JP5395559B2 - ポリエステル系繊維用吸水・防汚加工剤およびポリエステル系繊維製品 - Google Patents

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本発明は、ポリエステル系繊維に吸水性および防汚性を付与することができる吸水・防汚剤に関し、より詳しくは、親水性ポリエステル樹脂を含有する吸水・防汚剤に関する。また、本発明はこのような吸水・防汚剤による加工処理を施したポリエステル系繊維製品に関する。
ポリエステル系繊維は形態安定性など多くの優れた特性を有するため、幅広い用途に用いられている合成繊維である。しかしながら、羊毛や絹に代表される天然繊維、レーヨンに代表される再生繊維、アセテートに代表される半合成繊維などに比較して疎水性が強いため、吸水性に劣り、油性汚れが付きやすいという欠点がある。これを改善するため、ポリエステル系繊維に吸水(吸汗)性、防汚性(SR性:Soil Release)を付与する加工が行われている。
例えば、特開2003−253564号公報(特許文献1)には、立毛布帛表面のカットパイル繊維のカット端面および側面の表面に、親水性ポリエステル樹脂からなる親水性SR加工剤を付与した防汚性立毛布帛が開示されている。また、特開2004−137617号公報(特許文献2)には、繊維表面にこの繊維表面のゼータ電位をマイナスにする親水性のポリエステル樹脂からなる電荷調整剤とアミノ樹脂とが付着した布帛を用いた防汚ウエアが開示されている。
このように、親水性の強いポリエステル樹脂を付着させることによって繊維の吸水性および防汚性は向上し、さらに、親水性の強いポリエステル樹脂はポリエステル系繊維との親和性が高く、強固に付着させることができるため、比較的高い洗濯耐久性が得られるものの、親水性の強いポリエステル樹脂は水に溶解しやすく、洗濯で脱落しやすいため、洗濯耐久性は未だ十分なものではなかった。
特開2003−253564号公報 特開2004−137617号公報
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、ポリエステル系繊維に、優れた吸水性および防汚性とこれらについてのより高い洗濯耐久性を付与することが可能な吸水・防汚加工剤、および優れた吸水性および防汚性とこれらについてより高い洗濯耐久性を有するポリエステル系繊維製品を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、ポリエステル系繊維に親水性ポリエステル樹脂を付与する際に特定の芳香族化合物を併用することにより、親水性ポリエステル樹脂がポリエステル繊維に強固に付着し、脱落しにくくなることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のポリエステル系繊維用吸水・防汚加工剤は、親水性ポリエステル樹脂(A)と、p−ヒドロキシフェニル基、ならびにハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基および炭素数5〜18のシクロアルキル基からなる群から選択さる少なくとも1個の置換基のみを有するp−ヒドロキシフェニル基のうちの少なくとも一方を分子内に2個以上備える芳香族化合物(B)とを、A:B=99:1〜90:10の質量比で含有することを特徴とするものである。
また、本発明のポリエステル系繊維は、このようなポリエステル系繊維用吸水・防汚加工剤を用いてポリエステル系繊維に吸水・防汚加工処理を施したものである。
本発明において、前記芳香族化合物(B)は、下記式(1):
Figure 0005395559
(式中、Rはスルホニル基および炭素数1〜18のn+p+1価の炭化水素基のうちのいずれかを表し、前記炭化水素基はエステル結合、エーテル結合、スルフィド結合およびアミド結合のうちのいずれかを備えていてもよく、複数存在するRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基および炭素数5〜18のシクロアルキル基のうちのいずれかを表し、mは0または1であり、nは1〜3の整数であり、pは0〜2の整数であり、m=0の場合、n=1、p=0である。)
で表される化合物および下記式(2):
Figure 0005395559
(式中、複数存在するRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基および炭素数5〜18のシクロアルキル基のうちのいずれかを表し、Rは炭素数1〜18のアルキレン基および炭素数2〜18のアルケニレン基のうちのいずれかを表し、前記アルキレン基およびアルケニレン基は直鎖状であっても分岐状であってもよく、またエステル結合、エーテル結合、スルフィド結合またはアミド結合を備えていてもよく、Rは炭素数1〜4のアルキル基および炭素数2〜4のアルケニル基のうちのいずれかを表し、kは2または3である。)
で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
また、前記芳香族化合物(B)は無機性値/有機性値(I/O値)が0.4〜1.0であるものが好ましい。
本発明によれば、ポリエステル系繊維に、優れた吸水性および防汚性とこれらについてのより高い洗濯耐久性を付与することが可能となる。
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。
先ず、本発明のポリエステル系繊維用吸水・防汚加工剤について説明する。本発明のポリエステル系繊維用吸水・防汚加工剤(以下、単に「吸水・防汚加工剤」という)は、親水性ポリエステル樹脂(A)と、p−ヒドロキシフェニル基を分子内に2個以上備える芳香族化合物(B)とを、A:B=99:1〜90:10の質量比で含有するものである。このような吸水・防汚加工剤を用いてポリエステル系繊維に加工処理を施すと、親水性ポリエステル樹脂(A)がポリエステル系繊維に付着することによってポリエステル系繊維に吸水性および防汚性を付与することができ、芳香族化合物(B)がポリエステル系繊維に付着することによって親水性ポリエステル樹脂(A)の脱落が抑制され、前記吸水性および前記防汚性についてより高い洗濯耐久性(以下、単に「洗濯耐久性」ともいう)が発現する。
<親水性ポリエステル樹脂(A)>
