JP5399164B2 - 声掛け支援システム、サーバ、サーバプログラム、及び声掛け支援方法 - Google Patents

声掛け支援システム、サーバ、サーバプログラム、及び声掛け支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、フィットネスクラブにより運営される施設のスタッフによる施設の利用者への声掛けを支援する技術に関するものである。
近年、フィットネスクラブでは、一度、入会した利用者による退会をいかにして抑制するかが大きな課題となっている。そこで、単に筋肉を強化するためのトレーニングマシンを設置するだけでなく、トレーニングマシンとサーバとを所定のネットワークを介して接続し、種々のサービスを利用者に提供する試みがなされている。
例えば、特許文献1には、フィットネスクラブの利用者が携帯する携帯式運動計測器により計測された運動データから利用者の目標総消費カロリーに対する残消費カロリーを算出し、算出した残消費カロリーを現在不使用中の運動機器に分配し、分配結果と残消費カロリーとを利用者に報知する技術が開示されている。
ところで、利用者の退会の抑制を図るうえでは、フィットネスクラブのスタッフがフィットネスクラブに来館した利用者に声を掛ける、いわゆる声掛けを実施することが効果的である。特に、フィットネスクラブへの来館頻度が減少傾向にある利用者に対して声掛けを行えば、当該利用者に退会を断念させることができる可能性を高めることができる。
そのため、フィットネスクラブによっては、来館している多くの利用者に対して、声掛けを実施するようにスタッフに指示しているところもある。声掛けの内容としては、例えば、利用者が現在、使用しているトレーニングマシンの効果的な使用方法を解説したり、利用者が関心を持っているトレーニング方法を解説したりというような内容が挙げられる。また、このような声掛けによって、フィットネスクラブで販売している商品の利用者への購入を促進することも可能であり、フィットネスクラブにとっての利益は大きい。
特許第3878125号公報
しかしながら、来館している利用者数が少ない場合は、スタッフは全利用者に声掛けを行うことができるが、来館している利用者数が増大した場合は、全利用者をケアすることは困難である。また、来館している利用者数が少ない場合であっても、スタッフは声掛け以外の仕事に従事しなければならないこともあり、この場合、全利用者をケアすることは困難である。
したがって、来館頻度が減少傾向にある利用者のみをピックアップして、声掛けを実行することが効果的であるが、このようなピックアップは、ベテランスタッフの経験や勘に頼るところが多い。
そのため、ベテランスタッフが声掛けする余裕がない場合や、ベテランスタッフが存在しないような場合は、来館頻度が減少傾向にある利用者に対して声掛けもれが発生する虞がある。そして、このような声掛けもれが連続して発生すると、当該利用者が退会する可能性を高めてしまう。
本発明の目的は、フィットネスクラブにより運営される施設のスタッフによる施設の利用者への声掛けを効率良く行い、利用者の退会抑制を図ることができる技術を提供することである。
(1)本発明の一局面による声掛け支援システムは、受付端末とサーバとスタッフ端末とが所定のネットワークを介して接続され、フィットネスクラブにより運営される施設のスタッフによる、フィットネスクラブの会員である施設の利用者への声掛けを支援する声掛け支援システムであって、前記受付端末は、施設の利用者が施設に来館したことを検出し、当該利用者が来館したことを示す来館情報を前記サーバに送信し、前記サーバは、各利用者の来館履歴を含む利用者情報を予め記憶する利用者情報記憶手段と、前記来館履歴に基づいて、来館頻度が減少傾向を示すほど値が高くなるように各利用者の優先度を定期的に算出し、前記利用者情報に書き込む優先度算出手段と、前記受付端末から送信された来館情報により示される利用者が、現在、来館中であることを示す来館中情報を前記利用者情報に書き込む利用者管理手段と、前記利用者情報に書き込まれた来館中情報を基に、現在、施設に来館している来館利用者を特定する特定手段と、前記来館利用者の中から優先度が高い順に規定人数の来館利用者を声掛け対象者として抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された声掛け対象者を示す声掛け対象者情報を生成し、前記スタッフ端末に送信する通信手段とを備え、前記スタッフ端末は、前記サーバから送信された声掛け対象者情報を基に、声掛け対象者をスタッフに報知する。
また、本発明の別の一局面による声掛け支援方法は、受付端末とサーバとスタッフ端末とが所定のネットワークを介して接続された声掛け支援システムを用いて、フィットネスクラブにより運営される施設のスタッフによる、フィットネスクラブの会員である施設の利用者への声掛けを支援する声掛け支援方法であって、前記サーバは、各利用者の来館履歴を含む利用者情報を予め記憶する利用者情報記憶手段を備え、前記受付端末が、施設の利用者が施設に来館したことを検出し、当該利用者が来館したことを示す来館情報を前記サーバに送信するステップと、前記サーバが、前記来館履歴に基づいて、来館頻度が減少傾向を示すほど値が高くなるように各利用者の優先度を定期的に算出し、前記利用者情報に書き込むステップと、前記サーバが、前記受付端末から送信された来館情報により示される利用者が、現在、来館中であることを示す来館中情報を前記利用者情報に書き込むステップと、前記サーバが、前記利用者情報に書き込まれた来館中情報を基に、現在、施設に来館している来館利用者を特定するステップと、前記サーバが、前記来館利用者の中から優先度が高い順に規定人数の来館利用者を声掛け対象者として抽出するステップと、前記サーバが、前記抽出ステップにより抽出された声掛け対象者を示す声掛け対象者情報を生成し、前記スタッフ端末に送信するステップと、前記スタッフ端末が、前記サーバから送信された声掛け対象者情報を基に、声掛け対象者をスタッフに報知するステップとを備えている。
これらの構成によれば、施設の利用者が来館すると、受付端末により来館情報がサーバに送信され、送信された来館情報により示される利用者が、現在、来館中であることを示す来館中情報が利用者情報に書き込まれる。また、利用者情報には、来館頻度が減少傾向を示すほど値が高くなるように、来館履歴に基づいて定期的に算出された各利用者の優先度が書き込まれている。
そして、優先度が高い順に規定人数の来館利用者が声掛け対象者として抽出され、抽出された声掛け対象者を示す声掛け対象者情報がスタッフ端末に送信され、スタッフ端末により声掛け対象者がスタッフに報知される。
したがって、スタッフは、スタッフ端末を用いて来館頻度が減少傾向にあるために退会する可能性の高い来館利用者を認識することができる。また、優先度が高い順に規定人数の来館利用者が声掛け対象者としてピックアップされているため、優先度が高い来館利用者への声掛けもれが抑制され、スタッフは効率良く声掛けを実施することができる。
つまり、退会する可能性が高く、声掛けが必要な来館利用者のみがピックアップされているため、スタッフが声掛けにあまり時間を割けない状況下であっても、当該来館利用者に対して確実に声掛けを行うことが可能となり、退会する可能性の高い利用者がフィットネスクラブから退会することを抑制することができる。
(2)前記利用者情報は、前記利用者の顔の画像データを含み、前記抽出手段は、顔の画像データが前記利用者情報に含まれている来館利用者の中から、前記声掛け対象者を抽出し、前記通信手段は、各来館利用者の顔の画像データを前記声掛け対象者情報に含ませて前記スタッフ端末に送信し、前記スタッフ端末は、前記声掛け対象者を顔の画像と併せてスタッフに報知することが好ましい。
この構成によれば、声掛け対象者が顔の画像と併せて報知されるため、スタッフは声掛け対象者の顔を認識することが可能となり、施設内に存在する声掛け対象者を速やかに発見することができ、声掛けを円滑に実行することができる。また、そもそも仮に、顔の画像データが蓄積されていない利用者が声掛け対象者として抽出されても、スタッフが名前のみでその対象者を特定することは多くの場合、困難であるため、その確認のために負荷、時間を要するよりも、既に顔の画像データが蓄積されており、確実に声掛けできる利用者を抽出する方が効率的な対応が可能となる。
