JP4527651B2 - 構内交換機 - Google Patents

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本発明は、構内交換機、特に、VoIPを提供する上で使用するIPネットワークの様々な障害の把握、及び障害発生時の迂回路の選択等を標準的な機器を使用して行うことが可能な構内交換機に関する。
特許文献1には、IPネットワークを利用してIP電話を使用している環境において、GW装置をネットワークの末端と位置付け、GW装置間(エンド−エンド)のVoIPの音声品質を監視する技術が記載されている。具体的には、各GW装置に予め障害と位置付ける音声パケットの遅延等のしきい値を設定し、しきい値を超えた場合には、SNMP(Simple Network Management Protocol)マネージャに通知し、SNMPマネージャは、ネットワークのどの区間で音声品質が低下しているかを認識する。
また、別の動作として、周期的にSNMPマネージャからポーリング処理によって音声品質に関する情報を収集し、リアルタイムでGW装置を通過する音声パケットの状態を認識することができる。本動作によって得られた情報から、IPネットワークトポロジーを作成し、IPネットワークのルーティング情報の変更(IPネットワーク内での迂回)、帯域の増減による伝送速度向上(帯域制御)、接続できない区間の呼の規制(呼制御)が行われる。また、別の測定器、解析用の装置を各GW装置の配下に設置しておくことで、音声パケットを試験的に生成し、各区間のエンド−エンドの音声品質を調査することができる。さらに、GW装置が接続されているネットワークの品位に合わせ、高品位ネットワークには厳しい値を、低品位ネットワークには緩い値を個別に設定することもできる。
一方、特許文献2に記載のインターネット電話システム及びその迂回路生成方法は、IPネットワークの中でもWAN回線の障害を検出した際に、その情報をネットワーク監視サーバに収集し、その情報に基づいて、呼制御管理サーバとGW装置により、IP電話の呼をPPP(ポイント・ツー・ポイント・プロトコル)接続により公衆網に迂回させ、ネットワーク管理サーバを中継させて呼を接続することを可能としている。PPPを使用しているのは、1本の公衆回線に複数の呼を接続させることにより、迂回路用の公衆回線を有効利用し、音声圧縮により、公衆回線1本は、64Kbpsであるところを、最大8Kbps/G.729を使用することで8つの呼の接続を可能としている。
また、本システムは、1台のネットワーク管理サーバと、複数の呼制御管理サーバ、GW装置、ユーザが使用するIP電話端末により構成され、呼制御管理サーバは、各ネットワークに分散して設置され、ネットワーク管理サーバは、IPネットワークのI/Fと公衆網のI/Fを備え、各GW装置は、IPネットワークのI/Fと公衆網のI/Fを備えることが特徴である。
特開2002−271392号公報 特開2003−219027号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、IPネットワークを監視する専用のサーバが必要となるとともに、エンド−エンド間の音声品質の測定を行うには、専用の測定器を各エンドポイント(全GW装置の配下)に設置する必要があり、さらに、解析用の装置を設置しなければならないため、IPネットワークを監視するにあたって、コスト及び機器の保守作業の面で、ユーザ及び保守員の負担が大きいという問題があった。
また、生成した呼の状態に問題があった場合に迂回させることはできるが、事前に問題があるか否かを検証していない。もっとも、音声品質測定専用の測定器を各エンドポイントに設置し、解析用の装置を設置するとともに、この文献に記載の機能を連動させることで事前に検証可能であると推測できるが、そのためには、これらのテスト用の装置を常時接続する必要があり、コスト及び保守作業の面で相当の負担が発生するという問題があった。
さらに、IP電話−GW装置間の障害や、GW装置内の遅延、GW装置自体の障害等が検出されないため、IP電話を利用しているエンドユーザが感じる音声品質の低下をGW装置が検出していない可能性があるという問題があった。
