JP5394820B2 - 農作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、農作業機に関し、特に、トラクタに装着し農作業をする農作業機が作業しているか否かをより的確に判定する判定システムを有する農作業機に関する。
トラクタに装着し農作業をする農作業機が作業中であるか否かを判定したい場面は多数存在する。例えば、単に作業中であるか否かを農作業者が適切に知りたい場合や、作業中のみ作業内容の測定をさせたい場合、作業に合わせて作業中のみ農作業機の一定の動作をさせたい場合などである。
従来の技術としては、例えば、農作業機が耕耘部を有する施肥機や播種機において、トラクタと当該農作業機の間にリミットスイッチと連動するチェーンを連結する構成となっているものがある。これは、当該農作業機をトラクタの後部に有する連結機構により地面から引き上げた場合、当該チェーンが緩むことを利用してリミットスイッチを稼動させ、無駄な施肥や播種を防止する機構となっている。
一方、特許文献1には、トラクタ、コンバイン等の農業機械の作業状況を把握するために農業機械のセンサ情報を収集するデータ収集装置が記載されている。
特開平7−85328号公報
例えば、農作業機が畦塗り機である場合においては、請負業者が畦塗り機を使用し請け負った農家の畦を塗っている。この場合、約何反の圃場である等の計算がなされていたが変形田んぼではおおまかで請求され持主との間でトラブルとなっていた。
また、上述した施肥機や播種機では、無駄な施肥や播種を防止するのは当該農作業機を地面から引き上げた場合のみであるので、当該農作業機を下ろしているときであればトラクタが進まないときであっても無駄な施肥や播種を行ってしまう。
また、特許文献1に記載の発明は、データ収集の方法が記載されており、作業中であるか否かを判定する手段は具体的に記載されていない。
上記課題に鑑みて、本発明は、トラクタに装着し農作業をする農作業機が作業しているか否かをより的確に判定する判定システムを有する農作業機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の農作業機は、トラクタに装着し農作業をする農作業機において、農作業機が移動しているか否かを検知する移動検知手段と、農作業機の姿勢が作業姿勢であるか否かを検知する作業姿勢検知手段と、農作業機が作業している否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段は、前記移動検知手段からの情報から農作業機が移動中であり、かつ、前記作業姿勢検知手段からの情報から農作業機の作業姿勢が作業状態であると判断した場合、当該農作業機が作業中であると判定することを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、前記移動検知手段は、当該作業機を装着しているトラクタからの車速情報を取得する手段であること特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、前記作業姿勢検知手段は、農作業機に備えられ作業姿勢時と非作業姿勢時で異なる角度を検出する傾斜センサーによる手段であることを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、前記移動検知手段は、農作業機に備えられ農作業機の移動時に回転する接地輪の回転を検知するセンサーによる手段であることを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、前記作業姿勢検知手段は、前記接地輪が地面に接することにより働くリミットスイッチによる手段であることを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、トラクタの旋回時における旋回を検出する旋回検知手段を有し、前記判定手段は前記旋回検知手段からの情報によりトラクタが旋回していると判断した場合、農作業機が作業中でないと判定することを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、前記旋回検知手段は、ジャイロセンサーによる手段であることを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、前記旋回検知手段は、加速度センサーによる手段であることを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、移動距離計算手段と、表示部とを有し、前記移動距離計算手段は