JP5408400B1 - 画像生成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

画像生成装置では、人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、該診断用画像において、所定時刻における第1画像と、該所定時刻から該第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔毎の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、該第1画像及び該第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部と、を備える。これにより、人体または動物の所定部位が撮影された動画像から、所定部位の状態変化の量を画像上で正確に捉えることが可能となる。

Description

本発明は、人体または動物の所定部位が撮影された診断用画像の画像生成技術に関する。
医療現場では、X線等を用いて内臓や骨格等に含まれる患部を撮影することにより、各種検査や診断が行われている。そして、近年では、デジタル技術の適用により、X線等を用いて患部の動きを捉えた動態画像を比較的容易に取得することが可能となっている。
そこでは、FPD(flat panel detector)等の半導体イメージセンサを利用し、対象部位を含む被写体領域に対し動態画像を撮影できるため、従来のX線撮影による静止画撮影及び診断では実施できなかった対象部位などの動き解析による診断を実施することが可能になってきた。例えば、胸部X線動態画像から肺野内の換気情報を抽出し、肺野内濃度変化や動きなどから、動態機能の定量的解析により、診断/治療を支援(X線動画用CAD)する検討も実施されている。
例えば、特許文献1が開示する画像形成技術では、時間軸方向に前後する2つの画像の差分値に基づく差分画像に対して、時間的に新しい差分画像と時間的に遡った差分画像との濃淡を漸次変化させた差分連続画像を作成する。
また、特許文献2が開示する画像処理技術では、複数の差分画像から各対応する画素群毎に、画素値の最大値、最小値、平均値、中間値のいずれかを画素値として画像が生成される。
さらに、特許文献3が開示する動画像処理技術では、胸部の動態画像から横隔膜の上下位置の時間変化を算出するとともに、肺野領域の小ブロック内の画素信号値の時間変化を算出し、横隔膜の時間変化に対する小ブロックの時間変化の位相遅れ時間に応じた輝度値で表示を行っている。
特開2006−271484号公報 特許第4404291号公報 特開2010−268979号公報
しかしながら、上記特許文献1−3の従来技術では、画像解析によって時間的に変化する動きを可視化することは可能であるが、所定の時間間隔での変化量を画像上で捉えることが困難であるという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、人体または動物の所定部位が撮影された動画像から、所定部位の状態変化の量を画像上で正確に捉えることができる画像生成技術を提供することを目的とする。
本発明の1側面による画像生成装置は、人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、前記診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔後の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、前記第1画像及び前記第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、前記画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部とを備え、前記診断用画像生成部は、前記動画像を取得する動画像取得部と、前記動画像取得部において取得された動画像におけるフレーム画像間の差分画像を生成する差分画像生成部とを含み、前記診断用画像は、前記差分画像である。
本発明の他の側面による画像生成装置は、人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、前記診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔毎に得られる複数の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、前記第1画像及び前記第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、前記画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部とを備え、前記診断用画像生成部は、前記動画像を取得する動画像取得部と、前記動画像取得部において取得された動画像におけるフレーム画像間の差分画像を生成する差分画像生成部とを含み、前記診断用画像は、前記差分画像である。
本発明の画像生成装置によれば、人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成し、該診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔毎の第2画像と、を取得するとともに、第1画像及び第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換し表示用画像を生成する。これにより、第1画像及び第2画像から所定部位の状態変化の量を正確に視認することが可能となる。これによって、ユーザにとっての利便性が向上し、適切な医療診断が可能となる。
図1は各実施形態に係る放射線動態画像撮影システムの全体構成を示す図である。 図2は第1実施形態に係る画像生成装置の機能構成を示すブロック図である。 図3は差分画像の生成を説明する模式図である。 図4は肺野領域の輪郭抽出を例示する模式図である。 図5は肺野領域の特徴点の位置を例示した模式図である。 図6は呼吸情報の波形データを時系列で示した模式図である。 図7は診断用画像の設定領域の設定について例示する模式図である。 図8は表示用画像を例示する模式図である。 図9は第1実施形態において実現される画像生成装置の基本動作を説明するフローチャートである。 図10は第1実施形態における全体の流れを説明する概念図である。 図11は第1実施形態の変形例に係る画像生成装置の機能構成を示すブロック図である。 図12は心電計で計測された波形の一部を例示する模式図である。 図13は心臓壁の変動を例示する模式図である。 図14は心臓の横幅の変動サイクルを例示する模式図である。 図15は心拍情報の波形データを時系列で示した模式図である。 図16は第2実施形態に係る画像生成装置の機能構成を示すブロック図である。 図17は累積画像を表示用画像として生成した結果を例示する模式図である。 図18は累積画像を表示用画像として生成した結果を例示する模式図である。 図19は累積画像を表示用画像として生成した結果を例示する模式図である。 図20は第2実施形態において実現される画像生成装置の基本動作を説明するフローチャートである。 図21は第3実施形態に係る画像生成装置の機能構成を示すブロック図である。 図22は動き情報画像(ベクトル表示画像)の生成を説明する模式図である。 図23は第3実施形態において実現される画像生成装置の基本動作を説明するフローチャートである。 図24は第4実施形態に係る画像生成装置の機能構成を示すブロック図である。 図25は所定部位の移動量の測定について説明する模式図である。 図26は第4実施形態において実現される画像生成装置の基本動作を説明するフローチャートである。
<1.第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る放射線動態画像撮影システムについて以下説明する。
<1−1.放射線動態画像撮影システムの全体構成>
第1実施形態に係る放射線動態画像撮影システムは、人体または動物の身体を被写体として、被写体の放射線画像の撮影を行い、所望の表示用画像を生成する。とりわけ、本実施形態では、撮影された放射線画像から診断の目的に応じた画像を設定して加工することで、診断精度を向上させる。
図1は、第1実施形態に係る放射線動態画像撮影システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、放射線動態画像撮影システム100は、撮影装置1と、撮影制御装置2(撮影用コンソール)と、画像生成装置3(診断用コンソール)と、心電計4とを備える。撮影装置1及び心電計4と、撮影制御装置2とが通信ケーブル等により接続され、撮影制御装置2と、画像生成装置3とがLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNTを介して接続されて構成されている。放射線動態画像撮影システム100を構成する各装置は、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格に準じており、各装置間の通信は、DICOM規格に則って行われる。
<1−1−1.撮影装置1の構成>
撮影装置1は、例えば、X線撮影装置等によって構成され、呼吸に伴う被写体Mの胸部の動態を撮影する装置である。動態撮影は、被写体Mの胸部に対し、X線等の放射線を繰り返して照射しつつ、時間順次に複数の画像を取得することにより行う。この連続撮影により得られた一連の画像を動態画像(動画像)と呼ぶ。また、動態画像を構成する複数の画像のそれぞれをフレーム画像と呼ぶ。
図1に示すように、撮影装置1は、照射部(放射線源)11と、放射線照射制御装置12と、撮像部(放射線検出部)13と、読取制御装置14とを備えて構成されている。
