JP5107073B2 - ゴルフクラブ - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフクラブに関し、特に、中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブに関する。
一般に、金属製クラブヘッドは、打球の飛距離の向上や方向性を安定させるため、近年では大型化や低重心化が図られている。クラブヘッドを大型化すればするほど、重量との関係で外殻の肉厚を薄く形成する必要があり、また、低重心化するためには上部のクラウン部等の肉厚を薄く形成する必要がある。
通常、クラブヘッドの打球音は、外殻の肉厚が十分厚いと低く、おちついた(残響音が短い)音となることが経験的に知られており、前記したようにクラブヘッドの肉厚を薄くすると、従来の厚肉構造のクラブヘッドのような打球時の適度に高さを抑えた音質の金属音が得られない。極端な場合には、ブリキ缶をたたく際に発するような割れるような音、あるいは不快に響く甲高い音が発せられ、更に、振動数の相違による複数の音が混合して聞こえる音割れ現象が生じ、プレーヤに不快感を与えることがある。
また、クラブヘッドの中空部内に心地よい振動音を発する音叉を設けることも可能であるが、このような音叉の振動は、例えばスイートスポットで打球した場合あるいはスイートスポットを大きく外して打球した場合でも、打球状態に係わりなく独自の振動音を発生するため、音叉の音は打球状態に対応した音ではなく、打球時の音を調整するものでもなく、打球音を改善することはできない。
このような中空構造の金属製クラブヘッドの打球音を改善するため、平坦なソール部に、トウ側およびヒール側の端部を中央域よりもフェース側になるように曲げたリブを形成することで、打球音が低く、大きくなることを防止し、適度な大きさ及び音質とするゴルフクラブヘッドが開発されている(例えば特許文献1参照)。
特に、一般的なプレーヤは、スイング時に力が入り過ぎる等の原因により、クラブヘッドを地面に強く当てる等のミスをすることがあり、このようなミスに対応するために、ソール部の肉厚を厚くするクラブヘッドにおいては、このように、ソール部の形状を平らにし、しかも肉厚を十分に厚く(好ましくは1.2mm以上である)形成することにより、その効果を期待することができる。
特開2006−204604
しかし、近年のクラブヘッドの大型化に伴い、ソール部を薄肉化し、形状を変更する場合には、肉厚の厚いソール部にリブを設け、又は、平らな形状とするのでは、クラブヘッドを更に軽量化し、強度を向上し、安定化をすることが困難となり、打球音の改善も困難となる。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、ソール部の肉厚を更に薄肉化して軽量化を図ると共に、強度の向上、打球音の改善が図られるクラブヘッドを備えたゴルフクラブを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のゴルフクラブは、打球面を前面に形成したフェース部と、クラウン部と、ソール部と、トウ側及びヒール側のサイド部と、後部のバック部とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間を形成した中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブであって、前記ソール部に、厚肉部と1mm未満の肉厚を有する薄肉部を形成し、この薄肉部に、トウ・ヒール方向よりもフェース・バック方向に長くかつ内部空間側に没入する複数の凹部を形成し、これらの凹部間の峰部を前記厚肉部に形成し、これらの凹部と峰部を横切りかつこれらの凹部を超えてトウ・ヒール方向に延びる横リブを、前記厚肉部及び薄肉部を形成するソール部の内面から内部空間内に突出させて形成したことを特徴とする。
更に、本発明によれば、前記ソール部に、1mm未満の肉厚を有する薄肉部を形成し、この薄肉部に、トウ・ヒール方向よりもフェース・バック方向に長くかつ内部空間側に没入する複数の凹部を形成し、これらの凹部を横切りかつこれらの凹部を超えてトウ・ヒール方向に延びる横リブと、それぞれ対応する凹部を横切りかつフェース・バック方向に延びる湾曲リブとを、ソール部の内面から内部空間内に突出させて形成し、これらの湾曲リブと横リブとを凹部で交差させたゴルフクラブが提供される。
前記横リブは、前記トウ側サイド部とヒール側サイド部とに形成されたトウ側凹部とヒール側凹部とに達するものでもよい。
前記横リブは、フェース・バック方向に沿うソール部の中央位置を中心として、フェース側およびバック側にそれぞれフェース・バック方向長さの25%の範囲で囲まれる領域内で、前記打球面の延在方向に沿って延び、この横リブは、ソール部の平均肉厚が、0.5〜0.9mmの範囲の薄肉部に配置されることが好ましい。
