JP5392061B2 - 中継装置 - Google Patents

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Description

この発明は、無線通信機と電話機との通信をネットワークを介して中継する中継装置に関する。
有線通信機器である電話機と無線通信機とを接続して通話を行うためのシステムが従来より提案されている(たとえば特許文献1,2など)。特許文献1,2に記載のシステムは、ホーンパッチ装置や受信装置が、電話回線を介して他の電話機から着呼を受けると、無線通信機に対して呼出信号を送信して、無線通信機に応答させるように構成されている。
特公平3−44698号公報
実開平5−60067号公報
しかし、上記特許文献に記載のシステムでは、電話機が発呼し無線通信機が応答する手順の通話は可能であるが、その逆の無線通信機側が発呼して電話機が応答する手順の通話ができなかった。もし、無線通信機が無線通信を介して発呼するためには、そのための専用の信号を送信する必要があるが、一般の無線通信機は音声通話用であるため、オーディオ信号以外の信号を送信する機能を持たないものが多い。また、無線通信機から通常の電話機と同様の発呼を可能にするシステムを構成するためには、PSTN回路等を有する中継装置が必要であり、システムが複雑になるという問題点があった。
この発明は、簡略な構成で無線通信機から電話通信の発呼を可能にした汎用性のある中継装置を提供することを目的とする。
本発明の中継装置は、データ通信網であるネットワークに接続されるネットワークインタフェースと、無線通信機が接続される無線機インタフェースと、前記ネットワークを介した電話通信における通信相手装置の宛先情報を記憶する記憶部と、前記無線機インタフェースから入力されるオーディオ信号を監視し、該オーディオ信号が所定の第1条件を満たしたとき、前記宛先情報を用いて発呼処理を実行する呼処理部と、前記呼制御部が前記発呼処理を実行しているとき、発呼中を示す音声信号であるリングバックトーン、および、前記無線通信機を送信モードに切り換える信号であるPTT信号を発生して前記無線機インタフェースを介して出力するRBT発生部と、を備えたことを特徴とする。
上記発明において、前記呼処理部は、前記入力されたオーディオ信号が第1の音量しきい値を第1の持続時間超えたとき、前記所定の第1条件を満たしたと判定するようにしてもよい。
上記発明において、前記RBT発生部は、前記PTT信号およびリングバックトーンの発生および出力を間欠的に行い、前記呼処理部は、前記RBT発生部が前記PTT信号を出力していないとき、前記無線機インタフェースから入力されるオーディオ信号を監視し、該オーディオ信号が所定の第2条件を満たしたとき、前記発呼処理を中止するようにしてもよい。
上記発明において、前記呼処理部は、前記入力されたオーディオ信号が第2の音量しきい値を第2の持続時間超えたとき、前記所定の第2条件を満たしたと判定してもよい。
上記発明において、前記発呼処理により前記通信相手装置と通信が確立されたのち、前記無線機インタフェースから入力されたオーディオ信号をパケット化し、該音声パケットを前記ネットワークインタフェースを介して前記通信相手装置に出力する音声パケット送信部と、前記発呼処理により前記通信相手装置と通信が確立されたのち、前記音声パケット受信部が受信した音声パケットをオーディオ信号に変換して前記無線機インタフェースに入力するデコード部と、前記音声パケット受信部が受信したオーディオ信号が所定の第3条件を満たしたとき、前記無線通信機を送信モードに切り換える信号であるPTT信号を前記無線機インタフェースを介して出力するPTT制御部と、をさらに備えてもよい。
上記発明において、前記呼処理部は、前記無線機インタフェースから入力されたオーディオ信号、および、前記ネットワークインタフェースから入力されたオーディオ信号の一方または両方が所定時間以上無音であったとき、前記通信相手装置との通信を終了するようにしてもよい。
この発明によれば、通信相手装置の宛先情報を予め記憶しておき、無線機インタフェースから入力されるオーディオ信号に基づいて、その宛先情報の相手装置に発呼するようにしたことにより、簡略な構成で、どのような(音声通信しかできない)無線通信機でもネットワークを介した電話通信の発呼を可能にすることができる。
この発明の実施形態である通信システムの構成図である。 前記通信システムの中継装置の動作モードを説明する図である。 中継装置が音声信号を判定するVOXパラメータを説明する図である。 通信システムの中継装置のブロック図である。 中継装置の記憶部の記憶内容を示す図である。 中継装置の動作を示すフローチャートである。 中継装置の動作を示すフローチャートである。 中継装置の動作を示すフローチャートである。 中継装置の動作を示すフローチャートである。 中継装置の動作を示すフローチャートである。 中継装置の動作を示すフローチャートである。 中継装置の動作を示すフローチャートである。 中継装置の動作を示すフローチャートである。 中継装置の動作を示すフローチャートである。 中継装置の動作を示すフローチャートである。
図面を参照してこの発明の通信中継装置および通信システムについて説明する。