また、検出した音声品質低下箇所に応じてIPネットワークの内部で迂回させているが、GW装置自体の障害や基幹ネットワークの障害等が発生した場合には、IP電話が使用できない状態になってしまう技術では、発生した障害の種類によっては迂回させることができなかったり、真に信頼性が高いとはいえない面があった。
一方、上記特許文献2に記載の技術では、WAN回線の状態を監視しているGW装置に対して呼制御管理サーバを設置する必要があり、大規模VoIPネットワークを構築するには相当な台数のサーバが必要となり、コスト及び機器の保守作業の面でユーザ及び保守員の負担が大きいという問題があった。
また、公衆回線を有効利用することを特徴としていることで、GW装置に公衆回線を集中して収容し、GW装置自体に障害が発生した場合には、IPネットワーク及び公衆網がともに利用することができなくなり、IP電話を利用することができず、多様な障害に対応することができないという問題があった。
さらに、IPネットワークの障害WAN回線の監視を行って迂回の実行を決定したり、圧縮・複合やトラフィック等によるGW装置内の処理能力オーバーや、GW装置−IP電話間の遅延等は検出されないことや、GW装置がWAN回線の障害と検出する基準が音声パケットの品質低下の要因(エコー・ノイズとなる少しの遅延)を検出できないと考えられるため、IP電話を利用しているエンドユーザが感じる音声品質の低下をネットワーク監視サーバが検出できない可能性があるという問題があった。
そこで、本発明は、ユーザや保守員に、コスト及び保守作業の負担を与えることなく、監視用の機器、クライアント、サーバを必要とせず、VoIPを提供している標準的な機器のみを使用して、信頼性の高いVoIP対応のIP−PBXシステムを提供することを目的とする。
また、本発明は、障害検出機能とIP電話を使用しているエンドユーザの間に認識の差が発生しないようにIP電話を音声サービスの末端として扱う、音声品質を監視するVoIP対応のIP−PBXシステムを提供すること、さらに、音声品質を監視するにあたって専用の機器を必要とせず、有限なIPアドレスを監視用の機器で無駄に消費させないことを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、インターネットプロトコルの環境下にあるネットワークと接続され、端末間の呼接続処理を行う構内交換機であって、呼制御及び周辺機器の監視を含む処理を行い、運用系及び予備系にて冗長化される本体制御装置と、該本体制御装置と前記端末とに接続され、音声パケットの変換を含む処理を行う端末制御装置とを備え、前記本体制御装置は、前記端末制御装置にヘルスチェックパケットを送信し、該ヘルスチェックパケットに対して前記端末制御装置から応答がない場合を異常、応答がある場合を正常と判定し、前記本体制御装置と前記端末制御装置との間で障害を検出した場合には、前記運用系の本体制御装置と前記端末制御装置との間の正常数と、前記予備系の本体制御装置と前記端末制御装置との間の正常数とを比較し、正常数の多い系を新運用系として動作させることを特徴とする。
そして、本発明によれば、本体制御装置を冗長化し、音声パケットの変換を含む処理を行う端末制御装置との間の障害が検出されると、正常数の多い運用系に切り替えるため、構内交換機の冗長性を強化し、より信頼性の高い構内交換機及びVoIP対応のIP−PBXシステムを提供することができる。
前記構内交換機において、前記本体制御装置は、前記端末にヘルスチェックパケットを送信し、該ヘルスチェックパケットに対する応答が前記端末からない場合を異常と判定し、異常回数が所定回数以上となった場合には、該端末の切り離し処理を行うことができる。
また、前記構内交換機において、前記本体制御装置は、前記端末制御装置に対して前記端末のアドレスを通知し、前記端末制御装置は、前記本体制御装置からの指示に基づき、前記端末に対してヘルスチェックパケットを送信するとともに、前記本体制御装置は、周期的に前記端末制御装置にヘルスチェックパケットを送信して前記端末情報を収集し、該端末の状態が異常であると判定された回数が所定回数以上となった場合には、該端末の切り離し処理を行うことができる。
