JP5403404B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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本発明は、対物レンズを有する顕微鏡装置に関する。
一般に、反射型の照明装置を備えた顕微鏡装置では、焦点距離の長い対物レンズ、言い換えれば結像倍率の低い対物レンズを使用する場合、反射型照明装置内と結像光学系内に一対のクロスニコル状態の偏光子を配置し、対物レンズと標本との間に1/4波長板を配置することで、対物レンズ面からの反射ノイズ光を除去し、標本からの信号光のみを検出できるような構成をとっている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、標本からの信号光に対するノイズ光の強度を10-4程度まで減衰させることができる。
特開11−271622号公報
しかしながら、反射率の低い標本を反射照明で観察する場合、信号光が非常に弱いためにノイズ光を減衰させてもS/N比が低く、ノイズ光がゴーストとして認識されてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、対物レンズ面からの反射ノイズ光を除去し、反射率が低い標本であっても良好に観察することができる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の顕微鏡装置は、第1の偏光子および、レボルバに切換可能に取り付けられた複数の対物レンズを含む照明光学系と、前記複数の対物レンズ、第2の偏光子および、前記レボルバにより標本に向けて切り換えられた前記対物レンズからの光を受光して前記標本の像を形成する第2対物レンズを含む結像光学系とを備え、前記第1の偏光子と前記第2の偏光子とがクロスニコル状態になるように配置され、前記複数の対物レンズのうち第1の対物レンズは、標本側から順に、1/4波長板もしくは偏光解消素子のいずれか一方と、複数のレンズ群とからなり、前記複数のレンズ群を構成するレンズは全て、前記結像光学系の結像性能に影響のない範囲で、その中心軸が同軸上に位置した状態で前記第1の対物レンズを構成する鏡筒の前記レボルバへの取り付けねじの中心線に対して偏心するように配置され、前記1/4波長板もしくは前記偏光解消素子のいずれか一方は、その中心軸が前記第1の対物レンズの前記取り付けねじの中心線に対して偏心するように配置される。
そして、前記第2対物レンズの焦点距離をft[mm]とし、前記第1の対物レンズを構成する前記鏡筒の前記レボルバに対する胴付面から、前記偏心するように配置されたレンズのレンズ面のうちノイズとなる反射光が発生するレンズ面までの距離をd[mm]とし、前記胴付面から前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面までの間に存在する前記第1の対物レンズを構成する前記レンズ群の焦点距離をf[mm]とし、前記取り付けねじの中心線に対する前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面の中心軸の傾斜角をε[rad]とし、前記取り付けねじの中心線に対する前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面の中心軸のシフト(横ずれ)量をδ[mm]とし、前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面の曲率半径をr[mm]としたとき、次式|ft×d/f×2×(ε+δ/r)|>0.5[mm]の条件を満足する。
なお、本発明の顕微鏡装置は、第1の偏光子および、レボルバに切換可能に取り付けられた複数の対物レンズを含む照明光学系と、前記複数の対物レンズ、第2の偏光子および、前記レボルバにより標本に向けて切り換えられた前記対物レンズからの光を受光して前記標本の像を形成する第2対物レンズを含む結像光学系とを備え、前記第1の偏光子と前記第2の偏光子とがクロスニコル状態になるように配置され、前記複数の対物レンズのうち第1の対物レンズは、標本側から順に、1/4波長板もしくは偏光解消素子のいずれか一方と、少なくとも3つのレンズ群を含む複数のレンズ群とからなり、前記複数のレンズ群のうち前記3つのレンズ群を構成するレンズは、前記結像光学系の結像性能に影響のない範囲で、その中心軸が前記第1の対物レンズを構成する鏡筒の前記レボルバへの取り付けねじの中心線に対して前記レンズ群ごとに異なる方向に偏心するように配置され、前記1/4波長板もしくは前記偏光解消素子のいずれか一方は、その中心軸が前記第1の対物レンズの前記取り付けねじの中心線に対して偏心するように配置されてもよい。
