JP5405866B2 - コリメータ、放射線検出器、及びx線ct装置 - Google Patents

コリメータ、放射線検出器、及びx線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5405866B2
JP5405866B2 JP2009072905A JP2009072905A JP5405866B2 JP 5405866 B2 JP5405866 B2 JP 5405866B2 JP 2009072905 A JP2009072905 A JP 2009072905A JP 2009072905 A JP2009072905 A JP 2009072905A JP 5405866 B2 JP5405866 B2 JP 5405866B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
collimator
shape
radiation
rays
ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009072905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010223836A (ja
Inventor
誠一郎 村井
茂 佐久田
優 北村
政臣 中畑
光明 足立
耕道 山之内
登 高須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009072905A priority Critical patent/JP5405866B2/ja
Publication of JP2010223836A publication Critical patent/JP2010223836A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5405866B2 publication Critical patent/JP5405866B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、コリメータ、放射線検出器、及びX線CT装置関する。
近年のX線CT(Computer Tomography)装置においては、検出点数を多くして空間分解能を上げるために、シンチレータを用いた固体検出器(以下、放射線検出器という)が用いられている。
放射線検出器は、基板上に区画されて設けられた複数の光電変換素子と、この上に積層されたシンチレータとを備えており、シンチレータは光電変換素子の各検出区画毎に光反射部により分離、区画されている。また、個々のシンチレータに入射するX線を制御するとともに散乱X線を吸収して、散乱X線によるクロストークを低減させるためにコリメータが配設されている。
ここで、広い範囲を高速かつ高精細に撮影したいとの要求から、チャンネル方向のみならずスライス方向にも複数の光電変換素子を備えた放射線検出器が用いられるようになってきている。この様な放射線検出器においては、チャンネル方向のみならずスライス方向における散乱X線をも除去する必要がある。そのため、チャンネル方向における散乱X線を除去するためのコリメータと、スライス方向における散乱X線を除去するためのコリメータとを2段に重ねた放射線検出器が提案されている(特許文献1を参照)。
しかしながら、チャンネル方向における散乱X線を除去するためのコリメータと、スライス方向における散乱X線を除去するためのコリメータとを2段に重ねるようにすれば、スペース効率が悪化することになる。また、コリメータの高コスト化や製造工程の複雑化などを招くことにもなる。
そこで、縦ワイヤ線と横ワイヤ線とを交互に張ることで3次元格子構造のコリメータを形成する技術が提案されている(特許文献2を参照)。
特許文献2に開示がされた技術によれば、3次元格子構造のコリメータを安価に製造することができる。
しかしながら、縦ワイヤ線と横ワイヤ線とを交互に張ることで3次元格子構造のコリメータを形成するようにすれば、ワイヤ線間に隙間が生じてクロストークが増加するおそれがある。そして、この様な構成のコリメータを備えた放射線検出器をX線CT装置に用いるものとすれば、X線CT画像の画質を低下させてしまうおそれがある。
特開2001−153960号公報 特開2001−153961号公報
本発明は、クロストークの低減を図ることができるとともに製造コストの低減を図ることができるコリメータ、放射線検出器、及びX線CT装置提供する。
本発明の一態様によれば、均等に区画されたシンチレータに対向して設けられるコリメータであって、角錐台形状を有する複数の区画部を備え、前記画部の複数の側面部は、前記複数の側面部のそれぞれを含むそれぞれの平面内に放射線源の焦点が存在するように設けられ、前記複数の区画部は、互いに隙間なく並べられて空間を充填しており、前記複数の区画部の放射線が入射する側とは反対側の端面は、平面内に設けられ、前記角錐台形状の高さ方向に対して略直交する方向における前記区画部の断面形状は、四角形であり、前記複数の区画部の放射線が入射する側とは反対側の端面の形状および寸法は、前記均等に区画されたシンチレータの区画の形状および寸法に対応しており、前記互いに隙間なく並べられた前記複数の区画部の側面部からなる面は、前記放射線源の焦点の方向に向くように円弧形状を呈した一対の保持手段により保持され、かつ前記保持手段の円弧形状と交差する方向において、前記複数の側面部のそれぞれの傾き角度は、前記それぞれの平面内に前記放射線源の焦点が存在するように設定されていること、を特徴とするコリメータが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、放射線源の焦点の方向に向くように円弧形状を呈した一対の保持手段と、前記一対の保持手段の間に保持された上記のコリメータと、前記コリメータと対向して設けられ放射線を受けて蛍光を発するシンチレータと、前記蛍光を受けて電気信号に変換する光電変換素子を有する光電変換手段と、を備えたことを特徴とする放射線検出器が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、前記放射線としてのX線を放出するX線源と、前記X線源から放出されたX線を検出する上記の放射線検出器と、前記X線源と前記放射線検出器とを支持し、被検体の周りを回転する回転リングと、前記放射線検出器により検出されたX線の強度に基づいて前記被検体の断層像を画像再構成する再構成装置と、を備えたことを特徴とするX線CT装置が提供される。
本発明によれば、クロストークの低減を図ることができるとともに製造コストの低減を図ることができるコリメータ、放射線検出器、及びX線CT装置提供される。
