JP5406406B1 - 磁気誘導定磁極回転子モータ - Google Patents

磁気誘導定磁極回転子モータ Download PDF

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Abstract

【課題】いずれの回転方向についても円滑な起動と強力なリラクタンストルクが得られるうえ、回転ムラによる振動や騒音の低減化も可能、同じ機器操作で加速と減速が可能で、回生制動で生じた電力を蓄電し、エネルギー効率を高めることが可能。
【解決手段】回転子と同期回転する回転体、所定の隙間を開けて配置された磁石、複数の磁気センサを具備し、回転突極それぞれが固定突極それぞれを通過するタイミングを検知する検出部と、磁気センサから出力される回転信号によって励磁電流の大きさ及び方向を制御する通電制御部と、を備え、回転突極それぞれが対向する固定突極などに同一方向の磁界が生じ、回転突極それぞれの回転方向後端が対向する固定突極は磁界が消滅するように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転子及び固定子双方が突極構造を有し、直流電源から界磁巻線に通電する励磁電流の方向及び大きさを制御して回転子を一定の磁極に磁気誘導し、常時リラクタンストルクを得る磁気誘導定磁極回転子モータに関し、特に回転子の回転方向の切替え、及び回生制動が可能な磁気誘導定磁極回転子モータに関するものである。
近年、地球環境保全、石油依存からの脱却、エネルギー効率に関する意識の高まりを背景に、エンジンとモータを併用するハイブリッド車や、蓄電池や燃料電池に蓄積された電気エネルギーでモータを駆動して走行する電気自動車が脚光を浴びている。特に、小型・高出力のモータ、蓄電池や燃料電池の開発が急速に進展したことも、その実用化に拍車をかけている。
電気自動車等には、小型軽量で、エネルギー変換効率が高く、低騒音、低コストで、運転時の振動やさまざまな温度条件に対する信頼性、保守性に優れたモータが求められる。一般に、直巻モータや分巻モータは、インバータを用いずに可変速制御が可能ではあるが、ブラシを用いるため保守性や小型化に適さないという問題がある。そこで、高速化、小型化に適し、堅牢な誘導モータや永久磁石を用いエネルギー変換効率の高いブラシレスDCモータが盛んに開発されているが、昨今、永久磁石用希土類鉱石が高騰し、永久磁石を用いるモータにとっては、必ずしも好ましくない状況が生じている。
一方、回転子、固定子共に突極があり、固定子突極に巻回した界磁巻線に非正弦波電流を流し、界磁巻線の磁気吸引力によって回転子を回転駆動するスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)が知られている。このモータは、回転子に積層電磁鋼板が用いられるので、回転子の発熱や熱減磁といった問題がなく、低コストで高速運転が可能であるという特長を有する。しかし、2相駆動のSRモータは、回転子と固定子の突極が完全に対向する場合には、回転方向に対するインダクタンス変化がないので、トルクが発生しない。そこで、回転子の突極の回転方向の長さに段差を設けたり、テ―パ状に変化させ、回転方向に対するインダクタンスの変化をつけることで解決したステップドギャップ型やカム型SRモータが紹介されているが、これらのSRモータは、インダクタンスが変化する回転方向は、一方向に限られるので、逆回転が困難である。また、3相以上で駆動する第1のスイッチト・リラクタンス・モータ部と、2相で駆動する第2のスイッチト・リラクタンス・モータ部とから構成されたスイッチト・リラクタンス・モータが提案されている(特許文献1参照)。しかし、3相スイッチト・リラクタンス・モータにおいては、励磁されたステータの突極に対し、リラクタンスが最小となるようにロータの突極が移動する形でトルクを発生させるので、トルクが脈動し、ロータ位置によっては始動トルクが小さく、負荷が大きい場合には回転できないことや大きな回転ムラが生じることがある。さらに、逆回転させようとすると、突極同士が重なり、さらに行き過ぎてから励磁相を切換えることになるので、始動できない場合が生じる。そこで、3個のロータ位置センサを設け、この3個から得られる6種類の位置信号の組み合わせパターンをロータが15度回転する毎に変えるスイッチト・リラクタンス・モータが提案されている(特許文献2参照)
他方、エネルギー消費を抑えて走行距離を延ばすことやエネルギー効率を高めるために、走行時の余剰な運動エネルギーを電気変換して二次電池に充電する方法や、減速時の余剰な運動エネルギーを電気変換して回収・消費する、いわゆる回生制動に関する開発も盛んに行われている。
例えば、回生制動で生じた電力をバッテリに充電する小型電動車において、長い下り坂でバッテリが過充電にならないように、初期充電の容量制限値を満充電未満に設定するとともに、走行中に過充電になったら、車速の上限値を下方に設定する方法が提案されている(特許文献3参照)。
また、トルクを積算処理することにより、基準値を超える高トルクが出力された後は回生トルクの使用を制限又は禁止してモータの巻線が過熱するのを防止すると共に、十分な動力性能を確保し、降坂時の回生制動で巻線温度が上昇し電流が制限され、その後の登坂時に必要なトルクが得られなくなるという不都合を解消する方法が提案されている(特許文献4参照)。
さらに、燃費をよくするため、ブレーキペダルの操作による要求制動力が回生制動力よりも小さいときは、回生制動のみを使用し、要求制動力が回生制動力よりも大きいときは回生制動と摩擦制動を併用し、急制動が必要なときは、回生制動力の比率を小さくする方法などが提案されている(特許文献5参照)。
しかしながら、特許文献1又は特許文献2記載の方法では、ロータに作用するトルクのラジアル方向成分のアンバランスにより騒音や振動が生じるおそれがあり、またロータの回転角に応じて主励磁相と補助励磁相とを組み合わせる特殊なロジック回路が必要になる。
さらに、特許文献3から特許文献5に開示された方法では、エネルギー効率の向上や燃費の向上は図れても、エンジン自動車に慣れている運転者がエンジンブレーキと同様の感覚を期待してアクセルペダルを緩め、解放したときに、回生制動が機能しないと、不安感から慌ててブレーキペダルを踏み込んでしまう恐れがある。
そこで、本出願人は、これらの課題を解決する非正弦波駆動電動機を発明し、特許権を取得した(特許文献6、特許文献7参照)。
しかし、特許文献6記載の非正弦波駆動電動機は、回転方向を自在に選択できるように正回転用磁気センサと逆回転用磁気センサとを有するので、磁気センサそれぞれから出力される信号に対応して界磁巻線の励磁電流を通電制御するスイッチング回路が2倍必要になる。また特許文献7記載の非正弦波駆動電動機は、回転方向を選択する手段を持たないので、回転方向を自在に選択することが出来ない。
特開2007−244024号公報 特開2003−61381号公報 特開2008−54441号公報 特開2008−167599号公報 特開2001−8306号公報 特許第5063822号公報 特許第5128709号公報
本発明は、上記事情に鑑み、同一の磁気センサで検出される回転子の位置信号に基づいて正回転と逆回転の切替が自在であり、何れの回転方向についても円滑な起動と強力なリラクタンストルクが得られる上、回転ムラによる振動や騒音を低減化することが可能な磁気誘導定磁極回転子モータを提供することを第一の目的とする。さらに、同じ機器操作で加速と減速が可能であり、減速時には回生制動で生じた電力を蓄電し、エネルギー効率を高めることが可能な磁気誘導定磁極回転子モータを提供することを第二の目的とする。
本発明の磁気誘導定磁極回転子モータは、nを整数としたとき、回転軸を挟んで対称に配置された2n個の回転突極を有する回転子と、Kを3以上の整数としたとき、上記回転突極に対向配置された2nK個の固定突極を有し、該固定突極それぞれに巻回された界磁巻線を並列又は直列に接続して複数の界磁巻線組が形成された固定子と、上記回転子と同期回転する回転体、所定の隙間を開けて該回転体の周方向に上記回転突極それぞれと対応させて配置された磁石、及び該回転体からの磁界の方向を検出する複数の磁気センサを具備し、該磁気センサに上記回転子を回転させる回転信号が入力しているとき、該磁気センサが該磁界を検出した場合は、該磁界の方向に応じた極性の該回転信号を出力し、該磁気センサが該隙間を検出した場合は、その回転信号の出力を停止することにより、回転突極それぞれが固定突極それぞれを通過するタイミングを検知する検出部と、上記磁気センサそれぞれから出力される回転信号それぞれによってオンオフ動作する複数の通電制御回路を有し、界磁巻線組それぞれに直流電源から通電される励磁電流の大きさ及び方向を制御する通電制御部と、を備え、回転突極それぞれは、固定突極の少なくとも2つに対向し、回転突極それぞれが対向する固定突極のうち該回転突極それぞれの回転方向後端が対向するものを除外したもの、及び該回転突極それぞれの回転方向先端が通過したものより少なくとも一つ先のものは同一方向の磁界が生じ、該回転突極それぞれの回転方向後端が対向するものは磁界が消滅するように励磁電流が制御され、回転突極それぞれが回転位置の如何にかかわらず常に同一磁極に磁化されて回転することを特徴とする。
ここで、磁気センサそれぞれは、少なくともK個の固定突極と対応させて回転体の周囲に隣接配置されたものであって、上記検出部は、回転突極それぞれのうちの、一の回転突極における回転方向後端が対向する固定突極に対応した磁気センサにより回転体に配置された磁石の隙間が検出され、一の回転突極における回転方向先端が通過した固定突極及びその固定突極より少なくとも一つ先の固定突極それぞれに対応した磁気センサそれぞれにより同一方向の磁界が検出されるように、回転体に配置された磁石の大きさ及び位置が設定される必要がある。
また、上記通電制御回路それぞれは、回転信号それぞれのデューティ比に応じた大きさの励磁電流を通電する一方、その回転信号それぞれの上記極性に応じて励磁電流の方向を切換えることにより、界磁巻線が巻回された固定突極それぞれに生じる磁界の大きさ及び方向を制御し、磁気センサから出力される回転信号が停止したときは、励磁電流の通電を停止して固定突極に生じた磁界を消滅させる必要がある。
このように、回転突極に対応させて回転体に磁石を配置し、固定突極と対応させて回転体の周囲に配置された磁気センサそれぞれによって検知された回転体磁石における磁界の方向に応じて通電制御回路のスイッチング素子をオンオフ制御し、界磁巻線に通電する励磁電流の方向を変え、検知された回転体磁石の隙間によって励磁電流を停止するので、回転速度の如何に関わらず、回転突極が通過する固定突極の磁界を生滅させたり、磁界の方向を反転させたりすることが容易である。従って、回転突極それぞれが対向する少なくとも2つの固定突極それぞれのうち、回転突極それぞれの回転方向後端が対向する固定突極それぞれは磁界が消滅した状態にすると共に、それ以外の固定突極及び回転突極それぞれの回転方向先端が対向する固定突極の少なくとも一つ先の固定突極まで同一方向の磁界とすることができる。その結果、回転突極それぞれは、回転位置の如何にかかわらず常に同一磁極に磁化されると共に、回転方向における先方の固定突極から常に吸引されるので、大きなトルクを得てムラなく回転することができる。
そして、さらに磁気センサそれぞれのうちの一の磁気センサから出力される回転信号の入力先を、通電制御回路それぞれのうちの予め定められた一の通電制御回路から、予め定められた他の一の通電制御回路に切り替える切替部を備えれば、回転子を正回転方向から逆回転方向に、又は逆回転方向から正回転方向に反転させる指令を受けたとき、切替部を切り替えることによって、回転子の回転方向を自在に選択することができる。
