JP3575435B2 - 電話システム及び電話接続監視方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電話システム及び電話接続監視方法に係り、特に加入者電話機を収容する交換機がゲートウェイ装置を介して、インターネットなどの通信ネットワークに接続される電話システム及び電話接続監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
加入者電話機を収容する交換機と、インターネットに接続されVoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ機能を有するメディアゲートウェイと、交換機とNo.7共通線信号方式(SS7:Signalling System No.7)によって接続され、インターネット経由でメディアゲートウェイを制御するコールエージェントとにより構成されるインターネット電話システムが従来より知られている。
【0003】
このインターネット電話システムでは、第1の交換機に収容された第1の加入者電話機から、第2の交換機に収容された第2の加入者電話機に発呼した場合、第1の交換機がSS7経由でコールエージェントに対して発呼を通知し、これによりコールエージェントが所定のメディアゲートウェイ制御用プロトコルを使用してインターネット経由で第1の交換機に接続された第1のメディアゲートウェイに対しては発呼処理を行わせ、第2の交換機に接続された第2のメディアゲートウェイに対しては着呼処理を行わせる。その後、第1の加入者電話機と第2の加入者電話機との間で、第1、第2の交換機、第1、第2のメディアゲートウェイ、インターネットを介して通話状態が確立する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来のインターネット電話システムでは、メディアゲートウェイで音声が無音時にインターネットに音声パケットを送信しなくする無音圧縮を行う。しかし、この無音圧縮中に、インターネット内で異常が発生した場合、インターネットからの音声パケットの受信が無いのは、無音圧縮によって音声パケットの受信が無いのか、インターネット内で異常が発生したために音声パケットが受信できないのかの区別ができないため、サービス上は音声は無音となり、通話ができなくなるが、メディアゲートウェイは音声パケットをインターネットに送信し続ける。
【0005】
この状態は、加入者電話機が通話を切断するまで継続し、この間、交換機の通信路は捕捉されたままとなり、その解放は加入者電話機の判断に委ねられてしまう。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、無音圧縮を実行中においてインターネットなどの通信ネットワークでの異常を検出したときには、自動的に切断処理し得る電話システム及び電話接続監視方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の電話システムは、第1及び第2の加入者電話機を各々収容する第1及び第2の交換機と、通信ネットワークプロトコルにより呼を接続する相互接続通信網と、第1の交換機における呼と相互接続通信網における呼を相互に接続する第1の網接続装置と、第2の交換機における呼と相互接続通信網における呼を相互に接続する第2の網接続装置と、第1及び第2の交換機からの信号に基づき、第1及び第2の網接続装置を制御する制御手段とからなる電話システムにおいて、第1及び第2の網接続装置は、第1及び第2の加入者電話機との間の通話確立状態において、接続された第1及び第2の交換機が発呼側のときには一定周期で監視パケットを、相互接続通信網を介して対向する着呼側の網接続装置へ送信する監視パケット送信手段と、監視パケット送信後に予め定めた第1の時間内に、着呼側の網接続装置から相互接続通信網を介して応答パケットが受信されるかどうか監視し、第1の時間内に応答パケットが受信されないときは、その回数を計測する応答パケット監視手段と、応答パケット監視手段により、第1の時間内に応答パケットが受信されない回数が第1のしきい値に達したときは、制御手段へ応答パケット非受信通知をする第1の通知手段と、接続された第1及び第2の交換機が着呼側のときには、発呼側の網接続装置から相互接続通信網を介して送信された監視パケットを受信したときは、応答パケットを生成して相互接続通信網を介して対向する発呼側の網接続装置へ送信する応答パケット送信手段と、監視パケット受信後に予め定めた第2の時間内に、発呼側の網接続装置から相互接続通信網を介して監視パケットが受信されたかどうか監視し、第2の時間内に監視パケットが受信されないときは、その回数を計測する監視パケット監視手段と、監視パケット監視手段により、第2の時間内に監視パケットが受信されない回数が第2のしきい値に達したときは、制御手段へ監視パケット非受信通知をする第2の通知手段とを有し、制御手段は、第1又は第2の網接続装置から応答パケット非受信通知又は監視パケット非受信通知を受けたときは、第1及び第2の網接続装置を制御して第1及び第2の交換機の間の通話路を切断する切断処理を行うことを特徴とする。
