JP5400041B2 - 農業用界面活性剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

農業用界面活性剤組成物及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5400041B2
JP5400041B2 JP2010513072A JP2010513072A JP5400041B2 JP 5400041 B2 JP5400041 B2 JP 5400041B2 JP 2010513072 A JP2010513072 A JP 2010513072A JP 2010513072 A JP2010513072 A JP 2010513072A JP 5400041 B2 JP5400041 B2 JP 5400041B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
mass
alkyl ether
polyoxyalkylene alkyl
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010513072A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009142304A1 (ja
Inventor
昭範 金谷
浩之 泉本
史郎 佐藤
孝明 狩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2010513072A priority Critical patent/JP5400041B2/ja
Publication of JPWO2009142304A1 publication Critical patent/JPWO2009142304A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5400041B2 publication Critical patent/JP5400041B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/24Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or derivatives thereof with a carbon-to-oxygen ether bond, e.g. acetal, tetrahydrofuran
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/30Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests characterised by the surfactants
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/08Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides with the hydroxy or O-metal group of organic compounds

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、農薬の乳化剤、分散剤、展着剤、機能性展着剤(アジュバンド)及び水和剤の用途に適する農薬用界面活性剤組成物に関する。
殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤及び植物成長調節剤等の農薬は、農薬の効果を充分に引き出すため、農薬の散布時の作業効率もしくは安全性等の面から適切な剤型が選択される。これらのうち、農薬の乳化分散液などは万遍なく散布対象に対して均一に付着することが期待され、使用されており、一般に油性のものが多い農薬の水への分散のために、各種界面活性剤が使用される。
また、植物の葉、茎及び昆虫などの表皮面は液体のぬれを反撥する成分又は構造をもっている。例えば植物の表面にはロウリポイド類が分泌されていたり、羽毛状の繊維が密生していたり、あるいは表面に微細な凹凸があることが多く、害虫の表面にもケラチン質と同様の層があり、いずれも農薬の水分散液をはじく性質を有している。このため散布した農薬も十分効果をあげることができないことがあり、散布した農薬に湿潤、浸透、拡展、固着などの諸性質を強めて薬効を増加せしめるための展着剤及び機能性展着剤(アジュバンド)が使用される。
これら農薬用界面活性剤としては、従来より各種アルキレンオキシド付加型の非イオン性界面活性剤が知られている。例えば、特許文献1には特定の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなるエステル型非イオン性界面活性剤を含有する農薬用展着剤が記載されている。また、特許文献2には低温安定性に優れた界面活性剤組成物である農薬用展着剤組成物が開示されている。
特開平6−329503号公報 特開2001−288006号公報
また、一般に、非イオン性界面活性剤からなる農薬用界面活性剤は、液状物の農薬製剤とするために使用され、あるいは、液状物である農薬用展着剤として、液状物である農薬製剤に配合されることが多い。そのため実使用においては、油性である農薬成分の可溶化力や、タンクでの予備配合、農薬散布時の作業性及び河川での発泡(汚染)抑制のための低泡性と破泡性、植物表面等への浸透性などの基本性能と共に、使用時、低温保存時、低温から常温へ温度が変化した際に成分の析出、分離の起こらない安定性が求められる。
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、農薬用界面活性剤として界面活性(可溶化力、分散力、浸透力、低泡性、破泡性)に優れるとともに、低温安定性に優れ、さらに生分解性が良好で、環境安全性(植物薬害、魚毒性)に優れた農薬用界面活性剤組成物を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 下記一般式(I)で表され、下記式(A)で表されるナロー率が55質量%以上である脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有することを特徴とする農薬用界面活性剤組成物である。
(ただし、前記一般式(I)中、RCOは、炭素数14〜22の飽和又は不飽和の脂肪酸残基を示し、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を示し、mとnとは、平均付加モル数を示し、mは、2〜10の整数を示し、nは、1〜4の整数を示す。なお、EOは、エチレンオキシドの構造単位を示し、POは、プロピレンオキシドの構造単位を示し、EO、POの付加形態は、ブロック重合である。)
式1
(ただし、前記式(A)中、iは、アルキレンオキシドの付加モル数(EOとPOの合計の付加モル数)を示し、nMAXは、前記一般式(I)で示される物質全体の中でアルキレンオキシドの付加モル数が質量基準で最も多く存在するもののiの値を示す。Yiは、全体の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiである脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの割合(質量%)を示す。)
