JP5406651B2 - フード - Google Patents

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Description

本発明は、食品、化学薬品、半導体部品等の塵埃を嫌う製品を取り扱う環境下で作業する作業者が着用するフードに関する。
食品、化学薬品、半導体部品等を取り扱う作業場では、作業者の頭髪や体毛などのゴミが落下して製品に混入することを防止するため、作業者の頭部を覆うフードを採用している。このようなフードには、フードを着用する作業者の顔、或いは、少なくとも作業者の目を露出させるための開口部が設けられている。
また、作業者が眼鏡を使用する場合に、眼鏡のつる(「テンプル」ともいう)を開口部の縁部からフードの内側に差し込んで耳に掛けると、開口部の縁部と顔の側面部との間に隙間が生じ、その隙間から作業者の頭部が露出し、頭髪等のゴミがフード外に落下する場合がある。そこで、眼鏡を装着した場合であっても開口部の縁部と顔の側面部との間に隙間が生じないようにしたフードとして、例えば、特開2009−102798号公報(特許文献1)に記載されたものが提案されている。
該特許文献1に記載されたフードは、作業者の目の側方を覆う部分にフードの表面側から裏面側に通じる孔部、及び該孔部に接続された先細袋体を備える構成とされており、眼鏡を使用する作業者がこのフードを着用する場合には、眼鏡を外した状態でフードを着用し、その後孔部、及び先細袋体を経由して眼鏡のつるをフード内に挿入し、耳にかけて眼鏡を装着する。
特開2009−102798号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来例は、眼鏡のつるを挿入する入口に対して、出口が細くなる先細袋体を用いてつるをフード内部に導くように構成されているので、先細袋体の先端部で眼鏡のつるが引っ掛かることがあり、先細袋体内にスムーズにつるを入れることができない場合があり、フードを着用した後の眼鏡の装着に手間がかかるという問題が発生していた。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、着用者がフードを着用した後に、容易に眼鏡を装着することが可能なフードを提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、着用者の頭部を覆い、該着用者の少なくとも目を露出させる顔面開口部を備えたフード本体と、前記フード本体の前記顔面開口部の左右両側に形成され、前記フード本体の表面側から裏面側に通じる挿通部と、第1開口部と第2開口部を有する二重布地の筒形状をなし、扁平状態とした際に四角形となり、前記フード本体の裏面側に配置され、且つ、前記第1開口部が前記挿通部に接続され、該挿通部より挿入される眼鏡のつるを前記第2開口部を経て前記フード本体の裏面側に導く筒状体と、を有し、前記筒状体は、前記二重布地を扁平形状とした際に、第1開口部をなす辺が鉛直方向に対して後方へ傾斜し、第2開口部をなす辺が鉛直方向に対して後方へ傾斜し、且つ、前記四角形の底辺と上辺は互いに平行、または奥行き方向に向けて互いに間隔が拡がるように形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記筒状体は、前記二重布地を扁平形状とした際に、底辺の向きが、水平方向を基準として後方側が上方を向くように傾斜していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記筒状体は、前記二重布地を扁平形状とした際に、上辺の向きが、水平方向を基準として後方側が上方を向くように傾斜し、この傾斜角度は、前記底辺が傾斜する角度よりも大きいことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記筒状体は、前記二重布地を扁平形状とした際の側面視が略平行四辺形状であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記筒状体は、第1の布地と第2の布地とを縫い合わせて形成され、前記第2の布地が着用者側となるように配置され、前記第2の布地は、前記第1の布地よりも奥行き方向の長さが短いことを特徴とする。