(3)来館利用者により所持され、当該来館利用者の識別情報を送信する近接無線装置と、前記施設内の所定の位置に配置され、前記近接無線装置から送信される識別情報を受信することで、近傍にいる来館利用者を検出する複数の検出装置とを更に備え、前記サーバは、ある来館利用者を検出した検出装置が設置されている施設内の位置によって、当該来館利用者の現在位置を特定する位置特定手段を更に備え、前記抽出手段は、前記位置特定手段により現在位置が特定された来館利用者の中から、前記声掛け対象者を抽出し、前記通信手段は、各声掛け対象者の位置情報を前記声掛け対象者情報に含ませて前記スタッフ端末に送信し、前記スタッフ端末は、前記声掛け対象者を現在位置と併せてスタッフに報知することが好ましい。
この構成によれば、施設内には複数の検出装置がそれぞれ所定の位置に設置されているため、サーバは、各来館利用者を検出した検出装置の設置位置から、各来館利用者の現在位置を特定することができる。そして、サーバは、現在位置を特定することができた来館利用者の中から声掛け対象者を抽出しているため、スタッフ端末は、現在位置を特定することができた来館利用者のみを声掛け対象者としてスタッフに報知することができる。
よって、スタッフは声掛け対象者の現在位置を認識して、声掛け対象者を速やかに発見することができ、声掛けを円滑に実施することができる。
なお、検出装置は、既存の施設環境を利用することも可能である。すなわち、運動者が携行するトランスポンダの情報を認識する検出装置が設けられたトレーニング装置が施設内に複数配置され、且つ各トレーニング装置が施設内のサーバに対してネット接続されており、運動者の運動結果等をサーバに送信するネットワーク環境が既に構築されたフィットネスジム等も存在する。この場合は、現在、個々のトレーニング装置を利用している運動者が誰であるかを特定することができるので、もし、声掛け対象者がトレーニング装置を利用している場合は、その情報をスタッフに報知することによって、迅速な声掛けの対応を図ることができる。
(4)前記抽出手段は、施設に来館してからの時間が規定時間以内の来館利用者の中から、前記声掛け対象者を抽出することが好ましい。
この構成によれば、施設に来館してからの時間が規定時間以内の来館利用者が声掛け対象者として抽出されているため、無駄のない声掛けを行なうことができる。具体的には、来館からの時間に関係なく全ての声掛け対象者が抽出されている場合に生じ得る、以下のような状況を回避できる。すなわち、利用者が施設を利用する時間は、個人差もあるものの、概ね1時間以内というケースが多く、スタッフが声掛け対象者として抽出されているリストに基づいてある対象者に声掛けに行っても、その対象者が来館してから1時間以上経過している場合は、既に退館のためにシャワールームに向かっている等のためジム内には不在で、無駄足になる可能性がある。そこで、声掛け対象者を、来館してから例えば1時間以内の利用者に限定すれば、スタッフの無駄な対応を回避することができる。
(5)前記スタッフ端末は、ある声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す操作指示がスタッフから入力された場合、当該声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す声掛け実施情報を前記サーバに送信し、前記優先度算出手段は、前記スタッフ端末から声掛け実施情報が送信された場合、前記声掛け実施情報により示される声掛け対象者の優先度を初期値に戻し、声掛けが実施されてから一定期間、優先度を算出しないことが好ましい。
この構成によれば、声掛けが実施された声掛け対象者は優先度が初期値に戻された後、一定期間、優先度が算出されないため、一部の利用者ばかりが声掛け対象者としてピックアップされることが防止され、全利用者を満遍なく声掛け対象者としてピックアップすることができる。その結果、声掛けもれが連続して発生することを抑制することが可能となり、効率良く声掛けを実施することができる。
(6)前記利用者情報は、各利用者の施設の利用目的を示す利用目的情報と、各利用者の年齢を示す年齢情報とを含み、前記通信手段は、前記声掛け対象者の利用目的情報及び年齢情報を前記声掛け対象者情報に含ませて前記スタッフ端末に送信し、前記スタッフ端末は、利用目的及び年齢の少なくともいずれか一方が、特定の条件を満たす声掛け対象者を抽出するための操作指示がスタッフから入力された場合、該当する声掛け対象者を抽出してスタッフに報知することが好ましい。
この構成によれば、スタッフは、声掛け対象者のうち、例えば、年齢が30代の声掛け対象者、又は利用目的がダイエット目的である声掛け対象者というような、利用目的及び年齢の少なくともいずれか一方が特定の条件を満たす声掛け対象者のみをピックアップすることができる。そのため、特定の声掛け対象者をターゲットとするようなキャンペーンや商品を声掛け時に声掛け対象者に通知することができ、声掛けを円滑に進めることができる。
(7)前記スタッフ端末は、ある声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す操作指示がスタッフから入力される際に、次回の来館時にも声掛けを実施することを示す操作指示が入力された場合、次回の来館時に声掛けを実施することを示す次回声掛け実施情報を前記声掛け実施情報に含ませて前記サーバに送信し、前記利用者管理手段は、前記声掛け実施情報に次回声掛け実施情報が含まれている場合、当該次回声掛け実施情報を前記利用者情報に書き込み、前記抽出手段は、前記次回声掛け実施情報が前記利用者情報に含まれている来館利用者を、優先度にかかわらず前記声掛け対象者として抽出することが好ましい。
この構成によれば、スタッフが声掛けを実施した際に、次回も声掛けが必要であると判断した声掛け対象者は、次回の来館時も声掛け対象者としてピックアップされることになる。そのため、スタッフは、声掛けを実施したときに、退会する可能性が高いと察知した声掛け対象者については、次回の来館時に声掛けを実施することが可能となり、当該声掛け対象者をきめ細かくケアすることができ、退会抑制を図ることができる。
また、スタッフは、声掛け対象者がある商品に興味を持っていることが声掛けにより判明した場合、当該声掛け対象者が次に来館したときに、再度、声掛けを行い、興味をもっている商品を提示することで、当該商品の販売促進を図ることができる。
(8)前記スタッフ端末は、次回の声掛け対象者を抽出する操作指示がスタッフから入力された場合、当該声掛け対象者を抽出してスタッフに報知することが好ましい。
この構成によれば、スタッフは、前回、声掛けされた声掛け対象者を、前回、声掛けがされていない声掛け対象者と区別して認識することができ、一部の利用者に声掛けが集中し、他の利用者に声掛けもれが発生すること防止することができる。
(9)前記優先度算出手段は、会員登録されてから第1の規定日数が経過していない利用者については、前記優先度の算出日が登録日に近いほど優先度を高く設定する第1のパラメータと、前回の施設の来館日からの日数が第2の規定日数を経過している利用者については、経過日数が増大するにつれて優先度を高く設定する第2のパラメータと、先月の施設の利用回数が所定回数未満の利用者については、先月の利用回数が少ないほど優先度を高く設定する第3のパラメータと、先月の施設の利用回数が先々月の施設の利用回数よりも少ない利用者については、先々月の施設の利用回数が少ないほど優先度を高く設定する第4のパラメータとのうち、少なくともいずれか2つのパラメータの値を重み付け加算して前記優先度を算出することが好ましい。
この構成によれば、種々のパラメータを重み付け加算することで、優先度が算出されているため、種々の要素を考慮に入れて優先度を算出することができる。
本発明によれば、フィットネスクラブにより運営される施設のスタッフによる施設の利用者への声掛けを効率良く行い、利用者の退会抑制を図ることができる
