JP5404027B2 - プレリリース構造デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、実用(ユースフル)層内に形成された解放前の構造(プレリリース構造)を有するデバイス及びその製造方法に関する。このデバイスは、特に、例えばセンサといった微小電気機械システム(MEMS)及び/又はナノ電気機械システム(NEMS)としてもよく、プレリリース構造は、例えば、MEMS又はNEMSの1つ又は複数の可動素子を有する。このデバイスはまた、構造解放後に機能するように意図されたCMOS型の素子を有する。
基板とシリコンに基づくユースフル層との間に酸化物層を配置することによって形成されたSOI(シリコン・オン・インシュレータ)基板からMEMSを製造することが知られている。先ず、リソグラフィ工程及びエッチング工程によってユースフル層内にMEMS構造が形成される。そして、酸化物層に達することを可能にするよう、ユースフル層を貫通する解放用開口が形成される。その後、MEMSを基板に連結している酸化物層の部分が除去され、MEMS、又は可動素子となるよう意図されたMEMSの特定素子が基板から解放される。この酸化物層部分の除去は、例えば、先に形成された解放用開口内に導入されたエッチング剤によるウェットエッチングによって行われる。
この方法においては、特に、エッチング剤がMEMS、又はMEMSの可動素子を基板に連結している酸化物層部分を完全に除去し得るよう、ユースフル層内に相当数の解放用開口が形成されなければならず、MEMSを弱いものとしてしまう。また、このエッチングを行うのに必要な時間は長いものである。
特許文献1には、SOI基板のユースフル層に形成された微小機械構造を解放する方法が記載されている。この方法においては、先ず、酸化物層の複数部分を残存させながら、酸化物層の第1の部分的且つ選択的なエッチングが行われ、それにより、基板と構造を形成しているユースフル層部分との間にスペーサが形成される。そして、このスペーサをエッチングマスクとして用いてユースフル層及び基板のエッチングが行われ、それにより、スペーサの位置のレベルで、ユースフル層内及び基板内に付着防止(アンチボンディング)ストッパとして用いられるストッパが形成される。最後に、スペーサが除去されることにより、微小機械構造が基板から完全に解放される。
これら付着防止ストッパは、可動素子が構造のその他の素子と接触することができ、それによりこれら素子間の“付着”をもたらし得るときに有用である。付着した場合、構造が機能しているときに可動素子の動きはもはや保証されず、それにより機能不良が引き起こされる。これらストッパは、衝突の場合に接触面を制限することにより、構造の可動素子が付着する虞を軽減し得る。
それでもなお、第1の部分的エッチングを行うためには、ユースフル層内に相当数の解放用開口が形成されなければならない。また、このエッチングの所要時間は非常に長いものである。
欧州特許出願公開第0754953号明細書
本発明は、構造内に多数の解放用開口が形成されることによって構造が弱められることのない、後続段階での構造解放を可能にするプレリリース構造デバイスを提供することを1つの目的とする。後続の構造解放は、特許文献1に記載された構造解放より速いものとなり得る。
上記課題に鑑み、本発明が提案する解放前の構造(プレリリース構造)を有するデバイスは:
− 少なくとも1つの第1の材料を基礎とする少なくとも1つの第1層を有する少なくとも1つの第1の積層体であり、少なくとも1つの第2の材料を基礎とする少なくとも1つの第2層を有する第2の積層体の上に、あるいはそれに対向して配置された、少なくとも1つの第1の積層体、
− 第1及び/又は第2の積層体内に形成された少なくとも1つの、例えば閉じた、空洞であり、第1の積層体の、解放前の構造を形成する部分と第2の積層体との間に配置された、少なくとも1つの閉じた空洞、
− 空洞内に配置され、且つ第1の積層体の前記部分と第2の積層体との間に延在する、すなわち、第1の積層体の前記部分を第2の積層体に連結あるいは接続する、少なくとも1つのスペーサ、
を有する。
用語“積層体”は、ここでは、そして本明細書全体を通して、“少なくとも1つの層”であるとして理解される。
このデバイスによると、構造の解放が非常に素早く行われ得る。何故なら、該構造と第2の積層体との間に配置されたスペーサのみが第1又は第2の積層体から解放されるよう意図され、このことは、基板に接触する該構造の表面に等価な表面がエッチングされなければならない従来技術に係るデバイスと比較して、小さい表面がエッチングされることを意味するからである。また、1つ又は2つの積層体内に、第1の積層体の一部により形成されたプレリリース構造の下方全体に延在する閉じた空洞が形成されるとすると、該構造内の追加的な解放用開口はもはや不要となり、構造を完全に解放することには空洞への単一の経路(アクセス)で十分となる。このデバイスは、故に、構造設計に関して一層大きい思考の自由度を提供する。