、前記判定手段において農作業機が作業中であると判定した場合における前記移動検知手段からの情報により合計作業距離を計算し前記表示部で表示させることを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、当該農作業機は容器内の内容物を散布する散布機であって、前記判定手段が当該農作業機が作業中でないと判定した場合に、散布機による散布をしない制御を行うことを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、前記散布機による散布をしない制御を行うための手段は、内容物を散布するときの出口を閉じる手段、又は、散布のための内容物の排出出力を提供している動力を働かせない手段であることを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、散布量計算手段と、表示部とを有し、前記散布量計算手段は、前記判定手段が当該農作業機が作業中であると判定した場合における散布量の合計を計算し前記表示部により表示させることを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、残量計算手段と、表示部と、内容物の初期量をあらかじめ記録した記録部とを有し、前記残量計算手段は、前記内容物の初期量から前記判定手段が当該農作業機が作業中であると判定した場合における散布量の合計を減ずることで内容物の残量を計算し前記表示部により表示させることを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、当該農作業機が、旧畦の土をかき出す耕耘部と、かき出した土を整形する整畦部と、タンク内の水を排出する散水装置とを有する畦塗り機であって、前記判定手段により当該農作業機が作業中でないと判定した場合に、前記タンク内の水を排出しない制御を行うことを特徴とする。
さらに、本発明の農作業機は、タンク内の水を排出しない制御を行うための手段は、水を排出するときの排出路を閉じる手段、又は、水を排出するための排出出力を提供している動力を働かせない手段であることを特徴とする。
また、本発明の農作業機は、農作業機の姿勢が作業姿勢であるか否かを検知する作業姿勢検知手段と、トラクタの旋回時における旋回を検出する旋回検知手段と、農作業機が作業しているか否かを判定する判定手段とを有し、前記判定手段は、前記作業姿勢検知手段からの情報から農作業機の作業姿勢が作業状態であると判断し、かつ、前記旋回検知手段からの情報によりトラクタが旋回していないと判断した場合、当該農作業機が作業中であると判定することを特徴とする。
本発明によれば、農作業機において、トラクタに装着し農作業をする農作業機が作業しているか否かをより的確に判定することができる。
本発明の農作業機が有する判定システムの基本的構成を示す構成図である。 非作業姿勢における接地輪装置の例を示す側面図である。 非作業姿勢における接地輪装置の例を示す正面図である。 作業姿勢における接地輪装置の例を示す側面図である。 実施例1の農作業機の作業姿勢時の側面図である。 実施例1の農作業機の非作業姿勢時の側面図である。 実施例2の農作業機の側面図である。 実施例2の農作業機の正面図である。 実施例3の農作業機の平面図である。 実施例3の農作業機に散水装置を取り付けた場合の一例を示す平面図である。
本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の農作業機はトラクタに装着し農作業をする農作業機である。そして、農作業機が作業しているか否かをより的確に検知する判定システムを有している。この判定システムの基本的構成について図1に示す。この判定システムは、移動検知手段1と、作業姿勢検知手段2と、旋回検知手段3と、判定手段4と、計算手段5と、表示部6とを有している、なお、旋回検知手段3は必要に応じて構成されるものである。判定手段4と計算手段5は、移動検知手段1及び作業姿勢検知手段2、そして、必要に応じて旋回検知手段3から情報を取得できるようになっている。判定手段4と計算手段5の結果は表示部6で表示し、また必要に応じて制御部7の制御に反映させるようになっている。
移動検知手段1は、農作業機が移動しているか否かを検知するものである。通常、トラクタに装着し農作業をする農作業機においては、農作業機が移動しながら作業を行う。そのため、農作業機の移動に関する情報を移動検知手段1で検知し判定手段4に送信できるようになっている。
