JP5404343B2 - 静電気放電保護回路 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体集積回路において、その内部回路を静電気放電から保護するために用いられる静電気放電保護回路に関する。
半導体集積回路において、静電気放電による電荷が印加されると当該半導体集積回路内の素子が損傷を受ける問題があり、これをESD(Electro Static Discharge)と呼ぶ。この問題を解決するため、半導体集積回路にESD保護回路を配置し、この保護回路でESDから半導体集積回路内の素子を保護する技術が提案されている。
図15は、従来技術の一つとしてのESD保護回路を示す回路図であり、この第1の従来技術について以下に説明する。
この第1の従来技術のESD保護回路は、電源端子101とGND端子102間でESDサージを放電させるものであり、ESD検知部203と第1のゲート制御部204と抵抗105と電圧クランプ部106で構成されている。
ESD検知部203は、抵抗201とキャパシタ202で構成され、各々は以下のように接続されている。つまり、抵抗201は、一方の端子が電源端子101に接続され、他方の端子がキャパシタ202の一方の端子および第1のゲート制御部204のPMOSトランジスタ205のゲートに接続されている。このキャパシタ202の他方の端子は、GND端子102に接続されている。
上記第1のゲート制御部204は、PMOSトランジスタ205と寄生ダイオード206で構成され、各々は以下のように接続されている。つまり、PMOSトランジスタ205は、ゲート端子がESD検知部203の抵抗201とキャパシタ202に接続され、ソース端子が電源端子101に接続され、バックゲート端子が電源端子101および寄生ダイオード206のカソード端子に接続されている。また、PMOSトランジスタ205のドレイン端子は、寄生ダイオード206のアノード端子と電圧クランプ部106のNMOSトランジスタ107のゲート端子および抵抗105の一方の端子に接続されている。また、抵抗105の他方の端子はGND端子102に接続されている。
電圧クランプ部106は、NMOSトランジスタ107と寄生NPNトランジスタ108と寄生ベース抵抗109で構成され、各々は以下のように接続されている。つまり、NMOSトランジスタ107は、ゲート端子が第1のゲート制御部204のPMOSトランジスタ205のドレイン端子,寄生ダイオード206のアノード端子,抵抗105に接続され、ソース端子がGND端子102と寄生NPNトランジスタ108のエミッタ端子に接続されている。また、NMOSトランジスタ107は、バックゲート端子がGND端子102に接続され、ドレイン端子が電源端子101と寄生NPNトランジスタ108のコレクタ端子に接続されている。また、寄生NPNトランジスタ108は、ベース端子が寄生ベース抵抗109の一方の端子に接続され、寄生ベース抵抗109の他方の端子はGND端子102に接続されている。
上記構成のESD保護回路にESDサージが印加された場合の動作を説明する。図16の波形図は、GND端子102を基準として、電源端子101に正のESDサージが印加された場合に電源端子101に接続されている配線に加わる電圧VDDの電圧波形と、上記NMOSトランジスタ107のゲートに加わる電圧VGATEの電圧波形をSPICEシミュレータにて求めた結果を示している。
GND端子102を基準として、電源端子101に正のESDサージが印加され、抵抗201とキャパシタ202とで決まる時定数以下の時間で電源端子101に電圧が印加されると、ESD検知部203は、上記電圧をESDサージと検知し、第1のゲート制御部204のPMOSトランジスタ205がオンする。PMOSトランジスタ205がオンすることで、NMOSトランジスタ107のゲートが充電され、NMOSトランジスタ107のゲート電圧が上昇する。電圧クランプ部106において、NMOSトランジスタ107がオンすることでチャネルを通ってサージ電流が放電する。これと共に、NMOSトランジスタ107のドレイン近傍にてホットキャリアにより基板に流れる電流が発生し、この電流が寄生ベース抵抗109に流れることで寄生NPNバイポーラトランジスタ108のベース−エミッタ電圧が上昇し、この寄生NPNトランジスタ108がオンする。これらにより、NMOSトランジスタ107のチャネルおよび、寄生NPNトランジスタ108を通じてサージ電流が放電する。この放電により電圧VDDが降下し、図16のグラフが示すようにNMOSトランジスタ107のゲート電圧(電圧VGATE)も寄生ダイオード206を通じて放電することにより降下する。
次に、図17に、もう一つの従来技術としての第2の従来技術について以下に説明する。
この第2の従来技術のESD保護回路は、電源端子301とGND端子302間でESDサージを放電させるものであり、ESD検知部303と第1ゲート制御部305と第2ゲート制御部306と電圧クランプ部307で構成されている。
上記ESD検知部303は、抵抗310,311と、キャパシタ312,313で構成され、各々は以下のように接続されている。つまり、抵抗310は、一方の端子が電源端子301に接続され、他方の端子がキャパシタ312と第1のゲート制御部305のPMOSトランジスタ313のゲートに接続されている。また、キャパシタ302の他方の端子はGND端子202に接続されている。また、抵抗311は、一方の端子が電源端子301に接続され、他方の端子がキャパシタ313の一方の端子と第2のゲート制御部306のNMOSトランジスタ315のゲートと接続されている。また、キャパシタ313の他の一方の端子はGND端子302と接続されている。
上記第1のゲート制御部305は、PMOSトランジスタ205と寄生ダイオード206で構成され、第1従来技術の第1のゲート制御部204と同様の構成である。また、第2のゲート制御部306は、寄生キャパシタ318とNMOSトランジスタ315で構成され、各々は以下のように接続されている。つまり、NMOSトランジスタ315は、ドレインが寄生キャパシタ318とPMOSトランジスタ313のドレインと寄生ダイオード316のアノードとNMOSトランジスタ317のゲートに接続され、ゲートが抵抗311とキャパシタ313に接続され、ソースおよびバックゲートがGND端子302に接続されている。
また、この第2従来技術の電圧クランプ部307は、前述の第1従来技術の電圧クランプ部106と同様の構成である。
上記構成のESD保護回路にESDサージが印加された場合の動作を説明する。GND端子302を基準として、電源端子301に正のESDサージが印加され、抵抗310とキャパシタ312による時定数以下の時間で電源端子301に電圧が印加されると、ESD検知部303は、上記電圧をESDサージと検知し、第1のゲート制御部305のPMOSトランジスタ205がオンする。PMOSトランジスタ205がオンすることで、NMOSトランジスタ107のゲートが充電され、NMOSトランジスタ107のゲート電圧が上昇する。また、前述の時定数よりも長くなるよう設定した抵抗311とキャパシタ313による時定数で決定する時間だけ第2のゲート制御部306のNMOSトランジスタ315がオフ状態となり、NMOSトランジスタ315のゲートに充電された電荷がGND端子302へ放電しないので、ゲート電圧を高く保持できる。電源クランプ部307の動作については、前述の第1の従来技術と同様である。
ところで、前述の第1の従来技術1に関しては、GND端子102を基準として、電源端子101に正のESDサージが印加された場合に、PMOSトランジスタ205がオフした後は、NMOSトランジスタ107のゲート電圧はゲートに充電された電荷が抵抗105を通じて放電することによって降下する。このため、NMOSトランジスタ107の駆動能力を保持するには抵抗105の値を高く設定する必要があり、抵抗面積の増大を招く課題があるが、この課題を改善したのが上記第2の従来技術2である。これについては後述する。
また、ESDサージ電流の放電期間で電圧VDDが降下すると、電圧VDDよりも電圧VGATEの方が高くなり、NMOSトランジスタ107のゲートに充電された電荷が寄生ダイオード206を経由して電源端子101に逆流する。このことにより、図16に示すように、NMOSトランジスタ107のゲート電圧VGATEが降下し、駆動能力が低下することでNMOS107のサージ放電能力が低下する。このため、ESDサージ放電能力を確保するためのNMOSトランジスタ107の面積を増加させることが必要になるという課題がある。
また、抵抗201とキャパシタ202による時定数で決定する時間だけPMOSトランジスタ205がオンすることから、電源投入時の急激な電圧変動にも応答してしまい、誤動作を起こす可能性がある。
一方、第2の従来技術については、第1の従来技術で課題であった抵抗105の面積増大を第2ゲート制御部306のNMOSトランジスタ315を設けることで改善している。
しかし、GND端子302を基準として、電源端子301に正のESDサージが印加されて、PMOSトランジスタ205がオンする際、寄生キャパシタ318によりNMOSトランジスタ315のゲート電圧が上昇し、NMOSトランジスタ315がオンすることで、NMOSトランジスタ107のゲート電圧の上昇が抑制され、NMOSトランジスタ107の駆動能力が低下するとの課題がある。
また、ESDサージ電流の放電期間で電圧VDDが降下すると、この電圧VDDよりもNMOSトランジスタ107のゲート電圧の方が高くなり、充電された電荷が寄生ダイオード206を経由して電源ラインに逆流する。これにより、NMOSトランジスタ107のゲート電圧が降下し、NMOSトランジスタ107の駆動能力が低下する。この点は前述の第1の従来技術と同様である。これらの現象により、NMOSトランジスタ107のサージ放電能力が低下し、それによりESDサージ放電能力を確保するためのNMOSトランジスタ107の面積を増加させる必要が生じる。
また、抵抗310とキャパシタ312による時定数で決定する時間だけPMOS205がオンするこの方法では、電源投入時の急激な電圧変動にも応答してしまい、誤動作となる可能性があることも前述の第1従来技術と同様である。
特開2005−235947号公報 特開2009−21332号公報
