JP5392461B2 - 電子写真装置 - Google Patents
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Description
1つはシングル方式あるいはシングルドラム方式呼ばれるものであり、装置中に1つの電子写真感光体が搭載され、4色の現像部材が搭載されたものである。この方式においては、感光体上もしくは被転写部材(出力用の紙に直接、あるいは中間転写体に一旦転写され、その後に紙に転写される)に4色(シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック)のトナー像が形成される。この場合、感光体の周りに配置される帯電部材、露光部材、転写部材、クリーニング部材、定着部材は共通化することが可能で、後述のタンデム方式に比べ、小型で、低コストに設計することが可能である。
また長期にわたる繰り返し使用時においては帯電装置から発生する酸化性ガスの影響により感光体の感光層が化学的に劣化するという問題が生じ、解像度低下や画像流れなどの異常画像発生の要因となってしまう。
このように感光体の繰返し使用時の特性が安定しないと出力される画像品質に問題が生じ長期にわたる繰返し使用時においては画像形成に際して、色調変化、地肌汚れなどの異常画像が発生し大きな問題となっていた。
つまり、高速対応とするには先ず、電子写真要素を複数個備えたタンデム型電子写真装置、いわゆる画像形成装置であることが不可欠であり、これを高速化、高安定化するためには、タンデム型を構成する各感光体の光減衰特性が高速で且つ安定している必要がある。具体的には、各色に対応した感光体の使用状況の多寡に依らず、複数の感光体の光減衰特性が、長期間の繰返し使用後においても一様に変化の少ないことが必要である。このためには、感光層を形成している主材料、特に電荷輸送物質を見直す必要がある。
すなわち、本発明者らは、少なくとも導電性支持体上に感光層を有する感光体と、この感光体の表面を一様に帯電する帯電手段と、一様帯電された感光体表面に像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段と、形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像手段と、現像されたトナー像を受像媒体に転写させる転写手段とを少なくとも具備してなる画像形成要素を複数配列したフルカラー電子写真装置において、前記感光層の電荷輸送物質として特定構造を有するナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を用いることにより、従来のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体(例えば、特開2007−264589号公報)に比べて塗工溶液とする際の溶解性などが極めて優れており、感光層の形成が均一且つ容易に実施でき、しかも効果的に高速、高耐久の電子写真装置を実現することが可能であることを見い出し、以下の〔1〕〜〔10〕に記載する発明によって上記課題を解決するに至った。以下、本発明について具体的に説明する。
なお、本発明において記載する「感光層」は後述のように単層型あるいは積層型の構成が含まれ、「感光層が、一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有する」とは、積層型においては感光層を構成する電荷輸送層に少なくとも含有することを意味するものである。
前記感光層が、下記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有し、前記感光層が、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体以外の電荷輸送物質を含有し、前記電荷輸送物質が、下記一般式(2)で表される誘導体であることを特徴とするフルカラー電子写真装置により解決される。
また、積層型において電荷輸送層の構成において、一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含む電荷輸送物質の重量総和と、電荷輸送層中に含まれる結着樹脂の重量総和において、結着樹脂の重量の総和を多くすることにより摩耗量をより少なくし、繰り返し使用後の画質を安定させるという効果が得られる。
また、単層型の構成において、感光層に含まれる一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含む電荷輸送物質の重量総和と、感光層中に含まれる結着樹脂の重量の総和において、結着樹脂の重量総和を多くすることにより摩耗量をより少なくし、繰り返し使用後の画質を安定させるという効果が得られる。
前記感光層が、下記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有することを特徴とするものである。
本発明者らは、多くの化合物を検討した結果前記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を用いた場合、上記すべての特性に適合することを見出し、本発明に至った。
すなわち、感光体(各色に対応した感光体)は、使用状況の多寡に依らず長期間にわたって高速で安定した光減衰特性を維持され、環境耐性(酸化性ガスなどに対して)も優れているため、これを搭載したタンデム方式のフルカラー電子写真装置は高耐久であり、繰返し使用においても品質の安定した高画質画像(例えば、色調変化、地肌汚れ、解像度低下、画像流れなど異常画像の発生がない。)の形成を可能とすることができる。
図1は、本発明に係る画像形成要素を複数具備してなるフルカラー電子写真装置における画像形成要素の構成例を示す模式断面図、すなわち画像形成要素の一例を説明するための概略図であり、後述するような変形例も本発明の範疇に属するものである。
