JP5401860B2 - 撥水層形成用ペースト組成物及びガス拡散層の製造方法 - Google Patents
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Description
項1.燃料電池用導電性多孔質基材の表面上に撥水層を形成するために用いられるペースト組成物であって、前記ペースト組成物は、導電性炭素粒子、フッ化ピッチ、フッ素樹脂、分散剤及び水を含有し、且つフッ化ピッチは前記水中に分散状態で存在している、ペースト組成物。
項2.導電性炭素繊維をさらに含有する、項1に記載のペースト組成物。
項3.燃料電池用導電性多孔質基材の表面上に撥水層が形成されたガス拡散層の製造方法であって、項1又は2に記載のペースト組成物を、導電性多孔質基材表面に塗布する工程、並びに当該ペースト組成物を乾燥及び焼成する工程を備えた、ガス拡散層の製造方法。
項4.塗布工程が、導電性多孔質基材内部にペースト組成物が浸透しないように前記ペースト組成物を導電性多孔質基材の表面に塗布する工程である、項3に記載の製造方法。
項5.塗布工程に先立って、前記導電性多孔質基材に撥水処理を施す工程を備えた、項3又は4に記載の製造方法。
項6.導電性多孔質基材の表面の少なくとも一方面に撥水層が形成されたガス拡散層であって、前記撥水層は、項1又は2に記載のペースト組成物の乾燥及び焼成物から構成されているガス拡散層。
項7.項3〜5のいずれかに記載の製造方法により得られる、項6に記載のガス拡散層。
項8.項6又は7に記載のガス拡散層を用いた固体高分子形燃料電池。
本発明のペースト組成物は、燃料電池用導電性多孔質基材の表面上に撥水層(撥水性の層)を形成するために用いられるペースト組成物であって、前記ペースト組成物は、導電性炭素粒子、非ポリマー系フッ素材料、フッ素系樹脂、分散剤及び水を含有し、且つ非ポリマー系フッ素材料は前記水中に分散状態で存在している。このペースト組成物を使用し、当該ペースト組成物の乾燥及び焼成物を導電性多孔質基材表面上に形成させることにより、優れた導電性と優れた撥水性とを兼備するガス拡散層を得ることができる。
本発明のガス拡散層は、燃料電池用導電性多孔質基材の表面上に撥水層が形成されているものであって、上記本発明のペースト組成物を、導電性多孔質基材表面に塗布し、次いで乾燥及び焼成を行う工程を経ることにより得られる。
本発明のガス拡散層は、導電性多孔質基材表面上に、上記ペースト組成物の、乾燥及び焼成物から構成されている撥水層(この撥水層は、「Micro-porous Layer」(MPL)とも称されている。)が積層されている。このような良好な導電性及び撥水性を兼備する撥水層が設けられているため、MEA全体の導電性能を向上させることができ、また、MEAの触媒層で発生する水をより効率的にガス拡散層外部(ひいては、MEA外部)に排出できる。このため、本発明のガス拡散層を用いた燃料電池は、優れた電池性能を発揮する。
ペースト組成物の調製には、下記に示す材料を使用した。
導電性炭素粒子:ファーネスブラック(バルカンxc72R:キャボット社製)
分散剤:ポリオキシエチレンアルキレンアルキルエーテル(エマルゲンMS110、花王社製)
非ポリマー性フッ素材料:フッ化ピッチ、大阪ガス社製、重量平均分子量は約3000、平均粒子径は1.2〜30μm
フッ素系樹脂:ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(ルブロンLDW−410,PTFE31−JR:ダイキン社製)
導電性炭素繊維:VGCF(VGCF(登録商標)(標準品):昭和電工社製)
実施例1〜5
導電性炭素粒子、分散剤、非ポリマー性フッ素材料、フッ素樹脂、VGCF及び水を表1に示す割合(重量部)で配合して、メディア分散により60分程度分散させることにより、本発明のペースト組成物を調製した。
導電性粒子200重量部に対して、分散剤20重量部、フッ素系樹脂100重量部及び水500重量部を配合し、実施例1と同様にして、比較のためのペースト組成物を調製した。
導電性粒子を使用しない以外は比較例1と同様にして、比較のためのペースト組成物を調製した。
導電性多孔質基材としてカーボンペーパーを用いた。ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン製、PTFEディスパージョン)を60wt%含有したフッ素系水性ディスパージョン水溶液にカーボンペーパーを2分間含浸させた後、大気雰囲気中95℃で30分程度乾燥させ、次いで大気雰囲気中約300℃で2時間程焼成を行うことにより、撥水処理を施した。
