JP5399756B2 - 複合型監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像センサと赤外線センサを備えた複合型監視装置に関し、特に画像センサにて人体の検出が困難である場合に、赤外線センサを用いて人体の検出を行う複合型監視装置に関する。
人体の検出を目的として、異なる種類のセンサを組み合わせた複合型監視装置が知られている。特許文献1および特許文献2には、監視領域を撮影した画像に人体が存在するか否かを画像処理して検出する画像センサと、監視領域から発せられる赤外線を受光し、その変化から人体が存在するか否かを検出する赤外線センサを組み合わせた複合型監視装置が開示されている。
従来の複合型監視装置では、画像センサによって、画像中の変化領域が人体に起因する可能性を人体らしさとして算出し、人体以外のものに起因する可能性を外乱らしさとして算出している。人体らしさが高く、外乱らしさが低い場合に人体の存在を判定し、外乱らしさが高く、人体らしさが低い場合には、人体の存在を判定しない。また人体らしさも外乱らしさも同時に高くなった場合に、画像センサの検知結果に代え、赤外線センサの検知結果を用いる技術を開示している(特許文献1)。
また、従来の複合型監視装置では、監視領域に存在する物体の速度と、物体までの距離を画像センサにて算出し、その結果を踏まえて、赤外線センサにて人体か否かを判断する際に用いる判断閾値を決定している(特許文献2)。この判断閾値は、誤報(検知誤り)を避けるために高く、失報(検知漏れ)を避けるためには低く1つの固定値を用いている。
特願2007−330421号公報 特開2000−341675号公報
しかし、赤外線センサの判断閾値を1つの固定値とすると対応できない場合がある。それは監視領域に複数の移動物体が存在する場合である。即ち、誤報の要因が監視領域に存在するので、赤外線センサの判断閾値を高くした状況で、赤外線センサの出力が小さくなる振る舞いをする人体は検出するのが難しく、失報になりやすい。逆にそれを避けようと赤外線センサの判断閾値を低くすると、人体は検出できるが、誤報の要因を排除しきれずに誤報する。
その例を、図8を参照して説明する。図8(a)には、画像センサにより取得された画像1100中に、移動中の人体1000、風により揺れる植裁1010、画像センサの近傍を飛来中の昆虫1011が写っている様子が模式化されて表されている。図8(b)には、移動中の人体1000のみが写っている様子が模式化されて表されている。
図9は、図8に示したそれぞれの場合について、赤外線センサの出力(電圧値の大きさ)の時間tに対する変化を模式的にグラフ化したものである。
図8(a)のように、画像1100中の植裁1010や昆虫1011による赤外線センサの出力(符号1020に示す)が、図9(a)に示すように大きくなっている場合、誤報を防ぐため、赤外線センサの判断閾値はth1(符号1021に示す)のように、大きな値を用いる必要がある。
一方、図8(b)のように、人体1000のみが画像センサにより検知され、その振る舞いにより、赤外線センサの出力(符号1022に示す)が図9(b)に示すように小さい場合、失報を防ぐため、赤外線センサの判断閾値をth2(符号1023に示す)のようにth1よりも小さな値を用いる必要がある。
従って、図8(a)のように、植裁1010や昆虫1011が画像1100中で移動し、赤外線センサの判断閾値がth1に設定されている中、赤外線センサの出力が小さくなる振る舞いをする人体1000が存在すると、人体1000による赤外線センサの出力の増加はわずかであるので、赤外線センサの出力は判断閾値th1を越えにくい。よって、人体1000が存在するのにもかかわらず検出できないので、失報になる。逆に、失報を避けようと赤外線センサの判断閾値にth2を用いると、赤外線センサの出力は判断閾値th2を越え続け、誤報になる。
本発明は、画像センサと赤外線センサとを組み合わせた複合型監視装置に関するものであり、監視領域において複数の移動物体が存在する場合に、画像センサにて得られた移動物体の振る舞い(移動方向など)に応じて判定条件を変更する複合型監視装置の提供を目的とする。
本発明にかかる複合型監視装置は移動物体を含む監視領域を撮影する画像センサ部と、画像センサ部と略同一位置に設置され、監視領域と略同一の範囲からの赤外線に応じた赤外検出信号を出力する赤外線センサ部と、少なくとも赤外検出信号と比較する赤外閾値を記憶する記憶部と、赤外閾値を調整する調整部と、赤外検出信号と赤外閾値との比較結果と画像センサの検出結果に基づいて、移動物体が進入者であるか否かを判定する統合判定部を備えた複合型監視装置であって、画像センサ部は、入力画像から複数の移動物体の動き情報をそれぞれ検出する移動物体情報検出手段および入力画像から移動物体により背景と変化が生じている変化領域を抽出する変化領域抽出手段を備え、移動物体情報検出手段は、入力画像中における変化領域の移動方向を検出する移動方向検出手段を有し、調整部は、移動方向検出手段が、赤外線センサ部が高感度となる移動方向を検出した場合に、赤外線センサ部が低感度となる移動方向を検出した場合よりも赤外閾値を大きくなるよう調整し、統合判定部は、調整部が調整した赤外閾値と赤外検出信号との比較結果にて移動物体毎に人体の判定を行うことを特徴とする。
この構成により、本発明にかかる複合型監視装置は、赤外線センサにおける人体検出の判断に用いる赤外閾値を、振る舞いが異なることによる検出のしやすさに応じて移動物体毎に調整するので、例えば、赤外閾値を高くせざるを得ない状況において、赤外線センサの出力が小さくなる振る舞いをする進入者がいても、的確に検出できる。
また、本発明にかかる複合型監視装置の赤外線センサ部は、光学手段と、該光学手段により該赤外線センサ部を中心とする放射線方向に複数の監視ゾーンを形成する焦電素子を有し、調整部は、画像センサ部の移動方向検出手段が検出した移動方向が、該赤外線センサ部を中心とする環状方向に対応する方向であれば高感度となる移動方向とし、該赤外線センサ部を中心とする放射線方向に対応する方向であれば低感度となる移動方向とすることが好適である。
この構成により、本発明にかかる複合型監視装置は、画像センサにて検出した移動方向に合わせて、赤外閾値を移動物体毎に調整することで、移動方向に応じて出力の大きさが異なる赤外線センサの特性を反映させて、さらに検出精度を高めることができる。
また、移動方向を、実際の監視領域における移動物体の位置を求めること無しに、入力画像中の移動方向に基づき赤外閾値を調整できる。
なお、移動方向に応じて赤外線センサの出力の大きさが異なる理由については後述する。
また、本発明にかかる複合型監視装置の移動物体情報検出手段は、さらに、入力画像に基づいて、監視領域における移動物体の速度を検出する移動速度検出手段および移動物体までの距離を検出する距離検出手段を有し、調整部は、さらに、移動速度検出手段が検出した速度が低いほど赤外閾値を大きくなるように調整し、距離検出手段が検出した距離が短いほど赤外閾値を大きくなるように調整し、統合判定部は、調整部が調整した、移動方向検出手段に基づく調整結果、移動速度検出手段に基づく調整結果、距離検出手段に基づく調整結果のうち、最も小さく調整された赤外閾値と赤外検出信号との比較結果にて移動物体毎に人体の判定を行うことが好適である。