また、前記横リブが形成される部位で、前記外殻の外面は、前記各凹部間の峰部をトウ・ヒール方向に結ぶ線が外方に突出する湾曲形状を有することが好ましい。
本発明のゴルフクラブによると、ソール部に、厚肉部と1mm未満の肉厚を有する薄肉部を設けることにより、ソール部の肉厚を薄くして限界近くまで軽量化し、この薄肉部を、トウ・ヒール方向よりもフェース・バック方向に長くかつ内部空間側に没入する複数の凹部と、これらの凹部を横切りかつこれらの凹部を超えてトウ・ヒール方向に延びる横リブとで、ソール部の変形を抑制して効率よく強度の確保と安定化とが図れ、更に、これらの薄肉部と凹部と横リブとの組み合わせにより、打球時の音が大きく、低音化や音割れ現象の発生が防止され、これにより、ソール部の肉厚を更に薄肉化して軽量化を図ると共に、強度の向上、打球音の改善が図られるクラブヘッドを備えたゴルフクラブが提供される。
また、横リブと、それぞれ対応する凹部を横切りかつフェース・バック方向に延びる湾曲リブとを、ソール部の内面から内部空間内に突出させて形成し、これらの湾曲リブと横リブとを凹部で交差させたゴルフクラブでは、更に、凹部の湾曲形状と湾曲リブの補強効果とにより、打球時におけるソール部の変形を防止し、薄肉部の強化及び横リブ方向の高剛性化を図ることができる。
横リブが、ソール部に形成した凹部から、トウ側サイド部とヒール側サイド部とに形成されたトウ側凹部とヒール側凹部とに達する場合には、このソール部の軽量化を維持しつつ、より確実に強度の向上、安定化を図ることができ、ソール部とヒール側およびトウ側サイド部とを一体化した振動に近づけることができ、更に打球音が改善される。
また、横リブが、フェース・バック方向に沿うソール部の中央位置を中心として、フェース側およびバック側にそれぞれフェース・バック方向長さの25%の範囲で囲まれる領域内で、打球面の延在方向に沿って延び、この横リブは、ソール部の平均肉厚が、0.5〜0.9mmの範囲の薄肉部に配置される場合には、上述の作用効果に加え、ソール部の薄肉化によるクラウン部の変形と打球音の悪化とを防止することができる。
更に、横リブが形成される部位で、各凹部間の峰部をトウ・ヒール方向に結ぶ線が外方に突出する湾曲形状を、外殻の外面に形成する場合には、打球時にフェース部からバック部に伝達される衝撃力に対してソール部が大きく変形するのを防止し、これにより横リブを設けた部位の振動を安定化させ、特に、ソール部の軽量化と強度の向上安定化と打球音の改良とを確実に行うことができる。
図1から図7は本発明の好ましい実施形態によるゴルフクラブ8に用いる金属製クラブヘッド10を示す。
図1に示すように、本実施形態のクラブヘッド10を用いたゴルフクラブ8は、例えば繊維強化樹脂あるいは金属材料で管状構造に形成したシャフト6の先端に基準水平面Bに対して規定のライ角α及びロフト角βを設定して取り付けられ、基端には天然ゴムあるいは合成ゴム等の柔軟性や軟質材料で形成したグリップ4を取付けてある。ここに、ライ角αは、後述するソール部あるいは基準水平面Bに対するシャフトの軸線6aの取付角度である。
図2および図3は、金属材料で中空構造に形成したクラブヘッド10を詳細に示す。
本実施形態のクラブヘッド10は、フェース部12に打球面を有するフェース部材14を配置し、このフェース部材14をヘッド部材10aが背面側から支える。このヘッド本体10aは、フェース部12の上縁部12aおよび下縁部12bからそれぞれバック側にクラウン部16およびソール部18が延びる。これらのクラウン部16とソール部18との間に、フェース部12のトウ側およびヒール側からそれぞれトウ側サイド部20およびヒール側サイド部22がクラウン部の16の周縁部に沿って湾曲しつつバック側に延び、バック部24に連続する。トウ側サイド部20およびヒール側サイド部22は、フェース部12側で上下方向すなわちクラウン・ソール方向に大きな寸法を有し、バック部24まで次第にその寸法が減少する。したがって、このクラブヘッド10は、実質的にフェース部12とクラウン部16とソール部18とトウ側及びヒール側サイド部20,22と、後部のバック部24とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間N(図4)を形成する。
なお、フェース部12とクラウン部16との間の上縁部12aは、その間の稜線で特定することができるが、フェース部12の大部分を形成する面部の曲率半径より小さくなる部位で特定してもよい。下縁部12b等のフェース部12を区画する他の部位についても同様である。
ヘッド本体10aの前部開口部に固定されるフェース部材14は、中央部を外方に僅かに膨出させたバルジを有する板状の部材で形成してあり、この前面がゴルフボールを打つ打球面を形成する。このフェース部12の打球面には、略水平方向の浅い凹溝等の好適な手段でトウ・ヒール方向に延びる多数のスコアライン13(図1参照)を形成してあり、ほぼ中央位置には、クラブヘッド10の重心Gを通り、フェース部12の打球面に垂直に延ばした点であるスイートスポットSが位置する。
