JP5402044B2 - 保守制御装置、保守制御システム及び保守制御プログラム - Google Patents

保守制御装置、保守制御システム及び保守制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、保守制御装置、保守制御システム及び保守制御プログラムに関する。
近年、スキャナ、印刷装置、複写機、ファクシミリ等の機能を有する複合機その他の画像処理装置が、ネットワーク環境を利用し、多種多様なデータを扱うことが一般的となりつつある。このような高度な機能を画像処理装置が備えるにともない、使用者の使用目的や使用環境に特化した専門的な使われ方をする事例も増えている。従って、画像処理装置等の保守対象装置の状態を適正に保つための保守や調整の作業も同様に複雑化する傾向にある。このため、一旦故障が発生すると原因の調査や復旧に時間を要することになる。このような状況を未然に回避するため、保守対象装置を遠隔監視しながら保守診断を行う技術が従来から用いられている。例えば、下記特許文献1には、画像形成装置の保守を目的として保守管理装置が必要とする状態情報を容易に蓄積可能とした保守管理用携帯装置が開示されている。この場合、予め予定された一定の条件に基づいて装置の保守診断を行っている。
また、以上に述べた事情は、携帯電話機や家庭用電気製品など機器の制御に電子プログラムを用いる装置の分野においても同様である。
特開平3−226770号公報
本発明の目的は、保守対象装置の使用目的や使用環境に応じた保守を行える保守制御装置、保守制御システム及び保守制御プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の保守制御装置の発明は、保守対象装置を保守する際の条件である保守条件を受け付ける保守条件受付手段と、前記保守条件と保守プログラムを選択するための選択規則とに基づき、保守対象装置の保守に使用する保守プログラムを選択する保守プログラム選択手段と、前記保守プログラムのうち、類似する機能を有する複数の保守プログラムを予め定めた評価基準に基づいて評価する保守プログラム評価手段と、を備え、前記保守プログラム評価手段が、前記保守対象装置の履歴情報を取得して、前記評価の対象となる保守プログラムの動作結果を抽出し、当該動作結果から評価の対象となる保守プログラム毎に不稼働であった時間を抽出し、当該不稼働であった時間の長短により評価の対象となる各保守プログラムの評価を行うことを特徴とする。
また請求項2記載の保守制御装置は、前記保守プログラム選択手段が、前記保守プログラム評価手段による評価の結果、機能の低い保守プログラムをリストから削除することとしたものである。
請求項記載の発明は、請求項1または2記載の発明が、さらに保守プログラムの接続順序を規定する接続規則に基づいて前記選択した保守プログラムの実行順序を決定する実行順序決定手段を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明が、さらに保守プログラムを変更する保守プログラム変更手段を備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記保守条件には、前記保守対象装置の履歴情報が含まれることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記保守条件受付手段及び保守プログラム選択手段が、前記保守対象装置の稼働中に動作できることを特徴とする。
請求項7記載の保守制御システムの発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の保守制御装置と、前記保守制御装置が選択した保守プログラムが動作する保守対象装置と、を備えることを特徴とする。
請求項8記載の保守制御プログラムの発明は、コンピュータを、保守対象装置を保守する際の条件である保守条件を受け付ける保守条件受付手段、及び前記保守条件と保守プログラムを選択するための選択規則とに基づき、保守対象装置の保守に使用する保守プログラムを選択する保守プログラム選択手段、前記保守プログラムのうち、類似する機能を有する複数の保守プログラムを予め定めた評価基準に基づいて評価する保守プログラム評価手段であって、前記保守対象装置の履歴情報を取得して、前記評価の対象となる保守プログラムの動作結果を抽出し、当該動作結果から評価の対象となる保守プログラム毎に不稼働であった時間を抽出し、当該不稼働であった時間の長短により評価の対象となる各保守プログラムの評価を行う保守プログラム評価手段、として機能させることを特徴とする。