さらに、本発明に従ったプレリリース構造は、MEMS、NEMS、及び/又はMOS若しくはCMOSデバイスを形成あるいは製造する工程群を、プレリリース構造の内部若しくは表面での、あるいはそれに対しての、それらの解放の前に行うことを可能にする。それにより、高温を生じさせる工程においてさえも、構造の変形を回避することが可能になる。また、本発明により、構造内の空洞への開口又はアクセスが存在しないことにより、設計上の制約なく、1つ又は複数のMEMS、NEMS、MOS及び/又はCMOS型のデバイスやその他の種類のデバイスがプレリリース構造の内部若しくは表面に、あるいはそれに対して形成され得る。
スペーサの錨泊(アンカリング)は、構造の解放中に除去されるので、本発明に従ったデバイスは、特に、機械的応力を生じさせる方法工程に構造が耐えるときの、プレリリース構造の機械的支持すなわちアンカリングを最適化するため、空洞内に高密度のスペーサを有することができる。スペーサの密度は、故に、プレリリース構造の十分な機械的支持が得られるような密度にされる。
本発明はまた、少なくとも1つの第2の材料を基礎とする少なくとも1つの第2層の上に、あるいはそれに対向して配置された、少なくとも1つの第1の材料を基礎とする少なくとも1つの第1層、少なくとも第1層及び/又は第2層の内部に形成され、且つ構造を形成するための第1層の部分と第2層との間に配置された少なくとも1つの(例えば、閉じた)空洞、及び、空洞内に配置され且つ第1層の前記部分と第2層との間に延在する、すなわち、第1層の前記部分を第2層に連結あるいは接続する少なくとも1つのスペーサすなわちマイクロピラー、を有するプレリリース構造デバイスを提案する。
実用(ユースフル)層を有し得る第1の積層体内に形成された構造は、例えば、加速度計の振動おもりや圧力センサの膜などのセンサの感応素子や、又は櫛部などのMEMSの可動素子を有し得る。
第1及び/又は第2の積層体は更に、第1層と第2層との間に配置された少なくとも1つの中間層を有していてもよく、空洞は、中間層、第1層、及び/又は第2層に形成されてもよい。
この場合、中間層は、例えば前記第1及び/又は第2の材料の酸化物などの誘電体材料、及び/又は半導体酸化物を基礎としてもよい。このデバイスは、故に、SOI基板内のプレリリース構造を形成し得る。
デバイスは複数のグループのスペーサを有していてもよく、各グループのスペーサは、第1層、第2層又は中間層(当該デバイスが中間層を有するとき)の主面に平行な面内で、その他のグループのスペーサとは異なる断面を有していてもよい。
デバイスは、隣接し合う2つのスペーサ間の距離が第1の積層体の前記部分の厚さの約50倍より小さくなるように空洞内に散在する複数のスペーサを有していてもよい。
第1層又は第2層の主面に平行な面内におけるスペーサの断面は、構造が解放前に被る機械的応力の関数として選定されてもよい。この断面は、特に、約7μmから16μmの間とし得る。
第1の材料は半導体材料としてもよい。第2の材料は半導体材料、又は例えばガラス及び/又はシリカ等の誘電体材料としてもよい。故に、構造はシリコン・オン・ガラス、又はシリコン・オン・ホウケイ酸塩の型の基板のユースフル層に形成されてもよい。
本発明はまた、解放前の構造を有するデバイスを製造する方法に関する。当該方法は少なくとも:
− 少なくとも1つの第1の材料を基礎とする少なくとも1つの第1層を有する第1の積層体内に、且つ/或いは少なくとも1つの第2の材料を基礎とする少なくとも1つの第2層を有する第2の積層体内に、少なくとも1つの凹部を、該凹部内に少なくとも1つの突起を残存させながら形成する形成工程、
− 第1の積層体を第2の積層体の上に、あるいはそれに対向させて接合する接合工程であり、凹部が、第1の積層体の、解放前の構造を形成する部分と第2の積層体との間に配置された、例えば閉じた、空洞を形成し、突起が、第1の積層体の前記部分と第2の積層体との間に延在する、すなわち、第1の積層体の前記部分を第2の積層体に連結するスペーサを形成する、接合工程、
を有する。
第1及び/又は第2の積層体は更に、少なくとも1つの中間層を有していてもよく、凹部は、中間層、第1層、及び/又は第2層に形成されてもよく、且つ中間層は、接合工程の後、第1層と第2層との間に配置されてもよい。
凹部を形成する工程は、複数のグループの突起を残存させてもよく、各グループの突起は、第1層、第2層又は中間層(デバイスが中間層を有するとき)の主面に平行な面内で、その他のグループの突起とは異なる断面を有していてもよく、突起は、接合工程の後、第1の積層体の前記部分と第2の積層体との間に延在するスペーサを形成してもよい。