図1は、この発明の実施形態である通信システムの構成図である。この通信システムは、無線通信機であるトランシーバ4を用いたネットワーク1を介する電話通信すなわちIP電話の発呼、着呼および通話を中継装置2による中継によって可能にしたシステムである。ネットワーク1はたとえばEthernet(登録商標)で構成されるLANやインターネットが適用可能である。このネットワーク1に1または複数の中継装置2が接続されている。中継装置2には、トランシーバ3が中継用トランシーバとして接続されている。トランシーバ3は、いわゆるプッシュ・トゥ・トーク(Push to Talk:PTT)形式の半二重通信機器であっても、送受信を同時に行うことができる全二重通信機器であってもよい。トランシーバ3の通信圏内には、1または複数台(図示では2台)のトランシーバ4(4−1,2)が存在している。トランシーバ3とトランシーバ4とは相互に通信可能な形式のものである。
また、ネットワーク1には、SIPサーバ6およびVoIPゲートウェイ7が接続され、VoIPゲートウェイ7にはIP電話機8が接続されている。SIPサーバ6は、SIPプロトコルを利用して、電話番号(URI)をIPアドレスと対応付け、通話相手を呼び出してつなぐ呼制御を行うサーバ装置である。VoIPゲートウェイは、ネットワーク1を介して音声信号を伝送するVoIP(Voice over Internet Protocol)手順と音声通話装置である電話機8とを中継するゲートウェイ装置である。また、図示しないが、このネットワーク1にVoIPルータやPSTN装置が接続されていてもよい。
ユーザがトランシーバ4(4−1,2)を用いて音声信号を送信すると、この音声信号が中継用トランシーバ3を介して中継装置2に入力される。中継装置2は、IP電話機の機能を備えており、入力された音声信号に基づいて、発呼・着呼・応答等の呼処理を制御する。
中継装置2は、どのようなトランシーバでも接続できる汎用性を維持するため、中継用トランシーバ3とマイクケーブルのみで接続され、特殊な信号のやり取りは行わない。すなわち、中継装置2と中継用トランシーバ3とはオーディオ信号、PTT信号のみを入出力することで、上記発呼、着呼、通話を制御する。これにより、マイクケーブルで外部接続可能なトランシーバであれば、どのような機種であってもこの中継装置2に接続して中継用トランシーバ3として使用することが可能である。
図2は、中継装置2の状態の遷移を説明する図である。中継装置2は、トランシーバ4と他の電話通信機器(たとえばIP電話機8、他の中継装置2、PSTN装置を介して接続される一般の電話機など)との間の電話通信を制御するために図2に示すような状態(モード)を遷移しながら、電話通信の発呼、着呼、通話を処理する。中継装置2がとる状態は、待機モード、SIP発呼モード、無線呼出モード、通話モードおよびマスクモードの5つのモードである。
待機モードは、トランシーバ4(中継用トランシーバ3)からの発呼指示やネットワーク1を介した相手装置(他の電話通信機器)からの着呼を待っている状態である。ネットワーク1を介した相手装置からの着呼は、SIP手順のINVITEメッセージの受信である。すなわち、SIPサーバ6からINVITEメッセージが送られてきたとき、相手装置から呼び出しがあったとして対応するモード(通話モードまたは無線呼出モード)に移行する。ここで、中継装置2には2つの電話番号(URI)が設定されている。1つはこの中継装置2のみの単独着信に用いられる電話番号であり、他の1つはこの中継装置2を含む複数の装置宛の同報着信に用いられる電話番号である。単独着信の電話番号に着呼があったときは通話モードに移行し、同報着信の電話番号に着呼があった場合には無線呼出モードに移行する。
一方、中継装置2は、待機モード時に、中継用トランシーバ3から所定の音声信号が入力されたとき、トランシーバ4から発呼指示があったとする。すなわち、中継用トランシーバ3から、図3に示す制御音声用パラメータ200を超える音声信号が入力されたとき、この音声信号を発呼指示の信号であると判定して中継装置2は発呼モードに移行する。
ここで、図3はVOXパラメータをグラフ化した図である。VOXパラメータとは、中継装置2に内蔵されているVOX処理部24,27(図4参照)が、所定の音声信号が入力されたとしてVOX信号を出力するためのしきい値である。制御音声用パラメータ200は、中継装置2が発呼指示として認識する音声信号の音量レベルおよび持続時間(アタックタイム)のしきい値である。VOXパラメータは、図3に示すように、入力信号の音量レベルおよびその持続時間からなっている。発呼指示の音声信号に、制御音声用パラメータ200のような大きい音量レベル且つ長い持続時間を設定しているのは、中継用トランシーバ3が受信したノイズ電波によって誤った発呼が発生しないようにするためである。この制御音声用パラメータ200は、後述の発呼キャンセル指示の音声信号、(発呼元の相手装置への)接続要求の音声信号を判別するためにも用いられる。
また、電話通信のセッションが確立され、中継装置2の動作が通話モードに移行すると、上り・下りの通話音声の有無を検出するために上り通話音声用パラメータ201および下り通話音声用パラメータ202が用いられる。これらのVOXパラメータは、小さい話し声でも反応するように、且つ、制御音声のように誤動作のおそれが少ないため、制御音声用パラメータ200よりも緩やかなしきい値になっている。また、ネットワーク1から入力される下りの音声信号のほうが中継用トランシーバ3から入力される上りの音声信号よりもノイズが少なく、また、下りの音声信号によってPTT信号を制御する必要があり反応速度が要求されるため、下り通話音声用パラメータ202は、より穏やかでアタックタイムが短いものになっている。