照射部11は、放射線照射制御装置12の制御に従って、被写体Mに対し放射線(X線)を照射する。図示例は人体用のシステムであり、被写体Mは検査対象者に相当する。以下では被写体Mを「被検者」とも呼ぶ。
放射線照射制御装置12は、撮影制御装置2に接続されており、撮影制御装置2から入力された放射線照射条件に基づいて照射部11を制御して放射線撮影を行う。
撮像部13は、FPD等の半導体イメージセンサにより構成され、照射部11から照射されて被検者Mを透過した放射線を電気信号(画像情報)に変換する。
読取制御装置14は、撮影制御装置2に接続されている。読取制御装置14は、撮影制御装置2から入力された画像読取条件に基づいて撮像部13の各画素のスイッチング部を制御して、当該各画素に蓄積された電気信号の読み取りをスイッチングしていき、撮像部13に蓄積された電気信号を読み取ることにより、画像データを取得する。そして、読取制御装置14は、取得した画像データ(フレーム画像)を撮影制御装置2に出力する。画像読取条件は、例えば、フレームレート、フレーム間隔、画素サイズ、画像サイズ(マトリックスサイズ)等である。フレームレートは、1秒あたりに取得するフレーム画像数であり、パルスレートと一致している。フレーム間隔は、連続撮影において、1回のフレーム画像の取得動作開始から次のフレーム画像の取得動作開始までの時間であり、パルスレートと一致している。
ここで、放射線照射制御装置12と読取制御装置14とは互いに接続され、互いに同期信号をやりとりして放射線照射動作と画像の読み取りの動作を同調させるようになっている。
<1−1−2.撮影制御装置2の構成>
撮影制御装置2は、放射線照射条件や画像読取条件を撮影装置1に出力して撮影装置1による放射線撮影及び放射線画像の読み取り動作を制御するとともに、撮影装置1により取得された動態画像を撮影技師によるポジショニングの確認や診断に適した画像であるか否かの確認用に表示する。
図1に示すように、撮影制御装置2は、制御部21と、記憶部22と、操作部23と、表示部24と、通信部25とを備えて構成され、各部はバス26により接続されている。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部21のCPUは、操作部23の操作に応じて、記憶部22に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って後述する撮影制御処理を始めとする各種処理を実行し、撮影制御装置2各部の動作や、撮影装置1の動作を集中制御する。
記憶部22は、不揮発性の半導体メモリやハードディスク等により構成される。記憶部22は、制御部21で実行される各種プログラムやプログラムによる処理の実行に必要なパラメータ、或いは処理結果等のデータを記憶する。
操作部23は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスとを備えて構成され、キーボードに対するキー操作、マウス操作、あるいは、タッチパネルを介して入力された指示信号を制御部21に出力する。
表示部24は、カラーLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタにより構成され、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、操作部23からの入力指示やデータ等を表示する。
通信部25は、LANアダプタやモデムやTA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNTに接続された各装置との間のデータ送受信を制御する。
<1−1−3.画像生成装置3の構成>
画像生成装置3は、撮像装置1から送信された動態画像を、撮影制御装置2を介して取得し、医師等が読影診断するための画像を表示する。
図1に示すように、画像生成装置3は、制御部31と、記憶部32と、操作部33と、表示部34と、通信部35とを備えて構成され、各部はバス36により接続されている。
制御部31は、CPU、RAM等により構成される。制御部31のCPUは、操作部33の操作に応じて、記憶部32に記憶されているシステムプログラムや、各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、画像生成装置3各部の動作を集中制御する(詳細は後述する)。
記憶部32は、不揮発性の半導体メモリやハードディスク等により構成される。記憶部32は、制御部31で実行される各種プログラムやプログラムにより処理の実行に必要なパラメータ、或いは処理結果等のデータを記憶する。例えば、記憶部32は、後述する画像生成処理を実行するための画像生成処理プログラムを記憶している。これらの各種プログラムは、読取可能なプログラムコードの形態で格納され、制御部31は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
操作部33は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作、あるいは、タッチパネルを介して入力された指示信号を制御部31に出力する。
表示部34は、カラーLCD等のモニタにより構成され、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、操作部33からの入力指示、データ、及び、後述する表示用画像を表示する。
通信部35は、LANアダプタやモデムやTA等を備え、通信ネットワークNTに接続された各装置との間のデータ送受信を制御する。
<1−1−4.心電計4の構成>
図1では心電計4は被検者Mとは離れて示されているが、実際には心電計4の各電極端子は被検者Mに装着されており、被検者Mの心電波形をデジタル信号として出力する。
図1に示すように、心電計4は、位相検出部41を備えて構成され、位相検出部41は、制御部21のCPUからの制御信号に応答して、撮影装置1による撮影動作を同期させるための基礎情報として、被写体Mの心拍の位相を検出する。また、位相検出部41は、撮影制御装置2内に設けることも可能である。
<1−2.画像生成装置3の具体的構成>
本発明の第1実施形態における放射線動態画像撮影システム100の画像生成装置3は、被検者Mの肺野(所定部位)の周期的な時間変化と関連して、肺野の状態変化の量を正確に視認できる画像を生成する。
以下では、画像生成装置3で実現される機能的な構成について説明する。
<1−2−1.画像生成装置3の機能構成>
図2は、放射線動態画像撮影システム100における画像生成装置3において、CPU等が各種プログラムに従って動作することにより制御部31で実現される機能構成を他の構成とともに示す図である。この実施形態の画像生成装置3は、主として心臓および両肺を含む胸部が撮影された動態画像を使用する。
制御部31は、主に、診断用画像生成部200と、画像対象設定部300と、画素色変換部400と、表示画像生成部500と、から構成される。
以下では、図2で示されたような制御部31の機能的な構成が、あらかじめインストールされたプログラムの実行によって実現されるものとして説明するが、専用のハードウエア構成で実現されても良い。
以降、診断用画像生成部200、画像対象設定部300、画素色変換部400、及び、表示画像生成部500が行う各処理についての具体的内容を、図2を参照しながら順次説明する。
<1−2−1−1.診断用画像生成部200>
診断用画像生成部200は、動画像を取得する動画像取得部110と、フレーム画像間の差分画像を生成する差分画像生成部115と、を備え、人体または動物の所定部位の幾何学的状態が時間変化する状態を時間順次に捉えた動画像を動画像取得部110により取得するとともに、該動画像に基づく時間的に連続した差分画像(診断用画像)を差分画像生成部115により生成している。
以降、動画像取得部110及び差分画像生成部115が行う各処理についての具体的内容を、図2を参照しながら順次説明する。
<1−2−1−1−1.動画像取得部110>
動画像取得部110では、撮像装置1の読取制御装置14によって撮影された人体または動物の所定部位の幾何学的状態が時間変化する状態を時間順次に捉えた動画像を取得する。ここで、所定部位とは、画像生成装置3(図2参照)では肺野領域である。
なお、図2は、撮像装置1と画像生成装置3との間に、撮影制御装置2が介在し、撮影制御装置2の記憶部22に記憶された検出データが通信部25を介して、画像生成装置3の通信部35に出力される。
<1−2−1−1−2.差分画像生成部115>
差分画像生成部115では、動画像取得部110において取得される動画像におけるフレーム画像間の差分画像を生成する。つまり、動画的な態様で差分画像を再生可能な動画像(差分動画像)が生成される。
図3は、動画像取得部110において取得される動画像のフレーム画像に対して、フレーム画像間の差分画像の生成を説明する模式図である。図3で示されるように、時刻Is1〜Is3でそれぞれ撮影されたフレーム画像(静止画像)に対して、時刻Is1とIs2との時間差を差分時間差としてフレーム画像間の差分をとることにより差分画像D1を生成し、時刻Is2とIs3との時間差を差分時間差としてフレーム画像間の差分をとることにより差分画像D2を生成する。ここで、本実施形態の差分時間差は、動画像取得部110により取得された動画像のフレーム間隔そのものであり、15fps(frame per second)の動画像であれば、約0.067秒となる。なお、動画像のフレーム間隔及び差分時間差は、これに限らず、任意の時間間隔を設定することも可能である。