【0008】
この発明は、通話路確立の状態において第1及び第2の網接続装置が、それぞれ応答パケット又は監視パケットが相互接続通信網を介して周期的に入力されるかどうか監視し、周期的に入力されないことの検出回数が第1のしきい値又は第2のしきい値に達したときに、第1又は第2の網接続装置から応答パケット非受信通知又は監視パケット非受信通知を制御手段に供給することにより、第1及び第2の網接続装置を制御して第1及び第2の交換機の間の通話路を切断する切断処理を行うものである。
【0009】
また、本発明は、上記の目的を達成するため、上記の監視パケット送信手段は、一定周期で順次値が変化するシーケンス番号を付加した監視パケットを、一定周期で相互接続通信網を介して対向する着呼側の網接続装置へ送信する手段であり、応答パケット送信手段は、受信した監視パケットに付加されているシーケンス番号と同じシーケンス番号の応答パケットを相互接続通信網を介して対向する発呼側の網接続装置へ送信する手段であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記の応答パケット監視手段を、監視パケット送信毎に起動され、応答パケット受信時にクリアされる第1の時間の第1のタイマと、第1のタイマのタイムアウト時に所定値カウントアップする第1のカウンタとよりなり、第1の通知手段は、第1のカウンタの値が第1のしきい値に達したときは、制御手段へ応答パケット非受信通知をする手段とし、上記の監視パケット監視手段を、監視パケット受信時にクリアされた後起動される第2の時間の第2のタイマと、第2のタイマのタイムアウト時に所定値カウントアップする第2のカウンタとよりなり、第2の通知手段は、第2のカウンタの値が第2のしきい値に達したときは、制御手段へ監視パケット非受信通知をする手段であることを特徴とする。
【0011】
また、上記の目的を達成するため、本発明方法は、第1及び第2の加入者電話機を各々収容する第1及び第2の交換機と、通信ネットワークプロトコルにより呼を接続する相互接続通信網と、第1の交換機における呼と相互接続通信網における呼を相互に接続する第1の網接続装置と、第2の交換機における呼と相互接続通信網における呼を相互に接続する第2の網接続装置と、第1及び第2の交換機からの信号に基づき、第1及び第2の網接続装置を制御する制御手段とからなる電話システムの電話接続監視方法であって、第1及び第2の加入者電話機との間の通話確立状態において、第1及び第2の網接続装置のうち発呼側の交換機に接続された一方の網接続装置から一定周期で監視パケットを、相互接続通信網を介して対向する着呼側の網接続装置へ送信する第1のステップと、監視パケットを受信した着呼側の網接続装置が、応答パケットを生成して相互接続通信網を介して対向する発呼側の網接続装置へ送信する第2のステップと、発呼側の網接続装置が、第1のステップにより監視パケットの送信後に予め定めた第1の時間内に、着呼側の網接続装置から相互接続通信網を介して応答パケットが受信されるかどうか監視し、第1の時間内に応答パケットが受信されないときは、その回数を計測する第3のステップと、着呼側の網接続装置が、監視パケット受信後に予め定めた第2の時間内に、発呼側の網接続装置から相互接続通信網を介して監視パケットが再び受信されたかどうか監視し、第2の時間内に監視パケットが受信されないときは、その回数を計測する第4のステップと、第3のステップにより第1の時間内に応答パケットが受信されない回数が第1のしきい値に達したとき、又は第4のステップにより第2の時間内に監視パケットが受信されない回数が第2のしきい値に達したときは、制御手段へパケット非受信通知をする第5のステップと、制御手段が、非受信通知を受けたときは、第1及び第2の網接続装置を制御して第1及び第2の交換機の間の通話路を切断する第6のステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