その場合、切替部は、正回転方向から逆回転方向に反転させる指令を受けたとき、回転突極それぞれが対向する固定突極と、回転突極それぞれの正回転方向先端が通過した固定突極の少なくとも一つ先の固定突極とにおいて正回転方向に生滅する磁界の分布状態が、そのまま逆回転方向に生滅する磁界の分布状態となるように、磁気センサそれぞれから出力される回転信号の入力先の通電制御回路を切替えれば、同一の磁気センサで検出された回転信号に基づいて正回転と逆回転との切替を自在に行うことができる。
ここで、回転突極それぞれの固定突極との対向面における回転方向の長さをL0、該固定突極の回転方向の長さをL1、該固定突極相互間のスロットの回転方向の長さをL2、該固定突極それぞれのうち該回転突極相互間のスロットそれぞれと対向する数をm、上記磁気センサそれぞれのうち上記隙間を同時に検出する数をpとしたとき、pは、1以上、かつm以下に設定し、L0は、概ね(K−m)*(L1+L2)あるいは概ね(K−p)*(L1+L2)に設定する。そして、上記磁石それぞれによって形成された円周の長さが、上記回転突極の上記対向面によって形成された円周の長さに等しいと仮定した場合における磁石の長さWは、[L0+L2+(m―p)*(L1+L2)]に設定される。
回転突極、固定突極、及び回転体に配置する磁石それぞれの大きさがこれらの条件を満たすように設定されることにより、回転突極それぞれが順次対向する固定突極において生滅する磁界の分布状態が定まり、回転突極それぞれは、回転位置の如何にかかわらず常に同一磁極に磁化されると共に、常に吸引力を得るので、大きなトルクを得てムラなく回転することができる。
さらに、回転子の回転を加速する第1指令信号、及びその回転を減速する第2指令信号を生成する指令信号生成部と、第1指令信号に応じたデューティ比の回転信号を生成し、磁気センサそれぞれに入力する回転信号生成部と、第2指令信号に応じたデューティ比の回生信号を生成する回生信号生成部と、界磁巻線組それぞれに誘起される電力を回生信号のデューティ比に応じて整流し、蓄電器に蓄電する回生電力制御部と、をさらに備えることができる。
そして、界磁巻線組それぞれに通電される励磁電流が閾値を超えたときは過負荷信号を出力する過負荷検出部を備え、上記回転信号生成部は、上記過負荷信号が入力すると上記回転信号のデューティ比を減少させ、その過負荷信号が消滅すると、減少させた回転信号のデューティ比を第1指令信号に応じたデューティ比まで増加させることや、界磁巻線組それぞれに誘起された電圧による電流が閾値を超えたときは過電流信号を出力する過電流検出部を備え、上記回生信号生成部は、過電流信号が入力すると回生信号のデューティ比を減少させ、その過電流信号が消滅すると、減少させた回生信号のデューティ比を、第2指令信号に応じたデューティ比まで増加させることができる。
これにより、一つの指令手段を用いて加速することや減速することができるので、例えば電気自動車のアクセルペダルに適用すれば、速度を自在に変えることができるうえ、エンジンブレーキと同様の感覚で回生制動を行うことができる。また、回生制動で得た電力を大容量キャパシタに蓄電し、2次電池に充電すればエネルギー効率を高めることもできる。さらに、励磁電流や過電流を監視することにより、何らかの異常が生じても、界磁巻線の焼損やモータの暴走を防ぐことができる。
本発明の磁気誘導定磁極回転子モータによれば、回転突極は常に同じ磁極に磁化される一方、回転突極それぞれが対向する固定突極のうち、回転方向後端が対向する固定突極は磁界が消滅し、回転方向先端が対向する固定突極の少なくとも1つ先の固定突極から回転突極に吸引力が常に作用するので、回転子は回転方向の如何にかかわらずムラのない大きなトルクを得ることができる。従って、回転子にレアアースを使用する必要がなく、強磁性体(永久磁石を含む)を成形したもの、あるいは電磁鋼板を積層したものなどを用いて低コストで製造することが可能である。また、正回転から逆回転、逆回転から正回転への切替は、切替部の切替操作により行うので、回転方向毎に磁気センサや通電制御回路を設ける必要がない。さらに、指令信号生成手段、回生制御手段等を設け、例えば電気自動車のアクセルペダルに適用すれば、速度を自在に変更できるうえ、エンジンブレーキと同様の感覚で回生制動を行うことができる。また、回生制動で得た電力を大容量キャパシタに蓄電し、2次電池に充電すればエネルギー効率を高めることもできる。
図1は、第1の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータを示す図である。 図2は、回転体の磁石を回転突極よりも回転方向に進めた位置に配置した電動機本体の例を示す図である。 図3は、回転体の磁石を回転突極と同じ位置に配置した電動機本体の例を示す図である。 図4(1)は、nが2、Kが5、mが1、Pが1に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の一例を示す模式図である。 図4(2)は、nが2、Kが5、mが1、Pが1に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の一例を示す模式図である。 図4(3)は、nが2、Kが5、mが1、Pが1に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の一例を示す模式図である 図5(1)は、nが2、Kが5、mが2、Pが2に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の例を示す模式図である。 図5(2)は、nが2、Kが5、mが2、Pが2に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の例を示す模式図である。 図5(3)は、nが2、Kが5、mが2、Pが2に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の例を示す模式図である。 図5(4)は、nが2、Kが5、mが2、Pが1に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の他の例の模式図である。 図5(5)は、nが2、Kが5、mが2、Pが1に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の他の例の模式図である。 図5(6)は、nが2、Kが5、mが2、Pが1に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の他の例の模式図である。 図6は、第2の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータを示す図である。 図7は、界磁巻線組の励磁電流を5個の磁気センサで制御する場合に適用される切替部の一例を示す図である。 図8は、図2に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合を示す模式図である。 図9は、図3に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合を示す模式図である。 図10(1)は、図4(3)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合の一例を示す模式図である。 図10(2)は、図4(3)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合の一例を示す模式図である。 図10(3)は、図4(3)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合の一例を示す模式図である。 図11(1)は、図5(3)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合の例を示す模式図である。 図11(2)は、図5(3)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合の例を示す模式図である。 図11(3)は、図5(3)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合の例を示す模式図である。 図12は、界磁巻線組の励磁電流を5個の磁気センサで制御する場合に適用される切替部の他の例を示す図である。 図13(1)は、図5(6)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合の他の例の模式図である。 図13(2)は、図5(6)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合の他の例の模式図である。 図13(3)は、図5(6)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合の他の例の模式図である。 図14は、第3の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータを示す機能ブロック図である。 図15は、本実施形態の指令信号生成部の一例を示すアクセルペダルの側面図である。 図16は、アクセルペダルに連動する摺動抵抗器の展開図である。 図17は、本実施形態の回転信号生成部の一例を示すパワーコントローラである。 図18は、本実施形態の回生信号生成部の一例を示す回生ブレーキコントローラである。 図19は、本実施形態の過負荷検出部及び過電流検出部それぞれの一例を示す過負荷信号発生器(又は過電流信号発生器)である。 図20は、本実施形態の回生電力制御部の1例を示す回生電力制御器である。 図21は、本実施形態の充電部の1例を示すバッテリチャージ電圧コントローラである。
以下に、本発明の磁気誘導定磁極回転子モータの実施形態について図に基づいて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータを示す図であり、図2及び図3は、図1に現れていない電動機本体の例を示す図である。
図1〜図3に示す磁気誘導定磁極回転子モータ100は、回転突極1bを具備した回転子1、及び界磁巻線が巻回された固定突極2bを具備した固定子2を有する電動機本体10と、回転突極1bが固定突極2bを通過するタイミングを検出する検出部20と、電源入力端子Pinを介し直流電源から界磁巻線組2cに通電される励磁電流を制御する通電制御部30と、を備えている。
回転子1は、nを整数としたとき、回転軸1aを挟んで対称に配置された2n個の回転突極1bを有する。
固定子2は、Kを3以上の整数としたとき、回転突極1bのK倍、2nK個の固定突極2bが回転突極1bに対向配置されている。そして、2nK個の固定突極2bに巻回された2nK個の界磁巻線をK個おきに順次組み合わせた2n個の界磁巻線を、生じる磁界の方向が順次逆向きになるように始終端を入れ替えて並列に接続し、K組の界磁巻線組2cが形成されている。
ここで、本実施形態の界磁巻線組2cは、2n個の界磁巻線それぞれの巻き始め、巻き終わり、配置位置を考慮し、並列に接続して形成されるが、必ずしも2n個の界磁巻線それぞれを並列に接続する必要はなく、n個の界磁巻線それぞれを並列に接続して形成してもよいし、2n個又はn個の界磁巻線それぞれを直列に接続して形成してもよい。
また、本実施形態の回転子1は、強磁性体(永久磁石を含む)を成形加工したものを用いているが、必ずしも強磁性体で構成する必要はなく、電磁鋼板を打ち抜いて積層したものを用いることもできる。