第1の実施形態に係るコリメータ、放射線検出器を例示するための模式斜視図である。 図1におけるA−A断面を表すための模式断面図である。 図2におけるB部の模式拡大図である。 区画部を例示するための模式斜視図である。 第2の実施形態に係るコリメータの製造方法を例示するための模式工程図である。 第3の実施形態に係るコリメータの製造方法を例示するための模式工程図である。 突起部が設けられた平板状部材を例示するための模式部分拡大図である。 第4の実施形態に係るコリメータの製造方法を例示するための模式工程図である。 第5の実施形態に係るコリメータの製造方法を例示するための模式工程図である。 第6の実施形態に係るコリメータの製造方法を例示するための模式工程図である。 X線CT装置の概略構成を例示するための模式ブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、本実施の形態に係る放射線検出器は、X線のほかにもγ線などの各種放射線にも適用させることができるが、放射線の中の代表的なものとしてX線の場合を例にとり説明する。したがって、以下の実施形態において他の放射線に適用させる場合には、「X線」を「放射線」に置き換えるようにすればよい。
図1は、第1の実施形態に係るコリメータ、放射線検出器を例示するための模式斜視図である。
図2は、図1におけるA−A断面を表すための模式断面図である。
図3は、図2におけるB部の模式拡大図である。
なお、図中の矢印はX線の入射方向を表している。
図1〜図3に示すように、放射線検出器1は、検出部2、コリメータ10を備えている。また、検出部2に設けられた基部7とコリメータ10とを保持する保持手段6が設けられている。
検出部2には、シンチレータ4、光反射部17、接着層3、光電変換手段12、回路基板18、基部7が設けられている。
図3に示すように、シンチレータ4は、光電変換手段12に設けられた光電変換素子12aの検出区画に対応して区画され、各検出区画間には溝16が形成されている。すなわち、各シンチレータ4が溝16により分割された構成となっている。そして、シンチレータ4と光電変換手段12とが、互いの区画を対応させるように、接着層3を介して接合されている。
シンチレータ4は、コリメータ10と対向させて設けられ、X線などの放射線を受けて蛍光を発する。蛍光は、例えば、可視光線などの光である。シンチレータ4は、その材質により、最大発光波長、減衰時間、反射係数、密度、光出力比や蛍光効率の温度依存性等が異なるので、それぞれの用途の特性に応じてその材質を選択することができる。X線CT(Computer Tomography)装置に用いるものとしては、例えば、希土類酸硫化物の焼結体からなるセラミックシンチレータを例示することができる。ただし、これに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
また、シンチレータ4同士の間の溝16には、シンチレータ4の発光波長付近の波長の光を反射する機能を有するもの(例えば、例示をした白色の板状体17aなど)を挿入、接着したものなどからなる光反射部17が設けられている。
光電変換素子12a毎にシンチレータ4を区画する光反射部17は、各シンチレータ4の区画間における光学的分離と反射とを行わせることで、各区画間における光学的クロストークを抑制する役割を果たしている。なお、光反射部17は、例示をした白色の板状体17aを挿入、接着したものからなるものに限定されるわけではない。例えば、白色の接着剤からなるものであってもよいし、白色の顔料を含むものを充填、固化させたものであってもよい。また、白色のものに限定されるわけではなく、シンチレータ4の発光波長付近の波長の光を反射する機能を有するものであればよい。また、光反射部17は、各シンチレータ4同士を接合して一体化させる役割を有していてもよい。
光電変換手段12は、シンチレータ4からの蛍光を電気信号に変換する光電変換素子12aを有し、シンチレータ4の主面に設けられている。光電変換手段12に備えられる光電変換素子12aとしては、例えば、pin構造のシリコンフォトダイオードを例示することができる。そして、この光電変換素子12aでシンチレータ4の区画に対応した出力光を受光して、それを電気信号に変換する。なお、光電変換手段12は、シリコンフォトダイオードを備えたものに限定されるわけではなく、シンチレータ4からの出力光を電気信号へ変換する手段(例えば、CCD(Charge Coupled Device)など)を適宜選択することができる。
接着層3は、例えば、透明接着剤からなり、シンチレータ4と光電変換手段12との間の光の透過を良好にしつつ両者が接合されるようになっている。このように、各シンチレータ4は、透明な接着層3を介して、光電変換素子12aの受光部に対向するようにして接合されている。
光電変換手段12のシンチレータ4が接合される側の面と対向する側の面には、回路基板18が設けられている。回路基板18も、シンチレータ4の区画に対応するように区画されており、各区画毎の電気信号を取り込むことができるようになっている。また、回路基板18は、基部7の主面に設けられている。また、回路基板18に図示しない増幅器やAD変換器等を設けるようにすることもできる。
なお、光電変換手段12と回路基板18とは、必ずしも接合されている必要はなく、分離して設けるようにすることもできる。また、図示しない増幅器やAD変換器等も別途設けるようにすることができる。
基部7は、平板状を呈し、その主面には回路基板18、光電変換手段12、接着層3、光反射部17が設けられたシンチレータ4が積層されるようにして設けられている。また、図示しないネジなどの締結手段を用いて、後述する保持手段6に取り付けることができるようになっている。そのため、基部7を保持手段6に取り付けることで、積層されるようにして設けられたシンチレータ4などが保持手段6に保持されるようになっている。
保持手段6は、各シンチレータ4がX線源(X線管球101)の方向に向くように円弧形状を呈するものとすることができる。そして、図1に示すように、一対の保持手段6が所定の間隔をあけて対向するように設けられ、保持手段6同士の間にはコリメータ10が保持されている。この場合、例えば、保持手段6同士の間に接着剤を用いてコリメータ10を接着することで、コリメータ10を保持手段6に保持させるようにすることができる。ただし、コリメータ10の保持方法は接着剤を用いた接着に限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、図示しないネジなどの締結手段を用いることもできるし、保持手段6に設けられた図示しない溝などに嵌合させるようにすることもできる。
また、一対の保持手段6の外周側(円弧形状の凸側)には検出部2に設けられた基部7が保持されている。また、基部7は、保持手段6の外周側形状(円弧の凸側形状)に適応できるように外周面に沿って複数設けられている。
コリメータ10は、格子構造を有しており、各シンチレータ4に入射するX線を制御するとともに散乱X線を吸収してこの散乱X線によるクロストークを低減させることができるようになっている。また、コリメータ10には、区画部10aが複数設けられている。なお、区画部10aに関する詳細は後述する。
コリメータ10は、例えば、W(タングステン)、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)、Pb(鉛)または、少なくともこれらの重金属の1つを含む合金などからなるものとすることができる。ただし、これらに限定されるわけではなくX線の遮蔽特性に優れた材料を適宜選択することができる。
