JP5395691B2 - 太陽光発電運用システム - Google Patents

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Description

本発明は、配電系統に設置された太陽光発電システムや蓄電池による電力を活用して配電系統の安定化を図る太陽光発電運用システムに関する。
脱炭素社会への移行の機運の高まり及び再生可能エネルギー利用技術の低価格化により、一般住宅に対する太陽光発電システムの導入が進んでいる。太陽光発電システムは、天候や時間帯による発電量の変動が大きい特徴に加え、発電量が太陽電池モジュールの設置に必要な面積に比例して決まり、大規模な電力を確保するためには広い設置面が必要であるという特徴を有する。一般に住宅に導入される太陽光発電システムは、小容量ではあるが広い面積に分布しているために、集中配置された太陽電池モジュールに比して雲の陰による発電量の変動を平準化できる可能性がある。
したがって、一般住宅に導入される小規模で分散配置されている太陽光発電システムは、通信技術を利用して統合することにより、雲の景況による発電量の変動を平準化し、太陽電池モジュールを設置するための広いスペースを確保する必要のない大規模なシステムが構築できる可能性がある。
図39は、太陽光発電システム1が配電線3a,3bに複数設置された従来の配電系統の構成を示す図である。図39に示すように、一般住宅に導入されるような小容量の太陽光発電(PV:Photovoltaic)システム1は、配電変電所2から伸びた配電線3a,3bの随所に設けられている。一般住宅は、配電線3a,3bから住宅内電気機器が利用する電力を得ている。配電線3a,3bは、開閉器4と開閉器4(あるいは遮断器6)とにより囲まれた1以上の区間5により構成され、遮断器6を経て配電変電所2の母線7に接続されている。異なる遮断器6を介して配電変電所2の母線7に接続された2つの配電線3a,3bの間に両者を接続する開閉器8が設けられている場合に、当該開閉器8は通常開放されている。したがって、例外的な場合を除いて電気的に2つの配電線3a,3bが接続することは無い。
図40は、住宅に設置される従来の太陽光発電システム1の詳細な構成を示す図である。太陽光発電システム1は、図40に示すように、太陽電池11、パワーコンディショナ12、及び計測端末13により構成される。太陽電池11により発電された直流電力は、パワーコンディショナ12によって適切な交流電力に変換される。計測端末13は、一般的には図40に示すように配電盤14の内部に設置されるか、あるいは配電盤14の近辺に設置されることが多い。太陽光発電システム1は、配電盤14のスイッチ(発電機用スイッチ15及びメインスイッチ16)を経て配電線3に接続されている。
住宅に設置されている電気機器18は、配電盤14を経由して配電線3から電力の供給を受ける。太陽光発電システム1が発電した電力は、配電盤14を経由して電気機器18に利用される。ただし、電気機器18が必要とする電力を太陽光発電システム1が発電できない場合には、電気機器18は、不足する電力を配電線3から配電盤14経由で取り込む。逆に、電気機器18が必要とする電力よりも太陽光発電システム1が発電する電力が多い場合には、太陽光発電システム1は、余剰の電力を配電線3に送出する。計測端末13は、計測機能を有しており、配電線3から電気機器18が利用するために取り込んだ電力量を積算するとともに、電気機器18により消費されず配電線3に送り出された電力量を積算している。
特許文献1には、逆潮流時に電圧上昇が大きくなり易い配電線端部付近での電圧上昇を抑え、発電装置を設置する位置にかかわらず余剰電力をほぼ公平に電力会社に売電することができる分散発電装置の制御方法及び制御装置が記載されている。この分散発電装置の制御方法は、変圧器に接続される位置を起点位置とする配電線の異なる位置に連系された複数の太陽光発電装置に対して、配電線への連系位置が起点位置から遠くなるにしたがい電圧制御閾値を高い値に設定するものである。
この分散発電装置の制御方法及び制御装置によれば、配電線に連系する各発電装置を協調して動作させることができ、逆潮流時に電圧上昇が大きくなり易い配電線端部付近での電圧上昇を抑えることができ、発電装置の設置位置にかかわらず余剰電力をほぼ公平に電力会社に売電することができる。すなわち、この方法及び装置においては、設置位置のいずれも進相無効電力制御を行い、全体として逆潮流による電圧上昇が低く抑えられている。また、配電線の起点位置から最も遠い配電線端部付近で連系する需要家は、電圧制御閾値が高めに設定されているので、経済的不利益を受けることなく売電できるようになり、配電線への連系位置に関係なく売電することができるので公平性を確保できる。
特開2006−121853号公報
しかしながら、一般住宅に設置される太陽光発電システムにより配電系統に送出される電力が大きくなると、配電系統に電圧異常等の障害が発生し、電力品質を妨げる要因となる。また、一般住宅から配電系統への電力供給は、太陽光発電システムの各々において行われるものであるため、全体をまとめて管理することができない。したがって、従来の一般住宅用太陽光発電システムは、配電系統の電圧異常を防いだ上で系統を運用するための電源として活用することができないという問題点がある。
上述した特許文献1に記載の制御方法は、複数の太陽光発電装置の連系位置が起点位置から遠くなるにしたがい電圧制御閾値を高い値に設定するものであるが、配電系統に接続された太陽光発電システム全体をまとめて管理するものではなく、系統を運用するための電源として活用することは困難である。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するもので、一般住宅の太陽光発電システムを統合し、配電系統の電力品質を維持しつつ分散する住宅用太陽光発電システムからなる系統電源を構築できる太陽光発電運用システムを提供することを課題とする。
本発明に係る太陽光発電運用システムは、上記課題を解決するために、配電線に設けられた複数の太陽光発電システムの各々と通信を行って前記複数の太陽光発電システムの各々による発電量の情報を収集する通信部と、前記通信部により収集された情報に基づいて前記複数の太陽光発電システムの各々による現在の発電量をリアルタイムで集計する集計部とを備え、予め記憶された配電線の各区間における許容電流値の情報と前記集計部により集計された現在の発電量とに基づいて、配電線の任意の位置に仮想発電機を定義した場合における前記仮想発電機の発電量を算出する算出部を備え、前記通信部は、さらに配電線に設けられた複数の蓄電池システムの各々と通信を行って前記複数の太陽光発電システムの各々による蓄電量の情報を収集し、前記集計部は、前記通信部により収集された情報に基づいて前記複数の太陽光発電システムの各々による現在の発電量と前記複数の蓄電池システムの各々における蓄電池とをリアルタイムで集計し、前記算出部は、予め記憶された配電線の各区間における許容電流値の情報と前記集計部により集計された前記複数の太陽光発電システムの各々による現在の発電量と前記複数の蓄電池システムの各々における蓄電量とに基づいて、前記仮想発電機の発電量を算出することを特徴とする。