検出部20は、回転子1に同期して回転する回転体3と、2n個の回転突極1bそれぞれと対応させて、回転体3周縁に隙間Gを開けて配置された2n個の磁石4と、K個の隣接する固定突極2bそれぞれと対応させて、回転体3の周囲に配置されたK個の磁気センサ5とを有する。磁気センサ5それぞれには、パルス幅変調信号のデューティ比により、回転子1が回転するトルクの強弱を表す指令信号(本発明の「回転信号」に相当する。以下では、「PWM信号」と称する。)が入力する信号入力端子Sinがある。そして、その信号入力端子SinにPWM信号が入力しているとき、回転体に配置された磁石4(N又はS)による磁界を検出した場合は、検出された磁界の方向に応じた極性のPWM信号が出力され、磁石4相互の隙間Gを検出した場合は、PWM信号が出力されない。そして、K個の磁気センサ5それぞれから出力されるPWM信号によって、回転突極1bそれぞれが固定突極2bそれぞれを通過するタイミングを検知する。
ここで、磁気センサ5としては、ホール素子が用いられ、各ホール素子には、出力から不平衡分をカットするためのパルストランス40、40aを備える。しかしながら、磁気センサ5は、必ずしもホール素子に限定する必要はなく、磁界の方向が検出出来るものであれば、圧電素子、半導体、金属薄膜などを用いてもよい。また、磁気センサ5はK個設置されているが、必ずしもK個に限定する必要はなく、例えば2K個配置してもよい。
通電制御部30は、磁気センサ5に対応してK個の通電制御回路30aを備えている。各通電制御回路30aは、4つのスイッチング素子31a、31b、31c、31dを備え、各スイッチング素子31a、31b、31c、31dには、サージ電圧等をバイパスするフリーホイールダイオード35が並列に接続されている。
K個の磁気センサ5それぞれから出力されたPWM信号それぞれは、パルストランス40aを介して、界磁巻線組2cそれぞれと一対一で対応する通電制御回路30aに入力される。
各通電制御回路30aは、入力するPWM信号の極性がA端子側においてプラスとなる場合はスイッチング素子31a、31cが作動し、入力するPWM信号の極性がB端子側においてプラスとなる場合にはスイッチング素子31b、31dが作動する。その結果、界磁巻線組2cそれぞれには、直流電源からPWM信号のデューティ比に応じた大きさの励磁電流が、PWM信号の極性に応じた方向に流れ、各界磁巻線組2cに対応した2n個の固定突極2bには、界磁巻線それぞれの巻き始め、巻き終わりが並列に接続される接続形態に応じて、方向の異なる磁界(N、S)が生じる。一方、PWM信号が入力しない場合には各通電制御回路30aそれぞれは動作しないので、励磁電流が停止し、界磁巻線組2cに対応した2n個の固定突極2bには磁界が生じない(以下、「磁化休止」と称する。)。
なお、磁化休止した界磁巻線組2cには逆起電圧が誘起されるが、並列に接続されたフリーホイールダイオード35を経由して、他の界磁巻線組2cの励磁電流として活用することも可能である。
ここで、本実施形態においては、K組の通電制御回路30aが配置されるが、通電制御回路30aは、必ずしもK組に限定する必要はなく、磁気センサの設置数又は界磁巻線組2cの組数に対応させて、例えば2K個配置してもよい。
図2及び図3に例示する電動機本体は、矢印R方向に回転させる場合を示す模式図であり、図2は、回転体の磁石を回転突極よりも回転方向に進めた位置に配置した場合、図3は、回転体の磁石を回転突極と同じ位置に配置した場合を示す。
図2及び図3に示す電動機本体10は、回転軸1aを挟んで4個の回転突極(T1,T2,T3,T4)1bが対称に配置された回転子1と、回転突極1bの3倍の12個の固定突極(F11,F12,F13,F21,F22,F23,…,F41…F43)2bが回転突極1bと対向配置された固定子2と、を有する。
各固定突極2bには、界磁巻線が巻回されているので、固定子2には、12個の界磁巻線(c11,c12,c13,c21,c22,c23,…c41…c43)がある。それらを順次3個おきに組み合わせた4個の界磁巻線について、巻き始め、巻き終わりを交互に並列に接続して3組の界磁巻線組(C1,C2,C3)2cが形成されている。
図2に示す検出部20は、4つの磁石(N,S)4が固定突極2b略1個分の隙間3aを開けて回転体3の周方向に配置されている。そして磁石4それぞれは、回転突極(T1,T2,T3,T4)1bの対応位置よりも固定突極2bで略1個分、矢印R方向に進んだ位置に配置されている。また、3つの磁気センサ(H1,H2,H3)5は、回転体3の周囲に、固定突極(F11,F12,F13)2bと対応させて配置されている。従って、3つの磁気センサ(H1,H2,H3)5それぞれで磁石(N極,S極)4による磁界を検知すれば、回転突極(T1,T2,T3,T4)1bそれぞれが固定突極2bそれぞれを通過するタイミングを検出することができる。
なお、各固定突極(F11,F12,F13)2bには、説明の都合上、各磁気センサ(H1,H2,H3)5で検知した磁石4による磁界の方向が、磁石4の磁極(N,S)と対応させて表示されている。
磁極Nを検出した磁気センサ(H1)5から出力されるPWM信号により、磁気センサ(H1)5と対応する位置の界磁巻線組(C1)2cには所定方向の励磁電流が通電される。そして、固定突極(F11,F31)2bには(N)方向の磁界が、固定突極(F21,F41)2bには(S)方向の磁界がそれぞれ生じる。また、磁石の隙間3aを検出した磁気センサ(H2)5からは、PWM信号の出力が停止する。従って、磁気センサ(H2)5と対応する位置の界磁巻線組(C2)の励磁電流が停止するので固定突極(F12,F22,F32,F42)2bは磁化休止となる。さらに、磁極Sを検出した磁気センサ(H3)5から出力されるPWM信号により、磁気センサ(H3)5と対応する位置の界磁巻線組(C3)には界磁巻線組(C1)2cとは逆方向の励磁電流が通電される。そして、固定突極(F13、F33)2bには(S)方向の磁界が生じ、固定突極(F23、F43)2bには(N)方向の磁界が生じる。
回転子1及び回転体3は矢印R方向に同期して回転するので、磁気センサ(H1,H2,H3)5それぞれが検出する磁界も矢印R方向に順次移動し、固定突極2bそれぞれに生じる磁界の方向(N、S)も矢印R方向に順次移動する。
そして、回転突極(T1,T3)と回転突極(T2,T4)は、常に同じ磁極、例えば回転突極(T1,T3)はN極、回転突極(T2,T4)は、S極に磁化される。また、回転突極(T1,T3)の回転方向後端1bxが対向する固定突極2bは、磁化休止となり、回転突極(T1,T3)の回転方向先端1byが対向する固定突極2b、及びその固定突極2bよりも1つ先の固定突極2bは、(S)方向の磁界が生じ、N極に磁化された回転突極(T1,T3)1bは、吸引されて回転する。さらに、S極に磁化された回転突極(T2,T4)の回転方向後端1bxが対向する固定突極2bは、磁化休止となり、回転突極(T2,T4)の回転方向先端1byが対向する固定突極2b、及びその固定突極2bよりも1つ先の固定突極2bは、(N)方向の磁界が生じるので、回転突極(T2,T4)1bは、吸引されて回転する。
図3に示す検出部20は、回転体3の周方向における回転突極(T1,T2,T3,T4)1bと対応する位置に4つの磁石(N,S)4が固定突極2bの略1個分の隙間3aを開けて配置されている。
そして、回転体3の周囲において固定突極2bと対応する位置には3個の磁気センサ(H1,H2,H3)5が隣接配置されており、各磁気センサ(H1,H2,H3)5により回転突極(T1,T2,T3,T4)1bと対応する磁石3bの磁極を検出する。各磁気センサ(H1,H2,H3)5から出力されるPWM信号は、各磁気センサ5が対応する固定突極2bよりも回転方向1つ先の固定突極2bと対応する界磁巻線組の励磁電流を制御する通電制御回路30aに入力される。従って、回転突極(T1,T2,T3,T4)1bそれぞれが固定突極2bそれぞれを通過するタイミングを検出することができる。なお、各固定突極(F11,F12,F13)2bには、説明の都合上、各磁気センサ(H1,H2,H3)5で検出した磁極によって生じる磁界の方向を磁石4の磁極(N,S)と対応させて表示されている。
磁気センサ(H1)5は、磁石の隙間3aが検出され、PWM信号の出力を停止するので、そのPWM信号で通電制御される回転方向1つ先の界磁巻線組(C1)の励磁電流が停止し、固定突極(F11、F21、F31、F41)2bには磁界が生じない。また、磁石(S極)4による磁界を検出した磁気センサ(H2,H3)5からそれぞれ出力されるPWM信号により、回転方向1つ先の界磁巻線組(C2)及び界磁巻線組(C3)それぞれに、励磁電流が通電され、固定突極(F12、F32)2b及び固定突極(F13、F33)2bには(S)方向の磁界が生じ、固定突極(F22、F42)2b及び固定突極(F23、F43)2bには(N)方向の磁界が生じる。
回転子1及び回転体3は矢印R方向に同期して回転するので、磁気センサ(H1,H2,H3)18それぞれが検出する磁界も矢印R方向に順次移動し、固定突極2bそれぞれが磁化される磁極も矢印R方向に順次移動する。そして、回転突極(T1,T3)は常にN極、回転突極(T2,T4)は、常にS極に磁化される。
この場合も、回転突極(T1,T3)の回転方向後端1bxが対向する固定突極2bは、磁化休止となり、回転突極(T1,T3)の回転方向先端1byが対向する固定突極2b、及びその固定突極2bよりも1つ先の固定突極2bは、(S)方向の磁界が生じ、N極に磁化された回転突極(T1,T3)1bは、吸引されて回転する。また、S極に磁化された回転突極(T2,T4)1bも、同様に吸引されて回転する。
ここで、回転突極1bそれぞれが、回転位置の如何にかかわらず常に同一磁極に磁化され、かつ回転突極1bに回転方向とは逆向きの吸引力が作用することなく、常に回転方向の吸引力が作用して、大きなトルクが得られる場合の回転突極1b、固定突極及2b及び回転体3に配置される磁石4の条件を求める。
今、固定突極2bとの対向面における回転突極1bの回転方向の長さをL0、固定突極2bの回転方向の長さをL1、固定突極2b相互間の回転方向のスロット長をL2とすれば、固定突極2bと回転突極1bの対向面におけるクリアランスは極めて小さいので、回転突極1bの対向面によって形成される円周の長さ2n*(L0+Ls)と、固定突極2bの対向面によって形成される円周の長さ2nK*(L1+L2)とは等しいと見なすことができる。
また、回転体3の周方向に配置された磁石4が、回転突極1bの対向面と同じ円周上に配置されていると見なした場合における磁石4の長さをW、磁石4の隙間をGとすれば、磁石4によって形成された円周の長さ2n*(W+G)は、2n*(L0+Ls)、又はK*(L1+L2)に等しいと見なすことができる。
よって、(W+G)と、(L0+Ls)と、K*(L1+L2)とは互いに等しい見なすことができる。
また、磁気センサ5それぞれは、固定突極2bそれぞれに対応する位置に隣接配置されているので、磁気センサ5が回転突極1bの対向面と同じ円周上に配置されていると見なした場合におけるK個の磁気センサ5全体の間隔Dは、(K−1)*(L1+L2)である。
今、回転突極1bそれぞれが、回転位置の如何にかかわらず常に同一磁極に磁化されるには、回転突極1bは、固定突極2bの少なくとも2個に跨がる(例えば、二つの固定突極2bの半分ずつに対向する)必要があり、回転方向の長さL0は、少なくとも(L1+L2)以上でなければならない(条件1)。
また、回転突極の回転方向後端1bxが固定突極2bの回転方向後端を通過した後に、その固定突極2bの磁界の方向がそのままであると、回転突極の回転方向後端1bxに逆回転方向の吸引力が作用する。さらに、回転突極の回転方向先端1byが固定突極2bを通過した後も、その固定突極2bの磁界の方向がそのままであり、かつ回転突極の回転方向先端1byが通過した固定突極2bよりも1つ先の固定突極2bの磁界が消滅しているか、あるいは通過した固定突極2bの磁界と方向が逆向であると、回転突極の回転方向先端1byにも逆回転方向の吸引力が作用するので、回転突極1bは、回転しない。