本発明に用いられる親水性ポリエステル樹脂(A)としては、ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体とジオール類との共重合体などの公知の親水性ポリエステル樹脂が挙げられ、中でも、共重合体の連鎖単位に芳香環を有するものが好ましい。芳香環を有する親水性ポリエステル樹脂(A)は、ポリエステル系繊維との親和性が良い傾向にある。このような芳香環を有する親水性ポリエステル樹脂(A)としては、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体とジオール類との共重合体が挙げられる。
前記芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられる。また、このような芳香族ジカルボン酸のエステル形成性誘導体としては、例えば、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチルなどの芳香族ジカルボン酸のアルキルエステルが挙げられる。これらの芳香族ジカルボン酸およびそのエステル形成性誘導体は1種を単独で使用しても2種以上を併用してもよい。このような芳香族ジカルボン酸およびそのエステル形成性誘導体のうち、ポリエステル系繊維との親和性が良好な樹脂が得られるという観点からテレフタル酸、テレフタル酸のアルキルエステルが好ましい。
また、本発明に用いられる親水性ポリエステル樹脂(A)においては、前記芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と、1種または2種以上の他のジカルボン酸とを併用してもよい。このような他のカルボン酸としては、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸、スルホン酸塩基を有する芳香族ジカルボン酸などが挙げられる。前記脂肪族ジカルボン酸としては、アジピン酸、アゼライン酸、コハク酸、セバシン酸、ダイマー酸、ドデカンジカルボン酸、無水マレイン酸、フマル酸、これらの酸無水物およびエステル形成性誘導体などが挙げられる。前記脂環式ジカルボン酸としては、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、これらの酸無水物およびエステル形成性誘導体などが挙げられる。前記スルホン酸塩基を有する芳香族ジカルボン酸としては、スルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸(スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−スルホフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸、5−(4−スルホフェノキシ)イソフタル酸など)のスルホン酸金属塩、前記スルホン酸基を有する芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステルのスルホン酸金属塩などが挙げられる。前記金属塩としてはナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。これらの他のジカルボン酸のうち、親水性ポリエステル樹脂(A)の水溶性、ポリエステル系繊維の吸水性および防汚性が向上し、後述する芳香族化合物(B)の乳化分散物がより経時的に安定するという観点から、スルホン酸塩基を有する芳香族ジカルボン酸を併用することが好ましく、入手が容易であるという観点から5−スルホイソフタル酸ナトリウム、5−スルホイソフタル酸ジメチルナトリウムがより好ましい。本発明に用いられる親水性ポリエステル樹脂(A)において、他のジカルボン酸の重合比率に特に制限はないが、他のジカルボン酸としてスルホン酸塩基を有する芳香族ジカルボン酸を使用する場合には、その重合比率は50モル%以下であることが好ましく、30モル%以下であることがより好ましい。スルホン酸塩基を有する芳香族ジカルボン酸の重合比率が前記上限を超えると洗濯耐久性が低下する傾向にある。
本発明にかかる親水性ポリエステル樹脂(A)に用いられる前記ジオール類としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、分子量300〜10000のポリエチレングリコールといった脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAといった脂環族ジオール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ハイドロキノンといった芳香族ジオール、これらのアルキレンオキシド付加物などが挙げられる。これらは1種を単独で使用しても2種以上を併用してもよい。このようなジオール類のうち、水との親和性が高く、親水性ポリエステル樹脂(A)の乳化分散物が経時的に安定するという観点から、ポリエチレングリコールなどのオキシエチレン基を有するジオールが好ましい。
本発明に用いられる親水性ポリエステル樹脂(A)の合成方法は特に制限はなく、公知の方法を採用することができる。例えば、ジカルボン酸エステルとジオール類とを適当な触媒の存在下でエステル交換反応させた後、ポリエチレングリコールを添加して減圧下で重縮合反応を行う方法;ポリエステルオリゴマーを合成し、これとポリエチレングリコールを反応させる方法;比較的高分子量のポリエステルをポリエチレングリコールの存在下で解重合させる方法などが挙げられる。
<芳香族化合物(B)>
本発明に用いられる芳香族化合物(B)は、p−ヒドロキシフェニル基を分子内に2つ以上有する芳香族化合物であり、前記p−ヒドロキシフェニル基は、ハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基および炭素数5〜18のシクロアルキル基からなる群から選択さる少なくとも1個の置換基を有していてもよい。このような芳香族化合物(B)と親水性ポリエステル樹脂(A)とを併用することによって、親水性ポリエステル樹脂(A)のポリエステル系繊維への吸着力が高まり、強固に付着させることが可能となり、洗濯を繰り返しても脱落しにくくなる。
このような芳香族化合物(B)としては、ジヒドロキシビフェニル系化合物、ヒンダードフェノール系芳香族化合物、ビスフェノール系芳香族化合物、タンニン酸、芳香族系樹脂が挙げられる。これらは1種を単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
