JP5404725B2 - 光発電装置、光発電装置アレイ、および光発電装置の製造方法 - Google Patents

光発電装置、光発電装置アレイ、および光発電装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、面形状の異なる複数の光発電素子を備える光発電装置、複数の光発電装置を連結した光発電装置アレイ、および光発電装置の製造方法に関する。
自然エネルギー(太陽光)を利用した発電(太陽光発電)への期待が高まるに伴い、太陽電池の技術開発が促進され、種々の形態の太陽電池が提案されている。また、開発課題として、省資源の観点からは、準備されたウエハーからの太陽電池の収率(原材料としてのウエハーの面積に対して、太陽電池セルの受光面をどの程度確保できるかの割合)の向上、太陽電池セルを設置した設置面での単位面積当たり発電効率の向上の観点からは、太陽電池セルの受光面の充填率(太陽電池を敷き詰めたときの設置面積に対する受光面の比率。敷き詰め率)の向上が大きな課題とされている。
収率、充填率に関連する従来の太陽電池セル、太陽電池モジュールについて、従来例1ないし従来例3を参照して説明する。
図16Aは、従来例1に係る太陽電池セル101を円形CCLから切り出す状態を説明する説明図である。
太陽電池セル101は、直径L1が200mm(半径r=100mm)の単結晶インゴット(円形ウエハー)から、対向する辺間の長さL2が156mmの疑似正方形として形成されている。
太陽電池セル101は、太陽電池セル101と円形CCLとの間に存在する廃棄領域SCが、円形CCLから切り取られ、除去されることによって形成される。つまり、太陽電池セル101は、単結晶インゴットから疑似正方形の角柱を作成し、角柱をスライス加工することによって形成される。
廃棄領域SCの面積Ssは、図16Aにおいて2点鎖線で示した扇形(三角形および廃棄領域SC)の面積Sfから三角形の面積Sdを引いて求められる。ここで、廃棄領域SCの中心角は、2×arccos(78/100)=1.35rad(ラジアン)である。したがって、面積Ssは、Sf−Sd=(r2)×(1.35/2)−(1/2)×(r2)×sin(1.35rad)=0.188r2となる。
円形CCLの面積Scは、πr2であるから、面積Scに対する廃棄領域SCの面積Sc4個の割合は、(0.188r2)×4/πr2=0.239(23.9%)となる。
つまり、円形CCLから切り出した太陽電池セル101は、円形CCLの面積Scに対して100−23.9=76.1(%)が利用されるに過ぎない。換言すれば、太陽電池セル101の円形CCLからの収率は、76.1%となり、概略で4分の1が廃棄されることになる。
図16Bは、図16Aに示した太陽電池セル101を並べて配置した太陽電池モジュール102の平面的な概略構成を示す模式平面図である。
太陽電池モジュール102は、太陽電池セル101が敷き詰められて形成されている。しかしながら、太陽電池セル101は、一見すると隙間の無い状態で配置されているが、4隅がカットされた疑似正方形となっていることから、太陽電池セル101相互の間に敷き詰め空間102sが生じている。
したがって、太陽電池モジュール102は、設置面に対して敷き詰め空間102sに相当する面積が充填率を低下させていることから、設置面での単位面積当たりの発電量を低下させ、結果として発電効率が減少することになる。
なお、太陽電池セル101を円形CCLから切り出すときに完全な正方形とすれば、太陽電池モジュール102での敷き詰め空間102sは発生しない。しかし、円形CCLの面積に対する廃棄領域SCの面積が更に大きくなり、結果として太陽電池セル101の収率が更に低下する。
図17Aは、従来例2に係る太陽電池セル103(太陽電池セル103f、太陽電池セル103s、太陽電池セル103t)を円形から分割した状態を説明する説明図である。
太陽電池セル103は、直径に対応する線上で円形のウエハーを3分割して形成された太陽電池セル103f、太陽電池セル103s、太陽電池セル103tで構成されている。太陽電池セル103fは、半径と同じ長さとされた長さL3の幅を有する擬似長方形であり、太陽電池セル103s、太陽電池セル103tは、それぞれ半径の半分とされた長さL4の幅を有する弓形セルである。
直径に対応する線上で3分割した太陽電池セル103f、太陽電池セル103s、太陽電池セル103tを利用することから、円形ウエハーでの廃棄領域は、解消されている。しかしながら、セルの一部に円弧を有することから、図17B、図17Cで示す通りの課題が生じる。
図17Bは、図17Aに示した太陽電池セル103fを並べて配置した太陽電池モジュール104の平面的な概略構成を示す模式平面図である。
太陽電池モジュール104は、太陽電池セル103fが敷き詰められて形成されている。しかしながら、擬似長方形とされた太陽電池セル103fは、平行な2辺に加えて円形ウエハーの円弧部分を他の2辺として含んでいることから、なるべく隙間が生じないように敷き詰めたときに、行毎(あるいは列毎)に太陽電池セル103fが半分(半径の半分)ずらして配置される。
したがって、例えば太陽電池セル103fを3行配置したとき、中央の配列の両端に敷き詰め空間104sを生じる。敷き詰め空間104sは、例えば異なる行間で配置状態がずらされることによって生じ、太陽電池セル103fの配置個数が他の行の配置個数に対して1個分異なる状態となる。つまり、1個の太陽電池セル103fに相当する面積が不使用領域となり、配置面に対して太陽電池セル103fの面積に相当する敷き詰め空間104sの面積が充填率を低下させることから、設置面での単位面積当たりの発電量を低下させ、結果として発電効率を下げている。
図17Cは、図17Aに示した太陽電池セル103s、太陽電池セル103tを並べて配置した太陽電池モジュール105の平面的な概略構成を示す模式平面図である。
太陽電池セル103fに対して、太陽電池セル103s、太陽電池セル103tは、全く異なる形状とされていることから、太陽電池セル103fとの組み合わせは回避される。つまり、太陽電池モジュール105は、太陽電池セル103sおよび太陽電池セル103tが敷き詰められて形成されている。
しかしながら、太陽電池セル103s、太陽電池セル103tは、弓型セル(円形の一部が円弧状に切り取られたセル)として形成されることから、対向して配置されたときに楕円形に近い形状となる。なるべく隙間が生じないようにこの楕円形に近い形状を敷き詰めたときに、太陽電池モジュール104の場合と同様、行毎(あるいは列毎)に太陽電池セル103f、太陽電池セル103tが半分(半径の半分の更に半分)ずらして配置される。
したがって、配列の両端に敷き詰め空間105sを生じる。つまり、太陽電池モジュール104と同様の課題が生じる。また、円弧状を含む太陽電池セル103s、太陽電池セル103tは、円弧に起因する隙間を相互の間に有する。
上述したとおり、太陽電池セル103fに対して太陽電池セル103s、太陽電池セル103tを組み合わせることは困難である。他方、太陽電池セル103sと太陽電池セル103tとの組み合わせによる太陽電池モジュール105は、太陽電池モジュール104に対して同数を形成しないと太陽電池セル103s、太陽電池セル103tが無駄になり、生産上の制約が生じる。
例えば太陽電池モジュール104を所定量生産すれば、太陽電池モジュール105の需要の多寡によらず、太陽電池モジュール105の材料である太陽電池セル103s、太陽電池セル103tもまた所定量発生してしまうことになる。もし太陽電池モジュール105の需要が低ければ、太陽電池セル103s、太陽電池セル103tは余ることになり、無駄となってしまうのである。
また、太陽電池セル103fが配置された太陽電池モジュール104と、太陽電池セル103s、太陽電池セル103tが配置された太陽電池モジュール105は、互いに電気仕様が異なることから、出力特性の整合性を確保することが困難である。
例えば、太陽電池モジュール104と太陽電池モジュール105とを直列接続すると、出力電流が異なるモジュール同士を直列接続することになるため、高効率な発電ができなくなってしまう。したがって、複数のモジュールを用いて太陽光発電システムを構成する際に、両モジュールを区別なく自由に混在させることはできず、それぞれの電気仕様やモジュールサイズを考慮した用途をとらざるを得ないため、両モジュールの需要バランスがとれるとは限らない。需要バランスがとれなければ太陽電池セルが余ってしまい、無駄となる、という生産上の制約が発生してしまうのである。
図18Aは、従来例3に係る太陽電池セル106(太陽電池セル106c、太陽電池セル106f、太陽電池セル106s)を円形から分割した状態を説明する説明図である。
太陽電池セル106は、円形のウエハーから円周に内接する正方形として分割された太陽電池セル106cと、正方形と円形との間の領域で形成された弓型セル(2個の太陽電池セル106f、2個の太陽電池セル106s)とで構成されている。
正方形の太陽電池セル106c、弓型セルの太陽電池セル106f、太陽電池セル106sを利用することから、円形ウエハーでの廃棄領域は、解消されている。
図18Bは、図18Aに示した太陽電池セル106sを並べて配置した太陽電池モジュール107の平面的な概略構成を示す模式平面図である。
太陽電池モジュール107は、太陽電池セル106sが敷き詰められて形成されている。しかしながら、太陽電池セル106sは、弓型セルとされていることから、円弧部分によって敷き詰め空間107sが生じ、従来例2(太陽電池モジュール105)と同様の課題が生じる。
なお、従来例1に対応する技術は、例えば特許文献1に、従来例2に対応する技術は、例えば特許文献2に、従来例3に対応する技術は、例えば特許文献3に、それぞれ開示されている。
特開2011−77362号公報 再公表特許WO2003/073516号公報 特開2006−73985号公報
上述したとおり、従来の太陽電池(セル、モジュール)は、太陽電池セルを形成するときに円形からの収率を向上させると、複数の太陽電池セルを配置して形成する太陽電池モジュールでの太陽電池セルの充填率が低下し、また、太陽電池セルの充填率を向上させると太陽電池セルの収率が低下するなど、高い収率と高い充填率とを十分に両立させることができなかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、円形ウエハーから三角形の第1光発電素子および四角形以上の多角形(例えば、台形、五角形、六角形)の第2光発電素子を切り出すことによって、原材料としての円形ウエハー(円形)に対する収率が高く、また、形成した光発電装置の設置面積に対する充填率が高い光発電装置を提供する。