本発明によれば、一般住宅の太陽光発電システムを統合し、配電系統の電力品質を維持しつつ分散する住宅用太陽光発電システムからなる系統電源を構築できる太陽光発電運用システムを提供することができる。
本発明の実施例1の形態の太陽光発電運用システム及び配電系統の構成を示す図である。 本発明の実施例1の形態の太陽光発電運用システムに通信ネットワークを介して接続されている太陽光発電システムの詳細な構成を示す図である。 本発明の実施例1の形態の太陽光発電運用システムの詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1の形態の太陽光発電運用システムが設備情報及びオンライン情報を用いて作成した複数の太陽光発電システムに関する一覧表を示す図である。 本発明の実施例2の形態の太陽光発電運用システム及び電力系統の構成を示す図である。 本発明の実施例2の形態の太陽光発電運用システムの詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2の形態の太陽光発電運用システムが設備情報及びオンライン情報を用いて作成した複数の太陽光発電システムに関する一覧表を示す図である。 本発明の実施例2の形態の太陽光発電運用システムが設備情報を用いて作成した複数の配電線に関する一覧表を示す図である。 本発明の実施例2の形態の太陽光発電運用システムにおける連係区間定数の作成方法について説明する図である。 本発明の実施例2の形態の太陽光発電運用システム内の仮想発電機計算部の動作を示すフローチャート図である。 本発明の実施例2の形態の太陽光発電運用システム内の仮想発電機計算部による処理の概要を説明する図である。 本発明の実施例3の形態の太陽光発電運用システム及び電力系統の構成を示す図である。 本発明の実施例3の形態の太陽光発電運用システムに通信ネットワークを介して接続されている蓄電池システムの詳細な構成を示す図である。 本発明の実施例3の形態の太陽光発電運用システムが設備情報及びオンライン情報を用いて作成した複数の蓄電池システムに関する一覧表を示す図である。 本発明の実施例3の形態の太陽光発電運用システム内の仮想発電機計算部の動作を示すフローチャート図である。 本発明の実施例3の形態の太陽光発電運用システム及び電力系統の別の構成例を示す図である。 本発明の実施例3の形態の太陽光発電運用システムに通信ネットワークを介して接続されている太陽光発電システムの詳細な構成を示す図である。 本発明の実施例3の形態の太陽光発電運用システム及び電力系統の別の構成例を示す図である。 本発明の実施例4の形態の太陽光発電運用システム及び配電系統の構成を示す図である。 本発明の実施例4の形態の太陽光発電運用システム及び配電系統の構成を示す図である。 本発明の実施例4の形態の太陽光発電運用システムの詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施例4の形態の太陽光発電運用システムに通信ネットワークを介して接続されている太陽光発電システムの詳細な構成を示す図である。 本発明の実施例5の形態の太陽光発電運用システム及び電力系統の構成を示す図である。 本発明の実施例5の形態の太陽光発電運用システムに通信ネットワークを介して接続されている蓄電池システムの詳細な構成を示す図である。 本発明の実施例5の形態の太陽光発電運用システム及び電力系統の別の構成例を示す図である。 本発明の実施例5の形態の太陽光発電運用システムに通信ネットワークを介して接続されている太陽光発電システムの詳細な構成を示す図である。 本発明の実施例5の形態の太陽光発電運用システム及び電力系統の別の構成例を示す図である。 本発明の実施例6の形態の太陽光発電運用システム及び電力系統の構成を示す図である。 本発明の実施例6の形態の太陽光発電運用システムの詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施例6の形態の太陽光発電運用システムの動作を示すフローチャート図である。 本発明の実施例6の形態の太陽光発電運用システムの仮想発電機計算部による放電スケジュールのイメージ図である。 本発明の実施例6の形態の太陽光発電運用システムに通信ネットワークを介して接続されている蓄電池システムの詳細な構成を示す図である。 本発明の実施例6の形態の太陽光発電運用システムに通信ネットワークを介して接続されている蓄電池システムの動作を示すフローチャート図である。 本発明の実施例6の形態の太陽光発電運用システム及び電力系統の別の構成例を示す図である。 本発明の実施例6の形態の太陽光発電運用システムに通信ネットワークを介して接続されている太陽光発電システムの詳細な構成を示す図である。 本発明の実施例6の形態の太陽光発電運用システム及び電力系統の別の構成例を示す図である。 本発明の実施例7の形態の太陽光発電運用システムの動作を示すフローチャート図である。 本発明の実施例7の形態の太陽光発電運用システムに通信ネットワークを介して接続されている蓄電池システムの動作を示すフローチャート図である。 太陽光発電システムが配電線に複数設置された従来の配電系統の構成を示す図である。 住宅に設置される従来の太陽光発電システムの詳細な構成を示す図である。
以下、本発明の太陽光発電運用システムの実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施例1の太陽光発電運用システム21a及び電力系統の構成を示す図である。図39に示す従来の構成と異なる点は、太陽光発電運用システム21aと電力系統監視制御システム22とを備えている点と、太陽光発電運用システム21aが通信ネットワーク20を介して電力系統監視制御システム22と複数の太陽光発電システム1aの各々とに接続されている点である。ただし、電力系統監視制御システム22は、従来も使用されていたシステムであり、電力系統の状態を監視し、必要に応じて配電線3a,3bに設けられた任意の開閉器4の開閉状態を制御するものである。
図2は、本発明の実施例1の太陽光発電運用システム21aに通信ネットワーク20を介して接続されている太陽光発電システム1aの詳細な構成を示す図である。この太陽光発電システムは、太陽電池11、パワーコンディショナ12、及び計測制御端末17により構成される。図40に示す従来の太陽光発電システム1と異なる点は、計測制御端末17が計測機能のみならず通信機能を有し、通信ネットワーク20を介して太陽光発電運用システム21aと通信を行うことができる点である。すなわち、計測制御端末17は、計測した電力量(太陽光発電システム1aによる発電量や電気機器18で使用された電力量等)の情報を太陽光発電運用システム21aに送ることができる。
図3は、本発明の実施例1の太陽光発電運用システム21aの詳細な構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施例の太陽光発電運用システム21aは、通信部23及び発電量集計部24を備えており、さらに内部のメモリ等に設備情報25及びオンライン情報26を記憶している。