つまり、静止画像の差分をとり、差分画像DI(Iは有限整数)の時系列配列により差分動画像が生成されることになる。ここで、本実施形態において、差分画像DIの時間間隔(第1の時間間隔)は、動画像取得部110により取得された動画像のフレーム間隔と一致し、上記差分時間差と同じく、約0.067秒となる。なお、差分画像DIの時間間隔は、これに限らず、任意の時間間隔を設定することが可能であるが、動画的な態様での表示に適した比較的短い時間間隔とされる。生成された差分画像DIは、診断用画像JGとして記憶部32に記憶される。
<1−2−1−2.画像対象設定部300>
画像対象設定部300は、所定部位周期設定部120と、画像対象設定部125と、間隔設定部130と、領域設定部140と、を備え、診断用画像JGにおいて、所定時刻における第1画像と、所定時刻を始点として(但し、所定時刻は含まない)画像取得間隔(第2の時間間隔)毎に得られる、時間的に新しいm(mは正の整数)枚の第2画像と、を取得する。この場合の画像取得間隔(第2の時間間隔)は、診断に適した時間間隔が設定され、上述した差分画像DIの時間間隔(第1の時間間隔)よりも長い時間が設定される。
以降、所定部位周期設定部120、画像対象設定部125、間隔設定部130、及び、領域設定部140が行う各処理についての具体的内容を、図2を参照しながら順次説明する。
<1−2−1−2−1.所定部位周期設定部120>
所定部位周期設定部120では、所定部位の周期的な変化である所定部位周期を設定する。そして、画像対象設定部300は、上記の第2の時間間隔を該所定部位周期に基づいて設定する。
具体的に、本実施形態の所定部位周期設定部120は、被検者Mの肺の周期的な時間変化、すなわち、呼吸の位相情報や周波数(周期)情報を検出する。ここにおける時間変化の検出とは、臓器の外形などの幾何学的状態についての時間的変化の検出を意味する。
以下では、呼吸による周期情報についての算出方法を説明する。
本実施形態では、図2で示されるように所定部位周期設定部120では、動画像取得部110によって取得された撮影画像を用いて、肺野部の面積値あるいは特徴点間距離を算出することで、呼吸情報を得る。すなわち、診断用画像生成部200における動画像取得部110は、動画像を所定部位周期設定部120に出力可能であり(図2参照)、所定部位周期設定部120は、動画像で捉えられた肺野領域の面積値あるいは特徴点間距離(所定部位の形状)の変化に基づき、呼吸周期を検出する。肺野部の面積の求め方は、肺野部の輪郭抽出を行い、輪郭に囲まれた領域の画素数を肺野領域として定義することが可能である。
図4は、肺野部の輪郭抽出を例示する模式図である。肺野部の抽出は、図4で示すように、左右ごとに抽出しても、心臓や脊椎の領域を含んだ輪郭として抽出してもよい。抽出方法としては、従来技術(例えば、"Image feature analysis and computer-aided diagnosis: Accurate determination of ribcage boundary in chest radiographs”, Xin-Wei Xu and Kunio Doi, Medical Physics, Volume 22(5), May 1995, pp.617-626.等参照)等を採用することができる。
このように、所定部位周期設定部120では、取得された撮影画像を用いて、肺野部の輪郭OLの抽出を実施し、抽出された領域内のピクセル数を特徴量として、該特徴量を肺野領域の面積として検出する。
また、動画像取得部110によって取得された撮影画像を用いて、肺野領域の特徴点間の距離を算出し、呼吸情報とすることも可能である。すなわち、肺野部の抽出を上記方法と同様に実施し、抽出された領域から、特徴点2点を求め、その2点間の距離を求めることで特徴量を算出する。
図5は、肺野領域の特徴点の位置を例示した図である。肺領域の上端LTから下端LBまでの長さ(肺野長)の変化を算出する場合、図5(a)では、肺尖部を肺領域の上端LTとし、肺尖部から体軸方向におろした直線と横隔膜との交点を肺領域の下端LBとして抽出した例であり、図5(b)では、肺尖部を肺領域の上端LTとし、肋横角を肺領域の下端LBとして抽出した例である。
このように、所定部位周期設定部120では、取得された撮影画像を用いて、肺野領域の輪郭OLの抽出を実施し、抽出された領域から特徴点間の距離を求め、特徴点間距離を検出することで、呼吸周期を設定する。
以上のように、所定部位周期設定部120では、動画像で捉えられた肺野領域の面積値あるいは特徴点間距離の時間的変化(所定部位の形状の変化)に基づき、呼吸周期を検出する。したがって、動画像で捉えられた肺野領域の面積値あるいは特徴点間距離の時間的変化(所定部位の形状の変化)に基づき、呼吸周期を自動的に取得することが可能となる。
また、この画像処理による呼吸情報検出方法において、ノイズ成分を除去するためには、所定部位周期設定部120では、動画像で捉えられた肺野領域の面積値あるいは特徴点間距離の時間的変化(所定部位の形状の変化)に基づき、周波数解析を用いて呼吸周期を検出することが好ましい。すなわち、肺野領域の面積値あるいは特徴点間距離を捉えた部分画像(図4及び図5における肺野部の輪郭OLの領域)の時間軸方向の変動(図6参照)に対して周波数解析を行う。これにより、ノイズ成分を取り除いた所望の変動成分を自動的に抽出することができるため、肺野領域の面積値あるいは特徴点間距離の時間的変化(所定部位の状態変化の量)をより正確に把握することが可能となる。
なお、本実施形態では、撮影画像を用いて呼吸情報を得たが、外部機器による計測結果を用いてもよい。この場合、所定部位周期設定部120には、外部機器より呼吸周期に関する情報が入力される。外部機器により計測する方法としては、例えば、特許第3793102号に記載されているような装置を用いることができる。また、レーザー光とCCDカメラで構成されたセンサによるモニタリングにより実施する手法(例えば、"FG視覚センサを用いた就寝者の呼吸モニタリングに関する検討",青木 広宙,中島 真人,電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集 2001年.情報・システムソサイエティ大会講演論文集, 320-321, 2001-08-29.等参照)等を採用することもできる。すなわち、レーザー照射や呼吸モニタベルト等を用いて被写体Mの胸部の動きを検出する方法や、気速計によって呼吸の気流を検出することによっても、呼吸情報を得ることができ、これらの方法を適用することも可能である。
<1−2−1−2−2.間隔設定部130>
間隔設定部130では、所定部位周期設定部120において設定された所定部位周期Tのk(kは正の整数)分の1となる周期分割時間tとm≧kを満足する第2画像の枚数mとを設定する。k、mの設定については、例えば、ユーザが画像を見ながらスライダーバーなどを用いて、インタラクティブに設定してもよいし、予めk、mの値を画像生成装置3に入力しておく方法でもよい。
図6は、所定部位周期設定部120において検出された呼吸情報の波形データを時系列で示した模式図である。なお、縦軸が、肺野領域の面積値あるいは特徴点間距離の時間的変化に相当する。すなわち、図6では、上記の呼吸情報検出方法が採用されることで、特徴量を算出し、時間方向にモニタリングした結果となる。
図6で示されるように、呼吸の周期(呼吸サイクル)Bの1周期は、吸気と呼気とから構成され、1回の呼気と1回の吸気からなる。吸気では、横隔膜が下がって息が吸い込まれるに連れて胸郭中の肺野の領域が大きくなる。息を最大限に吸い込んだとき(吸気と呼気の変換点)が最大吸気時B1である。呼気では、横隔膜が上がって息が吐き出されるに連れて肺野の領域が小さくなるが、息を最大限に排出したとき(呼気と吸気の変換点)が最大呼気時B2となる。図6では、所定部位検出部120により、最大吸気時B1を基準として呼吸周期Tが設定された後、間隔設定部130が周期Tの周期分割時間tを設定する。ここでは、k=4が採用され、周期Tの4分の1となる周期分割時間tとm=4とが設定された例である。例えば、呼吸周期Tが4秒であれば、周期分割時間tは1秒となる。
このように、動画像取得部110にて取得された動画像のうち、第1画像G1及びm枚の第2画像G2の時間の決定に関しては、所定部位周期設定部120及び間隔設定部130が、画像取得間隔を設定することで決定される。
<1−2−1−2−3.画像対象設定部125、領域設定部140>
画像対象設定部125は、間隔設定部130において設定された周期分割時間t及び第2画像取得枚数mに基づき、周期分割時間tを画像取得間隔(第2の時間間隔)としてm枚の第2画像G2(図6参照)を診断用画像JGの中から取得する。
画像対象設定部125は、画像取得間隔(=周期分割時間t)のk倍の時間が所定部位周期Tと一致するように画像取得間隔を設定することにより、少なくとも所定部位周期T内の変化を認識可能な第1画像G1及びm枚の第2画像G2を取得する(図6参照)。これによって、所定部位周期T内変化に対して、適切な医療診断が可能となる。
また、m=kの関係が成立するとき(図6参照)、画像対象設定部125が、1回の所定部位周期T内の時間変化に応じた差分画像を第1画像G1及びm枚の第2画像G2として取得する。これによって、所定部位周期T内の時間変化に特化した医療診断が可能となる。
具体的に、第1画像G1及びm枚の第2画像G2の時間に関して図6の場合を例にすると、画像対象設定部125は、時刻=t0における診断用画像JG(差分画像)を第1画像G1とし、時刻=t0+tにおける診断用画像JG(差分画像)を第2画像G21とし、時刻=t0+2tにおける診断用画像JG(差分画像)を第2画像G22とし、時刻=t0+3tにおける診断用画像JG(差分画像)を第2画像G23とし、時刻=t0+4tにおける診断用画像JG(差分画像)を第2画像G24とすることで、第1画像G1及びm=4枚の第2画像G21〜G24を取得することになる。
