JP5399870B2 - コーティング組成物及びその塗装品 - Google Patents
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Description
(A)一般式Si(OR1)4(R1はそれぞれ独立に炭素数1〜8の炭化水素基を示す)で表される4官能アルコキシシランと、一般式Si(OR2)3R3(R2はそれぞれ独立に炭素数1〜8の炭化水素基を示し、R3は炭素数1〜8の炭化水素基またはフェニル基を示す)で表される3官能アルコキシシランが、モル比で1:1〜1:5の範囲であるシリコーン組成物、またはその部分加水分解縮重合物、
(B)重量平均分子量が10000以下であり、前記(A)成分の固形分100質量部に対して0.1質量部〜10質量部の範囲の反応性シリコーンオイル、
(C)前記(A)成分の固形分100質量部に対して30〜400質量部の光触媒粒子、
(D)酸または塩基触媒、及び水。
この場合、撥水性及び光触媒活性に加えて、優れた滑落性を有したコーティング層を形成するためのコーティング組成物を得ることができる。
(1)コーティング層の表面の水との接触角を大きくして液滴とコーティング層との接触面積を低減する。
(2)液滴とコーティング層との接触面の表面摩擦抵抗を下げる。
コーティング組成物中の酸または塩基性触媒の配合割合は、特に限定はされないが、例えば(A)成分と(B)成分との固形分の合計量100質量部に対して、好ましくは0.0001〜10質量部の範囲内、より好ましくは0.0005〜8質量部の範囲内、さらに好ましくは0.0007〜5質量部の範囲内である。(D)成分の配合量を0.0001質量部以上とすることにより、コーティング組成物の硬化性が低下することを防ぎ、コーティング層に十分な硬度を与えることができる。また、配合量を10質量部以下とすることにより、コーティング層の耐熱性が低下したり、コーティング層の硬度が高くなりすぎてクラックを生じたりすることを防ぐことができる。
1)撥水性が要求される車両用。
具体的な適用例は、自動車ボディー、フロントガラス、サイドミラー、サンルーフ、電車等の車両、マスキングフィルム等。
2)排ガス、煤煙、粉塵等による汚染防止が要求される道路トンネルや高速道路防音壁。
具体的な適用例は、トンネル内装板、ガードレール、防音壁、標識、道路照明ポール等。
3)油汚れ防止が要求されるレンジ回り。
具体的な適用例は、レンジフード、レンジ周辺、カバーフィルム、収納扉、レンジ台、換気扇、キッチン照明カバー、冷蔵庫カバー等。
4)汚染防止が要求される家庭内用品。
具体的な適用例は、浴槽、浴室内壁、浴室内床、壁紙、壁、床等。
反応容器中に、メチルポリシリケート(テトラメトキシシランの加水分解重縮合物;コルコート株式会社製、商品名メチルシリケート51;固形分100質量%)を3.5質量部、メチルトリメトキシシラン(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製、品番TSL−8113:固形分100質量%)を2質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−170BX;固形分100質量%;重量平均分子量2800)を0.3質量部、イオン交換水を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液0.06質量部、メタノール74.5質量部、ダイアセトンアルコールを10質量部、酸化チタンの水分散体(石原産業株式会社製、品番;STS−01、固形分30質量%)8.3質量部を投入し、7時間攪拌することでコーティング組成物を調整した。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
メチルポリシリケートの使用量を4.2質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を1.2質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.3質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.06質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:1である。
メチルポリシリケートの使用量を3質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を2.5質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.3質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.06質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:3である。
メチルポリシリケートの使用量を2.1質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を3.3質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.3質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.06質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:5である。
メチルポリシリケートの使用量を3質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を2.5質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.3質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.0007質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:3である。
メチルポリシリケートの使用量を3質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を2.5質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.3質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を5質量部、メタノールの使用量を70質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:3である。
式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−170BX;固形分100質量%;重量平均分子量2800)に代えて、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−170DX;固形分100質量%;重量平均分子量5900)を使用し、その他は実施例1と同様にして塗装板を作製した。
メチルポリシリケートの使用量を3.3質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を2質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.45質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.06質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