当該方法は更に、第1及び/又は第2の積層体を薄くする薄層化工程を有してもよい。
当該方法は更に、第1及び/又は第2の積層体内に少なくとも1つの弱められた領域を形成する工程を有してもよく、薄層化工程は、弱められた領域のレベルで少なくとも1つの破砕工程を行うことによって実行されてもよい。
凹部及び突起は、第1及び/又は第2の積層体に少なくとも1つのリソグラフィ工程及び少なくとも1つのエッチング工程を行うことによって形成されてもよい。
接合工程は、第1の積層体と第2の積層体との間で行われる分子結合又は陽極封止であってもよい。
本発明はまた、デバイス内に構造を形成する方法に関する。当該方法は少なくとも:
− 上述の、解放前の構造を有するデバイスを製造する方法を実行する工程、
− 空洞への少なくとも1つのアクセスを形成する工程、
− スペーサを第1若しくは第2の積層体に機械的に連結している、第1若しくは第2の積層体の少なくとも1つの部分、及び/又はスペーサの全て若しくは一部をエッチングする工程であり、第1の積層体の前記部分を第2の積層体から解放する工程、
を有する。
本発明はまた、上述のデバイスの構造を解放する方法に関する。当該方法は少なくとも:
− 空洞への少なくとも1つのアクセスを形成する工程、
− スペーサを第1若しくは第2の積層体に機械的に連結している、第1若しくは第2の積層体の少なくとも1つの部分、及び/又はスペーサの全て若しくは一部をエッチングする工程であり、第1の積層体の前記部分を第2の積層体から解放する工程;
を有する。
故に、スペーサすなわちマイクロピラーは、構造の解放前に、機械的支持の機能、及び解放前に該構造に対して行われる工程中の熱の逃げ道(サーマルブリッジ)の機能の双方を果たし、構造の解放後に、付着防止機能、すなわち、解放された構造が移動し第2層と接触したときに該構造が第2層に付着する虞を突起が軽減すること、を確保することを可能にするピンすなわちストッパを形成し得る。
空洞へのアクセスの形成は、少なくとも1つのリソグラフィ工程及び少なくとも1つのエッチング工程によって行われてもよい。
このエッチング工程はまた、スペーサの全て又は一部のエッチングを行ってもよい。
本発明は、以下の実施形態の説明を読むことによって、より十分に理解される。以下の実施形態は、添付の図面を参照して純粋に例として与えられるものであり、本発明を限定するものではない
図面において、次の図へ進むことを容易にするよう、相異なる図の類似部分又は等価部分には同一の参照符号を付する。また、図をみやすいものとするため、図示される様々な部分は必ずしも同一の尺度で示していない。
異なる可能な形態(実施形態及び代替形態)は、互いを排しないものとして理解されるべきであり、相互に組み合わせられ得るものである。
先ず図1−3を参照するに、基板104に連結される実用(ユースフル)層102に解放前(プレリリース)構造デバイス100を形成する第1実施形態に従った方法の工程群が示されている。
図1に示すように、先ず、第1の基板104上に誘電体層106が形成される。この実施形態において、第1の基板104は、例えばシリコンといった、少なくとも1つの半導体を基礎とし、誘電体層106は、例えば基板104のシリコンの酸化によって得られたシリコン酸化物といった、酸化物を基礎とする。第2の基板108とその上に形成された層110とによる第1の積層体も形成される。第2の基板108も例えばシリコン等の少なくとも1つの半導体を基礎とし、層110は第2の基板108の材料とは異なる少なくとも1つの材料を基礎とする。この実施形態において、層110は犠牲層であり、例えば、後に第2の基板108と犠牲層110とユースフル層102により形成された第1の積層体を薄くすることを可能にするような、半導体酸化物又はシリコン−ゲルマニウム等の半導体を基礎とする。そして、犠牲層110上に、ここでは例えばシリコン等の少なくとも1つの半導体を基礎とするユースフル層102が形成される。概して、ユースフル層102は、例えば約5μmから4mmの間の厚さを有し、好ましくは約5μmから200μmの間の厚さを有する。また、層102及び106の材料は、層106の材料がユースフル層102の材料に対して選択的にエッチングされ得るように選定される。第1の基板104及び誘電体層106は第2の積層体を形成している。
そして、ユースフル層102におけるリソグラフィ及びエッチングの工程が行われ、凹部112が形成される。この凹部112は、ユースフル層102の、プレリリース構造を形成することになる部分114の上方に形成される。この凹部112の寸法は、所望の構造の大きさ及び形状の関数として適応される。凹部112は、例えば、数百μmの寸法を有する。言い換えると、凹部112はおよそ1mmより小さい寸法を有する。ユースフル層102にリソグラフィ及びエッチングにより形成されたパターンは、ユースフル層102の部分114の上方で、凹部112内に突起116を形成する。図1においては3つの突起116が示されている。この実施形態において、凹部112は第1の積層体に形成されている。
