JP5407184B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に関し、特に配線の複雑化を低減する技術に関する。
特許文献1には、複数のモジュール型駆動装置と、これらを制御する制御用計算機とを備える制御システムが記載されている。モジュール型駆動装置は、複数のセンサーと、複数の電磁弁と、モータと、ブレーキと、LAN対応型サーボアンプとを備えている。LAN対応型サーボアンプは、複数のセンサー、複数の電磁弁、モータ、ブレーキとそれぞれ電気的に接続されている。制御計算機は、複数のモジュール型駆動装置の各々に設けられたLAN対応型サーボアンプと接続され、これと相互に通信してモジュール型駆動装置の各々を制御する。
また、特許文献2には室外機と室内機の間で通信を行う空気調和機について記載されている。
特開平11−123676号公報 特開2006−234367号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、LAN対応型サーボアンプと、センサー、電磁弁、モータ、ブレーキの部品群とがどのような態様で接続されているのか記載されていない。例えば、部品群の各々と、LAN対応型サーボアンプとを個々に配線で繋ぐ場合、全体として配線長が長くなり、配線の複雑化を招く。
特許文献2に記載の技術では、室外機と室内機との間の通信を行うが、例えば室外機内に設けられる部品と制御回路との間の配線については記載されていない。
そこで、本発明は、配線の複雑化を抑制できる空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機の第1の態様は、冷媒経路の構成要素である冷媒配管(5)と、前記冷媒経路上に設けられた複数の部品(2,3)と、一対の信号線(41,42)を有する通信線(4)と、前記部品の各々に設けられ、前記通信線上を流れる信号の宛先情報を認識し、前記宛先情報に応じて前記信号を受信し、前記宛先情報を含む前記信号を前記通信線に送信する複数の第1通信制御部(21,31)と、前記部品の動作を制御し、前記通信線を介して前記第1通信制御部と前記信号の送受信を行う第2通信制御部(11)を有する制御回路(1)と、前記冷媒配管と電気的に接続された電源(7)とを備え、前記部品(2,3)及び前記制御回路(1)は前記冷媒配管と電気的に接続され、前記通信線は前記冷媒配管に沿って隣接して配置され、前記一対の信号線及び前記冷媒配管のいずれもが互いに接する
本発明に係る空気調和機の第の態様は、冷媒経路の構成要素である冷媒配管(5)と、前記冷媒経路上に設けられた複数の部品(2,3)と、通信線(4)と、前記部品の各々に設けられ、前記通信線上を流れる信号の宛先情報を認識し、前記宛先情報に応じて前記信号を受信し、前記宛先情報を含む前記信号を前記通信線へと送信する複数の第1通信制御部(21,31)と、前記部品の動作を制御し、前記通信線を介して前記第1通信制御部と前記信号の送受信を行う第2通信制御部(11)を有する制御回路(1)と、前記冷媒配管と電気的に接続された電源(7)と、前記通信線(4)とは別の第2通信線(40)と、複数の第2部品(20,30)と、前記第2部品の各々に設けられ、前記第2通信線上を流れる第2信号の第2宛先情報を認識し、前記第2宛先情報に応じて前記第2信号を受信し、前記第2宛先情報を含む前記第2信号を前記第2通信線に送信する複数の第3通信制御部(201,301)とを備え、前記部品(2,3)及び前記制御回路(1)は前記冷媒配管と電気的に接続され、前記制御回路(1)は、前記第3通信制御部と前記第2通信線を介して前記第2信号の送受信を行い、前記第2通信制御部とは別体の第4通信制御部(15)を更に備える。
本発明に係る空気調和機の第の態様は、冷媒経路の構成要素である冷媒配管(5)と、前記冷媒経路上に設けられた複数の部品(2,3)と、通信線(4)と、前記部品の各々に設けられ、前記通信線上を流れる信号の宛先情報を認識し、前記宛先情報に応じて前記信号を受信し、前記宛先情報を含む前記信号を前記通信線へと送信する複数の第1通信制御部(21,31)と、前記部品の動作を制御し、前記通信線を介して前記第1通信制御部と前記信号の送受信を行う第2通信制御部(11)を有する制御回路(1)とを備え、前記制御回路(1)は前記通信線(4)を介して電源電圧を前記部品(2,3)に供給し、前記部品は、自身が消費する電流が大きいほど、前記制御回路に近い位置で前記通信線に接続される。
本発明に係る空気調和機の第の態様は、冷媒経路の構成要素である冷媒配管(5)と、前記冷媒経路上に設けられた複数の部品(2,3)と、通信線(4)と、前記部品の各々に設けられ、前記通信線上を流れる信号の宛先情報を認識し、前記宛先情報に応じて前記信号を受信し、前記宛先情報を含む前記信号を前記通信線へと送信する複数の第1通信制御部(21,31)と、前記部品の動作を制御し、前記通信線を介して前記第1通信制御部と前記信号の送受信を行う第2通信制御部(11)を有する制御回路(1)とを備え、前記制御回路(1)は前記通信線(4)を介して電源電圧を前記部品(2,3)に供給し、前記部品は、自身が発生するノイズが大きいほど、前記制御回路に近い位置で前記通信線に接続される。
本発明に係る空気調和機の第の態様は、第2または第3の態様に係る空気調和機であって、前記通信線(4)は前記冷媒配管(5)に沿って隣接して配置される。
本発明に係る空気調和機の第の態様は、第1乃至第のいずれか一つの態様に係る空気調和機であって、前記電源と前記冷媒配管(5)との間で接続され、前記電源と絶縁されており、前記電源からの電源電圧をより低い電圧に変換する絶縁トランス(91)を更に備える。
本発明に係る空気調和機の第の態様は、第1乃至第4のいずれか一つの態様に係る空気調和機であって、前記部品(2,3)の各々に対応して設けられ、対応する前記部品の動作状況を記録する不揮発性記録媒体(22,32)を更に備える。
本発明に係る空気調和機の第の態様は、第の態様に係る空気調和機であって、前記部品(2,3)の異常を検知する異常検知部(23)を更に備え、前記不揮発性記録媒体(22,32)には、対応する前記部品(2,3)に発生した異常に関する情報が記録される。
本発明に係る空気調和機の第の態様は、第の態様に係る空気調和機であって、日時を計時する計時部(13)を更に備え、前記不揮発性記録媒体(22,32)には、前記異常が発生した日時が記録される。
本発明に係る空気調和機の第10の態様は、第8又は第9の態様に係る空気調和機であって、時間を計時する計時部(13)を更に備え、前記不揮発性記録媒体(22,32)には、対応する前記部品(2,3)が動作する累積期間が記録される。