フェース部材14は、クラウン部16、ソール部18、トウ側およびヒール側サイド部20,22及びバック部24からなるヘッド本体10aの前方側開口を閉塞する板状の部材で形成し、このフェース部12の全体を形成してもよく、または、いわゆる力ップ状に形成され、クラウン部16、ソール部18及びサイド部20,22のフェース部12側の一部を形成していてもよい。更に、フェース部12に形成した所定の大きさの開口に嵌合する板状に形成し、フェース部12の一部のみを形成するものであってもよい。
本実施形態のへッド本体10aは、フェース部12に設けられるフェース部材14を除いて、例えば、チタン系合金、鉄系合金等を鋳造することで一体形成することが好ましく、その前面側に、フェース部12の打球面を構成する力ップ型に形成されたフェース部材14が溶着、接着等によって止着される開口が形成されている。このような一体構造に代え、へッド本体10aを構成する各部材(フェース部、クラウン部、ソール部、サイド部等の外殻を形成する部材)を個別に形成し、この後、組立て、溶着や接着等によって一体化しても良い。更に、クラウン部16を繊維強化金属や繊維強化樹脂等により形成し、または、それらの金属や繊維などの材料を組み合わせて形成することも可能である。
ヘッド本体10aに結合されるフェース部材14は、例えは、チタン系合金、鉄系合金等を、所定の力ップ型形状となるように、プレス加工、或いは鍛造等することで一体形成し、例えばスイートスポットSの位置を含む打球面の平均肉厚(各部の最大肉厚部、最小肉厚部および中間肉厚部の平均値であり、少なくとも所定厚で広い面積の部分の3箇所以上の測定値から得るのが好ましい)を、打球時の衝撃に耐え得る1.5mm〜3.2mm程度に形成するのが好ましい。圧延材で形成する場合には、フェース部12の反発力を高めると共に耐久性を増大するためにその圧延方向をクラウン・ソール方向に沿って配置することが好ましい。また、スイートスポットSが配置される部位を周部よりも僅かに肉厚に形成することで、強度を維持しつつ反発力を増大することができる。
このように形成されたフェース部材14は、ヘッド本体10aに形成した開口の端面に、接着、溶着、ろう付け等の好適な手段によって止着される。もちろん、フェース部12については、別部材となるフェース部材14を止着するのではなく、前記へッド本体10aと共に一体形成されていてもよい。
このフェース部材14を支えるヘッド本体10aには、シャフト6の先端を止着するシャフト止着部(図示せず)が一体形成されている。シャフト6は、クラウン部16に突出形成されるホーゼル部26の開口26aを介してシャフト6先端部を差し込むことで、シャフト止着部に止着される。
このヘッド本体10aのクラウン部16は、トウ側サイド部20、バック部24およびヒール側サイド部22との間に稜線28を形成する。この稜線28は、スイング時に空気の流れをソール部18の方向とクラヴン部16の方向とに分ける部分(境界)となる。また、クラウン部18は、フェース部12との間の上縁部12aに沿ってトップエッジを形成し、ソール部18は、フェース部12との間の下縁部12bに沿ってリーディングエッジを形成する。
図4および図5に示すように、ヘッド本体10aの内部空間N内には、バック部24の内面から膨出した状態に、ウェイト部30が設けられている。このウェイト部30は、例えば、鉛、タングステン等の比重の大きな材料で形成した重量部材をバック部24の内面に接着、溶着、ネジ止め、ろう付け等の適宜の手段で一体的に強固に固着することで形成し、又は、このバック部24を厚肉化して形成してもよい。更に、このような厚肉部と重量部材とを組合せて形成してもよい。
このウェイト部30は、図2に示すように、クラウン部16側からの平面視で、スイートスポットSと重心Gとを結ぶ仮想線Lと、バック部24と交差する位置をPとしたときに、この位置Pからトウ側およびヒール側に延設した領域に形成することが好ましい。このウェイト部30を配置する領域は、例えばフェース部12の打球面にほぼ対応する範囲にわたって形成することもできる。この位置Pからトウ側およびヒール側に延設する場合は、全域にわたって均等に形成するのではなく、トウ側とヒール側とに振分けて形成することが好ましい。
例えばウェイト部30の重量配分を、位置Pよりもヒール側に大きく配分することにより、ダウンスイング位置からインパクト位置に移行するまでにクラブへッド10を返し易く、スイングし易い操作性に優れたゴルフクラブ8を形成することができると同時に、ヒール側の打球感を柔らかくすることができる。本実施形態のウェイト部30は、図5に示すように、ヒール側に偏倚しており、位置Pからトウ側に延びるよりも、ヒール側に向けてより広範囲な領域に延びる。また、図4に示すように、ウェイト部30は、クラウン部16側よりもソール部18側に偏倚させることにより低重心化を図ることが好ましい。