突起116は、凹部112内で、1つの歩幅を有するよう比較的均一に散在させられる。言い換えると、隣接し合う2つの数μmの突起116の間隔は、例えば、約5μmから15μmの間である。突起116は、例えば、平面(x,y)に平行な面内で、約7μmから16μmの間の面積の断面を有する。平面(x,y)は、例えば、ユースフル層102の主面である。この断面は、例えば、辺の長さが約3μmから4μmの間である長方形、又は半径が約3μmから4μmの間である円盤形状を有する。この断面は、規則的であるかに拘わらず、如何なるその他の形状を有していてもよい。凹部112の深さは、ユースフル層102の厚さの関数として適応される。
凹部112の深さは、特に、層102を機械的に弱めないように選定される。また、凹部112のこの深さは、後の構造の解放中に使用されるエッチング剤で、2つのアクセス開口(孔又はトレンチ)間に位置する領域のレベルで解放エッチングの均一性が得られるよう、また、このエッチング剤が凹部内の何れの場所にも運ばれ、エッチングされるべき要素を除去し得るよう選定される。表面層に凹部が形成されたSOI基板を積層形成する場合、この深さは、例えば、酸化物層の厚さに等しくされる。
そして、図2に示すように、誘電体層106とユースフル層102との間の接合、例えば分子結合、が行われる。故に、凹部112は、誘電体層106とユースフル層102の部分114との間に配置された閉じた空洞を形成する。また、突起116は、空洞112内でユースフル層102の部分114と誘電体層106との間に延在するスペーサすなわち微小ピラーを形成する。言い換えると、突起116はユースフル層102の部分114を誘電体層106に連結あるいは接続する。
そして、図3に示すように、例えば酸化物の犠牲エッチング又はHFにより、第2の基板108及びSiGe層110が除去される。そして、誘電体層106の一部の媒介物及びスペーサ116を介して基板104に連結されたユースフル層102の半導体部分114により形成された、解放前の構造(プレリリース構造)を有するデバイス100が得られる。スペーサ116は、故に、部分114に対する機械的支持として且つ熱の逃げ道(サーマルブリッジ)として作用する。
次に図4及び5を参照するに、図3に示した上述のプレリリース構造デバイス100から、デバイス100内に構造を形成する工程群が示されている。
図4において、ユースフル層102の部分114、すなわち、デバイス100のプレリリース構造が、リソグラフィ及びエッチングの工程により成形される。この実施形態において、デバイス100は例えば加速度計といったMEMSであり、ユースフル層102の部分114により形成された構造は浮遊膜にされるものである。図4において、ユースフル層102を貫通するように形成された絶縁溝(トレンチ)118が、ユースフル層102の残りの構造を成形し、その境界を定めている。これらのトレンチ118はまた、空洞112及び誘電体層106への通路(アクセス)、特に、誘電体層106のスペーサ116に連結された部分へのアクセスを形成する。
図5に示すように、部分114により形成された構造が、エッチングによって基板104から解放される。スペーサ116を基板104に連結している誘電体層106の部分を、例えば、フッ酸を用いてウェットエッチングすることにより、先に形成した空洞112が拡大される。斯くして、ユースフル層102の部分114により形成された構造は、基板104及び誘電体層106から解放される。
ここで説明した方法に従った構造の解放は、従来技術に係る方法と比較して、誘電体層106をエッチングするエッチング剤を導入することを可能にするための追加的な解放用開口をユースフル層102の部分114に形成することを必要としない。実際、スペーサ116に連結された誘電体層106の部分群の全てにアクセスすることを空洞112が可能にするのであれば、エッチング剤は、構造の境界を定めるトレンチ118から独自に、ユースフル層102の部分114を基板104に連結する誘電体層106の部分群の全体に到達し得る。また、ユースフル層102が基板104及び誘電体層106に取り付けられる前にスペーサ116がユースフル層102内に形成されるのであれば、スペーサ116は、部分114を弱めることになる多数の開口をユースフル層102の部分114に形成することなく形成され得る。なお、犠牲エッチング中のエッチング剤の流体分布を向上させることが望まれる場合には、幾つかの追加的な解放用開口が形成されてもよい。
