JP2011072662A - ゴルフクラブ - Google Patents

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Abstract

【課題】アドレス時およびスイング時における操作性に優れたゴルフクラブを提供することを提供すること。
【解決手段】クラブヘッド10のソール部18は、フェース部12のリーディングエッジ12bのバック側でこのリーディングエッジ12bに沿ってトウ・ヒール方向に延びるソール前部50と、このソール前部50のトウ・ヒール方向中間部位でこのソール前部50から連続してバック側に延びるソール中部52と、このソール中部52のトウ側とヒール側とで内部空間N側に凹設された平坦状部54,56とを備え、ソール前部50は、ソール中部52のトウ側およびヒール側で、それぞれトウ・ヒール方向の中間部位をソール中部52に隣接する部位よりもバック側に突出させた後方延長部50a,50bを有するゴルフクラブ。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ゴルフクラブに関し、特に、中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブに関する。
従来、アドレス時に、クラブヘッドのソール部を接地させて安定させ、この状態でフェースの方向をボールに合わせることのできるゴルフクラブが知られている。
このようなゴルフクラブのクラブヘッドには、ヘッド本体のソールに、シャフトの軸線が交わる交点のフェース側とバック側及びトウ側に、地面に接触する凸部を設けるものがある(例えば特許文献1参照)。
このクラブヘッドによれば、アドレス時に、フェース側、バック側およびトウ側の各凸部の3つの接触点を同時に接地させることでフェースアングルを変えることなく、ヘッド本体を地面に対して静止させて位置決めすることができる。
特開平8−47555号公報
しかし、ソールの前後すなわちフェース側とバック側とを接地させて安定させるための凸部を形成すると、例えば、バック側の凸部がスイング時における芝生との抵抗を増大させ、又は、ダフリ等のトラブルが発生し易くなる。このような凸部に代えて、ソール部のより広い面積を接地させるために、広範囲にわたって連続する凸部を形成する場合も同様である。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、アドレス時およびスイング時における操作性に優れたゴルフクラブを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によると、フェース部と、クラウン部と、ソール部と、トウ側およびヒール側のサイド部と、後部のバック部とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間を形成した中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブであって、前記ソール部は、前記フェース部のリーディングエッジのバック側でこのリーディングエッジに沿ってトウ・ヒール方向に延びるソール前部と、このソール前部のトウ・ヒール方向中間部位でこのソール前部から連続してバック側に延びるソール中部と、このソール中部のトウ側とヒール側とで内部空間側に凹設された平坦状部とを備え、前記ソール前部は、ソール中部のトウ側およびヒール側で、それぞれトウ・ヒール方向の中間部位をソール中部に隣接する部位よりもバック側に突出させた後方延長部を有するゴルフクラブが提供される。
前記平坦状部は、前記ソール中部がソール前部に連続する部位との間で2.0mm以上の段差を形成され、ヒール側の平坦状部の面積よりもトウ側の平坦状部の面積を大きく形成することが好ましい。
また、前記トウ側の平坦状部は、ソール中部のトウ側から前記トウ側の後方延長部のトウ側に延び、前記ヒール側の平坦状部は、ソール中部のヒール側から前記ヒール側の後方延長部のヒール側に延び、前記ソール中部のバック側でこれらのトウ側およびヒール側の平坦状部が互いに連続することが好ましい。
前記平坦状部は、急傾斜部を介して前記ソール前部およびソール中部に連結されることが好ましい。
前記ソール部は、リーディングエッジに隣接する部位よりも、そのバック側を、フェース部およびクラウン部よりも比重の大きな高比重材料で形成することが好ましい。
前記クラウン中部よりもフェース側で、前記ソール前部の上方に重なる位置にクラブヘッドの重心が配置されることが特に好ましい。
本発明のゴルフクラブによると、ソール中部のトウ側およびヒール側に平坦状部を凹設したことにより、アドレス時にソール部を接地させたときに、後方延長部を有するソール前部とソール中部とを通じて、ライ角又はロフト角等のクラブヘッドの状態の確認および調整を行うアドレス操作がし易く、また、スイング時には、ソール中部とソール前部の後方延長部とがクラブヘッドの正しい進行方向に対する空気抵抗を低減し、ダフリの影響を軽減することができ、スイング操作がし易い。
平坦状部が、前記ソール中部のソール前部に連続する部位との間で2.0mm以上の段差を形成し、ヒール側の平坦状部の面積よりもトウ側の平坦状部の面積を大きく形成する場合には、ダフリ時における抵抗を低減でき、打球方向に沿ってスイングし易いゴルフクラブとすることができ、特に、スライス傾向のあるプレーヤにとって有益である。