本発明に係る空気調和機の第11の態様は、第7乃至第10のいずれか一つの態様に係る空気調和機であって、前記不揮発性記録媒体(22,32)には、対応する前記部品(2,3)の製造情報、及び対応する前記部品が前記第1通信制御部(21,31)を介して前記通信線(4)に接続された日時情報が記録される。
本発明に係る空気調和機の第12の態様は、第1乃至第4のいずれか一つの態様に係る空気調和機であって、前記部品(2,3)の各々に近接して設置され、それぞれ前記宛先情報を示すN次元バーコードが印刷された識別部(8)と、 前記部品(2,3)の各々に対応して設けられ、対応する前記部品についての前記宛先情報がそれぞれ記録される不揮発性記録媒体(22,32)とを更に備える。
本発明に係る空気調和機の第13の態様は、第1乃至第4のいずれか一つの態様に係る空気調和機であって、前記部品(2,3)の各々に対応して設けられ、対応する前記部品についての前記宛先情報が、前記制御回路(1)によって前記通信線(4)を介して又は専用装置によってそれぞれ記録される不揮発性記録媒体(22,32)を更に備える。
本発明に係る空気調和機の第14の態様は、第12又は第13の態様に係る空気調和機であって、前記部品(2,3)が計測対象又は制御対象とする部品(5)を更に備え、前記不揮発性記録媒体(22,32)には、前記部品が設置される位置情報が記録され、前記制御回路(1)は前記位置情報に基づいて前記部品の動作を制御する。
本発明に係る空気調和機の第15の態様は、第1乃至第のいずれか一つの態様に係る空気調和機であって、前記第1通信制御部(21,31)には電源(7,70)から直流電圧が供給され、前記第1通信制御部は、前記信号を前記直流電圧に重畳して前記通信線(4)へと送出する。
本発明に係る空気調和機の第16の態様は、第1乃至第のいずれか一つの態様に係る空気調和機であって、前記制御回路(1)及び前記部品(2,3)と接続された電源線を更に備える。
本発明に係る空気調和機の第17の態様は、第1乃至第4の何れか一つに記載の空気調和機であって、前記部品(2,3)の各々に対応して設けられ、対応する前記部品(2,3)の前記宛先情報を記録する不揮発性記録媒体(22,32)を更に備える。
本発明に係る空気調和機の第18の態様は、第17の態様に係る空気調和機であって、前記不揮発性記録媒体(22,32)には、自身が設けられた前記部品(2,3)の仕様に関する属性情報が記録される。
本発明に係る空気調和機の第19の態様は、第1乃至第18の何れか一つの態様に係る空気調和機であって、前記第1通信制御部(21,31)は前記通信線(4)と着脱可能に接続されている。
本発明に係る空気調和機の第1乃至第の態様によれば、例えば1本の通信線に部品と制御回路とを全て接続することができ、配線数を減らすことができる。また部品の複数に対して一つの通信制御部を設ける場合であれば、部品の設置場所の相互間の間隔が大きくなるに従って、又は部品の数が多くなるに従って、通信制御部と部品とを繋ぐ配線が複雑になるが、本請求項1に記載の発明では、部品の各々に通信制御部を設けている。よって、部品の各々と通信制御部の各々とを相互に近接した位置で接続できるので、配線が容易であり、また部品の数が多くても、部品と通信制御部1本の通信線に接続するだけでよいので、配線の複雑化を防止できる。しかも第1の態様によれば、電源から冷媒配管を介して部品及び制御回路へと電力を供給できる。よって、電力を供給するための専用のラインを設ける必要がなく、製造コストを低減できる。また通信線からの不要輻射ノイズが冷媒配管近傍に集中するため、不要輻射ノイズが拡散することを抑制できる。
本発明に係る空気調和機の第の態様によれば、電源から冷媒配管を介して部品及び制御回路へと電力を供給できる。よって、電力を供給するための専用のラインを設ける必要がなく、製造コストを低減できる。しかも、部品と第2部品とを特定のカテゴリーで分類して制御回路と接続することができる。
本発明に係る空気調和機の第の態様によれば、通信線に起因する電圧降下が小さい位置で、より消費電流が大きい部品に信号を与えることができ、以って制御回路が通信線に印加する電圧を低減できる。
本発明に係る空気調和機の第の態様によれば、電流経路を短くすることによってノイズを低減でき、他の部品への影響を低くできる。
本発明に係る空気調和機の第の態様によれば、通信線からの不要輻射ノイズが冷媒配管近傍に集中するため、不要輻射ノイズが拡散することを抑制できる。
本発明に係る空気調和機の第の態様によれば、より低い電圧に対応した部品を用いることができるので、部品の大規模化を抑制できる。
本発明に係る空気調和機の第の態様によれば、部品が故障した場合に、これらの動作状況を把握できるので故障解析に寄与する。また、制御回路が一括的に動作状況を記録するのではなく、部品の各々に対応して不揮発性記録媒体を備えている。よって、故障した部品を新たな部品に取り替えて、空気調和機の動作を維持しつつ、取り外した部品を用いて故障解析を実行できる。
本発明に係る空気調和機の第の態様によれば、異常が発生したことを記録するので、故障解析に寄与する。
本発明に係る空気調和機の第の態様によれば、いつ異常が発生したかを知ることができ、故障解析に寄与する。
本発明に係る空気調和機の第10の態様によれば、どの程度の期間に渡って部品を動作させたかを知ることができる。以って、故障解析に寄与する。
本発明に係る空気調和機の第11の態様によれば、部品の製造情報又は取り付け日時情報を確認することができる。以って、故障解析に寄与する。
本発明に係る空気調和機の第12の態様によれば、N次元バーコードを読み取って部品に宛先情報を記録することができるので、宛先情報の記録ミスを低減できる。
本発明に係る空気調和機の第13の態様によれば、適切に宛先情報を部品に与えることができる。
本発明に係る空気調和機の第14の態様によれば、適切な制御の実現に寄与する。
本発明に係る空気調和機の第15の態様によれば、電源線と通信線を共有できるので、電源線を設置する必要がなく、配線数を低減できる。
本発明に係る空気調和機の第16の態様によれば、第1通信制御部及び第2通信制御部が信号を電源電圧に重畳するという機能を有する必要がないために第1通信制御部及び第2通信制御部の大規模化を抑制できる。
本発明に係る空気調和機の第17の態様によれば、第1の態様に係る空気調和機の実現に寄与する。
本発明に係る空気調和機の第18の態様によれば、制御回路が例えば属性情報を用いて部品についての通信線への接続可否を判定できる。
本発明に係る空気調和機の第19の態様によれば、部品と第1通信制御部との一組を容易に交換することができる。
第1の実施の形態.