さらに、前記構内交換機において、前記端末のうち2台の端末が通話状態となると、該両方の端末で送受信の音声パケットをカウントし、該両方の端末のカウント値を、前記本体制御装置が周期的に収集し、該端末の音声品質を監視することができ、監視用の機器、クライアント、サーバを必要とせず、VoIPを提供している標準的な機器のみを使用して、信頼性の高いVoIP対応のIP−PBXシステムを提供することができる。
また、前記構内交換機において、前記端末のうち2台の端末が通話状態となり、前記本体制御装置が該端末の音声品質を監視し、音声品質が低下していると判定した場合には、前記端末と各々同一拠点に設置されている未通話状態の端末を2台抽出するとともに、ヘルスチェックが正常に行われている端末制御装置を検索して選定し、前記未通話状態の端末と前記選択した端末制御装置間に各々試験的通話を行い、該試験的通話が正常である場合には、前記音声品質が低下している2台の端末を前記選択した端末制御装置に接続し、該端末制御装置間を折り返すことでネットワーク内迂回処理を行うことができる。これによって、音声品質を監視するにあたって専用の機器を必要とせず、ユーザが感じる音声品質への不満を漏れなく収集し、迂回等の処理により高い音声品質を常に提供することができ、有限なIPアドレスを監視用の機器で無駄に消費させることもない。また、IP−PBXを構成する標準的な機器のみで、迂回経路の事前確認を実施しているため、専用の測定機器等を用いることなく、迂回の際に選択する経路の音声品質の事前確認が可能となる。
以上のように、本発明によれば、ユーザや保守員に、コスト及び保守作業の負担を与えずに、監視用の機器、クライアント、サーバが不要で、VoIPを提供している標準的な機器のみを使用して、信頼性の高いVoIP対応のIP−PBXシステムを提供することなどが可能となる。
図1は、本発明にかかる構内交換機(以下「IP−PBX」という)の一実施の形態を備えたシステムを示し、このIP−PBXシステムは、運用系・予備系と冗長化された本体CPU(本体制御装置、A1)と、IP端末制御装置(B1〜B6)と、IPネットワークを構成するネットワーク機器(D1〜D10)と、各拠点のフロアに設置されているIP端末(C1〜C4:電話機、C5〜C7:TRK(Trunk))とで構成される。
TRKのI/Fを具備するIP端末は、IPネットワークと公衆網を接続するGW(ゲートウェイ)として位置付けされる。また、電話機のI/Fを具備するIP端末は、IPネットワークとの通信が可能な電話機として位置付けされる。
運用系・予備系と冗長化されている本体CPU(A1)は、図2に示すように、CPU(a1)と、記憶媒体(a2)と、メモリ(a3)と、TDM(Time Division Multiplex:時分割多重)のI/Fを提供するための従来のPBXで使用しているものと同じ専用のハードウェア(a4)と、基本OS部(a5)と、呼処理部(a6)と、監視処理部(a7)と、課金装置・保守端末とのI/Fを管理する外部装置管理部(a8)と、本体CPU(A1)に専用ハードウェアで接続している一般内線や専用線・公衆回線等の各種回路のI/Fを管理する回路管理部(a9)と、周辺機器との通信を行う送受信処理部(a10)とで構成される。尚、これら中で従来のPBXを構成するものと同じ専用ハードウェアの詳細の構成については、本発明と直接関係しないので、説明を省略する。
IP端末制御装置B1〜B6は、図3に示すように、CPU(b1)と、記憶媒体(b2)と、メモリ(b3)と、基本OS部(b4)と、本体CPU(A1)とのI/Fを管理する本体CPU通信部(b5)と、IP端末の制御を行うIP端末管理部(b6)と、TDMとIPパケットの音声変換や音声圧縮・復元の処理を行う音声管理部(b7)と、IP端末・本体CPU(A1)との通信を行う送受信処理部(b8)とで構成される。
IP端末C1〜C7は、図4に示すように、CPU(c1)と、記憶媒体(c2)と、メモリ(c3)と、電話機・TRKのI/Fを行うための専用ハードウェア(c4)と、基本OS部(c5)と、IP端末制御装置とのI/Fを管理するIP端末制御装置通信部(c6)と、IPパケットとTDMの音声変換や音声圧縮・復元の処理を行う音声管理部(c7)と、IP端末制御装置・本体CPU(A1)との通信を行う送受信処理部(c8)と、電話機/TRKの基本機能を行うモジュール(c9)とで構成される。尚、この一般の電話機として動作させるための専用ソフトウェア・ハードウェアの構成については、本発明と直接関係しないので、説明を省略する。