なお、この実施形態では、発呼指示、発呼キャンセル指示、接続要求の音声信号を判別するために、同じVOXパラメータ(しきい値)を用いているが、それぞれ異なるVOXパラメータを設定してもよい。
図2にもどって、発呼モードでは、予め記憶されている接続先の電話番号(URI)を用いてSIP手順で発呼処理を行う。この状態で、相手装置から応答があった場合には通話モードに移行する。また、発呼中に、中継用トランシーバ3から発呼をキャンセルする旨の指示があった場合には、発呼処理を中止して待機モードにもどる。ここで、中継装置2は、発呼モード時に、中継用トランシーバ3から制御音声用パラメータ200を超える音声信号が入力されたとき、トランシーバ4から発呼キャンセルの指示があったとする。なお、中継装置2は、発呼中、中継用トランシーバ3を介してトランシーバ4にリングバックトーン(RBT)を送信するが、この発呼キャンセル指示の音声の検出は、そのリングバックトーンの休止期間に行う。
待機モードにおいて、同報着信の電話番号に着呼があった場合に無線呼出モードに移行する。無線呼出モードでは、着呼があった旨を中継用トランシーバ3を介してトランシーバ4に送信し、トランシーバ4からの接続要求があったとき、この着呼に応答(OKメッセージを返信)して電話通信(セッション)を確立するという処理を行う。すなわち、同報着信は、最先で応答した1台の装置のみ相手装置(発呼した電話通信装置)に接続される手順であるため、ユーザが通話可能な装置(トランシーバ4)を相手装置に接続するために、トランシーバ4からの接続要求を待ってOKメッセージを返信するようにしている。ここで、中継装置2は、無線呼出モード時に、中継用トランシーバ3から制御音声用パラメータ200を超える音声信号が入力されたとき、トランシーバ4から接続要求があったとする。相手装置に応答(OKメッセージを送信)したのち通話モードに移行する。
無線呼出モードにおいて、この中継装置2が応答する前にSIPサーバ6からCANCELメッセージが送られてきた場合には、マスクモードに移行する。この中継装置2が応答する前にCANCELメッセージが送られてくる場合とは、同報着信した他の装置が先に応答した場合や発信元である相手装置が発呼をキャンセルした場合である。同報着信がキャンセルされたとき即座に待機モードに移行すると、トランシーバ4のユーザが接続要求の意図で制御音声用パラメータ200を超える音声をキャンセル直後に送信した場合に、これが待機モードにおける発呼指示と判断されて無用の発呼をしてしまうおそれがある。そこで、同報着信がキャンセルされた場合、一定時間(10秒程度)、トランシーバ4からの音声入力を受け付けないマスク時間を設けた。マスクモードでは、このマスク時間に話中音(BT:ビジートーン)を発生してトランシーバ4に送信し、上り制御音声200を受け付けないという処理を実行する。上記マスク時間が経過したのち待機モードに移行する。
通話モードでは、RTP手順を動作させ、上り(トランシーバ4(中継用トランシーバ3)から相手装置宛)の音声パケット、および、下り(相手装置からトランシーバ4(中継用トランシーバ3)宛)の音声パケットを送受信する。そして、相手装置から通話終了を指示するBYEメッセージが送信されてきたとき、または、通話音声が一定時間以上途切れたとき通話を終了して待機モードに移行する。また、相手装置からの音声パケットが一定時間(5秒程度)継続して届かなかった場合にはネットワーク障害等で相手装置と通話が不可になった判断して通話(セッション)を終了する。この場合、トランシーバ4のユーザに不慮の障害で通話が終了した旨を知らせ、誤発呼を防止するためマスクモードに移行する。
通話モードにおいて、上りの通話音声の有無は図3の上り通話音声用パラメータ201を超えるオーディオ信号が、中継用トランシーバ3から入力されたか否かで判定され、下りの通話音声の有無は図3の下り通話音声用パラメータ202を超えるオーディオ信号が、ネットワーク1から入力されたか否かで判定される。
図4は、中継装置2のブロック図である。中継装置2は、下流(中継トランシーバ3側)の端部に無線機インタフェース21を備え、上流(ネットワーク1側)の端部にネットワークインタフェース22を備えている。無線機インタフェース21は、中継用トランシーバ3をつなぐケーブルのコネクタやバッファ回路等を有している。ネットワークインタフェース22は、ネットワークの物理層やデータリンク層を担当する回路部である。
そして、無線機インタフェース21からネットワークインタフェース22の間に、上り方向に、A/Dコンバータ23、VOX(Voice Operated Relay)処理部24および音声パケット送信部25が設けられ、下り方向に、音声パケット受信部26、VOX処理部27およびD/Aコンバータ28を備えている。また、中継装置2は、装置全体の動作を制御するマイコンである制御部20、および、電話通信の発呼、着呼、切断等の処理を行うSIP処理部29を備えている。制御部20は、接続先の電話番号(URI)等を記憶する記憶部20Aを備えている。