請求項1、請求項2、請求項7及び請求項8記載の発明によれば、保守対象装置の使用目的や使用環境に応じた保守を行うことができる。
請求項記載の発明によれば、保守プログラムに応じた最適な順序で保守プログラムを実行することができる。
請求項4記載の発明によれば、保守対象装置の使用目的や使用環境に応じて保守プログラムを変更することができる。
請求項5記載の発明によれば、保守対象装置の稼働履歴に基づいた保守を行うことができる。
請求項6記載の発明によれば、保守プログラムの動作のための特別な時間が不要となり、本構成を有さない場合に較べて不稼働時間を短縮できる。
本実施形態にかかる保守制御システムの構成例を示す図である。 本実施形態にかかる保守制御装置を構成するコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。 本実施形態にかかる保守制御装置の機能ブロック図である。 本実施形態にかかる保守制御装置の動作例のフローを示す図である。 本実施形態にかかる保守制御装置の他の動作例のフローを示す図である。 保守プログラム評価部の評価に基づいて保守プログラムのリストを変更する処理の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
図1には、本実施形態にかかる保守制御システムの構成例が示される。図1において、保守制御システムは、保守制御装置100、保守対象装置102及び保守プログラム実行部104を含んで構成されている。
保守制御装置100は、保守対象装置102の保守を行うための保守プログラムを選択し、保守対象装置102に出力する。この場合、保守制御装置100は、保守対象装置102の稼働状況、稼動履歴、設置環境、使用者の要望等が含まれる保守条件に基づいて、保守対象装置102の使用目的や使用環境に応じた保守プログラムを選択し、その実行順序を決定する。ここで、保守とは、保守対象装置102の不具合の監視、診断、通知等をいう。このような保守を行うための動作(以後保守動作という)は、後述する保守プログラムを実行することにより行う。保守プログラムとは、保守対象装置102の各保守動作を実行する実行単位としてのプログラムであり、保守対象装置102に設けられた動作状態に関する情報を検出する各種センサからの出力に基づいて保守対象装置102の不具合の監視、診断、消耗品の寿命予測等を行い、異常の発生の有無等を管理センターその他の管理部門に通知する。上記センサは、保守対象装置102に設置され、例えば複合機等の複写量、印刷量、スキャン回数、トナー残量、紙詰まりの発生の有無、温度、湿度等、携帯電話の電池残量等、家庭用電気製品の場合に動作の異常停止等を検出する。なお、センサはこれらに限定されるものではない。また、保守プログラムは、保守対象装置102に設けられた保守プログラム実行部104により、保守制御装置100が決定した実行順序に基づいて実行される。保守プログラム実行部104は、上記保守プログラムを実行するとともに、保守対象装置102の稼働情報(稼働時間、印刷枚数等の稼働量、各種センサの検出値及び異常の発生の有無、管理センターへの通知の有無等の情報)を保守制御装置100に対して送信する。
保守対象装置102は、複合機その他の画像処理装置、冷蔵庫、洗濯機その他の家庭用電気製品、携帯電話機等の、保守の対象となる装置である。
上述した保守制御装置100及び保守対象装置102は、ネットワーク等の通信手段106により接続され、保守プログラムその他の情報をやり取りする。なお、保守制御装置100を保守対象装置102内に設置する構成としてもよい。この場合には、通信手段106は不要となる。また、保守制御装置100は、後述する図3に示された各機能の1つまたは複数毎に異なるコンピュータ上で実現してもよい。この場合には、各機能毎のコンピュータが通信手段106により接続される。
図2には、本実施形態にかかる保守制御装置100を構成するコンピュータのハードウェア構成の例が示される。図2において、保守制御装置は、中央処理装置(例えばマイクロプロセッサ等のCPUを用いるとよい)10、ランダムアクセスメモリ(RAM)12、読み出し専用メモリ(ROM)14、通信装置16、入力装置18、表示装置20及びハードディスク装置(HDD)22を含んで構成されている。また、これらの構成要素は、バス24により互いに接続されている。なお、通信装置16、入力装置18、表示装置20及びハードディスク装置22は、それぞれ各入出力インターフェース26a、26b、26c、26dを介してバス24に接続されている。