この発明では、通話路確立の状態において第1及び第2の網接続装置が、それぞれ応答パケット又は監視パケットが相互接続通信網を介して周期的に入力されるかどうか監視し、周期的に入力されないことの検出回数が第1のしきい値又は第2のしきい値に達したときに、第1又は第2の網接続装置からパケット非受信通知を制御手段に供給することにより、第1及び第2の網接続装置を制御して第1及び第2の交換機の間の通話路を切断する切断処理を行うものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる電話システムの一実施の形態のシステム構成図、図2は図1中のメディアゲートウェイの一実施の形態のブロック図を示す。図1に示す電話システムは、インターネット電話システムで、加入者の電話機1、2を別々に収容するする交換機3、4と、インターネット7を使用したVoIPによる電話サービスを行うために交換機3、4とインターネット7に接続された網接続装置であるメディアゲートウェイ5、6と、交換機3及び4とNo.7共通線信号方式の共通線信号網(SS7網)8を介して接続され、インターネット7経由でメディアゲートウェイ5、6を制御するコールエージェント9とよりなる構成とされている。コールエージェント9は、交換機3と4の間でSS7網8を経由して、IAM(Initial Address Message)などの交換機−交換機間で使用される回線制御用のISUP(ISdn User Part)信号を送受信する。
【0014】
かかる構成自体は従来のインターネット電話システムと同様であるが、本実施の形態は、メディアゲートウェイ5及び6をそれぞれ図2のブロック図に示す構成とした点に特徴がある。すなわち、メディアゲートウェイ5及び6はそれぞれ同一構成であり、図2に示すように、交換機インタフェース部11、パケッタイジング処理部12、音声パケット処理部13、制御パケット処理部14、制御部15、リード・オンリ・メモリ(ROM)16及びランダム・アクセス・メモリ(RAM)17が互いにバス18を介して接続されている。
【0015】
交換機インタフェース部11は、交換機3又は4との間で音声のパルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)データの送受信を行う。パケッタイジング処理部12は、受信した音声のPCMデータのパケッタイジング及びその逆変換を行う。音声パケット処理部13は、パケッタイジング処理部12でパケット化したデータを、インターネット7に送信できるデータフォーマットへ変換し、またその逆変換を行う。制御パケット処理部14は、コールエージェント9と呼制御用のデータを送受信する。制御部15は、制御プログラムにより、このメディアゲートウェイ5又は6内の各部の制御を行う。ROM16は、制御プログラムを格納している不揮発性メモリであり、RAM17は、制御データ及び送受信データの一時蓄積に使用される揮発性メモリである。
【0016】
次に、本実施の形態の動作について、図1及び図2と共に説明する。電話機1から電話機2に発呼した場合、交換機3はSS7網8を経由してコールエージェント9に対して発呼を通知する。コールエージェント9は、MGCP(Media Gateway Control Protocol)又はMEGACO(Media Gateway Control Protocol)等のメディアゲートウェイ制御用プロトコルを使用して、インターネット7経由でメディアゲートウェイ5及び6を制御する。コールエージェント9からの制御により、メディアゲートウェイ5は発呼処理を、メディアゲートウェイ6は着呼処理を行う。
【0017】
メディアゲートウェイ5は、交換機3からの音声データを図2に示した交換機インタフェース部11で受信し、その受信音声データをパケッタイジング処理部12に渡す。パケッタイジング処理部12は、入力された音声データを固定長、例えば160バイトのパケットデータに変換して、その音声パケットデータを音声パケット処理部13に渡す。音声パケット処理部13は、入力された音声パケットデータにRTP(Real−time Transport Protocol)ヘッダを付け、RTPフォーマットのパケットデータにし、更にIP(Internet Protocol)パケットフォーマットのパケットに変換して、インターネット7に送信する。
【0018】
また、メディアゲートウェイ5は、インターネット7から受信したパケットデータは、音声パケット処理部13で受信してIPパケットフォーマットからRTPフォーマットのパケットデータに変換し、パケッタイジング処理部12に渡す。パケッタイジング処理部12は、固定長の音声パケットを音声データに変換し、変換後の音声データを交換機インタフェース部11に渡す。メディアゲートウェイ5内の交換機インタフェース部11は、電話機2からの音声データを交換機3へ送信する。
【0019】
上記のメディアゲートウェイ5の処理は、コールエージェント9からの制御用パケットデータを制御パケット処理部14で受信し、その受信制御用パケットデータを制御部15で解析して各処理部の制御を行う。この動作は、メディアゲートウェイ5内のROM16内に格納された制御プログラムが、制御部15によって実行されることにより行われる。また、インターネット7からの受信データは、RAM17内に設定されたバッファに蓄積され、制御部15によって解析される。
【0020】
メディアゲートウェイ6内では、上述したメディアゲートウェイ5の動作と同様な動作が行われる。上記の手順により、電話機1と電話機2は通話状態となる。電話機1と電話機2の間で通話状態が確立すると(図3のステップ21)、発呼側メディアゲートウェイ5は、インターネット7上の伝送路を監視するためにシーケンス番号を付与した監視パケットを周期的に、例えば5秒周期で音声パケット処理部13より着呼側メディアゲートウェイ6にインターネット7経由で送信する(図3のステップ22、24)。
【0021】
着呼側メディアゲートウェイ6は、メディアゲートウェイ5からの監視パケットを受信すると、受信した監視パケットのシーケンス番号と同じシーケンス番号を付与して応答パケットを送信する(図3のステップ23、25)。発呼側メディアゲートウェイ5は、インターネット7経由で送信されてきた着呼側メディアゲートウェイ6からの応答パケットを、音声パケット処理部13で受信して監視する。一方、着呼側メディアゲートウェイ6は、インターネット7経由で送信されてきた発呼側メディアゲートウェイ5からの監視パケットを受信して監視を行うことにより、それぞれインターネット7上に設定された音声パケットの伝送路の監視を行う。
【0022】
次に、上記の発呼側メディアゲートウェイ5と着呼側メディアゲートウェイ6とによる伝送路の監視動作について、更に詳細に説明する。電話機1と電話機2との間で発呼側メディアゲートウェイ5、インターネット7、着呼側メディアゲートウェイ6とを介して通話中の状態において、着呼側メディアゲートウェイ6は、発呼側メディアゲートウェイ5からの最初の監視パケットを受信すると、予め設定された監視パケットの送信周期より大きい時間の監視パケット受信待ちタイマ、例えば送信周期の2倍の時間のタイマを起動する。監視パケット受信待ちタイマの起動中に再び監視パケットを受信すると、監視パケット受信待ちタイマはクリアされ、再起動される。
【0023】
監視パケット受信待ちタイマ起動中に次の監視パケットが受信されず、監視パケット受信待ちタイマがタイムアウトした場合、監視パケット喪失カウンタが”1”だけカウントアップされる。監視パケット喪失カウンタの値がしきい値、例えば”3”を越えた場合、着呼側メディアゲートウェイ6は、インターネット7内の異常と判断し、コールエージェント9に対して通知する。通知を受けたコールエージェント9は、切断処理を行い、交換機3及び4内の通話路は解放、メディアゲートウェイ5及び6で使用していたリソースは解放されて、電話機1と電話機2間の通話路は解放される。
【0024】
一方、発呼側メディアゲートウェイ5は、着呼側メディアゲートウェイ6に対して監視パケットを送信すると、着呼側メディアゲートウェイ6からの応答パケット受信待ちタイマ、例えば送信周期の2倍の時間のタイマを起動する。応答パケット受信待ちタイマの起動中に、着呼側メディアゲートウェイ6から送信した監視パケットのシーケンス番号と同じシーケンス番号の応答パケットが受信された場合、応答パケット受信待ちタイマと応答パケット喪失カウントはそれぞれクリアされ、応答パケット受信待ちタイマは再起動される。
【0025】
発呼側メディアゲートウェイ5は、応答パケット受信待ちタイマ起動中に送信した監視パケットのシーケンス番号と同じシーケンス番号の応答パケットが受信されず、応答パケット受信待ちタイマがタイムアウトした場合、応答パケット喪失カウンタが”1”だけカウントアップされる。応答パケット喪失カウンタの値がしきい値、例えば”3”を越えた場合、発呼側メディアゲートウェイ5は、インターネット7内の異常と判断し、コールエージェント9に対して通知する。通知を受けたコールエージェント9は、切断処理を行い、交換機3及び4内の通話路は解放、メディアゲートウェイ5及び6で使用していたリソースは解放されて、電話機1と電話機2間の通話路は解放される。
【0026】
発呼側メディアゲートウェイ5内の上記の動作は、メディアゲートウェイ5内のROM16に格納されている制御部15によって実行されることによって行われる。また、インターネット7から受信する応答パケットは、RAM17内に設定されたバッファに一時蓄積され、制御部15によって解析される。メディアゲートウェイ6内でもメディアゲートウェイ5と同様の動作が行われる。
【0027】
このように、本実施の形態では、通話路確立の状態においてメディアゲートウェイ5及び6が、それぞれ応答パケット又は監視パケットが周期的に入力されるかどうか監視するようにしたため、メディアゲートウェイ5及び6が無音圧縮中においても、インターネット7内の異常発生を検出でき、メディアゲートウェイ5及び6のうちのどちらか一方でも異常を検出した場合は、通話が成立しないため切断処理を行うことができる。
【0028】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、メディアゲートウェイ5内の応答パケット喪失カウンタ、メディアゲートウェイ6内の監視パケット喪失カウンタをそれぞれ設定せず、メディアゲートウェイ5及び6に設定したパケットの受信待ちタイマのタイムアウトにより、直ちにコールエージェント9に通知して切断処理を行わせるようにしてもよい。
【0029】
また、本発明はコールエージェント9がSS7網8に接続されたシステムに限定されるのものではなく、例えば、SS7網8を使用していた信号をIP網で使用して送受信できるような規格を用いることにより、IP網を使用してもよい。更には、インターネット7の代わりに、インターネットと同様の他のネットワーク通信プロトコルを有する相互接続網(LAN、WAN等)に適用可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通話路確立の状態において第1及び第2の網接続装置が、それぞれ応答パケット又は監視パケットが相互接続通信網(例えば、インターネット)を介して周期的に入力されるかどうか監視し、周期的に入力されないことの検出回数が第1のしきい値又は第2のしきい値に達したときに、第1及び第2の交換機の間の通話路を切断する切断処理を行うようにしたため、網接続装置(例えば、メディアゲートウェイ)が無音圧縮を実施中においても相互接続通信網内での異常を検出したときに切断処理を直ちに実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のシステム構成図である。
【図2】図1中のメディアゲートウェイの一実施の形態のブロック図である。
【図3】図1の動作説明用シーケンス図である。
【符号の説明】
1、2 電話機
3、4 交換機
5、6 メディアゲートウェイ
7 インターネット
8 SS7網
9 コールエージェント
11 交換機インタフェース部
12 バケッタイジング処理部
13 音声パケット処理部
14 制御パケット処理部
15 制御部
16 リード・オンリ・メモリ(ROM)
17 ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
Claims (6)
- 第1及び第2の加入者電話機を各々収容する第1及び第2の交換機と、通信ネットワークプロトコルにより呼を接続する相互接続通信網と、前記第1の交換機における呼と前記相互接続通信網における呼を相互に接続する第1の網接続装置と、前記第2の交換機における呼と前記相互接続通信網における呼を相互に接続する第2の網接続装置と、前記第1及び第2の交換機からの信号に基づき、前記第1及び第2の網接続装置を制御する制御手段とからなる電話システムにおいて、
前記第1及び第2の網接続装置は、
前記第1及び第2の加入者電話機との間の通話確立状態において、接続された前記第1及び第2の交換機が発呼側のときには一定周期で監視パケットを、前記相互接続通信網を介して対向する着呼側の網接続装置へ送信する監視パケット送信手段と、
前記監視パケット送信後に予め定めた第1の時間内に、前記着呼側の網接続装置から前記相互接続通信網を介して応答パケットが受信されるかどうか監視し、該第1の時間内に該応答パケットが受信されないときは、その回数を計測する応答パケット監視手段と、
前記応答パケット監視手段により、前記第1の時間内に前記応答パケットが受信されない回数が第1のしきい値に達したときは、前記制御手段へ応答パケット非受信通知をする第1の通知手段と、
接続された前記第1及び第2の交換機が着呼側のときには、発呼側の網接続装置から前記相互接続通信網を介して送信された前記監視パケットを受信したときは、前記応答パケットを生成して前記相互接続通信網を介して対向する発呼側の網接続装置へ送信する応答パケット送信手段と、
前記監視パケット受信後に予め定めた第2の時間内に、前記発呼側の網接続装置から前記相互接続通信網を介して前記監視パケットが受信されたかどうか監視し、該第2の時間内に該監視パケットが受信されないときは、その回数を計測する監視パケット監視手段と、
前記監視パケット監視手段により、前記第2の時間内に前記監視パケットが受信されない回数が第2のしきい値に達したときは、前記制御手段へ監視パケット非受信通知をする第2の通知手段とを有し、
前記制御手段は、前記第1又は第2の網接続装置から前記応答パケット非受信通知又は前記監視パケット非受信通知を受けたときは、前記第1及び第2の網接続装置を制御して前記第1及び第2の交換機の間の通話路を切断する切断処理を行うことを特徴とする電話システム。 - 前記監視パケット送信手段は、前記一定周期で順次値が変化するシーケンス番号を付加した監視パケットを、該一定周期で前記相互接続通信網を介して対向する着呼側の網接続装置へ送信する手段であり、前記応答パケット送信手段は、受信した前記監視パケットに付加されている前記シーケンス番号と同じシーケンス番号の応答パケットを前記相互接続通信網を介して対向する発呼側の網接続装置へ送信する手段であることを特徴とする請求項1記載の電話システム。
- 前記応答パケット監視手段は、前記監視パケット送信毎に起動され、前記応答パケット受信時にクリアされる前記第1の時間の第1のタイマと、前記第1のタイマのタイムアウト時に所定値カウントアップする第1のカウンタとよりなり、前記第1の通知手段は、前記第1のカウンタの値が前記第1のしきい値に達したときは、前記制御手段へ応答パケット非受信通知をする手段であり、前記監視パケット監視手段は、前記監視パケット受信時にクリアされた後起動される前記第2の時間の第2のタイマと、前記第2のタイマのタイムアウト時に所定値カウントアップする第2のカウンタとよりなり、前記第2の通知手段は、前記第2のカウンタの値が前記第2のしきい値に達したときは、前記制御手段へ監視パケット非受信通知をする手段であることを特徴とする請求項1記載の電話システム。
- 前記相互接続通信網はインターネットであり、前記第1及び第2の網接続装置は第1及び第2のメディアゲートウェイであり、前記制御手段は前記第1及び第2の交換機に接続された共通線信号網及びコールエージェントからなり、前記コールエージェントは、前記共通線信号網と前記インターネットとを接続すると共に、前記第1及び第2の交換機のうち発呼側の交換機から前記共通線信号網を介して通知された発呼に基づき、前記第1及び第2のメディアゲートウェイのうち発呼側の交換機に接続されたメディアゲートウェイに対して発呼処理を行わせ、着呼側の交換機に接続されたメディアゲートウェイに対して着呼処理を行わせ、前記第1又は第2のメディアゲートウェイから前記応答パケット非受信通知又は前記監視パケット非受信通知を受けたときは、前記第1及び第2のメディアゲートウェイを制御して前記第1及び第2の交換機の間の通話路を切断する切断処理を行わせることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の電話システム。
- 第1及び第2の加入者電話機を各々収容する第1及び第2の交換機と、通信ネットワークプロトコルにより呼を接続する相互接続通信網と、前記第1の交換機における呼と前記相互接続通信網における呼を相互に接続する第1の網接続装置と、前記第2の交換機における呼と前記相互接続通信網における呼を相互に接続する第2の網接続装置と、前記第1及び第2の交換機からの信号に基づき、前記第1及び第2の網接続装置を制御する制御手段とからなる電話システムの電話接続監視方法であって、
前記第1及び第2の加入者電話機との間の通話確立状態において、前記第1及び第2の網接続装置のうち発呼側の交換機に接続された一方の網接続装置から一定周期で監視パケットを、前記相互接続通信網を介して対向する着呼側の網接続装置へ送信する第1のステップと、
前記監視パケットを受信した着呼側の網接続装置が、応答パケットを生成して前記相互接続通信網を介して対向する前記発呼側の網接続装置へ送信する第2のステップと、
前記発呼側の網接続装置が、前記第1のステップにより前記監視パケットの送信後に予め定めた第1の時間内に、前記着呼側の網接続装置から前記相互接続通信網を介して前記応答パケットが受信されるかどうか監視し、該第1の時間内に該応答パケットが受信されないときは、その回数を計測する第3のステップと、前記着呼側の網接続装置が、前記監視パケット受信後に予め定めた第2の時間内に、前記発呼側の網接続装置から前記相互接続通信網を介して前記監視パケットが再び受信されたかどうか監視し、該第2の時間内に該監視パケットが受信されないときは、その回数を計測する第4のステップと、
前記第3のステップにより前記第1の時間内に前記応答パケットが受信されない回数が第1のしきい値に達したとき、又は前記第4のステップにより前記第2の時間内に前記監視パケットが受信されない回数が第2のしきい値に達したときは、前記制御手段へパケット非受信通知をする第5のステップと、
前記制御手段が、前記非受信通知を受けたときは、前記第1及び第2の網接続装置を制御して前記第1及び第2の交換機の間の通話路を切断する第6のステップと
を含むことを特徴とする電話接続監視方法。 - 前記第1のステップは、前記一定周期で順次値が変化するシーケンス番号を付加した監視パケットを、該一定周期で前記相互接続通信網を介して対向する着呼側の網接続装置へ送信し、前記第2ステップは、受信した前記監視パケットに付加されている前記シーケンス番号と同じシーケンス番号の応答パケットを前記相互接続通信網を介して対向する発呼側の網接続装置へ送信することを特徴とする請求項5記載の電話接続監視方法。
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