JP5398174B2 - 樹脂発泡シート、該樹脂発泡シートを備えた積層樹脂シートおよびその製造方法 - Google Patents

樹脂発泡シート、該樹脂発泡シートを備えた積層樹脂シートおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5398174B2
JP5398174B2 JP2008143459A JP2008143459A JP5398174B2 JP 5398174 B2 JP5398174 B2 JP 5398174B2 JP 2008143459 A JP2008143459 A JP 2008143459A JP 2008143459 A JP2008143459 A JP 2008143459A JP 5398174 B2 JP5398174 B2 JP 5398174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic
resin
weight
polyurethane resin
thermoplastic polyurethane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008143459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009286969A (ja
Inventor
卓美 矢幡
龍典 江藤
豊 平山
Original Assignee
株式会社イックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社イックス filed Critical 株式会社イックス
Priority to JP2008143459A priority Critical patent/JP5398174B2/ja
Publication of JP2009286969A publication Critical patent/JP2009286969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5398174B2 publication Critical patent/JP5398174B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、発泡の均一性に優れ、かつ機械的強度に優れた樹脂発泡シート(以下、単に「発泡シート」とよぶこともある。)に関する。更に詳しくは、発泡剤を含む、熱可塑性ポリウレタン樹脂ベースの熱可塑性樹脂組成物をTダイ押出機によりシート状に押出して発泡成形した独立気泡性を有する樹脂発泡シートに関するものである。
表面保護用の表皮材料や断熱材、緩衝材などに使用する発泡シート用の樹脂として、従来からポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂が広く使用されている。
例えば、ポリウレタン系の発泡シートとしては、熱可塑性ウレタン樹脂、トリアリルイソシアネートおよび熱分解型発泡剤よりなる樹脂組成物をシート化した後、該シートに高エネルギー線を照射して架橋し、架橋後のシートを加熱により発泡させる発泡シートを製造する方法や、熱可塑性ウレタン樹脂と熱分解型発泡剤の溶融混合物にアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂を混合し溶融成形した後、成形体を加熱し該熱分解型発泡剤を発泡させて発泡シートを製造する方法が知られている(特許文献1、特許文献2)。
また、ポリオレフィン系発泡シートとしては、190℃におけるダイスウエルが1.50以上である高密度ポリエチレンや特定の平均分子量を有する直鎖状ポリプロピレンを用いた発泡シートが知られている(特許文献3、特許文献4)。
一方、Tダイによる押出し発泡シートについては、ポリオレフィン系樹脂をTダイによりシート状に押出して発泡シートを製造する発泡シートの製造方法は公知であり、ポリエチレン、ポリプロピレン樹脂では独立気泡性に優れる発泡シートが得られることが記載されている(特許文献5)。
特開平7-165964号公報 特開平7-157588号公報 特開2005-290329号公報 特開2007-146140号公報 特開2001−79930号公報
しかしながら、熱可塑性ポリウレタン樹脂の発泡シートは、引張強度、引裂強度、耐スクラッチ性に優れるものの、Tダイによる製造は、シートの中心部分のみが発泡し、シート全体の均一発泡が難しいという問題があった。そこで、ポリオレフィン樹脂と異なり熱可塑性ポリウレタン樹脂の発泡は上記文献1、2の如く、先ずポリウレタンのシートを得た後、架橋等を行い、その後に加熱発泡を行うことが常套手段であり、Tダイ押出機により発泡を行うと同時にシートを得る方法は実用化されていなかった。
一方、熱可塑性樹脂系発泡シートは、Tダイによる成形性が可能ではあるが、単独では引張強度、引裂強度等の物性において劣るために、従来これらを補完するためには、熱可塑性ポリウレタン樹脂の発泡シートを熱可塑性樹脂シートに積層させた積層シートや、熱可塑性樹脂発泡シートを熱可塑性樹脂シートに積層させた積層シートが用いられてきた。
また、ポリオレフィン系樹脂をTダイによりシート状に押出して発泡シートを製造する方法においても、上記特許文献5に記載のようにTダイのリップ温度やロール温度の制御が複雑で、ポリウレタンと同様にシート全体にわたり発泡が均一にできにくいという問題があった。
そこで本発明の目的は、発泡の均一性に優れ、かつ機械的強度に優れた熱可塑性ポリウレタン樹脂ベースの樹脂組成物をTダイ押出機により発泡成形して得られる独立気泡性を有する樹脂発泡シートおよびその効率的な製造方法を提供するものである。
本願発明者は、上記課題を解決するために種々の検討を行った結果、Tダイ押出機における樹脂成形温度を制御した状態で熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤を使用し、熱可塑性ポリウレタン樹脂、あるいは熱可塑性ポリウレタン樹脂と他の熱可塑性樹脂を組み合わせることで、発泡の均一性および機械的強度に優れた独立気泡性を有する樹脂発泡シートが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記(1)から(8)の発明に係るものである。