トウ側の平坦状部が、ソール中部のトウ側からトウ側の後方延長部のトウ側に延び、ヒール側の平坦状部が、ソール中部のヒール側からヒール側の後方延長部のヒール側に延び、ソール中部のバック側でこれらのトウ側およびヒール側の平坦状部が互いに連続する場合は、ソール部内で平坦状部が占める比率を大きくすることができ、特に、サイド部およびバック部に隣接する周縁部に沿って平坦状部が凹設されることにより、スイング時にソール部が地面や芝生に接触する確率を減少し、空気抵抗を減少し、スイング操作がし易くなる。
平坦状部が、急傾斜部を介してソール前部およびソール中部に連結される場合には、ダフりを生じたときに、ソール中部がこのクラブヘッドの案内作用を行うことができ、フェース部の打球面を打球方向に対して直交する正しい方向に維持し易く、スイング操作のし易いゴルフクラブとすることができる。
ソール部が、リーディングエッジに隣接する部位よりも、そのバック側を、フェース部およびクラウン部よりも比重の大きな高比重材料で形成される場合には、内部空間側に凹設される平坦状部により重心位置が高くなるのをその比重差で防止し、重心位置を低くかつバック側の深い位置に配置することができる。
クラウン中部よりもフェース側で、ソール前部の上方に重なる位置にクラブヘッドの重心が配置される場合には、クラブヘッドを接地したときに、ソール前部を地面に接触させ、ロフト角を変化させることなく、正しい姿勢に構えることが可能となり、安定してスイング操作し易いゴルフクラブを形成することができる。
本発明の実施形態によるゴルフクラブのクラブヘッドをフェース側から見た正面図。 図1に示すゴルフクラブのクラブヘッドの平面図。 図1のクラブヘッドのバック側から見た背面図。 図1のクラブヘッドのソール側から見た底面図。 図1のクラブヘッドのヒール側から見た側面図。 図1のクラブヘッドのトウ側から見た側面図。 図2のVII−VII線に沿う断面図。 図2のVIII−VIII線に沿う断面図。 他の実施形態によるクラブヘッドをソール側から見た底面図。 更に他の実施形態によるクラブヘッドをソール側から見た底面図。
図1から図8は本発明の好ましい実施形態によるゴルフクラブ10を示す。図中、同様な部位には同様な符号を付してある。
図1に示すように、本実施形態のゴルフクラブ8は、例えば繊維強化樹脂あるいは金属材料で管状構造に形成したシャフト6の先端に、例えばボールを置く地面等の基準水平面Bに対して規定のライ角αおよびロフト角β(図6)を設定してクラブヘッド10を取付け、基端には天然ゴムあるいは合成ゴム等の柔軟性や軟質材料で形成したグリップ(図示しない)を取付けてある。ここに、ライ角αは、後述するソール部あるいは基準水平面Bに対するシャフトの軸線6aの取付角度であり、ロフト角は、基準水平面Bに直交する垂直面Vとフェース部12の前面との間の角度である。
図1から図6に示すように、金属製クラブヘッド10は、フェース部12に打球面を形成するフェース部材14を前部に配置し、このフェース部材14をヘッド本体10aが背面側から支える中空構造を有する。このヘッド本体10aは、フェース部12のトップライン12aおよびリーディングエッジ12bからそれぞれ後方のバック側に延びるクラウン部16およびソール部18を有する。これらのクラウン部16とソール部18との間には、フェース部12のトウ側サイドライン12cおよびヒール側サイドライン12dからそれぞれトウ側サイド部20およびヒール側サイド部22がクラウン部の16の周縁部に沿って湾曲しつつバック側に延び、バック部24(図4)に連続する。
このように、クラブヘッド10は、実質的にフェース部12とクラウン部16とソール部18とトウ側及びヒール側サイド部20,22と、後部のバック部24とで外殻を形成し、内部空間Nをこの外殻構造体内に区画する。
このようなクラブヘッド10は、例えば容積がドライバーの場合には380〜460cc、フェアーウェイウッド(ユーティリティウッド)の場合には80〜230cc程度であり、また、その重量は180〜260g程度である。そして、基準水平面Bから垂直方向における高さは、バック側で、ドライバーが40〜60mm、フェアーウェイウッドが6〜20mm、トウ・ヒール側で、ドライバーが25〜60mm、フェアーウェイウッドが10〜30mmである。また、フェース部12は、高さがドライバーの場合は40〜60mm、フェアーウェイウッドの場合は26〜40mm程度に形成され、トウ・ヒール方向に沿う寸法が70〜120mm程度に形成される。
本実施形態では、クラウン部16のヒール側からシャフト止着部としてホーゼル部26が突出している。このホーゼル部26は中心軸が、上述のライ角αを形成する方向に延びる内孔部26aを有し、この内孔部26aの外方に開口する端部からシャフト6の先端部を差し込み、接着剤等で内孔部26aに固着することで、シャフト6をクラブヘッド10に止着することができる。
このホーゼル部26は、ヘッド本体10aに一体的に形成してもよく、あるいは、フェース部材14に一体に形成してよい。また、このホーゼル部26はクラウン部16から突出させることなく、シャフト止着部を形成する筒状の部材を、中空部である内部空間N(図7)内に配置し、その内孔部26aをクラウン部16側で外方に開口させたものであってもよい。