また、本発明は、本発明に係る光発電装置を複数連結することによって、敷き詰め度が高く、収率の良い大容量の光発電が可能となる光発電装置アレイを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、正八角形のウエハーを分割して光発電装置を形成することによって、円形に対する収率と敷き詰め率の高い光発電装置を高精度にかつ容易に製造することができる光発電装置の製造方法を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、円形のウエハーを分割して光発電装置を形成することによって、収率を改善し、敷き詰め率の高い光発電装置を高精度にかつ容易に製造することができる光発電装置の製造方法を提供することを他の目的とする。
本発明に係る光発電装置は、面形状が三角形の第1光発電素子と、面形状が四角形以上の多角形の第2光発電素子とからなり前記第1光発電素子および前記第2光発電素子は、同一個数が互いに組み合わされるか、または一方の個数が他方の個数の整数倍となるように互いに組み合わされることにより、矩形とされており、前記第1光発電素子および前記第2光発電素子は、仮想的に組み合わせることによって正八角形、または正八角形を同一形状に等分割した図形が得られることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置は、面形状が三角形の第1光発電素子と面形状が四角形以上の多角形の第2光発電素子を組み合わせていることから、異なる面形状を有する第1光発電素子および第2光発電素子の間で隙間が生じない配置とすることができるので、面形状の異なる第1光発電素子および第2光発電素子を敷き詰めて、設置面での受光面の充填率(敷き詰め率)を大きくすることができ、また、円形に対する収率を向上させることができる。
本発明に係る光発電装置では、前記第1光発電素子および前記第2光発電素子は、同一個数が互いに組み合わされるか、または一方の個数が他方の個数の整数倍となるように互いに組み合わされることにより、矩形とされていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置は、異なる面形状の第1光発電素子および第2光発電素子を組み合わせて矩形を構成することから、第1光発電素子および第2光発電素子を隙間無く敷き詰めて必要な受光面の面積に対する敷き詰め率を向上させることができる。
本発明に係る光発電装置では、前記第1光発電素子と前記第2光発電素子とは、互いに同数ずつ、または一方の個数が他方の個数の整数倍となるように、並列に接続されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置は、第1光発電素子および第2光発電素子を同数ずつ、または一方の個数が他方の個数の整数倍となるように、並列に接続することから、異なる形状(受光面)の第1光発電素子および第2光発電素子を組み合わせたときでも、それぞれの受光面積を加えた値に応じた発電量が得られる。
本発明に係る光発電装置では、前記三角形は、少なくとも一つの内角が(1/8)πラジアンであり、前記多角形は、少なくとも一つの内角が(3/8)πラジアンまたは(3/4)πラジアンであって、前記第1光発電素子の(1/8)πラジアンの内角と前記第2光発電素子の(3/8)πラジアンまたは(3/4)πラジアンの内角とは、隣接して配置されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置は、第1光発電素子の(1/8)πラジアンの内角と第2光発電素子の(3/8)πラジアン(または(3/4)πラジアン)の内角とを隣接して配置することから、(1/2)πラジアン(πラジアン)を構成することができるので、第1光発電素子および第2光発電素子を組み合わせて高精度の矩形を構成することができる。
本発明に係る光発電装置では、前記三角形は、2等辺三角形であり、前記多角形は、台形であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置は、2等辺三角形および台形の組み合わせであることから、台形が例えば等脚台形であるときは、2個の第1光発電素子と2個の第2光発電素子とを組み合わせて高精度に矩形を構成でき、台形が例えば直角台形(脚と下底との間の内角が直角の台形)であるときは、1個(あるいは2個)の第1光発電素子と2個(あるいは4個)の第2光発電素子とを組み合わせて高精度に矩形を構成できるので、効果的な敷き詰めを行うことができる。
本発明に係る光発電装置では、前記三角形は、直角三角形であり、前記多角形は、一方の脚と下底との間の内角が直角とされた直角台形であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置は、直角三角形および一方の脚と下底(および上底)との間の内角が直角とされた直角台形の組み合わせとすることから、1個(あるいは2個、または4個)の第1光発電素子と1個(あるいは2個、または4個)の第2光発電素子とを組み合わせて矩形を構成できるので、多数の矩形を利用して汎用性のあるより効果的な敷き詰めを行うことができる。
本発明に係る光発電装置では、前記三角形は、前記直角三角形および前記直角三角形の鏡映対称である対称三角形を含み、前記多角形は、前記直角台形および前記直角台形の鏡映対称である対称台形を含むことを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置は、直角三角形、直角三角形の鏡映対称である対称三角形、直角台形、および直角台形の鏡映対称である対称台形の組み合わせとなることから、直角三角形および直角台形による矩形と、対称三角形および対称台形による矩形とによって形成されるので、第1光発電素子および第2光発電素子の配置の対称性を向上させて発電特性のばらつきを改善することができる。
本発明に係る光発電装置では、第1光発電素子および第2光発電素子は、裏面電極型とされて配線基板に接続されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置は、第1光発電素子および第2光発電素子の裏面電極を配線基板に接続することから、面形状をそのまま受光面として高い発電効率と容易な取扱いを実現することができる。
本発明に係る光発電装置アレイは、複数の光発電装置が並べられて接続された光発電装置アレイであって、前記光発電装置は、本発明に係る光発電装置であることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置アレイは、矩形状とされた光発電装置を複数並べて接続することから、敷き詰め度が高く、収率の良い大容量の光発電を容易に実現することが可能となる。
本発明に係る光発電装置の製造方法は、前記第1光発電素子および前記第2光発電素子は、円形に内接する前記正八角形と前記円形との間の廃棄領域を予め除去して形成した前記正八角形のウエハーを分割して形成されることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置の製造方法は、円形の円周と内接する正八角形との間の廃棄領域を予め除去して形成した正八角形のウエハーを分割して第1光発電素子および第2光発電素子を形成することから、ウエハー毎に廃棄領域を除去する必要が無く、また、頂点で画定される分割線によって切断箇所が明確にされるので、円形に対する収率と敷き詰め率の高い光発電装置を高精度にかつ容易に製造することができる。
本発明に係る光発電装置の製造方法は、前記第1光発電素子および前記第2光発電素子は、円形に内接する前記正八角形に基づいて前記円形のウエハーを分割することによって形成されることを特徴とする。
したがって、本発明に係る光発電装置の製造方法は、円形の円周と内接する正八角形に基づいて円形のウエハーを分割して第1光発電素子および第2光発電素子を形成することから、円周と正八角形との間の廃棄領域の面積を抑制して収率を改善し、敷き詰め率の高い光発電装置を高精度にかつ容易に製造することができる。
本発明に係る光発電装置は、面形状が三角形の第1光発電素子と、面形状が四角形以上の多角形の第2光発電素子とを備える。
したがって、本発明に係る光発電装置は、面形状の異なる第1光発電素子および第2光発電素子を敷き詰めて、設置面での受光面の充填率(敷き詰め率)を大きくすることができ、また、円形に対する収率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明に係る光発電装置アレイは、本発明に係る複数の光発電装置が並べられて接続されている。
したがって、本発明に係る光発電装置アレイは、矩形状とされた本発明に係る光発電装置を複数並べて接続することから、敷き詰め度が高く、収率の良い大容量の光発電を容易に実現することが可能となるという効果を奏する。
本発明に係る光発電装置の製造方法は、三角形の第1光発電素子と、四角形以上の多角形の第2光発電素子とを、円形に内接する正八角形と円形との間の廃棄領域を予め除去して形成した正八角形のウエハーを分割して形成する。
したがって、本発明に係る光発電装置の製造方法は、ウエハー毎に廃棄領域を除去する必要が無く、また、頂点で画定される分割線によって切断箇所が明確にされるので、円形に対する収率と敷き詰め率の高い光発電装置を高精度にかつ容易に製造することができるという効果を奏する。
本発明に係る光発電装置の製造方法は、三角形の第1光発電素子と、四角形以上の多角形の第2光発電素子とを、円形に内接する正八角形に基づいて円形のウエハーを分割することによって形成する。