図2に、本発明に係る画像形成要素を複数具備してなるフルカラー電子写真装置の一例を説明するための模式断面図を示す。
この例では、トナー10としてイエロー(10Y)、マゼンタ(10M)、シアン(10C)、ブラック(10Bk)の4色を用いるタイプとされ、各色毎に画像形成要素が配設されている。また、各色毎の感光体(1Y,1M,1C,1Bk)が設けられている。この装置に用いられる各色毎の感光体(1Y,1M,1C,1Bk)は、本発明の要件を満たす電子写真感光体である。各感光体1Y,1M,1C,1Bkの周りには、前述の図1の画像形成装置と同様に、帯電手段である帯電装置(2Y,2M,2C,2Bk)、露光手段である像露光装置(露光装置)(3Y,3M,3C,3Bk)、現像手段である現像装置(4Y,4M,4C,4Bk)、転写手段である転写装置(5Y,5M,5C,5Bk)、クリーニング手段であるクリーニング装置(7Y,7M,7C,7Bk)、除電手段である除電装置(9Y,9M,9C,9Bk)が配設されている。
なお、図2における定着装置6は4つの各画像形成装置上で形成される各色のトナー像を一括して定着させるため、受像媒体11の最後の位置に配設されている。
プロセスカートリッジとは、感光体を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段から選ばれる少なくとも一つの手段を含んで一体に支持され、電子写真装置本体に着脱自在とされた1つの装置(部品)である。プロセスカートリッジの形状等は多く挙げられるが、一般的な例として、図3に示すものが挙げられる。すなわち、図3は本発明に係るフルカラー電子写真装置の画像形成要素がカートリッジである例を示す模式断面図であり、感光体11の周辺に、帯電手段である帯電装置12、露光手段である露光装置13、現像手段である現像装置14、転写手段である転写装置16、クリーニング手段であるクリーニング装置17、および除電手段である除電装置1Aが配備されている。なお、符号18は受像媒体を示す。この場合も、感光体11は、本発明の要件を満たす感光体である。これらのプロセスカートリッジは着脱自在でありメンテナンスが容易となる特徴がある。本発明では図3に示すようなプロセスカートリッジ形態の画像形成要素を複数具備してなることを特徴とするので、これらの画像形成要素を水平、もしくは斜めに複数並べて用いる。
図4に示す電子写真装置は、トナーとしてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色を用いるタイプとされ、各色毎に画像形成部が配設されている。また、各色毎の感光体(11Y,11M、11C、11Bk)が設けられている。この電子写真装置に用いられる感光体11は、本発明の要件を満たす感光体である。
この装置構成では前記図4と同様に各感光体(11Y,11M、11C、11Bk)の周りに、帯電手段(12Y,12M、12C、12Bk)、露光手段(13Y,13M、13C、13Bk)、現像手段(14Y,14M、14C、14Bk)、クリーニング手段(17Y,17M、17C、17Bk)等が配設されている。そして感光体11Bk、11Y、11C、11M上に形成されたトナー像は、中間転写体1Fの内側に配置された第1の転写手段1Dにより、中間転写体1F上に転写される。第1の転写手段1Dは各感光体11Bk、11Y、11C、11Mに対して接離可能に配置されており、転写動作時のみ中間転写体1Fを感光体11Bk、11Y、11C、11Mに当接させる。各色の画像形成を順次行い、中間転写体1F上で重ね合わされたトナー像は第2の転写手段1Eにより、紙などの記録材である受像媒体18上に一括して二次転写する。二次転写後、受像媒体18上のトナー像は定着手段19により定着される。
つまり、図5では直線上に配設された各感光体11Y,11M,11C,11Bkの各転写位置に接離する転写材担持体として、駆動手段1Cにて掛け渡されているベルト状の中間転写体に一次転写されたのちに、受像媒体18に一括で二次転写され、次いで定着手段19により定着され出力される。
あるいは、下記反応式(II-1)に示すように、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物1モル当量とヒドラジン誘導体2モル当量以上を反応させても前記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体が製造できる。この際、ナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボン酸二無水物誘導体のR1とR2が同じであれば、前記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体において、R1、R2、R3、R4が同じである誘導体が製造できる。
さらに、R1とR2およびR3とR4が互いに結合し窒素原子を含む複素環基を形成する場合、その複素環基としてはピロリジノ基、ピペリジノ基、ピペラジノ基などに芳香族炭化水素基が縮合した縮合複素環基を挙げることができる。
図6は、本発明に係るフルカラー電子写真装置に用いられる感光体の一構成例を示す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷発生物質と電荷輸送物質を主成分とし、これらを同時に含む感光層33(単層型)が設けられている。
図7は、本発明に係るフルカラー電子写真装置で用いられる感光体の別の構成例を示す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷発生物質を主成分とする電荷発生層35と、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層37とが、積層された構成(積層型)をとっている。