本発明に用いられるジヒドロキシビフェニル系化合物としては、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシ−テトラメチルビフェニル、4,4’−ジヒドロキシ−テトラエチルビフェニル、4,4’−ジヒドロキシ−テトラブチルビフェニルなどが挙げられる。
本発明に用いられるヒンダードフェノール系芳香族化合物としては、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(例えば、(株)ADEKA製「アデカスタブ(登録商標、以下同様)AO−330」)、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)−sec−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)トリオン(例えば、(株)ADEKA製「アデカスタブAO−20」)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン(例えば、(株)ADEKA製「アデカスタブAO−30」)、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)(例えば、(株)ADEKA製「アデカスタブAO−40」)、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(例えば、(株)ADEKA製「アデカスタブAO−60」、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製「イルガノックス(登録商標)1010」)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(例えば、(株)ADEKA製「アデカスタブAO−80」)、チオジエチレン[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、N,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオンアミド]、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート]、ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,1,3−トリス(5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン(例えば、ADEKA(株)製ARKLS DH−43)などが挙げられる。
本発明に用いられるビスフェノール系芳香族化合物としては、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン〔ビスフェノールF〕、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルエタン〔ビスフェノールAP〕、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔ビスフェノールA〕、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン〔ビスフェノールS〕、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)プロパンなどが挙げられる。
本発明に用いられる芳香族系樹脂としては、p−ヒドロキシフェニル基を有するフェノールスルホン酸ホルムアルデヒド樹脂、ノボラック型樹脂のスルホン化物、レゾール型樹脂のメタンスルホン酸化物などが挙げられる。
このような芳香族化合物(B)のうち、親水性ポリエステル樹脂(A)をより強固にポリエステル系繊維に付着させることができ、洗濯耐久性がより高まるという観点から、下記式(1):
Figure 0005395559
および下記式(2):
Figure 0005395559
で表される化合物が好ましい。これらは1種を単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
前記式(1)中のRはスルホニル基または炭素数1〜18のn+p+1価の炭化水素基を表す。前記炭化水素基としては、炭素数1〜18の2〜6価(好ましくは2〜4価)のアルカン残基(例えば、アルキレン基、アルキリデン基)、炭素数2〜18の2〜6価(好ましくは2〜4価)のアルケン残基(例えば、アルケニレン基、アルケニリデン基)などが挙げられる。また、これらの炭化水素基は、エステル結合(例えば、−CHCHCOO−)、エーテル結合(例えば、−CHCH−O−CHCH−)、スルフィド結合(例えば、−CHCH−S−CHCH−)またはアミド結合(例えば、−CHCONHCH−)を備えていてもよい。
前記式(1)中に複数存在するRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基または炭素数5〜18のシクロアルキル基を表す。Rの炭素数が前記上限を超えると立体障害が大きくなり、p−位のフェノール性水酸基による作用が低下し、ポリエステル系繊維へ親水性ポリエステル樹脂(A)を付着させる効果が十分に発現しないおそれがある。また、このような観点から、Rとして特に好ましいものは、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜4のアルケニル基または炭素数5〜6のシクロアルキル基である。
前記式(1)中のmは0または1であり、nは1〜3の整数であり、pは0〜2の整数である。なお、m=0はフェニル基の直接結合を意味し、n=1、p=0である。nが前記上限を超えると洗濯耐久性が低下するおそれがある。
前記式(2)中のRは前記式(1)中のRと同義である。Rは炭素数1〜18のアルキレン基または炭素数2〜18のアルケニレン基を表す。前記アルキレン基およびアルケニレン基は直鎖状のものであっても分岐状のものであってもよい。また、エステル結合(例えば、−CHCHCOO−)、エーテル結合(例えば、−CHCH−O−CHCH−)、スルフィド結合(例えば、−CHCH−S−CHCH−)またはアミド結合(例えば、−CHCONHCH−)を備えていてもよい。Rは炭素数1〜4のアルキル基または炭素数2〜4のアルケニル基を表す。kは2または3である。