この方法はまた、構造を解放する時間を短縮することを可能にする。例えば、上述の従来技術に係る方法においては、構造を形成するための半導体部分に、解放用の開口群を約30μmの間隔で形成する必要がある。その場合、構造を解放するための時間は、2つの開口間の距離の半分、例えば約15μm、より僅かに小さい直径の円筒を形成する酸化物(SOI基板の場合)部分をエッチング剤によってエッチングするのに要する時間である。この時間は解放用開口群を相互に近付けることによって短縮され得るが、そうすることは、解放されるべき構造内に更に多くの解放用開口を形成することを意味し、構造を更に弱いものとすることになる。ここで説明したデバイスにおいては、構造を解放するための時間は、スペーサ116の下方に位置する誘電体層106の部分群、言い換えると、ユースフル層102の主面に平行な面内の寸法が約3μmから4μmの間である部分群、をエッチングするのに要する時間に一致する。すなわち、エッチング時間は、従来技術に係る方法で必要な時間の約1/5である。
また、構造の解放後、スペーサ116は、接触した場合の接触面を縮小することにより該構造と基板104との間での付着の虞を軽減し得るストッパを形成する。
上述の実施形態の一代替形態において、基板104及び誘電体層106を、基板を形成する単一の層で置き換えることが可能である。その場合、この基板は、例えばホウケイ酸塩型の、ガラスを基礎としてもよい。そして、ユースフル層102とこの基板との接合が、分子結合又は陽極封止(アノディックシーリング)によって形成され得る。この代替形態において、構造の解放は、錨泊(アンカリング)、すなわち、スペーサに直接的に連結された基板部分をエッチングすることによって得られる。このエッチングは、フッ酸を用いた等方性エッチングとし得る。
デバイス100に関して説明した利点の全てが、この代替形態にも当てはまる。すなわち、ユースフル層に多数の解放用開口を形成することなく構造が解放され、構造の解放時間が短縮され、スペーサの存在によって付着防止ストッパが形成される。また、ユースフル層内に、構造を形成するためのユースフル層部分の一部の下方のみに空洞を形成することも可能である。例えば、インターデジタルコーム(櫛)状のMEMSの場合、可動櫛を形成するためのユースフル層部分の下方に空洞を形成し、固定櫛を形成するためのユースフル層部分の下方には空洞を形成しないことが可能である。
次に図6−10を参照するに、第2実施形態に従った、プレリリース構造デバイス200を形成する工程群及びこの構造の解放工程が示されている。
図6に示すように、第1実施形態と異なり、凹部112及び突起116が、例えばリソグラフィ及び反応性イオンエッチング(RIE)の工程により、固体基板202に形成される。ここでは、基板202はシリコンを基礎とする。凹部112の深さは、ここでは、数百nmであり、およそ1μmより小さい。基板202を第1の積層体とする。
そして、基板202は、シリコンを基礎とする基板104とシリコン酸化物を基礎とする誘電体層106とにより形成された第2の積層体に、シーリングにより接合される(図7)。
図8において、基板202が所望の厚さまで薄層化されることにより、シリコンの層204が形成される。故に、基板104、誘電体層106及び層204はSOI構造を形成し、層204はこの構造のユースフルシリコン層を形成する。空洞112の上方に位置する層204の部分214は、デバイス200のプレリリース構造を形成する。
ユースフル層204の部分214は、リソグラフィ工程及び例えばRIEであるエッチング工程によって成形される(図9)。上述の第1実施形態においてのように、ユースフル層204を貫通するように形成された絶縁溝(トレンチ)118が、ユースフル層204の残りの構造を成形し、その境界を定めている。これらのトレンチ118はまた、空洞112及び誘電体層106への通路(アクセス)、特に、誘電体層106のスペーサ116に連結された部分へのアクセスを形成する。
最後に、図10に示すように、部分214により形成された構造が、スペーサ116に連結された誘電体層の部分をエッチングすることによって、基板104から解放される。
この実施形態の一代替形態において、プレリリース構造デバイスの空洞内に、該空洞内における分布密度が実質的に均一であり且つ該デバイスの主面に平行な面内で異なる断面寸法を有するスペーサを形成することが可能である。図11は、この代替形態に従ったデバイス200の(層204の主面における)断面図を示している。図11に示すように、第1グループのスペーサ116aの断面は、第2グループのスペーサ116bの断面の寸法より小さい寸法を有する。
