JP5405928B2 - ガス検出装置及びガス警報器 - Google Patents

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本発明は、ガス検出装置及びガス警報器に係り、特に、検出対象ガスと接触燃焼するセンサ抵抗を含むブリッジ回路と、前記ブリッジ回路に交流電圧を供給する交流電圧源と、を備えたガス検出装置及び当該ガス検出装置を有するガス警報器に関するものである。
上述したガス警報器として、例えば図7に示されたようなものが知られている(例えば特許文献1)。同図に示すように、ガス警報器1は、ガスセンサ2と、交流電圧源としての商用交流電源3と、トランス4と、警報判定回路5と、警報ブザー6と、を備えている。上記ガスセンサ2は、ブリッジ回路21と、カップリングコンデンサC1と、差動増幅器22と、カップリングコンデンサC2と、整流・平滑回路23と、から構成されている。そして、上記ブリッジ回路21は、センサ抵抗としてのセンサ素子Rs、レファ素子Rr、固定抵抗R1、R2及び可変抵抗RVを有している。
上記センサ素子Rsは、検出対象ガスとの燃焼を促進する触媒(例えばパラジウム(Pd))を担持した担体(例えばアルミナ(Al23))から成る触媒担体21Aと、この触媒担体21Aに覆われた白金ヒータ21Bと、から構成されている。上記レファ素子Rrは、検出対象ガスに対して不感となる担体21Cと、この担体21Cに覆われた白金ヒータ21Dと、から構成されている。
上記センサ素子Rsの白金ヒータ21Bと、レファ素子Rrの白金ヒータ21Dとは、検出対象ガスのない空気中(エアベース)ではほぼ等しい抵抗値になるように設けられている。上記固定抵抗R1及びR2も互いにほぼ等しい抵抗値になるように設けられている。そして、上述したセンサ素子Rs、レファ素子Rr及び固定抵抗R1、R2は、後述する可変抵抗RVと共にブリッジ接続されている。
上記ブリッジ回路21には、トランス4によって降圧された商用交流電源3からの交流電圧が供給されている。上記可変抵抗RVは、固定抵抗R1及び固定抵抗R2の間に接続されている。可変抵抗RVは、エアベースにおいてブリッジ回路21に交流電圧が供給されたときにセンサ素子Rs及びレファ素子Rr間の接続点と、可変抵抗RVとの、中点電位差V0が小さくなるように調整されている。
上述したセンサ素子Rr及びレファ素子Rrが同一の温度特性であれば、エアベースではブリッジ回路21が完全に平衡状態となり、ブリッジ回路21に交流電圧が供給されても中点電位差V0は常に0である。しかしながら、センサ素子Rr及びレファ素子Rrは、上述したように異なる構造であるため、温度特性が若干異なる。よって、エアベースでの中点電位差V0は、実際には図8(A)に示すように、交流波形となる。
これに対して、検出対象ガスを含む空気中では検出対象ガスとの燃焼熱によりセンサ素子Rsの温度が上昇し、これに伴ってセンサ素子Rsの白金ヒータ21Bの抵抗値が増加する。一方、レファ素子Rrは検出対象ガスと燃焼しないため、センサ素子Rsの温度より低くなる。このため、ブリッジ回路21の平衡が大きく崩れて、図8(B)に示すように、中点電位差V0は、その振幅が大きくなる。
上記カップリングコンデンサC1は、ブリッジ回路21から出力される交流波形の中点電位V0を例えば2.5V(バイアス電圧)分、プラス側にバイアスするコンデンサである。なお、バイアス電圧は、5V電源を抵抗R3と抵抗R5とで分圧することにより与えられる。
上記差動増幅器22は、上記バイアスされた中点電位差V0を抵抗比(R6/R4)で増幅して、検出対象ガスの濃度に応じたセンサ出力Vsとして出力する。上記カップリングコンデンサC2は、抵抗R7を介してグランドに接続されている。
上記整流・平滑回路23は、交流電圧であるセンサ出力Vsを整流するダイオードDと、整流されたセンサ出力Vsを平滑するコンデンサC3と、から構成されている。よって、整流・平滑回路23は、図8に示すように、交流波形であるセンサ出力Vsを整流・平滑して直流電圧に変換して出力する。警報判定回路5は、整流・平滑されたセンサ出力Vsと警報値とを比較して、センサ出力Vsが警報値以上のときに警報ブザー6を用いて警報を発生する。