ここで、コリメータ10は、W(タングステン)やMo(モリブデン)などで形成されているため加工が非常に困難である。また、近年においては、以下の理由で多列化が図られており、コリメータ10が格子構造を有するものとなってきている。
例えば、放射線検出器の格子サイズを従来のままとし、放射線検出器の大きさをスライス方向に長くして多列化を図り、1回で撮影することができる撮影範囲を広くするようになってきている。そのようにすれば、同じ範囲を撮影するときの放射線照射量(例えば、X線照射量など)を減らすことができるので、被ばく量を低減させることができる。
また、放射線検出器の大きさを従来のままとし、放射線検出器の格子サイズを小さくして列数を増やし多列化を図るようになってきている。そのようにすれば、分解能を高めることができるので、より細かい撮影対象を撮影可能となる。
この様に、加工性が悪く、また、多列化が図られるようになってきているコリメータ10は、生産性が低く、また、生産コストも高額なものとなる。そして、このことが放射線検出器1の生産性向上や価格低減などの妨げとなっている。
本発明者は検討の結果、管状または柱状の区画部を互いに隙間なく並べる(空間を充填する)ことでコリメータ10を形成するようにすれば、クロストークの低減を図ることができるとともに製造コストの低減を図ることができるとの知見を得た。
図4は、区画部を例示するための模式斜視図である。
区画部10aとしては、例えば、角柱形状を有するものとすることができる。ただし、区画部10aを互いに隙間なく複数並べる(空間を充填している)ことでコリメータ10を形成した場合に、各区画部10aのX線を遮蔽する部分(側面部)がX線源(X線管球101)の焦点方向を向くように角錐台形状を有するものとすることが好ましい。例えば、図2に例示をしたように各区画部10aの側面部がX線源(X線管球101)の焦点方向を向くような角錐台形状とすることが好ましい。すなわち、角錐台形状を有する区画部10aと、を複数備え、角錐台形状を有する区画部10aの側面部は、側面部を含む平面内に放射線源の焦点が存在するように傾斜させて設けられていることが好ましい。
この場合、角錐台の側面部の角度は、シンチレータ4の区画寸法、区画数、X線源(X線管球101)焦点までの距離などに応じて適宜決定することができる。また、区画部10aの軸方向に略直交する方向の断面形状は、平面充填が可能な形状とすることが好ましい。例えば、三角形、四角形、六角形などとすることができる。ただし、シンチレータ4の区画に対応させることを考慮すれば、断面形状を四角形とすることが好ましい。すなわち、区画部10aの軸方向に略直交する方向の断面形状は、四角形とすることが好ましい。そのため、区画部10aは、図4に例示をしたような四角錐台形状を有するものとすることがより好ましい。
また、区画部10aは、中空の管状体、または中実の柱状体とすることができる。中空の管状体としては、例えば、図4に例示をしたようなものとすることができる。この場合、前述したW(タングステン)やMo(モリブデン)などの重金属で形成され、両端面が開口した管状体とすることができる。そして、X線源(X線管球101)から曝射されたX線が一方の端面側から入射し、重金属により画された空間の内部を伝播して、他方の端面側からシンチレータ4に向けて出射するようになっている。
中実の柱状体としては、例えば、X線が透過することができる材料で形成された柱状部と、柱状部の側面部に設けられX線を遮蔽することができる材料で形成された遮蔽部からなるものとすることができる。そして、X線源(X線管球101)から曝射されたX線が一方の端面側から入射し、重金属により画された柱状部の内部を伝播して、他方の端面側からシンチレータ4に向けて出射するようになっている。X線が透過することができる材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、エポキシ樹脂、カーボンファイバー樹脂などを例示することができる。また、X線を遮蔽することができる材料としては、前述したW(タングステン)、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)、Pb(鉛)または、少なくともこれらの重金属の1つを含む合金などからなるものを例示することができる。ただし、これらの材料に限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
また、区画部10aを隙間なく並べる際に、区画部10a同士を接合することで一体化させるようにすることができる。そのようにすれば、生産性やメンテナンス性を向上させることができる。区画部10a同士の接合方法は、例えば、接着剤を用いた接着などとすることができる。ただし、区画部10a同士の接合方法はこれに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
次に、放射線検出器1の作用について例示をする。
X線源であるX線管球101から曝射されたX線は、コリメータ10に設けられた区画部10aの一方の端面側からその内部に入射し、内部を伝播して、他方の端面側からシンチレータ4に向けて出射する。この際、区画部10aの中心軸方向とは異なる方向から入射してくるX線(散乱X線)の大部分は、区画部10aに吸収されることになる。
そして、シンチレータ4に到達したX線は、X線の強度に比例した強度を有する光に変換される。変換された光は、光反射部17の表面、シンチレータ4と光反射部17との界面等で反射を繰り返しながら光電変換手段12に入射する。
光電変換手段12に入射した光は、光電変換され、光の強度に比例した強度の電気信号として出力される。
本実施の形態においては、コリメータ10に設けられた各区画部10aの側面部がX線源(X線管球101)の焦点方向を向くようにすることができる。そのため、X線源(X線管球101)からの直接線を対応するシンチレータ4に効率よく入射させることができる。 また、管状または柱状の区画部10aを隙間なく並べる(空間を充填する)ことでコリメータ10を形成するようにしている。そのため、格子構造のコリメータを容易に製造することができる。また、区画部10aの配設数や形状を変更するだけで種々のコリメータを容易に形成することができる。そのため、格子構造のコリメータであっても、その製造コストの低減を図ることができる。また、隣接する区画部10aにX線が漏れることがないのでクロストークの低減を図ることができる。
次に、本実施の形態に係るコリメータの製造方法について例示をする。
図5は、第2の実施形態に係るコリメータの製造方法を例示するための模式工程図である。
まず、図5(a)に示すように、X線の遮蔽特性に優れた材料から形成された管状部材21を所定の数だけ接合する。
