得する簡易型物販端末40を備え、宿泊の予約は電話41,42又は顧客端末43でインターネットを介して行う構成であり、種々の装置が新たに必要となり、また、顧客所有のICカードを用いるので、カード内の個人情報が漏れる危険性もある。
特開平2005−258500号公報
さらに、これまでのシステムでは、顧客のクレジットカードはセキュリティが厳しく、勘定系のクレジットデータ及び顧客系データとの照合が容易ではなく、勘定系のクレジットデータと顧客系データとが紐付けされていないので、コンピュータ上のクレジットの売上と実際の売上を照合することが難しい。
また、両データの照合が処理上難しいことから、売上の削除等の改ざんが行われる事例が発生し、また、その発見が容易でないため、管理者が必要とする不正防止機能が十分に働かない。
このような事情に鑑みて、本発明は、顧客系データと勘定系データを一緒に管理し、各データの照合を容易にし、かつ有効な不正防止機能を備えたデータ総合管理システムを提供することを目的としている。
上記目的を解決するために、本発明は、予約関連情報を入力する施設端末と、前記予約関情報に対する顧客の勘定決済を表す勘定系データ、および顧客が所定施設内で利用するカード情報を表す顧客系データを入力するPOSレジスタと、前記カード情報の顧客系データをJANコードに変換して前記POSレジスタへ出力するためのCPUを含む入力中継装置と、前記勘定系データと前記顧客系データが、前記POSレジスタから関連付けられてインターネットを介して入力されるデータベースサーバと、前記入力中継装置及び前記施設端末からのデータを、前記インターネットを介して直接受け取ると共に、前記データベースサーバに取り込まれたデータが自動的に送られる施設サーバと、を含むことを特徴としている。
この構成によれば、施設端末及びPOSレジスタからの勘定系データと、入力中継装置から直接またはPOSレジスタを介して送られる顧客系データを、データベースサーバが関連付けて取り込み、このデータを施設サーバに自動的に出力するので、2つの顧客データ情報である顧客系データ及び勘定系データを、施設サーバを介して照合することができ、顧客管理を総合的に実施でき、業務の簡素化を実現できる。
本発明の他の好ましい構成によれば、前記顧客系データは、顧客が所定の施設内で利用する各種のカードおよびバーコードを介して入力されるデータであることを特徴とする。これによれば、顧客が、所定の店舗または地域内で利用したことによって発生する顧客系データとして処理できる。
また、他の構成によれば、前記勘定系データは、顧客名、顧客コードに基づいて支払われる現金、クレジット、及び利用券による各種売掛勘定のデータであることを特徴とする。これにより、施設端末によって生じた予約関連情報に基づいて決済される勘定系データをPOSレジスタを介して処理することができる。
さらに、他の構成によれば、顧客系データを入力する手段は、磁気カードリーダ、ICカードリーダ、及びハンドスキャナであり、前記勘定系データを入力する手段は、前記施設端末、および前記POSレジスタに付随する磁気カード入力器及びテンキーであることを特徴としている。
この結果、それぞれの端末からカード及びバーコードのデータ情報を得ることができる。
また、本発明の構成によれば、前記データベースサーバに、前記施設端末及びPOSレジストからのデータが、インターネットを介して入力され、かつこれらのデータを施設サーバに送られるので、データベースサーバと施設サーバとのデータの自動照合が可能になる。
さらに、本発明に係るPOSレジスタは、磁気カード入力器及びテンキーに接続され、インターネットを介してデータベースサーバに勘定系データまたは顧客系データを出力することを特徴とする。これにより、データベースサーバは、2つのデータを保存し、これを施設サーバに供給することが可能になる。
また、入力中継装置は、顧客系データを入力する手段に接続され、JANコードに変換したデータをPOSレジスタとインターネットを介して施設サーバに出力することを特徴とする。これにより、入力中継装置によって、POSレジスタと施設サーバとに顧客系データを供給するので、施設サーバにおいて、データベースサーバからのデータと照合することができる。
本発明によれば、データ総合管理システム内で、勘定系データと顧客系データとのデータ管理を一緒に行うことにより、顧客情報の管理が手軽にでき、人的コストを要せず、売上や、クレジットカードの利用状況のチェック時間が短縮できる。また、2つのデータをコンピュータ上で照合することが可能になり、従業員の不正防止にも役立つものである。
図1は、ホテルを例とした本発明のデータ総合管理システム1全体を説明する図であって、勘定系と顧客系の接続を説明する図である。
図1において、勘定系データを扱う装置としては、ホテルシステム端末2、POSレジスタ3、データベースサーバ4、ホテルサーバ5がある。