したがって、本発明に係る光発電装置の製造方法は、円周と正八角形との間の廃棄領域の面積を抑制して収率を改善し、敷き詰め率の高い光発電装置を高精度にかつ容易に製造することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る光発電装置の平面的な概略構成を示す模式平面図である。 図1Aに示した光発電装置を構成する第1光発電素子および第2光発電素子の接続形態の基本構成を示す基本構成図である。 図1Aに示した光発電装置を構成する第1光発電素子および第2光発電素子を円形から分割線で分割する状態を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る光発電装置アレイの平面的な概略構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態3に係る光発電装置の平面的な概略構成を示す模式平面図である。 図4に示した光発電装置を構成する第1光発電素子および第2光発電素子を円形から分割線で分割する状態を説明する説明図である。 本発明の実施の形態4に係る光発電装置の平面的な概略構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態4に係る光発電装置の平面的な概略構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態4に係る光発電装置の平面的な概略構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態4に係る光発電装置の平面的な概略構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態5に係る光発電装置を形成する第1光発電素子および第2光発電素子が円形から分割線で分割される状態を説明する説明図である。 図7に示した分割によって得られる第1光発電素子および第2光発電素子を組み合わせて形成した光発電装置の平面的な概略構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態5に係る光発電装置を形成する第1光発電素子および第2光発電素子が円形から分割線で分割される状態を説明する説明図である。 図9に示した分割によって得られる第1光発電素子および第2光発電素子を組み合わせて形成した光発電装置の平面的な概略構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態5に係る光発電装置を形成する第1光発電素子および第2光発電素子が円形から分割線で分割される状態を説明する説明図である。 図11に示した分割によって得られる第1光発電素子および第2光発電素子を組み合わせて形成した光発電装置の平面的な概略構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態5に係る光発電装置を形成する第1光発電素子および第2光発電素子が円形から分割線で分割される状態を説明する説明図である。 図13に示した分割によって得られる第1光発電素子および第2光発電素子を組み合わせて形成した光発電装置の平面的な概略構成を示す模式平面図である。 実施の形態1ないし実施の形態5に係る三角形と多角形との組み合わせの内容を一覧表にした図表である。 従来例1に係る太陽電池セルを円形から切り出す状態を説明する説明図である。 図16Aに示した太陽電池セルを並べて配置した太陽電池モジュールの平面的な概略構成を示す模式平面図である。 従来例2に係る太陽電池セルを円形から分割した状態を説明する説明図である。 図17Aに示した太陽電池セルを並べて配置した太陽電池モジュールの平面的な概略構成を示す模式平面図である。 図17Aに示した太陽電池セルを並べて配置した太陽電池モジュールの平面的な概略構成を示す模式平面図である。 従来例3に係る太陽電池セルを円形から分割した状態を説明する説明図である。 図18Aに示した太陽電池セルを並べて配置した太陽電池モジュールの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
図1Aないし図2を参照して、本実施の形態に係る光発電装置1a、光発電装置1aの製造方法、および光発電装置1aの製造に適用されるウエハーについて説明する。
図1Aは、本発明の実施の形態1に係る光発電装置1aの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
本実施の形態に係る光発電装置1aは、面形状が三角形(本実施の形態では、2等辺三角形11、2等辺三角形12)の第1光発電素子10と、面形状が台形(本実施の形態では、等脚台形21、等脚台形22)の第2光発電素子20とを備える。なお、本実施の形態に係る台形(等脚台形)は、四角形以上の多角形の一種類である。
したがって、光発電装置1aは、面形状が三角形(2等辺三角形11、2等辺三角形12)の第1光発電素子10と面形状が四角形以上の多角形としての台形(等脚台形21、等脚台形22)の第2光発電素子20を組み合わせていることから、異なる面形状を有する第1光発電素子10および第2光発電素子20の間で隙間が殆ど生じない配置とすることができる。例えば、第1光発電素子10と第2光発電素子20が電気的に接触しない程度の最小限の隙間として配置することが可能であり、無駄な隙間が発生しない。このため、面形状の異なる第1光発電素子10および第2光発電素子20を敷き詰めて、設置面での受光面の充填率(敷き詰め率)を大きくすることができ、また、円形に対する収率を向上させることができる。なお、収率の向上については、図2で詳細を説明する。
また、光発電装置1aは、矩形とされてあり、第1光発電素子10は、三角形として2等辺三角形11、2等辺三角形12の2個を含み、第2光発電素子20は、台形として等脚台形21、等脚台形22の2個を含む。つまり、光発電装置1aでは、第1光発電素子10および第2光発電素子20は、同一個数が互いに組み合わされて矩形とされている。
したがって、光発電装置1aは、異なる面形状の第1光発電素子10(三角形)および第2光発電素子20(台形)を組み合わせて矩形を構成することから、第1光発電素子10および第2光発電素子20をほぼ隙間無く敷き詰めて必要な受光面の面積に対する敷き詰め率を向上させることができる。光発電素子同士の隙間(第1光発電素子10相互間、第2光発電素子20相互間、第1光発電素子10と第2光発電素子20との間)は、例えば互いに電気的接触が発生しない最小限の隙間とすることができ、光発電素子の形状に依存した不要の隙間を発生させることがない。
上述したとおり、光発電装置1aにおいて、三角形は、2等辺三角形(具体的には、2等辺三角形11、2等辺三角形12)であり、四角形以上の多角形としての台形は、等脚台形(具体的には、等脚台形21、等脚台形22)である。
したがって、光発電装置1aは、2等辺三角形(2等辺三角形11、2等辺三角形12)および等脚台形(等脚台形21、等脚台形22)の組み合わせであることから、2個の第1光発電素子10(2等辺三角形11、2等辺三角形12)と2個の第2光発電素子20(等脚台形21、等脚台形22)とを組み合わせて高精度に矩形を構成できるので、効果的な敷き詰めを行うことができる。
なお、1個の第1光発電素子10(例えば2等辺三角形11)および1個の第2光発電素子20(例えば等脚台形21)を最小接続単位UN(図1B参照)とし、矩形全体で第1光発電素子10および第2光発電素子20の組(最小接続単位UN)を2組配置することから、最小接続単位UN(1個の第1光発電素子10および1個の第2光発電素子20)を、さらに直列あるいは並列に接続できるので、必要に応じた自由な接続形態とすることができる。
2等辺三角形11、2等辺三角形12は、2等辺であることから、底辺と両方の斜辺で規定されるそれぞれの内角θ1は等しく、2つの等しい内角θ1が存在している。等脚台形21、等脚台形22は、等脚であることから、下底と脚との間で規定されるそれぞれの内角θ2は等しく、2つの等しい内角θ2が存在している。したがって、三角形(2等辺三角形11、2等辺三角形12)、台形(等脚台形21、等脚台形22)とも対称形であるから、例えば、2等辺三角形11、2等辺三角形12の配置を固定した状態に対して等脚台形21、等脚台形22を入れ替えて配置することも可能である。
なお、内角θ1は、(1/8)πラジアンとされ、内角θ2は、(3/8)πラジアンとされており、内角θ1および内角θ2を加えると、(4/8)πラジアンとなり、直角を構成する。したがって、光発電装置1aは、外周形状が矩形となる。
つまり、本実施の形態において、三角形(2等辺三角形11、2等辺三角形12)は、少なくとも一つの内角θ1が(1/8)πラジアンであり、台形(等脚台形21、等脚台形22)は、少なくとも一つの内角θ2が(3/8)πラジアンであって、第1光発電素子10(2等辺三角形11、2等辺三角形12)の(1/8)πラジアンの内角θ1と第2光発電素子20(等脚台形21、等脚台形22)の(3/8)πラジアンの内角θ2とは、隣接して配置されている。
したがって、光発電装置1aは、第1光発電素子10(2等辺三角形11、2等辺三角形12)の(1/8)πラジアンの内角θ1と第2光発電素子20(等脚台形21、等脚台形22)の(3/8)πラジアンの内角θ2とを隣接して配置することから、(1/2)πラジアンを構成することができるので、第1光発電素子10(2等辺三角形)および第2光発電素子20(台形)を組み合わせて高精度の矩形を構成することができる。
なお、実際の素子形状としては、面形状をそのまま受光面とすることが好ましい。したがって、第1光発電素子10および第2光発電素子20は、光起電力を取り出す電極(不図示)を受光面とは反対側の裏面に形成し、電極(裏面電極)は、裏面に配置された配線基板(不図示)に接続される。つまり、光発電装置1aでは、第1光発電素子10および第2光発電素子20は、裏面電極型とされて配線基板(不図示)に接続されている。
したがって、光発電装置1aは、第1光発電素子10(2等辺三角形11、2等辺三角形12)および第2光発電素子20(等脚台形21、等脚台形22)の裏面電極を配線基板に接続することから、面形状をそのまま受光面として高い発電効率と容易な取扱いを実現することができる。
なお、裏面電極型とされた第1光発電素子10、第2光発電素子20は、それぞれ、受光面とは反対側の裏面に第1極性の第1電極と、第2極性の第2電極とを備える。また、第1電極、第2電極に対応させて適宜の配線パターンが配線基板に形成される。第1電極、第2電極の形状、および配線パターンの形状は、適宜設定することができるので、説明は省略する。
図1Bは、図1Aに示した光発電装置1aを構成する第1光発電素子10および第2光発電素子20の接続形態の基本構成を示す基本構成図である。なお、第1光発電素子10に対して第2光発電素子20の方が発電する電流が大きいことを示すために第1光発電素子10より第2光発電素子20の方を大きく記載している。