X線の遮蔽特性に優れた材料としては、例えば、W(タングステン)、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)、Pb(鉛)または、少なくともこれらの重金属の1つを含む合金などからなるものとすることができる。ただし、これらに限定されるわけではなくX線の遮蔽特性に優れた材料を適宜選択することができる。
管状部材21の形状としては、製造や入手の容易性などを考慮して円管とすることができる。ただし、これに限定されるわけではなく、後述する塑性加工性などを考慮して角管とすることもできる。
管状部材21同士の接合方法としては、例えば、接着剤を用いた接着とすることができる。ただし、管状部材21同士の接合方法はこれに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
次に、図5(b)に示すように、管状部材21の内部に成形型(内型)22を挿入する。成形型22は、製造されるコリメータ20の区画部20aの形状を有するものとされている。
次に、図5(c)に示すように、成形型22を挿入した状態で管状部材21を加圧し、成形型22の外形形状に倣わせるように塑性加工する。なお、管状部材21の加圧方法としては、図示しない成形型(外型)を用いて区画部20aを加圧するものなどを例示することができる。ただし、管状部材21の加圧方法はこれに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
次に、図5(d)に示すように、成形型22を引き抜くようにして離型させる。
成形型22を離型させ必要に応じてバリ取りなどを行うことで、図5(e)に示すように、区画部20aの集合体を形成させる。
その後、必要に応じて区画部20aの集合体を複数接合することでコリメータ20を形成する。なお、区画部20aの集合体を構成する区画部20aの数は、塑性加工の条件などを考慮して適宜決定することができる。
すなわち、本実施の形態に係るコリメータの製造方法は、管状部材を所定の数だけ接合する工程と、管状部材の内部に、区画部20aの形状を有する成形型22を挿入する工程と、成形型22が挿入された管状部材を加圧し、成形型22の形状に倣わせるように塑性加工することで管状部材を区画部20aの形状に成形する工程と、を備えている。
なお、前述したものと同様にして1つの区画部20aを形成し、これを複数接合することでコリメータ20を形成するようにすることもできる。ただし、前述した区画部20aの集合体を形成するようにした方が、生産性の観点からは好ましい。
本実施の形態によれば、管状の区画部20aを隙間なく並べたコリメータ20(格子構造のコリメータ20)を容易に製造することができる。また、区画部20aの接合数や成形型22などの形状を変更するだけで種々のコリメータを容易に製造することができる。そのため、格子構造のコリメータであっても、その製造コストの低減を図ることができる。また、隣接する区画部20aにX線が漏れることがないのでクロストークの低減を図ることができるコリメータ20を製造することができる。
図6は、第3の実施形態に係るコリメータの製造方法を例示するための模式工程図である。
図6(a)は、X線の遮蔽特性に優れた材料から形成された平板状部材31を例示するための模式斜視図である。
X線の遮蔽特性に優れた材料としては、例えば、W(タングステン)、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)、Pb(鉛)または、少なくともこれらの重金属の1つを含む合金などからなるものとすることができる。ただし、これらに限定されるわけではなくX線の遮蔽特性に優れた材料を適宜選択することができる。
まず、図6(b)に示すように、平板状部材31の主面に所定のピッチ寸法で突起部31aを設ける。
突起部31aの形成方法としては、例えば、エッチング法などの化学的除去方法、切削などの物理的除去方法、プレス加工法などの塑性加工法などを例示することができる。ただし、これらに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
次に、図6(c)に示すように、突起部31aが設けられた平板状部材31を積層するように接合することで、区画部30aの集合体であるコリメータ30を形成する。この場合、端部に設けられた平板状部材31の突起部31aに平板材31bを接合するようにしている。
平板状部材31や平板材31bの接合方法としては、例えば、接着剤を用いた接着とすることができる。ただし、接合方法はこれに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
また、図6に例示をしたものは、隣接する突起部31aの側面同士の間の寸法と、突起部31aの底部と頂部との間の寸法が漸減または漸増するようになっている。
図7は、突起部が設けられた平板状部材を例示するための模式部分拡大図である。
なお、図7(a)は模式平面図、図7(b)は図7(a)におけるC−C断面を表すための模式断面図である。
図7(a)に示すように、平板状部材31には複数の突起部31aが設けられている。また、隣接する突起部31aの側面同士の間の寸法が漸減または漸増するようになっている。また、図7(b)に示すように、突起部31aの底部と頂部との間の寸法が漸減または漸増するようになっている。
そして、突起部31aが設けられた平板状部材31を積層するように接合した際に、X線を遮蔽する部分(突起部31a、平板状部材31の主面)が図示しないX線源の焦点方向を向くようになっている。すなわち、平板状部材31を積層するように接合した際に、X線を遮蔽する部分により画される空間が角錐台形状となるようになっている。この場合、角錐台の側面部となる部分(X線を遮蔽する部分)の角度は、シンチレータ4の区画寸法、区画数、図示しないX線源の焦点までの距離などに応じて適宜決定することができる。この様にすれば、図示しないX線源からの直接線を対応するシンチレータ4に効率よく入射させることができるようになる。
また、図6や図7において例示をしたものの場合には、突起部、および平板状部材の主面により画される部分が区画部30aとなる。
すなわち、本実施の形態に係るコリメータの製造方法は、平板状部材31の主面に所定のピッチ寸法で複数の突起部31aを形成する工程と、突起部31aが設けられた平板状部材31を積層するように接合することで、突起部31aと主面とにより区画部30aの形状を形成する工程と、を備えている。
本実施の形態によれば、寸法精度の高い格子構造のコリメータ30を容易に製造することができる。また、突起部の配設数や形状を変更するだけで種々のコリメータを容易に形成することができる。そのため、格子構造のコリメータであっても、その製造コストの低減を図ることができる。また、隣接する部分にX線が漏れることがないのでクロストークの低減を図ることができるコリメータ30を製造することができる。
図8は、第4の実施形態に係るコリメータの製造方法を例示するための模式工程図である。
まず、図8(a)に示すように平板状部材41の主面に所定のピッチ寸法で突起部41aを設ける。そして、突起部41aの頂部同士を接合することで、一対の平板状部材41を接合する。