ここで、対物レンズの胴付面とは、対物レンズを顕微鏡装置の本体に取り付ける際の当て面をいう。
なお、前記1/4波長板はその軸方向が前記第2の偏光子の偏光方向と45度をなすように配置されることが好ましい。
本発明によれば、少なくとも1枚の構成レンズの中心軸を偏心させることにより、偏光子及び検光子で解消できる程度までノイズ光を除去し、石炭、反射防止膜を施した液晶膜、黒色物体等の反射率が低い標本であっても良好に観察することができる、対物レンズ及びこれを有する顕微鏡装置を提供することができる。
本実施形態に係る対物レンズ及びこれを有する顕微鏡装置の概略断面図である。 第1実施例に係る対物レンズの内部構成を模式的に表した図である。 第1実施例に係る対物レンズの光路図である。 第1実施例に係る対物レンズにおいて、偏心がない場合のS11,S12,S16からの反射ノイズの光路図と、ノイズ光が像面に達するときのスポットダイアグラムである。 第1実施例に係る対物レンズにおいて、偏心させた場合のS11,S12,S16からの反射ノイズの光路図と、ノイズ光が像面に達するときのスポットダイアグラムである。 第1実施例に係る対物レンズの横収差図である。 第1実施例に係る点像強度分布(PSF)の鳥瞰図である。 第2実施例に係る対物レンズの内部構成を模式的に表した図である。 第2実施例に係る対物レンズの光路図である。 第2実施例に係る対物レンズにおいて、S11,S12,S16からの反射ノイズの光路図と、ノイズ光が像面に達するときのスポットダイアグラムである。 第2実施例に係る対物レンズの横収差図である。 第2実施例に係る点像強度分布(PSF)の鳥瞰図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1に本実施形態に係る対物レンズを有する顕微鏡装置の構成断面図を示す。
本実施形態に係る顕微鏡装置は、図1に示すように、光源1と、光源1からの光を平行光に変換するコレクタレンズ2と、コレクタレンズ2によって変換された平行光を集光して開口絞り4の位置に光源像を形成するリレーレンズ群3と、コレクタレンズ2の後側(すなわちリレーレンズ群3側)の焦点位置と共役な位置に配置されている視野絞り5と、視野絞り5の中心を通る光束を光軸と平行な光束に変換するフィールドレンズ6と、フィールドレンズ6により変換された平行光束を図面下向きに偏向するハーフミラー7と、ハーフミラー7の下側に設けられ複数の対物レンズを装着可能なレボルバ8と、レボルバ8に装着されている対物レンズ9,10とを有する。なお、図1では、極低倍(2.5倍以下)の対物レンズ10が選択されている。さらに、顕微鏡装置は、結像光学系、具体的には標本16の一次像を形成する第2対物レンズ18と、俯角を適当に決定する第1プリズム19と、双眼観察に適した光路に分割する第2プリズム20と、第2対物レンズ18により形成された標本16の一次像21を拡大観察するための接眼レンズ22とを有する。
上記構成の顕微鏡装置によれば、光源1から射出された光(照明光)は、コレクタレンズ2、リレーレンズ群3、開口絞り4、視野絞り5及びフィールドレンズ6を経て、ハーフミラー7で偏向され、選択された対物レンズ10を介して、ステージ17上の標本16を照明する。これにより、反射型の明視野照明が達成される。
また、標本16で反射された照明光は、標本16を観察するために必要な光(信号光)として、前記選択された対物レンズ10を経て、ハーフミラー7を透過し、第2対物レンズ18、第1プリズム19及び第2プリズム20を順に通り、接眼レンズ22へと導かれる。顕微鏡装置の使用者は、この接眼レンズ22により、標本16の一次像21を拡大観察することができる。