請求項1の発明では、フード本体の表面側から裏面側に通じる筒状体を備え、この筒状体内を経由して眼鏡のつるをフード本体内に挿通するので、着用者は顔面開口部からつるをフード本体内に挿入する必要がない。従って、つると顔面開口部との間に生じる隙間部分から頭髪等のゴミが落下することを防止できる。また、第1開口部をなす辺が鉛直方向に対して後方へ傾斜し、第2開口部をなす辺が鉛直方向に対して後方へ傾斜し、且つ、四角形の底辺と上辺は互いに平行、または奥行き方向に向けて互いに間隔が拡がるように形成されているので、つるに無理な力を加えることなく筒状体内に挿通させることができる。
請求項2の発明では、筒状体は、二重布地を扁平形状とした際に、底辺の向きが、水平方向を基準として後方側が上方を向くように傾斜しているので、つるに無理な力を加えることなく筒状体内に挿通させることができる
請求項3の発明では、筒状体は、二重布地を扁平形状とした際に、上辺の向きが、水平方向を基準として後方側が上方を向くように傾斜し、この傾斜角度は、底辺が傾斜する角度よりも大きいので、つるに無理な力を加えることなく筒状体内に挿通させることができる
請求項4の発明では、前記筒状体は、二重布地を扁平形状とした際の側面視が略平行四辺形状であるので、つるに無理な力を加えることなく筒状体内に挿通させることができる
請求項5の発明では、筒状体は、第1の布地と第2の布地とを縫い合わせて形成され、第2の布地が着用者側となるように配置され、第2の布地は、第1の布地よりも奥行き方向の長さが短いので、つるに無理な力を加えることなく筒状体内に挿通させることができる
本発明の実施形態に係るフードの正面図である。 本発明の実施形態に係るフードを着用者が着用した場合の側面図である。 本発明の実施形態に係るフードを裏返した場合の、背面側から見た図である。 本発明の実施形態に係るフードの正面を裏面側から見た図である。 本発明の第1実施形態に係るフードに用いられる筒状体の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るフードの挿通部から眼鏡のつるを挿入する際の動作を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る筒状体の寸法、及び取付位置の関係を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る筒状体の寸法、取付位置を適宜変化させたときの、眼鏡の装着のし易さを示す表である。 本発明の実施形態に係る筒状体の作成方法を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るフードに用いられる筒状体の構成を示す説明図である。 本発明の他の実施形態に係る筒状体の構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明に係るフードは、主として食品、化学薬品、半導体等の作業現場で作業する作業者(以下、「着用者P」という)が着用して、着用者Pの体から頭髪等のゴミが落下することを防止するために用いる。
[第1実施形態]
図1〜図4は本発明の第1実施形態に係るフードを示す構成図であり、図1は正面図、図2は側面図、図3は背面側の裏面図、図4は前面側の裏面図である。
図示のように、本実施形態に係るフード1は、該フード1を着用する着用者Pの頭部、頸部、及び肩部の全体を覆うと共に、着用者P(図2参照)の顔面が露出する開口部(顔面開口部)3を備えたフード本体2と、該フード本体2の外側から眼鏡のつるを挿入して着用者の耳に装着するための筒状体7を備えている。
フード本体2は、頭頂部用布片8と、額用布片9と、左右一対の側部用布片10と、後部用布片11をそれぞれ縫い合わせることにより形成され、更に、開口部3の上縁部に形成されたつば4と、マスクの紐を係止するためのマスク掛け5を有している。
頭頂部用布片8は、着用者Pの頭頂部を覆う部分であり、略円形に形成されている。この頭頂部用布片8の周縁部には、額用布片9、及び左右の各側部用布片10、及び後部用布片11が縫い合わされている。
額用布片9は、フード1を着用した着用者Pの額を覆う部分であり、額用布片9の上縁部9aが頭頂部用布片8の周縁部に縫い合わされている。
側部用布片10は、フード1を着用した着用者Pの顔の側面部と、頸部の前部及び側部と、肩部の側部とを覆う部分であり、側部用布片10の上縁部10aが頭頂部用布片8の周縁部に縫い合わされている。また、各側部用布片10の一方の側縁部10bは、上部側(図1中符号xで示す)が額用布片9の側縁部9bに縫い合わされ(但し、図2、図4に示す「L」の部分を除く)、各側縁部10bの下部側(図1中符号yで示す)は互いに縫い合わされている。一対の側部用布片10の側縁部10bの下部側同士の縫い合わせ(符号yに示す部分の縫い合わせ)は、フード1を着用した着用者Pの正面側となる位置で行われている。側部用布片10の下端側は、スカート状に広がる形状に形成されている。