従って、回転突極1bが対向する複数の固定突極2b(例えば4個)のうち、回転突極の回転方向後端1bxが対向する固定突極2b(例えば1個)を除外した固定突極2b(例えば3個)と、回転突極の回転方向先端1byが通過したものより少なくとも一つ先の固定突極2b(例えば1個)には、同じ方向の磁界(N又はS)が生じ、回転突極の回転方向後端1bxが対向する固定突極2bには、磁界が生じない(消滅する)、いわゆる生滅する磁界の分布状態にすればよい。
今、回転突極1b相互間のスロットと対向する固定突極2bの数をm、K個の磁気センサ5のうち磁石の隙間3aを同時に検出する数をpとすれば、L0は、概ね(K−m)*(L1+L2)あるいは概ね(K−p)*(L1+L2)に設定すること(条件2)、pは、1以上、かつm以下に設定し、Wを[L0+L2+(m−p)*(L1+L2)に設定すること(条件3)により満たすことができる。
図4(1)〜図4(3)は、nが2、Kが5、mが1、Pが1に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の一例を示す模式図である。
図4(1)〜図4(3)において、L0は、(K−m)*(L1+L2)、すなわち4*(L1+L2)に設定され、Wは、[L0+L2+(m−p)*(L1+L2)]、すなわち[4*(L1+L2)+L2]に設定されている。従って、5個の磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5が設置されている間隔Dよりも磁石4の方が長くなっている。
なお、本例においては、磁気センサ5は固定子2のスロットに配置され、磁石4は、磁石の回転方向後端4xが、回転突極の回転方向後端1bxと同じ回転位置に、磁石の回転方向先端4yが回転突極の回転方向先端1byよりもL2だけ前方に位置するように配置されている。従って、回転突極1bが対向する固定突極2bそれぞれ、及び回転突極の回転方向先端1byが通過した固定突極2bよりも1つ前方の固定突極2bそれぞれに、方向の同じ磁界を生じさせることができる。また、回転突極の回転方向後端1bxそれぞれが対向する固定突極2bそれぞれを磁化休止にすることができる。
図4(1)において、磁気センサ(H1)5は、磁石の隙間3aを検出するので、磁気センサ(H1)5と対応する固定突極(F11,F21,F31,F41)は磁化休止となる。また、磁気センサ(H2,H3,H4,H5)5は、磁石(S極)4による磁界を検出するので、対応する固定突極(F12,F13,F14,F15,F32,…F35)2bには(S)方向の磁界が生じ、固定突極(F22…F25,F42…F45)2bには(N)方向の磁界が生じる。
一方、回転突極(T1、T3)1bは、常にN極に、回転突極(T2、T4)1bは、常にS極に磁化されるので、回転突極(T1、T3)1b及び回転突極(T2、T4)1bは、矢印R方向に吸引される。
磁石4及び回転突極1bが矢印R方向にL1/2移動した図4(2)においては、5個の磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5それぞれが検出する磁界の方向は変わらない。従って、固定突極2bそれぞれに生じる磁界の方向は、図4(1)で示したものと同じであり、回転突極(T1、T3)1b及び回転突極(T2、T4)1bは、矢印R方向に吸引される。
回転体3及び回転子1が矢印R方向にL1移動した図4(3)においては、磁気センサ(H1)5は磁石(N極)による磁界を検出し、磁気センサ(H2)5は隙間3aを検出し、磁気センサ(H3,H4,H5)5は磁石(S極)4による磁界を検出する。従って、固定突極(F11,F31)2bは(N)方向の磁界が生じ、固定突極(F21,F41)2bには(S)方向の磁界が生じ、固定突極(F12,F22,F32,F42)2bは磁化休止となるが、それ以外の固定突極2bの磁界の方向は変わらない。また、回転突極(T1、T3)1bは、常にN極に、回転突極(T2、T4)1bは、常にS極に磁化されるので、図4(1)、図4(2)と同様に回転突極(T1、T3)1b及び回転突極(T2、T4)1bは、矢印R方向に吸引される。以下、同様の動作を繰り返すことにより、回転体3及び回転子1は矢印R方向に回転する。
図5(1)〜図5(3)は、nが2、Kが5、mが2、Pが2に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の例を示す模式図である。
図5(1)〜図5(3)において、L0は、(K−m)*(L1+L2)、すなわち3*(L1+L2)に設定され、Wは、[L0+L2+(m−p)*(L1+L2)]、すなわち[3*(L1+L2)+L2]に設定されている。
本例においても、磁気センサ5は固定子2のスロットに配置され、磁石4は、磁石の回転方向後端4xが、回転突極の回転方向後端1bxと同じ位置に、磁石の回転方向先端4yが回転突極の回転方向先端1byよりもL2だけ前方に位置するように設定されている。従って、本例においても、回転突極の回転方向先端1byが通過した固定突極2bよりも1つ先の固定突極2bそれぞれに、同じ方向の磁界が生じ、回転突極の回転方向後端1bxそれぞれが対向する固定突極2bそれぞれは磁化休止にすることができる。
図5(1)において、磁気センサ(H1,H5)は磁石の隙間3aを検出するので、固定突極(F11,F21,F31,F41,F15,F25,F35,F45)2bは磁化休止となる。また、磁気センサ(H2,H3,H4)5は磁石(S極)4による磁界を検出するので、磁気センサ(H2,H3,H4)5と対応する固定突極(F12,F13,F14,F32,F33,F34)2bには(S)方向の磁界が生じ、固定突極(F22,F23,F24,F42,F43,F44)2bには(N)方向の磁界が生じる。
一方、回転突極(T1、T3)1bは、常にN極に、回転突極(T2、T4)1bは、常にS極に磁化されるので、回転突極(T1、T3)1b及び回転突極(T2、T4)1bは、矢印R方向に吸引される。
回転体3及び回転子1が矢印R方向にL1/2移動した図5(2)においては、5個の磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)それぞれが検出する磁界の方向は変わらない。従って、固定突極2bそれぞれの磁界の方向は、図5(1)で示したものと同じであり、回転突極(T1、T3)1b及び回転突極(T2、T4)1bは、矢印R方向に吸引される。
回転体3及び回転子1がL1移動した図5(3)においては、磁気センサ(H1,H2)5により隙間3aが検出され、固定突極(F11,F21,F31,F41,F12,F22,F32,F42)2bは磁化休止となる。しかし、それ以外の固定突極2bに生じる磁界の方向は変わらない。従って、図5(1)、図5(2)と同様に、回転突極(T1、T3)1b及び回転突極(T2、T4)1bは、矢印R方向に吸引される。
図5(4)〜図5(6)は、nが2、Kが5、mが2、Pが1に設定された電動機本体を矢印R方向に回転させる場合の他の例の模式図である。
図5(4)〜図5(6)において、(K−m)*(L1+L2)、すなわち3*(L1+L2)に設定され、Wは、[L0+L2+(m−p)*(L1+L2)]、すなわち[4*(L1+L2)+L2]に設定されている。従って、5個の磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5が設置されている間隔Dよりも磁石4の長さWが長くなっている。
本例においても、磁気センサ5は固定子2のスロットに配置され、磁石4は、磁石の回転方向後端4xが、回転突極の回転方向後端1bxと同じ回転位置に、磁石の回転方向先端4yが回転突極の回転方向先端1byよりも[(L1+L2)+L1/2]だけ前方に位置するように配置されている。
そして、例えば回転突極(T1)の回転方向先端1byが通過した固定突極(F13)2bよりも2つ先までの固定突極(F14,F15)2bに、回転突極(T1)と対向する固定突極(F12、F13)と同じ方向の磁界が生じる一方、回転突極の回転方向後端1bxが対向する固定突極(F11)2bは磁化休止する。
一方、対向する固定突極2bそれぞれから回転突極(T1、T3)1bは、常にN極に、回転突極(T2、T4)1bは、常にS極に磁化されるので、回転突極(T1、T3)1b及び回転突極(T2、T4)1bは、矢印R方向に吸引される。
回転体3及び回転子1が矢印R方向にL1/2移動した図5(5)においては、5個の磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5それぞれが検出する磁石4による磁界の方向は変わらない。従って、固定突極2bそれぞれの磁界の方向は、図5(4)で示したものと同じであり、回転突極(T1、T3)1b及び回転突極(T2、T4)1bは、矢印R方向に吸引される。
回転体3及び回転子1がL1移動した図5(6)においては、磁気センサ(H2)5が隙間3aを検出し固定突極(F12,F22,F32,F42)2bが磁化休止する。そして、磁気センサ(H1)は、磁石(N極)4による磁界を検出するので、磁気センサ(H1)5と対応する固定突極(F11,F31)2bには(N)方向の磁界が生じ、固定突極(F21,F41)2bには(S)方向の磁界が生じるものの、磁気センサ(H3,H4,H5)5それぞれが検出する磁界の方向は変わらない。よって、固定突極(F13,F14,F15,…F43,F44,F45)2bの磁界の方向は変わらないので、図5(4)、図5(5)と同様に、回転突極(T1、T3)1b1b及び回転突極(T2、T4)は、矢印R方向に吸引される。
本実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータは、各回転突極が複数の固定突極に対向し、それら固定突極には同一方向の磁界が生じる一方、回転子の回転に従って順次移動するので、各回転突極は、回転位置の如何に関わらず常に同一磁極に磁化される。また、各回転突極の回転方向後端が対向する固定突極は磁化休止となり、また各回転突極の回転方向先端が固定突極の先端を通過しても、その固定突極より先方の固定突極には同一方向の磁界が生じるので、各回転突極には常に回転方向の吸引力が作用し、大きな回転トルクが得られる。
また、回転突極1b及び固定突極2bが偶数で回転軸1aを中心にして対称に配置され、回転突極それぞれは、常に同じ磁極に磁化される一方、対向する固定突極2bそれぞれから回転位置にかかわらず吸引力を受けるので、回転むら、騒音、振動が抑制される。
本実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータは、逆回転させる制御や回生制御の機能は有しないが、後退機能が不要な、電動二輪車やアシスト自転車、あるいは空調機、ファン、ディスクドライブなどの電動機として利用できる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータは、第1の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータに較べて、磁気センサから出力されたPWM信号を入力する通電制御回路を切替える切替部を有し、その切替部により回転子の回転方向を自在に転換できる点が相違する。しかしながら、電動機本体及び検出部、界磁巻線組への通電制御部、及び磁気誘導定磁極回転子モータ本体が正回転する場合の作用は、第一の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータと共通する。従って、重複する説明は省き、相違点について以下に説明する。
図6は、第2の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータを示す図である。