施設端末2(例えば、ホテルシステム端末)は、宿泊予定者の予約、チェックイン、チェックアウト等のデータを入力するものである。
POS(Point of Sale)レジスタ3は、ホテルの利用会員のデータを読み取る磁気カード入力器11、テンキー12や電子決済を可能とする入力部を備えたレジスタであり、ホテル内での顧客の勘定決済による支出として、現金、クレジットカード、貸勘定を扱うことができる。POSレジスタ3は、入力されたデータを、ルータ7、インターネット9を介してデータベースサーバ4に送る。
POSレジスタ3は、また、後述する顧客系データを受け入れるように構成されている。
本発明のデータ総合管理システム1では、さらに、顧客系データを扱う機器として、クレジットカード類のデータ読取装置としての磁気カードリーダ14、ICカードリーダ15、ハンドスキャナ16があり、それらの装置から読み取られたデータをJAN(Japan Article Number)コードに変換する入力中継装置(CPU)8が設けられる。
磁気カードリーダ14、ICカードリーダ15、ハンドスキャナ16は、顧客が所定の店舗または地域(本実施形態ではホテル)内で利用する各種のカードおよびバーコードを読み取る装置で、顧客系データを入力する手段である。この顧客系データは、中継CPU8において、JANコードに変換され、そのデータが、POSレジスタ3と、ルータ7、インターネット9を介してホテルサーバ5に送られる。
JANコードは、例えば、通常、商品にマ−キングされ、POSシステムで活用されている。周知のようにJANコードには、標準タイプ(13桁)と短縮タイプ(8桁)があるが、ここでは標準タイプを2段にして26桁を使用する。使用するコードには、少なくとも顧客データと金額データ(勘定系データ)のコードが含まれる。
JANコード変換されたデータを入力するPOSレジスタ3は、現金の外、会員用磁気カード、決済機能付き携帯電話[例えば、おサイフケータイ(登録商標)]等が扱えるレジスタであり、データベース機能を有し、JANコードの値を検索キーとすることができる。
POSレジスタ3は、インターネット9を介してデータベースサーバ4に接続されており、JANコードが入力されると、カードの種類、顧客名、金額その他のデータに変換し、データベースサーバ4にデータを送信する。このデータベースサーバ4のデータは、クレジットカード会社に出力され、クレジットカード会社10から各顧客に支払い請求が送られる。
データベースサーバ4は、勘定系データ(カードの種類、顧客コードと金額等)をデータベース化し、そのデータをホテルサーバ5に送る。
ホテルサーバ5には、POSレジスタ3からの勘定系データと、入力中継装置8からの顧客系データとが送られてくるので、これらデータとデータベースサーバ4からのデータ(勘定系データのみ)とを、自動照合できる機能を有する。
図2は、本発明のシステムを構成する各ユニット間のデータフローを示す図である。上段は、図1の各機器を表し、その下に信号の入出力タイミングを矢印で記載した。
ホテルシステム端末2は、電話予約及び来場予約等の予約関連情報が入力されるものであり、ルートAに示すように、ホテルサーバ(施設サーバ)5と同期してデータが相互に送信される。また、インターネット9を介してのWeb予約が、ルートBを介して予約関連データとしてホテルシステム端末(施設端末)2に入力される。
ホテルシステム端末2に、ホテル管理担当者またはインターネット7を介して入力された予約関連データは、ルートCの流れによってルータ7、インターネット9を介してホテルサーバ(施設サーバ)5に送信される。
ホテル等の施設内において、顧客が支払いの際に、クレジットカード類を使用した時は、その種類に応じて、顧客系入力装置(磁気カードリーダ14、ICカードリーダ15、ハンドスキャナ16)が使用され、それぞれのデータは、中継CPU(入力中継装置)8に入力され、JANコードに変換される。ここで、磁気カードリーダ14は、会員カードが用いられる場合に使用されるものである。中継CPU8によってコード化されるJANコードは、JISにより規格化されたバーコードを用いてPOSシステムで活用されるものであり、この変換データが、顧客系データとしてPOSレジスタ3に送信されると同時に、中継CPU8から直接、ルートDの流れを経由して、ルータ7、インターネット9を介してホテルサーバ5にも送信される。
一方、POSレジスタ3に接続された磁気カード入力器11、テンキー12を介して、カードまたは現金での支払いが行われた場合、これらの勘定系データがPOSレジスタ3に入力される。そして、中継CPU8からPOSレジスタ3に送信されたJANコード化された顧客系データの流れと同一のルートEを経由して、POSレジスタ3からルータ7、インターネット9を介してデータベースサーバ4に送信される。
