JP5402305B2 - 帯駆動機構および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯駆動機構および画像形成装置に関する。
従来より、管状かつ帯状の無端ベルトを複数の張架ロールに張り架けておき、その無端ベルトを複数の張架ロール間で循環移動させるベルト駆動機構が知られている。このようなベルト駆動機構について、無端ベルトの破損を防止するための提案がなされている。例えば、特許文献1には、両端部が外側に向けて先細に形成されたテンションロールを含む複数のロール間に張架されて循環移動される無端ベルトの、複数のロールに接する内周面の縁に沿って延びる部分に、テンションロールの軸方向への移動を規制する規制部材を設け、テンションロールの両端部が、その規制部材に対する摩擦係数の小さな材料で形成された技術が提案されている。
特開2000−284636号公報
本発明は、帯部材の長寿命化を実現する帯駆動機構、および、この帯駆動機構を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の帯駆動機構は、
管状に巻いている帯部材と、
上記帯部材が相互間を渡って張り架けられその帯部材が相互間を循環移動する、その帯部材の内周面に接して回転する複数の張架回転部材と、
上記帯部材を駆動して上記張架回転部材の相互間で循環移動させる駆動部と、
上記複数の張架回転部材のうちの一部の張架回転部材を兼ねた、上記帯部材の張りを保った状態で他の張架回転部材に対して相対的に移動自在な移動部材と、
上記移動部材の両端に、外側に先を向けて設けられた傘状部材と、
上記傘状部材の傘状の表面に当たる、位置が固定された、その傘状部材の摩耗性よりも高い摩耗性を有する固定部材とを備えたことを特徴とする。
請求項2の帯駆動機構は、請求項1の帯駆動機構において、上記固定部材は、上記傘状部材の傘状の表面に面で当たる、その当たった面が摩耗しても面形状が維持される部材形状を有するものであることを特徴とする。
請求項3の帯駆動機構は、請求項1または2の帯駆動機構において、上記駆動部が、上記張架回転部材の少なくとも1つを兼ねたものであることを特徴とする。
請求項4の帯駆動機構は、請求項1から3のうちいずれか1つの帯駆動機構において、上記駆動部が、上記張架回転部材のうち上記移動部材を除いた他の張架回転部材を兼ねたものであることを特徴とする。
請求項5の画像形成装置は、
管状に巻いている帯部材と、
上記帯部材が相互間を渡って張り架けられその帯部材が相互間を循環移動する、その帯部材の内周面に接して回転する複数の張架回転部材と、
上記帯部材を駆動して上記張架回転部材の相互間で循環移動させる駆動部と、
上記複数の張架回転部材のうちの一部の張架回転部材を兼ねた、上記帯部材の張りを保った状態で他の張架回転部材に対して相対的に移動自在な移動部材と、
上記移動部材の両端に、外側に先を向けて設けられた傘状部材と、
上記傘状部材の傘状の表面に当たる、位置が固定された、その傘状部材の摩耗性よりも高い摩耗性を有する固定部材とを備えたことを特徴とする。
請求項6の画像形成装置は、請求項5の画像形成装置において、
表面に像を保持する像保持体と、
上記像保持体の表面に像を形成する像形成部とを備え、
上記帯部材が、上記像保持体に所定箇所で近接あるいは接触する循環経路上を循環移動するものであり、
上記像保持体上の像を、上記帯部材の表面、及び又はその帯部材によって搬送される記録媒体の表面に転写する転写部を備えたことを特徴とする。
請求項1の帯駆動機構では、帯部材の長寿命化を実現することができる。
請求項2の帯駆動機構では、帯部材の走行安定性も長寿命化することができる。
請求項3の帯駆動機構では、装置のコンパクト化を実現することができる。
請求項4の帯駆動機構では、構造の簡素化を実現することができる。
請求項5の画像形成装置では、帯部材の長寿命化を実現することができる。
請求項6の画像形成装置では、画像転写機能の長寿命化を実現することができる。
本発明の画像形成装置の一実施形態である、フルカラー印刷が可能なプリンタの概略構成図である。 図1に示すプリンタに備えられたベルト駆動装置の斜視図である。 図2に示すベルト駆動装置の動作を説明するための図である。 図3に示すベルト駆動装置における傘状部材と固定部材の摩耗を説明するための図である。 比較例の動作を説明するための図である。 実施例で使用した傘状部材と固定部材を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態である、フルカラー印刷が可能なプリンタの概略構成図である。