このような芳香族化合物(B)の中でも、親水性ポリエステル樹脂(A)をさらに強固にポリエステル系繊維に付着させることができ、洗濯耐久性が特に高まるという観点から、無機性値/有機性値(I/O値)が0.4〜1.0である芳香族化合物が好ましい。I/O値が前期下限未満になると芳香族化合物(B)の疎水性が強くなるため、親水性ポリエステル樹脂(A)による吸水性および防汚性がポリエステル系繊維に十分に付与されないおそれがあり、また、洗濯耐久性もやや低下する傾向にある。他方、I/O値が前記上限を超えると芳香族化合物(B)の親水性が強くなり、洗濯耐久性が低下するおそれがある。なお、有機性値および無機性値は、熊本大学の藤田穆教授により提案された有機化合物の物性に係わる指標であり、「界面活性剤の選択方法と利用技術」(サイエンス&テクノロジー(株)、2007年)などに掲載されている。
従って、上記のような観点から、本発明において最も好ましい芳香族化合物(B)は、前記式(1)または2で表され且つ、I/O値が0.4〜1.0の芳香族化合物である。このような芳香族化合物としては、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシ−テトラブチルビフェニル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔ビスフェノールA〕、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルエタン〔ビスフェノールAP〕、4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)(例えば、(株)ADEKA製「アデカスタブAO−40」)、1,1,3−トリス(5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン(ADEKA(株)製ARKLS DH−43)などが挙げられる。
<吸水・防汚加工剤>
本発明の吸水・防汚加工剤は、親水性ポリエステル樹脂(A)と芳香族化合物(B)とを質量比(A:B)99:1〜90:10で含有するものである。この吸水・防汚加工剤を用いてポリエステル系繊維に加工処理を施し、ポリエステル系繊維に親水性ポリエステル樹脂(A)と芳香族化合物(B)とを付着させることによって、ポリエステル系繊維に優れた吸水性および防汚性を付与するとともに、これらについてより高い洗濯耐久性を付与することができる。
前記質量比(A:B)が前記下限未満、すなわち、芳香族化合物(B)の含有量が少なくなるとポリエステル系繊維への芳香族化合物(B)の付着量が少なく、芳香族化合物(B)による効果が十分に得られず、洗濯耐久性が低下する。他方、前記質量比(A:B)が前記下限未満、すなわち、芳香族化合物(B)の含有量が多くなると親水性ポリエステル樹脂(A)の付着量が少なくなるとともに、芳香族化合物(B)が吸水性および防汚性の阻害要因となるため、ポリエステル系繊維に十分な吸水性および防汚性を付与することが困難となる。本発明においては、このような観点から前記質量比(A:B)としては98:2〜94:6が好ましい。
本発明の吸水・防汚加工剤は、通常、親水性ポリエステル樹脂(A)および芳香族化合物(B)を溶媒に分散または懸濁させた状態で使用する。この場合、親水性ポリエステル樹脂(A)の濃度としては特に制限はないが、5〜30質量%が好ましく、5〜20質量%がより好ましい。
本発明の吸水・防汚加工剤に使用する溶媒としては特に制限はないが、例えば、水、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、N−メチルピロリドン、ジメチルフルムアミドなどが挙げられる。これらは1種を単独で使用しても2種以上を併用してもよい。これらのうち、水または水を50質量%以上含有する混合溶媒が好ましい。
本発明の吸水・防汚加工剤の製造方法としては、親水性ポリエステル樹脂(A)と芳香族化合物(B)を均一に混合できる方法であれば特に制限はなく、例えば、先ず、親水性ポリエステル樹脂(A)を前記溶媒に分散または懸濁させて乳化物を調製し、これに芳香族化合物(B)を添加する方法などが挙げられる。このとき、芳香族化合物(B)は疎水性の化合物であるため、アニオン性および/または非イオン性の界面活性剤を用いて予め乳化分散状態にしておくことが好ましい。
前記界面活性剤としては特に制限はないが、例えば、芳香族化合物のアルキレンオキシド付加物およびそのアニオン化物が好ましい。具体的なアニオン性界面活性剤としては、アルキレンオキシド付加スチレン化フェノール硫酸エステル、アルキレンオキシド付加スチレン化フェノールリン酸エステルのアルカリ金属塩またはアミン塩などが挙げられる。また、具体的な非イオン性界面活性剤としては、アルキレンオキシド付加スチレン化フェノールなどが挙げられる。これらは1種を単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
前記界面活性剤の添加量としては特に制限はないが、芳香族化合物(B)100質量部に対して20〜150質量部が好ましい。界面活性剤の添加量が前記下限未満になると芳香族化合物(B)が斑付きするおそれがあり、前記上限を超えると洗濯耐久性が低下するおそれがある。
このように芳香族化合物(B)を乳化分散させる場合、その前に予め有機溶剤で予備溶解してもよい。予備溶解に用いる有機溶剤としては特に制限はなく、芳香族化合物(B)の種類に応じて適宜選択できるが、ジメチルフォルムアミドやN−メチルピロリドンなど、高い溶解力を有する溶媒が好ましい。
また、本発明の吸水・防汚加工剤においては、本発明の効果を損なわない範囲で、1種または2種以上の公知の親水性樹脂を併用してもよい。このような親水性樹脂としては、親水性ポリアミド樹脂、親水性ポリウレタン樹脂、親水性アクリル樹脂、酸化ポリオレフィンワックスなどが挙げられる。
<ポリエステル系繊維製品>
次に、本発明のポリエステル系繊維製品について説明する。本発明のポリエステル系繊維製品は、ポリエステル系繊維に、本発明の吸水・防汚加工剤を用いて加工処理を施したものである。これにより、ポリエステル系繊維に親水性ポリエステル樹脂(A)が付着して優れた吸水性および防汚性を付与できるとともに、芳香族化合物(B)も付着して親水性ポリエステル樹脂(A)の脱落が抑制され、洗濯耐久性をより高めることが可能となる。