本発明の実施の形態による声掛け支援システムの全体構成図を示している。 図1に示す受付端末のブロック図である。 来館情報のデータ構造の一例を示す図である。 図1に示すサーバのブロック図である。 利用者情報のデータ構造の一例を示した図である。 (A)は、第1〜第4のパラメータを纏めた表を示し、(B)は、優先度の算出処理を示している。 検出装置から送信される検出信号のデータ構造の一例を示した図である。 声掛け対象者情報のデータ構造の一例を示した図である。 図1に示すスタッフ端末のブロック図を示している。 声掛け実施情報のデータ構造の一例を示した図である。 本発明の実施の形態による声掛け支援システムの動作を示すフローチャートである。 報知画像の一例を示した画面図である。 ある声掛け対象者の詳細なデータを示す報知画像の一例を示した図である。 サーバが優先度を算出する際の処理を示すフローチャートである。 スタッフ端末における抽出処理を示すフローチャートである。 スタッフ端末が声掛け実施情報を送信する際のスタッフ端末及びサーバの処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施の形態による声掛け支援システムについて説明する。図1は、本発明の実施の形態による声掛け支援システムの全体構成図を示している。本声掛け支援システムは、例えば、会員制のフィットネスクラブが運営する施設に設置され、受付端末1、サーバ2、スタッフ端末3、表示装置4、トレーニングマシン5、スタジオゲート6、及びトランスポンダ7(近接無線装置の一例)を備えている。
トレーニングマシン5及びスタジオゲート6は、それぞれ、検出装置51を備えている。受付端末1〜表示装置4、及び検出装置51は、例えば、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介して相互に通信可能に接続されている。
LANとしては、例えば100BASE−TX等の有線のLANを採用してもよいし、IEEE802.11等の無線LANを採用してもよい。
受付端末1は、例えば施設の利用者が施設に来館したことを検出し、当該利用者が来館したことを通知するための来館情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、声掛け支援システムの全体を管理する。スタッフ端末3は、声掛け対象者をスタッフに報知する。表示装置4は、例えば、施設内に1又は複数個設置され、施設に来館している来館利用者に対するスタッフからのお知らせ等を表示する。
トレーニングマシン5は、レッグチェア、エアロバイク、又はウオーキングマシン等の種々のトレーニングマシンである。なお、図1では、2台のトレーニングマシン5しか示していないが、これに限定されず、20台、30台というように、種々の台数のトレーニングマシンを採用することができる。そして、各トレーニングマシン5は、検出装置51を備えている。検出装置51は、例えばTransferJetやNFC(Near Field Communications)等の近接無線通信により、トランスポンダ7から送信されるトランスポンダ7を装着した来館利用者の識別情報を受信し、検出信号をLANを介してサーバ2に送信する装置である。
スタジオゲート6は、エアロビクス教室、太極拳教室、ヨガ教室等が実施されるスタジオの入り口に設けられ、当該スタジオに入室する来館利用者を検出するための装置である。
トランスポンダ7は、来館利用者の例えば手首に装着され、装着した来館利用者の識別情報を近接無線通信により送信する。来館利用者は、トランスポンダ7を検出装置51にかざすことで、識別情報を検出装置51に送信する。
図2は、図1に示す受付端末1のブロック図である。受付端末1は、一般的なコンピュータにより構成され、ICカードリーダ11、制御部12、通信部13、表示部14、及び操作部15を備えている。ICカードリーダ11は、来館時に利用者により提示される例えばICカードからなる会員カードに記憶された識別情報を読み取る。ここで、識別情報は、利用者のそれぞれに対して一意的に割り付けられた記号列により構成されている。
具体的には、来館時に利用者からスタッフに会員カードが手渡され、スタッフが会員カードをICカードリーダ11にかざすと、ICカードリーダ11は識別情報を読み取る。
制御部12は、CPU、ROM、RAM等から構成され、受付端末1の全体制御を司る。特に、本実施の形態では、制御部12は、ICカードリーダ11により識別情報が読み取られると、識別情報を有する来館利用者が来館したことを通知するための来館情報を生成し、通信部13を制御して、サーバ2に送信する。
図3は、来館情報のデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、来館情報は、識別情報及び来館時刻を含んでいる。識別情報としては、例えばICカードリーダに記録されている識別情報を採用することができ、来館時刻としては、例えばICカードリーダ11が会員カードから識別情報を読み取った時刻を採用することができる。
一方、制御部12は、スタッフにより操作部15を用いてある入館利用者が退館したことを示す操作指示が入力された場合、当該入館利用者が退館したことを示す退館情報を生成し、通信部13を制御して、サーバ2に送信する。
通信部13は、LANの通信プロトコルに準拠した通信回路により構成され、制御部12の制御の下、種々のデータをLANに送信する。本実施の形態では、特に、来館情報を送信する。
表示部14は、例えば液晶表示パネル等の表示装置により構成され、制御部12の下、種々の画像を表示する。操作部15は、キーボード、マウス等の入力装置により構成され、例えばスタッフにより入力され、入館利用者が退館したことを示す操作指示を受け付ける。
図4は、図1に示すサーバ2のブロック図である。サーバ2は、一般的なコンピュータにより構成され、制御部21、記憶部22、及び通信部23(通信手段の一例)を備えている。制御部21は、CPU、ROM、RAM等により構成され、利用者管理部211、優先度算出部212、特定部213、抽出部214、位置特定部215、及び通信制御部216(通信手段の一例)の機能を備えている。これらの機能は、CPUが例えばハードディスクドライブに記憶されたサーバプログラムを実行することで実現される。
利用者管理部211は、図5に示す利用者情報を管理するものであり、来館情報及び退館情報に基づいて、利用者情報に含まれる来館履歴を生成する処理等を行う。
また、利用者管理部211は、受付端末1から送信された来館情報により示される利用者が、現在、来館中であることを示す来館中情報を、利用者情報記憶部221に記憶された図5に示す利用者情報の来館中の項目に書き込む。
また、利用者管理部211は、受付端末1から退館情報が送信されると、退館情報により示される利用者における利用者情報の来館中の項目に利用者が退館したことを示す来館中情報を書き込むことで、当該利用者が退館したことを記録する。
また、利用者管理部211は、ある声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す操作指示がスタッフによりスタッフ端末3に入力され、当該声掛け対象者に声掛けを実施したことを示す声掛け実施情報がスタッフ端末3から送信され、当該声掛け実施情報に次回も声掛けが必要であることを示す次回声掛け実施情報が含まれている場合、当該次回声掛け実施情報を利用者情報に書き込む。
図5は、利用者情報のデータ構造の一例を示した図である。利用者情報は、フィットネスクラブに会員登録し、施設を利用する権限を有している各利用者に関する情報を記録するものである。なお、図5では、説明の便宜上、Aさん、Bさん、Cさんの3名の利用者の利用者情報しか示されていないが、実際には数百名、又は数千名というような膨大な数の利用者についての利用者情報が含まれている。
利用者情報としては、氏名、識別情報、目的、年齢、声掛け実施履歴、来館中、現在位置、顔、次回声掛け、優先度、入会日、及び来館履歴等の項目が含まれている。氏名の項目には、利用者の氏名が格納されている。識別情報は、上述した会員カードに記録されている識別情報が格納されている。
目的の項目には、利用者がフィットネスクラブに入会した主な目的を示す利用目的情報が格納され、例えば、ダイエット目的である場合はダイエット、筋肉増強が目的である場合は筋トレ、水泳が目的である場合は水泳というような利用目的情報が格納されている。
年齢の項目には、各利用者の年齢を示す年齢情報が格納されている。声掛け実施履歴の項目には、スタッフが過去に声掛けを実施した声掛け履歴が格納されている。声掛け履歴としては、例えば、声掛けを実施した年月日、声掛けを実施したスタッフの名前、及び声掛け内容等が含まれている。