(1)熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)として熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、成分(A)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが0〜79重量%、熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)の比が90〜50/10〜50の範囲である樹脂組成物をTダイ押出機により180〜230℃で発泡成形してなることを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シート。
(2)熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑せ樹脂(B)としてスチレン系熱可塑性エラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、成分(A)、スチレン系熱可塑性エラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、スチレン系熱可塑性エラストマーが0〜79重量%、熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)とスチレン系熱可塑性エラストマーの比が90〜50/10〜50の範囲である樹脂組成物をTダイ押出機により180〜230℃で発泡成形してなることを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シート。
) 前記熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)の常温でのショアーA硬度が、75以上である前記(1)または(2)記載の樹脂発泡シート。
)熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が、熱可塑性樹脂を殻壁として、液化し
た低沸点炭化水素を内包した二重構造の平均粒子径10〜40μmの微小球体である前記
(1)〜(3)のいずれかに記載の樹脂発泡シート。
)樹脂発泡シートの厚さが、80〜500μmである前記(1)から()のいずれ
かに記載の樹脂発泡シート。
)前記()の樹脂発泡シートが基材上に直接ラミネートされてなる積層樹脂シート。
)熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)として熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、成分(A)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが0〜79重量%および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と熱可塑性ポリオレフィンエラストマーの比が0〜50/0〜50の範囲である樹脂組成物をTダイ押出機により180〜230℃で発泡成形することを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シートの製造方法。
(8)熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)としてスチレン系熱可塑性エラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、成分(A)、スチレン系熱可塑性エラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、スチレン系熱可塑性エラストマーが0〜79重量%および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)とスチレン系熱可塑性エラストマーの比が90〜50/10〜50の範囲である樹脂組成物をTダイ押出機により180〜230℃で発泡成形することを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シートの製造方法。
) 前記熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)の常温でのショアーA硬度が、75以上である前記(または(8)に記載の樹脂発泡シートの製造方法。
10)熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)として熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、成分(A)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが0〜79重量%および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と熱可塑性ポリオレフィンエラストマーの比が90〜50/10〜50の範囲である樹脂組成物をTダイ押出機により180〜230℃で発泡成形することを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シートを基材上に直接ラミネートする積層樹脂シートの製造方法。
(11)熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)としてスチレン系熱可塑性エラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、成分(A)、スチレン系熱可塑性エラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、スチレン系熱可塑性エラストマーが0〜79重量%および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)とスチレン系熱可塑性エラストマーの比が90〜50/10〜50の範囲である樹脂組成物をTダイ押出機により180〜230℃で発泡成形することを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シートを基材上に直接ラミネートする積層樹脂シートの製造方法。