<2> 前記<1>に記載の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、水と、炭素数1〜4である低級アルコールとを含み、前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル/前記水/前記低級アルコールで表される含有量の比率が、10質量%〜60質量%/10質量%〜70質量%/10質量%〜70質量%であることを特徴とする農薬用界面活性剤組成物である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、本発明は、農薬用界面活性剤としての界面活性(可溶化力、分散力、浸透力、低泡性、破泡性)に優れるとともに、低温安定性に優れ、さらに生分解性が良好で、環境安全性(植物薬害、魚毒性)に優れる農薬用海面活性剤組成物を提供することができる。
本発明で用いられる脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなるエステル型非イオン性界面活性剤は、下記一般式(I)で表され、下記式(A)で表されるナロー率が55質量%以上である脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルである。
(ただし、前記一般式(I)中、RCOは、炭素数14〜22の飽和又は不飽和の脂肪酸残基を示し、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を示し、mとnとは、平均付加モル数を示し、mは、2〜10の整数を示し、nは、1〜4を示す。なお、EOは、エチレンオキシドの構造単位を示し、POは、プロピレンオキシドの構造単位を示し、EO、POの付加形態は、ブロック重合である。)
式2
(ただし、前記式(A)中、iは、アルキレンオキシドの付加モル数(EOとPOの合計の付加モル数)を示し、nMAXは、前記一般式(I)で示される物質全体の中でアルキレンオキシドの付加モル数が質量基準で最も多く存在するもののiの値を示す。Yiは、全体の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiである脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの割合(質量%)を示す。)
脂肪酸残基RCOの炭素数が14以上あるいは22以下であると、表面張力、浸透力、低泡性等の界面活性や、植物薬害、魚毒など環境安全性が良好となる。RCOの炭素数を16〜18とすることにより、いっそう界面活性と環境安全性に優れる。
前記脂肪酸残基RCOは、ミリスチン酸、5−メチルテトラデカン酸、2,2−ジメチルテトラデカン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ソーマリン酸(9−ヘキサデセン酸)、マーガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、バクセン酸(11−オクタデセン酸)、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸(ひまし油)、9,10−ジヒドロキシオクタデカン酸(ひまし油)、エライジン酸、イソステアリン酸などから導入することができる。このように、前記脂肪酸残基RCOは、ヒドロキシル基等の置換基を有していてもよい。
また、前記脂肪酸残基RCOは、前記置換基を有する化合物の混合物から導入することもでき、大豆油、菜種油、パーム油などの植物油由来の組成分布を有する脂肪酸などからも導入することができる。特に、パーム油は、植物油として最も生産量が多く安定供給が可能である。また、パーム油由来の脂肪酸は大豆油や菜種油よりも酸化安定性に優れる点でよい。
前記脂肪酸残基RCOとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、低温安定性の観点から炭素鎖中にオレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの不飽和結合を有する脂肪酸残基が好ましく、特に脂肪酸残基RCOに対応する脂肪酸メチルエステルとしたときのヨウ素価が60〜150のものが低温安定性の点で好ましく、さらに、70〜130であるものがより好ましい。また、酸化安定性の面からは70〜110が特に好ましい。具体的には、パーム油由来の脂肪酸メチルエステルであるライオン製パステルM181及びM182が挙げられる。
低級アルキル基Rの炭素数としては、特に制限はないが、1〜3であり、1〜2が好ましく、製造のしやすさという点で、炭素数1のメチル基が特に好ましい。
前記低級アルキル基Rの炭素数が4以上となると魚毒及び植物薬害性が悪くなることがあり、5以上となると更に浸透性も低下する。また、Rが水素の場合は、浸透性が著しく悪く、展着剤としての性能が低下する。
エチレンオキシド(EO)の平均付加モル数mの値としては、2〜10であり、3〜7が好ましい。該平均付加モル数がこの値より小さい場合は、著しく浸透力が低下し、一方、大きい場合は、浸透力が低下するとともに起泡性が高くなりすぎる。浸透力及び起泡力の点で平均付加モル数は3〜7が好ましい。
プロピレンオキシド(PO)の平均付加モル数nの値としては、1〜4であり、2〜4が好ましい。該平均付加モル数nが5以上となると液安定性が低下する。付加モル数が0になると浸透力が低下する。
前記EOとPOの付加モル数の組み合わせは、EO3〜7モル・PO2〜4モルが浸透力、低泡性、液安定性及び(魚毒)安全性の面で好ましい。
前記EOとPOの付加形態としては、ブロック付加であり、付加順序は前記一般式(I)に示される通り、POが末端(−OR側)に付加したものである必要がある。
前記付加形態がブロック付加で且つ、POが末端に付加したものとすることで、低泡性で、浸透力に優れ、低温安定性にも優れたものとなる。また、魚毒性などの環境安全性にも優れたものとなる。一方、付加形態がEOとPOがランダムに付加したものとすると浸透力に劣り、低温安定性にも劣るものとなることがある。また、POが末端ではなく脂肪酸残機RCO側に付加したものでは低泡性の点で劣るものとなる。
前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、様々なアルキレンオキシドの付加モル数を有するアルキレンオキシド付加体の混合物であってよく、その場合、前記式(A)のナロー率で規定される特定の付加モル数分布を有する必要がある。
前記式(A)のナロー率としては、最も質量%の多いアルキレンオキシドの付加モル数を有する付加体のアルキレンオキシドの付加モル数をnMAXとしたとき、その±2の付加モル数のものの総和を示す。
ここでアルキレンオキシドの付加モル数は、EOとPOの合計の付加モル数であり、同じアルキレンオキシドの付加モル数を有するものには、EO、POの各々の付加モル数は異なるが合計量は同じである複数のアルキレンオキシド付加体を含む。
前記式(A)のナロー率としては、55質量%以上であり、60質量%以上が好ましく、65質量%以上がより好ましい。前記ナロー率は、高いほど好ましいが、高くなるほど、固体触媒を使用した場合に、反応終了後の触媒ろ過速度の低下による製造時間の延長による生産性の低下によって製造コストが高くなり、また、アルカリ触媒を使用した場合に、蒸留による歩留りの低下に基づく生産性の低下により製造コストが高くなる。上限値としては、実質的には95質量%以下である。前記ナロー率を55質量%以上とすることにより低泡性で、破泡性、液安定性に優れたものとなる。
前記ナロー率としては、前記一般式(I)で表される脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの製造方法等によって制御することができる。