本発明のポリエステル系繊維製品に用いられるポリエステル系繊維としては、ポリエステル繊維、ポリエステル繊維とポリエステル繊維以外の1種または2種以上の繊維(以下、「他の繊維」という)を組み合わせたものが挙げられる。前記他の繊維としては、ポリエステル繊維以外の合成繊維、半合成繊維、再生繊維、天然繊維などが挙げられる。ポリエステル繊維と他の繊維を組み合わせる場合、これらの繊維の含有比率はポリエステル繊維の特性を損なわない範囲であれば特に制限はないが、ポリエステル繊維が50質量%以上含まれていることが好ましい。
本発明のポリエステル系繊維製品は、例えば、親水性ポリエステル樹脂(A)および芳香族化合物(B)が溶媒に分散または懸濁された本発明の吸水・防汚加工剤を用いて公知の加工処理方法によりポリエステル系繊維に吸水・防汚加工処理を施すことによって製造することができる。前記加工処理方法としては、高温高圧染色法、パディング法(マングル−パッド法)、スプレー法、グラビア法、コーティング法などが挙げられる。これらのうち、高温高圧染色法は、親水性ポリエステル樹脂(A)および芳香族化合物(B)をポリエステル系繊維の表面に付着させるだけでなく、繊維内部(非結晶部)にまで導入することができ、より高い洗濯耐久性を付与することが可能である点で好ましい。また、高温高圧染色法によれば、染色処理液に本発明の吸水・防汚加工剤を添加することによって染色と吸水・防汚加工とを同時に実施することも可能となり、工程の合理化、エネルギーおよび労力の節減を図ることができる。
吸水・防汚加工処理における本発明の吸水・防汚加工剤の使用量としては、不揮発分換算で、ポリエステル系繊維に対して0.01〜0.60%o.w.fが好ましく、0.05〜0.40%o.w.f.がより好ましい。ここで、不揮発分とは、105℃で乾燥して得られた残量の、全量に対する質量百分率である。本発明の吸水・防汚加工剤の使用量が前記下限未満になるとポリエステル系繊維に十分な吸水性および防汚性を付与することができないおそれがあり、他方、前記上限を超えて使用しても増加させた使用量に見合う効果が得られない傾向にある。
高温高圧染色法による吸水・防汚加工方法としては、本発明の吸水・防汚加工剤を含有する処理浴にポリエステル系繊維を浸漬して加熱処理を施す方法が挙げられる。これにより、ポリエステル系繊維に親水性ポリエステル樹脂(A)および芳香族化合物(B)を強固に付着させることができる。
高温高圧染色法における浴比(ポリエステル系繊維に対する処理液の質量)としては、3〜100倍が好ましく、10〜30倍がより好ましい。処理温度としては、120〜140℃が好ましく、130〜135℃がより好ましい。処理時間としては10〜60分間が好ましく、15〜30分間がより好ましい。浴比が前記下限未満になるとポリエステル系繊維に親水性ポリエステル樹脂(A)及び芳香族化合物(B)を均一に付着させることができず、付着斑を生じるおそれがある。浴比が前記上限を超えたり、処理温度が前記下限未満になったり、あるいは処理時間が前記下限未満になると吸水性および防汚性を付与するのに必要な量の親水性ポリエステル樹脂(A)を効率的にポリエステル系繊維に付着させることができないおそれがある。処理温度や処理時間が前記上限を超えてもこれらを増大させた効果が得られず、エネルギーおよびコストなどの面から好ましくない。
高温高圧染色法において染色と吸水・防汚加工とを同時に実施する場合には、本発明の吸水・防汚加工剤の使用量、浴比、処理温度および処理時間などの各処理条件は染色性を考慮して適宜設定することができる。なお、処理浴が強アルカリの場合には、親水性ポリエステル樹脂(A)が加水分解し、十分な吸水性および防汚性が付与できないおそれがあるため、処理浴のpHは8以下の弱アルカリ性〜酸性にすることが好ましい。
パディング法(マングル−パッド法)による吸水・防汚加工方法としては、本発明の吸水・防汚加工剤を含有する処理液にポリエステル系繊維を浸漬した後、マングルで絞り、乾燥させる、いわゆる一浴処理による方法が挙げられる。また、乾燥前後に、必要に応じてキュアリング(熱処理)を実施してもよい。乾燥方法としては特に制限はなく、乾熱法、湿熱法のいずれであってもよい。乾燥温度としては80〜140℃が好ましい。また、前記キュアリング(熱処理)の温度としては150〜200℃が好ましい。
このようにして得られた本発明のポリエステル系繊維製品は、ポリエステル系繊維と、これに付着した親水性ポリエステル樹脂(A)および芳香族化合物(B)を備えるものである。このようなポリエステル系繊維製品においては、親水性ポリエステル樹脂(A)の親水基(オキシアルキレン基、スルホン酸基など)に水分が保持されるため、優れた吸水性が発現する。また、電解質を含有する水分は帯電防止効果を示すため、本発明の吸水・防汚加工剤によってポリエステル系繊維には帯電防止性能も付与される。さらに、この帯電防止性能を高めるため、後工程において本発明のポリエステル系繊維製品に公知の帯電防止剤を付着させてもよい。このような帯電防止剤としては特に制限はなく、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸(ドデシルベンゼンスルホン酸、トリデシルベンゼンスルホン酸など)のアルカリ金属塩、アルキルリン酸エステル(ジステアリルリン酸ナトリウムなど)のアルカリ金属塩、その他の有機カルボン酸のアルカリ金属塩などが挙げられる。前記アルカリ金属塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などが挙げられる。これらの帯電防止剤は、パディング法(マングル−パッド法)、スプレー法、グラビア法、コーティング法などによりポリエステル系繊維製品に付着させることが好ましい。また、これらの方法によりポリエステル系繊維に本発明の吸水・防汚加工剤を付着させる場合には本発明の吸水・防汚加工剤と帯電防止剤を同時に付着させることもできる。
以下、実施例および比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<洗濯耐久性試験>
実施例および比較例において得られた加工布を、二槽式電気洗濯機を用いて浴比1:30、液温40℃の条件で5分間洗濯した。このとき、温水30Lに対して洗剤アタック(花王製)25gを使用した。その後、2分間濯ぎ、脱水した。この操作を20回繰り返した後、風乾した布(以下、「L−20布」という)と、洗濯前の加工布(以下、「L−0布」という)について、以下の方法により吸水性および防汚性を評価した。
(1)吸水性(吸水速度)