そこで、この発明の課題は、サージ放電用のMOSトランジスタの駆動能力を向上できる静電気放電保護回路を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の静電気放電保護回路は、
第1の端子に接続された第1の配線と、
上記第1の端子よりも低い電位となる第2の端子に接続された第2の配線と、
上記第1の配線にドレインが接続され、上記第2の配線にソースが接続されていると共に電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタと、
上記NMOSトランジスタのゲートと上記第1の配線との間に接続され、上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流す通電状態と上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流さないと共に上記NMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線へ電流を流さない非通電状態とに切り替え可能な第1のゲート制御部と、
上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗成分を含んだ回路部と、
予め定められた上限電圧を超える電圧が上記第1の端子と第2の端子との間に発生したときに、上記第1のゲート制御部を上記通電状態にする一方、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下のときに上記第1のゲート制御部を上記非通電状態にする静電気検知部とを備え
上記抵抗成分を含んだ回路部は、
上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間の抵抗値が第1の抵抗値となる第1の状態と上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間の抵抗値が上記第1の抵抗値よりも高い第2の抵抗値となる第2の状態とに切り替え可能な第2のゲート制御部をなし、
上記静電気検知部は、
上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下かつ電源電圧以下のときに上記第2のゲート制御部を上記第1の状態にする一方、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記電源電圧を超えたときに上記第2のゲート制御部を上記第2の状態にすることを特徴としている。
この発明の静電気放電保護回路によれば、上記静電気検知部は、上記第1の端子と第2の端子との間に上記上限電圧を超える電圧が発生したときに、上記第1のゲート制御部を上記通電状態にして、上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流す。これにより、ゲート電圧が上昇してNMOSトランジスタがオンすると共にこのNMOSトランジスタの寄生NPNトランジスタがオンすることでサージ電圧が放電し、上記第1の配線の電圧が下降する。一方、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下のときに上記第1のゲート制御部を上記非通電状態にするので、上記NMOSトランジスタのゲートから第1のゲート制御部を経由して第1の配線へ電流が逆流することを防止でき、上記NMOSトランジスタのゲート電圧の降下を防いで、サージ放電用のMOSトランジスタの駆動能力を向上できる。
また、上記静電気検知部は、上記第1の端子と第2の端子との間に予め定められた動作最大電圧を超える電圧が発生している期間に、上記第1のゲート制御部を上記通電状態にするので、抵抗とキャパシタによる時定数で決まる時間だけゲート制御部を動作させる従来例と異なり、電源投入時の急激な電圧変動にも応答してしまうといった誤動作を回避できる。
また、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記電源電圧を超えるときに上記第2のゲート制御部を高抵抗の状態にして上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートから第2の配線への放電を抑えてNMOSトランジスタの駆動能力を向上できる。また、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下かつ電源電圧以下の通常の電源投入時には上記第2のゲート制御部を低抵抗にして上記電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタをオフにするから第1,第2の端子からの電源電圧を内部回路に正常に供給できる。
また、この発明の静電気放電保護回路は、
第1の端子に接続された第1の配線と、
上記第1の端子よりも低い電位となる第2の端子に接続された第2の配線と、
上記第1の配線にドレインが接続され、上記第2の配線にソースが接続されていると共に電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタと、
上記NMOSトランジスタのゲートと上記第1の配線との間に接続され、上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流す通電状態と上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流さないと共に上記NMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線へ電流を流さない非通電状態とに切り替え可能な第1のゲート制御部と、
上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗成分を含んだ回路部と、
予め定められた上限電圧を超える電圧が上記第1の端子と第2の端子との間に発生したときに、上記第1のゲート制御部を上記通電状態にする一方、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下のときに上記第1のゲート制御部を上記非通電状態にする静電気検知部とを備え、
上記抵抗成分を含んだ回路部は、上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗素子で構成され
上記第1のゲート制御部は、
上記第1の配線にソースおよびバックゲートが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続されたPMOSトランジスタと、
上記PMOSトランジスタのドレインにアノードが接続され、上記電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタのゲートにカソードが接続されたダイオードとを有する。
この発明の静電気放電保護回路によれば、上記抵抗成分を含んだ回路部は、上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗素子で構成されているので、回路構成を簡単にできる。
また、上記静電気検知部は、上記第1のゲート制御部のPMOSトランジスタのゲートに低電位(Lレベル信号)を入力することで上記PMOSトランジスタをオンにして上記第1のゲート制御部を通電状態にできる。一方、上記静電気検知部は、上記第1のゲート制御部のPMOSトランジスタのゲートに高電位(Hレベル信号)を入力することで上記PMOSトランジスタをオフにして第1のゲート制御部を非通電状態にできる。また、この非通電状態において上記ダイオードによって上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線への電流の逆流を阻止しNMOSトランジスタの駆動能力を向上できる。
また、この発明の静電気放電保護回路では、
第1の端子に接続された第1の配線と、
上記第1の端子よりも低い電位となる第2の端子に接続された第2の配線と、
上記第1の配線にドレインが接続され、上記第2の配線にソースが接続されていると共に電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタと、
上記NMOSトランジスタのゲートと上記第1の配線との間に接続され、上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流す通電状態と上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流さないと共に上記NMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線へ電流を流さない非通電状態とに切り替え可能な第1のゲート制御部と、
上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗成分を含んだ回路部と、
予め定められた上限電圧を超える電圧が上記第1の端子と第2の端子との間に発生したときに、上記第1のゲート制御部を上記通電状態にする一方、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下のときに上記第1のゲート制御部を上記非通電状態にする静電気検知部とを備え、
上記抵抗成分を含んだ回路部は、上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗素子で構成され
上記第1のゲート制御部は、
上記第1の配線にドレインが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続され、上記電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタのゲートにソースが接続され、上記第2の配線にバックゲートが接続されたNMOSトランジスタとを有する。
この発明の静電気放電保護回路によれば、上記抵抗成分を含んだ回路部は、上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗素子で構成されているので、回路構成を簡単にできる。