前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、複合金属酸化物触媒を用いて、脂肪酸アルキルエステルにPOとEOをブロック付加重合させる方法(特開2000−144179号公報参照)や、前記ROに相当する低級アルコールに同様に複合金属酸化物触媒を用いてブロック付加重合(特開平9−262456号公報参照)した後に、対応する脂肪酸エステルとエステル交換あるいは対応する脂肪酸とエステル化を行う方法や、さらには前記低級アルコールにアルカリ触媒を用いてPOとEOをブロック付加重合を行った後、適宜未反応の低級アルコールや低付加モル数成分を蒸留除去することで所望のナロー率となるように付加モル数分布を制御した後、対応する脂肪酸エステルとエステル交換あるいは対応する脂肪酸とエステル化を行う方法などが挙げられる。
前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの製造を対応する脂肪酸アルキルエステルへのPOとEOのブロック付加重合により行う場合、用いる触媒としては、特に制限はないが、蒸留等の他の精製手段を要さずに、所望のナロー率を有する脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを得ることができることから、金属水酸化物及び/又は金属アルコキシド等により表面改質されたハイドロタルサイトの焼成物触媒など、アルカリにより表面改質された金属イオン(Al3+、Ga3+、In3+、Tl3+、Co3+、Sc3+、La3+、Mn2+等)が添加された酸化マグネシウム等の複合金属酸化物触媒が好ましい。
このような触媒としては、例えば下記一般式(2)で表される水酸化アルミニウムと水酸化マグネシウムの共沈物を、焼成することにより得ることができるアルミナ・マグネシア複合酸化物を金属水酸化物または金属アルコキシドで表面改質した触媒が具体的に挙げられる。
nMgO・Al・mHO・・・(2)
(ただし、前記式(2)中、nは、特に限定されないが、2.5前後が好適であり、mは、特に限定されない)
共沈物の焼成温度としては、400℃〜950℃が好ましく、より好ましくは500℃〜750℃である。
前記改質に用いる金属水酸化物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物が好ましく、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムがより好ましい。
前記金属アルコキシドとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、アルカリ金属、アルカリ土類金属が好ましく、ナトリウムアルコキシド、カリウムアルコキシドがより好ましい。
前記改質触媒の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、焼成アルミナ・マグネシア複合酸化物をアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物又はアルコキシドで予め改質した後、反応用触媒として使用する方法と、アルコキシル化用反応器の中で、原料の脂肪酸アルキルエステル中に焼成アルミナ・マグネシア複合酸化物と金属水酸化物又は金属アルコキシドを混合し、脂肪酸アルキルエステルの中で触媒の改質をした後、アルキレンオキシドとの反応を行う方法がある。
前者の方法としては、特に限定はないが、前記焼成アルミナ・マグネシア複合酸化物に前記金属水酸化物、金属アルコキシドの水溶液又はアルコール溶液を噴霧した後、乾燥あるいは焼成する方法が好ましい。
また、後者の方法においては、特に制限はないが、原料脂肪酸アルキルエステルへの前記焼成アルミナ・マグネシア複合酸化物と前記金属水酸化物又は金属アルコキシドの添加順序は、特に限定されない。この際、前記金属水酸化物又は金属アルコキシドを低級アルコール又は水溶液として添加することも、触媒表面酸点をより均質に、かつより選択的に部分改質する意味で好ましい。
前記焼成アルミナ・マグネシア複合酸化物の改質に使用する金属水酸化物又は金属アルコキシドの量としては、特に制限はないが、焼成アルミナ・マグネシア複合酸化物に対して1質量%〜20質量%が好ましい。
前記表面改質を行わない場合は、ブロック付加反応生成物としては所望のナロー率のものを得ることが出来ない場合もあるが、その場合はEOとPOの付加モル数の少ない成分を蒸留等の操作により除去することで所望のナロー率としてもよい。なお、POを末端に挿入するためには、ブロック付加重合をPO、EOの順で行う必要がある。
前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの製造を前記ROに相当する低級アルコールに対して、同様に前記複合金属酸化物触媒を用いてブロック付加重合した後、対応する脂肪酸エステルとエステル交換あるいは対応する脂肪酸とエステル化を行う方法により行う場合、前記複合金属酸化物触媒としては、特に制限はないが、前記と同様のものを使用することができ、また、前記複合金属酸化物触媒は、前記表面改質を行ってもよいが、低級アルコールへの付加反応の場合は表面改質を行わなくても所望のナロー率を得ることができる。
前記固体触媒によるエチレンオキシドとプロピレンオキシドの付加反応は常法により行うことができる。例えば反応温度としては、特に制限はないが、80℃〜230℃であり、120℃〜190℃が好ましい。また、反応圧力としては、反応温度にもよるが、0〜0.8MPaであり、0.2MPa〜0.5MPa(ゲージ圧)が好ましい。
前記触媒の使用量としては、反応に供されるアルキレンオキシドと脂肪酸アルキルエステルとのモル比によっても変わるが、通常は脂肪酸アルキルエステル量に対して0.1質量%〜20質量%が好ましい。
前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの製造を前記ROに相当する低級アルコールにNaOHなどのアルカリ触媒を用いてブロック付加重合した後、対応する脂肪酸エステルとエステル交換あるいは対応する脂肪酸とエステル化を行う方法により行う場合、付加反応のみでは所望のナロー率のものを得ることができない。
本方法で、末端にPO単位を有するブロック付加体を最終的に得るためには、まずPOの付加反応を行い、続いてEOの付加反応を行う必要がある。
この場合、所望のナロー率を得る方法としては、POとEOの付加反応終了後に得られた中間体から未反応原料や低付加モル体を蒸留等により除去する方法が挙げられる。蒸留により未反応原料等を除去する場合は、減圧蒸留等の常法で行うことができ、未反応原料を脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル中、2.5質量%以下とすることが、浸透力や液安定性の点で好ましい。
また、POの付加反応を行って得た中間体1から蒸留により未反応分や低付加モル体を除去する方法や、さらに続けてEOの付加反応を行って得たブロック付加体(中間体2)からも再度蒸留等により低付加モル体を除去する方法も、POとEO各々の付加モル数分布を別個に制御でき、より狭い付加モル数分布を有するブロック付加体を容易に得ることができる点でより好ましい。
この場合、中間体1について前記式(A)に準じてナロー率を計算したときのナロー率としては、40質量%以上が浸透力や液安定性の点で好ましく、50質量%以上がより好ましく、55質量%以上が特に好ましい。また、未反応の原料アルコールの残存量としては、全脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル中、2.5質量%以下であることが浸透力や液安定性の点で好ましく、1.0質量%以下がより好ましい。
このようなナロー率の高いPO付加体としては、特に制限はなく、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(例えば商品名メチルプロピレントリグリコール(MFTG)、日本乳化剤株式会社製)など低級アルコールにPO付加を行い精密蒸留された市販原料を使用することもできる。精密蒸留等により実質的に分布を持たない単一付加モル数のものにすると特に浸透力が優れたものとなるため好ましい。