来館中の項目には、現在、利用者が施設に来館中であるか否かを示す来館中情報が格納されている。図5の例では、来館中である場合は、例えば○の来館中情報が格納され、来館中でない場合は、例えば×の来館中情報が格納されている。現在位置の項目には、来館利用者の施設における現在位置を示す位置情報が格納されている。
顔の項目には、利用者の顔の画像データが格納されている。なお、利用者によっては、顔の画像データをフィットネスクラブに届け出ていない者も存在する。このような利用者については、顔の画像データは、利用者情報に格納されていない。
次回声掛けの項目には、次の来館時にスタッフが声掛けを行う必要用があるか否かを示す次回声掛け実施情報が格納されている。図5の例では、次回に声掛けが必要である利用者については、例えば○の次回声掛け実施情報が格納され、次回に声掛けが不要である利用者については、例えば×の次回声掛け実施情報が格納されている。
優先度の項目には、優先度算出部212により定期的に算出される優先度が格納されている。入会日の項目には、利用者がフィットネスクラブに入会した年月日を示す情報が格納されている。来館履歴の項目には、利用者が施設に来館した日時を示す来館履歴が格納されている。図5の例では、利用者が施設に来館した、年、月、日、入館時刻、及び退館時刻が格納されている。
図4に戻り、優先度算出部212は、利用者情報に含まれる来館履歴に基づいて、来館頻度が減少傾向を示すほど値が高くなるように各利用者の優先度を定期的に算出し、利用者情報の優先度の項目に書き込む。ここで、優先度算出部212は、例えば1日周期というように定期的に優先度を算出し、算出した優先度で、現在の優先度の値を更新すればよい。なお、定期的に優先度を算出する時刻としては、例えば、午前0時というような一定の時刻を採用することができる。
具体的には、優先度算出部212は、下記に示す第1〜第4のパラメータを重み付け加算することで優先度を算出する。図6(A)は、第1〜第4のパラメータを纏めた表を示し、図6(B)は、優先度の算出処理を示している。
第1のパラメータB1は、図6(A)の1行目に示すように、会員登録されてから第1の規定日数(例えば60日)が経過していない利用者については、優先度の算出日が登録日に近いほど優先度を高く設定するパラメータである。具体的には、第1のパラメータB1は、B1=100*(60−(本日−入会日))/60で表される。つまり、本日=入会日の場合、B1=100となり、以後、本日が増大するにつれて、B1は減少し、本日−入会日=60日の場合、B1=0となる。
第2のパラメータB2は、図6(A)の2行目に示すように、前回の施設の来館日からの日数が第2の規定日数(例えば14日)を経過している利用者については、経過日数が増大するにつれて優先度を高く設定するパラメータである。
具体的には、第2のパラメータB2は、B2=((本日−前回来館日)−14)*6で表される。つまり、本日−前回来館日=14日の場合、B2=0となり、以後、本日と前回来館日との差が増大するにつれて、B2は増大していく。但し、B2が100を超えた場合、B2は100に丸め込まれ、100を超えることはない。
第3のパラメータB3は、図6(A)の3行目に示すように、先月の施設の利用回数が所定回数未満の来館利用者については、先月の利用回数が少ないほど優先度を高く設定するパラメータである。具体的には、第3のパラメータB3は、先月の来館数が0回の場合、B3=100とされ、先月の来館数が1回の場合、B3=60とされ、先月の来館数が2回の場合、B3=40とされるというように、先月の来館数が少ないほど大きな値が設定される。なお、先月とは、優先度の算出日である本日が属する月よりも1つ前の月のことを指す。
第4のパラメータB4は、図6(A)の4行目に示すように、先月の施設の利用回数が先々月の施設の利用回数よりも少ない施設利用者については、先々月の施設の利用回数が少ないほど優先度を高く設定するパラメータである。
具体的には、第4のパラメータB4は、先々月の来館回数−先月の来館回数が3回以上の場合、B4=100とされ、2回の場合、B4=60とされ、1回の場合、B4=40とされる。
そして、優先度算出部212は、第1〜第4のパラメータB1〜B4をそれぞれに対応する重み値A1〜A4を用いて重み付け加算して、優先度を算出する。具体的には、図6(B)に示す数式を用いて優先度PVを算出する。
PV=(A1*B1+A2*B2+A3*B3+A4*B4)/(A1+A2+A3+A4)
なお、分子をA1+A2+A3+A4で割っているのは、優先度PVを正規化して100以下の値にするためである。また、本実施の形態では、重み値A1〜A4として、それぞれ、A1=4、A2=3、A3=2、A4=1が採用されているが、これは一例にすぎず、他の値を採用してもよいし、重み値の順番もA1〜A4の順に小さくなるように設定しなくてもよい。
ここで、PVの最大値は、(400+300+200+100)/(4+3+2+1)=100となる。そのため、PVは100を超えない。
図4に戻り、優先度算出部212は、ある声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す操作指示がスタッフからスタッフ端末3に入力され、当該声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す声掛け実施情報がスタッフ端末3から送信された場合、声掛け実施情報により示される声掛け対象者の優先度を初期値に戻し、声掛けが実施されてから一定期間、優先度を算出しない。ここで、初期値としては、例えば0を採用することができ、一定期間として、例えば2週間を採用することができる。
これにより、声掛けが実施された声掛け対象者は優先度が初期値に戻された後、一定期間、優先度が算出されないため、一部の利用者ばかりが声掛け対象者としてピックアップされることが防止され、全利用者を満遍なく声掛け対象者としてピックアップすることができる。その結果、声掛けもれが連続して発生することを抑制することが可能となり、効率良く声掛けを実施することができる。
特定部213は、利用者情報に書き込まれた来館中情報を基に、現在、施設に来館している来館利用者を特定する。具体的には、特定部213は、図5に示す来館中の項目に、○の来館中情報が格納されている利用者は来館利用者であると判定する。
抽出部214は、来館利用者の中から優先度が高い順に規定人数の来館利用者を声掛け対象者として抽出する。ここで、声掛け対象者とは、来館利用者のうち、スタッフが声掛けを行うことが好ましい来館利用者のことを指す。また、規定人数としては、例えば10人を採用するが、これは、一例に過ぎず、施設の規模、スタッフの人数等により適宜好ましい値を採用すればよい。なお、抽出部214は、来館利用者数が10名に満たない場合は、全来館利用者を声掛け対象者として抽出すればよい。
ここで、抽出部214は、顔の画像データが利用者情報の顔の項目に格納されている来館利用者の中から、優先度が高い順に規定人数の来館利用者を声掛け対象者として抽出する。これにより、声掛け対象者が顔の画像と併せて報知されるため、スタッフは声掛け対象者の顔を認識することが可能となり、施設内に存在する声掛け対象者を速やかに発見することができ、声掛けを円滑に実行することができる。
また、抽出部214は、位置特定部215により現在位置が特定された来館利用者の中から、優先度が高い順に規定人数の来館利用者を声掛け対象者として抽出する。これにより、スタッフは声掛け対象者の現在位置を認識して、声掛け対象者を速やかに発見することができ、声掛けを円滑に実施することができる。
また、抽出部214は、施設に来館してからの時間が規定時間以内の来館利用者中から、優先度が高い順に規定人数の来館利用者を声掛け対象者として抽出する。ここで、規定時間としては、例えば1時間を採用することができる。これにより、スタッフが声掛けを実施しようとしたときに声掛け対象者が退館しているような事態が発生することを抑制することが可能となり、声掛けもれを防止することができる。
また、抽出部214は、次回に声掛けを実施する必要があるとスタッフにより判断された来館利用者を、優先度にかかわらず声掛け対象者として抽出する。この場合、抽出部214は、図5に示す次回声掛けの項目に○の次回声掛け実施情報が格納されている来館利用者を優先度にかかわらず声掛け対象者として抽出すればよい。
位置特定部215は、ある来館利用者を検出した検出装置51が設置されている施設内の位置によって、当該来館利用者の現在位置を特定し、特定した現在位置を示す位置情報を利用者情報の現在位置の項目に書き込む。