なお、平板状部材41の材料、突起部41aの形成方法、接合方法は、図6において例示をしたものと同様とすることができるので、その説明は省略する。
次に、図8(b)に示すように、突起部41a同士の間に形成された空間に成形型42を挿入する。成形型42は、製造されるコリメータ40の区画部40aの形状を有するものとされている。そして、成形型42を挿入することで突起部41a同士の間が塑性変形されて、成形型42の形状、すなわち区画部40aの形状に成形される。
次に、図8(c)に示すように、成形型42を引き抜くようにして離型させる。
成形型42を離型させ必要に応じてバリ取りなどを行うことで、区画部40aの集合体を形成させる。
なお、区画部40aの集合体を構成する区画部40aの数は、塑性加工の条件などを考慮して適宜決定することができる。
その後必要に応じて、図8(d)に示すように、区画部40aの集合体を複数接合することでコリメータ40を形成する。
すなわち、本実施の形態に係るコリメータの製造方法は、平板状部材41の主面に所定のピッチ寸法で複数の突起部41aを形成する工程と、突起部41aの頂部同士を接合することで、一対の平板状部材41を接合する工程と、突起部同士の間に形成された空間に、区画部40aの形状を有する成形型42を挿入して成形型42の形状に倣わせるように塑性加工することで、平板状部材41を区画部40aの形状に成形する工程と、を備えている。
本実施の形態によれば、管状の区画部40aを隙間なく並べたコリメータ40(格子構造のコリメータ40)を容易に製造することができる。また、区画部40aの数や成形型42などの形状を変更するだけで種々のコリメータを容易に製造することができる。そのため、格子構造のコリメータであっても、その製造コストの低減を図ることができる。また、隣接する区画部40aにX線が漏れることがないのでクロストークの低減を図ることができるコリメータ40を製造することができる。
図9は、第5の実施形態に係るコリメータの製造方法を例示するための模式工程図である。
まず、図9(a)に示すように、四角錐台形状を有する柱状部51を形成する。柱状部51は、X線が透過することができる材料で形成されている。X線が透過することができる材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、エポキシ樹脂、カーボンファイバー樹脂などを例示することができる。ただし、これらの材料に限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
柱状部51の形成方法としては、例えば、射出成型法や切削加工法などを例示することができる。ただし、柱状部51の形成方法はこれらに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
次に、図9(b)に示すように、柱状部51の側面部に遮蔽部52を設けることで区画部50aを形成する。遮蔽部52はX線を遮蔽することができる材料で形成されている。X線を遮蔽することができる材料としては、例えば、W(タングステン)、Mo(モリブデン)、Ta(タンタル)、Pb(鉛)または、少なくともこれらの重金属の1つを含む合金などからなるものとすることができる。ただし、これらに限定されるわけではなくX線の遮蔽特性に優れた材料を適宜選択することができる。
遮蔽部52の形成方法としては、蒸着法、スパッタ法、めっき法などの成膜法を例示することができる。ただし、遮蔽部52の形成方法はこれらに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
次に、図9(c)に示すように、区画部50aを集合させることでコリメータ50を形成する。この場合、区画部50a同士を接合することで一体化させることもできる。区画部50a同士の接合方法は、例えば、接着剤を用いた接着などとすることができる。ただし、区画部50a同士の接合方法はこれに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
すなわち、本実施の形態に係るコリメータの製造方法は、X線を透過させる材料を用いて、角錐台形状を有する柱状部51を形成する工程と、X線を遮蔽する材料を用いて、柱状部51の側面部に遮蔽部52を設けることで区画部50aを形成する工程と、複数の区画部50aを集合させる工程と、を備えている。
本実施の形態によれば、柱状の区画部50aを隙間なく並べたコリメータ50(格子構造のコリメータ50)を容易に製造することができる。また、区画部50aの数や形状を変更するだけで種々のコリメータを容易に製造することができる。そのため、格子構造のコリメータであっても、その製造コストの低減を図ることができる。また、隣接する区画部50aにX線が漏れることがないのでクロストークの低減を図ることができるコリメータ50を製造することができる。
図10は、第6の実施形態に係るコリメータの製造方法を例示するための模式工程図である。
まず、図10(a)に示すように、X線を遮蔽することができる材料からなる主原料粉61と、後述する焼結時に粒同士を結合させるフラックス(溶剤)の役割を果たす副原料粉62とを所定の比率で配合することで原料粉を生成する。なお、X線を遮蔽することができる材料は前述したものと同様とすることができる。
次に、図10(b)に示すように、生成された原料粉を混合する。
次に、X線を遮蔽する材料を含む原料粉を用いて、格子構造のコリメータの形状を有する成形品を形成する。
次に、成形品を焼結させてコリメータを形成する。
すなわち、本実施の形態に係るコリメータの製造方法は、X線を遮蔽する材料を含む原料粉を用いて、格子構造のコリメータの形状を有する成形品を形成する工程と、成形品を焼結させる工程と、を備えている。
なお、図10に例示をしたものの場合には、コリメータ全体を焼結法により形成したが、一部を焼結法により形成させるようにすることもできる。例えば、区画部の一方向の側面部をX線を遮蔽することができる材料で形成し、この側面部と交差する側面部を前述した焼結法により形成させるようにすることもできる。
すなわち、X線を遮蔽する材料を用いて、区画部の一方向の側面部を形成する工程と、この側面部と交差する方向に設けられる側面部を焼結法により形成する工程と、を備えるようにすることもできる。
また、X線を遮蔽することができる材料からなる主原料粉61と、副原料粉である特定の波長の光によって重合、硬化する樹脂(光硬化樹脂)と、を所定の比率で配合することで原料粉を生成し、これを用いて前述したものと同様に成形品の形成などを行うようにすることもできる。この場合、特定の波長の光を照射して重合、硬化を行う光硬化法によりコリメータ全体や側面部などを形成するようにすればよい。
本実施の形態によれば、管状の区画部を隙間なく並べたコリメータ(格子構造のコリメータ)を容易に製造することができる。また、区画部の数や形状を変更するだけで種々のコリメータを容易に製造することができる。そのため、格子構造のコリメータであっても、その製造コストの低減を図ることができる。また、隣接する区画部にX線が漏れることがないのでクロストークの低減を図ることができるコリメータを製造することができる。