上述したガス警報器1は、例えば落下などの衝撃を与えるとセンサ素子Rsとレファ素子Rrの熱バランスが崩れたり、可変抵抗RVが動いてブリッジ回路21のバランスが崩れることがある。これにより、エアベースにおいてセンサ出力Vsがマイナス側に動くことがある。マイナス側に少し動いた場合、センサ出力Vsは、図8(C)に示すように、正常時のエアベースにおけるセンサ出力Vs(図8(A))と同位相で振幅が小さくなる。
マイナス側にもう少し動くと、センサ出力Vsは、図8(D)に示すように、正常時のエアベースにおけるセンサ出力Vs(図8(A))に対して0mVを境にして位相が反転する。マイナス側にさらに大きく動くと、センサ出力Vsは、図8(E)に示すように、正常時のエアベースにおけるセンサ出力Vs(図8(A))に対して位相が反転した状態で振幅が大きくなり、警報値に達する。そして、警報判定回路5によりセンサ出力Vsが警報値以上になったと判定されて警報が発生する。
なお、警報判定回路5は、整流・平滑化されたセンサ出力Vsと警報値とを単純に比較していたため、センサ出力Vsが警報値に達した原因が検出対象ガスの濃度上昇なのか、衝撃によるセンサ出力Vsのドリフトなのかを識別することができなかった。そこで、従来では、ユーザが、警報が発生したときの状況によって、ガス漏れなのか故障なのかを判断していた。
上述した従来のガス警報器1によれば、下記の問題点があった。即ち、ガス警報器1に衝撃が加えられてエアベースのセンサ出力Vsがドリフトしても、図8(E)に示すように警報値に達するまで大きくドリフトしないと、警報が発生しない、という問題があった。よって、例えば、図8(C)及び(D)に示すようにセンサ出力が警報値まで達しない小さなドリフトでは警報が発生せずに、正常時に比べてより高い濃度の検出対象ガスに曝されないと警報が発生しない、という問題があった。
詳しく説明すると、通常は、図9中の(A)〜(B)間の矢印Y1に対応するガス濃度の上昇が発生すると、警報が発生する。これに対して、図8(D)に示す状態までセンサ出力Vsがドリフトすると、図9中の(D)〜(B)間の矢印Y2に対応するガス濃度の大きな上昇が発生しないと、警報が発生しない。即ち、センサ出力Vsがマイナス側にドリフトする程、警報が発生するときの警報濃度が上昇してしまう、という問題があった。
特開2004−157914号公報
そこで、本発明は、落下などの衝撃でガスセンサが故障したことを容易に検出することができるガス検出装置及びガス警報器を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、検出対象ガスと接触燃焼するセンサ抵抗を含んだブリッジ回路を有していて、前記ブリッジ回路の中点電位差を前記検出対象ガスのガス濃度に応じたセンサ出力として出力するガスセンサと、前記ブリッジ回路に交流電圧を供給する交流電圧源と、を備えたガス検出装置において、前記交流電圧源から供給される交流電圧と前記センサ出力との位相を比較することによって、前記センサ出力の位相が正常時に対して反転しているか否かを判定する位相判定手段と、前記位相判定手段により反転していると判定されたときに前記ガスセンサの故障を検出する故障検出手段と、を備えたことを特徴とするガス検出装置に存する。
請求項2記載の発明は、検出対象ガスと接触燃焼するセンサ抵抗を含んだブリッジ回路を有していて、前記ブリッジ回路の中点電位差を前記検出対象ガスのガス濃度に応じてセンサ出力として出力するガスセンサと、前記ブリッジ回路に交流電圧を供給する交流電圧源と、前記センサ出力が警報値以上になったときに警報を発生する警報発生手段と、を備えたガス警報器において、前記交流電圧源から供給される交流電圧と前記センサ出力との位相を比較することによって、前記センサ出力の位相が正常時に対して反転しているか否かを判定する位相判定手段と、前記位相判定手段により反転していると判定されたときに前記ガスセンサの故障を検出する故障検出手段と、前記故障検出手段により故障が検出されたときエアベース時の前記センサ出力を検出して、検出したセンサ出力に基準警報値を加算した値を前記警報値として設定し直す警報値設定手段と、を備えたことを特徴とするガス警報器に存する。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、交流電圧とセンサ出力との位相を比較してセンサ出力が反転しているか否かを判定するだけで、簡単に、落下などの衝撃でガスセンサが故障したことを検出することができる。
