JP5397645B1 - 間隔子を有するローラーねじ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】間隔子がローラー間の相互接触を発生させず、騒音を低減し、ローラー間の磨耗を回避することができる間隔子を有するローラーねじ装置を提供する。
【解決手段】ねじ軸1と、ねじ軸1を套設するナット(2)と、ねじ軸(1)とナット(2)で構成される負荷経路(90)と、ナット(2)に設けられ、回流通路(31)を有する回流部材(3)と、複数のローラー(4)と、保持凹部(51)を有する複数の間隔子(5)と、からなり、保持凹部(51)は一つの直立面(511)と二つの傾斜面(512)とを有し、直立面(511)は二つの傾斜面間に位置され、しかも傾斜面(512)は傾斜方向がローラー(4)の端面(52)に向かって傾斜し、ローラー(4)の径方向面(41)は、ローラー(4)が負荷経路(90)を転がるとき、傾斜面(512)と接触し、ローラー(4)が回流通路(31)を転がるとき、直立面(511)と接触してなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ローラーねじ装置に係り、特に間隔子がローラー間の相互接触を発生させず、騒音を低減し、ローラー間の磨耗を回避することができる間隔子を有するローラーねじ装置に関する。
ローラーねじ又はリニア・スライド・レールは、リニア伝動の高精度の他、摩擦の損耗率が小さく、エネルギー変換率が高く、騒音が小さく、剛性が高く、損壊し難い等の利点から、各種産業用機械にとってその重要性はいまさらいうまでもないでしょう。
公知のローラーねじ又はリニア・スライド・レールでは、転がり部材としてローラーを使用しており、しかも部材間のローラーが絶えず循環し、応力を削除するために、ローラーに保持器を装着している。しかし、公知の保持器の設計には、下記のような欠陥が存在する。
図1を参照されたい。同図より、ローラー(3)がねじ軸(1)とナット(2)との間の転がり溝(11、21)に並べられるとき、各ローラー(3)が傾斜して並べられるので、これにより、各ローラー(3)の端部が図中の符号Xに示すように、互いに接触し、ローラー(3)とローラー(3)との間に磨耗が発生し、ゆえにローラー(3)の端部に表面の剥離が生じ、最悪の場合、ローラー(3)が転がり溝(11、21)にひっかかるというひっかかり現象を引き起こし、ローラーねじは作動できなくなるという問題があった。
上記問題を解決するために、特許文献1は、内循環式ローラーねじが開示されている。この内循環式ローラーねじでは、図2と図3に示すように、ローラー(15)に対角に沿って保持器(16)を套設し、この保持器(16)をねじ軸(17)とナット(図示せず)の歯型レール中に定位し、この保持器(16)によって、ローラー(15)とローラー(15)との間の干渉と摩擦を回避することができる。しかし、この先行技術には、以下のような問題点がある。
(1)ローラーの対角線に沿って保持器を固定するため、ローラーの保持器が二つの非負荷面間に間距を持たせて非接触させなければならない。しかし、ローラーが転がるときに保持器にねじりモーメント作用力を与えるため、ローラーを非接触する非負荷面に向かって傾斜させると共に、保持器の位置を固定することが容易でなくなり、保持器が脱落しやすくなり、しかも保持器の脱落によって、上記ひっかかり現象が発生し、故にローラーねじが作動できなくなるという問題を引き起こす。
(2)ローラーの対角線に沿って保持器を固定するため、保持器がローラーを安定して固定するために一定の厚さ及び材料強度を具備しなければならない。こうしてローラーの脱落を回避することができる。しかし、保持器の厚さを過大設計すると、ローラーとローラー間の間隔が大きくなり、ローラーの全体数量の減少をもたらし、負荷能力を下げるという問題があった。
(3)従来の保持器の組み立ては容易ではなかった。仮にローラーと保持器の組み立てを完成した後でも、これをねじ軸とナットの間に装着することがさらに困難となり、しかも保持器を歯型レール中に嵌入する必要があり、位置調整だけでかなりの時間を必要とし、故にローラーねじ装置の製造コストがかなり上ってしまう。
米国特許第6,575,632号公報
そこで、本発明の主な目的は、組み立てが容易で、負荷能力を高めると共に、ローラー間の干渉を回避するができる間隔子を有するローラーねじ装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、間隔子が傾倒するとき、ローラーの押し出しによって、間隔子を本来の位置へ戻させることができる間隔子を有するローラーねじ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、軸方向に延伸され、細長い棒状を呈し、表面に設けられる螺旋状の転がり溝を有するねじ軸と、前記ねじ軸に套設され、前記転がり溝と相互対応して設けられる別の転がり溝と、前記転がり溝と別の転がり溝がV字型断面を有し、且つ前記転がり溝と前記別の転がり溝とによって形成される負荷経路と、を備えるナットと、前記ナットに設けられると共に、一つの回流通路と、前記回流通路と前記負荷経路とによって構成される循環経路と、を備える回流部材と、前記循環経路に設けられると共に、円柱状の径方向面を有し、前記径方向面が前記転がり溝と別の転がり溝と接触する複数のローラーと、 各前記ローラー間に設置されると共に、前記ローラーを収容する保持凹部を有する複数の間隔子と、からなり、前記保持凹部は、一つの直立面と二つの傾斜面とを具備し、前記直立面は、二つの前記傾斜面間に位置され、且つ前記直立面は、二つの前記傾斜面との間に一つの夾角をそれぞれ形成し、しかも前記傾斜面は、傾斜方向が前記ローラーの端面に向かって傾斜し、前記ローラーの前記径方向面は、前記ローラーが前記負荷経路を転がるとき、一つの前記傾斜面と接触し、前記ローラーが前記回流通路を転がるとき、前記直立面と接触してなることを特徴とする間隔子を有するローラーねじ装置が提供される。
また、 前記間隔子は、二つの端面をさらに備え、前記端面は、平面であることが好ましい。
また、前記間隔子は、二つの側面をさらに備え、前記側面は、円弧状を呈することが好ましい。
また、 二つの側面の円弧は、それぞれ一つあり、両円弧の中心点は、前記間隔子の垂直中心線と水平中心線の両側にそれぞれ位置されることが好ましい。
また、二つの側面の円弧は、それぞれ二つあり、一方の側面の両円弧の両中心点は、前記間隔子の垂直中心線の両側にそれぞれ位置され、且つ一方の中心点が他方の中心点の下方に位置され、他方の側面の両円弧の両中心点は、前記間隔子の垂直中心線の両側にそれぞれ位置され、且つ一方の中心点が他方の中心点の上方に位置されることが好ましい。
また、間隔子を有するローラーねじ装置は、反転部材をさらに備え、前記反転部材は、前記ナットに設置され、一つの反転通路を有し、前記反転通路は、前記循環経路の負荷通路に接続されて一つの運行経路を構成することが好ましい。
さらに、前記ローラーが前記運行経路を転がる中において、前記反転通路の一端から前記回流通路の一端における前記負荷経路中に至る各前記ローラーの中心軸が同じ方向に向かって配列され、前記反転通路の他端から前記回流通路の他端における前記負荷経路に至る各前記ローラーの中心軸が同じ方向に向かって配列されることが好ましい。
本発明は、組み立てが容易で、負荷能力を高めると共に、ローラー間の干渉を回避することができる上、間隔子が傾倒するとき、ローラーの押し出しによって、間隔子を本来の位置へ戻すことができるという効果を奏する。
公知のローラーねじの見取図である。 特許文献1のローラーねじの保持器とローラーの斜視図である。 特許文献1のローラーねじの保持器とローラーの分解説明図である。 本発明の実施例1の間隔子の設計概念のフローチャートである。 本発明の実施例1の間隔子の設計概念のフローチャートである。 本発明の実施例1の間隔子の設計概念のフローチャートである。 本発明の実施例1の間隔子の全体斜視図である。 本発明の間隔子を有するローラーねじ装置の実施例1の斜視図である。 図6のA−A線の断面図である。 本発明の間隔子を有するローラーねじ装置の実施例1の斜視図であって、ねじ軸とナットを取り除いた状態で、ローラーと間隔子の排列態様を示す斜視図である。 図6のB−B線の縦断面図である。 本発明の実施例1の間隔子を有するローラーねじ装置の端部の見取図である。 本発明の実施例1の間隔子を有するローラーねじ装置であって、間隔子が回流通路においてローラーと接触する場合の模式図である。 本発明の実施例1の間隔子を有するローラーねじ装置であって、間隔子が負荷経路においてローラーと接触する場合の模式図である。 本発明の実施例2の間隔子の全体斜視図である。 図13のC−C線の断面図である。 本発明の実施例2の間隔子を有するローラーねじ装置であって、二つのローラーによって、傾倒した間隔子を押圧して本来の位置へ戻せる模式図である。 本発明の実施例2の間隔子を有するローラーねじ装置であって、二つのローラーによって、傾倒した間隔子を押圧して本来の位置へ戻せる模式図である。 本発明の実施例2の間隔子を有するローラーねじ装置であって、二つのローラーによって、傾倒した間隔子を押圧して本来の位置へ戻せる模式図である。 本発明の実施例2の間隔子を有するローラーねじ装置であって、二つのローラーによって、傾倒した間隔子を押圧して本来の位置へ戻せる模式図である。 本発明の実施例3の間隔子の模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明の好適な実施例1の間隔子の構造を説明する。図4Aないし図4Cは、本発明の間隔子の設計フローチャートである。公知のローラーねじ中のローラーの排列方式には、2種類がある。その一目は、隣接する二つのローラーの中心軸が同じ方向に向かって排列されることである。その二目は、隣接する二つのローラーの中心軸が異なる方向に向かって排列され、しかも両中心軸が90度の夾角を形成することであり、この種類の排列方式は、図4Aの如くである。一方、本発明の間隔子(5)は、隣接するローラーの中心軸が異なる方向に向かう排列方式(以下、交叉式ローラーねじと呼ぶ)を採用する。これは、異なる方向に排列されるローラーでローラー間の干渉が生じることなく、しかも前述した従来技術の問題点を回避でき、故にローラーが高速で転がることができ、作動効率を高めることができるからである。しかし、このような交叉式ローラーねじは、汎用性が低く、その原因を後で説明する。
交叉式ローラーねじでは、その軸方向の両側の負荷は、同じである。しかし、一方の軸方向の負荷が高く、他方の軸方向の負荷が高くない場合、例えば、射出成型機の型締機構に適用できない。故に両軸方向の負荷能力が同じであるローラーねじは、応用範囲があまり広くない。しかし、設備の一方の軸方向の負荷を増やすと、交叉式ローラーねじでは、ナットの長さを増やさなければならず、これにより、一方の軸方向の負荷能力を設備の要求に達すことができる。ところで、他方の軸方向の負荷能力が浪費され、しかも軸方向のナットの長さをも増加してしまう。そして、他方の軸方向の負荷能力を浪費しないという問題を解決するためには、ローラーを同一方向に並べるローラーねじ(以下、同列式ローラーねじと呼ぶ)を使う必要がある。なぜならば、同列式ローラーねじは、一方の軸方向の負荷能力が他方の軸方向の負荷能力より大きいという特性を有するため、ナットの長さを短縮すると共に、有効な行程を増加することができるからである。
以上のことから、本発明の間隔子は上記の同列式ローラーねじに対応して設計され、その運行の順調さ又は流暢度を向上させることで産業上の利用率を高めることができる。以下、その詳細な設計概念を説明する。
図4Aを参照されたい。もし交叉式ローラーねじの設計概念をそのままに同列式ローラーねじに採用すると、間隔子(5)が円柱体であり、体積が比較的大きいため、両ローラー(4)間の間距が大きくなり過ぎ、ローラーねじに設置できるローラー(4)の数量を減らすのをもたらし、ローラーねじの負荷能力を相対的に下げるということになる。ローラーねじの主な利点は、負荷が高いことにある。ところが、この種の設計で逆にローラーねじの負荷を下げてしまうため、採用することはできない。
さらに、図4B及び図5に示すように、両ローラー間の間距を減らすために、ローラー(4)と接触する円柱体の間隔子(5)の面をカットし、しかも一つの保持凹部(51)を形成する。該保持凹部(51)は、直立面(511)を有し、該直立面(511)を両ローラー(4)に接触させる。直線状の経路中において、該直立面(511)によって、ローラー(4)を保持することができる。これは、直線状の経路における両ローラー(4)が互いに平行状態を保つことができるからである。
ところで、本発明では、両ローラー(4)が螺旋状の負荷経路を転がるとき、一定の角度で傾斜になること、即ち、ローラーが螺旋状の経路を通過すると、必ずある角度で傾斜して配列する現象を発生し、図1に示すように、両ローラー端部間の干渉が発生することを考慮する必要がある。そして、仮に図4Bに示すような間隔子(5)の構成モデルでローラーを負荷経路中に保持させると、ローラー(4)をある角度で傾斜して設置することは不可能となり、しかもローラー(4)間の間距を増大させると共に、間隔子(5)に保持凹部(51)を設置する意味もなくしてしまう。
負荷経路中においてローラー(4)をある角度で傾斜して設置し、且つ両ローラー間の間距を増大させないためには、本発明では以下の設計を提案する。
図4Cと図5を参照されたい。本発明の保持凹部(51)の両側には、直立面(511)と、直立面(511)と接続する、ある夾角を有する傾斜面(512)と、が設けられ、該傾斜面(512)は、ローラー(4)が負荷経路において傾斜する角度に対応して吸収することができ、且つローラー(4)間の間距を増大させることはない。その他、円柱体を有する間隔子の外形を保つために、側面(53)を円弧状に形成し、端面(52)を平面とする。これにより、間隔子と運行経路の干渉を回避することができ、故に本発明では、直線状経路及び螺旋状経路におけるローラー設置形態を完全に考慮したので、同列式ローラーねじの需要とがっちり一致する間隔子を設計することができた。
図6乃至図12を参照されたい。以下、本発明の好適な実施例1の間隔子をローラーねじ装置に取り付けた実際の使用状態について説明する。
本発明の間隔子を有するローラーねじ装置は、一つのねじ軸(1)と、一つのナット(2)と、一つの回流部材(3)と、複数のローラー(4)と、複数の間隔子(5)と、一つの反転部材(6)とを含む。
ねじ軸(1)は、軸方向に延伸され、細長い棒状を呈し、表面に設けられる螺旋状の転がり溝(11)を有する。
ナット(2)は、ねじ軸(1)に套設される。ナット(2)には、転がり溝(11)と相互対応する転がり溝(21)が設けられる。転がり溝(11)と転がり溝(21)ともV字型断面を有し、且つ転がり溝(11)と転がり溝(21)とによって一つの負荷経路(90)を形成する。
回流部材(3)は、ナット(2)に設けられると共に、一つの回流通路(31)を有する。回流通路(31)と負荷経路(90)とは、一つの循環経路を構成する。
反転部材(6)は、ナット(2)に設置され、一つの反転通路(61)を有する。反転通路(61)は、循環経路の負荷通路(90)と接続して一つの運行経路を構成する。
複数のローラー(4)は、前記運行経路中に設けられ、しかも反転通路(61)の一端から回流通路(31)の一端における負荷経路(90)中へ至る各ローラー(4A)の中心軸が同じ方向に向かって配列され、反転通路(61)の他端から回流通路(31)の他端における負荷経路(90)中へ至る各ローラー(4B)の中心軸が同じ方向に向かって配列される。故にローラーねじ装置中においては、配列方向が異なる2組のローラー(4A)、(4B)がある。これは主に2軸方向(T)、(Y)の負荷を異ならせることで、ローラーねじ装置を一方の軸方向の受ける負荷が大きく、他方の軸方向の受ける負荷があまりに大きくないという設備に応用させることができる。例えば、図8には、軸方向(T)の負荷が軸方向(Y)の負荷より大きい場合を示し、負荷能力の大きさが、ローラーの数量によって決められる。各ローラー(4)は、円柱状の径方向面(41)を有し、径方向面(41)は転がり溝(11)と転がり溝(21)と接触する。
複数の間隔子(5)は、各ローラー(4)間に設置されると共に、ローラー(4)を収容する保持凹部(51)を有する。保持凹部(51)は、一つの直立面(511)と二つの傾斜面(512)、(512)を具備し、直立面(511)は、二つの傾斜面(512)、(512)の間に位置され、且つ直立面(511)は、二つの傾斜面(512)、(512)との間に一つの夾角をそれぞれ形成し、しかも傾斜面(512)は、傾斜方向がローラー(4)の端面に向かって傾斜している。
そのうち、ローラー(4)の外径面(41)は、図10と図12に示すように、ローラー(4)が負荷経路(90)内に転がるとき、一つの傾斜面(512)と接触し、故にローラー(4)を一つの角度で傾斜させて設置することができ、且つ両ローラー(4)、(4)両端部の間に一つの間隙(H)を具備することで、干渉が発生することはない。よって、ローラー(4)の運行速度を高めると共に、その流暢度も向上させることができる。
ローラー(4)の外径面(41)は、図9と図11に示すように、ローラー(4)が回流通路(31)内に転がるとき、直立面(511)と接触する。回流通路(31)は、大部分が直線経路であるため、各ローラー(4)間が平行して運行を行なう。故に直立面(511)による保持が最も良く、両ローラー(4)間の平行度を確保することができ、ローラー(4)の傾斜を発生させることなく、ローラー(4)と回流通路(31)との干渉をもたらすことはない。その他、間隔子は、側面(53)が円弧状造型をなし、端面(52)が平面をなし、両側面(53)と端面(52)のいずれも転がり溝(11)と転がり溝(21)に対応する。このため、間隔子(5)は、運行時において、側面(53)の円弧状造型によって、転がり溝(11)と転がり溝(21)との面積が大きな干渉発生を回避することができる。しかも両端面(52)の平面設計によって、間隔子(5)と転がり溝(11)及び転がり溝(21)との間に一定の間距を持たせることで、負荷経路(90)中の運行時に間隔子(5)に干渉を発生させることはない。また、本実施例では、端面と側面の設計が最適な設計であるが、異なる造型を採用してもよい。
図13乃至図15A〜図15Dは、本発明の実施例2を示すものである。実施例2と実施例1の相違点は、間隔子(5)の両側面の円弧(G1、G2)の中心点(C1、C2)が互いにずれる形態となっている点にある。図14に示すように、両中心点(C1、C2)は、間隔子(5)の垂直中心線(B)と水平中心線(Q)の両側に位置される。さらに、図15A〜図15Dに示すように、間隔子(5)が組み立て又は運行時において傾倒するとき、両側面(53)の円弧(G1、G2)の中心点のずれ設計によって、ローラー(4)が運行時において押力(F)を発生させることができる。これにより、間隔子(5)を回転させると共にその姿勢を正すことで、所定の配列設置に戻す(以後、このことを姿勢正しという)。
この間隔子(5)の姿勢正しの原理は、ローラー(4)の径方向面(41)が間隔子(5)と接触する接触点が円弧(G1、G2)の最高点ではないため、しかもローラー(4)が円弧(G1、2)に一つの推力を施すとき、円弧(G1、G2)がローラー(4)の径方向面(41)に従って滑動し、さらに円弧(G1、G2)の末端に至って滑動するとき、径方向面(41)が保持凹部(51)と接触し、間隔子(5)の姿勢を正すという動作を完成するからである。こうなると、間隔子(5)の傾倒による運行経路との摩擦干渉、及びローラー(4)の運行に及ぼす影響を回避することができる。その他の間隔子(5)の構造及び効果は、実施例1と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
図16は、本発明の実施例3における間隔子の見取図を示すものであり、実施例3と実施例2の相違点は、間隔子(5)の各側面(53)の円弧が2個以上構成されることにある。本実施例では、一方の一側面(53)が両円弧(G2、G3)を有し、他方の一側面(53)が両円弧(G1、G4)を有する。図16を参照されたい。上方の側面(53)両円弧(G2、G3)の中心点(C2、C3)が間隔子(5)の垂直中心線(B)の両側にそれぞれ位置され、且つ中心点(C3)が中心点(C2)より下方に位置されると共に、円弧(G2)と円弧(G3)が互いに連接する。しかも円弧(G3)は、円弧(2)より内側へ縮む(以後、内縮と略す)。ここで、内縮とは、図16に示すように、垂直中心線(B)を対称軸として円弧(3)と軸対称にする一つの模擬円弧(G3’)を形成し、しかもこの模擬円弧(G3’)の寸法が円弧(G3)の寸法と同じとする場合、この模擬円弧(G3’)が円弧(G2)の内側に位置し、故に円弧(G3)が円弧(2)より内側へ縮むことを意味する。
また、図16の下方の側面(53)の両円弧(G1、G4)の両中心点(C1、C4)がそれぞれ垂直中心線(B)の両側に位置され、且つ中心点(C1)が中心点(C4)より上方にあり、円弧(G1)が円弧(4)と相互連接すると共に、円弧(G1)が上記のように、円弧(G4)より内縮する。さらに、両側面(53)の円弧(G1、G2、G3、G4)の中心点の関係は、両側面(53)の両中心点を(C1、C4)の一組と(C2、C3)の一組とし、両組の中心点はそれぞれ水平中心線(Q)の両側に位置される。こうして構成された構造は、実施例2の効果を達成することができる。即ち、ローラー(4)の押力によって、傾倒した間隔子(5)の姿勢を再び正すことができるので、ひいては間隔子(5)が傾倒よって運行経路との摩擦干渉を発生することでローラーの運行に及ぼす影響を回避することができる。その他の間隔子(5)の構造及び効果は、実施例2と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
本発明の特徴をより一層明確化するために、以下、本発明の公用又は慣用技術より優れた所及び実施方式を説明する。
1.本発明は、従来技術の組み立て方式を改善した。本発明の間隔子が独立した個体であり、組み立て時において、先にローラーを負荷経路に配設してから、間隔子を配設することができるので、組み立てが非常に容易で、組み立て時間を大幅に短縮することができる。しかも負荷経路に間隔子と組み合わせるいずれもの構造を加工して設ける必要がないため、ローラーねじ装置の加工コストをさらに省き、組み立てもより容易に行なわせることができる。
2.本発明に係る間隔子は、両ローラーの端部による干渉を有効に回避することができ、且つ回流通路のような直線経路と負荷経路のような螺旋経路とに対して、ローラーを受ける直立面と傾斜面のような受け面を形成することにより、ローラーに負荷経路、回流通路及び反転通路をよりスムーズに通過させることができる。
3.本発明は、間隔子が両ローラー間の間距を最小に縮めることにより、負荷経路が収容できるローラーの数量を増やすると共に、ローラーねじ装置の全体負荷能力を高めることができる。
4.本発明は、間隔子の側面が円弧で且つ円弧の中心位置が偏位されることにより、間隔子が組み立て又は運行によって傾倒するときに、ローラーの押力又は押し付けによってその姿勢を正して所定位置へ戻ることができる。したがって、間隔子の傾倒による運行経路との摩擦干渉、さらにローラーの運行に及ぼす影響を回避することができる。
<本発明>
1:ねじ軸、11:転がり溝、2:ナット、3:回流部材、31:回流通路、4、4A、4B:ローラー、41:径方向面、5:間隔子、51:保持凹部、511:直立面、512:傾斜面、52:端面、53:側面、C1、C2、C3、C4:中心点、G1、G2、G3、G4、G3’:円弧、6:反転部材、61:反転通路、H:間隙、90:負荷経路、T、Y:軸方向、B:垂直中心線、Q:水平中心線、F:押力、R:回転方向。
<公知技術>
1、17:ねじ軸、11、21:転がり溝、2:ナット、15:ローラー、X:接触部位、16:保持器。

Claims (7)

  1. 軸方向に延伸され、細長い棒状を呈し、表面に設けられる螺旋状の転がり溝を有するねじ軸と、
    前記ねじ軸に套設され、前記転がり溝と相互対応して設けられる別の転がり溝と、前記転がり溝と別の転がり溝がV字型断面を有し、且つ前記転がり溝と前記別の転がり溝とによって形成される負荷経路と、を備えるナットと、
    前記ナットに設けられると共に、一つの回流通路と、前記回流通路と前記負荷経路とによって構成される循環経路と、を備える回流部材と、
    前記循環経路に設けられると共に、円柱状の径方向面を有し、前記径方向面が前記転がり溝と別の転がり溝と接触するする複数のローラーと、
    各前記ローラー間に設置されると共に、前記ローラーを収容する保持凹部を有する複数の間隔子と、からなり、
    前記保持凹部は、一つの直立面と二つの傾斜面とを具備し、前記直立面は、二つの前記傾斜面間に位置され、且つ前記直立面は、二つの前記傾斜面との間に一つの夾角をそれぞれ形成し、しかも前記傾斜面は、傾斜方向が前記ローラーの端面に向かって傾斜し、
    前記ローラーの前記径方向面は、前記ローラーが前記負荷経路を転がるとき、一つの前記傾斜面と接触し、前記ローラーが前記回流通路を転がるとき、前記直立面と接触してなることを特徴とする間隔子を有するローラーねじ装置。
  2. 前記間隔子は、二つの端面をさらに備え、前記端面は、平面であることを特徴とする、請求項1に記載の間隔子を有するローラーねじ装置。
  3. 前記間隔子は、二つの側面をさらに備え、前記側面は、円弧状を呈することを特徴とする、請求項1に記載の間隔子を有するローラーねじ装置。
  4. 二つの側面の円弧は、それぞれ一つあり、両円弧の中心点は、前記間隔子の垂直中心線と水平中心線の両側にそれぞれ位置されることを特徴とする、請求項3に記載の間隔子を有するローラーねじ装置。
  5. 二つの側面の円弧は、それぞれ二つあり、一方の側面の両円弧の両中心点は、前記間隔子の垂直中心線の両側にそれぞれ位置され、且つ一方の中心点が他方の中心点の下方に位置され、他方の側面の両円弧の両中心点は、前記間隔子の垂直中心線の両側にそれぞれ位置され、且つ一方の中心点が他方の中心点の上方に位置されることを特徴とする、請求項3に記載の間隔子を有するローラーねじ装置。
  6. 間隔子を有するローラーねじ装置は、反転部材をさらに備え、前記反転部材は、前記ナットに設置され、一つの反転通路を有し、前記反転通路は、前記循環経路の負荷通路に接続されて一つの運行経路を構成することを特徴とする、請求項1に記載の間隔子を有するローラーねじ装置。
  7. 前記ローラーが前記運行経路を転がる中において、前記反転通路の一端から前記回流通路の一端における前記負荷経路中に至る各前記ローラーの中心軸が同じ方向に向かって配列され、前記反転通路の他端から前記回流通路の他端における前記負荷経路に至る各前記ローラーの中心軸が同じ方向に向かって配列されることを特徴とする、請求項6に記載の間隔子を有するローラーねじ装置。
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