図1は、第1の実施の形態に係る空気調和機の一部の概念的な構成の一例を示している。具体的には、空気調和機が有する例えば室外機の概念的な構成の一例を示している。
一般的に室外機は室内機とともに冷媒回路を構成し、室内機と通信して冷媒回路を流れる冷媒の流れを制御する。そして、冷媒の潜熱を利用して室内の温度が調整される。冷媒回路は、冷媒を循環させる冷媒配管と、冷媒の流量を調整する電磁弁、冷媒を圧縮する圧縮機、外気と冷媒の熱移動を行う熱交換器、外気と冷媒の熱移動を促進させるファン、冷媒の圧力を測定するセンサーなどを備えている。言い換えると、これらは冷媒経路上に設けられている。
本室外機は、制御回路1と、複数のアクチュエータ2と、複数のセンサー3と、通信線4と、冷媒配管5と、電源線6と、電源7と、識別部8とを備えている。識別部8については別の実施の形態で述べ、冷媒配管5、電源線6、電源7については後に詳述する。
アクチュエータ2は例えば電磁弁、モータなどである。ここではアクチュエータ2を電磁弁2として説明する。電磁弁2は、冷媒経路上に設けられて(冷媒配管5に取り付けられて)、冷媒配管5を流れる冷媒流量を調整する。電磁弁2は通信制御部21と、不揮発性メモリ22とを備えている。不揮発性メモリ22には自身を備える電磁弁2の宛先を示す宛先情報と、制御回路1の宛先を示す宛先情報とが記録される。通信制御部21は通信線4に接続されて、通信線4を流れる信号をモニタする。そして信号に含まれた宛先情報を認識し、宛先情報に応じて信号を受信する。より具体的には、信号に含まれた宛先情報と不揮発性メモリ22に記録された自身の宛先情報とが一致する場合に信号を受け取る。また不揮発性メモリ22に記録された制御回路1の宛先情報を含んだ信号を通信線4に送出する。
センサー3は例えば圧力センサーである。圧力センサーは冷媒経路上に設けられて(冷媒配管5に取り付けられて)、冷媒配管5を流れる冷媒の圧力を検出する。センサー3は通信制御部31と、不揮発性メモリ32とを備えている。不揮発性メモリ32には自身を備えるセンサー3の宛先を示す宛先情報と、制御回路1の宛先情報とが記録される。通信制御部31は通信線4に接続されて通信線4を流れる信号をモニタする。そして信号に含まれた宛先情報を認識し、宛先情報に応じて信号を受信する。より具体的には、信号に含まれた宛先情報と不揮発性メモリ32に記録された自身の宛先情報とが一致する場合に当該信号を受け取る。また不揮発性メモリ32に記録された制御回路1の宛先情報を含んだ信号を通信線4に送出する。
制御回路1は、電磁弁2、センサー3の動作を制御する。制御回路1は通信制御部11と、不揮発性メモリ12とを備えている。不揮発性メモリ12には制御回路1の宛先を示す宛先情報と、複数の電磁弁2、複数のセンサー3の各々の宛先を示す宛先情報とが記録される。通信制御部11は通信線4と接続されて通信線4を介して通信制御部21,31と信号の送受信を行う。通信制御部11は、通信線4を流れる信号をモニタし、当該信号に含まれた宛先情報と不揮発性メモリ12に記録された自身の宛先情報とが一致する場合に当該信号を受け取る。また不揮発性メモリ12に記録された電磁弁2、センサー3の宛先情報を含んだ信号を個別に通信線4に送出する。
以下、具体的に制御回路1が電磁弁2、センサー3を制御する方法について述べる。例えば制御回路1は、通信制御部11を介して、所定の電磁弁2の宛先情報と、当該電磁弁2の開度を指定とする指令とを含む信号を、通信線4に送出する。通信制御部21を介して当該指令を受け取った電磁弁2は自身の開度を指定された開度に調整する。また、制御回路1は通信制御部11を介して、所定のセンサー3の宛先情報と、当該センサー3の測定値を要求する指令とを含む信号を、通信線4に送出する。通信制御部31を介して当該指令を受け取ったセンサー3は、制御回路1の宛先情報と、測定した値とを含む信号を、通信線4に送出する。制御回路1は通信制御部11を介して当該センサー3が測定した値を受け取る。
以上のように、通信線4を介して、制御回路1は電磁弁2、センサー3の動作を制御できる。また電磁弁2、センサー3の複数に対して一つの通信制御部を設ける場合、即ち制御回路1が通信制御部11,21,31の機能を纏めた一つの通信制御部を設ける場合であれば、電磁弁2、センサー3が当該通信制御部と例えば個別のハーネスで接続される。このような場合、電磁弁2、センサー3の設置場所の相互間の間隔が大きくなるに従って、又は電磁弁2、センサー3の数が多くなるに従って、一つの通信制御部と複数の電磁弁2、センサー3を繋ぐ配線(ハーネス)が複雑になる。一方、本第1の実施の形態では、電磁弁2、センサー3の各々に通信制御部21,31を設けているので、電磁弁2、センサー3の各々と通信制御部21,31の各々とを相互に近接した位置で接続でき、また電磁弁2、センサー3の数が多くても、通信制御部21,31の各々を通信線4に接続するだけでよいので、配線の複雑化を防止できる。
また、通信制御部11,21,31はそれぞれ例えばコネクタなどの接続部を介して通信線4と接続されていることが望ましい。例えば、空気調和機の機種によって、電磁弁2、センサー3の冷媒配管5への取り付け位置が異なる場合があるが、通信線4の長さを変更するのみで、電磁弁2と通信制御部21の一組、センサー3と通信制御部31の一組、とを、異なる機種の空気調和機に対して共通に用いることができる。