ここで、検出装置51は、トレーニングマシン5又はスタジオゲート6に取り付けられ、来館利用者によりトランスポンダ7がかざされたときにトランスポンダ7から送信された識別情報を取得し、識別情報を含む検出信号を生成し、サーバ2に送信する。
図7は、検出装置51から送信される検出信号のデータ構造の一例を示した図である。図7に示すように、検出信号は、識別情報と検出装置番号とを含む。識別情報は、検出装置51がトランスポンダ7から受信した識別情報である。
検出装置番号としては、各検出装置51について一意的に割り付けられた記号列が採用され、具体的には、トレーニングマシン5に取り付けられた検出装置51においては、トレーニングマシン5に対して付与された機器名称が採用され、スタジオゲート6に取り付けられた検出装置51においては、スタジオゲートに対応するスタジオの名称が採用されている。
ここで、トレーニングマシン5、及びスタジオゲート6は、それぞれ、施設内の所定の場所に設置されている。そのため、トレーニングマシン5の機器名称又はスタジオの名称が特定できれば、来館利用者の現在位置を特定することが可能となる。
したがって、位置特定部215は、検出装置51から送信された検出信号に含まれる検出装置番号から検出信号に含まれる識別情報に係る来館利用者の現在位置を特定することができる。
なお、トレーニングマシン5に取り付けられた検出装置51は、対応するトレーニングマシン5の入館利用者による利用が終了した場合、利用が終了したことを示す検出信号をサーバ2に送信する。また、スタジオゲート6に取り付けられた検出装置51は、対応するスタジオゲート6から入館利用者が退室した場合、退室したことを示す検出信号をサーバ2に送信する。そして、位置特定部215は、トレーニングマシン5の利用が終了したことを示す検出信号が検出装置51から送信された場合、又は、スタジオゲート6から退室したことを示す検出信号が検出装置51から送信された場合、利用情報の現在位置の項目に書き込まれている位置情報を削除する。
通信制御部216は、抽出部214により抽出された声掛け対象者を示す声掛け対象者情報を生成し、通信部23を制御してスタッフ端末3に送信する。図8は、声掛け対象者情報のデータ構造の一例を示した図である。
図8に示すように、声掛け対象者情報は、識別情報及び付随情報の項目を含む複数のレコードからなるデータ構造を有している。ここで、1つのレコードは1人の声掛け対象者毎に存在する。
識別情報の項目には、声掛け対象者として抽出された入館利用者の識別番号が格納されている。付随情報の項目には、各声掛け対象者についての付随情報が格納されている。
付随情報には、図5に示す各声掛け対象者の氏名、利用目的情報、年齢情報、声掛け実施履歴、顔の画像データ、及び位置情報等が含まれている。また、次回声掛け実施情報が○であるために抽出された声掛け対象者の付随情報については、次回の声掛けが必要であることを示す情報も格納されている。
具体的には、通信制御部216は、抽出部214により、声掛け対象者が抽出されると、図5に示す利用者情報から、氏名、利用目的情報、年齢情報、声掛け実施履歴、顔の画像データ、及び位置情報等を、付随情報に格納することで、声掛け対象者情報を生成する。
記憶部22は、例えばハードディスクドライブにより構成され、利用者情報記憶部221を備えている。利用者情報記憶部221は、図5に示す利用者情報を記憶している。
図9は、図1に示すスタッフ端末3のブロック図を示している。スタッフ端末3は、一般的なコンピュータにより構成され、操作部31、制御部32、通信部33、表示部34、画像データ記憶部35、及び声掛け対象者情報記憶部36を備えている。
操作部31はキーボード及びマウス等の入力装置により構成され、スタッフにより入力される種々の操作指示を受け付ける。制御部32は、CPU、ROM、及びRAM等から構成され、通信制御部321、抽出部322、及び表示制御部323の機能を備えている。これらの機能は、コンピュータをスタッフ端末3として機能させるプログラムをCPUが実行することで実現される。
通信制御部321は、サーバ2から送信された声掛け対象者情報が通信部33により受信されると、この声掛け対象者情報を声掛け対象者情報記憶部36に記憶させる。
また、通信制御部321は、ある声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す操作指示が操作部31を用いてスタッフから入力された場合、当該声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す声掛け実施情報を生成し、通信部33を制御して、サーバ2に送信する。
ここで、通信制御部321は、ある声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す操作指示がスタッフから入力される際に、次回の来館時にも声掛けを実施することを示す操作指示が操作部31を用いて入力された場合、次回の来館時に声掛けを実施することを示す次回声掛け実施情報を、声掛け実施情報に含ませる。
図10は、声掛け実施情報のデータ構造の一例を示した図である。図10に示すように声掛け実施情報は、識別情報、次回声掛け必要、声掛け内容、スタッフ名、及び実施時刻の項目が含まれている。識別情報の項目には、声掛けが実施された来館利用者の識別情報が格納される。次回声掛け必要の項目には、次回声掛け実施情報が格納される。図10の例では、次回の来館時に声掛けを実施する必要がある場合は、例えば○の次回声掛け実施情報が格納され、次回の来館時に声掛けを実施する必要がない場合は、例えば×の次回声掛け実施情報が格納される。声掛け内容の項目には、声掛けの内容が格納される。スタッフ名の項目には声掛けを行ったスタッフの名前が格納される。実施時刻の項目には、声掛けを実施した時刻が格納される。
抽出部322は、利用目的及び年齢の少なくともいずれか一方が、特定の条件を満たす声掛け対象者を抽出するための操作指示が操作部31を用いてスタッフから入力された場合、該当する声掛け対象者を、声掛け対象者情報記憶部36に記憶された声掛け対象者情報の中から抽出する。
また、抽出部322は、次回に声掛けを実施する必要のある声掛け対象者を抽出する操作指示が操作部31を用いてスタッフから入力された場合、声掛け対象者の中から、次回の声掛けが必要な声掛け対象者を抽出する。
表示制御部323は、通信制御部321により声掛け対象者情報が声掛け対象者情報記憶部36に記憶されると、この声掛け対象者情報により示される声掛け対象者をスタッフに報知するための報知画像の画像データを生成し、表示部34に表示させる。
ここで、表示制御部323は、声掛け対象者の顔の画像データを声掛け対象者情報から読み出し、報知画像に声掛け対象者の顔の画像が含まれるように、報知画像の画像データを生成する。
また、表示制御部323は、声掛け対象者の位置情報を声掛け対象者情報から読み出し、報知画像に声掛け対象者の現在位置が示されるように報知画像の画像データを生成する。
また、表示制御部323は、抽出部322により抽出された声掛け対象者をスタッフに報知するための報知画像の画像データを生成し、表示部34に表示させる。
通信部33は、LANの通信プロトコルに準拠した、通信回路により構成され、制御部32の制御の下、種々のデータを送受信する。
表示部34は、例えば液晶表示パネル等の表示装置により構成され、制御部32の制御の下、種々の画像を表示する。本実施の形態では、表示部34は、特に、表示制御部323により生成された報知画像を表示する。
画像データ記憶部35は、表示制御部323が報知画像を生成する際に使用する画像データを予め記憶する。この画像データとしては、例えば、報知画像のレイアウトを示すレイアウト情報や、報知画像のフレームや報知画像に配置されるボタン等の画像データが含まれる。声掛け対象者情報記憶部36は、サーバ2から送信された声掛け対象者情報を記憶する。
次に、本声掛け支援システムの動作について説明する。図11は、本発明の実施の形態による声掛け支援システムの動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、受付端末1により会員カードからある来館利用者の識別情報が読み取られ、当該来館利用者の入館が受け付けられると(ステップS1でYES)、受付端末1は、当該来館利用者が来館したことを示す来館情報(図3参照)を生成し、サーバ2に送信する(ステップS2)。