この構成により、本発明にかかる複合型監視装置は、複合型監視装置の設置高やレンズの焦点距離などの情報を付加することで、画像センサにて移動物体の移動速度を検出可能であり、画像センサにて検出した移動速度に合わせて赤外線センサの赤外閾値を調整する。これにより、移動物体の移動速度が高いと受光できる赤外線の量が少なくなって出力が小さくなるが、移動物体の移動速度が低いと受光できる赤外線の量が多くなって出力が大きくなる性質を持つ赤外線センサの特性を反映させて、さらに検出精度を高めることができる。
この構成により、本発明にかかる複合型監視装置は、複合型監視装置の設置高やレンズの焦点距離などの情報を付加すれば、画像センサにて移動物体までの距離を検出可能であり、画像センサにて検出した距離に合わせて赤外線センサの赤外閾値を調整する。これにより、移動物体までの距離が長いと受光できる赤外線の量が少なくなって出力が小さくなるが、移動物体までの距離が短いと受光できる赤外線の量が多くなって出力が大きくなる性質を持つ赤外線センサの特性を反映させて、さらに検出精度を高めることができる。
また、本発明にかかる複合型監視装置の画像センサ部および赤外線センサ部は、移動物体が移動する基底面の上方において、当該基底面に対して斜め方向に向けられて配置されていることが好適である。
この構成により、本発明にかかる複合型監視装置は、屋内なら天井、屋外なら支柱の上方に取り付けることで、取得された画像中で上方が実際の監視領域では遠方に相当し、画像中で下方が近傍に相当することが仮定できるなど、移動物体の振る舞いを的確に把握することが可能となり、さらに検出精度を高めることができる。
本発明によれば、画像センサと赤外線センサを有する複合型監視装置において、誤報の原因となる物体と人体とが混在する状況でも、人体を高精度に判定することが可能となる。
本発明にかかる複合型監視装置1の設置例を表す模式図である 複合型監視装置1の構成を表すブロック図である 移動物体情報検出手段236の構成を表すブロック図である 画像センサ20にて取得された画像中における移動方向を定義する図である 複合型監視装置1の動作を表すメインフロー図である 赤外線センサ10を用いて人体の存在を判断する第1の実施の形態にかかるフロー図である 赤外線センサ10を用いて人体の存在を判断する第2の実施の形態にかかるフロー図である 入力画像の様子を表す模式図である 赤外線センサ10の出力を表す模式図である 焦電素子を用いた赤外線センサの監視ゾーンを模式的に示す図である
図1に、本発明の好適な実施形態の1つが示されている。本実施にかかる複合型監視装置は、例えば監視用途として用いられるものであり、その複合型監視装置は、屋内を監視する場合には部屋の天井に設置され、屋外を設置する場合には建物の軒下や、別途専用に用意された支柱の上方に設置される。図1(a)では、屋外において、符号1に示す複合型監視装置が、支柱1001の上方に設置されている様子を示している。
図1(a)において、符号1003と1004に挟まれる部分が複合型監視装置1の検知可能な範囲(以下、「監視領域」)である。複合型監視装置1は、内蔵の画像センサと赤外線センサにより、この監視領域に目的の検知対象である人体1000が存在しているか否かを判定するものである。
符号1002は、図1が屋外を監視する場合を示しているので、地面を表す。
符号2004は、プラス極性の検知エリア2004aとマイナス極性の検知エリア2004bから構成される監視ゾーンを横から見たものである。
夜間、図示しない警備装置本体により、警備状態に設定されている場合、人体1000は進入者と判断できるので、その旨を通信回線経由で警備センター(ともに不図示)に通報する。
また、図1(b)には、複合型監視装置1に内蔵されている画像センサと赤外線センサがそれぞれ検知できる範囲を示している。符号1050は画像センサが検知できる範囲であり、符号1051は赤外線センサが検知できる範囲であり、両者は概略一致するよう調整されるものとする。
図2は、本発明にかかる複合型監視装置1の構成を表すブロック図である。複合型監視装置1は、赤外線センサ10、画像センサ20、統合判定部30、記憶部40、調整部50、出力部60から構成される。なお、複合型監視装置1を収納する筐体や、各部を駆動するための電源機構については、本発明の主要部ではなく、前述の特許文献2に開示されているものなど、適宜実現可能なものを選択すればよいので、作図上は省略した。
赤外線センサ10は、監視領域内からの赤外線を検出するセンサであり、本実施形態においては、PIRセンサとしての焦電素子が利用されている。もちろん、サーモパイル素子など他のタイプの赤外線センサを利用することも可能である。焦電素子は、室温の上昇等による赤外線の増加により誤動作をしないようプラスとマイナスの極性を持つ素子から構成される。
赤外線センサ10の前方には図示しないフレネルレンズまたは分割ミラーが設けられ、これによって監視領域内に赤外線センサ10を中心にした放射線方向に複数の監視ゾーン2004が設定され、各監視ゾーン2004からの赤外線が赤外線センサ10によって受光される。これらの構成は、一般的な赤外線センサと同様な構成である。
ちなみに、本実施形態においては、監視領域内における物体の移動に伴う赤外線出力信号に基づいて人体判定処理が実行されている。
画像センサ20は、図2に示すように、撮像部21、照明部22、画像処理部23から構成され、統合判定部30、記憶部40、調整部50と接続されている。
撮像部21は、たとえば近赤外領域の光を検出するCCD素子などで構成されるものであり、CCD素子以外にもCMOS撮像素子などの装置を利用してもよい。また、画像センサ20は、光学系部品、A/D変換器等を含むものとし、解像度は、図1に示す設置条件に基づき、人体1000との距離を考慮するなど、具体的な実施形態に応じて選ぶことができ、例えばNTSC規格、SDTV規格またはHDTV規格を用いることができる。また、撮像に用いる波長帯として近赤外領域の他、可視光波長又は赤外線波長などを、適宜選択することが好ましい。撮像部21は、決められた時間間隔毎(例えば、0.2秒毎、以下、「時刻」と称する)に、監視領域の画像を取得する。
照明部22は、監視領域が暗く、撮像部21の特性によっては適切に撮像が困難であると画像処理部23により判定された場合に点灯されるものである。照明部22は、撮像部21の分光感度特性や、監視領域の大きさ、機器寿命、運用条件などを考慮して適切なものを用いることができる。例えば、撮像部21が近赤外領域にも十分な感度を持つ場合には、寿命や消費電力の点から近赤外LEDを用いるのが好適である。また、監視領域が広大な場合には、大光量を照射できるキセノンランプを用いるのが好適である。近赤外光で撮影すれば、監視領域を明るくすることなく監視が行える。
一方、撮影条件によっては監視領域を明るくすることができる場合には、蛍光灯などによる可視光照明を用いることができる。例えば建物内の通路を監視する場合である。なお、例えば24時間営業の商店の店内など、複合型監視装置1の設置条件によっては、照明を用意する必要がないと判断される場合には、照明部22は省略することができる。