なお、時刻=t0の決定については、本実施形態では、所定部位周期設定部120で検出された所定部位周期Tに基づいて自動的に設定しており、具体的には、最大吸気時B1をt0と設定している。t0の設定については、例えば、ユーザが画像を見ながらスライダーバーなどを用いて、インタラクティブに設定してもよいし、予め、おおよそのt0の値を画像生成装置3に入力しておき、所定部位周期設定部120において所定部位周期Tが設定された後、画像対象設定部125が具体的にt0の値を決定してもよい。また、所望の時刻=t0に診断用画像JG(差分画像)が存在しないときは、当該時刻=t0に最も近い診断用画像JG(差分画像)を第1画像G1として採用する。これは第2画像G2についても同様である。
一方、領域設定部140により、診断用画像JGに注目したい領域を設定することができる。具体的には、領域設定部140は、診断用画像JG内の肺野(所定部位)の輪郭を抽出する輪郭抽出部を含み、当該輪郭抽出部によって抽出された輪郭に基づいて設定領域を設定する。図7は、診断用画像JGへの設定領域の設定について説明する模式図であり、図7(a)は手動で設定する場合であり、図7(b)は自動的に設定する場合である。
設定領域OLとして右肺野を指定する場合、図7(a)で示す例では、操作部33の操作によって画像上で矩形の領域を指定することにより、右肺野を含む領域を手動で設定することができる。一方、図7(b)で示す例では、操作部33の操作で右肺野を指定する命令が入力されると、自動的に右肺野の領域を検出し、右肺野の境界と略一致するように設定領域OLが設定される。なお、自動設定の手法としては、先述した呼吸情報検出方法における輪郭抽出方法が採用可能である。
このように、領域設定部140において設定領域OLを設定することにより、診断を行いたい部分に注目して、その部分の状態変化を正確に視認できる画像を生成することが可能となる。
<1−2−1−3.画素色変換部400>
図2に戻って、画素色変換部400は、画素検出部135と、変換色設定部150と、画素色変換部145と、を備え、第1画像G1及びm枚の第2画像G2の画素のうち画素色変換条件(所定条件)を満足する画素の色を識別可能に変換する。
また、画素色変換部400は、変換色設定部150による変換色設定内容に基づき、第1画像G1及びm枚の第2画像G2のうち、時間的に隣接する画像間において異なる色となるように、画素の色を変換することも可能である。なお、ここでいう時間的に隣接する画像とは、第1画像G1及びm枚の第2画像G2の中で時間的に最も近い関係にあることを意味する。
さらに、画素色変換部400は、変換色設定部150による変換色設定内容に基づき、第1画像G1及びm枚の第2画像G2のうち、所定部位周期ごとに同一色となるように、画素の色を変換することも可能である。
以降、画素検出部135、変換色設定部150、及び、画素色変換部145が行う各処理についての具体的内容を、図2を参照しながら順次説明する。
画素色変換部135は、設定領域に存在する画素の色を変換する。すなわち、画素検出部135では、画像対象設定部125において設定された第1画像G1及びm枚の第2画像G2それぞれに対し、且つ、領域設定部140において設定された選択領域OLの画素において、所定条件を満足する画素を色変換用画素として検出する。ここで、所定条件とは、第1画像G1及びm枚の第2画像G2が差分画像であり、画素毎に輝度値(差分値)を有するため、当該画素の輝度値が所定の範囲にあることを意味する。なお、領域設定部140によって選択領域OLが設定されなかった場合や領域設定部140自体が設けられていない場合には、画像全体を対象とすればよい。
また、変換色設定部150では、先述の間隔設定部130で設定された周期分割時間t(画像取得間隔)及びmに基づき、変換色を設定しており、当該変換色設定内容に基づいて、画素色変換部145が、第1画像G1及びm枚の第2画像G2それぞれに対して、画素検出部135によって検出された色変換用画素の色を変換する。
本実施形態において、変換色設定部150における変換色は、白黒以外の色に変換される。具体的には、X線動画像の場合は画素の色は輝度値のみであるため、RGB値のそれぞれの値はR=G=B=iであり、一般に白黒で表示される。このため、色変換用画素のRGB値を例えば、R=G=a*i(aは輝度値を調整する係数), B=0等と変換することにより、白黒表示されたX線画像に対して識別可能にする。
以上のように、画素色変換部400は、第1画像G1及びm枚の第2画像G2それぞれに対し、選択領域OLに存在する画素において所定条件を満足する画素を色変換用画素として検出する。これにより、肺等の所定部位の時間変化に対して、選択領域OL内の画素のみが色変換対象となるため、選択領域OLに特化した時間変化に着目できる。このため、ユーザにとっての利便性がより向上し、医療目的に見合った画像を生成することが可能となる。
<1−2−1−4.表示画像生成部500>
表示画像生成部500は、上述の画素色変換部400によって画素の色が変換された第1画像G1及びm枚の第2画像G2を用いて表示用画像を生成する。なお、本実施形態では、診断用画像JGは差分画像であるため、取得された第1画像G1及びm枚の第2画像G2においても差分画像となる。
図8は、図6の場合を例にして、表示画像生成部500によって生成された第1画像G1及び第2画像G21,G23の表示用画像IG1,IG21,IG23を示す模式図であり、図8(a)は、第1画像G1に対する表示用画像IG1であり、図8(b)は、m=1における第2画像G21に対する表示用画像IG21であり、図8(c)は、m=3における第2画像G23に対する表示用画像IG23である(図6参照)。なお、第1画像G1による色変換された画素(以下、「第1色変換画素」と称する)g1と、第2画像G21、G23による色変換された画素(以下、「第2色変換画素」と称する)g21、g23はそれぞれ異なる色であることが好ましい。
本実施形態では、これらの表示用画像IG1,IG21,IG23は、表示部34において時間的に連続して表示され、繰り返し表示することも可能である。
図8で示されるように、色変換された画素の分布は、第1色変換画素g1(図8(a)参照)から第2色変換画素g21(図8(b)参照)を経て第2色変換画素g23(図8(c)参照)に至るまで時空間的に変化している。なお、この例の場合の画素色変換条件と領域設定とは、右肺野領域の血流を示すように設定されている。すなわち、時間を追うごとに、色変換画素は、右肺野領域における心臓に近い位置から離れた位置に移動するとともに、心臓に近い位置の分布は広がっている様子が見て取れる。このため、右肺野領域における時間に伴う状態変化、具体的には血流の状態を正確に視認することが可能となる。
以上のように、診断用画像JGが差分画像であることにより、簡易に動き情報を生成し、変化点を明瞭にすることが可能となる。また、第1画像G1及びm枚の第2画像G2のうち、時間的に隣接する画像間において異なる色となるように、画素の色を変換することにより、所定部位の状態変化の量を明確に可視化することが可能となる。これによって、ユーザにとっての利便性がより向上し、より適切な医療診断が可能となる。
また、第1画像G1及びm枚の第2画像G2のうち、時間的に隣接する画像間において異なる色となり、かつ、所定部位周期Tごとに同一色となるように、画素の色を変換すれば、所定部位周期毎に同一色とした色分けを行うことができるため、周期的な所定部位の状態変化を比較的容易に視覚認識することが可能となる。
<1−2−2.画像生成装置3の基本動作>
図9は、本実施形態に係る画像生成装置3において実現される基本動作を説明するフローチャートであり、図10は、表示用画像を生成するまでの全体の流れを示す概念図である。既に各部の個別機能の説明は行ったため(図2参照)、ここでは全体の流れのみ説明する。
図9に示すように、まず、ステップS1において、制御部31の動画像取得部110が、撮像装置1の読取制御装置14によって撮影された動画像を、撮影制御装置2を介して取得する。
ステップS2では、差分画像生成部115が、ステップS1において取得された動画像におけるフレーム画像間の差分画像を生成し、診断用画像JGとする(図10(a)参照)。
ステップS3では、所定部位周期設定部120が、肺の幾何学的形状の周期的な時間変化を検出し、呼吸における周期を設定する。具体的に、周期的な時間変化の検出方法は、動画像におけるフレーム画像の画像特徴量(上記の呼吸情報検出方法)に基づき検出される(図4,図5,図6参照)。
ステップS4では、間隔設定部130が、ステップS3において設定された所定部位周期Tのk(kは2以上の整数)分の1となる周期分割時間tとm≧kを満足する当該mとを設定する(図6参照)とともに、領域設定部140が、診断用画像JGに設定領域OLを設定する。
また、このとき、変換色設定部150が、間隔設定部130で設定された周期分割時間t(画像取得間隔)及びmに基づき、変換色を設定する。
ステップS5では、画像対象設定部125が、ステップS4において設定された周期分割時間t、m及び設定領域に基づき、周期分割時間tを画像取得間隔として第1画像G1及びm枚の第2画像G2を取得するとともに、設定領域を第1画像G1及びm枚の第2画像G21〜G2mそれぞれにおける設定領域内の画素を特定する(図10(b)参照)。
ステップS6では、画素検出部135が、ステップS5において特定された第1画像G1及びm枚の第2画像G21〜G2mそれぞれの設定領域OLの画素において、輝度値が所定の範囲内における画素を色変換用画素として検出する。
ステップS7では、画素色変換部145が、第1画像G1及びm枚の第2画像G21〜G2mそれぞれに対して、ステップS4にて設定された変換色に基づいて、ステップS6にて検出された色変換用画素の色を変換する。