図8は、本発明に係るフルカラー電子写真装置で用いられる感光体のさらに別の構成例を示す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷発生物質と電荷輸送物質を主成分とする感光層33が設けられ(単層型)、さらに感光層表面に保護層39が設けられてなる。この場合、保護層39に本発明のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体が含有されても構わない。
図9は、本発明に係るフルカラー電子写真装置で用いられる感光体の他の構成例を示す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷発生物質を主成分とする電荷発生層35と電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層37とが積層された構成(積層型)をとっており、さらに電荷輸送層上に保護層39が設けられてなる。この場合、保護層39に本発明のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体が含有されても構わない。
図10は、本発明に係るフルカラー電子写真装置で用いられる感光体のさらに他の構成例を示す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層37と電荷発生物質を主成分とする電荷発生層35とが積層された構成(積層型)をとっている。
また、図11は、本発明に係るフルカラー電子写真装置で用いられる感光体のさらにまた他の構成例を示す断面図であり、導電性支持体31上に、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層37と電荷発生物質を主成分とする電荷発生層35とが積層された構成(積層型)をとっており更に電荷発生層上に保護層39が設けられてなる。この場合、保護層39に本発明のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体が含有されても構わない。
導電性支持体(支持体)31としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板およびそれらを、押し出し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表面処理した管などを使用することができる。また、特開昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体31として用いることができる。
この導電性粉体としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、またアルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などの金属粉、あるいは導電性酸化スズ、ITOなどの金属酸化物粉体などがあげられる。また、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などの熱可塑性、熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂が挙げられる。
このような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、メチルエチルケトン、トルエンなどに分散して塗布することにより設けることができる。
前述のように、電荷発生層35は、電荷発生物質を主成分として含む層である。
電荷発生層35には、公知の電荷発生物質を用いることが可能であり、その代表として、シーアイピグメントブルー25(カラーインデックスCI 21180)、シーアイピグメントレッド41(CI 21200)、シーアイアシッドレッド52(CI 45100)、シーアイベーシックレッド3(CI 45210)、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−95033号公報に記載)、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−133445号公報)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132347号公報に記載)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21728号公報に記載)、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報に記載)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22834号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−2129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−14967号公報に記載)、ベンズアントロン骨格を有するアゾ顔料などの各種アゾ顔料や、例えば、シーアイピグメントブルー16(CI 74100)、Y型オキソチタニウムフタロシアニン(特開昭64−17066号公報)、A(β)型オキソチタニウムフタロシアニン、B(α)型オキソチタニウムフタロシアニン、I型オキソチタニウムフタロシアニン(特開平11−21466号公報に記載)、II型クロロガリウムフタロシアニン(飯島他,日本化学会第67春季年会,1B4,04(1994))、V型ヒドロキシガリウムフタロシアニン(大門他,日本化学会第67春季年会,1B4,05(1994))、X型無金属フタロシアニン(米国特許第3,816,118号)などのフタロシアニン系顔料、シーアイバットブラウン5(CI 73410)、シーアイバットダイ(CI 73030)などのインジコ系顔料、アルゴスカーレットB(バイエル社製)、インタンスレンスカーレットR(バイエル社製)などのペリレン顔料などが挙げられる。なお、これらの材料は単独あるいは2種類以上が併用されてもよい。