次に、本実施の形態に係るX線CT装置を例示する。
図11は、X線CT装置の概略構成を例示するための模式ブロック図である。
図11に示すように、X線CT装置100は、撮影手段100aと処理・表示手段100bとを備えている。
撮影手段100aは、被検体にX線を曝射し、被検体を透過したX線を検出して投影データ(または生データ)を取得する。撮影手段には、X線管球と2次元検出器部とが一体として被検体の周囲を回転する回転/回転(ROTATE/ROTATE)タイプ、リング状に複数の検出素子が併設され、X線管球のみが被検体の周囲を回転する固定/回転(STATIONARY/ROTATE)タイプ、電子ビームを偏向させることで電子的にX線源の位置をターゲット上で移動させるタイプ等様々なタイプがあるが、いずれのタイプでも本実施の形態に係るコリメータ、放射線検出器を適用させることができる。なお、ここでは、一例として、回転/回転タイプのX線CT装置を例にとって説明をする。
図11に示すように、撮影手段100aは、X線管球101、回転リング102、2次元検出器部103、データ収集回路(DAS)104、非接触データ伝送装置105、架台駆動部107、スリップリング108、コリメータ10が設けられた放射線検出器1を備えている。
X線源であるX線管球101は、X線を発生する真空管であり、回転リング102に支持されている。X線管球101には、X線の曝射に必要な電力(管電流、管電圧)が高電圧発生装置109からスリップリング108を介して供給される。X線管球101は、供給された高電圧により加速させた電子をターゲットに衝突させることで、有効視野領域FOV内にある被検体に向けてX線を曝射する。
なお、X線管球101と被検体との間には、X線管球101から曝射されるX線ビームの形状をコーン状(四角錐状)またはファンビーム状に整形する図示しないX線管球側コリメータが設けられている。
2次元検出器部103は、被検体を透過したX線を検出する検出器システムであり、X線管球101に対向するようにして回転リング102に支持されている。2次元検出器部103の外周側(被検体の反対側)には、放射線検出器1が取り付けられている。すなわち、2次元検出器部103の外周側には、コリメータ10が保持された保持手段6と、シンチレータ4や光電変換手段12などが設けられた基部7が取り付けられている。
X線管球101及び2次元検出器部103は、回転リング102に支持されている。この回転リング102は、架台駆動部107により駆動され、被検体の回りを回転する。
データ収集回路(DAS)104は、DASチップが配列された複数のデータ収集素子列を有し、2次元検出器部103で検出されたデータ(以下、生データという)が入力される。そして、入力された生データを増幅処理、A/D変換処理等した後、データ伝送装置105を介して処理・表示手段100bに備えられた前処理装置106に伝送する。
架台駆動部107は、診断用開口内に挿入された被検体の体軸方向に平行な中心軸のまわりに、X線管球101と2次元検出器部103とを一体的に回転させる等の駆動とその制御を行う。
次に、処理・表示手段100bについて例示をする。処理・表示手段100bは、前処理装置106、高電圧発生装置109、ホストコントローラ110、記憶装置111、再構成装置114、入力装置115、表示装置116、画像処理部118、ネットワーク通信装置119、データ/制御バス300を備えている。
前処理装置106は、データ伝送装置105を介して、データ収集回路(DAS)104から生データを受け取り、感度補正やX線強度補正を実行する。なお、前処理装置106によって前処理が施された生データは、「投影データ」と呼ばれる。
高電圧発生装置109は、スリップリング108を介して、X線の曝射に必要な電力をX線管球101に供給する。高電圧発生装置109は、高電圧変圧器、フィラメント加熱変換器、整流器、高電圧切替器等を備えている。
ホストコントローラ110は、撮影処理、データ処理、画像処理等の各種処理に関する統括的な制御を行う。
記憶装置111は、収集した生データ、投影データ、CT画像データ等の画像データを記憶する。
再構成装置114は、所定の再構成パラメータ(再構成領域サイズ、再構成マトリクスサイズ、関心部位を抽出するための閾値等)に基づいて、投影データを再構成処理することで所定のスライス分の再構成画像データを作成する。一般に、再構成処理には、コーンビーム再構成(Feldkamp法、ASSR法など)とファンビーム再構成とがあるが、いずれの方法でも実行することができる。
入力装置115には、キーボードや各種スイッチ、マウス等が設けられており、オペレータによりスライス厚やスライス数等の各種スキャン条件が入力できるようになっている。
画像処理部118は、再構成装置114により作成された再構成画像データに対して、ウィンドウ変換、RGB処理等の表示のための画像処理を行い、表示装置116に出力する。また、画像処理部118は、オペレータからの指令に基づき、任意断面の断層像、任意方向からの投影像、3次元表面画像等のいわゆる疑似3次元画像の作成を行い、表示装置116に出力する。出力された画像データは、表示装置116においてX線CT画像として表示される。
ネットワーク通信装置119は、ネットワークを介して、他の装置やRIS(Ragiology Information System)等のネットワークシステムと種々のデータの送受信を行う。
データ/制御バス300は、各装置間を接続し、各種データ、制御信号、アドレス情報等を送受信するための信号線である。
次に、本実施の形態に係るX線CT装置100の作用について例示をする。
診断用開口内に挿入された被検体を撮影して、所望の画像を得るにあたり、まず、入力装置115からスライス厚やスライス数等の各種スキャン条件が入力される。
X線CT装置100の運転開始とともに回転リング102が回転を開始し、同時にX線管球101より被検体に向けてX線が曝射される。
被検体を透過したX線は、被検体を挟んでX線管球101と対向するように設けられた2次元検出器部103の放射線検出器1に到達する。
放射線検出器1には、コリメータ10が設けられており、X線管球101の焦点方向以外から入射してくる散乱X線が除去される。そのため、放射線検出器1の光電変換手段12(光電変換素子12a)には、X線管球101の焦点方向からのX線に基づく光が入射されることになる。この場合、コリメータ10に設けられた各区画部10aの側面部がX線源(X線管球101)の焦点方向を向くようになっている。そのため、X線源(X線管球101)からの直接線を対応するシンチレータ4に効率よく入射させることができる。