CPU10は、RAM12またはROM14に格納されている制御プログラムに基づいて、後述する各部の動作を制御する。RAM12は主としてCPU10の作業領域として機能し、ROM14にはBIOS等の制御プログラムその他のCPU10が使用するデータが格納されている。
また、通信装置16は、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、ネットワークポートその他の適宜なインターフェースにより構成され、CPU10がネットワーク等の通信手段を介して外部の装置とデータをやり取りするために使用する。
また、入力装置18は、タッチパネル、キーボード、ポインティングデバイス等により構成され、使用者が動作指示等を入力するために使用する。
また、表示装置20は、タッチパネル、液晶ディスプレイ等により構成され、保守プログラムの選択結果、後述する保守条件の入力用画面等を表示する。
また、ハードディスク装置22は記憶装置であり、後述する処理に必要となる種々のデータを記憶する。なお、ハードディスク装置22とともに、あるいはハードディスク装置22の代わりに、光磁気ディスク、半導体メモリ等を使用してもよい。
図3には、本実施形態にかかる保守制御装置100の機能ブロック図が示される。図3において、保守制御装置100は、保守条件受付部28、保守プログラム選択部30、実行順序決定部32、保守プログラム変更部34、保守プログラム評価部36及び履歴情報収集部38を含んで構成されている。これらの機能は例えばCPU10とCPU10の処理動作を制御するプログラムとにより実現される。
保守条件受付部28は、保守対象装置102を保守する際の条件である保守条件を受け付ける。ここで、保守条件には、保守対象装置102の稼働状況、稼動履歴、設置環境、使用者の要望等が含まれる。例えば稼働状況には、複合機等における複写量、印刷量、カラーまたは白黒等の印刷の種類、スキャン回数等が含まれる。この稼働状況は、予め使用者が入力装置18から入力しておくことができる。また、稼働履歴は、後述する履歴情報収集部38が収集する保守対象装置102の稼働状況、異常発生の有無等に関する履歴である。また、設置環境は、保守対象装置102が設置された場所の温度、湿度等の動作に影響を与える環境に関する情報である。この設置環境は、温度計、湿度計等の適宜なセンサにより検出してもよいし、予め使用者が入力装置18から入力してもよい。また、使用者の要望には、保守結果の通知頻度、通知する動作異常を決定するための閾値(例えば、紙詰まりの発生回数が何回になったときに管理センターに通知するかを決定するための閾値)等が含まれ、予め使用者が入力装置18から入力しておくことができる。以上の稼働状況、設置環境、使用者の要望等を入力装置18から入力する際には、表示装置20にそれぞれの入力用画面を表示し、使用者がこの入力用画面を参照しながら入力する構成としてもよい。
保守プログラム選択部30は、保守条件受付部28が受け付けた保守条件に基づいて、保守対象装置102の保守に使用する保守プログラムを選択する。ここで、選択対象となる保守プログラムのリストは、予めハードディスク装置22に格納しておいてもよいし、通信装置16を介して他のサーバ等から取得してもよい。また、保守プログラム選択部30は、上記保守条件に基づいて保守プログラムを選択するための選択規則を使用する。この選択規則は、上記保守条件の各項目毎に、保守プログラムを対応付けたものである。例えば、稼働状況がカラーまたは白黒の印刷である場合には、トナーの残量監視プログラム及びトナー切れ等の異常発生を管理センター等に通報する通報プログラムが対応付けられ、設置環境における湿度が適宜な閾値を越えている場合には、紙詰まり監視プログラム及び紙詰まり発生を管理センター等に通報する通報プログラムが対応付けられる。ただし、これらの対応付けは選択規則の例であり、これらの対応付けに限定されるものではない。このような選択規則は、予めハードディスク装置22に格納しておいてもよいし、通信装置16を介して他のサーバ等から取得してもよい。また、保守プログラム選択部30は、上記保守条件に基づいて保守プログラムの実行条件(パラメータ)を決定する。例えば、複合機の複写量、印刷量、設置場所の温度、湿度等に応じて監視、診断、通知の頻度を決定する。また、使用者の要望に応じて上記頻度を決定してもよい。この場合、使用者の要望を優先的に採用してもよい。
実行順序決定部32は、保守プログラムの接続順序を規定する接続規則に基づいて保守プログラム選択部30が選択した保守プログラムの実行順序を決定する。接続規則では、ある保守プログラムに接続可能な保守プログラム群、接続の優先順位等が予め決められており、実行順序決定部32は、これに基づいて保守プログラム選択部30が選択した保守プログラム接続順序、すなわち実行順序を決定する。上記接続規則は、木構造などが考えられるため、XMLやRDB(リレーショナルデータベース)などにより記述することができる。また、接続規則は、予めハードディスク装置22に格納しておいてもよいし、通信装置16を介して他のサーバ等から取得してもよい。なお、実行順序決定部32は、上記接続規則によらず、使用者の要望に基づいて実行順序を決定してもよい。この場合、使用者の要望を優先的に採用してもよい。
以上に述べた保守プログラム選択部30が選択した保守プログラム、及び実行順序決定部32が決定した当該保守プログラムの実行順序に関する情報は、保守対象装置102の保守プログラム実行部104に渡され、保守プログラム実行部104によって実行される。なお、保守プログラム及びその実行順序は、例えば通信装置16及び通信手段106を介して保守プログラム実行部104に送信することができるが、これには限定されない。例えば、保守制御装置100が保守対象装置102内に設置されている場合には、保守対象装置102内部のバスラインを介して送信することができる。
保守プログラム変更部34は、使用者が入力装置18から入力した指示情報、履歴情報収集部38が収集する保守対象装置102の稼働履歴等に基づいて、保守プログラム実行部104が実行する保守プログラムを変更する。変更処理の内容としては、保守プログラムの追加、削除、パラメータの変更等がある。例えば、紙詰まりの発生回数が予め定めた閾値を超えた場合に、保守プログラムのパラメータとして設定されている管理センターへの通知頻度を高くしたり(例えば、紙詰まり5回毎の通知を3回毎の通知に変更する)、紙詰まりに関連する他の保守プログラム、例えば湿度監視プログラム(湿度の高さと紙詰まりには関連性があるので)を追加する等の処理が例示できる。また、紙詰まりその他の異常発生に対して保守対象装置102のダウンタイム(不稼働時間)が少ない等の使用者にとって好ましい結果が得られている保守プログラムを予めリストアップしておき、これらの保守プログラムに置き換える処理を行ってもよい。このリストアップは、後述する保守プログラム評価部36の評価に基づいて行ってもよい。
保守プログラム評価部36は、保守プログラムを提供するサーバ装置または保守対象装置102のハードディスク装置22等に格納された保守プログラムの中に、類似する機能を有する複数の保守プログラムがある場合に、これらの保守プログラムの機能の高さを予め定めた評価基準に基づいて評価する。この評価基準は、予めハードディスク装置22に格納しておいてもよいし、通信装置16を介して他のサーバ等から取得してもよい。ここで、類似する機能を有する保守プログラムとは、当該保守プログラムに対応付けられた保守条件が同一または類似しており、例えば監視動作なのか通知動作なのか等の動作内容とパラメータが同一または類似しているものをいう。また、評価基準としては、ダウンタイムの長さ等が例示される。また、評価対象となる保守プログラムの動作結果は、後述する履歴情報収集部38が収集した保守対象装置102の履歴情報から抽出し、保守プログラム評価部36は、この動作結果を評価基準に基づいて評価する。なお、保守プログラム評価部36は、上記評価結果に基づいて、サーバ装置等に保守プログラムとして残すものと削除するものを決定してもよい。このときに、残された保守プログラムが、上記保守プログラム選択部30の選択処理で使用される。
履歴情報収集部38は、保守対象装置102の稼動履歴(コピー枚数、印刷枚数等)、保守対象装置102に付属する各種センサから取得できる値の履歴、異常発生の履歴、管理センターへの通知履歴、異常発生により不稼働であった時間の履歴等を収集し、ハードディスク装置22等に格納する。これらの履歴情報は、保守プログラム実行部104が保守制御装置100に対して送信する保守対象装置102の稼働情報から収集する。なお、この履歴情報収集機能は、保守プログラムに含ませてもよい。また、上記保守プログラム評価部36が、履歴情報収集部38が収集した履歴情報に基づいて保守プログラムを評価してもよい。