クラブヘッド10のトウ側サイド部20およびヒール側サイド部22は、フェース部12側でクラウン・ソール方向すなわち上下方向に大きな寸法を有し、次第にその上下方向寸法を減少しつつバック部24に移行する。このサイド部20,22は、上下方向に湾曲しつつクラウン部16の周部に沿ってフェース部12からバック部24まで連続して延びる滑らかな湾曲面を形成する。なお、連続して延びるとは、目視して認識できる程度の稜線部または角部が存在しない状態をいう。
このサイド部20,22とクラウン部16との間に形成される上側の稜線部21は、トウ側サイドライン12cからバック部24を介してヒール側に延び、ヒール側サイド部22でホーゼル部26の表面に移行する(図5参照)。また、サイド部20,22とソール部18との間に形成される下側の稜線部23は、トウ側およびヒール側でリーディングエッジ12bに連続し、または、リーディングエッジ12bにごく近接した位置(例えばリーディングエッジ12bを含む湾曲面内)でフェース部12に吸収される。
なお、フェース部12とクラウン部16との間のトップライン12aは、その間の稜線部で特定することができるが、フェース部12の大部分を形成する面部の曲率半径より小さくなる部位で特定してもよい。リーディングエッジ12bおよびサイドライン12c,12dについても同様である。また、サイド部20,22の上下に形成される稜線部21,23についても、同様に、サイド部20,22およびバック部24を形成する面部の曲率半径より小さくなる部位で特定することができる。なお、本明細書中では、稜線部は、稜線部21のような1本の曲線で表現されるものだけでなく、図4に2本の曲線23a,23b間に示す稜線部23のように幅または丸みを有するものであることは明らかである。
ヘッド本体10aの前部開口部に固定されるフェース部材14は、中央部を外方に僅かに膨出させ、バルジ(トウ・ヒール方向)およびロール(クラウン・ソール方向)の双方の曲面を組合せた湾曲面を有する板状の部材で形成してあり、この前面がゴルフボールを打つ打球面を形成する。このフェース部12の打球面には、略水平方向の浅い凹溝等の好適な手段でトウ・ヒール方向に延びる多数のスコアライン(図示しない)を形成してあり、図1に示すように、この打球面のセンター位置M(図心)に近接する位置に、クラブヘッド10の重心G(図4)を通り、フェース部12の打球面に垂直に延ばした点であるスイートスポットSが位置する。
フェース部材14は、クラウン部16、ソール部18、トウ側およびヒール側サイド部20,22及びバック部24を形成するヘッド本体10aの前方側開口を閉塞する板状の部材で形成してある。この板状の部材で形成するフェース部材14は、トップライン12a、リーディングエッジ12bおよびサイドライン12c,12dで囲まれるフェース部12の全体の領域を形成してもよい。または、いわゆるカップ状の部材に形成し、この周縁部でクラウン部16、ソール部18及びサイド部20,22のフェース部12に隣接する一部の部位を形成していてもよい。更に、フェース部12に形成した所定の大きさの開口に嵌合する板状に形成し、トップライン12a、リーディングエッジ12bおよびサイドライン12c,12dで囲まれるフェース部12の領域よりも小さな一部の領域のみを形成するものであってもよい。
このフェース部12の裏面すなわち内部空間N側の面には、例えばトップライン12aおよびリーディングエッジ12bに沿って、内部空間N側に開口する溝を形成し又は薄肉化することにより、フェース側の隣接部よりも薄肉厚とした周縁部11を形成し、この周縁部11に沿ってフェース部12を撓み易くしてもよい(図7参照)。
本実施形態のヘッド本体10aは、フェース部12に設けられるフェース部材14を除いて、例えば、チタン系合金、鉄系合金等を鋳造することで一体形成することができ、その前面側に、フェース部12の打球面を構成するカップ型に形成されたフェース部材14が溶着、接着等によって止着される開口が形成される。また、このような一体構造に代え、ヘッド本体10aを構成する各部材(フェース部、クラウン部、ソール部、サイド部等の外殻を形成する部材)を個別に形成し、この後、組立て、溶着や接着等によって一体化しても良い。
このような組立て構造とする場合には、ソール部18側を例えばステンレス合金で形成し、クラウン部16側をチタン合金等で形成することがクラブヘッド10を低重心化する上で好ましい。特に、ソール部18は、リーディングエッジ12bに隣接する部位よりも、そのバック側が、フェース部およびクラウン部よりも比重の大きな高比重材料で形成される場合には、後述するように、ソール部18のバック側に内部空間側に平坦状部を凹設した場合でも、この平坦状部により重心位置が高くなるのをその比重差で防止し、重心位置を低くかつバック側の深い位置に配置することができる。
複数の部材からヘッド本体10aを形成する場合には、例えばクラウン部16側に開口を設けることが特に容易にでき、このような開口を介して、内部空間Nにリブ状部材又は錘部材等の種々の取付部材を後から挿入することで、その組立てを容易に行うことが可能となる。
