JP5822428B2 - ガス拡散層及びそれを用いた固体高分子形燃料電池 - Google Patents
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る役割を果たすため、良好なガス透過性及び拡散性を備えていることが必要とされる。ま
た、触媒層で発生した電子が効率的にセパレータへ輸送されるための導電性を有している
ことも必要である。このため、ガス拡散層の材質には、カーボンペーパー等の導電性多孔
質基材が一般的に使用されている。
(1)前記撥水層は、少なくとも導電性炭素粒子、フッ素系樹脂及び導電性炭素繊維を含有し、
(2)前記導電性炭素繊維は、導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して15〜40質量%の割合で含まれ、
(3)前記撥水層と水との滑落角は1〜75°であることを特徴とする、固体高分子形燃料電池用ガス拡散層。
項5.前記撥水層の塗工量が、1〜100g/m2である、項1〜4のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池用ガス拡散層。
項7.前記撥水層の厚みが、1〜50μmである、項6に記載の固体高分子形燃料電池用ガス拡散層。
項8.撥水性が付与されている導電性多孔質基材上に撥水層形成用ペースト組成物を、ブレード、ワイヤーバー及びスキージから選ばれる少なくとも1つの器具を用いて、導電性多孔質基材表面に接触しないようにして、塗布することにより、撥水層形成用ペースト組成物が導電性多孔質基材内部に浸透しないようにする工程を備えた項1に記載の固体高分子形燃料電池用ガス拡散層の製造方法であって、
前記撥水層形成用ペースト組成物は、少なくとも導電性炭素粒子、フッ素系樹脂及び導電性炭素繊維を含有し、且つ前記導電性炭素繊維は、導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して15〜40質量%の割合で含まれている、
固体高分子形燃料電池用ガス拡散層の製造方法。
本発明のガス拡散層は、導電性多孔質基材表面上に、良好な導電性及び撥水性を兼備する撥水層(この撥水層は、「Micro−porous Layer」(MPL)とも称されている。)が積層されている。
前記撥水層は、少なくとも導電性炭素粒子、フッ素系樹脂及び導電性炭素繊維を含有する層である。この撥水層は、少なくとも導電性炭素粒子、フッ素系樹脂及び導電性炭素繊維を含有する撥水層形成用ペースト組成物を塗布及び乾燥させることにより、形成することができる。
導電性炭素粒子は、導電性を有する炭素材であれば特に限定されず、公知又は市販のものを使用できる。例えば、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック等のカーボンブラック;黒鉛;活性炭等が挙げられる。これらは、1種単独又は2種以上で用いることができる。導電性多孔質基材に撥水性を付与することにより導電性多孔質基材の抵抗値が増加するが、導電性炭素粒子等を含有する撥水層(MPL)を施すことによりガス拡散層の導電性を向上させることができる。
フッ素系樹脂としては、フッ素を含有し、重量平均分子量が10万〜1000万程度のポリマーであれば特に限定されず、公知又は市販のものを使用できる。例えば、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、フッ化エチレンプロピレン樹脂(FEP)、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)等が挙げられる。これらのフッ素系樹脂は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
導電性炭素繊維としては、例えば気相成長法炭素繊維(VGCF)、カーボンナノチューブ、ワイヤーカップ、ワイヤーウォール等が挙げられる。これらの導電性炭素繊維は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。繊維径は限定的でなく、平均が50〜400nm、好ましくは100〜250nm程度とすればよい。繊維長も限定的でなく、平均が5〜50μm、好ましくは10〜20μm程度とすればよい。アスペクト比は、およそ10〜500である。なお、導電性炭素繊維の繊維径、繊維長及びアスペクト比は、走査型電子顕微鏡(SEM)などにより測定した画像等により測定できる。
導電性炭素繊維を配合することにより、ペースト塗布表面でのクラックの発生状態を制御でき、且つ導電性が一段と向上する。
撥水層形成用ペースト組成物には、分散剤を含ませることもできる。
撥水層形成用ペースト組成物には、フッ化ピッチを含有させることもできる。