次に、冷媒配管5、電源線6、電源7について説明する。冷媒配管5は冷媒を循環させる導電性の配管である。冷媒配管5の表面は例えば金属で形成されている。電源7は例えば直流電源であって、電源線6及び冷媒配管5と電気的に接続されている。制御回路1、電磁弁2、センサー3は電源線6、冷媒配管5と電気的に接続されている。これによって、電源7から冷媒配管5、電源線6を介して制御回路1、電磁弁2、センサー3へと電力を供給できる。以上のように、冷媒配管5は電力を供給するための電源線として機能しているので、電源線の1本を省略でき、以って製造コストを低減できる。
この場合、通信線4は次のように配置されることが望ましい。図2は通信線4と冷媒配管5の模式的な断面を示している。通信線4は2本の信号線41,42を備えている。信号線41,42は冷媒配管5に隣接して、これに沿って配置されている。また冷媒配管5は接地されている。
接地された金属のすぐ傍にある帯電体は、電気力線の多くが接地された金属を通る。よって、信号線41,42から放射される電気力線は接地された冷媒配管5に集中するため、信号線41,42から放射される不要輻射ノイズを低減することができる。図2では電気力線も示されている。
図3は空気調和機の概念的な構成の他の一例を示している。図1に示す空気調和機と比較して、電源7の替わりに交流電源70を備え、整流回路90と、絶縁トランス91と、強電回路92と、安定化電源回路93とを備えている。
交流電源70はいわゆる強電に分類される電源電圧(例えば200V)を出力する。
絶縁トランス91は、交流電源70と絶縁され、交流電源70の電源電圧を降圧して、いわゆる安全電源(例えば実効値30V)に分類される電圧を整流回路90に出力する。
強電回路92は交流電源70と絶縁トランス91との間で交流電源70と接続されている。強電回路92は交流電源70の電源電圧を動作源として動作する。
整流回路90は絶縁トランス91によって降圧された交流電圧を整流して直流電圧に変換し、安定化電源回路93に出力する。安定化電源回路93は受け取った直流電圧を安定して冷媒配管5と電源線6との間に印加する。
これによって、制御回路1、電磁弁2、センサー3へ与えられる電源電圧として強電側と絶縁された電源電圧を用いることができる。よって、安全電源用の電磁弁2、センサー3を用いることができ、以って電磁弁2、センサー3の大規模化を抑制できる。また、通信制御部21,31についても、安全電源に対応していればよいので、これらを小型化できる。例えば通信制御部11,21,31の各々は小規模のワンチップマイコンで実現することができる。
第2の実施の形態.
第2の実施の形態にかかる空気調和機においては、不揮発性メモリ22,32には自身を備える電磁弁2、センサー3の動作状況が記録される。これによって、例えば電磁弁2、センサー3の動作状況を把握できるので、電磁弁2、センサー3が故障した際の故障解析に寄与する。以下、より具体的に説明する。
図4は第2の実施の形態にかかる制御システムの概念的な一例を示している。図1に示す制御システムと比較して、異常検知部23を更に備え、制御回路1が計時部13を更に備えている。
異常検知部23は電磁弁2、センサー3の少なくとも何れか一つの異常を検知する。図2に示す制御システムおいては、一つの電磁弁2の異常を検知する。そして、当該電磁弁2が備える不揮発性メモリ22に、検知した異常を記録する。例えば異常検知部23は電磁弁2に過電流が流れたことを検知し、これを不揮発性メモリ22に記録する。なお、図4においては異常検知部23が電磁弁2と接続されている態様が例示されているが、これに限らない。例えば異常検知部23が制御回路1に接続されていてもよい。この場合、異常検知部23が検知した異常に関する情報は通信線4を介して不揮発性メモリ22に記録される。また異常検知部23が電磁弁2に内蔵されていてもよい。
よって、異常が生じて電磁弁2が故障した場合であっても、例えば不揮発性メモリ22と送受信可能に接続された読み取り装置を用いて、不揮発性メモリ22から情報を読み取ることで、電磁弁2にどのような異常が発生したのかを知ることができる。よって、電磁弁2の故障解析に寄与する。センサー3についても同様である。
計時部13は日時を計時する。そして、電磁弁2は通信制御部21、通信線4、通信制御部11をこの順で介して異常が発生したことを制御回路1に通知する。当該通知を受け取った制御回路1は、計時部13から現在の日時を読み取って、通信制御部11、通信線4、通信制御部21をこの順で介して当該日時を電磁弁2に送信する。電磁弁2は発生した異常と、当該日時(異常が発生した日時)とを不揮発性メモリ22に記録する。
よって、不揮発性メモリ22から情報を読み取ることで、電磁弁2にどのような異常がいつ発生したのかを知ることができ、以って電磁弁2の故障解析に寄与する。センサー3についても同様である。なお、計時部13は必ずしも制御回路1が備えている必要はなく、電磁弁2、センサー3の各々が備えていてもよい。
また計時部13は電磁弁2、センサー3の通電時間を個別に計時する。例えば電源7から制御回路1、電磁弁2、センサー3への電源供給を遮断するスイッチを設け、これが導通している累積期間を電磁弁2、センサー3の通電時間として算出してもよい。また電磁弁2、センサー3が、自身への電源の供給/遮断を検知し、これを制御回路1に通知して、計時部13が電磁弁2、センサー3ごとに通電時間を計時してもよい。そして、電磁弁2は異常検知部23が異常を検知したことを制御回路1に通知し、制御回路1は異常が発生した電磁弁2の通電時間を電磁弁2に送信し、これを受け取った電磁弁2が当該通電時間を不揮発性メモリ22に記録する。