通信部23は、通信ネットワーク20を介して複数の太陽光発電システム1a(計測制御端末17)の各々と接続されており、配電線3a,3bに設けられた複数の太陽光発電システム1aの各々と通信を行って、複数の太陽光発電システム1aの各々による発電量の情報を収集する。収集した情報は、発電量集計部24を介して、オンライン情報26として保存される。
発電量集計部24は、本発明の集計部に対応し、通信部23により収集された情報に基づいて、複数の太陽光発電システム1aの各々による現在の発電量をリアルタイムで集計する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。太陽光発電運用システム21a内の通信部23は、配電線3a,3bに設けられた複数の太陽光発電システム1aの各々と通信を行って、複数の太陽光発電システム1aの各々による現在発電量の情報を収集する。
一方、太陽光発電運用システム21aは、配電線3a,3bに設けられた複数の太陽光発電システム1aの各々の情報(例えば定格発電量の情報等)を設備情報25として予め記憶している。
発電量集計部24は、通信部23により収集された情報に基づいて、複数の太陽光発電システム1aの各々による現在の発電量をリアルタイムで集計し、集計結果をオンライン情報26として保存する。
図4は、本発明の実施例1の太陽光発電運用システム21aが設備情報25及びオンライン情報26を用いて作成した複数の太陽光発電システム1aに関する一覧表を示す図である。図4に示すように、本実施例の太陽光発電運用システム21は、複数の太陽光発電システム1aの各々における定格発電量及び現在発電量の情報を保持し、活用することができる。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係る太陽光発電運用システム21aによれば、一般住宅の太陽光発電システム1aを統合し、配電系統の電力品質を維持しつつ分散する住宅用太陽光発電システム1aからなる系統電源を構築できる。すなわち、本実施例の太陽光発電運用システム21aは、配電系統に分布する太陽光発電システム1aの潜在的な発電量及びリアルタイムでの発電総量を把握し活用することができる。例えば、太陽光発電運用システム21aは、把握した情報を電力系統監視制御システム22に送信し、電力系統監視制御システムに配電系統を運用する際の有効な情報として活用させることができる。
図5は、本発明の実施例2の太陽光発電運用システム21b及び電力系統の構成を示す図である。本実施例の構成は、実施例1の構成と同様であるが、太陽光発電運用システム21bが仮想発電機27による発電量を算出することができる。すなわち、本実施例の太陽光発電運用システム21bは、例えば区間mに仮想発電機27を定義し、区間mに接続する太陽光発電システム1bおよび区間mと電気的に接続する区間に接続する太陽光発電システム1bの発電電力の合計値を仮想発電機27の発電電力とするものである。
図6は、本発明の実施例2の太陽光発電運用システム21bの詳細な構成を示すブロック図である。図3で説明した実施例1の太陽光発電運用システム21aと異なる点は、仮想発電機計算部28を備えている点である。
仮想発電機計算部28は、本発明の算出部に対応し、予め記憶された配電線3a,3bの各区間における許容電流値の情報と発電量集計部24により集計された現在の発電量とに基づいて、配電線3a,3bの任意の位置に仮想発電機27を定義した場合における仮想発電機27の発電量を算出する。なお、各区間における許容電流値の情報は、設備情報25として予め記憶されている。
その他の構成は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。実施例1と同じ構成における動作は、基本的に実施例1と同様である。図7は、本実施例の太陽光発電運用システム21bが設備情報25及びオンライン情報26を用いて作成した複数の太陽光発電システム1bに関する一覧表を示す図である。また、図8は、本実施例の太陽光発電運用システム21bが設備情報25を用いて作成した複数の配電線に関する一覧表を示す図である。ここでは、区間毎に配電線の許容電流値が異なるものとし、太陽光発電運用システム21bは、太陽光発電システム1bが配置された配電線とその許容電流値の対応関係を設備情報25として保持している。
すなわち、太陽光発電運用システム21bは、図7に示すような太陽光発電システム1bに関する情報及び図8に示すような区間毎の許容電流の情報を設備情報25又はオンライン情報26に格納している。
図9は、本実施例の太陽光発電運用システム21bにおける連係区間定数の作成方法について説明する図である。図9に示すように、連係区間定数(連係区間における許容電流値)は、配電線の任意の2点を結ぶ区間の許容電流値の中で最小の値を示すものである。後述する仮想発電機計算部28は、図8に示す区間情報に基づいて図9に示すような連係区間定数を作成することができる。
仮想発電機計算部28は、上述したように、予め記憶された配電線3a,3bの各区間における許容電流値の情報と発電量集計部24により集計された現在の発電量とに基づいて、配電線3a,3bの任意の位置に仮想発電機27を定義した場合における仮想発電機27の発電量を算出する。
図10は、本実施例の太陽光発電運用システム21b内の仮想発電機計算部28の動作を示すフローチャート図である。最初に、仮想発電機計算部28は、配電線の任意の位置に仮想発電機27を定義する(ステップS1)。次に、仮想発電機計算部28は、区間を設定し(ステップS2)、発電量集計部24により集計された現在の発電量に基づいて、設定した区間内における太陽光発電システム1bによる余剰発電が存在するか否かを判断する(ステップS3)。その後、仮想発電機計算部28は、配電線3a,3bの各区間における許容電流値の情報に基づいて経路区間定数を算出し、当該経路区間定数を考慮して仮想発電機27の発電量を算出する(ステップS4)。次に、仮想発電機計算部28は、計算対象となる区間を変え(ステップS5)、再びステップS2に戻って計算を繰り返し、目的の終端区間まで計算したところで動作を終了する。以上のようにして、仮想発電機計算部28は、配電線3a,3bに沿って配置される太陽光発電システム1bが配電線3aあるいは3bに送出する電力を統合して任意の区間の仮想的な発電機とする場合の発電量を計算する。
図11は、本実施例の太陽光発電運用システム21b内の仮想発電機計算部28による処理の概要を説明する図である。ここで、仮想発電機計算部28は、図11に示すように、仮想発電機27を定義したA点を含む区間iに接続する区間の区間定数を算出するものとし、太陽光発電システム1bが存在するB点およびC点は、それぞれ区間i+1,区間i+3に含まれるものとする。仮想発電機27の発電量は、B点及びC点に設置される太陽光発電システム1bの発電総量によって定まる。しかしながら、これらの太陽光発電システム1bによる発電電力は、A点とB点及びA点とC点を結ぶ連係区間の許容電流値の制約を越えることが出来ない。
C点の太陽光発電システム1bの発電電力は、A点とC点を結ぶ連係区間の許容電流LA−Cの制約内で取り出すことができる。同様に、B点の太陽光発電システム1bの発電電力は、A点とB点を結ぶ連係区間の許容電流LA−Bの制約内で取り出すことができる。ただし、A点とB点とを結ぶ連係区間にはC点の太陽光発電システム1bからの電流も通過するので、その電流量を考慮する必要がある。