三角形の第1光発電素子10および台形の第2光発電素子20は、1対1で並列接続された並列回路を最小接続単位UNとして構成することが好ましい。つまり、図示したとおり、1個の第1光発電素子10に対して、1個の第2光発電素子20を並列接続して最小接続単位UNを構成することが好ましい。
例えば、第1光発電素子10をシリコン単結晶で形成した場合、2等辺三角形11、2等辺三角形12、等脚台形21、等脚台形22のいずれにおいても同一の電圧を生じるが、受光面が異なることから第1光発電素子10(2等辺三角形11および2等辺三角形12)が発生する電流と、第2光発電素子20(等脚台形21および等脚台形22)が発生する電流とは異なる。
したがって、第1光発電素子10と第2光発電素子20とを単純に直列に接続することは受光面の小さい第1光発電素子10による電流によって光発電装置1aに流れる電流が規定されることから、好ましくない。
つまり、第1光発電素子10(2等辺三角形11、2等辺三角形12)と、第2光発電素子20(等脚台形21、等脚台形22)とは、互いに面積が異なることから得られる電流が異なる。したがって、第1光発電素子10と第2光発電素子20とは、互いに1個ずつを並列に接続したものを最小接続単位UNとすることが好ましい。
換言すれば、1個の三角形(2等辺三角形11、あるいは2等辺三角形12)に対して1個の台形(等脚台形21、あるいは等脚台形22)を並列接続したものを最小接続単位UNとすることが好ましい。例えば、2等辺三角形11に対して等脚台形21を並列に接続し、2等辺三角形12に対して等脚台形22を並列に接続することによって、面積の不均衡に起因する発生電流の不均衡による不都合は解消される。
最小接続単位UNを、更に並列に接続すること、あるいは、更に直列に接続することは、自由に選択することができるので、必要に応じた接続を施すことができる。例えば、2等辺三角形11および等脚台形21で構成した並列接続の組(最小接続単位UN)に対して、2等辺三角形12および等脚台形22で構成した並列接続の組(最小接続単位UN)を直列に接続することができる。また、2等辺三角形11および等脚台形21で構成した並列接続の組(最小接続単位UN)に対して、2等辺三角形12および等脚台形22で構成した並列接続の組(最小接続単位UN)を並列に接続することができる。
上述したとおり、光発電装置1aでは、第1光発電素子10(2等辺三角形11、あるいは2等辺三角形12)と第2光発電素子20(等脚台形21、あるいは等脚台形22)とは、互いに同数ずつで並列に接続されていることが好ましい。
したがって、光発電装置1aは、第1光発電素子10および第2光発電素子20を同数ずつで並列に接続することから、異なる形状(異なる受光面)を有する第1光発電素子10および第2光発電素子20を組み合わせたときでも、それぞれの受光面積を加えた値に応じた発電量が得られる。
図2は、図1Aに示した光発電装置1aを構成する第1光発電素子10および第2光発電素子20を円形CCLから分割線DLで分割する状態を説明する説明図である。
円形CCLから正八角形OCTを介して第1光発電素子10および第2光発電素子20を形成する方法(光発電装置1aの製造方法)について説明する。
光発電装置1aは、不純物拡散工程、電極形成工程などの製造プロセスを経たウエハー(例えば円形CCLのウエハー)から切り出される。例えば、円形CCLに内包(内接)される正八角形OCTを設定(想定)し、正八角形OCTを2等分する中央の分割線DLで正八角形OCTを2分割して五角形を形成する。形成(想定)した2つの五角形のそれぞれから、相互に面対称となる2つの第2光発電素子20(等脚台形21および等脚台形22)を分割線DLで分割して切り出す。第2光発電素子20を切り出した残りが第1光発電素子10となる。なお、分割に際し、分割する順はどの分割線DLから切り出しても良い。つまり、第1光発電素子10を切り出し、残りを第2光発電素子20とすることも可能である。
また、ウエハーから第1光発電素子10および第2光発電素子20を切り出すとき、円形CCLと正八角形OCTとの間の廃棄領域SCを予め除去した正八角形OCTのウエハーから切り出す方法(製造方法1)と、円形CCLのウエハーから廃棄領域SCを除去して切り出す方法(製造方法2)とがある。
以下に具体的に光発電装置1aの製造方法1、製造方法2について説明する。なお、正八角形OCTのウエハーは、円形CCL(円柱状のインゴット段階)から廃棄領域SCを予め除去して正八角形OCTの角柱(インゴット段階)とし、その後、スライスして形成される。
ウエハー段階で予め正八角形OCTとされた製造方法1について説明する。
本実施の形態に係る光発電装置1aの製造方法(製造方法1)は、面形状が三角形の第1光発電素子10(2等辺三角形11、2等辺三角形12)と、面形状が四角形以上の多角形である台形の第2光発電素子20(等脚台形21、等脚台形22)とのそれぞれを複数個仮想的に組み合わせて正八角形OCTが得られる光発電装置1aの製造方法であって、第1光発電素子10(2等辺三角形11、2等辺三角形12)および第2光発電素子20(等脚台形21、等脚台形22)は、円形CCLに内接する正八角形OCTと円形CCLとの間の廃棄領域SCを予め除去して形成した正八角形OCTのウエハーを分割して形成される。
したがって、光発電装置1aの製造方法(製造方法1)は、円形CCLの円周と内接する正八角形OCTとの間の廃棄領域SCを予め除去して形成した正八角形OCTのウエハーを分割して第1光発電素子10(2等辺三角形11および2等辺三角形12)および第2光発電素子20(等脚台形21および等脚台形22)を形成することから、ウエハー毎に廃棄領域SCを除去する必要が無く、また、頂点で画定される分割線DLによって切断箇所が明確にされるので、円形に対する収率と敷き詰め率の高い光発電装置1aを高精度にかつ容易に製造することができる。
正八角形OCTの分割は、8個の頂点の内で正八角形OCTを2等分する2つの頂点を結ぶ分割線DLを例えば垂直に配置して垂直線としたとき、左右に対称な五角形(2等辺三角形11および等脚台形21で構成される五角形、2等辺三角形12および等脚台形22で構成される五角形)に分割し、五角形を更に第1光発電素子10と第2光発電素子20とに分割することで実行される。
光発電装置1aの製造方法1では、インゴット段階で円柱(円形CCL)の周囲の廃棄領域SCを予め除去して正八角形OCTの角柱を形成し、正八角形OCTの角柱をスライスして正八角形OCTのウエハーを形成している。したがって、正八角形OCTのウエハーに対して製造プロセスの処理が施される。
つまり、製造プロセスに投入するウエハーは、インゴット段階で予め正八角形OCT(角柱)とされ、スライスによって予め正八角形OCTのウエハーとされている。正八角形OCTのウエハーとすることによって、ウエハーが製造プロセスに投入される前に廃棄領域SCを回収することから回収効率を向上させることができる。
また、製造プロセスを経たウエハーが予め正八角形OCTとされていることから、円形CCLの周囲の廃棄領域SC(円形ウエハーの場合)をウエハー毎に除去する必要が無く、分割工程(第1光発電素子10および第2光発電素子20の切り出し工程)を簡略化することができる。
また、本実施の形態に係るウエハーは、面形状が円形CCLから切り出された正八角形OCTである。したがって、本実施の形態に係るウエハー(正八角形OCT)は、円形CCLから正八角形OCTとして切り出されるので、ウエハーの廃棄領域SC(円形CCLの円周と正八角形OCTとの間の廃棄領域SC)が予め除去され、三角形の第1光発電素子10および台形の第2光発電素子20の組み合わせを容易にかつ高精度に切り出すことが可能となり、ウエハーからの収率と設置面での敷き詰め率とを向上させた光発電装置1aを生産性良く製造することができる。
なお、正八角形OCTのウエハーは、インゴットとして形成される単結晶ウエハーであることが好ましい。具体的には、単結晶ウエハー(単結晶シリコンウエハー)に適用した場合に大きな効果を奏する。ウエハーが正八角形OCTであることから、プロセス処理装置は、予め正八角形OCTに合わせた構造とされる。
次に、円形CCL(円形ウエハー)を切断(分割)して第1光発電素子10、第2光発電素子20を形成する製造方法2について説明する。
本実施の形態に係る光発電装置1aの製造方法(製造方法2)は、面形状が三角形の第1光発電素子10(2等辺三角形11、2等辺三角形12)と、面形状が四角形以上の多角形である台形の第2光発電素子20(等脚台形21、等脚台形22)とのそれぞれを複数個仮想的に組み合わせて正八角形OCTが得られる光発電装置1aの製造方法であって、第1光発電素子10(2等辺三角形11、2等辺三角形12)および第2光発電素子20(等脚台形21、等脚台形22)は、円形CCLに内接する正八角形OCTに基づいて円形CCLのウエハーを分割することによって形成される。
したがって、光発電装置1aの製造方法(製造方法2)は、円形CCL(円形ウエハー)の円周と内接する正八角形OCTに基づいて円形CCLのウエハー(円形ウエハー)を分割して第1光発電素子10(2等辺三角形11および2等辺三角形12)および第2光発電素子20(等脚台形21および等脚台形22)を形成することから、円周(円形CCL)と正八角形OCTとの間の廃棄領域SCの面積を抑制して収率を改善し、敷き詰め率の高い光発電装置1aを高精度にかつ容易に製造することができる。
光発電装置1aの製造方法2では、円形ウエハー(円形CCL)から光発電素子(第1光発電素子10、第2光発電素子20)を製造する。したがって、第1光発電素子10および第2光発電素子20を円形ウエハー(円形CCL)に対して作り込むことになるので、正八角形OCTのウエハーに光発電素子(第1光発電素子10、第2光発電素子20)を作り込む場合と比べてウエハーの端部に対する取扱いが容易となる。例えば、廃棄領域SCに対応する領域をウエハーのハンドリング位置として利用することができる。
正八角形OCTの分割は、円形ウエハー(円形CCL)に内接する正八角形OCTを設定(想定)し、8個の頂点の内で正八角形OCTを2等分する2つの頂点を結ぶ分割線DLを例えば垂直に配置して垂直線としたとき、左右対称(2等辺三角形11および等脚台形21で構成される五角形、2等辺三角形12および等脚台形22で構成される五角形)に分割し、更に五角形を第1光発電素子10と第2光発電素子20とに分割することで実行される。