次に、図5〜図6の説明図と、図7〜図12のフローチャートと、図13〜図14の監視に使用しているパケットフォーマットと、図15〜図19のデータベースの構成図を参照しながら、上記構成を有するIP−PBXシステムの動作について説明する。
まず、本発明のネットワーク監視処理の動作について、図5と、図7〜図10のフローチャートと、図13〜図14のパケットフォーマットと、図15〜図19のデータベースを参照しながら説明する。
図5の構成で構築されているIP−PBXシステム、及びIPネットワーク、公衆網において、運用系・予備系の本体CPU(A1)は、IP端末制御装置B1〜B6、IP端末C1〜C7へのヘルスチェックを行っている。本ヘルスチェックは、センターに設置されているIP−PBXから周辺機器(IP端末制御装置、IP端末)へヘルスチェックを行っていることから、本発明では「スター型」ヘルスチェックとして表現されている。
まず、本体CPU(A1)とIP端末制御装置B1〜B6との間のヘルスチェックの処理について、図7を中心に参照しながら説明する。
IP端末制御装置の登録情報をデータベースから読み出し、ヘルスチェックパケットを作成してIP端末制御装置に送信する(S11)。この時参照するデータベースは、図17のデータベース中のIPアドレスである。送信するパケットのフォーマットは、図13に示される。
この中で、本体CPU→IP端末制御装置方向(左側)にある要求データ種別に、ヘルスチェックに関するデータで要求するもののデータ番号が設定されている。その要求に応じて、IP端末装置側は、返信データを作成する。図13のフォーマットは、全データを要求した状態で記載されている。同様に要求データ種別(端末データ)には、IP端末制御装置からIP端末のヘルスチェックを行う際に必要となるデータが設定されている。
IP端末制御装置から本体CPUに返信するパケット(右側)については、各区間の送信・受信に関する回数や時刻が設定されている。また、警告音送出に関するデータが設定されている。この警告音とは、IP端末が一定時間(IP端末の初期データ登録時に設定される)以上、音声パケット(RTP)を受信しなかった(受信側が無音状態)場合に、IP端末から受話器側/公衆網側に警告音を聞かせる処理があり、その実行が行われたか否かを、IP端末からIP端末制御装置が収集し、結果を本体CPUに対して通知するよう動作する。本警告音については、本発明の動作とは直接関係がないため、詳細説明を省略する。
ヘルスチェックパケットの送信の結果、返信がないか確認(S12)し、正常に返信があれば、その結果を図17のデータベースに保存し、次の装置のチェックに移る(S13)。返信がない場合には、異常回数を確認(S14)し、図15のデータベースに記録されている、障害として認知する設定値に満たない場合には、その結果(異常回数のカウントアップ)を図17のデータベースに保存し、次の装置のチェックに移る(S13)。
上記異常回数が設定値以上になった場合には、その結果(異常)を図17のデータベースに保存し、本体CPUの運用系と予備系の正常な装置の台数の比較を行う(S15・S16)。その結果、現在の運用系の方が台数が少ない(予備系の方が台数が多い)場合には、本体CPUの運用系の切り替えを行う(S17)。一方、現在の運用系の方が正常な装置の台数が多い場合には、運用系の切り替えは行わずにIP端末制御装置の切り離しを行う(S18)。
次に、本体CPU(A1)とIP端末C1〜C7との間のヘルスチェック処理について、図8を中心に参照しながら説明する。
まず、IP端末の登録情報をデータベースから読み出し、ヘルスチェックパケット(P
ING)を作成してIP端末に送信する(S21)。この時参照するデータベースは、図18のデータベース中のIPアドレスである。送信の結果、正常に応答があれば、その結果を図18のデータベースに保存し、次の端末のチェックに移る(S23)。応答がない場合には、異常回数を確認(S24)し、図16のデータベースに記録されている、障害として認知する設定値に満たない場合には、その結果(異常回数のカウントアップ)を図18のデータベースに保存し、次の端末のチェックに移る(S23)。上記異常回数が設定値以上になった場合は、その結果(異常)を図18のデータベースに保存し、IP端末の切り離し処理を行う(S25)。