具体的には、A点の仮想発電機27の発電量として取り出すことができるのは、A点とC点とを結ぶ連係区間の許容電流LA−Cの制約の範囲内でのC点の太陽光発電システム1bの発電量PV−Cと、A点とB点とを結ぶ連係区間の許容電流LA−Bの制約の範囲内でのB点の太陽光発電システム1bの発電量PV−Bとの合計値が、A点とB点とを結ぶ連係区間の許容電流LA−Bの制約の範囲内にある場合の電力ΣCとなる。
すなわち、仮想発電機計算部28は、図10のステップS4において、図11に示すように、仮想発電機27が設定された区間から順次隣接区間に進んで計算を行い、存在する太陽光発電システム1bの発電量の合計を連係区間の許容電流の制約を考慮して合計することで仮想発電機27の発電量を求める。
上述のとおり、本発明の実施例2の形態に係る太陽光発電運用システム21bによれば、実施例1の効果に加え、仮想発電機計算部28を備えることにより、任意の区間に定義した仮想発電機27の発電量、すなわち周辺の太陽光発電システム1bが配電線3a,3bに送出する電力量を配電線3a,3bを通過して集めることができる電力量を計算することができ、分散小容量電源の統合化を可能とする。本実施例の太陽光発電運用システム21bは、配電系統における電力の余裕がどれくらいあるかを知ることができ、配電系統の運用に柔軟性を生むという利点を有する。
図12は、本発明の実施例3の太陽光発電運用システム21c及び電力系統の構成を示す図である。実施例2に示す構成と異なる点は、配電線3a,3bに複数の太陽光発電システム1cのみならず複数の蓄電池システム29が接続されている点である。
図13は、本発明の実施例3の太陽光発電運用システム21cに通信ネットワーク20を介して接続されている蓄電池システム29の詳細な構成を示す図である。この蓄電池システム29は、計測制御端末30、蓄電池31、及びパワーコンディショナ32により構成され、スイッチ33を介して配電線3に接続されている。計測制御端末30は、図2で説明した太陽光発電システム1aの計測制御端末17とほぼ同様の機能を有しており、蓄電池31が蓄電している電力量(蓄電量)を計測するとともに、計測結果を通信ネットワーク20を介して太陽光発電運用システム21cに送ることができる。
なお、本実施例の太陽光発電運用システム21cの構成は、図6で説明した実施例2の太陽光発電運用システム21bの構成と同じである。ただし、設備情報25は、太陽光発電システム1cの情報のみならず、複数の蓄電池システム29の各々が所属する区間や定格蓄電量等の情報を格納している。
通信部23は、太陽光発電システム1cと通信を行うのみならず、さらに配電線3に設けられた複数の蓄電池システム29の各々と通信を行って、複数の蓄電池システム29の各々における蓄電量の情報を収集する。収集した情報は、発電量集計部24を介して、オンライン情報26として保存される。
発電量集計部24は、通信部23により収集された情報に基づいて複数の太陽光発電システム1cの各々による現在の発電量と複数の蓄電池システム29の各々における蓄電量とをリアルタイムで集計する。
仮想発電機計算部28は、予め記憶された配電線3の各区間における許容電流値の情報と発電量集計部24により集計された複数の太陽光発電システム1cの各々による現在の発電量と複数の蓄電池システム29の各々における蓄電量とに基づいて、仮想発電機27の発電量を算出する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。基本的に、本実施例の太陽光発電運用システム21cは、実施例2の太陽光発電運用システム21bと同様の動作を行う。ただし、本実施例の太陽光発電運用システム21cにおける仮想発電機計算部28は、上述したように、太陽光発電システム1cの発電量のみならず蓄電池システム29の蓄電量も考慮した計算を行う。
図14は、本実施例の太陽光発電運用システム21cが設備情報25及びオンライン情報26を用いて作成した複数の蓄電池システム29に関する一覧表を示す図である。仮想発電機計算部28は、設備情報25及びオンライン情報26に基づいて、図7に示すような太陽光発電システム1cに関する情報表を作成するとともに、図14に示すような蓄電池システム29に関する情報表を作成し、仮想発電機27の発電量を計算する。すなわち、仮想発電機計算部28は、太陽光発電システム1cの発電量に加え、蓄電池システム29の蓄電量を考慮し、一定電流を一定時間出力する仮想発電機27の発電量を計算する。
図15は、本実施例の太陽光発電運用システム21c内の仮想発電機計算部28の動作を示すフローチャート図である。最初に、仮想発電機計算部28は、配電線の任意の位置に仮想発電機27を定義する(ステップS1)。次に、仮想発電機計算部28は、区間を設定し(ステップS2)、発電量集計部24により集計された現在の発電量及び蓄電量に基づいて、設定した区間内における太陽光発電システム1bによる余剰発電あるいは蓄電された蓄電池システム29が存在するか否かを判断する(ステップS3)。その後、仮想発電機計算部28は、配電線3a,3bの各区間における許容電流値の情報に基づいて経路区間定数を算出し、当該経路区間定数を考慮して仮想発電機27の発電量を算出する(ステップS4)。次に、仮想発電機計算部28は、計算対象となる区間を変え(ステップS5)、再びステップS2に戻って計算を繰り返し、目的の終端区間まで計算したところで動作を終了する。以上のようにして、仮想発電機計算部28は、配電線3a,3bに沿って配置される太陽光発電システム1bあるいは蓄電池システム29が配電線3に送出する電力を統合して任意の区間の仮想的な発電機とする場合の発電量を計算する。
上述のとおり、本発明の実施例3の形態に係る太陽光発電運用システム21cによれば、実施例1,2の効果に加え、昼間にしか発電することができない太陽光発電システム1cの余剰電力を蓄電池システム29内の蓄電池31に蓄電し、蓄電池31を電源とした夜間の仮想発電機27の発電量を計算により求めることができる。
なお、図16は、本実施例の太陽光発電運用システム21d及び電力系統の別の構成例を示す図である。図16において、配電線に接続された複数の太陽光発電システム1dの各々は、蓄電池を内蔵している。すなわち、図12に示す太陽光発電システム1cと蓄電池システム29とが合わさった構成を有していると考えることができ、太陽光発電運用システム21d自体の動作は、上述した太陽光発電運用システム21cの動作と同様である。
図17は、本実施例の太陽光発電運用システム21dに通信ネットワーク20を介して接続されている太陽光発電システム1dの詳細な構成を示す図である。図17に示すように、太陽光発電システム1dは、図2に示す太陽光発電システム1aの構成に加え、蓄電池31及び蓄電池用パワーコンディショナ32を実装している。計測制御端末17aは、太陽電池発電システム1dの発電量に加えて蓄電池31の蓄電量を計測し、太陽光発電運用システム21dに通知する。太陽光発電運用システム21d内の仮想発電機計算部28の動作は、太陽光発電運用システム21c内のそれと同様であり、同様の効果を得られる。