図4には、本実施形態にかかる保守制御装置100の動作例のフローが示される。図4において、保守条件受付部28が、使用者が入力した稼働状況、設置環境、使用者の要望等、または履歴情報収集部38が収集した履歴情報を保守条件として受け付けると(S101)、保守プログラム選択部30が、上記保守条件と選択規則とに基づいて保守対象装置102に設けられた保守プログラム実行部104に渡す保守プログラムを選択する(S102)。また、実行順序決定部32は、接続規則に基づいて保守プログラム選択部30が選択した保守プログラムの実行順序を決定する(S103)。
以上のステップにより選択した保守プログラム及びその実行順序は、通信装置16及び通信手段106等を介して保守プログラム実行部104に送信する(S104)。
次に、保守プログラム変更部34は、使用者が入力装置18から入力した指示情報、履歴情報収集部38が収集する保守対象装置102の稼働履歴等に基づいて、保守プログラム実行部104が実行する保守プログラムを変更する必要があるか否かを判断する(S105)。S105において、保守プログラムを変更する必要があると判断した場合には、保守プログラム変更部34が保守プログラムの追加、削除、パラメータの変更等の変更処理を行う(S106)。
なお、図4の各ステップに示された動作は、保守対象装置102の稼働中に動作することもでき、保守プログラムの選択、実行、変更のために特別の時間を設ける必要がない。
図5には、本実施形態にかかる保守制御装置100の他の動作例のフローが示される。図5は、保守プログラム評価部36の評価処理の例である。また、図6(a),(b)には、保守プログラム評価部36の評価に基づいて保守プログラムのリストを変更する処理の説明図が示される。
図5において、保守プログラム評価部36が、履歴情報収集部38が収集した保守対象装置102の履歴情報を取得する(S201)。また、保守プログラム評価部36は、保守プログラムを提供するサーバ装置または保守対象装置102のハードディスク装置22等に格納された保守プログラムを、類似した機能毎に取得する(S202)。なお、保守プログラムは、複数の異なるサーバ装置または複数の異なる保守対象装置102のハードディスク装置22から取得してもよい。
次に、保守プログラム評価部36は、上記履歴情報を解析し、評価対象となる保守プログラムの動作結果から当該保守プログラムの機能の高さを予め定めた評価基準に基づいて評価する。例えば、履歴情報に含まれる「異常発生により不稼働であった時間の履歴」を、当該異常を検出する、あるいは管理センターに通知する保守プログラム毎に抽出し、不稼働であった時間(ダウンタイム)の長短により当該保守プログラムの評価を行うことができる。保守プログラム評価部36は、この評価結果に基づいて保守プログラムに機能の高さの順位付けを行う(S203)。この順位付けがなされた保守プログラムのリストは、保守プログラム選択部30による選択の対象とすることができる。
次に、保守プログラム評価部36は、S203において行われた順位付けに基づいて、保守プログラムのリストを更新する(S204)。この更新処理により、機能の高い保守プログラムをリストに残し、機能の低い保守プログラムをリストから削除する。
図6(a)には、保守プログラムのリストとして4つの紙詰まり検出プログラムA,B,C,Dが例示されており、保守プログラム評価部36が履歴情報から抽出したダウンタイムが各保守プログラム毎に示されている。なお、上記リストにおいて、保守プログラムはプログラム名や識別符号等の保守プログラム識別子により識別されている。図6(a)の例では、ダウンタイムの短い順に順位付け(優先度)がなされており、C→B→A→Dの順にダウンタイムが長く(保守プログラムの機能が低く)なっている。このように、ダウンタイムに差が生じるのは、例えば紙詰まりの検出アルゴリズム、または発生した紙詰まりに関連する診断データを収集する、通知する等の差による使用機能制限の差や、管理センターに通知する情報種別や情報量に基づく保守作業にかかる時間に基づくものである。