画像処理部23は、撮像部21が取得した監視領域の画像(以下、「入力画像」と称する)を処理し、統合判定部30にて、入力画像中に検知対象である人体が存在するか否かを判定するための各種情報を算出する。画像処理部23は、変化領域抽出手段231と、特徴抽出手段232と、対応付け手段235と、移動物体情報検出手段236と、移動物体情報更新手段237と、人体判定手段233と、非人体判定手段234とから構成される。
変化領域抽出手段231は、監視領域に人体などの物体が存在することにより、入力画像中に生じた変化を抽出する。その方法としては、各種の公知の方法を用いることができる。例えば、記憶部40に、監視領域に物体が存在しない状態で取得された画像を背景画像(基準画像)として記憶しておき、得られた入力画像を公知の方法で白黒化した上で画素毎に差分を計算し、所定の閾値以上の差分がある画素の集合を変化領域として抽出することができる。そして、一定以上近い位置にある画素と変化領域をひとまとめにて、番号付けをする(ラベリング処理)。
変化領域抽出手段231にて、入力画像中に生じた変化を抽出する方法は、上記に限られない。例えば、識別器と呼ばれる方法を用いることができる。これは、事前に検知対象のサンプル画像を数多く用意しておいて学習させた識別器を入力画像中で順次走査し、最も類似度の高い位置にて検知対象の存在を判定するものである。事前の学習が必要な面はあるが、背景画像を用意して、記憶部40に記憶しておく必要は無い。
いずれの方法を用いる場合にも、入力画像中における抽出された変化領域の位置を記憶部40に記憶しておくものとする。本実施の形態では、変化領域の重心位置を、付与したラベル毎にその変化領域の位置として時刻毎に記憶部40に記憶しておく。
特徴抽出手段232は、変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域における入力画像に含まれる画素値から、特徴量を算出する手段である。特徴抽出手段232にて算出される特徴量は、人か否かの判定に用いられるものと、追跡処理に用いられるものの2つに分かれる。
人か否かの判定に用いられる特徴量としては、変化領域の大きさや背景画像との類似度であり、この特徴量を用いて、人体属性値と非人体属性値を算出し、抽出された変化領域が検知対象である人体なのか、それ以外の要因、即ち小動物や外乱光が差し込むなどにより生じたものなのかの判別を行う。
追跡処理に用いられる特徴量としては、各変化領域に含まれる各画素の画素値、即ち輝度値や色情報から求まるテクスチャや、高周波成分、色の分布、ヒストグラムなどである。
人らしさの特徴量を表す人体属性値は、変化領域が人である場合に高い値となるように設定する。例えば、変化領域の大きさ、背景画像との正規化相関(背景画像と入力画像との一致度)、背景画像と比較した場合のエッジの変化率等から算出される。これらの特徴量を用いて変化領域の人体属性値は、次の(1)〜(3)のような特徴量に重み付けをして、その総和を求めることにより算出する。
(1)変化領域の大きさが、一定の範囲であると、人である可能性が高い
(2)変化領域における入力画像と背景画像の類似度が低いと、人の可能性が高い
(3)変化領域における背景画像と比較した入力画像のエッジの変化率が高いと、人の可能性が高い。
これらの特徴量は、人である可能性が高いほど1に近づき、低いほど0に近づくように正規化される。正規化後のこれらの特徴量をa1、a2、a3とし、それぞれの特徴量に対する重み付けをb1、b2、b3として、人体属性値を次の式により求める。
人体属性値=a1×b1+a2×b2+a3×b3
但し、b1+b2+b3=1
人以外らしさを表すための非人体属性値は、小動物らしさを表す小動物属性値、光らしさを表す光属性値、影らしさを表す影属性値等、複数の事象に個別に対応した属性値を算出し、それらを統合して求める。これ以外にも、植栽揺れらしさを表す植栽ゆれ属性値、虫らしさを表す虫属性値など、人の侵入かどうかの判定精度を向上させることのできる他の種類の人以外らしさを表す属性値を用いることもできる。
たとえば、変化領域が植裁によるものである場合に高い値となる植裁属性値を算出する。植裁属性値は、植裁らしさを表す特徴量、例えば、背景画像と入力画像のヒストグラムの差、エッジ強度の割合、輝度分散から算出される。
以下の(4)〜(6)の特徴量に重み付けをして、その総和を求めることにより算出する。
(4)変化領域における基準画像と入力画像の輝度ヒストグラムまたは各色成分に関するヒストグラムの差が小さいほど植裁の可能性が高い
(5)変化領域における一定以上のエッジ強度を示した画素数が、変化領域の画素数に対して割合が高いほど植裁の可能性が高い
(6)変化領域における輝度値(入力画像がカラー画像の場合は公知の方法で白黒化する)に関する分散が高いほど植裁の可能性が高い
このような特徴量から植裁属性値などを算出する方法は、人体属性値を算出する方法と同様の方法を用いる。但し、これらの特徴量に対する重み付けその他の条件は、環境に応じて、実験等を通じて確定する。
人以外らしさを表す属性値のうち、最大のものを非人体属性値と決定する。これらの各属性値の算出方法は、本願の出願人が出願済みの特開2006−277639号や特開2001−243475号に開示された方法を適宜用いることができるので、本明細書では詳細を省略する。
対応付け手段235は、特徴抽出手段232が抽出した各変化領域の特徴情報と記憶部40に記憶された各移動物体の移動物体情報42との対応度に基づいて、処理対象の各変化領域と当該変化領域に存在する最も可能性の高い移動物体とを対応づける。
具体的には、記憶部40に記憶された各移動物体の移動物体情報42を、現時刻での各変化領域に対応づけることにより算出される評価値を、両者の対応付けの組み合わせ毎に算出し、それが最良の評価値となる組み合わせを求める。即ち、過去時点での移動物体情報42と、現時刻での変化領域との対応付けが判明することにより、いわゆる追跡処理が実現できることになる。
移動物体情報検出手段236は、処理対象となっている変化領域に対応づけられた移動物体について、入力画像上または実際の監視領域における振る舞いを検出するものであり、図3に示すように、移動方向検出手段2361と、移動速度検出手段2362と、距離検出手段2363を備える。これらの各手段の説明については、後述する。
移動物体情報更新手段237は、特徴抽出手段232が抽出した特徴量および移動物体情報検出手段236が抽出した移動物体情報を用いて、記憶部40に記憶している移動物体情報42を更新する。
人体判定手段233は、特徴抽出手段232にて求めた各変化領域の人体属性値が、所定の人体の判定基準を満たしているか否かを判定する。即ち、人体属性値が予め設定された人の基準値以上であれば、その人体属性値が求められた変化領域は人体によるものである可能性が高い旨を統合判定部30に出力する。逆に、人体属性値が予め設定された人の基準値未満であれば、その人体属性値が求められた変化領域は人体によるものである可能性が低い旨を統合判定部30に出力する。
非人体判定手段234は、特徴抽出手段232にて求めた各変化領域の非人体属性値が、所定の人以外の判定基準を満たしているか否かを判定する。即ち、非人体属性値が予め設定された人以外の基準値以上であれば、その非人体属性値が求められた変化領域は人体以外によるものである可能性が高い旨を統合判定部30に出力する。逆に、非人体属性値が予め設定された人以外の基準値未満であれば、その非人体属性値が求められた変化領域は人体以外によるものである可能性が低い旨を統合判定部30に出力する。