さらに得られた狭い付加モル数分布を有する中間体1にEOを付加重合してブロック付加体(中間体2)を得た場合、この中間体2からさらに蒸留等によりEOが付加しなかった残存中間体1やEOの低付加モル体を除去して、よりEO付加モル数分布をシャープなものとすることで起泡力、破泡性が良好となり、さらに水と低級アルコールなどの溶剤と混合して製剤化したときに、製剤の低温安定性に優れたものとなり、不均一化や析出、固化などが抑制される。中間体2から蒸留により低付加モル体などの除去は、減圧蒸留など常法により行うことができる。また、前記製造方法により得られたもの、1種又は2種以上を適宜混合して製造し、使用してもよい。
前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの製造方法として、前記ROに相当する低級アルコールに対して、同様に前記複合金属酸化物触媒を用いてブロック付加重合(特開平9−262456号公報参照)した後に対応する脂肪酸エステルとエステル交換あるいは対応する脂肪酸とエステル化を行う方法や、さらには前記低級アルコールにアルカリ触媒を用いてPOとEOをブロック付加重合を行い、その後に適宜未反応の低級アルコールや低付加モル数成分を蒸留除去することで所望のナロー率となるように付加モル数分布を制御し、その後に対応する脂肪酸エステルとエステル交換あるいは対応する脂肪酸とエステル化を行う方法などが挙げられるが、脂肪酸エステルとエステル交換あるいは対応する脂肪酸とエステル化するための触媒としては、特に制限はなく、水酸化リチウム、水酸化セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化リチウムや、ギ酸ナトリウム、ナトリウムメトキシド等の塩基性触媒が挙げられる。また、酸触媒としては、硫酸、硫酸ジルコニア、p−トルエンスルホン酸(p−TS)、ベンゼンスルホン酸(BS)、2,4−ジメチルベンゼンスルホン酸(2,4−DMBS)、無機酸化触媒としては、ZrO2、TiO2、SiO2、PO4、Al23、ZnOが挙げられる。
常温エステル交換反応に用いる触媒としては、特に制限はなく、スズ化合物である、塩化ジアルキルスズ、酸化ジアルキルスズ、フルオロアルキルスズ、アミノプロピルスズが挙げられる。
その他では、チタン系のテトライソプロピルチタネート、テトラn−ブチルチタネート、テトラエタノールアミンチタネート、テトラステアリルチタネートなどが挙げられる。また、その他に、サマリウムヨージド、及びN−ヘテロサイクリックカルベンが挙げられる。また、ランタン(III)トリイソプロポキシド([La(Oi−Pr)])、ランタン(III)トリストリフルオロメチルスルホニウム塩([La(OTf)])、ランタントリスアセチルアセトネート、酢酸鉛、ナフテン酸鉛等の鉛化合物、リサージ、ナフテン酸カルシウム及び酵素が挙げられる。
前記農薬用界面活性剤組成物は、農薬原料として使用するため、チタン、スズが残存するのは好ましくないため、吸着処理またはろ過精製処理を行うのが好ましい。特に好ましくは、環境への影響の視点でエステル交換またはエステル化触媒として、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、またはナトリウムメトキシドを使用し、かつ吸着処理またはろ過精製処理を行うのがよい。
前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを製造する際に脂肪酸メチルエステルなどの脂肪酸エステルとエステル交換により製造する場合、脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルに残存する脂肪酸エステル量は、液安定性、浸透力の点で3.0質量%以下が好ましく、2.0質量%以下がさらに好ましい。
前記農薬用界面活性剤組成物は、農薬活性成分を含有する農薬製剤の展着剤や、農薬活性成分等の分散剤、可溶化剤として、液状物である農薬製剤中に配合されて、あるいは、農薬用展着剤として液状の農薬製剤とともに用いられることに適する。
例えば、本発明の農薬用界面活性剤組成物を農薬用展着剤として使用する場合、通常、農薬の散布時に薬液に混合して使用される。使用濃度は一般に水などで希釈し30ppm〜5,000ppm程度であり、農薬の種類や対象植物が濡れやすい植物か濡れにくい植物かによって適宜調整して用いる。
前記農薬用界面活性剤組成物を農薬用展着剤として使用する場合、前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルは水に溶解しづらいため、界面活性剤と水と溶剤との混合液として使用するのが好ましい。
前記溶剤としては、前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを容易に溶解しかつ水と容易に混合する点で、低級アルコールやグリコール類が挙げられる。
本明細書において、前記低級アルコールとは、炭素数1〜4のアルコールを示す。
前記低級アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブチルアルコールが挙げられる。
前記グリコール類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールが挙げられる。また、アセトン、炭酸プロピレン、N−メチルピロリドン、γ−ブチロラクトンなどもよい。農薬用展着剤として環境に放出される点で、好ましくはエタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコールがよい。特に好ましくは引火点が高く安全性が向上する点でイソプロピルアルコール、イソブチルアルコールがよい。
前記農薬用界面活性剤組成物を農薬用展着剤として使用する場合、前記農薬用界面活性剤組成物における、界面活性剤としての前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの含有量の比率としては、10質量%〜60質量%であり、20質量%〜40質量%が好ましく、前記水の含有量の比率としては、10質量%〜70質量%であり、20質量%〜60質量%が好ましく、前記低級アルコールの含有量の比率としては、10質量%〜70質量%であり、20質量%〜50質量%が好ましい。また、前記低級アルコールに代えて、同比率の前記グリコール類及び前記低級アルコールと前記グリコール類との混合液からなる溶媒を用いることもできる。
前記農薬用展着剤として使用する場合の前記農薬用界面活性剤組成物の具体的な組成例としては、前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの界面活性剤/水/イソプロピルアルコール=30質量%/30質量%/40質量%が低温安定性に優れていてよい。
その他に、カルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、カゼイン等の固着剤、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、リグニンスルホン酸塩等の分散剤等を適宜含有することができる。
前記農薬用界面活性剤組成物は農薬用活性剤として、機能性添着剤(アジュバンド)、水和剤、乳化剤、分散及び可溶化剤等に使用することができる。また、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤及び植物成長調節剤等の農薬を使用するための界面活性剤として使用することができる。
また、農薬製剤の分散、可溶化剤として使用する場合、農薬薬効成分によって異なるが、界面活性剤として5質量%〜50質量%程度用いることができる。