なお、正八角形OCTの分割は、円形CCLから正八角形OCTを切り出し、切り出した正八角形OCTを更に分割することによってなされる。他の方法として、廃棄領域SCを残して正八角形OCTを内包した状態で円形CCLを分割し、その後、正八角形OCTの外側に位置する廃棄領域SCを除去することによっても同様に正八角形OCTを分割することができる。いずれも、円形CCLに内接する正八角形OCTに基づいて円形CCLのウエハーを分割することとなる。なお、分割に際し、円形ウエハーの表面に適宜正八角形OCTに対応させて分割位置表示マークを形成しておくことが可能である。
本実施の形態に係る光発電装置1aによれば、矩形とは異なる面形状の光発電素子(面形状が三角形の第1光発電素子10、面形状が台形の第2光発電素子20)を組み合わせて並置することによって外周形状を矩形とし、矩形の内部での隙間が存在しない配置状態を実現して充填率を高く維持することができる。
なお、円形ウエハー(円形CCL)の面積と円形ウエハーから得られる正八角形OCTの面積とを具体的に比較して、円形ウエハーに対する廃棄領域SCの削減の効果を次に示す。
円形ウエハーの面積Scは、円の半径をrとすれば、Sc=π・r2となる。他方、正八角形OCTの面積Stは、St=(1/2)×{r2×(sin45°)}×8=(2√2)×r2となる。したがって、両者の面積比は、St/Sc=(2√2)/π=0.90(90%)となる。
つまり、円形ウエハー(円形CCL)に対する廃棄領域SCの比率は約10%に抑制され、また、光発電装置1aは、矩形状とされることから、円形ウエハーの面積の90%(正八角形OCTの面積)をそのまま有効に100%活用できる。
したがって、従来例1の場合の太陽電池セル101が、円形ウエハー(円形CCL)の面積に比較して約76%しか利用できないのに比較して収率を14%向上させることができ、大幅に省資源化を図ることができる。
また、本実施の形態に係る第1光発電素子10、第2光発電素子20は、具体的には、例えば太陽電池セル(シリコン単結晶太陽電池セル)として形成することが好ましい。
<実施の形態2>
図3を参照して、本実施の形態に係る光発電装置アレイ1Mについて説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係る光発電装置アレイ1Mの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
本実施の形態に係る光発電装置アレイ1Mは、実施の形態1に係る光発電装置1aを複数連結して形成されている。つまり、光発電装置1aを2行×3列、つまり、全体で光発電装置1aが6個配置されている。6個の光発電装置1aの間の接続関係は、6直列、6並列、2直列3並列など光発電装置1a相互間で種々の接続形態とすることができる。したがって、要求される仕様に応じた出力特性を有する光発電装置アレイ1Mが得られる。
本実施の形態に係る光発電装置アレイ1Mは、複数の光発電装置1aが並べられて接続された光発電装置アレイ1Mであって、光発電装置1aは、実施の形態1に記載の光発電装置1aである。
したがって、光発電装置アレイ1Mは、矩形状とされた光発電装置1aを複数並べて接続することから、敷き詰め率が高く、収率の良い大容量の光発電を容易に実現することが可能となる。
6個の光発電装置1a相互間の接続(連結)は、例えば配線基板1csを適用して施すことができる。配線基板1csは、光発電装置アレイ1Mとして単一の配線基板とされても良く、また、複数の配線基板を連結して形成されても良い。
光発電装置アレイ1Mは、円形CCLから形成された第1光発電素子10および第2光発電素子20を全て適用して形成された光発電装置1aを複数連結して形成されている。つまり、全く異なった形状の第1光発電素子10および第2光発電素子20を円形CCLのウエハー(正八角形OCTのウエハー)から形成するにもかかわらず、不要となるパーツが全く生じないことから、生産上の整合性が完全にとれており、極めて高い生産性を実現することができる。
<実施の形態3>
図4および図5を参照して、本実施の形態に係る光発電装置1b、光発電装置1bの製造方法、および光発電装置1bの製造に適用されるウエハーについて説明する。光発電装置1bの基本的な構成は、実施の形態1に係る光発電装置1aと同様であるので、適宜符合を援用し、主に異なる事項について説明する。
光発電装置1bに適用される第1光発電素子10、第2光発電素子20は、実施の形態1における第1光発電素子10および第2光発電素子20をそれぞれ対称に2等分して形成されたものであり、光発電装置1aと比較して素子数(第1光発電素子10の個数、第2光発電素子20の個数)が2倍に増加している。また、光発電装置1bは、円形CCL(正八角形OCT)のウエハーから切り出した第1光発電素子10、第2光発電素子20の全てを配置して形成される(図5参照)。
図4は、本発明の実施の形態3に係る光発電装置1bの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
本実施の形態に係る光発電装置1bは、面形状が三角形(直角三角形13、直角三角形14、対称三角形13m、対称三角形14m)の第1光発電素子10と、面形状が台形(直角台形23、直角台形24、対称台形23m、対称台形24m)の第2光発電素子20とを備える。なお、本実施の形態に係る台形(直角台形、対称台形)は、四角形以上の多角形の一種類である。
なお、対称三角形13mは、直角三角形13に対して鏡映対称であり、直角三角形14と同一形状である。対称三角形14mは、直角三角形14に対して鏡映対称であり、直角三角形13と同一形状である。つまり、対称三角形13mは、直角三角形14を180度回転させて配置した形状であり、対称三角形14mは、直角三角形13を180度回転させて配置した形状である。
また、直角台形23は、一方の脚(短い方の脚)と下底との間の内角θ3が直角であり、直角台形24は、一方の脚(短い方の脚)と下底との間の内角θ3が直角である。対称台形23mは、直角台形23に対して鏡映対称であり、直角台形24と同一形状である。対称台形24mは、直角台形24に対して鏡映対称であり、直角台形23と同一形状である。つまり、対称台形23mは、直角台形24を180度回転させて配置した形状であり、対称台形24mは、直角台形23を180度回転させて配置した形状である。
光発電装置1bでは、第1光発電素子10(直角三角形13、直角三角形14、対称三角形13m、対称三角形14mの4個)および第2光発電素子20(直角台形23、直角台形24、対称台形23m、対称台形24mの4個)は、同一個数が互いに組み合わされて矩形とされている。
なお、光発電装置1bは、全体が矩形であることに加えて、更に4つの矩形を内包している。つまり、直角三角形13および直角台形24の組み合わせ、直角三角形14および直角台形23の組み合わせ、対称三角形13mおよび対称台形24mの組み合わせ、対称三角形14mおよび対称台形23mの組み合わせがそれぞれ矩形を形成している。
したがって、1個の直角三角形(直角三角形13、直角三角形14、対称三角形13m、対称三角形14mのいずれか1個)と、1個の直角台形(直角台形23、直角台形24、対称台形23m、対称台形24mのいずれか1個)とを並列接続して組み合わせることによって最小接続単位UNを4組構成することができる(図1B、図6C、図6D参照)。
すなわち、光発電装置1bでは、三角形(第1光発電素子10)での内角θ1と、台形(第2光発電素子20)での内角θ2との関係は実施の形態1の場合と同様であるから、直角三角形と直角台形とが組み合わされてそれぞれの矩形が形成されている。
上述したとおり、光発電装置1bでは、三角形(第1光発電素子10)は、直角三角形(直角三角形13、直角三角形14、対称三角形13m、対称三角形14m)であり、台形(第2光発電素子20)は、一方の脚(短い方の脚)と下底との間の内角θ3が直角とされた直角台形(直角台形23、直角台形24、対称台形23m、対称台形24m)である。
したがって、光発電装置1bは、直角三角形(直角三角形13、直角三角形14、対称三角形13m、対称三角形14m)および直角台形(直角台形23、直角台形24、対称台形23m、対称台形24m)の組み合わせ(例えば、直角三角形13に対して直角台形24、直角三角形14に対して直角台形23、対称三角形13mに対して対称台形24m、対称三角形14mに対して対称台形23m)とすることから、1個の第1光発電素子10と1個の第2光発電素子20とを組み合わせて矩形を構成できるので、多数の矩形を利用して汎用性のあるより効果的な敷き詰めを行うことができる。
また、本実施の形態に係る光発電装置1bでは、三角形(第1光発電素子10)は、直角三角形(直角三角形13、直角三角形14)および直角三角形の鏡映対称である対称三角形(対称三角形13m、対称三角形14m)を含み、多角形としての台形は、直角台形(直角台形23、直角台形24)および直角台形の鏡映対称である対称台形(対称台形23m、対称台形24m)を含む。
したがって、光発電装置1bは、直角三角形(直角三角形13、直角三角形14)、直角三角形の鏡映対称である対称三角形(対称三角形13m、対称三角形14m)、直角台形(直角台形23、直角台形24)、および直角台形の鏡映対称である対称台形(対称台形23m、対称台形24m)の組み合わせとなることから、直角三角形(直角三角形13、直角三角形14)および直角台形(直角台形23、直角台形24)による矩形と、対称三角形(対称三角形13m、対称三角形14m)および対称台形(対称台形23m、対称台形24m)による矩形とによって形成されるので、第1光発電素子10および第2光発電素子20の配置の対称性を向上させて出力特性のばらつきを改善することができる。
なお、光発電装置1bは、最小接続単位UNを4個配置していることから、直列数を増加させることができ、4個をすべて直列に配置したときは、最小接続単位UNが発生する電圧に対して4倍の高電圧化が可能となる。つまり、高電圧(低電流)の用途に適した出力特性を得ることができる。
なお、図4に示した上段(直角三角形13、直角三角形14、直角台形23、直角台形24)の配置に対して、下段(対称三角形13m、対称三角形14m、対称台形23m、対称台形24m)の配置を左右で反転させて配置することも可能である。また、下段の配置に対して上段の配置を左右反転させることも可能である。
