JP2011008049A - 帯駆動機構および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 帯部材の長寿命化を実現する帯駆動機構、および、この帯駆動機構を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 筐体に固定された固定部26,27に回転自在に保持されたボールベアリング261,271を傘状部材24,25の円錐部242,252に当てて、中間転写ベルト20の段差と傘状部材24の円筒部241との衝突による力を吸収する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、帯駆動機構および画像形成装置に関する。
従来より、管状かつ帯状の無端ベルトを複数の張架ロールに張り架けておき、その無端ベルトを複数の張架ロール間で循環移動させるベルト駆動機構が知られている。このようなベルト駆動機構について、無端ベルトの破損を防止するための提案がなされている。例えば、特許文献1には、両端部が外側に向けて先細に形成されたテンションロールを含む複数のロール間に張架されて循環移動される無端ベルトの、複数のロールに接する内周面の縁に沿って延びる部分に、テンションロールの軸方向への移動を規制する規制部材を設け、テンションロールの両端部が、その規制部材に対する摩擦係数の小さな材料で形成された技術が提案されている。
特開2000−284636号公報
本発明は、帯部材の長寿命化を実現する帯駆動機構、および、この帯駆動機構を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の帯駆動機構は、
管状に巻いている帯部材と、
上記帯部材が相互間を渡って張り架けられその帯部材が相互間を循環移動する、その帯部材の内周面に接して回転する複数の張架回転部材と、
上記帯部材を駆動して上記張架回転部材の相互間で循環移動させる駆動部と、
上記複数の張架回転部材のうちの一部の張架回転部材を兼ねた、上記帯部材の張りを保った状態で他の張架回転部材に対して相対的に移動自在な移動部材と、
上記移動部材の両端に、外側に先を向けて設けられた傘状部材と、
球状部材を回転自在に保持した、上記傘状部材の傘状の表面がその球状部材に当たる、位置が固定された固定部とを備えたことを特徴とする。
請求項2の帯駆動機構は、請求項1の帯駆動機構において、上記駆動部が、上記張架回転部材の少なくとも1つを兼ねたものであることを特徴とする。
請求項3の帯駆動機構は、請求項1または2の帯駆動機構において、上記駆動部が、上記張架回転部材のうち上記移動部材を除いた他の張架回転部材を兼ねたものであることを特徴とする。
請求項4の画像形成装置は、
管状に巻いている帯部材と、
上記帯部材が相互間を渡って張り架けられその帯部材が相互間を循環移動する、その帯部材の内周面に接して回転する複数の張架回転部材と、
上記帯部材を駆動して上記張架回転部材の相互間で循環移動させる駆動部と、
上記複数の張架回転部材のうちの一部の張架回転部材を兼ねた、上記帯部材の張りを保った状態で他の張架回転部材に対して相対的に移動自在な移動部材と、
上記移動部材の両端に、外側に先を向けて設けられた傘状部材と、
球状部材を回転自在に保持した、上記傘状部材の傘状の表面がその球状部材に当たる、位置が固定された固定部とを備えたことを特徴とする。
請求項5の画像形成装置は、請求項4の画像形成装置において、
表面に像を保持する像保持体と、
上記像保持体の表面に像を形成する像形成部とを備え、
上記帯部材が、上記像保持体に所定箇所で近接あるいは接触する循環経路上を循環移動するものであり、
上記像保持体上の像を、上記帯部材の表面、及び又はその帯部材によって搬送される記録媒体の表面に転写する転写部を備えたことを特徴とする。
請求項1の帯駆動機構では、固定部を有さない場合に比べ帯部材の長寿命化を実現することができる。
請求項2の帯駆動機構では、本構成を有さない場合に比べ装置のコンパクト化を実現することができる。
請求項3の帯駆動機構では、本構成を有さない場合に比べ構造の簡素化を実現することができる。
請求項4の画像形成装置では、固定部を有さない場合に比べ帯部材の長寿命化を実現することができる。
請求項5の画像形成装置では、本構成を有さない場合に比べ画像転写機能の長寿命化を実現することができる。