図1に示すプリンタ1は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の組み合わせによるフルカラー印刷が可能なプリンタであり、このプリンタ1には、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色に対応する各画像形成部10Y,10M,10C,10Kが備えられている。各画像形成部10Y,10M,10C,10Kには、それぞれ、感光体ロール11Y,11M,11C,11K、帯電装置12Y,12M,12C,12K、露光装置13Y,13M,13C,13K、現像装置14Y,14M,14C,14K、および、一次転写ロール15Y,15M,15C,15Kが備えられている。ここで、露光装置13Y,13M,13C,13Kと、現像装置14Y,14M,14C,14Kが、像保持体の表面に像を形成する像形成部の一例を構成している。
また、このプリンタ1には、詳細は後述するが、中間転写ベルト20と、駆動ロール21と、ステアリングロール22と、アイドラロール23とを有するベルト駆動装置2が備えられている。中間転写ベルト20は、駆動ロール21と、ステアリングロール22と、アイドラロール23とに張り架けられている。ここで、駆動ロール21と、ステアリングロール22と、アイドラロール23とが、本発明にいう複数の張架ロールの一例に相当する。
駆動ロール21は、中間転写ベルト20を矢印B方向に駆動するロールである。また、ステアリングロール22は、中間転写ベルト20の、ステアリングロール22の軸方向への移動を抑制するためのロールである。さらに、アイドルロール23は、駆動ロール21およびステアリングロール22とともに回転するロールである。ここで、ベルト駆動装置2が、本発明の帯駆動機構の一実施形態に相当する。また、中間転写ベルト20が本発明にいう帯部材の一例に相当し、駆動ロール21が本発明にいう駆動部の一例に相当し、ステアリングロール22が本発明にいう移動部材の一例に相当する。
さらに、プリンタ1には、二次転写ロール16と、定着部17と、このプリンタ1における画像形成を制御する制御部18とが備えられている。
ここで、このプリンタ1における、フルカラー画像の形成動作について説明する。
このプリンタ1では、イエロー用の画像形成部10Yによるトナー像形成がまず開始され、矢印A方向に回転する感光体ロール11Yの表面に、帯電装置12Yにより一定の電荷が付与され、その後、露光装置13Yにより感光体ロール11Yの表面にイエロー画像に対応する露光光が照射されて静電潜像が形成される。その静電潜像は現像装置14Yによりイエローのトナーで現像されて感光体ロール11Yの表面にはイエローのトナー像が形成される。感光体ロール11Yの表面に形成されたイエローのトナー像は、その感光体ロール11Yに接触して既に循環移動を開始している中間転写ベルト20に対し一定の転写位置で一次転写ロール15Yによって転写される。
マゼンタ用の画像形成部10Mでは、中間転写ベルト20上に転写されたイエローのトナー像がマゼンタ用の一次転写ロール15Mに到達するタイミングに合わせて、感光体ロール11Mの表面に形成されたマゼンタのトナー像が一次転写ロール15Mに到達するように、マゼンタのトナー像の形成が行なわれ、マゼンタのトナー像は、一次転写ロール15Mによって、中間転写ベルト20上のイエローのトナー像の上に重ねて転写される。
続いて、シアン用およびブラック用の画像形成部10C、10Kそれぞれによる、シアンおよびブラックのトナー像の形成が上述したのと同様のタイミングで行なわれ、形成されたシアンおよびブラックのトナー像は、一次転写ロール15C、15Kそれぞれによって中間転写ベルト20のイエローおよびマゼンタのトナー像の上に順次重ねて転写される。このようにして、中間転写ベルト20上に転写された4色のトナー像は、二次転写ロール16により用紙P上に二次転写され、用紙Pとともに矢印C方向に搬送され、定着装置17により用紙P上に加熱および加圧されることで定着される。
次に、ベルト駆動装置2の詳細な構成とその動作について、図2,図3を参照して説明する。