ヘッド本体10aに結合されるフェース部材14は、例えば、チタン系合金、鉄系合金等を、所定のカップ型形状となるように、プレス加工、または、鍛造或いは鋳造したものを必要に応じてCNC加工することで一体形成する。
このように形成されたフェース部材14は、ヘッド本体10aに形成した前部開口の端面に、接着、溶着、ろう付け等の好適な手段によって止着される。もちろん、フェース部12については、別部材となるフェース部材14を止着するのではなく、ヘッド本体10aと共に一体形成(例えば、Ti−6Al−4V合金、SUS630などの鋳造品)してもよい。
このように、クラブヘッド10は、その全体を金属で形成する他、例えばクラウン部の一部等、その一部を繊維強化樹脂(FRP)や繊維強化金属(RRM)で形成してもよい。また、このクラブヘッド10の内部空間N内に、例えば発泡剤を注入しておいてもよい。
図2および図3に示すように、クラウン部16は、上述の打球面のセンター位置Mを通りかつ基準水平面Bおよび打球面に垂直にフェース・バック方向すなわち前後方向に延びる中央面Cを中心としてトウ・ヒール方向にほぼ対称的な形状を有する。
このクラウン部16は、フェース部12に隣接した前部側、すなわちトップライン12aのバック側でこのトップライン12aに沿ってトウ・ヒール方向に延びるクラウン前部30を形成され、このクラウン前部のトウ・ヒール方向中間部位でこのクラウン前部30からバック部24までクラウン中部32が延びる。このクラウン中部32のトウ側およびヒール側にそれぞれ平面状部34,36が内部空間N側に凹設され、低位置の平面状部34,36が傾斜状部38,40を介して高位置のクラウン前部30およびクラウン中部32に連結される。これにより、クラウン前部30とクラウン中部32とが、クラウン部16側からの平面視で略T字状の形状を形成し、トウ・ヒール方向の中間部位が上方に突出した滑らかな湾曲面を形成する。
クラウン前部30の後縁部31a,31bは傾斜状部38,40との間の稜線部で形成される。この後縁部31a,31bは、中央面C上の点を中心として、例えば半径100〜300mm程度の円弧に沿って配置される。これらの後縁部31a,31b間の延長線31cは、トウ・ヒール方向の中間部位に位置し、この延長線31cを介してクラウン前部30にクラウン中部32が連続する。
後縁部31a,31bが、フェース部12のバルジまたはトップライン12aを形成する円弧よりも半径の小さな円弧に沿って配置されることにより、クラウン前部30の前後方向に沿う幅Hすなわち後縁部31a,31bおよびその延長線31cとトップライン12aとの間の前後方向に沿う寸法は、6〜40mmであり、中央面C側で狭く、クラウン中部32からトウ側およびヒール側に離隔するにつれて次第に広くなるように形成することができる。クラウン前部30の幅をこのように形成することにより、クラブヘッド10のトウ・ヒール方向の慣性モーメントが大きくなる。
クラウン中部32は、側縁部33a,33bが、中央面Cを中心として、そのトウ側およびヒール側に例えば5°であるのが好ましい0〜20度の範囲の角度で直線状に延び、傾斜状部38,40との間に稜線部を形成する。この側縁部33a,33bは、それぞれ湾曲した遷移部33cを介してクラウン前部30の後縁部31a,31bに連続する。したがって、クラウン中部32の幅T、すなわち遷移部33cを除いて、側縁部33a,33b間のトウ・ヒール方向に沿う寸法は、バック側に向けて次第に狭くなる。
このクラウン中部32の幅Tの寸法は、その最大値と平均値との少なくとも一方をクラウン前部30の幅Hの平均的な値より小さくする等、クラウン前部30との関係で設定することが好ましい。これにより、打球時における衝撃力の程度に応じた耐変形性をクラウン部16に付与することができ、バック側のエネルギーが効率よくフェース部に伝達される。
また、クラウン中部32は、通常の凸面状形状のクラウン部と同様に、クラウン前部30と共に、前後方向に沿って上方に突出した凸面状の湾曲面で形成する他、図7および図8に示すようにクラウン前部30からバック側に直線状に延びる平坦状や、デザイン性を考慮して上方に僅かに突出する凸面状、または、下方に僅かに窪む凹面状に形成した平坦面に近い湾曲面で形成することもある。クラウン中部32の前後方向の断面形状を、このような直線状に形成することにより、打球時の衝撃で変形し難くなる。
このクラウン中部32のトウ側およびヒール側に凹設された平面状部34,36は、平坦な平面状に形成されており、また、バック側は外方に開口しており、クラウン前部30およびクラウン中部32に滑らかに連続する周縁部42,44との間に稜線部43,45が形成される。この平面状部34,36は、平坦な平面に形成するだけでなく、緩やかな凸面状、凹面状、又は、凸面、凹面および平面を組合せた湾曲面に形成される。稜線部43,45は、サイド部20,22の上側の稜線部21よりも高位置に配置され、これらの稜線部21よりも基準水平面Bから6.0mm未満の高さだけ高い位置に配置される。