前記L−0布および前記L−20布を、20±2℃、65±2%RHの雰囲気の室内に一昼夜以上放置して調湿したものを試験片として使用した。20±2℃、65±2%RHの雰囲気の室内で、JIS L1096:1999「一般織物試験方法」で準用するJIS L1907:2004「繊維製品の吸水性試験方法」の「バイレック法」に従って、試験片のタテ・ヨコそれぞれの吸水速度(単位:mm)を測定し、両者の和を2で割った吸水速度の相加平均値(単位:mm)を算出した。
(2)防汚性
ダイヤペースト法(日本化学繊維協会規格 JCFA TM−104)に従って防汚性を評価した。すなわち、水平に敷いたろ紙の上に試験片(前記L−0布または前記L−20布)を広げ、これに下記の汚れ成分を0.1mL付着させて、室温で一時間放置した。
(汚れ成分)
カーボンブラック 0.167質量部
流動パラフィン 0.625質量部
牛脂硬化油 0.208質量部
モーターオイル(Shell製) 100質量部
次に、この試験片を、2槽式電気洗濯機を用いて15分間洗濯(浴比1:30、液温40℃、温水30Lに対する洗剤アタック(商品名、花王(株)製)の量25g、)し、濯ぎ、脱水を行なった後、風乾した。乾燥した試験片に残存するシミの状態を汚染用グレースケール(JIS L 0805:2005)により判定した。
(合成例1)親水性ポリエステル樹脂(A)の合成
攪拌機、温度計、メタノール流出管、精留管を備えた反応容器に、テレフタル酸ジメチル77.6g(0.4モル)、5−スルホイソフタル酸ジメチルエステルのナトリウム塩29.6g(0.1モル)、ポリエチレングリコール(三洋化成工業(株)製「PEG4000」、平均分子量:約3100)279g(0.09モル)、モノエチレングリコール68.2g(1.1モル)、三酸化アンチモン0.1gおよび酢酸亜鉛0.1gを仕込み、Nガスを通入した。反応容器内を130℃まで加熱し、さらに130℃から180℃まで2時間かけて徐々に昇温してエステル交換反応を行った。この間、反応容器内の温度が140℃になった時点でメタノールの流出が始まった。その後、180℃から250℃まで2時間かけて徐々に昇温した後、Nガスの通入を停止し、250〜260℃、約5mmHgの減圧下でさらに2時間反応させた。さらに、260℃、約2mmHgの減圧下で30分間反応させて、ポリエステルポリエーテル共重合体400gを得た。
このポリエステルポリエーテル共重合体の質量平均分子量を、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(東ソー(株)製高速GPC「HLC−8120型」、測定標準物質:ポリエチレングリコール)を用いて測定したところ、約14,000であった。
その後、このポリエステルポリエーテル共重合体100gを、N−メチル−2−ピロリドン50gに溶解し、熱水850g中に乳化して10質量%の水乳化分散液を調製した。
(実施例1)
芳香族化合物(B)としてビス(4−ヒドロキシフェニル)フェニルエタン(BisP−AP、本州化学工業(株)製、I/O値0.64)10質量部をジメチルフォルムアミド30質量部に溶解した後、トリスチレン化フェノールポリオキシエチレン20モル付加物を5質量部、水を55質量部加えて、BisP−APの10質量%水分散液を調製した。
合成例1で得たポリエステルポリエーテル共重合体の10質量%水乳化分散液97質量部に、このBisP−APの10質量%水分散液3質量部を添加して、吸水・防汚加工剤を調製した。
この吸水・防汚加工剤を0.3%o.w.f.(不揮発分換算)の割合で、分散染料(住化ケムテックス(株)製「Sumikaron Bordeaux SE−BL(A) extra conc.」)を0.1%o.w.f.の割合で、ポリエステル繊維用均染剤(日華化学(株)製「ニッカサンソルトRM−340E」、固形分55質量%)を0.3g/Lで、80質量%酢酸を0.3g/Lで含有する吸水・防汚・染色加工処理液を調製した。
ミニカラー染色機((株)テクサム技研製)を使用して、前記吸水・防汚・染色加工処理液を仕込んだ染色浴(浴比1:30)中で、ポリエステル繊維100質量%丸編物を温度60℃から2℃/分の昇温速度で加熱した後、130℃で30分間の高温高圧染色を行なった。その後、このポリエステル繊維丸編物を水洗し、常法による還元洗浄を行ない、さらに130℃で1分間予備乾燥した後、180℃で30秒間乾熱処理して、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(実施例2)
芳香族化合物(B)としてビスフェノールA(BisP−A、I/O値0.82)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてBisP−Aの10質量%水分散液を調製した。ポリエステルポリエーテル共重合体の10質量%水乳化分散液の量を95質量部に変更し、BisP−APの10質量%水分散液の代わりにBisP−Aの10質量%水分散液5質量部を用いた以外は実施例1と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(実施例3)
芳香族化合物(B)として4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)((株)ADEKA製「アデカスタブAO−40」、I/O値0.48)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてアデカスタブAO−40の10質量%水分散液を調製した。BisP−Aの10質量%水分散液の代わりにアデカスタブAO−40の10質量%水分散液5質量部を用いた以外は実施例2と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(実施例4)
ポリエステルポリエーテル共重合体の10質量%水乳化分散液の量を91質量部に変更し、アデカスタブAO−40の10質量%水分散液の量を9質量部に変更した以外は実施例3と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(実施例5)
芳香族化合物(B)として1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン((株)ADEKA製「アデカスタブAO−330」、I/O値0.38)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてアデカスタブAO−330の10質量%水分散液を調製した。アデカスタブAO−40の10質量%水分散液の代わりにアデカスタブAO−330の10質量%水分散液9質量部を用いた以外は実施例4と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(実施例6)