本発明によれば、上記のように水、低級アルコールなどの溶剤と混合した製剤としたときに低泡性で泡の破泡性などに優れるとともに、低温安定性に優れ、分離(不均一化)、析出、固化などの発生が抑制され、農薬用の展着剤や、農薬製剤用の分散、可溶化剤としての使用に適する取り扱い性の良好な界面活性剤組成物を得ることができる。
また、農薬分野に使用できる環境安全性に優れる界面活性剤組成物であるため、その他環境に放出される土木、エネルギー分野等での界面活性剤として使用することも可能である。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施例で用いた評価方法、分析方法を以下に示す。
(1)評価方法
(i)起泡力及び破泡性
1000mLのメスシリンダーに有効成分濃度1,000ppmの試験液を100mL入れ、この水溶液にガラスボールフィルター(木下理化工業株式会社製、フィルター粒子No.4(5〜10μm))を用いて、底部より窒素ガスを1,000mL/minで3分間吹き込み、吹き込み終了直後の泡の高さを測定し、起泡力とした。また次の式により、吹き込み終了直後の泡の高さと吹き込み終了から5分後の泡の高さから破泡性を求めた。
破泡性(%)=(直後の泡の高さ−5分後の泡の高さ)/直後の泡の高さ×100
前記起泡力と破泡性とは、以下の判定基準で評価を行った。
<起泡力の判定基準(泡高)>
0mm以上90mm未満:○
90mm以上120mm未満:△
120mm以上:×
<破泡性の判定基準>
70%以上:○
40%以上70%未満:△
40%未満:×
(ii)浸透力(ぬれ性)
ドレーブス(Draves)法に準じて行った。ウールニットの縦20cm×横3cmの布片を切り出し、試験布とした。1,000mLメスシリンダーにおいて、針金アンカー部が底部にくるような針金製器具を作成し、針金アンカー部と蛇ピンフック(約0.1g)をナイロン糸(約3cm)でつないだ。各界面活性剤試料を3度硬水で30ppmに希釈した試験液を1000mLメスシリンダーに入れた。蛇ピンフックに試験布の一端を掛け、針金アンカー部が底部にくるように試験液の入った1,000mLメスシリンダーに沈め、試験布が液中で浮遊した状態とした。入れた時から蛇ピンフックが沈みはじめる瞬間(フックとアンカーの間の糸がゆるんだとき)までの時間を計った。時間が短いほど浸透力は良好であり、30秒未満を合格、30秒以上を不合格とした。
(iii)液安定性試験
界面活性剤試料/イオン交換水/イソプロピルアルコール=30/30/40(質量部)の溶液を作成し、均一状態になるまで攪拌した後、サンプル瓶に密閉し、温度−5℃に設定した恒温槽内に72時間置いた。保存期間後に目視確認し、−5℃で均一な溶液状を保つものを◎、析出物や液分離が発生しても、20℃まで昇温したときに均一液状に復元するものを○、析出物や液分離が解消されないものは×とした。
(iv)可溶化力
試験液として各界面活性剤試料の濃度1,000ppmの水溶液を作成し、この試験液4mlに対して被可溶化物として油溶性色素YellowOBを40mg加え、室温で24時間振とうした。その後0.45μmの前処理用フィルター(GLサイエンス製クロマトディスク、13N、非水系、未滅菌)でろ過し、等量のエタノールを加え、450nmの吸収を測定した。可溶化量としては、30ppm以上を合格、30ppm未満を不合格とした。
(v)生分解性
化審法、微生物等による化学物質の分解度試験に準拠した。すなわち、試料濃度100ppmの試験液中に、固形分として30ppmの活性汚泥を植種源として添加し、BOD(生物化学的酸素消費量)、TOD(総酸素消費量)を経日で測定し、生分解度=BOD/TOD(%)から以下の基準で評価する。
○:28日以内に生分解度60%に達する
×:生分解度60%に達するまで29日以上必要、または一定量分解し、それ以上分解しない
(vi)魚毒性
JIS K 0102工場排水試験法71.魚類による急性毒性試験に準拠し、ヒメダカの魚毒性TLm値(48時間)、すなわち48時間後における半数致死濃度(ppm)を測定した。100ppm以上を合格、100ppm未満を不合格とした。
(vii)植物薬害性
キャベツ、スナックエンドウに展着剤の有効成分として5,000ppm散布し、5日後の薬害発生率(%)を調べた。薬害発生率がいずれも30%未満を合格、30%以上を不合格とした。
(3)分析方法
以下に分析方法について述べる。EO、POの平均付加モル数は、原料及びアルキレンオキシドの仕込みの質量の収支から計算で求めた。ただし、EO、POの付加反応後に蒸留を行った場合には、以下(i)のH−NMR分析により平均付加モル数を求めた。
(i)平均付加モル数の算出方法
得られた化合物30mgを4mLの重クロロホルムに溶解し、H−NMR(300MHz、日本電子株式会社製 FT NMR SYSTEM JNM−LA300)にて測定した。重クロロホルムのケミカルシフトを7.30ppm基準として、ケミカルシフト0.87ppm(脂肪酸の末端メチル)、1.13ppm〜1.15ppm(POの側鎖メチル)、3.32ppm〜3.66ppm(POのメチンとメチレン)、3.52ppm〜3.71ppm(EOのメチレン)の各ピークの積分値比率から計算で求めた。
(ii)EO・PO付加モル数分布の測定及びナロー率の算出方法
目的物及び中間体のEO・POの付加モル数分布は下記により行った。
装置条件 ガスクロマトグラム:HP−6890 Mass Selective Detector(GC−MS)、検出器:FID
カラム:UltraALLOYPY−1、φ0.25mm×長さ30m、膜厚0.25μm
分析条件 Injection:380℃、Detecter:380℃
初期:50℃→360℃(20min)、昇温:10℃/min、キャリアガス:He
スプリット比:50対1
試料0.5gをアセトン10gに溶解し、1μL注入、各EO(PO)付加モル数毎の濃度(%)を測定した。得られたクロマトグラムの最大ピークと、その前後2モル体(合計5モル付加体)の合計をナロー率とした。
(iii)中間体1、2に含まれる未反応脂肪酸メチル及び未反応メタノールの定量
(1)未反応脂肪酸メチルの場合
内部標準としてラウリン酸メチルを0.06gと試料を2gとり、アセトン4gに溶解し、2μL注入。ラウリン酸メチルの濃度を変更した際のピーク面積と内部標準物質のピーク面積から検量線を作成し、試料中に含まれる未反応物の定量を行った。
(2)未反応メタノールの場合
溶媒による希釈をせずに、試料をそのまま1μL注入し、得られたクロマトグラムの面積%から、未反応メタノール量を算出した。
<装置条件>
ガスクロマトグラム:島津GC−14A、検出器:FID、カラム:ガラス製φ3mm×1m、充填剤:2%silicon OV−1(60/80mesh)
−共通条件−
Injection:320℃、Detecter:320℃、N:50mL/min、H:0.75kg/cm、Air:0.5kg/cm
−未反応メチルエステルの場合−
初期:100℃→230℃(昇温:10℃/min)→320℃(昇温:30℃/min)、22min保持
−未反応メタノールの場合−
初期:50℃→320℃(20min保持)、昇温:10℃/min
(実施例1)
2.5MgO・Al・nHOなる化学式を持つアルミナ・マグネシア複合酸化物(協和化学工業株式会社製キョーワード300)を窒素気流下、750℃で3時間焼成し、焼成アルミナ・マグネシア複合酸化物(Al/Mgモル比=0.44/0.56)触媒を得た。4Lオートクレーブに、オレイン酸メチル(パーム油由来の炭素数18留分由来の脂肪酸メチルエステル、商品名パステルM182、ライオン株式会社製、ヨウ素価91)1,073gと、得られた触媒5gとともに触媒改質剤として40%KOHを0.58g仕込み、窒素置換を2度行った。