作業姿勢検知手段2は、農作業機が作業姿勢であるか否かを検知する。通常、トラクタに装着し農作業をする農作業機において、農作業機の姿勢がトラクタに装備されている油圧等の装置で農作業機を上げ下げすることにより変えられるようになっている。農作業機が作業する場合は作業姿勢により作業する。そのため、農作業機が作業姿勢であるか否かに関する情報を作業姿勢検知手段2で検知し判定手段4に送信できるようになっている。
旋回検知手段3は、農作業機を装着したトラクタが旋回しているか否かを検知する。通常、トラクタを大きく旋回する場合は方向等を変える場合であり、このときは農作業機による作業を行わない場合が多い。このため、農作業機を装着したトラクタが旋回しているか否かに関する情報を旋回検知手段3で検知し判定手段4に送信できるようになっている。
判定手段4は、農作業機が作業しているか否かを判定するものである。判定手段による判定は、移動検知手段1からの情報に基づき農作業機が移動中であるか否かを判断する。そして、作業姿勢検知手段2からの情報に基づき農作業機が作業姿勢であるか否かを判断する。そして、農作業機が移動中であり、かつ、農作業機が作業姿勢であると判断した場合、当該農作業機が作業中であると判定するものである。
さらに、旋回検知手段3からトラクタが旋回しているか否かの情報を得る場合においては、旋回検知手段3からの情報によりトラクタが旋回中であると判断した場合は、農作業機が移動中であり、かつ、農作業機が作業姿勢であると判断していても、当該農作業機が作業中でないと判定する。これは、上述したようにトラクタを大きく旋回する場合は、農作業機による作業を行わない場合が多いことを考慮したものである。
計算手段5は、判定手段4の農作業機が作業しているか否かを判定の情報に基づき必要な計算を行う手段である。具体例については後述する。計算手段5は、計算の必要に応じ必要な情報を移動検知手段1や作業姿勢検知手段2以外からも取得できるものとする。判定手段4や計算手段5は、上記の機能を果たすための電子デバイス等で構成され、同一箇所に構成されても別々に構成されていてもよい。
表示部6は、判定手段4による判定結果や、計算手段5による計算結果を表示させる手段である。例えば、トラクタの運転席近傍に設置した画面上や作業機の操作BOXの画面上にこれらの結果を表示させれば作業者に農作業機の作業に関する情報を分かりやすく提供することができる。
制御部7は、判定手段4による判定結果や計算手段5による計算結果に基づいて農作業機の作業等に関する制御を行う。これにより、判定手段4による判定結果や計算手段5による計算結果を農作業機の作業へ反映することができる。
移動検知手段1と作業姿勢検知手段2の具体例について述べる。
まず、移動検知手段1が、トラクタから取得される車速情報に基づく手段である場合である。トラクタによっては、トラクタ側からトラクタの車速の情報を外部出力として取得できる場合がある。この場合、移動検知手段1は、その情報を取得しそれに基づく情報を判定手段4へ送信するものである。判定手段4では、この情報に基づきトラクタが移動しているか否かを判断する。判定手段4が移動中であると判断する場合は、トラクタの車速が単に出ている場合だけでなく、車速の範囲が農作業機の作業にふさわしい速度の範囲内である場合に移動中であると判断してもよい。
作業姿勢検知手段2が、傾斜センサーである場合について述べる。傾斜センサーは農作業機に取り付け、傾斜センサーに基づく情報を判定手段4へ送信する。農作業機は、作業姿勢による角度とそれから持ち上げた非作業時の角度が異なることが多く、この場合の角度を傾斜センサーで測定し、これに基づき判定手段4で判定すれば、作業姿勢であるか否かを判定することができる。つまり、傾斜センサーが検知する角度がその農作業機の作業姿勢にふさわしい角度の範囲内である場合、判定手段4で農作業機が作業姿勢であると判断する。傾斜センサーは軽量であるため農作業機に対する重量増加は少なくてすみトラクタとのマッチングバランスへの影響はわずかとなる。
図2〜図4は、移動検知手段1と作業姿勢検知手段2を兼ねた接地輪装置10の例を示す図である。図2は側面図であり、図3は正面図である。そして図4は、リミットスイッチ17が入っている場合の図である。接地輪装置10は農作業機に後付けできるようになっておりトラクタの車速情報の種類や有無等に影響されずに本システムを構築することができる。