また、上記静電検知部は、上記第1のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに高電位(Hレベル信号)を入力することで上記NMOSトランジスタをオンにして上記第1のゲート制御部を通電状態にできる。一方、上記静電検知部は、上記第1のゲート制御部の上記NMOSトランジスタのゲートに低電位(Lレベル信号)を入力することで上記NMOSトランジスタをオフにして上記第1のゲート制御部を非通電状態にできる。また、この非通電状態において上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線への電流の逆流が阻止されるのでNMOSトランジスタの駆動能力を向上できる。
また、一実施形態の静電気放電保護回路では、上記静電気検知部は、
上記第1の配線に一方の端子が接続され、上記第1のゲート制御部の上記PMOSトランジスタのゲートに他方の端子が接続された抵抗と、
上記第1のゲート制御部の上記PMOSトランジスタのゲートにドレインが接続され、上記第1の配線にゲートが接続され、上記第2の配線にソースおよびバックゲートが接続されていると共に閾値が電源電圧よりも高いNMOSフィールドトランジスタとを有する。
この実施形態の静電気放電保護回路によれば、上記第1の配線と第2の配線との間に印加される電圧が電源電圧を超えて上記静電気検知部のNMOSフィールドトランジスタの閾値以上になった期間だけ上記NMOSフィールドトランジスタがオンして上記抵抗による電圧降下で第1のゲート制御部のPMOSトランジスタがオンになって第1のゲート制御部を通電状態にできる。一方、上記第1の配線と第2の配線との間に印加される電圧が電源電圧以下になると上記静電気検知部のNMOSフィールドトランジスタがオフして第1のゲート制御部のPMOSトランジスタがオフし、第1のゲート制御部を非通電状態にできる。また、この非通電状態において上記第1のゲート制御部のダイオードによって上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線への電流の逆流を阻止しNMOSトランジスタの駆動能力を向上できる。
また、一実施形態の静電気放電保護回路では、上記静電気検知部は、
上記第1の配線にソースおよびバックゲートが接続され、上記第2の配線にゲートが接続され、上記第1のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートにドレインが接続されていると共に閾値が電源電圧よりも高いPMOSフィールドトランジスタと、
上記PMOSフィールドトランジスタのドレインに一方の端子が接続され、上記第2の配線に他方の端子が接続された抵抗とを有する。
この実施形態の静電気放電保護回路によれば、上記第1の配線と第2の配線との間の電圧が電源電圧を超えて上記静電気検知部のPMOSフィールドトランジスタの閾値以上になった期間だけ上記PMOSフィールドトランジスタがオンして第1のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに高電位(Hレベル信号)が印加され第1のゲート制御部が通電状態になる。一方、上記第1の配線と第2の配線との間に印加される電圧が電源電圧以下になると上記静電気検知部のPMOSフィールドトランジスタがオフして第1のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに低電位(Lレベル信号)が印加されて第1のゲート制御部が非通電状態になる。また、この非通電状態において第1のゲート制御部のNMOSトランジスタがオフであるから、電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線への電流の逆流を阻止しNMOSトランジスタの駆動能力を向上できる。
また、一実施形態の静電気放電保護回路では、上記第1のゲート制御部は、
上記第1の配線にソースおよびバックゲートが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続されたPMOSトランジスタと、
上記PMOSトランジスタのドレインにアノードが接続され、上記電圧クランプ部の上記NMOSトランジスタのゲートにカソードが接続されたダイオードとを有し、
上記第2のゲート制御部は、
上記電圧クランプ部の上記NMOSトランジスタのゲートにドレインが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続され、上記第2の配線にソースおよびバックゲートが接続されたNMOSトランジスタを有する。
この実施形態の静電気放電保護回路によれば、上記静電気検知部は、上記第1のゲート制御部のPMOSトランジスタのゲートに低電位(Lレベル信号)を入力することで上記PMOSトランジスタをオンにして上記第1のゲート制御部を通電状態にできる。一方、上記第1のゲート制御部のPMOSトランジスタのゲートに高電位(Hレベル信号)を入力することで上記PMOSトランジスタをオフにして第1のゲート制御部を非通電状態にできる。また、この非通電状態において上記ダイオードによって上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線への電流の逆流を阻止しNMOSトランジスタの駆動能力を向上できる。さらに、上記静電気検知部は、上記第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに低電位(Lレベル信号)を入力することで上記NMOSトランジスタをオフにして高抵抗の状態にして電圧クランプ部のNMOSトランジスタの駆動能力を向上できる。また、上記第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに高電位(Hレベル信号)を入力することで上記NMOSトランジスタをオンにして低抵抗の状態にして電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタをオフにするから第1,第2の端子からの電源電圧を内部回路に正常に供給できる。
また、一実施形態の静電気放電保護回路では、上記静電気検知部は、
上記第1の配線に一方の端子が接続され、上記第1のゲート制御部のPMOSトランジスタのゲートおよび上記第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに他方の端子が接続された抵抗と、
上記抵抗の他方の端子にドレインが接続され、上記第1の配線にゲートが接続され、上記第2の配線にソースおよびバックゲートが接続されていると共に閾値電圧が電源電圧よりも高い第1のNMOSトランジスタと、
上記抵抗の他方の端子にドレインが接続され、上記第1のゲート制御部のダイオードのカソードにゲートが接続され、上記第2の配線にソースおよびバックゲートが接続された第2のNMOSトランジスタとを有する。
この実施形態の静電気放電保護回路によれば、上記第1の配線と第2の配線との間に印加される電圧が電源電圧を超えて上記静電気検知部の第1のNMOSトランジスタの閾値以上になった期間だけ上記第1のNMOSトランジスタがオンして上記抵抗による電圧降下で第1のゲート制御部のPMOSトランジスタがオンになって第1のゲート制御部を通電状態にできる。一方、上記第1の配線と第2の配線との間に印加される電圧が電源電圧以下になると上記静電気検知部の第1のNMOSトランジスタがオフして第1のゲート制御部のPMOSトランジスタがオフし、第1のゲート制御部を非通電状態にできる。また、上記印加される電圧が上記第1のNMOSトランジスタの閾値電圧以下に低下するに伴い上記第1のNMOSトランジスタがオフになっても、電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲート電圧が高く保持されている間は、第2のNMOSトランジスタもオン状態を保持する。その結果、第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲート電圧は低くオフ状態を保持する。従って、電圧クランプ部のNMOSトランジスタがオフ状態となるのは、該トランジスタのゲート容量と第2のゲート制御部のNMOSトランジスタの寄生抵抗から決定する時定数により電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲート電圧が低下し、第2のNMOSトランジスタの閾値電圧以下となる時点である。なお、通常の電源投入時には、第2のゲート制御部のNMOSトランジスタがオン状態になることで電圧クランプ部のNMOSトランジスタがオフ状態になって第1,第2の端子からの電源電圧を内部回路に正常に供給できる。
また、一実施形態の静電気放電保護回路では、さらに、上記静電気検知部は、
上記第1の配線にソースおよびバックゲートが接続され、上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートにゲートが接続され、上記第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートにドレインが接続されたPMOSトランジスタを有している。
この実施形態の静電気放電保護回路によれば、上記第1の配線と第2の配線との間に印加される電圧が上記第1のNMOSトランジスタの閾値電圧以下に低下するに伴い上記第1のNMOSトランジスタがオフになっても、電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲート電圧が高く保持されている間は、第2のNMOSトランジスタもオン状態を保持し、上記静電気検知部の上記PMOSトランジスタもオフ状態を保持する。その結果、第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲート電圧は低くオフ状態を保持する。従って、電圧クランプ部のNMOSトランジスタがオフ状態となるのは、該トランジスタのゲート容量と第2のゲート制御部のNMOSトランジスタの寄生抵抗から決定する時定数により電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲート電圧が低下し、第2のNMOSトランジスタの閾値電圧以下となる時点である。なお、通常の電源投入時には、第2のゲート制御部のNMOSトランジスタがオン状態になり、上記静電気検知部の上記PMOSトランジスタもオン状態となることで電圧クランプ部のNMOSトランジスタがオフ状態になって第1,第2の端子からの電源電圧を内部回路に正常に供給できる。