一方、受付端末1により、来館利用者の入館が受け付けられない場合(ステップS1でNO)、処理がステップS3に進められる。
ステップS3において、受付端末1は、ある来館利用者が退館したことを示す操作指示がスタッフにより入力され、当該来館利用者の退館を受け付けると(ステップS3でYES)、退館情報を生成し、サーバ2に送信し(ステップS4)、処理をステップS1に戻す。
一方、受付端末1が来館利用者の退館を受け付けない場合(ステップS3でNO)、処理がステップS4をスルーしてステップS1に戻される。
つまり、受付端末1は、来館利用者が来館する毎に来館情報をサーバ2に送信し、来館利用者が退館する毎に退館情報をサーバ2に送信する。
一方、検出装置51は、ある来館利用者によりトランスポンダ7がかざされ、来館利用者を検出すると(ステップS5でYES)、当該来館利用者の識別情報をトランスポンダ7から読み取り、検出信号をサーバ2に送信する(ステップS6)。また、検出装置51は、ある来館利用者によるトレーニングマシン5の利用の終了を検出する、或いは、ある来館利用者によるスタジオゲート6からの退室を検出すると(ステップS5でYES)、検出信号をサーバ2に送信する(ステップS6)。
一方、ステップS5において、検出装置51が何も検出しない場合(ステップS5でNO)、処理がステップS5に戻される。
次に、サーバ2は、来館情報、退館情報、又は検出信号のいずれかを受信すると(ステップS7でYES)、利用者情報を更新する(ステップS8)。
具体的には、サーバ2は、来館情報を受信した場合、当該来館情報により示される来館利用者の利用者情報の来館中の項目に○の来館中情報を書き込む。また、サーバ2は、退館情報を受信した場合、当該退館情報により示される来館利用者の利用者情報の来館中の項目に×の来館中情報を書き込む。このとき、サーバ2は、当該来館利用者の来館履歴も生成する。
また、サーバ2は、来館利用者がトレーニングマシン5の利用の開始を示す検出信号又はスタジオゲート6に係るスタジオに入室したことを示す検出信号を検出装置51から受信した場合、当該検出信号により示される来館利用者の来館情報の現在位置の項目に、検出装置51の検出装置番号を当該来館利用者の位置情報として書き込む。
また、サーバ2は、来館利用者がトレーニングマシン5の利用の終了を示す検出信号又はスタジオゲート6に係るスタジオから退室したことを示す検出信号を検出装置51から受信した場合、当該検出信号により示される来館利用者の来館情報の現在位置の項目から、位置情報を削除する。
次に、サーバ2は、利用者情報を参照することで、声掛け対象者を抽出する(ステップS9)。この場合、サーバ2は、顔の画像データが存在し、現在位置が特定され、かつ、入館時間が入館時刻から規定時間(例えば1時間)以内の来館利用者の中から、優先度が高い順に規定人数(例えば10名)の来館利用者を、声掛け対象者として抽出する(ステップS9)。
次に、サーバ2は、声掛け対象者として抽出した来館利用者の識別情報と付随情報とを対応付けて声掛け対象者情報を生成し、スタッフ端末3に送信する(ステップS10)。なお、ここでは、サーバ2から声掛け対象者情報をスタッフ端末3に送信するようにしているが、スタッフ端末3からの送信要請に応じてサーバ2からスタッフ端末3に声掛け情報を送信するようにしてもよい。すなわち、スタッフが声掛け対象者を確認したいと思ったとき、あるいは現時点での最新の声掛け対象者情報を確認しようと思ったときに、スタッフ端末3からサーバ2に送信要請を行なうシステムとしてもよい。
次に、スタッフ端末3は、声掛け対象者情報を受信する(ステップS11)。次に、スタッフ端末3は、受信した声掛け対象者情報により示される声掛け対象者を報知するための報知画像を表示部34に表示し、声掛け対象者をスタッフに報知する(ステップS12)。
図12は、報知画像の一例を示した画面図である。図12に示すように報知画像は、各声掛け対象者の顔のサムネイル画像が所定行×所定列で配列されている。また、各顔のサムネイル画像の例えば下側には、声掛け対象者の氏名が記載されている。ここで、最上行の最左列に向かうほど、声掛け対象者の優先度が高くなっている。つまり、この報知画像では、優先度が高い順に声掛け対象者がリスト表示されている。
なお、図12の表示態様は一例に過ぎず、最上段から最下段に向かうにつれて優先度が低くなるように声掛け対象者のサムネイル画像を1列でリスト表示してもよい。
図12に示す報知画像には、いずれかの声掛け対象者を選択するためのカーソルKが表示されている。スタッフは、スタッフ端末3の操作部31を操作することで、カーソルKを上下左右に移動させ、所望の声掛け対象者の顔のサムネイル画像上にカーソルKを位置決めして、図略の決定ボタンをクリックして、声掛け対象者を選択する。
すると、スタッフ端末3は、図13に示すように、スタッフが選択した1名の声掛け対象者の詳細なデータを示す報知画像を表示部34に表示する。
図13は、ある声掛け対象者の詳細なデータを示す報知画像の一例を示した図である。図13に示す報知画像の最上段には、現在の声掛け対象者の総数が記載されている。また、この総数が記載された欄の下側には、声掛け対象者の名前、性別、名前(英字)、年齢、及び声掛け対象者の画像をそれぞれ表示する欄が設けられている。なお、図13に示す声掛け対象者は、優先度が最大の声掛け対象者であるため、「現在の声掛けの第1優先は下記の方です。」と記載されている。
また、年齢の欄の下側には、入館時刻を示すチェックイン時間、現在位置を示す使用機器名、及び使用機器の使用開始時刻を示す使用開始時間の各欄が設けられている。
また、図13の右側の欄には、施設に設置されたトレーニングマシン5及びスタジオのレイアウト図が表示されている。そして、図13に示す声掛け対象者が現在使用しているトレーニングマシン5である「電磁負荷マシン」の位置がカーソルKXにより、レイアウト図中に示されている。これにより、スタッフは、この声掛け対象者の現在位置を速やかに認識することができる。
更に、図13の報知画像の左側の欄には、前回来館からの経過日数、今月の来館回数を示す来館回数(今月)、先月の来館回数を示す来館回数(先月)、先々月の来館回数を示す来館回数(先々月)の各欄が設けられている。
図13の例では、前回来館からの経過日数の欄には「1」と記載され、この声掛け対象者は、昨日も来館していることが分かる。また、来館回数(今月)の欄には、「10」と記載され、この声掛け対象者は、今月、10回来館していることが分かる。また、来館回数(先月)の欄には、「13」と記載され、この声掛け対象者は先月、13回来館していることが分かる。また、来館回数(先々月)の欄には「15」と記載され、この声掛け対象者は先々月、15回来館していることが分かる。これらの情報からスタッフは、この声掛け対象者の来館頻度が減少傾向にあるか否かを速やかに認識することができる。
また、図13の左側の欄の中段には、声掛け内容の欄が設けられている。この声掛け内容の欄には、スタッフがこの声掛け対象者に対して行った過去の声掛け内容が記載されている。
声掛け内容の欄の下側には、スタッフが、今回、声掛けを行ったことを入力するための声掛け結果の欄が設けられている。声掛け結果の欄には、声掛けを実行したスタッフの名前を記入する声掛けスタッフ、及び声掛け内容を記入する声掛け結果の各欄が設けられている。
声掛けスタッフの欄にはプルダウンボタンが設けられており、このプルダウンボタンがクリックされると、スタッフの名前が一覧表示され、声掛けを行ったスタッフは一覧表示された名前の中から自身の名前をクリックすることで、声掛けスタッフの欄に自身の名前を入力することができる。
また、声掛掛け結果の欄には、上下に2つの記入欄が設けられている。上側の記入欄にはプルダウンボタンが設けられており、このプルダウンボタンを押すと、声掛けによく使用される定型語句が一覧表示され、いずれかの定型語句を選択すると選択した定型語句が下側の記入欄に表示される。
したがって、声掛けを行ったスタッフは、プルダウンメニューの中から定型語句を適宜選択しながら、必要に応じてキーボードを用いて文字を入力することで、下側の記入欄に声掛けの内容を入力していく。そして、登録ボタンがクリックされると、下側の記入欄に入力された文章が声掛け実施情報に格納されてサーバ2に送信され、サーバ2の利用者情報に書き込まれる。