更に、このクラブヘッド10は、図4から図7に示すように、ソール部18、トウ側サイド部20及びヒール側サイド部22を形成するそれぞれの壁部を、内部空間N側に滑らかに湾曲させた状態で没入させることにより、複数の凹部を形成してある。この複数の凹部は、ヒール側からトウ側に向かって矢印X(図7)で示すような空気の流れる通路が形成されるように、ヒール側凹部と、トウ側凹部と、ソール側凹部とを有している。本実施形態では、トウ側凹部は1箇所(符号32で示す)、ヒール側凹部は1箇所(符号34で示す)、ソール側凹部は、前記各1箇所づつ形成されたヒール側凹部34と、トウ側凹部32との間に2箇所(それぞれ符号36,38で示す)形成されている。
本実施形態では、前記ヒール側凹部34と、トウ側凹部32と、ソール側凹部36,38には、ヒール側からトウ側に向かって、より空気が流れ易くなるように、フェース・バック方向における略中央部が最も内部空間N内に深く没入するような湾曲面で形成されている。これらのヒール側凹部34、ソール側凹部38,36およびトウ側凹部32の最も深く内部空間N内に没入した最大窪み部は、バックスイングしたときのトップ位置からクラブへッド10を返し操作する位置に移行するまでのヒール側からトウ側に向けて流れる空気流の方向を示すラインX(図7)に沿って配置されることが好ましい。これらの最大窪み部は、実際の空気の流れを考慮した場合には、ラインXに沿って直線状に配置することが好ましいが、各窪み部は、多少、フェース側又はバック側にシフトしていてもよく、ソール部18の全体では、空気がヒール側からトウ側に向かって流れ易くなるように形成することが好ましい。
これらのソール部18、トウ側およびヒール側サイド部20,22に、ヒール側からトウ側に向かって形成された各凹部の間には峰部が形成される。すなわち、ヒール側凹部34とソール側凹部38との間に峰部40が形成され、ソール側凹部36,38の間に峰部42が形成され、トウ側凹部32とソール側凹部36との間に峰部44が形成される。このクラブヘッド10を、基準水平面Bに直交する垂直面とフェース部12の前面との間の所定のロフト角を形成する状態で、基準面を形成する地面に置いたときに、峰部42が地面と接触し、峰部40,44は、地面との間に少し隙間(距離)ができる。
また、各凹部と峰部の境界には、図5に示すように、稜線32a,34a,36a,38aが形成されるようになる。
このように、ソール部18、トウ側およびヒール側サイド部20,22に、ヒール側からトウ側に向かって空気の流れる通路となる複数の凹部32,34,36,38を形成したことで、打球時のソール部18のフェース・バック方向の変形を減少し、強度の向上、安定化が図れると共に、トップ位置からダウンスイングに移行する前のスイング中に、ヒール側からトウ側へ空気が流れ易くなる。
特に、本実施形態では、各凹部における最大窪み部を、図7のラインXに沿う方向に一致させて直線状に形成したことで、へッドに作用する空気抵抗を軽減でき、へッドスピードが低下するのを抑制することが可能となる。
また、ヒール側凹部34、及びトウ側凹部32には、夫々のソール部18側に、ラインXを中心とした湾曲状の傾斜面34b,32bを形成しておくことが好ましい。この傾斜面32b,34bは、図7に示すように、各凹部内において、湾曲状の底線32c,34cを下端縁として、中央側に向けて次第に上昇する湾曲面として構成されている。
このように湾曲状の傾斜面32b,34bを形成しておくことで、ヒール側からトウ側へ空気をよりスムーズに案内することができると共に空気の流れを集束案内することが可能となる。その結果、プレーヤは、いわゆる「クラブを立てて振り下ろす」ことが容易となり、方向性、飛距離ともに向上する。また、特定部分に応力集中することを防止でき、強度の向上、安定化や、ソール部16の薄肉化が図れる。
また、最大窪み部の方向(ラインXで示す方向)は、フェース部12のトウ・ヒール方向の中央位置Cにおける接線Rと平行にするのではなく、接線Rに対して、トウ側で離隔するように形成することが望ましい。
なお、上記したソール側凹部36,38については、図5および図7に示すように、トウ・ヒール方向に沿う幅寸法より、フェース・バック方向に沿う長さ寸法を大きく形成しておくことが好ましい。この場合、トウ・ヒール方向の寸法とフェース・バック方向の寸法の比は、(2×トウ・ヒール方向寸法≦フェース・バック方向寸法)にすることが好ましい。