なお、人体属性値と非人体属性値は、それぞれ独立に算出されるため、同一の変化領域が人体によるものである可能性が高く、かつ非人体によるものである可能性が高い場合もある。この場合、どのような判断にするかは後述する。
統合判定部30は、赤外線センサ10と画像センサ20の処理結果を入力し、監視領域に検知対象である人体1000が存在するか否かを判定する。
まず、統合判定部30は、画像センサ20の人体判定手段233と非人体判定手段234の判定結果を調べる。
(i)変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域について、人体判定手段233が人体によるものである可能性が高いと出力し、かつ、非人体判定手段234が人体以外によるものである可能性は低いと出力している場合、統合判定部30は、赤外線センサ10の出力にかかわらず、当該変化領域は人体によるものであるとして、監視領域に検知対象である人体1000が存在すると判定する。
(ii)変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域について、人体判定手段233が人体によるものである可能性が低いと出力し、かつ、非人体判定手段234が人体以外によるものである可能性は高いと出力している場合、統合判定部30は、赤外線センサ10の出力にかかわらず、当該変化領域は人体以外の要因によるものであるとして、何らの出力をしないものとする。例えば、前述のように、猫などの小動物や、揺れる植裁などが考えられるためであり、この場合に通報すると、監視装置としての信頼性を大きく損なうからである。
(iii)変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域について、人体判定手段233が人体によるものである可能性が低いと出力し、かつ、非人体判定手段234が人体以外によるものである可能性は低いと出力している場合も、統合判定部30は、赤外線センサ10の出力にかかわらず、当該変化領域は人体以外の要因によるものであるとして、何らの出力をしないものとする。
上記(i)乃至(iii)は、統合判定部30は、画像センサ20の処理結果のみを参照して出力の有無を決定する。これに対し、次の(iv)は、赤外線センサ10の出力を参照する場合である。
(iv)変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域について、人体判定手段233が人体によるものである可能性が高いと出力し、かつ、非人体判定手段234が人体以外によるものである可能性が高いと出力している場合、統合判定部30は、赤外線センサ10の出力を参照する。即ち、記憶部40に記憶されている赤外閾値41を読み出し、赤外線センサ10の出力が赤外閾値41以上の場合には、監視領域に人体1000が存在すると判定する。赤外線センサ10の出力が赤外閾値41を越えない場合には、監視領域に人体1000は存在しないと判定する。
記憶部40は、各種プログラム及び各種データを記憶することができ、例えばRAM又はROM、EPROMなどの半導体メモリ、ハードディスクなどの磁気記録媒体、CD−ROM、DVD−R/Wなどの光記録媒体などを用いて構成することができる。記憶部40は、画像センサ20、統合判定部30、調整部50と接続されており、各部からの要求に応じて各種プログラムや各種データなどを読み書きする。
記憶部40には、赤外閾値41と移動物体情報42を記憶しておく。この赤外閾値41は、統合判定部30にて、赤外線センサ10の出力である電圧値をA/D変換した結果と比較するためのものであり、初期値として、適切なものを設定した後は、調整部50にて、適宜調整され得るものである。
移動物体情報42は、移動物体毎に記憶され、時刻ごとに取得された過去の移動物体に関する情報である。例えば、特徴抽出手段232により算出された特徴量(変化領域の面積、高さ、幅、輝度または各色成分のヒストグラム情報が含まれる)、一時刻または複数時刻前からの各時刻における移動物体の監視領域における位置と入力画像上での座標などが含まれる。
このほか、記憶部40には、図示しないが、変化領域抽出手段231が背景差分処理を行う場合には基準画像、人体判定手段233と非人体判定手段にて所定の基準との比較結果を格納するフラグ(人体フラグ、非人体フラグ)を記憶しておく。
調整部50は、前述した統合判定部30の説明で(iv)の場合に赤外閾値41を変更する。
変更するのは、移動物体情報検出手段236の、移動方向検出手段2361、移動速度検出手段2362、距離検出手段2363の検出結果に依る。
調整部50は、移動方向検出手段2361が検出した変化領域の移動方向を参照し、変化領域が概略左右方向であるとの条件を満たした場合には、赤外閾値41を初期設定の値よりも大きくする。これは、赤外線センサ10の特性として、赤外線センサ10から遠ざかる方向または近づく方向よりも、それとは直角の、いわば横切る方向には出力が大きくなる傾向にあるためである。
または、調整部50は、移動方向検出手段2361が検出した、移動物体の移動速度を参照し、移動物体が所定以下の速度であるとの条件を満たした場合には、赤外閾値41を初期設定の値よりも大きくする。これは、赤外線センサ10の特性として、移動物体の移動速度が高いときよりも、移動速度が低いときのほうが、出力が大きくなる傾向にあるためである。ただし、移動速度が静止していると見なせるほどの速度の場合には、赤外線センサ10の出力が極めて小さくなるため、初期設定の値を保持するものとする。
または、調整部50は、距離検出手段2363が検出した、移動物体と複合型監視装置1との距離を参照し、移動物体が複合型監視装置1から所定以上近い位置に存在するという条件を満たした場合には、赤外閾値41を初期設定の値よりも大きくする。これは、赤外線センサ10の特性として、移動物体が赤外線センサ10からの距離が遠いときよりも、赤外線カメラからの距離が近いときのほうが、出力が大きくなる傾向にあるためである。
調整部50は、上記の移動方向、移動速度、距離のいずれかを選択して参照し、赤外閾値41を調整する。なお、全てを用いて赤外閾値41を調整することもでき、その場合には、調整結果のうち、失報を回避するために、最小のものを採用して赤外閾値41とする。
出力部60は、統合判定部30の判定結果を入力して外部へ出力するインターフェース回路であり、出力側は警備システムのコントローラ等の図示しない外部装置に接続されて当該外部装置に電気信号を出力する。
例えば、判定結果が人体を検出したことを表すものであった場合、その旨を表す電気信号を外部装置へ伝送する。
出力部60はブザーやLED等の報知手段を備えても良く、検出結果が進入者を検出したことを表すものであると、これらの報知手段に通電してブザーを鳴動させたりLEDを点灯させたりして周囲の者の注意を喚起することもできる。
次に、移動物体情報検出手段236の構成について、図4を参照して詳述する。移動物体情報検出手段236は、移動方向検出手段2361、移動速度検出手段2362、距離検出手段2363から構成されている。
移動方向検出手段2361は、変化領域抽出手段231が抽出した変化領域について、記憶部40に記憶されている、各時刻における入力画像中の重心位置の履歴を参照し、変化領域の移動方向を検出する。移動方向は、前回撮像部21にて入力された時点(1時刻前)からの座標の差から定義する。図4に、移動方向の定義を示す。