本発明の樹脂発泡シートは、発泡の均一性に優れ、十分な強度と化学安定性を有する。さらに、本発明の樹脂組成物は、Tダイ押出機にて容易に発泡シート成形を行うことができ、非常に高い生産性を有する。このように、傷付回復性、耐摩耗性に優れることから、耐熱・軟質シート、軽量軟質シート、レザーシート(表皮)、粘着シート、耐震材として好適に使用される。
ここで、本発明で用いられる熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)(以下、「TPU」ということがある。)としては、一般に市販されている熱成形に用いられるタイプのもので、ポリエステルタイプ、ポリエーテルタイプからポリカーボネートタイプなど様々なものを用いることができる。
これらの中でも本発明に適するTPUとしては、常温でのショアー(Shore)A硬度(JIS K7311)が60〜95の範囲(特に75〜85)にあるものが好ましい。また樹脂溶融粘度については、180〜230℃の温度範囲で粘度が5,000〜60,000ポイズの範囲にあるTPU樹脂が好ましく、15,000〜30,000ポイズの範囲のものが特に好ましい。溶融粘度の好ましい範囲は、熱可塑性樹脂との組み合わせや、この発泡体の用途によっても異なる。
本発明で用いられる熱可塑性樹脂(B)としては、熱可塑性のポリオレフィン系樹脂やスチレン系の熱可塑性樹脂、熱可塑性のポリオレフィン系エラストマーやスチレン系の熱可塑性エラストマーが挙げられる。中でも、熱可塑性ポリウレタンの物性を補完し、強化する観点から、熱可塑性ポリオレフィン樹脂、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマーが好適に用いられる。
熱可塑性ポリオレフィン樹脂としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセンなどの炭素原子数2〜10のオレフィン、酢酸ビニル等のビニルアクリレート、(メタ)アクリル酸メチルや(メタ)アクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸エステル等の単量体の1種または2種以上から誘導される繰り返し単位を50重量%以上含有する重合体である。
具体的には、エチレン単独重合体、プロピレン単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が挙げられる。この中でも、エチレン単独重合体、プロピレン単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が好適に使用される。これらの樹脂は1種または2種以上組み合わせて用いられる。熱可塑性ポリオレフィン樹脂のメルトフローレート(MFR)は、独立発泡を得る観点から一般には、0.1〜500g/10分であり、好ましくは0.5〜400g/10分である。なお、MFRは、JIS K−7210(1976)に従って、温度230℃、荷重21.18Nの条件で測定される。
また、本発明の熱可塑性樹脂(B)として使用できる熱可塑性ポリオレフィンエラストマーとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセンなどの炭素原子数2〜10のオレフィン1種または2種以上から誘導される繰り返し単位を50重量%以上含有する重合体である。ポリオレフィンエラストマーは、1,3−ブタジエン、ジシクロペンタジエン、5−ビニル−2−ノルボルネンなどのオレフィン以外の単量体から誘導される繰り返し単位を含有していてもよい。
熱可塑性ポリオレフィンエラストマーとしては、例えば、プロピレン単独重合体、1−ブテン単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体があげられる。この中でも、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体が好適に使用される。これらは1種または2種以上組み合わせて用いられる。
熱可塑性ポリオレフィンエラストマーのJIS K−7210に従って230℃、荷重21.18Nで測定したメルトフロ−レ−ト(MFR)は、前記熱可塑性ポリウレタンとの組成物の成形時における溶融性をより高める観点から、好ましくは1〜200g/10分であり、より好ましくは3〜100g/10分である。
次に、本発明の熱可塑性樹脂(B)として使用できるスチレン系熱可塑性エラストマーとは、ビニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体又はその水添物をいう。
ビニル芳香族化合物としては、例えば、炭素原子数8〜12のビニル芳香族化合物が用いられ、そのビニル基の1位又は2位がメチル基などのアルキル基などで置換されていてもよく、具体的には、スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレンなどをあげることができ、これらは1種又は2種以上組み合わせて用いられる。
共役ジエンとしては、例えば、炭素原子数4〜8の共役ジエンが用いられ、ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)、ペンタジエン、2−3−ジメチル−1、3−ブタジエンなどをあげることができ、これらは1種又は2種以上組み合わせて用いられる。
ビニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体としては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体などがあげられ、これらは1種又は2種以上組み合わせて用いられる。