その後180℃まで昇温して、窒素により反応缶内を常圧に戻し、PO628g(オレイン酸メチル1モルに対して3モル相当)を徐々に容器内へ導入した。導入終了直後、0.48MPaであった圧力が反応進行とともに低下し、2時間後に圧力0.22MPaで一定となるまでPO付加反応を継続して行った。得られた中間体1Aを一部サンプリングし、ガスクロマトグラフィーにより分析した結果、未反応脂肪酸メチルが12.8質量%含まれていた。
次いで、同様に窒素置換、昇温後EO794g(オレイン酸メチル1モルに対して5モル相当)を徐々に容器内へ導入した。導入終了直後、0.5MPaであった圧力が反応進行とともに低下し、0.5時間後に圧力0.24MPaで一定となるまでEO付加反応を継続して行い、得られた反応物は珪藻土を用いてろ過処理し目的物を得た。PO、EOのブロック付加反応により得られた化合物1Aの未反応脂肪酸メチルは1.1質量%であった。測定結果及び評価結果を表1、2に示す。
(実施例2)
POの添加量を565g(オレイン酸メチル1モルに対して2.7モル相当)とし、さらに、得られた中間体1Bに対して、中間体1Bに含まれる未反応メチルエステルを除去するため、175℃から200℃まで段階的に昇温しつつ、10Torr以下まで減圧蒸留を行ったこと以外は、実施例1と同様にして、PO、EOのブロック付加反応を行い化合物1Bを得た。減圧蒸留後の中間体1B中の未反応の原料脂肪酸メチルの量は0.8質量%であり、さらにEO付加を行った結果得られた化合物1B中の未反応脂肪酸メチルが0.3質量%であった。測定結果及び評価結果を表1、2に示す。
(実施例3)
触媒改質剤として、40%KOHを添加しなかったこと以外は、実施例2と同様にして、PO、EOのブロック付加反応を行い化合物1Cを得た。減圧蒸留後の中間体1C中の未反応の原料脂肪酸メチルの量は1.8質量%であり、さらにEO付加を行った結果得られた化合物1C中の未反応脂肪酸メチルが1.6質量%であった。測定結果及び評価結果を表1、2に示す。
(比較例1)
EO794g(オレイン酸メチル1モルに対して5モル相当)とPO628g(オレイン酸メチル1モルに対して3モル相当)とを混合した状態で、徐々に容器内へ導入してEO、POランダム付加反応を行った以外は、実施例1と同様にして、目的物を得た。EO、POランダム付加反応は、導入終了直後、0.48MPaであった圧力が反応進行とともに低下し、2時間後に圧力0.24MPaで一定となるまで継続して行った。EO、POランダム付加反応により得られた化合物1Dの未反応脂肪酸メチルは1.2質量%であった。測定結果及び評価結果を表1、2に示す。
(比較例2)
ブロック付加をPO、EOの順に行うことに代えて、EO、POの順に逆に行ったこと以外は実施例1と同様にして、目的物を得た。得られたEO、POのブロック付加反応により得られた化合物1Eの未反応脂肪酸メチルは1.1質量%であった。測定結果及び評価結果を表1、2に示す。
(比較例3)
触媒改質剤として、40%KOHを添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、目的物を得た。PO、EOのブロック付加反応により得られた化合物1Fの未反応脂肪酸メチルは4.9質量%であった。測定結果及び評価結果を表1、2に示す。
(実施例4)
4Lオートクレーブに、メタノール(純正化学製)387gと、触媒としてNaOHを1gを仕込み、反応器内の窒素置換を2度行った。その後90℃まで昇温して、POを1,405g(メタノール1モルに対して2.0モル相当)導入して付加反応を行った。
反応終了後、常圧で75℃から100℃まで段階的に昇温し、残存メタノールが1%以下となるまで蒸留を行い、中間体2A1を得た。この中間体2A1のPOの平均付加モル数は2.4モルであった。さらに、中間体2A1を857gに対し、EOを881g(中間体2A1、1モルに対して4モル相当)を導入して付加反応を行った。反応終了後、175℃から220℃まで段階的に昇温しつつ、10Torrまで減圧し再度蒸留を行った。得られた中間体2A2を853g、オレイン酸メチル(パステルM182、ヨウ素価91)を614g(中間体2A2に対して1.03モル)、炭酸水素ナトリウム7.3gを攪拌翼付の反応器に仕込み、攪拌下、常圧から10Torrまで段階的に減圧しながら、60℃から210℃まで昇温してエステル交換反応を行った。反応により得られた化合物2A中の未反応脂肪酸メチルが1.6質量%であった。測定結果及び評価結果を表1、2に示す。
(実施例5)
POの添加量を2,108g(メタノール1モルに対して3モル相当)とし、実施例4と同様にPO付加反応を行った。反応終了後、常圧で75℃から130℃まで段階的に昇温し、残存メタノール及びメタノール−1PO体が1%以下となるまで蒸留を行い、さらに段階的に5Torrまで減圧しながら175〜220℃まで段階的に昇温して減圧蒸留を行い留出液を採取し、高沸点のボトム分をカットした中間体2B1を得た。中間体2B1へのPOの平均付加モル数は3モルであった。
中間体2B1に対して実施例4と同様の方法でEO付加反応を行い、中間体2B2を得、さらに実施例4と同様にエステル交換工程を行い化合物2Bを得た。得られた化合物2B中の未反応脂肪酸メチルが1.6質量%であった。測定結果及び評価結果を表1、2に示す。
(実施例6)
POの導入量を1,686g(メタノール1モルに対して2.4モル相当)としてPO付加反応を行ったこと、PO付加反応終了後の蒸留を行わなかったこと以外は、実施例4と同様にして、PO、EOのブロック付加反応を行い中間体2C2を得、さらにエステル交換反応を行って化合物2Cを得た。
中間体2C1中の未反応メタノールの量は1.9質量%であり、得られた化合物2C中の未反応脂肪酸メチルが1.7質量%であった。測定結果及び評価結果を表1、2に示す。
(比較例4)
POの導入量を2,108g(メタノール1モルに対して3モル相当)としPO付加反応を行ったこと、EOの導入量を1,289g(メタノール1モルに対して5モル相当)としEO付加反応を行ったこと、EO付加反応後に減圧蒸留とを行わなかったこと以外は、実施例6と同様にして、化合物2Dを得た。中間体2D1中の未反応メタノールの量は10.3質量%であり、得られた化合物2D中の未反応脂肪酸メチルは1.6質量%であった。測定結果及び評価結果を表1、2に示す。
なお、各実施例に使用したサンプルについては生分解性、魚毒性、植物薬害性について評価を行った結果、いずれも生分解性に優れ(評価:○)、魚毒性、植物薬害性試験結果も合格する環境安全性の高いものであることが確認された。

Claims (5)

  1. 下記一般式(I)で表される脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルであって、下記式(A)で表されるナロー率が60質量%以上である脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有することを特徴とする農薬用界面活性剤組成物。
    (ただし、前記一般式(I)中、RCOは、炭素数18の飽和又は不飽和の脂肪酸残基を示し、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を示し、mとnとは、平均付加モル数を示し、mは、2〜10の整数を示し、nは、1〜4の整数を示す。なお、EOは、エチレンオキシドの構造単位を示し、POは、プロピレンオキシドの構造単位を示し、EO、POの付加形態は、ブロック重合である。)
    (ただし、前記式(A)中、iは、アルキレンオキシドの付加モル数(EOとPOの合計の付加モル数)を示し、nMAXは、前記一般式(I)で示される物質全体の中でアルキレンオキシドの付加モル数が質量基準で最も多く存在するもののiの値を示す。Yiは、全体の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiである脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの割合(質量%)を示す。)