ステップS8では、表示画像生成部500が、ステップS7にて画素の色が変換された第1画像G1及びm枚の第2画像G21〜G2mを用いて表示用画像IG1及びm枚の表示用画像IG21〜IG2mを生成する(図10(c)参照)。なお、色変換された画素の分布は、第1色変換画素g1(図10(a)参照)から第2色変換画素g21(図10(b)参照)を経て第2色変換画素g2m(図10(c)参照)に至るまで時空間的に変化する。
最後に、ステップS9において、表示画像生成部500が、ステップS8において生成した表示用画像IG1及びm枚の表示用画像IG21〜IG2mを表示部34に出力することで、表示部34のモニタに表示し、本動作フローが終了される。
以上、画像生成装置3では、人体または動物の所定部位が撮影された動画像に基づく時間的に連続した差分画像を第1の時間間隔毎の診断用画像JGとして生成する。該診断用画像JGにおいて、所定時刻における第1画像G1と、該所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔毎のm枚の第2画像G2と、を取得するとともに、第1画像G1及びm枚の第2画像G2の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換し表示用画像IG1およびm枚の表示用画像IG21〜IG2mを生成する。これにより、第1画像G1及びm枚の第2画像G2から所定部位の状態変化の量を正確に視認することが可能となる。これによって、ユーザにとっての利便性が向上し、適切な医療診断が可能となる。
<1−3.第1実施形態の変形例>
本発明の第1実施形態の変形例における放射線動態画像撮影システム100”の画像生成装置3”では、被検者Mの心臓(所定部位)の周期的な時間変化と関連して、心臓の状態変化の量を正確に視認できる画像を生成する。
図11は、放射線動態画像撮影システム100”における画像生成装置3”における機能構成を示す図である。
なお、図11は、撮像装置1と画像生成装置3”との間(または、心電計4と画像生成装置3”との間)に、撮影制御装置2が介在し、撮影制御装置2の記憶部22に記憶された検出データが通信部25を介して、画像生成装置3”の通信部35に出力される。
以下では、図11を参照しながら、画像生成装置3”で実現される機能的な構成のうち、第1実施形態における画像生成装置3と異なる点について説明する。
<1−3−1.所定部位周期設定部120”>
本変形例の所定部位周期設定部120”では、被検者Mの心臓の周期的な時間変化、すなわち、心拍の位相情報や周波数(周期)情報を検出し心拍周期(所定部位周期)を設定する。
したがって、第1実施形態における上記のステップS3が、本変形例では、次のように変更される。すなわち、所定部位周期設定部120”が、心臓の幾何学的形状の周期的な時間変化を検出し、心拍における周期を設定する。具体的に、周期的な時間変化の検出方法は、心電計4の位相検出部41から取得された結果(第1の心拍情報検出方法)または動画像におけるフレーム画像の画像特徴量(第2の心拍情報検出方法)に基づき検出される(詳細は後述する)。
以下では、心拍による周期情報についての算出方法を説明する。
○ 第1の心拍情報検出方法:心電計の検出結果
第1の心拍情報検出方法として、図11で示されるように所定部位周期設定部120”では、心電計4の位相検出部41から取得された結果を用いる。すなわち、所定部位周期設定部120”は、外部より心拍周期が設定可能に構成される。図12は、被検者Mの心電図波形の1周期を例示する図である。なお、図12では、横軸が時刻、縦軸が電気信号の大きさ(電圧)を示しており、いわゆるP波、Q波、R波、S波、T波及びU波の形状をそれぞれ示す曲線Pp,Qp,Rp,Sp,Tp及びUpを含む電気信号の変化を示す曲線が示されている。
そこで、所定部位周期設定部120”では、位相検出部41から取得された検出結果に基づいて、上記の点(Pp,Qp,Rp,Sp,Tp及びUp)を検出することで、心拍周期を設定する。
なお、位相検出部41による検出動作は撮像装置1による撮像動作と同期して行われる(図1参照)。
このように、所定部位周期設定部120”では、外部より心拍周期が設定可能に構成されることにより、所定部位の周期的な時間変化を自動的に取得することが可能となる。
○ 第2の心拍情報検出方法:心臓壁の動き量
一方、第2の心拍情報検出方法として、図2で示されるように所定部位周期設定部120”では、動画像取得部110によって取得された撮影画像を用いて、心臓壁の動き量を算出することで、心拍情報とする。すなわち、診断用画像生成部200における動画像取得部110は、動画像を所定部位周期設定部120”に出力可能であり(図2参照)、所定部位周期設定部120”は、動画像で捉えられた心臓壁の変動(所定部位の形状の変化)に基づき、心拍周期を検出する。なお、動画像において、撮影対象の所定部位である肺とともに心臓も捉えられていることが前提条件である。詳細には、動画像から心臓壁の変動が検出されることで、各フレーム画像が撮影されたタイミングにおける心臓の拍動の位相が検出される。したがって、心臓壁が心臓の拍動の位相として検出される。
図13は、動画像で捉えられた心臓壁の変動を例示する模式図である。図13で示されるように、心臓壁HLの変動の一例として、心臓の横幅の変動を採用する。図13(a)〜(c)では、心臓が拡張していく過程で、心臓の横幅がw1からw3へと大きくなっていく状態が例示されている。
そこで、所定部位周期設定部120”では、各フレーム画像から、心臓の横幅を検出することで、心拍周期を設定する。具体的に、心臓の横幅を検出する手法としては、例えば、心臓の輪郭を検出して行う手法等が挙げられる。そして、この心臓の輪郭を検出する手法としては、種々の公知の手法を採用することができ、例えば、心臓の形状を示すモデル(心臓モデル)を用いて、X線画像中の特徴点と、心臓モデルの特徴点とを合わせて行くことで、心臓の輪郭を検出する手法(例えば、"Image feature analysis and computer-aided diagnosis in digital radiography: Automated analysis of sizes of heart and lung in chest images", Nobuyuki Nakamori et al., Medical Physics, Volume 17, Issue 3, May,1990, pp.342-350.等参照)等を採用することができる。
図14は、動画像を構成する複数のフレーム画像について、撮影された時刻と心臓の横幅との関係を例示する模式図である。図14では、横軸が時刻、縦軸が心臓の横幅を示し、丸印が検出された心臓の横幅の値を示している。
ここで、時刻tで捉えられた心臓の横幅をHwt、時刻t+1で捉えられた心臓の横幅をHwt+1とし、(Hwt+1−Hwt)≧0が成立する場合には、時刻tで捉えられたフレーム画像が心臓の拡張時に分類され、(Hwt+1−Hwt)<0が成立する場合には、時刻tで捉えられたフレーム画像が心臓の収縮時に分類される。
このように、心臓の横幅、すなわち、心臓壁HWの変動を検出することで、心臓の拡張時および収縮時が分類できるため、心臓の拍動の位相を検出することが可能となる。
以上のように、所定部位周期設定部120”では、動画像で捉えられた心臓壁の動き(所定部位の形状の変化)に基づき、心拍周期を検出する。したがって、動画像で捉えられた心臓壁の動き(所定部位の形状の変化)に基づき、心拍周期を自動的に取得することが可能となる。
また、第2の心拍情報検出方法は、第1の心拍情報検出方法と比較して間接的に心拍周期を検出するため、ノイズ成分も含まれやすいと予想される。そこで、所定部位周期設定部120では、動画像で捉えられた心臓壁HLの動き(所定部位の形状の変化)に基づき、周波数解析を用いて心拍周期を検出することが好ましい。すなわち、心臓壁HLの動きを捉えた部分画像(図13における心臓壁HLの領域)の時間軸方向の変動(図14参照)に対して周波数解析を行う。これにより、ノイズ成分を取り除いた所望の変動成分を自動的に抽出することができるため、心臓壁HLの動き量(所定部位の状態変化の量)をより正確に把握することが可能となる。
<1−3−2.間隔設定部130”>
間隔設定部130”では、所定部位周期設定部120”において設定された所定部位周期Tのk(kは正の整数)分の1となる周期分割時間tとm≧kを満足する第2画像の枚数mとを設定する。
図15は、所定部位周期設定部120”において検出された心拍情報の波形データを時系列で示した模式図である。なお、縦軸が、心臓壁の動きの時間的変化に相当する。すなわち、図15では上記の第2の心拍情報検出方法が採用されることで、特徴量を算出し、時間方向にモニタリングした結果となる。
図15で示されるように、所定部位検出部120”により、点Rp(図12参照)を基準として心拍周期Tが設定された後、間隔設定部130が周期Tの周期分割時間tを設定する。ここでは、k=3が採用され、周期Tの3分の1となる周期分割時間tとm=6とが設定された例である。例えば、心拍周期Tが1秒であれば、周期分割時間tは約0.34秒となる。
<1−3−3.画像対象設定部125”>
画像対象設定部125”では、間隔設定部130”において設定された周期分割時間t及び第2画像取得枚数mに基づき、周期分割時間tを画像取得間隔(第2の時間間隔)としてm枚の第2画像G2(図15参照)を診断用画像JGの中から取得する。
具体的に、図15の場合を例にすると、図6の説明と同様に、第1画像G1及びm=6枚の第2画像G21〜G26を取得することになる。
<2.第2実施形態>
図16は、本発明の第2実施形態として構成された画像生成装置3A(図1参照)で用いられる制御部31Aの機能構成を示す図である。この制御部31Aは、第1実施形態の画像生成装置3における制御部31(図2参照)の代替として使用される。第1実施形態と異なる点は、表示用画像生成部500Aが累積画像生成部155を備える点である。なお、残余の構成は画像生成装置3と同様である。