この代替形態において、構造を形成する部分114の解放は二段階で行われる。先ず、第グループのスペーサ116aを基板104に連結する誘電体層106の部分群がエッチングされ、その後、第2のエッチングにより、第2グループのスペーサ116bを基板104に連結する誘電体層106の部分群が解放される。これら2つのエッチング工程の間に、例えば特許文献1に記載された方法を用いることにより、スペーサ116bが依然として空洞112内に存在するレベルで、層204内に付着防止ストッパを形成することが可能である。
面(x,y)における空洞112の辺の長さは、例えば数百μmとしてもよく、すなわち、およそ1mmより小さくし得る。空洞112の上方に位置する層204の部分がMEMSを形成するよう意図されるとき、スペーサ116aは、例えば、面(x,y)において辺の長さが約3μmから5μmの間である断面を有し、隣接し合う2つのスペーサ116aは、例えば、約8μmから15μmの間の長さだけ離れている。空洞112の上方に位置する層204の部分がNEMSを形成するよう意図されるとき、スペーサ116aは、面(x,y)において辺の長さが約0.2μmから0.5μmの間である断面を有してもよく、約1μmから2μmの間の歩幅(隣接し合う2つのスペーサ間の距離)だけ隔てられ得る。面(x,y)におけるスペーサ116bの断面は、スペーサ116aの断面の寸法より約3μmから5μmだけ大きい寸法を有し得る。スペーサの寸法は、進化したリソグラフィ手段が用いられる場合、更に小さくされ得る。例えば、スペーサ116aの面(x,y)内での断面の寸法が約1μmである場合、間隔の歩幅は約0.2μmから0.5μmの間となり得る。
上述の実施形態において、空洞112は第1の積層体、すなわち、第2の積層体に移設される層(デバイス100では層102、デバイス200では層202、204)に形成される。これらに対する代替形態においては、空洞112及びスペーサ116を第2の積層体、すなわち、基板104に形成することが可能である。その場合、空洞112は基板104の一部と誘電体層106との間に形成される。そして、解放が上述の実施形態と同様にして実行される。すなわち、エッチング剤を空洞112内に運び、それにより解放構造を形成するための層102又は層204の部分114を解放するように第1の積層体(層102又は層204)及び誘電体層106をエッチングすることによって、解放が実行される。図12は、この代替形態におけるデバイス100を示している。
他の一代替形態において、空洞112及びスペーサ116は誘電体層106に形成されてもよい。図13Aは、この代替形態におけるデバイス100を示している。層102の部分114により形成される構造が解放されると(図13B参照)、空洞112のレベルに位置する誘電体層106の部分全体がエッチングされる。上述の実施形態と異なり、プレリリース構造の解放後、スペーサ116はもはや空洞内112に存在しない。
次に、図14A−14Fを参照して、プレリリース構造SOI基板から圧力センサ1000を形成する一実施例を説明する。
図14Aに示すように、先ず、シリコン基板1002の熱酸化が行われ、約0.2μmから0.4μmの間の厚さを有するシリコン酸化物層1004が形成される。そして、酸化物層1004に、例えば上述の空洞112と同様にして、突起1008を有するキャビティ1006が形成される。突起1008は、ここでは、面(x,y)に平行な面内で辺の長さが約0.5μmから1μmの間である断面を有する。突起1008間の間隔の歩幅は、例えば、約0.1μmから0.2μmの間である。キャビティ1006は、酸化物層1004内で約0.1μmから0.2μmの間の深さを超えて形成される。
センサ1000の上面図を示す図14Bを参照するに、キャビティ1006のパターンは、後のセンサ1000の膜(membrane)の境界を定めるための円盤を有する。このパターンはまた、解放用開口の形成を排除するための1つ又は複数のチャネルを有する。故に、センサ1000の膜は損なわれないよう維持される。
そして、例えば単結晶であるシリコン基板1010の分子結合が実行される(図14C)。シリコン基板1010は、分子結合に先立って作り出された弱められた領域1012を有する。弱められた領域1012は基板1010を2つの層1014及び1016に分離する。斯くして、キャビティ1006は閉じた空洞となり、突起1008は、酸化物層1004及び基板1002により形成された積層体と基板1010との間に延在するスペーサを形成する。スペーサ1008の密度は、特に、分子結合波が十分に伝播し、スペーサ1008のレベルで結合が起こるように選定される。この実施例においては、斯くして、空洞1006が酸化物層1004内に形成される。