図6に示す本実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータ101は、2n個の回転突極1bを具備した回転子1、及び界磁巻線が巻回された2nK個の固定突極2bを具備した固定子2を有する電動機本体10と、2n個の磁石が配置された回転体3の周囲にK個の磁気センサ(H1,H2,…Hk)5が隣接配置された検出部20と、を有する。そして、磁気センサ5それぞれは、回転子のトルクの強弱を表すPWM信号が入力しているときは、検出された磁石4の磁極に応じた極性のPWM信号それぞれを出力する。磁気誘導定磁極回転子モータ101は、さらに、K個の磁気センサ5それぞれから出力されたPWM信号の不平衡分をカットするパルストランス(t1,t2…tk)40と、そのパルストランス40を介してPWM信号を入力するK組の通電制御回路(S1,S2…Sk)30aを具備し、そのPWM信号でオンオフ動作して直流電源から界磁巻線組(C1,C2,…Ck)2cそれぞれに通電される励磁電流それぞれの大きさ及び方向を制御する通電制御部30と、パルストランス40を介してPWM信号が入力する通電制御回路30aを正回転用から逆回転用に切り替える切替部6と、を備えている。
なお、固定子2には、2nK個の固定突極2bそれぞれに巻回された2nK個の界磁巻線(C11,C12…C1k,C21…C2nk)を、巻き始め、巻き終わり、及び固定突極2bの配置位置を考慮して2n個ずつ並列に接続したK組の界磁巻線組(C1,C2…Ck)2cが形成される。
切替部6は、多数の接点を有する継電器で構成され、正回転の指令を受けたとき(例えば継電器の巻線に電流が流れないとき)は、磁気センサ(H1)5から出力されるPWM信号は、パルストランス(t1)40を介して通電制御回路(S1)30aに入力され、界磁巻線組(C1)2cの励磁電流が制御される。以下、磁気センサ(Hk)5から出力されるPWM信号は、パルストランス(tk)40を介して通電制御回路(Sk)30aに入力され、界磁巻線組(Ck)2cの励磁電流が制御される。そして、正回転から逆回転に転換する指令を受けたとき(例えば継電器の界磁巻線に電流が流れて、継電器が動作したとき)は、切替部6が動作するため、磁気センサ(H1)5から出力されるPWM信号は、パルストランス(tk)40を介して通電制御回路(Sk)30aに入力され、以下、磁気センサ(Hk)5から出力されるPWM信号は、パルストランス(tk−1)40を介して通電制御回路(Sk−1)30aに入力される。但し、磁気センサ(H1)5から出力されるPWM信号が通電制御回路(Sk)30aに入力する場合には、巻き始め、または巻き終わりが異なる界磁巻線の励磁電流が制御されることとなるため、配線上において極性が反転されている。
ここで、本実施形態の切替部6は、多数の接点を有する継電器により構成されているが、切替部6は、必ずしも継電器によって構成する必要はなく、例えばICチップ上に形成された電子回路やマイコンで構成してもよい。
図7は、界磁巻線組の励磁電流を5個の磁気センサで制御する場合に適用される切替部の一例を示す図である。
図7において、切替部6は、5組の入力端子(6a1,6a2,…6a5)と、入力端子(6a1,6a2,…6a5)それぞれから入力されたPWM信号の出力先を二者のうちの何れか一方に一斉に切り替える10組の切替接点(6b1,6c1,6b2,6c2…6b5,6c5)と、を備えている。
1組の切替接点(6b1,6c1)の一方の切替接点(6b1)は、パルストランス(t1)40を介して通電制御回路(S1)30に接続され、他方の切替接点(6c1)は、パルストランス(t5)40を介して通電制御回路(S5)30に接続されている。その場合、他方の切替接点(6c1)により、本来巻き始め、又は巻き終わりが異なる界磁巻線の励磁電流を制御する通電制御回路(S5)30に、巻き始め、又は巻き終わりが同じ界磁巻線の励磁電流を制御するためのPWM信号が入力することとなるため、配線上において極性を反転している。
また、1組の切替接点(6b2,6c2)の一方の切替接点(6b2)は、パルストランス(t2)40を介して通電制御回路(S2)30に接続され、他方の切替接点(6c2)は、パルストランス(t2)40を介して通電制御回路(S2)30に接続されている。
以下同様に、1組の切替接点(6b5,6c5)の一方の切替接点(6b5)は、パルストランス(t5)40を介して通電制御回路(S5)30に接続され、他方の切替接点(6c5)は、パルストランス(t4)40を介して通電制御回路(S4)30に接続されている。
正回転の指令を受けたときは、切替部6を、一斉に一方の切替接点(6b1,6b2,…6b5)側に切替え、逆回転の指令を受けたときは、切替器スイッチ6を、一斉に他方の切替接点(6c1,6c2,…6c5)側に切替える。
その結果、磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5から出力されるPWM信号それぞれの入力先の通電制御回路30aが一斉に切替わり、各固定突極2bにおいて生滅する磁界の方向は、正回転の場合に較べて、見掛け上、逆回転方向に1つずつ移動したのと同じ状態になる。すなわち、回転突極1bそれぞれが対向する固定突極2b、及び回転突極の正回転方向先端1byそれぞれが通過した固定突極2bの一つ先の固定突極2bにおいて正回転方向に生滅する磁界の分布状態に近似した磁界の分布状態が、そのまま逆回転方向に生滅する磁界の分布状状態となり、回転突極1bそれぞれは、逆回転方向(矢印L方向)に吸引されて逆回転する。
ここでは、5個の磁気センサ5それぞれから出力される回転信号を入力する5組の通電制御回路30aの入力先を、電動機本体10の回転をR方向からL方向に切替える指令に応じて、R方向における本来の入力先よりも、L方向1つ先の磁気センサ5から出力される回転信号の本来の入力先の通電制御回路30aに切替える切替部6を例示しているが、切替部6は、必ずしもこの例に限定する必要はなく、3個以上の磁気センサ5と3組以上の通電制御回路30aを有する場合についても、切替接点6b、6cをそれらに応じて増減することにより適用がある。
図8及び図9は、図2及び図3に一例を示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合を示す模式図であり、図8は、図2に、図9は、図3に対応する。
図8に示す第2の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータにおいて、磁気センサ(H1,H2,H3)5それぞれから出力されたPWM信号の入力先の通電制御回路30aを切替部6で切り替えると、固定突極2bそれぞれの磁界の分布状態が変化する。
すなわち、図2において、例えば回転突極(T1)1bが跨がることによって対向する固定突極(F12,F13)2b、及び回転突極(T1)の回転方向先端1byが通過した固定突極(F13)2bの一つ先の固定突極(F21)2bにおいてR方向に生滅する磁界の分布状態(0,S,S)が、図8においては、固定突極(F13,F12,F11)2bにおいてそのままL方向に生滅する磁界の分布状状態(0,S,S)となる。従って、N極に磁化した回転突極(T1)1bは、矢印L方向に吸引されるので逆回転する。同様に、他の回転突極(T2,T3,T4)1bそれぞれも矢印L方向に吸引される。
図9に示す第2の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータにおいて、磁気センサ(H1,H2,H3)5から出力されたPWM信号の入力先のスイッチング回路30aを切替器6で切り替えると、固定突極2bそれぞれの磁界の分布状態も変化する。
すなわち、図3において、例えば回転突極(T1)1bが跨がることによって対向する固定突極(F11,F12)2b、及び回転突極(T1)1bの回転方向先端1byが通過した固定突極(F12)2bの一つ先の固定突極(F13)2bにおいてR方向に生滅する磁界の分布状態(0,S,S)が、図9においては、固定突極(F12,F11,F43)2bにおいてそのままL方向に生滅する磁界の分布状状態(0,S,S)となり、N極に磁化した回転突極(T1)1bは、矢印L方向に吸引されて逆回転する。同様に、他の回転突極(T2,T3,T4)1bそれぞれも矢印L方向に吸引される。
図10(1)〜図10(3)及び図11(1)〜図11(3)は、図4(3)及び図5(3)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合を示す模式図であり、図10(1)〜図10(3)は、nが2、Kが5で、mが1、Pが1に設定され、図11(1)〜図11(3)は、nが2、Kが5で、mが2、Pが2に設定されている。
図10(1)〜図10(3)及び図11(1)〜図11(3)に示す第二の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータにおいて、磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5から出力されたPWM信号の入力先のスイッチング回路30aを図7で示した切替部6で切り替えると、図4(3)〜図4(1)に示した固定突極2bそれぞれの磁界の分布状態が図10(1)〜図10(3)に示す磁界の分布状態に、図5(3)〜図5(1)示した固定突極2bそれぞれの磁界の分布状態が図11(1)〜図11(3)に示す磁界の分布状態に、それぞれ変化する。
すなわち、磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5から出力されるPWM信号は、通電制御回路(S5,S1,S2,S3,S4)30aに入力され、固定突極(F45…F15,F11…F41,F12…F42,F13…F43,F14…F44)2bに反映される。
図10(1)において、磁気センサ(H1)5は、N極乃至磁石の隙間3aを検出するので、磁気センサ(H1)5と対応する固定突極(F45,F15,F25,F35)は磁化休止となる。また、磁気センサ(H2,H3,H4,H5)5は、磁石(S極)4による磁界を検出するので、対応する固定突極(F11,F12,F13,F14,F21,F22,…F44)2bのうち、並列に接続された界磁巻線の始終端が同じ固定突極2b相互(F11,F31)(F12,F32)(F13,F33)(F14,F34)は(S)方向の磁界が生じ、固定突極2b相互(F21,F41)(F22,F42)(F23,F43)(F24,F44)は(N)方向の磁界が生じる。
従って、例えば回転突極(T1)1bが対向する固定突極(F15,F14,F13,F12)2b及び回転突極(T1)1bの回転方向先端1byが通過した固定突極(F12)2bの一つ先の固定突極(F11)2bにおいてL方向に生滅する磁界の分布状態(0,S,S,S,S)は、図4(3)においては、固定突極(F12,F13,F14,F15,F21)2bにおいてR方向に生滅する磁界の分布状状態(0,S,S,S,S)と同じになり、N極に磁化した回転突極(T1)1bは矢印L方向に吸引されて逆回転する。同様に、他の回転突極(T2,T3,T4)1bそれぞれも矢印L方向に吸引される。
この関係は、磁石4及び回転突極1bそれぞれが矢印L方向にL1/2ずつ移動した図10(2)及び図10(3)においても同様である。なお、図10(3)においては、磁気センサ(H1)5は、磁石(S極)4による磁界を検出するので、磁気センサ(H1)5と対応する固定突極(F45,F15,F25,F35)のうち、並列に接続された界磁巻線の始終端が同じ固定突極(F45,F25)2bは(S)方向の磁界が生じ、固定突極(F15,F35)2bは(N)方向の磁界が生じ、回転突極1bそれぞれは、矢印L方向に吸引され、あるいは押される。