このような形状にすることで、打球時のソール部18の変形を防止すると共に、インパクトに至るまでの空気の流れを整えることが可能となり、空気抵抗によるへッドの速度低下を効果的に防止することが可能となる。すなわち、ダウンスイング位置からインパクト位置までのスイングにおいて、空気の流れがフェース部12のリーディングエッジ部分12bからソール部18のバック部24に向く後方への流路を作ることができ、クラブヘッド10の安定した軌跡を得やすく、ソール部12に対して垂直方向に作用する力を減少できる。従って、トップ位置から打球までのスイング全体に亘って、スイングしやすく操作性に優れたゴルフクラブにできる。
また、ソール側凹部36,38におけるフェース・バック方向に沿った最大窪み部の方向(ラインyで示す)は、インパクト時におけるクラブへッド10の進行方向に一致するように形成されていることが好ましい。
このような形状にすることで強度の安定化が可能となると共に、ラインY方向に沿って最も効率的な空気の流れを形成することができ、空気抵抗による速度低下を可能な限り抑制してインパクトさせることが可能となる。また、打球時の強度や剛性についても、この方向にすることで、高い強度と高い剛性(安定した打球音の効果)が得られる。
以上のように構成されるソール部18や凹部に関しては、様々な形態に変形することが可能である。
例えば、トウ側凹部32はソール部12とトウ側サイド部20にわたって形成し、ヒール側凹部34はソール部12とヒール側サイド部22とにわたって形成することがこのましい。
また、ソール部18は、地面や芝生との接触や案内性を考慮して、設計的に中間部分を窪んだ形状にできない場合があるため、ヒール側からトウ側まで全てが、上記のように連続した凹部になっている必要はなく、一部に凹部がない形状であっても良い。具体的に凹部については任意に設定できるが、少なくとも、ヒール側、トウ側、中央に1箇所の合計3箇所形成されていれば良い。更に、ヒール側及びトウ側に形成し、中央に2〜4箇所形成して、合計で6箇所以下にしておくことが好ましい。
また、各凹部32,34,36,38については、フェース部12の下縁部12bに沿うリーディングエッジよりバック部24側に形成し、ソール部18のバック側の最後端位置よりも前方で終端していることが好ましい。すなわち、凹部は、図5に示すように、ソール部18を下面側から見た状態で、クラブヘッド10のバック側の外縁を規定する範囲内に形成され、クラウン部16側にまで延びなければよい。
また、ソール部18の後部であるバック側ソール部18aについては、図4に示すように、バック側に移行するに連れて次第に上方に傾斜するように傾斜部を形成しておくことが好ましい。このように傾斜部18aを形成することで、ソール部18の後方へ空気を流れ易くすることができる。なお、このような上方に傾斜する形状については、面一状に上昇するような形状であっても良いし、多面的(段階的)に上昇するような形状であっても良い。
さらに、バック部18の表面については、トウ・ヒール方向に沿った凹凸条を有する曲面形状にしても良い。この場合には、スイング中の空気抵抗の増大を防止して、前記した各凹部と相侯ってスイング時のへッドの動きを安定化することができる。
上述のような凹部32,34,36,38は、平均肉厚が1mm以下で0.5〜0・9mm、好ましくは0.6〜0.85mmの薄肉部に形成してある。このような、薄肉部に凹部32,34,36,38を形成することにより、クラブヘッド10のクラウン部16の下側領域であるソール側の領域に強度を維持しつつ軽量化することができる。
具体的には、ソール側凹部36,38間の峰部42、および、ソール側凹部36,38とフェース部12との間の領域を厚肉部に形成し、この厚肉部の平均肉厚は0.7〜1.5mmに形成してある。そして、このソール側凹部36を含むトウ側のソール部18およびトウ側サイド部20を、平均肉厚が0.6〜0.9mmの薄肉厚部として形成してある。また、ソール側凹部38を含むヒール側のソール部18およびヒール側サイド部22を、平均肉厚が0.6〜0.9mm程度の薄肉部に形成してある。ソール側凹部36,38と、上述のウェイト部30との間の間のバック側ソール部18aは、平均肉厚が0.6〜1.0mmの薄肉部に形成してある。
なお、トウ側凹部32およびヒール側凹部34を省略し、トウ側サイド部20およびヒール側サイド部22を峰部40,44からクラウン部16側に滑らかに移行する湾曲面に形成することもできる。この場合には、若干厚めにして、0.65〜0.95mmとなる。
いずれの場合も、これらの峰部40,42,44の外面をトウ・ヒール方向に結ぶ線が外方に突出する湾曲形状を、外殻の外面に形成することが好ましい。この場合には、打球時にフェース部からバック部に伝達される衝撃力に対してソール部が大きく変形するのを防止し、これにより後述する横リブ50を設けた部位の振動を安定化させ、特に、ソール部18の軽量化と強度の向上安定化と打球音の改良とを確実に行うことができる。