平面状部34,36をクラウン前部30およびクラウン中部32に連結する傾斜状部38,40は、クラウン前部30側に配置される傾斜状部38a,40aとクラウン中部32側に配置される傾斜状部38b,40bとを有し、これらの傾斜状部は滑らかな湾曲傾斜面38c,40cを介して連続し、立体構造のクラウン部16の構造上の強度を増大する。これらの傾斜状部38,40は、平面状部34,36との間に、クラウン前部30側の傾斜状部38a,40aが谷線35a,37aを形成し、クラウン中部32側の傾斜状部38c,40cが谷線35b,37bを形成し、湾曲傾斜面38c,40cが谷線35c,37cを形成する。これらの谷線は、稜線部と同様に、応力集中を防止するために、丸みを持った凹面で形成される。
これらの傾斜状部38,40は、平面状部34,36に対し、例えば30°〜70°程度の角度θ(図8)を形成する。したがって、傾斜状部34と傾斜状部38とのそれぞれの外面間、および、傾斜状部36と傾斜状部40とのそれぞれの外面間に110°〜150°の角度が形成される。この傾斜状部38,40の傾斜配置により、クラウン中部32のトウ・ヒール方向に沿う断面形状が図8に示すような台形形状に形成される。これにより、クラブヘッド10のトウ・ヒール方向および上下方向における慣性モーメントを大きくできる。なお、クラウン中部32が上述のようにトウ・ヒール方向に湾曲する場合には、この台形形状の上辺が円弧状の面で形成される。
平面状部34,36は、クラブヘッド10の低重心化を図るために、基準水平面Bに載置した状態で、クラウン部16の最も高い位置の20%〜95%で、好ましくは30%〜80%の高さに位置するように形成される。また、平面状部34,36をクラウン前部30およびクラウン中部32よりも6mm以上低い位置に配置することにより、クラブヘッド10が低重心化され、特に、平面状部34,36を、傾斜状部38,40よりも小さな傾斜角度で、例えば水平状に形成することが好ましい。
このような平面状部34,36は、谷線35a,37aを越えて前方に延長したときにその延長線k(図7)とフェース部12のフェース面との交差する位置がトップライン12aよりも下側で、基準水平面Bからトップライン12aまでのフェース高さの30%よりも上側となるように形成され、特にフェース高さの45%の位置からトップライン12aの範囲で交差するように形成される。これらの平面状部34,36を介してバック側のエネルギーがフェース部12に伝達される。平面状部34,36が曲面で形成される場合には、谷線35a,37aと稜線部43,45とを結ぶ線の延長部がフェース部12と交差する点をこのような交差する位置とすることができる。
本実施形態では、トウ側平面状部34は、フェース部12に形成される打球面のトウ側端部と、クラウン中部32のバック側端部のトウ・ヒール方向の中心点mとを結ぶ仮想線pよりもトウ側に配置され、ヒール側平面状部36は、フェース部に形成される打球面のヒール側端部と、クラウン中部のバック側端部のトウ・ヒール方向の中心点mとを結ぶ仮想線qよりもヒール側に配置される。すなわち、クラウン部16側からの平面視で、仮想線p,q間の範囲には、クラウン前部30とクラウン中部32と傾斜状部38,40とが配置され、平面状部34,36は配置されない。
これにより、打球時の衝撃がフェース部12からバック部24に伝達される際に、クラウン前部30とクラウン中部32と傾斜状部38,40との立体構造を介して伝達され易く、しかも、この立体構造によりクラウン部16の変形が効果的に防止され、平面状部34,36を形成した場合であっても、バック側のエネルギーをフェース部12すなわち打球部に効果的に伝達することができる。
なお、仮想線p,q内を上述のような立体構造に形成する場合には、仮想線p,qは、クラウン中部32のバック側中心点mに代えて、この稜線部33a,33bのバック側端部と打球面のトウ側およびヒール側端部とを結ぶ仮想線で特定してもよい。
この平面状部34,36のバック側の稜線部43,45が、サイド部20,22の上側の稜線部21よりも高位置で、これらの稜線部21よりも基準水平面Bから6.0mm未満の高さだけ高い位置に配置する場合には、クラブヘッド10の重心を低くすると同時に慣性モーメントを大きくすることができ、重心位置を低くすることと慣性モーメントを大きくすることとを、バランスよく達成することができる。
図4に示すように、ソール部18は、クラウン部16とほぼ同様に、中央面Cを中心としてほぼ対称的な形状を有し、フェース部12のリーディングエッジ12bのバック側でこのリーディングエッジ12bに沿ってトウ・ヒール方向に延びるソール前部50と、このソール前部50のトウ・ヒール方向中間部位でこのソール前部50から連続してバック側に延びるソール中部52と、このソール中部52のトウ側とヒール側とで内部空間N側に凹設された平坦状部54,56とを備える。ソール中部52は、バック部24に達するのではなく、バック部24の前方で終端し、このソール中部52のバック側で平坦状部54,56が互いに接続されて連続面を形成する。
また、このソール前部50は、ソール中部52のトウ側およびヒール側で、それぞれトウ・ヒール方向の中間部位をソール中部52に隣接する部位よりもバック側に突出させた後方延長部50a,50bを有する。重心Gは、ソール前部50の上方に重なる状態に配置されることが好ましい。ソール前部50とソール中部52は、ソール部18内で最も下方に突出し、他の部分の平均肉厚よりも厚肉構造に形成され、略T字状形状の連続面を形成する。これらの低位置のソール前部50およびソール中部52は、急傾斜部58,60を介して高位置の平坦状部54,56に連結されている。