また、一実施形態の静電気放電保護回路では、上記第1のゲート制御部は、
上記第1の配線にドレインが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続され、ソースが上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートに接続され、バックゲートが上記第2の配線に接続されたNMOSトランジスタを有し、
上記第2のゲート制御部は、
上記電圧クランプ部の上記NMOSトランジスタのゲートにドレインが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続され、上記第2の配線にソースおよびバックゲートが接続されたNMOSトランジスタを有し、
上記静電気検知部は、
上記第1の配線にソースおよびバックゲートが接続され、上記第2の配線にゲートが接続され、上記第1のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートにドレインが接続されていると共に閾値が電源電圧よりも高いPMOSフィールドトランジスタと、
上記PMOSフィールドトランジスタのドレインに一方の端子が接続され、上記第2の配線に他方の端子が接続された第1の抵抗と、
上記第1の配線の一方の端子が接続され、上記第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに他方の端子が接続された第2の抵抗と、
上記第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートにドレインが接続され、上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートにゲートが接続され、ソースおよびバックゲートが上記第2の配線に接続されたNMOSトランジスタとを有する。
この実施形態の静電気放電保護回路によれば、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記電源電圧を超えて上記静電気検知部のPMOSフィールドトランジスタの閾値以上になった期間だけ上記PMOSフィールドトランジスタがオンして第1のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに高電位(Hレベル信号)が印加され第1のゲート制御部が通電状態になる。一方、上記第1の配線と第2の配線との間に印加される電圧が電源電圧以下になると上記静電気検知部のPMOSフィールドトランジスタがオフして第1のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに低電位(Lレベル信号)が印加されて第1のゲート制御部が非通電状態になる。この非通電状態において、第1のゲート制御部のNMOSトランジスタがオフであるから、電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線への電流の逆流を阻止しNMOSトランジスタの駆動能力を向上できる。さらに、上記印加される電圧が電源電圧以下に低下するに伴い上記静電気検知部のPMOSトランジスタがオフしても、電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲート電圧が高く保持されている間は、第2のNMOSトランジスタもオン状態を保持し、結果、第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲート電圧は低くオフ状態を保持する。従って、電圧クランプ部のNMOSトランジスタがオフ状態となるのは、該トランジスタのゲート容量と第2のゲート制御部のNMOSトランジスタの寄生抵抗から決定する時定数により電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲート電圧が低下し、第2のNMOSトランジスタの閾値電圧以下となる時点である。なお、通常の電源投入時には、第2のゲート制御部のNMOSトランジスタがオン状態になることで電圧クランプ部のNMOSトランジスタがオフ状態になって第1,第2の端子からの電源電圧を内部回路に正常に供給できる。
また、一実施形態の静電気放電保護回路では、上記第1,第2の端子は、第1,第2の電源端子であり、上記第1の電源端子と第2の電源端子との間に電源電圧が印加される。
この実施形態によれば、駆動能力の高いサージ放電用のMOSトランジスタでもって上記電源端子に発生するサージ電圧から内部回路を保護できる。
また、一実施形態の静電気放電保護回路では、上記第1の端子は、入力端子である。
この実施形態によれば、駆動能力の高いサージ放電用のMOSトランジスタでもって上記入力端子に発生するサージ電圧から内部回路を保護できる。
また、一実施形態の静電気放電保護回路では、上記第1の端子は、出力端子である。
この実施形態によれば、駆動能力の高いサージ放電用のMOSトランジスタでもって上記出力端子に発生するサージ電圧から内部回路を保護できる。
この発明の静電気放電保護回路によれば、上記静電気検知部は、上記第1の端子と第2の端子との間に上記上限電圧を超える電圧が発生したときに、上記第1のゲート制御部を上記通電状態にして、上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流す。これにより、ゲート電圧が上昇してNMOSトランジスタがオンすると共にこのNMOSトランジスタの寄生NPNトランジスタがオンすることでサージ電圧が放電し、上記第1の配線の電圧が下降する。一方、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下のときに上記第1のゲート制御部を上記非通電状態にするので、上記NMOSトランジスタのゲートから第1のゲート制御部を経由して第1の配線へ電流が逆流することを防止でき、上記NMOSトランジスタのゲート電圧の降下を防いで、サージ放電用のMOSトランジスタの駆動能力を向上できる。
この発明の静電気放電保護回路の第1の概念構成を示すブロック図である。 上記第1の概念構成におけるサージ印加時のVDD電圧波形およびVGATE電圧波形を示す図である。 この発明の静電気放電保護回路の第2の概念構成を示すブロック図である。 上記第2の概念構成におけるサージ印加時のVDD電圧波形およびVGATE電圧波形を示す図である。 この発明の静電気放電保護回路の上記第1の概念構成に対応する第1実施形態のブロック図である。 上記第1実施形態におけるサージ印加時のVDD電圧波形およびVGATE電圧波形を示す図である。 この発明の静電気放電保護回路の上記第1の概念構成に対応する第2実施形態のブロック図である。 上記第2実施形態におけるサージ印加時のVDD電圧波形およびVGATE電圧波形を示す図である。 この発明の静電気放電保護回路の上記第2の概念構成に対応する第3実施形態のブロック図である。 上記第3実施形態におけるサージ印加時のVDD電圧波形およびVGATE電圧波形を示す図である。 この発明の静電気放電保護回路の上記第2の概念構成に対応する第4実施形態のブロック図である。 この発明の静電気放電保護回路の上記第2の概念構成に対応する第5実施形態のブロック図である。 この発明の静電気放電保護回路の第6実施形態のブロック図である。 この発明の静電気放電保護回路の第7実施形態のブロック図である。 従来の静電気放電保護回路の回路図である。 上記従来の静電気放電保護回路におけるサージ印加時のVDD電圧波形およびVGATE電圧波形を示す図である。 もう一つの従来の静電気放電保護回路の回路図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の概念構成)
図1に、この発明の静電気放電保護回路の第1の概念構成を示す。この第1の概念構成の静電気放電保護回路は、第1の端子としての電源端子1に接続された第1の配線11と、上記電源端子1よりも低い電位となる第2の端子としてのGND端子2に接続された第2の配線12を備える。また、この静電気放電保護回路は、上記第1の配線11にドレインが接続され、上記第2の配線12にソースが接続されていると共に電圧クランプ部15を構成するNMOSトランジスタ7を備える。
また、この静電気放電保護回路は、上記NMOSトランジスタ7のゲートと上記第1の配線11との間に接続された第1のゲート制御部4を備える。この第1のゲート制御部4は、上記第1の配線11から上記NMOSトランジスタ7のゲートへ電流を流す通電状態と上記第1の配線11から上記NMOSトランジスタ7のゲートへ電流を流さないと共に上記NMOSトランジスタ7のゲートから上記第1の配線11へ電流を流さない非通電状態とに切り替え可能になっている。また、この静電気放電保護回路は、上記NMOSトランジスタ7のゲートと上記第2の配線12との間に接続されている抵抗5を備える。
また、この静電気放電保護回路は、上記第1の配線11と第2の配線12との間に接続された静電気検知部3を備える。この静電気検知部3は、予め定められた上限電圧としての動作最大電圧Vmaxを超える電圧が上記電源端子1とGND端子2との間に発生したときに、上記第1のゲート制御部4を上記通電状態にする。一方、上記静電気検知部3は、電源端子1とGND端子2との間の電圧が上記動作最大電圧Vmax以下のときに上記第1のゲート制御部4を上記非通電状態にする。なお、上記動作最大電圧Vmaxは、たとえば、使用電源電圧よりも予め定められた電圧だけ高い電圧である。