必要に応じて電荷発生層35に用いられる結着樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。結着樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し0〜500重量部、好ましくは10〜300重量部が適当である。結着樹脂の添加は、分散前あるいは分散後どちらでも構わない。
塗工液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等、従来の塗工方法を用いることができる。
本発明において用いられるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体以外の電荷輸送物質に関して、正孔輸送物質と電子輸送物質、および高分子電荷輸送物質に分け、以下に説明する。
上記式(2)に示すものとしては、例えば、後述の実施例に示す構造式(I)で表される電荷輸送物質No.1などが挙げられる。さらに下記式(22)により表されるものが挙げられる。
上記式(6)に示すものとしては、例えば、後述の実施例に示す構造式(IV)で表される電荷輸送物質No.4などが挙げられる。さらに下記式(30)により表されるものが挙げられる。
上記式(10)に示すものとしては、例えば、後述の実施例に示す構造式(II)で表される電荷輸送物質No.2などが挙げられる。さらに下記式(32)により表されるものが挙げられる。
上記式(7)に示すものとしては、例えば、後述の実施例に示す構造式(III)で表される電荷輸送物質No.3などが挙げられる。
ここで用いられる溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトンなどが用いられる。電荷輸送物質は単独で使用しても2種以上混合して使用してもよい。
このため、これらの酸化防止剤は、本発明のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有させる前の工程で塗工液に含有させておくことが好ましく、添加量としては、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体に対して0.1〜200wt%で十分な効果を発揮できる。
感光層は、電荷発生物質と、前記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体と、必要により他の電荷輸送物質、および結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散した塗工液を用い、これを塗布、乾燥することによって形成できる。また、必要により可塑剤やレベリング剤、酸化防止剤等を塗工液に添加することもできる。
なお、実施例1〜15、32〜46とあるのは、参考例1〜15、32〜46とする。
ナフタレン-1,4,5,8-テトラカルボン酸二無水物(東京化成試薬)2.68g(10.0mmol)、N,N’-ジメチルホルムアミド30mlに1,1−ジフェニルヒドラジン(東京化成試薬)3.68g(20.0mmol)を加え、アルゴン気流下、60℃で2時間撹拌した。水100mlを加え、析出した結晶を濾過により採取し、減圧加熱乾燥器により乾燥して、褐色の粗結晶3.43g(収率57.1%)を得た。これをシリカゲルカラム処理〔溶離液:トルエン/酢酸エチル(20/1)vol混合溶媒〕し、トルエンにて再結晶、減圧加熱乾燥器により乾燥して、オレンジ赤色結晶の下記構造式(a)で表されるジイミド誘導体(例示誘導体No.20)を7.02g(収率29.7%)得た。
製造例1と同様に操作して前記例示化合物No.1、10、15のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を製造した。得られたジイミド誘導体の収率、分解温度、および元素分析値を下記表7に示す。
直径30mm、長さ340mmのアルミニウムドラム上に、下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、および電荷輸送層塗工液を、浸漬塗工法によって順次塗布、乾燥し、4.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、28μmの電荷輸送層を形成して感光体を作製した(感光体No.1)。
二酸化チタン粉末(石原産業製、タイベークCR−EL):400部
メラミン樹脂(大日本インキ製、スーパーベッカミンG821-60):65部
アルキッド樹脂(大日本インキ製、ベッコライトM6401-50):120部
2−ブタノン:400部
X型無金属フタロシアニン(FastogenBlue8120B;
大日本インキ化学工業製):10部
ポリビニルブチラール(ユニオンカーバイド製、XYHL):5部
2−ブタノン:200部
シクロヘキサノン:400部
ポリカーボネート樹脂(パンライトTS−2050:帝人化成製):12部
例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体:12部
テトラヒドロフラン:100部
シリコーンオイル(信越化学工業製KF50−100CS):0.02部
5:輪郭が明瞭で、良好。
4:輪郭のぼやけが極めてごく僅かに観察されるが、良好。
3:輪郭のぼやけがごく僅かに観察されるが実質的に良好。
2:輪郭のぼやけが観察され、画像の種類によっては問題となる。