さらに、本実施形態では、視野絞り5とフィールドレンズ6との間にポラライザPを、対物レンズ10内の最も標本側に1/4波長板Qを、結像光学系の標本側すなわちハーフミラー7と第2対物レンズ18との間にデポラライザ付きアナライザADP(但し、第2対物レンズ18側にデポラライザが位置するように)をそれぞれ配置した。
ポラライザPは、所定の偏光成分を選択的に透過させる機能を持つ光学素子であり、偏光子に該当する。また、デポラライザ付きアナライザADPは、所定の偏光成分を選択的に透過させる機能と入射光の偏光状態を解消(非偏光状態)する機能を併せ持つ光学素子であり、検光子及び偏光解消素子に該当する。また、1/4波長板Qは、その速い軸の方向に振動する光と、直交する方向に振動する光との間に、1/4波長の位相差を生じさせる機能を持つ光学素子である。
なお、ポラライザPと、デポラライザ付きアナライザADPを構成するアナライザとはクロスニコルの状態となるように配置している。この構成により、対物レンズ10を構成するレンズ面からの反射ノイズ光を、これらの消光比程度(10-4程度)まで減衰することができる。
また、1/4波長板Qの軸と、デポラライザ付きアナライザADPを構成するアナライザの偏光方向とが45度の角度をなすように配置している。光源1から出た光は、ポラライザPを通過して直線偏光となり、対物レンズ10内の1/4波長板Qを通過して円偏光となってから、標本16に照射される。そして、標本16で反射した光、すなわち信号光は、再び1/4波長板Qを通過することで、その偏光方向がアナライザと同じ(平行)方向の直線偏光に変換されるため、該アナライザを透過することができる。そして、アナライザを透過した信号光は、デポラライザ付きアナライザADPを構成するデポラライザを通過して非偏光に変換され、結像光学系を介して観察することができる。すなわち、ノイズ光は除去して、信号光のみを観察することができるようになっている。
以下、選択されている対物レンズ10の内部構成について詳しく説明する。
(第1実施例)
第1実施例に係る対物レンズ10について、図2〜図7及び表1を用いて説明する。この第1実施例に係る対物レンズ10は、図2に示すように、複数のレンズ群14と、このレンズ群14の物体側に位置する1/4波長板Qとを有する。
複数のレンズ群14は、図3にも示すように、光源側から順に並んだ第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4からなり、これらレンズ群G1〜G4は全て中心軸L(図2参照)上に配置されている。
本実施例では、対物レンズ10の取り付けねじ(図2において符号10aで示す)の中心線をZとすると、この中心線Zに対してレンズ群14の中心軸Lが偏心した状態、具体的には、取り付けねじの中心線Zに対してレンズ群14の中心軸Lが、角度ε=0.5[度]傾き、レンズ群14の最もレボルバ8側に位置するレンズL1の中心Oが距離δ=0.5[mm]横ずれした状態で設けられている。この構成にすれば、複数のレンズ群14のレンズ面が照明光に対して全て傾くため、これらレンズ面で発生した反射光が結像光学系内に入り込むことを回避することができ、標本16が低反射率の物体であっても観察することが可能である。
なお、対物レンズ10の取り付けねじの中心線Zは、対物レンズ10の胴付面Dに垂直でその中心を通る線、及び、結像光学系を構成する第2対物レンズ18の光軸と一致している。
以下の表1に、第1実施例における各諸元の表を示す。なお、表中の[全体諸元]において、fは対物レンズ10の焦点距離、NAは標本側の開口数、βは倍率、εは取り付けねじの中心線Zに対するレンズ群14の中心軸Lの傾き、δは中心線Zに対するレンズ群14の中心軸Lの横ずれ量をそれぞれ示す。また、[レンズ諸元]において、面番号は照明光線の進行する方向に沿った像側からのレンズ面の順序を、rは各レンズ面の曲率半径(なお、曲率半径rの「0.0000」は平面を示す)を、dは各光学面から次の光学面(又は標本面)までの光軸上の距離である面間隔を、ndはd線(波長587.5620nm)に対する屈折率を、νdはd線に対するアッベ数をそれぞれ示す。なお、空気の屈折率「1.00000」の記載は省略している。また、表1の[レンズ諸元]における面番号S1〜S18は、図3に示す面S1〜S18に対応している。