実施例1〜5及び比較例1〜2で調製した各ペースト組成物を、アプリケーター(Sheen Instruments Ltd社、「Micrometer Adjustable Film Applicator、1117/200」)を用いて塗工量が固形分換算で30g/m2程度になるように、上記撥水処理済み導電性多孔質基材の一方の面に均一に塗工した。次いで、大気雰囲気中95℃で約20分乾燥した後、大気雰囲気中300℃で2時間程度焼成することにより、導電性多孔質基材表面に撥水層(MPL)(約230μm程度)が形成された、ガス拡散層(実施例1〜5及び比較例1〜2のペースト組成物を用いて製造したガス拡散層)を製造した。
(1)電解質膜−触媒層積層体の製造
白金触媒担持炭素粒子4g(田中貴金属工業社製「TEC10E50E」)、イオン伝導性高分子電解質膜溶液40g(Nafion5wt%溶液:「DE-520」デュポン社製)、蒸留水12g、n−ブタノール20g及びt−ブタノール20gを配合し、分散機にて攪拌混合することにより、アノード触媒層形成用ペースト組成物及びカソード触媒層形成用ペースト組成物を得た。
上記で作製した電解質膜−触媒層積層体の両面に、実施例1〜5及び比較例1〜2の各ペースト組成物を用いて製造したガス拡散層を、撥水層が触媒層(アノード触媒層又はカソード触媒層)に接触するように、積層させることにより、電解質膜−電極接合体(MEA)を得、次いで、得られたMEAを燃料電池セルに組み込むことにより、固体高分子形燃料電池(実施例1〜5及び比較例1〜2のガス拡散層を用いて製造した固体高分子形燃料電池)を製造した。
(a)ガス拡散層の評価
(i) 導電性
固体高分子形燃料電池用の電池評価セル(JARI製燃料電池評価セル)を使用し、そのセル中にガス拡散層を2枚挟み込み、1〜6Nm圧力でセルを締め、各圧力でのセル抵抗値を燃料電池交流抵抗測定器(チノー社製)により測定した。通常の電池評価時で適用しているセル締め圧は4Nmであるため、その圧力での抵抗値を測定した結果、ペースト組成物中にフッ化ピッチを添加することで導電性が向上することが確認できた。
(ii) 撥水性
フッ化ピッチを添加した実施例1〜5において、150〜160°と高い接触角を示すことが確認できた。これは、カソード触媒層において生成水の高い排出性を発現できることを示している。
上記のMEAを使用しての電池性能評価を、以下の条件により行った。
加湿温度:カソード80℃、アノード70℃
ガス利用率:カソード40%、アノード70%
負荷電流を1.25〜25Aまで変動させた時のセル電圧値の測定を行った。ガス拡散の影響がより顕著である1000mA/cm2において、実施例1〜5では580mV〜590mVと実用可能レベルであり、良好な性能を示した。
2.撥水層(MPL)
3.導電性多孔質基材
4.アノード触媒層
5.イオン伝導性固体高分子電解質
6.カソード触媒層
7.電解質膜−電極接合体
Claims (8)
- 燃料電池用導電性多孔質基材の表面上に撥水層を形成するために用いられるペースト組成物であって、前記ペースト組成物は、導電性炭素粒子、フッ化ピッチ、フッ素樹脂、分散剤及び水を含有し、且つフッ化ピッチは前記水中に分散状態で存在している、ペースト組成物。
- 導電性炭素繊維をさらに含有する、請求項1に記載のペースト組成物。
- 燃料電池用導電性多孔質基材の表面上に撥水層が形成されたガス拡散層の製造方法であって、請求項1又は2に記載のペースト組成物を、導電性多孔質基材表面に塗布する工程、並びに当該ペースト組成物を乾燥及び焼成する工程を備えた、ガス拡散層の製造方法。
- 塗布工程が、導電性多孔質基材内部にペースト組成物が浸透しないように前記ペースト組成物を導電性多孔質基材の表面に塗布する工程である、請求項3に記載の製造方法。
- 塗布工程に先立って、前記導電性多孔質基材に撥水処理を施す工程を備えた、請求項3又は4に記載の製造方法。
- 導電性多孔質基材の表面の少なくとも一方面に撥水層が形成されたガス拡散層であって、前記撥水層は、請求項1又は2に記載のペースト組成物の乾燥及び焼成物から構成されているガス拡散層。
- 請求項3〜5のいずれかに記載の製造方法により得られる、請求項6に記載のガス拡散層。
- 請求項6又は7に記載のガス拡散層を用いた固体高分子形燃料電池。
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