図11(1)において、磁気センサ(H1)5は、磁石の隙間3aを検出するので、磁気センサ(H1)5と対応する固定突極(F45,F15,F25,F35)は磁化休止する。また、磁気センサ(H2,H3,H4)5は、磁石(S極)4による磁界を検出するので、対応する固定突極(F11…F13,F21…F23,F31…F33,F41…F43)2bのうち、並列に接続された界磁巻線の始終端が同じ固定突極2b(F11,F31)(F12,F32)(F13,F33)は(S)方向の磁界が生じ、固定突極2b(F21,F41)(F22,F42)(F23,F43)は(N)方向の磁界が生じる。さらに、磁気センサ(H5)5は、磁石の隙間3aを検出するので対応する固定突極(F14,F24,F34,F44)2bは、磁化休止となる。
従って、例えば回転突極(T1)1bが対向する固定突極(F15,F14,F13,F12)2b及び回転突極(T1)1bの回転方向先端1byが通過した固定突極(F12)2bの一つ先の固定突極(F11)2bにおいてL方向に生滅する磁界の分布状態(0,S,S,S)は、図5(3)においては、固定突極(F12,F13,F14,F15)2bにおいてR方向に生滅する磁界の分布状状態(0,S,S,S)と同じになり、N極に磁化した回転突極(T1)1bは矢印L方向に吸引されて逆回転する。同様に、他の回転突極(T2,T3,T4)1bそれぞれも矢印L方向に吸引される。
図12は、界磁巻線組の励磁電流を5個の磁気センサで制御する場合に適用される切替部の他の例を示す図である。
図12において、切替部6は、5組の入力端子(6a1,6a2,…6a5)と、入力端子(6a1,6a2,…6a5)それぞれから入力されたPWM信号の出力先を二者のうちの何れか一方に一斉に切り替える10組の切替接点(6b1,6c1,6b2,6c2…6b5,6c5)と、を備えている。
1組の切替接点(6b1,6c1)の一方の切替接点(6b1)は、パルストランス(t1)40を介して通電制御回路(S1)30に接続され、1組の切替接点(6b2,6c2)の一方の切替接点(6b2)は、パルストランス(t2)40を介して通電制御回路(S2)30に接続されている。
以下、他の1組の切替接点(6b3,6c3)も、同様に一方の切替接点(6b3)は、パルストランス(t3)40を介して通電制御回路(S3)30に接続されている。
一方、他方の切替接点(6c1)は、パルストランス(t4)40を介して通電制御回路(S4)30に接続され、他方の切替接点(6c2)は、パルストランス(t5)40を介して通電制御回路(S5)30に接続されている。その場合、他方の切替接点(6c1、6c2)により、本来巻き始め、又は巻き終わりが異なる界磁巻線の励磁電流を制御する通電制御回路(S4,S5)30に、巻き始め、又は巻き終わりが同じ界磁巻線の励磁電流を制御するためのPWM信号が入力することとなるため、配線上において極性を反転させている。
同様に、他方の切替接点(6c3,6c4,6c5)は、パルストランス(t1,t2,t3)40を介して通電制御回路(S2)30に接続されているが、その場合は、巻き始め、又は巻き終わりが同じ界磁巻線の励磁電流を制御する通電制御回路(S1,S2,S3)30にPWM信号が入力することとなるため、配線上において極性を反転させていない。
正回転の指令を受けたときは、切替部6を、一斉に一方の切替接点(6b1,6b2,…6b5)側に切替え、逆回転の指令を受けたときは、切替器スイッチ6を、一斉に他方の切替接点(6c1,6c2,…6c5)側に切替える。
その結果、磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5から出力されるPWM信号それぞれの入力先の通電制御回路30aが一斉に切替わり、各固定突極2bにおいて生滅する磁界の方向は、正回転の場合に較べて、見掛け上、逆回転方向に2つずつ移動したのと同じ状態になる。すなわち、本例の切替部6は、回転信号のR方向における本来の入力先よりも、L方向2つ先の磁気センサ5から出力される回転信号の本来の入力先に切替えることにより、回転突極1bそれぞれが対向する固定突極2b、及び回転突極の正回転方向先端1byそれぞれが通過した固定突極2bの一つ乃至二つ先の固定突極2bにおいて正回転方向に生滅する磁界の分布状態を、そのまま逆回転方向に生滅する磁界の分布状状態とすることができる。
図13(1)〜図13(3)は、図5(3)に示した電動機本体を矢印L方向に回転させる場合を示す模式図であり、図13(1)〜図13(3)は、nが2、Kが5、mが2、Pが1に設定されている。
図13(1)〜図13(3)に示す第二の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータにおいて、磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5から出力されたPWM信号の入力先のスイッチング回路30aを図12に示した切替部6で切り替えると、図5(3)〜図5(1)に示した固定突極2bそれぞれの磁界の分布状態が図13(1)〜図13(3)に示す磁界の分布状態に変化する。
すなわち、磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5から出力されるPWM信号は、通電制御回路(S4,S5,S1,S2,S3)30aに入力され、固定突極(F14…F44,F15…F45,F11…F41,F12…F42,F13…F43)2bに反映される。
図13(1)において、磁気センサ(H2)5は、磁石の隙間3aを検出するので、磁気センサ(H2)5と対応する固定突極(F45,F15,F25,F35)は磁化休止する。また、磁気センサ(H1)5は、磁石(S極)4による磁界を検出するので対応する固定突極(F14,F24,F34,F44)2bのうち、並列に接続された界磁巻線の始終端が同じ固定突極(F14,F34)2bは(S)方向の磁界が生じ、固定突極(F22,F44)2bは(N)方向の磁界が生じる。さらに、磁気センサ(H3,H4,H5)5は、磁石(S極)4による磁界を検出するので、同様に、固定突極(F11,F12,F13,F31,F32,F33)2bは(S)方向の磁界が生じ、固定突極(F21,F22,F23,F41,F42,F43)2bは(N)方向の磁界が生じる。
従って、例えば回転突極(T1)1bが対向する固定突極(F12,F13,F14)2b及び回転突極(T1)1bの回転方向先端1byが通過した固定突極(F12)2bの一つ先の固定突極(F11)2bにおいてL方向に生滅する磁界の分布状態(S,S,S,S)は、図5(6)において、固定突極(F12,F13,F14,F15)2bにおいてR方向に生滅する磁界の分布状状態(0,S,S,S)とは、若干異なり、回転突極(T1)の回転方向後端1bxに対向する固定突極(F14)2bが磁化化休止となっていない。しかしながら、回転突極(T1)1bは、回転方向先端1byが対向する固定突極(F11)に矢印L方向に吸引されるので、正回転方向に較べるとやや弱いもののトルクを得て回転する。
そして、磁石4及び回転突極1bそれぞれが矢印L方向にL1/2ずつ移動した図13(2)においては磁気センサ(H1)5が磁石の隙間3aを検出するので、磁気センサ(H1)5と対応する固定突極(F44,F14,F24,F34)は磁化休止となる。
一方、磁気センサ(H2,H3,H4,H5)5それぞれは、(S)方向の磁界が生じるが、磁気センサ(H2)から出力されるPWM信号は、極性を反転させて通電制御回路(S5)に入力されるので、固定突極(F11,F31,F12,F32,F13,F33)2bは(S)方向の磁界が生じ、固定突極(F15,F35,F21,F41,F22,F42,F23,F43)2bは(N)方向の磁界が生じる。
また、磁石4及び回転突極1bそれぞれが矢印L方向にL1移動した図13(3)においても、磁気センサ(H1,H2,H3,H4,H5)5による検出は、かわらないので、固定突極2bそれぞれで生滅する磁界の分布状態は、図13(2)における分布状態と変わらない。しかしながら、固定突極2bそれぞれに対向する回転突極1bがL1/2移動するため、例えば回転突極(T1)の回転方向後端1bxに対向する固定突極(F14)2bは、磁化化休止となっていないが、回転突極(T1)1bは、回転方向先端1byが対向する固定突極(F45)によって矢印L方向に吸引され、正回転方向に較べるとやや弱いもののトルクを得て回転する。
本実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータも、各回転突極が複数の固定突極に対向し、それら固定突極には同一方向の磁界が生じる一方、回転子の回転に従って順次移動するので、各回転突極は、回転位置の如何に関わらず常に同一磁極に磁化される。また、各回転突極の回転方向後端が対向する固定突極は磁化休止となり、また各回転突極の回転方向先端が固定突極の先端を通過しても、その固定突極より前方の固定突極には同一方向の磁界が生じるので、各回転突極は常に回転方向の吸引力が作用し、トルクを得て回転する。
また、回転突極1b及び固定突極2bが偶数で回転軸1aを中心にして対称に配置され、回転突極それぞれは、常に同じ磁極に磁化される一方、対向する固定突極2bそれぞれから回転位置にかかわらず吸引力を受けるので、回転むら、騒音、振動が抑制される。
本実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータは、回転方向を自在に変えられるので、電気自動車、各種産業用機械の動力として利用できる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータは、電動機本体、検出部及び通電制御部を備える点は第一の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータと共通し、回転子の回転方向を切替える切替部を備える点は第二の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータと共通する。しかしながら、指令に応じて指令信号を生成する手段、界磁巻線に誘起される電力を回生し、充電する手段、界磁巻線の焼損を防止する手段などを備える点は相違する。従って、共通する点の説明は省き、相違する点について以下に説明する。
図14は、第3の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータを示す機能ブロック図である。
図14に示す本実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータ102は、電動機本体10、検出部20、通電制御部30、及び切替部6のほか、指令信号生成部8と、回生信号生成部7と、回生電力制御部9と、過負荷検出部13aと、過電流検出部13bと、充電部15と、チョッパ信号生成部14と、回転信号生成部11と、を備えている。
電動機本体10は、2n個の回転突極を有する回転子1と、界磁巻線が巻回された2nK個の固定突極を有する固定子2と、を備え、界磁巻線は、K個おきに2n個ずつ組み合わせて並列(あるいは直列)に接続され、K組の界磁巻線組2cが形成される。
チョッパ信号生成部14は、所定周期の矩形波を生成し、全波整流してチョッパ信号を生成し、生成されたチョッパ信号を指令信号生成部8に入力する。
指令信号生成部8は、回転を加速する指令として所定の閾値(例えば、自動車のアクセルペダルのニュートラル)を超える力が加わると、その力の大きさに比例して線形素子の特性値が変化する第1指令信号と、一旦閾値を超えた力が、閾値以下となったとき、回転を減速する指令として、その閾値を下回る力の大きさに比例して線形素子の特性値が変化する第2指令信号とを生成する。
回転信号生成部11は、指令信号生成部8から第1指令信号が入力すると、その第1指令信号に応じたデューティ比のPWM信号(本発明の「回転信号」に相当する。)を出力し、検出部20に入力する。
検出部20は、回転子1と同期して回転する回転体3と、回転体3の周方向に一定の隙間3aを開けて配置された2n個の磁石4と、回転体3の周囲に、固定突極と対応させて隣接配置されたK個の磁気センサ5と、を備えている。そして、K個の磁気センサ5それぞれで磁石4の磁極を検出することにより、回転突極それぞれが固定突極それぞれを通過するのを検出する。そして、K個の磁気センサ5それぞれは、回転信号生成部11からPWM信号が入力しているときに、磁石4の磁界を検出した場合には、検出された磁界の方向に応じたPWM信号を出力し、磁石4相互の隙間3aを検出した場合には、PWM信号を出力しない。
通電制御部30は、K個の磁気センサ5それぞれから入力するPWM信号に基づいてオンオフ動作するK個のスイッチング回路30aを有し、直流電源12から各界磁巻線組2cに通電される励磁電流の方向及び大きさを制御する。
なお、スイッチング回路30aは、4個のスイッチング素子を有し、入力したPWM信号に応じて界磁巻線組2cに通電する励磁電流の方向を切り換える一方、PWM信号のデューティ比に応じて励磁電流の大きさを制御する。そして、PWM信号が入力しないときは、励磁電流の通電を停止する。
切替部6は、K個の磁気センサ5それぞれから出力されるPWM信号の入力先のスイッチング回路30aを、正回転用及び逆回転用の何れか一方に一斉に切り替えるK組の切替接点を有する。
回生信号生成部7は、指令信号生成部8から第2指令信号が入力すると、その第2指令信号に応じたデューティ比のパルス幅変調信号(本発明の「回生信号」に相当する。以下、PWM回生信号と称する。)を出力する。
回生電力制御部9は、直流電源12から界磁巻線組2cへの通電が停止された後、その界磁巻線組2cに誘起される電力を、回生信号生成部7から入力したPWM回生信号に基づいて整流し、大容量キャパシタに蓄電する。
充電部15は、回生電力制御部9の大容量キャパシタに蓄電された電荷を直流電源12の2次電池に充電する。
過負荷検出部13aは、界磁巻線組2cを流れる励磁電流の大きさを検出し、閾値を超える場合には、回転信号生成部11から出力されるPWM信号のデューティ比を下げて励磁電流を抑止し、励磁電流が閾値以下になった場合は、PWM信号のデューティ比を復元する。
また、過電流検出部13bは、直流電源12から界磁巻線組2cへの給電が停止した後、界磁巻線組2cに流れる回生電流を検出し、検出された回生電流が閾値を超えた場合には、回生信号生成部7から出力されるPWM回生信号のデューティ比を下げて、回生電流を抑制し、回生電流が閾値以下になった場合は、PWM回生信号のデューティ比を復元する。
本実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータ102を例えば電気自動車に搭載した場合に、発進するために本実施形態の「指令信号生成部8」に相当するアクセルペダルを踏むと、線形素子の特性値が変化する第1指令信号が生成され、その第1指令信号が回転信号生成部11に入力すると、回転を加速するトルクに応じたデューティ比のPWM信号が生成される。そして、生成されたPWM信号が磁気センサ5それぞれに入力すると、磁気センサ5それぞれは、磁石4の磁極が検出された場合は、検出された磁界の方向に応じた極性のPWM信号を出力し、磁石の隙間3aが検出された場合は、PWM信号を出力しない。磁気センサ5から出力されたPWM信号は、正回転用の通電制御回路30aに入力される。通電制御回路30aは、PWM信号の極性に応じて界磁巻線組2cに通電する励磁電流の方向を変えるので、対応する固定突極の磁界の方向が反転する。また、磁気センサ5からPWM信号が入力しない場合は、通電制御回路30aは、界磁巻線組2cへの通電を停止するので、対応する固定突極は磁化休止する。その結果、複数の固定突極に対向する回転突極及び回転突極の回転方向先端1byが通過した固定突極の少なくとも1つ先の固定突極には、同じ方向の磁界が生じ、回転突極の回転方向後端1bxに対向する固定突極は磁化休止するので、回転突極には吸引力が常に作用して回転する。
アクセルペダルを解放すると、第1指令信号が停止し、PWM信号も停止するので界磁巻線組2cへの通電が停止する。一方、アクセルペダルを解放すると第2指令信号が生成されるので、回生信号生成部7は、第2指令信号に応じたPWM回生信号を生成し、そのPWM回生信号は回生電力制御部9に入力される。また、通電停止後も惰性で回転する運動エネルギーによって界磁巻線組2cには電力が誘起される。回生電力制御部9は、界磁巻線組2cに誘起された電力をPWM回生信号に基づいて大容量キャパシタに蓄電し、消費する。その結果、電動機本体10に回生ブレーキが働き、エンジンブレーキ類似の回生制動が加わる。
また、回転方向を逆回転させて後進するため、切替部6を切替えると、磁気センサ5から出力されたPWM信号は、逆回転用の制御回路30aに入力され、以下、正回転の場合と同様の動作を行う。
次に、図14で説明した第3の実施形態の磁気誘導定磁極回転子モータの主要な機能ブロックを実現する電子回路についてその一例を説明する。
図15は、本実施形態の指令信号生成部の一例を示すアクセルペダルの側面図であり、図16は、アクセルペダルに連動する摺動抵抗器の展開図である。
図15に側面図を示すコントロールペダル80は、ドラム外周の、ニュートラルゾーンを挟んだ両周縁に設けられた摺動抵抗器82と、自在に回転するドラム回転軸83と、回転軸83が回転するのに合わせて回転して摺動抵抗器82をスライドするスライドリード84と、一端は棒状体85に結合され、中間はフレキシブルチューブ86で支持され、ドラムの巻取ガイド81に巻き取られた他端は、スライドリード84に接続されたワイヤ87と、を備えている。そして、回転軸83は、図に現れないスプリングで反時計回りに付勢され、棒状体85は、中間を支点88で支持され、他端には、外力を受けるペダル89が設けてある。
ペダル89が矢印方向に押されて力を受けると、受けた力の大きさに応じてワイヤ87が引き出され、スライドリード84と回転軸83とが時計回りに回転してスライドリード84が摺動抵抗器82をスライドする。そのとき、スライドリード84のリード線84a、84bと摺動抵抗器82のリード線82a、82bとの間の抵抗値が変化する。
なお、ここではドラムが固定され、回転軸83がスライドリード84とともに回転するように構成されているが、ドラム自体が回転するように構成してもよい。また、摺動抵抗器82は、必ずしもドラム外周に設ける必要はない。
図16に展開図を示す摺動抵抗器82は、ニュートラルゾーン82cを挟んで両側の一方の辺縁それぞれに、抵抗体を有する帯状の摺動面82dが設けられ、スライドリード84が摺動面82dをスライドすることにより、スライドリード84のリード線84a、84bと摺動抵抗器82のリード線82a、82bとの間の抵抗値が変化するように構成されている。図の上側の摺動面82dは、第1指令信号を生成し、図の下側の摺動面82dは、第2指令信号を生成するためのものである。上側の摺動面82dには、ニュートラルゾーン82cまでは、抵抗体が形成されておらず、ニュートラルゾーン82cから右方には、抵抗体が形成されている。一方、下側の摺動面82dには、ニュートラルゾーン82cまでは、抵抗体が形成され、ニュートラルゾーン82cから右方には、抵抗体が形成されていない。
図14において、スライドリード84が右方(矢印方向)に移動すると、上側の摺動面82dにおいては、ニュートラルゾーン82cまでは、抵抗値は最大値のまま変わらず、ニュートラルゾーン82cからさらに右方に移動すると、抵抗値は最大値から次第に小さくなり、0になる。一方、下側の摺動面82dにおいては、ニュートラルゾーン82cまでは、抵抗値は0から次第に大きくなり、ニュートラルゾーン82c以降は最大値になる。次に、スライドリード84が右方から左方に移動すると、上側の摺動面82dは、抵抗値がゼロから次第に大きくなり、ニュートラルゾーン82c付近で最大値となり、ニュートラルゾーン82cを超えても抵抗値は最大値のまま変わらない。一方、下側の摺動面82dは、ニュートラルゾーン82cまでは、抵抗値が最大値のままで、ニュートラルゾーン82cからさらに左方に移動すると、抵抗値が次第に小さくなり、0になる。
上側の摺動面82dの抵抗値の変化は、回転信号生成部60に反映され、出力される回転信号のデューティ比が変化する。また、下側の摺動面82dの抵抗値の変化は、回生信号生成部7に反映される。
ここで、回転信号生成部60及び回生信号生成部7は、例えば時定数回路を備え、その時定数回路に供給される電圧を摺動抵抗器82の抵抗値が変化することにより、パルス幅変調されて出力される回転信号及び回生信号のデューティ比を変化させることができる。なお、本実施形態では、指令信号の生成に当たり、受けた力の大きさを摺動抵抗器82の抵抗値の変化に変換しているが、必ずしも抵抗値の変化に変換する必要はなく、キャパシタンスの変化、インダクタンスの変化、電圧の変化などに変換して回転信号生成部60や回生信号生成部7に反映させることもできる。
図17は、本実施形態の回転信号生成部の一例を示すパワーコントローラである。
図17に示すパワーコントローラ60は、SCR(サイリスタ)61と、サージ電圧をバイパスするフリーホイールダイオード62と、SCR61のゲート電圧を得る抵抗器63と、SCR61によるチョッパ信号のデューティ比をコントロールするPUT(プログラマブルユニジャンクショントランジスタ)64と、分圧抵抗器65と、ダミー負荷抵抗器66と、PUT64の立ち上がり時間をコントロールする時定数回路67と、時定数回路67に供給される電圧を調整する可変抵抗器(抵抗値の変化が第1指令信号に対応する)68と、チョッパ信号発振器50から出力されたチョッパ信号を入力する入力端子INと、所定のデューティ比の回転信号を出力する出力端子OUTと、界磁巻線を流れる励磁電流が過剰であることを知らせる過負荷信号の入力端子C1INと、により構成されている。
コントロールペダル80のペダル89に一定以上の力が加わると、摺動抵抗器82の抵抗値が変化する第1指令信号が出される。それによって、可変抵抗器68の抵抗値が変化すると、時定数回路67の電圧が変化し、PUT64の立ち上がり時間も変化するので、SCR61によるチョッパ信号のデューティ比が変化する。その結果、出力端子OUTから第1指令信号に応じたデューティ比の回転信号が出力される。
また、入力端子C1INから過負荷信号が入力すると、PUT64の作動電圧が上昇するので、第1指令信号で設定されたPUT64の立ち上がり電圧が上昇し、デューティ比が減少する。その結果、出力端子OUTからはデューティ比が減少した回転 信号が出力される。
図18は、本実施形態の回生信号生成部の一例を示す回生ブレーキコントローラである。
図18に示す回生ブレーキコントローラ70は、パワーコントローラ60に類似する回路である。パワーコントローラ60と較べてダミー抵抗器66にパルストランス79が接続される点、過電流信号の入力端子C2INには、回生電流が過剰であることを知らせる過電流信号が入力する点は相違するが、それ以外の点は共通する。したがって、共通する回路部品については、60番台を70番台に代え、一桁の数字は共通の番号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
入力端子INからチョッパ信号が入力すると、第2指令信号(可変抵抗器78の抵抗値の変化が第2指令信号に対応する)に応じたデューティ比の高圧チョッパ信号(高圧回生信号)を第1出力端子HOUTに、低圧チョッパ信号(低圧回生信号)を第2出力端子LOUTにそれぞれ出力する。パルストランス79は、1次側に、所定デューティ比の回生信号が入力すると、2次側に、高圧回生信号と低圧回生信号とを別個に出力する。なお、2次側には、逆流を阻止するダイオード79aが接続されている。なお、入力端子C2INに過電流信号が入力したときの回生ブレーキコントローラ70の作用は、パワーコントローラ60に過負荷信号電圧が入力したときの作用と同じであり、説明を省略する。
図19は、本実施形態の過負荷検出部及び過電流検出部それぞれの一例を示す過負荷信号発生器(又は過電流信号発生器)である。
図19に示す過負荷信号発生器(又は過電流信号発生器)130は、励磁電流(又は回生電流)に応じて検知された過電圧が入力する入力端子INと、全波整流器131と、分圧抵抗器132と、ツェナーダイオード133と、逆流阻止用ダイオード134と、出力端子OUTとを備えている。
入力端子に過電圧が入力すると、全波整流器131で全波整流され、分圧抵抗器132で分圧される。そしてその分圧がツェナーダイオード133の作動電圧(本発明の閾値に相当する。)を超えると、ツェナーダイオード133が導通する。そして、逆流阻止用ダイオード134を経由して、出力端子OUTに過負荷信号(又は過電流信号)が出力される。
図20は、本実施形態の回生電力制御部の一例を示す回生電力制御器である。
図20に示す回生電力制御器90は、界磁巻線組2cに誘起される回生電力を倍電圧整流して出力するもので、回生電力が入力される入力端子RINと、回生ブレーキコントローラ70から出力される高圧回生信号と低圧回生信号とを入力する入力端子HIN、LINと、回生電流を検出する検出トランス92と、検出された回生電流を出力する出力端子C2OUTと、高圧回生信号及び低圧回生信号それぞれにより導通する1対のスイッチング素子93、94と、1対のスイッチング素子93、94それぞれのゲートとカソードの電流をコントロールする安全抵抗器95と、回生電力の正負それぞれの回生電流を全波整流する4つのダイオード96と、整流された正負それぞれの電流を個別にチャージする1次コンデンサ97と、1次コンデンサ97にチャージされた電荷により倍電圧の電荷を得る大容量キャパシタ98と、倍電圧の出力端子VOUTと、を備えている。
1対のスイッチング素子93、94は、高圧回生信号及び低圧回生信号が入力すると、回生信号のデューティ比に応じて間欠的に導通し、導通したときだけ回生電力が1次コンデンサ97にチャージされる。そして、1次コンデンサ97にチャージされた電荷は、ダイオード99a、99bを経由して大容量キャパシタ98に蓄えられる。
ここで、出力を倍電圧にしているのは、大容量キャパシタ98の電荷を直流電源14の2次電池に充電する際、充電電圧を2次電池の電圧よりも高い、適正電圧とするためである。
本実施形態の指令信号生成部8における押圧部材89を一定以上に踏み込んだ後、押圧部材89に加わる力を弱めると、第2指令信号が出され、回生ブレーキが作用する。回生ブレーキの強弱は、回生電力の消費量に応じて変化するので、スイッチング素子93、94が間欠的に導通する時間が短いとき(デューティ比が小さいとき)は、弱く作用し、間欠的に導通する時間が長いとき(デューティ比が大きいとき)は、強く作用するので、電気自動車のアクセルペダルに適用すれば、エンジンブレーキと同様の感覚が得られる。
図21は、本実施形態の充電部の一例を示すバッテリチャージ電圧コントローラである。
図21に示すバッテリチャージ電圧コントローラ150は、回生電力制御器90の出力端子VOUTから倍電圧が入力される入力端子VINと、2次電池に接続する出力端子BATと、2つのスイッチング素子151、152と、第1のスイッチング素子151のゲート電圧を0に保つ抵抗器153、154と、2次電池の電圧を分圧し、充電電圧を設定する分圧抵抗器155、156と、ツェナーダイオード157と、ツェナーダイオード157がOFFのときに第2のスイッチング素子152のゲート電圧を0に保つ抵抗器158と、負荷変動に対応する電荷を蓄える大容量キャパシタ159と、を備えている。
2次電池の電圧が上昇し、分圧抵抗器155、156の電圧が充電完了電圧になり、ツェナーダイオード157が通電すると、第2のスイッチング素子152が導通し、第1のスイッチング素子151のゲート電圧が0になり、充電が停止する。
本発明の磁気誘導定磁極回転子モータは、電気で駆動する自動車、自動二輪車、自転車のみならず、OA機器、AV機器、PC周辺機器、家電機器、産業用機器などに幅広く利用可能である。
1 回転子
1a 回転軸
1b 回転突極
1bx 回転突極の回転方向後端
1by 回転突極の回転方向先端
2 固定子
2b 固定突極
2c 界磁巻線組
3 回転体
3a 隙間
4 磁石
4x 磁石の回転方向後端
4y 磁石の回転方向先端
5 磁気センサ
6 切替部
6a 入力端子
6b、6c 切替接点
7 回生信号生成部
8 指令信号生成部
9 回生電力制御部
10 電動機本体
11 回転信号生成部
12 直流電源
13a 過負荷検出部
13b 過電流検出部
14 チョッパ信号生成部
15 充電部

20 検出部
30 通電制御部
30a 通電制御回路
31a,31b,31c,31d スイッチング素子
35 フリーホイールダイオード
40、40a パルストランス
60 パワーコントローラ
70 回生ブレーキコントローラ
80 コントロールペダル
90 回生電力制御器
100,101,102 磁気誘導定磁極回転子モータ
130 過負荷信号発生器(又は過電流信号発生器)
150 バッテリーチャージ電圧コントローラ

Claims (9)

  1. nを整数としたとき、回転軸を挟んで対称に配置された2n個の回転突極を有する回転子と、
    Kを3以上の整数としたとき、前記回転突極に対向配置された2nK個の固定突極を有し、該固定突極それぞれに巻回された界磁巻線を並列又は直列に接続して複数の界磁巻線組が形成された固定子と、
    前記回転子と同期回転する回転体、所定の隙間を開けて該回転体の周方向に前記回転突極それぞれと対応させて配置された磁石、及び少なくともK個の隣接する前記固定突極と対応させて前記回転体の周囲に配置され、該回転体からの磁界の方向を検出する複数の磁気センサを具備し、該磁気センサに前記回転子を回転させる回転信号が入力しているとき、該磁気センサが該磁界を検出した場合は、該磁界の方向に応じた極性の該回転信号を出力し、該磁気センサが該隙間を検出した場合は、該回転信号の出力を停止することにより、該回転突極それぞれが該固定突極それぞれを通過するタイミングを検知する検出部と、
    前記磁気センサそれぞれから出力される前記回転信号それぞれによってオンオフ動作する複数の通電制御回路を有し、前記界磁巻線組それぞれに直流電源から通電される励磁電流の大きさ及び方向を制御する通電制御部と、
    前記回転子を正回転方向から逆回転方向に、又は逆回転方向から正回転方向に反転させる指令を受けたとき、前記磁気センサそれぞれのうちの一の磁気センサから出力される前記回転信号の入力先を、前記通電制御回路それぞれのうちの予め定められた一の通電制御回路から、予め定められた他の一の通電制御回路に切り替える切替部と、を備え、
    前記回転突極それぞれは、少なくとも2つの前記固定突極と対向し、該回転突極それぞれが対向する該固定突極のうち該回転突極それぞれの回転方向後端が対向するものを除外したもの、及び該回転突極それぞれの回転方向先端が通過したものより少なくとも一つ先のものは同一方向の磁界が生じ、該回転突極それぞれの回転方向後端が対向するものは該磁界が消滅するように前記励磁電流が制御され、前記回転突極それぞれが回転位置の如何にかかわらず常に同一磁極に磁化されて正逆何れの方向においても回転自在であることを特徴とする磁気誘導定磁極回転子モータ。
  2. 前記回転突極それぞれの前記固定突極との対向面における回転方向の長さをL0、該固定突極の回転方向の長さをL1、該固定突極相互間のスロットの回転方向の長さをL2、該固定突極それぞれのうち該回転突極相互間のスロットそれぞれと対向する数をm、前記磁気センサそれぞれのうち前記隙間を同時に検出する数をpとしたとき、
    pは、1以上、かつm以下であり、
    前記磁石それぞれによって形成された円周の長さが、前記回転突極の前記対向面によって形成された円周の長さに等しいと仮定した場合における該磁石の長さWは、[L0+L2+(m―p)*(L1+L2)]に設定されることを特徴とする請求項1記載の磁気誘導定磁極回転子モータ。
  3. 前記回転子の回転を加速する第1指令信号、及び該回転を減速する第2指令信号を生成する指令信号生成部と、
    前記第1指令信号に応じたデューティ比の前記回転信号を生成し、前記磁気センサそれぞれに入力する回転信号生成部と、
    前記第2指令信号に応じたデューティ比の回生信号を生成する回生信号生成部と、
    前記界磁巻線組それぞれに誘起される電力を前記回生信号のデューティ比に応じて整流し、蓄電器に蓄電する回生電力制御部と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の磁気誘導定磁極回転子モータ。
  4. 前記検出部は、前記回転突極それぞれのうちの、一の回転突極における回転方向後端が対向する前記固定突極に対応した前記磁気センサにより前記隙間が検出され、該一の回転突極における回転方向先端が通過した該固定突極及び該固定突極より少なくとも一つ先の該固定突極それぞれに対応した該磁気センサそれぞれにより同一方向の磁界が検出されるように、前記磁石の大きさ及び位置が設定されることを特徴とする請求項1記載の磁気誘導定磁極回転子モータ。
  5. 前記通電制御回路それぞれは、前記回転信号それぞれのデューティ比に応じた大きさの前記励磁電流を通電する一方、該回転信号それぞれの前記極性に応じて該励磁電流の方向を切換えることにより、前記界磁巻線が巻回された前記固定突極それぞれに生じる磁界の大きさ及び方向を制御することを特徴とする請求項1記載の磁気誘導定磁極回転子モータ。
  6. 前記切替部は、正回転方向から逆回転方向に反転させる指令を受けたとき、前記回転突極それぞれが対向する前記固定突極と、該回転突極それぞれの正回転方向先端が通過した該固定突極の少なくとも一つ先の該固定突極とにおいて正回転方向に生滅する磁界の分布状態が、そのまま逆回転方向に生滅する磁界の分布状態となるように、前記磁気センサそれぞれから出力される前記回転信号の入力先の前記通電制御回路を切替えることを特徴とする請求項記載の磁気誘導定磁極回転子モータ。
  7. 前記界磁巻線組それぞれに通電される前記励磁電流が閾値を超えたときは過負荷信号を出力する過負荷検出部を備え、
    前記回転信号生成部は、前記過負荷信号が入力すると前記回転信号のデューティ比を減少させ、該過負荷信号が消滅すると、減少させた該回転信号のデューティ比を前記第1指令信号に応じたデューティ比まで増加させることを特徴とする請求項3記載の磁気誘導定磁極回転子モータ。
  8. 前記界磁巻線組それぞれに誘起された電圧による電流が閾値を超えたときは過電流信号を出力する過電流検出部を備え、
    前記回生信号生成部は、前記過電流信号が入力すると前記回生信号のデューティ比を減少させ、該過電流信号が消滅すると、減少させた該回生信号のデューティ比を、前記第2指令信号に応じたデューティ比まで増加させることを特徴とする請求項3記載の磁気誘導定磁極回転子モータ。
  9. 前記通電制御回路それぞれは、前記磁気センサから出力される前記回転信号が停止したときは、前記励磁電流の通電を停止して前記磁界を消滅させることを特徴とする請求項5記載の磁気誘導定磁極回転子モータ。
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