1:ドット画像の判別できない。もしくはドット画像が形成できていない。
実施例1において、電荷輸送層塗工液で用いた例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を、それぞれ下記表8に示した化合物に変えて用いた以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例2〜15の電子写真感光体No.2〜15を作製し、実施例1と同様に評価した。実施例2〜15の結果を同様に下記表8に示す。
先ず、実施例16における感光層の電荷発生物質として用いるオキソチタニウムフタロシアニンを以下のようにして製造した。
〔オキソチタニウムフタロシアニンの製造〕:
特開2001−019871号公報記載の合成例4と同様に、1,3−ジイミノイソインドリン29.2gとスルホラン200mlを混合し、窒素気流下でチタニウムテトラブトキシド20.4gを滴下した。滴下終了後、徐々に180℃まで昇温して、反応温度を170℃〜180℃の間に保ちながら5時間撹拌して反応を行った。反応終了後、放冷した後析出物を濾過し、クロロホルムで粉体が青色になるまで洗浄し、次にメタノールで数回洗浄し、さらに80℃の熱水で数回洗浄した後乾燥し、粗チタニルフタロシアニンを得た。粗チタニルフタロシアニンを20倍量の濃硫酸に溶解し、100倍量の氷水に撹拌しながら滴下し、析出した結晶を濾過、次いで洗浄液が中性になるまで水洗を繰り返し、チタニルフタロシアニン顔料のウェットケーキを得た。このケーキの乾燥品(オキソチタニウムフタロシアニン)のX線回析スペクトル(粉末XDスペクトル)を図12に示す。得られたウェットケーキ2gを二硫化炭素20gに投入し、4時間撹拌を行った。これにメタノール100gを追加して、1時間撹拌を行った後、濾過を行い、乾燥してオキソチタニウムフタロシアニン結晶粉末を得た。
前記方法で作製したオキソチタニウムフタロシアニン:1部
下記構造式(I)で表される電荷輸送物質No.1:30部
例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体:20部
ポリカーボネート樹脂(パンライトTS−2050、帝人化成製):50部
テトラヒドロフラン:400部
シリコーンオイル(信越化学工業製KF50−100CS):0.08部
実施例16で用いた例示化No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を下記表9に示すものに代えた他は実施例16と同様にして実施例17〜19の電子写真感光体を作製し、これを実装用とした後、実施例1と同様にして評価した。実施例17〜19の評価結果を同様に下記表9に示す。
実施例16で用いた電荷輸送物質No.1に代えて、下記構造式(II)で表される電荷輸送物質No.2に代えた他は実施例16と同様にして実施例20の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例1と同様にして評価した。実施例20の評価結果を下記表10に示す。
実施例20で用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を、それぞれ下記表10に示すものに代えた他は実施例20と同様にして実施例21〜23の電子写真感光体を作製し、これを実装用とした後、実施例1と同様にして評価した。実施例21〜23の評価結果を下記表10に示す。
実施例16において電荷輸送物質No.1に代えて、下記構造式(III)で表される電荷輸送物質No.3に代えた他は実施例16と同様にして実施例24の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例1と同様にして評価した。実施例24の評価結果を下記表11に示す。
実施例24で用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を、それぞれ下記表11に示すものに代えた他は実施例24と同様にして実施例25〜27の電子写真感光体を作製し、これを実装用とした後、実施例1と同様にして評価した。実施例25〜27の評価結果を下記表11に示す。
実施例16で用いた電荷輸送物質No.1に代えて、下記構造式(IV)で表される電荷輸送物質No.4に代えた他は実施例16と同様にして実施例28の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例1と同様にして評価した。実施例28の評価結果を下記表12に示す。
実施例28で用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を、それぞれ下記表12に示すものに代えた他は実施例28と同様にして実施例29〜31の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例1と同様にして評価した。実施例29〜31の評価結果を下記表12に示す。
直径30mm、長さ256mmのアルミニウムドラム上に、実施例1と同様の組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、および電荷輸送層塗工液を、浸漬塗工法によって順次塗布、乾燥し、3.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、29μmの電荷輸送層を形成して感光体を作製した(感光体No.32)。
5:輪郭が明瞭で、良好。
4:輪郭のぼやけが極めてごく僅かに観察されるが、良好。
3:輪郭のぼやけがごく僅かに観察されるが実質的に良好。
2:輪郭のぼやけが観察され、画像の種類によっては問題となる。
1:ドット画像の判別できない。もしくはドット画像が形成できていない。