図4には、入力画像1100に人体1000が写っている様子が示されている。複合型監視装置1は、図1に示すように、支柱1001の上方に取り付けられ、見下ろすように向けられているので、撮像部21にて得られた入力画像1100では、複合型監視装置1から遠方が上、近傍が下になる。
移動方向は図4に示すように、入力画像1100中、右に移動する場合を角度0度、そして反時計回りに角度が大きくなるように定義する。
例えば、人体1000が、複合型監視装置1から遠ざかる方向に動く場合には移動方向は90度、逆に近づく方向に動く場合には移動方向は270度、視野を横切るように動く場合は、移動方向は0度または180度として定義される。
角度の定義は、後述する処理の都合によるものなので、図4に示すものに限定されることは無いのは言うまでもない。何らかの基準が存在するならば、それに沿った方向を角度0度としても本件発明は実施できる。
移動速度検出手段2362は、処理対象の変化領域に対応する移動物体が、監視領域において、前時刻での位置から、現時刻での位置にどの程度の速度で移動したかを算出する。算出には、複合型監視装置1の地面1002からの設置高、撮像部21の焦点距離および水平方向に対する俯角などの撮影条件が既知であることを前提として、入力画像の座標値から、監視領域における移動物体の位置を算出することができるので、位置の変化を撮像部21が撮影する時間間隔(撮影間隔)で除算すれば移動速度を求めることができる。
移動物体の位置に関する具体的な算出方法は、本願の出願人が、本願と同様な画像撮影手段と物体検出センサを備えた監視装置について、監視範囲の設定方法について出願した特開2007−011776と全く同様なので、詳細は省略する。
なお、撮影条件が既知でない場合には、監視領域における移動物体の位置を精度良く算出できないので、入力画像での座標値の変化を速度としても良い。
距離検出手段2363は、複合型監視装置1と処理対象となっている移動物体との距離を算出する。距離の算出には、図1の符号1005に示すように、複合型監視装置1と移動物体(図1においては人体1000)とを結んだ直線1006を地面1002に射影した符号1005の距離とする。直線1006の長さを、複合型監視装置1と移動物体との距離と定義しても良い。
次に、複合型監視装置1の動作について、フロー図を参照して説明する。図5は、基本となるメインフロー図である。
まず複合型監視装置1は、電源投入後、各種パラメータをクリアしたり、変化領域抽出手段231が背景差分処理を行う場合、監視領域に人体や誤報原因となる物体が存在しないことを条件に基準画像の取得を行う。またフラグ類をOFFにする(ステップS100)。
撮像部21は、時刻毎に入力画像を取得し、画像処理部23に渡す(ステップS200)。この際、画像処理部23は、予備処理として、入力画像全体の平均輝度を算出して、照明部22の点灯が必要なほど監視領域が暗い場合には照明部22を点灯させてから、再度撮像部21に撮影を指示するようにしてもよい。また、別途照度センサを備えるならば、その出力により照明部22の点灯の有無を決定しても良い。
ステップS300にて、変化領域抽出手段231は、入力画像中に生じた変化領域を抽出し、ラベルを付与する。抽出の方法は前述の通り、周知な背景差分処理によっても良いし、識別器によっても良い。
ステップS350にて、特徴抽出手段232は、抽出された変化領域について各種特徴量を算出する。特徴量の種類や算出方法は既に述べたとおりである。
ステップS400にて、対応付け手段235は、記憶部40に記憶されている一時刻前の移動物体の移動物体情報42と、ステップS350にて、特徴抽出手段232が抽出した特徴量とから、変化領域抽出手段231が抽出した変化領域に、いずれの移動物体が存在しているかの対応付けを行う。
ステップS450にて、移動物体情報検出手段236は、変化領域抽出手段231が抽出した各変化領域について、入力画像から、入力画像中での大きさや座標値、監視領域における複合型監視装置1と移動物体との距離などの移動物体情報を検出する。
ステップS500にて、移動物体情報更新手段237は、ステップS450にて、移動物体情報検出手段236が検出した移動物体情報を、移動物体毎に、記憶部40の移動物体情報42と置き換える。
監視領域に複数の移動物体が存在する場合には、ステップS550乃至S1350は、ステップS300にて、変化領域抽出手段231が付与したラベルごとに繰り返す。
ステップS600にて、特徴抽出手段232は、ステップS350にて算出された特徴量から、人体属性値を算出する。人体属性値は、変化領域が人によるものかどうかを判定するためのものであり、人らしさを表すものである。
ステップS700にて、人体判定手段233は、ステップS600にて特徴抽出手段232が算出した人体属性値が、所定の基準を満たすか否かを判定し、満たすと判定される場合(YESの分岐)、記憶部40に記憶されている人体フラグをONにセットする(ステップS800)。人体属性値が所定の基準を満たさない場合(NOの分岐)、人体フラグはOFFのままとする。
ステップS600乃至S800の処理とは並行して、ステップS900乃至S1100の処理を行う。
ステップS900にて、特徴抽出手段232は、ステップS500にて算出された特徴量から、非人体属性値を算出する。非人体属性値は、変化領域が人以外によるものかどうかを判定するためのものであり、人以外らしさを表すものである。
ステップS1000にて、非人体判定手段234は、ステップS900にて特徴抽出手段232が算出した非人体属性値が、所定の基準を満たすか否かを判定し、満たすと判定される場合(YESの分岐)、記憶部40に記憶されている非人体フラグをONにセットする(ステップS1100)。非人体属性値が所定の基準を満たさない場合(NOの分岐)、非人体フラグはOFFのままとする。
ステップS1200にて、統合判定部30は、人体フラグと非人体フラグがONにセットされているか否かを調べる。いずれかがOFFになっている場合(NOの分岐)には、画像センサ20の出力のみを参照して、判定する(ステップS1300)。この処理は、統合判定部30の説明で述べた(i)乃至(iii)に相当する。
一方、人体フラグと非人体フラグの両方がONにセットされている場合(YESの分岐)、統合判定部30は、赤外線センサ10の出力を参照して、監視領域に人体が存在するか否かを判定する。これは統合判定部30の説明で述べた(iv)に相当する。詳細は後述する。
ステップS1500にて、統合判定部30の判定結果を出力部60経由で外部に接続された機器に送信する。
なお、図5では図が煩雑になるので省略したが、ステップS300およびS400にて変化領域が抽出されても、ステップS1300またはS1400にてその変化領域が人体によるものではなく、人以外の要因によると判断できる場合には、特に外部に信号出力することはせずに、処理をステップS200に戻して、上記の処理を繰り返すようにしても良い。
(赤外線センサによる判定処理の第1の実施形態)
ステップS1400の処理について、図6を参照して説明する。図6は、調整部50にて、移動方向検出手段2361が検出した入力画像中での移動方向を参照して、赤外閾値41を調整する場合を示している。