ソール前部50の後縁部は、急傾斜部58,60との間の稜線部で形成され、トウ側延長部50aを急傾斜部58から区画する後縁部51a,51b、および、ヒール側延長部50bを急傾斜部60から区画する後縁部51c,51dが、それぞれバック側に向けて収束する山形の形状を形成する。これらの延長部50a,50bの中央面C側の後縁部51a,51cを結ぶ円弧状の延長線51eは、トウ・ヒール方向の中間部位に位置し、この延長線51eを介してソール前部50にソール中部52が連続する。この延長線51eは、この中央面C上の点を中心とし、リーディングエッジ12bと同心状の円弧で形成することができる。
また、延長部50aのトウ側の後縁部51bおよび延長部50bのヒール側の後縁部51dは、延長線51eよりも前方に延びる。これらの後縁部51b,51dの先端は、中央面C上におけるリーディングエッジ12bと延長線51eとの間の距離の半分よりも、前方すなわちフェース部12側に延びることが好ましい。
ソール前部50の前後方向の寸法である幅Yは、リーディングエッジ12bと、後縁部51a〜51dおよびその延長線51eとの間で特定することができる。図示の実施形態では、延長部50a,50bのバック側突出端で幅Yが最大となる。この幅Yは、クラブヘッド10の大きさにもよるが、上述の容積を有するクラブヘッド10の場合には、例えば30mm〜60mmの範囲に形成することが好ましく、安定的に接地可能な範囲であればより小さな寸法とすることが好ましい。
ソール中部52の側縁部53a,53bは、中央面Cを中心として、そのトウ側およびヒール側に例えば0〜30°の範囲の角度で直線状に延び、急傾斜部58,60との間の稜線部で形成される。この側縁部53a,53bは、それぞれ湾曲した遷移部53cを介してソール前部50の後縁部51a,51cに連続する。このソール中部52の幅X、すなわちは遷移部53cを除いて、側縁部53a,53b間のトウ・ヒール方向に沿う寸法は、10〜40mmであり、バック側に向けて次第に狭くなるように形成されている。このソール中部52の幅Xは、その全長にわたって、クラウン中部32の幅Tよりも大きく形成される。
このソール中部52は、側縁部53a,53bをバック側で接続する後縁部53dで終端し、この後縁部53dは、ソール部18とバック部24との間の稜線部23よりも前方に配置される。この後縁部53dから急傾斜部62を介して、ソール中部52が高位置の平坦状部64に接続され、稜線部23を介してバック部24に至る。したがって、クラブヘッド10を基準水平面Bに接地したときに、ソール部18は、ソール中部52の前後方向中間部位からバック側に向けて次第に上昇する。
このソール中部52のトウ側およびヒール側に凹設された平坦状部54,56は、平坦な平面状に形成されており、また、ソール前部50およびソール中部52側を除いて外方に開口しており、稜線部23を介してサイド部20,22に連続する。この平坦状部54,56は、平坦面で形成するだけでなく、緩やかな凸面状又は凹面状に形成してもよく、凸面、凹面および平坦面を組合せた湾曲面であってもよい。
更に、平坦状部54はソール前部50の延長部50aのトウ側まで延び、延長部50aのトウ側で稜線部23に連続し、平坦状部56はソール前部の延長部50bのヒール側まで延び、延長部50bのヒール側で稜線部23に連続する。また、これらの平坦状部54,56は、ソール中部52のバック側に配置された平坦状部64で連結され、これにより、平坦状部54,56,64が連続した1つの面を形成する。
平坦状部54,56をソール前部50およびソール中部52に連結する急傾斜部58,60は、ソール前部50側で延長部50a,50bの後縁部51a〜51dとの間に稜線部を形成する波状部58a,60aと、ソール中部52側に配置される平状部58b,60bとを有し、これらの波状部58a,60aが湾曲部58c,60cを介して平状部58b,60bに連結され、平状部58b,60bがバック側の急傾斜部62で互いに連結される。これらの急傾斜部58,60,62が平坦状部54,56,64との間に形成する谷線65は、ソール前部50およびソール中部52との間に形成する稜線部に沿い、この稜線部よりも高位置に延在する。この谷線65は、稜線部と同様に、応力集中を防止するために、丸みを持った凹面で形成することが好ましい。
このソール部18は、ソール中部52がソール前部50に連続する部位すなわち急傾斜部58,60の湾曲部58c,60cが配置される部位で、ソール中部52と平坦状部54,56との間に2.0mm〜6.0mmの範囲、好ましくは3.0mm〜6.0mmの範囲の高低差すなわち段差が形成される。これらの平坦状部54,56は、ソール中部52のトウ側がヒール側よりも大きな面積に形成してある。