よって、不揮発性メモリ22から情報を読み取ることで、電磁弁2がどの程度の期間に渡って動作して異常が発生したのか知ることができ、以って故障解析に寄与する。センサー3についても同様である。
また、不揮発性メモリ22には、電磁弁2の製造情報(例えばメーカ、型番など)や電磁弁2を制御システムに取り付けた日時(以下、取付日時と呼ぶ。言い換えると通信制御部21を通信線4に接続した日時)が記録されてもよい。このような記録は、例えば不揮発性メモリ22と接続可能な専用装置を用いて製造情報や取付日時を専用装置に入力することで実現できる。
よって、不揮発性メモリ22を読み取ることで、電磁弁2の製造情報や、取付日時を知ることができ、以って故障解析に寄与する。センサー3についても同様である。
また、電磁弁2、センサー3は通信線4、冷媒配管5、電源線6と着脱可能に接続されていることが望ましい。通信制御部21,31は通信線4と着脱可能に接続されている。これによって、故障した電磁弁2を新たな電磁弁2に容易に交換ことができる。また異常に関する情報は制御回路1が備える不揮発性メモリ12に一括的に記録されるのではなく、故障した電磁弁2、センサー3の各々が備える不揮発性メモリ22,32に記録されている。よって、故障した電磁弁2、センサー3を新たな電磁弁2、センサー3に交換して制御システムの機能を維持すると共に、取り外した電磁弁2、センサー3を用いて故障解析を行うことができる。
第3の実施の形態.
第3の実施の形態にかかる制御システムは図1と同一である。第3の実施の形態では宛先情報を不揮発性メモリ22,32に記録する方法について説明する。なお、制御回路1、電磁弁2、センサー3の各々についての宛先情報は例えば相互に同一のビット数で構成される。
N次元バーコードが印刷された複数の識別部8は、複数の電磁弁2、複数のセンサー3の各々の近傍に配置されている。例えば識別部8は冷媒配管5の表面に取り付けられている。但し、図1においては一つの識別部8のみが示されている。N次元バーコードは、自身の近傍に取り付けられる電磁弁2又はセンサー3の宛先情報を示している。
当該識別部8に印刷されたN次元バーコードは、図示しないN次元バーコード読取装置によって読み取ることができる。当該N次元バーコード読取装置は不揮発性メモリ22,32と着脱可能且つ送受信可能に接続することができる。そして、不揮発性メモリ22又は不揮発性メモリ32に接続された状態で、接続された不揮発性メモリに、N次元バーコードを読み取って認識した宛先情報を記録する。
これによって、作業員が電磁弁2、センサー3の宛先情報を不揮発性メモリ22,32にそれぞれ記録(登録)するに際して、誤登録を抑制することができる。
制御回路1の宛先情報もN次元バーコードを用いて不揮発性メモリ12に記録されてもよい。
制御回路1は通信線4を介して自身の宛先情報を電磁弁2、センサー3へと同報で送信する。なお、通信制御部21,31は同報で送信された信号について、その宛先情報を確認することなく当該信号を受け取る。通信制御部21,31をそれぞれ介して制御回路1の宛先情報を受け取った電磁弁2、センサー3はこれを不揮発性メモリ22,32にそれぞれ記録する。また制御回路1は通信線4を介して電磁弁2、センサー3の宛先情報をそれぞれ受け取って不揮発性メモリ12に記録する。このようにして、不揮発性メモリ12,22,32には、それぞれ必要な宛先情報が記録される。
なお、宛先情報は必ずしもN次元バーコードを読み取って不揮発性メモリに記録される必要はない。例えば制御回路1によって通信線4を介して登録されてもよい。以下、具体的にその一例について説明する。
宛先情報が登録されていない不揮発性メモリ22,32には未登録であることを示す未登録情報、及び自身の属性(電磁弁/センサーなどの仕様、冷媒配管5への取付位置など)を表す属性情報が記録される。不揮発性メモリ12には、通信線4に接続されるべき電磁弁2、センサー3の属性情報が記録されている。属性情報は、通信線4に接続される電磁弁2、センサー4の各々について、相互に異なる情報である。
そして、制御回路1は、通信線4を介して接続された電磁弁2、センサー3が未登録か否かを確認する。このような確認は、例えば制御回路1が、通信制御部11,21,31を介して電磁弁2,センサー3に未登録情報の送信を要求し、未登録情報が記録された不揮発性メモリ22,32を有する電磁弁2,センサー3が当該未登録情報を制御回路1に送信することで実行できる。なお、既に不揮発性メモリ22,32に宛先情報が記録されている電磁弁2,センサー3は未登録情報を送信しない。
次に、制御回路1は、未登録情報を送信した電磁弁2、センサー3についての属性情報を確認する。このような確認は、例えば制御回路1が、通信制御部11,21,31を介して未登録情報を送信した電磁弁2,センサー3に対して属性情報の送信を要求し、電磁弁2,センサー3が当該属性情報を制御回路1に送信することで実行できる。
次に、制御回路1は、受信した属性情報と不揮発性メモリ12に記録された属性情報とを照合して接続可否を判定する。肯定的な判断がなされると、宛先情報を電磁弁2,センサー3に送信する。当該宛先情報を受け取った電磁弁2、センサー3は不揮発性メモリ22、32に宛先情報を記録する。制御回路1は、電磁弁2、センサー3に対応づけて宛先情報を不揮発性メモリ11に記録する。
否定的な判断がなされた場合は、例えば図示せぬ表示部にエラーを表示すればよい。
なお、未登録である電磁弁2、センサー3の複数が通信線4に接続されている場合は、制御回路1は、属性情報に基づいて、宛先情報を電磁弁2、センサー3に登録する。なお、2つ以上の同じ属性情報を受信した場合には、図示せぬ表示部にエラーを表示してもよい。また、制御回路1は、電磁弁2、センサー3の動作を制御するのに先だって、属性情報を確認してもよい。これによって、誤って宛先情報が登録されていたとしても、属性情報を確認することで、通信線4に接続されるべき電磁弁2、センサー3以外のものが接続されていることを認識できる。この場合、例えば図示せぬ表示部にエラーを表示するとよい。
以上のような動作によって、制御回路1が通信線4を介して電磁弁2、センサー3に宛先情報を登録できる。この場合であれば、作業員による登録が不要となるため宛先情報の誤登録を防止でき、適切に宛先情報を電磁弁2、センサー3に与えることができる。
なお、制御回路1は、電磁弁2、センサー3についての未登録の確認に先立って、正常に登録されている電磁弁2、センサー3を確認してもよい。このような確認は、通信線4を介して例えば制御回路1が、通信制御部11,21,31を介して電磁弁2,センサー3に宛先情報の送信を要求し、宛先情報が記録された不揮発性メモリ22,32を有する電磁弁2,センサー3が当該宛先情報を制御回路1に送信することで実行できる。
このとき、制御回路1は宛先情報が記録された電磁弁2、センサー3の属性情報についても確認することが望ましい。不揮発性メモリ12には、通信線4に接続されるべき電磁弁2、センサー3の属性情報が記録されているので、これと照合することによって制御回路1は接続されるべき未登録の電磁弁2、センサー3の属性情報を把握できる。そして、未登録の電磁弁2、センサー3の接続可否を判定するに際して、制御回路1は、通信線4に接続された未登録の電磁弁2、センサー3から受け取った属性情報が、接続されるべき電磁弁2、センサー3の属性情報と一致しているときに、肯定的な判断をする。
また、不揮発性メモリ12には、電磁弁2の各々が制御対象とする部品、センサー3の各々が計測対象とする部品の位置情報(例えば冷媒配管5における電磁弁2、センサー3の取り付け位置の情報)が、宛先情報又は製造シリアル番号に対応付けて記録されてもよい。
例えばN次元バーコードを読み取って宛先情報を登録する場合であれば、N次元バーコードに宛先情報と位置情報とを記録し、これを読み取って宛先情報と位置情報とを不揮発性メモリ22,32に記録してもよい。そして、通信制御部21,31が自身の宛先情報と位置情報とを通信制御部11に送信して制御回路1に通知するとよい。
また制御回路1が電磁弁2、センサー3の製造シリアル番号に基づいて宛先情報を登録する場合であれば、作業員が例えば不揮発性メモリ22,32に位置情報を記録すればよい。そして、制御回路1が宛先情報を登録したあとに電磁弁2、センサー3から位置情報を取得すればよい。
そして、制御回路1は位置情報に基づいて電磁弁2、センサー3の動作を制御する。
以上のように、制御回路1は、どの電磁弁2、センサー3が冷媒配管5のどの位置に取り付けられているのかを知ることができ、当該位置情報に基づいて電磁弁2、センサー3の動作を適切に制御することができる。
第4の実施の形態.
第4の実施の形態にかかる制御システムについて説明する。ここでは電源を供給する態様について述べる。第1乃至第3の実施の形態では、冷媒配管5と電源線6とを用いて電源を制御回路1、電磁弁2、センサー3に供給していたが、必ずしも冷媒配管5を用いる必要はない。
図5は第4の実施の形態にかかる制御システムの概念的な構成の一例を示している。制御回路1は電源7に接続されて、電源7から例えば直流電圧が入力される。なお、電源7から交流電圧が入力されてもよい。この場合、例えば制御回路1は、当該交流電圧を直流電圧に変換する整流回路を備えていればよい。
制御回路1は直流電圧を動作電圧として用いると共に、通信線4を介して当該直流電圧を電磁弁2、センサー3に供給する。
また制御回路1、電磁弁2、センサー3の相互間での信号の送受信も通信線4を介して行われる。具体的には、通信制御部11,21,31は直流電圧に信号を重畳した重畳信号を通信線4へと送出し、通信線4から受け取った重畳信号から直流電圧と信号とを分離して信号を受け取る。
このような制御システムによれば、電源7から電磁弁2、センサー3へと電源線を接続する必要がないので、配線数を低減することができる。
また必ずしも通信線4を介して電磁弁2、センサー3へと電源を供給する必要もない。例えば、冷媒配管5や通信線4を介さずに電源7と接続された2本の電源線を介して、制御回路1、電磁弁2、センサー3に直流電圧を供給してもよい。通信線4を介さずに電源供給の専用ライン(2本の電源線又は電源線6と冷媒配管5の一組)を介して電源を供給する場合であれば、通信制御部11,21,31は、直流電圧と信号を重畳する機能、重畳信号から直流電圧と信号とを分離する機能を有する必要がない。よって、通信制御部11,21,31の大規模化を抑制できる。
第5の実施の形態.
第5の実施の形態にかかる制御システムについて説明する。ここでは、電磁弁2、センサー3の配置について説明する。電磁弁2、センサー3は、例えば自身が消費する電流が大きいほど電源に近い位置に配置される。例えば図1に示す制御システムにおいては、消費する電流が大きいものほど電源7に近い位置で冷媒配管5、電源線6に接続される。また図5に示す制御システムにおいては、電磁弁2、センサー3には制御回路1から通信線4を介して直流電圧が供給される。よって、消費する電流が大きいものほど、制御回路1に近い位置で通信線4に接続される。
なお、消費する電流の大小関係は例えば定格電流の大小関係で判断されてもよい。
通常、所定の位置で電源供給線(図1においては冷媒配管5と電源線6、図5においては通信線4)に印加された直流電圧は、当該所定の位置から遠ざかるほど電源供給線の抵抗によって降下する。
例えば図5に示す制御システムにおいて、制御回路1は、当該電圧降下分を加算した直流電圧を通信線4出力する。具体的には、最も遠い位置に接続されたセンサー3に与えるべき直流電圧に、通信線4の抵抗によって降下する電圧分を加算した直流電圧を、通信線4に出力する。
本制御システムにおいては、制御回路1から最も遠い位置に接続されたセンサー3の消費電流は電磁弁2及びセンサー3の中で最も小さいので、これに与えるべき直流電圧は最も小さい。よって、制御回路1から通信線4に出力する直流電圧を低減できる。
また、電磁弁2、センサー3は、自身が発生するノイズが大きいほど電源に近い位置に配置されてもよい。なお、自身が発生するノイズは、例えば電磁弁2、センサー3の各々を単体で駆動したときに電源供給線を流れる電流を例えば磁気プローブで測定することで、測定されてもよい。
ノイズを含んだ電流が流れる電源供給線は輻射ノイズを周囲に放射するところ、大きいノイズを発生する電磁弁2、センサー3ほど電源に近い位置に接続されるので、大きいノイズを含んだ電流が流れる電源供給線の長さを短くでき、以って輻射ノイズを低減できる。
第6の実施の形態.
図6は第6の実施の形態にかかる制御システムの概念的な一例を示している。図1に示す制御システムと比較して、通信線40と複数のアクチュエータ20と複数のセンサー30とを更に備え、制御回路1は通信制御部14を更に備えている。なお、図6においては、直流電源7、冷媒配管5、電源線6の図示を省略している。
アクチュエータ20は例えば電磁弁20であって、電磁弁2と同様に通信制御部201と不揮発性記録メモリ202とを備えている。センサー30はセンサー3と同様に通信制御部301と不揮発性メモリ302とを備えている。通信線40は通信制御部14と通信制御部201,301との相互間を電気的に接続する。
通信制御部14,201,301と、不揮発性メモリ202,302と、通信線40とは通信制御部11,21,31と、不揮発性メモリ22,32と、通信線4にそれぞれ対応し、同様の動作によって、制御回路1が通信線40を介して電磁弁20、センサー30の動作を制御する。
このような制御システムによれば、電磁弁2、センサー3の一組と、電磁弁20、センサー30の一組とを、所定のカテゴリーで分類して制御回路1に接続することができる。例えば電磁弁2、センサー3の一組と、電磁弁20、センサー30の一組とは、動作電圧の違いによって分類されてもよい。これは、例えば第4の実施の形態で述べたように通信線4,40をそれぞれ介して電磁弁2、センサー3の一組と電磁弁20,センサー30の一組とに直流電圧を供給する場合に特に有効である。
なお、第1乃至第6の実施の形態で説明した空気調和機を相互に組み合わせてもよい。
空気調和機の概念的な構成の一例を示す図である。 空気調和機の概念的な構成の他の一例を示す図である。 空気調和機の概念的な構成の他の一例を示す図である。 空気調和機の概念的な構成の他の一例を示す図である。 空気調和機の概念的な構成の他の一例を示す図である。 空気調和機の概念的な構成の他の一例を示す図である。
符号の説明
1 制御回路
2,20 電磁弁
3,30 センサー
4,40 通信線
5 冷媒配管
11,14,21,31 通信制御部
12,22,32 不揮発性メモリ
13 計時部
23 異常検知部
91 絶縁トランス

Claims (19)

  1. 冷媒経路の構成要素である冷媒配管(5)と、
    前記冷媒経路上に設けられた複数の部品(2,3)と、
    一対の信号線(41,42)を有する通信線(4)と、
    前記部品の各々に設けられ、前記通信線上を流れる信号の宛先情報を認識し、前記宛先情報に応じて前記信号を受信し、前記宛先情報を含む前記信号を前記通信線へと送信する複数の第1通信制御部(21,31)と、
    前記部品の動作を制御し、前記通信線を介して前記第1通信制御部と前記信号の送受信を行う第2通信制御部(11)を有する制御回路(1)と、
    前記冷媒配管と電気的に接続された電源(7)と
    を備え、
    前記部品(2,3)及び前記制御回路(1)は前記冷媒配管と電気的に接続され、
    前記通信線は前記冷媒配管に沿って隣接して配置され、前記一対の信号線及び前記冷媒配管のいずれもが互いに接する、空気調和機。
  2. 冷媒経路の構成要素である冷媒配管(5)と、
    前記冷媒経路上に設けられた複数の部品(2,3)と、
    通信線(4)と、
    前記部品の各々に設けられ、前記通信線上を流れる信号の宛先情報を認識し、前記宛先情報に応じて前記信号を受信し、前記宛先情報を含む前記信号を前記通信線へと送信する複数の第1通信制御部(21,31)と、
    前記部品の動作を制御し、前記通信線を介して前記第1通信制御部と前記信号の送受信を行う第2通信制御部(11)を有する制御回路(1)と、
    前記冷媒配管と電気的に接続された電源(7)と、
    前記通信線(4)とは別の第2通信線(40)と、
    複数の第2部品(20,30)と、
    前記第2部品の各々に設けられ、前記第2通信線上を流れる第2信号の第2宛先情報を認識し、前記第2宛先情報に応じて前記第2信号を受信し、前記第2宛先情報を含む前記第2信号を前記第2通信線に送信する複数の第3通信制御部(201,301)と
    を備え、
    前記部品(2,3)及び前記制御回路(1)は前記冷媒配管と電気的に接続され、
    前記制御回路(1)は、前記第3通信制御部と前記第2通信線を介して前記第2信号の送受信を行い、前記第2通信制御部とは別体の第4通信制御部(15)を更に備える、空気調和機。
  3. 冷媒経路の構成要素である冷媒配管(5)と、
    前記冷媒経路上に設けられた複数の部品(2,3)と、
    通信線(4)と、
    前記部品の各々に設けられ、前記通信線上を流れる信号の宛先情報を認識し、前記宛先情報に応じて前記信号を受信し、前記宛先情報を含む前記信号を前記通信線へと送信する複数の第1通信制御部(21,31)と、
    前記部品の動作を制御し、前記通信線を介して前記第1通信制御部と前記信号の送受信を行う第2通信制御部(11)を有する制御回路(1)と
    を備え、
    前記制御回路(1)は前記通信線(4)を介して電源電圧を前記部品(2,3)に供給し、前記部品は、自身が消費する電流が大きいほど、前記制御回路に近い位置で前記通信線に接続される、空気調和機。
  4. 冷媒経路の構成要素である冷媒配管(5)と、
    前記冷媒経路上に設けられた複数の部品(2,3)と、
    通信線(4)と、
    前記部品の各々に設けられ、前記通信線上を流れる信号の宛先情報を認識し、前記宛先情報に応じて前記信号を受信し、前記宛先情報を含む前記信号を前記通信線へと送信する複数の第1通信制御部(21,31)と、
    前記部品の動作を制御し、前記通信線を介して前記第1通信制御部と前記信号の送受信を行う第2通信制御部(11)を有する制御回路(1)と
    を備え、
    前記制御回路(1)は前記通信線(4)を介して電源電圧を前記部品(2,3)に供給し、前記部品は、自身が発生するノイズが大きいほど、前記制御回路に近い位置で前記通信線に接続される、空気調和機。
  5. 前記通信線(4)は前記冷媒配管(5)に沿って隣接して配置される、請求項2又は3に記載の空気調和機。
  6. 前記電源と前記冷媒配管(5)との間で接続され、前記電源と絶縁されており、前記電源からの電源電圧をより低い電圧に変換する絶縁トランス(91)を更に備える、請求項1乃至5の何れか一つに記載の空気調和機。
  7. 前記部品(2,3)の各々に対応して設けられ、対応する前記部品の動作状況を記録する不揮発性記録媒体(22,32)を更に備える、請求項1乃至4の何れか一つに記載の空気調和機。
  8. 前記部品(2,3)の異常を検知する異常検知部(23)を更に備え、
    前記不揮発性記録媒体(22,32)には、対応する前記部品(2,3)に発生した異常に関する情報が記録される、請求項7に記載の空気調和機。
  9. 日時を計時する計時部(13)を更に備え、
    前記不揮発性記録媒体(22,32)には、前記異常が発生した日時が記録される、請求項8に記載の空気調和機。
  10. 時間を計時する計時部(13)を更に備え、
    前記不揮発性記録媒体(22,32)には、対応する前記部品(2,3)が動作する累積期間が記録される、請求項8又は9に記載の空気調和機。
  11. 前記不揮発性記録媒体(22,32)には、対応する前記部品(2,3)の製造情報、及び対応する前記部品が前記第1通信制御部(21,31)を介して前記通信線(4)に接続された日時情報が記録される、請求項7乃至10の何れか一つに記載の空気調和機。
  12. 前記部品(2,3)の各々に近接して設置され、それぞれ前記宛先情報を示すN次元バーコードが印刷された識別部(8)と、
    前記部品(2,3)の各々に対応して設けられ、対応する前記部品についての前記宛先情報がそれぞれ記録される不揮発性記録媒体(22,32)と
    を更に備える、請求項1乃至4の何れか一つに記載の空気調和機。
  13. 前記部品(2,3)の各々に対応して設けられ、対応する前記部品についての前記宛先情報が、前記制御回路(1)によって前記通信線(4)を介して又は専用装置によってそれぞれ記録される不揮発性記録媒体(22,32)を更に備える、請求項1乃至4の何れか一つに記載の空気調和機。
  14. 前記部品(2,3)が計測対象又は制御対象とする部品(5)を更に備え、
    前記不揮発性記録媒体(22,32)には、前記部品が設置される位置情報が記録され、前記制御回路(1)は前記位置情報に基づいて前記部品の動作を制御する、請求項12又は13に記載の空気調和機。
  15. 前記第1通信制御部(21,31)には電源(7,70)から直流電圧が供給され、
    前記第1通信制御部は、前記信号を前記直流電圧に重畳して前記通信線(4)へと送出する、請求項1乃至4の何れか一つに記載の空気調和機。
  16. 前記制御回路(1)及び前記部品(2,3)と接続された電源線を更に備える、請求項1乃至4の何れか一つに記載の空気調和機。
  17. 前記部品(2,3)の各々に対応して設けられ、対応する前記部品(2,3)の前記宛先情報を記録する不揮発性記録媒体(22,32)を更に備える、請求項1乃至4の何れか一つに記載の空気調和機。
  18. 前記不揮発性記録媒体(22,32)には、自身が設けられた前記部品(2,3)の仕様に関する属性情報が記録される、請求項17に記載の空気調和機。
  19. 前記第1通信制御部(21,31)は前記通信線(4)と着脱可能に接続されている、請求項1乃至18の何れか一つに記載の空気調和機。
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