実施例32で用いた例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を、それぞれ下記表13に示すものに代えた他は全て実施例32と同様にして実施例33〜46の電子写真感光体を作製し、これを実装用とした後、実施例32と同様にして評価した。実施例33〜46の評価結果を下記表13に示す。
直径30mm、長さ256mmのアルミニウムドラム上に、実施例16で用いたものと同様の組成の感光層用塗工液を、塗布、乾燥することにより、31μmの単層感光層を形成し電子写真感光体を得た(感光体No.47)。このように作製した電子写真感光体を、実装用とした後、実施例32と同様にして評価した。実施例47の評価結果を下記表14に示す。
実施例47で用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を、それぞれ下記表14に示すものに代えた他は実施例47と同様にして実施例48〜50の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例32と同様にして評価した。実施例48〜50の評価結果を下記表14に示す。
実施例47において用いた前記構造式(I)で表される電荷輸送物質No.1に代えて、前記構造式(II)で表される電荷輸送物質No.2に代えた他は実施例47と同様にして実施例51の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例32と同様にして評価した。実施例51の評価結果を下記表15に示す。
実施例51で用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を下記表15に示すものに代えた他は実施例51と同様にして実施例52〜54の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例32と同様にして評価した。実施例52〜54の評価結果を下記表15に示す。
実施例47において用いた前記構造式(I)で表される電荷輸送物質No.1に代えて、前記構造式(III)で表される電荷輸送物質No.3に代えた他は実施例47と同様にして実施例55の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例32と同様にして評価した。実施例55の評価結果を下記表16に示す。
実施例55で用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を下記表16に示すものに代えた他は実施例55と同様にして実施例56〜58の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例32と同様にして評価した。実施例56〜58の評価結果を下記表16に示す。
実施例47において用いた前記構造式(I)で表される電荷輸送物質No.1に代えて、前記構造式(IV)で表される電荷輸送物質No.4に代えた他は実施例47と同様にして実施例59の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例32と同様にして評価した。実施例59の評価結果を下記表17に示す。
実施例59で用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を下記表17に示すものに代えた他は実施例59と同様にして実施例60〜62の電子写真感光体を作製し、実装用とした後、実施例32と同様にして評価した。実施例60〜62の評価結果を下記表17に示す。
実施例1において、電荷輸送層塗工液を、
ポリカーボネート樹脂(パンライトTS−2050:帝人化成製):15部
例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体:9部
と変更した以外は、すべて実施例1と同様にして、電子写真感光体No.63を作製し、実施例1と同様に評価した。評価結果を下記表18に示す。
実施例16において、構造式(I)で表される電荷輸送物質No.1:30部を25部と変更し、例示化合物No.1のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体:20部を15部と変更し、さらにポリカーボネート樹脂(パンライトTS−2050、帝人化成製):50部を60部と変更した以外は、すべて実施例16と同様にして、電子写真感光体No.64を作製し、実施例16と同様に評価した。評価結果を下記表18に示す。
実施例32において、電荷輸送層塗工液の組成を実施例63で用いたものに変更した以外は、すべて実施例32と同様にして、電子写真感光体No.65を作製し、実施例32と同様に評価した。評価結果を下記表18に示す。
実施例47において、感光層塗工液の組成を実施例64で用いたものに変更した以外は、すべて実施例47と同様にして、電子写真感光体No.66を作製し、実施例47と同様に評価した。評価結果を下記表18に示す。
実施例1において用いた例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を下記構造式(V)の比較化合物1に変えた以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例1の電子写真感光体(比較電子写真感光体No.1)を作製し、実施例1と同様に評価した。比較例1の評価結果を下記表19に示す。
実施例1において、用いた例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を下記構造式(VI)の比較化合物2に代えた以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例2の電子写真感光体(比較電子写真感光体No.2)を作製し、実施例1と同様に評価した。比較例2の評価結果を下記表19に示す。