次に、IP端末制御装置B1〜B6とIP端末C1〜C7間のヘルスチェックの処理について、図9を中心に参照しながら説明する。
まず、本体CPUからIP端末制御装置に対してIP端末のIPアドレスを通知する。通知に使用するI/Fは、本体CPUとIP端末制御装置間のヘルスチェックのパケットを使用する。パケットのフォーマットは、図13に示すとおりである。この中で、本体CPU→IP端末制御装置方向(左側)の要求データ(端末データ種別)に、端末のIPアドレスが含まれている。IP端末制御装置は、本体CPUからの指示に基づき、IP端末に対してPINGを送信する(S32)。本体CPUは、周期的にIP端末制御装置へのヘルスチェックパケットを使用してIP端末の情報を収集する(S33)。
上記動作の結果、IP端末制御装置からの返信がない場合には、IP端末制御装置のヘルスチェックNGの処理(図7のS12へ)を行う(S35)。返信があった場合は、パケットの内容を確認(S36・S37)し、IP端末の状態が正常な場合には、結果(正常)を図18のデータベースに保存し、次の処理へ移る(S38)。結果が異常な場合は、異常回数を確認(S39)し、図16のデータベースに記録されている、障害として認知する設定値に満たない場合には、その結果(異常回数のカウントアップ)を図18のデータベースに保存し、次の端末のチェックに移る(S38)。上記異常回数が設定値以上になった場合には、その結果(異常)を図18のデータベースに保存し、IP端末の切り離し処理を行う(S3a)。
次に、IP端末−IP端末間、又はIP端末−IP端末制御装置間の音声品質の情報収集の処理について説明する。本監視処理は、前述の「スター型」に対して「エンド−エンド型」として表現されている。これは、ユーザに最も近い場所にある各IP端末をIPネットワークの末端(エンドポイント)として位置付け、各々のIP端末が呼毎に音声品質の監視を行っているためである。この処理の処理シーケンスは、図10に示すとおりである。
同図には、IP端末(電話機)同士が通話する際の全体の処理のシーケンスが記載されている。本発明により新規に追加した処理は、点線内の処理である。IP端末(電話機)は、空き(未使用)の状態から発信し、相手を決定して相手のIP端末(電話機)が応答することで通話状態となる。ここまでの処理は、既存の技術のとおりであるため、説明は省略する。本発明により、IP端末が通話状態になると、両方のIP端末で送信・受信の音声パケット(RTP)のカウントを開始する。発信者側、着信者側のIP端末が監視・収集した(S41・S42)結果のデータを、本体CPUは、周期的に収集する。
本処理は、本体CPUとIP端末間のヘルスチェックとは別に行われる。本処理のI/Fで使用するパケットのフォーマットは、図14に示すとおりである。この中で、本体CPU→IP端末方向(左側)に要求データの種別(RTPデータ)が設定され、IP端末は、要求データを返信するよう動作する。IP端末→本体CPU方向(右側)に返信するRTPデータを記載している。設定されているデータは、当該通話の開始時刻・終話時刻(終話済みの場合)、コーデック・ペイロード情報、RTP送信・受信・受信ロス回数となる。尚、IP端末に設定されたジッタバッファを超過したものはロスとして扱われる。本体CPUは、本パケットによりIP端末の音声品質を監視(S41〜S43)している。
次に、以上の処理によって収集した図17、図18のデータベースと、図19のデータベースに記録されている各IP端末と拠点IDの関連付け情報から得られる情報を利用し、音声品質が低下している呼を迂回させる処理について、図11及び図12を中心に参照しながら説明する。
まず、IP端末A(電話機)とIP端末B(電話機)がIPネットワークを利用して直接接続され、音声を提供している。この状態で収集した音声品質情報(RTPデータ)を確認した(S51・S52)ところ、音声品質の低下が確認されず、音声品質に問題がなければ、そのまま通話状態が継続される(S53)。