図5は、図4に示した光発電装置1bを構成する第1光発電素子10および第2光発電素子20を円形CCLから分割線DLで分割する状態を説明する説明図である。
基本的な構成は、実施の形態1の図2について説明したとおりである。本実施の形態では、実施の形態1の場合に対して三角形および台形を更に対象に2等分することによって第1光発電素子10、第2光発電素子20の個数が実施の形態1の場合に比較して2倍とされている。
具体的には、実施の形態1での2等辺三角形11を底辺の中央と頂点とを結ぶ分割線DLで2等分して直角三角形13および直角三角形14を形成し、実施の形態1での2等辺三角形12を同様に2等分して対称三角形13m、対称三角形14mを形成している。また、実施の形態1での等脚台形21を下底の中央および上底の中央を通る分割線DLで2等分して直角台形23および対称台形23mを形成し、実施の形態1での等脚台形22を同様に2等分して直角台形24および対称台形24mを形成している。
なお、円形ウエハー(円形CCL)に対する廃棄領域SCの比率、光発電装置1bの円形ウエハーからの収率は、実施の形態1の場合と同様である。また、小さい矩形を構成する多数(光発電装置1aに対して2倍)の第1光発電素子10および第2光発電素子20を切り出すことから、更に直列数を多くすることが可能となる。
また、本実施の形態に係る光発電装置1bは、実施の形態1の光発電装置1aと同様に、ウエハーとして正八角形OCTのウエハーを適用することができる。
つまり、本実施の形態に係るウエハーは、面形状が円形CCLから切り出された正八角形OCTである。したがって、本実施の形態に係るウエハーは、円形CCLから正八角形OCTとして切り出されるので、ウエハーの廃棄領域SC(円形CCLの円周と正八角形OCTとの間の廃棄領域SC)が予め除去され、三角形の第1光発電素子10(直角三角形13、直角三角形14、対称三角形13m、対称三角形14m)および台形の第2光発電素子20(直角台形23、直角台形24、対称台形23m、対称台形24m)の組み合わせを容易にかつ高精度に切り出すことが可能となり、ウエハーからの収率と設置面での敷き詰め率とを向上させた光発電装置1bを生産性良く製造することができる。
なお、光発電装置1bの製造方法は、実施の形態の製造方法と基本的に同一であり、第1光発電素子10および第2光発電素子20を更に対称に2等分する点が異なっている。つまり、実施の形態1(図2)に示した正八角形OCTを図の上で更に上下対象に分割することによって形成される。第1光発電素子10および第2光発電素子20を対称に2等分する順は、自由に選定することができる。
<実施の形態4>
図6Aないし図6Dを参照して、本実施の形態に係る光発電装置1cないし光発電装置1fについて説明する。なお、本実施の形態に係る光発電装置1cないし光発電装置1fは、実施の形態3に係る光発電装置1bに内包される矩形を抽出したものであり、基本的な構成は、実施の形態1に係る光発電装置1a、実施の形態3に係る光発電装置1bと同様であるので、適宜符号を援用し、主に異なる事項について説明する。
図6Aは、本発明の実施の形態4に係る光発電装置1cの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
本実施の形態に係る光発電装置1cは、直角三角形13および直角台形24による矩形(最小接続単位UN)と、直角三角形14および直角台形23による矩形(最小接続単位UN)とを備える。つまり、光発電装置1bの半分(図4の上段4個)を備える。
それぞれの矩形(最小接続単位UN)を2直列、あるいは2並列の簡易モジュール(小型モジュール)として構成することができる。なお、光発電装置1bの上段を抽出して横並びとして示したが、必要に応じて縦並びとしても良い。
図6Bは、本発明の実施の形態4に係る光発電装置1dの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
本実施の形態に係る光発電装置1dは、対称三角形13mおよび対称台形24mによる矩形(最小接続単位UN)と、対称三角形14mおよび対称台形23mによる矩形(最小接続単位UN)とを備える。つまり、光発電装置1bの半分(図4の下段4個)を備える。光発電装置1dは、光発電装置1cの平面配置とは異なった配置状態で同一の出力特性を実現することができる。
それぞれの矩形(最小接続単位UN)を2直列、あるいは2並列の簡易モジュールとして構成することができる。なお、光発電装置1bの下段を抽出して横並びとして示したが、必要に応じて縦並びとしても良い。
図6Cは、本発明の実施の形態4に係る光発電装置1eの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
本実施の形態に係る光発電装置1eは、直角三角形13および直角台形24による矩形(最小接続単位UN)とされている。つまり、光発電装置1c(図6A)の左半分を備える。
図6Dは、本発明の実施の形態4に係る光発電装置1fの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
本実施の形態に係る光発電装置1fは、直角三角形14および直角台形23による矩形(最小接続単位UN)とされている。つまり、光発電装置1c(図6A)の右半分を備える。
図6Aないし図6Dで示したとおり、種々の平面配置とした光発電装置(光発電装置1cないし光発電装置1f)を最小接続単位UNに基づいて提供することができる。したがって、本実施の形態に係る光発電装置1cないし光発電装置1fは、素子および外形を小型化し、外形(外周)を矩形とすることから、自由な敷き詰めが可能で汎用性の高い基本的な光発電装置(基本モジュール)とすることができるので、種々の用途に適用することができる。
<実施の形態5>
実施の形態1ないし実施の形態4では、四角形以上の多角形(辺数が4以上の多角形)として台形(等脚台形、直角台形)を例示したが、本実施の形態では、更に四角形以上の多角形の例として六角形、五角形の場合を示す。
また、実施の形態1ないし実施の形態4では、三角形の第1光発電素子10と多角形の第2光発電素子20との組み合わせとして、1対1の組み合わせとしたが、本実施の形態では、一方の個数に対して他方の個数が整数倍である組み合わせの場合を示す。
図7ないし図14を参照して、本実施の形態に係る光発電装置1g(図8)、光発電装置1h(図10)、光発電装置1i(図12)、光発電装置1j(図14)について説明する。なお、光発電装置1g、光発電装置1h、光発電装置1i、光発電装置1jの基本的な構成は、実施の形態1ないし実施の形態4に係る光発電装置1aないし光発電装置1fと同様であるので、適宜符合を援用し、主に異なる事項について説明する。以下では、光発電装置1aないし光発電装置1jを特に区別する必要が無い場合は、単に光発電装置1と記載することがある。
本実施の形態において、光発電装置1g、光発電装置1h、光発電装置1i、光発電装置1jは、円形CCLから分割線DLによって分割する場合を示すが、正八角形OCTから分割線DLによって分割する形態であっても良い。
また、本実施の形態では、円形CCLでの分割の形態を先の図に示し、分割した第1光発電素子10および第2光発電素子20を組み合わせて形成した光発電装置1gなどを後の図で示す。
図7は、本発明の実施の形態5に係る光発電装置1gを形成する第1光発電素子10および第2光発電素子20が円形CCLから分割線DLで分割される状態を説明する説明図である。
図8は、図7に示した分割によって得られる第1光発電素子10および第2光発電素子20を組み合わせて形成した光発電装置1gの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
図7では、円形ウエハー(円形CCL)を分割線DLで分割することによって、面形状が三角形(直角三角形13、直角三角形14、対称三角形13m、対称三角形14m)の第1光発電素子10が4個、面形状が四角形以上の多角形としての六角形25の第2光発電素子20が1個形成されている。なお、本実施の形態に係る六角形は、四角形以上の多角形の一種類である。
また、六角形25の傾斜部を形成する内角θ4は、(3/4)πラジアンであり、六角形25の一方の内角θ4に対して、直角三角形13の内角θ1((1/8)πラジアン)と、対称三角形13mの内角θ1とが隣接して配置され、六角形25の他方の内角θ4に対して、直角三角形14の内角θ1と、対称三角形14mの内角θ1とが隣接して配置され、矩形(光発電装置1g)を形成する。
つまり、光発電装置1gは、1個の六角形25に対して、4個の直角三角形が配置され、一方(直角三角形とされた第1光発電素子10)の個数(4個)が他方(六角形とされた第2光発電素子20)の個数(1個)の整数倍(ここでは4倍)となるように互いに組み合わされて矩形とされている。
また、光発電装置1gは、1個の第2光発電素子20に対して4個の第1光発電素子10が並列に接続されている。つまり、一方(第1光発電素子10)の個数が他方(六角形25)の個数の整数倍となるように、並列に接続されている。
図9は、本発明の実施の形態5に係る光発電装置1hを形成する第1光発電素子10および第2光発電素子20が円形CCLから分割線DLで分割される状態を説明する説明図である。
図10は、図9に示した分割によって得られる第1光発電素子10および第2光発電素子20を組み合わせて形成した光発電装置1hの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
図9では、円形ウエハー(円形CCL)を分割線DLで分割することによって、面形状が三角形(直角三角形13、直角三角形14、対称三角形13m、対称三角形14m)の第1光発電素子10が4個、面形状が四角形以上の多角形としての五角形26、対称五角形26m(五角形26でもある)の第2光発電素子20が2個形成されている。なお、本実施の形態に係る五角形は、四角形以上の多角形の一種類である。また、五角形26の平行な2辺と中間の辺とがなす内角θ3は、直角である。