  2. 前記式(A)で表されるナロー率が71質量%以上である脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有する請求項1に記載の農薬用界面活性剤組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、水と、炭素数1〜4である低級アルコールとを含み、前記脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル/前記水/前記低級アルコールで表される含有量の比率が、10質量%〜60質量%/10質量%〜70質量%/10質量%〜70質量%であることを特徴とする農薬用界面活性剤組成物。
  4. 農薬用界面活性剤組成物の製造方法であって、
    複合金属酸化物触媒を用いて脂肪酸アルキルエステルにPOとEOをブロック付加重合させる工程と、
    低級アルコールに複合金属酸化物触媒を用いてブロック重合した後に、対応する脂肪酸エステルとエステル交換あるいは対応する脂肪酸とエステル化を行う工程と、
    低級アルコールにアルカリ触媒を用いてPOとEOをブロック付加重合を行った後、未反応の低級アルコールや低付加モル数成分を蒸留除去し、対応する脂肪酸エステルとエステル交換あるいは対応する脂肪酸とエステル化を行う工程と、を含み、
    前記農薬用界面活性剤組成物が、下記一般式(I)で表される脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルであって、下記式(A)で表されるナロー率が60質量%以上である脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有することを特徴とする農薬用界面活性剤組成物の製造方法。
    (ただし、前記一般式(I)中、R COは、炭素数18の飽和又は不飽和の脂肪酸残基を示し、R は、炭素数1〜3のアルキル基を示し、mとnとは、平均付加モル数を示し、mは、2〜10の整数を示し、nは、1〜4の整数を示す。なお、EOは、エチレンオキシドの構造単位を示し、POは、プロピレンオキシドの構造単位を示し、EO、POの付加形態は、ブロック重合である。)
    (ただし、前記式(A)中、iは、アルキレンオキシドの付加モル数(EOとPOの合計の付加モル数)を示し、n MAX は、前記一般式(I)で示される物質全体の中でアルキレンオキシドの付加モル数が質量基準で最も多く存在するもののiの値を示す。Yiは、全体の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiである脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの割合(質量%)を示す。)
  5. 中間生成物1を形成するために、低級アルコールにブロック付加重合によりPOを付加する工程と、
    中間生成物2を形成するために、中間生成物1にブロック付加重合によりEOを付加する工程と、
    中間生成物3を形成するために、未反応の低級アルコールや低付加モル数成分を蒸留除去する工程と、
    農薬用界面活性剤組成物を得るために、中間生成物3をエステルとエステル交換あるいは脂肪酸とエステル化を行う工程とを含む農薬用界面活性剤組成物の製造方法により製造され、
    前記農薬用界面活性剤組成物が、下記一般式(I)で表される脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルであって、下記式(A)で表されるナロー率が60質量%以上である脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを含有することを特徴とする農薬用界面活性剤組成物。
    (ただし、前記一般式(I)中、R COは、炭素数18の飽和又は不飽和の脂肪酸残基を示し、R は、炭素数1〜3のアルキル基を示し、mとnとは、平均付加モル数を示し、mは、2〜10の整数を示し、nは、1〜4の整数を示す。なお、EOは、エチレンオキシドの構造単位を示し、POは、プロピレンオキシドの構造単位を示し、EO、POの付加形態は、ブロック重合である。)
    (ただし、前記式(A)中、iは、アルキレンオキシドの付加モル数(EOとPOの合計の付加モル数)を示し、n MAX は、前記一般式(I)で示される物質全体の中でアルキレンオキシドの付加モル数が質量基準で最も多く存在するもののiの値を示す。Yiは、全体の脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテル中に存在するアルキレンオキシドの付加モル数がiである脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの割合(質量%)を示す。)
JP2010513072A 2008-05-23 2009-05-22 農業用界面活性剤組成物及びその製造方法 Active JP5400041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010513072A JP5400041B2 (ja) 2008-05-23 2009-05-22 農業用界面活性剤組成物及びその製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008135337 2008-05-23
JP2008135337 2008-05-23
JP2010513072A JP5400041B2 (ja) 2008-05-23 2009-05-22 農業用界面活性剤組成物及びその製造方法
PCT/JP2009/059459 WO2009142304A1 (ja) 2008-05-23 2009-05-22 農薬用界面活性剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009142304A1 JPWO2009142304A1 (ja) 2011-09-29
JP5400041B2 true JP5400041B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=41340230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010513072A Active JP5400041B2 (ja) 2008-05-23 2009-05-22 農業用界面活性剤組成物及びその製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US20110092370A1 (ja)
EP (1) EP2298072B1 (ja)
JP (1) JP5400041B2 (ja)
CN (1) CN102036556B (ja)
BR (1) BRPI0913041A2 (ja)
WO (1) WO2009142304A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012063899A1 (ja) * 2010-11-10 2012-05-18 ライオン株式会社 土壌改良剤組成物
CN113453549B (zh) * 2019-03-21 2023-05-23 陶氏环球技术有限责任公司 用于农业组合物和包括农药的农业组合物的环氧丙烷封端的液体聚合表面活性剂