具体的には、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS)等が挙げられる。かかる共重合体においてスチレン、ブタジエン、イソプレンの各モノマーは、それらがランダムに共重合した構造のものでもよく、各モノマーが単独重合したブロック構造のものであってもよいが、より好ましくは、ブロック構造のものであり、代表的なものとして、SBS共重合体、SIS共重合体が挙げられる。
ビニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体水添物とは、前述のビニル芳香族化合物−共役ジエン共重合体を水素添加することにより得られる重合体である。これらは1種または2種以上組み合わせて用いられる。
スチレン系熱可塑性エラストマーとして、本発明でより好ましく用いられるのはスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体の部分的、又は完全な水素添加物であり、代表的なものとして、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)が挙げられる。
スチレン系熱可塑性エラストマーのJIS K−7210に従って230℃、荷重21.18Nで測定したメルトフロ−レ−ト(MFR)は、前記熱可塑性ポリウレタンとの組成物の成形時における溶融性をより高める観点から、好ましくは1〜200g/10分であり、より好ましくは3〜100g/10分である。
本発明の熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)としては、本発明の熱可塑性ポリウレタン樹脂を含む組成物をTダイ押出し成形する温度および独立気泡性の発泡シートを得る両方の観点から選択される。即ち少なくとも180〜230℃で発泡する低沸点炭化水素を内包した熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤が使用できる。低沸点炭化水素としては、沸点が35℃〜155℃の炭素数5〜8の炭化水素が挙げられる。具体的にはn−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン、n−ヘキサン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3-ジメチルブタン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、2,2−ジメチルペンタン、2,3−ジメチルペンタン、2,4−ジメチルペンタン、3,3−ジメチルペンタン、3−エチルペンタン、2,2,3−トリメチルブタン、n−オクタン、シクロオクタンが挙げられ、これらは1種又は2種以上組み合わせて用いられる。
熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)のなかでも、熱可塑性樹脂を殻壁として、液化した低沸点炭化水素を内包した二重構造の熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤が好適に使用される。マイクロカプセルは、平均粒子径10〜40μm(特に好適には15〜30μm)の熱可塑性樹脂性の微小球体である。殻壁としての熱可塑性樹脂としては、前記の熱可塑性樹脂が使用できるが、そのなかでもエチレンやプロピレンの単独重合体やこれらの共重合体が好適に使用できる。特に、低融点で流れ性の良い低密度ポリエチレンが好適に使用できる。この熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤は、通常、熱可塑性樹脂とのマスターバッチとして使用される。具体的には、ファインセルマスターMSシリーズ(大日精化工業株式会社製)が挙げられる。これらの発泡剤には、分解温度を調節するために発泡助剤を適宜添加しても良い。
熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の割合は、成分(A)、成分(B)および成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、熱可塑性樹脂(B)が0〜79重量%および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%である。
熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑性樹脂(B)の割合は、目的とする発泡シートにより適宜決められる。例えば、熱可塑性樹脂(B)として熱可塑性ポリオレフィンエラストマーを使用する場合には、発泡シートの引張強度や引裂強度と均一発泡の観点より熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)の比が10〜50/90〜50、好ましくは20〜40/80〜60の範囲で好適に使用できる。
また、熱可塑性樹脂(B)として熱可塑性ポリオレフィン樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマーを使用する場合には、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と熱可塑性樹脂(B)の比が90〜50/10〜50、好ましくは80〜60/20〜40の範囲で好適に使用できる。
一方、発泡剤(C)は、上記のように、成分(A)、成分(B)および成分(C)の合計100重量%を基準として、1〜5重量%であり、好ましくは2〜4重量%である。これ未満では均一発泡が得られず、これを超えても発泡効率は向上しない。
また、本発明の樹脂組成物には、さらに、酸化防止剤や紫外線吸収剤などの樹脂劣化を防ぐ材料や帯電防止付与のためにカーボンブラックなどの導電性材料や難燃剤、顔料、染料などの着色材料を添加することがある。
本発明の樹脂組成物は、Tダイ押出機を用いて発泡成形し、シートとされる。なお、本発明において、「シート」なる用語はμmオーダーのフィルムをも含む概念である。
Tダイ押出機の発泡成形温度は、使用される樹脂組成物の組成により適宜決定されるが、180〜230℃、好ましくは190〜210℃に保つことが重要である。