図4から図6に示すように、本実施形態のソール部18には、フェース・バック方向に延びかつ中間領域がトウ側からヒール側に突出して上述の薄肉部に重なるトウ側湾曲リブ46と、フェース・バック方向に延びかつ中央領域がヒール側からトウ側に湾曲して上述の薄肉部に重なるヒール側湾曲リブ48とをソール部18の内面から内部空間N内に突設させてある。これらの湾曲リブ46,48は、フェース部12からバック側のウェイト部30にわたって延び、これらの湾曲リブ46,48を介してフェース部12とウェイト部30との間で力を伝達することができるように形成してある。
本実施形態では、トウ側湾曲リブ46の中間部が、ソール側凹部36に重なり、ヒール側湾曲部48の中間部がソール側凹部38に重なり、したがってこれらの湾曲リブ46,48はソール側凹部36,38のそれぞれ対応する凹部を横切る状態に延びる。これらの湾曲リブ46,48は、ソール側凹部36,38のラインyに沿う最大窪み部すなわち内部空間N内に最も突出する位置からトウ側およびヒール側にずれた位置に延設し、重心Gの位置を低くしてある。
また、ソール側凹部36,38のフェース・バック方向に沿うほぼ中央位置を結ぶトウ・ヒール方向に、湾曲リブ46,48と交差した状態で延びる横リブ50がソール部12の内面から内部空間N内に突出する。この横リブ50は、フェース部12の外面に形成した打球面の延在方向に沿って、トウ・ヒール方向に延びる。また、ソール側凹部36,38および峰部42の凹凸形状の内面に沿って上下に湾曲して波打つ状態に形成され、トウ側はトウ側凹部32に達してこの内面に重なり、ヒール側はヒール側凹部34に達してこの内面に重なる状態に延設される。これらのトウ側及びヒール側凹部32,34が設けられない場合でも、横リブ50の端部は、薄肉部の強化及び横リブ方向の高剛性化を図るために、トウ側およびヒール側サイド部20,22の内面に達するまで延び、ソール部18が、トウ側およびヒール側サイド部20,22とに一体化された状態に近づけ、この状態で振動させてより好ましい打球音を発生させることが好ましい。
トウ・ヒール方向に延びる横リブ50は、例えば上述のラインXの方向に沿って延びる1本だけでもよいが、これに限ることなく、例えばフェース・バック方向に間隔を置いて複数本を形成することもできる。この場合には、両サイド部20,22間を結ぶ連続したリブ構造に代え、短いリブ構造を組み合わせて形成することも可能であり、また、断面形状の小さい横リブとすることができる。
いずれの場合も、横リブ50の位置は、上述の薄肉部とした部位で、フェース・バック方向に沿うソール部18の中央位置を中心として、フェース側およびバック側にそれぞれフェース・バック方向長さの25%の範囲で囲まれる領域、すなわちトウ・ヒール方向の距離が長く、フェース部12およびバック部24からも離れ、打球時にトウ・ヒール方向から圧縮するような変形が作用する領域内に形成することが好ましい。
横リブ50をこのような位置に配置することにより、クラウン部16の変形防止と音の悪化を防止することができる。これは、ソール部18を究極的に薄肉化すると、打球時に、クラブヘッド10のサイド部20,22が内部空間Nの中心に近づく方向に変形し、クラウン部16にもトウ側およびヒール側から圧縮変形させる力が作用するのに対し、横リブ50がソール部18の変形を抑制することにより、サイド部20,22を介するクラウン部16の変形も抑制するためである。
このような横リブ50は、リブ重量と剛性効果の効率および、成形性のために、ソール部12の内面からの平均高さが、薄肉部の平均厚さの2倍から5倍(好ましくは2倍から4倍)で、具体的には、1.4mm〜4.2mmの範囲で、好ましくは1.5mm〜3.5mm程度に形成することが好ましい。また、平均幅も、リブ重量と剛性効果の効率及び成形性のために、平均高さと同じ寸法に形成してもよいが、これよりも小さくすることが好ましい。この場合には、リブ重量をR形状(フィレット付け)とし、応力集中しないようにすることが好ましい。但し、リブ基部の強度や成形時の安定のために、少なくとも平均高さの1/2以上に形成する。また、リブの上端の角は、剛性効果より、R形状としないほうが好ましい。
一方、フェース・バック方向に延びる湾曲リブ46,48は、ソール部12の内面からの突出高さと幅との双方又は一方を、横リブ50よりも大きな寸法に形成することが好ましい。複雑な形状にする場合など、フェース・バック方向に延びる湾曲リブ46,48は、高さと幅を乗じた断面積を横リブ50よりも大きな寸法に形成することが好ましい。これにより、ウェイト部30による衝撃的な影響が薄肉部に作用するのを防止することができる。すなわち、打球時におけるウェイト部30の慣性力あるいは質量は、これらの湾曲リブ46,48を介してフェース部12に確実に伝達される。つまり、ソール面の振動エネルギーとして消費される割合を軽減できる。このとき、湾曲リブ46,48がフェース側およびバック側で離隔し、中間部位が近接する湾曲構造に形成されていることにより、バネ状に作用し、ソフトな態様で伝達することができる。