メチルポリシリケートの使用量を3.5質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を2質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.01質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.07質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
メチルポリシリケート(テトラメトキシシランの加水分解重縮合物;コルコート株式会社製、商品名メチルシリケート51;固形分100質量%)に代えて、エチルポリシリケート(テトラエトキシシランの加水分解重縮合物;コルコート株式会社製、品番KBE−04;固形分100質量%)を使用し、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラエトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
メチルトリメトキシシラン(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製、品番TSL−8113:固形分100質量%)に代えて、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越シリコーン株式会社製、品番KBM−503;固形分100質量%)を使用し、その他は実施例1と同様にして塗装板を作製した。尚、テトラメトキシシランと3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−170BX;固形分100質量%;重量平均分子量2800)に代えて、カルビノール変性両末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−160AS;固形分100質量%;重量平均分子量1000)を使用し、その他は実施例1と同様にして塗装板を作製した。
式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−170BX;固形分100質量%;重量平均分子量2800)に代えて、カルビノール変性側鎖型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−4039;固形分100質量%;重量平均分子量4000)を使用し、その他は実施例1と同様にして塗装板を作製した。
式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−170BX;固形分100質量%;重量平均分子量2800)に代えて、カルビノール変性側鎖端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−4015;固形分100質量%;重量平均分子量10000)を使用し、その他は実施例1と同様にして塗装板を作製した。
無機系撥水性塗料であるフレッセラP(パナソニック電工株式会社製)をガラス板にエアスプレーにて乾燥膜厚が0.5〜2μmになるように塗装し、80℃の温度で30分焼き付けることによって、塗装板を作製した。
反応容器中に、メチルポリシリケート(テトラメトキシシランの加水分解重縮合物;コルコート株式会社製、商品名メチルシリケート51;固形分100質量%)を29質量部、メチルトリメトキシシラン(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製、品番TSL−8113:固形分100質量%)を17質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−170BX;固形分100質量%;重量平均分子量2800)を0.5質量部、イオン交換水を9質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液0.5質量部、メタノール45質量部を投入し、7時間攪拌することでコーティング組成物を調整した。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
(比較例3)
メチルポリシリケートの使用量を6.5質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を3.8質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.6質量部、イオン交換水の使用量を2質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.1質量部、メタノールの使用量を78質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を0.2質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
メチルポリシリケートの使用量を0.7質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を0.4質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.06質量部、イオン交換水の使用量を0.2質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.01質量部、メタノールの使用量を75質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を15質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
メチルポリシリケートの使用量を5.3質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を0.2質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.3質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.06質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は9:1である。
メチルポリシリケートの使用量を5.3質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を0.8質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.3質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.06質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は2:1である。