音声品質低下を確認した本体CPUは、図19のデータベースから、IP端末A/Bと同一拠点に設置されているIP端末を2台、未使用中のものから抽出する。本説明では、IP端末C/Dを抽出している。さらに、本体CPUは、IP端末C/Dとのヘルスチェックが正常であるIP端末制御装置を検索し、選定する。本体CPUは、IP端末C−IP端末制御装置、IP端末D−IP端末制御装置間各々に試験的に通話(音声データは、試験用のデータが双方向から送出される)を行うよう指示する。この時使用するコーデック、ペイロードについては、IP端末A/B間の通話で使用しているものと同じ設定値を使用する(S54)。
本体CPUは、試験的に行っている通話の音声品質を、図10の処理シーケンスと同様のシーケンスで収集、監視する(S55〜S58)。収集した結果を確認(S59・S5a)し、問題がなければ、IP端末Cの代わりにIP端末Aを、IP端末Dの代わりにIP端末Bを、各々IP端末制御装置に接続(S5c)し、IP端末制御装置間を折り返すように接続することでIPネットワーク内迂回処理が行われる。万が一、試験した通話においても音声品質低下が確認された(S5b)場合には、IP端末C/Dと接続可能な他のIP端末制御装置が存在するか否かを確認(S5d・S5e)する。他のIP端末制御装置が検索できた場合は、前頁のS51の処理に戻り、再び音声品質の試験を行う。
こうしてIPネットワーク内に正常な経路が見つかるまで、本試験は行われるが、途中でIP端末A−IP端末B間の音声品質が改善されたことを周期的な図10の音声品質監視処理により確認できた場合には、S51の確認により、本処理も自動的に中断される。こうした処理の中で、IPネットワーク内の迂回経路で確実に音声品質の良い通話を提供することができないと判断した場合(図12:S5f)は、最終処理として、公衆網迂回処理に入る。
本処理は、IP端末A(電話機)と同一拠点にあるIP端末E(TRK)、IP端末B(電話機)と同一拠点にあるIP端末F(TRK)を抽出し、IP端末AとIP端末Eを、IP端末BとIP端末Fを各々IPネットワーク上で接続するように処理を行う。IP端末Aが自動的にIP端末Fの公衆網の電話番号(ダイヤルイン番号)とIP端末Bの番号(追加ダイヤルイン番号)先に転送処理を行うように動作することで、この処理を可能としている。本処理は、従来PBXの技術の中では標準的に記載されている技術であるため、詳細は省略する。
以上の処理を行う本発明により、ユーザが使用しているIP端末の音声品質の低下を確認した際に、特別な装置を必要とせず、かつ、ユーザに何の操作を行わせることもなく、自動的に安定した音声品質を提供できる経路へと迂回させることで、信頼性の高い、品質の良い音声を提供できるIP−PBXを実現している。
本発明にかかるIP−PBXの一実施の形態を備えたシステムの構成図である。 図1に示したIP−PBXの本体CPUの構成図である。 図1に示したIP−PBXのIP端末制御装置の構成図である。 図1に示したIP−PBXシステムのIP端末の構成図である。 本発明にかかるIP−PBXによるネットワーク監視の説明図である。 本発明にかかるIP−PBXによる呼の迂回の説明図である。 本発明にかかるIP−PBXによる本体CPU−IP端末制御装置間のヘルスチェックのフローチャートである。 本発明にかかるIP−PBXによる本体CPU−IP端末間のヘルスチェックのフローチャートである。 本発明にかかるIP−PBXによるIP端末制御装置−IP端末間のヘルスチェックのフローチャートである。 本発明にかかるIP−PBXによるIP端末の音声品質情報収集のフローチャートである。 本発明にかかるIP−PBXによるIP端末の迂回経路選択のフローチャートである。 本発明にかかるIP−PBXによるIP端末の迂回経路選択のフローチャートである。 本発明にかかるIP−PBXによるヘルスチェックに用いられるパケットフォーマットを示す図である。 本発明にかかるIP−PBXによる音声品質情報収集に用いられるパケットフォーマットを示す図である。 本発明にかかるIP−PBXのデータベースに記録されているIP端末制御装置ヘルスチェック関連データを示す図である。 本発明にかかるIP−PBXのデータベースに記録されているIP端末ヘルスチェック関連データを示す図である。 本発明にかかるIP−PBXのIP端末制御装置管理メモリに記録されているデータを示す図である。 本発明にかかるIP−PBXのIP端末管理メモリに記録されているデータを示す図である。 本発明にかかるIP−PBXのIP端末管理メモリに記録されている拠点IDを示す図である。