この第1の概念構成の静電気放電保護回路によれば、上記静電気検知部3は、上記電源端子1とGND端子2との間に上記最大電圧Vmaxを超える電圧が発生したとき(図2の時刻t1)に、上記第1のゲート制御部4を上記通電状態にして、上記第1の配線11から上記NMOSトランジスタ7のゲートへ電流を流す。これにより、図2の電圧波形図に示すように、NMOSトランジスタ7のゲート電圧VGATEが上昇してNMOSトランジスタ7がオンすると共にこのNMOSトランジスタ7の寄生NPNトランジスタ8がオンする。すなわち、NMOSトランジスタ7のドレイン近傍にてホットキャリアにより基板に流れる電流が発生し、この電流が寄生ベース抵抗9に流れることで寄生NPNトランジスタ8のベース−エミッタ電圧が上昇し、この寄生NPNトランジスタ8がオンする。
これにより、第1の配線11から、NMOSトランジスタ7と寄生NPNトランジスタ8を通してサージ電圧が放電し、上記第1の配線11の電圧VDDが下降する。そして、上記電源端子1とGND端子2との間の電圧が上記最大電圧Vmax以下に低下したとき(図2の時刻t2)には、上記静電気検知部3は、上記第1のゲート制御部4を上記非通電状態にする。よって、上記NMOSトランジスタ7のゲートから第1のゲート制御部4を経由して第1の配線11へ電流が逆流することを防止できる。したがって、上記NMOSトランジスタ7のゲート電圧の降下を防いで、サージ放電用のMOSトランジスタ7の駆動能力を向上できる。なお、上記第1のゲート制御部4が通電状態から非通電状態に切り替わると、NMOSトランジスタ7のゲートから抵抗5を通して第2の配線12へ放電し、電圧VGATEは電圧VDDのピーク電圧に近い電圧から降下して行く。そして、上記NMOSトランジスタ7のゲート容量と抵抗5による時定数によって決まる時間で上記電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7がオフになり、サージ放電が終了する(サージ放電終了時t3)。
また、上記静電気検知部3は、上記電源端子1とGND端子2との間に上記最大電圧maxを超える電圧が発生している期間に、上記第1のゲート制御部4を通電状態にするので、抵抗とキャパシタによる時定数で決まる時間だけゲート制御部を動作させる従来例と異なり、電源投入時の急激な電圧変動にも応答してしまうといった誤動作を回避できる。
なお、通常の電源投入時には、第1の配線11の電圧は、最大電圧max以下であるから、静電気検知部3は、第1ゲート制御部4を非通電状態にし、電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲートに加わる電圧VGATEは0VでNMOSトランジスタ7はオフである。これにより、第1,第2の配線11,12から内部回路10へ電源電圧が正常に供給される。
(第2の概念構成)
図3に、この発明の静電気放電保護回路の第2の概念構成を示す。この第2の概念構成の静電気放電保護回路は、前述の第1の概念構成の抵抗5に替えて、第2のゲート制御部21を有する点と、前述の静電気検知部3に替えて静電気検知部22を有する点とだけが前述の第1の概念構成と異なる。よって、この第2の概念構成では、前述の第1の概念構成と異なる点を主に説明する。
この第2の概念構成では、図3に示すように、抵抗成分を含んだ回路部としての第2のゲート制御部21は、上記NMOSトランジスタ7のゲートと上記第2の配線12との間の抵抗値が第1の抵抗値となる第1の状態と上記NMOSトランジスタ7のゲートと上記第2の配線12との間の抵抗値が上記第1の抵抗値よりも高い第2の抵抗値となる第2の状態とに切り替え可能になっている。
また、第2の概念構成では、上記静電気検知部22は、上記電源端子1とGND端子2との間の電圧が上記最大電圧Vmax以下のときに上記第2のゲート制御部21を上記低抵抗の第1の状態(オン状態)にする。一方、上記静電気検知部22は、上記電源端子1とGND端子2との間の電圧が上記最大電圧Vmaxを超えたことを検知したときに上記第2のゲート制御部21を上記高抵抗の第2の状態(オフ状態)にし、検知した電圧が電源電圧を超えている間は上記オフ状態を保持する。また、上記静電気検知部22は、検知した電圧が電源電圧以下になると上記第2のゲート制御部21をオン状態にする。
この第2の概念構成の静電気放電保護回路によれば、図4の波形図に示す時刻t0から時刻t3までの期間のように、上記電源端子1とGND端子2との間の電圧VDDが上記電源電圧を超える期間と同等以上の期間、上記第2のゲート制御部21を高抵抗の状態(オフ状態)を保持する事で上記電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲートから第2の配線12への放電を抑えてNMOSトランジスタ7の駆動能力を向上できる。すなわち、図4の波形図に示すように、ESDサージ放電中の電圧VDDの下降時に、NMOSトランジスタ7のゲート電圧VGATEを電圧VDDのピーク電圧に近い電圧に保持でき、ESDサージ放電終了時t3にもゲート電圧VGATEを電圧VDDのピーク電圧に近い電圧に保持できる。
また、上記電源端子1とGND端子2との間の電圧が上記最大電圧max以下かつ電源電圧以下の通常の電源投入時には上記第2のゲート制御部21を低抵抗のオン状態にして上記電圧クランプ部15を構成するNMOSトランジスタ7をオフにするから、電源端子1,GND端子2からの電源電圧を内部回路10に正常に供給できる。
(第1の実施の形態)
次に、図5に、この発明の静電気放電保護回路の第1実施形態を示す。この第1実施形態は、上述した第1の概念構成(図1)に対応するものであり、静電気検知部3および第1のゲート制御部4の具体的な回路構成を示すものである。なお、抵抗5および電圧クランプ部15の回路構成については図1の第1の概念構成で説明したものと同様である。
この第1実施形態が有する第1のゲート制御部4は、PMOSトランジスタ31と、ダイオード32とで構成されている。このPMOSトランジスタ31は、第1の配線11にソースおよびバックゲートが接続され、静電気検知部3にゲートが接続されている。また、上記ダイオード32は、上記PMOSトランジスタ31のドレインにアノードが接続され、電圧クランプ部15を構成するNMOSトランジスタ7のゲートにカソードが接続されている。また、この第1のゲート制御部4のPMOSトランジスタ31のバックゲートとダイオード32のアノードとの間には、ダイオード32のアノードからPMOSトランジスタ31のバックゲートに向かって順方向の寄生ダイオード33が生じる。
また、この第1実施形態が有する静電気検知部3は、抵抗35とNMOSフィールドトランジスタ36とで構成されている。この抵抗35は、第1の配線11に一方の端子が接続され、NMOSフィールドトランジスタ36のドレインに他方の端子が接続されている。また、上記NMOSフィールドトランジスタ36は、第1のゲート制御部4のPMOSトランジスタ31のゲートにドレインが接続され、第2の配線12にソースが接続され、ゲートが第1の配線11に接続されている。このNMOSフィールドトランジスタ36は、第2の配線12にソースおよびバックゲートが接続されていると共に閾値が電源電圧よりも高い。
この第1実施形態の静電気放電保護回路において、GND端子2を基準として、電源端子1に正のESDサージが印加された場合に第1の配線11に加わる電圧VDDの波形と電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲートに加わる電圧VGATEの波形をSPICEシミュレータにて求めた結果を、図6の波形図に示す。上記第1の配線11と第2の配線12との間に印加される電圧が上限電圧Vmaxを超えて電源電圧よりも高い上記閾値以上になった期間だけ、上記NMOSフィールドトランジスタ36がオンする。すると、上記抵抗35による電圧降下で、第1のゲート制御部4のPMOSトランジスタ31のゲートに低電位が入力されてPMOSトランジスタ31がオンになり、第1のゲート制御部4が通電状態になる。これにより、NMOSトランジスタ7のゲートが充電されて電圧VGATEが上昇してNMOSトランジスタ7がオンすると共にこのNMOSトランジスタ7の寄生NPNトランジスタ8がオンする。
これにより、第1の配線11から、NMOSトランジスタ7と寄生NPNトランジスタ8を通してサージ電圧が放電し、上記第1の配線11の電圧VDDが下降し、上記電源端子1とGND端子2との間の電圧が下降する。上記電源端子1とGND端子2との間の電圧VDDが上限電圧Vmax以下に低下して、NMOSフィールドトランジスタ36がオフすると、第1のゲート制御部4のPMOSトランジスタ31のゲートに高電位が入力されてPMOSトランジスタ31がオフになり、第1のゲート制御部4が非通電状態になる。
ところで、上記ESDサージ流入の過程でのNMOSトランジスタ7のオン期間では、第1の配線11の電圧VDDが降下しても逆流阻止ダイオード32により、NMOSトランジスタ7のゲートから第1の配線11への逆流は起こらず、NMOSトランジスタ7のゲートから抵抗5にのみ放電する。よって、このNMOSトランジスタ7からの放電速度は、電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲート容量と抵抗5とによる時定数で決まる。この電圧クランプ部15において、NMOSトランジスタ7のゲート電圧VGATEが高く保持されることで、NMOSトランジスタ7による高い駆動能力が保持される。また、NMOSトランジスタ7のドレイン近傍にてホットキャリアにより基板に流れる電流が発生する。この電流が寄生ベース抵抗9に流れることで寄生NPNバイポーラトランジスタ8のベース−エミッタ電圧が上昇し、この寄生NPNバイポーラトランジスタ8がオンする。一方、通常の電源電圧が電源端子1とGND端子2との間に印加された場合には、第1のゲート制御部4はオフ状態(非通電状態)であり、NMOSトランジスタ7はゲートが抵抗5で第2の配線12に接続されてオフ状態になる。
また、上述のように、上記静電気検知部3は、上記電源端子1とGND端子2との間に上記上限電圧Vmaxを超える電圧が発生している期間だけ、上記第1のゲート制御部4を上記通電状態にする。したがって、抵抗とキャパシタによる時定数で決まる時間だけゲート制御部を動作させる従来例と異なり、電源投入時の急激な電圧変動にも応答してしまうといった誤動作を回避できる。
(第2の実施の形態)