これにより、スイング時にソール部18が芝生に接触し、あるいは、ダフりがあった場合でも、ソール前部50とソール中部52とで形成されたT字状の凸部に対して凹設された平坦状部54,56は芝生あるいは地面に接触し難い高位置に配置されているため、作用する抵抗が少なく、スイング操作がし易い。特に、このソール中部52と平坦状部54,56との組合せ、例えばソール部18における配置状態、段差の大きさ等により、ソール中部52の側縁部53a,53bがガイドとして機能し、打球方向にスイングし易くすることができる。例えば、トウ側の平坦状部54をヒール側の平坦状部56よりも大きな面積に形成することにより、ダフり時の抵抗を低減し、打球方向のスイングを楽に行うことが可能となり、これは、特に、スライス傾向のあるプレーヤにとって、使い勝手のよい有益なゴルフクラブを提供することになる。
また、平坦状部54がソール前部50の延長部50aのトウ側まで広がり、平坦状部56が延長部50bのヒール側まで広がり、平坦状部54,56がクラブヘッド10のサイド部20,22に稜線部23を介して接続され、更に、ソール中部52のバック側で平坦状部64を介して連続し、バック部24に接続されることにより、ソール部18内で平坦状部54,56が占める面積の比率を大きくすることができる。特に、サイド部20,22およびバック部24に隣接して平坦状部54,56が凹設されることにより、延長部50a,50bよりもバック側では、トウ側およびヒール側のいずれにも突出部が形成されず、スイング時にソール部18が地面や芝生に接触する確率を減少し、空気抵抗を減少し、スイング操作がし易くなる。
これらの平坦状部54,56,64が、急傾斜部58,60,62を介してソール前部50およびソール中部52に連結されることにより、ダフりを生じたときに、ソール中部52が特に側縁部53a,53bを介してクラブヘッド10の案内作用を行うことができ、フェース部12の打球面を打球方向に対して直交する正しい方向に維持し易く、スイング操作のし易いゴルフクラブとすることができる。
ソール中部52が案内作用を行うために、平坦状部54,56に対し、急傾斜部58,60の平状部58b,60bの角度は、35度〜100度の範囲で、45度〜90度の範囲であることが好ましい。これらの平状部58b,60bは、平坦面で形成するだけでなく、凸面、凹面またはこれらを組合せて形成することも可能である。また、波状部58a,60aおよび湾曲部58c,60cもこれと同様に形成してもよく、バック側の急傾斜部64も同様である。
このソール部18が、リーディングエッジ12bに隣接する部位、すなわちソール前部50の幅Yの半分よりもフェース側の部位よりも、そのバック側を、フェース部およびクラウン部よりも比重の大きな高比重材料で形成することにより、内部空間N側に凹設される平坦状部54,56により重心Gの位置が高くなるのをその比重差で防止し、重心Gの位置を低くかつバック側の深い位置に配置することができる。
この高比重材料は、比重が6以上であることが好ましく、例えばステンレス鋼、タングステン合金、真鍮、銅等であってもよい。これに対し、バック側に用いる低比重材料は比重が6未満であることが好ましく、例えばチタン、チタン合金、アルミニューム、アルミニューム合金、マグネシウム等の金属や、繊維強化樹脂、繊維強化金属等の複合材料であてもよい。特に、ソール部18をこのような高比重材料で形成する場合には、ソール前部50、特に、リーディングエッジ12bからバック側に7mm〜30mm以内を低比重材料で形成することが好ましい。これにより、ソール前部50をソール中部52と共に厚肉構造に形成しても、重心Gの位置をフェース部12からバック側の深い位置に配置することができる。また、フェース部材14とヘッド本体10aとの間の溶接等の接合部分に作用する衝撃を緩和し、強度の安定化を図ることができる。
図7に示すように、クラブヘッド10の重心Gを、クラウン中部52よりもフェース側で、ソール前部50の上方に重なる位置に配置する場合には、クラブヘッド10を接地したときに、ソール前部50を地面に接触させ、ロフト角αを変化させることなく、正しい姿勢に構えることが可能となり、安定してスイング操作し易いゴルフクラブを形成することができる。
このようなゴルフクラブ10を備えたゴルフクラブによると、クラブヘッド10のソール部18がソール中部50のトウ側およびヒール側に平坦状部54,56を凹設したことにより、アドレス時にソール部18を接地させたときに、後方延長部50a,50bを有するソール前部50とソール中部52とを通じて、基準水平面B上でライ角α又はロフト角β等のクラブヘッド10の載置状態の確認および調整を行うアドレス操作がし易く、また、スイング時には、ソール中部52とソール前部52の後方延長部50a,50bとによるその空気流の案内作用により、クラブヘッド10の正しい進行方向に対する空気抵抗を低減し、ダフりの影響を軽減することができ、スイング操作がし易いゴルフクラブを形成することができる。
具体的には、このようなクラブヘッド10は、ソール部18にT字状形状を形成するソール前部50およびソール中部52の平均肉厚をそれぞれ2.0〜4.0mmに形成し、平坦状部54,56,64の平均肉厚を1.0〜2.0mmに形成し、急傾斜部58,60,62の平均肉厚を1.0〜3.0mmに形成する場合に特に有益である。ソール中部52は急傾斜部58,60,62よりも肉厚を厚く形成し、急傾斜部は平坦部と同じかそれ以上の肉厚に形成するとよい。