メチルポリシリケートの使用量を1.6質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を4質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.3質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.06質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:9である。
メチルポリシリケートの使用量を5.5質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を2.1質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.06質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルを使用せず、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−170BX;固形分100質量%;重量平均分子量2800)に代えて、式(1)に示す構造を有するジオール変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−176F;固形分100質量%;重量平均分子量18000)を使用し、その他は実施例1と同様にして塗装板を作製した。
メチルポリシリケートの使用量を2質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を1質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を3質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.06質量部、メタノールの使用量を76.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
メチルポリシリケートの使用量を3.5質量部、メチルトリメトキシシランの使用量を2質量部、式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイルの使用量を0.003質量部、イオン交換水の使用量を1質量部、濃度0.1mol/lのHCl水溶液の使用量を0.06質量部、メタノールの使用量を74.5質量部、ダイアセトンアルコールの使用量を10質量部、酸化チタンの水分散体の使用量を8.3質量部とし、その他は実施例1と同様にして塗装品を得た。尚、テトラメトキシシランとメチルトリメトキシシランのモル比は1:2である。
式(1)に示す構造を有するカルビノール変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−170BX;固形分100質量%;重量平均分子量2800)に代えて、メタクリル変性片末端型反応性シリコーンオイル(信越シリコーン株式会社製、品番X22−2426;固形分100質量%;重量平均分子量10000)を使用し、その他は実施例1と同様にして塗装板を作製した。
上記のようにして作製した実施例1〜14及び比較例1〜12の塗装板を次のような測定によって評価した。結果を表1及び表2に示す。
コーティング組成物の塗膜が乾燥膜厚2μmである塗装板を、1mW/cm2のブラックライト(AS ONE株式会社製、Handy UV Lamp LUV−16)照射条件下に24時間置いた。紫外線照射後、塗板を接触角計(協和界面科学株式会社製、型番CA−VP)で水の接触角を測定し、撥水性の確認を行った。結果を次のように評価した。
○:水の接触角81度以上
△:水の接触角70〜80度
×:水の接触角70度未満
(光触媒活性測定)
コーティング組成物の塗膜が乾燥膜厚2μmである塗装板を、バックサイズ3Lのテドラーバックの中に適当量の純空気と共に封入後、1mW/cm2のブラックライト(AS ONE株式会社製、Handy UV Lamp LUV−16)照射条件下で24時間初期化を行った。初期化後500ppmとなる様に25℃、50%の空気で調製したアセトアルデヒドを気積1.8Lとなる様に封入した。アセトアルデヒドを封入後、16時間以上吸着させた。そして、前記吸着後に1mW/cm2のブラックライト(AS ONE株式会社製、Handy UV Lamp LUV−16)照射条件下でガス分解を光音響測定法(INNOVAマルチガスモニター)によって24時間後に測定した。結果を次のように評価した。
〇:24時間後のアセトアルデヒド濃度が初期と比較して10%以上低下
×:24時間後のアセトアルデヒド濃度が初期と比較して10%未満低下
(限界膜厚測定)
コーティング組成物の塗膜が乾燥膜厚0.5μmおよび2μmである塗装板の塗膜のクラックを観察した。結果を次のように評価した。
○:2μm以上でクラックなし
△:0.6〜1.9μmでクラックなし
×:0.5μm以下でクラックあり
(表面状態の観察)
コーティング組成物の塗膜が乾燥膜厚1μmである塗装板の塗膜の状態を目視で観察した。結果を次のように評価した。
○:異常なし
△:表面にブリード物あり
×:表面凹凸もしくはヨリあり
(被膜硬度測定)
JISK5600−5−4に従う鉛筆法により、塗装板のコーティング組成物の塗膜の硬度を測定した。
塗装板を接触角計(協和界面科学株式会社製、型番CA−VP)に水平に固定し、水平に載置された塗装板上に蒸留水を20mg滴下して水滴を形成し、ついで塗装板を角度5度ずつ傾斜させていき、水滴が転がり始めたときの塗装板の角度を測定した。結果を次のように評価した。尚、結果は初回の滑落角に基づくものである。
○:20度以下の角度で転がる
△:21〜30度の角度で転がる
×:31度以上の角度でも転がらない
(耐水撥水維持性試験)
コーティング組成物の塗膜が乾燥膜厚2μmである塗装板を、イオン交換水の入った容器に24時間浸漬した後、接触角計(協和界面科学株式会社製、型番CA−VP)で水の接触角を測定し、撥水性の確認を行った。結果を次のように評価した。
○:水の接触角81度以上
△:水の接触角70〜80度
×:水の接触角70度未満
Claims (3)
- 次の(A)〜(D)成分を含有することを特徴とするコーティング組成物;
(A)一般式Si(OR1)4(R1はそれぞれ独立に炭素数1〜8の炭化水素基を示す)で表される4官能アルコキシシランと、一般式Si(OR2)3R3(R2はそれぞれ独立に炭素数1〜8の炭化水素基を示し、R3は炭素数1〜8の炭化水素基またはフェニル基を示す)で表される3官能アルコキシシランが、モル比で1:1〜1:5の範囲であるシリコーン組成物、またはその部分加水分解縮重合物、
(B)重量平均分子量が10000以下であり、前記(A)成分の固形分100質量部に対して0.1質量部〜10質量部の範囲の反応性シリコーンオイル、
(C)前記(A)成分の固形分100質量部に対して30〜400質量部の光触媒粒子、
(D)酸または塩基触媒、及び水、
前記(B)成分が、下記式(1)または(2)で示す構造で表される、片末端型反応性シリコーンオイルである。
- 前記(B)成分の重量平均分子量が1000〜4000の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のコーティング組成物。
- 請求項1又は2に記載のコーティング組成物で形成されたコーティング層を備え、前記コーティング層が紫外線照射後でも撥水性を維持し、且つ光触媒機能を有することを特徴とする塗装品。
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