次に、図7に、この発明の静電気放電保護回路の第2実施形態を示す。この第2実施形態は、上述した第1の概念構成(図1)に対応するものであり、静電気検知部3および第1のゲート制御部14の具体的な回路構成を示すものである。なお、抵抗5および電圧クランプ部15の回路構成については図1の第1の概念構成で説明したものと同様である。
この第2実施形態が有する第1のゲート制御部14は、NMOSトランジスタ41で構成されている。このNMOSトランジスタ41は、ドレインが第1の配線11に接続され、ゲートが静電気検知部13に接続され、ソースが電圧クランプ部15を構成するNMOSトランジスタ7のゲートに接続され、バックゲートが第2の配線12に接続されている。
また、この第2実施形態が有する静電気検知部13は、閾値が電源電圧よりも高いPMOSフィールドトランジスタ42と、抵抗43とで構成されている。このPMOSフィールドトランジスタ42は、ソースおよびバックゲートが第1の配線11に接続され、ゲートが第2の配線12に接続され、ドレインが第1のゲート制御部14のNMOSトランジスタ41のゲートに接続されている。また、上記抵抗43は、一方の端子がPMOSフィールドトランジスタ42のドレインに接続され、他方の端子が第2の配線12に接続されている。
この第2実施形態の静電気放電保護回路において、GND端子2を基準として、電源端子1に正のESDサージが印加された場合に第1の配線11に加わる電圧VDDの波形と電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲートに加わる電圧VGATEの波形をSPICEシミュレータにて求めた結果を、図8の波形図に示す。上記第1の配線11と第2の配線12との間に印加される電圧VDDが上限電圧Vmaxを超えて電源電圧よりも高い上記PMOSフィールドトランジスタ42の閾値以上になった期間だけ上記PMOSフィールドトランジスタ42がオンする。これにより、第1のゲート制御部14のNMOSトランジスタ41のゲートに高電位(Hレベル信号)が印加され、NMOSトランジスタ41がオンし、第1のゲート制御部14が通電状態になる。
このNMOSトランジスタ41がオンすることで、NMOSトランジスタ7のゲートが充電され、NMOSトランジスタ7のゲート電圧VGATEが上昇してNMOSトランジスタ7がオンすると共にこのNMOSトランジスタ7の寄生NPNトランジスタ8がオンする。
これにより、第1の配線11から、NMOSトランジスタ7と寄生NPNトランジスタ8を通してサージ電圧が放電し、上記第1の配線11の電圧VDDが下降し、上記電源端子1とGND端子2との間の電圧が下降する。上記電源端子1とGND端子2との間の電圧が上記上限電圧Vmax以下に低下して、PMOSフィールドトランジスタ42がオフすると、第1のゲート制御部14のNMOSトランジスタ41のゲートに低電位が入力されてNMOSトランジスタ41がオフになり、第1のゲート制御部14が非通電状態になる。
ところで、上記ESDサージ流入の過程でのNMOSトランジスタ7のオン期間は、第1の配線11の電圧VDDが降下してもNMOSトランジスタ41がオフ状態(非通電状態)である。よって、NMOSトランジスタ7のゲートから第1の配線11へは逆流せずに、NMOSトランジスタ7のゲートは抵抗5からだけ放電する。この放電速度は、NMOSトランジスタ7のゲート容量と抵抗5の時定数とにより決まる。その結果、NMOSトランジスタ7のゲート電圧VGATEが高く保持されて、NMOSトランジスタ7による高い駆動能力が保持される。
一方、通常の電源電圧が電源端子1とGND端子2との間に印加された場合には、第1のゲート制御部14はオフ状態(非通電状態)であり、NMOSトランジスタ7はゲートが抵抗5で第2の配線12に接続されてオフ状態になる。
(第3の実施の形態)
次に、図9に、この発明の静電気放電保護回路の第3実施形態を示す。この第3実施形態は、上述した第2の概念構成(図3)に対応するものであり、静電気検知部22および第1のゲート制御部14および第2ゲート制御部21の具体的な回路構成を示すものである。なお、電圧クランプ部15の回路構成については図3の第2の概念構成で説明したものと同様である。
この第3実施形態の静電気放電保護回路の第1のゲート制御部14は、PMOSトランジスタ53と、ダイオード55とで構成されている。このPMOSトランジスタ53は、第1の配線11にソースおよびバックゲートが接続され、静電気検知部22にゲートが接続されている。また、上記ダイオード55は、上記PMOSトランジスタ53のドレインにアノードが接続され、電圧クランプ部15を構成するNMOSトランジスタ7のゲートにカソードが接続されている。また、この第1のゲート制御部14のPMOSトランジスタ53のバックゲートとダイオード55のアノードとの間には、ダイオード55のアノードからPMOSトランジスタ53のバックゲートに向かって順方向の寄生ダイオード56が生じる。
また、この実施形態の第2のゲート制御部21は、NMOSトランジスタ58で構成されている。このNMOSトランジスタ58は、ドレインが電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲートに接続され、ゲートが静電気検知部22に接続され、ソースおよびバックゲートが第2の配線12に接続されている。
また、上記静電検知部22は、抵抗51と第1のNMOSフィールドトランジスタ52,第2のNMOSトランジスタ57で構成されている。抵抗51は、一方の端子が第1の配線11に接続され、他方の端子が第1のゲート制御部14のPMOSトランジスタ53のゲートおよび第2のゲート制御部21のNMOSトランジスタ58のゲートに接続されている。また、上記第1のNMOSフィールドトランジスタ52は、ドレインが抵抗51の他方の端子に接続され、ゲートが第1の配線11に接続され、ソースおよびバックゲートが第2の配線12に接続されている。この第1のNMOSフィールドトランジスタ52は、閾値電圧が電源電圧よりも高い。また、第2のNMOSトランジスタ57は、ドレインが抵抗51の他方の端子に接続され、ゲートが第1のゲート制御部14のダイオード55のカソードに接続され、ソースおよびバックゲートが第2の配線12に接続されている。
この第3実施形態の静電気放電保護回路において、GND端子2を基準として、電源端子1に正のESDサージが印加された場合に第1の配線11に加わる電圧VDDの波形と電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲートに加わる電圧VGATEの波形をSPICEシミュレータにて求めた結果を、図10の波形図に示す。
第1の配線11と第2の配線12との間に印加される電圧VDDが上限電圧Vmaxを超えて静電気検知部22の第1のNMOSトランジスタ52の閾値以上になった期間だけ、この第1のNMOSトランジスタ52がオンする。これにより、上記抵抗51による電圧降下で第1のゲート制御部14のPMOSトランジスタ53がオンになって第1のゲート制御部14が通電状態になる。このPMOSトランジスタ53がオンすることで、NMOSトランジスタ7のゲートが充電され、NMOSトランジスタ7のゲート電圧VGATEが上昇する。これにより、NMOSトランジスタ7がオンすると共にこのNMOSトランジスタ7の寄生NPNトランジスタ8がオンする。
これにより、第1の配線11から、NMOSトランジスタ7と寄生NPNトランジスタ8を通してサージ電圧が放電し、第1の配線11の電圧VDDが下降し、電源端子1とGND端子2との間の電圧が下降する。そして、電源端子1とGND端子2との間の電圧VDDが上限電圧Vmax以下に低下して、第1のNMOSトランジスタ52の閾値を下回って、第1のNMOSトランジスタ52がオフになっても、電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲート電圧が高く保持されている間は、第2のNMOSトランジスタ57もオン状態を保持し、結果、第2のゲート制御部21のNMOSトランジスタ58のゲート電圧は低くオフ状態を保持する。従って、電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7がオフ状態となるのは、該トランジスタ7のゲート容量と第2のゲート制御部21のNMOSトランジスタ58の寄生抵抗59から決定する時定数により電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲート電圧が低下し、第2のNMOSトランジスタ57の閾値電圧以下となる時点である。
ところで、上記第1のゲート制御部14では、寄生ダイオード56が生じるが逆流阻止ダイオード32の存在により、上記ESDサージ流入の過程でのNMOSトランジスタ7のオン期間に第1の配線11の電圧VDDが降下しても、NMOSトランジスタ7のゲートから第1の配線11へは逆流しない。よって、このNMOSトランジスタ7のゲートから第2のゲート制御部21のNMOSトランジスタ58の寄生抵抗59に放電する。したがって、このNMOSトランジスタ7からの放電速度は、電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲート容量と寄生抵抗59とによる時定数で決定する。その結果、NMOSトランジスタ7のゲート電圧VGATEが高く保持されて、NMOSトランジスタ7による高い駆動能力が保持される。
一方、通常の電源電圧が電源端子1とGND端子2との間に印加された場合には、第1のゲート制御部14はオフ状態(非通電状態)であり、NMOSトランジスタ7のゲートが抵抗5で第2の配線12に接続されてNMOSトランジスタ7はオフ状態になる。
(第4の実施の形態)
次に、図11に、この発明の静電気放電保護回路の第4実施形態を示す。この第4実施形態は、上述した第2の概念構成(図3)に対応するものであり、静電気検知部22および第1のゲート制御部4および第2ゲート制御部21の具体的な回路構成を示すものである。なお、電圧クランプ部15の回路構成については図3の第2の概念構成で説明したものと同様である。