図5は記憶部20Aの記憶内容を示す図である。記憶部20Aには、自局IPアドレス、SIPアドレス、接続先電話番号(URI)、自局単独着信電話番号(URI)、自局同報着信電話番号(URI)、および、図3に示したVOXパラメータなどの情報が記憶されている。
図4において、無線機インタフェース21と中継用トランシーバ3とは、いわゆるマイクケーブルで接続される。マイクケーブルは、オーディオ入出力信号線、すなわち、中継用トランシーバ3が受信した音声信号を中継装置2に入力するためのスピーカ用信号線、中継装置2から中継用トランシーバ3に向けてオーディオ信号を出力するマイク用信号線、および、PTT信号線を有するケーブルである。
無線機インタフェース21は、中継用トランシーバ3から入力されたオーディオ信号をA/Dコンバータ23に入力する。A/Dコンバータ23は、入力されたオーディオ信号をデジタル信号に変換してVOX処理部24および音声パケット送信部25に入力する。
VOX処理部24は、中継用トランシーバ3から入力されたオーディオ信号のレベルおよび持続時間を監視する。入力されたオーディオ信号のレベルおよび持続時間が、そのとき設定されているVOXパラメータ(図3参照)を超えると、上り音声ありとして制御部20にVOX信号を出力する。制御部20は、VOX処理部24からVOX信号が入力されると、そのときの動作モードに応じた処理(発呼、発呼キャンセル、発呼に応答、通話音声の転送等)を行う。
音声パケット送信部25は、通話モード時に、ADコンバータ23から入力された音声信号を音声パケット化して相手装置に送信する。相手装置のIPアドレスは電話通信のセッション確立時にSIPサーバ6から与えられる。
音声パケット受信部26は、通話モード時に、ネットワーク1からの音声パケットの受信を監視し、ネットワーク1から受信したパケットのうち自局IPアドレス宛のパケットを選別して受信する。音声パケット受信部26は、音声パケットを受信すると、この音声パケットを結合してオーディオストリーム信号を復調する。このオーディオ信号はVOX処理部27およびD/Aコンバータ28に入力される。D/Aコンバータ28は、入力されたデジタルのオーディオ信号をアナログ信号に変換して無線機インタフェース21に入力する。この音声信号はマイクケーブルを介して中継用トランシーバ3に入力される。
VOX処理部27は、音声パケット受信部26から入力されたオーディオ信号のレベルおよび持続時間を監視する。入力されたオーディオ信号のレベルおよび持続時間が、下り通話音声用パラメータ(図3参照)を超えると、下り通話音声ありとして制御部20にVOX信号を出力する。
制御部20は、VOX処理部27からVOX信号が入力されると、無線機インタフェース21に対してPTT信号を出力する。PTT信号は、マイクケーブルを介して中継用トランシーバ3に入力される。中継用トランシーバ3は、このPTT信号により送信モードに切り換えられ、マイクケーブルを介して入力されている音声信号を送信電波に重畳してトランシーバ4に向けて送信する。
図6〜図15のフローチャートを参照して中継装置2の動作を詳細に説明する。
図6はメインルーチンを示すフローチャートである。メインルーチンは現在のモードをステータスフラグに基づいて判断し、そのモードの処理を実行するルーチンである。このメインルーチンは一定間隔(たとえば100m秒毎)に実行される。なお、電源オン時(イニシャライズ時)、ステータスフラグは待機モードに設定される。
まず、S1〜S4において、ステータスフラグに基づき現在のモードを判定する。待機モードの場合(S1でYES)には、発呼・着呼の発生を監視する待機モード処理(S5:図8参照)を実行する。発呼モードの場合(S2でYES)には、無線機インタフェース21にリングバックトーン(RBT)を出力するRBT発生処理(S6:図9参照)および発呼モード処理(S7:図10参照)を実行する。無線呼出モード(S3でYES)の場合には、リンギングトーン(RGT)発生処理(S8:図9参照)および無線呼出モード処理(S9:図11参照)を実行する。通話モードの場合(S4でYES)には、トランシーバ4と相手装置との通話を制御する通話モード処理(S10:図13参照)、通話が一定時間以上途切れた(無音)状態を検出してオンフック処理を行う無音検出処理(S11:図14参照)、および、ネットワーク障害等による通信の異常切断を監視するパケットロス監視処理(S12:図15参照)を実行する。また、マスクモードの場合(S1〜4でNO)には、一定時間、上り制御音声を受け付けないマスクモード処理(S13:図12参照)を実行する。
図7は現在のモードから次のモードに移行する場合に、次のモードに合わせた設定を行う移行処理を示すフローチャートである。
図7(A)は他のモードから待機モードへ移行するときに実行される待機モード移行処理を示すフローチャートである。なお、この処理は電源オン時に装置が待機モードで起動されるときにも実行される。まず、ステータスフラグを待機モードに設定する(S20)。これにより、次のメインルーチンでは待機モードの処理が実行されるようになる。上りVOX処理部24にVOXパラメータとして制御音声用パラメータを設定するとともに(S21)、下りVOX処理部27は停止する(S22)。