データベースサーバ4は、これらのデータを直ちにインターネット9を介してホテルサーバ5に両データを送信する。
これにより、POSレジスタ3で直接処理された勘定系データと、中継CPU8を介してPOSレジスタ3に入力した顧客系データとが、データベースサーバ4からホテルサーバ5に供給されるので、ホテルサーバ5は、これらのデータと中継CPU8からの顧客系データとを自動的に照合し、一致しないものについては、検査できる。
自動照合されるデータには、現金入金のチェック(宿泊者の支払い金額の入力、前受金から宿泊分の差し引き)、クレジットカードに関連するチェック(クレジット控えとの照合)、掛売りのチェックがある。これらのチェックは、ホテルサーバ5のソフトウエアにより行われる。
従来、中継CPU8からの顧客系システムが、全く独立していたので、勘定系データとの照合は、人手を介してやらざるを得なかったが、本発明のシステムによれば、データ上、不一致のものを自動的にはじきだすので、事務処理が容易になった。
また、従業員の不正防止、ホテルでの金銭管理や、クレジットの掛売り金額の間違いを防止できる。
なお、入力中継装置を設けることにより、様々な発展が期待できる。例えば、図1のネットワークにおいて、ホテルサーバとダイレクトに接続が可能になり、チェックイン時のホテルシステム端末での作業が不要となる。
これと同時に、データベースサーバから売上データをもらう必要がなくなり、データベースサーバの対応とは無関係に運用が可能になる。また、宿泊料の変更があった場合でも、入力中継装置で一旦データをプールすることにより、修正が可能となり、確定後、データをネットレジ、ホテルサーバに送信すればよい。
図1は、本発明の勘定系と顧客系を含む全体図である。 図2は、本発明の各機器間のデータフローを示す図である。 図3は、従来例の顧客管理システムを示す構成図である。
符号の説明
1 データ総合管理システム
2 ホテルシステム端末
3 POSレジスタ
4 データベースサーバ
5 ホテルサーバ
7 ルータ
8 中継CPU
9 インターネット

Claims (8)

  1. 予約関連情報を入力する施設端末と、
    前記予約関連情報に対する顧客の勘定決済を表す勘定系データ、および顧客が所定施設内で利用するカード情報を表す顧客系データを入力するPOSレジスタと、
    前記カード情報の顧客系データをJANコードに変換して前記POSレジスタへ出力するためのCPUを含む入力中継装置と、
    前記勘定系データと前記顧客系データが、前記POSレジスタから関連付けられてインターネットを介して入力されるデータベースサーバと、
    前記入力中継装置及び前記施設端末からのデータを、前記インターネットを介して受け取ると共に、前記データベースサーバに取り込まれたデータが自動的に送られる施設サーバと、を含むことを特徴とする顧客系及び勘定系のデータ総合管理システム。
  2. 前記顧客系データは、顧客が所定の施設内で利用する各種のカードから入力されるデータであることを特徴とする請求項1記載のデータ総合管理システム。
  3. 前記勘定系データは、顧客名、顧客コードに基づいて支払われる現金、クレジット、及び利用券による各種売掛勘定のデータであることを特徴とする請求項1記載のデータ総合管理システム。
  4. 顧客系データを入力する手段は、磁気カードリーダ、ICカードリーダ、及びハンドスキャナであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ総合管理システム。
  5. 前記勘定系データを入力する手段は、前記施設端末、および前記POSレジスタに付随する磁気カード入力器及びテンキーであることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のデータ総合管理システム。
  6. 前記データベースサーバは、前記施設端末及び前記POSレジスタからのデータが、インターネットを介して入力され、かつ前記POSレジスタからのデータを前記施設サーバに出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ総合管理システム。
  7. 前記POSレジスタは、磁気カード入力器及びテンキーに接続され、インターネットを介して前記データベースサーバに勘定系データまたは顧客系データを出力することを特徴とする請求項1または請求項5に記載のデータ総合管理システム。
  8. 前記入力中継装置は、顧客系データを入力する手段に接続され、JANコードに変換したデータを前記POSレジスタとインターネットを介して前記施設サーバに出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ総合管理システム。
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