接地輪装置10は、スリップ防止部材11aを周囲に有する接地輪11が、回転可能に取付けアーム12に軸部材16を介して取り付けられている。スリップ防止部材11aは必要に応じ接地輪11が地面に触れ農作業機が移動したとき的確に回転するための部材が取り付けられる。取付けアーム12の側面には、接地輪11の回転を検知する回転センサー15が取り付けられている。取付けアーム12の上部は棒状部材13の下部と接合されており、棒状部材13の上部には、ストッパー部材14が突起物となるように棒状部材13を横に貫通しはみ出る形で取り付けられる。一方、ストッパー部材14の下側には、ベース部材18が棒状部材13を貫通しかつ摺動可能に設置されている。取付けアーム12とベース部材18の間には、バネ22が棒状部材13の外周部に棒状部材13を内包する形で取り付けられている。また、リミットスイッチ17は、ベース部材18上に設置され、リミットスイッチ17が有するスイッチバー17aがストッパー部材14の上側を横切る形で配設されている。ベース部材18は、取付部材19と接合されており、取付部材19は、固定部材20と合わせて、農作業機が有するフレームパイプ30にナット21等で取付けられる構成となっている。
ここで、回転センサー15による接地輪11の回転の検出による手段が農作業機が移動しているか否かを検知する移動検知手段1となり、接地輪装置10のリミットスイッチ17による手段が農作業機が作業姿勢であるか否かを検知する作業姿勢検知手段2となる。これらの情報は、判定手段4へ送信可能となっている。
農作業機が、非作業姿勢である場合(図2や3の状態)、接地輪11は自重およびバネ22の付勢力により下側に下がっている。このときリミットスイッチ17のスイッチバー17aはストッパー部材14とは接しないためリミットスイッチ17はOFFの状態となり、判定手段4において、当該農作業機が作業姿勢でないと判断し、作業中でないと判定される。
一方、農作業機が、作業姿勢である場合(図4)、農作業機を地面23側へ下げることにより、フレームパイプ30の位置が下がり、ベース部材18の位置も下がる。このとき接地輪11は地面23に当接するため、ベース部材18と接地輪11の距離は近づき、バネ22が縮む。そのため、ストッパー部材14はミットスイッチ17のスイッチバー17aを押し上げリミットスイッチ17はONの状態となり、判定手段4において、当該農作業機が作業姿勢であると判断する。さらにこの状態で、農作業機が移動し始めると、接地輪11が回転し、回転センサー15がこの回転を検知する。このとき判定手段4において、農作業機が移動中であると判断される。これら2つの条件により、判定手段4において、農作業機が作業中であると判定されることになる。なお、判定手段4で移動中であると判断する場合は、回転センサー15の回転が単に出ている場合だけでなく、回転の範囲が農作業機の作業にふさわしい移動速度による回転の範囲内である場合に移動中であると判定してもよい。
旋回検知手段3の具体例について述べる。旋回検知手段3は、ジャイロセンサーや加速度センサーによる手段が適用され、これらは、トラクタが旋回時の加速度や角速度を測定する。設置はトラクタが旋回時の加速度や角速度を測定できる場所に配置される。具体的には、トラクタ側でもよいが、作業機側だと旋回時に大きくふれるため加速度や角速度をよく測定できより好ましい。
次に、判定システムを具体的な農作業機に適用の例を下記の実施例に示す。
実施例1で示す農作業機は施肥・播種を行う散布機である。図5は、実施例1の農作業機の作業姿勢時の側面図である。図6は、実施例1の農作業機の非作業姿勢時の側面図である。
実施例1の散布機は、トラクタ41の後部に装着されており、耕耘部42で耕耘を行いながら、施肥と播種を行うものである。肥料用容器45には肥料が収納され、肥料用容器45の下部に設置されている肥料用モーター44を回転させることで、容器内の肥料をホースを介し肥料出口43から排出する構成となっている。また、種子用容器48には種子が収納され、種子用容器48の下部に設置されている種子用モーター47を回転させることで、容器内の種子をホースを介し種子出口46から排出する構成となっている。
ここで、実施例1の散布機には、傾斜センサー50が設置されており、図5と図6に示すように、作業姿勢と非作業姿勢の角度の違いを検知できるようになっている。この傾斜センサー50は、作業姿勢検知手段2となる。一方、移動検知手段1は、トラクタから取得される車速情報に基づく手段(例えば、トラクタ側センサーS1で検知した車速を、トラクタ信号取得手段S2で得る手段)が適用される。この判定手段4による判定結果は、装着しているトラクタの運転席近傍に設けられた表示部6で表示させ、農作業者に農作業機が作業中であるか否かを知らせることができる。