図7(B)は待機モードから発呼モードへ移行するときに実行される発呼モード移行処理を示すフローチャートである。この処理は、待機モードにおいて無線機インタフェース21から制御音声用パラメータを超える音声信号が入力されたとき実行される(図8参照)。まず、ステータスフラグを発呼モードに設定する(S25)。これにより、次のメインルーチンでは発呼モードの処理が実行されるようになる。発呼動作の経過時間を計測するタイマtを0からスタートさせる(S26)。上りVOX処理部24にVOXパラメータとして制御音声用パラメータを設定するとともに(S27)、下りVOX処理部27は停止する(S28)。
図7(C)は待機モードから無線呼出モードへ移行するときに実行される無線呼出モード移行処理を示すフローチャートである。この処理は待機モードにおいて同報着信の電話番号に着呼があったとき実行される(図8参照)。まず、ステータスフラグを無線呼出モードに設定する(S30)。これにより、次のメインルーチンでは無線呼出モードの処理が実行されるようになる。上りVOX処理部24にVOXパラメータとして制御音声用パラメータを設定するとともに(S31)、下りVOX処理部27は停止する(S32)。
図7(D)は他のモードから通話モードに移行するときに実行される通話モード移行処理を示すフローチャートである。まず、ステータスフラグに通話モードを設定する(S35)。つぎに上り無音フラグ、上下無音フラグをリセットするとともに(S36)、上り無音タイマ、上下無音タイマをリセットする(S37)。これらのフラグ,タイマは通話音声が途切れた時間を測定して通話(セッション)を終了させる無音検出処理で使用される。つぎに上りVOX処理部24にVOXパラメータとして上り通話音声用パラメータを設定し(S38)、下りVOX処理部27にVOXパラメータとして下り通話音声用パラメータを設定する(S39)。そして、RTP手順を実行するために音声パケット送信部25および音声パケット受信部26を起動する(S40)。
図7(E)は無線呼出モードからマスクモードに移行するときに実行されるマスクモード移行処理を示すフローチャートである。まず、ステータスフラグをマスクモードに設定する(S45)。次に上りVOX処理部24を停止して、無線機インタフェース21からの音声信号の入力をマスクする(S46)。そしてマスクタイマをスタートさせ(S47)、PTT信号およびビジートーン(BT)を無線機インタフェース21に向けて出力する(S48,S49)。
以下、各モードの処理について詳細に説明する。
図8は待機モード処理を示すフローチャートである。まず上りVOX処理部24からオン信号が入力されたか、すなわち発呼要求となる制御音声の入力を検出したか(S50)、および、INVITEメッセージを受信したか、すなわち他の電話通信機器から着呼があったか(S51)を判定する。
上りVOX処理部24からオン信号が入力された場合(S50でYES)には、SIP手順で発呼処理を行う。すなわち、記憶部20Aに記憶されている接続先電話番号宛にINVITEメッセージを送信し(S56)、図7(B)の発呼モード移行処理を実行する(S57)。
一方、ネットワークインタフェース22を介してINVITEメッセージを受信した場合には(S51でYES)、そのINVITEメッセージの宛先電話番号がこの中継装置2の単独着信の電話番号であるか同報着信の電話番号であるかを判定する(S52)。単独着信の電話番号の場合には、相手装置に対して即座にOKメッセージを返信して(S53)、通話モードに移行するための通話モード移行処理を実行する(S54)。また、同報着信の電話番号であった場合には無線呼出モード移行処理を実行する(S55)。
図9は発呼モードおよび無線呼出モードにおいて実行されるRBT(リングバックトーン)/RGT(リンギングトーン)発生処理を示すフローチャートである。RBT発生処理とRGT発生処理とは同様の処理であるため、この説明ではRBT発生処理を代表として説明する。RBT発生処理は、リングバックトーンを、1秒鳴動・2秒休止の繰り返しパターンで発生させる処理である。ただし、リングバックトーンの発生・休止のパターンはこれに限定されない。
まず、発呼動作の継続時間tに基づいて、鳴動期間が開始したか休止期間が開始したかを判断する(S60)。この例では、1秒鳴動、2秒休止の繰り返しであるため、発呼動作の継続時間tを3で除し、その剰余mが0以上1未満であれば鳴動期間、1以上3未満であれば休止期間である。したがって、m=0のときが鳴動期間開始タイミングである。このとき、PTT信号をオンして無線機インタフェース21に出力するとともに(S61)、リングバックトーン(RBT)を発生して無線機インタフェース21に出力する(S62)。一方、m=1のときが休止期間開始タイミングである。このとき、PTT信号をオフするとともに(S63)、リングバックトーンを停止させる(S64)。
図10は発呼モード処理を示すフローチャートである。発呼モードでは図9のRBT発生処理動作とこの発呼モード処理が順次・並行して実行される。この処理では、相手装置からフックオフを示すOKメッセージを受信したか(S70)、発呼動作の継続時間tが所定のタイムアウト時間(たとえば1分)を経過したか(S73)、および、上りVOX処理部24から発呼のキャンセルを指示するVOXオン信号が入力されたか(S76)を監視する。