即ち、本発明の樹脂組成物から発泡成形されたシートが独立発泡性を有し、かつ効率的にTダイ押出機にてシートを得るには、発泡成形温度を上記範囲内にコントロールする必要がある。発泡温度が180℃より低温であると、発泡の偏りが生じ均一な独立発泡のシートが得られず、一方、発泡温度が230℃より高温であると、TPUの劣化や発泡剤に起因するシートの黄変という問題が生じる。
本発明で得られる樹脂発泡シートは、独立気泡性を有する熱可塑性ポリウレタンを主体とする樹脂発泡シートであり、引裂強度や引張強度に優れる熱可塑性ポリウレタン樹脂と、加工性が良く、低比重性に優れる熱可塑性樹脂からなるシートであり、さらに発泡剤による気泡が内部に包含されるため、軽量で高強度・高伸度、耐摩耗性を有する。
樹脂発泡シートの厚さは、用途により適宜決定され、数十μmから数十mmまで成形可能であるが、一般的には樹脂発泡シートの厚さは80〜500μmであり、好ましくは150〜300μmである。
通常発泡倍率は、1.5から5倍である。また、シートは多層共押出しによる多層発泡シートとすることもできる。
本発明で得られる樹脂発泡シートは、基材と積層した積層シートとしても好適に使用できる。基材としては、アルミニュウムや鉄等の金属、熱可塑性樹脂、紙、合成紙、ガラス繊維、各種プラスチックフィルム等からなる薄板状物,不織布、織布などが挙げられる。基材への樹脂発泡シートの積層は、Tダイから押出された発泡シートを基材上へ直接ラミネートすることにより効率的に実施できる。
以下、本発明について実施例に基づき具体的に説明する。なお、得られた発泡シートの物性(引張強度、引裂強度)を、JIS K7311に基づき、以下の方法で測定した。
「引張強度」
引張速度:300mm/min、チャック間:20mm、試験片25mm
「引裂強度」
引裂速度:200mm/min、チャック間:75mm、試験片50mm
参考例1
Tダイは城北製作所社製(型番:1432)、 押出機は三菱重工業社製(シリンダ径:115mm、スクリューの長さ/直径比(L/D):29)を使用した。
TPU(株式会社クラレ製、商品名:クラミロンU3190、ショアーA硬度:90)と、発泡剤として熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤であるファインセルマスターMS(大日精化工業株式会社製、最大発泡温度:約230℃)とを、質量比96:4となるようにブレンドした樹脂組成物を、予めシリンダの樹脂温度を210℃に設定したTダイ押出機のホッパーに投入し、押出機内で樹脂組成物を加熱溶融し、発泡を行った。発泡溶融樹脂は温度を210℃に設定したTダイにてリップ部からシート状に押し出され、冷却ロールにて15℃まで冷却することで、発泡シート1を得た。発泡シート1の物性を表1に示す。
実施例
TPU(株式会社クラレ製、商品名:クラミロンU3190、ショアーA硬度:90)および熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(住友化学株式会社製、商品名:タフセレンH3002、MFR:3g/10分)を、TPU:熱可塑性ポリオレフィンエラストマー:(質量比)は40:60となるように混入した以外は、参考例1と同様にして、発泡シート2を得た。発泡シート2の物性を表1に示す。
実施例
TPU(株式会社クラレ製、商品名:クラミロンU3190、ショアーA硬度:90)および熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(住友化学株式会社製、商品名:タフセレンH3002、MFR:3g/10分)を、TPU:熱可塑性ポリオレフィンエラストマー:(質量比)は30:70となるように混入した以外は、参考例1と同様にして、発泡シート3を得た。発泡シート3の物性を表1に示す。
実施例
TPU(株式会社クラレ製、商品名:クラミロンU3190、ショアーA硬度:90)および熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(住友化学株式会社製、商品名:タフセレンH3002、MFR:3g/10分)を、TPU:熱可塑性ポリオレフィンエラストマー:(質量比)は20:80となるように混入した以外は、参考例1と同様にして、発泡シート4を得た。発泡シート4の物性を表1に示す。
参考例2
熱可塑性ポリオレフィン樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)(東ソー株式会社製、商品名:ウルトラセン637、酢酸ビニル残基含量:10質量%、MFR:8g/10分)を、TPU:EVA:(質量比)は80:20となるように混入した以外は、参考例1と同様にして、発泡シート5を得た。発泡シート5の物性を表1に示す。
実施例
スチレン系熱可塑性エラストマーとしてスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)(旭化成ケミカルズ株式会社製、商品名:タフテックH1221、MFR:4.5g/10分)を、TPU:SEBS:(質量比)は70:30となるように混入した以外は、参考例1と同様にして、発泡シート6を得た。発泡シート6の物性を表1に示す。
比較例1
TPU(株式会社クラレ、商品名:クラミロンU3190、ショアーA硬度:90)に代わり、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(住友化学株式会社製、商品名:タフセレンH3002、MFR:3g/10分)を使用した以外は、参考例1と同様にして、発泡シート7を得た。発泡シート7の物性を表1に示す。
比較例2
発泡剤としてファインセルマスターMS(大日精化工業株式会社製、最大発泡温度:約230℃)に代わり、セルマイク(三協化成株式会社製、商品名:セルマイク、品番:MB−5064)を使用した以外は、参考例1と同様にして、発泡シート8を得た。発泡シート8の物性を表1に示す。
比較例3
Tダイ押出機における温度を170℃とし、発泡剤としてファインセルマスターMS(大日精化工業株式会社製、最大発泡温度:約175℃)とした以外は、参考例1と同様にして、発泡シート9を得た。発泡シート9の物性を表1に示す。