符号の説明
A1 IP−PBXの本体CPU(運用系/予備系)
B1〜B6 IP端末制御装置
C1〜C4 IP端末(電話機)
C5〜C7 IP端末(TRK)
C8〜C9 一般電話機
D1〜D10 IPネットワーク機器
E1 一般電話機制御装置
E2 従来I/FのTRK回路装置
a1〜a10 本体CPUを構成する機能ブロック
b1〜b8 IP端末制御装置を構成する機能ブロック
c1〜c9 IP端末を構成する機能ブロック
S11〜S18 本体CPU−IP端末制御装置間ヘルスチェック処理のシーケンス番号
S21〜S25 本体CPU−IP端末間ヘルスチェック処理のシーケンス番号
S31〜S3a IP端末制御装置−IP端末間ヘルスチェック処理のシーケンス番号
S41〜S43 IP端末の音声品質情報収集処理のシーケンス番号
S51〜S5f 迂回経路選択処理のシーケンス番号

Claims (5)

  1. インターネットプロトコルの環境下にあるネットワークと接続され、端末間の呼接続処理を行う構内交換機であって、
    呼制御及び周辺機器の監視を含む処理を行い、運用系及び予備系にて冗長化される本体制御装置と、
    該本体制御装置と前記端末とに接続され、音声パケットの変換を含む処理を行う端末制御装置とを備え、
    前記本体制御装置は、前記端末制御装置にヘルスチェックパケットを送信し、該ヘルスチェックパケットに対して前記端末制御装置から応答がない場合を異常、応答がある場合を正常と判定し、前記本体制御装置と前記端末制御装置との間で障害を検出した場合には、前記運用系の本体制御装置と前記端末制御装置との間の正常数と、前記予備系の本体制御装置と前記端末制御装置との間の正常数とを比較し、正常数の多い系を新運用系として動作させることを特徴とする構内交換機。
  2. 前記本体制御装置は、前記端末にヘルスチェックパケットを送信し、該ヘルスチェックパケットに対する応答が前記端末からない場合を異常と判定し、異常回数が所定回数以上となった場合には、該端末の切り離し処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の構内交換機。
  3. 前記本体制御装置は、前記端末制御装置に対して前記端末のアドレスを通知し、前記端末制御装置は、前記本体制御装置からの指示に基づき、前記端末に対してヘルスチェックパケットを送信するとともに、前記本体制御装置は、周期的に前記端末制御装置にヘルスチェックパケットを送信して前記端末情報を収集し、該端末の状態が異常であると判定された回数が所定回数以上となった場合には、該端末の切り離し処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の構内交換機。
  4. 前記端末のうち2台の端末が通話状態となると、該両方の端末で送受信の音声パケットをカウントし、該両方の端末のカウント値を、前記本体制御装置が周期的に収集し、該端末の音声品質を監視することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の構内交換機。
  5. 前記端末のうち2台の端末が通話状態となり、前記本体制御装置が該端末の音声品質を監視し、音声品質が低下していると判定した場合には、前記端末と各々同一拠点に設置されている未通話状態の端末を2台抽出するとともに、ヘルスチェックが正常に行われている端末制御装置を検索して選定し、前記未通話状態の端末と前記選択した端末制御装置間に各々試験的通話を行い、該試験的通話が正常である場合には、前記音声品質が低下している2台の端末を前記選択した端末制御装置に接続し、該端末制御装置間を折り返すことでネットワーク内迂回処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の構内交換機。
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