芳香族化合物(B)として3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン(I/O値1.01)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にして3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの10質量%水分散液を調製した。アデカスタブAO−40の10質量%水分散液の代わりに3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの10質量%水分散液9質量部を用いた以外は実施例4と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(実施例7)
芳香族化合物(B)としてタンニン酸(I/O値2.14)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてタンニン酸の10質量%水分散液を調製した。ビスフェノールAの10質量%水分散液の代わりにタンニン酸の10質量%水分散液5質量部を用いた以外は実施例2と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(比較例1)
吸水・防汚加工剤として合成例1で得たポリエステルポリエーテル共重合体の10質量%水乳化分散液のみを用いた以外は実施例1と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(比較例2)
ポリエステルポリエーテル共重合体の10質量%水乳化分散液の量を99.5質量部に変更し、アデカスタブAO−40の10質量%水分散液の量を0.5質量部に変更した以外は実施例3と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(比較例3)
ポリエステルポリエーテル共重合体の10質量%水乳化分散液の量を88質量部に変更し、アデカスタブAO−40の10質量%水分散液の量を12質量部に変更した以外は実施例3と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(比較例4)
芳香族化合物(B)として2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン(日華化学(株)製「BPS−24C」、I/O値1.32)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてBPS−24Cの10質量%水分散液を調製した。BisP−Aの10質量%水分散液の代わりにBPS−24Cの10質量%水分散液5質量部を用いた以外は実施例2と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(比較例5)
芳香族化合物(B)としてレゾルシン(I/O値1.79)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてレゾルシンの10質量%水分散液を調製した。アデカスタブAO−40の10質量%水分散液の代わりにレゾルシンの10質量%水分散液9質量部を用いた以外は実施例4と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
(比較例6)
芳香族化合物(B)としてトリフェニルホスフィンオキシド(TPPO、I/O値0.61)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてTPPOの10質量%水分散液を調製した。アデカスタブAO−40の10質量%水分散液の代わりにTPPOの10質量%水分散液9質量部を用いた以外は実施例4と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚・染色加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表1に示す。
Figure 0005395559
表1に示した結果から明らかなように、本発明の吸水・防汚加工剤を用いた場合(実施例1〜7)には、L−0布はいずれも吸水性に優れたものであり、20回洗濯後においても吸水性の大幅な低下はなく、さらにL−0布の防汚性は5号であり、20回洗濯後のL−20布の防汚性も3号〜5号であった。すなわち、本発明によれば、吸水性および防汚性に優れ且つこれらについての洗濯耐久性にも優れたポリエステル系繊維製品が得られることが確認された。
また、実施例1〜4と実施例5〜7を比較すると、I/O値が所定の範囲にある芳香族化合物(B)を添加することによって洗濯の繰り返しによる吸水性の低下を抑制できることが確認された。
一方、本発明にかかる芳香族化合物(B)を添加しなかった場合(比較例1)、本発明にかかる芳香族化合物(B)を所定量添加しなかった場合(比較例2〜3)、本発明にかかる芳香族化合物(B)以外の芳香族化合物を添加した場合(比較例4〜6)には、L−0布の防汚性が5号およびL−20布の防汚性が3号〜5号の両方を満たすポリエステル系繊維製品は得られなかった。
特に、本発明にかかる芳香族化合物(B)を0.5質量%しか含まない吸水・防汚加工剤を用いた場合(比較例2)、本発明にかかる芳香族化合物(B)の代わりにレゾルシンを添加した場合(比較例5)には、L−0布の防汚性はいずれも5号であったが、L−20布の防汚性は2号まで低下した。一方、本発明にかかる芳香族化合物(B)を12質量%含有する吸水・防汚加工剤を用いた場合(比較例3)には、L−0布の防汚性が4−5号且つL−20布の防汚性が3号であり、防汚性に優れ且つこれについての洗濯耐久性にも優れたポリエステル系繊維製品が得られたが、L−0布の吸水性が本発明にかかる芳香族化合物(B)を添加しなかった場合(比較例1)の吸水性と同等であり、十分な吸水効果が得られなかった。これは、親水性のない芳香族化合物がポリエステル系繊維の吸水性を阻害したためであると考えられる。
(実施例8)