相手装置からOKメッセージを受信した場合には(S70でYES)、了解を示すACKメッセージを返信するとともに(S71)、通話モードに移行するため通話モード移行処理を実行する(S72)。発呼動作の継続時間tがタイムアウト時間を過ぎた場合には(S73でYES)、相手装置に対してCANCELメッセージを送信し(S74)、待機モードに復帰するために待機モード移行処理(S75)を実行する。また、上りVOX処理部25からVOXオン信号が入力された場合には(S76でYES)、S74に進んで発呼動作を終了させる。
相手装置からOKメッセージを受信せず(S70でNO)、継続時間tがタイムアウト時間以内であり(S73でNO)且つ上りVOX処理部24からVOXオン信号が入力されない(S76でNO)場合には、何もしないでこの処理を終了し、発呼動作を継続する。
図11は無線呼出モード処理を示すフローチャートである。無線呼出モードでは図9に示したRBT発生処理動作と同様のRGT発生処理動作(S8)とこの無線呼出モード処理(S9)が順次・並行して実行される。この処理では、発呼元の相手装置から発呼の中止を示すCANCELメッセージを受信したか(S80)、上りVOX処理部24から接続要求であるVOXオン信号が入力されたか(S83)を監視する。なお、VOXオン信号は、S8のRGT発生処理におけるリンギングトーンの休止期間中に、中継用トランシーバ3から制御音声用パラメータ200を超える音声信号が入力されたとき、VOX処理部24によって出力される。
相手装置またはSIPサーバ6からCANCELメッセージが入力されると(S80でYES)、OKメッセージを返信するとともに(S81)、無線機インタフェース21からの音声入力を一定時間遮断するマスクモードへ移行するためのマスクモード移行処理を実行する(S82)。上りVOX処理部24からVOXオン信号が入力された場合には(S83でYES)、相手装置への接続要求であるため、相手装置に対してOKメッセージを返信するとともに(S84)、通話モード移行処理を実行する(S85)。
CANCELメッセージを受信せず(S80でNO)且つ、VOXオン信号も入力されない場合(S83でNO)には、何もしないでこの処理を終了し、無線呼出動作を継続する。
図12は、マスクモード処理を示すフローチャートである。まず、マスクモード移行処理でスタートされたマスクタイマがタイムアップしたか否か(S90)を判断する。マスクタイマがタイムアップするまで(S90でNO)の間はマスク期間中であるため、マスクモードを継続する。マスクタイマがタイムアップした場合(S90でYES)には、マスクモードを終了するためPTT信号をオフし(S92)、マスクタイマを停止して(S93)、待機モード移行処理(S94)を実行する。ただし、マスク期間中であっても、他の電話通信機器(相手装置)から着呼があった場合すなわちINVITEメッセージを受信した場合(S91でYES)には、PTT信号をオフし(S95)、マスクタイマを停止して(S96)マスクモードを中止し、待機モード処理動作(図8参照)のS52にジャンプして、この着呼に対応する。
図13(A)は、通話モード処理を示すフローチャートである。図13(B)は、通話モード処理の中で実行される音声転送処理を示すフローチャートである。通話モード処理では、通話を終了する旨のBYEメッセージを相手装置から受信するまで、S107(同図(B))の音声転送処理で、無線機インタフェース21から入力された上りの音声信号を音声パケット化してネットワークに送出する上りの音声転送処理、および、RTP手順でネットワーク1から受信した音声パケットをアナログのオーディオ信号化して無線機インタフェース21に入力する下りの音声転送処理を実行する。
図13(A)において、まずBYEメッセージを受信したか否かをS100で監視する。BYEメッセージを受信しない間は、音声転送処理を実行し(S107)、PTTスイッチの強制オン/オフを指示するDTMFの*トーンまたは#トーンを(S101,S102)を監視する。
*トーンを受信した場合には(S101でYES)、PTTフラグをセットするとともに(S108)、PTT信号を無線機インタフェース21に出力する(S109)。そしてPTTスイッチをオンした旨を示す長いビープ音(ピー)を音声パケット送信部25を介して相手装置に送信する(S110)。一方、#トーンを受信した場合には(S102でYES)、PTT信号をオフするとともに(S111)、PTTフラグをリセットする(S112)。そして、PTTスイッチをオフした旨を示す短いビープ音(ピッ)を音声パケット送信部25を介して相手装置に送信する(S113)。
一方、BYEメッセージを受信した場合には(S100でYES)、相手装置に対してOKメッセージを返信し(S104)、音声パケット送信部25、音声パケット受信部26の動作を停止させたのち(S105)、待機モード移行処理を実行する(S106)。
図13(B)の音声転送処理において、VOX処理部24からのVOXオン信号の入力を監視する(S114)。上りのVOX処理部24からVOXオン信号が入力されると(S114でYES)、音声パケット送信部25に対してA/Dコンバータ23から入力された音声信号を音声パケット化してネットワーク1に送出するよう指示する(S115)。なお、通話モード中、音声パケット送信部25は、制御部20からS115の指示を受けていない間は、無音パケットを生成してネットワーク1に送出している。
次に、PTTフラグがセットしているか、すなわち強制的にPTT信号が出力されているかを判断する(S116)。PTTフラグがセットしている場合には(S116でYES)、そのまま動作を終了する。PTTフラグがリセットしている場合には(S116でNO)、下りのVOX処理部27からVOXオン信号が入力されたか否かを判断する(S117)。下りのVOX処理部27からVOXオン信号が入力された場合には(S117でYES)、無線機インタフェース21に対してPTT信号を出力する(S118)。これにより、ネットワーク1を介して受信されアナログ信号に変換された音声信号が中継用トランシーバ3から送信される。また、VOX処理部27からVOXオン信号が入力されない場合には(S117でNO)、PTT信号をオフして(S119)動作を終了する。
図14は無音検出処理を示すフローチャートである。無音検出処理は、トランシーバ4(無線機インタフェース21)側から強制的にオンフック操作を行う手段がないため、通話音声が一定時間以上途絶えたことを条件としてオンフック処理、すなわち中継装置2から相手装置(SIPサーバ6)に向けてBYEメッセージを送信する処理を行う処理動作である。
まず、上りVOX処理部24からVOXオン信号が出力されているか否かを検出する(S120)。VOXオン信号が出力されている場合、すなわちトランシーバ4のユーザが通話していると考えられる場合には(S120でYES)、上り無音フラグ、上下無音フラグ、上り無音タイマ、上下無音タイマを全てリセットする(S121)。
なお、上り無音フラグは、トランシーバ4(中継用トランシーバ3)からの通話音声の入力がない旨を記憶するフラグであり、上り無音タイマはその継続時間を計時するタイマである。また、上下無音フラグは、トランシーバ4(中継用トランシーバ3)からの通話音声および相手装置(ネットワーク1)からの通話音声の双方とも入力がない旨を記憶するフラグであり、上下無音タイマはその継続時間を計時するタイマである。上下無音タイマは、たとえば10秒程度に設定される。上り・下り双方とも10秒以上通話が途切れている場合には通話が終了したとして通話(セッション)を終了する。
また、上り無音タイマは、たとえば20秒程度に設定される。上り無音フラグ、上り無音タイマは、相手装置がたとえば留守番電話等の自動応答であった場合に有効であり、相手装置が自動応答で音声を出力していても、トランシーバ4が20秒程度応答しないことにより通話を終了することができる。なお、このフローチャートでは、通話モードでは常に上りの無音を検出し、上り無音タイマがタイムアップしたときセッションを終了するようにしているが、相手装置からの着信時には上り無音フラグ,上り無音タイマを使用せず、上り通話音声が途切れたのみではセッションを終了しないようにしてもよい。
上りVOX処理部24からVOXオン信号が出力されていない場合、すなわちVOX処理部24がオフしている場合には(S120でNO)、上り無音フラグが既にセットしているかを判定する(S122)。上り無音フラグがセットしていない場合には(S122でNO)、上り無音状態の開始であるとして、上り無音フラグをセットするとともに(S123)、上り無音タイマをスタートさせる(S124)。
上り無音フラグが既にセットしている場合には(S122でYES)、上り無音タイマがタイムアップしたかを判断する(S125)。上り無音タイマがタイムアップした場合には(S125でYES)、上り音声の無音によるフックオン処理を行うためBYEメッセージを相手装置に送信し(S132)、音声パケット送信部25、音声パケット受信部26の動作を停止したのち(S133)、待機モード移行処理を実行する(S134)。
また、上りVOX処理部24がオフしている場合であって上り無音タイマがタイムアップしていない場合(S124およびS125でNO)には、さらに、下りVOX処理部27からVOXオン信号が出力されているか否かも判断する(S126)。下りVOX処理部27からVOXオン信号が出力されている場合には(S126でYES)、相手装置からの通話音声が入力されているとして、上り・下りともに無音であることを示す上下無音フラグおよび上下無音タイマをリセットする(S127)。
一方、下りVOX処理部27もVOXオン信号を出力していない場合、すなわちVOX処理部27もオフしている場合には(S126でNO)、上下無音フラグが既にセットしているかを判断する(S128)。上下無音フラグがセットしていない場合には(S128でNO)、上下無音状態の開始であるとして、上下無音フラグをセットするとともに(S129)、上下無音タイマをスタートさせる(S130)。
上下無音フラグが既にセットしている場合には(S128でYES)、上下無音タイマがタイムアップしたかを判断する(S131)。上下無音タイマがタイムアップした場合には(S131でYES)、上下音声の無音によるフックオン処理を行うためBYEメッセージを相手装置に送信し(S132)、音声パケット送信部25、音声パケット受信部26の動作を停止したのち(S133)、待機モード移行処理を実行する(S134)。
図15はパケットロス監視処理を示すフローチャートである。パケットロス監視処理は、ネットワークの障害等により相手装置から音声パケットが届かなくなったことを検出してオンフック処理を行う処理である。
まず、下りVOX処理部24からパケットロスの通知があるか検出する(S140)。パケットロスの通知がない場合、すなわち相手装置から音声パケットが正常に届いている場合には(S140でNO)、パケットロスフラグおよびパケットロスタイマリセットして(S141)動作を終了する。なお、パケットロスフラグは、相手装置からの音声パケットが途絶えている旨を記憶するフラグであり、パケットロスタイマはその継続時間を計時するタイマである。パケットロスタイマは、たとえば5秒程度に設定される。
下りVOX処理部24からパケットロスの通知があった場合、すなわち相手装置からの音声パケットが届かない場合には(S140でYES)には、パケットロスフラグが既にセットしているかを判定する(S142)。パケットロスフラグがセットしていない場合には(S142でNO)、パケットロスフラグをセットするとともに(S143)、パケットロスタイマをスタートさせる(S144)。
パケットロスフラグが既にセットしている場合には(S142でYES)、パケットロスタイマがタイムアップしたかを判断する(S145)。パケットロスタイマがタイムアップした場合には(S145でYES)、ネットワーク障害等が発生していると判断して、SIPサーバ6に通話の終了を通知するためBYEメッセージを送信し(S146)、音声パケット送信部25、音声パケット受信部26の動作を停止する(S147)。そして、不慮の障害で通話が終了したことによる誤発呼を防止するためマスクモード移行処理を実行する(S148)。
なお、この実施形態では、図13(B)に示すように、通話モード時に、上り通話音声用パラメータを超えるオーディオ信号のみ音声パケット化して相手装置に送信しているが、電話通信は全二重通信であるため、上り音声をVOX制御することなく全て音声パケット化して相手装置に送信してもよい。また、無線機インタフェース21に接続されている中継用トランシーバ3がフルデュプレックス(全二重)方式のトランシーバの場合には、下り音声もVOX制御する必要はない(この場合、PTT信号は不要である)。なお、これらの場合であっても、通話(セッション)切断のための無音検出が必要であるため、VOX処理部24,27は動作させる。
1 ネットワーク
2,12 中継装置
3 中継用トランシーバ
4 トランシーバ
6 SIPサーバ
7 VoIPゲートウェイ
8 IP電話機

Claims (6)

  1. データ通信網であるネットワークに接続されるネットワークインタフェースと、
    無線通信機が接続される無線機インタフェースと、
    前記ネットワークを介した電話通信における通信相手装置の宛先情報を記憶する記憶部と、
    前記無線機インタフェースから入力されるオーディオ信号を監視し、該オーディオ信号が所定の第1条件を満たしたとき、前記宛先情報を用いて発呼処理を実行する呼処理部と、
    前記呼制御部が前記発呼処理を実行しているとき、発呼中を示す音声信号であるリングバックトーン、および、前記無線通信機を送信モードに切り換える信号であるPTT信号を発生して前記無線機インタフェースを介して出力するRBT発生部と、
    を備えた中継装置。
  2. 前記呼処理部は、前記入力されたオーディオ信号が第1の音量しきい値を第1の持続時間超えたとき、前記所定の第1条件を満たしたと判定する請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記RBT発生部は、前記PTT信号およびリングバックトーンの発生および出力を間欠的に行い、
    前記呼処理部は、前記RBT発生部が前記PTT信号を出力していないとき、前記無線機インタフェースから入力されるオーディオ信号を監視し、該オーディオ信号が所定の第2条件を満たしたとき、前記発呼処理を中止する請求項1または請求項2に記載の中継装置。
  4. 前記呼処理部は、前記入力されたオーディオ信号が第2の音量しきい値を第2の持続時間超えたとき、前記所定の第2条件を満たしたと判定する請求項3に記載の中継装置。
  5. 前記発呼処理により前記通信相手装置と通信が確立されたのち、前記無線機インタフェースから入力されたオーディオ信号をパケット化し、該音声パケットを前記ネットワークインタフェースを介して前記通信相手装置に出力する音声パケット送信部と、
    前記発呼処理により前記通信相手装置と通信が確立されたのち、前記音声パケット受信部が受信した音声パケットをオーディオ信号に変換して前記無線機インタフェースに入力するデコード部と、
    前記音声パケット受信部が受信したオーディオ信号が所定の第3条件を満たしたとき、前記無線通信機を送信モードに切り換える信号であるPTT信号を前記無線機インタフェースを介して出力するPTT制御部と、
    をさらに備えた請求項1乃至請求項のいずれかに記載の中継装置。
  6. 前記呼処理部は、前記無線機インタフェースから入力されたオーディオ信号、および、前記ネットワークインタフェースから入力されたオーディオ信号の一方または両方が所定時間以上無音であったとき、前記通信相手装置との通信を終了する請求項に記載の中継装置。
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