請求項2記載の発明によれば、交流電圧とセンサ出力との位相を比較してセンサ出力が反転しているか否かを判定するだけで、簡単に、落下などの衝撃でガスセンサが故障したことを検出することができる。しかも、警報値を設定し直すことにより、故障が発生しても警報が発生する警報濃度の上昇を防止することができる。
本発明のガス警報器の一実施の形態を示す回路図である。 図1に示すガス警報器を構成するCPUの警報判定処理における処理手順を示すフローチャートである。 図1に示すガス警報器を構成するCPUの故障検出処理における処理手順を示すフローチャートである。 検出交流電圧Vd1とセンサ出力Vsとの関係を示す表である。 他の実施形態における本発明のガス警報器を示す回路図である。 検出交流電圧Vd2とセンサ出力Vsとの関係を示す表である。 従来のガス警報器の一例を示す回路図である。 従来の問題点を説明するためのエアベース時のセンサ出力を示すタイムチャートである。 従来の問題点を説明するためのガス濃度とセンサ出力との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ガス警報器1は、ガスセンサ2と、交流電圧源としての商用交流電源3と、トランス4と、マイクロコンピュータ(μCOM)7と、警報ブザー6と、を備えている。上記ガスセンサ2は、ブリッジ回路21と、カップリングコンデンサC1と、差動増幅器22と、増幅器24と、から構成されている。そして、上記ブリッジ回路21は、センサ抵抗としてのセンサ素子Rs、レファ素子Rr、固定抵抗R1、R2及び可変抵抗RVを有している。
上記センサ素子Rsは、触媒担体21Aと、白金ヒータ21Bと、から構成されている。触媒担体21Aは、検出対象ガスとの燃焼を促進する触媒(例えばパラジウム(Pd))を担持した担体(例えばアルミナ(Al23))から成る。白金ヒータ21Bは、温度に応じて抵抗値が変化する測温抵抗体であり、上記触媒担体21Aに覆われている。上記レファ素子Rrは、担体21Cと、白金ヒータ21Dと、から構成されている。担体21Cは、検出対象ガスに対して不感となる上記担体のみで構成されている。白金ヒータ21Dは、温度に応じて抵抗値が変化する測温抵抗体であり、上記担体21Cに覆われている。
上記センサ素子Rsの白金ヒータ21Bと、レファ素子Rrの白金ヒータ21Dとは、検出対象ガスのない空気中(エアベース)ではほぼ等しい抵抗値になるように設けられている。上記固定抵抗R1及びR2も互いにほぼ等しい抵抗値になるように設けられている。そして、上記センサ素子Rs及びレファ素子Rrは、固定抵抗R1、R2及び可変抵抗RVと共にブリッジ接続されている。
上記レファ素子Rr及び固定抵抗R1の接続点と、センサ素子Rs及び固定抵抗R2の接続点と、の間には、トランス4によって降圧された商用交流電源3からの交流電圧が供給されている。増幅器24は、レファ素子Rr及び固定抵抗R1の接続点電圧を増幅して検出交流電圧Vd1として、後述するμCOM7に供給する。上記可変抵抗RVは、固定抵抗R1及び固定抵抗R2の間に接続されている。また、可変抵抗RVとレファ素子Rr及びセンサ素子Rsの接続点との間に発生する中点電位差V0は、カップリングコンデンサC1を介して差動増幅器22の入力に接続されている。
上記カップリングコンデンサC1の+側には、差動増幅器22の+入力端、−入力端及び抵抗R4を介してバイアス電圧Vb(=2.5V)が供給されている。バイアス電圧Vbは、5V電源を抵抗R3と抵抗R5とで分圧することにより生成されている。そして、カップリングコンデンサC1は、交流信号の中点電位差V0をバイアス電圧Vb分、プラス側にバイアスする。上記差動増幅器22は、バイアスされた中点電位差V0を増幅してセンサ出力Vsとして出力する。差動増幅器22からのセンサ出力Vsは、μCOM7に供給される。
上記μCOM7は、ガス警報器1全体の制御を司るコンピュータであり、差動増幅器22からのセンサ出力Vsの振幅が警報値以上になったときに後述する警報ブザー6を制御して警報を発生する。
上記μCOM7は、プログラムに従って各種の処理を行う中央処理ユニット(CPU)71と、CPU71が行う処理のプログラムなどを格納した読み出し専用のメモリであるROM72と、CPU71での各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ格納エリアなどを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM73と、アナログのセンサ出力Vsや交流電圧VdをCPU71による処理が可能なデジタル値に変換するA/D変換器74と、を備えている。