本発明の画像形成装置の一実施形態である、フルカラー印刷が可能なプリンタの概略構成図である。 図1に示すプリンタに備えられたベルト駆動装置の斜視図である。 図2に示すベルト駆動装置の動作を説明するための図である。 図3に示すベルト駆動装置における中間転写ベルトと傘状部材との衝突を説明するための図である。 図3に示すベルト駆動装置における中間転写ベルトと傘状部材との間で発生する衝突による力が吸収される様子を説明するための図である。 図5に示す傘状部材および固定部を、図5の右側から見た図である。 比較例の動作を説明するための図である。 1つの傘状部材に対して2つの固定部を備えたベルト駆動装置を構成する傘状部材および固定部を、ステアリングロールの軸方向から見た図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態である、フルカラー印刷が可能なプリンタの概略構成図である。
図1に示すプリンタ1は、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(ブラック)の組み合わせによるフルカラー印刷が可能なプリンタであり、このプリンタ1には、Y(イエロ),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色に対応する各画像形成部10Y,10M,10C,10Kが備えられている。各画像形成部10Y,10M,10C,10Kには、それぞれ、感光体ロール11Y,11M,11C,11K、帯電装置12Y,12M,12C,12K、露光装置13Y,13M,13C,13K、現像装置14Y,14M,14C,14K、および、一次転写ロール15Y,15M,15C,15Kが備えられている。ここで、露光装置13Y,13M,13C,13Kと、現像装置14Y,14M,14C,14Kが、像保持体の表面に像を形成する像形成部の一例を構成している。
また、このプリンタ1には、詳細は後述するが、中間転写ベルト20と、駆動ロール21と、ステアリングロール22と、アイドラロール23とを有するベルト駆動装置2が備えられている。中間転写ベルト20は、駆動ロール21と、ステアリングロール22と、アイドラロール23とに張り架けられている。ここで、駆動ロール21と、ステアリングロール22と、アイドラロール23とが、本発明にいう複数の張架ロールの一例に相当する。
駆動ロール21は、中間転写ベルト20を矢印B方向に駆動するロールである。また、ステアリングロール22は、中間転写ベルト20の、ステアリングロール22の軸方向への移動を抑制するためのロールである。さらに、アイドラロール23は、駆動ロール21およびステアリングロール22とともに回転するロールである。ここで、ベルト駆動装置2が、本発明の帯駆動機構の一実施形態に相当する。また、中間転写ベルト20が本発明にいう帯部材の一例に相当し、駆動ロール21が本発明にいう駆動部の一例に相当し、ステアリングロール22が本発明にいう移動部材の一例に相当する。
さらに、プリンタ1には、二次転写ロール16と、定着部17と、このプリンタ1における画像形成を制御する制御部18とが備えられている。
ここで、このプリンタ1における、フルカラー画像の形成動作について説明する。
このプリンタ1では、イエロ用の画像形成部10Yによるトナー像形成がまず開始され、矢印A方向に回転する感光体ロール11Yの表面に、帯電装置12Yにより一定の電荷が付与され、その後、露光装置13Yにより感光体ロール11Yの表面にイエロ画像に対応する露光光が照射されて静電潜像が形成される。その静電潜像は現像装置14Yによりイエロのトナーで現像されて感光体ロール11Yの表面にはイエロのトナー像が形成される。感光体ロール11Yの表面に形成されたイエロのトナー像は、その感光体ロール11Yに接触して既に循環移動を開始している中間転写ベルト20に対し一定の転写位置で一次転写ロール15Yによって転写される。
マゼンタ用の画像形成部10Mでは、中間転写ベルト20上に転写されたイエロのトナー像がマゼンタ用の一次転写ロール15Mに到達するタイミングに合わせて、感光体ロール11Mの表面に形成されたマゼンタのトナー像が一次転写ロール15Mに到達するように、マゼンタのトナー像の形成が行なわれ、マゼンタのトナー像は、一次転写ロール15Mによって、中間転写ベルト20上のイエロのトナー像の上に重ねて転写される。
続いて、シアン用およびブラック用の画像形成部10C、10Kそれぞれによる、シアンおよびブラックのトナー像の形成が上述したのと同様のタイミングで行なわれ、形成されたシアンおよびブラックのトナー像は、一次転写ロール15C、15Kそれぞれによって中間転写ベルト20のイエロおよびマゼンタのトナー像の上に順次重ねて転写される。このようにして、中間転写ベルト20上に転写された4色のトナー像は、二次転写ロール16により用紙P上に二次転写され、用紙Pとともに矢印C方向に搬送され、定着装置17により用紙P上に加熱および加圧されることで定着される。
次に、ベルト駆動装置2の詳細な構成とその動作について、図2,図3を参照して説明する。
図2は、図1に示すプリンタに備えられたベルト駆動装置の斜視図、図3は、図2に示すベルト駆動装置の動作を説明するための図である。
図2に示すベルト駆動装置2には、上述したように、矢印B方向に循環移動する中間転写ベルト20と、駆動ロール21と、ステアリングロール22と、アイドラロール23とが備えられている。駆動ロール21およびアイドラロール23の両端側には、図示省略するが、これら駆動ロール21およびアイドラロール23の軸部が嵌め込まれた軸受部が備えられている。これらの軸受部は、筐体に固定されている。
また、図2,図3に示すように、ステアリングロール22の両端からは軸部22aが突出しており、この軸部22aには、傘状部材24,25が嵌め込まれている。傘状部材24は、円筒部241と円錐部242から構成されている。また、傘状部材25は、図3に示すように、円筒部251と円錐部252から構成されている。
また、ステアリングロール22の軸部22aは、図示しない軸受部に嵌め込まれており、これらの軸受部には、軸受部の中心と駆動ロール21の中心とを結ぶ図2に示す線Xに対して角度αだけずれた方向(図2の斜め上方向)にバネ部材31,32が取り付けられていて、それらのバネ部材31,32によって、軸受部ごとステアリングロール22が吊り上げられている。これらのバネ部材31,32により、中間転写ベルト20にテンションが付与されるとともに、ステアリングロール22の両端それぞれが、図2に示す上方向Z1,Z3や下方向Z2,Z4に自在に移動することができるようになっている。更に、ステアリングロール22は、バネ部材31,32によって吊り上げられていることにより、軸部22aが延びた方向にも移動自在となっている。
また、ベルト駆動装置2には、図3に示すように、ボールベアリング261,271が回転自在に保持された固定部26,27が備えられている。これら固定部26,27は、図示しない筐体に固定されている。このため、ベルト駆動装置2が駆動した場合であっても、これら固定部26,27の位置が変動するということはない。また、ボールベアリング261,271は、傘状部材24,25の円錐部242,252に回転自在に当たっている。
ここで、中間転写ベルト20が矢印B方向に循環移動すると、駆動ロール21,ステアリングロール22,アイドラロール23同士の平衡度の差等に起因して、循環移動中の中間転写ベルト20が移動方向Bと直交する幅方向に移動する所謂ベルトウォークと呼ばれる現象が生じる。例えば、図3(a)に示すように、中間転写ベルト20を、ステアリングロール22の軸方向に動かそうとする矢印Y1で示す力が発生し、中間転写ベルト20が矢印Y1の方向へ徐々に移動していき、やがて図3(b)に示すように、中間転写ベルト20の縁が傘状部材24の円筒部241に接触する。
その後もベルトウォークは進み、中間転写ベルト20の縁が円筒部241に接触した状態で矢印Y1の方向へとさらに移動する。ここで、ステアリングロール22は、バネ部材31,32によって吊り上げられており、また傘状部材24,25の円錐部242,252には、位置が固定されたボールベアリング261,271が当たっているため、中間転写ベルト20の、図の矢印Y1方向への更なる移動により、ステアリングロール22が図の右方向に押し込まれていくと、図3(c)に示すように、図の右側の円錐部242の、ボールベアリング261に当たっている位置が斜め上方に移動するとともに、図の左側の円錐部252の、ボールベアリング271に当たっている位置は斜め下方に移動していき、ステアリングロール22が図の右に傾いていく。
このようにステアリングロール22が図の右側に傾くと、ベルトウォークに、矢印Y1で示す力とは反対方向の矢印Y2で示す力が生じてベルトウォークが弱まる。
中間転写ベルト20が図の矢印Y1の方向へさらに移動していくと、図3(d)に示すように、円錐部242,252と、ボールベアリング261,271とが当たる位置がさらに移動するため、ステアリングロール22が図の右にさらに傾く。その結果、ベルトウォークに、矢印Y1で示す力とは反対方向の矢印Y2で示す力がさらに加わってベルトウォークが止まる。
このように、中間転写ベルト20を幅方向に動かそうとする矢印Y1で示す力は、ステアリングロール22の移動と傾きによって打ち消され、最終的に中間転写ベルト20の走行位置は安定する。尚、図3では最初に図の右方向へのベルトウォークが生じる例で説明したが、これとは逆に、最初のベルトウォークが図の左方向であった場合のも、中間転写ベルト20の左側への移動に伴い、ステアリングロール22が図の左に傾くことで、中間転写ベルト20の走行位置が安定する。
図1に示すプリンタ1において、中間転写ベルト20の走行が安定すると、各画像形成部10Y,10M,10C,10Kで形成されるトナー像の転写に際し、上述したトナー像の重ね合わせが精度良く実行され、色ずれの少ない良好な画像が得られる。
ところで、中間転写ベルト20には、平帯状の部材を管状に巻いて両端同士を接合したものが多く用いられる。このような中間転写ベルト20では、両端同士を接合した部分でベルト端部に微妙な段差が生じてしまう。また、接合部のないシームレスベルトにおいても、製造過程でベルト幅を整えるカッティングによって、ベルト端部に段差が生じてしまう。それゆえ、ベルトの縁の真直度が低下していることが多い。
このため、この中間転写ベルト20が周回する度に、その段差と傘状部材とで衝突が繰り返される。以下、図4を参照して説明する。
図4は、図3に示すベルト駆動装置における中間転写ベルトと傘状部材との衝突を説明するための図である。
図4に示すように、中間転写ベルト20は、縁に段差20aを生じている。そして、中間転写ベルト20が矢印B方向に周回する毎にその段差20aが傘状部材24の円筒部241に衝突する。本実施形態のベルト駆動装置2では、固定部26,27に保持されたボールベアリング261,271が、円錐部242,252に回転自在に当たっているため、ボールベアリング261,271と円錐部242,252とによる摩擦力は小さく、従って図5,図6を参照して説明するように、中間転写ベルト20と傘状部材24との間で発生する衝突による力が吸収される。
図5は、図3に示すベルト駆動装置における中間転写ベルトと傘状部材との間で発生する衝突による力が吸収される様子を説明するための図である。また、図6は、図5に示す傘状部材および固定部を、図5の右側から見た図である。
図5に示すように、中間転写ベルト20が矢印B方向に循環移動すると、その中間転写ベルト20が有する段差20a(図4参照)が、傘状部材24の円筒部241に衝突する。ここで、固定部26,27に保持されたボールベアリング261,271は、傘状部材24,25の円錐部242,252に回転自在に当たっているため、ボールベアリング261,271と円錐部242,252とによる摩擦力は小さく、従って中間転写ベルト20の段差20aが傘状部材24の円筒部241に衝突すると、傘状部材24,25は矢印C,D方向に小さな力で移動する。即ち、図6に示すように、矢印E方向に回転している傘状部材24が矢印C方向(図6の下方向)に小さな力で移動する。この移動によって、中間転写ベルト20の段差20aと傘状部材24の円筒部241との衝突による力が吸収される。この結果、中間転写ベルト20が長期間走行しても段差20aの衝突による不具合は発生せず、中間転写ベルト20の長寿命化が図られる。また、図1に示すプリンタ1では、中間転写ベルト20の長寿命化に伴い、安定したトナー像転写も長期化することとなる。
次に、ボールベアリング261,271が回転自在に保持された固定部26,27に代えて、以下に説明する固定部201,202を備えた比較例について説明する。
図7は、比較例の動作を説明するための図である。
図7に示す比較例のベルト駆動装置200には、筐体に固定された固定部201,202が備えられている。各固定部201,202は、固定した表面の一部分が傘状部材24,25の円錐部242,252に当たっている。このため、固定部201,202と円錐部242,252との摩擦力は、上述した実施形態における摩擦力よりも大きい。
ここで、中間転写ベルト20が矢印B方向に循環移動すると、その中間転写ベルト20の段差20a(図4参照)が、傘状部材24の円筒部241に衝突する。上述したように、固定部201,202と円錐部242,252との摩擦力は大きいため、この比較例のベルト駆動装置200では、中間転写ベルト20の段差20aと傘状部材24の円筒部241との衝突による力を吸収することは難しい。この結果、衝突が繰り返されるにつれて段差20aの辺りに衝突による応力が集中してクラックや破断が生じてしまうことになる。
尚、上述した説明では、本発明の帯駆動機構の一実施形態として、1つの傘状部材に対して、ボールベアリングが保持された1つの固定部を備えたベルト駆動装置を例に挙げて説明したが、本発明の帯駆動機構の実施形態として、以下に説明するように、1つの傘状部材に対して複数(例えば2つ)の固定部を備えたベルト駆動装置も有り得る。
以下に説明する実施形態は、上述した実施形態に対し1つの傘状部材に対して2つの固定部を備えた点のみが相違するので、以下ではこの相違点に着目した説明を行なって、重複説明は省略する。
図8は、1つの傘状部材に対して2つの固定部を備えたベルト駆動装置を構成する傘状部材および固定部を、ステアリングロールの軸方向から見た図である。
図8には、1つの傘状部材24と、その1つの傘状部材24の円錐部242の上面の右側および左側に配備された2つの固定部28,29が示されている。これら2つの固定部28,29それぞれには、ボールベアリング281,291が回転自在に保持されている。そして、各固定部28,29に保持された各ボールベアリング281,291は、傘状部材24の円錐部242の斜面上の各個所に回転自在に当たっている。このため、ボールベアリング281,291と円錐部242とによる摩擦力は小さい。
ここで、図示しない中間転写ベルトが有する段差が、傘状部材24の円筒部241に衝突すると、矢印E方向に回転している傘状部材24が矢印C方向(図8の下方向)に小さな力で移動する。このため、ここに示す実施形態でも、中間転写ベルトの段差と傘状部材24の円筒部241との衝突によるベルトへの応力が吸収されることとなる。
尚、上述した各実施形態では、本発明にいう画像形成装置の一実施形態としてプリンタを例に挙げて説明したが、本発明にいう画像形成装置は複写機やファクシミリであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう帯部材として、感光体ロールに接触して循環移動する中間転写ベルトの例で説明したが、本発明にいう帯部材は、像保持体に近接して循環移動するものであってもよい。
さらに、上述した各実施形態では、本発明にいう帯部材として、感光体ロールの表面に形成されたトナー像を用紙に間接的に転写するための中間転写ベルトを例に挙げて説明したが、本発明にいう帯部材は、トナー像を用紙に直接的に転写するための用紙搬送ベルトであってもよい。さらに、本発明にいう帯部材は、トナー像が転写される以外の、感光体ロールに替わる感光体ベルトや、定着器に用いられる定着用ベルトや、クリーニング装置に用いられるクリーニングベルトであってもよい。また、本発明は、画像形成を行なう用途以外の、複数の張架回転部材に張り架けられて循環移動するベルトの駆動にも適用することができる。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう駆動部として、複数の張架回転部材の1つを兼ねた駆動ロールを例に挙げて説明したが、本発明にいう駆動部は、複数の張架回転部材以外に設けられたものであってもよい。
さらに、上述した各実施形態では、本発明にいう像保持体として、感光体ロールの表面に静電潜像が形成され、現像でトナー像が形成される例を説明したが、本発明にいう像保持体は、トナー像が直接形成されるものであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう像保持体上の像として、Y(イエロ),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色のトナーを用いたフルカラー画像の例で説明したが、本発明にいう像保持体上の像は、K(ブラック)色のトナーのみを用いたモノクロ画像であってもよい。
以下、本発明の実施例、およびその実施例に対する比較例について説明する。
実施例では、富士ゼロックス(株)製の複写機を改造して、図1に示すプリンタ1の構成とした改造機を用いた。また、中間転写ベルト20として、材質がポリイミド、厚さが80μm、周長が870mm、ベルト端部に0.2mmの段差を持つ無端ベルトを用意した。
また、中間転写ベルト20の搬送速度を150mm/sec、中間転写ベルト20の寄り(ステアリングロール22の軸に沿った方向への移動)が100μm/サイクルになるように、駆動ロール21,ステアリングロール22,アイドラロール23の平衡度を設定した。
(実施例1)
実施例1では、図5に示すように、固定部26,27に回転自在に保持されたボールベアリング261,271が傘状部材24,25の円錐部242,252に当たることにより、中間転写ベルト20を幅方向に動かそうとする力を、ステアリングロール22が傾くことで吸収して、中間転写ベルト20の安定走行を実現する構成で実施した。傘状部材24,25の材料としては、ロックウェル硬度(Rスケール)が100のものを用いた。10枚の中間転写ベルト20を使用し、それぞれの中間転写ベルト20について、10万周ずつ搬送した。この実施例1では、10枚の中間転写ベルト20のうちの1枚の中間転写ベルト20でのみクラックが発生した。
(実施例2)
実施例2では、傘状部材24,25の材料を、ロックウェル硬度(Rスケール)が120のものに代えた以外は、実施例1と同じ条件で実施した。この実施例2では、10枚の中間転写ベルト20全てについて、クラックおよび破断の発生は見られなかった。
(比較例)
比較例では、ボールベアリング261,271を回転自在に保持する固定部26,27を、図7に示す固定部201,202に代えた以外は、実施例1と同じである。この比較例では、中間転写ベルト20が10万周に達する前に、10枚の中間転写ベルト20のうちの9枚の中間転写ベルト20でクラックもしくは破断が発生した。
このように図5に示す構成を適用すると、中間転写ベルト20へのクラックおよび破断の発生が長期間に亘って防止されることが確認された。
1 プリンタ
2,200 ベルト駆動装置
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
11Y,11M,11C,11K 感光体ロール
12Y,12M,12C,12K 帯電装置
13Y,13M,13C,13K 露光装置
14Y,14M,14C,14K 現像装置
15Y,15M,15C,15K 一次転写ロール
16 二次転写ロール
17 定着部
18 制御部
20 中間転写ベルト
20a 段差
21 駆動ロール
22 ステアリングロール
22a 軸部
23 アイドラロール
24,25 傘状部材
26,27,28,29,201,202 固定部
31,32 バネ部材
241,251 円筒部
242,252 円錐部
261,271,281,291 ボールベアリング

Claims (5)

  1. 管状に巻いている帯部材と、
    前記帯部材が相互間を渡って張り架けられ該帯部材が相互間を循環移動する、該帯部材の内周面に接して回転する複数の張架回転部材と、
    前記帯部材を駆動して前記張架回転部材の相互間で循環移動させる駆動部と、
    前記複数の張架回転部材のうちの一部の張架回転部材を兼ねた、前記帯部材の張りを保った状態で他の張架回転部材に対して相対的に移動自在な移動部材と、
    前記移動部材の両端に、外側に先を向けて設けられた傘状部材と、
    球状部材を回転自在に保持した、前記傘状部材の傘状の表面が該球状部材に当たる、位置が固定された固定部とを備えたことを特徴とする帯駆動機構。
  2. 前記駆動部が、前記張架回転部材の少なくとも1つを兼ねたものであることを特徴とする請求項1記載の帯駆動機構。
  3. 前記駆動部が、前記張架回転部材のうち前記移動部材を除いた他の張架回転部材を兼ねたものであることを特徴とする請求項1または2記載の帯駆動機構。
  4. 管状に巻いている帯部材と、
    前記帯部材が相互間を渡って張り架けられ該帯部材が相互間を循環移動する、該帯部材の内周面に接して回転する複数の張架回転部材と、
    前記帯部材を駆動して前記張架回転部材の相互間で循環移動させる駆動部と、
    前記複数の張架回転部材のうちの一部の張架回転部材を兼ねた、前記帯部材の張りを保った状態で他の張架回転部材に対して相対的に移動自在な移動部材と、
    前記移動部材の両端に、外側に先を向けて設けられた傘状部材と、
    球状部材を回転自在に保持した、前記傘状部材の傘状の表面が該球状部材に当たる、位置が固定された固定部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 表面に像を保持する像保持体と、
    前記像保持体の表面に像を形成する像形成部とを備え、
    前記帯部材が、前記像保持体に所定箇所で近接あるいは接触する循環経路上を循環移動するものであり、
    前記像保持体上の像を、前記帯部材の表面、及び又は該帯部材によって搬送される記録媒体の表面に転写する転写部を備えたことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014095737A (ja) * 2012-11-07 2014-05-22 Ricoh Co Ltd ベルト制御装置、ローラユニット、および画像形成装置

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