JP5398556B2 - インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
インクジェット記録装置100について、図1を参照して説明する。インクジェット記録装置100は、ライン型のインクジェット記録装置である。インクジェット記録装置100は、搬送部110と、記録ヘッド120K,120C,120M,120Yと、光照射部130とを備える。搬送部110は、コンベアなどによって構成され、設置面112にセットされた記録媒体200を、搬送部110の一端側(図1(a)を正面視したとき左端側)から、記録ヘッド120K,120C,120M,120Yおよび光照射部130を通過させ、搬送部110の他端側に搬送する(他端側に搬送された記録媒体について、2点鎖線で示す記録媒体200参照)。搬送部110は、記録媒体200を20〜50m/分程度の速度で搬送する。なお、20m/分未満では、インクジェット記録の生産性が低下し、50m/分より速くなると、光硬化型インクの吐出が不安定となる。
光硬化型ブラックインク、光硬化型シアンインク、光硬化型マゼンタインクおよび光硬化型イエローインクは、それぞれ、反応性オリゴマーと反応性モノマーと光重合開始剤と着色材としての無機顔料または有機顔料とを含有する。各色の光硬化型インクは、20〜35mN/mの範囲の表面張力を有する。なお、20mN/m未満では、光硬化型インクの吐出が不安定となり、35mN/mより大きくなると、記録媒体200の記録表面に着弾した光硬化型インクによるインク滴が濡れ広がらない(濡れ性が低下し、すじ状の柄になり、品位(表現)が低下する。)。
インクジェット記録装置100で画像が記録された記録媒体200は、例えば、建築板として用いられる。具体的に、建築物の外壁などの外装材または内装材として用いられる。このような場合、画像が記録される前の記録媒体200(図1で実線で示す記録媒体200参照)は、次のような構造を有する。すなわち、記録媒体200は、基材とシーラーとベースコートとによって形成されている。基材は、例えば窯業系サイディング材からなる。基材は、セメント質と繊維質とを主な原料として、高温・高圧の釜などを用い板状に形成される。基材が形成された後、その表面に、シーラーおよびベースコートが順次塗布などされて形成される。シーラーは、基材とベースコートとの密着性向上および耐水性向上を目的として形成される被覆層であり、水系塗料によって形成される。ベースコートは、アクリル系エマルジョンによって形成された被覆層である。
本実施形態のインクジェット記録装置100で実行されるインクジェット記録方法について、その有効性を確認するために、所定の試験を行った。以下、今回行った試験の結果について、説明する。
有効性確認試験1は、本実施形態に係るインクジェット記録方法、すなわち、各色の光硬化型インクの表面張力を異ならせた実施例1と、各色の光硬化型インクの表面張力を同一とした、比較例としての比較例1とを対象とし、各色の光硬化型インクによるインク滴が着弾し硬化したインクドットの、記録媒体200の搬送方向と直交する方向のドットサイズを測定した。実施例1および比較例1は、記録媒体200として窯業系サイディング材を用い、また、光硬化型インクとして紫外線硬化型インクを用いた。記録媒体200としての窯業系サイディング材の搬送速度は、40m/分とした。実施例1および比較例1において、各記録ヘッドと光硬化型インク色および表面張力との関係は、表1のとおりである。なお、表1において、記録ヘッドを識別する符号は、図1に示すインクジェット記録装置100の記録ヘッド120K,120C,120M,120Yに対応する。
有効性確認試験2は、本実施形態に係るインクジェット記録方法、すなわち、光硬化型ブラックインクの表面張力を、光硬化型シアンインク、光硬化型マゼンタインク、光硬化型イエローインクの表面張力と比較して高くした実施例2と、各色の光硬化型インクの表面張力を同一とした、比較例としての比較例2とを対象とし、各色の光硬化型インクによるインク滴が着弾し硬化したインクドットの、記録媒体200の搬送方向と直交する方向のドットサイズを測定した。実施例2および比較例2は、記録媒体200として窯業系サイディング材を用い、また、光硬化型インクとして紫外線硬化型インクを用いた。記録媒体200としての窯業系サイディング材の搬送速度は、40m/分とし、窯業系サイディング材に、黒のひび割れを含む赤レンガ柄の画像を記録した。実施例2および比較例2において、各記録ヘッドと光硬化型インク色および表面張力との関係は、表4のとおりである。なお、表4において、記録ヘッドを識別する符号は、図1に示すインクジェット記録装置100の記録ヘッド120K,120C,120M,120Yに対応する。
本実施形態のインクジェット記録装置100によれば、記録媒体200に着弾した、光硬化型ブラックインク、光硬化型シアンインク、光硬化型マゼンタインクおよび光硬化型イエローインクによるインク滴それぞれについて、インクジェット記録時の記録媒体200の温度に関わらず、濡れを制御することが可能で、例えば好適な細線を表現することができる。
上記では、ライン型のインクジェット記録装置100を例に、本実施形態の構成を説明した。以下、シリアル型のインクジェット記録装置300による場合について、その概略を説明する。なお、以下の説明では、上記の各構成に対応する各構成についての詳細な説明は、省略する。
110,310 搬送部
120K,120C,120M,120Y,320K,320C,320M,320Y 記録ヘッド
130,330 光照射部
200 記録媒体
Claims (2)
- 外部装置から入力される画像データによって示される画像が記録される、窯業系サイディング材によって構成される記録媒体を搬送する搬送部と、第1記録ヘッドと、第2記録ヘッドと、光照射部とを備えるインクジェット記録装置で実行されるインクジェット記録方法であって、
前記搬送部によって搬送される前記記録媒体に、ブラックより色濃度が薄い色の第2種光硬化型インクと比較して表面張力が高いブラックの第1種光硬化型インクを、前記第1記録ヘッドから吐出する第1記録工程と、
前記第1記録工程の後、前記搬送部によって搬送される前記記録媒体に、前記第2種光硬化型インクを、前記第2記録ヘッドから吐出する第2記録工程と、
前記第2記録工程の後、前記搬送部によって搬送される前記記録媒体に、前記光照射部から光を照射する光照射工程とを含むことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 窯業系サイディング材によって構成される記録媒体を搬送し、外部装置から入力される画像データによって示される画像を、ブラックより色濃度が薄い色の第2種光硬化型インクと比較して表面張力が高いブラックの第1種光硬化型インクと、前記第2種光硬化型インクとを用いて、前記記録媒体に記録し、前記画像が記録された前記記録媒体に光を照射するインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体を搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される前記記録媒体に、前記第1種光硬化型インクを吐出する第1記録ヘッドと、
前記第1記録ヘッドから吐出された前記第1種光硬化型インクが着弾し、前記搬送部によって搬送される前記記録媒体に、前記第2種光硬化型インクを吐出する第2記録ヘッドと、
前記第1記録ヘッドから吐出された前記第1種光硬化型インクと、前記第2記録ヘッドから吐出された前記第2種光硬化型インクとが着弾し、前記搬送部によって搬送される前記記録媒体に、前記光を照射する光照射部とを備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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