また、登録ボタンの右隣に設けられた次の人ボタンがクリックされると、スタッフ端末3は、図13に示されている声掛け対象者の次に優先度の高い声掛け対象者についての詳細なデータを表示する。
また、声掛け結果の欄には次回声掛けボタンが設けられている。声掛けを実施したスタッフは、その感触から、次回も声掛けを行った方が良いと判断した場合、この次回声掛けボタンをクリックする。すると、次回声掛け実施情報が声掛け実施情報に格納されてサーバ2に送信され、サーバ2の利用者情報に書き込まれる。
図14は、サーバ2が優先度を算出する際の処理を示すフローチャートである。まず、ステップS21において、サーバ2は、優先度の算出時刻が到来したか否かを判定する(ステップS21)。
次に、サーバ2は、優先度の算出時刻が到来したと判定した場合(ステップS21でYES)、各利用者の優先度を算出する(ステップS22)。一方、ステップS21において、サーバ2は、優先度の算出時刻が到来していない場合(ステップS21でNO)、処理をステップS21に戻す。
つまり、サーバ2は、優先度の算出時刻が到来する毎に、利用者情報に格納された各利用者の優先度を算出する。なお、優先度の算出処理の詳細については上述した。
次に、サーバ2は、算出した優先度で、利用者情報に現在格納されている優先度を更新し(ステップS23)、処理をステップS21に戻す。
図15は、スタッフ端末3における抽出処理を示すフローチャートである。まず、ステップS31において、スタッフ端末3は、声掛かけ対象者の抽出条件を入力するためのスタッフによる操作指示を受け付けると(ステップS31でYES)、入力された抽出条件に該当する声掛け対象者を抽出する(ステップS32)。ここで、抽出条件としては、例えば入会目的がダイエット、年齢が30代、次回も声掛けが必要である声掛け対象者等が挙げられる。また、スタッフ端末3は、抽出条件に該当する声か掛け対象者を声掛け対象者情報記憶部36に記憶された声掛け対象者情報を参照することで該当する声掛け対象者を抽出する。
一方、スタッフ端末3は、抽出条件が入力されない場合(ステップS31でNO)、処理をステップS31に戻す。
次に、スタッフ端末3は、抽出した声掛け対象者を一覧表示する報知画像を表示部34に表示する(ステップS33)。この場合、スタッフ端末3は、例えば図12に示すような報知画像を用いて抽出した声掛け対象者を一覧表示すればよい。
図16は、スタッフ端末3が声掛け実施情報を送信する際のスタッフ端末3及びサーバ2の処理を示すフローチャートである。
まず、スタッフ端末3は、スタッフによりある声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す操作指示が入力されると(ステップS41でYES)、声掛け実施情報を生成し、サーバ2に送信する(ステップS42)。
ここで、スタッフは、図13に示す登録ボタンをクリックすることで操作指示を入力する。これにより、声掛け結果の欄の下側の記入欄に入力された声掛け内容が声掛け実施情報に含まれる。
また、スタッフは、次回声掛け実施情報を声掛け実施情報に含ませたい場合は、図13に示す次回声掛けボタンをクリックした後、登録ボタンをクリックする。これにより、声掛け実施情報には、次回声掛け実施情報が含まれる。
一方、ステップS41において、声掛けを実施したことを示す操作指示がスタッフにより入力されない場合(ステップS41でNO)、処理が終了される。
ステップS43において、サーバ2は、声掛け実施情報を受信する。次に、サーバ2は、声掛け実施情報に次回声掛け実施情報が含まれるか否かを判定し、次回声掛け実施情報が含まれる場合(ステップS44でYES)、次回声掛け実施情報を利用者情報の次回声掛けの項目に書き込む(ステップS45)。
一方、サーバ2は、声掛け実施情報に次回声掛け実施情報が含まれない場合(ステップS44でNO)、ステップS45をスルーする。
次に、サーバ2は、声掛け実施情報に含まれる声掛け内容及び声掛けを実施したスタッフの名前を声掛け実施時刻と対応付けて利用者情報の声掛け履歴の項目に書き込む(ステップS46)。
これにより、サーバ2は、声掛け実施情報に係る来館利用者に対して、優先度を算出する処理を一定期間停止する。
このように、本実施の形態による声掛け実施システムによれば、施設の利用者が来館すると、受付端末1により来館情報がサーバ2に送信され、送信された来館情報により示される利用者が、現在、来館中であることを示す来館中情報が利用者情報に書き込まれる。また、利用者情報には、来館頻度が減少傾向を示すほど値が高くなるように、来館履歴に基づいて定期的に算出された各利用者の優先度が書き込まれている。
そして、優先度が高い順に規定人数の来館利用者が声掛け対象者として抽出され、抽出された声掛け対象者を示す声掛け対象者情報がスタッフ端末3に送信され、スタッフ端末3により声掛け対象者がスタッフに報知される。
したがって、スタッフは、スタッフ端末3を用いて来館頻度が減少傾向にあるために退会する可能性の高い来館利用者を認識することができる。また、優先度が高い順に規定人数の来館利用者が声掛け対象者としてピックアップされているため、優先度が高い来館利用者への声掛けもれが抑制され、スタッフは効率良く声掛けを実施することができる。
つまり、退会する可能性が高く、声掛けが必要な来館利用者のみがピックアップされているため、スタッフが声掛けにあまり時間を割けない状況下であっても、当該来館利用者に対して確実に声掛けを行うことが可能となり、退会する可能性の高い利用者がフィットネスクラブから退会することを抑制することができる。
1 受付端末
2 サーバ
3 スタッフ端末
211 利用者管理部
212 優先度算出部
213 特定部
214 抽出部
215 位置特定部
216 通信制御部
221 利用者情報記憶部

Claims (12)

  1. 受付端末とサーバとスタッフ端末とが所定のネットワークを介して接続され、フィットネスクラブにより運営される施設のスタッフによる、フィットネスクラブの会員である施設の利用者への声掛けを支援する声掛け支援システムであって、
    前記受付端末は、施設の利用者が施設に来館したことを検出し、当該利用者が来館したことを示す来館情報を前記サーバに送信し、
    前記サーバは、
    各利用者の来館履歴を含む利用者情報を予め記憶する利用者情報記憶手段と、
    前記来館履歴に基づいて、来館頻度が減少傾向を示すほど値が高くなるように各利用者の優先度を定期的に算出し、前記利用者情報に書き込む優先度算出手段と、
    前記受付端末から送信された来館情報により示される利用者が、現在、来館中であることを示す来館中情報を前記利用者情報に書き込む利用者管理手段と、
    前記利用者情報に書き込まれた来館中情報を基に、現在、施設に来館している来館利用者を特定する特定手段と、
    前記来館利用者の中から優先度が高い順に規定人数の来館利用者を声掛け対象者として抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された声掛け対象者を示す声掛け対象者情報を生成し、前記スタッフ端末に送信する通信手段とを備え、
    前記スタッフ端末は、前記サーバから送信された声掛け対象者情報を基に、声掛け対象者をスタッフに報知することを特徴とする声掛け支援システム。
  2. 前記利用者情報は、前記利用者の顔の画像データを含み、
    前記抽出手段は、顔の画像データが前記利用者情報に含まれている来館利用者の中から、前記声掛け対象者を抽出し、
    前記通信手段は、各来館利用者の顔の画像データを前記声掛け対象者情報に含ませて前記スタッフ端末に送信し、
    前記スタッフ端末は、前記声掛け対象者を顔の画像と併せてスタッフに報知することを特徴とする請求項1記載の声掛け支援システム。
  3. 来館利用者により所持され、当該来館利用者の識別情報を送信する近接無線装置と、
    前記施設内の所定の位置に配置され、前記近接無線装置から送信される識別情報を受信することで、近傍にいる来館利用者を検出する複数の検出装置とを更に備え、
    前記サーバは、ある来館利用者を検出した検出装置が設置されている施設内の位置によって、当該来館利用者の現在位置を特定する位置特定手段を更に備え、
    前記抽出手段は、前記位置特定手段により現在位置が特定された来館利用者の中から、前記声掛け対象者を抽出し、