表中において、焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他の長さの単位は、一般に「mm」が使われている。但し、光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることなく、他の適当な単位を用いることが可能である。
以上の説明は、他の実施例においても同様である。
(表1)
[全体諸元]
f=200mm,NA=0.03,β=1×,ε=0.5[度],δ=0.5[mm]
[レンズ諸元]
面番号 r d nd νd
S1 10.3299 4.30 1.49782 82.5
S2 205.1270 2.50
S3 11.8928 4.00 1.43426 94.9
S4 -12.5489 1.00 1.90265 35.7
S5 29.3170 7.00
S6 -11.1700 1.00 1.90265 35.7
S7 5.2034 3.00 1.80810 22.8
S8 -18.4110 2.00
S9 -102.2790 3.00 1.80810 22.8
S10 -3.9718 1.00 1.90265 35.7
S11 10.1303 13.30
S12 -20.4004 2.00 1.84666 23.8
S13 0.0000 6.50 1.43426 94.9
S14 -15.0000 0.55
S15 -88.3560 5.20 1.75500 52.3
S16 -20.5940 0.40
S17 0.0000 2.25 1.51680 64.1
S18 0.0000 5.00
続いて、表2に、上記対物レンズ10を構成する各面S1〜S18の位置を示す。なお、表中では、偏心前のレンズ面S1の位置を座標(X,Y,Z)=(0,0,0)とし、X軸は紙面奥行方向を、Y軸は紙面内右方向を、Z軸は紙面内下方向をそれぞれ正としたときの、各面の座標及びX軸を回転軸とした回転角αで表している。また、面番号S17とS18は、対物レンズ10の標本側に設けられた1/4波長板Q(平行平板)であり、取り付けねじの中心線Zに対して2.5[度]傾けている。
(表2)
面番号 X Y Z α
S1 0.00000 -0.50000 0.50000 0.5
S2 0.00000 -0.46248 4.29984 0.5
S3 0.00000 -0.44066 6.79974 0.5
S4 0.00000 -0.40575 10.79959 0.5
S5 0.00000 -0.39703 11.79955 0.5
S6 0.00000 -0.33594 18.79928 0.5
S7 0.00000 -0.32721 19.79925 0.5
S8 0.00000 -0.30103 22.79913 0.5
S9 0.00000 -0.28358 24.79906 0.5
S10 0.00000 -0.25740 27.79894 0.5
S11 0.00000 -0.24868 28.79890 0.5
S12 0.00000 -0.13261 42.09840 0.5
S13 0.00000 -0.11516 44.09832 0.5
S14 0.00000 -0.05844 50.59807 0.5
S15 0.00000 -0.05364 51.14805 0.5
S16 0.00000 -0.00826 56.34785 0.5
S17 0.00000 -0.00477 56.74784 2.5
S18 0.00000 0.09337 58.99570 2.5
標本面 0.00000 0.63692 63.98335 0.0
ここで、本実施例と同じレンズデータで、偏心のない場合の面S11,S12,S16からの反射ノイズの光路図と、ノイズ光が像面Iに達するときのスポットダイアグラムとを、図4に示す。図4から分かるように、面の曲率半径によって集光スポットのサイズは変わるが、どの面からのノイズも像面Iの中心に集光するため、像面中心部ではノイズ光が重なりあって強度が増し、S/N比を悪化させている。