光電変換手段12(光電変換素子12a)に受光された光は、その強度に比例した電気信号に変換されてデータ収集回路(DAS)104に出力される。データ収集回路(DAS)104に入力された電気信号(生データ)は、増幅処理、A/D変換処理等が行われた後、前処理装置106に伝送される。前処理装置106では、伝送された生データの感度補正やX線強度補正が行われ投影データが作成される。再構成装置114では、所定の再構成パラメータに基づいて、投影データから所定のスライス分の再構成画像データが作成される。画像処理部118では、再構成画像データのウィンドウ変換、RGB処理等の表示のための画像処理が行われ表示装置116に出力される。これにより、被検体の断層像(スライス画像)が得られる。また、画像処理部118では、オペレータからの指令に基づき、任意断面の断層像、任意方向からの投影像、3次元表面画像等のいわゆる疑似3次元画像の作成も行われる。なお、生データ、投影データ、画像データ等は、記憶装置111に格納される。
本実施の形態によれば、コリメータ10に設けられた各区画部10aの側面部がX線源(X線管球101)の焦点方向を向くようになっている。そのため、X線源(X線管球101)からの直接線を対応するシンチレータ4に効率よく入射させることができる。また、隣接する区画部10aにX線が漏れることがないのでクロストークの低減を図ることができる。その結果、X線CT画像の画質を向上させることができる。
また、格子構造のコリメータであってもその製造コストの低減を図ることができる。そのため、X線CT装置100の生産性の向上や価格の低減をも図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、コリメータ10、コリメータ20、コリメータ30、コリメータ40、コリメータ50、放射線検出器1、X線CT装置100が備える各要素の形状、寸法、材料、配置、数などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 放射線検出器、2 検出部、3 接着層、4 シンチレータ、6 保持手段、7 基部、10 コリメータ、10a 区画部、12 光電変換手段、12a 光電変換素子、17 光反射部、18 回路基板、20 コリメータ、20a 区画部、30 コリメータ、30a 区画部、31 平板状部材、31a 突起部、31b 平板材、40 コリメータ、40a 区画部、41 平板状部材、41a 突起部、42 成形型、50 コリメータ、50a 区画部、51 柱状部、52 遮蔽部、61 主原料粉、62 副原料粉、100 X線CT装置、100a 撮影手段、100b 処理・表示手段、101 X線管球、103 2次元検出器部

Claims (3)

  1. 均等に区画されたシンチレータに対向して設けられるコリメータであって、
    角錐台形状を有する複数の区画部を備え、
    前記画部の複数の側面部は、前記複数の側面部のそれぞれを含むそれぞれの平面内に放射線源の焦点が存在するように設けられ、
    前記複数の区画部は、互いに隙間なく並べられて空間を充填しており、前記複数の区画部の放射線が入射する側とは反対側の端面は、平面内に設けられ、
    前記角錐台形状の高さ方向に対して略直交する方向における前記区画部の断面形状は、四角形であり、前記複数の区画部の放射線が入射する側とは反対側の端面の形状および寸法は、前記均等に区画されたシンチレータの区画の形状および寸法に対応しており、
    前記互いに隙間なく並べられた前記複数の区画部の側面部からなる面は、前記放射線源の焦点の方向に向くように円弧形状を呈した一対の保持手段により保持され、かつ前記保持手段の円弧形状と交差する方向において、前記複数の側面部のそれぞれの傾き角度は、前記それぞれの平面内に前記放射線源の焦点が存在するように設定されていること、を特徴とするコリメータ。
  2. 放射線源の焦点の方向に向くように円弧形状を呈した一対の保持手段と、
    前記一対の保持手段の間に保持された請求項1記載のコリメータと、
    前記コリメータと対向して設けられ放射線を受けて蛍光を発するシンチレータと、
    前記蛍光を受けて電気信号に変換する光電変換素子を有する光電変換手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線検出器。
  3. 前記放射線としてのX線を放出するX線源と、
    前記X線源から放出されたX線を検出する請求項2記載の放射線検出器と、
    前記X線源と前記放射線検出器とを支持し、被検体の周りを回転する回転リングと、
    前記放射線検出器により検出されたX線の強度に基づいて前記被検体の断層像を画像再構成する再構成装置と、
    を備えたことを特徴とするX線CT装置。
JP2009072905A 2009-03-24 2009-03-24 コリメータ、放射線検出器、及びx線ct装置 Expired - Fee Related JP5405866B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009072905A JP5405866B2 (ja) 2009-03-24 2009-03-24 コリメータ、放射線検出器、及びx線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009072905A JP5405866B2 (ja) 2009-03-24 2009-03-24 コリメータ、放射線検出器、及びx線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010223836A JP2010223836A (ja) 2010-10-07
JP5405866B2 true JP5405866B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=43041171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009072905A Expired - Fee Related JP5405866B2 (ja) 2009-03-24 2009-03-24 コリメータ、放射線検出器、及びx線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5405866B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11841470B2 (en) 2019-01-08 2023-12-12 The Research Foundation For The State University Of New York Prismatoid light guide

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102686162A (zh) 2011-01-07 2012-09-19 株式会社东芝 准直仪及x射线计算机断层摄影装置
JP5809499B2 (ja) * 2011-09-16 2015-11-11 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 2次元コリメータモジュール、放射線検出器、x線ct装置、2次元コリメータモジュールの組立て方法、および2次元コリメータ装置の製造方法。
JP5972606B2 (ja) * 2012-03-02 2016-08-17 東芝メディカルシステムズ株式会社 コリメータ、x線検出器ユニット及びx線コンピュータ断層撮影装置