<2−1.累積画像生成部155>
累積画像生成部155は、画素の色が変換された第1画像G1及びm枚の第2画像G2のうち、複数枚の画像の累積画像MGを表示用画像IGとして生成する。
図17〜図19は、画素の色が変換された第1画像G1及びm枚の第2画像G2のうち、複数枚の画像の累積画像MGを表示用画像IGとして生成した結果を例示する模式図である。ここで、累積画像生成部155は、画素色変換部145により画素の色が変換された第1画像G1及びm枚の第2画像G2の各画像の画素値を累積平均して累積画像の画素値として算出した1枚の診断用画像JG(差分画像)に、重畳的に第1色変換画素g1及び第2色変換画素g2の分布を追加して表示用画像IGを生成する。なお、図17〜図19における被写体はそれぞれ異なるものとする。
図17(a)及び図18(a)では、図6の場合を例にして、第1画像G1及び1枚の第2画像G21の2枚の画像の累積画像MGを表示用画像IGとして生成した結果を例示する。なお、図17(a)では、領域設定部140によって設定領域が右肺野下部領域として設定され、図18(a)では、右肺野全体領域として設定されている。第1画像G1及び第2画像G21の2枚の累積画像MGを生成した場合、図17(a)及び図18(a)で示されるように、第1色変換画素g1と第2色変換画素g21との累積画像MGとして表示用画像IGが生成される。ここで、画素色変換部400は、第1色変換画素g1及び第2色変換画素g21において、同じ色を採用してもよいが、異なる色となるように、画素の色を変換することも可能である。
図17(b)及び図18(b)では、図6の場合(k=4の場合)を例にして、第1画像G1及び3枚の第2画像G21〜G23の4枚の画像(1回の呼吸周期T内の時間変化に応じた画像)の累積画像MGを表示用画像IGとして生成した結果を例示する。図17(a)及び図18(a)と同様に、図17(b)では、領域設定部140によって設定領域が右肺野下部領域として設定され、図18(b)では、右肺野全体領域として設定されている。第1画像G1及び第2画像G21〜G23の4枚の累積画像MGを生成した場合、図17(b)及び図18(b)で示されるように、第1色変換画素g1と第2色変換画素g21〜g23との累積画像MGとして表示用画像IGが生成される。ここで、画素色変換部400は、第1色変換画素g1及び第2色変換画素g21〜g23において、それぞれ同じ色を採用してもよいが、異なる色となるように、画素の色を変換することも可能である。
図19(a)及び図19(b)では、k=1の場合において、第1画像G1及び3枚の第2画像G21〜G23の4枚の画像(4回の呼吸周期Tに応じた画像)の累積画像MGを表示用画像IGとして生成した例である。図19(a)では、第1色変換画素g1及び第2色変換画素g21〜g23の分布が一致しているのに対し、図19(b)では、第1色変換画素g1及び第2色変換画素g21〜g23の分布がそれぞれ不一致である状態を示す。すなわち、図19(a)では、呼吸状態が安定しているため、周期Tごとに同一箇所が色変換されるが、図19(b)では、呼吸状態が不安定であるため、周期Tごとに異なる箇所が色変換されたことを意味している。
図19の例では、累積画像MGの生成のための複数枚の画像は、所定部位周期Tごとに選択され、時間的に隣接する画像間において異なる色となるように、画素の色を変換する。これにより、周期的な所定部位の動きを、一枚の表示用画像IGを参照して容易に視覚認識することが可能となる。
<2−2.画像生成装置3Aの基本動作>
続いて、図20は、第2実施形態に係る画像生成装置3Aの動作フローを例示した図である。なお、図20のうち、ステップST1〜ST7は図9のステップS1〜S7と同様であるため、その説明は省略する。
この第2実施形態では、第1実施形態では存在しなかった累積画像生成部155が付加されたことで、下記の工程が加わる。
すなわち、第1実施形態と同様の工程として、ステップST1〜ステップST7を経て、図20で示されるように、ステップST8にて、表示画像生成部500Aにおける累積画像生成部155が、ステップST7にて画素の色が変換された第1画像G1及びm枚の第2画像G2のうち、複数枚の画像の累積画像MGを表示用画像IGとして生成する(図17〜図19参照)。
最後に、ステップST9において、表示画像生成部500Aが、ステップST8において生成された表示用画像IGを表示部34にて出力することで、表示部34のモニタに表示し、本動作フローが終了される。
以上のように画像生成装置3Aでは、画素の色が変換された第1画像G1及びm枚の第2画像G2のうち、複数枚の画像の累積画像MGを表示用画像IGとして生成することにより、所定部位の動きに対して、一枚の表示用画像IGを参照して確認することが可能となる。
<3.第3実施形態>
図21は、本発明の第3実施形態として構成された画像生成装置3B(図1参照)で用いられる制御部31Bの機能構成を示す図である。この制御部31Bは、第1実施形態の画像生成装置3における制御部31(図2参照)の代替として使用される。第1実施形態と異なる点は、診断用画像生成部200Bが、第1実施形態の差分画像生成部115の代替として、動き画像生成部116を備える点である。なお、残余の構成は画像生成装置3と同様である。
<3−1.動き画像生成部116>
動き画像生成部116は、動画像取得部110において取得した動画像におけるフレーム画像間の動き情報を用いて動き情報画像(ベクトル表示画像)を生成する。つまり、動画的な態様で動き情報画像を再生可能な動画像(動き情報動画像)が生成される。
動き情報画像の生成方法としては、対応点探索処理などの一般的なトラッキング手法を用いることができる。例えば、対応点探索処理を採用する場合は、対応点基準画像上の任意の注目点に対応する対応点参照画像上の点(対応点)を探索して求め、得られた注目点と対応点との関係から動き情報を得た後、当該動き情報から距離(動き量、すなわち、所定部位の状態変化の量)情報を取得する。すなわち、本発明の動画像(時系列画像)においては、時間的に前のフレーム画像が対応点基準画像であり、時間的に後のフレーム画像が対応点参照画像である。この対応点基準画像上の注目点に対してテンプレートが設定され、このテンプレートと対応する対応点参照画像上のウインドウが探索され、この探索されたウインドウから対応点が求められる。
図22は、動画像取得部110において取得した動画像におけるフレーム画像間の動き情報を用いて動き情報画像(ベクトル表示画像)の生成を説明する模式図である。図22で示されるように、時刻Is1〜Is3でそれぞれ撮影されたフレーム画像(静止画像)に対して、例えば、上述の対応点探索処理を施すことにより、時刻Is1のフレーム画像(対応点基準画像)と時刻Is2のフレーム画像(対応点参照画像)との時間差を動き情報時間差として、フレーム画像間の動き情報を算出し、ベクトル表示画像V1を生成し、時刻Is2のフレーム画像(対応点基準画像)と時刻Is3のフレーム画像(対応点参照画像)との時間差を動き情報時間差として、フレーム画像間の動き情報を算出し、ベクトル表示画像V2を生成する。ここで、本発明の動き情報時間差とは、動画像取得部110により取得された動画像のフレーム間隔そのものであってもよいし、所定の時間間隔を予め設定することも可能である。
このように、ベクトル表示画像の時系列配列により動き情報動画像が生成されることになる。生成されたベクトル表示画像VI(Iは有限整数)は、診断用画像JGとして記憶部32に記憶される。
<3−2.画素色変換部400B、表示画像生成部500B>
また、診断用画像として差分画像の代わりにベクトル表示画像を採用したことに伴い、画素色変換部400B及び表示画像生成部500Bが変更される。特に、画素色変換部400Bにおける画素検出部135B及び画素色変換部145Bが、第1実施形態の画素検出部135及び画素色変換部145に対して、下記の点で変更されている。
画素検出部135Bでは、第1画像G1及びm枚の第2画像G2(ベクトル表示画像)それぞれに対し、設定領域の画素において所定の範囲内における画素を色変換用画素(すなわち、ベクトル)として検出する。ここで、所定の範囲とは、第1画像G1及びm枚の第2画像G2がベクトル表示画像であるため、画素ごとにおけるベクトルの大きさ(動き量、すなわち、所定部位の状態変化の量)に対する値の範囲を意味する。
画素色変換部145Bでは、第1画像G1及びm枚の第2画像G2それぞれに対して、画素検出部135Bによって検出された色変換用画素(すなわち、ベクトル)の色を変換する。そして、表示画像生成部500Bが、画素色変換部145Bにて画素の色が変換された第1画像G1及びm枚の第2画像G2を用いて表示用画像IG1及びm枚の表示用画像IG2を生成する。
<3−3.画像生成装置3Bの基本動作>
続いて、図23は、第3実施形態に係る画像生成装置3Bの動作フローを例示した図である。このうち、ステップSP1,SP3〜SP5は、図16のステップS1,S3〜S5と同様であるため、その説明は省略する。
この第3実施形態では、第1実施形態では存在しなかった動き画像生成部116が付加されたことで、下記の工程が加わる。
すなわち、第1実施形態と同様の工程として、ステップSP1を経て、図23で示されるように、ステップSP2にて、動き画像生成部116が、動画像取得部110において取得した動画像におけるフレーム画像間の動き情報を用いて動き情報画像(ベクトル表示画像)を生成する(図22参照)。
そして、第1実施形態と同様の工程として、ステップSP3〜SP5を経て、ステップSP6にて、画素検出部135Bが、第1画像G1及びm枚の第2画像G2(ベクトル表示画像)それぞれに対し、設定領域の画素において所定の動き量の閾値を超える画素を色変換用画素(すなわち、ベクトル)として検出する。したがって、第3実施形態では、設定領域内の画素のうち、所定の動き量の閾値を超える画素が画素変換条件(所定条件)を満足する画素となる。