これに対して、図5は偏心させた場合、すなわち対物レンズ10において、取り付けねじの中心線Zに対してレンズ群14の中心軸Lを、角度ε=0.5[度]傾け、距離δ=0.5[mm]横ずれさせた場合の反射ノイズの光路図と、ノイズ光が像面Iに達するときのスポットダイアグラムとを示したものである。偏心のない場合と比べると、図5では、それぞれの面からの反射ノイズ光がカットされたり、ノイズ光の集光位置が中心からずれていたりすることが分かる。その結果、中心部に集光していたノイズ光を減少でき、標本16が低反射のものであっても、S/N比の良い像を観察することができる。
図6は、第1実施例に係る対物レンズ10による標本面から一次像21までの横収差図であり、像高±10割の場合、像高±7割の場合、像高中心の場合についてそれぞれ示す。なお、双眼部の観察像視野数は22である。また、図7は、第1実施例に係る対物レンズ10の点像強度分布(PSF)の鳥瞰図である。通常、PSFは0.9以上であれば、結像性能に影響がないレベルと言える。なお、本実施例では、PSF最大値は0.98である。図6及び図7から、本実施例に示すような偏心によって、結像性能に影響がないことが分かる。
以上のように、本実施例では、結像性能に影響のない範囲で、対物レンズ10全体を取り付けねじの中心線Zに対して偏心させることで、各面で発生するノイズ光の重畳を防ぎ、(デポラライザ付き)アナライザADPにより回避することができる。その結果、低反射の標本16を反射照明で観察する際でも、S/N比の良い観察像を得ることができる。
なお、本実施例では、対物レンズ10の最も標本側に1/4波長板Qを配置したが、替わりにデポラライザを配置してもよい。この場合、標本16からの反射光が効率的にデポラライザ付きアナライザADPを透過しないため、光量のロスが生じるものの、ポラライザPやアナライザADPと偏光方向を合わせるといった手間を省くことができる。
また、本実施例では、対物レンズ10単体では共軸配置となっているので、対物レンズ組立時の球面収差等の調整は、(対物レンズ10内の構成レンズの間隔を変更するといった)従来と同様の方法で行うことができる。
(第2実施例)
次に、第2実施例に係る対物レンズ10´について、図8〜図12及び表3を用いて説明する。第2実施例の対物レンズ10´は、第1実施例と同様のレンズ配置であるものの(表1参照)、レンズ群14を構成する一部のレンズのみを偏心させている点が、第1実施例の対物レンズ10とは異なる。
すなわち、第2実施例の対物レンズ10´は、図8及び図9に示すように、対物レンズ10´の取り付けねじ(図8において符号10´aで示す)の中心線Zに対して、面番号S3〜面番号S5のレンズで構成されたレンズ群Lsの中心軸をシフト(横ずれ)させ、面番号S9〜面番号S11のレンズで構成されたレンズ群Ltaの中心軸及び面番号S12〜面番号S16のレンズで構成されたレンズ群Ltbの中心軸をそれぞれ傾けた。
表3に、本実施例の対物レンズ10´を構成する各面S1〜S18の位置を示す。なお、表中では、偏心前のレンズ面S1の位置を座標(X,Y,Z)=(0,0,0)とし、X軸は紙面奥行方向を、Y軸は紙面内右方向を、Z軸は紙面内下方向をそれぞれ正としたときの、各面の座標及びX軸を中心とした回転角αで表している。また、面番号S17とS18は、対物レンズ10´の標本側に設けられた1/4波長板Q(平行平板)であり、取り付けねじの中心線Zに対して2.0[度]傾けている。
(表3)
面番号 X Y Z α
S1 0.00000 0.00000 0.00000 0.0
S2 0.00000 0.00000 4.30000 0.0
S3 0.00000 0.01100 6.80000 0.0
S4 0.00000 0.01100 10.80000 0.0
S5 0.00000 0.01100 11.80000 0.0
S6 0.00000 0.00000 18.80000 0.0
S7 0.00000 0.00000 19.80000 0.0
S8 0.00000 0.00000 22.80000 0.0
S9 0.00000 0.00000 24.80000 2.5
S10 0.00000 0.13086 27.79714 2.5
S11 0.00000 0.17448 28.79619 2.5
S12 0.00000 0.75462 42.08353 -2.0
S13 0.00000 0.68482 44.08232 -2.0
S14 0.00000 0.45797 50.57836 -2.0