撥水層形成用ペースト組成物は、上記以外の成分としてアルコールを含有していてもよいが、本発明では、アルコールを実質的に含有しないことが好ましい。このようなアルコールとしては、例えば、炭素数1〜5程度の1価又は多価のアルコールが挙げられる。具体的には、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール等が挙げられる。このように実質的にアルコールを含有しない場合、撥水層形成用ペースト組成物を導電性多孔質基材の表面に塗布する際に、当該ペースト組成物が導電性多孔質基材内部に浸透することを効果的に抑制できるため、導電性多孔質基材の表面に所望の撥水層を容易に形成することができる。なお、実質的に含有していない状況は、走査型顕微鏡などでのガス拡散層の断面状況を観察することにより証明が可能である。
撥水層形成用ペースト組成物の配合割合は、例えば、導電性炭素粒子100重量部に対して、フッ素系樹脂5〜400重量部(好ましくは10〜350重量部)程度、導電性炭素繊維15〜70重量部(好ましくは25〜60重量部)程度とすればよい。なお、分散剤を使用する場合には、その配合量は、導電性炭素粒子100重量部に対して5〜300重量部(好ましくは7〜200重量部)程度、水10〜2000重量部(好ましくは100〜1000重量部)とすればよい。
導電性多孔質基材としては、燃料電池(特に、固体高分子形燃料電池)で一般的に使用されているものを用いればよく、公知又は市販のものを用いることができる。例えば、カーボンペーパー、カーボンクロス、カーボン不織布(カーボンフェルト)等が挙げられる。
本発明のガス拡散層は、導電性多孔質基材の表面上に形成されている撥水層が、実質的に導電性多孔質基材に浸透していない構造であることが好ましい。導電性多孔質基材の表面上に形成されている撥水層が、実質的に導電性多孔質基材に浸透していない構造とは、走査型電子顕微鏡等でのガス拡散層の断面観察により、基材内部まで撥水層形成用ペースト組成物が浸透していない状態を言う。
本発明のガス拡散層は、燃料電池用導電性多孔質基材の表面上に撥水層が形成されているものであって、撥水層形成用ペースト組成物を、導電性多孔質基材表面に塗工し、次いで乾燥及び焼成を行う工程を経ることにより得られる。
撥水層形成用ペースト組成物の調製には、以下に示す材料を使用した。
導電性炭素粒子:ファーネスブラック(バルカンxc72R:キャボット社製)、平均分子量1000〜30000
フッ素系樹脂(1):ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(ルブロンLDW−410:ダイキン工業(株)製
フッ素系樹脂(2):ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(PTFE31−JR:Dupont社製)
導電性炭素繊維:VGCF(VGCFR(標準品):昭和電工(株)製)
分散剤:ポリオキシエチレンアルキレンアルキルエーテル(エマルゲンMS110:花王(株)製)
<実施例1>
導電性炭素粒子100重量部、PTFE250重量部(フッ素系樹脂(1):175重量部、フッ素系樹脂(2):75重量部)、VGCF25重量部、分散剤25重量部及び水850重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維20質量%)。また撥水層の塗工量は約35g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE290重量部(フッ素系樹脂(1):203重量部、フッ素系樹脂(2):87重量部)、VGCF45重量部、分散剤25重量部及び水995重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維30質量%)。また撥水層の塗工量は約35g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE250重量部(フッ素系樹脂(1):175重量部、フッ素系樹脂(2):75重量部)、VGCF25重量部、分散剤25重量部及び水850重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維20質量%)。また撥水層の塗工量は約15g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE290重量部(フッ素系樹脂(1):203重量部、フッ素系樹脂(2):87重量部)、VGCF45重量部、分散剤25重量部及び水995重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維30質量%)。また撥水層の塗工量は約15g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE340重量部(フッ素系樹脂(1):238重量部、フッ素系樹脂(2):102重量部)、VGCF70重量部、分散剤25重量部及び水1165重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維40質量%)。