まずステップS1410にて、移動方向検出手段2361は、記憶部40に記憶してある変化領域の過去時点における位置を読み出す。変化領域の位置とは、入力画像における変化領域の重心についての左右方向の座標(X軸座標)と上下方向の座標(Y軸座標)であり、1時点前の座標をそれぞれ読み出す。
現時点での重心座標をP(xn、yn)、1時点前の重心座標をQ(xo、yo)とすると、1時点前からの移動ベクトルの成分は(xn―xo、yn―yo)となる。よって、図4に示す移動方向に関する角度をθとすると、その余弦は、角度0度方向の単位ベクトルの成分が(1、0)であることを考慮し、次の式1から求めることができる。
cosθ=(xn―xo)/√((xn―xo)^2 + (yn―yo)^2)・・・(式1)
ここで「^2」は2乗を表す。
ステップS1420において、調整部50は、式1により求められた余弦値の絶対値がθに関する閾値θth1に関する余弦の絶対値を越えるか否かを調べ、
|cosθ| > |cosθth1|・・・(式2)
を満たす場合には、変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域は、入力画像中で概略左右方向に移動している場合であるので、赤外閾値Aを赤外閾値41として記憶し直す(ステップS1430)。
一方、
|cosθ| ≦ |cosθth1|・・・(式3)
を満たす場合には、概略左右方向には移動していない場合であるので、調整部50は、赤外閾値Bを赤外閾値41として記憶し直す(ステップS1440)。
なお、
赤外閾値A>赤外閾値B ・・・(式4)
を満たすものとし、赤外閾値Bは、ステップS100において赤外閾値41の初期値として設定した値をそのまま利用する。または、他の適切な値を使用しても良い。
式4のように、赤外閾値Aを大きくする理由は、赤外線センサは、赤外線センサを中心として考えて、環状方向に移動する場合は、赤外線センサの出力信号は大きいが、赤外線センサを中心として考えて、放射方向に移動する場合には、赤外線センサの出力信号は小さいからである。
この理由を、焦電素子を用いた一般的な赤外線センサの検知方法に基づき、図10を用いて説明する。
図10には、プラス極性を持つ素子2001aとマイナス極性を持つ素子2001bから構成される焦電素子2000を用いた赤外線センサの検知原理が模式的に示されている。符号2002は分割ミラーであり、監視領域を、赤外線センサを中心にした放射線方向に複数の監視ゾーンを設定するものである。1つの監視ゾーンはプラス極性の検知エリア2004aとマイナス極性の検知エリア2004bから構成される。
移動物体がプラス極性の検知エリア2004aとマイナス極性の検知エリア2004bの両方にまたがるように存在することがある。この場合、素子2001aと素子2001bからの出力は打ち消しあうため、赤外線センサの出力は小さくなる。このことは移動物体が符号2005に示す監視ゾーンに沿った放射線方向に移動する場合では、その赤外線センサの出力が小さい状態が維持されやすい。失報を避けるためには、判断閾値を小さくする必要がある。
一方、移動物体が符号2006に示すように、監視ゾーンを横切る環状方向に移動すると、順次プラス極性の検知エリア2004aとマイナス極性の検知エリア2004bの片方に存在するため、素子2001aと素子2001bからの出力は打ち消しあわずに、赤外線センサの出力は大きくなる。小動物などによる誤報を避けるためには、判断閾値を大きくするのが望ましい。
また、赤外線センサ10と画像センサ20が検知対象とする領域はおおよそ一致させ、かつ見下ろす設定されるのが通常である。よって、前述の移動方向を画像センサ20にて得られる画像で置き換えると、上記の画像中で左右方向に移動することは、赤外線センサ10を中心にして環状方向に移動することを意味し、本出願の特許請求の範囲に記載した「高感度となる移動方向」に相当する。同様に、上記の画像中で上下方向に移動することは、赤外線センサ10を中心にして放射線方向に移動することを意味し、本出願の特許請求の範囲に記載した「低感度となる移動方向」に相当する。
ステップS1450において、統合判定部30は、赤外線センサ10の出力を参照し、ステップS1430またはS1440にて、調整部50が記憶部40に記憶し直した赤外閾値41を読み出して、比較する。
赤外線センサ10の出力が赤外閾値41以上となる場合(YESの分岐)、ステップS1460にて、統合判定部30は、変化領域が人体によるものであると判断する。監視領域に人体が存在する場合なので、進入者あり、との判定となる。
一方、赤外線センサ10の出力が赤外閾値41より小さい場合(NOの分岐)、ステップS1470にて、統合判定部30は、変化領域が人体によるものではないと判定する。
なお、変化領域が時間的にほとんど移動しない場合は、式1ではcosθは計算できないので、便宜的にcosθ=0と定義する。
赤外閾値Aおよび赤外閾値Bについて、図8および図9を用いて説明する。
本実施の形態における赤外閾値Aは図9に示す閾値th1(符号1021)に相当し、赤外閾値Bは同じく閾値th2(符号1023)に相当する。
図5のステップS550乃至S1350にて処理対象となっている、変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域が、入力画像中で概略左右方向に移動している場合には、調整部50により、赤外閾値41は図9の閾値th1(符号1021)に調整されている。変化領域が図8(a)の植裁1010や昆虫1011、その他小動物によるであっても、赤外線センサ10の出力は同図の符号1020のようになっているので、図6のステップS1450では、NOの分岐をたどり、その変化領域については人体ではないと判断される。
変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域が植裁や昆虫、その他小動物によるものであり、入力画像中で概略上下方向に移動している場合には、調整部50により赤外閾値41は図9の閾値th2(符号1023)に調整されているが、赤外線センサ10の出力は図9(b)の符号1022よりもさらに出力は小さくなるので、同様に人体ではないと判断される。
即ち、変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域が植裁や昆虫、その他小動物によるものである場合には、移動方向によらず人体ではないと判断され、誤報にはならない。
一方、変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域が人体によるものであり、入力画像中で概略左右方向に移動している場合には、赤外線センサ10の出力は図9(c)の符号1024のように大きくなり、閾値th1(符号1021)を越えるので、図6のステップS1450では、YESの分岐をたどり、その変化領域については人体であると判断される。
変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域が人体によるものであり、入力画像中で概略上下方向に移動している場合には、赤外線センサ10の出力は図9(b)の符号1022のように小さくなるが、その場合は赤外閾値41が、調整部50により調整された閾値th2(符号1023)を越えるので、図6のステップS1450では、YESの分岐をたどり、その変化領域については人体であると判断される。
また、図8(a)に示すように、誤報源である植裁1010や昆虫1011も入力画像中に存在する場合も、赤外閾値41は閾値th2(符号1023)を越えるので、同様に人体であると判断される。
即ち、変化領域抽出手段231にて抽出した変化領域が人体によるものである場合には、移動方向によらず人であると判断され、失報を防ぐことができる。
よって、赤外閾値Aは、人体が入力画像中で概略左右方向に移動している時に検知可能であるが、人体以外の物体が概略左右方向に移動している場合に、その人体以外の物体については検知しない値として、実験により定めるとする。また、赤外閾値Bは、人体が入力画像中で概略上下方向に移動しても検知可能な値として、実験により定めるとする。
このように、第1の実施の形態においては、変化領域の移動方向によって赤外閾値41を設定するので、処理対象となっている変化領域が人体によるものか否かの判断精度が向上する。
更に、変化領域毎に赤外閾値41を設定するので、上下方向に移動する人体と左右方向に移動する小動物や植裁などが混在する場合においても、人体による変化領域とそれ以外の変化領域を区別して判定できるようになる。
(赤外線センサによる判定処理の第2の実施形態)
ステップS1400の処理について、第2の実施形態を、図7を参照して説明する。第1の実施の形態と異なるのは、ステップS1420乃至S1440の代わりにステップS1490としたもので、その他は第1の実施の形態と同じなので説明は省略する。図7も、調整部50にて、移動方向検出手段2361が検出した入力画像中での移動方向を参照して、赤外閾値41を調整する場合を示している。
ステップS1490において、調整部50は、第1の実施の形態と同様に、図4に示す移動方向に関する角度θの余弦cosθを求め、次の式5から、赤外閾値41を算出し、記憶部40に記憶し直すとする。
赤外閾値41 = α|cosθ| + β ・・・・(式5)
ここで、βはステップS100にて初期化される赤外閾値41であり、入力画像中で変化領域が上下方向、つまり移動方向の角度がほぼ90度または270度の場合でも失報しないように定められた値である。これに対しαは所定の重み係数であり、変化領域が入力画像中で左右方向に移動するほど赤外閾値41を大きく調整するために正数として、適宜実験により設定される。
第2の実施形態における、変化領域の移動方向と、赤外線センサ10の出力と、赤外閾値41との関係については、第1の実施の形態と同様なので省略する。
このように、第2の実施の形態においても、変化領域の移動方向によって赤外閾値41を設定するので、処理対象となっている変化領域が人体によるものか否かの判断精度が向上する。
更に、変化領域毎に赤外閾値41を設定するので、上下方向に移動する人体と左右方向に移動する小動物や植裁などが混在する場合においても、人体による変化領域とそれ以外の変化領域を区別して判定できるようになる。
(赤外線センサによる判定処理の第3の実施形態)
ステップS1400の処理について、第3の実施形態を説明する。第3の実施形態では、入力画像中での移動方向を参照した、図6に示す処理のフローにおけるステップS1410とS1420の代わりに、移動物体の監視領域における移動速度を参照するものである。
まず、移動速度検出手段2362は、図6のステップS1410に代えて、処理対象となっている変化領域に対応する移動物体の移動速度を算出する。そのため、移動速度検出手段2362は、記憶部40の移動物体情報42から一時刻前の移動物体の位置を読み出し、移動物体情報検出手段にて検出した現時刻での移動物体情報の位置と比較して、移動距離を求める。
この移動距離を撮影間隔で除算したものが速度vである。
次に調整部50は、図6のステップS1420に代えて、上記の速度vを所定の速度閾値vthと比較し、速度vが速度閾値vth以下の場合には、ステップS1430に代えて赤外閾値A1を赤外閾値41として記憶部40に記憶し直す。速度vが速度閾値vthより高い場合には、ステップS1440に代えて、赤外閾値B1を赤外閾値41として記憶部40に記憶し直す。
なお、
赤外閾値A1>赤外閾値B1・・・(式6)
を満たすものとし、赤外閾値B1は、ステップS100において、赤外閾値41の初期値として設定した値をそのまま利用する。または、他の適切な値を使用しても良い。
式6のように、赤外閾値A1を大きくする理由は、物体が速く動くと、センサが受光する赤外線の量が少なく、出力が小さくなるが、ゆっくり動くと大きくなるからである。
よって、上記の移動速度が高いことは本出願の特許請求の範囲に記載した「高感度となる動き情報」に相当し、移動速度が低いことは本出願の特許請求の範囲に記載した「低感度となる動き情報」に相当する。
また、物体の位置は、撮像部21の撮影条件を用いることで、監視領域における実際の距離としても良いし、画像中の位置を用い、下方では複合型監視装置1の近傍であるとしてもよい。
赤外閾値A1は、第1の実施の形態における赤外閾値Aに相当し、赤外閾値B1は、第1の実施の形態における赤外閾値Bに相当する。また、移動物体の移動速度と、赤外線センサ10の出力と、赤外閾値41との関係については、第1の実施の形態と同様なので省略する。
さらには、第2の実施の形態に準じて、移動速度が高いほど赤外閾値41が小さくなり、速度が低いほど赤外閾値が大きくなるような計算式を定義し、移動速度に応じて赤外閾値41を決定する方法を採用することもできる。
例えば
赤外閾値41 = α’(vmax―v) + β’ ・・・・(式7)
として求めることができる。ここで、vmaxは、想定される人体の移動速度の最大値であり、α’とβ’は、赤外閾値41の最大値と最小値を規定するため、実験により適宜決めた正の係数である。
このように、第3の実施の形態においては、移動物体の移動速度によって赤外閾値41を設定するので、移動物体が人体なのか否かの判断精度が向上する。
更に、移動物体毎に赤外閾値41を設定するので、素早く移動する人体とゆっくり移動する小動物や植裁が混在する場合においても、人体とそれ以外の移動物体を区別して判定できるようになる。
(赤外線センサによる判定処理の第4の実施形態)
ステップS1400の処理について、第4の実施形態を説明する。第4の実施形態では、入力画像中での移動方向を参照した、図6に示す処理のフローにおけるステップS1410とS1420の代わりに、監視領域における複合型監視装置1から移動物体までの距離を参照するものである。
まず、距離検出手段2363は、図6のステップS1410に代えて、複合型監視装置1から、処理対象となっている変化領域に対応する移動物体までの距離dを算出する。
次に調整部50は、図6のステップS1420に代えて、上記の距離dを所定の距離閾値dthと比較し、距離dが距離閾値dth以下の場合には、ステップS1430に代えて赤外閾値A2を赤外閾値41として記憶部40に記憶し直す。距離dが距離閾値dthより大きい場合には、ステップS1440に代えて、赤外閾値B2を赤外閾値41として記憶部40に記憶し直す。
なお、
赤外閾値A2>赤外閾値B2・・・(式8)
を満たすものとし、赤外閾値B2は、ステップS100において、赤外閾値41の初期値として設定した値をそのまま利用する。または、他の適切な値を使用しても良い。