次に、上述した構成のガス警報器1の動作について説明する。まず、ガス警報器1の製造工程において、製造者は、ブリッジ回路21に交流電圧を供給して、そのときのエアベースにおけるセンサ出力Vsの振幅を測定し、設定器などを用いてRAM73などに格納する。このようにエアベースのセンサ出力Vsが格納されると、CPU71は、格納されたエアベースのセンサ出力Vsに予め定めた基準警報値を加算した値を警報値として設定する。
上述したガス警報器1を出荷して、家庭内に設置した後に電源を投入すると、ブリッジ回路21にトランス4で降圧された交流電圧が供給され、これに応じて差動増幅器22からセンサ出力Vsの交流波形が出力される。また、CPU71は、ガス警報器1の電源投入に応じて定期的に図2に示す警報判定処理を開始する。
まず、CPU71は、A/D変換器74を制御して、サンプリング間隔毎に予め定めた回数m、上記差動増幅器22から出力されるセンサ出力Vsをサンプリングしてデジタル値に変換させる(ステップS1)。なお、サンプリング間隔は、商用交流電源3の周期よりも短い時間に設定されている。商用交流電源3の周期は50Hzの場合0.02secである。そこで、本実施形態では、サンプリング間隔を0.02secの1/200の0.1msecとしている。上記回数mは、サンプリング間隔×回数mが商用交流電源3の周期よりも長くなるように定められている。即ち、200回以上に定められている。このようにサンプリング間隔及び回数を定めることにより、センサ出力Vsの1周期分を細かくサンプリングすることができる。
次に、CPU71は、サンプリングしたセンサ出力Vsのピークをセンサ出力Vsの振幅として検出する(ステップS2)。次に、CPU71は、ステップS2で求めたセンサ出力Vsの振幅が警報値以上になったか否かを判断する(ステップS3)。センサ出力Vsの振幅が警報値以上のとき(ステップS3でY)、CPU71は、警報ブザー6を用いてガス漏れの旨を警報した後(ステップS4)、処理を終了する。
さらに、CPU71は、上述した警報判定処理と並列に定期的に図3に示す故障検出処理を行う。まず、CPU71は、A/D変換器74を制御して、サンプリング間隔毎に予め定めた回数m、上記センサ出力Vs及び上記検出交流電圧Vd1をサンプリングする(ステップS5)。次に、CPU71は、位相判定手段として働き、ステップS5でサンプリングしたセンサ出力Vsと検出交流電圧Vd1とを比較してセンサ出力Vsの位相が正常時に対して反転しているか否かを判定する位相判定を行う(ステップS6)。
以下、上記ステップS6の位相判定について図4を参照して詳しく説明する。上述した背景技術で詳しく説明したように、落下などの原因によってブリッジ回路21のバランスが崩れると、センサ出力Vsは正常時に対して逆位相となる。一方、検出交流電圧Vd1は、正常時のセンサ出力Vsと同位相となる。また、検出交流電圧Vd1は、常に同じ位相である。よって、センサ出力Vsと検出交流電圧Vd1とを比較して、検出交流電圧Vd1に対してセンサ出力Vsの位相が反転していれば、センサ出力Vsの位相が正常時に対して反転していると判定することができる。
具体的には、ステップS5でサンプリングした検出交流電圧Vd1が最も低くなるタイミングで、センサ出力Vsが最も高くなれば、位相が反転していると判断する。これに対して、ステップS1でサンプリングした検出交流電圧Vd1が最も高くなるタイミングで、センサ出力Vsが最も高くなれば、位相が同相であると判断する。
次に、CPU71は、故障検出手段として働き、ステップS2で位相判定を行った結果、反転していると判定すると(ステップS7でY)、落下などの原因によりブリッジ回路21のバランスが崩れて故障が発生していると判定して警報ブザー6を鳴らしてその旨を伝える警報を発生する(ステップS8)。その後、CPU71は、警報値設定手段として働き、エアベース時のセンサ出力Vsを検出して、その検出したセンサ出力Vsに基準警報値を加算した値を新たな警報値として設定し直した後(ステップS9)、処理を終了する。