また、五角形26の傾斜部を形成する内角θ4は、(3/4)πラジアンであり、五角形26の内角θ4に対して、直角三角形13の内角θ1((1/8)πラジアン)と、対称三角形13mの内角θ1とが隣接して配置され、矩形を形成する。また、対称五角形26mの傾斜部を形成する内角θ4は、(3/4)πラジアンであり、対称五角形26mの内角θ4に対して、直角三角形14の内角θ1((1/8)πラジアン)と、対称三角形14mの内角θ1とが隣接して配置され、矩形を形成する。
したがって、光発電装置1hは、五角形26に対して直角三角形13および対称三角形13mを組み合わせた矩形と、対称五角形26mに対して直角三角形14および対称三角形14mを組み合わせた矩形とを備える。
つまり、光発電装置1hは、1個の五角形26に対して、2個の直角三角形(直角三角形13および対称三角形13m)が配置され、また、1個の対称五角形26mに対して、2個の直角三角形(直角三角形14および対称三角形14m)が配置されている。
すなわち、一方(直角三角形とされた第1光発電素子10)の個数(2個あるいは4個)が他方(五角形とされた第2光発電素子20)の個数(1個あるいは2個)の整数倍(ここでは2倍)となるように互いに組み合わされて矩形とされている。
光発電装置1hは、1個の第2光発電素子20に対して2個の第1光発電素子10が並列に接続されている。更には、2個の第2光発電素子20に対して4個の第1光発電素子10が並列に接続されている。つまり、一方(第1光発電素子10)の個数が他方(第2光発電素子20)の個数の整数倍となるように、並列に接続されている。
なお、矩形相互間(五角形26、直角三角形13、対称三角形13mの組と、対称五角形26m、直角三角形14、対称三角形14mの組)では、相互に直列接続とすることも可能である。
図11は、本発明の実施の形態5に係る光発電装置1iを形成する第1光発電素子10および第2光発電素子20が円形CCLから分割線DLで分割される状態を説明する説明図である。
図12は、図11に示した分割によって得られる第1光発電素子10および第2光発電素子20を組み合わせて形成した光発電装置1iの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
図11では、円形ウエハー(円形CCL)を分割線DLで分割することによって、面形状が三角形(直角三角形13、直角三角形14、対称三角形13m、対称三角形14m)の第1光発電素子10が4個、面形状が四角形以上の多角形としての台形(等脚台形21、等脚台形22)の第2光発電素子20が2個形成されている。なお、本実施の形態に係る台形(等脚台形)は、四角形以上の多角形の一種類である。
また、等脚台形21の脚と下底との間の内角θ2は(3/8)πラジアンであり、等脚台形21の内角θ2と直角三角形13、対称三角形13mの内角θ1((1/8)πラジアン)とが隣接して配置され、矩形を形成する。また、等脚台形22の内角θ2と直角三角形14、対称三角形14mの内角θ1とが隣接して配置され、矩形を形成する。
したがって、光発電装置1iは、等脚台形21に対して直角三角形13および対称三角形13mを組み合わせた矩形と、等脚台形22に対して直角三角形14および対称三角形14mを組み合わせた矩形とを備える。
つまり、光発電装置1iは、1個の台形(等脚台形21)に対して、2個の直角三角形(直角三角形13、対称三角形13m)が配置され、また、1個の台形(等脚台形22)に対して2個の直角三角形(直角三角形14、対称三角形14m)が配置されているから、三角形は、直角三角形(直角三角形13、対称三角形13m、直角三角形14、対称三角形14m)であり、多角形は、台形(直角三角形13、対称三角形13mに対して等脚台形21。直角三角形14、対称三角形14mに対して等脚台形22。)である。
すなわち、一方(直角三角形とされた第1光発電素子10)の個数(2個あるいは4個)が他方(台形(等脚台形)とされた第2光発電素子20)の個数(1個あるいは2個)の整数倍(ここでは2倍)となるように互いに組み合わされて矩形とされている。
光発電装置1iは、1個の第2光発電素子20に対して2個の第1光発電素子10が並列に接続されている。更には、2個の第2光発電素子20に対して4個の第1光発電素子10が並列に接続されている。つまり、一方(第1光発電素子10)の個数が他方(第2光発電素子20)の個数の整数倍となるように、並列に接続されている。
なお、矩形相互間(等脚台形21、直角三角形13、対称三角形13mの組と、等脚台形22、直角三角形14、対称三角形14mの組)では、相互に直列接続とすることも可能である。
図13は、本発明の実施の形態5に係る光発電装置1jを形成する第1光発電素子10および第2光発電素子20が円形CCLから分割線DLで分割される状態を説明する説明図である。
図14は、図13に示した分割によって得られる第1光発電素子10および第2光発電素子20を組み合わせて形成した光発電装置1jの平面的な概略構成を示す模式平面図である。
図13では、円形ウエハー(円形CCL)を分割線DLで分割することによって、面形状が三角形(2等辺三角形11、2等辺三角形12)の第1光発電素子10が2個、面形状が四角形以上の多角形としての直角台形(直角台形23、対称台形23m、直角台形24、対称台形24m)の第2光発電素子20が4個形成されている。なお、本実施の形態に係る直角台形は、四角形以上の多角形の一種類である。
また、直角台形23、対称台形23m、直角台形24、対称台形24mの内角θ2は、(3/8)πラジアンであり、直角台形23、直角台形24の内角θ2に対して、2等辺三角形11の内角θ1((1/8)πラジアン)が隣接して配置され、矩形を形成する。また、対称台形23m、対称台形24mの内角θ2に対して2等辺三角形12の内角θ1((1/8)πラジアン)が隣接して配置され、矩形を形成する。
したがって、光発電装置1jは、2等辺三角形11に対して直角台形23および直角台形24をくみあわせた矩形と、2等辺三角形12に対して対称台形23mおよび対称台形24mを組み合わせた矩形とを備える。
つまり、光発電装置1jは、2個の台形(直角台形23、直角台形24)に対して、1個の2等辺三角形11が配置され、また、2個の台形(対称台形23m、対称台形24m)に対して、1個の2等辺三角形12が配置されているから、三角形は、2等辺三角形(2等辺三角形11、2等辺三角形12)であり、多角形は、台形(2等辺三角形11に対して直角台形23、直角台形24。2等辺三角形12に対して、対称台形23m、対称台形24m。)である。
すなわち、一方(2等辺三角形とされた第1光発電素子10)の個数(1個あるいは2個)が他方(直角台形とされた第2光発電素子20)の個数(2個あるいは4個)の整数倍(ここでは2倍)となるように互いに組み合わされて矩形とされている。
光発電装置1jは、2個の第2光発電素子20に対して1個の第1光発電素子10が並列に接続されている。更には、4個の第2光発電素子20に対して2個の第1光発電素子10が並列に接続されている。つまり、一方(第2光発電素子20)の個数が他方(第1光発電素子10)の個数の整数倍となるように、並列に接続されている。
なお、矩形相互間(2等辺三角形11、直角台形23、直角台形24の組と、2等辺三角形12、対称台形23m、対称台形24mの組)では、相互に直列接続とすることも可能である。
本実施の形態では、光発電素子(第1光発電素子10および第2光発電素子20の組み合わせ)の状態について説明したが、光発電装置アレイ、ウエハー、光発電装置1の製造方法については、実施の形態1ないし実施の形態4と同様である。また、第1光発電素子10と第2光発電素子20との組み合わせの比率について、1対1に限らず、1対n(nは整数)、あるいはn対1として矩形を形成することができる。更に、単一のウエハーから得られた第1光発電素子10および第2光発電素子20の全数を無駄なく、組み合わせて矩形を形成することから、分割による無駄が全く生じない。
<まとめ>
実施の形態1ないし実施の形態5によって三角形と四角形以上の多角形との組み合わせについて種々の形態を例示した。正八角形から分割された三角形と多角形との組み合わせの例をまとめて図15に一覧表示する。
図15は、実施の形態1ないし実施の形態5に係る三角形と多角形との組み合わせの内容を一覧表にした図表である。
直角三角形に対して多角形としての六角形が組み合わされて矩形が形成される場合、直角三角形に対して多角形としての五角形が組み合わされて矩形が形成される場合、直角三角形に対して多角形としての等脚台形が組み合わされて矩形が形成される場合、直角三角形に対して多角形としての直角台形が組み合わされて矩形が形成される場合、2等辺三角形に対して等脚台形が組み合わされて矩形が形成される場合、2等辺三角形に対して直角台形が組み合わされて矩形が形成される場合を例示している。詳細な説明は、それぞれの実施の形態で記載しているので、省略する。また、以下に本発明の主要構成についてまとめておく。
上述したとおり、光発電装置1は、面形状が三角形の第1光発電素子10と、面形状が四角形以上の多角形の第2光発電素子20とを備える(例えば、直角三角形13と六角形25との組み合わせ、2等辺三角形11と等脚台形21との組み合わせ)。
したがって、光発電装置1においては、面形状が三角形の第1光発電素子10と面形状が四角形以上の多角形の第2光発電素子20を組み合わせていることから、異なる面形状を有する第1光発電素子10および第2光発電素子20の間で隙間が生じない配置とすることができるので、面形状の異なる第1光発電素子10および第2光発電素子20を敷き詰めて、設置面での受光面の充填率(敷き詰め率)を大きくすることができ、また、円形CCLに対する収率を向上させることができる。
光発電装置1においては、第1光発電素子10および第2光発電素子20は、同一個数が互いに組み合わされる(例えば、2等辺三角形11、2等辺三角形12と等脚台形21、等脚台形22の組み合わせ)か、または一方の個数が他方の個数の整数倍となるように互いに組み合わされる(例えば、六角形25と直角三角形13、対称三角形13m、直角三角形14、対称三角形14mとの組み合わせ)ことにより、矩形とされている。
したがって、光発電装置1は、異なる面形状の第1光発電素子10および第2光発電素子20を組み合わせて矩形を構成することから、第1光発電素子10および第2光発電素子20を隙間無く敷き詰めて必要な受光面の面積に対する敷き詰め率を向上させることができる。
光発電装置1においては、三角形は、2等辺三角形であり、多角形は、台形である(例えば、2等辺三角形11、2等辺三角形12と等脚台形21、等脚台形22との組み合わせ、2等辺三角形11と直角台形23、直角台形24との組み合わせ)。