ステップSP7において、画素色変換部145Bが、第1画像G1及びm枚の第2画像G2それぞれに対して、画素検出部135Bによって検出された色変換用画素(すなわち、ベクトル)の色を変換する。
ステップSP8では、表示画像生成部500Bが、ステップSP7にて画素の色が変換された第1画像G1及びm枚の第2画像G2を用いて表示用画像IG1及びm枚の表示用画像IG2を生成する。
最後に、ステップSP9において、表示画像生成部500Bが、ステップSP8において生成された表示用画像IG1及びm枚の表示用画像IG2を表示部34にて出力することで、表示部34のモニタに表示し、本動作フローが終了される。
以上のように画像生成装置3Bでは、診断用画像が動き情報画像であることにより、変化点の動き量(所定部位の状態変化の量)を明瞭にすることが可能となる。
<4.第4実施形態>
図24は、本発明の第4実施形態として構成された画像生成装置3C(図1参照)で用いられる制御部31Cの機能構成を示す図である。この制御部31Cは、第2実施形態の画像生成装置3Aにおける制御部31A(図16参照)の代替として使用される。第2実施形態と異なる点は、測定部600が新たに付加される点である。なお、本実施形態では、診断用画像生成部200Cが、動画像取得部110のみを備える場合(図24参照)と、動画像取得部110及び差分画像生成部115の両方を備える場合(図16参照)の両方を考慮するものとし、残余の構成は画像生成装置3Aと同様である。
<4−1.測定部600>
測定部600では、累積画像生成部155において生成された累積画像MGに基づき、色間の距離もしくは同一色の色を認識した面積から所定部位の移動量を測定する。
図25は、測定部600において、同一色の色を認識した面積(図25(a)参照)及び色間の距離(図25(b)参照)から所定部位の移動量の測定について模式的に説明する図である。ここで、図25(a)では、診断用画像生成部200Cが動画像取得部110のみを備える場合であり、診断用画像はフレーム画像そのものであるため、フレーム画像に基づいて累積画像MGが生成される。図25(b)では、診断用画像生成部200Cが動画像取得部110及び差分画像生成部115の両方を備える場合であり、診断用画像は差分画像であるため、差分画像に基づいて累積画像MGが生成される。
図25(a)の例においては、それぞれのフレーム画像において色変換された第1色変換画素g1及び第2色変換画素g21,g22が重畳的に表示される。例えば、g1をグリーン(G)に変換し、g21をレッド(R)に変換し、g22をブルー(B)に変換した場合、g1だけの領域はグリーンとなり、g1とg21とが重畳された領域はG+Rのイエローとなり、g1とg21とg22とが重畳された領域はG+R+Bの白となる。測定部600がこれらの各領域の面積を算出することで、所定部位の移動量を測定する。なお、第2色変換画素g22の色を認識した領域は、第1色変換画素g1及び第2色変換画素g21の色を認識した領域においても包含されているものとする。
図25(b)においては、第1色変換画素g1及び第2色変換画素g21が累積表示されており、測定部600が第1色変換画素g1及び第2色変換画素g21,g22の色間の距離を算出することで、所定部位の移動量を測定する。
<4−2.画像生成装置3Cの基本動作>
続いて、図26は、診断用画像生成部200Cが動画像取得部110のみを備える場合における第4実施形態に係る画像生成装置3Cの動作フローを例示した図である。なお、図26のうち、ステップSS1〜SS7は図20のステップST1,ST3〜ST8と同様であるため、その説明は省略する。
この第4実施形態では、第2実施形態では存在しなかった測定部600が付加されたことで、下記の工程が加わる。
すなわち、第2実施形態と同様の工程として、ステップSS1〜SS7を経て、図26で示されるように、ステップSS8にて、測定部600では、ステップSS7にて生成された累積画像MGに基づき、色間の距離もしくは同一色の色を認識した面積から所定部位の移動量を測定する(図25参照)。
最後に、ステップSS9において、表示画像生成部500Aが、ステップSS7において生成された表示用画像IGを表示部34にて出力するとともに、測定部600が、ステップSS8において測定された所定部位の移動量を表示部34にて出力することで、表示部34のモニタに表示し、本動作フローが終了される。
以上のように画像生成装置3Cでは、累積画像MGに基づき、色間の距離もしくは同一色の色を認識した面積から所定部位の移動量を測定することにより、所定部位の状態変化の量を定量化することが可能となる。
<5.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
※ 本実施形態では、画像生成装置3,3”,3A,3B,3Cを個別に実施されるように各実施形態に分けて記載したが、これらの個別機能は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせてもよい。
※ この発明では、身体の撮影対象となる部分のうち、幾何学的状態が周期的に時間変化する部位が位相検出の対象となるが、それは、心臓や肺だけでなく、蠕動などの不随意運動を行う他の臓器であってもよく、また、筋肉や関節などの随意運動を行う部位であってもよい。後者の場合には、被検者に同一の動作を繰り返して行わせつつ、動態撮影を行う。
※ 被写体は、人体だけでなく、動物の身体であってもよい。
1 撮影装置
2 撮影制御装置
3,3”,3A,3B,3C 画像生成装置
4 心電計
31,31”,31A,31B,31C 制御部
34 表示部
41 位相検出部
100,100”,100A,100B,100C 放射線動態画像撮影システム
110 動画像取得部
115 差分画像生成部
116 動き画像生成部
120,120” 所定部位周期設定部
125,125” 画像対象設定部
130,130” 間隔設定部
140 領域設定部
135 画素検出部
150 変換色設定部
145 画素色変換部
155 累積画像生成部
200,200B,200C 診断用画像生成部
300,300” 画像対象設定部
400,400B 画素色変換部
500,500A,500B 表示画像生成部
600 測定部
G1 第1画像
G2 第2画像
IG,IG1,IG2 表示用画像
JG 診断用画像
MG 累積画像
M 被写体(被検者)

Claims (20)

  1. 人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、
    前記診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔後の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、
    前記第1画像及び前記第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、
    前記画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部と、
    を備え
    前記診断用画像生成部は、
    前記動画像を取得する動画像取得部と、
    前記動画像取得部において取得された動画像におけるフレーム画像間の差分画像を生成する差分画像生成部と、
    を含み、
    前記診断用画像は、
    前記差分画像である、
    画像生成装置。
  2. 人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、
    前記診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔毎に得られる複数の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、
    前記第1画像及び前記第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、
    前記画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部と、
    を備え
    前記診断用画像生成部は、
    前記動画像を取得する動画像取得部と、
    前記動画像取得部において取得された動画像におけるフレーム画像間の差分画像を生成する差分画像生成部と、
    を含み、
    前記診断用画像は、
    前記差分画像である、
    画像生成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像生成装置であって、
    前記画像対象設定部は、
    前記所定部位の周期的な変化である所定部位周期を設定する所定部位周期設定部を含み、
    前記第2の時間間隔を前記所定部位周期に基づいて設定する、
    を含む、
    画像生成装置。
  4. 請求項2に記載の画像生成装置であって、
    前記画像対象設定部は、
    前記所定部位の周期的な変化である所定部位周期を設定する所定部位周期設定部と、
    前記所定部位周期のk(kは正の整数)分の1となる周期分割時間と、前記第2画像の枚数をm(mは正の整数)とするとき、m≧kを満足する前記mとを設定する間隔設定部と、
    を含み、
    前記周期分割時間及び前記mに基づき、前記周期分割時間を前記第2の時間間隔として前記m枚の第2画像を取得する、
    画像生成装置。
  5. 請求項4に記載の画像生成装置であって、
    m=kの関係が成立する、
    画像生成装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうち、いずれか1項記載の画像生成装置であって、
    前記診断用画像に設定領域を設定する領域設定部、
    をさらに含み、
    前記画素色変換部は、
    前記設定領域に存在する画素の色を変換する、
    画像生成装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のうち、いずれか1項記載の画像生成装置であって、
    前記画像色変換部は、
    前記第1画像及び前記第2画像のうち、所定の範囲内の画素値を持つ画素を色変換用画素として検出する画素検出部と、
    前記画素検出部によって検出された前記色変換用画素の色を変換する画素色変換部と、
    を含む、
    画像生成装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のうち、いずれか1項記載の画像生成装置であって、
    前記画素色変換部は、
    前記第1画像及び前記第2画像のうち、時間的に隣接する画像間において異なる色となるように、画素の色を変換する、
    画像生成装置。
  9. 請求項3に記載の画像生成装置であって、
    前記画素色変換部は、
    前記第1画像及び前記第2画像のうち、時間的に隣接する画像間において異なる色となり、かつ、前記所定部位周期ごとに同一色となるように、画素の色を変換する、
    画像生成装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のうち、いずれか1項記載の画像生成装置であって、
    前記表示画像生成部は、
    前記第1画像及び前記第2画像のうち、複数枚の画像の累積画像を前記表示用画像として生成する累積画像生成部、
    を有する、
    画像生成装置
  11. 請求項10に記載の画像生成装置であって、
    前記累積画像に基づき、色間の距離もしくは同一色の色を認識した面積から前記所定部位の移動量を測定する測定部、
    をさらに備えることを特徴とする、
    画像生成装置
  12. 請求項3ないし請求項5のうち、いずれか1項記載の画像生成装置であって、
    前記所定部位周期設定部は、
    前記動画像に基づき前記所定部位周期を検出する、
    画像生成装置
  13. 請求項6に記載の画像生成装置であって、
    前記領域設定部は、
    前記診断用画像内の前記所定部位の輪郭を抽出する輪郭抽出部を含み、
    前記輪郭に基づいて前記設定領域を設定する、
    画像生成装置
  14. 人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、
    前記診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔後の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、
    前記第1画像及び前記第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、
    前記画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部と、
    を備え、
    前記画像色変換部は、
    前記第1画像及び前記第2画像のうち、所定の範囲内の画素値を持つ画素を色変換用画素として検出する画素検出部と、
    前記画素検出部によって検出された前記色変換用画素の色を変換する画素色変換部と、
    を含む、
    画像生成装置
  15. 人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、
    前記診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔毎に得られる複数の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、
    前記第1画像及び前記第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、
    前記画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部と、
    を備え、
    前記画像色変換部は、
    前記第1画像及び前記第2画像のうち、所定の範囲内の画素値を持つ画素を色変換用画素として検出する画素検出部と、
    前記画素検出部によって検出された前記色変換用画素の色を変換する画素色変換部と、
    を含む、
    画像生成装置
  16. 人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、
    前記診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔後の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、
    前記第1画像及び前記第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、
    前記画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部と、
    を備え、
    前記診断用画像生成部は、
    前記動画像を取得する動画像取得部と、
    前記動画像取得部において取得した動画像におけるフレーム画像間の動き情報を用いて動き情報画像を生成する動き画像生成部と、
    を含み、
    前記診断用画像は、
    前記動き情報画像である、
    画像生成装置
  17. 人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、
    前記診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔毎に得られる複数の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、
    前記第1画像及び前記第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、
    前記画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部と、
    を備え、
    前記診断用画像生成部は、
    前記動画像を取得する動画像取得部と、
    前記動画像取得部において取得した動画像におけるフレーム画像間の動き情報を用いて動き情報画像を生成する動き画像生成部と、
    を含み、
    前記診断用画像は、
    前記動き情報画像である、
    前記診断用画像生成部は、
    前記動画像を取得する動画像取得部と、
    前記動画像取得部において取得した動画像におけるフレーム画像間の動き情報を用いて動き情報画像を生成する動き画像生成部と、
    を含み、
    前記診断用画像は、
    前記動き情報画像である
    画像生成装置。
  18. 人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、
    前記診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔後の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、
    前記第1画像及び前記第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、
    前記画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部と、
    を備え、
    前記表示画像生成部は、
    前記第1画像及び前記第2画像のうち、複数枚の画像の累積画像を前記表示用画像として生成する累積画像生成部、
    を有し、
    前記累積画像に基づき、色間の距離もしくは同一色の色を認識した面積から前記所定部位の移動量を測定する測定部、
    をさらに備えることを特徴とする、
    画像生成装置
  19. 人体または動物の所定部位が撮影された動画像及び該動画像に基づく時間的に連続した画像のうち少なくとも一方を第1の時間間隔毎の診断用画像として生成する診断用画像生成部と、
    前記診断用画像において、所定時刻における第1画像と、前記所定時刻から前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔毎に得られる複数の第2画像と、を取得する画像対象設定部と、
    前記第1画像及び前記第2画像の画素のうち所定条件を満足する画素の色を識別可能に変換する画素色変換部と、
    前記画素色変換部によって画素の色が変換された前記第1画像及び前記第2画像を用いて表示用画像を生成する表示画像生成部と、
    を備え、
    前記表示画像生成部は、
    前記第1画像及び前記第2画像のうち、複数枚の画像の累積画像を前記表示用画像として生成する累積画像生成部、
    を有し、
    前記累積画像に基づき、色間の距離もしくは同一色の色を認識した面積から前記所定部位の移動量を測定する測定部、
    をさらに備えることを特徴とする、
    画像生成装置
  20. 画像生成装置に含まれるコンピュータによって実行されることにより、前記コンピュータを、請求項1ないし請求項19のうち、いずれか1項記載の画像生成装置として機能させるプログラム
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