S15 0.00000 0.43877 51.12802 -2.0
S16 0.00000 0.25730 56.32485 -2.0
S17 0.00000 0.24334 56.72461 2.0
S18 0.00000 0.32186 58.97324 2.0
標本面 0.00000 0.32186 63.96544 0.0
図10に、本実施例における面S11,S12,S16からの反射ノイズの光路図と、ノイズ光が像面Iに達するときのスポットダイアグラムとを示す。面S11からの反射ノイズ光は集光位置が中心からずれ、面S12,S16からの反射ノイズ光は、結像光学系の有効径から外れるため像面Iまで到達しない。その結果、第2実施例では、先の第1実施例よりも反射ノイズ光は強度が弱まるため、ポラライザPと(デポラライザ付き)アナライザADPで十分回避でき、標本16が低反射のものであっても、S/N比の良い像を観察することができる。
図11は、第2実施例に係る対物レンズ10´による標本面から一次像21までの光線追跡により評価した横収差図であり、像高±10割の場合、像高±7割の場合、像高中心の場合についてそれぞれ示す。なお、双眼部の観察像視野数は25である。また、図12は、第2実施例に係る対物レンズ10´の点像強度分布(PSF)の鳥瞰図である。なお、本実施例では、PSF最大値は0.94である。図11及び図12から、本実施例に示すような偏心によって、結像性能に影響がないことが分かる。
以上のように、第2実施例では、結像性能に影響のない範囲で、対物レンズ10´を構成するレンズ群14のうち一部を、取り付けねじの中心線Zに対して偏心させることで、各面で発生するノイズ光を視野外に出すことができるため、低反射の標本16を反射照明で観察する際でも、S/N比の良い観察像を得ることができる。また、第2実施例では、対物レンズ10´を構成する一部のレンズ群Ls,Lta,Ltbの偏心に留めているため、第1実施例よりも視野数が大きくとれるという利点がある。
また、第2実施例では、対物レンズ10´そのものの大きさをコンパクトに抑えることができる。また、元々レンズ群Lsは製品組立て時の偏心調整のためにシフト可能に構成されているため、本実施例を実施するにあたって偏心させるユニットはレンズ群Lta,Ltbのみとなるので、それらのレンズ室の構成を変更することで対応可能となり、製造コストを低く抑えることができる。
ところで、各実施例において、対物レンズ10を偏心させた場合の反射ノイズ光束の中心が、像面上のどの位置に到達するかは、反射ノイズ発生面以外の偏心を無視すれば、下記の近似式で探ることができる。
ここで、対物レンズ10の取り付けねじの中心線Zに対する反射ノイズ発生面の傾斜角をε[rad]とし、対物レンズ10の胴付面Dから反射ノイズ発生面までの距離をd[mm]とし、胴付面Dから反射ノイズ発生面までの間に存在する対物レンズ10を構成するレンズ群の焦点距離をf[mm]としたとき、光軸上を進む照明光が反射ノイズ発生面で反射した後の振る舞いを近似すると、反射ノイズ発生面の傾斜角εよりノイズとなる反射光は2×εの角度で反射し、胴付面Dまでに存在するレンズ群の集光作用に従って変換されて胴付面Dから射出する。その際の光軸に対する射出角ε’[rad]は、次式(1)となる。
ε’=d/f×2×ε …(1)
そして、第2対物レンズ18の焦点距離をftとしたとき、像面上に達する際のノイズ光線の像高yは、次式(2)となる。
y=ft×ε’ …(2)
式(1)を式(2)に代入すると、像面上に達する際のノイズ光線の像高yは次式(3)で表すことができる。
y=ft×d/f×2×ε …(3)
反射ノイズ発生面のシフトについては、以下のように考慮する。取り付けねじの中心線Zに対する反射ノイズ発生面の(中心軸の)シフト(横ずれ)量をδ[mm]とし、反射ノイズ発生面の曲率半径をr[mm]としたとき、シフト後の光軸上の接平面の傾きは、δがrに比べて充分小さければ、δ/rと表せる。シフトによる接平面の傾きを、先に検討した面の傾斜角εと合成すればよいので、式(3)は次式(4)と書き直すことができる。
y=ft×d/f×2×(ε+δ/r) …(4)
ここで、第1実施例のS11、S12、S16を例にとり、上記の式(4)によってノイズスポットの集光像高yを求めてみる。なお、算出結果は表4に示す。表中のεは傾斜角を、δは横ずれ量を、rは反射ノイズ発生面の曲率半径を、dは胴付面Dからの反射ノイズ発生面までの距離を、fは胴付面Dから前記発生面までの間に存在するレンズ群の焦点距離を、yは像面上に達する際のノイズ光線の像高を示す。また、第2対物レンズ18の焦点距離ftは200[mm]である。
(表4)
ε δ r d f y
S11 0.00873 -0.24868 10.1303 28.79890 185.7 -0.98
S12 0.00873 -0.13261 -20.4004 42.09840 185.7 1.38
S16 0.00873 -0.00826 -20.5940 56.34785 200.0 1.03
S16において、表4に示すノイズ像高y(式(4)で求めた値)と、図5のスポットダイアグラムの様子が異なっているが、その理由は式(4)ではレンズ群14の有効径を考慮していないためである。
また、第2実施例のS11、S12、S16を例にとり、上記の式(4)によってノイズスポットの集光像高yを求めてみる。なお、算出結果は表5に示す(表中の記号については、表4と同様であるため、その説明を省略する)。また、第2対物レンズ18の焦点距離ftは200[mm]である。
(表5)
ε δ r d f y
S11 0.0436 0.17448 10.1303 28.7989 185.7 3.8
S12 -0.0349 0.75462 -20.4004 42.0984 185.7 -6.5
S16 -0.0349 0.25730 -20.5940 56.3479 200.0 -5.3
S12とS16とにおいて、表5に示すノイズ像高yが、図10のスポットダイアグラムの様子と異なるのは、(第1実施例と同様に)レンズ群14の有効径を考慮していないためである。
いずれの実施例においても、対物レンズ10は各面の曲率半径がそれぞれ異なるため、式(4)におけるyの値が0.5を超えるような場合、各面で発生した反射ノイズ光束の中心が像面上で重なることは考えられない。しかも実際には、対物レンズ10を構成するレンズ群14の有効径によって除去できる光束もあるため、式(4)で求められるノイズ分布(ノイズ像高y)よりも、より良いものとなるはずである。
すなわち、各面で発生するノイズ光が像面上で集光する像高yを式(4)によって求め、次式(5)を満たすようにεとδを適宜決めることで、像面中心にスポット状に発生するノイズ光を除去することができる。
|ft×d/f×2×(ε+δ/r)|>0.5 …(5)
以上のように、本実施形態に係る対物レンズ10及びこれを有する顕微鏡装置においては、対物レンズ10を構成する少なくとも1枚のレンズの中心軸を偏心させることにより、ポラライザP及びアナライザADPで解消できる程度まで反射ノイズ光を除去することができ、低反射率の標本であっても良好に観察することが可能である。
なお、本発明を分かりやすくするために、実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
1 光源
10 (10´) 対物レンズ
10a(10´a) 取り付けねじ
14 対物レンズを構成する複数のレンズ群
16 標本
18 第2対物レンズ
P ポラライザ(偏光子)
ADP デポラライザ付きアナライザ(検光子及び偏光解消素子)
L 対物レンズの構成レンズのうち偏心したレンズ群の中心軸
Z 対物レンズの取り付けねじの中心線

Claims (3)

  1. 第1の偏光子および、レボルバに切換可能に取り付けられた複数の対物レンズを含む照明光学系と、
    前記複数の対物レンズ、第2の偏光子および、前記レボルバにより標本に向けて切り換えられた前記対物レンズからの光を受光して前記標本の像を形成する第2対物レンズを含む結像光学系とを備え、
    前記第1の偏光子と前記第2の偏光子とがクロスニコル状態になるように配置され、
    前記複数の対物レンズのうち第1の対物レンズは、標本側から順に、1/4波長板もしくは偏光解消素子のいずれか一方と、複数のレンズ群とからなり、
    前記複数のレンズ群を構成するレンズは全て、前記結像光学系の結像性能に影響のない範囲で、その中心軸が同軸上に位置した状態で前記第1の対物レンズを構成する鏡筒の前記レボルバへの取り付けねじの中心線に対して偏心するように配置され、