JP6253512B2 (ja) 2014-05-26 2017-12-27 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 放射線検出装置及び放射線断層撮影装置
CN106896121B (zh) * 2015-12-18 2019-07-05 清华大学 检测系统和方法
DE102018107969B3 (de) * 2018-04-04 2019-06-19 Leonhardt e. K. Verfahren zum Herstellen eines Strahlleitrasters

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5245384A (en) * 1975-09-27 1977-04-09 Fujitetsuku:Kk Process for production of tube bundle
JPS5245385A (en) * 1975-09-27 1977-04-09 Fujitetsuku:Kk Process for production of tube bundle
JPS6017380A (ja) * 1983-07-08 1985-01-29 Hitachi Cable Ltd 断層コリメ−タ及びその製造方法
JPH09257996A (ja) * 1996-03-22 1997-10-03 Toshiba Corp コリメータの製造方法
DE19947537A1 (de) * 1999-10-02 2001-04-05 Philips Corp Intellectual Pty Gitter zur Absorption von Röntgenstrahlung
JP2001153960A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Shimadzu Corp 2次元アレイ型放射線検出器
JP2003149348A (ja) * 2001-11-16 2003-05-21 Rigaku Corp X線装置用スリット及びx線装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11841470B2 (en) 2019-01-08 2023-12-12 The Research Foundation For The State University Of New York Prismatoid light guide

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010223836A (ja) 2010-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5443736B2 (ja) 放射線検出器、及びx線ct装置
JP5405866B2 (ja) コリメータ、放射線検出器、及びx線ct装置
NL1025568C2 (nl) CT-detector met een gesegmenteerd optisch koppelstuk en een werkwijze voor het vervaardigen daarvan.
US20130235972A1 (en) Method for manufacturing collimator, collimator and x-ray ct apparatus
US8976935B2 (en) Collimator grid and an associated method of fabrication
JP2012081264A (ja) 容積測定計算機式断層写真法撮像用のタイル構成可能な多面検出器
US20090323899A1 (en) Grid for selective absorption of electromagnetic radiation and method for its manufacture
US10408947B2 (en) Direct attached tungsten 3-D printed collimator to scintillator array
US20040136493A1 (en) Xray detector having tiled photosensitive modules and Xray system
US9257205B2 (en) Radiation detector module, radiation detector and radiation imaging apparatus
JP2010223837A (ja) 放射線検出器、x線ct装置、及び放射線検出器の製造方法
NL1026195C2 (nl) Collimatorsamenstel voor computertomografiesysteem.
US8003950B2 (en) Radiation detector, X-ray CT apparatus, and method for manufacturing radiation detector
JP2024026391A (ja) 均一なイメージングのための集束型シンチレータ構造のx線検出器
JP2008224624A (ja) シンチレータ、放射線検出器、x線ct装置、および放射線検出器の製造方法
US9066675B2 (en) Collimator, manufacturing method of collimator, and X-ray CT device
JP2015049126A (ja) 検出器モジュール製造方法、検出器モジュール及び医用画像診断装置
JP5361486B2 (ja) 放射線検出器及びx線ct装置
JP2008272018A (ja) コリメータ、放射線検出システム、x線ct装置、およびコリメータの製造方法
JP2002528730A (ja) シンチレータ層による検出器を製造する方法
JP2015049123A (ja) 検出器モジュール製造方法、検出器モジュール及び医用画像診断装置
US11249034B2 (en) X-ray Talbot capturing apparatus
JP2016137097A (ja) 放射線検出器及び放射線断層撮影装置
US20220146695A1 (en) Radiation detector
JP2015049124A (ja) 検出器モジュール製造方法、検出器モジュール及び医用画像診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130903

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130917

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131031

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees