JP5402009B2 - 可変特性回転電機 - Google Patents
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Description
この可変特性回転電機は、ラジアルギャップが存在するよう径方向内外に配置してロータおよびステータを具え、これらロータおよびステータ間に発生した誘起電圧により動作するものである。
回転電機の所定の動作特性変化を惹起させるのに大きなロータおよびステータ間の軸線方向相対変位量が必要となり、
可変特性回転電機の軸線方向寸法が大きくなって、その大型化を避けられないという問題を生ずる。
径方向内外にラジアルギャップを持たせて配したロータおよびステータを具え、これらロータおよびステータを軸線方向へ相対変位させて誘起電圧を可変にするようにした可変特性回転電機において、
前記ロータおよびステータ間に、これらロータおよびステータの前記軸線方向相対変位で大きさが変化するアキシャルギャップを設け、
該アキシャルギャップを、大きさの変化方向が相互逆向きとなる一対1組のアキシャルギャップで構成し、
一方のアキシャルギャップに磁石を設けて、該磁石に対し反発力を付与する電磁制御により、ロータおよびステータの前記軸線方向相対変位を生起させ、他方のアキシャルギャップを小さくするよう構成したことを特徴とするものである。
その分だけ可変特性回転電機の軸線方向寸法を小さくし得て、その小型化を実現することができる。
加えて、ロータおよびステータ間の上記軸線方向相対変位を、一方のアキシャルギャップに設けた磁石に対し反発力を付与する電磁制御により生起させるため、当該相対変位のために専用のアクチュエータを設ける必要がなく、コスト上大いに有利であると共に、回転電機の更なる小型化を実現することができる。
<参考例>
図1は、本発明の参考例になる可変特性回転電機を示し、同図(a)は、低回転時に好適な動作特性となるような状態で示す要部拡大断面図、同図(b)は、高回転時に好適な動作特性となるような状態で示す要部拡大断面図である。
ステータ2は円環状とし、その外周面をハウジング3内に嵌着する。
ロータ1をステータ2内に同心に配置し、ロータ軸4上に回転自在に、且つ、軸線方向変位可能に支持する。
永久磁石6は、N極永久磁石とS極永久磁石とを回転界磁鉄心外周面5aの円周方向に交互に配置したものとなす。
電機子鉄心7の内周面と、電磁石6との間には、つまりステータ2とロータ1との間には、ラジアルギャップ9を設定する。
そして当該フランジ5b,5cを、電機子鉄心7の内周部と軸線方向に重合するような外径として、フランジ5b,5cと、電機子鉄心7の内周部との間、つまりステータ2とロータ1との間に、アキシャルギャップ20L,10Rを設定する。
このときにおけるアキシャルギャップ10L,10R の大きさが、回転電機の動作特性に影響することのない大きさとなるよう、フランジ5b,5c間の間隔を決定する。
低回転時は、図1(b)に示すアクチュエータ11により、ロータ1をステータ2に対し図1(a)に示す軸線方向中立位置となす。
このとき両側におけるアキシャルギャップ10L,10R は共に、回転電機の動作特性に影響することのないほど大きな同じ大きさとなる。
かかるロータ1の軸線方向変位に伴ってラジアルギャップ9の領域が変化し、これにより上記の誘起電圧が変化して回転電機の動作特性を、回転上昇に伴い要求される特性へと変化させることができる。
この磁気短路αは、上記したラジアルギャップ9の領域変化と共に、上記誘起電圧変化を惹起して、回転電機の動作特性を変化させる。
その分だけ可変特性回転電機の軸線方向寸法を小さくし得て、その小型化を実現することができる。
図2は、本発明の第1実施例になる可変特性回転電機の要部を示し、同図(a)は、低回転時に好適な動作特性となるような状態で示す要部拡大断面図、同図(b)は、高回転時に好適な動作特性となるような状態で示す要部拡大断面図である。
そしてこの永久磁石12に対し反発力を付与する電磁制御により、ロータ1およびステータ2の上記軸線方向相対変位を生起させて、他方のアキシャルギャップ10Lを小さくするようになす。
かくして高回転時は上記複合電流の増大により、ロータ1およびステータ2の上記軸線方向相対変位が大きくなり、回転上昇につれ上記他方のアキシャルギャップ10Lを小さくすることができる。
低回転時は、上記複合電流が小さく、ロータ1はステータ2に対し図2(a)に示す軸線方向中立位置となる。
このとき両側におけるアキシャルギャップ10L,10R は共に、回転電機の動作特性に影響することのないほどに大きい。
かかるロータ1の軸線方向変位に伴ってラジアルギャップ9の領域が変化し、これにより上記の誘起電圧が変化して回転電機の動作特性を、回転上昇に伴い要求される特性へと変化させることができる。