    前記1/4波長板もしくは前記偏光解消素子のいずれか一方は、その中心軸が前記第1の対物レンズの前記取り付けねじの中心線に対して偏心するように配置され、
    前記第2対物レンズの焦点距離をft[mm]とし、前記第1の対物レンズを構成する前記鏡筒の前記レボルバに対する胴付面から、前記偏心するように配置されたレンズのレンズ面のうちノイズとなる反射光が発生するレンズ面までの距離をd[mm]とし、前記胴付面から前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面までの間に存在する前記第1の対物レンズを構成する前記レンズ群の焦点距離をf[mm]とし、前記取り付けねじの中心線に対する前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面の中心軸の傾斜角をε[rad]とし、前記取り付けねじの中心線に対する前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面の中心軸のシフト(横ずれ)量をδ[mm]とし、前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面の曲率半径をr[mm]としたとき、次式
    |ft×d/f×2×(ε+δ/r)|>0.5[mm]
    の条件を満足することを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 第1の偏光子および、レボルバに切換可能に取り付けられた複数の対物レンズを含む照明光学系と、
    前記複数の対物レンズ、第2の偏光子および、前記レボルバにより標本に向けて切り換えられた前記対物レンズからの光を受光して前記標本の像を形成する第2対物レンズを含む結像光学系とを備え、
    前記第1の偏光子と前記第2の偏光子とがクロスニコル状態になるように配置され、
    前記複数の対物レンズのうち第1の対物レンズは、標本側から順に、1/4波長板もしくは偏光解消素子のいずれか一方と、少なくとも3つのレンズ群を含む複数のレンズ群とからなり、
    前記複数のレンズ群のうち前記3つのレンズ群を構成するレンズは、前記結像光学系の結像性能に影響のない範囲で、その中心軸が前記第1の対物レンズを構成する鏡筒の前記レボルバへの取り付けねじの中心線に対して前記レンズ群ごとに異なる方向に偏心するように配置され、
    前記1/4波長板もしくは前記偏光解消素子のいずれか一方は、その中心軸が前記第1の対物レンズの前記取り付けねじの中心線に対して偏心するように配置され、
    前記第2対物レンズの焦点距離をft[mm]とし、前記第1の対物レンズを構成する前記鏡筒の前記レボルバに対する胴付面から、前記偏心するように配置されたレンズのレンズ面のうちノイズとなる反射光が発生するレンズ面までの距離をd[mm]とし、前記胴付面から前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面までの間に存在する前記第1の対物レンズを構成する前記レンズ群の焦点距離をf[mm]とし、前記取り付けねじの中心線に対する前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面の中心軸の傾斜角をε[rad]とし、前記取り付けねじの中心線に対する前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面の中心軸のシフト(横ずれ)量をδ[mm]とし、前記ノイズとなる反射光が発生するレンズ面の曲率半径をr[mm]としたとき、次式
    |ft×d/f×2×(ε+δ/r)|>0.5[mm]
    の条件を満足することを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 前記1/4波長板は、その軸方向が前記第2の偏光子の偏光方向と45度をなすように配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡装置。
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