各発泡シートの物性を表1に示す。
TPUからなる発泡シート1(参考例1)は、シート全面で均一厚みであり、シート全体が均等に発泡していることが目視で確認された。発泡シート1の断面を走査型電子顕微鏡(日本電子社製,JSM−5310LV)で観察したところ、直径数十μmの独立気泡が多数確認された(図1)。また、引張強度、引裂強度とも、TPUを含まない熱可塑性ポリオレフィンエラストマーのみからなる発泡シート7(比較例1)より遙かに大きかった。
TPUと熱可塑性ポリオレフィンエラストマーとからなる発泡シート2,3,4(実施例)は、それぞれシート全面で均一厚みであり、シート全体が発泡していることが目視で確認された。引張強度は、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーの含有量が増加するにつれ、小さくなるものの熱可塑性ポリオレフィンエラストマーのみからなる発泡シート7(比較例1)と比較すると大きく、引裂強度はTPUのみからなる発泡シート1(参考例1)に匹敵する値を示した。
TPUと熱可塑性ポリオレフィン樹脂とからなる発泡シート5(参考例2)は、シート全面で均一厚みであり、シート全体が均等に発泡していることが目視で確認された。また、引張強度、引裂強度とも、発泡シート1(参考例1)に匹敵する値を示した。
TPUと熱可塑性ポリオレフィン樹脂とからなる発泡シート6(実施例)は、シート全面で均一厚みであり、シート全体が均等に発泡していることが目視で確認された。また、引張強度、引裂強度とも、発泡シート1(参考例1)に匹敵する値を示した。
TPUを含まない熱可塑性ポリオレフィンエラストマーのみからなる発泡シート7(比較例1)は、シート全面で均一厚みであり、シート全体が均等に発泡していた。引張強度、引裂強度とも発泡シート1〜6と比較して小さかった。
また、発泡シート8(比較例2)は、発泡はしたものの、不均一な連続発泡であり、独立した気泡はほとんどなかった。発泡シート9(比較例3)では、十分な発泡が得られず、発泡も不均一であった。
実施例7
TPU(株式会社クラレ製、商品名:クラミロンU3190、ショアーA硬度:90)と、発泡剤としてファインセルマスターMS(大日精化工業株式会社製、最大発泡温度:約230℃)とを、質量比96:4となるようにブレンドした樹脂組成物を、予めシリンダの温度を200℃に設定したTダイ押出機のホッパーに投入し、押出機内で樹脂組成物を加熱溶融し、発泡を行い、厚さ0.9mmのマイクロファイバ不織布に押出ラミネートして、積層シートを得た。得られた積層シートは、独立発泡したTPU発泡シートが強固に接着しており、表面平坦性が高く、風合いがよかった。
本発明の発泡熱可塑性樹脂シートは、発泡の均一性に優れ、十分な強度と化学安定性を有し、傷付回復性、耐摩耗性に優れることから、耐熱・軟質シート、軽量軟質シート、レザーシート(表皮)、粘着シート、耐震材として好適に使用される。さらに、本発明の樹脂組成物は、Tダイ押出機にて容易に発泡シート成形を行うことができ、非常に高い生産性を有する。
実施例1における走査型電子顕微鏡写真(断面図)である。

Claims (11)

  1. 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、
    成分(A)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、
    熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、
    熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが0〜79重量%、
    熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ
    熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と熱可塑性ポリオレフィンエラストマーの比が0〜50/0〜50の範囲である樹脂組成物を
    Tダイ押出機により180〜230℃で発泡成形してなることを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シート。
  2. 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、スチレン系熱可塑性エラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、
    成分(A)、スチレン系熱可塑性エラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、
    熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、
    スチレン系熱可塑性エラストマーが0〜79重量%、
    熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ
    熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)とスチレン系熱可塑性エラストマーの比が90〜50/10〜50の範囲である樹脂組成物を
    Tダイ押出機により180〜230℃で発泡成形してなることを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シート。
  3. 前記熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)の常温でのショアーA硬度が、75以上である請求項1または2記載の樹脂発泡シート。
  4. 熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が、熱可塑性樹脂を殻壁として、液化した低沸点炭化水素を内包した二重構造の平均粒子径10〜40μmの微小球体である請求項1から3のいずれかに記載の樹脂発泡シート。