また、この第4実施形態は、前述の第3実施形態の静電気検知部22に替えて、静電気検知部71を備えた点だけが、前述の第3実施形態の構成と異なる。よって、この第4実施形態では、前述の第3実施形態と相違する点を主に説明する。
この第4実施形態が備える静電気検知部71は、PMOSトランジスタ72を有している点だけが、前述の第3実施形態が備える静電気検知部22と異なる。このPMOSトランジスタ72は、第1の配線11にソースおよびバックゲートが接続され、電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲートにゲートが接続され、第2のゲート制御部21のNMOSトランジスタ58のゲートにドレインが接続されている。
この実施形態の静電気放電保護回路では、GND端子2を基準として電源端子1に正のESDサージが印加された場合、第1の配線11に加わる電圧VDDが第1のNMOSフィールドトランジスタ52の閾値電圧以上になった期間だけ、第1ゲート制御部4におけるPMOSトランジスタ53がオンする。このPMOSトランジスタ53がオンすることで、電圧クランプ部15のNMOS7のゲートが充電され、このNMOSトランジスタ7のゲート電圧が上昇する。これにより、NMOSトランジスタ7がオンする。この後、第1の配線11の電圧VDDが降下しても、逆流阻止ダイオード55が存在するので、NMOSトランジスタ7のゲートから第1の配線11への逆流が発生しない。よって、NMOSトランジスタ7のゲートから第2のゲート制御部21の寄生抵抗59のみを経由して放電することになる。したがって、上記ESDサージ流入の過程でのNMOSトランジスタ7のオン期間は、NMOSトランジスタ7のゲート容量と寄生抵抗59による時定数で決まる。
一方、電源端子1とGND端子2との間に、通常の電源電圧が印加された場合、第1のNMOSトランジスタ52がオフし、抵抗51によりNMOSトランジスタ58のゲート電圧が上昇する。これに伴い、PMOSトランジスタ72がオンすると共にNMOSトランジスタ57およびPMOS53がオフ状態になる。これにより、NMOSトランジスタ58のゲートは低インピーダンスで第1の配線11と接続され、電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7はオフ状態になる。よって、第1,第2の配線11,12からの電源電圧を内部回路10に正常に供給できる。
(第5の実施の形態)
次に、図12に、この発明の静電気放電保護回路の第5実施形態を示す。この第5実施形態は、上述した第2の概念構成(図3)に対応するものであり、静電気検知部22および第1のゲート制御部4および第2ゲート制御部21の具体的な回路構成を示すものである。なお、電圧クランプ部15の回路構成については図3の第2の概念構成で説明したものと同様である。
また、この第5実施形態は、前述の第4実施形態の静電気検知部71に替えて、静電気検知部80を備えた点、および第1ゲート制御部4に替えて第1ゲート制御部84を備えた点だけが、前述の第4実施形態の構成と異なる。よって、この第5実施形態では、前述の第4実施形態と相違する点を主に説明する。
この第5実施形態が備える第1ゲート制御部84はNMOSトランジスタ86で構成され、このNMOSトランジスタ86は、第1の配線11にドレインが接続され、静電気検知部80にゲートが接続され、ソースが電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲートに接続され、バックゲートが第2の配線12に接続されている。
また、この第5実施形態が備える静電気検知部80は、PMOSフィールドトランジスタ81と第1の抵抗82と第2の抵抗83とNMOSトランジスタ85とで構成されている。上記PMOSフィールドトランジスタ81は、第1の配線11にソースおよびバックゲートが接続され、第2の配線12にゲートが接続され、第1のゲート制御部84のNMOSトランジスタ86のゲートにドレインが接続されていると共に閾値が電源電圧よりも高い。また、上記第1の抵抗82は、上記PMOSフィールドトランジスタ81のドレインに一方の端子が接続され、第2の配線12に他方の端子が接続されている。また、上記第2の抵抗83は、第1の配線11に一方の端子が接続され、第2のゲート制御部21のNMOSトランジスタ58のゲートに他方の端子が接続されている。また、上記NMOSトランジスタ85は、第2のゲート制御部21のNMOSトランジスタ58のゲートにドレインが接続され、電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲートにゲートが接続され、ソースおよびバックゲートが第2の配線12に接続されている。
この第5実施形態の静電気放電保護回路によれば、電源端子1とGND端子2との間の電圧VDDが電源電圧を超えて静電気検知部80のPMOSフィールドトランジスタ81の閾値以上になった期間だけPMOSフィールドトランジスタ80がオンして第1のゲート制御部84のNMOSトランジスタ86のゲートに高電位(Hレベル信号)が印加され第1のゲート制御部84が通電状態になる。
一方、上記第1の配線11と第2の配線12との間に印加される電圧VDDが電源電圧以下になると静電気検知部80のPMOSフィールドトランジスタ81がオフして第1のゲート制御部84のNMOSトランジスタ86のゲートに低電位(Lレベル信号)が印加されて第1のゲート制御部84が非通電状態になる。この非通電状態において、第1のゲート制御部84のNMOSトランジスタ86がオフであるから、電圧クランプ部15のNMOSトランジスタ7のゲートから第1の配線11への電流の逆流を阻止しNMOSトランジスタ7の駆動能力を向上できる。さらに、上記印加される電圧VDDが電源電圧以下に低下するに伴い静電気検知部80のPMOSフィールドトランジスタ81がオフし、第2の抵抗83により、第2のゲート制御部21のNMOSトランジスタ58のゲートに加わる電圧が上昇する。それに伴い、第2のゲート制御部21のNMOSトランジスタ58がオンし、静電気検知部80のNMOSトランジスタ85がオフ状態になり、電圧クランプ部15を構成するNMOSトランジスタ7をオフにするから電源端子1,GND端子2からの電源電圧を内部回路10に正常に供給できる。
(第6の実施の形態)
次に、図13に、この発明の第6実施形態の静電気放電保護回路95を示す。この第6実施形態が、上述した第1〜第5実施形態の静電気放電保護回路と異なるのは、第1の配線91が第1の端子としての入力端子90に接続されている点である。この第6実施形態によれば、入力端子90に発生するサージ電圧から内部回路10を保護できる。なお、図13に示す静電気放電保護回路93は、上述した第1〜第5実施形態に相当している。
(第7の実施の形態)
次に、図14に、この発明の第7実施形態の静電気放電保護回路97を示す。この第7実施形態が、上述した第1〜第5実施形態の静電気放電保護回路と異なるのは、第1の配線91が第1の端子としての出力端子99に接続されている点である。この第7実施形態によれば、出力端子99に発生するサージ電圧から内部回路10を保護できる。なお、図14に示す静電気放電保護回路93は、上述した第1〜第5実施形態に相当している。
1 電源端子
2 GND端子
3、13、22、71、80 静電気検知部
4、14、84 第1ゲート制御部
5、35、43、51、82、83 抵抗
7 NMOSトランジスタ
8 寄生NPNトランジスタ
9 寄生ベース抵抗
10 内部回路
11 第1の配線
12 第2の配線
15 電圧クランプ部
21 第2ゲート制御部
31、72 PMOSトランジスタ
32、55 ダイオード
33、56 寄生ダイオード
36、52 NMOSフィールドトランジスタ
41、57、58、85、86 NMOSトランジスタ
42、81 PMOSフィールドトランジスタ
59、86 寄生抵抗

Claims (12)

  1. 第1の端子に接続された第1の配線と、
    上記第1の端子よりも低い電位となる第2の端子に接続された第2の配線と、
    上記第1の配線にドレインが接続され、上記第2の配線にソースが接続されていると共に電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタと、
    上記NMOSトランジスタのゲートと上記第1の配線との間に接続され、上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流す通電状態と上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流さないと共に上記NMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線へ電流を流さない非通電状態とに切り替え可能な第1のゲート制御部と、
    上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗成分を含んだ回路部と、
    予め定められた上限電圧を超える電圧が上記第1の端子と第2の端子との間に発生したときに、上記第1のゲート制御部を上記通電状態にする一方、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下のときに上記第1のゲート制御部を上記非通電状態にする静電気検知部とを備え、
    上記抵抗成分を含んだ回路部は、
    上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間の抵抗値が第1の抵抗値となる第1の状態と上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間の抵抗値が上記第1の抵抗値よりも高い第2の抵抗値となる第2の状態とに切り替え可能な第2のゲート制御部をなし、
    上記静電気検知部は、
    上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下かつ電源電圧以下のときに上記第2のゲート制御部を上記第1の状態にする一方、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記電源電圧を超えたときに上記第2のゲート制御部を上記第2の状態にすることを特徴とする静電気放電保護回路。