また撥水層の塗工量は約15g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE340重量部(フッ素系樹脂(1):238重量部、フッ素系樹脂(2):102重量部)、VGCF70重量部、分散剤25重量部及び水1165重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維40質量%)。また撥水層の塗工量は約35g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE200重量部(フッ素系樹脂(1):140重量部、フッ素系樹脂(2):60重量部)、分散剤25重量部及び水675重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維0質量%)。また撥水層の塗工量は約35g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE400重量部(フッ素系樹脂(1):280重量部、フッ素系樹脂(2):120重量部)、VGCF100重量部、分散剤25重量部及び水1375重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維50質量%)。また撥水層の塗工量は約35g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE500重量部(フッ素系樹脂(1):350重量部、フッ素系樹脂(2):150重量部)、VGCF150重量部、分散剤25重量部及び水1725重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維60質量%)。また撥水層の塗工量は約35g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE200重量部(フッ素系樹脂(1):140重量部、フッ素系樹脂(2):60重量部)、分散剤25重量部及び水675重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維0質量%)。また撥水層の塗工量は約15g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE400重量部(フッ素系樹脂(1):280重量部、フッ素系樹脂(2):120重量部)、VGCF100重量部、分散剤25重量部及び水1375重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維50質量%)。また撥水層の塗工量は約15g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性炭素粒子100重量部、PTFE500重量部(フッ素系樹脂(1):350重量部、フッ素系樹脂(2):150重量部)、VGCF150重量部、分散剤25重量部及び水1725重量部をメディア分散により分散させることにより撥水層形成用ペースト組成物を調合した調合した(導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して、導電性炭素繊維60質量%)。また撥水層の塗工量は約15g/m2に調節してガス拡散層を作製した。
導電性多孔質基材にはカーボンペーパー(TGP−H−60:東レ(株)製)を用い、水100重量部に対して、PTFE懸濁液(PTFE懸濁液100重量部は、PTFE60重量部、分散剤(ポリオキシエチレンアルキレンアルキルエーテル)2重量部、水38重量から構成)5重量部を混合させたPTFE水分散液に2分間含浸させた後、大気雰囲気中95度で15分程度乾燥させ、次いで大気雰囲気中約300℃で2時間程焼成を行うことにより、撥水処理を施した。
実施例1〜6及び比較例1〜6で調製した各撥水層形成用ペースト組成物を、アプリケーター(Sheen Instruments Ltd製、「Micrometer Adjustable Film Applicator、1117/200」)を用いて塗工量が固形分換算で、実施例1〜2及び実施例6、比較例1〜3では35g/m2程度、実施例3〜5、比較例4〜6では15g/m2程度になるように、上記撥水処理済み導電性多孔質基材の一方の面に均一に塗工した。次いで、大気雰囲気中95℃で約20分乾燥した後、大気雰囲気中300℃で2時間焼成することにより、導電性多孔質基材表面に撥水層(MPL)が形成された、ガス拡散層(実施例1〜6及び比較例1〜6のペースト組成物を用いて製造したガス拡散層)を製造した。各撥水層の厚みを表1に示す。
撥水層表面観察
作製したガス拡散層における撥水層の表面状態を、HIBRID MICRO SCOPE SH−4500(HiROX社製)により、観察した。結果を図1〜5に示す。なお、図1〜5は、それぞれ実施例1、2、比較例1〜3の撥水層の表面状態を示す。
図1〜5より、実施例1及び実施例2は比較例1に比べ、VGCFを添加することにより撥水層のクラックの発生が抑えられている。一方、比較例2及び3は実施例1や実施例2に対し、VGCFの添加量が過度であるため、クラックの発生はなく、ガス透過性が抑制され易い構造になっていることが確認できた。