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06329503A (ja) * 1993-03-26 1994-11-29 Lion Corp 農薬用展着剤
JPH08157819A (ja) * 1994-12-08 1996-06-18 Lion Corp 土壌改良資材用界面活性剤
JPH1171328A (ja) * 1997-06-25 1999-03-16 Lion Corp 脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの製造方法、及び該製造方法に用いる複合金属酸化物触媒

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE432945B (sv) * 1979-12-06 1984-04-30 Berol Kemi Ab Nonjonisk ytaktiv monoester samt forfarande for dess framstellning
JP3563798B2 (ja) * 1993-12-24 2004-09-08 ライオン株式会社 脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの製造方法
JP3507078B2 (ja) * 1993-12-28 2004-03-15 花王株式会社 農薬用効力増強剤組成物及び農薬組成物
JP3550248B2 (ja) 1996-03-28 2004-08-04 ライオン株式会社 非イオン界面活性剤の精製方法
US6184400B1 (en) * 1996-04-08 2001-02-06 Lion Corporation Method of manufacturing a fatty acid ester of polyoxyalkylene alkyl ether
JP2000144179A (ja) 1998-11-10 2000-05-26 Lion Corp 洗浄剤組成物
JP4083366B2 (ja) 2000-04-10 2008-04-30 花王株式会社 農薬用展着剤組成物
JP4641773B2 (ja) * 2004-09-27 2011-03-02 大日本除蟲菊株式会社 屋内塵性ダニ忌避剤
JP2008031118A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Toho Chem Ind Co Ltd メイククレンジング用洗浄剤組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06329503A (ja) * 1993-03-26 1994-11-29 Lion Corp 農薬用展着剤
JPH08157819A (ja) * 1994-12-08 1996-06-18 Lion Corp 土壌改良資材用界面活性剤
JPH1171328A (ja) * 1997-06-25 1999-03-16 Lion Corp 脂肪酸ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの製造方法、及び該製造方法に用いる複合金属酸化物触媒

Also Published As

Publication number Publication date
EP2298072B1 (en) 2015-01-28
WO2009142304A1 (ja) 2009-11-26
BRPI0913041A2 (pt) 2015-09-15
CN102036556B (zh) 2013-11-06
EP2298072A4 (en) 2012-04-04
JPWO2009142304A1 (ja) 2011-09-29
EP2298072A1 (en) 2011-03-23
US20130131363A1 (en) 2013-05-23
US20110092370A1 (en) 2011-04-21
CN102036556A (zh) 2011-04-27
US8969604B2 (en) 2015-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2765125A2 (en) Method for improving the water transport characteristics of hydrophobic surfaces
JP5400041B2 (ja) 農業用界面活性剤組成物及びその製造方法
JP4386576B2 (ja) オルトエステルを主成分とする界面活性剤、その調製および使用
JP4083366B2 (ja) 農薬用展着剤組成物
AU737601B2 (en) Aqueous agrochemical agents containing active ingredients
DE10348420A1 (de) C10-Alkanolalkoxylat-Gemische und ihre Verwendung - Neue schaumarme Netzer
US6764979B2 (en) Aqueous herbicidal agent
JP2021516037A (ja) 泡制御
CN109452268B (zh) 一种提高农药雾滴分散界面性能的表面活性剂及制备方法
WO2011003904A1 (de) Tensidgemisch mit kurz- und langkettigen komponenten
CA2396051A1 (en) Aqueous, herbicidal means
WO1994013618A1 (de) Verfahren zur herstellung hellfarbiger, lagerstabiler nichtionischer tenside
DE4012693A1 (de) Ester von polycarbonsaeuren mit polyhydroxyverbindungen
DE10243363A1 (de) C10-Alkanolalkoxylat-Gemische und ihre Verwendung
US6759371B2 (en) Bromoxynil component-containing herbicidal preparations with enhanced penetration and methods of using same
JPH06329503A (ja) 農薬用展着剤
SU518112A3 (ru) Способ эмульгировани гидрофобной жидкости
JP2000327507A (ja) 農薬用展着剤
ITVA20090040A1 (it) Concentrato acquoso di erbicida
EP1319647A1 (de) Verfahren zur Herstellung alkoxylierter nichtionischer Tenside
JPS62281804A (ja) 抑泡性農薬散布用展着組成物
PL236326B1 (pl) Sposób otrzymywania związków powierzchniowo czynnych z grupy N-alkanoilo-N-metyloglukamin
JPH1176703A (ja) 水中油型エマルション型消泡剤組成物の安定化方法
JP2005112727A (ja) もも摘花剤
DE10000321A1 (de) Wäßrige Mittel, die Mikronährstoffe für Pflanzen enthalten

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5400041

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350