  2. 第1の端子に接続された第1の配線と、
    上記第1の端子よりも低い電位となる第2の端子に接続された第2の配線と、
    上記第1の配線にドレインが接続され、上記第2の配線にソースが接続されていると共に電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタと、
    上記NMOSトランジスタのゲートと上記第1の配線との間に接続され、上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流す通電状態と上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流さないと共に上記NMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線へ電流を流さない非通電状態とに切り替え可能な第1のゲート制御部と、
    上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗成分を含んだ回路部と、
    予め定められた上限電圧を超える電圧が上記第1の端子と第2の端子との間に発生したときに、上記第1のゲート制御部を上記通電状態にする一方、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下のときに上記第1のゲート制御部を上記非通電状態にする静電気検知部とを備え、
    上記抵抗成分を含んだ回路部は、上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗素子で構成され、
    上記第1のゲート制御部は、
    上記第1の配線にソースおよびバックゲートが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続されたPMOSトランジスタと、
    上記PMOSトランジスタのドレインにアノードが接続され、上記電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタのゲートにカソードが接続されたダイオードとを有することを特徴とする静電気放電保護回路。
  3. 第1の端子に接続された第1の配線と、
    上記第1の端子よりも低い電位となる第2の端子に接続された第2の配線と、
    上記第1の配線にドレインが接続され、上記第2の配線にソースが接続されていると共に電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタと、
    上記NMOSトランジスタのゲートと上記第1の配線との間に接続され、上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流す通電状態と上記第1の配線から上記NMOSトランジスタのゲートへ電流を流さないと共に上記NMOSトランジスタのゲートから上記第1の配線へ電流を流さない非通電状態とに切り替え可能な第1のゲート制御部と、
    上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗成分を含んだ回路部と、
    予め定められた上限電圧を超える電圧が上記第1の端子と第2の端子との間に発生したときに、上記第1のゲート制御部を上記通電状態にする一方、上記第1の端子と第2の端子との間の電圧が上記上限電圧以下のときに上記第1のゲート制御部を上記非通電状態にする静電気検知部とを備え、
    上記抵抗成分を含んだ回路部は、上記NMOSトランジスタのゲートと上記第2の配線との間に接続されている抵抗素子で構成され、
    上記第1のゲート制御部は、
    上記第1の配線にドレインが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続され、上記電圧クランプ部を構成するNMOSトランジスタのゲートにソースが接続され、上記第2の配線にバックゲートが接続されたNMOSトランジスタとを有することを特徴とする静電気放電保護回路。
  4. 請求項に記載の静電気放電保護回路において、
    上記静電気検知部は、
    上記第1の配線に一方の端子が接続され、上記第1のゲート制御部の上記PMOSトランジスタのゲートに他方の端子が接続された抵抗と、
    上記第1のゲート制御部の上記PMOSトランジスタのゲートにドレインが接続され、上記第1の配線にゲートが接続され、上記第2の配線にソースおよびバックゲートが接続されていると共に閾値が電源電圧よりも高いNMOSフィールドトランジスタとを有することを特徴とする静電気放電保護回路。
  5. 請求項に記載の静電気放電保護回路において、
    上記静電気検知部は、
    上記第1の配線にソースおよびバックゲートが接続され、上記第2の配線にゲートが接続され、上記第1のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートにドレインが接続されていると共に閾値が電源電圧よりも高いPMOSフィールドトランジスタと、
    上記PMOSフィールドトランジスタのドレインに一方の端子が接続され、上記第2の配線に他方の端子が接続された抵抗とを有することを特徴とする静電気放電保護回路。
  6. 請求項に記載の静電気放電保護回路において、
    上記第1のゲート制御部は、
    上記第1の配線にソースおよびバックゲートが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続されたPMOSトランジスタと、
    上記PMOSトランジスタのドレインにアノードが接続され、上記電圧クランプ部の上記NMOSトランジスタのゲートにカソードが接続されたダイオードとを有し、
    上記第2のゲート制御部は、
    上記電圧クランプ部の上記NMOSトランジスタのゲートにドレインが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続され、上記第2の配線にソースおよびバックゲートが接続されたNMOSトランジスタを有することを特徴とする静電気放電保護回路。
  7. 請求項に記載の静電気放電保護回路において、
    上記静電気検知部は、
    上記第1の配線に一方の端子が接続され、上記第1のゲート制御部のPMOSトランジスタのゲートおよび上記第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに他方の端子が接続された抵抗と、
    上記抵抗の他方の端子にドレインが接続され、上記第1の配線にゲートが接続され、上記第2の配線にソースおよびバックゲートが接続されていると共に閾値電圧が電源電圧よりも高い第1のNMOSトランジスタと、
    上記抵抗の他方の端子にドレインが接続され、上記第1のゲート制御部のダイオードのカソードにゲートが接続され、上記第2の配線にソースおよびバックゲートが接続された第2のNMOSトランジスタとを有することを特徴とする静電気放電保護回路。
  8. 請求項に記載の静電気放電保護回路において、
    さらに、上記静電気検知部は、
    上記第1の配線にソースおよびバックゲートが接続され、上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートにゲートが接続され、上記第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートにドレインが接続されたPMOSトランジスタを有していることを特徴とする静電気放電保護回路。
  9. 請求項に記載の静電気放電保護回路において、
    上記第1のゲート制御部は、
    上記第1の配線にドレインが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続され、ソースが上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートに接続され、バックゲートが上記第2の配線に接続されたNMOSトランジスタを有し、
    上記第2のゲート制御部は、
    上記電圧クランプ部の上記NMOSトランジスタのゲートにドレインが接続され、上記静電気検知部にゲートが接続され、上記第2の配線にソースおよびバックゲートが接続されたNMOSトランジスタを有し、
    上記静電気検知部は、
    上記第1の配線にソースおよびバックゲートが接続され、上記第2の配線にゲートが接続され、上記第1のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートにドレインが接続されていると共に閾値が電源電圧よりも高いPMOSフィールドトランジスタと、
    上記PMOSフィールドトランジスタのドレインに一方の端子が接続され、上記第2の配線に他方の端子が接続された第1の抵抗と、
    上記第1の配線に一方の端子が接続され、上記第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートに他方の端子が接続された第2の抵抗と、
    上記第2のゲート制御部のNMOSトランジスタのゲートにドレインが接続され、上記電圧クランプ部のNMOSトランジスタのゲートにゲートが接続され、ソースおよびバックゲートが上記第2の配線に接続されたNMOSトランジスタとを有することを特徴とする静電気放電保護回路。
  10. 請求項1からのいずれか1つに記載の静電気放電保護回路において、
    上記第1,第2の端子は、第1,第2の電源端子であり、上記第1の電源端子と第2の電源端子との間に電源電圧が印加されることを特徴とする静電気放電保護回路。
  11. 請求項1からのいずれか1つに記載の静電気放電保護回路において、
    上記第1の端子は、入力端子であることを特徴とする静電気放電保護回路。
  12. 請求項1からのいずれか1つに記載の静電気放電保護回路において、
    上記第1の端子は、出力端子であることを特徴とする静電気放電保護回路。
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