この磁気短路αは、上記したラジアルギャップ9の領域変化と共に、上記誘起電圧変化を惹起して、回転電機の動作特性を変化させる。
その分だけ可変特性回転電機の軸線方向寸法を小さくし得て、その小型化を実現することができる。
このため、ロータ1およびステータ2の上記軸線方向相対変位を行うための、図1(b)に例示するような専用のアクチュエータ11が不要であってコスト上大いに有利であると共に、回転電機の更なる小型化を実現することができる。
図4は、本発明の第2実施例になる可変特性回転電機の要部を示し、同図(a)は、低回転時に好適な動作特性となるような状態で示す要部拡大断面図、同図(b)は、高回転時に好適な動作特性となるような状態で示す要部拡大断面図である。
このため図4に示すごとく、ロータ1の回転界磁鉄心5をロータ軸4上にボールスプライン13を介して軸線方向変位可能に回転係合させる。
なお、かかる回転界磁鉄心5の弾支位置が、図2(a)の中立位置と同じになるようフランジ4aの位置を設定するのは言うまでもない。
図4(b)に示す回転界磁鉄心5の軸線方向限界位置は、図2(b)に示す位置に同じとする。
アキシャルギャップ10Lを小さくするロータ1およびステータ2の軸線方向相対変位のための電流を微妙に制御しなくても、この電流を最大値にするだけで高回転時の特性を難なく得ることができ、制御性が向上する。
ロータ1をストッパ15に押し付けた図4(b)の高回転用特性選択時において、これらロータ1およびストッパ15間に相対回転が発生することがなく、摩耗に関する問題を回避することができる。
2 ステータ
3 ハウジング
4 ロータ軸
5 回転界磁鉄心
5b,5c フランジ
6 永久磁石
7 電機子鉄心
8 電機子巻線
9 ラジアルギャップ
10L,10R アキシャルギャップ
11 アクチュエータ
12 永久磁石
13 ボールスプライン
14 皿バネ
15 ストッパ
Claims (4)
- 径方向内外にラジアルギャップを持たせて配したロータおよびステータを具え、これらロータおよびステータを軸線方向へ相対変位させて誘起電圧を可変にするようにした可変特性回転電機において、
前記ロータおよびステータ間に、これらロータおよびステータの前記軸線方向相対変位で大きさが変化するアキシャルギャップを設け、
該アキシャルギャップを、大きさの変化方向が相互逆向きとなる一対1組のアキシャルギャップで構成し、
一方のアキシャルギャップに磁石を設けて、該磁石に対し反発力を付与する電磁制御により、ロータおよびステータの前記軸線方向相対変位を生起させ、他方のアキシャルギャップを小さくするよう構成したことを特徴とする可変特性回転電機。 - 請求項1に記載の可変特性回転電機において、
前記電磁制御のための電流を、回転電機駆動用の電流と複合させて、高回転時は該複合電流の増大により、ロータおよびステータの前記軸線方向相対変位を大きくし、前記他方のアキシャルギャップを小さくするよう構成したことを特徴とする可変特性回転電機。 - 請求項1または2に記載の可変特性回転電機において、
前記他方のアキシャルギャップを小さくするロータおよびステータの前記軸線方向相対変位に制限を付与するストッパを設けて、前記他方のアキシャルギャップが下限値未満になるのを防止するよう構成したことを特徴とする可変特性回転電機。 - 請求項3に記載の可変特性回転電機において、
前記ロータをロータ軸上に軸線方向変位可能に回転係合させ、前記ストッパをこれらロータおよびロータ軸間に設けたことを特徴とする可変特性回転電機。
Priority Applications (1)
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JP2009008313A JP5402009B2 (ja) | 2009-01-17 | 2009-01-17 | 可変特性回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009008313A JP5402009B2 (ja) | 2009-01-17 | 2009-01-17 | 可変特性回転電機 |
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JP2010166742A JP2010166742A (ja) | 2010-07-29 |
JP5402009B2 true JP5402009B2 (ja) | 2014-01-29 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009008313A Active JP5402009B2 (ja) | 2009-01-17 | 2009-01-17 | 可変特性回転電機 |
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