したがって、光発電装置1は、2等辺三角形および台形の組み合わせであることから、台形が例えば等脚台形であるときは、2個の第1光発電素子10と2個の第2光発電素子20とを組み合わせて高精度に矩形を構成(例えば、等脚台形21、等脚台形22と2等辺三角形11、2等辺三角形12の組み合わせ)でき、台形が例えば直角台形(脚と下底との間の内角が直角の台形)であるときは、1個(あるいは2個)の第1光発電素子10と2個(あるいは4個)の第2光発電素子20とを組み合わせて高精度に矩形を構成(例えば、直角台形23、直角台形24と2等辺三角形11の組み合わせ)できるので、効果的な敷き詰めを行うことができる。
光発電装置1においては、三角形は、直角三角形であり、多角形は、一方の脚と下底との間の内角が直角とされた直角台形である(例えば、直角三角形13と直角台形24との組み合わせ、直角三角形14と直角台形23との組み合わせ)。
したがって、光発電装置1は、直角三角形および一方の脚と下底(および上底)との間の内角が直角とされた直角台形の組み合わせとすることから、1個(あるいは2個、または4個)の第1光発電素子10と1個(あるいは2個、または4個)の第2光発電素子20とを組み合わせて矩形を構成できるので、多数の矩形を利用して汎用性のあるより効果的な敷き詰めを行うことができる。
光発電装置1においては、三角形は、直角三角形および直角三角形の鏡映対称である対称三角形を含み、台形は、直角台形および直角台形の鏡映対称である対称台形を含む(例えば、直角三角形13、対称三角形13m、直角台形24、対称台形24mの組み合わせ)。
したがって、光発電装置1は、直角三角形、直角三角形の鏡映対称である対称三角形、直角台形、および直角台形の鏡映対称である対称台形の組み合わせとなることから、直角三角形および直角台形による矩形と、対称三角形および対称台形による矩形とによって形成されるので、第1光発電素子10および第2光発電素子20の配置の対称性を向上させて発電特性のばらつきを改善することができる。
光発電装置1においては、三角形は、少なくとも一つの内角が(1/8)πラジアン(内角θ1)であり、多角形は、少なくとも一つの内角が(3/8)πラジアン(内角θ2)または(3/4)πラジアン(内角θ4)であって、第1光発電素子10の(1/8)πラジアンの内角θ1と第2光発電素子20の(3/8)πラジアンの内角θ2または(3/4)πラジアンの内角θ4とは、隣接して配置されている。
したがって、光発電装置1は、第1光発電素子10の(1/8)πラジアンの内角θ1と第2光発電素子20の(3/8)πラジアンの内角θ2(または(3/4)πラジアン)の内角θ4とを隣接して配置することから、(1/2)πラジアン(πラジアン)を構成することができるので、第1光発電素子10および第2光発電素子20を組み合わせて高精度の矩形を構成することができる。
請求光発電装置1においては、第1光発電素子10と第2光発電素子20とは、互いに同数ずつ(例えば、2等辺三角形11、2等辺三角形12、等脚台形21、等脚台形22の組み合わせ、直角三角形13、直角台形24の組み合わせ)、または一方の個数が他方の個数の整数倍となる(例えば、六角形25、直角三角形13、対称三角形13m、直角三角形14、対称三角形14mの組み合わせ、五角形26、直角三角形13、対称三角形13mの組み合わせ、2等辺三角形11、直角台形23、直角台形24の組み合わせ)ように、並列に接続されている。
したがって、光発電装置1は、第1光発電素子10および第2光発電素子20を同数ずつ、または一方の個数が他方の個数の整数倍となるように、並列に接続することから、異なる形状(受光面)の第1光発電素子10および第2光発電素子20を組み合わせたときでも、それぞれの受光面積を加えた値に応じた発電量が得られる。
光発電装置1の製造方法(製造方法1)は、面形状が三角形(例えば、直角三角形13、対称三角形13m、直角三角形14、対称三角形14m)の第1光発電素子10と、面形状が四角形以上の多角形(例えば、六角形25)の第2光発電素子20とを仮想的に組み合わせて正八角形OCTが得られる製造方法であり、第1光発電素子10および第2光発電素子20は、円形CCLに内接する正八角形OCTと円形CCLとの間の廃棄領域SCを予め除去して形成した正八角形OCTのウエハーを分割して形成される。
したがって、光発電装置1の製造方法(製造方法1)は、円形CCLの円周と内接する正八角形OCTとの間の廃棄領域SCを予め除去して形成した正八角形OCTのウエハーを分割して第1光発電素子10および第2光発電素子20を形成することから、ウエハー毎に廃棄領域SCを除去する必要が無く、また、頂点で画定される分割線によって切断箇所が明確にされるので、円形CCLに対する収率と敷き詰め率の高い光発電装置1を高精度にかつ容易に製造することができる。
光発電装置1の製造方法(製造方法2)は、面形状が三角形(例えば、直角三角形13、対称三角形13m、直角三角形14、対称三角形14m)の第1光発電素子10と、面形状が四角形以上の多角形(例えば、五角形26、対称五角形26m)の第2光発電素子20とを仮想的に組み合わせて正八角形OCTが得られる製造方法であり、第1光発電素子10および第2光発電素子20は、円形CCLに内接する正八角形OCTに基づいて円形CCLのウエハーを分割することによって形成される。
したがって、光発電装置1の製造方法は、円形CCLの円周と内接する正八角形OCTに基づいて円形CCLのウエハーを分割して第1光発電素子10および第2光発電素子20を形成することから、円周と正八角形OCTとの間の廃棄領域SCの面積を抑制して収率を改善し、敷き詰め率の高い光発電装置1を高精度にかつ容易に製造することができる。
光発電装置アレイ1M、ウエハーについても、実施の形態1ないし実施の形態5において同様である。
なお、実施の形態1ないし実施の形態5は、相互に他の実施の形態に適用することが可能である。
1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j 光発電装置
1M 光発電装置アレイ
1cs 配線基板
10 第1光発電素子
11、12 2等辺三角形(三角形)
13、14 直角三角形(三角形)
13m、14m 対称三角形(三角形)
20 第2光発電素子
21、22 等脚台形(四角形以上の多角形。台形)
23、24 直角台形(四角形以上の多角形。台形)
23m、24m 対称台形(四角形以上の多角形。台形)
25 六角形(四角形以上の多角形)
26 五角形(四角形以上の多角形)
26m 対称五角形(四角形以上の多角形)
CCL 円形(ウエハー)
DL 分割線
OCT 正八角形(ウエハー)
SC 廃棄領域
UN 最小接続単位
θ1、θ2、θ3、θ4 内角

Claims (10)

  1. 面形状が三角形の第1光発電素子と、面形状が四角形以上の多角形の第2光発電素子とからなり
    前記第1光発電素子および前記第2光発電素子は、同一個数が互いに組み合わされるか、または一方の個数が他方の個数の整数倍となるように互いに組み合わされることにより、矩形とされており、
    前記第1光発電素子および前記第2光発電素子は、仮想的に組み合わせることによって正八角形、または正八角形を同一形状に等分割した図形が得られること
    を特徴とする光発電装置。
  2. 請求項1に記載の光発電装置であって、
    前記第1光発電素子と前記第2光発電素子とは、互いに同数ずつ、または一方の個数が他方の個数の整数倍となるように、並列に接続されていること
    を特徴とする光発電装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光発電装置であって、
    前記三角形は、少なくとも一つの内角が(1/8)πラジアンであり、前記多角形は、少なくとも一つの内角が(3/8)πラジアンまたは(3/4)πラジアンであって、前記第1光発電素子の(1/8)πラジアンの内角と前記第2光発電素子の(3/8)πラジアンまたは(3/4)πラジアンの内角とは、隣接して配置されていること
    を特徴とする光発電装置。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか一つに記載の光発電装置であって、
    前記三角形は、2等辺三角形であり、前記多角形は、台形であること
    を特徴とする光発電装置。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか一つに記載の光発電装置であって、
    前記三角形は、直角三角形であり、前記多角形は、一方の脚と下底との間の内角が直角とされた直角台形であること
    を特徴とする光発電装置。
  6. 請求項に記載の光発電装置であって、
    前記三角形は、前記直角三角形および前記直角三角形の鏡映対称である対称三角形を含み、前記多角形は、前記直角台形および前記直角台形の鏡映対称である対称台形を含むこと
    を特徴とする光発電装置。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか一つに記載の光発電装置であって、
    第1光発電素子および第2光発電素子は、裏面電極型とされて配線基板に接続されていること
    を特徴とする光発電装置。
  8. 複数の光発電装置が並べられて接続された光発電装置アレイであって、
    前記光発電装置は、請求項1から請求項までのいずれか一つに記載の光発電装置であること
    を特徴とする光発電装置アレイ。
  9. 求項1から請求項までのいずれか一つに記載の光発電装置の製造方法であって、
    前記第1光発電素子および前記第2光発電素子は、円形に内接する前記正八角形と前記円形との間の廃棄領域を予め除去して形成した前記正八角形のウエハーを分割して形成されること
    を特徴とする光発電装置の製造方法。
  10. 求項1から請求項までのいずれか一つに記載の光発電装置の製造方法であって、
    前記第1光発電素子および前記第2光発電素子は、円形に内接する前記正八角形に基づいて前記円形のウエハーを分割することによって形成されること
    を特徴とする光発電装置の製造方法。
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