また、図6(b)は、新たに保守プログラムEについても評価を行い、保守プログラムのリストを更新した例である。保守プログラムEのダウンタイムは45分であるので、図6(a)に示されたリストにおいて優先度が3番目になる。このため、保守プログラム評価部36は、優先度3の位置に保守プログラムEを挿入し、図6(a)のリストの優先度4である保守プログラムDを削除することにより、リストの更新処理を行っている。
なお、上述した、図4及び図5の各ステップを実行するためのプログラムは、記録媒体に格納することも可能であり、また、そのプログラムを通信手段によって提供しても良い。その場合、例えば、上記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明または「データ信号」の発明として捉えても良い。
10 CPU、12 RAM、14 ROM、16 通信装置、18 入力装置、20 表示装置、22 ハードディスク装置、24 バス、26a、26b、26c、26d 入出力インターフェース、28 保守条件受付部、30 保守プログラム選択部、32 実行順序決定部、34 保守プログラム変更部、36 保守プログラム評価部、38 履歴情報収集部、100 保守制御装置、102 保守対象装置、104 保守プログラム実行部、106 通信手段。

Claims (8)

  1. 保守対象装置を保守する際の条件である保守条件を受け付ける保守条件受付手段と、
    前記保守条件と保守プログラムを選択するための選択規則とに基づき、保守対象装置の保守に使用する保守プログラムを選択する保守プログラム選択手段と、
    前記保守プログラムのうち、類似する機能を有する複数の保守プログラムを予め定めた評価基準に基づいて評価する保守プログラム評価手段と、を備え、
    前記保守プログラム評価手段が、前記保守対象装置の履歴情報を取得して、前記評価の対象となる保守プログラムの動作結果を抽出し、当該動作結果から評価の対象となる保守プログラム毎に不稼働であった時間を抽出し、当該不稼働であった時間の長短により評価の対象となる各保守プログラムの評価を行うことを特徴とする保守制御装置。
  2. 請求項1記載の保守制御装置であって、
    前記保守プログラム選択手段は、前記保守プログラム評価手段による評価の結果、機能の低い保守プログラムをリストから削除する。
  3. 請求項1または2記載の保守制御装置が、さらに保守プログラムの接続順序を規定する接続規則に基づいて前記選択した保守プログラムの実行順序を決定する実行順序決定手段を備えることを特徴とする保守制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の保守制御装置が、さらに保守プログラムを変更する保守プログラム変更手段を備えることを特徴とする保守制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の保守制御装置において、前記保守条件には、前記保守対象装置の履歴情報が含まれることを特徴とする保守制御装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の保守制御装置において、前記保守条件受付手段及び保守プログラム選択手段は、前記保守対象装置の稼働中に動作できることを特徴とする保守制御装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の保守制御装置と、
    前記保守制御装置が選択した保守プログラムが動作する保守対象装置と、
    を備えることを特徴とする保守制御システム。
  8. コンピュータを、
    保守対象装置を保守する際の条件である保守条件を受け付ける保守条件受付手段、及び
    前記保守条件と保守プログラムを選択するための選択規則とに基づき、保守対象装置の保守に使用する保守プログラムを選択する保守プログラム選択手段、
    前記保守プログラムのうち、類似する機能を有する複数の保守プログラムを予め定めた評価基準に基づいて評価する保守プログラム評価手段であって、前記保守対象装置の履歴情報を取得して、前記評価の対象となる保守プログラムの動作結果を抽出し、当該動作結果から評価の対象となる保守プログラム毎に不稼働であった時間を抽出し、当該不稼働であった時間の長短により評価の対象となる各保守プログラムの評価を行う保守プログラム評価手段、
    として機能させることを特徴とする保守制御プログラム。
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