JP5585908B2 - 車載用発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車輌のエンジン駆動力を使ってロータを回転させることにより発電し、負荷へ供給する車載用発電装置に関する。
従来より、車輌のエンジン駆動力を使ってロータを回転させることにより発電する車載用発電装置は、オルタネータの界磁コイルに界磁電流を流して生じさせる回転磁界がステータコイルに作用して発生した交流を整流し、所望の電源に変換する車載用発電機が知られており、オルタネータの出力制御には、レギュレータの出力電圧をON−OFFすることにより界磁電流を制御する手法が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
特公開2001−352796号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の車載用発電装置では、界磁電流の制御で電磁石による磁界を制御するため、飛躍的な小型・軽量・高出力化に限度がある。
さりとて、発電機の小型・軽量・高出力化が可能と考えられる永久磁石式の発電装置を車載用の発電機に転用した場合、永久磁石の磁界強度が一定であるために、エンジンの回転数や負荷変動に対して発電機出力電圧を常に一定に保つことができず、発電機として不安定となる。なお、エンジンの回転数や接続負荷によって変動する永久磁石式発電機の出力を、DC/DCコンバータによって所望の電圧に変換する手法も考えられるが、DC/DCコンバータの発熱量が問題となるためDC/DCコンバータが大型となり、車載用発電機として小型・軽量化を図ることは困難である。
そこで、本発明は、永久磁石による発電出力を直接一定電圧にすることで、小型・軽量・高出力化を可能とした車載用発電装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、一定強度の固定磁界を発生させる永久磁石と、供給電流に応じた強度の磁界を発生させ得る電磁石とを、双方の磁界が干渉しないように配置し、車輌エンジンの駆動力を受けて回転するロータと、前記ロータの永久磁石の磁極面近接対向する永久磁石用ステータコアおよび電磁石の磁極部近接対向する電磁石用ステータコアを別体に設けて離隔配置し、前記ロータで発生する永久磁石の回転磁界および電磁石の回転磁界がそれぞれ前記永久磁石用ステータコアおよび前記電磁石用ステータコアを介して同時に作用し得るようにステータコイルを取り付けたステータと、前記ステータのステータコイルに生じた交流を直流に変換する整流手段と、前記整流手段により整流された直流の電圧を検知する発電電圧検知手段と、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が予め定めた規定値より低い場合には、永久磁石の磁束と同じ向きの磁束を電磁石に発生させる順方向電流を電磁石の界磁コイルへ供給し、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が既定値に達すると順方向電流を停止する電圧増加制御を行い、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が規定値より高い場合には、永久磁石の磁束と逆向きの磁束を電磁石に発生させる逆方向電流を電磁石の界磁コイルへ供給し、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が既定値に達すると逆方向電流を停止する電圧低減制御を行う発電制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車載用発電装置において、前記発電制御手段は、ロータに設けた電磁石の界磁コイルの両端である第1給電部と第2給電部に対して、界磁電流供給源の高圧側と低圧側の接続を切り換えることで、電圧増加制御と電圧低減制御を切り換えるようにしたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の車載用発電装置において、前記発電制御手段は、界磁電流供給源の高圧側から電磁石の第1給電部への流路開閉を行う第1スイッチング素子と、界磁電流供給源の高圧側から電磁石の第2給電部への流路開閉を行う第2スイッチング素子と、電磁石の第1給電部から界磁電流供給源の低圧部への流路開閉を行う第3スイッチング素子と、電磁石の第2給電部から界磁電流供給源の低圧部への流路開閉を行う第4スイッチング素子と、からなる極性変換回路を備え、第1スイッチング素子と第4スイッチング素子を同時にオンさせることで電磁石の界磁コイルへ順方向電流を供給し、第2スイッチング素子と第3スイッチング素子を同時にオンさせることで電磁石の界磁コイルへ逆方向電流を供給するようにしたことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記請求項3に記載の車載用発電装置において、前記極性変換回路の各スイッチング素子には、各々フリーホイールダイオードを並列に設け、前記発電制御手段は、電圧増加制御もしくは電圧低減制御の終了により界磁電流供給源からの給電を停止したとき、第3スイッチング素子および第4スイッチング素子、もしくは第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を同時にオンさせることで、界磁コイルにより発生したフライホイール電流の還流路を形成するようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る車載用発電制装置によれば、一定強度の固定磁界を発生させる永久磁石と、供給電流に応じた強度の磁界を発生させ得る電磁石とを、双方の磁界が干渉しないように配置し、車輌エンジンの駆動力を受けて回転するロータと、前記ロータの永久磁石の磁極面近接対向する永久磁石用ステータコアおよび電磁石の磁極部近接対向する電磁石用ステータコアを別体に設けて離隔配置し、前記ロータで発生する永久磁石の回転磁界および電磁石の回転磁界がそれぞれ前記永久磁石用ステータコアおよび前記電磁石用ステータコアを介して同時に作用し得るようにステータコイルを取り付けたステータと、前記ステータのステータコイルに生じた交流を直流に変換する整流手段と、前記整流手段により整流された直流の電圧を検知する発電電圧検知手段と、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が予め定めた規定値より低い場合には、永久磁石の磁束と同じ向きの磁束を電磁石に発生させる順方向電流を電磁石の界磁コイルへ供給し、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が既定値に達すると順方向電流を停止する電圧増加制御を行い、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が規定値より高い場合には、永久磁石の磁束と逆向きの磁束を電磁石に発生させる逆方向電流を電磁石の界磁コイルへ供給し、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が既定値に達すると逆方向電流を停止する電圧低減制御を行う発電制御手段と、を備えるので、永久磁石による発電出力を発電制御手段の制御で直接一定電圧にすることができ、小型・軽量・高出力化が可能な車載用発電装置となる。
また、請求項2に係る車載用発電装置によれば、前記発電制御手段は、ロータに設けた電磁石の界磁コイルの両端である第1給電部と第2給電部に対して、界磁電流供給源の高圧側と低圧側の接続を切り換えることで、電圧増加制御と電圧低減制御を切り換えるようにしたので、一つの界磁電流供給源を電圧増加制御と電圧低減制御で共用でき、装置構成の小型・軽量化に寄与する。
また、請求項3に係る車載用発電装置によれば、前記発電制御手段は、界磁電流供給源の高圧側から電磁石の第1給電部への流路開閉を行う第1スイッチング素子と、界磁電流供給源の高圧側から電磁石の第2給電部への流路開閉を行う第2スイッチング素子と、電磁石の第1給電部から界磁電流供給源の低圧部への流路開閉を行う第3スイッチング素子と、電磁石の第2給電部から界磁電流供給源の低圧部への流路開閉を行う第4スイッチング素子と、からなる極性変換回路を備え、第1スイッチング素子と第4スイッチング素子を同時にオンさせることで電磁石の界磁コイルへ順方向電流を供給し、第2スイッチング素子と第3スイッチング素子を同時にオンさせることで電磁石の界磁コイルへ逆方向電流を供給するようにしたので、簡易な構成で電圧増加制御と電圧低減制御を実現でき、装置構成の小型・軽量化および低廉化に寄与する。
また、請求項4に係る車載用発電装置によれば、前記極性変換回路の各スイッチング素子には、各々フリーホイールダイオードを並列に設け、前記発電制御手段は、電圧増加制御もしくは電圧低減制御の終了により界磁電流供給源からの給電を停止したとき、第3スイッチング素子および第4スイッチング素子、もしくは第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を同時にオンさせることで、界磁コイルにより発生したフライホイール電流の還流路を形成するようにしたので、保護回路等を別途設けることなく、フライホイール電流から極性変換回路を保護できる。
本発明に係る車載用発電装置の概略構成図である。 オルタネータの概略縦断構造図である。 発電制御手段による電圧増加制御および電圧低減制御の説明図である。 電圧増加制御時における車載用発電装置の機能ブロック図である。 電圧低減制御時における車載用発電装置の機能ブロック図である。 界磁制御オフ時における車載用発電装置の機能ブロック図である。
次に、本発明に係る車載用発電装置の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態である車載用の発電装置1を示すもので、車輌に搭載されるエンジン2の駆動力を受けて動作するオルタネータ10と、オルタネータ10の出力である三相交流を整流する整流手段20と、整流手段20から出力される直流(例えば、12V)の供給を受ける車輌バッテリー30およびDC/ACインバータ40と、整流手段20の出力電圧を検知して、オルタネータ10への界磁電流制御を行う発電制御手段50を備えるものである。なお、DC/ACインバータ40は、整流手段20の直流12Vを商用交流100Vに変換して、負荷3に供給するものである。
オルタネータ20は、図2に示すように、一定強度の固定磁界を発生させる永久磁石11と、供給電流に応じた強度の磁界を発生させ得る電磁石12とを、ロータ13へタンデム型に配置することで、双方の磁界が干渉しないようにし、その外周に配置したステータ14に各々独立して磁界を作用させるようにしたものである。すなわち、本実施形態のオルタネータ20は、永久磁石11により発生する回転磁界と電磁石12により発生する回転磁界が同時にステータ14に作用するのである。
永久磁石11は、例えば、ロータ13に取り付けられたヨーク15の外周面へ等間隔に16個設けるものとし、隣接する永久磁石11の磁極の向きを交互に変えることで、ステータ14に対向する面がN極の永久磁石11から湧き出る磁束が隣接する永久磁石11のS極に入る向きの磁路が16(8対)形成される。なお、永久磁石11として、希土類サマリウムコバルト磁石やネオジウム磁石などを用いれば、保磁力が高いため、負荷増大時に発生する電機子反作用の影響が少ないので、小型高出力の発電機を構成できる。
電磁石12は、例えば、円環状に等間隔で8個設けた爪状磁極部を対向状に噛み合わせるように配置したランデル型とし、外側がN極に励磁された爪状磁極部から対向側の隣接する爪状磁極部(外側がS極に励磁)に至る磁路が16(8対)形成される。ここで、電磁石12の爪状磁極部により形成される16の磁路は、永久磁石11により形成される16の磁路と軸方向に整列するように、ロータ13への取付時に位置調整しておく。
また、図面に示す実施形態においては、電磁石12の界磁コイル12aの一方端である第1給電部12b1を第1スリップリング161に接続し、界磁コイル12aの他方端である第2給電部12b2を第2スリップリング162に接続し、第1ブラシ171および第2ブラシ172を介して各々発電制御手段50からの第1給電線61,第2給電線62と導通させ、界磁電流の供給を受けるものとした。
すなわち、第1給電線61が高圧側(+側)で第2給電線62が低圧側(−側)となるように界磁コイル12aへ給電したとき(以下、順方向電流という。)に発生する磁界の向きと、第1給電線61が低圧側(−側)で第2給電線62が高圧側(+側)となるように界磁コイル12aへ給電したとき(以下、逆方向電流という。)に発生する磁界の向きを逆転させることができる。
そして、電磁石12の界磁コイル12aに順方向電流を供給したときには、永久磁石11によって発生する磁界と同じ向きの磁界を電磁石12により発生させることができ、界磁コイル12aに逆方向電流を供給したときには、永久磁石11によって発生する磁界と逆向きの磁界を電磁石12により発生させることができる。
なお、発電制御手段50から界磁コイル12aへの給電手法はこれに限定されるものではなく、公知既存のブラシレス構造を適宜採用して構わない。
上記の永久磁石11および電磁石12により発生する磁界中に配置されるステータ14は、例えば、永久磁石11と対向するように設けた永久磁石用ステータコア14aと電磁石12と対向するように設けた電磁石用ステータコア14bにステータコイル14cを巻回して形成したもので、永久磁石11により発生する磁界と電磁石12により発生する磁界が同時にステータコイル14cに作用する。
したがって、ロータ13の回転により、永久磁石11と電磁石12の回転磁界がステータコイル14c(例えば、三相巻線)に作用すると、オルタネータ10から三相交流が出力されるのである
以上のように構成したオルタネータ10に対して、発電制御手段50が電磁石12への界磁電流制御を行うことで、ステータコイル14cに発生する起電圧を調整することができる。
例えば、オルタネータ10の出力(本実施形態では、整流手段20から出力される直流の電圧値)が規定値の12Vより低いときには、電磁石12の界磁コイル12aに対して順方向電流を流すことで、図3(a)に示すように、ヨーク15の外周に配置した永久磁石11の磁極と電磁石12の爪状磁極部に生ずる磁極が整合し、電磁石12により生ずる磁界が永久磁石11の磁界と同じ向きでステータコイル14cに作用するので、ステータコイル14cに生ずる起電圧を高めることができる。そして、オルタネータ10の出力が既定値の12Vに達すると、順方向電流を停止する。このように、オルタネータ10の出力を規定値まで上げるために発電制御手段50が行う制御を電圧増加制御とよぶ。
逆に、オルタネータ10の出力(本実施形態では、整流手段20から出力される直流の電圧値)が規定値の12Vよりも高いときには、電磁石12の界磁コイル12aに対して逆方向電流を流すことで、図3(b)に示すように、ヨーク15の外周に配置した永久磁石11の磁極と電磁石12の爪状磁極部に生ずる磁極が逆になり、電磁石12により生ずる磁界が永久磁石11の磁界を打ち消す向きでステータコイル14cに作用するので、ステータコイル14cに生ずる起電圧を低減することができる。そして、オルタネータ10の出力が規定値の12Vに達すると、逆方向電流を停止する。このように、オルタネータ10の出力を規定値まで下げるために発電制御手段50が行う制御を電圧低減制御とよぶ。
すなわち、本実施形態に係る発電装置1によれば、発電制御手段50が電圧増加制御または電圧低減制御を行うことで、永久磁石11による発電出力を直接一定電圧にすることが可能となる。よって、発電装置1自体の小型・軽量・高出力化を実現できるのである。
なお、発電制御手段50が電磁石12の制御に用いる界磁電流の電流源は、別途設ける構成としても良いが、本実施形態の発電装置1においては、整流手段20の出力または車輌バッテリー30の出力を用いるものとし、簡素な構成で発電制御を実現できるようにした。しかも、発電装置1は、エンジン2を回転させてオルタネータ10を駆動させると、ロータ13の回転に伴う永久磁石11の回転磁界によりオルタネータ10から出力を得られるので、仮に車輌バッテリー30が空でも、発電制御手段50による発電制御が不能になることはない。よって、永久磁石11を用いたオルタネータ10の出力が高圧になって車輌バッテリー30やAC/DCインバータ40が損壊するような事態を回避でき、安全な制御を期せる。
次に、図4〜図6に基づいて、発電制御手段50の詳細な構成例を説明する。
発電制御手段50の内部機能として、整流手段20により整流された直流の電圧を検知する発電電圧検出回路51を設け、この発電電圧検出回路51により検出された発電電圧が入力される電圧制御回路52は、発電電圧が規定値よりも低かった場合には電圧増加指令を、発電電圧が規定値よりも高かった場合には電圧低減指令を、発電電圧が既定値であった場合には停止指令を、極性変換制御回路53へ出力する。この極性変換制御回路53は、極性変換回路54の動作を制御するものである。
なお、本構成例では、整流手段20により整流された直流の電圧を検知する発電電圧検知手段としての発電電圧検出回路51を、発電制御手段50の内部機能として設けるものとしたが、例えば、既存の電圧センサ・電流センサを発電電圧検知手段として用い、センサ出力を発電制御手段50へ供給するようにしても構わない。
極性変換回路54は、例えば、同一特性の半導体スイッチング素子を4つ用いて構成したHブリッジ回路で、界磁電流供給源の高圧側(+側)から電磁石12の第1給電部12b1への流路開閉を行う第1スイッチング素子54a1と、界磁電流供給源の高圧側から電磁石12の第2給電部12b2への流路開閉を行う第2スイッチング素子54a2と、電磁石12の第1給電部12b1から界磁電流供給源の低圧部(−側)への流路開閉を行う第3スイッチング素子54a3と、電磁石12の第2給電部12b2から界磁電流供給源の低圧部への流路開閉を行う第4スイッチング素子54a4と、からなる。
また、極性変換回路54の第1〜第4スイッチング素子54a1〜54a4には、各スイッチング素子54a1〜54a4に流れる電流と逆方向に電流が流れるように、第1フリーホイールダイオード54b1,第2フリーホイールダイオード54b2,第3フリーホイールダイオード54b3,第4フリーホイールダイオード53b4を各々並列に設けてある。
そして、電圧制御回路52から電圧増加指令を受けた極性変換制御回路53は、極性変換回路54の第1スイッチング素子54a1と第4スイッチング素子54a4を同時にオンさせることで、第1給電線61を高圧側に、第2給電線62を低圧側に接続し、電磁石12の界磁コイル12aへ順方向電流を供給する(図4を参照)。斯くして、電磁石12の界磁コイル12aには、永久磁石11の磁界と同じ向きの磁界が発生することとなるので、電圧増加制御が行われる。
一方、電圧制御回路52から電圧低減指令を受けた極性変換制御回路53は、極性変換回路54の第2スイッチング素子54a2と第3スイッチング素子54a3を同時にオンさせることで、第1給電線61を低圧側に、第2給電線62を高圧側に接続し、電磁石12の界磁コイル12aへ逆方向電流を供給する(図5を参照)。斯くして、電磁石12の界磁コイル12aには、永久磁石11の磁界と逆向きの磁界が発生することとなるので、電圧低減制御が行われる。
上記のように、極性変換制御回路53が強制変換回路の第1〜第4スイッチング素子54a1〜54a4のオン・オフ制御を行うことにより、整流手段20の出力電圧が規定値に達すると、電圧制御回路52から停止指令が出力され、これを受けた極性変換制御回路53は、例えば、第3スイッチング素子54a3および第4スイッチング素子54a4を同時にオンさせることで、第1給電線61と第2給電線62を短絡させた閉ループを形成する(図6を参照)。すなわち、第3フリーホイールダイオード54b3が並列に接続された第3スイッチング素子54a3および第4フリーホイールダイオード54b4が並列に接続された第4スイッチング素子54a4を同時にオンさせることで、電磁石12の界磁コイル12aへの給電を停止することで発生するフライホイール電流の還流路が形成されるので、高耐圧のスイッチング素子を用いたり、保護回路を別途に設けたりすることなく、フライホイール電流から極性変換回路54を保護できる。
なお、第1フリーホイールダイオード54b1が並列に接続された第1スイッチング素子54a1および第2フリーホイールダイオード54b2が並列に接続された第2スイッチング素子54a2を同時にオンさせて、フライホイール電流の還流路を形成するようにしても、同様の効果がある。
以上、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない範囲で、公知既存の等価な技術手段を転用することにより実施しても構わない。
1 発電装置
10 オルタネータ
11 永久磁石
12 電磁石
12a 界磁コイル
13 ロータ
14 ステータ
15 ヨーク
20 整流手段
30 車輌バッテリー
40 DC/ACインバータ
50 発電制御手段
51 発電電圧検出回路
52 電圧制御回路
53 極性変換制御回路
54 極性変換回路
54a1〜54a4 第1〜第4スイッチング素子
54b1〜54b4 第1〜第4フリーホイールダイオード
61 第1給電線
62 第2給電線
2 エンジン
3 負荷

Claims (4)

  1. 一定強度の固定磁界を発生させる永久磁石と、供給電流に応じた強度の磁界を発生させ得る電磁石とを、双方の磁界が干渉しないように配置し、車輌エンジンの駆動力を受けて回転するロータと、
    前記ロータの永久磁石の磁極面近接対向する永久磁石用ステータコアおよび電磁石の磁極部近接対向する電磁石用ステータコアを別体に設けて離隔配置し、前記ロータで発生する永久磁石の回転磁界および電磁石の回転磁界がそれぞれ前記永久磁石用ステータコアおよび前記電磁石用ステータコアを介して同時に作用し得るようにステータコイルを取り付けたステータと、
    前記ステータのステータコイルに生じた交流を直流に変換する整流手段と、
    前記整流手段により整流された直流の電圧を検知する発電電圧検知手段と、
    前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が予め定めた規定値より低い場合には、永久磁石の磁束と同じ向きの磁束を電磁石に発生させる順方向電流を電磁石の界磁コイルへ供給し、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が既定値に達すると順方向電流を停止する電圧増加制御を行い、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が規定値より高い場合には、永久磁石の磁束と逆向きの磁束を電磁石に発生させる逆方向電流を電磁石の界磁コイルへ供給し、前記発電電圧検知手段により検知された発電電圧が既定値に達すると逆方向電流を停止する電圧低減制御を行う発電制御手段と、
    を備えることを特徴とする車載用発電装置。
  2. 前記発電制御手段は、ロータに設けた電磁石の界磁コイルの両端である第1給電部と第2給電部に対して、界磁電流供給源の高圧側と低圧側の接続を切り換えることで、電圧増加制御と電圧低減制御を切り換えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車載用発電装置。
  3. 前記発電制御手段は、
    界磁電流供給源の高圧側から電磁石の第1給電部への流路開閉を行う第1スイッチング素子と、界磁電流供給源の高圧側から電磁石の第2給電部への流路開閉を行う第2スイッチング素子と、電磁石の第1給電部から界磁電流供給源の低圧部への流路開閉を行う第3スイッチング素子と、電磁石の第2給電部から界磁電流供給源の低圧部への流路開閉を行う第4スイッチング素子と、からなる極性変換回路を備え、
    第1スイッチング素子と第4スイッチング素子を同時にオンさせることで電磁石の界磁コイルへ順方向電流を供給し、第2スイッチング素子と第3スイッチング素子を同時にオンさせることで電磁石の界磁コイルへ逆方向電流を供給するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の車載用発電装置。
  4. 前記極性変換回路の各スイッチング素子には、各々フリーホイールダイオードを並列に設け、
    前記発電制御手段は、電圧増加制御もしくは電圧低減制御の終了により界磁電流供給源からの給電を停止したとき、第3スイッチング素子および第4スイッチング素子、もしくは第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を同時にオンさせることで、界磁コイルにより発生したフライホイール電流の還流路を形成するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の車載用発電装置。
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