(1)静的接触角
撥水層表面の撥水性は、自動接触角測定器(協和界面科学製、「FACE CA−X」等)を用い、1マイクロリットル程度の水滴を導電性多孔質基材表面に滴下し、30秒後の接触角を観測することにより測定した。
撥水層表面の動的接触角(滑落角)は、自動接触角計(協和界面科学(株)製、「Drop Master500」)を用い、30μl程度の水滴をガス拡散層表面に滴下し、1〜90°まで1°ずつ傾け、各角度ごとに1秒ずつ静止して水滴が滑落する時の角度を測定した。なお、表2において、「滑落せず」とは、90°まで傾けても滑落しなかったことを示す。
貫通孔測定装置(CFP-1200-AEL、PMI社製)を使用して、ガス透過圧30kPaの条件下にて、実施例1〜6及び比較例1〜6で製造したガス拡散層のガス透過量を測定した。
撥水層の細孔容積は、水銀圧入式細孔分布測定装置(micromeritics Autopore IV mercury porosimeter:(株)島津製作所製)を利用して、撥水層の細孔容積を測定した。この測定結果から、撥水層由来の細孔経は0.05〜1μmと考えられ、この範囲での細孔容積の和について算出した。
電解質膜−触媒層積層体の製造
白金触媒担持炭素粒子4g(田中貴金属工業(株)製、「TEC10E50E」)、イオン伝導性高分子電解質膜溶液40g(Nafion5wt%溶液:「DE−520」デュポン社製)、蒸留水12g、n−ブタノール20g及びt−ブタノール20gを配合し、分散機にて攪拌混合することにより、アノード触媒層形成用ペースト組成物及びカソード触媒層形成用ペースト組成物を得た。
上記で作製した電解質膜−触媒層積層体の両面に、実施例1〜6及び比較例1〜6の各ガス拡散層を、撥水層が触媒層に接触するように積層させることにより、電解質膜−電極接合体(MEA)を得、次いで、得られたMEAを燃料電池セルに組み込むことにより、固体高分子形燃料電池(実施例1〜6及び比較例1〜6のガス拡散層を用いて製造した固体高分子形燃料電池)を製造した。
電池性能評価
上記MEAを使用し、電池性能評価を以下の条件により行った。
セル温度:80℃
加湿温度:カソード65℃、アノード65℃
ガス利用率:カソード40%、アノード70%
負荷電流を1.25〜25Aまで変動させた時のセル電圧値の測定を行い、25Aでの高負荷電流域の場合において比較した。
Claims (9)
- 撥水性が付与されている導電性多孔質基材上に撥水層が設けられてなる固体高分子形燃料電池用ガス拡散層であって、
(1)前記撥水層は、少なくとも導電性炭素粒子、フッ素系樹脂及び導電性炭素繊維を含有し、
(2)前記導電性炭素繊維は、導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して15〜40質量%の割合で含まれ、
(3)前記撥水層と水との滑落角は1〜75°であることを特徴とする、固体高分子形燃料電池用ガス拡散層。 - 導電性多孔質基材上に設けられている撥水層が、実質的に導電性多孔質基材に浸透していない構造である、請求項1に記載の固体高分子形燃料電池用ガス拡散層。
- 前記撥水層における細孔径0.05〜1μmの細孔容積の和が1.2〜1.8ml/gである請求項1又は2に記載の固体高分子形燃料電池用ガス拡散層。
- 前記導電性多孔質基材が、カーボンペーパー、カーボンクロス又はカーボン不織布の多孔質炭素材料からなるとともに、フッ素系材料により撥水性が付与されている、請求項1〜3のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池用ガス拡散層。
- 前記撥水層の塗工量が、1〜100g/m2である、請求項1〜4のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池用ガス拡散層。
- 前記撥水層の厚みが、1〜100μmである、請求項1〜5のいずれかに記載の固体高分子形燃料電池用ガス拡散層。
- 前記撥水層の厚みが、1〜50μmである、請求項6に記載の固体高分子形燃料電池用ガス拡散層。
- 撥水性が付与されている導電性多孔質基材上に撥水層形成用ペースト組成物を、ブレード、ワイヤーバー及びスキージから選ばれる少なくとも1つの器具を用いて、導電性多孔質基材表面に接触しないようにして、塗布することにより、撥水層形成用ペースト組成物が導電性多孔質基材内部に浸透しないようにする工程を備えた、請求項1に記載の固体高分子形燃料電池用ガス拡散層の製造方法であって、
前記撥水層形成用ペースト組成物は、少なくとも導電性炭素粒子、フッ素系樹脂及び導電性炭素繊維を含有し、且つ前記導電性炭素繊維は、導電性炭素粒子及び導電性炭素繊維の合計量に対して15〜40質量%の割合で含まれている、
固体高分子形燃料電池用ガス拡散層の製造方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のガス拡散層を用いた固体高分子形燃料電池。
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