  5. 樹脂発泡シートの厚さが、80〜500μmである請求項1からのいずれかに記載の樹脂発泡シート。
  6. 前記請求項記載の樹脂発泡シートが基材上に直接ラミネートされてなることを特徴とする積層樹脂シート。
  7. 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、成分(A)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが0〜79重量%および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と熱可塑性ポリオレフィンエラストマーの比が0〜50/0〜50の範囲である樹脂組成物をTダイ押出機により180〜230℃で発泡成形することを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シートの製造方法。
  8. 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、スチレン系熱可塑性エラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、成分(A)、スチレン系熱可塑性エラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、スチレン系熱可塑性エラストマーが0〜79重量%および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)とスチレン系熱可塑性エラストマーの比が90〜50/10〜50の範囲である樹脂組成物をTダイ押出機により180〜230℃で発泡成形することを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シートの製造方法。
  9. 前記熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)の常温でのショアーA硬度が、75以上である請求項7または8記載の樹脂発泡シートの製造方法。
  10. 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、成分(A)、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが0〜79重量%および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)と熱可塑性ポリオレフィンエラストマーの比が0〜50/0〜50の範囲である樹脂組成物をTダイ押出機により180〜230℃で発泡成形することを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シートを基材上に直接ラミネートする積層樹脂シートの製造方法。
  11. 熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)、スチレン系熱可塑性エラストマー、および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)の成分を含み、成分(A)、スチレン系熱可塑性エラストマーおよび成分(C)の合計100重量%を基準として、熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)が20〜99重量%、スチレン系熱可塑性エラストマーが0〜79重量%および熱膨張性マイクロカプセル型発泡剤(C)が1〜5重量%であり、かつ熱可塑性ポリウレタン樹脂(A)とスチレン系熱可塑性エラストマーの比が90〜50/10〜50の範囲である樹脂組成物をTダイ押出機により180〜230℃で発泡成形することを特徴とする独立気泡性を有する樹脂発泡シートを基材上に直接ラミネートする積層樹脂シートの製造方法。
JP2008143459A 2008-05-30 2008-05-30 樹脂発泡シート、該樹脂発泡シートを備えた積層樹脂シートおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP5398174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008143459A JP5398174B2 (ja) 2008-05-30 2008-05-30 樹脂発泡シート、該樹脂発泡シートを備えた積層樹脂シートおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008143459A JP5398174B2 (ja) 2008-05-30 2008-05-30 樹脂発泡シート、該樹脂発泡シートを備えた積層樹脂シートおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009286969A JP2009286969A (ja) 2009-12-10
JP5398174B2 true JP5398174B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=41456499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008143459A Expired - Fee Related JP5398174B2 (ja) 2008-05-30 2008-05-30 樹脂発泡シート、該樹脂発泡シートを備えた積層樹脂シートおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5398174B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5814551B2 (ja) * 2011-01-19 2015-11-17 積水化学工業株式会社 発泡成形体
JP5975817B2 (ja) * 2012-09-24 2016-08-23 積水化成品工業株式会社 熱可塑性ポリウレタン樹脂発泡粒子とその製造方法及び熱可塑性ポリウレタン樹脂発泡成形体