なお、エアベース時のセンサ出力Vsの検出方法としては、次の方法が考えられる。例えば、CPU71は、センサ出力Vsの振幅を監視して、一定時間以上、センサ出力Vsの振幅が変化していない状態が継続していれば、エアベースであると判定する。エアベースであると判定すると、CPU71はこのときのセンサ出力Vsの振幅を求める。センサ出力Vsは正常時に対して位相が反転しているため、このときのセンサ出力Vsの振幅をAとすると−Aをエアベースのセンサ出力Vsとして検出する。よって、基準警報値をVrefとすると、ステップS5では−A+Vrefが警報値として再設定される。即ち、故障が検出されると警報値が引き下げられる。よって、ブリッジ回路21のバランスが崩れてエアベースのセンサ出力Vsがマイナス側にシフトしても、警報値が引き下げられるため、警報濃度を一定にすることができる。
上述したガス警報器1によれば、センサ出力Vsと検出交流電圧Vd1とを比較してセンサ出力Vsが正常時に対して反転しているか否かを判定するだけで、簡単に、落下などの衝撃でガスセンサ2が故障したことを検出することができる。
また、ブリッジ回路21のバランスが崩れるとエアベース時のセンサ出力Vsが変動してしまうが、上述したガス警報器1によれば、故障を検出すると警報値を設定し直すことができるので、故障が発生しても警報が発生する警報濃度の上昇を防止することができる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、レファ素子Rr及び固定抵抗R1の接続点電圧を増幅器24により検出交流電圧Vd1としてμCOM7に供給しているが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、図5に示すように、センサ素子Rs及び固定抵抗R2の接続点電圧を増幅器24により検出交流電圧Vd2としてμCOM7に供給することも考えられる。この場合、図6に示すように、検出交流電圧Vd2は、正常時のセンサ出力Vsと逆位相になる。よって、ステップS6の位相判定については、センサ出力Vsと検出交流電圧Vd2とを比較して、検出交流電圧Vd2とセンサ出力Vsとの位相が同位相であれば、センサ出力Vsの位相が正常時に対して反転していると判定することができる。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 ガス警報器
2 ガスセンサ
3 商用交流電源(交流電圧源)
21 ブリッジ回路
71 CPU(位相判定手段、故障検出手段、警報発生手段、警報値設定手段)
Rs センサ素子(センサ抵抗)
V0 中点電位差
Vs センサ出力

Claims (2)

  1. 検出対象ガスと接触燃焼するセンサ抵抗を含んだブリッジ回路を有していて、前記ブリッジ回路の中点電位差を前記検出対象ガスのガス濃度に応じたセンサ出力として出力するガスセンサと、前記ブリッジ回路に交流電圧を供給する交流電圧源と、を備えたガス検出装置において、
    前記交流電圧源から供給される交流電圧と前記センサ出力との位相を比較することによって、前記センサ出力の位相が正常時に対して反転しているか否かを判定する位相判定手段と、
    前記位相判定手段により反転していると判定されたときに前記ガスセンサの故障を検出する故障検出手段と、
    を備えたことを特徴とするガス検出装置。
  2. 検出対象ガスと接触燃焼するセンサ抵抗を含んだブリッジ回路を有していて、前記ブリッジ回路の中点電位差を前記検出対象ガスのガス濃度に応じてセンサ出力として出力するガスセンサと、前記ブリッジ回路に交流電圧を供給する交流電圧源と、前記センサ出力が警報値以上になったときに警報を発生する警報発生手段と、を備えたガス警報器において、
    前記交流電圧源から供給される交流電圧と前記センサ出力との位相を比較することによって、前記センサ出力の位相が正常時に対して反転しているか否かを判定する位相判定手段と、
    前記位相判定手段により反転していると判定されたときに前記ガスセンサの故障を検出する故障検出手段と、
    前記故障検出手段により故障が検出されたときエアベース時の前記センサ出力を検出して、検出したセンサ出力に基準警報値を加算した値を前記警報値として設定し直す警報値設定手段と、
    を備えたことを特徴とするガス警報器。
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