芳香族化合物(B)として4,4’−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)((株)ADEKA製「アデカスタブAO−40」、I/O値0.48)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてアデカスタブAO−40の10質量%水分散液を調製した。
合成例1で得たポリエステルポリエーテル共重合体の10質量%水乳化分散液95質量部に、このアデカスタブAO−40の10質量%水分散液5質量部を添加して、吸水・防汚加工剤を調製した。
この吸水・防汚加工剤を0.3%o.w.f.(不揮発分換算)の割合で含有する吸水・防汚加工処理液(溶媒:水)を調製し、これをポリエステル繊維100質量%丸編物に含浸させ、マングルを用いてピックアップ率100%に絞った後、130℃で1分間予備乾燥し、さらに180℃で30秒間乾熱処理して、吸水・防汚加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表2に示す。
(実施例9)
芳香族化合物(B)として1,1,3−トリス(5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン((株)ADEKA製「ARKLS DH−43」、I/O値0.45)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてARKLS DH−43の10質量%水分散液を調製した。アデカスタブAO−40の10質量%水分散液の代わりにARKLS DH−43の10質量%水分散液5質量部を用いた以外は実施例8と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表2に示す。
(比較例7)
吸水・防汚加工剤として合成例1で得たポリエステルポリエーテル共重合体の10質量%水乳化分散液のみを用いた以外は実施例8と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表2に示す。
(比較例8)
芳香族化合物(B)としてレゾルシン(I/O値1.79)10質量部を用いた以外は実施例1と同様にしてレゾルシンの10質量%水分散液を調製した。ポリエステルポリエーテル共重合体の10質量%水乳化分散液の量を91質量部に変更し、アデカスタブAO−40の10質量%水分散液の代わりにレゾルシンの10質量%水分散液9質量部を用いた以外は実施例8と同様にして吸水・防汚加工剤を調製した後、吸水・防汚加工処理を施したポリエステル繊維丸編物を得た。このポリエステル繊維丸編物に前記方法により吸水性および防汚性を評価した。その結果を表2に示す。
Figure 0005395559
表2に示した結果から明らかなように、パディング法により吸水・防汚加工処理を施す場合において本発明の吸水・防汚加工剤を用いると、実施例8〜9に示したように、洗濯の繰り返しによる吸水性の低下を抑制できることが確認された。一方、本発明のかかる芳香族化合物(B)の代わりにレゾルシンを添加した場合(比較例9)には、洗濯を20回繰り返すことにより吸水性が洗濯前の50%にまで低下した。
以上説明したように、本発明の吸水・防汚剤によれば、ポリエステル系繊維製品に、優れた吸水性および防汚性とともにこれらについてより高い洗濯耐久性を付与することが可能となる。
したがって、保水性に優れた繊維製品は同時に帯電防止性をも有することから、優れた吸水性および防汚性とこれらについてのより優れた洗濯耐久性を示す本発明のポリエステル系繊維製品は、耐久帯電防止性も備える繊維製品として期待される。

Claims (4)

  1. 親水性ポリエステル樹脂(A)と、p−ヒドロキシフェニル基、ならびにハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基および炭素数5〜18のシクロアルキル基からなる群から選択さる少なくとも1個の置換基のみを有するp−ヒドロキシフェニル基のうちの少なくとも一方を分子内に2個以上備える芳香族化合物(B)とを、A:B=99:1〜90:10の質量比で含有することを特徴とするポリエステル系繊維用吸水・防汚加工剤。
  2. 前記芳香族化合物(B)が、下記式(1):
    Figure 0005395559
    (式中、Rはスルホニル基および炭素数1〜18のn+p+1価の炭化水素基のうちのいずれかを表し、前記炭化水素基はエステル結合、エーテル結合、スルフィド結合およびアミド結合のうちのいずれかを備えていてもよく、複数存在するRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基および炭素数5〜18のシクロアルキル基のうちのいずれかを表し、mは0または1であり、nは1〜3の整数であり、pは0〜2の整数であり、m=0の場合、n=1、p=0である。)
    で表される化合物および下記式(2):
    Figure 0005395559
    (式中、複数存在するRは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基および炭素数5〜18のシクロアルキル基のうちのいずれかを表し、Rは炭素数1〜18のアルキレン基および炭素数2〜18のアルケニレン基のうちのいずれかを表し、前記アルキレン基およびアルケニレン基は直鎖状であっても分岐状であってもよく、またエステル結合、エーテル結合、スルフィド結合またはアミド結合を備えていてもよく、Rは炭素数1〜4のアルキル基および炭素数2〜4のアルケニル基のうちのいずれかを表し、kは2または3である。)
    で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル系繊維用吸水・防汚加工剤。
  3. 前記芳香族化合物(B)の無機性値/有機性値(I/O値)が0.4〜1.0であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエステル系繊維用吸水・防汚加工剤。
  4. ポリエステル系繊維に、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のポリエステル系繊維用吸水・防汚加工剤を用いて吸水・防汚加工処理を施したものであることを特徴とするポリエステル系繊維製品。
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