また、制御部7の制御を肥料用モーター44や種子用モーター47の制御として、これらの移動検知手段1と作業姿勢検知手段2による判定手段4の判定により、当該農作業機が作業していると判定する場合のみ肥料用モーター44や種子用モーター47の回転をさせ、施肥や播種を行う構成とすることができる。このことにより、作業機が停止中や上げている場合には肥料や種子が排出されず、無駄な施肥や播種を防止できる。
また、計算手段5において、散布量や残量を計算させることができる。これは、肥料用モーター44や種子用モーター47の回転による単位時間あたりの散布量を設定しておき、もしくは、それらのモーターの回転数を取得しそれから単位時間あたりの散布量を計算し、これに、判定手段4により作業中であると判定した時間を乗ずることで散布量を計算できる。また、残量は、あらかじめ定めた初期量から上記計算した散布量を減ずることで計算できる。これらの結果は、トラクタ41の運転席近傍に設けられた表示部6で表示させ、農作業者に知らせることができる。
実施例1では、移動検知手段1はトラクタから取得される車速情報に基づく手段で、作業姿勢検知手段2は傾斜センサー50である場合を説明したが、これ以外に、図2〜4で説明した接地輪装置10による移動検知手段1と作業姿勢検知手段2の構成も適用することができる。また、旋回検知手段3(ジャイロセンサー(加速度センサー)60)は必要に応じ設置することが可能である。
図7は、実施例2の農作業機の側面図であり、図8は、実施例2の農作業機の正面図である。実施例2で示す農作業機はホッパー63内の肥料等の内容物を散布する散布機である。
実施例2の散布機は装着部65をトラクタの後部に装着するもので、石灰や化成肥料の内容物はステンレスのホッパー63内に収納されており、アジテータ64を回転させると、内容物出口66から内容物が落下し圃場に散布される構成である。また、内容物出口66には、スライド板67が構成されこれにより内容物出口66の大きさを調整でき単位時間当たりの散布量を調整できる。さらに、モーター61と、モーター61とリンク機構を介して連結されるストッパー62を有しており、モーター61を稼動させることにより、ストッパー62も稼動し内容物出口66をふさぐか否かを操作でき内容物出口66の開閉を行える構成となっている。
ここで、実施例2の散布機には、傾斜センサー50が当該センサーが適切に作用する場所に設置されており、作業姿勢と非作業姿勢の角度の違いを検知できるようになっている。この傾斜センサー50は、作業姿勢検知手段2となる。一方、移動検知手段1は、トラクタから取得される車速情報に基づく手段(例えば、トラクタ側センサーS1で検知した車速を、トラクタ信号取得手段S2で得る手段)が適用される。さらに、実施例2の散布機には、旋回検知手段3(ジャイロセンサー(加速度センサー)60)が当該センサーが適切に作用する場所に設置されており、トラクタの旋回を検出できるようになっている。この判定手段4による判定結果は、装着しているトラクタの運転席近傍に設けられた表示部6で表示させ、農作業者に農作業機が作業中であるか否かを知らせることができる。
また、制御部7の制御をモーター61の制御として、これらの移動検知手段1と作業姿勢検知手段2さらに旋回検知手段3による判定手段4の判定により、当該農作業機が作業していると判定する場合のみモーター61によりストッパー62を稼動させ内容物出口66を「開」にし、散布を行い、それ以外は「閉」とし散布を行わない構成とすることができる。このことにより、農作業機が停止中や上げている場合、旋回時には内容物が散布されず、無駄な散布を防止できる。
また、計算手段5において、散布量や残量を計算させることができる。これは、スライド板67の内容物出口66の大きさの調整による単位時間あたりの散布量を設定しておき、もしくは、それらのスライド板67の位置から単位時間あたりの散布量を計算し、これに、判定手段4により作業中であると判定した時間を乗ずることで散布量を計算できる。また、残量は、あらかじめ定めた初期量から上記計算した散布量を減ずることで計算できる。これらの結果は、装着しているトラクタの運転席近傍に設けられた表示部6で表示させ、農作業者に知らせることができる。
実施例2では、移動検知手段1はトラクタから取得される車速情報に基づく手段で、作業姿勢検知手段2は傾斜センサー50である場合を説明したが、これ以外に、図2〜4で説明した接地輪装置10による移動検知手段1と作業姿勢検知手段2の構成も適用することができる。
図9は、実施例3の農作業機の平面図である。実施例3の農作業機は畦塗り機である。