また、図18は、本実施例の太陽光発電運用システム21d及び電力系統の別の構成例を示す図である。図12と図16の構成を併せたものであり、複数の太陽光発電システム1dと蓄電池システム29とが配電線3に接続されている。この場合も効果は同様であるが、電力系統全体の蓄電池の容量が増加するので、夜間の仮想発電機27の発電容量を増加させるという効果がある。
図19は、本発明の実施例4の太陽光発電運用システム21e及び電力系統の構成を示す図であり、基本的に実施例1と同様の構成である。ただし、図19は、配電系統に事故が発生し、電力系統監視制御システム22が開閉器4a,4bを開放するように遠方制御して事故区間分離が行われた後の配電系統の様子を示している。この場合において、事故区間を電源側に持つ区間は、事故区間の分離により電源を失い停電している。この状態を電力系統監視制御システム22が認識すると、電力系統監視制御システム22は、通常切られている開閉器8を入れることにより、隣接する配電線からの電力融通を行って停電を復旧しようとする。
図20は、図19と同様に、本発明の実施例4の太陽光発電運用システム21e及び電力系統の構成を示す図であり、隣接する配電線からの電力融通により停電が復旧をした様子を表している。この場合においても、配電変電所2は、電力系統における末端の区間において融通される電力量が十分ではないことや電力融通する配電線から末端区間までの連係区間における許容電流制限により必要な電力を送ることができず、図20に示すように電力不足区間を発生する場合がある。
本実施例の太陽光発電運用システム21eは、このような状況において電力が不足している末端の区間に仮想発電機27を想定するように電力系統監視制御システム22からの情報を受け、隣接する区間から順次太陽光発電システム1aによる電力を集めて電力が不足している区間に電力を送るものである。
図21は、本実施例の太陽光発電運用システム21eの詳細な構成を示すブロック図である。実施例3の太陽光発電運用システム21c,21dと異なる点は、発電量指示部34を備えている点である。
仮想発電機計算部28は、配電線3において電力供給が不足している区間の情報に基づいて当該区間における仮想発電機27の発電量を算出する。なお、本実施例において、配電線3において電力供給が不足している区間の情報は、外部の電力系統監視制御システム22により与えられる。
発電量指示部34は、本発明の制御部に対応し、仮想発電機計算部28により算出された仮想発電機27の発電量が最大となるように、複数の太陽光発電システム1eの各々の発電量を制御する。具体的には、発電量指示部34は、電力が不足している末端の区間に仮想発電機27を定義した際に、仮想発電機計算部28により算出された区間の許容電流を考慮した太陽光発電システム1e毎の発電量を受け、各太陽光発電システム1eに対して発電量指示情報として送信する。
その他の構成は、実施例3と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。太陽光発電運用システム21eの基本的な動作は、実施例3の太陽光発電運用システム21c,21dと同様であり、発電量指示部34が電力不足の区間に適切な電力を供給するために発電量を指示する点のみが異なる。
図22は、本実施例の太陽光発電運用システム21eに通信ネットワーク20を介して接続されている太陽光発電システム1eの詳細な構成を示す図である。太陽光発電システム1e内の計測制御端末17eは、発電制御機能を搭載しており、太陽光発電運用システム21eから通信機能により通信ネットワーク20を介して受信した発電指示情報にしたがって発電を行うようにパワーコンディショナ12を制御する。
上述のとおり、本発明の実施例4の形態に係る太陽光発電運用システム21eによれば、実施例3の効果に加え、配電系統に事故が発生した際に隣接する配電線からの電力融通により停電復旧をする場合に、融通電力量不足や配電線の許容電流の制約により電力が不足する区間に仮想発電機27を定義し、仮想発電機27を定義した区間に接続する区間に存在する太陽光発電システム1eの発電量を集めて供給することができるようになり、配電系統の運用の柔軟性及び信頼性を高めることができる。
図23は、本発明の実施例5の太陽光発電運用システム21e及び電力系統の構成を示す図である。実施例4に示す構成と異なる点は、配電線3に複数の太陽光発電システム1eのみならず複数の蓄電池システム29aが接続されている点である。すなわち、本実施例の太陽光発電運用システム21eは、配電線3に接続された複数の太陽光発電システム1eによる発電量と複数の蓄電池システム29aによる蓄電量とを、一定電力を一定時間供給できる仮想発電機27として扱う。
図24は、本発明の実施例5の太陽光発電運用システム21eに通信ネットワーク20を介して接続されている蓄電池システム29aの詳細な構成を示す図である。この蓄電池システム29aは、計測制御端末30a、蓄電池31、及びパワーコンディショナ32により構成され、スイッチ33を介して配電線3に接続されている。計測制御端末30aは、実施例3で説明した計測制御端末30の機能に加え、放電量機能を有しており、太陽光発電運用システム21eによる発電量指示にしたがい放電を行う。
なお、本実施例の太陽光発電運用システム21eの構成は、実施例4の太陽光発電運用システム21eの構成と同じである。ただし、設備情報25は、太陽光発電システム1eの情報のみならず、複数の蓄電池システム29aの各々が所属する区間や定格蓄電量等の情報を格納している。
通信部23は、太陽光発電システム1eと通信を行うのみならず、さらに配電線3に設けられた複数の蓄電池システム29aの各々と通信を行って、複数の蓄電池システム29aの各々における蓄電量の情報を収集する。収集した情報は、発電量集計部24を介して、オンライン情報26として保存される。
発電量集計部24は、通信部23により収集された情報に基づいて複数の太陽光発電システム1eの各々による現在の発電量と複数の蓄電池システム29aの各々における蓄電量とをリアルタイムで集計する。
仮想発電機計算部28は、予め記憶された配電線3の各区間における許容電流値の情報と発電量集計部24により集計された複数の太陽光発電システム1eの各々による現在の発電量と複数の蓄電池システム29aの各々における蓄電量とに基づいて、仮想発電機27の発電量を算出する。
また、仮想発電機計算部28は、実施例4と同様に、配電線3において電力供給が不足している区間の情報に基づいて当該区間における仮想発電機27の発電量を算出する。
発電量指示部34は、仮想発電機計算部28により算出された仮想発電機27の発電量が最大となるように、複数の太陽光発電システム1eの各々の発電量と複数の蓄電池システム29aの放電量との少なくとも一方を制御する。具体的には、発電量指示部34は、電力が不足している末端の区間に仮想発電機27を定義した際に、仮想発電機計算部28により算出された区間の許容電流を考慮した太陽光発電システム1e毎の発電量を受け、各太陽光発電システム1eに対して発電量指示情報として送信する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。基本的に、本実施例の太陽光発電運用システム21eは、実施例4の太陽光発電運用システム21eと同様の動作を行う。ただし、本実施例の太陽光発電運用システム21eにおける仮想発電機計算部28は、上述したように、太陽光発電システム1eの発電量のみならず蓄電池システム29aの蓄電量も考慮した計算を行う。さらに、発電量指示部34は、複数の太陽光発電システム1eの各々の発電量のみならず、複数の蓄電池システム29aの放電量も制御することができる。
上述のとおり、本発明の実施例5の形態に係る太陽光発電運用システム21eによれば、実施例4の効果に加え、太陽光発電運用システム21eの発電量指示部34の制御対象が、太陽光発電システム1eのみならず蓄電池システム29aも加わることになるので、より大きな電力量を制御することができ、電力が不足するより多くの区間に電力を供給することが可能になる。また、蓄電池システム29aを制御対象にするので、夜間の仮想発電機27を利用した電力供給が可能になるという利点を有する。
なお、図25は、本実施例の太陽光発電運用システム21e及び電力系統の別の構成例を示す図である。図25において、配電線に接続された複数の太陽光発電システム1fの各々は、蓄電池を内蔵している。太陽光発電運用システム21e自体の動作は、上述した太陽光発電運用システム21eの動作と同様である。
図26は、本実施例の太陽光発電運用システム21eに通信ネットワーク20を介して接続されている太陽光発電システム1fの詳細な構成を示す図である。図26に示すように、太陽光発電システム1fは、図17に示す太陽光発電システム1dの構成と同じであるが、計測制御端末17bに発電制御機能と放電制御機能が追加されている。すなわち、計測制御端末17bは、太陽光発電運用システム21eの指示に基づいて、太陽光発電システム1fによる発電量を制御できるとともに、蓄電池31の放電量を制御することができる。また、計測制御端末17bは、太陽電池発電システム1fの発電量に加えて蓄電池31の蓄電量を計測し、太陽光発電運用システム21eに通知する。
太陽光発電運用システム21eの構成、作用、及び効果は、上述したとおりであるが、仮想発電機計算部28による仮想発電機27の発電量を計算する対象と、発電量を指示する対象とに太陽光発電システム1f内に設置された蓄電池31も含まれる。太陽光発電システム1fの計測制御端末17bは、太陽光発電運用システム21eの発電量指示部34の発電量指示に基づいてパワーコンディショナ12を制御することで相当分の電力を発電させるとともに、放電量指示に基づいて蓄電池31に相当分の電力を放電させる。
さらに、図27は、本実施例の太陽光発電運用システム21e及び電力系統の別の構成例を示す図である。図23と図25の構成を併せたものであり、複数の太陽光発電システム1fと蓄電池システム29aとが配電線3に接続されている。太陽光発電運用システム21eは、太陽光発電システム1fを対象とした発電量指示及び放電量指示を行い、さらに蓄電地システム29aに対して放電量指示を行う。太陽光発電システム1fは、指示にしたがった発電及び放電を行い、蓄電地システム29aは、指示にしたがった放電を行う。この場合も効果は同様であるが、電力系統全体の蓄電池の容量が増加するので、さらに大きな電力を制御することができ、柔軟な配電系統運用が可能になるという効果がある。
図28は、本発明の実施例6の太陽光発電運用システム21f及び電力系統の構成を示す図である。図28に示す電力系統の構成自体は、図23に示す実施例5の構成と同じであり、配電線3に複数の太陽光発電システム1eと複数の蓄電池システム29bとが接続されている。
図29は、本実施例の太陽光発電運用システム21fの詳細な構成を示すブロック図である。なお、図29に示す矢印は、主な情報の流れを示すものであり、太陽光発電運用システム21f内の各部は、矢印で結ばれていなくても相互に情報のやり取りが可能であるものとする。実施例4,5の太陽光発電運用システム21eと異なる点は、発電スケジュール部35及び発電スケジュール情報36を備えている点である。
発電スケジュール部35は、電力系統監視制御システム22から送られてくる発電計画にしたがって配電系統に配置されている複数の蓄電池29bの各々における放電量を予約し、仮想発電機27をスケジュールにしたがって運転するためのものである。本実施例において、電力系統監視制御システム22による発電計画は、発電スケジュール情報36として保存される。なお、発電スケジュール部35は、本発明の算出部の動作の一部を担うとしてもよい。実施例6,7において、発電スケジュール部35と仮想発電機計算部28とは、全体として本発明の算出部に対応し、本発明を実現するものとする。
仮想発電機27の時間毎の発電量は、時間毎に決まっている発電量に達するまで連係区間を時順次拡大させて仮想発電機計算部28により区間の許容電流を考慮し計算させることで求める。
すなわち、仮想発電機計算部28は、予め記憶された配電線3の各区間における許容電流値の情報と発電量集計部24により集計された複数の蓄電池システム29bの各々における蓄電量と予め定められたスケジュールとに基づいて、時刻に対応する複数の蓄電池システム29bの各々による必要な放電量を算出する。本実施例において、仮想発電機計算部28は、発電スケジュール部35から発電スケジュールの情報を受け取る。
発電量指示部34は、仮想発電機計算部28により算出された放電量に基づいて、スケジュールにしたがうように複数の蓄電池システム29bの各々の放電量を制御する。
その他の構成は、実施例5と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。図30は、本実施例の太陽光発電運用システム21fの動作を示すフローチャート図である。なお、仮想発電機計算部28は、図28に示すように配電変電所2の母線7に仮想発電機27を定義した場合における仮想発電機28の発電量を算出するものとする。最初に、発電スケジュール部35は、電力系統監視制御システム22から受信した発電計画に基づき時間別に必要となる発電量を決める(ステップS1)。
次に、時間枠と区間を特定した上で(ステップS2,S3)、通信部23は、複数の蓄電池システム29bの各々と通信を行って複数の蓄電地システム29bの各々における蓄電量の情報を収集する(ステップS4)。具体的には、通信部23は、作成した計画の時間毎に発電量を満たすまで遮断器6を隔てて接続する第一番目の区間に接続する蓄電池システム29bに蓄電量を放電可能量として問い合わせる。
問い合わせの結果、第一区間の複数の蓄電池システム29bに十分な電力量が蓄えられていることがわかると、仮想発電機計算部28は、母線と第一区間の間を連係区間として仮想発電機27の発電量を算出し、時刻に対応する複数の蓄電池システム29bの各々による必要な放電量を算出してスケジュールに載せる(ステップS5)。図31は、本実施例の太陽光発電運用システム21fの仮想発電機計算部28による放電スケジュールのイメージ図であり、時間毎の発電量をまかなうための蓄電池システム29b毎の放電量を示している。
通信部23は、複数の蓄電池システム29bの各々が有する計測制御端末30bと調整を行う(ステップS6)。発電スケジュール部35は、各蓄電池システム29bによる放電量を積算した結果(ステップS7)、ステップS1で決定した必要電力量に達しているか否かを判断する(ステップS8)。発電スケジュール部35は、時間毎の発電量を満たすことが出来るまで順次連係区間を拡大して放電量の計算を行う(ステップS9,S10)。
図32は、本発明の実施例6の太陽光発電運用システム21fに通信ネットワーク20を介して接続されている蓄電池システム29bの詳細な構成を示す図である。この蓄電池システム29bは、計測制御端末30b、蓄電池31、及びパワーコンディショナ32により構成され、スイッチ33を介して配電線3に接続されている。計測制御端末30bは、実施例5で説明した計測制御端末30aの機能に加え、スケジュール機能を有している。
図33は、本実施例の太陽光発電運用システム21fに通信ネットワーク20を介して接続されている蓄電池システム29bの動作を示すフローチャート図である。蓄電池システム29b内の計測制御端末30bは、太陽光発電運用システム21fからの蓄電量の問い合わせに対して応答した結果(ステップS1)、必要な蓄電量があると判断された場合には放電量を太陽光発電運用システム21fの発電スケジュール部35(あるいは発電量指示部34)から指示される(ステップS2)。
計測制御端末30bは、指示された放電量を予約とみなし(ステップS3)、現在の蓄電量から予約された放電量予定量を差し引いた値を蓄電量とする(ステップS4)。計測制御端末30bは、太陽光発電運用システム21fの発電スケジュール部35(あるいは通信部23)からの問い合わせが有る度にこの処理を繰り返す。
図28に示す構成例において、仮想発電機計算部28は、配電変電所2の母線7に接続する二本の配電線3に対して上述した処理を行い、配電線3に接続された蓄電池システム29bからの放電電力を母線7に設置された仮想発電機27の発電量とする。
上述のとおり、本発明の実施例6の形態に係る太陽光発電運用システム21fによれば、実施例5の効果に加え、配電系統に配置された蓄電池システム29bの放電量を配電線3上の任意の点に定義した仮想発電機27として纏めることができ、電力系統のバックアップ電源として考えられ系統運用の柔軟性を増すことができる。
なお、図34は、本実施例の太陽光発電運用システム21f及び電力系統の別の構成例を示す図である。図34において、配電線に接続された複数の太陽光発電システム1gの各々は、蓄電池を内蔵している。太陽光発電運用システム21f自体の動作は、上述した太陽光発電運用システム21fの動作と同様である。
図35は、本実施例の太陽光発電運用システム21fに通信ネットワーク20を介して接続されている太陽光発電システム1gの詳細な構成を示す図である。図35に示すように、太陽光発電システム1gは、図26に示す太陽光発電システム1fの構成と同じであるが、計測制御端末17fにスケジュール機能が追加されている。すなわち、計測制御端末17fは、上述した計測制御端末30bと同様のスケジュール機能を有する。この場合における太陽光発電運用システム21fと太陽光発電システム1gとが連係する計画発電は、上述した太陽光発電運用システム21fと蓄電池システム29bとの連係による計画発電と同様なものとなり、同様の効果が期待できる。
さらに、図36は、本実施例の太陽光発電運用システム21f及び電力系統の別の構成例を示す図である。図28と図34の構成を併せたものであり、複数の太陽光発電システム1gと蓄電池システム29bとが配電線3に接続されている。太陽光発電運用システム21fは、太陽光発電システム1g内の蓄電池と蓄電池システム29bを対象とした計画発電を指示することができる。この場合も効果は同様であるが、発電計画に利用できる蓄電池の容量が増加するので、より柔軟な配電系統運用が可能になるという利点がある。
本発明の実施例7の太陽光発電運用システム21g及び電力系統の構成は、図28等に示す実施例6の構成と同様であるものとする。また、本実施例の太陽光発電運用システム21gの構成は、実施例6の太陽光発電運用システム21fの構成と同様である。ただし、本実施例における太陽光発電運用システム21gは、対象とする蓄電地システム29bとの合意のもとに放電を計画する。
仮想発電機計算部28は、複数の蓄電池システム29bの各々による必要な放電量を算出する際に、さらに複数の蓄電池システム29bの各々による電力売却意思の有無に基づいて放電量を算出する。すなわち、仮想発電機計算部28は、電力売却意思の無い蓄電池システム29bについては考慮に入れずに、電力売却意思を有する蓄電池システム29bのみを用いた放電計画を作成する。なお、電力売却の意思表示については、通信ネットワーク20を使用してもよいしインターネット等を使用してもよい。
発電量指示部34は、仮想発電機計算部28により算出された放電量に基づいて、スケジュールにしたがうように電力売却意思を有する複数の蓄電池システム29bの各々の放電量を制御する。
その他の構成は、実施例6と同様であり、重複した説明を省略する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。図37は、本実施例の太陽光発電運用システム21gの動作を示すフローチャート図である。なお、仮想発電機計算部28は、実施例6と同様に配電変電所2の母線7に仮想発電機27を定義した場合における仮想発電機28の発電量を算出するものとする。
最初に、発電スケジュール部35は、電力系統監視制御システム22から受信した発電計画に基づき時間別に必要となる発電量を決める(ステップS1)。
次に、時間枠と区間を特定する(ステップS2,S3)。ここで、発電スケジュール部35は、実施例6と異なり、ランダムに選び出した任意の区間に接続されている蓄電池システム29bから電力買取の交渉を行う。すなわち、仮想発電機計算部28は、ランダムに決定した区間内における電力売却意思を有する蓄電池システム29bを優先的に使用するように放電量を算出する。実施例6において仮想発電機27を定義した点に近い区間から買い取りが始まるのに対し、本実施例の太陽光発電運用システム21gは、区間をランダムに決定することで、電力売買の不公平感を軽減することができる。
発電スケジュール部35あるいは通信部23は、選んだ区間において電力買取価格を提示し、その買取価格に応じて電力売却意思を有する蓄電池システム29bの有無を調査する。さらに、通信部23は、電力売却意思を有する複数の蓄電池システム29bの各々と通信を行って複数の蓄電地システム29bの各々における蓄電量の情報を収集する(ステップS4)。
問い合わせの結果、決定した区間において電力売却意思を有する複数の蓄電池システム29bに十分な電力量が蓄えられていることがわかると、仮想発電機計算部28は、当該区間の仮想発電機27の発電量を算出し、時刻に対応する複数の蓄電池システム29bの各々による必要な放電量を算出してスケジュールに載せる(ステップS5)。
通信部23は、複数の蓄電池システム29bの各々が有する計測制御端末30bと調整を行う(ステップS6)。発電スケジュール部35は、各蓄電池システム29bによる放電量を積算した結果(ステップS7)、ステップS1で決定した必要電力量に達しているか否かを判断する(ステップS8)。発電スケジュール部35は、時間毎の発電量を満たすことが出来るまで順次連係区間を拡大して放電量の計算を行う(ステップS9,S10)。
上述したように、本実施例の太陽光発電運用システム21gは、実施例6の太陽光発電運用システム21fとの違いとしてランダムに区間を決定する他、蓄電池システム29bの放電量を計画する際に、スケジュール時間帯毎の電力買取価格を提示する。蓄電池システム29b側がその電力買取価格に合意した場合にのみ、太陽光発電運用システム21gは、合意した蓄電池システム29bに放電させることができる。
図38は、本実施例の太陽光発電運用システム21gに通信ネットワーク20を介して接続されている蓄電池システム29bの動作を示すフローチャート図である。蓄電池システム29b内の計測制御端末30bは、太陽光発電運用システム21gからの蓄電量の問い合わせに対して応答し(ステップS1)、太陽光発電運用システム21gが提示した買取価格が許容範囲であるか否かを判断する(ステップS2)。
買取価格が許容範囲であり、且つ必要な蓄電量があると判断された場合には放電量を太陽光発電運用システム21fの発電スケジュール部35(あるいは発電量指示部34)から指示される(ステップS3)。
計測制御端末30bは、指示された放電量を予約とみなし(ステップS4)、現在の蓄電量から予約された放電量予定量を差し引いた値を蓄電量とする(ステップS5)。計測制御端末30bは、太陽光発電運用システム21gの発電スケジュール部35(あるいは通信部23)からの問い合わせが有る度にこの処理を繰り返す。
上述のとおり、本発明の実施例7の形態に係る太陽光発電運用システム21gによれば、実施例6の効果に加え、ランダムに区間を決定することにより電力売買の不公平感を軽減し、さらに蓄電池システム29b側の意思が反映されるため、電力を売る側と買う側において双方にベストな電力売買を実現することができる。
なお、本実施例の太陽光発電運用システム21gは、実施例6の場合と同様に、蓄電池システム29bの代わりに蓄電池を内蔵した太陽光発電システム1gを利用してもよいし、蓄電池システム29bと太陽光発電システム1gを併用してもよい。
また、実施例1乃至7に記載された太陽光発電運用システムは、電力系統監視制御システム内に機能として搭載されていてもよい。
本発明に係る太陽光発電運用システムは、配電系統に設置された太陽光発電システムや蓄電池による電力を活用して配電系統の安定化を図る太陽光発電運用システムに利用可能である。
1,1a,1b,1c,1e,1f,1g 太陽光発電システム
2 配電変電所
3,3a,3b 配電線
4,4a,4b 開閉器
5 区間
6 遮断器
7 母線
8 開閉器
11 太陽電池
12 パワーコンディショナ
13 計測端末
14,14a,14d 配電盤
15 発電機用スイッチ
16 メインスイッチ
17,17a,17b,17f 計測制御端末
18 電気機器
19 電気機器用スイッチ
20 通信ネットワーク
21a〜21g 太陽光発電運用システム
22 電力系統監視制御システム
23 通信部
24 発電量集計部
25 設備情報
26 オンライン情報
27 仮想発電機
28 仮想発電機計算部
29,29a,29b,29c 蓄電池システム
30,30a 計測制御端末
31 蓄電池
32 パワーコンディショナ
33 スイッチ
34 発電量指示部
35 発電スケジュール部
36 発電スケジュール情報

Claims (6)

  1. 配電線に設けられた複数の太陽光発電システムの各々と通信を行って前記複数の太陽光発電システムの各々による発電量の情報を収集する通信部と、
    前記通信部により収集された情報に基づいて前記複数の太陽光発電システムの各々による現在の発電量をリアルタイムで集計する集計部と、
    を備え、
    予め記憶された配電線の各区間における許容電流値の情報と前記集計部により集計された現在の発電量とに基づいて、配電線の任意の位置に仮想発電機を定義した場合における前記仮想発電機の発電量を算出する算出部を備え、
    前記通信部は、さらに配電線に設けられた複数の蓄電池システムの各々と通信を行って前記複数の太陽光発電システムの各々による蓄電量の情報を収集し、
    前記集計部は、前記通信部により収集された情報に基づいて前記複数の太陽光発電システムの各々による現在の発電量と前記複数の蓄電池システムの各々における蓄電池とをリアルタイムで集計し、
    前記算出部は、予め記憶された配電線の各区間における許容電流値の情報と前記集計部により集計された前記複数の太陽光発電システムの各々による現在の発電量と前記複数の蓄電池システムの各々における蓄電量とに基づいて、前記仮想発電機の発電量を算出することを特徴とする太陽光発電運用システム。
  2. 前記算出部は、前記配電線において電力供給が不足している区間の情報に基づいて当該区間における仮想発電機の発電量を算出し、
    前記算出部により算出された前記仮想発電機の発電量が最大となるように、前記複数の太陽光発電システムの各々の発電量を制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1記載の太陽光発電運用システム。
  3. 前記算出部は、前記配電線において電力供給が不足している区間の情報に基づいて当該区間における仮想発電機の発電量を算出し、
    前記算出部により算出された前記仮想発電機の発電量が最大となるように、前記複数の太陽光発電システムの各々の発電量と前記複数の蓄電池システムの各々の放電量との少なくとも一方を制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1又請求項2記載の太陽光発電運用システム。
  4. 前記算出部は、予め記憶された配電線の各区間における許容電流値の情報と前記集計部により集計された前記複数の蓄電池システムの各々における蓄電池と予め定められたスケジュールとに基づいて、時刻に対応する前記複数の蓄電池システムの各々による必要な放電量を算出し、
    前記制御部は、前記算出部により算出された放電量に基づいて、前記スケジュールにしたがうように前記複数の蓄電池システムの各々の放電量を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の太陽光発電運用システム。
  5. 前記算出部は、前記複数の蓄電池システムの各々による必要な放電量を算出する際に、さらに前記複数の蓄電池システムの各々による電力売却意思の有無に基づいて前記放電量を算出し、
    前記制御部は、前記算出部により算出された放電量に基づいて、前記スケジュールにしたがうように電力売却意思を有する前記複数の蓄電池システムの各々の放電量を制御することを特徴とする請求項4記載の太陽光発電運用システム。
  6. 前記算出部は、ランダムに決定した区間内における電力売却意思を有する前記蓄電池システムを優先的に使用するように前記放電量を算出することを特徴とする請求項5記載の太陽光発電運用システム。
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