また、クラウン部16のクラウン前部30とクラウン中部32とが形成するT字状形状と、ソール部18のソール前部50とソール中部32とが形成するT字状形状は、クラウン部16側からの平面視で、中央面Cを中心としてそれぞれトウ・ヒール方向にほぼ対照的に配置し、ほぼ重なる状態に配置される。これにより、上下・左右の慣性モーメントが大きくなり、スイング時の上下・左右の動きが安定する効果がある。
また、クラブヘッド10の内部空間N内の適宜位置に適宜数の重りを配置することにより、重心Gの位置を、フェース面からバック側に25〜35mm、基準水平面Bから8から16mmの高さで、好ましくは8〜13mmの高さに配置することにより、スイートスポットSの位置を基準水平面Bから18〜24mmの高さに配置することができる。
図9は他の実施形態によるクラブヘッド10Aを示す。なお、以下に説明する種々の実施形態または変形例は、基本的には上述の実施形態と同様であるため、同様な部位には同様な符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9に示すクラブヘッド10Aは、急傾斜部58,60の湾曲部58c,60cの傾斜角度を大きくし、ソール中部52の側縁部53aとソール前部50の後縁部51a,51cとを接続する遷移部53cをフェース側に配置して、延長部50a,50bとソール中部52との間の稜線部をフェース側に大きく入り込んだ状態に形成したものである。これにより、ソール前部50の後方延長部50a,50bは、トウ・ヒール方向の最大寸法が大きく、その面積がより大きく形成される。また、ソール中部52の前後方向長さも長くなる。
芝生からの抵抗およびダフり時の抵抗を低減すると共に、スイング時の空気抵抗を低減することができる。
図10は、ソール中部52と平坦状部54,56とを接続する急傾斜部58,60の平状部58b,60bの平坦状部54,56に対する角度をほぼ90度に形成したものである。これにより、スイング時、特にダフり時にフェース部の打球面が打球方向に向きやすくなる。
なお、上述のクラブヘッドは、種々に変形または組合せが可能であり、図9,10に示すクラブヘッド10A,10Bに図1から図8に示すクラウン部16を組み合わせることも可能であり、図9,10に示すそれぞれのソール部18をそれぞれ個別にまたは同時に図1から図8に示すクラブヘッド10に組み合わせることも可能である。
10…クラブヘッド、12…フェース部、12b…リーディングエッジ、16…クラウン部、20,22…サイド部、24…バック部、50…ソール前部、50a,50b…後方延長部、52…ソール中部、54,56…平坦状部、N…内部空間。

Claims (6)

  1. フェース部と、クラウン部と、ソール部と、トウ側およびヒール側のサイド部と、後部のバック部とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間を形成した中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブであって、
    前記ソール部は、前記フェース部のリーディングエッジのバック側でこのリーディングエッジに沿ってトウ・ヒール方向に延びるソール前部と、このソール前部のトウ・ヒール方向中間部位でこのソール前部から連続してバック側に延びるソール中部と、このソール中部のトウ側とヒール側とで内部空間側に凹設された平坦状部とを備え、前記ソール前部は、ソール中部のトウ側およびヒール側で、それぞれトウ・ヒール方向の中間部位をソール中部に隣接する部位よりもバック側に突出させた後方延長部を有することを特徴とするゴルフクラブ。
  2. 前記平坦状部は、前記ソール中部がソール前部に連続する部位との間で2.0mm以上の段差を形成され、ヒール側の平坦状部の面積よりもトウ側の平坦状部の面積を大きく形成したことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ。
  3. 前記トウ側の平坦状部は、ソール中部のトウ側から前記トウ側の後方延長部のトウ側に延び、前記ヒール側の平坦状部は、ソール中部のヒール側から前記ヒール側の後方延長部のヒール側に延び、前記ソール中部のバック側でこれらのトウ側およびヒール側の平坦状部が互いに連続することを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブ。
  4. 前記平坦状部は、急傾斜部を介して前記ソール前部およびソール中部に連結されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のゴルフクラブ。
  5. 前記ソール部は、リーディングエッジに隣接する部位のバック側を、フェース部およびクラウン部よりも比重の大きな高比重材料で形成したことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のゴルフクラブ。
  6. 前記クラウン中部よりもフェース側で、前記ソール前部の上方に重なる位置にクラブヘッドの重心が配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のクラブヘッド。
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