図2は、図1に示すプリンタに備えられたベルト駆動装置の斜視図、図3は、図2に示すベルト駆動装置の動作を説明するための図である。
図2に示すベルト駆動装置2には、上述したように、矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト2と、駆動ロール21と、ステアリングロール22と、アイドラロール23とが備えられている。駆動ロール21およびアイドラロール23の両端側には、図示省略するが、これら駆動ロール21およびアイドラロール23の軸部が嵌め込まれた軸受部が備えられている。これらの軸受部は、筐体に固定されている。
また、図2,図3に示すように、ステアリングロール22の両端からは軸部22aが突出しており、この軸部22aには、傘状部材24,25が嵌め込まれている。傘状部材24は、円筒部241と円錐部242から構成されている。また、傘状部材25は、図3に示すように、円筒部251と円錐部252から構成されている。
また、ステアリングロール22の軸部22aは、図示しない軸受部に嵌め込まれており、これらの軸受部には、軸受部の中心と駆動ロール21の中心とを結ぶ図2に示す線Xに対して角度αだけずれた方向(図2の斜め上方向)にバネ部材31,32が取り付けられていて、それらのバネ部材31,32によって、軸受部ごとステアリングロール22が吊り上げられている。これらのバネ部材31,32により、中間転写ベルト20にテンションが付与されるとともに、ステアリングロール22の両端それぞれが、図2に示す上方向Z1,Z3や下方向Z2,Z4に自在に移動することができるようになっている。更に、ステアリングロール22は、バネ部材31,32によって吊り上げられていることにより、軸部22aが延びた方向にも移動自在となっている。
また、ベルト駆動装置2には、図3に示すように、固定部材26,27が備えられている。これら固定部材26,27は、図示しない筐体に固定されている。このため、ベルト駆動装置2が駆動した場合であっても、固定部材26,27の位置が変動するということはない。また、固定部材26,27は、傘状部材24,25の円錐部242,252に当たっている。
ここで、中間転写ベルト20が矢印B方向に循環移動すると、駆動ロール21,ステアリングロール22,アイドラロール23同士の平衡度の差等に起因して、循環移動中の中間転写ベルト20が移動方向Bと直交する幅方向に移動する所謂ベルトウォークと呼ばれる現象が生じる。例えば、図3(a)に示すように、中間転写ベルト20を、ステアリングロール22の軸方向に動かそうとする矢印Y1で示す力が発生し、中間転写ベルト20が矢印Y1の方向へ徐々に移動していき、やがて図3(b)に示すように、中間転写ベルト20の縁が傘状部材24の円筒部241に接触する。
その後もベルトウォークは進み、中間転写ベルト20の縁が円筒部241に接触した状態で矢印Y1の方向へとさらに移動する。ここで、ステアリングロール22は、バネ部材31,32によって吊り上げられており、また傘状部材24,25の円錐部242,252には、位置が固定された固定部材26,27が当たっているため、中間転写ベルト20の、図の矢印Y1方向への更なる移動により、ステアリングロール22が図の右方向に押し込まれていくと、図3(c)に示すように、図の右側の円錐部242の、固定部材26に当たっている位置が斜め上方に移動するとともに、図の左側の円錐部252の、固定部材27に当たっている位置は斜め下方に移動していき、ステアリングロール22が図の右に傾いていく。
このようにステアリングロール22が図の右側に傾くと、ベルトウォークに、矢印Y1で示す力とは反対方向の矢印Y2で示す力が生じてベルトウォークが弱まる。
中間転写ベルト20が図の矢印Y1の方向へさらに移動していくと、図3(d)に示すように、円錐部242,252と、固定部材26,27とが当たる位置がさらに移動するため、ステアリングロール22が図の右にさらに傾く。その結果、ベルトウォークに、矢印Y1で示す力とは反対方向の矢印Y2で示す力がさらに加わってベルトウォークが止まる。
このように、中間転写ベルト20を幅方向に動かそうとする矢印Y1で示す力は、ステアリングロール22の移動と傾きによって打ち消され、最終的に中間転写ベルト20の走行位置は安定する。尚、図3では最初に図の右方向へのベルトウォークが生じる例で説明したが、これとは逆に、最初のベルトウォークが図の左方向であった場合のも、中間転写ベルト20の左側への移動に伴い、ステアリングロール22が図の左に傾くことで、中間転写ベルト20の走行位置が安定する。
図1に示すプリンタ1において、中間転写ベルト20の走行が安定すると、各画像形成部10Y,10M,10C,10Kで形成されるトナー像の転写に際し、上述したトナー像の重ね合わせが精度良く実行され、色ずれの少ない良好な画像が得られる。
ところで、図3に示すベルト駆動装置2では、傘状部材24,25に固定部材26,27が当たりながらベルトウォークが行なわれるため、傘状部材24,25と固定部材26,27に摩耗が生じる。以下、傘状部材24,25と固定部材26,27の摩耗について、図4を参照して説明する。
図4は、図3に示すベルト駆動装置における傘状部材と固定部材の摩耗を説明するための図である。
図4に示す固定部材26,27は、傘状部材24,25の摩耗性よりも高い摩耗性を有する。このため、傘状部材24,25は、固定部材26,27と擦れ合っても摩耗が抑制されている。詳細には、傘状部材24,25の、固定部材26,27に当たっている円錐部242,252の表面の摩耗が抑制されている。つまり、円錐部242,252には、摩耗による溝などが生じにくい。このため、長期間のベルト走行を経た後であっても、図3で説明したような、円錐部242,252と固定部材26,27との接触位置の変化がスムーズに実現される。従って、中間転写ベルト20への負荷は長期に亘って小さく、中間転写ベルト20の寿命が長い。
また、円錐部242,252は、図4に示すように、ステアリングロール22の軸部22aの方向に延びる中心線に対して、外側に先を向けて、一定の角度で傾斜したテーパ形状であるのに対応して、固定部材26,27の、円錐部242,252の表面に当たっている接触面は、これら円錐部242,252が有するテーパ形状に合わせた形状となっている。さらに、固定部材26,27の、その接触面以外の部分は太さが一様な柱状となっている。このため、円錐部242,252の表面と擦れ合うことで固定部材26,27の接触面が摩耗した場合であっても、摩耗した後の面形状は、摩耗する前の面形状と同じとなる。この結果、傘状部材24,25と固定部材26,27との間で生じる摩擦力に起因する回転抵抗は長期間に亘って一定となる。そして、ステアリングロール22の回転は長期に亘って安定し、中間転写ベルト20が長期間走行しても走行の安定性が保たれる。
図1に示すプリンタ1では、このように中間転写ベルト20が長寿命化し、走行の安定も長期化することにより、安定したトナー像転写も長期化することとなる。
次に、傘状部材24,25の摩耗性よりも高い摩耗性を有する固定部26,27に代えて、以下に説明する固定部201,202を備えた比較例について説明する。
図5は、比較例の動作を説明するための図である。
図5に示す比較例のベルト駆動装置200には、傘状部材24,25の摩耗性よりも低い摩耗性を有する固定部材201,202が備えられている。ここで、図5に示すように、円錐部242,252の表面が固定部材201,202の面に当たりながら回転し続けると、円錐部242,252が摩耗して凹形状になる。すると、それら凹形状の部分に固定部材201,202の面が引っ掛かるので、ステアリングロール22を軸に沿った方向に移動させるために必要な力が増加し、これに伴い中間転写ベルト20の縁に負荷が掛かることになる。ベルト走行が続くと、このような負荷によって中間転写ベルト20にクラックや破断が生じてしまうことになる。つまり、この比較例では、中間転写ベルト20の寿命は短い。
尚、上述した各実施形態では、本発明にいう画像形成装置の一実施形態としてプリンタを例に挙げて説明したが、本発明にいう画像形成装置は複写機やファクシミリであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう帯部材として、感光体ロールに接触して循環移動する中間転写ベルトの例で説明したが、本発明にいう帯部材は、像保持体に近接して循環移動するものであってもよい。
さらに、上述した各実施形態では、本発明にいう帯部材として、感光体ロールの表面に形成されたトナー像を用紙に間接的に転写するための中間転写ベルトを例に挙げて説明したが、本発明にいう帯部材は、トナー像を用紙に直接的に転写するための用紙搬送ベルトであってもよい。さらに、本発明にいう帯部材は、トナー像が転写される以外の、感光体ロールに替わる感光体ベルトや、定着器に用いられる定着用ベルトや、クリーニング装置に用いられるクリーニングベルトであってもよい。また、本発明は、画像形成を行なう用途以外の、複数の張架回転部材に張り架けられて循環移動するベルトの駆動にも適用される。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう駆動部として、複数の張架回転部材の1つを兼ねた駆動ロールを例に挙げて説明したが、本発明にいう駆動部は、複数の張架回転部材以外に設けられたものであってもよい。
さらに、上述した各実施形態では、本発明にいう像保持体として、感光体ロールの表面に静電潜像が形成され、現像でトナー像が形成される例を説明したが、本発明にいう像保持体は、トナー像が直接形成されるものであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう像保持体上の像として、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色のトナーを用いたフルカラー画像の例で説明したが、本発明にいう像保持体上の像は、K(ブラック)色のトナーのみを用いたモノクロ画像であってもよい。
以下、本発明の実施例、およびその実施例に対する比較例について説明する。
実施例および比較例では、厚み80μm,周長870mmの無端ベルトを3つの張架ロールに張り架け、150mm/secの搬送速度で循環移動するベルト駆動機構を製作し、傘状部材と固定部材との間に6ニュートンの荷重がかかるようにバネ部材を調整した。また、無端ベルトが10Km走行する毎に、バネ部材を取り外して3つの張架ロールの再組立を行なった。また、実施例で使用した傘状部材と固定部材を図6に示す。
図6は、実施例で使用した傘状部材と固定部材を示す図である。
図6(a)は、傘状部材24と固定部材26を、ステアリングロールの軸に沿った方向から見た図である。また、図6(b)は、傘状部材24と固定部材26を、ステアリングロールの軸部が紙面に対して垂直な方向に延びる側から見た図である。
実施例では、傘状部材24として、図6(a)に示すように、円錐部242が、ステアリングロールの軸方向に延びる中心線に対して、45°の角度の斜面を有するテーパ形状のものを使用した。また、固定部材26として、図6(a)および図6(b)に示すように、厚みおよび幅がともに2mmのものであって、且つ円錐部242の斜面に当たる面が、円錐部242が有するテーパ形状に合わせた形状のものを使用した。尚、もう一組の傘状部材25と固定部材27も、この傘状部材24と固定部材26と同じ構造のものを使用した。
実施例および比較例の構成を表1に示す。
Figure 0005402305
表1中の摩耗率(nm/km)とは、傘状部材と固定部材が当たっていた個所における、ベルト走行距離1Kmに対する摩耗量(nm)である。この摩耗量(nm)は、接触式粗さ計(株式会社 東京精密製サーフコム1400A)を用いて測定した。具体的には、傘状部材の、固定部材との摩耗により生じた凹底部とその凹部両端の摩耗していない平滑部との差を測定し、この差を傘状部材の摩耗量とした。また、固定部材の、傘状部材との摩耗により短くなった後の固形部材の長さと、初期の固形部材の長さを事前に測定し、この差を固定部材の摩耗量とした。
表1中のベルトの良否の判断基準は以下の通りである。
○:亀裂や破断はなし
△:一部に亀裂あり
×:破断
(実施例1〜4)
実施例1〜4では、ベルトの材質としてポリイミドを採用した。また、傘状部材,固定部材の材質として、実施例1ではポリエチレン,ポリアセタール、実施例2ではナイロン樹脂,ポリアセタール、実施例3ではアルミニウム,ポリアセタール、実施例4ではアルミニウム,ナイロン樹脂を採用した。これら実施例1〜4では、傘状部材の摩耗率は6〜22と低いのに対し、固定部材の摩耗率は50〜120と高く、このためベルトを200Km走行した後であっても、ベルトに亀裂や破断はなく良い結果が得られた。
(実施例5〜8)
実施例5〜8では、ベルトの材質としてポリアミドイミドを採用した以外は、実施例1〜4と同じ条件で実施した。これら実施例5〜8では、傘状部材および固定部材の摩耗率は実施例1〜4の場合とほぼ同等であり、ベルトを130Km走行した後であっても、ベルトに亀裂や破断はなかった。尚、ベルトの材質をポリイミドからポリアミドイミドにしたことによって、ベルトを200Km走行した後では亀裂が発生したものの全体として良い結果が得られた。
(比較例1〜4)
比較例1〜4では、実施例1〜4で採用した傘状部材,固定部材の材質をそれぞれ入れ替えた以外は、実施例1〜4と同じ条件で実施した。これら比較例1〜4では、傘状部材の摩耗率は50〜125と高いのに対し、固定部材の摩耗率は6〜28と低く、ベルトを130Km走行すると破断した。
(比較例5〜8)
比較例5〜8では、実施例5〜8で採用した傘状部材,固定部材の材質をそれぞれ入れ替えた以外は、実施例5〜8と同じ条件で実施した。これら比較例5〜8では、傘状部材および固定部材の摩耗率は比較例1〜4の場合とほぼ同等であり、ベルトを130Km走行すると破断した。
このように、摩耗率の低い材質からなる傘状部材と、その傘状部材の材質よりも摩耗率の高い材質からなる固定部材とを使用すると、ベルトへの亀裂および破断の発生が長期間に亘って防止されることが確認された。
1 プリンタ
2,200 ベルト駆動装置
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
11Y,11M,11C,11K 感光体ロール
12Y,12M,12C,12K 帯電装置
13Y,13M,13C,13K 露光装置
14Y,14M,14C,14K 現像装置
15Y,15M,15C,15K 一次転写ロール
16 二次転写ロール
17 定着部
18 制御部
20 中間転写ベルト
21 駆動ロール
22 ステアリングロール
22a 軸部
23 アイドラロール
24,25 傘状部材
26,27,201,202 固定部材
31,32 バネ部材
241,251 円筒部
242,252 円錐部

Claims (5)

  1. 管状に巻いている帯部材と、
    前記帯部材が相互間を渡って張り架けられ該帯部材が相互間を循環移動する、該帯部材の内周面に接して回転する複数の張架回転部材と、
    前記帯部材を駆動して前記張架回転部材の相互間で循環移動させる駆動部と、
    前記複数の張架回転部材のうちの一部の張架回転部材を兼ねた、前記帯部材の張りを保った状態で他の張架回転部材に対して相対的に移動自在な移動部材と、
    前記移動部材の両端に、外側に先を向けて設けられた傘状部材と、
    前記傘状部材の傘状の表面に当たる、位置が固定された、該傘状部材の摩耗性よりも高い摩耗性を有する固定部材とを備え
    前記固定部材は、前記傘状部材の傘状の表面に面で当たる、その当たった面が摩耗しても面形状が維持される部材形状を有するものであることを特徴とする帯駆動機構。
  2. 前記駆動部が、前記張架回転部材の少なくとも1つを兼ねたものであることを特徴とする請求項1記載の帯駆動機構。
  3. 前記駆動部が、前記張架回転部材のうち前記移動部材を除いた他の張架回転部材を兼ねたものであることを特徴とする請求項1または2記載の帯駆動機構。
  4. 管状に巻いている帯部材と、
    前記帯部材が相互間を渡って張り架けられ該帯部材が相互間を循環移動する、該帯部材の内周面に接して回転する複数の張架回転部材と、
    前記帯部材を駆動して前記張架回転部材の相互間で循環移動させる駆動部と、
    前記複数の張架回転部材のうちの一部の張架回転部材を兼ねた、前記帯部材の張りを保った状態で他の張架回転部材に対して相対的に移動自在な移動部材と、
    前記移動部材の両端に、外側に先を向けて設けられた傘状部材と、
    前記傘状部材の傘状の表面に当たる、位置が固定された、該傘状部材の摩耗性よりも高い摩耗性を有する固定部材とを備え
    前記固定部材は、前記傘状部材の傘状の表面に面で当たる、その当たった面が摩耗しても面形状が維持される部材形状を有するものであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 表面に像を保持する像保持体と、
    前記像保持体の表面に像を形成する像形成部とを備え、
    前記帯部材が、前記像保持体に所定箇所で近接あるいは接触する循環経路上を循環移動するものであり、
    前記像保持体上の像を、前記帯部材の表面、及び又は該帯部材によって搬送される記録媒体の表面に転写する転写部を備えたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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