KR101601447B1 (ko) 2014-07-04 2016-03-09 현대자동차주식회사 초경량 폴리우레탄 인조피혁 조성물
KR101588788B1 (ko) * 2015-07-16 2016-01-26 주식회사 영우티피 수분산폴리우레탄수지 기반 도전성필름의 제조방법 및 그에 의해 제조된 수분산폴리우레탄수지 기반 도전성필름
WO2018003316A1 (ja) * 2016-06-29 2018-01-04 株式会社ジェイエスピー 熱可塑性ポリウレタン発泡粒子成形体及びその製造方法、並びに熱可塑性ポリウレタン発泡粒子

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10152575A (ja) * 1996-11-22 1998-06-09 Achilles Corp 熱可塑性樹脂の発泡成形方法
JP2001079916A (ja) * 1999-09-10 2001-03-27 Achilles Corp 熱可塑性樹脂の発泡成形方法
JP2001089594A (ja) * 1999-09-21 2001-04-03 Achilles Corp 熱可塑性発泡ポリウレタン樹脂組成物
JP2001097594A (ja) * 1999-09-28 2001-04-10 Achilles Corp Oa機器用ロール
DE10326138A1 (de) * 2003-06-06 2004-12-23 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von expandierbaren thermoplastischen Elastomeren
JP2005343967A (ja) * 2004-06-01 2005-12-15 Sekisui Chem Co Ltd 独立気泡成形体用樹脂組成物及び独立気泡成形体
JP4481860B2 (ja) * 2005-03-31 2010-06-16 キョーワ株式会社 自己消火性発泡難燃シート
JP5144329B2 (ja) * 2008-03-24 2013-02-13 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 発泡シート及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009286969A (ja) 2009-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7198297B2 (ja) 再生ポリオレフィン材料からの共押出架橋多層ポリオレフィン発泡構造体及びその製造方法
US10035327B2 (en) Coextruded, crosslinked multilayer polyolefin foam structures from recycled polyolefin foam material and methods of making the same
US10150273B2 (en) Coextruded, crosslinked multilayer polyolefin foam structures from recycled metallized polyolefin material and methods of making the same
JP6962317B2 (ja) 発泡体及びその製造方法
US10384388B2 (en) Coextruded, crosslinked multilayer polyolefin foam structures and methods of making the same
JP5523688B2 (ja) クリーンルームに用いられる粘着防塵テープ用発泡粘着シートおよびその製造方法並びにクリーンルームに用いられる粘着防塵テープ
JP2005529771A5 (ja)
JP5398174B2 (ja) 樹脂発泡シート、該樹脂発泡シートを備えた積層樹脂シートおよびその製造方法
JP4949003B2 (ja) 発泡成形用熱可塑性樹脂組成物、発泡成形品及びその製造方法、並びに積層品
JP2023519886A (ja) 架橋ポリオレフィンキャップ層を有する共押出し架橋多層ポリオレフィン発泡構造体及びその製造方法
JP7183792B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体とその製造方法及び、粘着テープ
JP2019111727A (ja) 加飾成形体およびその製造方法
JP2002166417A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物パウダーの製造方法
JP5977032B2 (ja) ポリオレフィン系積層成形用フィルム
JP2019142109A (ja) 加飾成形体およびその製造方法
JP2014188833A (ja) 発泡シートの製造方法
JPH08258199A (ja) 積層成形体
JP2015189178A (ja) 積層シート及び発泡積層シート並びにそれらの製造方法
JP6935759B2 (ja) 加飾成形体およびその製造方法
WO2017164339A1 (ja) 積層発泡シート、及びそれを用いた成形体
JP2002166418A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物パウダーの製造方法
JP2019177664A (ja) 複合発泡シート及び成形体
JP2019136912A (ja) 加飾成形体およびその製造方法
JPH07285188A (ja) 発泡積層体と発泡成形体の製造方法
JP2011017119A (ja) 水添石油樹脂を含有するスキン層を有する発泡壁紙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130716

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5398174

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees