JP5396056B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフクラブに関し、特に、中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブに関する。
一般に、中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブでは、打球の方向性を安定させるため、クラブヘッドの内部に、ウェイトあるいは重量集中部を配置している。
このような重量集中部を配置したクラブヘッドには、ライ角を規定する水平方向の基準面に対し、ヒール側からトウ側に向けて上昇させた重量集中部を配置し、スイング中に、それぞれの重量集中部にほぼ同様な遠心力を作用させ、アドレスからインパクトするまでのゴルフクラブの軌道が形成するスイングプレーンを安定化し、インパクト時に安定した打球を得ることを可能としたゴルフクラブが開発されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−102247
しかし、重量集中部は、基本的にクラブヘッドのバック壁で形成するため、バック壁の位置、形状又は大きさ等によって、その配置位置、範囲、大きさ等が制限される。このため、重量集中部の位置を、クラブヘッドの内部空間内のフェース・バック方向に沿う前後方向、トウ・ヒール方向に沿う左右方向、および、クラウン・ソール方向に沿う高さ方向を考慮して配置することは困難である。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、バック壁に制限されることなく、クラブヘッド内における前後、左右および高さのそれぞれの方向でウェイト部材を効率よく立体的に配置することができ、このウェイト部材による重量効果を高め、より安定した打球を得ることを可能としたゴルフクラブを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のゴルフクラブは、ゴルフボールの打球面を前面に形成したフェース部と、クラウン部と、ソール部と、トウ側及びヒール側サイド部と、後部のバック部とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間を形成した中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブであって、前記ソール部の中央領域よりバック側に、ヒール側からトウ側に向けて順に高位置に配置される第1,第2及び第3ソール面を形成し、これらの第1,第2及び第3ソール面には、前記ソール部とクラウン部とを連結するバック壁から離隔した位置に、ヒール側からトウ側に向けて順に高位置となる複数のウェイト取付部を形成し、これらの複数のウェイト取付部に、重量又は大きさが異なる複数のウェイト部材を配設し、これらの複数のウェイト部材は、前記ソール部の内面から前記内部空間内に突出する突出高さ又は重心高さが異なり、前記複数のウェイト取付部のうち、最もヒール側かつフェース側の第1ソール面に形成したウェイト取付部に、最も重いウェイト部材が配置され、前記第2ソール面のウェイト取付部に配設するウェイト部材の重さは、第3ソール面のウェイト取付部に配設するウェイト部材以上であることを特徴とする。
このような特徴を備えた本発明のゴルフクラブによると、ヒール側からトウ側に向けて順に高位置に配置される第1,第2及び第3ソール面がソール部の中央領域よりバック側に形成されることにより、外観に違和感を生じることなく、これらのソール面に形成したウェイト取付部を介して、クラブヘッドの内部空間内における前後、左右および高さのそれぞれの方向に沿う立体的な最適位置に、最適重量のウェイト部材を配置し、このウェイト部材による重量効果を高め、より安定した打球を得ることができる。そして、ウェイト部材の重量又は大きさが異なることにより、ウェイト部材の重量や大きさを任意に調整でき、ウェイト配分の自由度が向上することでクラブヘッドの設計の自由度が向上し、優れた性能のゴルフクラブを形成することができ、これらのウェイト部材が、ソール部の内面から内部空間内に突出する突出高さ又は重心高さが異なることにより、ソール面の高さの相違と内部空間とを有効に利用し、最適なウェイト配分とすることができる。更に、最もヒール側かつフェース側の第1ソール面に形成したウェイト取付部に、最も重いウェイト部材が配置され、第2ソール面のウェイト取付部に配設するウェイト部材の重さが、第3ソール面のウェイト取付部に配設するウェイト部材以上であることにより、スイング時における返し操作が容易で、操作性に優れたゴルフクラブを形成することができる。
図1は本発明の好ましい実施形態によるゴルフクラブ8を示す。
図1に示すように、本実施形態のゴルフクラブ8は、中空構造の金属製クラブヘッド10を備え、このクラブヘッド10は、例えば繊維強化樹脂あるいは金属材料で管状構造に形成したシャフト6の先端に、例えば地面である水平方向の基準面Fに対して規定のライ角α及びロフト角βを設定して取り付けられ、打球面を形成するフェース部12に、フェース部12に向かって左右方向であるトウ・ヒール方向に略水平に延びる多数のスコアライン13を形成してある。また、シャフト6の基端には天然ゴムあるいは合成ゴム等の柔軟性や軟質材料で形成したグリップ4を取付けてある。ここに、ライ角αは、後述するソール部あるいは基準面Fに対するシャフトの軸線6aの取付角度であり、ロフト角βは、基準面Fに直交する垂直面Rとフェース部12の前面との間の角度(図5)である
図2に示すように、基準面Fに載置したゴルフボールBを打球する際、ゴルファーがスタンスの位置を定め、アドレスすなわちクラブヘッド10をゴルフボールBの後方に接地した状態からゴルフクラブ8をトップ位置T1に振り上げた状態では、クラブヘッド10の打球面を形成するフェース部12が軌道Tとほぼ平行に配置され、ゴルファーの正面側である前面側を向く。
このトップ位置T1からゴルフクラブ8を振り下ろすスイングの初期からダウンスイングの際、フェース部12は前面側に向けたまま、軌道Tに沿ってほぼ平行に移動し、フェース部12で打球する前の位置T2において、手首の返し操作により、クラブヘッド10がシャフト6を中心としてほぼ90度回転され、フェース部12がゴルフボールBに向けられる。そして、フェース部12を軌道Tに直交する方向に向けたままスイングを続け、インパクト位置T3でフェース部12がゴルフボールBを打球する。ゴルフボールBをインパクトした後は、軌道Tに沿って自然に振りぬかれるフォロースルーからフィニッシュに至る。
このようなスイングを行うゴルフクラブ8について、クラブヘッド10内に配置するウェイト部材による重量効果を高め、より安定した打球を得るため、本実施形態のクラブヘッド10は、以下のように形成してある。
図3から図5に詳細に示すように、本実施形態の中空構造の金属製クラブヘッド10は、フェース部12に打球面を形成するフェース部材14を配置し、このフェース部材14をヘッド部材10aが背面側から支える。このヘッド本体10aは、フェース部12のトップライン12aおよびリーディングエッジ12bからそれぞれバック側にクラウン部16およびソール部18が延びる。これらのクラウン部16とソール部18との間に、フェース部12のトウ側サイドライン12cおよびヒール側サイドライン12dからそれぞれトウ側サイド部20およびヒール側サイド部22がクラウン部16の周縁部に沿って湾曲しつつバック側に延び、バック部24に連続する。
トウ側サイド部20およびヒール側サイド部22は、フェース部12側で上下方向すなわちクラウン・ソール方向に大きな寸法を有し、バック部24に形成されるバック壁24aまで次第にその寸法が減少する。したがって、このクラブヘッド10は、実質的にフェース部12とクラウン部16とソール部18とトウ側及びヒール側サイド部20,22と、後部のバック部24とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間N(図5)を形成する。
なお、フェース部12とクラウン部16との間の上縁部12aは、その間の稜線で特定することができるが、フェース部12の大部分を形成する面部の曲率半径より小さくなる部位で特定してもよい。リーディングエッジ12b、サイドライン12c,12d等のフェース部12を区画する他の部位についても同様である。
シャフト6は、クラウン部16に突出形成されるホーゼル部28のシャフト挿入孔28a(図4)から、リング26を介してシャフト6の先端部を差し込むことで、このホーゼル部28に止着される。このリング26は、アルミニウム等の軽量金属、樹脂又はゴム等の適宜の材料で形成することができる。なお、ホーゼル部28には、クラブヘッド10に一体的に形成された筒状のシャフト止着部(図示しない)が、内部空間N内に突出しており、シャフト挿入孔28aから挿入されたシャフト6の先端部がこのシャフト止着部に嵌合されて固定される。
このようなヘッド本体10aは、一体成形されたものでもよく、複数の部材を溶接等で組立てて一体化することもできる。
ヘッド本体10aの前部開口部に固定されるフェース部材14は、中央部を外方に僅かに膨出させたバルジを有する板状の部材から形成してあり、この前面がゴルフボールを打つ打球面を形成する。この打球面のほぼ中央位置には、クラブヘッド10の重心Gを通り、フェース部12の打球面に垂直に延ばした点であるスイートスポットSが位置する。
フェース部材14は、クラウン部16、ソール部18、トウ側およびヒール側サイド部20,22及びバック部24からなるヘッド本体10aの前方側開口を閉塞する板状の部材で形成し、このフェース部12の全体を形成してもよく、または、図5に示すような、いわゆるカップ状に形成され、クラウン部16、ソール部18及びサイド部20,22のフェース部12側の一部を形成していてもよい。更に、フェース部12に形成した所定の大きさの開口に嵌合する板状に形成し、フェース部12の一部のみを形成するものであってもよい。
本実施形態のヘッド本体10aは、フェース部12に設けられるフェース部材14を除いて、例えば、チタン系合金、鉄系合金等を鋳造することで一体形成することが好ましく、その前面側に、フェース部12の打球面を構成するカップ型に形成されたフェース部材14が溶着、接着等によって止着される開口が形成されている。このような一体構造に代え、ヘッド本体10aを構成する各部材(フェース部、クラウン部、ソール部、サイド部等の外殻を形成する部材)を個別に形成し、この後、組立て、溶着や接着等によって一体化しても良い。更に、クラウン部16を繊維強化金属や繊維強化樹脂等により形成し、または、それらの金属や繊維などの材料を組み合わせて形成することも可能である。
ヘッド本体10aに結合されるフェース部材14は、例えは、チタン系合金、鉄系合金等を、所定のカップ型形状となるように、プレス加工、或いは鍛造等することで一体形成し、例えばスイートスポットSの位置を含む打球面の平均肉厚(各部の最大肉厚部、最小肉厚部および中間肉厚部の平均値であり、少なくとも所定厚で広い面積の部分の3箇所以上の測定値から得るのが好ましい)を、打球時の衝撃に耐え得る1.5mm〜3.2mm程度に形成するのが好ましい。圧延材で形成する場合には、フェース部12の反発力を高めると共に耐久性を増大するためにその圧延方向をクラウン・ソール方向に沿って配置することが好ましい。また、スイートスポットSが配置される部位を周部よりも僅かに肉厚に形成することで、強度を維持しつつ反発力を増大することができる。
このように形成されたフェース部材14は、ヘッド本体10aに形成した開口の端面11に、図5に符号Dで示す溶接部を介して止着されているが、接着、ろう付け等の好適な手段によって止着することも可能である。もちろん、フェース部12については、別部材となるフェース部材14を止着するのではなく、前記ヘッド本体10aと共に一体形成されていてもよい。
このクラブヘッド10は、フェース部12のスイートスポットSの下方領域の剛性を増大して反発係数を抑制し、逆に、上方領域では反発係数を増大して、広範囲にわたる領域の反発係数を近似させるため、フェース部12の下部領域かつトウ・ヒール方向の中央領域に、上下方向すなわちクラウン・ソール方向に延びる1つ又は複数の上下方向リブ30と、この上下方向リブに連結される横方向リブ32とを内面から内部空間N内に突出させてある。また、これらのリブの上方領域には、トップライン12aに向けて順に肉厚を薄く形成した複数の中央エリア34a,34b,34cを形成してある。これらの中央エリアは、隣接する部位との間で滑らかに移行するため、例えば傾斜面等や曲面を周部に配置することが好ましい。
このフェース部12を支えるバック側では、トップライン12aに隣接するクラウン部16の前部領域18aを、リーディングエッジ12bに隣接するソール部18の前部領域18aの最小肉厚よりも肉厚を厚く形成してあり、特に、フェース部12の上方領域で打球したときに、フェース部12のロフト角βが一時的に増大するように変形するのを防止してある。これにより、フェース部12は、打球位置に係わらず、ほぼ一定のロフト角βを維持する状態とすることができる。なお、ソール部18の前部領域18aに、上述の上下方向リブ30の下端が結合されることが好ましい。
また、ソール部18には、バック側に移行するに連れて次第に上方に傾斜するように傾斜部18bを形成してあり、この傾斜部18bの内面から、ウェイト部材Wが内部空間N内に突出する。このウェイト部材Wの重量を、フェース部12に伝達するため、フォール部18の内面に、前後方向すなわちフェース・バック方向に延びる前後方向リブ38を、ソール部18の内面から内部空間N内に突出させて形成することが好ましい。この前後方向リブ38の前端は、上述のソール部18の前部領域18aに延設し、この前部領域18aを介してフェース部18の上下方向リブ30に連結することが好ましい。複数のウェイト部材Wが設けられる場合には、少なくとも、最も重い又は大きいウェイト部材Wに向けて、フェース側からバック側にリブ38を形成し、ウェイト部材Wのフェース部12に対するウェイトの伝達性を向上させることが好ましい。
このようなソール部18の傾斜部18bが上方に傾斜する形状については、面一状に上昇するような形状であっても良いし、多面的(段階的)に上昇するような形状であっても良い。いずれの場合も、振り抜きやすい外形形状とすることが好ましい。
更に、図6から図9に示すように、ソール部18のトウ側に、凹部40を形成してあり、この凹部40まで、ヒール側からトウ側に向けて、基準面Fから異なる高さに形成された第1ソール面42と第2ソール面44と第3ソール面46とを順に配置してある。
本実施形態では、凹部40はソール部18からトウ側サイド部20にかけて形成してある。この凹部40は、図6に符号Oで示すソール部18の前後方向および左右方向における中心部を含め、左右に帯状に延びる中央部位Mに配置されるのが好ましい。この中央部位Mは、フェース側は、リーディングエッジ12bから0〜50mm程度の位置に配置され、バック側は、リーディングエッジ12bから50〜70mmの位置に配置されるることが好ましい。この凹部40が配置される中央部位Mは、中心部Oに対し、バック側に変位してもよい。
この中央領域に、凹部40と共に、第1,第2,第3ソール面の中央部位42a,44a,46aが配置される。更に、第1ソール面の中央部位42aのヒール側に、ヒール側サイド部22に隣接するヒール側凹部48を更に形成してもよい。このヒール側凹部48は、フェース側がリーディングエッジ12bから0〜50mm程度の位置に配置され、バック側がリーディングエッジ12bから50〜100mm程度の位置に配置されることが好ましい。また、このヒール側凹部48は、第1ソール面42の中心部Oにおける左右方向の幅qが、ソール部18の全幅Xの30%〜70%程度となるように形成することが好ましい。
中央領域Mのトウ側に配置される凹部40は、平坦状または僅かに突出した湾曲状の面で形成されており、クラブヘッド10の中心部Oのトウ側の部位で、左右方向に最も大きな幅寸法を有し、フェース側およびバック側に向けて次第に狭くなる。
第1ソール面42は、中央部位42aが中心部Oを含む最も大きな領域を形成し、フェース側でリーディングエッジ12bに連続し、トウ側サイド部20のフェース側部位に延びる。この中央部位42aからバック側に延びるバック側部位42bは、ソール部18の傾斜部18bに配置され、ヒール側サイド部22のバック側部位からバック部24のバック壁24aに達する。同様に、第2,第3ソール面のバック側部位44b,46bも、ソール部18の傾斜部18bに配置され、バック壁24aに達する。
これらの第1,第2,第3ソール面42,44,46のそれぞれのトウ側には、例えば0.5mm〜3.0mm程度の高さすなわちクラウン・ソール方向の寸法差を形成する段差部50,52,54が配置される。
段差部50,52,54は、それぞれソール部18の中央領域Mで、中央部位42a,44a,46aのトウ側に配置される凹状湾曲部50a,52a,54aを有し、これらの凹状湾曲部は、中心部0側に向けて膨らんだ滑らかな曲線状に形成される。これらの凹状湾曲部50a,52a,54aのバック側には、これらの凹状湾曲部に連続し、ソール部18の外方すなわちバック側に向けて膨らむ凸状湾曲部50b,52b,54bがバック側部位42b,44b,46bに配置されている。これらの凸状湾曲部50b,52b,54bを介して、これらの第1,第2,第3ソール面42,44,46がバック部24のバック壁24aの外面に達し、これらのソール面のバック側縁部からバック壁24aがクラウン側に立上がる。
また、凹状湾曲部50a,52a,54aのトウ側の端部は、中心部Oよりも前方すなわちフェース側の部位で互いに収束して一体化され、第1ソール面42と凹部40との間の段差部56に移行する。この段差部56も、例えば0.5mm〜3.0mm程度の高さに形成することが好ましい。また、この段差部56の延長線上に沿ってフェース面まで、例えば符号57a,57bで示すような切込みを形成してもよい。
これらの段差部50,52,54は、トウ側に向けて順に高くし、最もトウ側の段差部54を最も大きな寸法に形成してある。参考例では、このような段差部50,52,54を介して、第1,第2,第3ソール面2,44,46を異なる高さに形成できるものであれば、逆に、トウ側に向けて、段差部の上下方向寸法すなわち高低差を順に低くし、最もトウ側の段差部54の寸法を最も小さな寸法に形成することも可能であり、更に、全てを同じ寸法にすることも可能である。これらの段差部の断面形状についても、急傾斜の断面形状を形成し、又は、隣接するソール面または凹部との間で滑らかに移行するものであってもよい。なお、第3ソール面46と凹部40との間の段差部54は、凸状湾曲部54bを更にトウ側又はバック側に膨らませ、一部をバック壁24aに延設することも可能である。
段差部50,52間に配置される第2ソール面44、および、段差部52,54間に配置される第3ソール面46は、中央部位44a,46bの幅寸法がバック側に向けて次第に増大している。これにより、第1,第2,第3ソール面42,44,46のバック側部位42b,44b,46bが、左右方向に展開する共に、基準面Fに対して上下方向に異なる高さに配置される。更に、凸状湾曲部50b,52b,54bがソール部18のバック側の外縁に沿って湾曲するため、バック側部位42b,44b,46bは、凸状湾曲部50b,52b,54bの最も外方に膨らんだ部位すなわち曲率半径の小さな部位を、上述の垂直面Rからの前後方向で、それぞれ異なる位置に配置することができる。
本実施形態では、シャフト挿入孔28a(図4)の中心線又はシャフト6の中心軸6aの延長線とソール部12とが交差する交点Cに最も近接する段差部50の凹状湾曲部50aを、最も内方に膨らんだ曲線形状に形成してある。この凹状湾曲部50aは、最も内方の部位の接線51に直交しかつ交点Cを通る直線Kが、上述の垂直面Rに平行な直線r(すなわちフェース部12に平行な直線)に対して、例えば30度から65度の角度θに配置され、第2ソール面44のバック側部位44bが中心部Oのバック側に配置されている。これにより、第1,第3ソール面42,46のバック側部位42b,46bは、第2ソール面44のバック側部位44bの左右に好適に配置されると共に、この直線Kの方向に沿って、交点C側から、ソール部12のトウ側かつバック側に向けて空気を流れやすくすることも可能となる。
このような段差部の凹状湾曲部50a,52a,54aは、中心部Oに向けてソール部18の内方に膨らませることに代え、又は、ソール部18の内方に膨らむと共に、外殻の内方に向けて内部空間N内に膨らませるように形成することもできる。いずれも場合も、第1,第2,第3ソール面のバック側部位42b,44b,46bを、上下、左右および前後の異なる位置に配置し、特に基準面Fから異なる高さに配置できるものであれば、特に凹状湾曲部50a,52a,54aは、ソール部18側から見たときに、それぞれ直線状形状に形成することも可能である。
図7および図8に示すように、第1,第2,第3ソール面42,44,46は、トウ側に向けて順に高位置に配置され、第3ソール面46が基準面Fから最も上方に配置される。このように高さの異なる第1,第2,第3ソール面のバック側部位42b,44b,46bに、それぞれウェイト部材Wを取付けるためのウェイト取付部43,45,47が配置され、第3ソール面のバック側部位46bに配置したウェイト取付部47も最も上方に位置する。
ウェイト取付部43,45,47が、トウ側に向けて順に高位置(基準面Fから)となるように、バック側部位42b,44b,46bに配置されることにより、図3に示すように、基準面Fに平行な面fに対して、例えば3度から15度程度の角度φを形成する傾斜面hに沿って配置することができる。更に、このような傾斜面内においても、図6に示すように、前後方向位置を変更し、クラブヘッド10に対して、それぞれのウェイト取付部43,45,47の配置位置を立体的に調整することができる。更に、それぞれのウェイト取付部43,45,47毎に、ウェイト部材Wの大きさ又は重さを調整することができる。これにより、クラブヘッド10内のウェイト配分の自由度が向上することでクラブヘッド10の設計の自由度が向上し、優れた性能のゴルフクラブ8を形成することができる。
更に、これらのウェイト部材Wがソール部18の内面から内部空間N内に突出する高さ、又は、その重心の高さについても、様々に調整することができ、この場合には、ソール面42,44,46の高さの相違と内部空間Nとを有効に利用し、最適なウェイト配分とすることができる。
特に、数のウェイト取付部43,45,47のうち、最もヒール側かつフェース側のウェイト取付部43に、最も重い又は大きいウェイト部材Wを配置する場合には、シャフト6を中心とする慣性モーメントを小さくし、スイング時における返し操作が容易で、ゴルフクラブ8を、操作性に優れたものとすることができる。ウェイト取付部45,47に配置するウェイトWの重さ又は大きさを等しくし、又は、一方を他方よりも重く又は大きくし、慣性モーメントを調整することもできるが、ウェイト取付部45に、ウェイト取付部47以上の重さのウェイト部材Wを取付けること好ましい。この場合には、スイング操作時にクラブヘッド10が返りやすくなる。
このウェイト取付部43,45,47は、ウェイト部材Wを着脱自在に螺合するネジ部を有するものであってもよく、あるいは、溶接によりウェイト部材Wを一体的に固着するものであってもよい。ネジ部を用いる場合には、大きさあるいは重さの異なるウェイト部材W毎に個別に対応させたネジ構造を有するものでもよく、又は、大きさあるいは重さの異なるウェイト部材Wの全てが螺合可能となるように共通のネジ構造を有するものであってもよい。共通のネジ構造を有する場合には、ウェイト部材Wの調整が容易である。
このように、ソール部18に、高さの異なる複数のソール面42,44,46を配置し、特に、ソール部18の中央領域Mよりバック側のバック側部位42b,44b,46bで、バック壁24aから離隔したバック側部位42b,44b,46bに、ウェイト取付部43,45,47を形成することにより、これらのウェイト取付部を介して、内部空間N内における前後、左右および高さのそれぞれの方向に沿う立体的な最適位置に、最適重量のウェイト部材Wを配置することができ、初期の意図した位置と高さとに最適な重量のウェイト部材Wを配置することができる。
また、バック部24のバック壁24aで肉厚を調整し、所要の形状に形成する必要がなくなることにより、バック部24の軽量化を図り、デザインの自由度を向上させることができる。
上述のクラブヘッド10を備えたゴルフクラブ8によると、トップ位置T1からゴルフクラブ8を振り下ろし、ゴルフボールBをインパクトするまで、それぞれの異なる高さ位置のウェイト取付部43,45,47に配置した最適のウェイト部材Wで、最適の遠心力を作用させることができ、このウェイト部材による重量効果を高め、より安定した打球を得ることをできる。また、これらのウェイト取付部43,45,47を配置するソール面のバック側部42b,44b,46bが、ソール部18の中央領域Mよりバック側に形成されることにより、打球する際、その外観がゴルファーに違和感を与えることもない。
特に、ウェイト取付部43,45,47を配置する部位は、ソール部18のバック側の傾斜部18に位置する、高さの異なる複数のソール面の形成が容易であり、外観上の違和感も生じ難い。
参考例では、このような高さの異なるソール面は、上述のように3つのソール面42,44,46に限るものではなく、2つ又は4つ以上であってもよい。
いずれの場合も、中空構造に形成するものであれば、ティーアップしたボールを打球する通常のウッドクラブ、地面に直接置かれたボールを打球するフェアウェイで使用可能なフェアウェイウッド、又は、ユーティリティクラブヘッドと通称される中空アイアン等、種々のタイプのクラブヘッドとして形成することができる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] ゴルフボールの打球面を前面に形成したフェース部と、クラウン部と、ソール部と、トウ側及びヒール側サイド部と、後部のバック部とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間を形成した中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブであって、
前記ソール部の中央領域よりバック側に、高さの異なる複数のソール面を形成し、
これらの複数のソール面には、前記ソール部とクラウン部とを連結するバック壁から離隔した位置に、複数のウェイト取付部を形成し、
これらの複数のウェイト取付部に、ウェイト部材を配設したことを特徴とするゴルフクラブ。
[2] 前記複数のウェイト取付部に、重量又は大きさが異なる複数のウェイト部材が配設されることを特徴とする[1]に記載のゴルフクラブ。
[3] 前記複数のウェイト取付部に、前記ソール部の内面から前記内部空間内に突出する突出高さ又は重心高さが異なる複数のウェイト部材が配置されることを特徴とする[1]又は[2]に記載のゴルフクラブ。
[4] 前記複数のウェイト取付部のうち、最もヒール側かつフェース側のウェイト取付部に、最も重いウェイト部材が配置されることを特徴とする[1]から[3]のいずれか1つに記載のゴルフクラブ。
本発明の好ましい実施形態によるゴルフクラブの全体図。 スイング中におけるクラブヘッドの移動を示す説明図。 図1のクラブヘッドの概略的な正面図。 図1のクラブヘッドの概略的な平面図。 図3のV−V線に沿う断面図。 図3のクラブヘッドの底面図。 図3のクラブヘッドの背面図。 図3のクラブヘッドのトウ側から見た説明図。
符号の説明
10…クラブヘッド、10a…ヘッド本体、12…フェース部、16…クラウン部、18…ソール部、20,22…サイド部、24…バック部、24a…バック壁、42,44,46…ソール面、40…凹部、42,44,46…ソール面、43,45,47…ウェイト取付部、M…中央領域、W…ウェイト部材。

Claims (1)

  1. ゴルフボールの打球面を前面に形成したフェース部と、クラウン部と、ソール部と、トウ側及びヒール側サイド部と、後部のバック部とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間を形成した中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブであって、
    前記ソール部の中央領域よりバック側に、ヒール側からトウ側に向けて順に高位置に配置される第1,第2及び第3ソール面を形成し、
    これらの第1,第2及び3ソール面には、前記ソール部とクラウン部とを連結するバック壁から離隔した位置に、ヒール側からトウ側に向けて順に高位置となる複数のウェイト取付部を形成し、
    これらの複数のウェイト取付部に、重量又は大きさが異なる複数のウェイト部材を配設し、
    これらのウェイト部材は、前記ソール部の内面から前記内部空間内に突出する突出高さ又は重心高さが異なり、
    前記複数のウェイト取付部のうち、最もヒール側かつフェース側の第1ソール面に形成したウェイト取付部に、最も重いウェイト部材が配置され、前記第2ソール面のウェイト取付部に配設するウェイト部材の重さは、第3ソール面のウェイト取付部に配設するウェイト部材以上であることを特徴とするゴルフクラブ。
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