    前記通信手段は、各声掛け対象者の位置情報を前記声掛け対象者情報に含ませて前記スタッフ端末に送信し、
    前記スタッフ端末は、前記声掛け対象者を現在位置と併せてスタッフに報知することを特徴とする請求項1又は2記載の声掛け支援システム。
  4. 前記抽出手段は、施設に来館してからの時間が規定時間以内の来館利用者中から、前記声掛け対象者を抽出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の声掛け支援システム。
  5. 前記スタッフ端末は、ある声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す操作指示がスタッフから入力された場合、当該声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す声掛け実施情報を前記サーバに送信し、
    前記優先度算出手段は、前記スタッフ端末から声掛け実施情報が送信された場合、前記声掛け実施情報により示される声掛け対象者の優先度を初期値に戻し、声掛けが実施されてから一定期間、優先度を算出しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の声掛け支援システム。
  6. 前記利用者情報は、各利用者の施設の利用目的を示す利用目的情報と、各利用者の年齢を示す年齢情報とを含み、
    前記通信手段は、前記声掛け対象者の利用目的情報及び年齢情報を前記声掛け対象者情報に含ませて前記スタッフ端末に送信し、
    前記スタッフ端末は、利用目的及び年齢の少なくともいずれか一方が、特定の条件を満たす声掛け対象者を抽出するための操作指示がスタッフから入力された場合、該当する声掛け対象者を抽出してスタッフに報知することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の声掛け支援システム。
  7. 前記スタッフ端末は、ある声掛け対象者に対して声掛けを実施したことを示す操作指示がスタッフから入力される際に、次回の来館時にも声掛けを実施することを示す操作指示が入力された場合、次回の来館時に声掛けを実施することを示す次回声掛け実施情報を前記声掛け実施情報に含ませて前記サーバに送信し、
    前記利用者管理手段は、前記声掛け実施情報に次回声掛け実施情報が含まれている場合、当該次回声掛け実施情報を前記利用者情報に書き込み、
    前記抽出手段は、前記次回声掛け実施情報が前記利用者情報に含まれている来館利用者を、優先度にかかわらず前記声掛け対象者として抽出することを特徴とする請求項5記載の声掛け支援システム。
  8. 前記スタッフ端末は、次回の声掛け対象者を抽出する操作指示がスタッフから入力された場合、当該声掛け対象者を抽出してスタッフに報知することを特徴とする請求項7記載の声掛け支援システム。
  9. 前記優先度算出手段は、
    会員登録されてから第1の規定日数が経過していない利用者については、前記優先度の算出日が登録日に近いほど優先度を高く設定する第1のパラメータと、
    前回の施設の来館日からの日数が第2の規定日数を経過している利用者については、経過日数が増大するにつれて優先度を高く設定する第2のパラメータと、
    先月の施設の利用回数が所定回数未満の利用者については、先月の利用回数が少ないほど優先度を高く設定する第3のパラメータと、
    先月の施設の利用回数が先々月の施設の利用回数よりも少ない利用者については、先々月の施設の利用回数が少ないほど優先度を高く設定する第4のパラメータとのうち、少なくともいずれか2つのパラメータの値を重み付け加算することで前記優先度を算出することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の声掛け支援システム。
  10. フィットネスクラブの会員である利用者がフィットネスクラブにより運営される施設に来館したことを検出する受付端末とサーバとスタッフ端末とが所定のネットワークを介して接続され、前記施設のスタッフによる、前記施設の利用者への声掛けを支援する声掛け支援システムのサーバであって、
    各利用者の来館履歴を含む利用者情報を予め記憶する利用者情報記憶手段と、
    前記受付端末から送信された前記利用者が来館したことを示す来館情報に基づいて、来館頻度が減少傾向を示すほど値が高くなるように各利用者の優先度を定期的に算出し、前記利用者情報に書き込む優先度算出手段と、
    前記受付端末から送信された来館情報により示される利用者が、現在、来館中であることを示す来館中情報を前記利用者情報に書き込む利用者管理手段と、
    前記利用者情報に書き込まれた来館中情報を基に、現在、施設に来館している来館利用者を特定する特定手段と、
    前記来館利用者の中から優先度が高い順に規定人数の来館利用者を声掛け対象者として抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された声掛け対象者を示す声掛け対象者情報を生成し、前記スタッフ端末に送信する通信手段とを備えることを特徴とするサーバ。
  11. フィットネスクラブの会員である利用者がフィットネスクラブにより運営される施設に来館したことを検出する受付端末とサーバとスタッフ端末とが所定のネットワークを介して接続され、前記施設のスタッフによる、前記施設の利用者への声掛けを支援する声掛け支援システムのサーバとしてコンピュータを機能させるサーバプログラムであって、
    前記サーバは、各利用者の来館履歴を含む利用者情報を予め記憶する利用者情報記憶手段を備え、
    前記受付端末から送信された前記利用者が来館したことを示す来館情報に基づいて、来館頻度が減少傾向を示すほど値が高くなるように各利用者の優先度を定期的に算出し、前記利用者情報に書き込む優先度算出手段と、
    前記受付端末から送信された来館情報により示される利用者が、現在、来館中であることを示す来館中情報を前記利用者情報に書き込む利用者管理手段と、
    前記利用者情報に書き込まれた来館中情報を基に、現在、施設に来館している来館利用者を特定する特定手段と、
    前記来館利用者の中から優先度が高い順に規定人数の来館利用者を声掛け対象者として抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された声掛け対象者を示す声掛け対象者情報を生成し、前記スタッフ端末に送信する通信手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするサーバプログラム。
  12. 受付端末とサーバとスタッフ端末とが所定のネットワークを介して接続された声掛け支援システムを用いて、フィットネスクラブにより運営される施設のスタッフによる、フィットネスクラブの会員である施設の利用者への声掛けを支援する声掛け支援方法であって、
    前記サーバは、各利用者の来館履歴を含む利用者情報を予め記憶する利用者情報記憶手段を備え、
    前記受付端末が、施設の利用者が施設に来館したことを検出し、当該利用者が来館したことを示す来館情報を前記サーバに送信するステップと、
    前記サーバが、前記来館履歴に基づいて、来館頻度が減少傾向を示すほど値が高くなるように各利用者の優先度を定期的に算出し、前記利用者情報に書き込むステップと、
    前記サーバが、前記受付端末から送信された来館情報により示される利用者が、現在、来館中であることを示す来館中情報を前記利用者情報に書き込むステップと、
    前記サーバが、前記利用者情報に書き込まれた来館中情報を基に、現在、施設に来館している来館利用者を特定するステップと、
    前記サーバが、前記来館利用者の中から優先度が高い順に規定人数の来館利用者を声掛け対象者として抽出するステップと、
    前記サーバが、前記抽出ステップにより抽出された声掛け対象者を示す声掛け対象者情報を生成し、前記スタッフ端末に送信するステップと、
    前記スタッフ端末が、前記サーバから送信された声掛け対象者情報を基に、声掛け対象者をスタッフに報知するステップとを備えることを特徴とする声掛け支援方法。
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