なお、ウェイト部30が非常に小さいときや無くする場合は、上記したリブの大きさを逆の関係にして、横リブ50の方を大きくするとよい。又、湾曲リブをなくすことも可能である。
更に、これらの湾曲リブ46,48から力を受けるフェース部12には、内面から内部空間N内に突出するフェース側リブ52が設けられている。
本実施形態のフェース側リブ52は、下縁部12bとの間に間隔を置いてトウ・ヒール方向に直線状に延び、フェース部12の内面から内部空間N内に突出する。このフェース側リブ52とソール部12との間には、フェース部12の内面から補助リブ54がバック側に突出する。この補助リブ54は、トウ・ヒール方向に沿う1〜4つの位置に設けてもよい。例えば図5に示すように、中央部位に設ける場合には、トウ・ヒール方向に延びるフェース側リブ52よりもバック側に突出させることにより、このフェース側リブ52をソール部12の厚肉部である峰部42に一体化することができる。
フェース側リブ52は、フェース部12の打球面を形成する領域のほぼ50〜80%の領域にわたって延び、トウ側端部でトウ側湾曲リブ46の前端部に連続し、ヒール側端部でヒール側湾曲リブ48の前端部に連続する。これにより、打球面の強度を向上させ、打球時における質量伝達を確実に行うことができる。このようなフェース側リブ52は、複数本を設けることが可能であるが、ウェイト部30の質量をフェース部12に確実に伝達することができるものであれば、1本のみでもよい。
このフェース側リブ52とウェイト部30との間に延びる湾曲リブ46,48は、フェース側リブ52およびウェイト部30に対して連続すなわち、高さおよび幅を規定する面を連続させることにより強固に一体化することが可能であるが、このウェイト部30の質量をフェース部12に確実に伝達することができるものであれば、フェース側リブ52およびウェイト部30に対して非連続であってもよい。非連続とすることにより、軽量化を図ることができ、この場合には、その非連続部を厚肉に形成し、または、補助リブ(図示しない)を配置することが好ましい。また、補助リブの代わりに、デザイン上の「凹文字」や「溝」を利用してもよい。(通常、「文字」や「溝」の内面は凸状となる)
また、湾曲リブ46,48は、バック側で、ウェイト部材30のトウ側およびヒール側のそれぞれの端部に接続され、フェース側で、打球面の広い範囲にわたって延びるフェース側リブ52のトウ側およびヒール側端部に接続されることにより、打点位置がばらついた場合でも、ウェイト部30の質量をソフトな態様で確実にフェース部12に伝達し、薄肉部に重なる中間部位は、この薄肉部を補強すると同時に、音割れ現象を防止して薄肉部の音質を向上させる。このため、打点位置がばらついた場合であっても、近似した打球音と打球感とが与え、これにより、ソール部18の強度を向上させつつ薄肉化、軽量化し、ゴルフクラブの打球感を優れたものとする。
特に、これらの湾曲リブ46,48が、薄肉部に形成したソール側凹部36,38、および、サイド部20,22を横切って延びることにより、これらのソール側凹部36,38の湾曲形状と湾曲リブ46,48による補強効果とにより、打球時におけるソール部18の変形を防止し、バック部24のウェイト部30の質量をフェース部12に確実に伝達することができる。
また、フェース部12の内面に、フェース側リブ52と補助リブ54とを形成し、トウ側湾曲リブ46とヒール側湾曲リブ48とを、それぞれフェース側リブ52の端部に一体に連接することにより、バック部24のウェイト部30をフェース部12のソール側部位に確実に連結し、打球をより高く、より遠くに飛ばすことが可能となる。
そして、これらの湾曲リブ46,48を、横リブ50が交差する状態で、一体的に形成されることにより、これらの横リブ50と湾曲リブ46,48とフェース側リブ54とが一体的に連結され、大きな補強効果を得ることができると同時に、打点のバラツキに対する打球音の変化の差を小さくすることが可能となる。
このように、形成されたクラブヘッド10は、ソール部18に設けた薄肉部により軽量化が図られると共に、この薄肉部を、トウ・ヒール方向よりもフェース・バック方向に長くかつ内部空間側に没入する複数のソール側凹部36,38と、これらの凹部36,38を横切りかつこれらの凹部36,38を超えてトウ・ヒール方向に延びる横リブ50とで、効率よく強度の確保と安定化とが図ることができる。更に、これらの薄肉部とソール側凹部36,38と横リブ50との組み合わせにより、打球時の音が大きく、低音化や音割れ現象の発生が防止され、これにより、ソール部18の肉厚を更に薄肉化して軽量化を図ると共に、強度の向上、打球音の改善が図られるクラブヘッド10を備えたゴルフクラブ8が提供される。
横リブ50が、ソール部18に形成したソール側凹部36,38から、トウ側サイド部20とヒール側サイド部22とに形成されたトウ側凹部32とヒール側凹部34とに達する場合には、このソール部18の軽量化を維持しつつ、より確実に強度の向上、安定化を図ることができ、ソール部18とヒール側およびトウ側サイド部20,22とを一体化した振動に近づけることができ、更に打球音が改善される。