図14Dにおいて、弱められた領域1012のレベルで基板1010が破砕され、それによりデバイス1000の層1016が除去される。この破砕工程は、基板1010に由来する層1014の表面の化学的機械的研磨工程に続かれてもよい。スペーサ1008の密度はまた、破砕工程中の層1014の良好な機械的耐性を確保するように選定される。
そして、空洞1006への経路(アクセス)を形成するのに先立ち、層1014を貫通する少なくとも1つの開口1018が形成される(図14E)。この開口は、空洞1006のパターンがアクセス用のチャネルを有するとき、このアクセス用チャネルのレベルで層1014を貫通するように形成される。故に、センサ1000の膜を形成するための層1014の部分1020は損なわれないままである。
そして、図14Fに示すように、空洞1006のレベルに位置する酸化物層1004の材料のエッチングが行われ、シリコン層1014の部分1020により形成された膜が解放される。解放用の開口1018は例えば真空蒸着によって充填されてもよく、それにより堆積された材料は、開口1018のレベルに堆積された材料のみを保存するよう、リソグラフィ及びエッチングの工程によって選択的にエッチングされる。
第1実施形態に従ったプレリリース構造を製造する方法の工程を示す図である。 第1実施形態に従ったプレリリース構造を製造する方法の工程を示す図である。 第1実施形態に従ったプレリリース構造を製造する方法の工程を示す図である。 第1実施形態に従った、デバイス内に構造を製造する方法の工程を示す図である。 第1実施形態に従った、プレリリース構造からデバイスの構造を解放する方法の工程を示す図である。 第2実施形態に従ったプレリリース構造を製造する方法の工程を示す図である。 第2実施形態に従ったプレリリース構造を製造する方法の工程を示す図である。 第2実施形態に従ったプレリリース構造を製造する方法の工程を示す図である。 第2実施形態に従ったプレリリース構造を製造する方法の工程を示す図である。 第2実施形態に従った、プレリリース構造からデバイスの構造を解放する方法の工程を示す図である。 第2実施形態の一例におけるプレリリース構造デバイスを示す上面図である。 プレリリース構造デバイスを示す図である。 第1実施形態の一例における構造の解放前のプレリリース構造デバイスを示す図である。 第1実施形態の一例における構造の解放後のプレリリース構造デバイスを示す図である。 プレリリース構造SOI基板から圧力センサを製造する方法の工程を示す図である。 プレリリース構造SOI基板から圧力センサを製造する方法の工程を示す図である。 プレリリース構造SOI基板から圧力センサを製造する方法の工程を示す図である。 プレリリース構造SOI基板から圧力センサを製造する方法の工程を示す図である。 プレリリース構造SOI基板から圧力センサを製造する方法の工程を示す図である。 プレリリース構造SOI基板から圧力センサを製造する方法の工程を示す図である。
符号の説明
100、200、1000 プレリリース構造デバイス
102、204、1014 第1層(ユースフル層)
104、1002 第2層(基板)
106、1004 誘電体層
108 基板
112、1006 空洞(凹部)
114、214、1020 第1層の部分
116、116a、116b、1008 スペーサ(突起)
118、1018 アクセス(トレンチ)
1012 弱められた領域

Claims (18)

  1. 第1の積層体の一部が第2の積層体から解放されるように意図されたデバイスの解放前の構造を有するデバイスであって:
    少なくとも1つの第1の材料を基礎とする少なくとも1つの第1層を有する少なくとも1つの第1の積層体であり、少なくとも1つの第2の材料を基礎とする少なくとも1つの第2層を有する第2の積層体に対向配置された、少なくとも1つの第1の積層体、
    前記第1及び/又は第2の積層体内に形成された少なくとも1つの閉じた空洞であり、前記第1の積層体の前記解放前の構造を形成する部分と前記第2の積層体との間に配置された、少なくとも1つの閉じた空洞、
    前記空洞内に配置され、且つ前記第1の積層体の前記部分を前記第2の積層体に連結する、少なくとも1つのスペーサ、
    を有するデバイス。
  2. 前記第1及び/又は第2の積層体は更に、前記第1層と前記第2層との間に配置された少なくとも1つの中間層を有し、前記空洞は、前記中間層、前記第1層、及び/又は前記第2層に形成されている、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記中間層は誘電体材料を基礎とする、請求項2に記載のデバイス。
  4. 複数のグループのスペーサを有し、各グループの前記スペーサは、前記第1層、前記第2層又は中間層の主面に平行な面内で、その他のグループの前記スペーサとは異なる断面を有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載のデバイス。
  5. 隣接し合う2つのスペーサ間の距離が前記第1の積層体の前記部分の厚さの50倍より小さくなるように前記空洞内に散在する複数のスペーサを有する、請求項1乃至4の何れか一項に記載のデバイス。
  6. 前記第1の材料は半導体材料である、請求項1乃至5の何れか一項に記載のデバイス。
  7. 前記第2の材料は半導体材料又は誘電体材料である、請求項1乃至6の何れか一項に記載のデバイス。
  8. 前記第1及び/又は第2の積層体内に、前記第1及び/又は第2の積層体の薄層化を後に実行することを可能にする少なくとも1つの弱められた領域を有する、請求項1乃至7の何れか一項に記載のデバイス。
  9. 第1の積層体の一部が第2の積層体から解放されるように意図されたデバイスの解放前の構造を有するデバイスを製造する方法であって:
    少なくとも1つの第1の材料を基礎とする少なくとも1つの第1層を有する第1の積層体内に、且つ/或いは少なくとも1つの第2の材料を基礎とする少なくとも1つの第2層を有する第2の積層体内に、少なくとも1つの凹部を、該凹部内に少なくとも1つの突起を残存させながら形成する形成工程、
    前記第1の積層体を前記第2の積層体に対向させて接合する接合工程であり、前記凹部が、前記第1の積層体の、前記解放前の構造を形成する部分と前記第2の積層体との間に配置された閉じた空洞を形成し、前記突起が、前記第1の積層体の前記部分を前記第2の積層体に連結するスペーサを形成する、接合工程、
    を有する方法。
  10. 前記第1及び/又は第2の積層体は更に、少なくとも1つの中間層を有し、前記凹部は、前記中間層、前記第1層、及び/又は前記第2層に形成され、且つ前記中間層は、前記接合工程の後、前記第1層と前記第2層との間に配置される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記凹部を形成する前記形成工程は、複数のグループの突起を残存させ、各グループの前記突起は、前記第1層、前記第2層又は前記中間層の主面に平行な面内で、その他のグループの前記突起とは異なる断面を有し、前記突起は、前記接合工程の後、前記第1の積層体の前記部分と前記第2の積層体との間に延在するスペーサを形成する、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記第1及び/又は第2の積層体を薄くする薄層化工程を更に有する請求項9乃至11の何れか一項に記載の方法。
  13. 前記第1及び/又は第2の積層体内に少なくとも1つの弱められた領域を形成する工程を更に有し、前記薄層化工程は、前記弱められた領域の位置で少なくとも1つの破砕工程を行うことによって実行される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記凹部及び前記突起は、前記第1及び/又は第2の積層体に少なくとも1つのリソグラフィ工程及び少なくとも1つのエッチング工程を行うことによって形成される、請求項9乃至13の何れか一項に記載の方法。
  15. 前記接合工程は、前記第1の積層体と前記第2の積層体との間で行われる分子結合又は陽極封止である、請求項9乃至14の何れか一項に記載の方法。
  16. デバイス内に構造を形成する方法であって:
    請求項9乃至15の何れか一項に記載の、第1の積層体の一部が第2の積層体から解放されるように意図されたデバイスの解放前の構造を有するデバイスを製造する方法を実行する工程、
    前記空洞への少なくとも1つの経路を形成する工程、
    前記スペーサを前記第1若しくは第2の積層体に機械的に連結している、前記第1若しくは第2の積層体の少なくとも1つの部分、及び/又は前記スペーサの全て若しくは一部をエッチングする工程であり、前記第1の積層体の前記解放前の構造を形成する部分を前記第2の積層体から解放する工程、
    を有する方法。
  17. 請求項1乃至8の何れか一項に記載のデバイスの構造を解放する方法であって:
    前記空洞への少なくとも1つの経路を形成する工程、
    前記スペーサを前記第1若しくは第2の積層体に機械的に連結している、前記第1若しくは第2の積層体の少なくとも1つの部分、及び/又は前記スペーサの全て若しくは一部をエッチングする工程であり、前記第1の積層体の前記解放前の構造を形成する部分を前記第2の積層体から解放する工程;
    を有する方法。
  18. 前記空洞への前記経路を形成する工程は、少なくとも1つのリソグラフィ工程及び少なくとも1つのエッチング工程によって行われる、請求項16又は17に記載の方法。

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