実施例16において用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を下記構造式(VII)の比較化合物3に代えた以外は、すべて実施例16と同様にして、比較例3の電子写真感光体(比較電子写真感光体No.3)を作製し、実施例16と同様に評価した。比較例3の評価結果を下記表19に示す。
実施例16において用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を下記構造式(VIII)の比較化合物4に代えた以外は、すべて実施例16と同様にして、比較例4の電子写真感光体(比較電子写真感光体No.4)を作製し、実施例16と同様に評価した。比較例4の評価結果を下記表19に示す。
実施例16において用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を下記構造式(IX)の比較化合物5に代えた以外は、すべて実施例16と同様にして、比較例5の電子写真感光体(比較電子写真感光体No.5)を作製し、実施例16と同様に評価した。比較例5の評価結果を下記表19に示す。
実施例32において用いた例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を前述の構造式(V)で表される比較化合物1に変えた以外は、すべて実施例32と同様にして、比較例6の電子写真感光体(比較電子写真感光体No.6)を作製し、実施例32と同様に評価した。比較例6の評価結果を下記表19に示す。
実施例32において用いた例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を前述の構造式(VI)で表される比較化合物2に変えた以外は、すべて実施例32と同様にして、比較例6の電子写真感光体(比較電子写真感光体No.7)を作製し、実施例32と同様に評価した。比較例7の評価結果を下記表19に示す。
実施例47において用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を前述の構造式(VII)で表される比較化合物3に代えた以外は、すべて実施例47と同様にして、比較例8の電子写真感光体(比較電子写真感光体No.8)を作製し、実施例47と同様に評価した。比較例8の評価結果を下記表19に示す。
実施例47において用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を前述の構造式(VIII)で表される比較化合物4に代えた以外は、すべて実施例47と同様にして、比較例9の電子写真感光体(比較電子写真感光体No.9)を作製し、実施例47と同様に評価した。比較例9の評価結果を下記表19に示す。
実施例47において用いた例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を前述の構造式(IX)で表される比較化合物5に代えた以外は、すべて実施例47と同様にして、比較例10の電子写真感光体(比較電子写真感光体No.10)を作製し、実施例47と同様に評価した。比較例10の評価結果を下記表19に示す。
すなわち、本発明の感光体は高耐久であり、これを搭載したフルカラー電子写真装置は、繰返し使用においても異常画像の発生がなく、品質の安定したフルカラー画像を形成することができる。
1 感光体
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
5 転写装置
7 クリーニング装置
9 除電装置
10 トナー
11 受像媒体
(図2の符号)
1Y,1M,1C,1Bk 感光体
2Y,2M,2C,2Bk 帯電装置
3Y,3M,3C,3Bk 像露光装置(露光装置)
4Y,4M,4C,4Bk 現像装置
5Y,5M,5C,5Bk 転写装置
6 定着装置
7Y,7M,7C,7Bk クリーニング装置
9Y,9M,9C,9Bk 除電装置
10Y,10M,10C,10Bk トナー
11 受像媒体
(図3の符号)
11 感光体
12 帯電装置
13 露光装置
14 現像装置
16 転写装置
17 クリーニング装置
1A 除電装置
18 受像媒体
(図4の符号)
11Y,11M、11C、11Bk 感光体
12Y,12M、12C、12Bk 帯電手段
13Y,13M、13C、13Bk 露光手段
14Y,14M、14C、14Bk 現像手段
16Y,16M、16C、16Bk 転写手段
17Y,17M、17C、17Bk クリーニング手段
18 受像媒体
19 定着手段
1C 駆動手段
1G 搬送転写体
(図5の符号)
11Y,11M、11C、11Bk 感光体
12Y,12M、12C、12Bk 帯電手段
13Y,13M、13C、13Bk 露光手段
14Y,14M、14C、14Bk 現像手段
17Y,17M、17C、17Bk クリーニング手段
18 受像媒体
19 定着手段
1C 駆動手段
1D 第1の転写手段
1E 第2の転写手段
1F 中間転写体
(図6〜図11の符号)
31 導電性支持体
33 感光層
35 電荷発生層
37 電荷輸送層
39 保護層
Claims (10)
- 少なくとも導電性支持体上に感光層を有する感光体と、この感光体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された感光体表面に像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段と、形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像手段と、現像されたトナー像を受像媒体に転写させる転写手段とを少なくとも具備してなる画像形成要素を複数配列したフルカラー電子写真装置において、
前記感光層が、下記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有し、
前記感光層が、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体以外の電荷輸送物質を含有し、
前記電荷輸送物質が、下記一般式(2)で表される誘導体であることを特徴とするフルカラー電子写真装置。
- 少なくとも導電性支持体上に感光層を有する感光体と、この感光体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された感光体表面に像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段と、形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像手段と、現像されたトナー像を受像媒体に転写させる転写手段とを少なくとも具備してなる画像形成要素を複数配列したフルカラー電子写真装置において、
前記感光層が、下記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有し、
前記感光層が、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体以外の電荷輸送物質を含有し、
前記電荷輸送物質が、下記一般式(6)で表される誘導体であることを特徴とするフルカラー電子写真装置。
- 少なくとも導電性支持体上に感光層を有する感光体と、この感光体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された感光体表面に像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段と、形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像手段と、現像されたトナー像を受像媒体に転写させる転写手段とを少なくとも具備してなる画像形成要素を複数配列したフルカラー電子写真装置において、
前記感光層が、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体以外の電荷輸送物質を含有し、
前記感光層が、下記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有し、
前記感光層が、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体以外の電荷輸送物質を含有し、
前記電荷輸送物質が、下記一般式(7)で表される誘導体であることを特徴とするフルカラー電子写真装置。
- 少なくとも導電性支持体上に感光層を有する感光体と、この感光体の表面を帯電する帯電手段と、帯電された感光体表面に像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段と、形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像手段と、現像されたトナー像を受像媒体に転写させる転写手段とを少なくとも具備してなる画像形成要素を複数配列したフルカラー電子写真装置において、
前記感光層が、下記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有し、
前記感光層が、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体以外の電荷輸送物質を含有し、
前記電荷輸送物質が、下記一般式(10)で表される誘導体であることを特徴とするフルカラー電子写真装置。
- 前記感光層が、導電性支持体上に電荷発生物質を含む電荷発生層と電荷輸送物質を含む電荷輸送層を積層した積層型であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフルカラー電子写真装置。
- 前記電荷輸送層中に、少なくとも前記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含む電荷輸送物質と結着樹脂が含有され、前記結着樹脂の重量総和が前記電荷輸送物質の重量総和よりも多いことを特徴とする請求項5に記載のフルカラー電子写真装置。
- 前記感光層が、電荷発生物質と電荷輸送物質を同時に含む単層型であることを特徴とする請求項項1乃至4のいずれかに記載のフルカラー電子写真装置。
- 前記電荷発生物質と電荷輸送物質を同時に含む単層型の感光層中に、少なくとも前記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含む電荷輸送物質と結着樹脂が含有され、前記結着樹脂の重量総和が前記電荷輸送物質の重量総和よりも多いことを特徴とする請求項7に記載のフルカラー電子写真装置。
- 前記画像形成要素が、少なくとも導電性支持体上に感光層を有する感光体と、帯電手段、現像手段およびクリ−ニング手段からなる群から選ばれた一つの手段とを一体に支持し電子写真装置本体に着脱自在な構成としたプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のフルカラー電子写真装置。
- 前記画像形成要素を複数配列したフルカラー電子写真装置が、感光体上に現像された複数色のトナー画像を中間転写体上に順次重ね合わせてカラー画像を一次転写した後、該カラー画像を受像媒体上に一括で二次転写する中間転写手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のフルカラー電子写真装置。
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