また、横リブ50が、フェース・バック方向に沿うソール部18の中央位置を中心として、フェース側およびバック側にそれぞれフェース・バック方向長さの25%の範囲で囲まれる領域内で、打球面の延在方向に沿って延び、ソール部18の平均肉厚が、0.5〜0.9mmの範囲の薄肉部にこの横リブ50が配置される場合には、上述の作用効果に加え、ソール部18の薄肉化によるクラウン部16の変形と打球音の悪化とを防止することができる。
更に、横リブ50が形成される部位で、各凹部32,34,36,38間の峰部40,42,44をトウ・ヒール方向に結ぶ線が外方に突出する湾曲形状を、外殻の外面に形成する場合には、ソール部18が圧縮変形しようとする力に対して強化され、打球時にフェース部12からバック部24に伝達される衝撃力に対してソール部18が大きく変形するのを防止し、これにより横リブ50を設けた部位の振動を安定化させることができる。この場合には、特に、ソール部18の軽量化と強度の向上安定化と打球音の改良とを確実に行うことができる。
なお、上述の実施形態では、補助リブ54を除いて、湾曲リブ46,48、横リブ50およびフェース側リブ52のそれぞれの内部空間N内への突出高さはほぼ一定に形成してあるが、例えば外殻を形成する各部位の肉厚に応じて変化させることも可能である。
本発明の好ましい実施形態によるゴルフクラブヘッドを設けたゴルフクラブの全体図。 図1のクラブヘッドの概略的な平面図。 図1のクラブヘッドの概略的な正面図。 図2のIV−IV線に沿う断面図。 図2のクラブヘッドの部分断面図。 図5のVI−VI線に沿う断面図。 図2のクラブヘッドの底面図。
符号の説明
10…クラブヘッド、10a…ヘッド本体、12…フェース部、16…クラウン部、18…ソール部、20,22…サイド部、24…バック部、30…ウェイト部、36,38…ソール側凹部(薄肉部)、50…横リブ、N…内部空間。

Claims (5)

  1. 打球面を前面に形成したフェース部と、クラウン部と、ソール部と、トウ側及びヒール側のサイド部と、後部のバック部とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間を形成した中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブであって、
    前記ソール部に、厚肉部と1mm未満の肉厚を有する薄肉部を形成し、この薄肉部に、トウ・ヒール方向よりもフェース・バック方向に長くかつ内部空間側に没入する複数の凹部を形成し、これらの凹部間の峰部を前記厚肉部に形成し、これらの凹部と峰部を横切りかつこれらの凹部を超えてトウ・ヒール方向に延びる横リブを、前記厚肉部及び薄肉部を形成するソール部の内面から内部空間内に突出させて形成したことを特徴とするゴルフクラブ。
  2. 打球面を前面に形成したフェース部と、クラウン部と、ソール部と、トウ側及びヒール側のサイド部と、後部のバック部とで外殻を形成し、この外殻内に内部空間を形成した中空構造の金属製クラブヘッドを備えるゴルフクラブであって、
    前記ソール部に、1mm未満の肉厚を有する薄肉部を形成し、この薄肉部に、トウ・ヒール方向よりもフェース・バック方向に長くかつ内部空間側に没入する複数の凹部を形成し、これらの凹部を横切りかつこれらの凹部を超えてトウ・ヒール方向に延びる横リブと、それぞれ対応する凹部を横切りかつフェース・バック方向に延びる湾曲リブとを、ソール部の内面から内部空間内に突出させて形成し、これらの湾曲リブと横リブとを凹部で交差させたことを特徴とするゴルフクラブ。
  3. 前記横リブは、前記トウ側サイド部とヒール側サイド部とに形成されたトウ側凹部とヒール側凹部とに達することを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブ。
  4. 前記横リブは、フェース・バック方向に沿うソール部の中央位置を中心として、フェース側およびバック側にそれぞれフェース・バック方向長さの25%の範囲で囲まれる領域内で、前記打球面の延在方向に沿って延び、この横リブは、ソール部の平均肉厚が、0.5〜0.9mmの範囲の薄肉部に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載のゴルフクラブ。
  5. 前記横リブが形成される部位で、前記外殻の外面は、前記各凹部間の峰部をトウ・ヒール方向に結ぶ線が外方に突出する湾曲形状を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のゴルフクラブ。
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