後部用布片11は、フード1を着用した着用者Pの後頭部と、頸部の後部と、肩部の後部とを覆う部分であり、後部用布片11の上縁部11a(図3参照)が頭頂部用布片8の周縁部に縫い付けられている。また、後部用布片11の一対の側縁部11bが、一対の側部用布片10の他方の側縁部10cに縫い合わされている。後部用布片11の下端側は、スカート状に広がる形状に形成されている。後部用布片11における着用者Pの後頭部略中央部に対向する位置には、着用したフード1を着用者Pに密着させるためのアジャスタゴム12が取り付けられている。
開口部3は、フード1を着用した着用者Pの顔のうち少なくとも目を含む部分を露出させる領域であり、額用布片9と左右の各側部用布片10とに囲まれて形成されている。開口部3の周縁部には、伸縮性を有するニット材などにより形成され、アジャスタゴム12の作用により着用者Pの顔面に密着する密着用布片13が縫い付けられている。
つば4は、照明光が直接目に入ることを防止する部材であり、開口部3の上縁部に沿って額用布片9に縫い付けられている。
マスク掛け5は、フード1を着用した着用者Pがマスク14(図2参照)を装着する場合に、マスク14の紐15を引っ掛ける部分である。マスク掛け5は、プラスチック或いは適宜な硬度を有する布により円板状に形成され、側部用布片10の外側面であってフード1を着用した着用者Pの耳の近くとなる位置に取り付けられている。なお、マスク掛け5の取り付け位置は側部用布片10に限定されるものではなく、後部用布片11でもよく、又は、側部用布片10と後部用布片11とを縫い合わせた部分であってもよい。
また、額用布片9と各側部用布片10とを縫い合わせる際の縫合線には、所定距離L(図2,図4参照)だけ縫合されていない隙間部分が設けられており、この隙間部分が着用者Pが使用する眼鏡のつるを挿通するための挿通部6とされている。該挿通部6の上下方向の幅寸法Lは、様々な眼鏡16のつる17、特に、眼鏡16のレンズ側の部分が太いつるであっても容易に差し込みできる程度の寸法に設定されている。
次に、筒状体7について説明する。筒状体7は図4、図5に示すように、ニット等の伸縮可能な布地で形成された扁平な平行四辺形状をなしており、平行四辺形状の第1の布地18、及び該第1の布地18よりも長手方向の長さが若干短い第2の布地19を、2つの長辺方向に沿って互いに縫い合わせることにより、第1開口部20及び第2開口部21を有する筒状に形成されている。そして、第1の布地18の一端が挿通部6の側部用布片10に縫い合わされ、第2の布地19の一端が挿通部6の額用布片9に縫い合わされて、挿通部6と第1開口部20が接続される。
この際、第1の布地18、及び第2の布地19の双方は平行四辺形状をなしているので、第1開口部20の開口幅と第2開口部21の開口幅は同一の大きさとなっている。換言すれば、第1開口部20の開口面積(扁平状の開口部を広げた際の最大面積)と第2開口部21の開口面積は同一とされている。
また、第1の布地18の少なくとも一箇所が側部用布片10の裏面側に縫い付けられて、該側部用布片10に対して固定されている。また、該筒状体7は、着用者Pが容易にその位置を認識できるように、フード本体2と異なる色とされている。即ち、着用者Pは眼鏡16を外した状態で(視力が悪い状態で)該眼鏡16のつる17を筒状体7内に挿入することになるので、例えば、フード本体2全体が白色である場合には、筒状体7を水色等にして、筒状体7の位置を容易に認識できるようにする。
筒状体7の中心線βは、眼鏡16のつる17を挿入する方向が、水平線に対して上方に向く方向に10°以上の角度で傾斜している。即ち、筒状体7の第1開口部20の中心から第2開口部21の中心に向かう中心線βは、フード着用時に着用者Pの顔面側から後頭部側に向けて10°以上の鋭角で上方向に傾斜している。従って、眼鏡16のつる17の先端側をやや上方に傾斜させて挿通部6より挿入すると、つる17は該挿通部6に接続された第1開口部20より筒状体7内に挿入され、更に、第2開口部21よりその先端部が突出して、着用者Pの耳の位置まで到達させることができ、着用者Pは眼鏡を装着することができる。
次に、上述のように構成された第1実施形態に係るフード1着用し、且つ眼鏡16を装着する際の手順について、図6に示す説明図を参照して説明する。始めに、フード1を着用する場合には、着用者Pはスカート形状となっているフード1の下方から頭を入れてフード1全体を被るようにして着用し、更に、開口部3から顔面が露出するように密着用布片13を適宜調整する。この際、後部用布片11に設けられたアジャスタゴム12の弾力により、着用者Pの頭部に対してフード1を適当な圧力で密着させることができる。
フード1を着用した後、着用者Pは図6(a)に示すように眼鏡16のつる17先端部を挿通部6内に挿入し、更に、図6(b)、図6(c)の順につる17を徐々に筒状体7内に挿通させる。これにより、つる17の先端部は、筒状体7内を通って第2開口部21より突出し、丁度着用者Pの耳43の上端部付近に到達する。この際、筒状体7の中心線βは、顔面側から後頭部側に向けて上方向に傾斜しているので、着用者Pはつる17を斜め上方に向けて筒状体7内に押し込むことにより、無理な力が加わることなくつる17を筒状体7内に挿通させることができる。
また、つる17が第2開口部21から突出すると、つる17の先端部は着用者Pの耳43に直に接するので、着用者Pはつる17の位置感覚を認識することができ、その後、図6(d)、図6(e)の順につる17の先端部を耳43の上端部に沿って移動させ、図6(f)に示すように眼鏡16を装着することができる。この場合、前述したように、第1開口部20の開口面積と第2開口部21の開口面積が同一とされているので、つる17を筒状体7内に挿通させる際に、無理な力が加えられることなく、円滑に挿通させることができる。
次に、図7、図8を参照して、筒状体7の形状を種々変更した場合の、眼鏡16の装着し易さについて説明する。図7は、平行四辺形状の筒状体7の第1開口部20の開口幅「A」(以下、「入口寸法A」という)、第2開口部21の開口幅「D」(以下、「出口寸法D」という)、第1開口部20のラインと水平ラインとのなす角度「F」(以下、「切り替え角度F」という)、筒状体7の水平方向の長さ「B」(以下、「横寸法B」という)、垂直方向の長さ「C」(以下、「縦寸法C」という)、及び筒状体7の中心線β(長辺)と水平ラインとのなす角度「E」(以下、「筒状体角度E」という)の関係を模式的に示す説明図である。
また、図8は、発明者らにより実際に図7に示した「A」〜「E」の値を適宜変更した場合に眼鏡16の装着実験を行った場合の、眼鏡16の装着し易さの結果を示す表である。
図8に示すように、入口寸法Aは、2.5cm以上とするのが好ましく、3.5〜6.5cmとするのがより好ましく、5.0cmとした場合が最も好ましいという結果が得られ、2cm以下とした場合には入口が狭いのでつる17を通し難く、6.5cm以上では第1開口部20に隙間が生じ、この隙間から異物が漏出する可能性があるとの結果が得られた。
また、横寸法Bは、3.0cm以上とするのが好ましく、4.0〜6.0cmとするのがより好ましく、4.5cmとするのが最も好ましいという結果が得られ、3.0cm以下とした場合には前方側から第2開口部21の孔が見えるという問題が生じ、6.0cm以上とした場合には筒状体7が着用者Pの耳に直接当たって不快感を与える可能性があるとの結果が得られた。
縦寸法Cは、2.0cm以上とするのが好ましく、3.0〜4.0cmとするのがより好ましく、3.5cmとするのが最も好ましいという結果が得られ、2.0cm以下とした場合にはつる17を通し難いという結果が得られた。
出口寸法Dは、2.5cm以上とするのが好ましく、3.5〜6.5cmとするのがより好ましく、5.0cmとするのが最も好ましいという結果が得られ、2.0cm以下とした場合にはつる17を出し難く、6.5cm以上とした場合には、隙間が大きくなり入口側に向けて異物が漏出する可能性があるとの結果が得られた。
筒状体角度Eは、10°〜75°とするのが好ましく、10°〜30°とするのがより好ましく、20°とするのが最も好ましいという結果が得られ、10°以下及び90°以上ではつる17の先端部をうまく筒状体7に入れることが難しいという結果が得られた。即ち、筒状体7の第1開口部20の中心から第2開口部21の中心に向かう中心線βを、フード着用時にて、着用者の顔面側から後頭部側に向けて10°以上の鋭角で上方向に傾斜させることにより、つる17を円滑に筒状体7内に挿通させることができるという結果が得られた。
切り替え角度Fは、30°〜140°とするのが好ましく、45°〜75°とするのがより好ましく、60°とするのが最も好ましいという結果が得られ、30°以下ではつる17の入口が必要以上に大きくなり、140°以上ではつる17の先端部をうまく筒状体7に入れることができないという結果が得られた。
そして、上記の条件に基づいて筒状体7の形状、及び取付位置を決定することにより、より快適に眼鏡16のつる17を筒状体7内に挿通させることができ、ひいては眼鏡16の装着作業を容易に行うことができるようになる。
このようにして、第1実施形態に係るフード1では、フード本体2の表面側から裏面側に通じる筒状体7を備え、この筒状体7内を経由して眼鏡16のつる17をフード本体2内に導入するので、着用者Pは開口部3(図1参照)から眼鏡16のつる17をフード1内に挿入する必要がなく、つる17と開口部3との間に隙間が生じることを防止でき、ひいては、つる17と開口部3との間から頭髪等のゴミが落下することを防止できる。
また、筒状体7の第1開口部20の開口面積と第2開口部21の開口面積が同一とされているので、つる17に無理な力を加えることなく筒状体7内に該つる17を挿通させることができる。特に、つる17の出口となる第2開口部21の開口面積が、第1開口部20の開口面積に対して狭くなっていないので、筒状体7の出口付近でのつる17の引っ掛かりを防止でき、着用者Pはフード1を着用した後に、容易に眼鏡16を装着することができる。
更に、第2開口部21の開口面積が従来よりも広くなっており(前述したように従来例では先細となっているので本実施形態では相対的に第2開口部21の開口面積が広くなっている)、この部分からのゴミの漏出が懸念されるが、着用者Pがフード1を着用しているときには、図3に示したアジャスタゴム12により、フード1が着用者Pの頭部に適当な張力で密着するので、筒状体7も頭部に密着することになり、第2開口部21はほぼ閉塞された状態となる。従って、第2開口部21から第1開口部20に抜けてフード1の外部へゴミが漏出することは、ほぼ起こらないと言える。
また、筒状体7の中心線β(第1開口部20の中心から第2開口部21の中心に向かう直線)が、着用者Pの顔面側から後頭部側に向けて10°以上の鋭角で上方向に傾斜している。即ち、図7に示した筒状体角度Eが10°以上の鋭角となるように設定されるので、着用者Pは、眼鏡16のつる17を若干上方に傾斜させた状態でつる17を筒状体7内部に押し込むことにより、容易につる17を筒状体7内部に挿通させることができる。
なお、上述した第1実施形態では、図4に示したように平行四辺形状の第1の布地18と第2の布地19の各長編部分を縫い合わせることにより、筒状体7を形成する例、即ち、図9(a)に示す例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図9(b)に示すように、1枚の布地53を折り曲げて2つの長辺部どうしを縫い合わせることにより筒状体7を形成することも可能である。この場合には、1枚の布地53を用いて一辺を縫い合わせることにより筒状体7を形成できるので、筒状体7を作成する作業を容易に行うことができる。
また、図9(c)に示すように、1枚の布地54を折り曲げると共に、2つの長辺部を更に内側に折り曲げた状態で該長辺部どうしを縫い合わせることにより筒状体7を形成することも可能である。この場合には、図9(b)の例と同様の効果を達成できると共に、布地54の辺部から糸くずなどが飛散することを防止できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、前述した第1実施形態と比較して筒状体の構成のみが相違するので、以下、図10を参照して第2実施形態に係る筒状体51について説明する。
図10に示すように、第2実施形態に係るフード1に用いられる筒状体51は、平行四辺形状をなす1枚の布地(ガイド部材)52を、側部用布片10の裏面側に縫い合わせることにより形成される。即ち、布地52の一端を挿通部6(額用布片9と側部用布片10で縫い合わされていない部分)の、額用布片9側に縫い合わせ、更に布地52の2つの長辺をそれぞれ側部用布片10の裏面側に縫い合わせる。その結果、布地52と側部用布片10の裏面に囲まれる空間にて、第1開口部30と第2開口部31を備える筒状体51が形成される。
なお、第2実施形態に係る筒状体51についても、図7、図8に示した寸法、及び取付位置とすることにより、つる17を装着し易くすることが可能となる。
このようにして、第2実施形態に係るフード1では、1枚の布地52を側部用布片10に縫い合わせることにより筒状体51を形成するので、前述した第1実施形態と同様の効果を達成することができ、更に、使用する布地の量を削減することができるので、コストダウンを図ることができる。
以上、本発明のフードを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、前述した第1実施形態では、筒状体7の第1開口部20と第2開口部21の開口面積が同一となるように構成したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図11(a)に示すように、第1開口部20から第2開口部21に向けて開口面積が連続的に大きくなる構成(平面的には開口幅が連続的に大きくなる構成)とすることも可能である。このような構成とすれば、つる17を筒状体7の奥側に挿入するに連れてより引っ掛かりによる抵抗が少なくなり、つる17を挿入する操作をより簡単に行うことができる。
更に、図11(b)に示すように、第1開口部20から第2開口部21に向けて開口面積の増加率が徐々に大きくなる構成(平面的には開口幅の増加率が徐々に大きくなる構成)とすることも可能である。このような構成とすることにより、図11(a)の場合と同様の効果を達成することができる。
同様に、第2実施形態では、筒状体51の第1開口部30と第2開口部31の開口面積が同一となるように構成したが、前述した図11(a)、(b)と同様に、第2開口部31の開口面積が第1開口部30の開口面積よりも大きくなるように構成することも可能である。
本発明は、眼鏡を装着する際にフードと作業者の頭部との間に生じる隙間からゴミの漏出を防止する上で極めて有用である。
1 フード
2 フード本体
3 開口部
4 つば
5 マスク掛け
6 挿通部
7 筒状体
8 頭頂部用布片
9 額用布片
10 側部用布片
11 後部用布片
12 アジャスタゴム
13 密着用布片
14 マスク
15 紐
16 眼鏡
17 つる
18 第1の布地
19 第2の布地
20 第1開口部
21 第2開口部
30 第1開口部
31 第2開口部
43 耳
51 筒状体
P 着用者

Claims (5)

  1. 着用者の頭部を覆い、該着用者の少なくとも目を露出させる顔面開口部を備えたフード本体と、
    前記フード本体の前記顔面開口部の左右両側に形成され、前記フード本体の表面側から裏面側に通じる挿通部と、
    第1開口部と第2開口部を有する二重布地の筒形状をなし、扁平状態とした際に四角形となり、前記フード本体の裏面側に配置され、且つ、前記第1開口部が前記挿通部に接続され、該挿通部より挿入される眼鏡のつるを前記第2開口部を経て前記フード本体の裏面側に導く筒状体と、を有し、
    前記筒状体は、前記二重布地を扁平形状とした際に、第1開口部をなす辺が鉛直方向に対して後方へ傾斜し、第2開口部をなす辺が鉛直方向に対して後方へ傾斜し、且つ、前記四角形の底辺と上辺は互いに平行、または奥行き方向に向けて互いに間隔が拡がるように形成されていること
    を特徴とするフード。
  2. 前記筒状体は、前記二重布地を扁平形状とした際に、底辺の向きが、水平方向を基準として後方側が上方を向くように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のフード。
  3. 前記筒状体は、前記二重布地を扁平形状とした際に、上辺の向きが、水平方向を基準として後方側が上方を向くように傾斜し、この傾斜角度は、前記底辺が傾斜する角度よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のフード。
  4. 前記筒状体は、前記二重布地を扁平形状とした際の側面視が略平行四辺形状であることを特徴とする請求項2に記載のフード。
  5. 前記筒状体は、第1の布地と第2の布地とを縫い合わせて形成され、前記第2の布地が着用者側となるように配置され、前記第2の布地は、前記第1の布地よりも奥行き方向の長さが短いことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のフード。
JP2009224887A 2009-09-29 2009-09-29 フード Active JP5406651B2 (ja)

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