実施例3の畦塗り機は、トラクタ71の後部に装着され、耕耘部72で旧畦の土をかき出し、かき出した土を整畦部73で畦形状に整形する構成である。そして、実施例3の畦塗り機には、上述した接地輪装置10が設置されており、これにより、移動検知手段1と作業姿勢検知手段2が構成され、判定手段4で農作業機が作業しているか否かを判定する。この判定手段4による判定結果は、装着しているトラクタの運転席近傍に設けられた表示部6で表示させ、農作業者に農作業機が作業中であるか否かを知らせることができる。
また、計算手段5により、畦を形成した合計作業距離を計算させることができる。これは、接地輪装置10の回転センサー15からの回転数の情報と、あらかじめ定めた回転に伴う距離のデータを元に、判定手段4で作業中と判定した場合の距離の合計を計算手段5で計算させることに可能となる。これらの結果は、装着しているトラクタの運転席近傍に設けられた表示部6で表示させ、農作業者に知らせることができる。これにより、作業距離を的確に把握することができる。
また、接地輪装置10でなくても、上記の実施例で示した、畦塗り機に設置した傾斜センサー50を作業姿勢検知手段2とし、トラクタから取得される車速情報に基づく手段(例えば、トラクタ側センサーS1で検知した車速を、トラクタ信号取得手段S2で得る手段)を移動検知手段1としてもよい。この場合、計算手段5による作業距離の計算は、トラクタから取得される車速情報を利用することで可能となる。また、旋回検知手段3(ジャイロセンサー(加速度センサー)60)は必要に応じ設置することが可能である。
一方、図10は、実施例3の農作業機に散水装置を取り付けた場合の一例を示す平面図である。散水装置は、タンクに溜めた水を排出する装置で、図10ではタンク81内の水を、例えば図示しないモーター等の動力で、接続ホース82(一部図示省略)を介して散水パイプ83へ送りノズル84、85から整畦部73付近へ排出される構成である。これにより、ディスク状の整畦部73が回転して畦を整形する等の場合に、土が乾いて的確な畦整形ができなくなることを防止する。
このとき、散水装置による水の排出を、上述した、接地輪装置10、もしくは、傾斜センサー50とトラクタから取得される車速情報に基づく手段(必要に応じて旋回検知手段3(センサー60)を追加)により、判定手段4で農作業機が作業中と判断しているとき散水を行い、作業中でないと判断しているときは散水を行わないように制御部7で制御することができる。制御の例として、作業中でないと判定したときは排出のためのモーターを働かせない制御や、接続ホース82やノズル84、85等の排出路を何らかの動力機構を介して閉めるようにする制御があげられる。これらの構成により、タンク81内の水の無駄な排出を防止できる。
上記に示した各実施例において、作業姿勢検知手段2は、傾斜センサー50の代わりに、トラクタによる農作業機の上げ下げのポジションを得る手段(例えば、トラクタ側センサーS1検知したポジションの情報を、トラクタ信号取得手段S2で得る手段)であってもよい。この場合、作業機の作業姿勢にふさわしいポジションの範囲内である場合判定手段4で農作業機が作業姿勢であると判断することができる。
また、上記の実施形態に加え、作業姿勢検知手段2と旋回検知手段3からの情報により、判定手段4で農作業機が作業しているか否かを判定してもよい。すなわち、傾斜センサー50等の作業姿勢検知手段2からの情報により農作業機の姿勢が作業姿勢であると判断し、かつ、センサー60等の旋回検知手段3からの情報によりトラクタが旋回していないと判断した場合、判定手段4で農作業機が作業中と判断することができる。この判断に基づき上述した各制御や計算を行うこともできる。
10 接地輪装置
11 接地輪
15 回転センサー
17 リミットスイッチ
44 肥料用モーター
45 肥料用容器
47 種子用モーター
48 種子用容器
50 傾斜センサー
61 モーター
62 ストッパー
63 ホッパー
72 耕耘部
73 整畦部

Claims (16)

  1. トラクタに装着し農作業をする農作業機において、
    農作業機が移動しているか否かを検知する移動検知手段と、農作業機の姿勢が作業姿勢であるか否かを検知する作業姿勢検知手段と、農作業機が作業しているか否かを判定する判定手段とを有し、
    前記判定手段は、前記移動検知手段からの情報から農作業機が移動中であり、かつ、前記作業姿勢検知手段からの情報から農作業機の作業姿勢が作業状態であると判断した場合、当該農作業機が作業中であると判定することを特徴とする農作業機。
  2. 請求項1に記載の農作業機において、
    前記移動検知手段は、当該作業機を装着しているトラクタからの車速情報を取得する手段であること特徴とする農作業機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の農作業機において、
    前記作業姿勢検知手段は、農作業機に備えられ作業姿勢時と非作業姿勢時で異なる角度を検出する傾斜センサーによる手段であることを特徴とする農作業機。
  4. 請求項1に記載の農作業機において、
    前記移動検知手段は、農作業機に備えられ農作業機の移動時に回転する接地輪の回転を検知するセンサーによる手段であることを特徴とする農作業機。
  5. 請求項4に記載の農作業機において、
    前記作業姿勢検知手段は、前記接地輪が地面に接することにより働くリミットスイッチによる手段であることを特徴とする農作業機。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の農作業機において、
    トラクタの旋回時における旋回を検出する旋回検知手段を有し、前記判定手段は前記旋回検知手段からの情報によりトラクタが旋回していると判断した場合、農作業機が作業中でないと判定することを特徴とする農作業機。
  7. 請求項6に記載の農作業機において、
    前記旋回検知手段は、ジャイロセンサーによる手段であることを特徴とする農作業機。
  8. 請求項6に記載の農作業機において、
    前記旋回検知手段は、加速度センサーによる手段であることを特徴とする農作業機。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の農作業機において、
    移動距離計算手段と、表示部とを有し、
    前記移動距離計算手段は、前記判定手段において農作業機が作業中であると判定した場合における前記移動検知手段からの情報により合計作業距離を計算し前記表示部で表示させることを特徴とする農作業機。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の農作業機において
    当該農作業機は容器内の内容物を散布する散布機であって、前記判定手段が当該農作業機が作業中でないと判定した場合に、散布機による散布をしない制御を行うことを特徴とする農作業機。
  11. 請求項10に記載の農作業機において、
    前記散布機による散布をしない制御を行うための手段は、内容物を散布するときの出口を閉じる手段、又は、散布のための内容物の排出出力を提供している動力を働かせない手段であることを特徴とする農作業機。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の農作業機において、
    散布量計算手段と、表示部とを有し、
    前記散布量計算手段は、前記判定手段が当該農作業機が作業中であると判定した場合における散布量の合計を計算し前記表示部により表示させることを特徴とする農作業機。
  13. 請求項10又は請求項11に記載の農作業機において、
    残量計算手段と、表示部と、内容物の初期量をあらかじめ記録した記録部とを有し、
    前記残量計算手段は、前記内容物の初期量から前記判定手段が当該農作業機が作業中であると判定した場合における散布量の合計を減ずることで内容物の残量を計算し前記表示部により表示させることを特徴とする農作業機。
  14. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の農作業機において、
    当該農作業機は、旧畦の土をかき出す耕耘部と、かき出した土を整形する整畦部と、タンク内の水を排出する散水装置とを有する畦塗り機であって、
    前記判定手段により当該農作業機が作業中でないと判定した場合に、前記タンク内の水を排出しない制御を行うことを特徴とする農作業機。
  15. 請求項14に記載の農作業機において、
    タンク内の水を排出しない制御を行うための手段は、水を排出するときの排出路を閉じる手段、又は、水を排出するための排出出力を提供している動力を働かせない手段であることを特徴とする農作業機。
  16. トラクタに装着し農作業をする農作業機において、
    農作業機の姿勢が作業姿勢であるか否かを検知する作業姿勢検知手段と、トラクタの旋回時における旋回を検出する旋回検知手段と、農作業機が作業しているか否かを判定する判定手段とを有し、
    前記判定手段は、前記作業姿勢検知手段からの情報から農作業機の作業姿勢が作業状態であると判断し、かつ、前記旋回検知手段からの情報によりトラクタが旋回していないと判断した場合、当該農作業機が作業中であると判定することを特徴とする農作業機。
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