式7のように、赤外閾値A2を大きくする理由は、赤外線センサから遠ければ受光する赤外線の量が少なくなるが、近いと大きくなるからである。
よって、上記の距離が長いことは本出願の特許請求の範囲に記載した「高感度となる動き情報」に相当し、距離が短いことは本出願の特許請求の範囲に記載した「低感度となる動き情報」に相当する。
また、物体の位置は、撮像部21の撮影条件を用いることで、監視領域における実際の距離としても良いし、画像中の位置を用いてもよい。
赤外閾値A2は、第1の実施の形態における赤外閾値Aに相当し、赤外閾値B2は、第1の実施の形態における赤外閾値Bに相当する。また、移動物体の移動速度と、赤外線センサ10の出力と、赤外閾値41との関係については、第1の実施の形態と同様なので省略する。
さらには、第2の実施の形態に準じて、距離が遠いほど赤外閾値41が小さくなり、距離が近いほど赤外閾値41が大きくなるような計算式を定義し、距離に応じて赤外閾値41を決定する方法を採用することもできる。
例えば
赤外閾値41 = α’’(dmax―d) + β’’ ・・・・(式9)
として求めることができる。ここで、dmaxは、赤外線センサ10が検知できる最大の距離であり、α’’とβ’’は、赤外閾値41の最大値と最小値を規定するため、実験により適宜決めた正の係数である。
このように、第4の実施の形態においては、複合型監視装置1から移動物体までの距離によって赤外閾値41を設定するので、移動物体が人体なのか否かの判断精度が向上する。
更に、移動物体毎に赤外閾値41を設定するので、複合型監視装置1から遠方に存在する人体と近傍に存在する小動物や植裁などが混在する場合においても、人体とそれ以外の移動物体を区別して判定できるようになる。
(赤外線センサによる判定処理の第5の実施形態)
上記の第1乃至第4の実施の形態に記載された赤外閾値41の調整方法は、移動方向(第1および第2の実施形態)、移動速度(第3の実施形態)、距離(第4の実施形態)について、組み合わせても実施できる。さらには、上記3種類の方法全てを組み合わせるのではなく、選択した2種類の方法を組み合わせても良い。
赤外閾値41の調整方法を組み合わせる場合には、いずれの方法により調整された赤外閾値を採用するかが問題になるが、失報は回避することが求められる監視装置の性質を踏まえ、最も小さい値を採用して赤外閾値41として記憶部40に記憶し直して、図6または図7のステップS1450の判定処理を行う。
または、総和が1となる重み係数を考え、各方法により求まった赤外閾値に乗算し、線形和にて赤外閾値41を決定し、記憶部40に記憶し直して、図6または図7のステップS1450の判定処理を行うこともできる。
このように、第5の実施の形態においては、移動物体の移動方向、移動物体の移動速度および複合型監視装置1から移動物体までの距離を組み合わせた結果に基づいて赤外閾値41を設定するので、移動物体が人体なのか否かの判断精度が向上する。
更に、移動物体毎に赤外閾値41を設定するので、移動方向、移動速度および複合型監視装置1からの距離がそれぞれ異なる人体と小動物が混在する場合においても、人体とそれ以外の移動物体を区別して判定できるようになる。
以上が、本発明にかかる複合型監視装置の動作であるが、その技術的思想を越えない範囲での変更は適宜可能である。
例えば、移動方向検出手段2361における移動方向の算出は、過去1時点のみの重心位置の参照ではなく、複数時点での位置を参照して、移動方向の傾向を把握して赤外閾値41を決定しても良い。
本発明にかかる複合型監視装置は、感度を下げないと誤報が多発する状況において、検出しにくい振る舞いをする人体であっても、進入者として精度良く検出できる。これにより、映像を目視確認する警備員の負担軽減、および、進入者として判断された物体のみを追跡することで、処理負荷軽減ができるので、装置の簡略化が図れる。
1 複合型監視装置
10 赤外線センサ
20 画像センサ
30 統合判定部
50 調整部
60 出力部

Claims (4)

  1. 移動物体を含む監視領域を撮影する画像センサ部と、
    前記画像センサ部と略同一位置に設置され、前記監視領域と略同一の範囲からの赤外線に応じた赤外検出信号を出力する赤外線センサ部と、
    少なくとも前記赤外検出信号と比較する赤外閾値を記憶する記憶部と、
    前記赤外閾値を調整する調整部と、
    前記赤外検出信号と赤外閾値との比較結果と前記画像センサの検出結果に基づいて、前記移動物体が進入者であるか否かを判定する統合判定部
    を備えた複合型監視装置であって、
    前記画像センサ部は、
    入力画像から複数の移動物体の動き情報をそれぞれ検出する移動物体情報検出手段および前記入力画像から前記移動物体により背景と変化が生じている変化領域を抽出する変化領域抽出手段を備え、
    前記移動物体情報検出手段は、前記入力画像中における前記変化領域の移動方向を検出する移動方向検出手段
    を有し、
    前記調整部は、前記移動方向検出手段が、前記赤外線センサ部が高感度となる移動方向を検出した場合に、前記赤外線センサ部が低感度となる移動方向を検出した場合よりも前記赤外閾値を大きくなるよう調整し、
    前記統合判定部は、前記調整部が調整した前記赤外閾値と前記赤外検出信号との比較結果にて前記移動物体毎に人体の判定を行う
    ことを特徴とする複合型監視装置。
  2. 前記赤外線センサ部は、
    光学手段と、該光学手段により該赤外線センサ部を中心とする放射線方向に複数の監視ゾーンを形成する焦電素子を有し、
    前記調整部は、前記画像センサ部の前記移動方向検出手段が検出した移動方向が、
    該赤外線センサ部を中心とする環状方向に対応する方向であれば前記高感度となる移動方向とし、
    該赤外線センサ部を中心とする放射線方向に対応する方向であれば前記低感度となる移動方向とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の複合型監視装置。
  3. 前記移動物体情報検出手段は、さらに、前記入力画像に基づいて、前記監視領域における前記移動物体の速度を検出する移動速度検出手段および前記移動物体までの距離を検出する距離検出手段を有し、
    前記調整部は、さらに、前記移動速度検出手段が検出した速度が低いほど前記赤外閾値を大きくなるように調整し、前記距離検出手段が検出した距離が短いほど前記赤外閾値を大きくなるように調整し、
    前記統合判定部は、前記調整部が調整した、前記移動方向検出手段に基づく調整結果、前記移動速度検出手段に基づく調整結果、前記距離検出手段に基づく調整結果のうち、最も小さく調整された前記赤外閾値と前記赤外検出信号との比較結果にて前記移動物体毎に人体の判定を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の複合型監視装置。
  4. 前記画像センサ部および前記赤外線センサ部は、前記移動物体が移動する基底面の上方において、当該基底面に対して斜め方向に向けられて配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の複合型監視装置。
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